JP2020157785A - 車内環境制御装置 - Google Patents

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【課題】車内環境制御装置に関し、良好な車室内環境を維持する。【解決手段】空調装置3,開閉装置5,加圧装置7,検出装置9,制御装置10を設ける。空調装置3は、車両20の外部から車室内に導入される空気が流通する外気通路1と車室内を循環する空気が流通する内気通路2とを有する。開閉装置5は、車両20の外部と車室内とを区画する窓4を開閉させる。加圧装置7は、車室内を正圧にするための加圧空気を生成する。検出装置9は、車両20の外部の空気に含まれる汚染物質の濃度Dを検出する。制御装置10は、汚染物質の濃度Dが閾値D0を超える場合に、外気通路1及び窓4を閉じた状態で加圧空気を車室内に導入させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の車室内の環境を制御する車内環境制御装置に関する。
従来、車両に搭載される空調装置の制御モードとして、外気導入モードと内気循環モードとが知られている。外気導入モードとは、車外の空気(外気)を車室内に取り込みつつ空調状態を管理する制御モードであり、内気循環モードとは、車室内の空気を車室内だけで循環させながら空調状態を管理する制御モードである。前者は、車室内を換気したいときやガラス面の曇り(結露)を除去したいときに便利である。後者は、車室内の温度を短時間で変化させたいときや、外気を車室内に取り込みたくないときに利用される。近年では、外気中の排ガス濃度や汚染物質濃度を検知して、外気導入モードを内気循環モードへと自動的に切り換える制御が提案されている(特許文献1,2参照)。
特開2009-184626号公報 特開2004-268792号公報
既存の技術では、窓が閉鎖された車室内の空気を車室内だけで循環させることで、外気の車室内への進入を防止している。しかしながら、車体のわずかな隙間から外気が車室内に進入することがあり、良好な車室内環境を維持することは困難である。特に、車両が高速で走行しているときには、車体表面の圧力分布が不均一となることから、外気の進入や流出が生じやすくなる。これにより、例えば花粉,黄砂,PM2.5などが車室内に進入し、車室内環境を悪化させるおそれがある。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、外気中に含まれる汚染物質の、車室内への進入を防止して良好な車室内環境を維持できるようにした車内環境制御装置を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)開示の車内環境制御装置は、車両の外部から車室内に導入される空気が流通する外気通路と前記車室内を循環する空気が流通する内気通路とを有する空調装置と、前記車両の外部と前記車室内とを区画する窓を開閉させる開閉装置とを備える。また、前記車室内を正圧にするための加圧空気を生成する加圧装置と、前記車両の外部の空気に含まれる汚染物質の濃度を検出する検出装置とを備える。また、前記検出装置で検出された前記汚染物質の濃度が閾値を超える場合に、前記外気通路及び前記窓を閉じた状態で前記加圧空気を前記車室内に導入させて前記車室内を外気圧よりも高圧にする制御装置を備える。
(2)前記制御装置が、前記車両の走行速度が高速であるほど前記車室内の圧力を上昇させることが好ましい。
(3)前記加圧装置が、前記外気通路及び前記内気通路と別体に設けられる加圧通路に介装されることが好ましい。
(4)前記加圧装置で生成された前記加圧空気を貯留するタンクを備えることが好ましい。
(5)前記制御装置が、前記汚染物質の濃度が前記閾値以下である場合に、前記タンクに前記加圧空気を貯留させることが好ましい。
(6)前記空調装置に内蔵されたフィルターと、前記加圧通路に介装され、前記フィルターよりも濾過性能が高い高性能フィルターとを備えることが好ましい。
汚染物質による外気の汚染に際し、外気通路及び窓を閉じた状態で車室内を外気圧よりも高圧にすることで、汚染物質の車室内への進入を防止することができ、良好な車室内環境を維持することができる。
車内環境制御装置が適用された車両の模式図である。 車内環境制御装置の構成を説明するための模式図である。 車速と目標車室内圧との関係を例示するグラフである。 車内環境制御装置で実行される制御のフローチャートである。
[1.構成]
図1は、実施形態としての車内環境制御装置が適用された車両20の模式図である。車両20には、空調装置3と窓4の開閉装置5と加圧空気(圧縮空気)を生成する加圧装置7とが装備されるとともに、外気中の汚染物質の濃度を検出する検出装置9が搭載される。また、検出装置9で検出された汚染物質濃度D に応じて空調装置3,開閉装置5,加圧装置7を統括的に管理する制御装置10が設けられる。
空調装置3は、車室内の空気の温度や湿度の調節を行うものである。空調装置3の制御モードには、外気導入モードと内気循環モードとが含まれる。また、空調装置3には、車外の空気(外気)を車室内に導入するための外気通路1と、車室内だけで空気を循環させるための内気通路2とが接続される。外気通路1には、車両20の外部から車室内に導入される空気が流通し、内気通路2には、車室内を循環する空気が流通する。本実施形態では、外気中に高濃度の汚染物質が検出されたときに、空調モードを自動的に内気循環モードへと変更する制御が実施される。
開閉装置5は、車両20の外部と車室内とを区画する窓4を開閉駆動するための電動アクチュエーター(ウィンドウレギュレーター)である。窓4は、少なくとも車両20の左側面及び右側面に設けられ、場合によっては後面や天井面などにも設けられる。開閉装置5の数は、これらの窓4を個別に開閉駆動できるように複数個である。窓4の開閉状態は乗員が手動で調節でき、制御装置10による自動調節(自動閉鎖や自動開放を含む)も可能である。本実施形態では、外気中に高濃度の汚染物質が検出されたときに、すべての窓4を自動的に閉鎖させる制御が実施される。
加圧装置7は、車室内の圧力(車室内圧)を正圧にするための加圧空気を生成する電動ポンプ(エアーコンプレッサー)である。車室内に導入される加圧空気は、加圧装置7で生成される。加圧装置7には、加圧前の空気を外気から取り込むための加圧通路6が接続される。加圧通路6は、空調装置3に接続される外気通路1や内気通路2とは別体に設けられる。したがって、加圧装置7による加圧空気の生成は、空調モードの種類に左右されることなく実施可能である。加圧装置7で生成された加圧空気は、タンク8に貯留される。なお、加圧装置7と車室との間に加圧空気の流路を形成することで、加圧装置7から車室内へと直接的に加圧空気を導入させてもよい。この場合、タンク8を省略することができる。
検出装置9は、外気中に含まれる汚染物質濃度Dを検出するセンサーである。ここでいう汚染物質には、花粉,黄砂,SPM(Suspended Particulate Matter),PM2.5,PM10,排気ガス,粉塵,エアロゾル,微生物粒子などの大気汚染物質が含まれる。ここで検出された汚染物質濃度Dの情報は、制御装置10に随時伝達される。制御装置10は、良好な車室内環境を維持するための制御を実施する電子制御装置(コンピューター)である。制御装置10には、プロセッサー(中央処理装置),メモリー(メインメモリ),記憶装置(ストレージ),インタフェース装置などが内蔵され、これらが内部バスを介して接続される。
図2は、車内環境制御装置の構成を説明するための模式図である。外気通路1及び内気通路2は、それぞれの内部を流通する空気が空調装置3に達する手前で合流するように形成される。また、空調装置3の内部には、フィルター11,ファン12,熱交換ユニット13が内蔵される。フィルター11は、空調装置3に流入する空気中の塵埃を取り除くための濾過装置である。ファン12は、空調装置3から車室内へと空気を送給するための送風機である。熱交換ユニット13は、空調装置3に流入した空気の温度を変更する装置である。この熱交換ユニット13には、空気を冷却するクーラーコアと、空気を加熱するヒーターコアとが含まれる。
外気通路1と内気通路2との合流箇所には、第一制御弁14が介装される。第一制御弁14は、外気通路1側を閉鎖した姿勢(内気循環モード姿勢)と内気通路2側を閉鎖した姿勢(外気導入モード姿勢)との二姿勢(二位置)に移動可能とされる。第一制御弁14の位置は、制御装置10で制御される。例えば、外気導入モード時には内気通路2側が閉鎖され、内気循環モード時には外気通路1側が閉鎖されるように、第一制御弁14の位置が制御される。
加圧通路6には、高性能フィルター15と第二制御弁16とが設けられる。高性能フィルター15は、フィルター11よりも濾過性能の高いフィルターであり、フィルター11では捕集しにくい微粒子を効率よく捕集する機能を持つ。例えば、フィルター11の対象粒径が5[μm]以上であるとき、高性能フィルター15の対象粒径はこれよりも小さい粒子を捕集しうる範囲(1[μm]以上,0.3[μm]以上など)とされる。
第二制御弁16は、加圧通路6の入口を開放した姿勢(開放姿勢)と閉鎖した姿勢(閉鎖姿勢)との二位置に移動可能とされる。第二制御弁16の位置は、制御装置10で制御される。開放姿勢は、加圧装置7で加圧空気を生成するときにのみ利用され、それ以外のときには閉鎖姿勢が維持される。閉鎖姿勢時には加圧通路6における外気の流通が遮断され、無用な堆積物の増加が阻止される。
加圧装置7とタンク8との間は、逆止弁22が介装された第一通路21で接続される。逆止弁22は、タンク8から加圧装置7へ向かう方向への加圧空気の逆流を防止するように機能する。また、タンク8と車室との間は、開閉弁24が介装された第二通路23で接続される。開閉弁24の開度は、制御装置10で制御される。開閉弁24は、加圧装置7で生成される加圧空気でタンク8に蓄圧するときに閉鎖され、車室内を昇圧させたいときに開放される。
タンク8には、タンク内圧PTANを検出する蓄圧センサー25が設けられる。同様に、車室内には車室内圧PINTを検出する車室内圧センサー26が設けられ、車室外(例えばエンジンルーム内など)には外気圧PATMを検出する外気圧センサー27が設けられる。また、車輪の近傍には、車輪速度に基づいて車両20の走行速度(車速V)を算出あるいは検出する車速センサー28が設けられる。これらの各種センサー25〜28で検出された各種情報は、制御装置10に伝達される。
[2.制御構成]
制御装置10は、検出装置9で検出された汚染物質濃度Dに基づき、空調装置3,開閉装置5,加圧装置7を制御する。まず、汚染物質濃度Dが所定の閾値D0(例えば35[μg/m3])を超えているときには、第一制御弁14を内気循環モード姿勢に制御して外気通路1を閉鎖するとともに、開閉装置5を駆動してすべての窓4を閉鎖する。また、開閉弁24を開放することでタンク8内の加圧空気を車室内に導入し、車室内圧を外気圧よりも高圧にする。これにより、汚染物質の車室内への進入が阻止され、良好な車室内環境が維持される。
加圧空気で昇圧される車室内圧は、車速Vが高速であるほど上昇させることが好ましい。高速走行時には車体表面の圧力分布が不均一となり、外気の進入や流出が生じやすくなるからである。そこで、図3中に実線で示すように、車速Vが上昇するほど目標車室内圧PTINTを高く設定し、車室内圧センサー26で検出される車室内圧PINTが目標車室内圧PTINTになるように開閉弁24の開度を調節する。このような制御により、汚染物質の車室内への進入がより確実に阻止される。
また、車室内圧を上昇させるためには、タンク8に蓄えておく圧力(タンク内圧PTAN)を高めておくことが好ましい。したがって、汚染物質濃度Dの大小に関わらず、車速Vに応じてタンク内圧PTANを制御しておくことが好ましい。例えば図3中に破線で示すように、車速Vが上昇するほど目標タンク内圧PTTANを高く設定し、蓄圧センサー25で検出されるタンク内圧PTANが目標タンク内圧PTTANになるように加圧装置7を制御する。目標タンク内圧PTTANは、目標車室内圧PTINTよりも高い圧力値とする。このように、タンク内圧PTANをあらかじめ上昇させておくことで、汚染物質の車室内への進入がより確実に阻止される。
なお、外気圧PATMの値は高度によって変化する。そこで、目標車室内圧PTINT,目標タンク内圧PTTANのそれぞれを外気圧PATMの関数として設定してもよい。例えば、車速Vに応じて二つのゲインK1,K2(ただし1<K1<K2)を設定し、目標車室内圧PTINT,目標タンク内圧PTTANのそれぞれを以下の式1,2で設定する。
目標車室内圧PTINT=K1×外気圧PATM …式1
目標タンク内圧PTTAN=K2×外気圧PATM …式2
二つのゲインK1,K2の値は、車速Vが上昇するほど大きな値とする。これにより、外気圧PATMの大小に関わらず、適切な大きさの目標車室内圧PTINT,目標タンク内圧PTTANが設定され、汚染物質の車室内への進入がより確実に阻止される。
[3.フローチャート]
図4は、制御装置10による制御内容を説明するためのフローチャートである。ステップA1では、汚染物質濃度D,タンク内圧PTAN,車室内圧PINT,外気圧PATMなどの各種情報が取得され、制御装置10に伝達される。制御装置10は、汚染物質濃度Dが閾値D0を超えているか否かを判定し(ステップA2)、D>D0である場合には窓4の開閉状態を確認した上で、開閉装置5にすべての窓4を閉鎖させる(ステップA3,A4)。すべての窓4がすでに閉鎖されている場合には、開閉装置5を作動させる必要がないため、ステップA4はスキップされる。
続いて、空調装置3の制御モードが外気導入モードであることを条件として、制御モードを内気循環モードへと変更する(ステップA5,A6)。これにより、第一制御弁14の姿勢が外気導入モード姿勢から内気循環モード姿勢へと切り替えられ、外気の流れが遮断される。空調モードがすでに内気循環モードだった場合には、第一制御弁14の位置を変更する必要がないため、ステップA6はスキップされる。
また、外気圧PATMと車速Vとに基づいて目標車室内圧PTINTが設定される(ステップA7)。目標車室内圧PTINTは、外気圧PATMが高いほど高圧に設定され、かつ、車速Vが高速であるほど高圧に設定される。その後、車室内圧PINTが目標車室内圧PTINT未満であるか否かが判定され(ステップA8)、車室内圧PINTが目標車室内圧PTINT以上になるまで開閉弁24が開放される(ステップA9)。これにより、タンク8内の加圧空気が第二通路23を通って車室内に導入され、車室内圧PINTが上昇する。
ステップA10は、ステップA2でD≦D0である場合(外気が清浄である場合)や車室内圧PINTを上昇させた後に進むステップである。ここでは、外気圧PATMと車速Vとに基づいて目標タンク内圧PTTANが設定される。目標タンク内圧PTTANは、外気圧PATMが高いほど高圧に設定され、かつ、車速Vが高速であるほど高圧に設定される。また、同じ外気圧PATMと車速Vとから設定される目標車室内圧PTINTよりも高い値に設定される。その後、タンク内圧PTANが目標タンク内圧PTTAN未満であるか否かが判定され(ステップA11)、タンク内圧PTANが目標タンク内圧PTTAN以上になるまで加圧装置7が駆動される(ステップA12)。
これにより、加圧装置7で生成された加圧空気がタンク8に補充され、十分に高圧なタンク内圧PTANが確保される。このような制御が所定の周期で繰り返され、汚染物質濃度Dに応じて車室が外気から隔離され、車室内の正圧状態が維持されるとともに、加圧空気が適宜補充される。なお、汚染物質濃度Dが閾値D0を超えた後に閾値D0以下まで低下した場合に、空調装置3の空調モードや窓4の開閉状態を元の状態まで復帰させるような制御を追加してもよい。
[4.効果]
(1)上記の車内環境制御装置では、汚染物質濃度Dが閾値D0を超える場合に、外気通路1及び窓4を閉じた状態で加圧空気が車室内に導入され、車室内圧PINTが外気圧PATMよりも高圧(すなわち正圧)になるように車室内環境が制御される。これにより、外気中に含まれる、汚染物質の車室内への進入を防止することができ、良好な車室内環境を維持することができる。
(2)また、車速Vが高速であるほど車室内圧PINTを上昇させることで、汚染物質の車室内への進入をより確実に防止することができる。例えば、車両の高速走行時には車体表面の圧力分布が不均一となり、局所的に車室内が車両20の外部よりも低圧となる箇所が発生しやすくなってしまう。一方、上記の車内環境制御装置によれば、車速Vが上昇するほど車室内圧PINTも高圧になるため、車室外から車室内への外気の流入が生じにくくなる。したがって、汚染物質の車室内への進入をより確実に防止することができる。
(3)上記の車内環境制御装置では、加圧装置7が外気通路1,内気通路2と別体に設けられる加圧通路6に介装されている。これにより、空調モードの種類によらずに加圧空気を加圧装置7で生成することができ、制御の柔軟性を向上させることができる。例えば、内気循環モードを維持したまま加圧装置7に加圧空気を生成させることが可能である。したがって、タンク8の容量が小さくても車室内圧PINTを容易に外気圧PATMよりも高圧にすることができ、あまつさえタンク8を省略することもできる。
(4)上述の実施形態のように、タンク8を設けることで十分な量の加圧空気をあらかじめ蓄えておくことができ、車室内の正圧状態を短時間で実現することができる。なお、タンク8の容量が十分に大きければ、汚染物質濃度Dが閾値D0を超えるような外気を加圧通路6に流通させる必要がなくなる。したがって、タンク8を設けない場合と比較して、高性能フィルター15に堆積する微粒子の堆積量及び堆積速度を小さくすることができる。したがって、高性能フィルター15における目詰まりの発生を防止でき、交換・洗浄頻度を抑えられるというメンテナンス上のメリットもある。
(5)上記の車内環境制御装置では、汚染物質濃度Dが閾値D0以下であるときに、加圧空気がタンク8に蓄えられる。これにより、清浄な外気を利用して加圧空気を生成することができ、高性能フィルター15での圧力損失の上昇を防止することができる。また、汚染物質濃度Dが閾値D0を超えるような外気を加圧通路6に流通させた場合と比較して、加圧装置7に流入する外気量を増加させることができ、加圧空気の生成効率を向上させることができる。さらに、汚染物質濃度Dが閾値D0を超えるような外気を加圧通路6に流通させた場合と比較して、高性能フィルター15における目詰まりの発生を防止でき、交換・洗浄頻度を抑えることができる。
(6)上記の車内環境制御装置では、加圧通路6に高性能フィルター15が介装される。これにより、汚染物質濃度Dが閾値D0を超えるような外気を濾過して清浄な加圧空気を生成することができる。つまり、タンク8に蓄えられていた加圧空気の量が不十分だったとしても、その場で清浄な加圧空気を発生させて車室内を正圧にすることができる。したがって、汚染物質の車室内への進入をより確実に防止することができる。
[5.変形例]
上記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、本実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
上述の実施形態では、花粉,黄砂,PM2.5など、比較的粒径の大きい汚染物質の濃度に基づく制御を詳述したが、汚染物質の種類はこれらに限定されない。例えば、NOxやSOxといった排出規制に関わる汚染物質の濃度に基づいて空調装置3,開閉装置5,加圧装置7などを制御してもよい。少なくとも汚染物質濃度Dが閾値D0を超える場合に外気通路1及び窓4を閉じた状態で車室内圧PINTを正圧にすることで、汚染物質の車室内への進入を防止することができる。
1 外気通路
2 内気通路
3 空調装置
4 窓
5 開閉装置(ウィンドウレギュレーター)
6 加圧通路
7 加圧装置(エアーコンプレッサー)
8 タンク
9 検出装置(汚染物質センサー)
10 制御装置(電子制御装置,コンピューター)
11 フィルター
12 ファン
13 熱交換ユニット
14 第一制御弁
15 高性能フィルター
16 第二制御弁
20 車両
21 第一通路
22 逆止弁
23 第二通路
24 開閉弁
25 蓄圧センサー
26 車室内圧センサー
27 外気圧センサー
28 車速センサー
PTTAN 目標タンク内圧
PTINT 目標車室内圧
PTAN タンク内圧
PINT 車室内圧
PATM 外気圧
V 車速
D 汚染物質濃度
D0 閾値

Claims (6)

  1. 車両の外部から車室内に導入される空気が流通する外気通路と前記車室内を循環する空気が流通する内気通路とを有する空調装置と、
    前記車両の外部と前記車室内とを区画する窓を開閉させる開閉装置と、
    前記車室内を正圧にするための加圧空気を生成する加圧装置と、
    前記車両の外部の空気に含まれる汚染物質の濃度を検出する検出装置と、
    前記検出装置で検出された前記汚染物質の濃度が閾値を超える場合に、前記外気通路及び前記窓を閉じた状態で前記加圧空気を前記車室内に導入させて前記車室内を外気圧よりも高圧にする制御装置と
    を備えることを特徴とする、車内環境制御装置。
  2. 前記制御装置が、前記車両の走行速度が高速であるほど前記車室内の圧力を上昇させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の車内環境制御装置。
  3. 前記加圧装置が、前記外気通路及び前記内気通路と別体に設けられる加圧通路に介装される
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の車内環境制御装置。
  4. 前記加圧装置で生成された前記加圧空気を貯留するタンクを備える
    ことを特徴とする、請求項3記載の車内環境制御装置。
  5. 前記制御装置が、前記汚染物質の濃度が前記閾値以下である場合に、前記タンクに前記加圧空気を貯留させる
    ことを特徴とする、請求項4記載の車内環境制御装置。
  6. 前記空調装置に内蔵されたフィルターと、
    前記加圧通路に介装され、前記フィルターよりも濾過性能が高い高性能フィルターとを備える
    ことを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の車内環境制御装置。
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