JP2020155606A - スピン流磁化反転素子及び磁気メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】より信頼性の高い記憶素子を提供する。【解決手段】スピン流磁化反転素子10は、第1強磁性金属層1と、第1強磁性金属層の表面と垂直な方向である第1方向に対して交差する第2の方向に延在するスピン軌道トルク層3と、スピン軌道トルク配線と第1強磁性金属層に挟持され、且つ第1強磁性金属層とスピン軌道トルク層とに接するスピン伝導層2とを備える。スピン軌道トルク層は、絶縁体化合物で構成される。スピン伝導層の抵抗は、第1強磁性金属層の電気抵抗より低い。【選択図】図1B

Description

本発明は、スピン流磁化反転素子及び磁気メモリに関する。
強磁性層と非磁性層の多層膜からなる巨大磁気抵抗(GMR)素子及び非磁性層として絶縁層(トンネルバリア層、バリア層)を用いたトンネル磁気抵抗(TMR)素子が知られている。一般に、TMR素子はGMR素子と比較して素子抵抗が高いものの、磁気抵抗(MR)比はGMR素子のMR比より大きい。そのため、磁気センサ、高周波部品、磁気ヘッド及び不揮発性磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)用の素子として、TMR素子に注目が集まっている。
MRAMは、絶縁層を挟む二つの強磁性層の互いの磁化の向きが変化するとTMR素子の素子抵抗が変化するという特性を利用してデータを読み書きする。MRAMの書き込み方式としては、電流が作る磁場を利用して書き込み(磁化反転)を行う方式や磁気抵抗素子の積層方向に電流を流して生ずるスピントランスファートルク(STT)を利用して書き込み(磁化反転)を行う方式が知られている。STTを用いたTMR素子の磁化反転はエネルギーの効率の視点から考えると効率的ではあるが、磁化反転をさせるための反転電流密度が高い。TMR素子の長寿命の観点から、この反転電流密度は低いことが望ましい。この点は、GMR素子についても同様である。
そこで近年、STTとは異なったメカニズムで反転電流を低減する手段としてスピンホール効果により生成された純スピン流を利用した磁化反転方式に注目が集まっている(例えば、非特許文献1)。スピンホール効果によって生じた純スピン流は、スピン軌道トルク(SOT)を誘起し、SOTにより磁化反転を起こす。純スピン流は上向きスピンの電子と下向きスピン電子が同数で互いに逆向きに流れることで生み出されるものであり、電荷の流れは相殺されている。そのため磁気抵抗効果素子に流れる電流はゼロであり、反転電流密度の小さな磁気抵抗効果素子の実現が期待されている。
非特許文献1によると、SOT方式による反転電流密度はSTT方式による反転電流密度と同程度であると報告されている。しかしながら、現在SOT方式で報告されている反転電流密度は、高集積化や低消費エネルギー化を実現するためには不十分である。さらなる反転電流密度の低減のためには高いスピンホール効果を生じる材料を使用する必要がある。そのために、重金属をはじめとするスピン生成層からバルク効果として発生するスピンホール効果に加え、異種材料間の界面において生じる界面ラシュバ効果の両方を効果的に取り出す構造が求められている。
また、SOT方式の磁気抵抗効果素子のスピン軌道トルク配線(SOTを誘起して純スピン流を生じさせる配線)に用いられている材料として、非特許文献1で用いられているようなTaをはじめとする重金属材料が挙げられる。こうした重金属材料は電気抵抗率が高いため、薄膜や細線にした場合、消費電力が高いことも問題となる。
また、近年、磁性層と絶縁体SOT層との積層素子において、磁性層に電流を流すことでスピン流を発生させて磁性層の磁化反転メカニズムが見つかっている(特許文献1)が、書込みや読み出し動作で電流を流した際に、磁化が反転したドメインと磁化が反転していないドメインが同時に生じることがあり、この場合、意図しないドメインウォールモーション(DWM)が発生し、これによって磁化が反転していないドメインが支配的になるなど、意図しない書込みが大きく発生する場合があり、問題である。
S.Fukami, T.Anekawa, C.Zhang,and H.Ohno, Nature Nanotechnology, DOI:10.1038/NNANO.2016.29. J.Sinova, S.O.Valenzuela, J.Wunderlich, C.H.Back, T.Jungwirth, Reviews of Modern Physic, 87, 1213 (2015)
特開2017-216286
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、より信頼性の高い記憶素子を提案するものである。
本発明者らは、鋭意検討の結果、上記問題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の一態様に係るスピン流磁化反転素子は、第1強磁性金属層と、前記第1強磁性金属層の表面と垂直な方向である第1方向に対して交差する第2の方向に延在するスピン軌道トルク層と、前記スピン軌道トルク配線と前記第1強磁性金属層に挟持され、且つ前記第1強磁性金属層と前記スピン軌道トルク層とに接するスピン伝導層とを備え、前記スピン軌道トルク層は絶縁体化合物で構成され、前記スピン伝導層の抵抗は第1強磁性金属層の電気抵抗より低い。
(2)上記(1)に係るスピン流磁化反転素子において、スピン伝導層はAl、Ag、Au、Mgの少なくともいずれか一種の元素を含む材料から構成されてもよい。
(3)上記(1)に係るスピン流磁化反転素子において、スピン伝導層はAg-Mg、Ni-Alの少なくともいずれかの化合物を含む材料から構成されてもよい。
(4)上記(1)から(3)に係るスピン流磁化反転素子において、スピン軌道トルク層はPtO、WO、IrO、ReO、TaOを主とした絶縁体化合物から構成されてもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれか一つに係るスピン流磁化反転素子において、スピン伝導層の厚さは、スピン伝導層の有するスピン拡散長以下の厚さであってもよい。
(6)本発明の一態様に係る磁気抵抗効果素子は、上記(1)〜(5)のいずれか一つに係るスピン流磁化反転素子と、第2強磁性金属層と、第1強磁性金属層と第2強磁性金属層に挟持された非磁性体層と、を備える。
本発明によれば、より書込み信頼性の高いスピン流反転素子提供することができる。
本発明の一実施形態に係るスピン流磁化反転素子を説明するための平面模式図である。 本発明の一実施形態に係るスピン流磁化反転素子を説明するための断面模式図である。 スピンホール効果について説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子を示す平面図である。
以下、本発明について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。本発明の素子において、本発明の効果を奏する範囲で他の層を備えてもよい。
(スピン流磁化反転素子)
図1A及び図1Bに、本発明の一実施形態に係るスピン流磁化反転素子の一例の模式図を示す。図1Aは平面図であり、図1Bは図1Aの第1強磁性金属層1の幅方向の中心線であるX−X線で切った断面図である。
図1A及び図1Bに示すスピン流磁化反転素子10は、磁化方向が変化する第1強磁性金属層1と、前記第1強磁性金属層の表面と垂直な方向である第1方向に対して交差する第2の方向に延在し、前記第1強磁性金属層に接合するスピン軌道トルク層3と、前記スピン軌道トルク層3と前記第1強磁性金属層1に挟持され、これらに接合するスピン伝導層2とを備え、前記スピン軌道トルク層3は前記スピン伝導層2とは異なる絶縁体化合物で構成され、前記スピン伝導層2の抵抗は第1強磁性金属層1の抵抗より低い構造である。
以下、第1強磁性金属層1の表面と垂直な方向もしくは第1強磁性金属層1とスピン軌道トルク層3とが積層する方向(第1方向)をz方向、z方向と垂直でスピン軌道トルク層3と平行な方向(第2方向)をx方向、x方向及びz方向と直交する方向(第3方向)をy方向とする。
図1A及び図1Bを含めて以下では、スピン軌道トルク層3が第1強磁性金属層1の表面と垂直な方向である第1方向に対して交差する方向に延在する構成の例として、第1方向に対して直交する方向に延在する構成の場合について説明する。
本発明のスピン流磁化反転素子10すなわち、純スピン流によるSOT効果で強磁性金属層の磁化反転を行う素子は、純スピン流によるSOTのみで強磁性金属層の磁化反転を行う磁気抵抗効果素子において用いることができる。一方、本発明のスピン流磁化反転素子は、従来のSTTを利用する磁気抵抗効果素子において強磁性金属層の磁化反転のアシスト手段あるいは主力手段として用いることもできる。
<第1強磁性金属層>
第1強磁性金属層1は、磁化方向が変化するように公知の強磁性材料を含む。第1強磁性金属層1の更なる詳細については、後述の磁気抵抗効果素子の応用における第1強磁性金属層101に関連して説明する。
<スピン軌道トルク配線>
スピン伝導層2とスピン軌道トルク層3との間の界面には、界面ラシュバ効果によりスピン蓄積(上向きスピン又は下向きスピンの一方が多く存在している状態)が生じる。スピン蓄積は純スピン流を生じさせる。
界面ラシュバ効果の詳細なメカニズムについては明らかでないが、以下のように考えられる。異種材料間の界面においては、空間反転対称性が破れていて、表面と垂直な方向にポテンシャル勾配が存在しているとみなされる。このような表面と垂直な方向にポテンシャル勾配がある界面に沿って電流が流れる場合、つまり電子が2次元の面内を運動する場合、電子の運動方向と垂直且つ面内の方向において有効磁場がスピンに作用して、その有効磁場の方向にスピンの向きが揃う。これにより、界面にスピン蓄積が形成される。そして、このスピン蓄積は、面外に拡散する純スピン流を生じさせる。
本発明においては、上記界面ラシュバ効果に加えて、スピン軌道伝導層2内において生じるスピンホール効果も利用して、純スピン流を発生させる。
スピンホール効果とは、材料に電流を流した場合にスピン軌道相互作用に基づき、電流の向きに直交する方向に純スピン流が誘起される現象である。
図2は、スピン伝導層2を用いて、スピンホール効果について説明するための模式図である。図2は、図1Bに示すスピン伝導層2をx方向に沿って切断した断面図である。図2に基づいてスピンホール効果により純スピン流が生み出されるメカニズムを説明する。
図2に示すように、スピン伝導層2の延在方向に電流Iを流すと、紙面手前側に配向した第1スピンS1と紙面奥側に配向した第2スピンS2はそれぞれ電流と直交する方向に曲げられる。通常のホール効果とスピンホール効果とは運動(移動)する電荷(電子)が運動(移動)方向を曲げられる点で共通するが、通常のホール効果は磁場中で運動する荷電粒子がローレンツ力を受けて運動方向を曲げられるのに対して、スピンホール効果では磁場が存在しないのに電子が移動するだけ(電流が流れるだけ)で移動方向が曲げられる点で大きく異なる。
非磁性体(強磁性体ではない材料)では第1スピンS1の電子数と第2スピンS2の電子数とが等しいので、図中で上方向に向かう第1スピンS1の電子数と下方向に向かう第2スピンS2の電子数が等しい。そのため、電荷の正味の流れとしての電流はゼロである。この電流を伴わないスピン流は特に純スピン流と呼ばれる。
強磁性体中に電流を流した場合は、第1スピンS1と第2スピンS2が互いに反対方向に曲げられる点は同じである。一方で、強磁性体中では第1スピンS1と第2スピンS2のいずれかが多い状態であり、結果として電荷の正味の流れが生じてしまう(電圧が発生してしまう)点が異なる。従って、スピン伝導層2の材料としては、下記で説明するように、強磁性体だけからなる材料は含まれず、特に非磁性の金属材料が挙げられる。
ここで、第1スピンS1の電子の流れをJ、第2スピンS2の電子の流れをJ、スピン流をJと表すと、J=J−Jで定義される。図2においては、純スピン流としてJが図中の上方向に流れる。ここで、Jは分極率が100%の電子の流れである。
図1Bにおいて、スピン軌道トルク層3の上面にスピン伝導層2を接触させると、界面ラシュバ効果により界面で生じた純スピン流及びスピンホール効果により生じた純スピン流は、スピン伝導層2内を拡散して伝わり、遂には第1強磁性金属層1に到達し、第1強磁性金属層1中に拡散して流れ込む。すなわち、第1強磁性金属層1にスピンが注入される。
本発明のスピン流磁化反転素子10では、このようにスピン伝導層2とスピン軌道トルク層3の界面に電流を流して純スピン流を生成し、その純スピン流がスピン伝導層2に接する第1強磁性金属層1に拡散する構成とすることで、その純スピン流によるスピン軌道トルク(SOT)効果によって第1強磁性金属層1の磁化反転を起こすものである。
一実施形態では、スピン軌道トルク層3を構成する材料として、スピン軌道相互作用が比較的強いと考えられる重金属酸化物、PtO、WO、IrO、ReO、TaOを主とした絶縁体化合物が挙げられ、xは化学両論比以下となる。スピン軌道トルク層3の材料は、単体として用いてもよく化合物等として組み合わせて用いてもよい。
(スピン伝導層)
一実施形態では、スピン伝導層2は、電気抵抗を下げるために電気抵抗率が小さく、且つ、純スピン流を第1強磁性金属層1まで伝導するためにスピン拡散長(スピン蓄積が消失する距離)の長い材料から構成される。例えば、スピン伝導層を構成する材料として、Ag、Al、Au、Mgの少なくとも一種の元素を含む材料、もしくは、Ag−Mg、Ni−Alが挙げられる。スピン伝導層3の材料は、単体として用いてもよく、合金、化合物等として組み合わせて用いてもよい。
スピン伝導層2の厚さは、好ましくは、そのスピン伝導層2の有するスピン拡散長以下の厚さにされる。これによって、スピン情報を失わずに、第1強磁性金属層1までスピン流を伝えることができる。スピン拡散長は特に用いられる材料に依存する。例えば、単体のCu、Agのスピン拡散長は、室温において100nm以上に達することが知られている。非特許文献2を参照すると、単体のCu結晶のスピン拡散長は室温で500μmにも達し、単体のAg結晶のスピン拡散長は室温において700μmにも達すると報告されている。従って、スピン伝導層3の厚さを、十分にスピン拡散長以下に設定することができる。尚、非特許文献2に記載されているように、各種材料のスピン拡散長は当業者には既知であるか、推定可能なものであり、当業者であれば、本願の開示に基づき、各種材料を用いる場合において、スピン伝導層の厚さをスピン拡散長以下に設定することができる点に留意されたい。
本発明は、第1強磁性金属層1及びスピン伝導層2の金属二層構造を有し、スピン伝導層2が第1強磁性金属層1の電気抵抗率より小さいため、DWMを抑制することができる。しかしながら、より大きなSOTを得るためには、スピン軌道トルク層3とスピン伝導層2の界面により多くの電流を流すことが望まれる。スピン軌道トルク層3とスピン伝導層2の界面により多くの電流を流すことは、第1強磁性金属層1及びスピン伝導層2の膜厚を適切に設計することによって達成され得る。
(磁気抵抗効果素子)
本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子は、本発明のスピン流磁化反転素子と、磁化方向が固定されている第2強磁性金属層と、第1強磁性金属層と第2強磁性金属層に挟持された非磁性層とを備えるものである。
図3は、本発明のスピン流磁化反転素子の応用例であり、また、本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子でもある磁気抵抗効果素子を模式的に示した斜視図である。また、図4は図3の水平方向図であり、図5は図3の上方図である。
図3に示す磁気抵抗効果素子100は、本発明のスピン流磁化反転素子(第1強磁性金属層101と、スピン伝導層110、及びスピン軌道トルク配線120)と、磁化方向が固定された第2強磁性金属層103と、第1強磁性金属層101及び第2強磁性金属層103に挟持された非磁性層102とを有する。第1強磁性金属層101は上記第1強磁性金属層1と同じ構成を有し、スピン軌道トルク配線120は上記スピン軌道トルク配線2と同じ構成を有する。また、図3に示す磁気抵抗効果素子100は、磁気抵抗効果素子部105と、スピン伝導層110と、スピン軌道トルク配線120とを有するということもできる。
本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子は、スピン軌道トルク配線120を備えることで、純スピン流によるSOTのみで磁気抵抗効果素子の磁化回転を行う構成(以下、「SOTのみ」構成ということがある)とすることもできるし、従来のSTTを利用する磁気抵抗効果素子において純スピン流によるSOTを併用する構成とすることもできる。
図3を含めて以下では、スピン軌道トルク配線が磁気抵抗効果素子部の積層方向に対して交差する方向に延在する構成の例として、直交する方向に延在する構成の場合について説明する。
図3においては、磁気抵抗効果素子100の積層方向に電流を流すための配線130と、その配線130を形成する基板160も示している。また、第2強磁性金属層103と配線130との間にキャップ層104を備える。
も示している。
<磁気抵抗効果素子部>
磁気抵抗効果素子部105は、磁化方向が固定された第2強磁性金属層103と、磁化方向が変化する第1強磁性金属層101と、第2強磁性金属層103及び第1強磁性金属層101に挟持された非磁性層102とを有する。
第2強磁性金属層103の磁化が一方向に固定され、第1強磁性金属層101の磁化の向きが相対的に変化することで、磁気抵抗効果素子部105として機能する。保磁力差型(擬似スピンバルブ型;Pseudo spin valve 型)のMRAMに適用する場合には、第2強磁性金属層103の保磁力は第1強磁性金属層101の保磁力よりも大きいものであり、また、交換バイアス型(スピンバルブ;spin valve型)のMRAMに適用する場合には、第2強磁性金属層103では反強磁性層との交換結合によって磁化方向が固定される。
また、磁気抵抗効果素子部105は、非磁性層102が絶縁体からなる場合は、トンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling Magnetoresistance)素子であり、非磁性層102が金属からなる場合は巨大磁気抵抗(GMR:Giant Magnetoresistance)素子である。
本発明が備える磁気抵抗効果素子部105としては、公知の磁気抵抗効果素子部の構成を用いることができる。例えば、各層は複数の層からなるものでもよいし、第2強磁性金属層103の磁化方向を固定するための反強磁性層等の他の層を備えてもよい。
第2強磁性金属層103は固定層、ピン層、参照層等と呼ばれ、第1強磁性金属層101は自由層、フリー層、記憶層等と呼ばれる。
第2強磁性金属層103及び第1強磁性金属層101は、磁化方向が層に平行な面内方向である面内磁化膜でも、磁化方向が層に対して垂直方向である垂直磁化膜でもいずれでもよい。
第2強磁性金属層103の材料には、公知のものを用いることができる。例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属及びこれらの金属を1種以上含み強磁性を示す合金を用いることができる。またこれらの金属と、B、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とを含む合金を用いることもできる。具体的には、Co−FeやCo−Fe−Bが挙げられる。
また、より高い出力を得るためにはCoFeSiなどのホイスラー合金を用いることが好ましい。ホイスラー合金は、XYZの化学組成をもつ金属間化合物を含み、Xは、周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素又は貴金属元素であり、Yは、Mn、V、CrあるいはTi族の遷移金属でありXの元素種をとることもでき、Zは、III族からV族の典型元素である。例えば、CoFeSi、CoMnSiやCoMn1−aFeAlSi1−bなどが挙げられる。
また、第2強磁性金属層103の第1強磁性金属層101に対する保磁力をより大きくするために、非磁性層102に接する面の反対側の面において第2強磁性金属層103と接する層(ピニング層)として、IrMn,PtMnなどの反強磁性材料の層を用いてもよい。さらに、第2強磁性金属層103の漏れ磁場を第1強磁性金属層101に影響させないようにするため、シンセティック強磁性結合の構造としてもよい。
さらに第2強磁性金属層103の磁化の向きを積層面に対して垂直にする場合には、CoとPtの積層膜を用いることが好ましい。具体的には、第2強磁性金属層103は[Co(0.24nm)/Pt(0.16nm)]/Ru(0.9nm)/[Pt(0.16nm)/Co(0.16nm)]/Ta(0.2nm)/FeB(1.0nm)とすることができる。
第1強磁性金属層101の材料として、強磁性材料、特に軟磁性材料を適用できる。例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、これらの金属を1種以上含む合金、これらの金属とB、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とが含まれる合金等を用いることができる。具体的には、Co‐Fe、Co‐Fe‐B、Ni‐Feが挙げられる。
第1強磁性金属層101の磁化の向きを積層面に対して垂直にする場合には、第1強磁性金属層の厚みを2.5nm以下とすることが好ましい。何故なら、第1強磁性金属層101と非磁性層102の界面で、第1強磁性金属層101に垂直磁気異方性を付加することができる。また、垂直磁気異方性は第1強磁性金属層101の膜厚を厚くすることによって効果が減衰するため、第1強磁性金属層101の膜厚は薄い方が好ましい。
非磁性層102には、公知の材料を用いることができる。例えば、非磁性層102が絶縁体からなる場合(つまり、トンネルバリア層である場合)、その材料としては、Al、SiO、Mg、及び、MgAl等を用いることができる。またこれらの他にも、Al,Si,Mgの一部が、Zn、Be等に置換された材料等も用いることができる。これらの中でも、MgOやMgAlはコヒーレントトンネルが実現できる材料であるため、スピンを効率よく注入できる。また、非磁性層102が金属からなる場合、その材料としては、Cu、Au、Ag等を用いることができる。
また、第1強磁性金属層101の非磁性層102と反対側の面には、図3に示すようにキャップ層104が形成されていることが好ましい。キャップ層104は、第2強磁性金属層103からの元素の拡散を抑制することができる。またキャップ層104は、磁気抵抗効果素子部105の各層の結晶配向性にも寄与する。その結果、キャップ層104を設けることで、磁気抵抗効果素子部105の第2強磁性金属層103及び第1強磁性金属層101の磁性を安定化することができる。
キャップ層104には、導電性が高い材料を用いることが好ましい。例えば、Ru、Ta、Cu、Ag、Au、Mg、Al等を用いることができる。キャップ層104の結晶構造は、隣接する強磁性金属層の結晶構造に合せて、面心立方(fcc)構造、六方最密充填(hcp)構造又は体心立方(bcc)構造から適宜設定することが好ましい。
<基板>
基板160は、平坦性に優れることが好ましい。平坦性に優れた表面を得るために、材料として例えば、Si、AlTiC等を用いることができる。
基板160の磁気抵抗効果素子部105側の面には、下地層(図示略)が形成されていてもよい。下地層を設けると、基板160上に積層される第2強磁性金属層103を含む各層の結晶配向性、結晶粒径等の結晶性を制御することができる。
下地層は、絶縁性を有していることが好ましい。配線130等に流れる電流が散逸しないようにするためである。下地層には、種々のものを用いることができる。例えば1つの例として、下地層には(001)配向したNaCl構造を有し、Ti、Zr、Nb、V、Hf、Ta、Mo、W、B、Al、Ceの群から選択される少なくとも1つの元素を含む窒化物の層を用いることができる。
他の例として、下地層にはXYOの組成式で表される(002)配向したペロブスカイト系導電性酸化物の層を用いることができる。ここで、サイトXはSr、Ce、Dy、La、K、Ca、Na、Pb、Baの群から選択された少なくとも1つの元素を含み、サイトYはTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ga、Nb、Mo、Ru、Ir、Ta、Ce、Pbの群から選択された少なくとも1つの元素を含む。
他の例として、下地層には(001)配向したNaCl構造を有し、かつMg、Al、Ceの群から選択される少なくとも1つの元素を含む酸化物の層を用いることができる。
他の例として、下地層には(001)配向した正方晶構造または立方晶構造を有し、かつAl、Cr、Fe、Co、Rh、Pd、Ag、Ir、Pt、Au、Mo、Wの群から選択される少なくとも1つの元素を含む層を用いることができる。
また、下地層は一層に限られず、上述の例の層を複数層積層してもよい。下地層の構成を工夫することにより磁気抵抗効果素子部105の各層の結晶性を高め、磁気特性の改善が可能となる。
<配線>
配線130は、磁気抵抗効果素子部105の第2強磁性金属層103に電気的に接続され、図3においては、配線130とスピン伝導層110と電源(図示略)とで閉回路を構成し、磁気抵抗効果素子部105の積層方向に電流が流される。
配線130は、導電性の高い材料であれば特に問わない。例えば、アルミニウム、銀、銅、金等を用いることができる。
上述した本実施形態では、磁気抵抗効果素子100において、積層が後になり基板160から近い側に配置する第1強磁性金属層101が磁化自由層とされ、積層が先であり基板160に遠い側に配置する第2強磁性金属層103が磁化固定層(ピン層)とされている、いわゆるトップピン構造の例を挙げたが、磁気抵抗効果素子100の構造は特に限定されるものではなく、いわゆるボトムピン構造であってもよい。
<電源>
磁気抵抗効果素子100は、磁気抵抗効果素子部105の積層方向に電流を流す第1電源140と、スピン伝導層110に電流を流す第2電源150とを更に備える。
第1電源140は、配線130とスピン伝導層110とに接続される。第1電源140は磁気抵抗効果素子100の積層方向に流れる電流を制御することができる。
第2電源150は、スピン伝導層110の両端に接続されている。第2電源150は、磁気抵抗効果素子部105の積層方向に対して直交する方向に流れる電流である、スピン伝導層110に流れる電流を制御することができる。
上述のように、磁気抵抗効果素子部105の積層方向に流れる電流はSTTを誘起する。これに対して、スピン伝導層110とスピン軌道トルク配線120の界面に流れる電流はSOTを誘起する。STT及びSOTはいずれも第1強磁性金属層101の磁化反転に寄与する。
このように、磁気抵抗効果素子部105の積層方向と、この積層方向に直行する方向に流れる電流量を2つの電源によって制御することで、SOTとSTTが磁化反転に対して寄与する寄与率を自由に制御することができる。
例えば、デバイスに大電流を流すことができない場合は磁化反転に対するエネルギー効率の高いSTTが主となるように制御することができる。すなわち、第1電源140から流れる電流量を増やし、第2電源150から流れる電流量を少なくすることができる。
また、例えば薄いデバイスを作製する必要があり、非磁性層102の厚みを薄くせざる得ない場合は、非磁性層102に流れる電流を少なくことが求められる。この場合は、第1電源140から流れる電流量を少なくし、第2電源150から流れる電流量を多くし、SOTの寄与率を高めることができる。
第1電源140及び第2電源150は公知のものを用いることができる。
上述のように、本発明のSTT方式及びSOT方式を併用する構成の場合の磁気抵抗効果素子によれば、STT及びSOTの寄与率を、第1電源及び第2電源から供給される電流量により自由に制御することができる。そのため、デバイスに要求される性能に応じて、STTとSOTの寄与率を自由に制御することができ、より汎用性の高い磁気抵抗効果素子として機能することができる。
(製造方法)
本発明のスピン流磁化反転素子及びそれを備える磁気抵抗効果素子の製造方法は、特に限定されるものではなく、公知の成膜法を用いることができる。成膜法は、例えば、物理的気相成長(PVD)法として、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、分子線エピタキシー(MBE)法、イオンプレーティング法、イオンビームデポジション法、スパッタリング法等を用いることができる。あるいは、化学的気相成長(CVD)法として、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法、有機金属気相成長(MOCVD)法、原子層堆積(ALD)法等を用いることもできる。以下では、スピン軌道トルク型磁化反転素子を適用した磁気抵抗効果素子の製造方法の一例について説明することでスピン軌道トルク型磁化反転素子の製造方法の説明も兼ねる。
まず、支持体となる基板上にスピン軌道トルク配線を作製する。例えばスパッタリング法を用いて、スピン生成層、スピン伝導層を順次成膜する。次いで、フォトリソグラフィー等の技術を用いて、スピン軌道トルク配線を所定の形状に加工する。
そして、スピン軌道トルク配線以外の部分は、酸化膜等の絶縁膜で覆う。あるいは、スピン軌道トルク配線の表面を酸化や窒化し、スピン軌道トルク配線の表面を絶縁層、または、高抵抗層としてもよい。この場合では少なくとも高抵抗化されたスピン軌道トルク配線の表面を覆う様に酸化膜等の絶縁膜で覆う。スピン軌道トルク配線及び絶縁膜の露出面は、化学機械研磨(CMP)により研磨することが好ましい。
次いで、磁気抵抗効果素子を作製する。磁気抵抗効果素子を、例えばスパッタリング法を用いて作製する。磁気抵抗効果素子がTMR素子の場合、例えば、トンネルバリア層は第1強磁性金属層上に最初に0.4〜2.0nm程度のマグネシウム、アルミニウム、及び複数の非磁性元素の二価の陽イオンとなる金属薄膜をスパッタリングし、プラズマ酸化あるいは酸素導入による自然酸化を行い、その後の熱処理によって形成される。
得られた積層膜は、アニール処理することが好ましい。反応性スパッタで形成した層は、アモルファスであり結晶化する必要がある。例えば、強磁性金属層としてCo−Fe−Bを用いる場合は、Bの一部がアニール処理により抜けて結晶化する。
アニール処理して製造した磁気抵抗効果素子は、アニール処理しないで製造した磁気抵抗効果素子と比較して、磁気抵抗比が向上する。アニール処理によって、非磁性層のトンネルバリア層の結晶サイズの均一性及び配向性が向上するためであると考えられる。
アニール処理としては、Arなどの不活性雰囲気中で、300℃以上500℃以下の温度で、5分以上100分以下の時間加熱した後、2kOe以上10kOe以下の磁場を印加した状態で、100℃以上500℃以下の温度で、1時間以上10時間以下の時間加熱することが好ましい。
磁気抵抗効果素子を所定の形状にする方法としては、フォトリソグラフィー等の加工手段を利用できる。まず磁気抵抗効果素子を積層した後、磁気抵抗効果素子のスピン軌道トルク配線と反対側の面に、レジストを塗工する。そして、所定の部分のレジストを硬化し、不要部のレジストを除去する。レジストが硬化した部分は、磁気抵抗効果素子の保護膜となる。レジストが硬化した部分は、最終的に得られる磁気抵抗効果素子の形状と一致する。
そして、保護膜が形成された面に、イオンミリング、反応性イオンエッチング(RIE)等の処理を施す。保護膜が形成されていない部分は除去され、所定の形状の磁気抵抗効果素子が得られる。
本発明は、上記実施形態にかかるスピン軌道トルク型磁化反転素子の構成及び製造方法に必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
(磁気メモリ)
本発明の磁気メモリ(MRAM)は、本発明の磁気抵抗効果素子を複数備える。
(磁化反転方法)
磁化回転方法は、本発明の磁気抵抗効果素子において、スピン伝導層に流れる電流密度が1×10A/cm未満とすることができる。スピン伝導層に流す電流の電流密度が大きすぎると、スピン伝導層に流れる電流によって熱が生じる。熱が第2強磁性金属層に加わると、第2強磁性金属層の磁化の安定性が失われ、想定外の磁化反転等が生じる場合がある。このような想定外の磁化反転が生じると、記録した情報が書き換わるという問題が生じる。すなわち、想定外の磁化反転を避けるためには、スピン伝導層に流す電流の電流密度が大きくなりすぎないようにすることが好ましい。スピン伝導層に流す電流の電流密度は1×10A/cm未満であれば、少なくとも発生する熱により磁化反転が生じることを避けることができる。
磁化反転方法は、本発明の磁気抵抗効果素子において、STT方式及びSOT方式を併用する構成の場合、スピン伝導層の電源に電流を印可した後に、磁気抵抗効果素子の電源に電流を印可してもよい。
SOT磁化回転工程とSTT磁化回転工程は、同時に行ってもよいし、SOT磁化回転工程を事前に行った後にSTT磁化回転工程を加えて行ってもよい。第1電源140と第2電源150から電流を同時に供給してもよいし、第2電源150から電流を供給後に、加えて第1電源140から電流を供給してもよいが、SOTを利用した磁化反転のアシスト効果をより確実に得るためには、スピン伝導層の電源に電流が印可した後に、磁気抵抗効果素子の電源に電流を印可することが好ましい。すなわち、第2電源150から電流を供給後に、加えて第1電源140から電流を供給することが好ましい。
1…第1強磁性金属層、2…スピン伝導層、3…スピン軌道トルク配線、10…スピン流磁化反転素子、100…磁気抵抗効果素子、101…第1強磁性金属層、102…非磁性層、103…第2強磁性金属層、104…キャップ層、105…磁気抵抗効果素子部、110…スピン伝導層、120…スピン軌道トルク配線、130…配線、140…第1電源、150…第2電源、160…基板、170…トランジスタ、180…ビア

Claims (7)

  1. 第1強磁性金属層と、前記第1強磁性金属層の表面と垂直な方向である第1方向に対して交差する第2の方向に延在するスピン軌道トルク層と、前記スピン軌道トルク層と前記第1強磁性金属層に挟持され、且つ前記第1強磁性金属層と前記スピン軌道トルク層とに接するスピン伝導層とを備え、前記スピン軌道トルク層は絶縁体化合物で構成され、前記スピン伝導層の抵抗は第1強磁性金属層の電気抵抗より低いことを特徴とするスピン流磁化反転素子。
  2. 前記スピン伝導層はAl、Ag、Au、Mgの少なくともいずれか一種の元素を含む材料から構成されることを特徴とする請求項1に記載のスピン流磁化反転素子。
  3. 前記スピン伝導層はAg-Mg、Ni-Alの少なくともいずれかの化合物を含む材料から構成されることを特徴とする請求項1に記載のスピン流磁化反転素子。
  4. 前記スピン軌道トルク層はPtO、WO、IrO、ReO、TaOを主とした絶縁体化合物から構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスピン流磁化反転素子。
  5. 前記スピン伝導層の厚さは、スピン伝導層の有するスピン拡散長以下の厚さであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスピン流磁化反転素子。
  6. 第2強磁性金属層と、前記第1強磁性金属層と前記第2強磁性金属層に挟持された非磁性体層と、を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のスピン流磁化反転素子。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のスピン流磁化反転素子を複数備えていることを特徴とする磁気メモリ。
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