JP2020150353A - アンテナシステム - Google Patents

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【課題】複数のビーム形成ができ、アンテナ素子の増加に伴う回路規模の増大を軽減できるアンテナシステムを提供する。【解決手段】実施形態のアンテナシステムは、第1のアレイアンテナと、送信部と、第2のアレイアンテナと、送信ウェイト決定部と、を持つ。第1のアレイアンテナは、複数の第1のアンテナ素子を有する。送信部は、第1のアンテナ素子に対応する送信ウェイトを信号に乗じた送信信号を第1のアンテナ素子それぞれに供給する。第2のアレイアンテナは、第1のアレイアンテナから供給される送信信号を入力し、入力した送信信号を第1のアレイアンテナへの方向と異なる方向へ送信する複数の第2のアンテナ素子を有する。送信ウェイト決定部は、第2のアレイアンテナの送信ビーム形状と、第2のアンテナ素子の位置とに応じて定まる第2のアンテナ素子それぞれの位相、又は位相及び振幅に基づいて、第1のアンテナ素子の送信ウェイトを決定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、アンテナシステムに関する。
アレイアンテナを用いた送受信性能の向上を図るためにアンテナ素子の数を増やすと、アレイアンテナが大型になるとともに、信号処理を行う回路規模が増大する。また、複数のビームを形成するには回路規模が増大してしまう。このように、単にアンテナ素子を増やしてアレイアンテナの性能向上を図ると、回路規模の増大に伴って製造コストが増加してしまう。アンテナ素子数の増加に伴う回路規模の増大を抑える手法として、空間給電方式を適用したアレイアンテナがある。空間給電方式を適用することで、アンテナ素子数の増加に伴う回路規模の増大を抑えられる。しかし、複数のビームを形成する場合には2次アレイ側で各ビーム形成に応じた位相制御が必要となり、回路規模の増大を抑えられない場合がある。
特許第4005949号公報
吉田、「改訂 レーダ技術」、電子情報通信学会、1996年、pp.289−291 吉田、「改訂 レーダ技術」、電子情報通信学会、1996年、pp.119−123 吉田、「改訂 レーダ技術」、電子情報通信学会、1996年、pp.134−135 谷萩、「ディジタルフィルタと信号処理」、コロナ社、2001年、pp.120−165 吉田、「改訂 レーダ技術」、電子情報通信学会、1996年、pp.144−145 Merrill I. Skolnik, "Introduction to radar systems," McGRAW-HILL Inc., 1980, pp.428-430 吉田、「改訂 レーダ技術」、電子情報通信学会、1996年、pp.260−264 Jian Li, Petre Stoica, "MIMO Radar Signal Processing," John Wiley & Sons, Inc., 2009, pp.1-5
本発明が解決しようとする課題は、複数のビーム形成ができ、アンテナ素子の増加に伴う回路規模の増大を軽減できるアンテナシステムを提供することである。
実施形態のアンテナシステムは、第1のアレイアンテナと、送信部と、第2のアレイアンテナと、送信ウェイト決定部と、を持つ。第1のアレイアンテナは、複数の第1のアンテナ素子を有する。送信部は、複数の第1のアンテナ素子それぞれに対応する送信ウェイトを信号に乗じた送信信号を複数の第1のアンテナ素子それぞれに供給する。第2のアレイアンテナは、第1のアレイアンテナから供給される送信信号を入力し、入力した送信信号を第1のアレイアンテナへの方向と異なる方向へ送信する複数の第2のアンテナ素子を有する。送信ウェイト決定部は、第2のアレイアンテナで形成する送信ビーム形状と、第2のアンテナ素子それぞれの位置とに応じて定まる第2のアンテナ素子それぞれの位相、又は位相及び振幅に基づいて、複数の第1のアンテナ素子それぞれの送信ウェイトを決定する。
第1の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図。 第1の実施形態における1次アンテナの構成例を示す図。 第1の実施形態におけるアンテナモジュールの構成例を示す図。 第1の実施形態における1次アンテナのビーム角度と、2次アンテナの開口面のウェイト(振幅及び位相)との関係を示す図。 第1の実施形態における2次アンテナに係る座標系の一例を示す図。 第1の実施形態における送信ウェイトを算出する手順を示す図。 第1の実施形態におけるアンテナシステムにおいて複数の送信ビームを形成する場合の1次アンテナの動作例を示す図。 第1の実施形態におけるアンテナシステムにおいて複数の送信ビームを形成する場合の1次アンテナの他の動作例を示す図。 第2の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図。 第2の実施形態におけるアンテナモジュールの構成例を示す図。 第2の実施形態における1次アンテナの構成例を示す図。 第3の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図。 第3の実施形態における1次アンテナの構成例を示す図。 第3の実施形態におけるアンテナモジュールの構成例を示す図。 第4の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図。 第5の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図。 第6の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図。
以下、実施形態のアンテナシステムを、図面を参照して説明する。以下の実施形態では、同一の符号を付した構成要素は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図である。第1の実施形態のアンテナシステムは、複数のアンテナ素子を有する、1次アンテナ1及び2次アンテナ2を備える。1次アンテナ1は、DBF(Digital Beam Forming)方式を適用した送信を2次アンテナ2に向けて行う(非特許文献1)。2次アンテナ2は、1次アンテナ1から空間給電により供給される信号を送信する。2次アンテナ2は、複数のアンテナモジュール21(21−1,21−2,…,21−Ns)を有する。2次アンテナ2において形成される送信ビーム(b1,b2,…,bBt)の形状は、1次アンテナが送信する信号を制御することにより定められる。送信ビームの形状は、メインローブの方向及び角度応答、サイドローブの方向及び角度応答を含んでもよい。以下、1次アンテナ1及び2次アンテナ2の構成例について説明する。
図2は、第1の実施形態における1次アンテナ1の構成例を示す図である。1次アンテナ1は、信号生成部11と、複数のアンテナ素子16(16−1,16−2,…,16−Np)とを備える。NpはNsより小さい値でもよい。すなわち、2次アンテナ2のアンテナ素子の数より、1次アンテナ1のアンテナ素子16の数が少なくてもよい。Np個のアンテナ素子16は、規則的に配列され、アレイアンテナ(第1のアレイアンテナ)を形成する。更に、1次アンテナ1は、各アンテナ素子16に対応する、DA(Digital-Analog)変換器12(12−1,12−2,…,12−Np)、周波数変換器13(13−1,13−2,…,13−Np)及びHPA(High Power Amplifier;大電力増幅器)14(14−1,14−2,…,14−Np)を送信部として備える。信号生成部11は、信号生成器111と、送信ウェイト決定部112と、各アンテナ素子16に対応する乗算器113(113−1,113−2,…,113−Np)とを備える。
信号生成器111は、パルス又は連続波を含む信号を生成し、生成した信号を各乗算器113−1〜113−Npに供給する。信号生成器111により生成される信号の周波数及び振幅は、外部より入力されるビーム制御信号で与えられる。パルスを含む信号が生成される場合は、パルス幅及びパルス間隔もビーム制御信号で与えられる。信号生成器111により生成される信号は、パルス変調が施された信号であってもよい。なお、生成される信号を定めるパラメータは、予め定められてもよい。
送信ウェイト決定部112は、2次アンテナ2において形成する送信ビーム形状と、2次アンテナ2に備えられる複数のアンテナ素子それぞれの位置とに基づいて、複数のアンテナ素子16−1〜16−Npそれぞれに対応する送信ウェイトを決定する。2次アンテナ2において形成する送信ビーム形状は、ビーム制御信号で与えられる。送信ウェイト決定部112は、アンテナ素子16ごとに決定した送信ウェイトを、対応する乗算器113に供給する。送信ウェイト決定部112が各送信ウェイトを決定する手順については、後述する。
乗算器113−1は、信号生成器111から供給される信号にアンテナ素子16−1に対応する送信ウェイトを乗じて送信信号を算出する。乗算器113−1は、算出した送信信号をDA変換器12−1へ供給する。乗算器113−2〜113−Npは、乗算器113−1と同様に、対応するアンテナ素子16の送信ウェイトを乗じて送信信号を算出し、送信信号をDA変換器12−2〜12−Npそれぞれに供給する。
信号生成部11に備えられる、信号生成器111、送信ウェイト決定部112及び複数の乗算器113それぞれの動作は、ディジタル回路を用いたり、それぞれの動作を指示するプログラムをDSP(Digital Signal Processor)や汎用のCPU(Central Processing Unit)で実行したりすることで実現してもよい。ディジタル回路を実現するハードウェアには、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いてもよい。
DA変換器12−1は、乗算器113−1から供給されるディジタルの送信信号をアナログの送信信号に変換し、アナログの送信信号を周波数変換器13−1に供給する。周波数変換器13−1は、DA変換器12−1から供給される送信信号の周波数をRF(Radio Frequency)帯に変換し、RF帯の送信信号をHPA14−1に供給する。HPA14−1は、周波数変換器13−1から供給される送信信号を増幅し、増幅した送信信号をアンテナ素子16−1に供給する。送信信号は、アンテナ素子16−1から送出される。
DA変換器12−2〜12−Np、周波数変換器13−2〜13−Np及びHPA14−2〜14−Npは、DA変換器12−1、周波数変換器13−1及びHPA14−1それぞれと同様に動作する。アンテナ素子16−2〜16−Npに対応する送信ウェイトを乗じた送信信号は、アンテナ素子16−2〜16−Npからそれぞれ送出される。
図3は、第1の実施形態におけるアンテナモジュール21の構成例を示す図である。アンテナモジュール21は、2つのアンテナ素子211、215と、HPA213とを有する。アンテナ素子211の指向方向は、複数のアンテナ素子16により形成されるアレイアンテナに向けられている。アンテナ素子211は、1次アンテナの各アンテナ素子16から送出される送信信号が伝送空間において合成された信号を受信する。アンテナ素子211で受信された信号は、HPA213により増幅され、アンテナ素子215から送出される。アンテナ素子215の指向方向は、アンテナ素子211と異なる方向に向けられている。アンテナモジュール21は、1次アンテナ1の各アンテナ素子16から供給される送信信号をアンテナ素子211で取得し、取得した信号を増幅して1次アンテナ1に向かう方向と異なる方向へ送信信号を送出する。
2次アンテナ2は、図1に示すように、複数のアンテナモジュール21を有する。アンテナモジュール21は規則的に配列され、複数のアンテナ素子215は、アレイアンテナ(第2のアレイアンテナ)を形成する。複数のアンテナ素子211は、1次アンテナ1側に向けられたアレイアンテナを形成する。図1に示すように、これら2つのアレイアンテナの指向方向が、互いに逆向きとなるように、複数のアンテナ素子211及び複数のアンテナ素子215が配列されてもよい。また、2つのアレイアンテナの指向方向が任意の角度差を有するように、複数のアンテナ素子211及び複数のアンテナ素子215が配列されてもよい。
2次アンテナ2の各アンテナモジュール21は、1次アンテナ1の各アンテナ素子16から送出される送信信号が空間合成された信号を取得する。各アンテナモジュール21が1次アンテナ1から取得する信号の振幅及び位相は、アンテナモジュール21のアンテナ素子211の位置と1次アンテナ1との位置に応じて異なる。アンテナ素子211で取得した信号の振幅及び位相が、2次アンテナの各アンテナ素子215の振幅及び位相のウェイトとなる。
図4は、第1の実施形態における1次アンテナ1のビーム角度と、2次アンテナ2の開口面のウェイト(振幅及び位相)との関係を示す図である。2次アンテナの開口面は、各アンテナ素子215により形成されるアレイアンテナの開口面である。図4に示すように、1次アンテナ1の複数のアンテナ素子16で形成されるアレイアンテナで角度Θ方向にビームを形成した場合、2次アンテナ2の各アンテナ素子211の位置で取得される信号の振幅及び位相が、アンテナ素子211に接続されるアンテナ素子215のウェイトとなる。2次アンテナ2は、各アンテナ素子211の位置に応じたウェイトで定まる送信ビームを形成する。このように、1次アンテナ1のアンテナ素子16で形成されるアレイアンテナの送信ビームに応じて、2次アンテナ2のアンテナ素子215で形成されるアレイアンテナの送信ビームが形成される。すなわち、2次アンテナ2における送信ビームの形状は、1次アンテナ1における送信ウェイトで制御できる。
ここで、1次アンテナ1における送信ウェイトを決定する手法、すなわち1次アンテナ1における送信ビームを形成する手法について説明する。2次アンテナ2における送信ビームの走査を考慮すると、2次アンテナ2における送信ビームの出力は、式(1)で表される。なお、図1及び図4では2次アンテナ1のアンテナ素子215がリニアアレイを形成する場合を示したが、式(1)はアンテナ素子215がプラナアレイを形成する場合を表している。
Figure 2020150353
式(1)に示すように、送信ビームの角度応答(AZp,ELp)は、2次アンテナ2の各素子の信号に、素子に対応する複素ウェイトを乗じた総和となる(非特許文献2)。式(1)において、AZp及びELpは、送信ビームの指向方向の方位角及び仰角を表す。Wsnは、2次アンテナ2のn(n=1,2,…,Ns)番目のアンテナ素子215の複素ウェイトを表す。Xsnは、2次アンテナ2のn番目のアンテナ素子215で送信される信号を表す。
複素ウェイトWsnを要素とする複素ウェイトベクトルWsは、図5に示す座標系において式(2)で表される。図5は、第1の実施形態における2次アンテナ2に係る座標系の一例を示す図である。XYZ軸の3次元座標系が2次アンテナ2におけるアレイアンテナの位相中心を原点として設定されている。
Figure 2020150353
式(2)において、Asnは、2次アンテナ2のn番目のアンテナ素子215に対応するサイドローブ低減用ウェイトを表す。サイドローブ低減用ウェイトとして、例えばテーラー分布を用いてもよい(非特許文献3)。jは、虚数単位を表す。xsn、ysn及びzsnは、n番目のアンテナ素子215の位置座標を表す。図5に示すように、アレイアンテナの位相中心が位置座標における原点である。kpx、kpy及びkpzは、式(3)で与えられる。
Figure 2020150353
式(3)において、λは送信される信号の波長である。AZp及びELpは、2次アンテナ2におけるアレイアンテナの位相中心からみたAZ軸及びEL軸のビーム指向角を表す。
Ns個のアンテナ素子215それぞれに対する振幅及び位相のウェイトベクトルWsは、図4で示したように、2次アンテナ2のアンテナ素子211それぞれの位置で定まる。ウェイトベクトルWsに基づいて、1次アンテナ1のアンテナ素子16−1〜16−Npそれぞれの送信ウェイトが算出される。送信ウェイトの算出は、送信ウェイト決定部112により行われる。
図6は、第1の実施形態における送信ウェイトを算出する手順を示す図である。まず、送信ウェイト決定部112は、2次アンテナ2におけるNs個のアンテナ素子211の位置それぞれに対応する角度Θであって、1次アンテナ1のアンテナ素子16−1〜16−Npで形成されるアレイアンテナの位相中心からみたsinΘ軸(空間周波数軸)における角度Θを算出する。送信ウェイト決定部112は、位置それぞれに対応する角度Θを用いて、Ns個のアンテナ素子211のウェイトWsn(n=1,2,…,Ns)を、sinΘ軸のウェイトWsn’に変換する。ウェイトWsnをsinΘ軸のウェイトWsn’へ変換するのは、1次アンテナ1のアレイアンテナの開口分布を逆フーリエ変換で算出する際に、sinΘ軸における等間隔の信号が必要となるためである。アレイアンテナの開口分布と、sinΘ軸における等間隔の直交ビームとは、フーリエ変換の関係にある。
次に、送信ウェイト決定部112は、アンテナ素子16−1〜16−Npで形成されるアレイアンテナの開口分布を算出するために、Ns個のウェイトWsn’に対して補間手法により等間隔に配置されるNp個の点それぞれにおけるウェイトWsconvを抽出する。補間手法には、スプライン補間などの公知の補間手法を用いる。送信ウェイト決定部112は、抽出したウェイトWsconvに対する逆フーリエ変換により、Np個の複素ウェイトを算出する。逆フーリエ変換により算出されるNp個の複素ウェイトが、Np個のアンテナ素子16−1〜16−Npそれぞれの送信ウェイトとして得られる。アンテナ素子16−1〜16−Npそれぞれの送信ウェイトを要素とする送信ウェイトベクトルWpは、式(4)で表される。
Figure 2020150353
式(4)において、FFT[・]はフーリエ変換を表し、IFFT[・]は逆フーリエ変換を表す。Wsconvは、2次アンテナ2の各アンテナ素子215に対するウェイトベクトルWsを変換して得られる複素ウェイトベクトルを表す。
複素ウェイトベクトルWsconvから1次アンテナ1の送信ウェイトベクトルWpを求める手法は、FIR(Finite Impulse Response)の周波数フィルタを設計する際のタップ係数を求める手法と同様である(非特許文献4)。すなわち、所望の周波数応答を満足する時間軸の振幅及び位相のタップ係数を算出する手法は、複素ウェイトベクトルWsconvに対応する送信ウェイトベクトルWpを算出する手法として利用できる。したがって、送信ウェイト決定部112は、逆フーリエ変換を用いた手法に代えて、上述のタップ係数を算出する手法や他の手法を用いてもよい。
上述した送信ウェイトベクトルWpを求める手法は、1次アンテナ1と2次アンテナ2とが充分に離隔しているファーフィールド条件を満たす場合である(非特許文献5)。ファーフィールド条件が満たされない場合、送信ウェイト決定部112は、近傍界の条件を含めて、1次アンテナ1の送信ビームの形状を定める送信ウェイトベクトルWpを決定する。すなわち、1次アンテナ1の各アンテナ素子16から送信される信号と、2次アンテナ2の各アンテナ素子211までの経路長及びアンテナ素子211の角度応答とによる振幅及び位相の変化を考慮した手法を用いる。式(4)に示した逆フーリエ変換を用いる手法では、Wsconv及びWpをベクトル形式で表現した。しかし、近傍界の条件を考慮する場合、より分かりやすくするためにベクトルの要素(n,n2)を用いて表現する。この場合、複素ウェイトベクトルWsconvは、式(5)で表される。
Figure 2020150353
式(5)において、Wsconv(n2)は、ウェイトベクトルWsを変換して得られる複素ウェイトベクトルのn2(n2=1,2,…,Np)番目の要素を表す。Xps(n,n2)は、1次アンテナ1のn(n=1,2,…,Np)番目のアンテナ素子16と、補間手法により得られる2次アンテナ2のn2番目の仮想のアンテナ素子との位置から決まる振幅及び位相を表す。仮想のアンテナ素子は、ウェイトWsconvを抽出する際に補間手法により等間隔に配置されるNp個の点に仮想的に設けられたアンテナ素子である。仮想のアンテナ素子の位置は、sinΘ軸における位置である。振幅及び位相を表すXps(n,n2)は、式(6)で得られる。
Figure 2020150353
式(6)において、A12(・)は、アンテナ素子16と仮想のアンテナ素子との位置関係と互いの角度応答とにより決まる振幅及び位相を表す。L12(・)は、アンテナ素子16と仮想のアンテナ素子との位置により定まる経路長を表す。xpn、ypn及びzpnはアンテナ素子16の位置を表し、xsn2、ysn2及びzsn2は仮想のアンテナ素子の位置を表す。kは(2π/λ)であり、λは送信される信号の波長である。
送信ウェイト決定部112は、Np個の点それぞれにおいて、式(5)の右辺と左辺との値が等しく、又は差分が一定以下になる送信ウェイトベクトルWpを数値計算に算出する。数値計算における送信ウェイトベクトルWpの初期値として、ファーフィールド条件における式(4)で得られるベクトルを用いることにより、数値計算の演算時間を削減できる。
送信ウェイト決定部112は、以上のようにして、2次アンテナ2で形成するビーム形状に応じて定まる各アンテナ素子211、215の位相及び振幅から、アンテナ素子16−1〜16−Npに対する送信ウェイトベクトルWpを決定する。なお、送信ウェイトが振幅及び位相に対するウェイトを含む場合を説明したが、送信ウェイトは振幅に対するウェイトを含まずともよい。
図7及び図8は、第1の実施形態におけるアンテナシステムにおいて複数の送信ビームb1〜bBtを形成する場合の1次アンテナ1の動作例を示す図である。アンテナシステムが、図1に示すように、複数の送信ビームb1〜bBtを形成する場合、1次アンテナ1において、信号生成器111は生成する信号の周波数を一定の周期で変更し、送信ウェイト決定部112が送信ビームb1〜bBtに応じた送信ウェイトベクトルWpを決定し、各乗算器113−1〜113−Npに送信ウェイトを供給する。これらの動作により、1次アンテナ1は、図7に示すように、時分割に送信ビームを切り替えることで、2次アンテナ2に複数の送信ビームb1〜bBtを形成させる。
1次アンテナ1が複数の送信ビームb1〜bBtを同時に形成する場合、信号生成器111が、送信信号の周波数帯をBt個に分割した各周波数帯の信号を生成する。この場合、送信ウェイト決定部112が、送信ビームb1〜bBtそれぞれに応じた送信ウェイトベクトルWpを決定し、各乗算器113−1〜113−Npに送信ウェイトを供給する。各乗算器113−1〜113−Npは、分割された各周波数帯の信号に、送信ビームに応じた送信ウェイトを乗じて、周波数帯の信号ごとに送信ビームの信号を算出する。各乗算器113−1〜113−Npは、算出した各送信ビームの信号を合成してDA変換器12−1〜12−Npに供給する。これらの動作により、1次アンテナ1は、図8に示すように、分割した周波数帯それぞれに送信ビームを割り当てることで、2次アンテナ2に複数の送信ビームb1〜bBtを形成させる。アンテナシステムは、複数の送信ビームを形成する際に各送信ビームに異なる周波数帯を用いるので、送信ビーム間のアイソレーションを維持しつつ、独立に制御できるマルチ送信ビームを形成できる。
なお、図8に示す例では、複数の送信ビームを同時に形成するために周波数帯を分割する動作を説明した。しかし、1次アンテナ1は、周波数帯の分割に代えて、相互干渉が少ない異なる符号系列を用いて送信ビーム間のアイソレーションを維持してもよい。相互干渉が少ない符号系列として、M系列を用いてもよい(非特許文献6)。
第1の実施形態のアンテナシステムは、2次アンテナ2の各アンテナモジュール21で位相制御を行わない簡単な構成であり、1次アンテナ1の送信ビームを変えることで2次アンテナ2の各アンテナ素子215に対する振幅及び位相を制御できる。これにより、2次アンテナ2のアレイアンテナにおける複数の送信ビーム形成を高性能かつ低コストで実現できる。また、2次アンテナ2におけるアンテナモジュール21が簡単な構成であるため、2次アンテナ2の開口面を広くする場合においても、回路規模の増大を軽減でき、製造コストも抑制できる。
また、1次アンテナ1が、アンテナ素子16−1〜16−Npで形成されるアレイアンテナの送信ビームをDBFで制御するため、2次アンテナ2の各アンテナ素子215に対するウェイト設定の自由度が高くでき、使用状況に応じた角度応答を有する送信ビームの形成が可能である。また、上述したように、アンテナシステムは、2次アンテナ2のアンテナモジュール21を変更せずに形成する送信ビームの数を変更することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、信号を送信するアンテナシステムを説明した。第2の実施形態では、信号を受信するアンテナシステムについて説明する。図9は、第2の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図である。第2の実施形態のアンテナシステムは、複数のアンテナ素子を有する、2次アンテナ3及び1次アンテナ4を備える。2次アンテナ3は、複数のアンテナモジュール31(31−1,32−2,…,32−Ns)を有する。各アンテナモジュール31で受信された信号は、空間給電により1次アンテナ4へ供給される。1次アンテナ4は、空間給電される信号にDBF方式を適用して、2次アンテナ3における複数の受信ビーム(b1,b2,…,bBr)を形成する。受信ビームの形状は、メインローブの方向及び角度応答、サイドローブの方向及び角度応答を含んでもよい。以下、2次アンテナ3及び1次アンテナ4の構成例について説明する。
図10は、第2の実施形態におけるアンテナモジュール31の構成例を示す図である。アンテナモジュール31は、2つのアンテナ素子311、313と、LNA(Low Noise Amplifier;低雑音増幅器)312とを有する。アンテナ素子311の指向方向は、第1アンテナ4へ向かう方向と異なる方向に向けられている。アンテナ素子311は、受信した信号をLNA312に供給する。アンテナ素子313は、LNA312で増幅された信号を1次アンテナ4に空間給電で供給する。アンテナ素子313の指向方向は、アンテナ素子311の指向方向と異なる方向に向けられている。アンテナモジュール31は、1次アンテナ4への方向と異なる方向から到来する信号をアンテナ素子311で受信して増幅し、1次アンテナ4へ供給する。
2次アンテナ3は、図9に示すように、複数のアンテナモジュール31を有する。アンテナモジュール31は、規則的に配列され、複数のアンテナ素子311はアレイアンテナを形成する。複数のアンテナ素子313は、1次アンテナ4側に向けられたアレイアンテナを形成する。図9に示すように、これら2つのアレイアンテナの指向方向が、互いに逆向きとなるように、複数のアンテナ素子311及び複数のアンテナ素子313が配列されてもよい。また、2つのアレイアンテナの指向方向が任意の角度差を有するように、複数のアンテナ素子311及び複数のアンテナ素子313が配列されてもよい。
図11は、第2の実施形態における1次アンテナ4の構成例を示す図である。1次アンテナ4は、複数のアンテナ素子41(41−1,41−2,…,42−Np)を備える。Np個のアンテナ素子41は、規則的に配列され、アレイアンテナを形成する。1次アンテナ4は、各アンテナ素子41に対応する、LNA42(42−1,42−2,…,42−Np)、周波数変換器43(43−1,43−2,…,43−Np)及びAD(Analog-Digital)変換器44(44−1,44−2,…,44−Np)を備える。更に、1次アンテナ4は、ビーム形成部45を備える。ビーム形成部45は、受信ウェイト決定部451と、各アンテナ素子41に対応する乗算器452(452−1,452−2,…,452−Np)と、加算器453とを備える。
LNA42−1は、アンテナ素子41−1で受信された信号を増幅し、増幅した信号を周波数変換器43−1へ供給する。周波数変換器43−1は、LNA42−1から供給される信号の周波数をRF帯からベースバンドの信号に変換し、ベースバンドの信号をAD変換器44−1へ供給する。AD変換器44−1は、周波数変換器43−1から供給される信号をディジタルの信号に変換し、ディジタルの信号を乗算器452−1へ供給する。
LNA42−2〜42−Np、周波数変換器43−2〜43−Np、AD変換器44−2〜44−Npは、LNA42−1、周波数変換器43−1及びAD変換器44−1とそれぞれと同様に動作する。アンテナ素子41−2〜41−Npで受信された信号に増幅、周波数変換及びAD変換が施され、乗算器452−2〜452−Npに供給される。
受信ウェイト決定部451は、2次アンテナ3において形成する受信ビーム形状と、2次アンテナ2に備えられる複数のアンテナ素子313それぞれの位置とに基づいて、複数のアンテナ素子41−1〜41−Npそれぞれに対応する受信ウェイトを決定する。2次アンテナ3において形成する受信ビーム形状は、ビーム制御信号で与えられる。受信ウェイト決定部451は、アンテナ素子41ごとに決定した受信ウェイトを、対応する乗算器452に供給する。受信ウェイト決定部451が各受信ウェイトを決定する手順は、第1の実施形態における送信ウェイト決定部112が各送信ウェイトを決定する手順と同様であり、その手順の説明を省略する。
乗算器452−1は、AD変換器44−1から供給されるディジタルの信号に、アンテナ素子41−1に対応する受信ウェイトを乗じて受信信号を算出する。乗算器452−1は、算出した受信信号を加算器453へ供給する。乗算器452−2〜452−Npは、乗算器452−1と同様に、AD変換器44−2〜44−Npから供給されるディジタルの信号に、アンテナ素子41−2〜41−Npに対応する受信ウェイトを乗じて受信信号を算出する。乗算器452−2〜452−Npそれぞれは、算出した受信信号を加算器453へ供給する。加算器453は、乗算器452−1〜452−Npそれぞれから供給される受信信号を加算合成し、合成により得られる信号を受信ビーム信号として外部へ出力する。
ビーム形成部45に備えられる、受信ウェイト決定部451、複数の乗算器452及び加算器453それぞれの動作は、ディジタル回路を用いたり、それぞれの動作を指示するプログラムをDSPや汎用のCPUで実行したりすることで実現してもよい。ディジタル回路を実現するハードウェアには、ASICやFPGAなどを用いてもよい。
第2の実施形態におけるアンテナシステムは、受信ウェイト決定部451が複数の受信ビームそれぞれに対応する各アンテナ素子41の受信ウェイトを算出し、加算器453が受信ビームごとに受信信号の加算合成を行う。これらの動作により、図9に示すように、1次アンテナ4は、2次アンテナ3における複数の受信ビームb1〜bBrを同時に形成できる。2次アンテナ3に移相器などを設けずとも、1次アンテナ4の受信ビームを変えることで2次アンテナ3のアレイアンテナにおける受信ビーム形状を制御できる。これにより、2次アンテナ3における複数の受信ビーム形成を高性能かつ低コストで実現できる。また、2次アンテナ3におけるアンテナモジュール31が簡単な構成であるため、2次アンテナ3の開口面を広くする場合においても、回路規模の増大を軽減でき、製造コストも抑制できる。
なお、2次アンテナ3の開口面を4つに分割し、各分割開口面の信号に基づいたΣ、ΔAZ及びΔELのモノパルスビーム(非特許文献7)を形成する場合、1次アンテナ4のアンテナ素子41で形成されるアレイアンテナの開口面を4つに分割してΣ、ΔAZ及びΔELのモノパルスビームを形成すればよい。第2の実施形態におけるアンテナシステムにおいて、モノパルスビームを適用することで、自由度が高く、かつ角度分解能を高めた受信ビームを利用することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では信号を送信するアンテナシステムを説明し、第2の実施形態では信号を受信するアンテナシステムを説明した。第3の実施形態では、これらのアンテナシステムを組み合わせてレーダ装置として利用できるアンテナシステムを説明する。図12は、第3の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図である。第3の実施形態のアンテナシステムは、複数のアンテナ素子を有する、1次アンテナ5及び2次アンテナ6を備える。2次アンテナ6は、複数のアンテナモジュール61(61−1,61−2,…,61−Ns)を有する。
1次アンテナ5は、DBF方式を適用した送信により、2次アンテナ6の各アンテナモジュール61に空間給電を行う。2次アンテナ6の各アンテナモジュール61は、1次アンテナ5から供給される信号を送信する。また、2次アンテナ6は、各アンテナモジュール61で受信した信号を空間給電により、1次アンテナ5に供給する。1次アンテナ5は、空間給電される信号にDBF方式を適用して、2次アンテナ6における複数の送受信ビーム(b1,b2,…,bBr)を形成する。
図13は、第3の実施形態における1次アンテナ5の構成例を示す図である。1次アンテナ5は、複数のアンテナ素子16−1〜16−Npを備える。Np個のアンテナ素子16は、規則的に配列され、アレイアンテナを形成する。更に、1次アンテナ5は、各アンテナ素子16に対応する、サーキュレータ15(15−1,…,15−Np)、DA変換器12(12−1,…,12−Np)、周波数変換器13(13−1,…,13−Np)、HPA14(14−1,…,14−Np)、LNA42(42−1,…,42−Np)、周波数変換器43(43−1,…,43−Np)及びAD変換器44(44−1,…,44−Np)を備える。複数のアンテナ素子16−1〜16−Npを用いて送信と受信とを行うため、送信系統と受信系統とを分離するサーキュレータ15−1〜15−Npを介して、アンテナ素子16−1〜16−Npと、HPA14−1〜14−Np及びLNA42−1〜42−Npとが接続されている。
図14は、第3の実施形態におけるアンテナモジュール61の構成例を示す図である。アンテナモジュール61は、2つのアンテナ素子211、215と、HPA213と、LNA321と、2つのサーキュレータ212、214とを備える。1次アンテナ5と同様に、アンテナ素子211を用いて送信と受信とを行うため、送信系と受信系とを分離するサーキュレータ212を介して、アンテナ素子211と、HPA213及びLNA312とが接続されている。また、サーキュレータ214を介して、アンテナ素子215と、HPA213及びLNA312とが接続されている。
第3の実施形態におけるアンテナシステムは、図12に示すように、複数の送受信ビームb1〜bBtrを形成する。送受信ビームは、送信ビームと受信ビームとの組み合わせである。アンテナシステムをレーダ装置として利用する場合、送信ビームの方向に応じて受信ビームを形成する。アンテナシステムが複数の送受信ビームを形成する場合、第1の実施形態において説明したように、時分割又は周波数分割により複数の送信ビームを形成する。受信に関しては、未知の目標にて反射された信号を検出する必要があるため、アンテナシステムは、複数の受信ビームを同時に形成する必要がある。
具体的には、ビーム形成部45は、各送信ビームと同一方向受信ビームを形成する受信ウェイトを決定する。また、ビーム形成部45は、各送信ビームで用いた周波数帯に応じて、各AD変換器44から供給されるディジタル信号の周波数帯を分離し、分離した信号それぞれに対応する受信ウェイトを乗じて受信ビームの受信信号を算出する。ビーム形成部45は、周波数帯ごとに受信信号を合成して、各受信ビームの受信ビーム信号を得る。なお、ビーム形成部45は、送信ウェイト決定部112において決定された各送信ビームの送信ウェイトを受信ウェイトとして用いてもよい。
第3の実施形態のアンテナシステムのように第1及び第2の実施形態のアンテナシステムを組み合わせることで、2次アンテナ6に送受信ビームの走査に係る回路を備えずとも、1次アンテナ5の送信ビーム及び受信ビームを変えることで、2次アンテナ6のアレイアンテナにおける送受信ビームの形状を制御できる。これにより、2次アンテナ6における複数の送受信ビーム形成を高性能かつ低コストで実現できる。
なお、第3の実施形態のアンテナシステムでは、1次アンテナ5に備えられる複数のアンテナ素子16を送信及び受信で使用する構成を説明した。しかし、この構成に限ることなく、1次アンテナ5は、送信に使用する送信アンテナ素子と、受信に使用する受信アンテナ素子(第3のアンテナ素子)とを備えてもよい。1次アンテナ5が送信アンテナ素子及び受信アンテナ素子を備える場合、1次アンテナ5は、サーキュレータ15−1〜15−Npを備えずともよい。この場合においても、ビーム形成部45は、前述の動作と同じ動作を行う。送信アンテナ素子及び受信アンテナ素子は、規則的に配列されアレイアンテナを形成する。送信アンテナ素子及び受信アンテナ素子は、アレイアンテナにおいて、交互に配置されたり、任意のパターンで配置されたりしてもよい。また、送信に使用する送信アンテナ素子と、受信に使用する受信アンテナ素子とを分ける場合、アンテナシステムは、1次アンテナ5に代えて、第1の実施形態の1次アンテナ1と、第2の実施形態の1次アンテナ4とを備えてもよい。また、アンテナシステムは、一部のアンテナ素子16を送信及び受信で使用するとともに、前述の送信アンテナ素子及び受信アンテナ素子を備えてもよい。
また、第3の実施形態のアンテナシステムでは、2次アンテナ6に備えられる複数のアンテナモジュール61が、送信及び受信を行う構成を説明した。しかし、この構成に限ることなく、2次アンテナ6が、第1の実施形態のアンテナモジュール21と、第2の実施形態のアンテナモジュール31(第4のアンテナ素子)とを備えてもよい。2次アンテナ6が、アンテナモジュール21、31を備える場合、アンテナモジュール21、31は、規則的に配列されアレイアンテナを形成する。この場合においても、1次アンテナ5は、前述の動作と同じ動作を行う。アンテナモジュール21、31は、アレイアンテナにおいて、交互に配置されたり、任意のパターンで配置されたりしてもよい。また、2次アンテナ6は、送信及び受信を行うアンテナモジュール61と、送信を行うアンテナモジュール21と、受信を行うアンテナモジュール31とを備えてもよい。
(第4の実施形態)
第3の実施形態のアンテナシステムでは、1次アンテナ5が備えるアンテナ素子16−1〜16−Npと、2次アンテナ6が備える各アンテナモジュール61との距離及び各アンテナ素子の角度応答に応じて、1次アンテナ5と2次アンテナ6との間で空間給電される信号のレベルが低下する場合がある。空間給電される信号のレベル低下は、送受信ビームの劣化を生じさせることがある。第4の実施形態では、このような信号のレベル低下を補償するアンテナシステムを説明する。
図15は、第4の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図である。第4の実施形態のアンテナシステムは、第3の実施形態のアンテナシステムと同じ構成を備える。図15に示すように、アンテナ素子16−1〜16−Npで形成されるアレイアンテナから他のアンテナモジュール61よりも遠くに位置するアンテナモジュール61−1、61−Nsでは、1次アンテナ5から空間給電される送信信号のレベルが低下する。このレベルの低下は、空間経路長に応じて経路損失が大きくなるためである。また、各アンテナ素子16の向きと、アンテナモジュール61のアンテナ素子211の向きとの角度がアンテナモジュール61ごとに異なることで生じる角度応答特性の差により、送信信号のレベルに差が生じる。
第4の実施形態におけるアンテナモジュール61では、上述の送信信号のレベル低下及びレベル差を補償するために、2次アンテナ6におけるアンテナモジュール61の位置及び角度応答特性の差に応じてHPA213の増幅率を高くする。各アンテナモジュール61のHPA213の増幅率を、経路損失及び角度応答特性の差により生じる送信信号のレベル差を小さくするように定める。すなわち、空間経路長が長く経路損失が大きいほど、増幅率を大きくし、角度応答特性が小さいほど、HPA213の増幅率を大きくする。このようにHPA213(第1の増幅器)の増幅率を定めることにより、各アンテナ素子215の送信電力を一様でき、2次アンテナ6において形成する送信ビームの精度を向上させることができる。
送信信号のレベル低下及びレベル差により、送信信号のレベルがHPA213の入力許容範囲より低くなる場合、HPA213が動作しないことがある。このような場合には、送信信号のレベルを入力許容範囲に含む増幅器をHPA213の前段に設けたり、各アンテナモジュール61における送信信号のレベルに適した入力許容範囲を有する増幅器をHPA213として用いたりしてもよい。
2次アンテナ6から空間給電される信号を1次アンテナ5で受信する場合においても、送信信号と同様に、信号のレベル低下が生じることがある。これは、1次アンテナ5のアンテナ素子16で形成されるアレイアンテナの開口面の振幅分布を一様としているのに対し、空間給電される信号の開口面における振幅分布にばらつきが生じて、信号の振幅が所望の振幅とずれるためである。
1次アンテナ5のアレイアンテナの開口面における振幅分布を一様にするように、信号レベルの低下に応じてアンテナモジュール61のLNA312の増幅率を大きくする。このようにLNA312(第2の増幅器)の増幅率を定めることにより、1次アンテナ5のアレイアンテナにおける振幅分布が一様になり、ビーム形成部45がDBF方式で形成する受信ビームの精度を向上させることができる。
なお、各アンテナモジュール61のHPA213及びLNA312の増幅率は、経路損失(経路距離)に応じて定めてもよい。
(第5の実施形態)
第4の実施形態では、1次アンテナの各アンテナ素子と2次アンテナとの各アンテナ素子との間における経路損失及び角度応答特性の差を、2次アンテナのアンテナモジュールにおける信号増幅により補償するアンテナシステムについて説明した。第5の実施形態では、他の手法により経路損失及び角度応答特性の差を低減させるアンテナシステムについて説明する。
図16は、第5の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図である。第5の実施形態のアンテナシステムは、1次アンテナ5と、2次アンテナ6aとを備える。2次アンテナ6aは、第3の実施形態の2次アンテナ6と同様に、複数のアンテナモジュール61(61−1,61−2,…,61−Ns)を有する。2次アンテナ6aでは、1次アンテナ5のアンテナ素子16で形成されるアレイアンテナのビームパターンが一様となるように、複数のアンテナモジュール61が規則的に配列される面が湾曲している点が、2次アンテナ6と異なる。すなわち、2次アンテナ6aでは、各アンテナモジュール61のアンテナ素子211から1次アンテナ5のアレイアンテナまでの距離差が小さくなるように、複数のアンテナ素子211で形成されるアレイアンテナの開口面が湾曲している。
上述のように、2次アンテナ6の端部を1次アンテナ5側に近づけて開口面を1次アンテナ5側に湾曲させることにより、2次アンテナ6aの端部における経路損失を抑えるとともに、角度応答のレベルを変化させることができ、信号レベルの低下を抑える。各アンテナモジュール61のアンテナ素子211を配列する面(アレイアンテナの開口面)を湾曲させることにより、1次アンテナ5と2次アンテナ6aとの間における経路損失及び角度応答特性の差を低減して、2次アンテナ6aにおいて形成する送信ビームの精度を向上させることができる。
また、アレイアンテナの開口面を湾曲した曲面とすることにより、平面に比べて配列するアンテナモジュール61の数を増やすことができる。これにより、2次アンテナ6aで送信ビームを形成する場合に、送信出力を増加させることができる。なお、2次アンテナ6aの複数のアンテナ素子211で形成されるアレイアンテナの開口面を上述のように湾曲させる一方で、複数のアンテナ素子215で形成されるアレイアンテナの開口面を湾曲させずに平面としてもよい。
(第6の実施形態)
第1〜第5の実施形態では、アンテナシステムが1次アンテナと2次アンテナとを1つずつ備える場合について説明した。この場合、2次アンテナの開口面を大きくしようとすると、経路損失及び角度応答特性の差を考慮して1次アンテナと2次アンテナとの離隔距離を長くする必要がある。そのため、2次アンテナの開口面を大きくしようとすると、開口面方向だけでなく、開口面に対する奥行き方向にもアンテナシステムは大きくなってしまう。第6の実施形態では、2次アンテナの開口面を大きくする場合において、奥行き方向の寸法の増加を抑えるアンテナシステムについて説明する。
図17は、第6の実施形態におけるアンテナシステムの構成例を示す図である。第6の実施形態のアンテナシステムは、複数の1次アンテナ5(5−1,5−2,…,5−P)と、複数の2次アンテナ6(6−1,6−2,…,6−P)とを備える。1次アンテナ5と2次アンテナ6とは、一対一に対応付けられている。第6の実施形態では、アンテナシステムに要求される開口をP分割し、分割した開口ごとに2次アンテナ6が設置され、2次アンテナ6ごとに1次アンテナ5が設置される。各1次アンテナ5が備える複数のアンテナ素子16で形成されるアレイアンテナのビームパターンのビーム幅(ビーム角度幅)が一定であっても、分割した開口ごとに2次アンテナ6を設置することにより、奥行き方向の寸法の増加を軽減できる。
アンテナシステムにおいて許容できる奥行き方向の寸法Dと、1次アンテナ5のビーム角度θbwとが定まると、式(7)で2次アンテナ6の開口長Lが定まる。分割数Pは、アンテナシステムに要求される開口長Lallを、式(7)で算出される開口長Lで除算し、小数点以下を切り上げることで決定される。
Figure 2020150353
第6の実施形態におけるアンテナシステムは、2次アンテナ6の開口を大きくする際の奥行き方向の寸法の増加を軽減するだけでなく、1次アンテナ5と2次アンテナ6との組ごとに送信する信号の偏波や周波数を変えることで種々の目標や利用環境に対応したロバストな運用を可能にする。また、2次アンテナ6ごとに変調方式を変えることで、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)を構成できる(非特許文献8)。MIMOを構成した場合、複数の2次アンテナ6において送信に用いる2次アンテナ6と受信に用いる2次アンテナ6との組み合わせの自由度を増やして、アンテナシステムにおけるマルチビーム形成や不要波抑圧性能の向上などの性能向上を図ることができる。
なお、以上説明した各実施形態において、送信ウェイト決定部112が演算により送信ウェイトを決定する構成について説明した。しかし、この構成に限ることなく、2次アンテナで形成する送信ビームごとの送信ウェイトを記憶したテーブルを送信ウェイト決定部112が有し、ビーム制御信号で指定される送信ビームに対応する送信ウェイトをテーブルから選択してもよい。また、送信ウェイト決定部112は、信号生成部11の外部に設けられてもよい。同様に、受信ウェイト決定部451も、受信ビームごとの受信ウェイトを記憶したテーブルを有し、ビーム制御信号で指定される受信ビームに対応する受信ウェイトをテーブルから選択してもよい。また、受信ウェイト決定部451は、ビーム形成部45の外部に設けられてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第2のアレイアンテナ(2次アンテナ2、6)で形成する送信ビーム形状と、第2のアンテナ素子(アンテナ素子215)それぞれの位置とに応じて定まる第2のアンテナ素子それぞれの位相、又は位相及び振幅に基づいて、複数の第1のアンテナ素子(アンテナ素子16)それぞれの送信ウェイトを決定する送信ウェイト決定部を持つことにより、送信ウェイトを変化させることで第2のアンテナ素子の振幅及び位相を制御できる。この振幅及び位相の制御により、第2のアレイアンテナにおいて位相制御を行わずとも、第2のアレイアンテナにおける複数の送信ビーム形成ができ、第2のアンテナ素子の増加に伴う回路規模の増大を軽減できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,4,5…1次アンテナ;2,3,6,6a…2次アンテナ;11…信号生成部;12…DA変換器;13,43…周波数変換器;14,213…HPA;15,212,214…サーキュレータ;16,41,211,215,311,313…アンテナ素子;21,31,61…アンテナモジュール;42,312…LNA;44…AD変換器;45…ビーム形成部;111…信号生成器;112…送信ウェイト決定部;113,452…乗算器;451…受信ウェイト決定部;453…加算器

Claims (10)

  1. 複数の第1のアンテナ素子を有する第1のアレイアンテナと、
    前記複数の第1のアンテナ素子それぞれに対応する送信ウェイトを信号に乗じた送信信号を前記複数の第1のアンテナ素子それぞれに供給する送信部と、
    前記第1のアレイアンテナから供給される前記送信信号を入力し、入力した前記送信信号を前記第1のアレイアンテナへの方向と異なる方向へ送信する複数の第2のアンテナ素子を有する第2のアレイアンテナと、
    前記第2のアレイアンテナで形成する送信ビーム形状と、前記第2のアンテナ素子それぞれの位置とに応じて定まる前記第2のアンテナ素子それぞれの位相、又は位相及び振幅に基づいて、前記複数の第1のアンテナ素子それぞれの前記送信ウェイトを決定する送信ウェイト決定部と、
    を備えるアンテナシステム。
  2. 前記第2のアレイアンテナで受信される信号を、前記複数の第1のアンテナ素子それぞれで取得し、取得した信号に対応する受信ウェイトを乗じて合成するビーム形成部と、
    前記第2のアレイアンテナで形成する受信ビーム形状と前記第2のアンテナ素子それぞれの位置とに応じて定まる前記複数の第2のアンテナ素子それぞれの位相、又は位相及び振幅に基づいて、前記受信ウェイトを決定する受信ウェイト決定部と、
    を更に備える、請求項1のアンテナシステム。
  3. 前記第1のアレイアンテナは、複数の第3のアンテナ素子を有し、
    前記第2のアレイアンテナから供給される信号を、前記複数の第3のアンテナ素子それぞれで取得し、取得した信号に対応する受信ウェイトを乗じて合成するビーム形成部と、
    前記第2のアレイアンテナで形成する受信ビーム形状と、前記第2のアンテナ素子それぞれの位置とに応じて定まる前記複数の第2のアンテナ素子それぞれの位相、又は位相及び振幅に基づいて、前記受信ウェイトを決定する受信ウェイト決定部と、
    を更に備える、請求項1のアンテナシステム。
  4. 前記第2のアレイアンテナは、前記複数の第2のアンテナ素子それぞれで受信した信号を前記第1のアレイアンテナに向けて供給する、
    請求項2又は請求項3のアンテナシステム。
  5. 前記第2のアレイアンテナは、複数の第4のアンテナ素子を有し、
    前記第2のアレイアンテナは、前記複数の第4のアンテナ素子それぞれで受信した信号を前記第1のアレイアンテナに向けて供給する、
    請求項2又は請求項3のアンテナシステム。
  6. 前記送信信号は、複数の周波数帯の信号を含み、
    前記送信ウェイト決定部は、前記第2のアレイアンテナで形成する複数の送信ビーム形状に応じて、前記複数の周波数帯それぞれの信号に対する前記送信ウェイトを算出する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項のアンテナシステム。
  7. 前記第2のアレイアンテナは、前記複数の第2のアンテナ素子それぞれが送信する前記送信信号を増幅する第1の増幅器と、前記複数の第2のアンテナ素子それぞれが受信する信号を増幅して前記第1のアレイアンテナに向けて供給する第2の増幅器とを有し、
    前記第1及び第2の増幅器の増幅率は、前記第2のアンテナ素子と前記第1のアレイアンテナとの距離が長いほど大きい、
    請求項2又は請求項3のアンテナシステム。
  8. 前記第2のアレイアンテナにおいて前記複数の第2のアンテナ素子それぞれ配置される面は、前記第2のアンテナ素子それぞれと前記第1のアレイアンテナとの距離の差が小さくなるように湾曲している、
    請求項2又は請求項3のアンテナシステム。
  9. 複数の前記第1のアレイアンテナと、
    複数の前記第1のアレイアンテナそれぞれに対応する、前記送信部、前記送信ウェイト決定部、前記ビーム形成部、前記受信ウェイト決定部及び前記第2のアレイアンテナとを備える、
    請求項2又は請求項3のアンテナシステム。
  10. 複数の第1のアンテナ素子を有する第1のアレイアンテナと、
    前記複数の第1のアンテナ素子それぞれで受信される信号に受信ウェイトを乗じて合成するビーム形成部と、
    前記第1のアレイアンテナへの方向と異なる方向の信号を受信し、受信した信号を前記第1のアレイアンテナへ供給する複数の第2のアンテナ素子を有する第2のアレイアンテナと、
    前記第2のアレイアンテナで形成する受信ビーム形状と前記第2のアンテナ素子それぞれの位置とに応じて定まる前記複数の第2のアンテナ素子それぞれの位相、又は位相及び振幅に基づいて、前記受信ウェイトを決定する受信ウェイト決定部と、
    を備えるアンテナシステム。
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