JP2020151031A - 杖補助具及び杖 - Google Patents

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Abstract

【課題】杖を自立可能にすると共に、地面等に接地する際の安定性や取扱い性に優れた杖補助具及び杖を提供する。【解決手段】本発明を適用した杖の一例である杖10は、杖本体20と、杖補助具30を備えている。また、杖本体20には、その先端から一定距離離れた上方の位置にロックピース230が設けられている。このロックピース230が、ホルダー部40に設けられた接地位置溝部42b又は収納位置溝部43bと嵌合して、杖補助具30における開放形態の補助脚51の接地位置での固定、又は、収納形態の補助脚の収納位置での固定を担う部材となる。【選択図】図12

Description

本発明は、杖補助具及び杖に関する。詳しくは、杖を自立可能にすると共に、地面等に接地する際の安定性や取扱い性に優れた杖補助具及び杖に係るものである。
使用者の体を支えて、歩行等を補助する道具として杖が用いられている。杖は、一般的に、本体が細長い棒状に形成され、基端側に手で握る部分となる把手が設けられ、地面に接する先端側には、滑り止めの為のゴム等で形成された接地部が設けられている。
また、安定した歩行が困難な人が歩行する際に、自身の体重を支え、安定した歩行を可能にするための杖として、杖の先端部に、3本又は4本の接地部を有する多脚型杖が利用されている。
しかしながら、多脚型杖は、接地面が傾斜していたり、凹凸が存在したりすると、重力方向と杖の軸がずれ、接地の際に、かえって不安定になるため、水平で平坦な接地面以外では使うことが困難となる。また、接地部が1本の構造に比べて重量が重くなりがちであり、長時間の使用を考慮した際、使用者の負担が大きくなってしまう等の問題があった。
こうしたなか、杖の先端部で補助的な脚を開いて、杖を自立可能にすると共に、接地部が1本である杖と重量がさほど変わらない杖の構造が存在し、例えば、特許文献1に記載の杖が提案されている。
ここで、特許文献1に記載された杖は、中空の杖軸の下部に、軸方向に3本以上の長方形のスリットを設け、スリット内に可動部と固定部を備えている。また、可動部及び固定部には、補助脚が取り付けられ、可動部と固定部の間にコイルばねが配置されている。更に、可動部と杖軸上部の係止部との間にワイヤを装着した構造となっている。
この特許文献1に記載された杖では、杖を自立させたいときには、係止部のワイヤを緩め、コイルばねの引張力により可動部が下に動き、補助脚がスリットより離れ、杖軸の先端部の下端まで下がりながら広がって止まり、杖を自立させることができる。また、係止部のワイヤを引き上げることにより、補助脚が上方に動き、各スリットに収納され、通常の杖として使用可能となっている。
登録実用新案第3054316号公報
しかしながら、特許文献1に記載された杖では、既存の杖の外周面に大きなスリットを設ける加工が必要であり、製造に手間がかかってしまう。また、スリットが形成されたことで、杖自体の強度が下がり、地面等に接地して使用者の体重を支える際の安定性や、杖の耐久性に不具合を生じるおそれがある。
また、杖の長さに応じて、補助脚の開き具合や、補助脚を畳んでスリット内にきれいに収納する形態を、適切なサイズとなるように製造することが困難であると思われる。
また、この杖では、補助脚を開いた状態で固定する構造とはなっておらず、この状態はコイルばねの引張り力により維持されている。そのため、補助脚を開いた状態で、杖の先端部を接地して体を支えた場合、補助脚に下側から上向きに力がかかって、可動部が押し上げられ、補助脚が閉じてしまい、却って不安定な構造となるおそれがある。
また、補助脚を開いた状態を安定させるためにコイルばねの弾性力を高めることが考えられるが、補助脚を収納する際に、係止部のワイヤの引き上げに強い力が必要となり、使い勝手が悪くなってしまう。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、杖を自立可能にすると共に、地面等に接地する際の安定性や取扱い性に優れた杖補助具及び杖を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために本発明の杖補助具は、棒状の杖の長手方向において同杖の先端部から所定の距離を有して位置すると共に、同杖の外周面に設けられたロックピースと、前記杖を挿通可能な貫通孔が形成され、前記ロックピースと同杖の先端部との間を移動可能な筒状の脚ユニット本体と、一端が前記脚ユニット本体に取り付けられ、他端が前記一端側を中心として前記杖に近接又は離間する方向に回転可能に構成されると共に、前記脚ユニット本体が前記ロックピースと当接して前記杖の先端部の方向に押された状態となることで前記他端が前記杖に近接する方向に回転して収納形態となり、かつ、前記脚ユニット本体が前記ロックピースから前記杖の先端部の方向に押された状態が解除されることで前記他端が前記杖から離間する方向に回転して開放形態となる複数の脚部と、
前記脚ユニット本体に取り付けられ、前記杖及び前記ロックピースを挿通可能な貫通孔が形成された筒状体であり、同脚ユニットと一体的に前記杖の長手方向に移動可能に構成されると共に、前記ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が同ロックピースと当接して前記杖の先端部の方向に押された状態を固定可能な収納位置溝部と、同ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が前記杖の先端部側に位置し、かつ、前記脚部が前記杖を自立可能に支持した状態を固定可能な接地位置溝部とが、その内周面に形成されたホルダー部とを備える。
ここで、筒状の脚ユニット本体に、杖を挿通可能な貫通孔が形成されたことによって、杖を貫通孔に挿通して、杖の外側に脚ユニット本体を配置可能となる。
また、棒状の杖の長手方向において杖の先端部から所定の距離を有して位置すると共に、杖の外周面に設けられたロックピースと、杖を挿通可能な貫通孔が形成され、ロックピースと杖の先端部との間を移動可能な筒状の脚ユニット本体によって、杖の外側に脚ユニット本体を配置した状態で、杖の長手方向における先端部とロックピースの間で、脚ユニット本体の位置を変更することができる。なお、ここでいう所定の距離とは、後述する脚ユニット本体と一体的に移動する脚部について、脚部が開放形態となり、脚部の他端が杖の先端部以上に突出する位置から、脚部が収納形態となり、脚部の他端が杖の先端部よりロックピース側に位置する所まで脚部が移動しうる距離(脚ユニット本体が移動しうる距離でもある)を意味している。
また、脚部が、一端が脚ユニット本体に取り付けられ、他端が一端側を中心として杖に近接又は離間する方向に回転可能に構成されることによって、脚部を杖の長手方向と略平行な向き(収納形態)にしたり、杖の長手方向と脚部が一定の角度をなす向きに傾けたり(開放形態)することが可能となる。
また、脚ユニット本体が、ロックピースと杖の先端部との間を移動可能であり、複数の脚部が、一端が脚ユニット本体に取り付けられ、他端が一端側を中心として杖から離間する方向に回転可能に構成されることによって、杖の長手方向と脚部が一定の角度をなす向きに傾けて、杖を中心に複数の脚部が開いた状態(開放形態)とすることができる。また、この複数の脚部が開いた状態で、脚ユニット本体を杖の先端部側に位置させることで、脚部の他端で地面等に接地して、複数の脚部で杖を支持する構造とすることができる。この複数の脚部で杖を支持する構造は、杖を自立可能にするだけでなく、接地時に杖の使用者の体重を支えるものとなる。
また、複数の脚部が、脚ユニット本体がロックピースと当接して杖の先端部の方向に押された状態となることで他端が杖に近接する方向に回転して収納形態となることによって、脚ユニット本体とロックピースを当接させて、脚部を閉じることができる。即ち、例えば、一方の手で杖を持った状態で、他方の手で脚ユニット本体を杖の長手方向に沿ってロックピースの方向へ移動させて、ロックピースと脚ユニット本体が当接した状態から、更にロックピースの方向に脚ユニット本体を押し込む動作(一方の手で脚ユニット本体を持った様態で、他方の手で杖を脚ユニット本体の方向に押し込む動作ともいえる)によって、脚部を閉じることができる。即ち、脚ユニット本体を杖に沿って動かす動作のみで簡単に脚部を閉じて収納することができる。また、この際には、杖の長手方向において、脚部の他端が杖の先端部よりロックピース側に位置する所まで移動しているため、脚部を開かず、杖の先端のみを接地させて歩行する際に、脚部が歩行を邪魔しにくい構造となる。
また、複数の脚部が、脚ユニット本体がロックピースから杖の先端部の方向に押された状態が解除されることで他端が杖から離間する方向に回転して開放形態となることによって、杖の長手方向において、脚ユニット本体をロックピースから離れる方向に移動させる動作のみで脚部を開かせることができる。即ち、脚ユニット本体を杖に沿って動かす動作のみで簡単に脚部を開くことが可能となる。
また、ホルダー部が、脚ユニット本体に取り付けられ、杖及びロックピースを挿通可能な貫通孔が形成された筒状体であることによって、杖とロックピースを貫通孔に挿通して、杖の外側に、脚ユニット本体と共にホルダー部を配置可能となる。
また、ホルダー部が、脚ユニット本体に取り付けられ、杖及びロックピースを挿通可能な貫通孔が形成された筒状体であり、脚ユニットと一体的に杖の長手方向に移動可能に構成されたことによって、杖の外側に脚ユニット本体及びホルダー部を配置した状態で、杖の長手方向における先端部とロックピースの間で移動する脚ユニット本体と一体的に、ホルダー部の位置を変更することができる。また、杖の使用者は、ホルダー部を手で持って、杖の長手方向における脚ユニット本体とホルダー部の位置を変更することができる。
また、ホルダー部の内周面に、ロックピースと嵌合して、脚ユニット本体がロックピースと当接して杖の先端部の方向に押された状態を固定可能な収納位置溝部が形成されたことによって、ロックピースと収納位置溝部を嵌合させて、杖の長手方向における、脚ユニット本体がロックピースと当接して杖の先端部の方向に押された位置を維持することができる。即ち、複数の脚部の他端が杖に近接する方向に回転して収納形態となり、複数の脚部が閉じた状態を固定することができる。
また、ホルダー部の内周面に、ロックピースと嵌合して、脚ユニット本体が杖の先端部側に位置し、かつ、脚部が杖を自立可能に支持した状態を固定可能な接地位置溝部とが形成されたことによって、ロックピースと接地位置溝部を嵌合させて、杖の長手方向における脚ユニット本体が杖の先端部側に位置した位置を維持することができる。また、同位置では、複数の脚部は開いた状態となる。即ち、複数の脚部の他端が杖の先端部以上に突出して開放形態となり、その状態で固定することができる。この際、例えば、杖を鉛直方向に向けて地面等に対して真っ直ぐな向きにして、複数の脚部の他端が地面に接して、杖を自立させることができる。また、複数の脚部を開放形態とした状態で、杖の使用者の体重を支えることができる。
また、ホルダー部を杖の軸心を中心に回転させることで、ロックピースと、収納位置溝部又は接地位置溝部とが嵌合可能に構成された場合には、ホルダー部を回転させる簡単な動きのみで、杖の長手方向における脚ユニット本体の位置を固定可能となる。即ち、例えば、杖の長手方向に対して、ホルダー部を持って脚ユニット本体を移動させ、脚部の収納位置、又は、脚部の接地位置に位置したところでホルダー部を回転させて、容易に脚部の収納形態や開放形態の状態で固定することができる。
ロックピースは、略リング状のロックピース本体を有し、ロックピース本体の一部にスリットが形成され、ロックピース本体の内側に杖を配した状態で、スリットに取付け可能な固定具で、杖の外周面に同ロックピース本体を固定する場合には、杖の外周面に、外付けでロックピースを設けることが可能となる。
ロックピース本体に、その内周面と外周面との間を貫通した第1の廻止め孔が形成され、杖には、その外周面の第1の廻止め孔と対向する位置に、杖の軸心方向に向かう第2の廻止め孔が形成され、第1の廻止め孔及び第2の廻止め孔に挿通され、杖を中心としたロックピース本体の回転の動きを規制する廻止めピンとを有する場合には、廻り止めピンを介して、ロックピース本体と杖とを固定して、ロックピース本体が、杖の外周面に沿って回転する動きを抑止することができる。この結果、杖の外周面に対してロックピースのみが空回りしてしまう現象を抑え、杖と一体化したロックピースを収納位置溝部や接地位置溝部に嵌合させやすくなる。即ち、より一層確実に、脚部の収納形態や開放形態の状態で固定することが可能となる。
ホルダー部は、その内周面に、ホルダー部の長手方向に沿って設けられ、収納位置溝部及び接地位置溝部と連通し、ロックピースが移動可能に構成されたガイド孔が形成された場合には、杖の長手方向において脚ユニット本体及びホルダー部を移動させる動きがガイド孔で案内され、ロックピースを収納位置溝部や接地位置溝部に嵌合させやすくなる。即ち、より一層、容易に脚部の収納形態や開放形態の状態で固定することができる。
ロックピース本体は、杖の軸心方向と略直交する方向から見た断面視で、その外周面の一部に凹部が形成され、ホルダー部に、ガイド孔の長手方向に沿って取り付けられると共に、凹部に嵌合して、ホルダー部に対する杖の軸心を中心とした杖及びロックピースの回転の動きを規制する凸部が、その長手方向に沿って形成されたガイドレールを有する場合には、ロックピース本体の凹部と、ガイドレールの凸部との嵌合を介して、ロックピースがガイド孔を通過する経路における、ホルダー部の内周面に対する、杖を中心としたロックピースの回転方向の向きを維持しやすくなる。即ち、ガイド孔の途中で、ロックピースの向きを維持したまま、収納位置溝部や接地位置溝部に移動させることができる。この結果、例えば、ホルダー部のガイド孔を移動させる途中で、ロックピースが回転してしまい、収納位置溝部又は接地位置溝部の適切な位置に嵌合できなくなる等の不具合を抑制できる。
また、脚部の一端側における杖の外周面と対向する領域が杖の外周面と当接して、他端が杖から離間する方向への回転が規制される場合には、脚部と杖がなす角度を所定の角度で止めることができる。即ち、脚部の開放形態において、杖に対する複数の脚部の開き具合を規定可能となる。また、脚部を開放形態として、杖を地面等に接地して使用者の体重を脚部の他端で支えた際に、脚部にかかる力を杖の外周面の脚部と接する位置で受け止める構造となる。この結果、地面等に接地した際の安定性が向上して、かつ、杖補助具の耐久性を高めることができる。
また、脚ユニット本体が、ロックピースと当接可能に構成された第1の脚ユニット部材と、第1の脚ユニット部材のロックピースと当接する側と反対側に設けられ、第1の脚ユニット部材との間に配置された第1の脚ユニット部材をロックピースの方向に向けて付勢する弾性体を介して第1の脚ユニット部材に接続された第2の脚ユニット部材とを有する場合には、第1の脚ユニット部材が弾性体を介して第2の脚ユニット部材と一体化された構造となる。また、杖の長手方向において脚ユニット本体を移動させ、ロックピースと第1の脚ユニット部材が当接させて更に第2の脚ユニット部材の方に押した際に、弾性体の付勢力に抗して第2の脚ユニット部材と第1の脚ユニット部材との間の距離を縮めることができる。また、ロックピースと第1の脚ユニット部材とが当接した状態を解除することで、弾性体の付勢力によって、第2の脚ユニット部材と第1の脚ユニット部材との間の距離を一定の距離に戻すことができる。即ち、ロックピースと弾性体を介して、第1の脚ユニット部材を第2の脚ユニット部材に対して近付けたり離したりするような、往復動をさせることが可能となる。
また、一端が第1のピンを介して第1の脚ユニット部材に取り付けられたロッドを備える場合には、第1の脚ユニットの動きとロッドの動きを連動させることが可能となる。即ち、上述した、ロックピースと弾性体を介した、第1の脚ユニット部材を第2の脚ユニット部材に対して近付けたり離したりするような往復動にロッドが連動する構造となる。
また、一端が第1のピンを介して第1の脚ユニット部材に取り付けられ、他端が第2のピンを介して脚部を回転自在に軸支したロッドを備え、脚部が、第3のピンを介して第2の脚ユニット部材に回転自在に軸支された場合には、第1の脚ユニット部材と、脚部及び第2の脚ユニット部材とがロッドによって接続された構造となる。
また、第1の脚ユニット部材をスライダ、第3のピンを原同軸、脚部の第2のピンと第3のピンの間の領域をクランクとするスライダクランク機構を構成し、第1の脚ユニット部材がロックピースと当接して、弾性体の付勢力に抗して第1の脚ユニット部材が杖の先端部の方向に押される動きに伴い、第3のピンを中心とする円周上を第2のピンが移動すると共に第3のピンが回転して、脚部の他端が杖に近接する方向に回転する場合には、第1の脚ユニット部材の往復動によって、脚部の開放形態と収納形態を切り替えることができる。即ち、杖の長手方向において脚ユニット本体を移動させ、ロックピースと第1の脚ユニット部材が当接させて更に第2の脚ユニット部材の方に押したり、当接した状態を解除したりすることで、脚部の開閉を切り替え可能となる。なお、ここでいうスライダクランク機構とは、往復直線運動を回転運動に変える機構である。
このスライダクランク機構では、第1の脚ユニット部材が往復動するスライダ、脚部の第2のピンと第3のピンの間の領域がクランク、第3のピンが原同軸となる。また、第1の脚ユニット部材の往復動が、ロッド、第1のピン、第2のピン及び脚部(クランク)を介して第3のピンに伝わり、第3のピンを回転の中心とする回転運動に変わる。第3のピンを中心とした回転運動は、第2のピンの位置を回転運動の円周上で替える。この際、第3のピン自体も回転する為、第3のピンに軸支された脚部が回転する構造となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の杖は、棒状に形成され、基端に把手が設けられた杖本体と、前記杖本体の長手方向において同杖本体の先端部から所定の距離を有して位置すると共に、同杖本体の外周面に設けられたロックピースと、前記杖本体を挿通可能な貫通孔が形成され、前記ロックピースと同杖本体の先端部との間を移動可能な筒状の脚ユニット本体と、一端が前記脚ユニット本体に取り付けられ、他端が前記一端側を中心として前記杖本体に近接又は離間する方向に回転可能に構成されると共に、前記脚ユニット本体が前記ロックピースと当接して前記杖本体の先端部の方向に押された状態となることで前記他端が前記杖本体に近接する方向に回転して収納形態となり、かつ、前記脚ユニット本体が前記ロックピースから前記杖本体の先端部の方向に押された状態が解除されることで前記他端が前記杖本体から離間する方向に回転して開放形態となる複数の脚部と、前記脚ユニット本体に取り付けられ、前記杖本体及び前記ロックピースを挿通可能な貫通孔が形成された筒状体であり、同脚ユニットと一体的に前記杖本体の長手方向に移動可能に構成されると共に、前記ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が同ロックピースと当接して前記杖本体の先端部の方向に押された状態を固定可能な収納位置溝部と、同ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が前記杖本体の先端部側に位置し、かつ、前記脚部が前記杖本体を自立可能に支持した状態を固定可能な接地位置溝部とが、その内周面に形成されたホルダー部とを有する杖補助具とを備える。
ここで、杖本体が、棒状に形成され、基端に把手が設けられたことによって、使用者が把手を握って杖を使用することができ、取扱いやすいものとなる。また、地面等に杖の先端を接地した状態で使用者の体重を支えることができる。
また、脚ユニット本体が、ロックピースと杖本体の先端部との間を移動可能であり、複数の脚部が、一端が脚ユニット本体に取り付けられ、他端が一端側を中心として杖本体から離間する方向に回転可能に構成されることによって、杖本体の長手方向と脚部が一定の角度をなす向きに傾けて、杖本体を中心に複数の脚部が開いた状態(開放形態)とすることができる。また、この複数の脚部が開いた状態で、脚ユニット本体を杖本体の先端部側に位置させることで、脚部の他端で地面等に接地して、複数の脚部で杖本体を支持する構造とすることができる。この複数の脚部で杖本体を支持する構造は、杖を自立可能にするだけでなく、接地時に杖の使用者の体重を支えるものとなる。
また、複数の脚部が、脚ユニット本体がロックピースと当接して杖本体の先端部の方向に押された状態となることで他端が杖本体に近接する方向に回転して収納形態となることによって、脚ユニット本体とロックピースを当接させて、脚部を閉じることができる。即ち、例えば、一方の手で杖を持った状態で、他方の手で脚ユニット本体を杖本体の長手方向に沿ってロックピースの方向へ移動させて、ロックピースと脚ユニット本体が当接した状態から、更にロックピースの方向に脚ユニット本体を押し込む動作(一方の手で脚ユニット本体を持った様態で、他方の手で杖本体を脚ユニット本体の方向に押し込む動作ともいえる)によって、脚部を閉じることができる。即ち、脚ユニット本体を杖本体に沿って動かす動作のみで簡単に脚部を閉じて収納することができる。また、この際には、杖本体の長手方向において、脚部の他端が杖本体の先端部よりロックピース側に位置する所まで移動しているため、脚部を開かず、杖の先端のみを接地させて歩行する際に、脚部が歩行を邪魔しにくい構造となる。
また、複数の脚部が、脚ユニット本体がロックピースから杖本体の先端部の方向に押された状態が解除されることで他端が杖本体から離間する方向に回転して開放形態となることによって、杖本体の長手方向において、脚ユニット本体をロックピースから離れる方向に移動させる動作のみで脚部を開かせることができる。即ち、脚ユニット本体を杖本体に沿って動かす動作のみで簡単に脚部を開くことが可能となる。
また、ホルダー部の内周面に、ロックピースと嵌合して、脚ユニット本体が杖本体の先端部側に位置し、かつ、脚部が杖本体を自立可能に支持した状態を固定可能な接地位置溝部とが形成されたことによって、ロックピースと接地位置溝部を嵌合させて、杖本体の長手方向における脚ユニット本体が杖本体の先端部側に位置した位置を維持することができる。また、同位置では、複数の脚部は開いた状態となる。即ち、複数の脚部の他端が杖本体の先端部以上に突出して開放形態となり、その状態で固定することができる。この際、例えば、杖を鉛直方向に向けて地面等に対して真っ直ぐな向きにして、複数の脚部の他端が地面に接して、杖を自立させることができる。また、複数の脚部を開放形態とした状態で、杖の使用者の体重を支えることができる。
本発明に係る杖補助具は、杖を自立可能にすると共に、地面等に接地する際の安定性や取扱い性に優れたものとなっている。
また、本発明に係る杖は、自立可能であると共に、地面等に接地する際の安定性や取扱い性に優れたものとなっている。
(a)は、本発明に係る杖の一例において補助脚を収納した形態を示す全体概略図であり、(b)は、本発明に係る杖の一例において補助脚を開いて杖を自立可能にした形態を示す全体概略図である。 ホルダー部及び脚ユニットを構成する部材の概略を示した分解図である。 脚ユニットを構成する部材の概略を示した分解図である。 スライダの構造を示す概略図である。 脚ユニット基部の構造を示す概略図である。 ロッドの構造を示す概略図である。 補助脚の構造を示す概略図である。 補助脚の開閉とスライダクランク機構の動きを示す概略断面図である。 ホルダー部における接地位置溝部、収納位置溝部及びガイド溝の構造と、ロックピースとの嵌合を説明する概略断面図である。 第2の実施の形態の構造を示す概略図である。 第3の実施の形態の構造を示す概略図である。 第4の実施の形態におけるホルダー部及び脚ユニットを構成する部材の概略を示した分解図である。 C字状のロックピース及びガイドレールとその周辺部材との関係を示す分解図である。 ホルダー部の内部構造を示す概略図である。 ロックピースの構造を示す概略図である。 杖の外周面にロックピースを固定した状態を示す概略図である。 ガイドレールの構造を示す概略図である。 ロックピースとガイドレールとの嵌合状態を示す概略図である。 ホルダー部における接地位置溝部、収納位置溝部及びガイド溝の構造と、ロックピースとの嵌合を説明する概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「第1の実施の形態」と称する)を説明する。
(第1の実施の形態)
本発明を適用した杖の一例である杖1は、杖本体2と、杖補助具3を備えている(図1参照)。なお、杖補助具3は、本発明を適用した杖補助具の一例である。また、図1(a)は、杖補助具3の補助脚51が閉じて収納形態となり、杖本体2の長手方向における先端より上方の収納位置で固定した構造を示す図である。また、図1(b)は、杖補助具3の補助脚51を開いて開放形態となり、杖の先端側で補助脚51が地面に接地する位置で固定した構造を示す図である。
杖本体2は細長い棒状に形成されている。また、杖本体2は、使用者の握る部分であるグリップ21と、地面に接する接地部22を有している(図1参照)。グリップ21は、人の手で握りやすい湾曲した形状であり、樹脂で形成されている。
また、接地部22は、杖本体2に対して取り付け及び取り外しが可能なカバー状のゴム体で形成されている(図1参照)。即ち、杖本体2の先端の外側を覆うように接地部22が取り付けられている。
なお、以下の説明においては、図1及び図2を基準として、グリップ21から見た接地部22の方向を「下」又は「下方」と呼び、接地部22から見たグリップ21の方向を「上」又は「上方」と呼ぶものとする。また、杖本体2の長手方向において、グリップ21が形成された端部を「基端」と呼び、接地部22が形成された端部を「先端」と呼ぶものとする。
また、杖本体2には、その先端から一定距離離れた上方の位置にロックピース23が設けられている(図2参照)。ロックピース23は、杖本体2を直径方向に貫通して形成された取付孔を介して杖本体2に挿入され、同位置に固定されている。
このロックピース23が、後述するホルダー部4に設けられた接地位置溝部42又は収納位置溝部43(図9(a)及び図9(b)参照)と嵌合して、杖補助具3における開放形態の補助脚51の接地位置での固定、又は、収納形態の補助脚の収納位置での固定を担う部材となる。
ここで、杖本体2は、必ずしも、一般的な棒状の杖である必要はなく、杖補助具3はその他の杖状の道具に取り付けて使用することができる。例えば、松葉杖の先端側や、カメラを支持する一脚の先端側に杖補助具3を取り付けて使用することも可能である。
杖補助具3は、内部に貫通孔4a(図2参照)が形成された筒状のホルダー部4(図1及び図2参照)と、ホルダー部4の下端に接続され、杖本体2の長手方向に沿って、ホルダー部4と一体的に上下に移動可能に構成された脚ユニット5(図1乃至図3参照)を有している。なお、ここでいう脚ユニット5が本願請求項における脚ユニット本体に相当する部材である。
ホルダー部4は、内部の貫通孔4aに杖本体2が挿通されており、杖本体2の長手方向に沿って上下に移動可能に構成されている。また、ホルダー部4の内周面の一部には、上下方向と略平行な向きに、ロックピース23が移動可能なガイド溝41(図9(c)参照)が形成されている。また、ガイド溝41は上下の両端が、収納位置溝部42及び接地位置溝部43に連通している(図9参照)。
また、ロックピース23は、ガイド溝41により上下方向への移動が案内される一方、杖本体2を中心とした回転する動きが規制されている。また、ロックピース23は、収納位置溝部42又は接地位置溝部43と嵌合すると、上下方向における同位置で、杖本体2を中心とした回転する動き(ガイド溝部41を移動可能な向きへの回転)が可能となり、上下方向への移動が規制される。
このように、ロックピース23が収納位置溝部42又は接地位置溝部43と嵌合して、上下方向への移動が規制されることで、杖補助具3が固定されたものとなる。本部分の詳細な動きは後述する。
また、ホルダー部4の上部には、ネジ45を介してリング状の蓋44が固定されている。ホルダー部4の上部に蓋44が固定されることで、ロックピース23と接地位置溝部43が嵌合した状態から、ホルダー部4に対してロックピース23が上方に抜ける移動が規制される。
即ち、ホルダー部4では、固定された蓋44の下方の位置に接地位置溝部42が設けられ、ロックピース23は、接地位置溝部42より上側に移動できない構造となっている。なお、ホルダー部4の内側でのロックピース23を用いた固定に関する構造の詳細は後述する。
脚ユニット5は開閉可能な4本の補助脚51を有している(図1乃至図3参照)。補助脚51は、杖本体2を中心に先端側の端部520(図1及び図2参照)が外側に開いて、杖1を自立可能にする部材である。また、補助脚51は、開放形態となり接地位置に位置した場合、先端側の端部520が地面に接して、杖1にかかる使用者の体重等を支持する部材でもある。
ここで、必ずしも補助脚51が、杖1にかかる使用者の体重等を支持する強度になる必要がなく、補助脚51を軽い樹脂部材等で形成して、杖を自立可能にする機能のみを持たせる構造としてもよい。
図2乃至図7を参照しながら、脚ユニット5の詳細な構造を説明する。
脚ユニット5は、スライダ52と、2本の連結バネ53と、4つのロッド54と、脚ユニット基部55と、4本の補助脚51を有している(図2参照)。なお、ここでいうスライダ52が本願請求項における第1のユニット部材に相当する部材である。また、連結バネ53が本願請求項における弾性体に相当する部材である。また、脚ユニット基部55が本願請求項における第2の脚ユニット部材に相当する部材である。
脚ユニット基部55は、脚ユニット5を構成する各部材と直接的又は間接的に接続され、脚ユニット5の基台となる部分である(図2、図3及び図5参照)。脚ユニット基部55には貫通孔55a(図5参照)が形成され、杖本体2が挿通可能となっている。また、脚ユニット基部55は、その上部がホルダー部4の下部と接続されている。
上述した脚ユニット基部55とホルダー4の構造により、スライダ52、連結バネ53及びロッド54の一部が、ホルダー部4と脚ユニット基部55の内側に配置された状態となる。また、杖本体2の長手方向に沿ってホルダー部4を上下に移動させると、ホルダー部4と一体的に脚ユニット基部55が移動可能に構成されている。
また、脚ユニット基部55は、その内側に略平坦な領域が設けられ、同部分にバネ取付孔55b(図3参照)が2つ形成されている。このバネ取付孔55bに連結バネ53の下端が固定されている。
また、連結バネ53の上端は、スライダ52に形成されたバネ取付孔52b(図2、図3及び図4(b)参照)に固定され、連結バネ53を介して、脚ユニット基部55とスライダ52が接続されている。また、連結バネ53は、スライダ52を下方から上方に向けて付勢して、連結バネ53に外力がかからない状態では、上下方向において、スライダ52と脚ユニット基部55との距離を一定に保つ部材となる。
また、脚ユニット基部55には、その周方向の4か所に、脚ユニット基部55の一部を上下方向に切欠いた補助脚取付溝55cが設けられている(図5参照)。補助脚取付溝55cは貫通孔55aと連通して形成されている。
補助脚取付溝55cには、補助脚51の上部の一部と、ロッド54の下部の一部が配置されている。また、補助脚51は、補助脚回動ピン63を介して脚ユニット基部55に回動自在に取り付けられている(図3参照)。なお、ここでいう補助脚回動ピン63が本願請求項における第3のピン(原同軸)に該当する。
補助脚51は、上部にピン孔51a(図7参照)が形成されている。このピン孔51aと、脚ユニット基部55の補助脚取付溝55cを構成する内周壁に設けられたピン孔55d(図5参照)とが同一直線上に位置した所に、補助脚回動ピン63が挿通されている。本構造により、脚ユニット基部55に対して、補助脚51が回動可能となっている。
また、補助脚回動ピン63の外周径は、補助脚51のピン孔51aの内周径よりわずかに小さく形成されている。また、脚ユニット基部55のピン孔55dの内周径は、補助脚回動ピン63の外周径よりも大きめに形成されている。本構造により、補助脚回動ピン63とピン孔55dとが当接していても、ピン孔55dの内側で補助脚回動ピン63が滑らかに回動するものとなる。また、ピン孔51aに対して補助脚回動ピン63は滑らず、補助脚回動ピン63と補助脚51が一体的に回動するように構成されている。
また、補助脚51は、補助脚回動ピン63を中心軸として回動することで、先端側の端部520が、杖本体2に近づいたり、杖本体2から離れたりする。この動きにより、補助脚51全体が、杖本体2と略平行な向きや、杖本体2との間で所定の角度をなすように外側に開いた向きとなる。
即ち、補助脚51が杖本体2と略平行な向きとなった状態が、補助脚51の収納形態であり、補助脚51が杖本体2との間で所定の角度をなすように外側に開いた状態が、補助脚51の開放形態である。この補助脚51の収納形態及び開放形態は、後述するスライダクランク機構で切り替え可能に構成されている。
また、開放形態における補助脚51が杖本体2との間でなす角度は、補助脚51の上部側面510が杖本体2の外周面に当接して、その角度が規定されている(図7及び図8参照)。本構造により、補助脚51の先端側の端部520が地面に接地して、補助脚51に使用者の体重がかかった際にも、杖本体2と接触した位置で杖本体2に支持される。これにより、例えば、補助脚51を軽い樹脂素材等で形成して軽量化を図ったとしても、負荷をかけた際に破損しにくく、耐久性を向上させることができる。
ここで、必ずしも、補助脚51の上部側面510が杖本体2の外周面に当接する構造となる必要はない。但し、上述したように、補助脚51にかかる負荷を杖本体2で支持可能となり、杖全体としての強度や耐久性を高めることができる点や、補助脚51に軽い樹脂素材等を採用して、杖の軽量化を図ることができる点から、上述した構造が採用されることが好ましい。
補助脚51は、ピン孔51aの近傍にピン孔51b(図7参照)が設けられている。このピン孔51bと、ロッド54の下部に設けられたピン孔54a(図6参照)とが同一直線上に位置した所に、ヒンジピン62(図3参照)が挿通されている。即ち、ヒンジピン62を介して補助脚51とロッド54が接続されている。なお、ここでいうヒンジピン62が本願請求項における第2のピンに該当する。また、補助脚51におけるピン孔51aとピン孔51bとの間の領域が本願請求項におけるクランクに該当する。図7(b)では、クランクに該当する領域を符号530(クランク部530)で示す点線で囲んで示している。
また、ヒンジピン62の外周径は、ロッド54のピン孔54aの内周径よりわずかに小さく形成されている。また、補助脚51のピン孔51bの内周径は、ヒンジピン62の外周径よりも大きめに形成されている。本構造により、ヒンジピン62とピン孔51bとが当接していても、ピン孔51bの内側でヒンジピン62が滑らかに回動するものとなる。また、ピン孔54aに対してヒンジピン62は滑らず、ヒンジピン62とロッド54は一体的に回動するように構成されている。
スライダ52は、貫通孔52a(図4参照)が形成され、杖本体2が挿通可能となっている。また、上述したように、スライダ52は、内側に略平坦な領域が設けられ、同部分に上述したバネ取付孔52bが2つ形成され、連結バネ53の上端が固定されている。
また、スライダ52は、その周方向の4か所に、スライダ52の一部を上下方向に切欠いたロッド取付溝52cが設けられている(図4参照)。ロッド取付溝52cは貫通孔52aと連通して形成されている。
ロッド取付溝52cには、ロッド54の上部の一部が配置されている。また、ロッド54の上部は、ヒンジピン61を介してスライダ52に固定されている(図3参照)。なお、ここでいうヒンジピン61が本願請求項における第1のピンに該当する。また、ロッド54は、一部にクランク形状54c(図6参照)を有する形状となっている。
スライダ52は、ロッド取付溝52cを構成する壁面にピン孔52d及びピン孔52eが形成されている。対向するピン孔52d及びピン孔52eと、ロッド54のピン孔54bとが同一直線上に位置した所に、ヒンジピン61が挿通されている。本構造により、ロッド54の上部がヒンジピン61を介してスライダ52に固定され、上下方向におけるスライダ52の動きと一体的にロッド54が移動する構造となっている。
上述した脚ユニット5を構成する各部材の連結構造をまとめると、スライダ52と脚ユニット基部55が連結バネ53を介して接続されている。また、ロッド54を介して、スライダ52と補助脚51が接続されている。更には、ロッド54と補助脚51を介してスライダ52と脚ユニット基部55が間接的に接続されている。
以上で説明した杖1について、杖補助具3を使用する際の動きの詳細について説明する。より詳細には、杖補助具3の上下方向の動きと、これに連動した補助脚51を開閉する動き、また、これを固定する動きについて説明する。
[補助脚の開放形態及び接地位置での固定]
図8(a)には、補助脚51が開放形態となり、補助脚51の先端側の端部520が地面に接地して、杖本体2を自立させた状態の断面を示している。また、この状態で、ホルダー部4及び脚ユニット5の上下方向の移動は、ロックピース23及び接地位置溝部42が嵌合により規制され、固定された状態となっている。
ロックピース23と接地位置溝部42の嵌合した状態を図9(c)の上から2番目の図で示しており(図9(b)における矢印C−C方向の断面図)、同図では、ロックピース23と接地位置溝部42が同じ向きに位置している。また、接地位置溝部42をやや傾斜させた向きにガイド溝41が形成されている。
ロックピース23は杖本体2を中心軸とした回転に関して、接地位置溝部42により、図9(c)で見る反時計周りの方向には、ロックピース23が回転できないようになっている。一方、同図の状態から、時計周りの方向には、接地位置溝部42からガイド溝41の形状に合うように、ロックピース23は回転することができる。
ロックピース23の回転は、杖本体2に対して、ホルダー部4を相対的に回転させることで行うことができる。例えば、使用者が一方の手で杖本体2を保持して、他方の手でホルダー部4を回転させることで、ロックピース23における、接地位置溝部42と嵌合する向きとガイド溝41に嵌合する向きを切り替えることができる。また、この際、ロックピース23は上下方向において、ホルダー部4の上部、かつ、接地位置溝部42と同一の高さ位置に位置する必要がある。
また、図9(c)の一番上の図は、接地位置溝部42における概略断面図であるが、同図に示すように、接地位置溝部42のガイド溝41に隣接する領域には、突起部42aが設けられている。この突起42aは、水平方向でロックピース23を回転させて、接地位置溝部42に嵌合する向きと、ガイド溝41に嵌合する向きとの間で切り替えを行う際に、ロックピース23に当接して、回転の動きを妨げる抵抗となる。なお、使用者がロックピース23をしっかりと回転させると、突起部42aを乗り越えて、ロックピース23の水平方向の向きを切り替えることができる。
この突起部42aが設けられたことで、使用者が意図しない操作でロックピース23が回転して、接地位置溝部42と嵌合して固定された状態が容易に解除されてしまうことを抑止することができる。なお、図示しないが、同様の構造の突起部が収納位置溝部43のガイド溝41に隣接する領域にも設けられている。
ロックピース23が接地位置溝部42に嵌合した状態から、回転してガイド溝41と嵌合する向きになると、上下方向において杖本体2(ロックピース23)に対して、ホルダー部4及び脚ユニット5を下方に移動させることが可能となる(図9(c)の下から2番目の図参照)。
また、ロックピース23が接地位置溝部42に嵌合した状態において、補助脚51は、先端側の端部520が、杖2の接地部22よりも下方向に突出して地面に接地している。即ち、杖2の接地部22は地面と当接せず、補助脚の端部520のみで杖本体2が支持される(図8(a)参照)。
この補助脚51の端部520が開いた状態では、1本の補助脚51と杖本体2のなす角度は約45度であり、2本の対向する補助脚51の端部520同士の間の距離は約150mmとなっている。更に、上述したように、補助脚51の上部側面510(図8(a)参照)が杖本体2の外周面に当接して、杖本体2に対する補助脚51の端部520の開き具合が設定され、補助脚51にかかる負荷が杖本体2によって支えられている。
このように、ロックピース23が、ホルダー部4の接地位置溝部42に嵌合して、杖本体2対するホルダー部4及び脚ユニット5の上下方向の移動が規制されることで、接地位置での杖補助具3の構造が固定された状態となる。
この接地位置で杖補助具3が固定されることで、補助脚51で使用者の体重を支えたり、端部520を地面に接地させた際の反力が補助脚51にかかったりしても、負荷を安定して支えることができる。また、杖本体2を安定して自立させることができる。
[スライダクランク機構による補助脚の開閉構造]
本発明における補助脚51の開閉の切り替えを担うスライダクランク機構について説明する。スライダクランク機構を構成する主な部材は、上述した脚ユニット5の中のスライダ52、連結バネ53、脚ユニット基部55、ロッド54、補助脚51(クランク領域530含む)、ヒンジピン61、ヒンジピン62及び補助脚回動ピン63である。なお、図8では、符号Aで示す実線と円形の図形、符号Bで示す点線と円形の図形で、スライダクランク機構の構造と動きを概略的に示している。
まず、スライダ52が連結バネ53によって脚ユニット基部55に接続された構造により、スライダ52における上下方向の動き(上下方向の往復動)が可能となる。また、この動きは、上下方向におきて、スライダ52の貫通孔52aと脚ユニット基部55の貫通孔55aが略同一直線上に位置し、その位置で杖本体2が挿通されている構造も寄与している。
図8(a)に示す接地位置で補助脚51が開放形態にある状態では、スライダ52の上部に当接した部材がなく、スライダ52は連結バネ53の付勢力により、脚ユニット基部55との間で一定の距離が保たれている。この状態では、ヒンジピン61、ロッド45、ヒンジピン62、クランク部530(補助脚51のピン孔51aとピン孔51bの間の領域)、補助脚回動ピン63(原同軸)は、符号Aに示すような位置関係になっている。
そして、図8(a)に示す状態から、図8(b)に示す収納位置溝部43とロックピース23が嵌合する位置まで、杖本体2に対してホルダー部4及び脚ユニット5を上方で移動させる。
ここで、スライダ52の上端52f(図4及び図8(b)参照)がロックピース23と当接する。更に、スライダ52の上端52fをロックピース23側の上方へ押し込む(ロックピース23を下方に押し込む)と、この押し込みの作業の力で、連結バネ53の付勢力に抗して連結バネ53が縮み、スライダ52が下側に移動して、スライダ52の下部側の領域が、脚ユニット基部55の貫通孔55aに収容される。
このように連結バネ53が縮んでスライダ52が下方に下がることで、これに供ない、ヒンジピン61を介して接続されたロッド54も下方に下がる。ロッド54が下方に下がる動きに伴い、クランク530(補助脚51の一部)を介し、補助脚回動ピン63を原同軸として、ヒンジピン62が円弧状に沿って下方に下がるものとなる。補助脚回動ピン63は、ヒンジピン62が円弧状に沿って下方に下がる動きと一緒に、ピン孔55dに対して回転する。この補助脚回動ピン63の回転と一体的に補助脚51が回転して、先端側の端部520が杖本体2に近接して収納形態となる。
即ち、スライダ52の上下方向における下降する動きが、ヒンジピン61、ロッド54、ヒンジピン62、クランク530及び補助脚回動ピン63による回転の動きに変換され、この回転の動きにより、補助脚51が閉じる方向(収納形態)に動く構造となっている。
また、スライダ52の上端52fがロックピース23と当接して下方に押し込まれた状態が解除されると、連結バネ53の付勢力によりスライダ52が上方に移動して、脚ユニット基部55との間の距離が一定の状態に戻る。
このスライダ52の連結バネ53の付勢力による上方への移動により、ヒンジピン62が円弧状に沿って上方に上がる動きと一緒に、補助脚回動ピン63はピン孔55dに対して逆向きに回転する。この補助脚回動ピン63の回転と一体的に補助脚51が回転して、先端側の端部520が杖本体2に離れて開放形態となる。即ち、補助脚51が収納形態になる際とは逆向きの動きが生じる。
このように、脚ユニット5を構成する各部材が、上下方向の往復動の動きを回転の動きに変換するスライダクランク機構を実現している。本機構により、ホルダー部4及び脚ユニット5を杖本体2に対して上下動させて、スライダ52をロックピース23で下方に押し込んだり、当接した状態を解除したりして、補助脚51を容易に開閉させることが可能となっている。
[補助脚の収納形態及び収納位置での固定]
また、上述したように、スライダ52の上端52fをロックピース23と当接させ、更に、スライダ52の上端52fをロックピース23側の上方へ押し込む(ロックピース23を下方に押し込む)と、連結バネ53が縮んでスライダ52が下方に下がる。スライダ52が下方に下がると、上下方向においてロックピース23が、ホルダー部4の収納位置溝部43に嵌合可能な高さ位置に位置する(図8(b)参照)。
図9(c)の一番下の図(図9(b)における矢印A−A方向の断面図)に示すように、ロックピース23がガイド溝41に沿って下降して、ホルダー部4の収納位置溝部43に嵌合可能な高さ位置に位置した状態から、杖本体2を中心軸として時計周りの方向に回転させると、ロックピース23が収納位置溝部43に嵌合する。
ロックピース23が収納位置溝部43に嵌合すると、同位置においてロックピース23は上下方向への移動が規制される。このように、ロックピース23が、ホルダー部4の収納位置溝部43に嵌合して、杖本体2対するホルダー部4及び脚ユニット5の上下方向の移動が規制されることで、収納位置での杖補助具3の構造が固定された状態となる。
この収納位置で杖補助具3が固定されることで、補助脚51は閉じた収納形態となり、また、上下方向の収納位置では、補助脚51の先端側の端部520が、杖1の接地部22よりも上方に位置するものとなる(図8(b)及び図9(a)参照)。即ち、補助脚51は閉じただけでなく、充分に地面等から離れた位置で固定されることから、杖1の接地部22への地面への接地を邪魔せず、かつ、コンパクトな形態となって使い勝手を向上させることができる。
以上のように、本発明の第1の実施の形態では、杖1の先端側の領域に、杖本体2のロックピース23と、杖本体2に外嵌め可能な杖補助具3を設け、杖補助具3を杖本体2に対して上下に移動させる動きを利用して、開放形態となった補助脚51の接地位置または収納位置の切り替えを容易に変更することができる。
また、補助脚51は、ロックピース23と杖補助具3を構成するスライダ52の上端52fを当接させ、連結バネ53の付勢力を利用して、スライダ52を上下動可能とし、スライダクランク機構によって、スライダ52の上下動を補助脚51の開閉の動きに変換することができる。即ち、杖本体2の長手方向に沿って、ホルダー4及び脚ユニット5を収納位置又は接地位置へと上下に動かす簡単な作業かつ小さな力で、補助脚51の開閉を切り替えることができる。
更に、上下方向におけるホルダー4及び脚ユニット5の収納位置又は接地位置での各位置は、ホルダー4を杖本体2に対して回転させるだけで、ロックピース23を収納位置溝部43又は接地位置溝部42に嵌合させ、固定状態とすることができる。杖補助具3を収納位置及び接地位置で固定することで、補助脚51を開いた使用する状態や、補助脚51を閉じて収納した状態を安定した構造とすることができる。
また、杖本体2に対する加工は、ロックピース23を取り付けて固定する貫通孔を形成する作業のみであり、容易に杖補助具3を取り付けることができる。また、杖本体2を加工する領域も小さいため、杖本体2自体の強度も充分に担保することができる。
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図10(a)及び図10(b)に示す第2の実施の形態である杖100は、平面視で略C字状のロックピース123がネジ145を介して、杖本体102に取り付けられた構造となっている。なお、杖100とロックピース123の取付構造が、上述した第1の実施の形態の杖1と異なり、その他の杖補助具3の構造は同様であるので、その説明を省略する。
より詳細には、ロックピース123は、中央の貫通孔123aの部分に杖本体102が挿通可能であり、杖本体102を挿通した状態で、ネジ145を締めつけて貫通孔123aの径を小さくして、ロックピース123を杖本体102の外周面に固定している。即ち、上下方向において、杖1の先端側から一定の距離の位置にロックピース123が固定されている点は、上述したロックピース23と同様である。
また、杖補助具3を杖本体102の長手方向に沿って上下に移動させることで、ロックピース123を、収納位置溝部43又は接地位置溝部42に嵌合可能な高さ位置まで移動させることができる。
また、図10(b)の真ん中の図に示すように、ガイド溝41に沿って、ロックピース123は上下方向に案内される。接地位置溝部42又は収納位置溝部43の位置で、杖本体102を中心にロックピース123を回転させると、各溝部にロックピースを嵌合させて、上下方向への移動を規制して、杖補助具3を固定することができる。
このように第2の実施の形態で示す杖100は、杖本体102に貫通孔を形成する等の加工を施すことなく、杖補助具3を取り付けることができる構造となっている。このため、より簡単に、既存の杖の杖補助具3を取り付けて使用することができるものとなっている。また、杖本体2への加工による強度低下を招くことなく、より充分な強度と安定性を備えた杖にすることができる。
(第3の実施の形態)
続いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図11に示す第3の実施の形態である杖200は、杖本体202の先端側の領域に、外嵌め可能な半円筒状の被せパイプ203が被せられている。また、被せパイプ203は締め付けナット245を介して、杖本体202に固定されている。
また、被せパイプ203の外周面には、被せパイプ203より外側方向に突出したロックピース223が溶接して設けられている。また被せパイプ203の先端には、杖200の接地部220が取り付けられている。なお、杖200に対する被せパイプ203及びロックピース223の構造が、上述した第1の実施の形態の杖1と異なり、その他の杖補助具3の構造は同様であるので、その説明を省略する。また、上下方向において、杖200の先端側から一定の距離の位置にロックピース223が固定されている点は、上述したロックピース23と同様である。
また、杖補助具3を杖本体202及び被せパイプ203の長手方向に沿って上下に移動させることで、ロックピース223を、収納位置溝部43又は接地位置溝部42に嵌合可能な高さ位置まで移動させることができる。
また、ガイド溝41に沿って、ロックピース223は上下方向に案内される。接地位置溝部42又は収納位置溝部43の位置で、杖本体202を中心にロックピース223を回転させると、各溝部にロックピースを嵌合させて、上下方向への移動を規制して、杖補助具3を固定することができる。
このように第3の実施の形態で示す杖200は、杖本体202に貫通孔を形成する等の加工を施すことなく、被せパイプ203を介して杖補助具3を取り付けることができる構造となっている。このため、より簡単に、既存の杖の杖補助具3を取り付けて使用することができるものとなっている。また、杖本体2への加工による強度低下を招くことなく、より充分な強度と安定性を備えた杖にすることができる。
(第4の実施の形態)
続いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。以下、第4の実施の形態については、主に、図12〜図19を用いて説明を行い、必要に応じてその他の図を参照する。
なお、既に上述した第1の実施の形態〜第3の実施の形態と重複する部材については、同一の符号を付し、その部材に関する説明は省略する。
本発明の第4の実施の形態である杖10は、杖本体20と、杖補助具30を備えている(図12参照)。
また、杖本体20には、その先端から一定距離離れた上方の位置にロックピース230が設けられている(図12〜図16参照)。ロックピース230は、杖本体20の外周面に外嵌して固定されている。
このロックピース230が、上述したロックピースと同様に、ホルダー部40に設けられた接地位置溝部42b又は収納位置溝部43b(図19参照)と嵌合して、杖補助具30における開放形態の補助脚51の接地位置での固定、又は、収納形態の補助脚の収納位置での固定を担う部材となる。
杖補助具30は、内部にガイド孔40aが形成された筒状のホルダー部40と、ホルダー部40の下端に接続され、杖本体20の長手方向に沿って、ホルダー部40と一体的に上下に移動可能に構成された脚ユニット5を有している(図12参照)。
ホルダー部40は、ホルダー部本体40bとホルダー部底部40cで構成され、ホルダー部本体40bとホルダー部底部40cを一体化した構造の内部空間(ガイド孔40a)に、ガイドレール7が取り付けられている。
ホルダー部本体40bは、ホルダー部40の本体である。また、ホルダー部底部40cは、ホルダー部40の一部を構成すると共に、ホルダー部本体40bと脚ユニット基部55とを接続する部材である。
ホルダー部40のガイド孔40aに杖本体20が挿通されており、杖本体20の長手方向に沿って上下に移動可能に構成されている。また、ガイド孔40aは、杖本体20に固定されたロックピース230がホルダー部40の長手方向に沿って移動する際の移動経路となる。また、ガイド孔40aは上下の両端が、収納位置溝部42b及び接地位置溝部43bに連通している(図19参照)。
また、ホルダー部40の内部に取り付けられたガイドレール7は、ロックピース230がガイド孔40aを移動する際に、ロックピース230が回転する動きを規制するための規制部材である(図14参照)。なお、ガイドレール7の詳細な構造は後述する。
また、ロックピース230は、収納位置溝部42b又は接地位置溝部43bと嵌合すると、上下方向における同位置で、所定の移動量、杖本体20を中心とした回転する動きが可能となり、かつ、上下方向への移動が規制される。
このように、ロックピース230が収納位置溝部42b又は接地位置溝部43bと嵌合して、上下方向への移動が規制されることで、杖補助具30が固定されたものとなる。
また、ホルダー部40の上部には、ネジ(図示省略)を介してリング状の蓋44が固定され、ロックピース230と接地位置溝部43aが嵌合した状態から、ホルダー部40に対してロックピース230が上方に抜ける移動が規制される。
また、脚ユニット5は開閉可能な4本の補助脚51を有している。脚ユニット5は、スライダ52と、2本の連結バネ53と、4つのロッド54と、脚ユニット基部55と、4本の補助脚51を有している(図12参照)。なお、杖10は、上述した第1の実施の形態と同様に、補助脚51を開閉させるためのスライダクランク機構を有している。
上述した脚ユニット基部55とホルダー40の構造により、スライダ52、連結バネ53及びロッド54の一部が、ホルダー部40と脚ユニット基部55の内側に配置された状態となる。また、杖本体20の長手方向に沿ってホルダー部40を上下に移動させると、ホルダー部40と一体的に脚ユニット基部55が移動可能に構成されている。
[ロックピース]
ロックピース230は、図15に示すように、全体が略C字状の本体を有し、その内側に貫通230aが形成されている。また、ロックピース230の本体には、その外周面と内周面を貫通したスリット230bが形成されている。
また、ロックピース230は、その外周面の一部に凹部230cが形成され、凹部230cを構成する領域の一部にピン孔230dが形成されている。なお、ここでいうピン孔230dが本願請求項における第1の廻止め孔に該当する。
また、ロックピース230は、その外周面の一部にロック用凸部230e及び突起部230gが形成されている。また、ロックピース230は、孔の内周面にネジ溝が切られたネジ孔230fが形成されている。
ロックピース230はプラスチック等の樹脂で形成され、貫通孔230aに杖本体20を挿入して、杖本体20の外周面に外嵌めして、ネジ孔230fにネジ240(図13、図16(b)及び図16(c)参照)を挿入して締め付けることで、スリット230bの間隔が小さくなり、杖本体20にロックピース230が固定されている。
また、杖本体20の外周面には、その外周面を貫通したピン孔20dが形成されている。なお、ここでいうピン孔20dが本願請求項における第2の廻止め孔に該当する。
また、ロックピース230のピン孔230dと、杖本体20のピン孔20dが同一直線上に並ぶように、ロックピース230は杖本体20の外周面に取り付けられ、ピン孔230d及びピン孔20dに廻止めピン250が挿入されている(図13、図16(a)及び図16(b)参照)。なお、ここでいう廻止めピン250が本願請求項における廻止めピンに該当する。
このように、ロックピース230が、杖本体20に対して、ピン孔230d、ピン孔20d及び廻止めピン250を介して固定されたことで、ロックピース230が杖本体230を中心として回転する動きを規制することができる。即ち、杖本体230の外周面に沿って、ロックピース230が空回りしてしまう動きを抑制して、杖本体230とロックピース230が一体となって回転する構造とすることができる。
ここで、必ずしも、ロックピース230が略C字状の形状に形成される必要はなく、杖本体20の外周面に外嵌め可能な形状に形成されていれば充分である。
また、必ずしも、ロックピース230が、ネジ孔230fにネジ240を挿入して締め付けることで、杖本体20に固定される構造が採用される必要はなく、ロックピース230を杖本体20の外周面に固定可能であれば、その固定手段は適宜選択することができる。
また、必ずしも、ロックピース230が、杖本体20に対して、ピン孔230d、ピン孔20d及び廻止めピン250を介して固定される必要はない。但し、上述したように、杖本体230の外周面に沿って、ロックピース230が空回りしてしまう動きを抑制することができる点から、ロックピース230が、杖本体20に対して、ピン孔230d、ピン孔20d及び廻止めピン250を介して固定されることが好ましい。
また、上述した構造では、1組のピン孔230d、ピン孔20d及び廻止めピン250を設けているが、この数は1つに限定されるものではない。例えば、2組以上のピン孔230d、ピン孔20d及び廻止めピン250を設けて、杖本体20に対してロックピース230が回転する動きを、より強固に規制する構造も採用しうる。
また、ロックピース230の凹部230cは、後述するガイドレール7の凸部70と嵌合して、ガイド孔40aを移動するロックピース230が回転する動きを規制する部分となる。
また、ロックピース230のロック用凸部230eは、後述する収納位置溝部42bの段差部420aと嵌合して、収納位置溝部42bに位置したロックピース230をロック状態とする部分となる。また、突起部230gは、ロックピース230をロック状態とした後に、段差部420aと当接して、使用者が意図しない操作でロックピース230が回転して、ロック状態が容易に解除されてしまうことを抑止することができる。
[ガイドレール]
ガイドレール7は、図17に示すように、平板状の本体の両側、かつ、長手方向に沿って、凸部70が形成された形状を有している(図17(a)及び図17(b)参照)。
ガイドレール7の凸部70は、ホルダー部40のガイド孔40aにおいて、ロックピース230の凹部230cと対向可能な位置に配置されている(図18(a)及び図18(b)参照)。また、凸部70同士の距離は、凹部230cの幅よりも小さく形成されている。なお、図18(a)は、図18(b)の図で示すA−A方向で見た概略断面図である。
そのため、ガイドレール7とロックピース230が対向する位置では、凹部230cの内側に、凸部70が収まるような配置となる。これにより、ガイド孔40aに沿って、ロックピース230が移動する経路上では、ホルダー部40の内周面に対して、杖本体20の軸心を中心に、ロックピース230が回転しようとすると、凸部70が凹部230cの内周面と当接して、ロックピース230の回転の動きが規制される。
すなわち、ガイド孔40aの位置において、ロックピース230及び杖本体20が回転して、ガイド孔40aと繋がった収納位置溝部42bや接地位置溝部43bにロックピース230が到達した際に、各溝部と嵌合できなくなる不具合を抑止することができる。
このように、ホルダー部40のガイド孔40aに、ガイドレール7を設けることで、ガイド孔40aを移動するロックピース230の回転する動きを規制することが可能となる。
以上で説明した杖10について、杖補助具30を使用する際の動きの詳細について説明する。より詳細には、杖補助具3の上下方向の動きと、これに連動した補助脚51を開閉する動き、また、これを固定する動きについて説明する。
[補助脚の開放形態及び接地位置での固定]
ロックピース230と接地位置溝部42bの嵌合した状態を図19(b)の上段の左右の図で示しており(図19(a)における矢印C−C方向の断面図)
ロックピース230は、杖本体20を中心とした回転に応じて、接地位置溝部42bの位置で、ロック解除状態(図19(b)上段の左図)と、ロック状態(図19(b)の上段の右図)を取ることができる。
ロックピース230は、ロック解除状態においては、ロックピース230のロック用凸部230eと、接地位置溝部42bに形成された段差部420aとの間に隙間を有している。
そして、接地位置溝部42bで、ロック解除状態からロック状態にする際には、図19(b)で見る時計回りの方向にロックピース230及び杖本体230を回転させる(ホルダー部40を回転させる際には反時計回りの方向に回転)。
すると、段差部420aがロックピース230の湾曲部230gを乗り越え、ロック用凸部230eと接触して、それ以上に回転する動きが規制される。
また、ロックピース230のロック用凸部230eと段差部420aが接触した位置では、ホルダー部40の長手方向に沿ったロックピース230の移動も規制され、ロックピース230がロックされた状態となる。
ロックピース230が接地位置溝部43bに嵌合した状態から、回転してガイド孔40aと嵌合する向きになると、上下方向において杖本体20(ロックピース230)に対して、ホルダー部40及び脚ユニット5を下方に移動させることが可能となる(図19(b)の中段の図参照)。
また、ロックピース230が、ホルダー部40の接地位置溝部42bに嵌合して、杖本体20に対するホルダー部40及び脚ユニット5の上下方向の移動が規制されることで、接地位置での杖補助具30の構造が固定された状態となる。
この接地位置で杖補助具30が固定されることで、補助脚51で使用者の体重を支えたり、端部520を地面に接地させた際の反力が補助脚51にかかったりしても、負荷を安定して支えることができる。また、杖本体20を安定して自立させることができる。
以上のように本発明を適用した杖補助具は、杖を自立可能にすると共に、地面等に接地する際の安定性や取扱い性に優れたものとなっている。
また、本発明を適用した杖は、自立可能であると共に、地面等に接地する際の安定性や取扱い性に優れたものとなっている。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
1 杖
2 杖本体
21 グリップ
22 接地部
23 ロックピース
3 杖補助具
4 ホルダー部
41 ガイド溝
42 接地位置溝部
42a 突起部
43 収納位置溝部
44 蓋
45 ネジ
5 脚ユニット
51 補助脚
51a ピン孔
51b ピン孔
510 (補助脚の)上部側面
520 (補助脚の先端側の)端部
530 クランク部
52 スライダ
52a 貫通孔
52b バネ取付孔
52c ロッド取付溝
52d ピン孔
52e ピン孔
52f (スライダの)上端
53 連結バネ
54 ロッド
54a ピン孔
54c クランク形状
55 脚ユニット基部
55a 貫通孔
55b バネ取付孔
55c 補助脚取付溝
55d ピン孔
61 ヒンジピン
62 ヒンジピン
63 補助脚回動ピン
100 杖
102 杖本体
123 ロックピース
123a 貫通孔
145 ネジ
200 杖
202 杖本体
203 被せパイプ
220 接地部
223 ロックピース
245 締め付けナット
10 杖
20 杖本体
20d ピン孔
30 杖補助具
40 ホルダー部
40a ガイド孔
40b ホルダー部本体
40c ホルダー部底部
42b 接地位置溝部
420a 段差部
43b 収納位置溝部
230 ロックピース
230a 貫通孔
230b スリット
230c 凹部
230d ピン孔
230e ロック用凸部
230g 突起部
230f ネジ孔
240 ネジ
250 廻止めピン
7 ガイドレール
70 凸部

Claims (8)

  1. 棒状の杖の長手方向において同杖の先端部から所定の距離を有して位置すると共に、同杖の外周面に設けられたロックピースと、
    前記杖を挿通可能な貫通孔が形成され、前記ロックピースと同杖の先端部との間を移動可能な筒状の脚ユニット本体と、
    一端が前記脚ユニット本体に取り付けられ、他端が前記一端側を中心として前記杖に近接又は離間する方向に回転可能に構成されると共に、前記脚ユニット本体が前記ロックピースと当接して前記杖の先端部の方向に押された状態となることで前記他端が前記杖に近接する方向に回転して収納形態となり、かつ、前記脚ユニット本体が前記ロックピースから前記杖の先端部の方向に押された状態が解除されることで前記他端が前記杖から離間する方向に回転して開放形態となる複数の脚部と、
    前記脚ユニット本体に取り付けられ、前記杖及び前記ロックピースを挿通可能な貫通孔が形成された筒状体であり、同脚ユニットと一体的に前記杖の長手方向に移動可能に構成されると共に、前記ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が同ロックピースと当接して前記杖の先端部の方向に押された状態を固定可能な収納位置溝部と、同ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が前記杖の先端部側に位置し、かつ、前記脚部が前記杖を自立可能に支持した状態を固定可能な接地位置溝部とが、その内周面に形成されたホルダー部とを備える
    杖補助具。
  2. 前記ホルダー部を前記杖の軸心を中心に回転させることで、前記ロックピースと、前記収納位置溝部又は前記接地位置溝部とが嵌合可能に構成された
    請求項1に記載の杖補助具。
  3. 前記ロックピースは、略リング状のロックピース本体を有し、該ロックピース本体の一部にスリットが形成され、同ロックピース本体の内側に前記杖を配した状態で、前記スリットに取付け可能な固定具で、同杖の外周面に同ロックピース本体を固定する
    請求項1または請求項2に記載の杖補助具。
  4. 前記ロックピース本体には、その内周面と外周面との間を貫通した第1の廻止め孔が形成され、
    前記杖は、その外周面の前記第1の廻止め孔と対向する位置に、同杖の軸心方向に向かう第2の廻止め孔が形成され、
    前記第1の廻止め孔及び前記第2の廻止め孔に挿通され、前記杖を中心とした前記ロックピース本体の回転の動きを規制する廻止めピンとを有する
    請求項3に記載の杖補助具。
  5. 前記ホルダー部は、その内周面に、同ホルダー部の長手方向に沿って設けられ、前記収納位置溝部及び前記接地位置溝部と連通し、前記ロックピースが移動可能に構成されたガイド孔が形成され、
    前記ロックピース本体は、前記杖の軸心方向と略直交する方向から見た断面視で、その外周面の一部に凹部が形成され、
    前記ホルダー部に、同ガイド孔の長手方向に沿って取り付けられると共に、前記凹部に嵌合して、前記ホルダー部に対する前記杖の軸心を中心とした同杖及び前記ロックピースの回転の動きを規制する凸部が、その長手方向に沿って形成されたガイドレールを有する
    請求項3又は請求項4に記載の杖補助具。
  6. 前記脚部の前記一端側における前記杖の外周面と対向する領域が同杖の外周面と当接して、前記他端が同杖から離間する方向への回転が規制される
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の杖補助具。
  7. 前記脚ユニット本体は、
    前記ロックピースと当接可能に構成された第1の脚ユニット部材と、
    該第1の脚ユニット部材の前記ロックピースと当接する側と反対側に設けられ、同第1の脚ユニット部材との間に配置された同第1の脚ユニット部材を同ロックピースの方向に向けて付勢する弾性体を介して同第1の脚ユニット部材に接続された第2の脚ユニット部材とを有し、
    一端が第1のピンを介して前記第1の脚ユニット部材に取り付けられ、他端が第2のピンを介して前記脚部を回転自在に軸支したロッドを備え、
    前記脚部は、第3のピンを介して前記第2の脚ユニット部材に回転自在に軸支され、
    前記第1の脚ユニット部材をスライダ、前記第3のピンを原同軸、前記脚部の前記第2のピンと前記第3のピンの間の領域をクランクとするスライダクランク機構を構成し、
    前記第1の脚ユニット部材が前記ロックピースと当接して、前記弾性体の付勢力に抗して同第1の脚ユニット部材が前記杖の先端部の方向に押される動きに伴い、前記第3のピンを中心とする円周上を前記第2のピンが移動すると共に同第3のピンが回転して、前記脚部の前記他端が前記杖に近接する方向に回転する
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の杖補助具。
  8. 棒状に形成され、基端に把手が設けられた杖本体と、前記杖本体の長手方向において同杖本体の先端部から所定の距離を有して位置すると共に、同杖本体の外周面に設けられたロックピースと、前記杖本体を挿通可能な貫通孔が形成され、前記ロックピースと同杖本体の先端部との間を移動可能な筒状の脚ユニット本体と、一端が前記脚ユニット本体に取り付けられ、他端が前記一端側を中心として前記杖本体に近接又は離間する方向に回転可能に構成されると共に、前記脚ユニット本体が前記ロックピースと当接して前記杖本体の先端部の方向に押された状態となることで前記他端が前記杖本体に近接する方向に回転して収納形態となり、かつ、前記脚ユニット本体が前記ロックピースから前記杖本体の先端部の方向に押された状態が解除されることで前記他端が前記杖本体から離間する方向に回転して開放形態となる複数の脚部と、前記脚ユニット本体に取り付けられ、前記杖本体及び前記ロックピースを挿通可能な貫通孔が形成された筒状体であり、同脚ユニットと一体的に前記杖本体の長手方向に移動可能に構成されると共に、前記ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が同ロックピースと当接して前記杖本体の先端部の方向に押された状態を固定可能な収納位置溝部と、同ロックピースと嵌合して、前記脚ユニット本体が前記杖本体の先端部側に位置し、かつ、前記脚部が前記杖本体を自立可能に支持した状態を固定可能な接地位置溝部とが、その内周面に形成されたホルダー部とを有する杖補助具とを備える
    杖。
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