JP2020156351A - 培養装置 - Google Patents

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直也 浅井
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大輝 川田
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Hiroyuki Sugiura
博之 杉浦
裕佑 荻原
Yusuke OGIHARA
裕佑 荻原
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Abstract

【課題】作業の手間を軽減可能な培養装置を提供すること。【解決手段】細胞の培養液である培地を供給して細胞を培養する培養装置1Aは、細胞を播種可能な培養空間を含む培養カートリッジ2と、培養空間に培地を供給する供給経路と、培養空間を通過した培地を回収する回収経路と、を含んでおり、培養カートリッジ2は、着脱可能なように構成されており、装着時に供給経路及び回収経路に培養空間を接続するための接続部20A・Bを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、細胞の培養に用いられる培養装置に関する。
従来より、iPS細胞やES細胞などの実用化に向けた研究が推進されている。この研究の目的のひとつは、細胞を培養し、その培養物を人に移植する再生医療の実現にある。このような再生医療の成否を分けるポイントのひとつは、細胞等の培養の確実性や精度にある。培養液である培地を満たした培養容器に細胞を播種して行われる培養中では、培地を適切に交換することで培養の精度を向上できる。
例えば下記の特許文献1では、培養容器内の培地を自動的に入れ替える培養装置が提案されている。この培養装置は、気密構造の培養容器の培地をポンプで排出しつつ新鮮な培地を供給することで培地の入れ替えを可能としている。この培養装置は、培養容器内の培地を自動的に入れ替えでき、培地交換の作業負担を軽減できるという優れた特性を備える装置である。
特開2017−79633号公報
しかしながら、前記従来の培養装置では、次のような問題がある。すなわち、培地を自動的に入替可能である点で作業の手間を軽減できる一方、培養容器に細胞を収容する等の準備作業に手間がかかるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、作業の手間を軽減可能な培養装置を提供しようとするものである。
本発明は、細胞の培養液である培地を供給して細胞を培養する培養装置であって、
細胞を播種可能な培養空間を含む培養カートリッジと、
前記培養空間に培地を供給する供給経路と、
前記培養空間を通過した培地を回収する回収経路と、を含み、
前記培養カートリッジは、着脱可能であって、装着時に前記供給経路及び前記回収経路に前記培養空間を接続するための接続部を備えている培養装置にある。
本発明の培養装置は、着脱可能な培養カートリッジの培養空間に播種された細胞を培養する装置である。この培養装置では、培養カートリッジを装着したときに、培地の供給経路及び排出経路を培養空間に接続でき、細胞の培養が可能になる。本発明の培養装置では、培養の準備作業に際して、装置本体ではなく培養カートリッジを取り扱って細胞を播種できる。培地の供給経路や回収経路などが設けられた装置本体に比べ、培養カートリッジは小型である。比較的小型の培養カートリッジであれば、細胞を播種する準備作業を比較的容易に実施できる。そして、細胞が播種された培養カートリッジを装置本体に装着することで、細胞培養の準備作業をほぼ完了できる。
さらに本発明の培養装置では、細胞の培養が終了した後など、装置本体から培養カートリッジを取り外すことができる。培養カートリッジを装置本体から取り外しても、培養カートリッジの培養空間の中で細胞の培養状態をそのまま維持できる。例えば後工程の作業を実施するに当たっては、作業し易い場所に培養カートリッジを持ち運んで、後工程の作業を行うことも可能である。
以上の通り、本発明の培養装置は、作業を効率良く実施でき、作業の手間を軽減可能な優れた特性の装置である。
培養装置を示す図。 装置本体を示す図。 培養装置の電気的な構成を示すブロック図。 培養カートリッジの保持構造を示す説明図。 カートリッジホルダを示す図。 培養カートリッジの構造の説明図。 セルカルチャカートリッジを上流側から見込む斜視図。 セルカルチャカートリッジを下流側から見込む斜視図。 培養カートリッジの内部構造を示す断面図。 培養装置における空気及び培地の経路を示す説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、カートリッジ式の培養装置1Aに関する例である。この内容について、図1〜図10を用いて説明する。
培養装置1A(図1)は、培養液である培地を細胞に供給し、細胞を培養する装置である。この培養装置1Aは、培養カートリッジ2を装着可能な装置本体1と、装置本体1を制御するコントローラユニット5と、を含めて構成されている。例えば、環境を一定に保つための装置である図示しないインキュベータに収容された装置本体1は、制御ケーブル50を介して電気的に接続された外部のコントローラユニット5によって制御される。
装置本体1(図1及び図2)は、培地を循環させるためのポンプ111、112等が収容された箱状のポンプBOX11、培地を収容するボトル13、及び培養カートリッジ2を収容するための空間である収容部10等を備えている。なお、以下の説明において、長方形状を呈する装置本体1の上面のうちの長手方向を第1方向とし、短手方向を第2方向とする。
箱状のポンプBOX11(図2)は、長方形状を呈する装置本体1の上面の1箇所の角部に寄せて配置され、第1方向及び第2方向に余地が生じるように配設されている。ポンプBOX11に隣接する第1方向の余地に、上記の収容部10が配置されている。ポンプBOX11に隣接する第2方向の余地に、奥行方向に沿って2つのボトル13が隣接して配置されている。なお、図2では、ポンプ111、112等の図示のため、ポンプBOX11の蓋の図示を省略している。また、同図では、空気や培地の経路をなすチューブ等の図示を省略している。
2つのボトル13のうちの一方は、培養カートリッジ2に培地を供給するための供給ボトル13Aである、もう一方は、培養カートリッジ2から排出された培地を回収するための回収ボトル13Bである。供給ボトル13A及び回収ボトル13Bは、ポンプBOX11と同様、第1方向における片側に寄せて配置されている。これにより、第1方向における反対側に、収容部10を設けるためのスペースが広く確保されている。
ポンプBOX11(図2)には、第1ポンプ111や、第2ポンプ112や、電子基板113(図3)などが収容されている。第1ポンプ111は、外部から吸い込んだ空気(大気)を供給ボトル13Aに圧送するポンプである。第2ポンプ112は、回収ボトル13Bの培地を供給ボトル13Aに還流させるためのポンプである。なお、第1ポンプ111及び第2ポンプ112に加えて、培養カートリッジ2を通過した培地を回収ボトル13Bに回収するための第3のポンプを設けても良い。
電子基板113は、コントロールユニット5との間で各種の信号のやり取りをするための基板である(図3参照。)。この電子基板113は、コントロールユニット5の制御信号に基づいて第1ポンプ111や第2ポンプ112などを制御する。また、電子基板113は、供給ボトル13Aに配設された圧力センサ130(図3)や液面センサ131、回収ボトル13Bに配設された液面センサ131等のセンサ信号を処理すると共に、センサ信号に基づく計測信号をコントロールユニット5に入力する。
箱状のポンプBOX11の外周面には、図1及び図2のごとく、エア吐出ポート115、回収ボトル13Bの培地を吸い込む吸込ポート117、供給ボトル13Aに向けて培地を吐出する吐出ポート116等が立設されているほか、各種のセンサ信号の信号線118等が貫通配置されている。なお、図2では、各ポートに接続されるシリコンチューブの図示を省略している。また、図1及び図2では、信号線118の電線を途中で破断し、取り回し態様の図示を省略している。
収容部10は、上面から掘り下げられて凹状をなし、上面に向かう開口形状が第2方向に横長の長方形状をなしている。収容部10の開口は、細胞の培養状態を観察可能とするための観察許容部の一例である。収容部10の底面は、貫通窓100が形成された有孔の底面となっている。貫通窓100は、凹状の収容部10の開口形状よりもひと回り小さい長方形状の窓である。この貫通窓100は、細胞の培養状態を観察可能とするための観察許容部の一例をなしている。収容部10の内側面と貫通窓100との間には、棚状の底面101が形成されている。棚状の底面101は、培養カートリッジ2を保持するカートリッジホルダ28の支持面となっている。
収容部10の底面101の隅部には、図2のごとく、枠状のカートリッジホルダ28の角部を位置決めするためのL字状の畝部103が設けられている。また、収容部10の内側面のうち、第1方向に対面する内側面105には、シリコンチューブ178を貫通配置するためのチューブ孔106が6箇所ずつ穿設されている。なお、各チューブ孔106を貫通するシリコンチューブ178は、培養カートリッジ2に接続するためのチューブである。各シリコンチューブ178は、培養カートリッジ2に接続する際に引き出して接続作業を実施できるよう、長さに若干の余裕を持っている。
ポンプBOX11側の内側面105に貫通配置された6本のシリコンチューブ178は、供給ボトル13Aの培地を培養カートリッジ2に供給するための供給経路をなしている。反対側の内側面105に貫通配置された6本のシリコンチューブ178は、培養カートリッジ2から排出された培地を回収ボトル13Bに回収するための回収経路をなしている。
供給経路をなす6本のシリコンチューブ178は、装置本体1の内部に設けられた上流側の七方継手17A(図10)に接続されている。また、回収経路をなす6本のシリコンチューブ178は、装置本体1の内部に設けられた下流側の七方継手17B(図10)に接続されている。上流側の七方継手17Aには、供給経路をなす6本のシリコンチューブ178に加えて、供給ボトル13Aから延設された供給経路をなすシリコンチューブ178が接続されている。下流側の七方継手17Bには、回収経路をなす6本のシリコンチューブ178に加えて、回収ボトル13Bから延設された回収経路をなすシリコンチューブ178が接続されている。なお本例では、装置本体1の筐体として樹脂成形品を採用すると共に、筐体の樹脂成形の際、七方継手17A・Bをなす継手構造を同時に成形している。
カートリッジホルダ28(図4及び図5)は、6つの培養カートリッジ2を並列して保持するためのホルダである。カートリッジホルダ28は、長方形の4辺に沿って設けられた外周側壁282A・Bと、外周側壁282A・Bの付け根をなす環状の底部281と、による枠状を呈している。環状の底部281の内周側には、収容部10の貫通窓100と同形状の貫通窓280が形成されている。枠状のカートリッジホルダ28の上方の開口、及び貫通窓280は、細胞の培養状態の観察を可能にする観察許容部の一例をなしている。
カートリッジホルダ28は、4箇所の角部がそれぞれ、収容部10の底面101のL字状の畝部103の内側に位置する状態で位置決めされる。このようにカートリッジホルダ28が位置決めされた状態では、カートリッジホルダ28の貫通窓280が収容部10の貫通窓100と一致する。また、カートリッジホルダ28の外周側壁282A・Bのうちの第2方向に沿う外周側壁282Aは、収容部10の内側面105と隙間を空けた状態となる。
矩形枠状のカートリッジホルダ28の外周側壁282A・Bのうち、図4及び図5のごとく、第2方向に沿う両側の外周側壁282Aには、底部281に至る高さ方向のスリット282Sが設けられている。スリット282Sは、第2方向における等間隔の6箇所に設けられている。外周側壁282Aは、底部281に至るスリット282Sによって分断された側壁片282Pにより構成されている。なお、スリット282S及び側壁片282Pの位置は、両側の外周側壁282Aで相違し互い違いになっている。
両側の外周側壁282Aの互い違いの側壁片282Pでは、第2方向における形成範囲が重複し第1方向において互いに対面する対面箇所が複数、生じている。両側の側壁片282Pの各対面箇所には、第2方向における位置が一致するように仕切り285が設けられている。仕切り285は、カートリッジホルダ28の内側空間を6つの空間288(図5)に均等に分割できるよう、第2方向における等間隔の5箇所に設けられている。分割された各空間288は、培養カートリッジ2を収容するための空間である。各空間288の正面形状は、培養カートリッジ2の正面形状と略一致している。また、6分割された各空間288の両端側の外周側壁282Aには、スリット282Sが1箇所ずつ互い違いに位置している。
培養カートリッジ2は、図6のごとく、着脱可能なサブカートリッジの一例であるセルカルチャカートリッジ3を備えている。培養カートリッジ2では、供給経路をなす上流側のシリコンチューブ178を接続するポート20A(接続部の一例)が設けられたホルダ2Aと、回収経路をなす下流側のシリコンチューブ178を接続するポート20B(接続部の一例)が設けられたホルダ2Bと、によりセルカルチャカートリッジ3が挟み込まれている。ホルダ2A及びホルダ2Bの相互に対面する当接面200には、柱状のマグネット201が埋設されている。ホルダ2Aとホルダ2Bとは、マグネット201の磁力によって磁気的に吸着されて接合される。
ホルダ2A・B及びセルカルチャカートリッジ3は、いずれも、透明なアクリル樹脂の成形品である。なお、ホルダ2A・B及びセルカルチャカートリッジ3の材質としては、ポリカーボネート、ポリスチレン等を採用しても良い。ホルダ2A・B及びセルカルチャカートリッジ3は、透明か半透明の状態であると良い。この場合には、ホルダ2A・B及びセルカルチャカートリッジ3の透明あるいは半透明な側面は、細胞の観察を可能にする観察許容部の一例をなし、細胞の培養状態を外部から観察可能となり便利である。
セルカルチャカートリッジ3(図6〜図8)は、扁平な筒状をなし、内部に培養空間30が形成される部材である。筒状のセルカルチャカートリッジ3の一方の端部をなす開口端には、細胞を保持可能である一方、培地が通過可能なフィルタの一例をなす多孔膜39が設けられている。この多孔膜39は、筒状のセルカルチャカートリッジ3の端部に貼り付けられており、剥して取り外すことも可能である。
セルカルチャカートリッジ3の外周面には、筒方向の途中に鍔状のフランジ32が設けられている。フランジ32の両側には、セルカルチャカートリッジ3の外周面に対して直交するシール面32Vが形成されている。セルカルチャカートリッジ3が培養カートリッジ2に組み込まれた状態では、シール面32Vに接する状態でOリング300が組み付けられ、培養空間30の液密状態が実現される。
ホルダ2Aは、図9のごとく、供給経路をなすシリコンチューブ178(図1、図2参照。)を接続するポート20Aを有している。ホルダ2Aは、ホルダ2Bと対面する表面である当接面200に4箇所の凹部22を有している。凹部22は、セルカルチャカートリッジ3の多孔膜39とは反対側の開口側の端部を収容するための凹部である。凹部22は、浅底のフランジ収容部221と、フランジ収容部221よりもひと回り小さい深底の筒収容部222と、による二段構造を呈する。フランジ収容部221は、セルカルチャカートリッジ3のフランジ32を収容する凹部である。筒収容部222は、セルカルチャカートリッジ3の端部を収容する凹部である。フランジ収容部221の底面221Sは、フランジ32に組み付けられたOリング300に接して液密性を実現するためのシール面として機能する。
筒収容部222の底面には、ポート20Aに連通する孔220が開口している。さらに、この孔220には、ガス抜き経路228が連通している。このガス抜き経路228は、ホルダ2Aの外周面に穿設された空気孔229を介して外部に連通している。空気孔229には、ガスが通過可能である一方、培地が通過できない部材の一例をなすフィルタ229Fが設けられている。通気性と液密性を併せ持つフィルタ229Fによれば、培養カートリッジ2に最初に培地を供給する際、培地を漏出させることなく、培養空間30に残留していたガスを空気孔229から排出できる。
ホルダ2B(図9)は、回収経路をなすシリコンチューブ178(図1、図2参照。)を接続するポート20Bを有している。ホルダ2Bは、ホルダ2A側の4箇所の凹部22に個別に対応する凹部24を有している。凹部24は、セルカルチャカートリッジ3の多孔膜39を設けた側の端部を収容するための凹部である。凹部24の底面には、ポート20Bに連通する孔240が開口している。
装置本体1では、図10のごとく、培養空間30に培地を供給するため、空気の経路及び培地の経路が設けられている。培地の経路としては、培養空間30に培地を供給する供給経路10Sと、培養空間30を通過した培地を回収する回収経路10Kと、回収ボトル13Bに回収された培地を供給ボトル13Aに戻すリサイクル経路10Rと、がある。
空気の経路10Tは、第1ポンプ111が供給ボトル13Aに空気を送る経路である。第1ポンプ111の吸入側は外部に至る経路に接続され、大気に開放されている。第1ポンプ111の吐出側は、エアフィルタを介して供給ボトル13Aの内部に至る経路に接続されている。装置本体1では、第1ポンプ111の吐出圧によって供給ボトル13Aの内圧が高められ、この内圧により培養空間30に向けて培地が圧送される。なお、供給ボトル13Aの内圧は、圧力センサ130(図3)により計測されて制御される。
供給ボトル13Aと培養空間30との間に形成された供給経路10Sには、上流側の七方継手17Aが介設されている。供給経路10Sは、七方継手17Aを介して6系統に分岐し、カートリッジホルダ28に並列して保持される6つの培養カートリッジ2のポート20Aに接続されている。
培養空間30と回収ボトル13Bとの間に形成された回収経路10Kには、下流側の七方継手17Bが介設されている。カートリッジホルダ28に並列して保持されている6つの培養カートリッジ2に個別に対応する6系統の回収経路10Kは、七方継手17Bを介して1系統に集められて回収ボトル13Bに至っている。
回収ボトル13Bから供給ボトル13Aに至るリサイクル経路10Rには、第2ポンプ112が介設されている。第2ポンプ112は、回収ボトル13Bに貯留された培地を吸い込み、供給ボトル13Aに向けて吐出する。なお、本例の構成とは相違し、回収ボトル13Bに回収された培地を再利用せず廃棄する構成を採用することも可能である。これに対して、回収ボトル13Bに回収された培地を供給ボトル13Aに戻して再利用する本例の構成によれば、培地の量に対して培養作業を長く継続できる。培地が汚れた時点で培地を交換することで、培地の効率的な利用が可能になる。
次に、以上のような構成の培養装置1Aを利用して細胞を培養するための手順について説明する。
培養装置1Aを利用して細胞を培養するためには、まず、セルカルチャカートリッジ3に細胞を播種する必要がある。例えば、細胞を保持するコラーゲンや寒天などのゲルを培養空間30に充填することで、セルカルチャカートリッジ3に細胞を播種できる。細胞を保持する足場材としてのゲルは、培養空間30の底面をなす多孔膜39によって培養空間30に保持される。
培養カートリッジ2は、同時に4つのセルカルチャカートリッジ3を並列的に保持可能である。培養カートリッジ2を組み立てる際には、細胞が播種されていると共に、フランジ32の両側にOリング300が装着されたセルカルチャカートリッジ3を4つ準備する。ホルダ2A・Bによって4つのセルカルチャカートリッジ3を挟み込むようにして一体化し、培養カートリッジ2を組み立てる。培養カートリッジ2の組み立て状態は、ホルダ2A・Bのマグネット201の磁力により確実性高く保持できる。
培養カートリッジ2では、ホルダ2Aのフランジ収容部221の底面221Sと、セルカルチャカートリッジ3のフランジ32と、の間で適度に潰れたOリング300によってホルダ2Aから培養空間30に供給される培地の漏れが防止される。また、ホルダ2Bの凹部24の周囲の面(当接面200)と、セルカルチャカートリッジ3のフランジ32と、の間で適度に潰れたOリング300によって、培養空間30を通過した培地が漏れることなくホルダ2Bに供給される。
次に、培養カートリッジ2をカートリッジホルダ28にセットする。上記のように、枠状のカートリッジホルダ28の内側空間は、内部に設けられた仕切り285によって均等な6つの空間288に分割されている。この空間288に培養カートリッジ2を収容すれば、仕切り285によって培養カートリッジ2の高さ方向(ホルダ2Aとホルダ2Bとが対面する方向)の寸法を規制でき、その組立状態を一層確実性高く保持できる。
カートリッジホルダ28には、6つの培養カートリッジ2を同時にセット可能である。6つの培養カートリッジ2がセットされたカートリッジホルダ28を準備した後、収容部10の内側面105を貫通するシリコンチューブ178を培養カートリッジ2の両側に突出するポート20A・Bに接続する。上流側に当たるホルダ2Aの各ポート20Aには、ポンプBOX11側の内側面105に露出する6本のシリコンチューブ178を接続する。下流側に当たるホルダ2Bの各ポート20Bには、反対側の内側面105に露出する6本のシリコンチューブ178を接続する。
このようにカートリッジホルダ28を介して6つの培養カートリッジ2が装着された装置本体1を、図示しないインキュベータに収容すると共に、外部のコントロールユニット5から延設された制御ケーブル50を装置本体1に接続する。これにより、コントロールユニット5からポンプ111、112等を制御でき、セルカルチャカートリッジ3の培養空間30に培地を供給できる。
培地の供給を開始する際、コントロールユニット5は、まず、供給ボトル13Aに空気を圧送する第1ポンプ111の動作を開始させ、供給ボトル13Aの内圧を高めるように第1ポンプ111を制御する。供給ボトル13Aの内圧が高くなると、供給ボトル13Aに貯留された培地が培養カートリッジ2に向けて押し出されて圧送される。
供給ボトル13Aから圧送された培地は、七方継手17Aによって6系統に分岐し、シリコンチューブ178を経由して各培養カートリッジ2のホルダ2Aに流入する。ここで、ホルダ2Aの筒収容部222に培地を供給する孔220には、ガス抜き経路228が連通している。ホルダ2Aに培地が流入したとき、ホルダ2Aの筒収容部222や、セルカルチャカートリッジ3の培養空間30などに存在していたガスは、培地の流入に応じてガス抜き経路228を経由し外部に放出される。なお、ガスを放出するためにホルダ2Aの外周面に穿孔された空気孔229には、通気性と液密性を併せ持つフィルタ229Fが設けられている。そのため、この空気孔229から培地が漏れ出すことはない。
培養空間30に供給された培地は、培養空間30を通過した後、ホルダ2Bのポート20Bを経て下流側の七方継手17Bに流入する。この七方継手17Bには、6つの培養カートリッジ2の各ポート20Bに接続された6本のシリコンチューブ178が接続されている。各培養カートリッジ2から流れ出た培地は、七方継手17Bによって1系統に集められ、回収ボトル13Bに至る。また、回収ボトル13Bに回収された培地は、第2ポンプ112によって吸引されて供給ボトル13Aに戻される。供給ボトル13Aに戻った培地は、再度、培養カートリッジ2に供給されて細胞の培養に利用される。培養装置1Aでは、このような培地の循環により細胞の培養を継続的に実施可能である。培地を循環させれば、高価な消耗品である培地の消費量を低減でき、培養コストを低減できる。
ここで、本例の培養装置1Aにおける培養カートリッジ2は、枠状をなし上面側及び下面側が開放されているカートリッジホルダ28によって水平方向に沿って横向きに保持されている。装置本体1において、このカートリッジホルダ28は、底面に比較的大きな貫通窓100が設けられた収容部10に収容されている。また、培養カートリッジ2をなすホルダ2A・B、及びセルカルチャカートリッジ3は、いずれも透明な樹脂材料によって成形されている。
培養装置1Aでは、細胞の培養中においても培養カートリッジ2の上方および下方から培養空間30に播種された細胞を観察できる。また、培養カートリッジ2は、カートリッジホルダ28ごと取り外し可能である。装置本体1からカートリッジホルダ28を取り外せば、培養中の細胞の観察が一層容易になる。さらに、本例の培養装置1Aでは、カートリッジホルダ28から培養カートリッジ2を1つずつ取り外しできる。6つの培養カートリッジ2のうちのいずれかを取り外し、培養中の細胞を観察することも可能である。6つの培養カートリッジ2のうちのいずれかのみの入替も可能である。
装置本体1から取り外されたカートリッジホルダ28に保持された状態、あるいはカートリッジホルダ28から取り外した状態の培養カートリッジ2では、培養空間30の細胞を容易に観察でき、例えば顕微鏡などの観察台への載置も容易である。本例では、透明なホルダ2A・B、セルカルチャカートリッジ3を採用することで、培養空間30の内部の観察を可能としている。なお、ホルダ2A・B、セルカルチャカートリッジ3は、透明であることは必須の要件ではない。これらの部材が透光性を有していれば、外部から培養空間の細胞を視覚的に観察可能である。
さらに、本例の培養装置1Aでは、ホルダ2A・Bを分離することで培養カートリッジ2を分解でき、セルカルチャカートリッジ3を取り外すことが可能である。培養カートリッジ2を構成するホルダ2A・Bは、磁気的に吸着されているだけなので、簡単に分離できセルカルチャカートリッジ3を取り外しできる。セルカルチャカートリッジ3単体の状態であれば、一層容易に培養空間30の細胞の状態を観察でき、例えば顕微鏡などの観察台への載置も一層容易である。培養カートリッジ2には、4つのセルカルチャカートリッジ3が保持されているが、いずれか一部のセルカルチャカートリッジ3のみの入替も可能である。
装置本体1では、細胞培養中の培養空間30を上面側、及び下面側から観察可能である。例えば、収容部10の下側に照明等の光源を配置すれば、透過光を利用して細胞を観察できる。装置本体1ごと、顕微鏡などの観察台にセットすることも可能である。収容部10の貫通窓100を利用すれば、観察対象を挟んで対物レンズと反射鏡等とを位置させる必要がある、いわゆる生物顕微鏡による観察が可能である。収容部10の貫通窓100を利用すれば、細胞が播種された培養空間30の下方に位置する反射鏡等で反射された光を、培養空間30の上方に位置する対物レンズに入射できる。本例の培養装置1Aでは、培地の流れ方向に対して直交する上方あるいは下方からの細胞の観察を可能にする観察許容部が形成されており、培養中の細胞の断面構造の観察が可能である。
培養空間30で培養された細胞を採取するに当たっては、例えば、開口端の多孔膜39を剥がした上、注射器の押し子のような部材を培養空間30に挿入し、足場材としてのゲルごと細胞を押し出したり、一方の開口端から細胞を保持するゲルを吸い出すことが可能である。このようにセルカルチャカートリッジ3では、培養空間30の筒方向に沿ってゲルを取り出すことができるので、培養空間30の層構造を維持したまま細胞を取り出し可能である。培養装置1Aによれば、培養状態に極めて近い状態で細胞を採取可能である。
培養装置1Aでは、供給ボトル13Aの内圧を高くすることで培養空間30に向けて培地を圧送でき、培養空間30の筒方向に培地の液圧を作用できる。このように培養空間の筒方向に培地の液圧を作用すれば、培地の液圧を細胞に作用でき、細胞を透過する培地の流れを形成できる。例えば多層階層の細胞の中間層あるいは下層の細胞に対しても確実性高く培地を供給できるようになり、内側層の細胞の壊死などを回避できる。培養装置1Aは、細胞が多層構造をなす組織の培養にも好適な装置である。
一方、例えばシャーレ等の容器の底面に細胞を静置して培養する従来の一般的な培養方法において、培地の上清のみ継続的に交換するだけの灌流培養方式では、組織や細胞塊の深部まで培地を充分に供給できない可能性が高い。それ故、この培養方法では、細胞を維持できる期間を十分に確保できない可能性が高い。また、細胞は底面に沿って広がる性質があるため、この培養方法では、細胞を透過する方向に培地の流れを発生させることが難しく、細胞が多層構造をなす組織の培養等には不向きである。
これに対して、本例の培養装置1Aによる培養方法では、筒状のセルカルチャカートリッジ3の下流側の開口端に多孔膜39を設けて柱状の培養空間30の底面としている。培養装置1Aでは、筒状のセルカルチャカートリッジ3の筒方向に沿って培地が通過し、培養空間30に保持された細胞を透過する培地の流れが形成される。それ故、この培養装置1Aでは、細胞の深部まで培地を供給することが可能となり、長期に亘る細胞の安定維持が可能となる。
例えば、肝臓細胞の代謝においては、星細胞、類洞内皮細胞、肝実質細胞の順番で積層した3種類の細胞に対し、この順に培地を流さないと正常に胆汁を生成できない可能性がある。このように細胞を透過する方向の流れを実現すれば、より生体(in vivo)に近づけた環境下での培養を可能にできる。筒状のセルカルチャカートリッジ3において、播種された細胞の種類が異なる複数種類のゲルの多層構造を、培養空間30に形成すると良い。
培養装置1Aでは、培養空間30に播種された細胞に培地の液圧を作用することが可能である。細胞に圧力を加えれば、厚みのある血管付き組織でも組織深部まで培地を供給する灌流を発生でき、より生体に近い条件での培養を実現できる。作用する圧力を制御すれば、血管付き組織を透過する培地の液量の調整が可能となる。これにより、最適条件下での培養が可能になる。
このように培養装置1Aは、肝臓細胞による階層組織の構築や、血管を有するがん細胞の構築や、皮膚組織、iPS細胞等多能性幹細胞への応用等が可能な有用な装置である。
培養装置1Aでは、培養空間30に対する培地の供給源である供給ボトル13Aの内圧を調整することで、細胞を透過する培地の液圧や流量を調整できる。培地の液圧や流量をきめ細かく調整すれば、培養の精度を高めて確実性を向上できる。特に、培養装置1Aでは、比較的大きな液圧を細胞に作用できるため、例えば1mm程度で比較的厚く透過抵抗の大きな組織に対しても培地を供給できる。
細胞を播種するための足場材としてコラーゲンや寒天等を利用することもある。透過抵抗の高い寒天を足場材に利用した場合には、培地が透過し難くなる。一方、本例の培養装置1Aによれば、培地を外部から加圧することで比較的高い液圧を実現でき、寒天など透過抵抗の高い足場材を採用した場合であっても培地が透過できる。
培養装置1Aでは、供給ボトル13Aの内圧を調整することで、培養空間30に供給する培地の液圧の制御が可能である。例えば供給ボトル13Aの内圧を周期的に昇降すれば、脈動をもたせて心臓の拍動、血圧の脈動を模した液圧の制御も可能である。血圧の脈動を模擬した圧力変動を生じさせる制御を行えば、血圧の脈動の影響下の細胞を精度高く培養できる。
なお、回収ボトル13Bあるいは供給ボトル13AにpHセンサを設けることも良い。例えばpHセンサにより培地のpH低下が検出されたとき、供給ボトル13Aへの循環あるいは培養カートリッジ2への供給を停止すると良い。また、pH低下が検出されたときに点灯し、培地の交換の必要性を報知するランプを設けることも良い。
本例では、培養空間30の細胞の観察を可能にするための観察許容部として、視覚的あるいは光学的な観察を可能とするための構成を例示している。具体的には、上面が開放された収容部10の開口や、収容部10の底面の貫通窓100や、枠状のカートリッジホルダ28の底面の貫通窓280や、透明樹脂により形成されたホルダ2A・Bやセルカルチャ―カートリッジ3の側面など、が観察許容部を構成している。上面が開放された収容部10の開口や、収容部10の底面の貫通窓100や、枠状のカートリッジホルダ28の底面の貫通窓280などの観察許容部については、貫通する構造は必須ではなく良く、光学的に観察が可能な程度に光を透す構造であれば良い。透明樹脂により形成されたホルダ2A・Bの側面がなす観察許容部については、貫通構造の窓であっても良く、培養空間30の液密状態を確保できれば良い。本例に代えて、例えば、電子顕微鏡やX線顕微鏡などで細胞を観察する場合には、プローブとしての電子線やX線の透過率が高くなるように構成された部位を観察許容部として設けると良い。
本例では、培養カートリッジ2をセットしたカートリッジホルダ28を収容部10に収容する際、手作業によって培養カートリッジ2のポート20A・Bにシリコンチューブ178を接続する構成を例示している。これに代えて、カートリッジホルダ28を収容部10に装着すると、ポート20Aが自動的に供給経路10Sに接続され、ポート20Bが自動的に回収経路10Kに接続されるように構成することも良い。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 装置本体
1A 培養装置
10 収容部
10S 供給経路
10K 回収経路
100 貫通窓(観察許容部)
11 ポンプBOX
111 第1ポンプ
112 第2ポンプ
13A 供給ボトル
13B 回収ボトル
2 培養カートリッジ
2A・B ホルダ
20A・B ポート(接続部)
228 ガス抜き経路
229F フィルタ
28 カートリッジホルダ
280 貫通窓(観察許容部)
3 セルカルチャカートリッジ(サブカートリッジ)
30 培養空間
39 多孔膜(フィルタ)

Claims (6)

  1. 細胞の培養液である培地を供給して細胞を培養する培養装置であって、
    細胞を播種可能な培養空間を含む培養カートリッジと、
    前記培養空間に培地を供給する供給経路と、
    前記培養空間を通過した培地を回収する回収経路と、を含み、
    前記培養カートリッジは、着脱可能であって、装着時に前記供給経路及び前記回収経路に前記培養空間を接続するための接続部を備えている培養装置。
  2. 請求項1において、前記培養カートリッジは、着脱可能なサブカートリッジを含み、前記培養空間は、前記サブカートリッジに設けられている培養装置。
  3. 請求項1または2において、装着状態の前記培養カートリッジの前記培養空間に播種された細胞の観察を可能とする観察許容部を備えている培養装置。
  4. 請求項3において、前記観察許容部は、少なくとも、前記培養空間を培地が通過する方向に対して直交する方向から細胞を観察できるように設けられている培養装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、前記培養空間は柱状をなす空間であって、該培養空間の柱方向の一方の端部には、細胞を保持可能である一方、培地が通過可能なフィルタが取り外し可能に配設されている培養装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、前記培養空間にはガスを排出するためのガス抜き経路が連通しており、該ガス抜き経路には、ガスが通過可能である一方、前記培地が通過できない部材が設けられている培養装置。
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