JP2020152596A - ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記ハニカムセグメントの側面に接合用ペーストを塗工し、複数個の前記ハニカムセグメントを、複数個の前記ハニカムセグメントの側面相互間に前記接合用ペーストを介在させた状態で格子状に組み合わせて、前記ハニカムセグメントの組立体を作製する、組立体作製工程と、
前記ハニカムセグメントの前記組立体を乾燥させて、複数個の前記ハニカムセグメントの側面同士を前記接合用ペーストによって接合して、前記ハニカムセグメントの接合体を作製する、接合体作製工程と、を備え、
前記組立体作製工程において、少なくとも1つの前記ハニカムセグメントの側面部分に、繊維状又は網状の伝熱補助部材を配設し、前記伝熱補助部材を配設した前記ハニカムセグメントを含む複数個の前記ハニカムセグメントを組み合わせて、前記ハニカムセグメントの前記組立体を作製する、ハニカム構造体の製造方法。
本発明のハニカム構造体の製造方法の一の実施形態は、図1〜図4に示すようなハニカム構造体100を製造するための製造方法である。ここで、図1は、本発明のハニカム構造体の製造方法の一の実施形態によって製造されたハニカム構造を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示すハニカム構造体の第一端面側を示す平面図である。図3は、図2のA−A’断面を模式的に示す断面図である。図4は、図2のB−B’断面を模式的に示す断面図である。
ハニカムセグメント作製工程は、図5に示すようなハニカムセグメント4を、複数個作製する工程である。ハニカムセグメント作製工程は、従来公知のセグメント構造のハニカム構造体を製造する方法における、ハニカムセグメントの作製方法に準じて行うことができる。例えば、以下のような方法を挙げることができる。
組立体作製工程は、図7〜図8に示すように、ハニカムセグメント作製工程によって作製された複数個のハニカムセグメント4を格子状に組み合わせて、ハニカムセグメント4の組立体10を作製する工程である。組立体作製工程においては、図6に示すように、まず、少なくとも1つのハニカムセグメント4の側面部分に、繊維状又は網状の伝熱補助部材15を配設する。伝熱補助部材15を配設するハニカムセグメント4は、少なくとも1つであればよい。特に、伝熱補助部材15を配設するハニカムセグメント4は、ハニカムセグメント4の組立体10の作製時に、この組立体10の内側寄りに配置されるものであることが好ましい。
接合体作製工程は、ハニカムセグメント4の組立体10を乾燥させて、複数個のハニカムセグメント4の側面同士を接合用ペースト14aによって接合して、ハニカムセグメント4の接合体を作製する工程である。本実施形態のハニカム構造体の製造方法においては、接合用ペースト14aの交点部に筒状の伝熱補助部材15を配設しているため、組立体10の軸方向内部まで乾燥時の熱が伝達し易く、接合用ペースト14aの乾燥を促進させることができる。このため、接合用ペースト14aが乾燥することによって形成される接合層14(図1参照)が、緻密な多孔質体となり、接合層14(図1参照)の接合強度を向上させることができる。
まず、ハニカムセグメントを作製するための坏土を調製するための原料粉末として、炭化珪素(SiC)粉末と金属珪素(Si)粉末とを混合した混合原料を準備した。そして、準備した混合原料に、バインダ、造孔材、及び水を適量加えて、可塑性の坏土を調製した。
まず、各実施例及び比較例にて製造したハニカム構造体の接合層の接合強度を、以下の方法で測定した。まず、各実施例及び比較例のハニカム構造体について、接合強度の評価対象とする接合層を決め、評価対象とした接合層を含む2つのハニカムセグメントを機械加工によって切り出して、接合強度評価用の試験片を作製した。なお、評価対象とした接合層を含む2つのハニカムセグメントは、評価対象とした接合層によって接合された2つのハニカムセグメントである。次に、作製した試験片を、試験台上に載置して固定した。試験片の固定の際には、試験台上に載置される部位を、試験片に含まれる一方のハニカムセグメントの底面のみとし、試験台上において試験片が転倒しないようにしっかりと固定した。次に、試験片の、試験台上に載置されていない方のハニカムセグメントの天面に対して、圧縮試験機により荷重を印加し、接合層が破壊する際の荷重を測定した。接合層が破壊する際の荷重を、接合層の接合強度とした。接合層の接合強度評価においては、後述する比較例1,2にて製造したハニカム構造体の接合層の接合強度を基準値として、評価対象のハニカム構造体の接合層の接合強度の比率を求めた。なお、実施例1〜4,9〜12,17〜20については、比較例1を基準とした。また、実施例5〜8,13〜16,21〜24については、比較例2を基準とした。
実施例2〜6においては、伝熱補助部材の「材質」、「繊維直径(mm)」、及び「配置(参照図)」を、表1に示すように変更して、ハニカム構造体を作製した。なお、表1の「伝熱補助部材」の「材質」、「繊維直径又は板厚(mm)」、及び「配置(参照図)」の欄に示すこと以外に関する製造工程については、実施例1と同様の製造工程によりハニカム構造体を作製した。なお、実施例5,6においては、伝熱補助部材として、ステンレスのSUS304製のものを用いた。
比較例1においては、ハニカムセグメントの側面部分に伝熱補助部材を配設しなかったこと以外は、実施例1と同様の製造工程によりハニカム構造体を作製した。
実施例7〜10においては、ハニカムセグメントの大きさ、及び使用個数を変更してハニカム構造体を作製した。実施例7〜10にて作製したハニカムセグメントの端面の大きさは、1辺が40mmの正方形であり、各ハニカムセグメントの第一端面から第二端面までの軸方向の長さは、230mmであった。このようなハニカムセグメントを36個作製し、縦方向及び横方向にそれぞれ6個ずつ配置されるように接合用ペーストを介して格子状に組み合わせて、ハニカムセグメントの組立体を作製した。また、実施例7〜10における、伝熱補助部材の配置方法やその材質は、表1に示す通りである。
比較例2においては、ハニカムセグメントの側面部分に伝熱補助部材を配設しなかったこと以外は、実施例7と同様の製造工程によりハニカム構造体を作製した。
実施例11〜14においては、伝熱補助部材として、Cuの純度が99.90質量%以上のタフピッチ銅(JIS H 3100の「C1100」)の網状部材を用意した。そして、この網状部材に対してL字加工を施し、L字加工した網状部材からなる伝熱補助部材を使用した。なお、表2の「伝熱補助部材」の「配置方法」、「材質」、「繊維直径又は板厚(mm)」、及び「配置(参照図)」の欄に示すこと以外に関する製造工程については、実施例1と同様の製造工程によりハニカム構造体を作製した。
実施例15〜18においても、実施例11〜14で使用したものと同様に構成された伝熱補助部材を使用した。なお、表2の「伝熱補助部材」の「配置方法」、「材質」、「繊維直径又は板厚(mm)」、及び「配置(参照図)」の欄に示すこと以外に関する製造工程については、実施例7と同様の製造工程によりハニカム構造体を作製した。
実施例19〜27においては、伝熱補助部材として、表2に示すような材質のパンチングプレートを用意した。そして、このパンチングプレートを、表2の「配置(参照図)」に示すような配置にて、ハニカムセグメントの側面部分に配設してハニカム構造体を作製した。なお、表2の「伝熱補助部材」の「配置方法」、「材質」、「繊維直径又は板厚(mm)」及び「配置(参照図)」の欄に示すこと以外に関する製造工程については、実施例1と同様の製造工程によりハニカム構造体を作製した。
実施例1〜6,11〜14,19〜23にて製造したハニカム構造体は、比較例1にて製造したハニカム構造体に比して、接合層の接合強度が向上していることが確認された。実施例7〜10,15〜18,24〜27にて製造したハニカム構造体も、比較例2にて製造したハニカム構造体に比して、接合層の接合強度が向上していることが確認された。
Claims (8)
- 複数のセルを取り囲むように配置された多孔質の隔壁及び前記隔壁を囲繞するように配置されたセグメント外壁を有する角柱状のハニカムセグメントを複数個作製する、ハニカムセグメント作製工程と、
前記ハニカムセグメントの側面に接合用ペーストを塗工し、複数個の前記ハニカムセグメントを、複数個の前記ハニカムセグメントの側面相互間に前記接合用ペーストを介在させた状態で格子状に組み合わせて、前記ハニカムセグメントの組立体を作製する、組立体作製工程と、
前記ハニカムセグメントの前記組立体を乾燥させて、複数個の前記ハニカムセグメントの側面同士を前記接合用ペーストによって接合して、前記ハニカムセグメントの接合体を作製する、接合体作製工程と、を備え、
前記組立体作製工程において、少なくとも1つの前記ハニカムセグメントの側面部分に、繊維状又は網状の伝熱補助部材を配設し、前記伝熱補助部材を配設した前記ハニカムセグメントを含む複数個の前記ハニカムセグメントを組み合わせて、前記ハニカムセグメントの前記組立体を作製する、ハニカム構造体の製造方法。 - 前記伝熱補助部材が、金属又は合金製の繊維によって構成されたものである、請求項1に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記金属又は合金製の繊維の太さが、接合する2つの前記ハニカムセグメントの側面相互間の距離に対して、10〜50%である、請求項2に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 少なくとも1つの前記ハニカムセグメントの側面部分に、前記金属又は合金製の繊維を巻き付けることにより、前記伝熱補助部材を配設する、請求項2又は3に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記伝熱補助部材が、金属又は合金製の網状部材である、請求項1に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記組立体作製工程において、前記ハニカムセグメントの前記組立体の前記第一端面側の重心を中心とした、当該組立体の一辺の長さの50%の長さによって囲われる範囲内に、前記伝熱補助部材が配設された前記ハニカムセグメントを少なくとも配置する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記接合体作製工程において、前記ハニカムセグメントの前記組立体を100℃以上に加熱する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記接合体作製工程後に行われる工程であって、前記接合体の外周を所望の形状に研削加工する、接合体研削工程を更に備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のハニカム構造体の製造方法。
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