JP2020153840A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】人間に対して危険とならず、測定対象の面内方向の測定精度を高くできる高精度な測距機能を有する照明装置を提供する。【解決手段】レーザ光源1のレーザ光L1はコリメートレンズ2によって小光束のレーザビーム光L2となる。レーザビーム光L2は2次元光偏向器3によって反射されてレーザビーム光L3となり、透過型蛍光体スクリーン4上のX方向、Y方向に走査され、光L4は投射レンズ5によって2次元位置情報(X、Y)を有した光L5となり、測定対象6に到達する。測定対象6からの反射光L6は結像レンズ7によって光L7となり、受光素子8に到達する。間接TOF型位相差検出回路10は、レーザ光L1の駆動信号S1と受光素子8の受光信号S2との位相差Δtを検出する。制御ユニット11は2次元位置情報(X、Y)及び位相差Δtに基づいて測定対象6の測距距離及び面内距離を演算する。【選択図】 図1
Description
本発明は高精度な測距機能を有する照明装置に関する。
従来の測距機能を有する照明装置は、パルス状のレーザ光を発生するためのレーザ光源と、レーザ光源からのレーザ光をレーザビーム光とするためのコリメートレンズと、レーザビーム光を反射するために高速回転するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーから反射されたレーザビーム光によって走査され、蛍光体が分散された板状樹脂部材とを備え、板状樹脂部材に分散された蛍光体による放射光を照射光として出射すると共に、板状樹脂部材の蛍光体に吸収されずに透過する透過光を測距光として出射する。さらに、照明装置は、測定対象から反射されて戻った測距光のみを受光するためのフィルタ付受光素子と、測距光の出射タイミングと受光素子に受光された測距光の受光タイミングとの時間差(位相差)から測定対象の測定距離(Z方向距離)を演算するための制御ユニットとを備えている(参照:特許文献1の図12、図13)。
上述の従来の測距機能を有する照明装置によれば、測距機能と共に照明機能も発揮できる。尚、板状樹脂部材から出射する光は非コヒーレント光であるので、人間に対して危険とならない。
また、従来の測距装置としての走査型レーザレーダは、パルス状のレーザビーム光を発生するためのレーザ光源と、レーザ光源からのレーザビーム光を2次元走査して測距光として出射するための2次元走査ミラーと、2次元走査ミラーからの測距光の測定対象から反射された測距光を受光するための受光素子と、レーザ光の測距光の出射タイミングと受光素子に受光された測距光の受光タイミングとの時間差(位相差)から測定対象の測定距離(Z方向距離)及び測定対象の面内方向(XY方向)距離を演算するための制御ユニットとを備えている。この場合、測距光は2次元走査ミラーの2次元走査位置情報によって特徴付けられている(参照:特許文献2)。
上述の従来の走査型レーザレーダによれば、2次元走査位置情報によって特徴付けられた測距光を用いているので、測定対象の面内方向(XY方向)の測定精度を大きくできる。
しかしながら、上述の従来の照明装置において、板状樹脂部材を透過した測距光はレーザビーム光ではなく、拡散光又は散乱光となっているので、測定距離(Z方向距離)が大きい程、測距光の光束径は大きくなり、この結果、測定対象の面内方向(Y方向)の測定精度が低くなるという課題がある。
また、上述の従来の走査型レーザレーダにおいては、測定距離(Z方向距離)の拡大、面内方向(XY方向)距離の拡大及び測定精度の向上のために、レーザ光量を増大させる場合があるが、この場合、大光量レーザ光が装置外に直接出射されるので、人間に対して危険となるという課題がある。尚、レーザ光量はレーザ安全規格によって制限されている。
上述の課題を解決するために、本発明に係る照明装置は、パルス状のレーザ光を出射するためのレーザ光源と、レーザ光をレーザビーム光に変換するためのコリメートレンズと、2次元走査電圧によって駆動され、レーザビーム光を2次元走査するための2次元走査ミラーと、2次元走査ミラーによって2次元走査されたレーザビーム光によって描画されるための透過型又は反射型のスクリーンと、ビーム光がスクリーンを透過又は反射した非コヒーレント光を装置外に投射するための投射レンズと、非コヒーレント光のうち装置外の測定対象によって反射された反射光を受光するための受光素子と、レーザ光の出射タイミングと受光素子の受光タイミングとの位相差及び2次元走査電圧に基づいて測定対象の測距距離及び測定対象の面内距離を演算するための制御ユニットとを具備するものである。
本発明によれば、装置外に投射される光は非コヒーレント光となるので、人間に対して危険とならず、しかも、測定対象からの受光反射光は2次元走査電圧(情報)によって特徴付けられているので、測定対象の面内方向(XY方向)の測定精度を高くできる。
図1は本発明に係る照明装置の第1の実施の形態を示す図である。
図1において、レーザ光源1はパルス状のたとえば青色のレーザ光L1を発生し、レーザ光L1はコリメートレンズ2によって小光束のレーザビーム光L2となる。
レーザビーム光L2は2次元走査ミラーとしての2次元光偏向器3によって反射されてレーザビーム光L3となり、蛍光体スクリーン4上のX方向、Y方向に走査され、レーザビーム光L3が透過型蛍光体スクリーン4を透過して非コヒーレントの光L4となる。従って、人間に対して危険でなくなる。この場合、透過型蛍光体スクリーン4は青色光の一部を黄色光に変換するためのたとえばYAG粒子を含んだシリコーン樹脂プレートであり、従って、光L4は青色光の残りと黄色光とが混色されて白色光となる。また、2次元光偏向器3によって反射されたレーザビーム光L3及び透過型蛍光体スクリーン4を透過した光L4は2次元光偏向器3の2次元走査電圧Vxa(Vxb)、Vy1(Vy2)に依存する2次元位置情報(X、Y)を有していることになる。
透過型蛍光体スクリーン4を透過した光L4は投射レンズ5によって2次元位置情報(X、Y)を有した光L5となり、測定対象6に到達する。この場合、投射レンズ5は投射レンズ5から出射する光L5の焦点距離が無限遠(無限大)となるように配置されている。従って、車両用前照灯に適用された場合、光L5は先行車、対向車等の測定対象6に到達して反射されることになり、先行車、対向車等の測定対象6の位置検出が可能となる。
測定対象6からの反射光L6は結像レンズ7によって光L7となり、受光素子8に到達する。
レーザ光源1はレーザ駆動回路9の駆動信号S1によってパルス状に駆動される。この駆動信号S1は間接タイム・オブ・フライト(TOF)型位相差検出回路10に供給される。間接TOF型位相差検出回路10は、駆動信号S1の出力と受光素子8の受光信号S2の反転信号とのアンド論理を実行する論理回路101、論理回路101の出力がハイレベルのときクロックパルスCKを通過させるアンドゲート102、及び駆動信号S1の立上りでクリアされアンドゲート102を通過したクロックパルスCKを計数するカウンタ103によって構成されている。これにより、論理回路101はパルス状のレーザ光L1すなわち駆動信号S1と受光素子8の受光信号S2との位相差Δtを検出して位相差信号S3を発生し、これを受けてカウンタ103は位相差信号S3の位相差Δtを制御ユニット11に送出する。この場合、受光信号S2の立上りタイミングは位相差Δtの割込要求としても制御ユニット11に供給される。
制御ユニット11はたとえばマイクロコンピュータによって構成され、2次元光偏向器3及びレーザ駆動回路9を制御すると共に、間接TOF型位相差検出回路10の位相差Δtに基づいて測定対象6の測距距離(Z方向距離)及び測定対象6の面内距離(XY方向距離)を演算する。
図2は図1の2次元光偏向器3の詳細を示す斜視図である。
図2において、2次元光偏向器3は、レーザビーム光L2をレーザビーム光L3として反射する円形ミラー31と、ミラー31のX軸方向に沿って結合された1対のトーションバー32a、32bと、ミラー31及びトーションバー32a、32bを囲む可動のインナフレーム33と、トーションバー32a、32b間に結合されインナフレーム33の内側結合部によって支持された半リング状のインナ圧電アクチュエータ34aと、トーションバー32a、32b間に結合されインナフレーム33の内側結合部によって支持された半リング状のインナ圧電アクチュエータ34bとによって構成される。この場合、インナフレーム33はインナ圧電アクチュエータ34a、34bに沿った円状の内周及び矩形状の外周を有する。インナ圧電アクチュエータ34aの屈曲方向とインナ圧電アクチュエータ34bの屈曲方向とは反対方向であり、この結果、インナ圧電アクチュエータ34a、34bはミラー31をX軸回りに揺動させるためのカンチレバーの作用をする。
また、2次元光偏向器3は、2次元光偏向器3の基準面を構成する固定のアウタフレーム(固定支持フレーム)35及びアウタフレーム35の内側結合部とインナフレーム33の外側結合部との間に結合された1対のミアンダ状(蛇腹状)のアウタ圧電アクチュエータ36a、36bを含む。アウタ圧電アクチュエータ36aの屈曲方向とアウタ圧電アクチュエータ36bの屈曲方向とは同一方向であり、この結果、アウタ圧電アクチュエータ36a、36bはミラー31をY軸回りに揺動させるためのカンチレバーの作用をする。
詳細には、アウタ圧電アクチュエータ36aはアウタフレーム35の内側結合部からインナフレーム33の外側結合部に向って直列にミアンダ状(蛇腹状)に接続されX軸方向に並列に配列された圧電カンチレバー36a−1、36a−2、36a−3、36a−4を有する。同様に、アウタ圧電アクチュエータ36bはアウタフレーム35の内側結合部35bからインナフレーム33の外側結合部に向って直列にミアンダ状(蛇腹状)に接続されX軸方向に並列に配列された圧電カンチレバー36b−1、36b−2、36b−3、36b−4を有する。
インナ圧電アクチュエータ34a、34bには、図3の(A)、(B)に示すたとえば共振周波数fxたとえば20kHzの互いに逆位相の正弦波電圧Vxa、Vxbが電極パッドPを介して印加される。これにより、ミラー31はX軸回りに揺動する。
他方、アウタ圧電アクチュエータ36a、36bには、図3の(C)、(D)に示す非共振周波数fyたとえば60Hzの互いに逆位相の鋸歯波電圧Vy1、Vy2が電極パッドPを介して印加される。具体的には、鋸歯波電圧Vy1はアウタ圧電アクチュエータ36a、36bの奇数番目圧電カンチレバー36a−1、36a−3;36b−1、36b−3に印加され、鋸歯波電圧Vy2はアウタ圧電アクチュエータ36a、36bの偶数番目圧電カンチレバー36a−2、36a−4;36b−2、36b−4に印加される。この結果、ミラー31がY軸回りに揺動する。
レーザ光L1つまり駆動信号S1は、図3の(E)に示すごとく、パルス状となり、図3の(G)の拡大図に示すごとく、そのパルス幅はPTである。他方、受光素子8の受光信号S2も、図3の(F)に示すごとく、やはり、パルス状となり、図3の(H)の拡大図に示すごとく、そのパルス幅も、やはり、PTである。この場合、受光信号S2は駆動信号S1に対して測定対象6と装置との間の距離dに応じた位相差Δtだけ遅れる。従って、間接TOF型位相差検出回路10の論理回路101の位相差検出信号S3は、図3の(I)に示すごとく、駆動信号S1と受光信号S2との位相差Δtに相当するパルス状となる。
光L5のパルス幅PTつまり駆動信号S1のパルス幅PTは必要とされる最大測距距離(Z方向距離)と最大測距距離(Z方向距離)における面内(XY方向)の測定精度によって決定される。たとえば、パルス幅PTが33.3nsの場合、最大測距距離は5m、そのときの面内の測定精度は29mm(振れ角0.34°)である。また、パルス幅PTが66.6nsの場合、最大測距距離は10m、そのときの面内の測定精度は117mm(振れ角0.67°)である。さらに、パルス幅PTが333.3nsの場合、最大測距距離は50m、そのときの面内の測定精度は2922mm(振れ角3.35°)である。
図4は図1の照明装置の動作を説明するための図である。
図4において、投射レンズ5より出射した光L5は2次元走査されて測定対象6たとえば人間を描画する。この結果、光L6が測定対象6から反射されて結像レンズ7に向う。このとき、光L5及び光L6は2次元走査電圧Vxa(Vxb)、Vy1(Vy2)によって特徴付けられているので、制御ユニット11は測定対象6のZ方向距離及びXY方向距離を求めることができる。このとき、光L5は非コヒーレント光であるので、測定対象6である人間に対して危険でない。
図5は図1の制御ユニット11の動作を説明するためのフローチャートであって、受光信号S2の立上りの割込要求によってスタートする。
始めに、ステップ501では、2次元走査電圧Vxa、Vy1と共に、位相差Δtを取り込む。つまり、位相差Δt(Vxa、Vy1)は2次元走査電圧Vxa、Vy1で特徴付けられる。
次に、ステップ502では、位相差Δtを測定対象6と装置とのZ方向距離dに変換する。この場合、光は1nsで約0.3m進むので、位相差Δtは測定対象6と装置とのZ方向距離d(m)=Δt(ns)×0.3÷2に変換できる。このとき、2次元走査電圧(Vxa、Vy1)と2次元走査位置情報(X、Y)とは1対1の関係を有するのでZ方向距離dは2次元走査位置情報(X、Y)に基づきd(X、Y)として記憶する。
次に、ステップ503では、位相差Δtの取込数が1フレーム分に到達したか否かを判別する。この結果、1フレーム分に到達した場合のみステップ504〜506に進み、他方、1フレーム分に到達していなければ、ステップ507に進み、このルーチンを終了する。
ステップ504では、1フレーム分のd(X、Y)を用いて図6に示すZ方向距離テーブルを生成する。
次に、ステップ505では、制御ユニット11は図6に示すZ方向距離dの分布を用いて測定対象6の面内方向(XY方向)距離を演算する。
次に、ステップ506では、測定対象6のZ方向距離d及びXY方向距離を用いてディスプレイユニット(図示せず)に表示する。
そして、ステップ507にてこのルーチンは終了する。
図7は図1の照明装置の第1の変更例を示す図である。
図7においては、図1の投射レンズ5の代わりに、投射レンズ5’を設けてある。投射レンズ5’は投射レンズ5’から出射する光L5’が所定距離で結像するように配置されている。従って、車両用前照灯に適用された場合、光L5’による所定距離前方の路面描画を行え、路面上障害物を測定対象6として検出することが可能となる。
図8は図1の照明装置の第2の変更例を示す図である。
図8においては、図1の透過型蛍光体スクリーン4の代わりに、反射型蛍光体スクリーン4’を設けてある。反射型蛍光体スクリーン4’はたとえば透過型蛍光体スクリーン4の一面に反射板を貼り付けることによって構成できる。
図8の照明装置の動作は図1の照明装置の動作と同一である。
図9は本発明に係る照明装置の第2の実施の形態を示す図である。
図9においては、図1の構成要素に、レーザ光源1、コリメートレンズ2と同一のレーザ光源1’、コリメートレンズ2’を設け、さらに、光合波器12を設ける。光合波器12は2つの3角プリズムの間に複数の低屈折率層/高屈折率層を挿入することによって構成される。この場合、レーザ光源1、1’に対してレーザ駆動回路9は共通に設けられ、レーザ光源1、1’とレーザ駆動回路9との間にアンドゲート13、13’を設ける。アンドゲート13、13’は制御ユニット11からの選択信号S0、S0’によって選択される。レーザ光源1のレーザ光L1はコリメートレンズ2によるレーザビーム光L2となり、他方、レーザ光源1’のレーザ光L1’はコリメートレンズ2’によってレーザビーム光L2’となり、光合波器12において、合波(=L2+L2’)されて2次元光偏向器3に向かう。レーザ光源1、1’は1つのレーザ駆動回路9によって駆動されるが、この場合、制御ユニット11はレーザ光源1、1’の選択信号S0、S0’を送ってレーザ光源1の単独動作又はレーザ光源1、1’の同期動作を行う。たとえば、制御ユニット11はS0=“1”、S0’=“0”とすることによりアンドゲート13を介してレーザ駆動回路9によるレーザ光源1のみの単独動作を行わせ、他方、S0=S0’=“1”とすることによりアンドゲート13、13’を介してレーザ駆動回路9によるレーザ光源1、1’の同期動作を行わせる。レーザ光源1、1’の同期動作は同一のレーザ駆動回路9によるので、レーザ光源1のレーザ光L1のパルスはレーザ光源1’のレーザ光L1’のパルスと同期することになる。これにより、図8の照明装置の光量を2段階に制御できる。
尚、上述の第2の実施の形態においては、2つのレーザ光源1、1’及び2つのコリメートレンズ2、2’をも設けているが、3以上のレーザ光源及び3以上のコリメートレンズを設け、これらを複数の光合波器で合波することもできる。これにより、光量を3段階以上に制御できる。
尚、図9の照明装置においても、図6の第1の変更例及び図7の第2の変更例を適用できる。
図10の本発明に係る照明装置の第3の実施の形態を示す図である。
図10においては、図9の構成要素に対してレーザ光源1’、コリメートレンズ2”を赤外光レーザ光源1”、コリメートレンズ2”とし、その駆動専用のレーザ駆動回路9”を付加し、アンドゲート13、13’を削除した。図10においては、レーザ光源1のレーザ光L1、コリメートレンズ2のレーザビーム光L2は照明用であって、たとえば青色光可視光である。従って、レーザ光源1のレーザ駆動回路9はレーザ光源1をパルス駆動する必要はなく、この場合、連続駆動を行う。これに対し、レーザ光源1”のレーザ光L1”、コリメートレンズ2”のレーザビーム光L2”は測距用であってたとえば、赤外光である。この場合、レーザビーム光L2の可視光とレーザビーム光L2”の赤外光とは透過型蛍光体スクリーン4において干渉しない。つまり、透過型蛍光体スクリーン4においては、レーザビーム光L2はたとえば青色光と黄色光との混色の白色光となり、赤外光成分を含まない。従って、図9の受光素子8の代わりに赤外光受光素子8”を設けてある。赤外光受光素子8”は赤外光フィルタ付の受光素子で構成できる。また、レーザ光源1”のレーザ駆動回路9”はレーザ光源1”をパルス駆動するが、この場合、低消費電力の観点から、パルス駆動のパルス間隔は比較的大きい。従って、図9の間接TOF型位相差検出回路10の代わりに、パルス方式位相差検出回路10”を設けてあり、このパルス方式位相差検出回路10”においては、図9の論理回路101の代わりにRSフリップフロップ101”を設けてある。
レーザ光L1”つまり赤外光駆動信号S1”は、図11の(E)に示すごとく、パルス状となり、図11の(G)の拡大図に示すごとく、そのパルス間隔は大きく、パルスは孤立している。他方、透過型蛍光体スクリーン4を通過した赤外光成分は変更されずに測定対象6に到達する。従って、赤外光受光素子8”の赤外光受光信号S2”は、図11の(F)に示すごとく、やはり、パルス状となり、図11の(H)の拡大図に示すごとく、そのパルス間隔も大きく、やはり、パルスは孤立している。この場合も、赤外光受光信号S2”は赤外光駆動信号S1”に対して測定対象6と装置との間の距離dに応じた位相差Δt”だけ遅れる。従って、パルス方式位相差検出回路10”のRSフリップフロップ101”の位相差検出信号S3”は、図11の(I)に示すごとく、赤外光駆動信号S1”と赤外光受光信号S2”との位相差Δt”に相当するパルス状となる。
制御ユニット11は、図5のルーチンを用いて、パルス方式位相差検出回路10”の位相差Δt”を2次元走査電圧Vxa(Vxb)、Vy1(Vy2)に基づいて取込む。光は1nsで約0.3m進むので、位相差Δt”は測定対象6と装置とのZ方向距離d(m)=Δt(ns)×0.3÷2に変換できる。このとき、2次元走査電圧(Vxa、Vy1)と2次元走査位置情報(X、Y)とは1対1の関係を有するのでZ方向距離dは2次元走査位置情報(X、Y)に基づく図6に示すZ方向距離テーブルと同様のテーブルとして生成することができる。さらに、制御ユニット11はこのテーブルに示すZ方向距離dの分布を用いて測定対象6の面内方向(XY方向)距離も高精度に演算できる。
尚、図10の照明装置においても、図6の第1の変更例及び図7の第2の変更例を適用できる。
上述の実施の形態においては、スクリーン4、4’は蛍光体スクリーンであるが、レーザ光源1が白色光を出射する場合には、スクリーン4、4’は非透明の樹脂プレート又は摺りガラスでもよい。
また、本発明は上述の実施の形態の自明の範囲のいかなる変更にも適用できる。
本発明に係る照明装置は車両用前照灯として利用でき、この場合、ハイビームモードにおける歩行者、先行車、対向車に対して遮光するアダプティブ・ドライビング・ビーム(ADB)制御を行え、又は、標識に対して強調する制御を行える。また、本発明に係る照明装置は不審者、不審物発見のためのスポット照明装置に利用できる。さらに、本発明に係る照明装置はプロジェクタに利用でき、この場合、スクリーンの距離、角度に応じて表示サイズの変更、台形補正等を行える。
1、1’:レーザ光源
1”:赤外光レーザ光源
2、2’:コリメートレンズ
2”:赤外光コリメートレンズ
3:2次元光偏向器
4:透過型蛍光体スクリーン
4’:反射型蛍光体スクリーン
5、5’:投射レンズ
6:測定対象
7: 結像レンズ
8:受光素子
8”:赤外光受光素子
9、9’:レーザ駆動回路
9”:赤外光レーザ駆動回路
10:間接TOF型位相差検出回路
10”:パルス方式位相差検出回路
101:論理回路
101”:RSフリップフロップ
102:アンドゲート
103:カウンタ
11: 制御ユニット
12: 光合波器
13、13’:アンドゲート
L1、L1’:レーザ光
L1”:赤外光レーザ光
L2、L2’:レーザビーム光
L2”:赤外光レーザビーム光
L3:レーザビーム光
L4、L5:非コヒーレントの光
L6:反射光
L7: 光
Δt:位相差
Δt”:赤外光位相差
S1、S1’:駆動信号
S1”:赤外光駆動信号S1”
S2:受光信号
S2”:赤外光受光信号
S3:位相差検出信号
S3”:赤外光位相差検出信号
1”:赤外光レーザ光源
2、2’:コリメートレンズ
2”:赤外光コリメートレンズ
3:2次元光偏向器
4:透過型蛍光体スクリーン
4’:反射型蛍光体スクリーン
5、5’:投射レンズ
6:測定対象
7: 結像レンズ
8:受光素子
8”:赤外光受光素子
9、9’:レーザ駆動回路
9”:赤外光レーザ駆動回路
10:間接TOF型位相差検出回路
10”:パルス方式位相差検出回路
101:論理回路
101”:RSフリップフロップ
102:アンドゲート
103:カウンタ
11: 制御ユニット
12: 光合波器
13、13’:アンドゲート
L1、L1’:レーザ光
L1”:赤外光レーザ光
L2、L2’:レーザビーム光
L2”:赤外光レーザビーム光
L3:レーザビーム光
L4、L5:非コヒーレントの光
L6:反射光
L7: 光
Δt:位相差
Δt”:赤外光位相差
S1、S1’:駆動信号
S1”:赤外光駆動信号S1”
S2:受光信号
S2”:赤外光受光信号
S3:位相差検出信号
S3”:赤外光位相差検出信号
Claims (8)
- 照明装置であって、
パルス状のレーザ光を出射するためのレーザ光源と、
前記レーザ光をレーザビーム光に変換するためのコリメートレンズと、
2次元走査電圧によって駆動され、前記レーザビーム光を2次元走査するための2次元走査ミラーと、
前記2次元走査ミラーによって2次元走査された前記レーザビーム光によって描画されるための透過型又は反射型のスクリーンと、
前記レーザビーム光が前記スクリーンを透過又は反射した非コヒーレント光を前記装置外に投射するための投射レンズと、
前記非コヒーレント光のうち前記装置外の測定対象によって反射された反射光を受光するための受光素子と、
前記レーザ光の出射タイミングと前記受光素子の受光タイミングとの位相差及び前記2次元走査電圧に基づいて前記測定対象の測距距離及び前記測定対象の面内距離を演算するための制御ユニットと
を具備する照明装置。 - 照明装置であって、
同一のパルス状の複数のレーザ光を出射するための複数のレーザ光源と、
前記各レーザ光を複数のレーザビーム光に変換するための複数のコリメートレンズと、
前記複数のレーザ光源の少なくとも1つを選択するための選択手段と、
前記レーザビーム光を合波して合波レーザビーム光を出射するための光合波手段と、
2次元走査電圧によって駆動され、前記合波レーザビーム光を2次元走査するための2次元走査ミラーと、
前記2次元走査ミラーによって2次元走査された前記合波レーザビーム光によって描画されるための透過型又は反射型のスクリーンと、
前記合波レーザビーム光が前記スクリーンを透過又は反射した非コヒーレント光を前記装置外に投射するための投射レンズと、
前記非コヒーレント光のうち前記装置外の測定対象によって反射された反射光を受光するための受光素子と、
前記レーザ光の出射タイミングと前記受光素子の受光タイミングとの位相差及び前記2次元走査電圧に基づいて前記測定対象の測距距離及び前記測定対象の面内距離を演算するための制御ユニットと
を具備する照明装置。 - 照明装置であって、
第1の波長を有する第1のレーザ光を出射するための第1のレーザ光源と、
前記第1のレーザ光を第1のレーザビーム光に変換するための第1のコリメートレンズと、
前記第1の波長より大きい第2の波長を有するパルス状の第2のレーザ光を出射するための第2のレーザ光源と、
前記第2のレーザ光を第2のレーザビーム光に変換するための第2のコリメートレンズと、
前記第1、第2のレーザビーム光を合波して合波レーザビーム光を出射するための光合波器と、
2次元走査電圧によって駆動され、前記合波レーザビーム光を2次元走査するための2次元走査ミラーと、
前記2次元走査ミラーによって2次元走査された前記合波レーザビーム光によって描画されるための透過型又は反射型のスクリーンと、
前記レーザビーム光が前記スクリーンを透過又は反射した非コヒーレント光を前記装置外に投射するための投射レンズと、
前記非コヒーレント光のうち前記装置外の測定対象によって反射された反射光のうちの前記第2の波長を有する成分のみを受光するための受光素子と、
前記第2のレーザ光の出射タイミングと前記受光素子の受光タイミングとの位相差及び前記2次元走査電圧に基づいて前記測定対象の測距距離及び前記測定対象の面内距離を演算するための制御ユニットと
を具備する照明装置。 - 前記第1の波長は可視光波長であり、前記第2の波長は赤外光波長である請求項3に記載の照明装置。
- 前記投射レンズは該投射レンズを透過した前記非コヒーレント光の焦点距離が無限遠(無限大)となるように配置された請求項1、2又は3に記載の照明装置。
- 前記投射レンズは該投射レンズを透過した前記非コヒーレント光が前記装置外の所定距離で結像するように配置された請求項1、2又は3に記載の照明装置。
- 前記スクリーンは蛍光体粒子含有の樹脂プレートである請求項1、2又は3に記載の照明装置。
- 前記スクリーンは非透明の樹脂プレート又は摺りガラス板である請求項1、2又は3に記載の照明装置。
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