JP2020159468A - 内燃機関システムおよびクランクシャフトの振動防止構造 - Google Patents

内燃機関システムおよびクランクシャフトの振動防止構造 Download PDF

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Shinichiro Kobayashi
紳一郎 小林
隆 永吉
Takashi Nagayoshi
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Abstract

【課題】クランクシャフトにおける所定の振動振幅の発生を抑えることが可能な内燃機関システムおよびクランクシャフトの振動防止構造を提供する。【解決手段】内燃機関システムは、軸回りに回転可能なクランクシャフトと、クランクシャフトの軸方向の一端側に、クランクシャフトと一体的に回転可能に配置された回転体と、回転体の壁面に装着されるダンパー部材と、ダンパー部材に軸方向において回転体とは反対側に装着されるウエイト部材と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、内燃機関システムおよびクランクシャフトの振動防止構造に関する。
内燃機関は、シリンダーブロックとシリンダーヘッドとピストンとコネクティングロッドとを有する。シリンダーブロックには、ピストンが摺動する略円筒状の複数のシリンダーが形成されている。ピストンは、シリンダーに往復移動自在に挿通されている。コネクティングロッドは、ピストンとクランクピン3(図1を参照)とを連結し、ピストンの往復運動をクランクシャフト1(図1を参照)に伝える。
図1は、クランクシャフト1の正面図である。図1に示すように、クランクシャフト1は、シリンダーボディとクランクケース(不図示)内で前後方向に延びて配置されている。クランクシャフト1は、回転軸であるクランクジャーナル2と、クランクピン3と、クランクアーム4とを有する。クランクアーム4は、クランクジャーナル2とクランクピン3との間に配置されている。
クランクシャフト1の一端部にはフライホイール(不図示)が設けられている。クランクシャフト1の他端部には、補機類を駆動させるプーリー(不図示)が接続されている。
フライホイールは、それ自身の慣性力によりクランクシャフト1の回転を安定させる機能を有している。
特開2004−162859号公報
ところで、上記の内燃機関においては、各シリンダーでの爆発力はコネクティングロッドを介してクランクピン3に伝達される。クランクピン3に伝達された力は、回転軸回りにクランクシャフト1を回転させる方向の力と、回転軸に対する半径方向の力とに変換される。
ピストンが往復運動する場合、回転軸に向かう半径方向の力F1と回転軸から離れる半径方向の力F2とが周期的に生じる。これにより、クランクシャフト1には、力F1による曲げ方向の力M1と力F2による曲げ方向の力M2とが周期的に作用する。
また、クランクシャフト1には、フライホイールとクラッチのホワール(Whirl)運動による曲げ方向の力が周期的に作用する。
つまり、クランクシャフト1は、回転中、上記半径方向の力F1,F2による曲げ方向の力M1,M2、および、ホワール運動による曲げ方向の力を受けて振動する。なお、クランクシャフト11に発生する振動振幅の大きさは、クランクシャフト1の形状やクランクシャフト1の回転速度に応じて異なる。
振動振幅が大きい場合、例えば、クランクジャーナル2とクランクアーム4との接続部(フィレット)、および/または、クランクピン3とクランクアーム4との接続部(フィレット)には、過度の集中応力が生じ、クランクシャフト11が大きなダメージを受ける場合があるという問題点があった。
本開示の目的は、クランクシャフトにおける所定の振動振幅の発生を抑えることが可能な内燃機関システムおよびクランクシャフトの振動防止構造を提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示における内燃機関システムは、
軸回りに回転可能なクランクシャフトと、
前記クランクシャフトの軸方向の一端側に、前記クランクシャフトと一体的に回転可能に配置された回転体と、
前記回転体の壁面に装着されるダンパー部材と、
前記ダンパー部材に前記軸方向において前記回転体とは反対側に装着されるウエイト部材と、
を備える。
本開示におけるクランクシャフトの振動防止構造は、
軸回りに回転可能なクランクシャフトの振動防止構造であって、
前記クランクシャフトの軸方向の一端側に、前記クランクシャフトと一体的に回転可能に配置された回転体の壁面に装着されるダンパー部材と、
前記ダンパー部材に前記軸方向において前記回転体とは反対側に装着されるウエイト部材と、
を備える。
本開示によれば、クランクシャフトにおける所定の振動振幅の発生を抑えることができる。
図1は、クランクシャフトの正面図である。 図2は、本実施の形態における内燃機関システムの一部を概略的に示す図である。 図3Aは、クランクシャフトの振動防止構造の一例を概略的に示す断面図である。 図3Bは、振動防止構造を+X方向(後方向)から見た矢視図である。 図4Aは、組の取付構造の一例を示す図である。 図4Bは、組の取付構造の一例を示す図である。 図4Cは、組の取付構造の一例を示す図である。 図5Aは、変形例1におけるクランクシャフトの振動防止構造を概略的に示す図である。 図5Bは、変形例1におけるクランクシャフトの振動防止構造を+X方向(後方向)から見た矢視図である。 図6Aは、変形例2におけるクランクシャフトの振動防止構造を概略的に示す図である。 図6Bは、変形例2におけるクランクシャフトの振動防止構造を+X方向(後方向)から見た矢視図である。 図7は、変形例3におけるクランクシャフトの振動防止構造を後方向(+X方向)から見た矢視図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本実施の形態における内燃機関システム100の一部を概略的に示す図である。図2には、X軸が描かれている。図2における左右方向をX方向、軸方向又は前後方向という。また、図2における左方向を「−X方向」、「前方向」又は「前側」」といい、右方向を「+X方向」、「後方向」又は「後側」という。図2に示すように、内燃機関システム100は、エンジン本体10と、クランクシャフト11と、フライホイール12(本開示の「回転体」に対応する)と、駆動軸13と、摩擦クラッチ14と、を有している。
エンジン本体10は、シリンダーブロック、シリンダーヘッドおよびクランクケースを有している。なお、図2では、シリンダーヘッド、シリンダーヘッドおよびクランクケースは、エンジン本体10として一体的に描かれている。
クランクシャフト11は、シリンダーブロックとクランクケース内でX方向(前後方向)に延在して配置されている。クランクシャフト11は、X軸回りに回転可能にエンジンブロックとベアリングキャップによって支持されている。なお、図2では、クランクシャフト11の後側端部のみが描かれている。
フライホイール12は、クランクシャフト11の後側端部に設けられている。フライホイール12は、クランクシャフト11と一体的に回転する。
駆動軸13は、フライホイール12と同軸で、フライホイール12に対して相対回転可能に配置されている。
摩擦クラッチ14は、クラッチカバー15と、クラッチ板16と、クラッチフェーシング17と圧力板18と、を備えている。
クラッチカバー15は、フライホイール12と同軸で、フライホイール12と一体回転可能に配置されている。
クラッチ板16は、駆動軸13と一体回転するように、駆動軸13にスプラインで接続されている。図2では、クラッチ板16がフライホイール12に接続されていない状態(クラッチが切断された状態)を示している。
クラッチフェーシング17は、クラッチ板16の周縁部にX方向(前後方向)から対向して配置されている。
圧力板18は、図外のクラッチペダルが操作されていない場合(クラッチペダルが踏まれていない場合)、クラッチフェーシング17を介してクラッチ板16をフライホイール12に押し付ける。クラッチ板16は、フライホイール12に押し付けられることで、フライホイール12との摩擦力で、フライホイール12と接続する。これにより、フライホイール12(クランクシャフト11)の回転は、クラッチ板16を介して駆動軸13に伝達される。
ピストンが往復運動する場合、クランクシャフト11に対する半径方向の力が周期的に生じる。このため、クランクシャフト11には、半径方向の力による曲げ方向の力が周期的に作用する。また、クランクシャフト11には、フライホイール12のホワール運動による曲げ方向の力が周期的に作用する。
クランクシャフト11は、回転中に、半径方向の力による曲げ方向の力、および、ホワール運動による曲げ方向の力を受けて振動する。クランクシャフト11に発生する振動振幅(振動振幅の極大値)の大きさは、クランクシャフト11の回転速度に応じて変化する。振動振幅が大きい場合、クランクシャフト11が受けるダメージは大きくなる。なお、振動振幅の大きさ等は、実験又はシミュレーションにより求めることが可能である。実験又はシミュレーションにおいては、クランクシャフト11の回転速度を最低速度から最高速度まで変化させていく中で、大きな振動振幅が複数発生する場合がある。それぞれの所定の振動振幅の発生の抑止に有効なダンパー部材(後述する)およびウエイト部材(後述する)の形状、材質、装着位置等については、実験又はシミュレーションで求めることが可能である。
本実施の形態における内燃機関システム100は、所定の周波数の振動振幅の発生の抑止に有効なダンパー部材21およびウエイト部材22が備えられている。以下、1つの所定の周波数の振動振幅の発生を抑止するために設けられるクランクシャフト11の振動防止構造200について、説明する。
図3Aは、クランクシャフト11の振動防止構造200の一例を示す断面図である。図3Bは、振動防止構造200を+X方向(後方向)から見た矢視図である。なお、図3Bでは、フライホイール12を省略して示している。振動防止構造200は、ダンパー部材21およびウエイト部材22を有する。
図2および図3Aに示すように、ダンパー部材21は、フライホイール12の後側壁面における周縁部にX方向(軸方向)から装着されている。ダンパー部材21は、フライホイール12に公知の取付手段(例えば、接着剤や、締結部材)により装着される。ダンパー部材21は、所定の周波数の振動振幅の発生を抑止する機能を有する。
ダンパー部材21は、ゴム製の部材からなる。なお、ダンパー部材21は、弾性体であればよい。
ウエイト部材22は、ダンパー部材21の後側(+X方向)に公知の取付手段(例えば、接着剤や、締結部材)により装着される。ウエイト部材22は、金属製の部材からなる。なお、ウエイト部材22は、後述する作用を生じさせるために必要な質量を有し、ダンパー部材21への固定が可能であれば、材質は問わない。
次に、ダンパー部材21とそのダンパー部材21に装着されたウエイト部材22との組み合わせについて、説明する。
ダンパー部材21とウエイト部材22とを組み合わせた組は、図3Bに示すように、クランクシャフト11のX軸を中心とする環状体を構成する。本実施の形態においては、ダンパー部材21およびウエイト部材22は、図3Bに示すように、同一の外径、および、同一の内径を有している。所定の振動振幅の発生の抑止に有効な各部材(ダンパー部材21、ウエイト部材22)の内径、外径、厚み、幅、および、材質などは、上記の実験等により求められる。
次に、ダンパー部材21とウエイト部材22との組み合わせの作用について説明する。以下の説明で、ダンパー部材21とウエイト部材22との組み合わせを、単に「組」または「環状体」という。
次に、環状体20の作用について説明する。
ピストンが往復運動する場合、クランクシャフト11には、半径方向の力による曲げ方向の力が周期的に作用する。また、クランクシャフト11には、フライホイール12のホワール運動による曲げ方向の力が周期的に作用する。フライホイール12に環状体20が設けられていない場合、クランクシャフト11は、上記曲げ方向の力を受けて、所定の振動振幅で振動する。しかし、フライホイール12に環状体20が設けられているため、環状体20が、所定の振動振幅の発生を抑える。これにより、クランクシャフト11は大きなダメージを受けない。
上記実施の形態における内燃機関システム100によれば、軸回りに回転可能なクランクシャフト11を有する内燃機関システムであって、クランクシャフト11の+X側端部に、クランクシャフト11と一体的に回転可能に配置されたフライホイール12と、フライホイール12の壁面に装着されるダンパー部材21と、ダンパー部材21にX方向においてフライホイール12とは反対側に装着されるウエイト部材22と、を備える。
これにより、ダンパー部材21およびウエイト部材22がフライホイール12における所定の振動振幅の発生を抑えることができる。結果的に、クランクシャフト11が大きなダメージを受けるのを防止することが可能となる。
次に、環状体20の取付構造について説明する。図4Aから図4Cは、環状体20の取付構造の一例を示す図である。
図4Aに示すように、フライホイール12は、取付手段としてのボルト部材31を通す挿通孔を有している。ウエイト部材22は、ボルト部材32を通す挿通孔を有している。ダンパー部材21には、取付手段としてのナット部材33,34が挿着されている。ボルト部材31をーX側(前側)から上記挿通孔に通し、ナット部材33に螺着する。ボルト部材32を上記挿通孔に通し、ナット部材34に螺着する。以上により、フライホイール12にダンパー部材21を挿着することができる。また、ダンパー部材21にウエイト部材22を挿着することができる。
上記取付構造によれば、環状体20がクランクシャフト11の振動振幅を軽減することが可能となるように取り付けられる。また、上記取付構造によれば、ダンパー部材21の取付位置および取付箇所の数、並びに、ウエイト部材22の取付位置および取付箇所の数を、発生を抑制すべき所定の振動振幅に合わせて適宜設定することが可能となる。
図4Bに示すように、フライホイール12は、取付手段としてのボルト部材35を通す挿通孔を有している。ウエイト部材22は、ボルト部材35を通す挿通孔を有している。ダンパー部材21Aは、圧縮された状態でフライホイール12とウエイト部材22との間に介在するコイルスプリングである。ダンパー部材21Aのコイル中心軸に沿ってボルト部材35が貫通している。ボルト部材35の+X側端部にはナット部材36が螺合している。弾性部材21Bは、圧縮された状態でウエイト部材22とナット部材36との間に介在するコイルスプリングである。弾性部材21Bのコイル中心軸に沿ってボルト部材35が貫通している。
上記取付構造によれば、ウエイト部材22が前後方向からコイルスプリングで弾撥的に挟まれている構造であるため、環状体20がX軸(図2を参照)に対して半径方向に比較的自由に移動することが可能となる。これにより、クランクシャフト11における所定の振動振幅の発生を抑止するのに有効である。また、ダンパー部材21A、ウエイト部材22および弾性部材21Bの取付位置および取付箇所の数のそれぞれを、発生を抑制すべき大きな振動振幅に合わせて適宜設定することが可能となる。
図4Cに示すように、ボルト部材37は、ダンパー部材21に植設されている。ウエイト部材22は、ボルト部材37を通す挿通孔を有している。ボルト部材37の+X側端部にはナット部材38が螺合している。ウエイト部材22は、ボルト部材37とナット部材38とにより取り付けられる。
上記取付構造によれば、ウエイト部材22の挿通孔に通したボルト部材37にナット部材38を螺合することで、ウエイト部材22をダンパー部材21に装着可能となるため、ウエイト部材22の取り付けが容易となる。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。なお、変形例の説明においては、上記実施の形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成については、同一番号を付してその説明を省略する。
なお、上記実施の形態におけるクランクシャフト11の振動防止構造200においては、クランクシャフト11における所定の振動振幅の発生を抑えるため、一つの環状体20がフライホイール12に装着される。これに対して、変形例では、クランクシャフト11における複数の所定の振動振幅の発生を抑えるため、複数の環状体20がフライホイール12にそれぞれ装着される。以下の説明において、複数の環状体20のそれぞれは、発生を抑止する振動振幅に応じて実験等により求められた形状等を有している。その結果、複数の環状体20の形状は、相互に同一である場合または相互に異なる場合がある。
図5Aは、変形例1におけるクランクシャフト11の振動防止構造200を概略的に示す図である。図5Bは、振動防止構造200を後方向(+X方向)から見た矢視図である。変形例1においては、二つの環状体20は、X方向(軸方向、前後方向)に重ねられた状態で配置されている。
図5Aおよび図5Bに示すように、フライホイール12に第1の環状体20が後方向(+X側)から装着されている。第1の環状体20に第2の環状体20が後方向(+X側)から装着されている。それぞれの環状体20は、クランクシャフト11におけるそれぞれの所定の振動振幅の発生を抑える機能を有している。
上記変形例1におけるクランクシャフト11の振動防止構造200によれば、フライホイール12に二つの環状体20がX方向(軸方向)に重ねられた状態で装着された簡単な構成により、二つの所定の振動振幅の発生を抑えることが可能となる。変形例1における振動防止構造200は、環状体20を装着するための装着スペースがX方向に存在する場合に有効である。
図6Aは、変形例2におけるクランクシャフト11の振動防止構造200を概略的に示す図である。図6Bは、振動防止構造200を後方向(+X方向)から見た矢視図である。上記変形例1においては、フライホイール12に二つの環状体20がX方向に重ねられた状態で装着されている。これに対して、変形例2においては、二つの環状体20は、X軸を中心とする半径方向において異なる位置に配置されている。
図6Aおよび図6Bに示すように、フライホイール12に第1の環状体20が後方向(+X側)から装着されている。第1の環状体20の内径側又は外径側(変形例2では、内径側)に、第2の環状体20が装着されている。それぞれの環状体20は、クランクシャフト11におけるそれぞれの所定の振動振幅の発生を抑える機能を有している。
上記変形例2におけるクランクシャフト11の振動防止構造200によれば、フライホイール12に二つの環状体20が軸を中心とする半径方向において異なる位置に装着された簡単な構成により、二つの所定の振動振幅の発生を抑えることが可能となる。変形例2における振動防止構造200は、環状体20を装着するための装着スペースが半径方向に存在する場合に有効である。
図7は、変形例3における振動防止構造200を後方向(+X方向)から見た矢視図である。上記実施の形態および上記変形例においては、ダンパー部材21とウエイト部材22とを組み合わせた組は、環状体を構成するが、本開示はこれに限らない。変形例3では。図6に示すように、ダンパー部材21とウエイト部材22との複数の組は、X軸回りに円周方向に分離して配置されている。つまり、複数の組は、環状体を構成している。複数の組の中の一または二以上の組は、クランクシャフト11における所定の振動振幅の発生を抑える機能を有している。上記変形例3におけるクランクシャフト11の振動防止構造200によれば、複数の組が円周方向に分離して配置されることで、複数の所定の振動振幅の発生を抑えることが可能となる。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、環状体20(または組)が装着される対象としては、フライホイール12に限らず、クランクシャフト11と一体回転する回転体であればよい。例えば、クラッチカバー15であってもよい。また、本開示は、エンジンのクランクシャフトのみならず、回転体を片持ちで装着している回転機械には適用可能である。
また、例えば、環状体20の装着スペースをいずれの方向(X方向、X軸を中心とする半径方向)にも確保することできる場合、複数の環状体20をX方向に重ねた状態で装着される複数の環状体20と、X軸を中心とする半径方向において異なる位置に装着される複数の環状体20との両方を備えてもよい。これにより、より多くの所定の振動振幅の発生を抑えることが可能になる。
また、上記実施の形態では、ダンパー部材21は、フライホイール12の後側壁面に装着されている。しかし、ダンパー部材21は、回転体(フライホイール12やクラッチカバー15)の壁面に装着されていればよく、例えば、回転体の前側壁面に装着されてもよい。
本開示は、クランクシャフトにおける所定の振動振幅の発生を抑えることが要求される内燃装置システムを搭載した車両に好適に利用される。
1,11 クランクシャフト
2 クランクジャーナル
3 クランクピン
4 クランクアーム
10 エンジン本体
12 フライホイール
13 駆動軸
14 摩擦クラッチ
15 クラッチカバー
16 クラッチ板
17 クラッチフェーシング
18 圧力板
20 環状体
21,21A ダンパー部材
21B 弾性部材
22 ウエイト部材
31,32,35,37 ボルト部材
33,34,36,38 ナット部材
100 内燃機関システム
200 振動防止構造

Claims (6)

  1. 軸回りに回転可能なクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトの軸方向の一端側に、前記クランクシャフトと一体的に回転可能に配置された回転体と、
    前記回転体の壁面に装着されるダンパー部材と、
    前記ダンパー部材に前記軸方向において前記回転体とは反対側に装着されるウエイト部材と、
    を備える内燃機関システム。
  2. 前記ダンパー部材と前記ウエイト部材との組は、前記クランクシャフトの軸を中心とする環状体を構成する、
    請求項1に記載の内燃機関システム。
  3. 前記軸を中心とする半径方向において異なる位置に配置された複数の前記環状体を備える、
    請求項2に記載の内燃機関システム。
  4. 前記軸方向に重ねられた状態で配置された複数の前記環状体を備える、
    請求項2または3に記載の内燃機関システム。
  5. 前記軸回りの円周方向に分離して配置された複数の前記組が、前記環状体を構成する、
    請求項2に記載の内燃機関システム。
  6. 軸回りに回転可能なクランクシャフトの振動防止構造であって、
    前記クランクシャフトの軸方向の一端側に、前記クランクシャフトと一体的に回転可能に配置された回転体の壁面に装着されるダンパー部材と、
    前記ダンパー部材に前記軸方向において前記回転体とは反対側に装着されるウエイト部材と、
    を備えるクランクシャフトの振動防止構造。
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