JP2020155302A - ガス遮断器 - Google Patents

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俊昭 作山
Toshiaki Sakuyama
俊昭 作山
正典 石川
Masanori Ishikawa
正典 石川
一 浦井
Hajime Urai
一 浦井
将直 寺田
Masanao Terada
将直 寺田
勝彦 白石
Katsuhiko Shiraishi
勝彦 白石
山根 雄一郎
Yuichiro Yamane
雄一郎 山根
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Abstract

【課題】本発明は、電流を遮断する際に発生するアークにより発生し、導電性異物を含有する高温高圧ガスが、排気シャフトを介して絶縁支持筒が設置される空間に排気されることを抑制する、いわゆる対地絶縁性能を向上させると共に、遮断動作に必要な操作エネルギを増加することなく、遮断性能を維持するガス遮断器を提供する。【解決手段】本発明のガス遮断器は、高温高圧ガスが排気される流路が形成され、高温高圧ガスを排気するシャフト排気穴が形成される排気シャフトと、排気シャフトに接続される操作ロッドと、排気シャフト及び操作ロッドの外周側に配置される排気筒と、操作ロッドと排気シャフトとを連結し、排気筒の内周面に沿って動作するシャフトガイドと、を有し、シャフトガイドは、円盤形状の第1部材と、第1部材から上流側に向かって延伸する第2部材とを有することを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、ガス遮断器に関する。
ガス遮断器は、短絡や地絡などにより事故電流が電力系統に発生した際に、電力系統に流通する電流を遮断するものであり、従来からパッファ形ガス遮断器が広く使用されている。
このパッファ形ガス遮断器は、可動パッファシリンダによって、消弧性ガスを機械的に圧縮することにより、高圧の消弧性ガスを発生させる。そして、この高圧の消弧性ガスが、可動アーク接触子と固定アーク接触子との間に発生するアークに吹き付けられる。そして、パッファ形ガス遮断器は、電力系統に流通する電流を遮断する。
通常、パッファ形ガス遮断器における遮断性能は、パッファ室の圧力上昇に依存する。そこで、消弧性ガスを機械的に圧縮し、消弧性ガスの圧力(吹き付け圧力)を上昇させることに加え、アークの熱エネルギを利用し、消弧性ガスの圧力を上昇させる熱パッファ併用形ガス遮断器も広く使用されている。
この熱パッファ併用形ガス遮断器は、アークの熱エネルギを利用し、消弧性ガスの圧力を上昇させるものであり、従来の消弧性ガスを機械的に圧縮し、消弧性ガスの圧力を上昇させるパッファ形ガス遮断器に比較して、遮断動作に必要な操作エネルギを、低減することができる。
パッファ形ガス遮断器(消弧性ガスを機械的に圧縮し、消弧性ガスの圧力を上昇させるもの)や熱パッファ併用形ガス遮断器(消弧性ガスを機械的に圧縮し、消弧性ガスの圧力を上昇させることに加え、アークの熱エネルギを利用し、消弧性ガスの圧力を上昇させるもの)のいずれにおいても、遮断性能と絶縁性能との双方の向上が要求される。
電流を遮断する際に発生するアークにより、高温高圧ガスが発生するが、この高温高圧ガスは、アークが発生するアーク空間から充填容器の内部に、排気される。そして、電流を遮断した直後には、導体部に過渡回復電圧が印加されるが、この際、排気される高温高圧ガスに接する導体部と接地される充填容器との間における絶縁破壊を防止する必要がある。この絶縁破壊を防止する性能を、対地絶縁性能と言う。
そして、今後増々、電力系統に流通する電流が増加し、遮断すべき電流も増加するため、遮断性能の向上が要求されると共に、この対地絶縁性能の向上も要求される。さらに、このような要求に加えて、ガス遮断器の低コスト化も要求される。
こうした本技術分野の背景技術として、特開2013―125720号公報(特許文献1)がある。この特許文献1には、接地容器(充填容器)の内部に絶縁支持筒により保持された可動側導体と、排気筒と、絶縁ロッド(操作ロッド)にシャフトガイドを介して連結されたパッファシャフト(排気シャフト)と、パッファシャフトに連結された可動パッファシリンダと、固定側導体と、により、パッファ形ガス遮断器が構成されること、そして、シャフトガイドは、ピストンリングにより排気筒の内部を隙間なく摺動すること、排気筒と可動側導体とにより排気室を形成すること、パッファシャフト、排気筒、可動側導体は、それぞれ孔を有し、それぞれの孔は、アーク発生時以降、遮断動作終了時にかけて連通するように構成されること、が記載されている。そして、この特許文献1には、電流の遮断時に発生する、導電性異物を含有する高温高圧ガスがパッファシャフトを介して絶縁支持筒に排気されることを防止し、絶縁性能(対地絶縁性能)を向上させることが記載されている(要約参照)。
特開2013−125720号公報
特許文献1には、シャフトガイドをピストンリングにより排気筒の内部を隙間なく摺動させ、いわゆる対地絶縁性能を向上させることが記載されている。
しかし、特許文献1には、シャフトガイドをピストンリングにより排気筒の内部を隙間なく摺動させ、対地絶縁性能を向上させることは記載されているものの、同時に、遮断性能を向上されることについては記載されていない。
そこで、本発明は、電流を遮断する際に発生するアークにより発生し、導電性異物を含有する高温高圧ガスが、排気シャフトを介して絶縁支持筒が設置される空間に排気されることを抑制する、いわゆる対地絶縁性能を向上させると共に、遮断動作に必要な操作エネルギを増加することなく、遮断性能を維持するガス遮断器を提供する。
上記課題を解決するため、本発明のガス遮断器は、高温高圧ガスが排気される流路が形成され、高温高圧ガスを排気するシャフト排気穴が形成される排気シャフトと、排気シャフトに接続される操作ロッドと、排気シャフト及び操作ロッドの外周側に配置される排気筒と、操作ロッドと排気シャフトとを連結し、排気筒の内周面に沿って動作するシャフトガイドと、を有し、シャフトガイドは、円盤形状の第1部材と、第1部材から上流側に向かって延伸する第2部材とを有することを特徴とする。
本発明によれば、電流を遮断する際に発生するアークにより発生し、導電性異物を含有する高温高圧ガスが、排気シャフトを介して絶縁支持筒が設置される空間に排気されることを抑制する、いわゆる対地絶縁性能を向上させると共に、遮断動作に必要な操作エネルギを増加することなく、遮断性能を維持するガス遮断器を提供する。
なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、下記する実施例の説明により明らかにされる。
本実施例のガス遮断器の概略構成を示す断面図である。 本実施例のガス遮断器の概略構成を示す部分断面図である。 本実施例のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。 実施例2のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。 実施例3のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。 実施例4のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。 実施例5のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。
以下、図面を使用して、本発明の実施例を説明する。なお、同一又は類似の構成には、同一の符号を付し、説明が重複する場合には、その説明を省略する場合がある。
また、以下の実施例において、「軸方向」とは、可動側主導体を構成する円筒の中心軸の方向(図1における左右(水平)方向)であり、以下、特に指定しない限り、「軸方向」という場合には、同様の意味を表す。
図1は、本実施例のガス遮断器の概略構成を示す断面図である。
本実施例に記載するガス遮断器100は、高圧回路などの電力系統の途中に配置され、落雷などにより事故電流が電力系統に発生した際に、電力系統に流通する電流を電気的に遮断することにより、電力系統の通電を停止させるものである。
そして、本実施例に記載するガス遮断器100は、消弧性ガスを機械的に圧縮し、消弧性ガスの圧力を上昇させることに加え、アークの熱エネルギを利用し、消弧性ガスの圧力を上昇させる熱パッファ併用形ガス遮断器である。
なお、本実施例では、ガス遮断器100として、熱パッファ併用形ガス遮断器を使用するが、本発明は、熱パッファ併用形ガス遮断器に限定されるものではなく、本発明を、消弧性ガスを機械的に圧縮し、消弧性ガスの圧力を上昇させるパッファ型ガス遮断器に、使用してもよい。
本実施例に記載するガス遮断器100は、例えば、六フッ化硫黄ガスのような、消弧性を有する消弧性ガス(以下「絶縁ガス」と称して説明する)が充填される充填容器2を有する。
更に、ガス遮断器100は、充填容器2の内部に配置される絶縁支持筒7と、電力系統に接続される可動側引出し導体14と、絶縁支持筒7により支持固定され、可動側引出し導体14に電気的に接続される可動側主導体9とを有する。この可動側主導体9には、円筒形状を有し、電流の遮断時に発生するアークにより昇温及び昇圧される高温高圧の絶縁ガス(以下「高温高圧ガス」と称して説明する)を排気するための排気穴10が形成される。
更に、ガス遮断器100は、可動側主導体9の内部に配置され、可動側主導体9を軸方向に動作し、可動側主導体9と同軸に配置される排気シャフト18を有する。この排気シャフト18には、高温高圧ガスを排気するためのシャフト排気穴16が形成される。
更に、ガス遮断器100は、排気シャフト18に接続される操作ロッド3と、操作ロッド3を介して、排気シャフト18を軸方向に操作する操作機構1と、可動側主導体9の内周部(内周側)に配置され、排気シャフト18(下流側の一部)及び操作ロッド3(上流側の一部)の外周部(外周側)に配置される排気筒25と、を有する。
更に、ガス遮断器100は、操作ロッド3と排気シャフト18とを連結し、排気筒25の内周面に沿って軸方向に動作するシャフトガイド41を有する。
更に、ガス遮断器100は、排気シャフト18と同軸に配置され、可動側主導体9の内周面を軸方向に摺動する可動パッファシリンダ(以下「シリンダ」と称して説明する)17と、可動側主導体9の内部に固定され、可動側主導体9の軸方向(可動側主導体9の中心部)に開口部を有するパッファピストン33と、排気シャフト18の外周部に固定され、排気シャフト18と共に動作するピストン22と、可動側引出し導体14に電気的に接続される可動主接触子(可動接触子)5と、を有する。なお、パッファピストン33は、円盤形状を有し、開口部の内周面を排気シャフト18が摺動するように配置される。
更に、ガス遮断器100は、充填容器2の内部に配置される固定側絶縁筒8と、電力系統に接続される固定側引出し導体15と、固定側絶縁筒8により支持固定され、固定側引出し導体15に電気的に接続され、可動主接触子5と接離する固定主接触子(固定接触子)6と、有する。
更に、ガス遮断器100は、排気シャフト18に配置される可動アーク接触子(可動接触子)11と、可動アーク接触子11を覆うように配置される可動子カバー13と、を有する。
更に、ガス遮断器100は、可動アーク接触子11と接離する固定アーク接触子(固定接触子)12と、可動子カバー13及び固定アーク接触子12と可動主接触子5とを絶縁する絶縁ノズル4と、を有する。
更に、ガス遮断器100は、排気シャフト18の内部に形成される流路23と、排気シャフト18の外部であって、可動側主導体9の内部に形成される可動側導体内周空間35と、シリンダ17の内部に形成される熱パッファ室19と、排気シャフト18の外部であって、可動側主導体9の内部に形成され、ピストン22とパッファピストン33との間に形成される機械パッファ室32と、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間(絶縁支持筒7が設置される空間)40と、を有する。
なお、ピストン22には、熱パッファ室19と機械パッファ室32とを連通する孔20が形成され、パッファピストン33には、機械パッファ室32と可動側導体内周空間35とを連通する孔36が形成される。つまり、孔20及び孔36を介して、熱パッファ室19、機械パッファ室32、可動側導体内周空間35は、連通する。
また、機械パッファ室32の内部であって、パッファピストン33には、放圧弁34が形成され、熱パッファ室の内部には、ピストン22に形成される孔20を開閉する逆止弁50が形成される。
図1に記載されるガス遮断器100は、閉極状態、つまり、電力系統に電流が流通している状態である。そして、ガス遮断器100は、事故電流が電力系統に発生した際に、電力系統に流通している電流を遮断する。可動主接触子5及び可動アーク接触子11が、固定主接触子6及び固定アーク接触子12から離れ、ガス遮断器100は閉極状態から開極状態に移行し、電力系統に流通している電流を遮断する。まず、可動主接触子5が、固定主接触子6から離れ、次に、可動アーク接触子11が、固定アーク接触子12から離れる。
ガス遮断器100が、閉極状態から開極状態に移行する際、つまり、電力系統に流通している電流を遮断する際には、まず、操作機構1は、図示しない出力部から、電流遮断指示を入力する。そして、この電流遮断指示により、操作機構1は、操作ロッド3を介して、排気シャフト18を軸方向(図1中、右側)に操作する。
これにより、シャフトガイド41、排気シャフト18、ピストン22、シリンダ17、可動主接触子5、可動アーク接触子11、可動子カバー13は、図1中、右側に移動する。そして、可動主接触子5及び可動アーク接触子11が、固定主接触子6及び固定アーク接触子12から離れ、電力系統に流通している電流が遮断される。
この際、パッファピストン33とピストン22との間隔が狭くなり、機械パッファ室32の容積が小さくなり、機械パッファ室32に存在する絶縁ガスは圧縮される。これにより、機械パッファ室32に存在する絶縁ガスが、熱パッファ室19を介して、アークが発生するアーク空間(図2参照)に供給される。
そして、本実施例に記載するガス遮断器100は、シャフトガイド41を有する。このシャフトガイド41は、円盤形状の第1部材と、第1部材の周囲に形成される円柱形状(又は円錐形状)の第2部材と、を有するものである。なお、図1においては、シャフトガイド41は、例えば、断面が「コ」の字の形状を有する。
これにより、対地絶縁性能を向上させると共に、シャフトガイド41を排気筒25の内周面に接触させることなく摺動させることができるため、遮断動作に必要な操作エネルギを増加することなく、スムーズな摺動動作が実現でき、遮断性能を維持することができる。
図1において、軸方向に対して、左側を上流側、右側を下流側とする場合、つまり、排気シャフト18に形成されるシャフト排気穴16を視点(立脚点)にして、可動アーク接触子11が配置される側を上流側、操作ロッド3が配置される側を下流側とする場合、シャフト排気穴16の上流側の縁の位置が、シャフトガイド41の第2部材の上流側先端の位置より、下流側(シャフトガイド41の第2部材の上流側先端の位置が、シャフト排気穴16の上流側の縁の位置より、上流側)に形成されることが好ましい。
これにより、シャフトガイド41を排気筒25の内周面に接触させることなく摺動させることができるため、遮断動作に必要な操作エネルギを増加することなく、スムーズな摺動動作が実現でき、遮断性能を維持することができると共に、より一層、対地絶縁性能を向上させることができる。
図2は、本実施例のガス遮断器の概略構成を示す部分断面図である。
図2に記載されるガス遮断器100は、開極状態、つまり、電力系統に流通していた電流が遮断される状態である。可動主接触子5及び可動アーク接触子11が、固定主接触子6及び固定アーク接触子12から離れ、電力系統に流通していた電流を遮断している。
つまり、ガス遮断器100は、電力系統に流通している電流を遮断する際には、まず、操作機構1は、図示しない出力部から、電流遮断指示を入力する。そして、この電流遮断指示により、操作機構1は、操作ロッド3を介して、排気シャフト18を軸方向(図1中、右側)に操作する。
これにより、シャフトガイド41、排気シャフト18、ピストン22、シリンダ17、可動主接触子5、可動アーク接触子11、可動子カバー13、絶縁ノズル4も、軸方向(図1中、右側)に移動し、可動主接触子5及び可動アーク接触子11が、固定主接触子6及び固定アーク接触子12から離れ、電力系統に流通していた電流が遮断される。
この際、パッファピストン33とピストン22との間隔が狭くなり、機械パッファ室32の容積が小さくなり、機械パッファ室32に存在する絶縁ガスは圧縮される。これにより、機械パッファ室32に存在する絶縁ガスが、熱パッファ室19を介して、アークが発生するアーク空間31に供給される。
そして、アーク空間31に供給された絶縁ガスは、電流の遮断時に発生するアークにより、高温高圧ガスとなる。この高温高圧ガスは、排気シャフト18の内部(中空状)に形成される流路23を流通し、排気シャフト18に形成されるシャフト排気穴16、可動側導体内周空間35、可動側主導体9に形成される排気穴10を介して、充填容器2に排気される(図2中、矢印参照)。なお、この高温高圧ガスは、熱パッファ室19にも、流入する。
ガス遮断器100は、閉極状態から開極状態に移行する際、可動アーク接触子11と固定アーク接触子12とが離れる。そして、この際、絶縁ノズル4の内部であって、可動アーク接触子11と固定アーク接触子12との間にはアークが、アーク空間31にて、発生する。
このアーク空間31にて発生したアークにより、アーク空間31の近傍の絶縁ガスは、加熱されると共に加圧され、温度と共に圧力も上昇する。そして、アーク空間31において、高温高圧になった絶縁ガス(高温高圧ガス)の一部は、熱パッファ室19に流入する。一方、この高温高圧ガスの大部分は、排気シャフト18の内部に形成される流路23を流通する(図2中、矢印参照)。
流路23を通流する高温高圧ガスは、2方向に分かれる。一方の高温高圧ガスは、シャフト排気穴16、可動側導体内周空間35、排気穴10を流通し、可動側主導体9の外部に排気される。他方の高温高圧ガスは、シャフトガイド41と排気筒25との間の間隙を介して、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出する場合がある。
なお、図2においては、便宜上、上方向に向かう高温高圧ガスの流れを、矢印にて図示しているが、実際には、下方向に向かう高温高圧ガスの流れも、発生している(以下、同様である)。
そして、本実施例では、シャフトガイド41が、円盤形状の第1部材と、第1部材の周囲に形成される円柱形状(又は円錐形状)の第2部材と、を有する。なお、図2においても、シャフトガイド41は、例えば、断面が「コ」の字の形状を有する。
これにより、流路23を流通する高温高圧ガスが、シャフトガイド41と排気筒25との間の間隙を介して、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出することを抑制することができる。つまり、対地絶縁性能と共に遮断性能も向上させることができる。
なお、図2においても、軸方向に対して、左側を上流側、右側を下流側とする、つまり、排気シャフト18に形成されるシャフト排気穴16を視点(立脚点)にして、可動アーク接触子11が配置される側を上流側、操作ロッド3が配置される側を下流側とする。
この場合、本実施例に記載するガス遮断器100は、シャフト排気穴16の上流側の縁の位置が、シャフトガイド41の第2部材の上流側先端の位置より、下流側(シャフトガイド41の第2部材の上流側先端の位置が、シャフト排気穴16の上流側の縁の位置より、上流側)に形成される。
これにより、流路23を流通する高温高圧ガスが、シャフトガイド41と排気筒25との間の間隙を介して、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出することを、より一層、抑制することができる。
図3は、本実施例のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。
本実施例では、シャフトガイド41が、円盤形状の第1部材411と、第1部材の周囲に形成される円柱形状の第2部材412と、を有する。なお、図3においても、シャフトガイド41は、例えば、断面が「コ」の字の形状を有する。
つまり、シャフトガイド41は、軸方向に対して垂直に配置される円盤形状の第1部材411と、第1部材411から上流側に向かって延伸する円柱形状の第2部材412と、を有する。そして、排気筒25の内周面と第2部材412の外周面との間には、僅かな間隙を有する。
これにより、流路23を通流する高温高圧ガスは、シャフト排気穴16を流通し、可動側導体内周空間35に、誘導され、排気される。これに対して、第1部材411から上流側に向かって延伸する円柱形状の第2部材412により、シャフトガイド41と排気筒25との間の間隙を介して、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスは低減する。
また、同時に、排気筒25の内周面と第2部材412の外周面との間の間隙により、遮断動作に必要な操作エネルギを増加することなく、遮断性能を維持することができる。つまり、シャフトガイド41と排気筒25との間の間隙を狭めることなく、シャフトガイド41と排気筒25との間の摺動抵抗も増加することもないため、遮断性能を維持することができる。
そして、こうした簡易な構造により、対地絶縁性能の向上と遮断性能の維持とを両立することができるため、低コスト化も達成できる。
これにより、対地絶縁性能を向上させると共に、シャフトガイド41(第2部材412)を排気筒25の内周面に接触させることなく摺動させることができるため、遮断動作に必要な操作エネルギを増加することなく、スムーズな摺動動作が実現でき、遮断性能を維持することができる。
更に、第2部材412は、その上流側先端の位置(上流側端部)412aが、シャフト排気穴16の上流側の縁の位置16aより、つまり、排気シャフト穴16よりも、上流側に配置されることが好ましい。これにより、より一層、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。
図4は、実施例2のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。
本実施例に記載するシャフトガイド41は、実施例1に記載するシャフトガイド41に比較して、封止部材42が付加されている。
この封止部材42は、第2部材412の外周面に配置される。そして、排気筒25の内周面と第2部材412の外周面との間の間隙よりも、排気筒25の内周面と封止部材42の外周面との間の間隙が、小さくなるように配置される。
これにより、実施例1と同様な効果を奏することは勿論、より一層、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。つまり、より一層、排気筒25とシャフトガイド41との間の間隙を封止することができるため、シャフトガイド41(第2部材412)の上流側端部412a付近に残留する高温高圧ガスが、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に、流出することを、より効果的に、抑制することができる。
図5は、実施例3のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。
本実施例に記載するシャフトガイド41は、実施例1に記載するシャフトガイド41に比較して、第1延伸部4121と第2延伸部4122とが付加される。
第1延伸部4121は、第2部材412の上流側端部412aが、更に、上流側に向かって延伸するものであり、第1延伸部4121の上流側端部(412a)は、排気筒25の上流側端部25aより、上流側に配置される。
第2延伸部4122は、第2部材412の上流側端部412aが、外周側に向かって延伸するものであり、第2延伸部4122の下流側側面4122aは、排気筒25の上流側端部(端面)25aに対向するように配置される。
これにより、実施例1と同様な効果を奏することは勿論、より一層、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。つまり、より一層、排気筒25とシャフトガイド41との間の間隙を封止することができるため、第2部材412の上流側端部412a付近に残留する高温高圧ガスが、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に、流出することを、より効果的に、抑制することができる。
そして、排気筒25とシャフトガイド41との間隙に向かう高温高圧ガスの流れを外周側に向けることができ、絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。
なお、本実施例では、第2延伸部4122の下流側側面4122a及び排気筒25の上流側端部(端面)25aは、軸方向に対して、垂直方向に形成されるが、必ずしもこれら面が形成される方向は、垂直方向に限定されるものではなく、所望の効果が得られる範囲であれば、これら面が形成される方向は任意である。
図6は、実施例4のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。
本実施例に記載するシャフトガイド41は、実施例1に記載するシャフトガイド41に比較して、湾曲部413を有する点が相違する。
つまり、第1部材411と第2部材412とは、湾曲部413を介して配置される。
これにより、実施例1と同様な効果を奏することは勿論、より一層、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。つまり、より一層、シャフトガイド41の内側の空間に滞留する高温高圧ガスの排気を促進し、シャフトガイド41の内側の高温高圧ガスによる損傷を低減することができる。
そして、排気筒25とシャフトガイド41との間隙に向かう高温高圧ガスの流れを外周側に向けることができ、絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。
図7は、実施例5のガス遮断器の開極状態を示すシャフトガイド近傍の部分断面図である。
本実施例に記載するシャフトガイド41は、実施例1に記載するシャフトガイド41に比較して、円錐形状の第2部材414を有する点が相違する。
本実施例では、シャフトガイド41が、円盤形状の第1部材411と、第1部材の周囲に形成される円錐形状の第2部材414と、を有する。つまり、シャフトガイド41は、軸方向に対して垂直に配置される円盤形状の第1部材411と、第1部材411から上流側に向かって延伸する円錐形状の第2部材414と、を有する。この円錐形状の第2部材414は、上流側に向かって、外周側に広がる。
これにより、実施例1と同様な効果を奏することは勿論、より一層、排気筒25の内部に形成される絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。つまり、より一層、シャフトガイド41の内側の空間に滞留する高温高圧ガスの排気を促進し、シャフトガイド41の内側の高温高圧ガスによる損傷を低減することができる。
そして、排気筒25とシャフトガイド41との間隙に向かう高温高圧ガスの流れを外周側に向けることができ、絶縁支持筒内周空間40に流出する高温高圧ガスを低減することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換が可能である。
1…操作機構、2…充填容器、3…操作ロッド、4…絶縁ノズル、5…可動主接触子(可動接触子)、6…固定主接触子(固定接触子)、7…絶縁支持筒、8…固定側絶縁筒、9…可動側主導体、10…排気穴、11…可動アーク接触子(可動接触子)、12…固定アーク接触子(固定接触子)、13…可動子カバー、14…可動側引出し導体、15…固定側引出し導体、16…シャフト排気穴、17…シリンダ、18…排気シャフト、19…熱パッファ室、20…孔、22…ピストン、23…流路、25…排気筒、31…アーク空間、32…機械パッファ室、33…パッファピストン、34…放圧弁、35…可動側導体内周空間、36…孔、40…絶縁支持筒内周空間、41…シャフトガイド、50…逆止弁、100…ガス遮断器。

Claims (10)

  1. 高温高圧ガスが排気される流路が形成され、前記高温高圧ガスを排気するシャフト排気穴が形成される排気シャフトと、前記排気シャフトに接続される操作ロッドと、前記排気シャフト及び前記操作ロッドの外周側に配置される排気筒と、前記操作ロッドと前記排気シャフトとを連結し、前記排気筒の内周面に沿って動作するシャフトガイドと、を有し、
    前記シャフトガイドは、円盤形状の第1部材と、前記第1部材から上流側に向かって延伸する第2部材とを有することを特徴とするガス遮断器。
  2. 前記第2部材は、その上流側端部が、前記シャフト排気穴よりも、上流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
  3. 前記第2部材は、円柱形状であることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
  4. 前記排気筒の内周面と前記第2部材の外周面との間には、間隙を有することを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
  5. 前記第2部材は、その外周面に、封止部材を有することを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
  6. 前記排気筒の内周面と前記第2部材の外周面との間の間隙よりも、前記排気筒の内周面と前記封止部材の外周面との間の間隙が、小さいことを特徴とする請求項5に記載のガス遮断器。
  7. 前記第2部材は、その上流側端部が、前記排気筒の上流側端部よりも、上流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
  8. 前記第2部材は、その上流側端部が、外周側に向かって延伸することを特徴とする請求項7に記載のガス遮断器。
  9. 前記第1部材と前記第2部材とは、湾曲部を介して配置されることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
  10. 前記第2部材は、円錐形状であることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
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