JP2020150890A - 尾数算出方法、尾数算出装置、尾数計測方法、尾数計測システム、尾数算出プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
ただし、Cdif0=C0−CS
のように求め、記録する(S110:変化量計算ステップ)。変化量計算ステップS110は、尾数算出装置100の変化量計算部110が行い、記録部190に記録すればよい。ただし、別の計算装置を用いて計算してもよい。なお、変化量計算ステップS110は、後述する尾数計算ステップS120より前に行えばよいので、尾数調査時計測ステップS330よりも後に行ってもよい。
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
ただし、Cdif1=C1−CS
のように算出する(S120:尾数計算ステップ)。尾数算出装置100の記録部190には、あらかじめ値ΔCを記録しておけばよい。また、尾数算出装置100への入力を値Cdif1としてもよいし、入力を値C1として尾数計算部120がCdif1=C1−CSの計算も行ってもよい。なお、ステップS310〜S330において尾数算出装置100で行う処理は、コンピュータに尾数算出プログラムをインストールすることで実行してもよいし、表計算プログラムなどの汎用的な計算プログラムを利用して、人が実行してもよい。
図1に本変形例の尾数計測システムの構成例、図2に本変形例の尾数計測システムのイメージを示す。図3に本変形例の尾数算出装置の構成例を示す。図5に本変形例の尾数計測方法の処理フローを示す。本変形例では、1組の参照電極210を用いる点が実施例1と異なる。
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
のように求め、記録する(S111:変化量計算ステップ)。変化量計算ステップS111は、尾数算出装置101の変化量計算部111が行い、記録部190に記録すればよい。ただし、別の計算装置を用いて計算してもよい。なお、変化量計算ステップS111は、後述する尾数計算ステップS121より前に行えばよいので、尾数調査時計測ステップS331よりも後に行ってもよい。
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
のように算出する(S121:尾数計算ステップ)。尾数算出装置101の記録部190には、あらかじめ値ΔCを記録しておけばよい。なお、ステップS210〜S331において尾数算出装置101で行う処理は、コンピュータに尾数算出プログラムをインストールすることで実行してもよいし、表計算プログラムなどの汎用的な計算プログラムを利用して、人が実行してもよい。
上述の尾数算出方法、尾数算出装置、尾数計測方法、尾数計測システム、尾数算出プログラムでは、次式
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
を用いて、尾数N1を求めている。これらの式は、計測用電極200の間の静電容量の変化が魚の体積に依存しているという仮定に基づいている。静電容量は誘電率に比例するので、直感的には、計測用電極200の間の体積N0・V0が海水から養殖魚の誘電率に変化したときの単位体積当たりの静電容量の変化量に対応する値ΔCを求め、尾数調査時に魚の平均体積に対応する値V1と値ΔCで静電容量の変化に対応する値Cdif1を除算すれば尾数N1が求められるという仮説はあり得るように思う。ただし、平行平板コンデンサの静電容量は、平板の面積に比例し間隔に反比例するので、上記の式は厳密な意味では正確ではない。そこで、上記の式が実際の尾数算出に利用できるかを確認するためにシミュレーションを行った。このシミュレーションでは、魚は相似形(長さ、幅、高さの比が一定)で成長することを前提としている。
×1.2:直径0.12m,長さ0.6m
×1.4:直径0.14m,長さ0.7m
×1.6:直径0.16m,長さ0.8m
図8の例では、以下の4種類のサイズである。
×1.2:直径0.048m,長さ0.6m
×1.4:直径0.056m,長さ0.7m
×1.6:直径0.064m,長さ0.8m
図9の例では、以下の4種類のサイズである。
×1.2:直径0.6m,長さ0.12m
×1.4:直径0.7m,長さ0.14m
×1.6:直径0.8m,長さ0.16m
図7〜9の魚投入前計測では、魚がいない状態(基準状態)での静電容量を求めている。なお、養殖魚の大きさの違いにより解析条件に差が生じるため、図7〜9で魚がいない状態での静電容量のシミュレーション結果が少し異なっている。投入時計測では、サイズ×1.0が10尾、×1.2が20尾、×1.4が10尾投入されたとしている。投入時計測が、上述の初期状態での静電容量の測定に相当する。図7〜9の常時計測1〜6は、尾数調査時の例として設定した6つの例を示している。そして、それぞれの尾数調査時の養殖魚のサイズの分布と尾数を設定している。投入時よりも尾数が減っているのは、死んだ養殖魚がいることを想定している。
上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
100,101 尾数算出装置
110,111 変化量計算部
120,121 尾数計算部
190 記録部
200 計測用電極
210 参照電極
300,301 静電容量測定装置
900 生簀
Claims (8)
- 生簀の魚の数である尾数を算出する尾数算出方法であって、
前記生簀に魚がいない状態に相当する状態を基準状態、前記生簀内の尾数が既知の時を初期状態、前記生簀内の尾数を調査する時を尾数調査時とし、
初期状態の尾数をN0、初期状態の魚の平均体積と比例する値をV0、前記生簀に設置された1組の計測用電極の間の静電容量の初期状態と基準状態との差に対応する値をCdif0、尾数調査時の魚の平均体積と比例する値をV1、前記計測用電極の間の静電容量の尾数調査時と基準状態との差に対応する値をCdif1とし、
静電容量の変化量に関する値ΔCを
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
のように求める変化量計算ステップと、
尾数調査時の尾数N1を
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
のように算出する尾数計算ステップと、
を実行する尾数算出方法。 - 生簀の魚の数である尾数を算出する尾数算出装置であって、
前記生簀に魚がいない状態に相当する状態を基準状態、前記生簀内の尾数が既知の時を初期状態、前記生簀内の尾数を調査する時を尾数調査時とし、
初期状態の尾数をN0、初期状態の魚の平均体積と比例する値をV0、前記生簀に設置された1組の計測用電極の間の静電容量の初期状態と基準状態との差に対応する値をCdif0、尾数調査時の魚の平均体積と比例する値をV1、前記計測用電極の間の静電容量の尾数調査時と基準状態との差に対応する値をCdif1とし、
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
のように求めた静電容量の変化量に関する値ΔCを記録した記録部と、
尾数調査時の尾数N1を
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
のように算出する尾数計算部と、
を備える尾数算出装置。 - 生簀の魚の数である尾数を計測する尾数計測方法であって、
前記生簀に魚がいない状態に相当する状態を基準状態、前記生簀内の尾数が既知の時を初期状態、前記生簀内の尾数を調査する時を尾数調査時とし、
初期状態の尾数をN0、初期状態の魚の平均体積と比例する値をV0、前記生簀に設置された1組の計測用電極の間の静電容量の初期状態と基準状態との差に対応する値をCdif0、尾数調査時の魚の平均体積と比例する値をV1、前記計測用電極の間の静電容量の尾数調査時と基準状態との差に対応する値をCdif1とし、
前記生簀に魚がいない状態での前記計測用電極の間の静電容量に対応する値CSを計測する基準状態計測ステップと、
初期状態での前記計測用電極の間の静電容量に対応する値C0を計測し、尾数N0と値V0を取得する初期状態計測ステップと、
尾数調査時の前記計測用電極の間の静電容量に対応する値C1を計測し、値V1を取得する尾数調査時計測ステップと、
静電容量の変化量に関する値ΔCを
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
ただし、Cdif0=C0−CS
のように求める変化量計算ステップと、
尾数調査時の尾数N1を
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
ただし、Cdif1=C1−CS
のように算出する尾数計算ステップと、
を実行する尾数計測方法。 - 生簀の魚の数である尾数を計測する尾数計測方法であって、
前記生簀に魚がいない状態に相当する状態を基準状態、前記生簀内の尾数が既知の時を初期状態、前記生簀内の尾数を調査する時を尾数調査時とし、
初期状態の尾数をN0、初期状態の魚の平均体積と比例する値をV0、前記生簀に設置された1組の計測用電極の間の静電容量の初期状態と基準状態との差に対応する値をCdif0、尾数調査時の魚の平均体積と比例する値をV1、前記計測用電極の間の静電容量の尾数調査時と基準状態との差に対応する値をCdif1とし、
前記生簀の近傍に1組の参照電極が設置されており、
前記参照電極の間の静電容量を、前記生簀に魚がいない状態での前記計測用電極の間の静電容量とあらかじめ定めた誤差の範囲に入るように調整または補正する参照電極調整ステップと、
初期状態での、前記計測用電極の間の静電容量と前記参照電極の間の静電容量の差に対応する値Cdif0を計測し、尾数N0と値V0を取得する初期状態計測ステップと、
尾数調査時における、前記計測用電極の間の静電容量と前記参照電極の間の静電容量の差に対応する値Cdif1を計測し、値V1を取得する尾数調査時計測ステップと、
静電容量の変化量に関する値ΔCを
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
のように求める変化量計算ステップと、
尾数調査時の尾数N1を
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
のように算出する尾数計算ステップと、
を実行する尾数計測方法。 - 生簀の魚の数である尾数を計測する尾数計測システムであって、
前記生簀に魚がいない状態に相当する状態を基準状態、前記生簀内の尾数が既知の時を初期状態、前記生簀内の尾数を調査する時を尾数調査時とし、
初期状態の尾数をN0、初期状態の魚の平均体積と比例する値をV0、前記生簀に設置された1組の計測用電極の間の静電容量の初期状態と基準状態との差に対応する値をCdif0、尾数調査時の魚の平均体積と比例する値をV1、前記計測用電極の間の静電容量の尾数調査時と基準状態との差に対応する値をCdif1とし、
前記計測用電極と、
前記計測用電極の間の静電容量を測定する静電容量測定装置と、
記録部と変化量計算部と尾数計算部とを有する尾数算出装置と、
を備え、
前記変化量計算部は、
前記静電容量測定装置が測定した結果に基づいて、
ΔC=Cdif0/(N0・V0)
のように静電容量の変化量に関する値ΔCを計算し、前記記録部に記録し、
前記尾数計算部は、
前記静電容量測定装置が測定した結果に基づいて、
尾数調査時の尾数N1を
N1=Cdif1/(ΔC・V1)
のように算出する
ことを特徴とする尾数計測システム。 - 請求項5記載の尾数計測システムであって、
水中に配置する1組の参照電極も備え、
前記参照電極の間の静電容量は、前記生簀に魚がいない状態での前記計測用電極の間の静電容量とあらかじめ定めた誤差の範囲に入るように調整または補正されており、
値Cdif0は、初期状態での、前記計測用電極の間の静電容量と前記参照電極の間の静電容量の差に対応する値であり、
値Cdif1は、尾数調査時における、前記計測用電極の間の静電容量と前記参照電極の間の静電容量の差に対応する値である
ことを特徴とする尾数計測システム。 - 請求項6記載の尾数計測システムであって、
前記静電容量測定装置は、前記計測用電極の間の静電容量と前記参照電極の間の静電容量の差に対応するデータを出力する
ことを特徴とする尾数計測システム。 - 請求項2記載の尾数算出装置として、コンピュータを機能させるための尾数算出プログラム。
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