JP2020159869A - センサ - Google Patents

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和則 廣瀬
Kazunori Hirose
和則 廣瀬
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Abstract

【課題】光学配置の切り替えを簡易に行うことが可能なセンサを提供する。【解決手段】センサは、第1の偏光を生成する第1の偏光子と、前記第1の偏光と異なる第2の偏光を生成する第2の偏光子と、前記第1の偏光子を介して対象物に光を照射する第1の光源と、前記第2の偏光子を介して前記対象物に光を照射する第2の光源と、前記対象物からの光を前記第1の偏光子経由で受光する受光素子と、を備え、前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子は、前記受光素子と前記対象物との間に位置する。【選択図】図2

Description

本発明の一態様は、光を用いるセンサに関する。
偏光を用いてサンプルの分析を行うデジタル病理学システムなどの光学センサを用いたシステムがある。このようなデジタル病理学システムは、たとえば特許文献1などに開示されている。
特表2018−532132号公報
特許文献1に記載のデジタル病理学システムでは、第1の直線偏光子と第2の直線偏光子との間に設けられたサンプルスライスが、光源と画像検出器との間に配置される。そして、画像検出器は、光源から第1の直線偏光子、サンプルスライス及び第2の直線偏光子経由で透過してくる光を検出する。第1の直線偏光子及び第2の直線偏光子は、互いに回転可能であり、第1の直線偏光子の透過軸と第2の直線偏光子の透過軸とが平行な光学配置、及び第1の直線偏光子の透過軸と第2の直線偏光子の透過軸とが直交する光学配置で測定が行われる。このような構成では、光学配置の切り替えのときに、駆動機構またはユーザーの操作などによって直線偏光子の回転が行われることがあり、装置が複雑化したり、ユーザーの操作性が損なわれたりすることがある。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
第1の偏光を生成する第1の偏光子(15)と、
前記第1の偏光と異なる第2の偏光を生成する第2の偏光子(16)と、
前記第1の偏光子を介して対象物に光を照射する第1の光源(23)と、
前記第2の偏光子を介して前記対象物に光を照射する第2の光源(21)と、
前記対象物からの光を前記第1の偏光子経由で受光する受光素子(12)と、を備え、
前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子は、前記受光素子と前記対象物との間に位置する、
センサである。
上記構成のセンサによれば、第1の光源を用いることで、第1の偏光子を通過した光が対象物に照射され、対象物からの光を第1の偏光子経由で受光する第1の光学配置を実現することができる。また、第2の光源を用いることで、第2の偏光子を通過した光が対象物に照射され、対象物からの光を第1の偏光子経由で受光する第2の光学配置を実現することができる。これにより、たとえば、第1の光源及び第2の光源の一方を点灯し、他方を消灯することで、駆動機構またはユーザーの操作などによって偏光子の回転を行うことなく、第1の光学配置及び第2の光学配置間の切り替えを行うことができる。したがって、光学配置の切り替えを簡易に行うことができる。
上記センサにおいて、好ましくは、
第1の光学フィルタ(IR、RE、R、W)と、
第2の光学フィルタ(IR、RE、R、W)と、
前記第1の光源からの光の光路に前記第1の光学フィルタ及び前記第2の光学フィルタのいずれかを位置させる切り替え機構(10)と、をさらに備える。
上記構成のセンサによれば、第1の光源からの光の波長特性を切り替えることができるので、第1の光学配置において、分析に適した波長特性を有する光を対象物に照射することができる。
上記センサにおいて、好ましくは、
第1の光学フィルタと、
第2の光学フィルタと、
前記第2の光源からの光の光路に前記第1の光学フィルタ及び前記第2の光学フィルタのいずれかを位置させる切り替え機構と、をさらに備える。
上記構成のセンサによれば、第2の光源からの光の波長特性を切り替えることができるので、第2の光学配置において、分析に適した波長特性を有する光を対象物に照射することができる。
上記センサにおいて、好ましくは、
前記第1の偏光子と前記受光素子との間に位置し、前記対象物から光軸(A1)に沿って伝搬する光を前記受光素子に集光する集光部材をさらに備え、
前記第1の光源は、n(nは2以上の自然数)個の第1の発光素子(24a、24b、24c)を含み、
前記第2の光源は、n個の第2の発光素子(22a、22b、22c)を含み、
n個の前記第1の発光素子及びn個の前記第2の発光素子は、前記光軸を中心とする略円の周方向において、略等間隔で交互に位置する。
上記構成のセンサによれば、対象物に対して斜め方向から略均等に光を照射することができるので、対象物に対して光を一様に照射することができる。また、第1の発光素子及び第2の発光素子が略等間隔で交互に位置する構成により、第1の光源及び第2の光源間で光源の切り替えが行われても、対象物への光の当たり方の変化を抑制することができる。
上記センサにおいて、好ましくは、
n個の第1の光学フィルタ要素を含む第1の光学フィルタと、
n個の第2の光学フィルタ要素を含む第2の光学フィルタと、をさらに備え、
n個の前記第1の光学フィルタ要素は、前記周方向において略等間隔に位置し、
n個の前記第2の光学フィルタ要素は、前記周方向において略等間隔に位置する。
上記構成のセンサによれば、n個の第1の光学フィルタ要素を、n個の第1の発光素子またはn個の第2の発光素子の位置に合わせて配置することができる。これにより、第1の光学フィルタ要素に第1の発光素子または第2の発光素子からの光を良好に通過させることができる。また、n個の第2の光学フィルタ要素を、n個の第1の発光素子またはn個の第2の発光素子の位置に合わせて配置することができる。これにより、第2の光学フィルタ要素に第1の発光素子または第2の発光素子からの光を良好に通過させることができる。
上記センサにおいて、好ましくは、
前記第1の偏光子は、直線偏光を前記第1の偏光として生成し、
前記第2の偏光子は、前記第1の偏光と略直交する直線偏光を前記第2の偏光として生成する。
上記構成のセンサによれば、第1の光源を用いる第1の光学配置では、照射する直線偏光の方向と受光する直線偏光の方向とが略平行になるため、反射の際に偏光状態が維持される表面反射などを主に受光することができる。これにより、表面反射の分析に適した光学配置を実現することができる。また、第2の光源を用いる第2の光学配置では、照射する直線偏光の方向と受光する直線偏光の方向とが略直交するため、表面反射を抑制しながら、反射の際に偏光状態が解消される拡散反射または蛍光もしくはりん光などを主に受光することができる。これにより、拡散反射または蛍光もしくはりん光の分析に適した光学配置を実現することができる。
図1は、本実施形態のマイクロカメラの斜視図である。 図2は、本実施形態のマイクロカメラの分解斜視図である。 図3は、本実施形態のカラーフィルタ群17をフロント側から見た平面図である。 図4は、本実施形態のカラーフィルタ群18をフロント側から見た平面図である。
本発明のセンサは、第1の偏光を生成する第1の偏光子と、第1の偏光と異なる第2の偏光を生成する第2の偏光子と、第1の偏光子を介して対象物に光を照射する第1の光源と、第2の偏光子を介して対象物に光を照射する第2の光源と、受光素子と、を備える構成とし、以下の点を特徴のひとつとしている。受光素子は、対象物からの光を第1の偏光子経由で受光する。そして、第1の偏光子及び第2の偏光子は、受光素子と対象物との間に位置する。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.本実施形態の特徴
3.補足事項
<1.実施形態>
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のマイクロカメラは、使用者が被験者の肌を撮像してその肌の状態を診断する肌診断機、または植物を撮像してその植物の状態を判定する判定機などとして採用される小型の撮像装置である。図1は、本実施形態のマイクロカメラの斜視図である。図2は、本実施形態のマイクロカメラの分解斜視図である。各図面にはx軸、y軸およびz軸を示している。撮像レンズ11の光軸A1に平行な軸であって、撮像素子12から見て撮像レンズ11へ向いている軸を「z軸」と定義する。z軸に垂直な軸を「x軸」と定義する。また、z軸およびx軸の両方に垂直な軸を「y軸」と定義する。ここでは、x軸、y軸およびz軸は、右手系の3次元の直交座標を形成する。以下、z軸の矢印方向をz軸+側、矢印とは逆方向をz軸−側と呼ぶことがあり、その他の軸についても同様である。また、z軸+側及びz軸−側をそれぞれ「フロント側」及び「リア側」と呼ぶことがある。また、光軸A1方向に対して垂直な方向であって、光軸A1から離れる方向を径方向と定義する。光軸A1を中心とする回転方向を周方向と定義する。また、z軸+側からz軸−側を見て時計回りに回転する方向を時計方向cwと定義する。z軸+側からz軸−側を見て反時計回りに回転する方向を半時計方向ccwと定義する。
<マイクロカメラ1>
図1及び図2に示されるように、本実施形態のマイクロカメラ1は、回転式光学フィルタ機構10、撮像レンズ11、撮像素子12、直線偏光子15及び16、第2の光源21、第1の光源23ならびに基板31及び32を含んで構成される。マイクロカメラ1は、本発明でいう「センサ」の一具体例である。
マイクロカメラ1は、対象物(図示しない)に光を照射し、当該対象物を撮像する。本実施形態では、対象物は、たとえば、人間の肌、農作物の葉、米及び果実などである。対象物は、マイクロカメラ1のフロント側の光軸A1上に配置される。以下、第2の光源21または第1の光源23によって対象物に照射される光を「照射光」と定義する。また、照射光が照射された対象物からの光のうち、撮像レンズ11によって集光される光を「撮像対象光」と定義する。
撮像対象光には、正反射光及び拡散反射光、ならびに蛍光及びりん光などが含まれる。正反射光及び拡散反射光は、照射光が対象物の表面で反射された光である。蛍光及びりん光は、照射光を吸収した対象物から放射される光である。
<基板32>
基板32は、第2の光源21及び第1の光源23へ電流を供給する配線(図示しない)が設けられた板状の部材であり、光軸A1に対して略垂直な矩形の表面を有する。基板32の表面の略中心には、撮像対象光を通過させるための貫通孔32aが形成される。貫通孔32aは、光軸A1を中心とする略円形の断面を有する。基板32には必要に応じて種々の電子部品が搭載される。
<撮像素子12及び基板31>
撮像素子12は、対象物からの光を直線偏光子15経由で受光する。本実施形態では、基板31は、撮像素子12を含む電子部品が搭載されたリジッド基板であり、基板32に対するリア側に位置する。撮像素子12は、照射された光を電気信号に変換する光電変換素子であり、たとえばC−MOSセンサやCCDなどであるが、これらに限定されるものではない。また、撮像装置においては、撮像素子12以外の撮像機能を要する撮像部を採用してもよい。撮像素子12により取得された電気信号は、基板31に搭載された電子部品により所定の電気処理または信号処理が施された後、撮像装置の外部に画像データとして出力される。撮像素子12は、本発明でいう「受光素子」の一具体例である。
<撮像レンズ11>
撮像レンズ11は、直線偏光子15と撮像素子12との間に位置し、対象物から光軸A1に沿って伝搬する光を撮像素子12に集光する。本実施形態では、撮像レンズ11は、基板31と基板32との間に位置し、たとえば、複数枚のレンズにより構成され、光軸A1がz軸と平行になるようにレンズ鏡筒(図示しない)に収容される。なお、撮像レンズ11は、1枚のレンズにより構成されてもよい。また、レンズ鏡筒には、レンズの他に、スペーサ及び口径板などが含まれてもよい。撮像レンズ11は、ガラスまたはプラスチック等の透過性を有する素材で形成され、フロント側における対象物からの撮像対象光を屈折させながらリア側に透過させ、撮像素子12に結像させる。スペーサは、光軸A1方向に適度な厚みを有する板状で円環状の部材であり、各レンズの光軸A1方向の位置を調整する。スペーサは、光軸A1を含む中心部に開口部を有する。口径板は、通過する光の最外位置を決める。撮像レンズ11は、本発明でいう「集光部材」の一具体例である。
<第2の光源21及び第1の光源23>
第2の光源21は、LED22a、22b及び22cを含んで構成され、たとえば、表面反射を抑制して対象物を撮像する際に用いる光源である。第1の光源23は、LED24a、24b及び24cを含んで構成され、たとえば、表面反射を強調して対象物を撮像する際に用いる光源である。以下、LED22a、22b及び22cの各々を、LED22と称することがある。また、LED24a、24b及び24cの各々を、LED24と称することがある。LED22は、本発明でいう「第2の発光素子」の一具体例である。LED24は、本発明でいう「第1の発光素子」の一具体例である。
本実施形態では、LED22a、22b及び22cならびにLED24a、24b及び24cは、光軸A1を中心とする略円の周方向において、略等間隔で交互に位置する。詳細には、LED22a、22b及び22cは、基板32のフロント側表面において、光軸A1を中心とし、所定の半径Rを有する円の周方向に等間隔に配置される。LED22aは、光軸A1から見てy軸−側へ向かう方向(以下、180°方向と称することがある。)に位置する。LED22bは、光軸A1から見て、180°方向を時計方向cwに120°回転させた方向(以下、300°方向と称することがある。)に位置する。LED22cは、光軸A1から見て、180°方向を反時計方向ccwに120°回転させた方向(以下、60°方向と称することがある。)に位置する。
LED24a、24b及び24cは、基板32のフロント側表面において、光軸A1を中心とし、所定の半径Rを有する円の周方向に等間隔に配置される。LED24aは、光軸A1から見てy軸+側へ向かう方向(以下、0°方向と称することがある。)に位置する。LED24bは、光軸A1から見て、0°方向を時計方向cwに120°回転させた方向(以下、120°方向と称することがある。)に位置する。LED24cは、光軸A1から見て、0°方向を反時計方向ccwに120°回転させた方向(以下、240°方向と称することがある。)に位置する。
LED24は、直線偏光子15を介して対象物に照射光を照射するように基板32に固定されている。LED22は、直線偏光子16を介して対象物に照射光を照射するように基板32に固定されている。本実施形態では、LED22及び24は、基板32の配線から電流の供給を受けると、直進性が良く、可視光及び赤外光を含む無偏光の白色光を発する。このため、LED24が発した照射光は、拡がりが抑えられて直線偏光子15を介して対象物へ到達する。また、LED22が発した照射光は、拡がりが抑えられて直線偏光子16を介して対象物へ到達する。各照射光の光路の詳細については後述する。なお、たとえば、LED22または24に供給される電流を増減させることで、照射光の強度を調節することが可能である。
第2の光源21を構成するLED22a、22b及び22cの発光及び消灯は、同期している。つまり、LED22aが発光している間、LED22b及び22cも発光し、LED22aが消灯している間、LED22b及び22cも消灯する。同様に、第1の光源23を構成するLED24a、24b及び24cの発光及び消灯は、同期している。つまり、LED24aが発光している間、LED24b及び24cも発光し、LED24aが消灯している間、LED24b及び24cも消灯する。
<回転式光学フィルタ機構10>
回転式光学フィルタ機構10は、フィルタ保持部材13及び14、カラーフィルタ群17及び18、駆動機構33及び34ならびに支持部材35a、35b及び35cを含んで構成される。以下、支持部材35a、35b及び35cの各々を、支持部材35と称することがある。
<カラーフィルタ群17>
図3は、本実施形態のカラーフィルタ群17をフロント側から見た平面図である。図2及び図3に示されるように、カラーフィルタ群17は、光軸A1を中心軸とする環状の部材であり、撮像対象光を通過させるための貫通孔17aと、12個のカラーフィルタ17bと、を有する。貫通孔17aは、光軸A1を中心とする略円形の断面を有する。
本実施形態では、12個のカラーフィルタ17bは、光軸A1を中心とする所定の半径R2を有する円の周方向に等間隔に配置される。詳細には、12個のカラーフィルタ17bは、IR(Infrared)フィルタ17c1、17d1及び17e1、RE(Red Edge)フィルタ17c2、17d2及び17e2、赤色フィルタ17c3、17d3及び17e3、ならびに白色フィルタ17c4、17d4及び17e4を含んで構成される。
IRフィルタ17c1、17d1及び17e1の組と、REフィルタ17c2、17d2及び17e2の組と、赤色フィルタ17c3、17d3及び17e3の組と、白色フィルタ17c4、17d4及び17e4の組と、のいずれか2組は、それぞれ本発明でいう「第1の光学フィルタ」及び「第2の光学フィルタ」の一具体例である。
以下、IRフィルタ17c1、17d1及び17e1の各々を、光学フィルタIRと称することがある。REフィルタ17c2、17d2及び17e2の各々を、光学フィルタREと称することがある。赤色フィルタ17c3、17d3及び17e3の各々を、光学フィルタR(Red)と称することがある。白色フィルタ17c4、17d4及び17e4の各々を、リア側光学フィルタW(White)と称することがある。光学フィルタIR、光学フィルタRE、光学フィルタR及びリア側光学フィルタWのいずれか2つは、それぞれ本発明でいう「第1の光学フィルタ要素」及び「第2の光学フィルタ要素」の一具体例である。
光学フィルタIRは、たとえば、800nmより短い波長を有する光の透過を抑制するとともに、800nm以上の波長を有する赤外光を透過させる機能を有する。光学フィルタREは、たとえば、685nmより短い波長を有する光及び735nmより長い波長を有する光の透過を抑制するとともに、685nm以上の波長を有する光及び735nm以下の波長を有する光を透過させる機能を有する。光学フィルタRは、たとえば、610nmより短い波長を有する光及び640nmより長い波長を有する光の透過を抑制するとともに、610nm以上の波長を有する光及び640nm以下の波長を有する光を透過させる機能を有する。リア側光学フィルタWは、たとえば、全波長領域の光を透過させる機能を有する。
IRフィルタ17c1、REフィルタ17c2、赤色フィルタ17c3、白色フィルタ17c4、IRフィルタ17d1、REフィルタ17d2、赤色フィルタ17d3、白色フィルタ17d4、IRフィルタ17e1、REフィルタ17e2、赤色フィルタ17e3及び白色フィルタ17e4は、時計方向cwにこの順で配置される。
つまり、光軸A1からIRフィルタ17c1を見た方向を時計方向cwに120°回転させた方向に、IRフィルタ17d1が位置する。また、光軸A1からIRフィルタ17c1を見た方向を反時計方向ccwに120°回転させた方向に、IRフィルタ17e1が位置する。光学フィルタRE、光学フィルタR及びリア側光学フィルタWについても同様である。
<カラーフィルタ群18>
図4は、本実施形態のカラーフィルタ群18をフロント側から見た平面図である。図2及び図4に示されるように、カラーフィルタ群18は、光軸A1を中心軸とする環状の部材であり、撮像対象光を通過させるための貫通孔18aと、12個のカラーフィルタ18bと、を有する。貫通孔18aは、光軸A1を中心とする略円形の断面を有する。
本実施形態では、12個のカラーフィルタ18bは、光軸A1を中心とする所定の半径R2を有する円の周方向に等間隔に配置される。詳細には、12個のカラーフィルタ18bは、緑色フィルタ18c1、18d1及び18e1、青緑色フィルタ18c2、18d2及び18e2、青色フィルタ18c3、18d3及び18e3、ならびに白色フィルタ18c4、18d4及び18e4を含んで構成される。
以下、緑色フィルタ18c1、18d1及び18e1の各々を、光学フィルタG(Green)と称することがある。青緑色フィルタ18c2、18d2及び18e2の各々を、光学フィルタBG(Blue Green)と称することがある。青色フィルタ18c3、18d3及び18e3の各々を、光学フィルタB(Blue)と称することがある。白色フィルタ18c4、18d4及び18e4の各々を、フロント側光学フィルタWと称することがある。
光学フィルタGは、たとえば、505nmより短い波長を有する光及び555nmより長い波長を有する光の透過を抑制するとともに、505nm以上の波長を有する光及び555nm以下の波長を有する光を透過させる機能を有する。光学フィルタBGは、たとえば、485nmより短い波長を有する光及び510nmより長い波長を有する光の透過を抑制するとともに、485nm以上の波長を有する光及び510nm以下の波長を有する光を透過させる機能を有する。光学フィルタBは、たとえば、450nmより短い波長を有する光及び490nmより長い波長を有する光の透過を抑制するとともに、450nm以上の波長を有する光及び490nm以下の波長を有する光を透過させる機能を有する。フロント側光学フィルタWは、カラーフィルタ群17におけるリア側光学フィルタWと同様の光学フィルタであり、全波長領域の光を透過させる機能を有する。
緑色フィルタ18c1、青緑色フィルタ18c2、青色フィルタ18c3、白色フィルタ18c4、緑色フィルタ18d1、青緑色フィルタ18d2、青色フィルタ18d3、白色フィルタ18d4、緑色フィルタ18e1、青緑色フィルタ18e2、青色フィルタ18e3及び白色フィルタ18e4は、時計方向cwにこの順で配置される。
つまり、光軸A1から緑色フィルタ18c1を見た方向を時計方向cwに120°回転させた方向に、緑色フィルタ18d1が位置する。また、光軸A1から緑色フィルタ18c1を見た方向を反時計方向ccwに120°回転させた方向に、緑色フィルタ18e1が位置する。光学フィルタBG、光学フィルタB及び光学フィルタWについても同様である。
<支持部材35>
図2〜図4に示されるように、回転式光学フィルタ機構10は、光学フィルタIR、RE、R及びWのいずれかと、光学フィルタG、光学フィルタBG、光学フィルタB及び光学フィルタWのいずれかと、を第1の光源23からの照射光の光路に位置させる。また、回転式光学フィルタ機構10は、光学フィルタIR、RE、R及びWのいずれかと、光学フィルタG、光学フィルタBG、光学フィルタB及び光学フィルタWのいずれかと、を第2の光源21からの照射光の光路に位置させる。以下、回転式光学フィルタ機構10による光学フィルタの切り替えについて説明する。回転式光学フィルタ機構10は、本発明でいう「切り替え機構」の一具体例である。
支持部材35は、フィルタ保持部材13及び14を、光軸A1を回転軸として回転自在に支持する。本実施形態では、支持部材35a、35b及び35cは、基板32のフロント側表面に配置される。詳細には、支持部材35は、光軸A1に対して略垂直な矩形の表面を有する板部と、板部のフロント側表面からフロント側へ突出し、フィルタ保持部材13及び14を挟むように保持する2つの円柱部と、を有する。支持部材35a、35b及び35cは、貫通孔32aの周辺において、周方向に等間隔に配置される。この際、支持部材35は、2つの円柱部が並ぶ方向と径方向とが略平行になるように配置される。
<駆動機構33>
駆動機構33は、フィルタ保持部材13を回転駆動する。本実施形態では、駆動機構33は、モータ33a及び駆動ギア33bなどを含んで構成される。モータ33aは、たとえば、制御部(図示しない)によって制御されるステッピングモータであり、駆動ギア33bを回転駆動する。駆動ギア33bは、2つの伝達ギアを介してフィルタ保持部材13の外周面と連結される。つまり、モータ33aは、制御部の制御に従ってフィルタ保持部材13を回転駆動する。
<駆動機構34>
駆動機構34は、フィルタ保持部材14を回転駆動する。本実施形態では、駆動機構34は、モータ34a及び駆動ギア34bなどを含んで構成される。モータ34aは、制御部によって制御されるステッピングモータであり、駆動ギア34bを回転駆動する。駆動ギア34bは、2つの伝達ギアを介してフィルタ保持部材14の外周面と連結される。つまり、モータ34aは、制御部の制御に従ってフィルタ保持部材14を回転駆動する。
<フィルタ保持部材13>
フィルタ保持部材13は、上述したように、支持部材35a、35b及び35cによって光軸A1を回転軸として回転自在に支持されるとともに、駆動機構33によって回転駆動される。フィルタ保持部材13は、基板32に対するフロント側に位置し、リア側に底13aを有する円筒形状の部材である。底13aの略中心には、光軸A1を中心とする円形の断面を有し、撮像対象光を通過させるための貫通孔13bが形成される。また、底13aの貫通孔13bの周辺には、円形の断面を有し、照射光を通過させるための12個の貫通孔13cが周方向に等間隔に形成される。
カラーフィルタ群17は、フィルタ保持部材13における底13aのフロント側において、12個のカラーフィルタ17bと12個の貫通孔13cとがそれぞれ重なるように配置される。
たとえば、LED22aからの照射光の光路とカラーフィルタ群17における赤色フィルタ17d3とが交差する状態では、LED22bからの照射光の光路と赤色フィルタ17e3とが交差するとともに、LED22cからの照射光の光路と赤色フィルタ17c3とが交差する。つまり、LED22a、22b及び22cからの各照射光すなわち第2の光源21からの照射光は、光学フィルタRを通過して対象物へ照射される。
また、上記状態では、LED24aからの照射光の光路とIRフィルタ17c1とが交差し、LED24bからの照射光の光路とIRフィルタ17d1とが交差し、LED24cからの照射光の光路とIRフィルタ17e1とが交差する。つまり、LED24a、24b及び24cからの各照射光すなわち第1の光源23からの照射光は、光学フィルタIRを通過して対象物へ照射される。
また、たとえば、上記状態からフィルタ保持部材13を時計方向cwへ30°回転させるごとに、第2の光源21からの照射光が通過する光学フィルタを光学フィルタRE、光学フィルタIR及びリア側光学フィルタWの順に切り替えることができる。同様に、第1の光源23からの照射光が通過する光学フィルタをリア側光学フィルタW、光学フィルタR及び光学フィルタREの順に切り替えることができる。
また、たとえば、上記状態からフィルタ保持部材13を反時計方向ccwへ30°回転させるごとに、第2の光源21からの照射光が通過する光学フィルタをリア側光学フィルタW、光学フィルタIR及び光学フィルタREの順に切り替えることができる。同様に、第1の光源23からの照射光が通過する光学フィルタを光学フィルタRE、光学フィルタR及びリア側光学フィルタWの順に切り替えることができる。
<フィルタ保持部材14>
フィルタ保持部材14は、上述したように、支持部材35a、35b及び35cによって光軸A1を回転軸として回転自在に支持されるとともに、駆動機構34によって回転駆動される。フィルタ保持部材14は、フィルタ保持部材13に対するフロント側に位置し、リア側に底14aを有する円筒形状の部材である。底14aの略中心には、光軸A1を中心とする円形の断面を有し、撮像対象光を通過させるための貫通孔14bが形成される。また、底14aの貫通孔14bの周辺には、円形の断面を有し、照射光を通過させるための12個の貫通孔14cが周方向に等間隔に形成される。
カラーフィルタ群18は、フィルタ保持部材14における底14aのフロント側において、12個のカラーフィルタ18bと12個の貫通孔14cとがそれぞれ重なるように配置される。
たとえば、LED22aからの照射光の光路と青色フィルタ18d3とが交差する状態では、LED22bからの照射光の光路と青色フィルタ18e3とが交差するとともに、LED22cからの照射光の光路と青色フィルタ18c3とが交差する。つまり、LED22a、22b及び22cからの各照射光すなわち第2の光源21からの照射光は、光学フィルタBを通過して対象物へ照射される。
また、上記状態では、LED24aからの照射光の光路と緑色フィルタ18c1とが交差し、LED24bからの照射光の光路と緑色フィルタ18d1とが交差し、LED24cからの照射光の光路と緑色フィルタ18e1とが交差する。つまり、LED24a、24b及び24cからの各照射光すなわち第1の光源23からの照射光は、光学フィルタGを通過して対象物へ照射される。
また、たとえば、上記状態からフィルタ保持部材14を時計方向cwへ30°回転させるごとに、第2の光源21からの照射光が通過する光学フィルタをBG、G及びWの順に切り替えることができる。同様に、第1の光源23からの照射光が通過する光学フィルタをフロント側光学フィルタW、光学フィルタB及び光学フィルタBGの順に切り替えることができる。
また、たとえば、上記状態からフィルタ保持部材14を反時計方向ccwへ30°回転させるごとに、第2の光源21からの照射光が通過する光学フィルタをフロント側光学フィルタW、光学フィルタG及び光学フィルタBGの順に切り替えることができる。同様に、第1の光源23からの照射光が通過する光学フィルタを光学フィルタBG、光学フィルタB及びフロント側光学フィルタWの順に切り替えることができる。
<直線偏光子15>
図2に示されるように、直線偏光子15は、撮像素子12と対象物との間に位置し、x軸方向に振動する直線偏光(以下、x軸偏光と称することがある。)を生成する。本実施形態では、直線偏光子15は、たとえば、光軸A1を中心軸とする略円板形状を有する部材であり、y軸方向に振動する直線偏光(以下、y軸偏光と称することがある。)の透過を抑制するとともに、x軸偏光を透過させる機能を有する。直線偏光子15の0°方向、120°方向及び240°方向の外縁部では、それぞれLED24a、24b及び24cからの各照射光の光路と交差する。また、直線偏光子15の中心近傍では、対象物からの撮像対象光の光路と交差する。直線偏光子15は、本発明でいう「第1の偏光子」の一具体例である。x軸偏光は、本発明でいう「第1の偏光」の一具体例である。
また、直線偏光子15の外縁には、第2の光源21からの各照射光の光路と直線偏光子15とが交差しないように、LED22a、22b及び22cからの照射光をそれぞれ素通りさせる切り欠き部15a、15b及び15cが形成される。切り欠き部15a、15b及び15cは、それぞれ直線偏光子15の180°方向、300°方向及び60°方向おいて、外周面から径方向内側に向かって直線偏光子15の一部が略矩形に切り取られることで形成される。なお、切り欠き部15a、15b及び15cが略矩形の形状を有する構成について説明したが、切り欠き部15a、15b及び15cは、矩形以外の他の形状を有する構成であってもよい。また、切り欠き部15a、15b及び15cが、直線偏光子15の一部の切り欠きである構成について説明したが、切り欠き部15a、15b及び15cは、直線偏光子15の一部の開口である構成であってもよい。
<直線偏光子16>
直線偏光子16は、撮像素子12と対象物との間に位置し、x軸偏光と直交するy軸偏光を生成する。本実施形態では、直線偏光子16は、光軸A1を中心軸とする略円板形状を有する部材であり、たとえば、x軸偏光の透過を抑制するとともに、y軸偏光を透過させる機能を有する。直線偏光子16の180°方向、300°方向及び60°方向の外縁部では、それぞれLED22a、22b及び22cからの各照射光の光路と交差する。また、直線偏光子16の略中心には、撮像対象光の光路と直線偏光子15とが交差しないように、対象物からの撮像対象光を素通りさせる貫通孔16dが形成される。貫通孔16dは、光軸A1を中心とする円形の断面を有する。直線偏光子16は、本発明でいう「第2の偏光子」の一具体例である。y軸偏光は、本発明でいう「第2の偏光」の一具体例である。
また、直線偏光子16の外縁には、第1の光源23からの各照射光の光路と直線偏光子16とが交差しないように、LED24a、24b及び24cからの光をそれぞれ素通りさせる切り欠き部16a、16b及び16cが形成される。切り欠き部16a、16b及び16cは、それぞれ直線偏光子16の0°方向、120°方向及び240°方向おいて、内周面から径方向外側に向かって直線偏光子16の一部が略矩形に切り取られることで形成される。なお、切り欠き部16a、16b及び16cが略矩形の形状を有する構成について説明したが、切り欠き部16a、16b及び16cは、矩形以外の他の形状、たとえば円状を有する構成であってもよい。
<具体例1>
図1〜図4に示されるように、たとえば、第2の光源21を点灯するが、第1の光源23を消灯した場合において、第2の光源21からの照射光が、カラーフィルタ群17の光学フィルタR及びカラーフィルタ群18の光学フィルタWを通過する状況を想定する。
第2の光源21からの白色光は、光学フィルタR及び光学フィルタWを通過することで、赤色の光に変換される。そして、光学フィルタR及び光学フィルタWを通過した赤色光は、直線偏光子15の切り欠き部15a、15bまたは15cを通過してから直線偏光子16を通過するため、y軸偏光となる。したがって、赤色のy軸偏光が対象物に照射される。
対象物からの撮像対象光は、直線偏光子16の貫通孔16d、直線偏光子15、フィルタ保持部材14の貫通孔14b、フィルタ保持部材13の貫通孔13b、基板32の貫通孔32a及び撮像レンズ11を経由して撮像素子12に結像される。
一般に、対象物の表面で正反射された正反射光は、反射前後で偏光方向を維持することが多い。一方、対象物の表面で拡散反射された光は、反射前後で偏光が解消されることが多い。また、対象物からの蛍光及びりん光は、ランダムな偏光の光を放射することが多い。以下、拡散反射光、蛍光及びりん光を、まとめて非正反射光と称することがある。
撮像対象光のうちの正反射光は、y軸偏光が対象物に照射されるためにy軸偏光を多く含むので、直線偏光子15によって透過を抑制される。一方、撮像対象光のうちの非正反射光の多くは、直線偏光子15を透過する。つまり、撮像素子12は、赤色の光が照射された対象物であって表面反射が抑制された対象物を撮像する。
<具体例2>
一方、たとえば、対象物の表面反射を積極的に測定する場合、第2の光源21を消灯して第1の光源23を点灯する。そして、第1の光源23からの照射光が、カラーフィルタ群17の光学フィルタR及びカラーフィルタ群18の光学フィルタWを通過するようにフィルタ保持部材13及び14をそれぞれ回転させる。
この配置では、第1の光源23からの白色光は、光学フィルタR及び光学フィルタWを通過することで、赤色の光に変換される。そして、光学フィルタR及び光学フィルタWを通過した赤色光は、直線偏光子15を通過した後、直線偏光子16の切り欠き部16a、16bまたは16cを通過し、x軸偏光となる。したがって、赤色のx軸偏光が対象物に照射される。
撮像対象光のうちの正反射光は、x軸偏光が対象物に照射されるためにx軸偏光を多く含むので、直線偏光子15を透過する。また、撮像対象光のうちの直線偏光子15を透過する非正反射光は、具体例1の場合と同様である。つまり、撮像素子12は、具体例1の場合と比べて、赤色の光が照射された対象物であって表面反射が強調された対象物を撮像する。
<2.本実施形態の特徴>
上記構成のマイクロカメラによれば、第1の光源23を用いることで、直線偏光子15を通過した光が対象物に照射され、対象物からの光を直線偏光子15経由で受光する第1の光学配置を実現することができる。また、第2の光源21を用いることで、直線偏光子16を通過した光が対象物に照射され、対象物からの光を直線偏光子15経由で受光する第2の光学配置を実現することができる。これにより、たとえば、第1の光源23及び第2の光源21の一方を点灯し、他方を消灯することで、駆動機構またはユーザーの操作などによって偏光子の回転を行うことなく、第1の光学配置及び第2の光学配置間の切り替えを行うことができる。したがって、光学配置の切り替えを簡易に行うことができる。
上記構成のマイクロカメラでは、回転式光学フィルタ機構10が、第1の光源23からの照射光の光路に光学フィルタR、RE、R及びWのいずれかを位置させるため、第1の光源23からの照射光の波長特性を切り替えることができるので、第1の光学配置において、分析に適した波長特性を有する光を対象物に照射することができる。
上記構成のマイクロカメラでは、回転式光学フィルタ機構10が、第2の光源21からの照射光の光路に光学フィルタR、RE、R及びWのいずれかを位置させるため、第2の光源21からの照射光の波長特性を切り替えることができるので、第2の光学配置において、分析に適した波長特性を有する光を対象物に照射することができる。
上記構成のマイクロカメラでは、撮像レンズ11が直線偏光子15と撮像素子12との間に位置し、対象物から光軸A1に沿って伝搬する光を撮像素子12に集光し、LED24a、24b及び24cならびにLED22a、22b及び22cが、光軸A1を中心とする略円の周方向において、略等間隔で交互に位置する。これにより、対象物に対して斜め方向から略均等に光を照射することができるので、対象物に対して光を一様に照射することができる。また、LED24a、24b及び24cならびにLED22a、22b及び22cが略等間隔で交互に位置する構成により、第1の光源23及び第2の光源21間で光源の切り替えが行われても、対象物への光の当たり方の変化を抑制することができる。
上記構成のマイクロカメラでは、3個の光学フィルタRが周方向において略等間隔に位置し、3個の光学フィルタIRが周方向において略等間隔に位置するため、3個の光学フィルタRを、3個のLED24または3個のLED22の位置に合わせて配置することができる。これにより、光学フィルタRにLED24または22からの光を良好に通過させることができる。また、3個の光学フィルタIRを、3個のLED24または3個のLED22の位置に合わせて配置することができる。これにより、光学フィルタIRにLED24または22からの光を良好に通過させることができる。
上記構成のマイクロカメラでは、直線偏光子15が、x軸偏光を生成し、直線偏光子16が、x軸偏光と略直交するy軸偏光を生成するため、第1の光源23を用いる第1の光学配置では、照射する直線偏光の方向と受光する直線偏光の方向とが略平行になるため、反射の際に偏光状態が維持される表面反射などを主に受光することができる。これにより、表面反射の分析に適した光学配置を実現することができる。また、第2の光源21を用いる第2の光学配置では、照射する直線偏光の方向と受光する直線偏光の方向とが略直交するため、表面反射を抑制しながら、反射の際に偏光状態が解消される拡散反射または蛍光もしくはりん光などを主に受光することができる。これにより、拡散反射または蛍光もしくはりん光の分析に適した光学配置を実現することができる。
<3.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本実施形態のマイクロカメラでは、第1の偏光子が直線偏光を生成し、第2の偏光子が、当該直線偏光と直交する直線偏光を生成する構成について説明したが、第1の偏光子及び第2の偏光子は、直線偏光以外の偏光を生成する構成であってもよい。具体的には、たとえば、第1の偏光子が右円偏光を生成し、第2の偏光子が左円偏光を生成する構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、撮像素子12が「受光素子」の一具体例である構成について説明したが、撮像機能を有しないが撮像対象光の強度を測定可能なフォトダイオードなどが「受光素子」の一具体例となる構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、カラーフィルタ群17は、光学フィルタIR、RE、R及びWを含む構成について説明したが、カラーフィルタ群17は、他の種類の光学フィルタを含む構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、カラーフィルタ群17は、光学フィルタIR、RE、R及びWの4種類の光学フィルタを含む構成について説明したが、カラーフィルタ群17は、2種類、3種類または5種類以上の光学フィルタを含む構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、カラーフィルタ群18は、光学フィルタG、BG、B及びWを含む構成について説明したが、カラーフィルタ群18は、他の種類の光学フィルタを含む構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、カラーフィルタ群18は、光学フィルタG、BG、B及びWの4種類の光学フィルタを含む構成について説明したが、カラーフィルタ群18は、2種類、3種類または5種類以上の光学フィルタを含む構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラは、カラーフィルタ群17及び18を備える構成について説明したが、カラーフィルタ群17及び18のいずれか1つを備える構成であってもよいし、3つ以上のカラーフィルタ群を備える構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、第2の光源21が、3つのLED22を含む構成について説明したが、第2の光源21は、2つ以下または4つ以上のLED22を含む構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、第1の光源23が、3つのLED24を含む構成について説明したが、第1の光源23は、2つ以下または4つ以上のLED24を含む構成であってもよい。
また、本実施形態のマイクロカメラでは、撮像レンズ11が「集光部材」の一具体例である構成について説明したが、対象物からの撮像対象光を反射して撮像素子12に結像させる凹面鏡などが「集光部材」の一具体例となる構成であってもよい。
本発明は、たとえば、人間の肌、農作物の葉、米及び果実などを測定対象とするセンサとして好適に利用される。
1…マイクロカメラ
10…回転式光学フィルタ機構
11…撮像レンズ
12…撮像素子
13…フィルタ保持部材
13a…底
13b、13c…貫通孔
14…フィルタ保持部材
14a…底
14b、14c…貫通孔
15…直線偏光子
15a、15b、15c…切り欠き部
16…直線偏光子
16a、16b、16c…切り欠き部
16d…貫通孔
17…カラーフィルタ群
17a…貫通孔
17b…カラーフィルタ
17c1、17d1、17e1…IRフィルタ
17c2、17d2、17e2…REフィルタ
17c3、17d3、17e3…赤色フィルタ
17c4、17d4、17e4…白色フィルタ
18…カラーフィルタ群
18a…貫通孔
18b…カラーフィルタ
18c1、18d1、18e1…緑色フィルタ
18c2、18d2、18e2…青緑色フィルタ
18c3、18d3、18e3…青色フィルタ
18c4、18d4、18e4…白色フィルタ
21…第2の光源
22a、22b、22c…LED
23…第1の光源
24a、24b、24c…LED
31…基板
32…基板
32a…貫通孔
33…駆動機構
33a…モータ
33b…駆動ギア
34…駆動機構
34a…モータ
34b…駆動ギア
35a、35b、35c…支持部材
IR、RE、R、W、G、BG、B…光学フィルタ

Claims (6)

  1. 第1の偏光を生成する第1の偏光子と、
    前記第1の偏光と異なる第2の偏光を生成する第2の偏光子と、
    前記第1の偏光子を介して対象物に光を照射する第1の光源と、
    前記第2の偏光子を介して前記対象物に光を照射する第2の光源と、
    前記対象物からの光を前記第1の偏光子経由で受光する受光素子と、を備え、
    前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子は、前記受光素子と前記対象物との間に位置する、
    センサ。
  2. 第1の光学フィルタと、
    第2の光学フィルタと、
    前記第1の光源からの光の光路に前記第1の光学フィルタ及び前記第2の光学フィルタのいずれかを位置させる切り替え機構と、をさらに備える、
    請求項1に記載のセンサ。
  3. 第1の光学フィルタと、
    第2の光学フィルタと、
    前記第2の光源からの光の光路に前記第1の光学フィルタ及び前記第2の光学フィルタのいずれかを位置させる切り替え機構と、をさらに備える、
    請求項1に記載のセンサ。
  4. 前記第1の偏光子と前記受光素子との間に位置し、前記対象物から光軸に沿って伝搬する光を前記受光素子に集光する集光部材をさらに備え、
    前記第1の光源は、n(nは2以上の自然数)個の第1の発光素子を含み、
    前記第2の光源は、n個の第2の発光素子を含み、
    n個の前記第1の発光素子及びn個の前記第2の発光素子は、前記光軸を中心とする略円の周方向において、略等間隔で交互に位置する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセンサ。
  5. n個の第1の光学フィルタ要素を含む第1の光学フィルタと、
    n個の第2の光学フィルタ要素を含む第2の光学フィルタと、をさらに備え、
    n個の前記第1の光学フィルタ要素は、前記周方向において略等間隔に位置し、
    n個の前記第2の光学フィルタ要素は、前記周方向において略等間隔に位置する、
    請求項4に記載のセンサ。
  6. 前記第1の偏光子は、直線偏光を前記第1の偏光として生成し、
    前記第2の偏光子は、前記第1の偏光と略直交する直線偏光を前記第2の偏光として生成する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のセンサ。
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