JP2020153456A - 吸気調整弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気調整弁において、圧力損失を抑制する。【解決手段】吸気調整弁100は、流入口112と流出口113とを有し、1度のみ屈曲した流路101と、流路101の流通を許容する開弁位置と前記流路の流通を遮断する閉弁位置との間で移動可能な弁体121と、一端に弁体121が取り付けられ、弁体121とともに移動し、弁体121が開弁位置にあるときには流路101の外に配置されるガイド棒122と、開弁位置と閉弁位置との間で弁体121およびガイド棒122を流出口113からの流出方向と直交する方向に移動させる駆動機構130とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、吸気調整弁に関する。
吸気調整弁は、吸気量を調整するために使用される。例えば、特許文献1には、圧縮機の吸気量を調整するための吸気調整弁が開示されている。この吸気調整弁は、弁座と、弁座と接離して弁座を開閉する弁体とを備える。弁座の開閉度合いに応じて吸気量が調整される。
特開2016−173099号公報
特許文献1の吸気調整弁は、弁体を支持するガイド棒が開弁状態においても流路途中に位置するため、ガイド棒が空気の流れを阻害し、圧力損失が発生する。また、弁体が開弁状態において流出口付近に存在するため、空気の流出を妨げ、空気の流れが複雑化し、圧力損失が発生する。
本発明は、吸気調整弁において、圧力損失を抑制することを課題とする。
本発明は、流入口と流出口とを有し、直線状または1度のみ屈曲した流路と、前記流路の流通を許容する開弁位置と前記流路の流通を遮断する閉弁位置との間で移動可能な弁体と、一端に前記弁体が取り付けられ、前記弁体とともに移動し、前記弁体が開弁位置にあるときには前記流路の外に配置されるガイド棒と、前記開弁位置と前記閉弁位置との間で前記弁体および前記ガイド棒を前記流出口からの流出方向と交差する方向に移動させる駆動機構とを備える、吸気調整弁を提供する。
この構成によれば、開弁状態においてガイド棒が流路外に配置されるため、ガイド棒によって流路内の流れが阻害されず、圧力損失を抑制できる。また、流路が直線状または1度のみ屈曲した形状を有するため、単純な流路構造を実現し、圧力損失を抑制できる。
前記流路は1度のみ屈曲しており、前記流入口の流入方向と前記流出口の流出方向とが交差しており、前記弁体および前記ガイド棒の移動方向は、前記流入口の流入方向に沿っており、前記弁体は、前記流入口と対向して配置されていてもよい。
この構成によれば、流入口の流入方向と流出口の流出方向とが交差しているため、流れ方向が変更される。このように流れ方向を変更できることにより、吸気調整弁の取付け自由度を高めることができる。また、流路の屈曲は1度のみであるため、大きな圧力損失が生じることもない。また、弁体およびガイド棒の移動方向が流入口の流入方向に沿うとともに弁体が流入口と対向して配置されているため、閉弁状態では弁体によって流入口の流入を正確に遮断することができる。換言すれば、流入口の流入方向に対して、弁体が傾斜して配置されていないので、流路の流通を高精度に遮断できる。
前記駆動機構は、前記ガイド棒の他端に取り付けられたピストン部材と、前記ピストン部材に接続され、前記ピストン部材を介して前記弁体を前記閉弁位置に向けて付勢する付勢部材と、前記ピストン部材および前記付勢部材を収容し、前記ピストン部材がその縁部で摺動可能に構成されたシリンダ部とを備えてもよい。
この構成によれば、ピストン部材、付勢部材、およびシリンダ部によって、弁体およびガイド棒を動作させる駆動機構を具体的に実現できる。この駆動機構によれば、弁体は付勢部材からの付勢力を受けて通常閉弁位置に位置するが、シリンダ部内の圧力を調整して上記付勢力を上回る力でピストン部材を動作させることで、開弁位置に移動する。従って、簡易な構成で任意の吸気量の調整が可能な吸気調整弁を実現できる。
前記弁体は、前記流路の屈曲位置に配置され、前記弁体の形状は、前記流路の屈曲形状に沿って湾曲していてもよい。
この構成によれば、流路内の屈曲位置での流れの滞留を抑制し、滑らかに流れ方向を変更できるため、圧力損失を抑制できる。
前記流路の内面から前記流路内に突出し、閉弁時に前記弁体によって閉じられる弁座となる段差部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、閉弁状態において弁体が段差部に押し当てられ、流路を一層確実に遮断できる。
前記流路は直線状であり、前記流入口の流入方向と前記流出口の流出方向とが一致していてもよい。
この構成によれば、流路構造を単純化し、流れが複雑化することを抑制でき、圧力損失を抑制できる。
前記シリンダ部は、前記ガイド棒が貫通する仕切壁と前記ピストン部材により、圧力室と付勢部材室に区画され、
前記圧力室の圧力を調整する圧力調整装置を備えても良い。
この構成によれば、前記圧力室内の圧力を細かく調整することで、前記弁体の移動量を調整できるため、吸気量を細かく調整することができる。
前記吸気調整弁は油冷式の圧縮機本体の吸気側に設けられており、
前記圧力調整装置は、前記圧縮機本体の吐出側の流路から分岐して前記圧力室に連通可能に構成された分岐流路と、前記分岐流路に介設され前記圧縮機本体が停止した場合に開の状態を保つ開閉弁を備えても良い。
この構成によれば、何らかの異常により前記圧縮機本体が停止した際でも、油の逆流を防ぐことができる。
本発明によれば、弁関連要素が開弁状態において流路内の流れを阻害することがなく、流路構造が単純であることにより、圧力損失を抑制した吸気調整弁を提供できる。
パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図 図1のII−II線に沿ったパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図 図1のIII−III線に沿ったパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図 本発明の第1実施形態に係る吸気調整弁の開弁状態を示す模式的な断面図 図4の吸気調整弁の閉弁状態を示す模式的な断面図 パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の変形例の模式的なシステム図 第2実施形態に係る吸気調整弁の開弁状態を示す模式的な断面図 図7の吸気調整弁の閉弁状態を示す模式的な断面図 図7の吸気調整弁を流入口から見た模式的な正面図 図7の吸気調整弁の弁体の模式的な斜視図 第3実施形態に係る吸気調整弁の開弁状態を示す模式的な断面図 図11の吸気調整弁の閉弁状態を示す模式的な断面図 図11の吸気調整弁を流入口から見た模式的な正面図 第4実施形態に係る吸気調整弁の開弁状態を示す模式的な断面図 図14の吸気調整弁の閉弁状態を示す模式的な断面図 第4実施形態に係る吸気調整弁の変形例を示す模式的な断面図
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、一例として、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機に使用される吸気調整弁について説明する。以降の説明では、使用する流体の例として空気を挙げて説明するが、その他の任意の種類のガスを使用してもよい。
(パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の構成)
図1から図3を参照して、本実施形態の吸気調整弁が使用されるパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機1の構成について説明する。以降、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機1のことを単に圧縮機1ともいう。図1〜3は、圧縮機1の概略断面図である。詳細には、図1は、図2のI−I線に沿った断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。
圧縮機1は、箱型のパッケージ10を備える。圧縮機1は、パッケージ10内に、圧縮機本体20と、油回収器30と、ガスクーラ40と、空冷ファン41とを備える。
パッケージ10は、例えば鋼板のような金属製板で形成されている。パッケージ10の側面の上部には開口部11が設けられている。開口部11には、パッケージ10内に延びる四角筒状の吸気ダクト12が取り付けられている。具体的には、吸気ダクト12の一端12aは開口部11を囲うように側面に取り付けられ、他端12bはパッケージ10の内部にて終端している。
圧縮機本体20は、吸気口21、フィルタ部22、吸気調整弁100、吐出口24、モータ25、および圧縮部26を備える。また、圧縮機本体20は、スクリュ式である。圧縮部26には、図示しないスクリュロータが収容され、モータ25から動力を得てスクリュロータが回転し、吸気口21から空気を吸気し、フィルタ部22にて異物を除去し、吸気調整弁100にて吸気量を調整し、圧縮部26にて圧縮し、吐出口24から圧縮空気を吐出する。また、圧縮機本体20は、油冷式である。従って、圧縮部26のスクリュロータには油が供給され、冷却、潤滑、およびシールが行われる。ここで、冷却、潤滑、およびシールに供された油は、吐出口24から圧縮空気とともに吐出される。なお、吸気調整弁100は油冷式の圧縮機本体20の吸気側に設けられているといえる。
油回収器30は、鉛直方向に延びる概略円柱状であり、圧縮機本体20の吐出口24と吐出配管27を介して流体的に接続されている。油回収器30は、圧縮機本体20から吐出された油分を含む圧縮空気から油分を分離回収する。回収された油は、油回収器30に溜められ、圧縮機本体20に再度供給される。油分を分離された圧縮空気は、移送配管13を通じて供給先に供給される。
移送配管13には、ガスクーラ40が介設されている。ガスクーラ40は、熱交換器である。ガスクーラ40では、移送配管13内を流れる圧縮空気と、移送配管13外の常圧空気とで熱交換が行われる。ここでは、圧縮空気が冷却され、常圧空気が加熱される。ガスクーラ40は、パッケージの天壁14の排気口14aに取り付けられており、加熱された常圧空気は排気口から排気される。
ガスクーラ40の下方には、ファンダクト42が延びている。ファンダクト42は、平面視において、ガスクーラ40を囲う矩形状である。ファンダクト42は、パッケージ10の天壁14に取り付けられ、パッケージ10の天壁14から下方へ延びている。ファンダクト42内には、空冷ファン41が配置されている。空冷ファン41は、ファンカバー43を介してファンダクト42に取り付けられている。空冷ファン41は、ガスクーラ40に向かって送風するように配置され、ガスクーラ40に向かって冷却用の常圧空気を供給する。
上記圧縮機1では、圧縮空気および冷却空気の2種類の空気の流動経路が規定される。
第1に、圧縮空気の経路では、パッケージ10の開口部11からパッケージ10内に導入された常温常圧の空気(図1の矢印F1参照)は、圧縮機本体20の吸気口21に吸気される(図1の矢印F2参照)。圧縮機本体20に吸気された空気は、圧縮機本体20にて圧縮され、高温高圧の圧縮空気として吐出口24(図3参照)から吐出される。吐出された圧縮空気は、吐出配管27を通じて油回収器30に供給され、油回収器30にて油を分離される。油回収器30にて油を分離された圧縮空気は、移送配管13を通じてガスクーラ40に供給される。ガスクーラ40に供給された高温の圧縮空気は、ガスクーラ40にて冷却され、移送配管13を通じてパッケージ10外の供給先に供給される(図1の矢印F3参照)。
第2に、冷却空気の経路では、パッケージ10の開口部11からパッケージ10内に導入された常温常圧の空気(図1の矢印F1参照)は、空冷ファン41に引き込まれる(図1の矢印F4参照)。空冷ファン41に引き込まれた空気は、ファンダクト42を介して上方へ送風され、ガスクーラ40に供給される(図1の矢印F5参照)。ガスクーラ40に供給された常温の空気は、ガスクーラ40にて移送配管13内の高温の圧縮空気を冷却するとともに、自身は加熱された後、パッケージ10の天壁14の排気口14aから排気される(図1の矢印F6参照)。
(第1実施形態)
図4,5を参照して、第1実施形態の吸気調整弁100について説明する。図4は、吸気調整弁100の開弁状態を示す模式的な断面図である。図5は、吸気調整弁100の閉弁状態を示す模式的な断面図である。
吸気調整弁100は、流路101と、圧力室102と、ばね室(付勢部材室)103とに区画される。流路101および圧力室102は、固定された仕切壁111によって仕切られている。圧力室102およびばね室103は、後述するように摺動可能なピストン部材131によって仕切られている。
流路101は、空気が流動する部分である。流路101は、流入口112と流出口113とを有している。流路101は、1度のみ屈曲している。本実施形態では、流路101は、1度のみ直角に屈曲し、L字型の形状を有している。図4の太矢印を参照して、空気は、流入口112から流入し、流路101内で90度方向転換し、流出口113から流出し、圧縮部26(図1参照)に供給される。
流路101には、流れる空気量を調整するための弁体121が配置されている。弁体121は、流入口112に対向して配置され、流入口112の流入方向と同方向に流路101内を摺動可能である。ここで、「摺動」とは、弁体121の縁部のうち、図において下方の流出口113側の部分以外の縁部で弁体121が流路101の内面と隙間なく密着し、当該密着を維持した状態で移動することをいう。弁体121の縁部には、シリコンゴムからなるOリングなどのシール部材を取り付けて流路101の内面との密着性を向上させてもよい。
弁体121は、流路101の流通を許容する開弁位置(図4参照)と流路101の流通を遮断する閉弁位置(図5参照)との間で移動可能である。弁体121は、流入口112よりも大きく、閉弁位置では流入口を完全に閉塞する。弁体121は、開弁位置では仕切壁111に当接する。
弁体121は、流入口112の流入方向と同方向に延びるガイド棒122によって支持されている。ガイド棒122の一端は弁体121に接続され、他端は駆動機構130に接続されている。ガイド棒122は、仕切壁111を貫通部114において貫通している。貫通部114には空気の漏出を防止するシール機構が設けられており、貫通部114においてガイド棒122と仕切壁111との間の隙間から空気が漏出することが抑制されている。ガイド棒122は、弁体121とともに移動し、弁体121が閉弁位置にあるときには流路101内に進入し、弁体121が開弁位置にあるときには流路101外(圧力室102)に配置される。
駆動機構130は、開弁位置と閉弁位置との間で弁体121およびガイド棒122を流出口113からの流出方向と交差する方向に移動させる。本実施形態では、駆動機構130は、弁体121およびガイド棒122を、流出口113からの流出方向と直交する方向(図において左右方向)に移動させる。
駆動機構130は、ピストン部材131と、ばね部材132と、シリンダ部133とを備える。
ピストン部材131は、ガイド棒122の他端に取り付けられている。ピストン部材131は、圧力室102とばね室103とを区画する部材であり、ガイド棒122が延びる方向に移動可能に構成されている。詳細には、ピストン部材131は、圧力室102内で摺動可能に構成されている。詳細には、ピストン部材131は、その縁部でシリンダ部133の内面と隙間なく密着し、当該密着を維持した状態で移動する。これにより、圧力室102とばね室103との間での空気の漏出が抑制されている。なお、シリンダ部133は、ガイド棒122が貫通する仕切壁111とピストン部材131により、圧力室102とばね室103(付勢部材室)に区画されているともいえる。
ばね室103には、ばね部材132が配置されている。ばね部材132は、ピストン部材131に接続されており、ピストン部材131およびガイド棒122を介して弁体121を閉弁位置に向けて付勢している。
シリンダ部133は、圧力室102とばね室103とを構成する部分である。シリンダ部133は、ピストン部材131とばね部材132とを収容している。なお、ばね部材132はばね室103に収容されているともいえる。シリンダ部133では、圧力室102とばね室103との合計体積が規定されている。従って、ピストン部材131の移動に応じて、圧力室102が拡大するとばね室103が縮小し、反対に圧力室102が縮小するとばね室103が拡大する。
圧力室102は、圧力調整装置140によって圧力調整可能に構成されている。すなわち、圧力調整装置140によって、圧力室102の内部に高圧の気体(空気など)を供給したり、圧力室102の内部から外部へ気体を排出したり、あるいは圧力室102の内部の気体を封じ込めた状態を維持することで、圧力室102の圧力を調整することが可能となっている。なお、圧力調整装置140は、一方が圧力室102に接続され、他方が高圧ガス(圧縮空気や圧縮窒素)の供給源に接続され、圧力室102に連通可能に構成されたガス供給配管(図示せず)と、そのガス供給配管に介設された開閉制御弁(図示せず)と、圧力室102の圧力を検出する圧力計(図示せず)と、その圧力計で検出された圧力値に基づき開閉制御弁を開閉制御するコントローラ(図示せず)などで構成することができる。また、コントローラは、圧力計で検出された圧力値に応じたシリンダ部133の長尺方向(ビストン部材の移動する方向)におけるピストン部材131の位置が予め記憶された記憶手段(メモリ)を備えていることが好ましい。
圧力室102の圧力を調整することによって、ピストン部材131の移動量を調整できる。ピストン部材131および弁体121は互いにガイド棒122によって接続されているため、弁体121の移動量も調整できることとなる。従って、圧力室102の圧力調整によって、吸気調整弁100の吸気量を調整できる。
吸気調整弁100の動作について説明する。
吸気調整弁100が吸気を許容する際には、圧力調整装置140によって圧力室102内の圧力を上昇させる。ピストン部材131に対して、圧力室102からの押圧力がばね部材132による付勢力を上回ると、ピストン部材131は図5において右へ移動し、圧力室102が拡大し、ばね室103が縮小する。このとき、ピストン部材131がガイド棒122を介して弁体121を引っ張り、流入口112が開放されて図4に示す開弁状態が達成される。
吸気調整弁100が吸気を遮断する際には、圧力調整装置140によって圧力室102内の圧力を低下させる。ピストン部材131に対して、圧力室102からの押圧力がばね部材132による付勢力を下回ると、ピストン部材131は図4において左へ移動し、圧力室102が縮小し、ばね室103が拡大する。このとき、ピストン部材131がガイド棒122を介して弁体121を押圧し、流入口112を閉塞して閉弁状態が達成される。
吸気調整弁100では、圧力室102内の圧力を細かく調整することで、弁体121の移動量を調整できるため、吸気量を細かく調整することもできる。
本実施形態によれば、開弁状態においてガイド棒122が流路101外に配置されるため、ガイド棒122によって流路101内の流れが阻害されず、圧力損失を抑制できる。また、流路101が1度のみ屈曲した形状を有するため、単純な流路構造を実現し、圧力損失を抑制できる。また、仮に、圧縮機本体20の異常によって逆流が発生し、流出口113から流入口112へ向かう流れが生じると、弁体121に対して閉弁位置へ向かう方向に力がかかるため、閉弁状態となり、油の逆流を防ぐことができる。
図6は、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の変形例の模式的なシステム図を示している。図6に示すように、圧力調整装置140を、(圧縮機本体20の吐出側の流路を構成する)移送配管13から分岐し、圧力室102に連通可能に構成された分岐流路15と、分岐流路15に介設され、消磁(非通電)時には開の状態を保つ、いわゆるノーマルオープン型の電磁開閉弁16と、圧力室102の圧力を検出する圧力計(図示せず)と、その圧力計で検出された圧力値に基づき電磁開閉弁16を開閉制御するコントローラ17などで構成することもできる。この圧力調整装置140の構成によれば、圧力室102に供給される高圧の気体は、油回収器30にて油分を分離された後の圧縮空気の一部となる。この場合、吸気調整弁100の開閉を、圧縮機本体20で圧縮する圧縮空気の一部を利用して行うことが可能となり、別途の高圧の気体の供給設備などを設ける必要がない。
また、上記のとおり、圧力室102からの押圧力がばね部材132による付勢力を下回ると、吸気調整弁100は閉じた状態を維持するか、閉じるように動作する。そうすると、分岐流路15などで圧力調整装置140を構成した場合、何らかの異常により圧縮機本体20が停止し、空気が圧縮されず、圧力室102に圧縮空気が供給されない状態に陥った際には、吸気調整弁100は閉じた状態を維持するか、閉じるように動作する。このため、圧縮機本体20が停止した際でも、圧縮部26から吸気口21、フィルタ部22への油の逆流を防ぐことができる。
また、流入口112の流入方向と流出口113の流出方向とが交差しているため、流れ方向が変更される。このように流れ方向を変更できることにより、吸気調整弁100の取付け自由度を高めることができる。また、流路101の屈曲は1度のみであるため、大きな圧力損失が生じることもない。また、弁体121およびガイド棒122の移動方向が流入口112の流入方向に沿うとともに弁体121が流入口112と対向して配置されているため、閉弁状態では弁体121によって流入口112の流入を正確に遮断することができる。換言すれば、流入口112の流入方向に対して、弁体121が傾斜して配置されていないので、流路101の流通を高精度に遮断できる。
(第2実施形態)
図7〜10を参照して、第2実施形態の吸気調整弁100について説明する。図7は、吸気調整弁100の開弁状態を示す模式的な断面図である。図8は、吸気調整弁100の閉弁状態を示す模式的な断面図である。図9は、吸気調整弁100を流入口から見た模式的な正面図である。図10は、弁体121の模式的な斜視図である。
本実施形態の吸気調整弁100は、弁体121の形状が第1実施形態と異なる。弁体121に関する構成以外は、図4,5の第1実施形態の吸気調整弁100の構成と実質的に同じである。従って、図4,5に示した構成と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
本実施形態の吸気調整弁100の弁体121は、流路101の屈曲位置に配置されている。弁体121は、流路101の屈曲形状に沿って湾曲した湾曲部121aを有している。湾曲部121aからは、流入口112の方向へ延びる流入誘導部121bと、流出口113の方向へ延びる流出誘導部121cとが連続している。図9を参照して、弁体121を流入口112から見ると、弁体121の流入誘導部121bは流入口112の形状に合わせてU字形をしている。流入誘導部121bは、閉弁状態において流入口112に入り込み、流路101の内面と隙間なく密着する。密着性を向上させるために、流入誘導部121bの外面に弾性部材を取り付けてもよい。図8および図10を参照して、流出誘導部121cは、平板状であり、閉弁状態において流入口112の縁部に当接する。
本実施形態によれば、流路101内の屈曲位置での流れの滞留を抑制し、滑らかに流れ方向を変更できるため、圧力損失を抑制できる。
(第3実施形態)
図11〜13を参照して、第3実施形態の吸気調整弁100について説明する。図11は、吸気調整弁100の開弁状態を示す模式的な断面図である。図12は、吸気調整弁100の閉弁状態を示す模式的な断面図である。図13は、吸気調整弁100を流入口112から見た模式的な正面図である。
本実施形態の吸気調整弁100には、段差部115が設けられている。段差部115に関する構成以外は、図7〜10の第2実施形態の吸気調整弁100の構成と実質的に同じである。従って、図7〜10に示した構成と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
本実施形態の吸気調整弁100は、流路101の内面から流路101内に突出し、閉弁時に弁体121によって閉じられる弁座となる段差部115を備える。段差部115は、流入口112に設けられ、弁体121の縁部と当接する。なお、段差部115は、流路101と別体で構成されてもよいし、一体に構成されてもよい。図13を参照して、本実施形態では、流路101とは別体の段差部115が流路101の内面形状に合わせてU字形に構成され、流路101の内面に貼り付けられている。
本実施形態によれば、閉弁状態において弁体121が段差部115に押し当てられ、流路101を一層確実に遮断できる。
(第4実施形態)
図14,15を参照して、第4実施形態の吸気調整弁100について説明する。図14は、吸気調整弁100の開弁状態を示す模式的な断面図である。図15は、吸気調整弁100の閉弁状態を示す模式的な断面図である。
本実施形態の吸気調整弁100は、流路101の形状および弁体121の形状が第1実施形態と異なる。これらに関する構成以外は、図4,5の第1実施形態の吸気調整弁100の構成と実質的に同じである。従って、図4,5に示した構成と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
本実施形態の吸気調整弁100の流路101は、直線状であり、流入口112の流入方向と流出口113の流出方向とが一致している。
弁体121は、互いに直交する取付部121dと遮断部121eとを有し、L字型に構成されている。取付部121dは、ガイド棒122が取り付けられるとともに、閉弁状態において流路101の内面に当接する。遮断部121eは、流入口112に対向して配置され、閉弁状態において流入口112を閉塞する。
本実施形態によれば、流路構造を単純化し、流れが複雑化することを抑制でき、圧力損失を抑制できる。
本実施形態は、流路101が直線状であることを特徴とする。そのため、弁体121の形状としては、様々な変形例が考えられる。例えば、図16に示すように、ガイド棒122はL字型に延びていてもよく、弁体121は取付部121dを有しておらず遮断部121eにガイド棒122を取り付けてもよい。なお、図16は、吸気調整弁100の閉弁状態を示している。
以上より、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、矛盾のない範囲で個々の実施形態の内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。また、駆動機構130は、上記実施形態にて記載したものに限定されず、モータまたはソレノイドなどのアクチュエータによるものであってもよい。
1 パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機
10 パッケージ
11 開口部
12 吸気ダクト
12a 一端
12b 他端
13 移送配管
14 天壁
14a 排気口
15 分岐流路
16 電磁開閉弁
17 コントローラ
20 圧縮機本体
21 吸気口
22 フィルタ部
24 吐出口
25 モータ
26 圧縮部
27 吐出配管
30 油回収器
40 ガスクーラ
41 空冷ファン
42 ファンダクト
43 ファンカバー
100 吸気調整弁
101 流路
102 圧力室
103 ばね室(付勢部材室)
111 仕切壁
112 流入口
113 流出口
114 貫通部
115 段差部
121 弁体
121a 湾曲部
121b 流入誘導部
121c 流出誘導部
121d 取付部
121e 遮断部
122 ガイド棒
130 駆動機構
131 ピストン部材
132 ばね部材(付勢部材)
133 シリンダ部
140 圧力調整装置

Claims (8)

  1. 流入口と流出口とを有し、直線状または1度のみ屈曲した流路と、
    前記流路の流通を許容する開弁位置と前記流路の流通を遮断する閉弁位置との間で移動可能な弁体と、
    一端に前記弁体が取り付けられ、前記弁体とともに移動し、前記弁体が開弁位置にあるときには前記流路の外に配置されるガイド棒と、
    前記開弁位置と前記閉弁位置との間で前記弁体および前記ガイド棒を前記流出口からの流出方向と交差する方向に移動させる駆動機構と
    を備える、吸気調整弁。
  2. 前記流路は1度のみ屈曲しており、
    前記流入口の流入方向と前記流出口の流出方向とが交差しており、
    前記弁体および前記ガイド棒の移動方向は、前記流入口の流入方向に沿っており、
    前記弁体は、前記流入口と対向して配置されている、請求項1に記載の吸気調整弁。
  3. 前記駆動機構は、
    前記ガイド棒の他端に取り付けられたピストン部材と、
    前記ピストン部材に接続され、前記ピストン部材を介して前記弁体を前記閉弁位置に向けて付勢する付勢部材と、
    前記ピストン部材および前記付勢部材を収容し、前記ピストン部材がその縁部で摺動可能に構成されたシリンダ部と
    を備える、請求項1または請求項2に記載の吸気調整弁。
  4. 前記弁体は、前記流路の屈曲位置に配置され、
    前記弁体の形状は、前記流路の屈曲形状に沿って湾曲している、請求項2または請求項3に記載の吸気調整弁。
  5. 前記流路の内面から前記流路内に突出し、閉弁時に前記弁体によって閉じられる弁座となる段差部をさらに備える、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の吸気調整弁。
  6. 前記流路は直線状であり、
    前記流入口の流入方向と前記流出口の流出方向とが一致している、請求項1に記載の吸気調整弁。
  7. 前記シリンダ部は、前記ガイド棒が貫通する仕切壁と前記ピストン部材により、圧力室と付勢部材室に区画され、
    前記圧力室の圧力を調整する圧力調整装置を備える、請求項3に記載の吸気調整弁。
  8. 前記吸気調整弁は油冷式の圧縮機本体の吸気側に設けられており、
    前記圧力調整装置は、前記圧縮機本体の吐出側の流路から分岐して前記圧力室に連通可能に構成された分岐流路と、前記分岐流路に介設され前記圧縮機本体が停止した場合に開の状態を保つ開閉弁を備える、請求項7に記載の吸気調整弁。
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