JP2020150286A - 発光装置 - Google Patents

発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020150286A
JP2020150286A JP2020106231A JP2020106231A JP2020150286A JP 2020150286 A JP2020150286 A JP 2020150286A JP 2020106231 A JP2020106231 A JP 2020106231A JP 2020106231 A JP2020106231 A JP 2020106231A JP 2020150286 A JP2020150286 A JP 2020150286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
translucent member
light
emitting element
emitting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020106231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6947997B2 (ja
Inventor
聡 七條
Satoshi Shichijo
聡 七條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2016151344A external-priority patent/JP6724639B2/ja
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP2020106231A priority Critical patent/JP6947997B2/ja
Publication of JP2020150286A publication Critical patent/JP2020150286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6947997B2 publication Critical patent/JP6947997B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】より高輝度な発光装置を提供することを目的とする。【解決手段】発光素子10と、平面視で発光素子10の上面に内包され、接着材を用いず、下面が発光素子10の上面に直接接合された、第1蛍光体21を含有する第1透光性部材20と、第1透光性部材20の上面と上面に連なる側面の一部を露出し、第1透光性部材20の側面の他の一部と、発光素子10の第1透光性部材20から露出する上面とを被覆し、第2蛍光体31を含有する第2透光性部材30と、第1透光性部材20の側面の一部、第2透光性部材30の側面及び発光素子10の側面を被覆する光反射性部材60とを備える発光装置。【選択図】図1B

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、半導体発光素子は、蛍光灯に代わる照明用の光源のみならず、車両のヘッドライ
トなどの投光器、投光照明等の良好な指向性及び高い輝度を有する光源として利用されて
いる。
例えば、特許文献1の発光装置は、高い輝度を可能とするために、発光素子を被覆して
接合される透光性部材の外周側面を下面に向かって広がる傾斜面とし、その下面のうち、
発光素子と接合されていない部分と傾斜面とが光反射性樹脂で被覆されている。
特開2010−272847号
しかしながら、車両用途等の発光装置には、より高輝度な光を照射する光源が求められ
ている。
本発明の一実施形態の発光装置は、
発光素子と、
前記発光素子の上面に接し、平面視で発光素子より小さい面積を有し、第1蛍光体を含
有する第1透光性部材と、
前記第1透光性部材の上面を露出し、前記第1透光性部材の側面と、前記発光素子の前
記第1透光性部材から露出する上面とを被覆し、第2蛍光体を含有する第2透光性部材と

前記第2透光性部材の側面及び前記発光素子の側面を被覆する光反射性部材と、を備え
る。
本発明の一実施形態の発光装置は、より高輝度な発光装置とすることができる。
本発明の実施形態1の発光装置を示す概略平面図である。 図1AのA−A'線断面図である。 実施形態1の発光装置の第2透光性部材の周辺を示す概略断面図である。 本発明の実施形態2の発光装置を示す概略平面図である。 図2AのB−B'線断面図である。 実施形態2の発光装置の発光素子の周辺を示す概略断面図である。
本願においては、各図面が示す部材の大きさ、位置関係等は、説明を明確にするため誇
張していることがある。以下の説明において、同一の名称及び符号は、同一又は同質の部
材を示しており、詳細説明を適宜省略する。一実施例及び一実施形態において説明された
内容は、他の実施例及び他の実施形態等に利用可能である。
<実施形態1>
本発明に係る実施形態1の発光装置100は、図1A乃至1Cに示すように、発光素子
10と、発光素子10の上面に接し、平面視で発光素子10より小さい面積を有し、第1
蛍光体21を含有する第1透光性部材20と、第1透光性部材20の上面を露出し、第1
透光性部材20の側面と、第1透光性部材20から露出する発光素子10の上面とを被覆
し、第2蛍光体31を含有する第2透光性部材30と、第2透光性部材30の側面及び発
光素子10の側面を被覆する光反射性部材60と、を備える。
以下、各部材について、詳細に説明する。
(発光素子10)
発光素子10は、発光ダイオード等の半導体発光素子を用いることができる。発光素子
10は任意の波長のものを選択することができる。発光素子10は、透光性基板10aと
、透光性基板10a上に形成された半導体積層体10bと、半導体積層体10bの表面に
設けられた正負一対の電極10cと、を含むことができる。発光素子10は、1つの発光
装置において1つ又は複数搭載されていてもよい。発光素子10は、単一の透光性基板1
0a上に単一の半導体積層体10bを有する発光素子でもよいし、単一の透光性基板10
a上に複数の半導体積層体10bを有する発光素子でもよい。
発光素子10の中の半導体積層体10bは、複数の半導体層が積層されたものである。
半導体積層体の一例としては、第1導電型半導体層(例えばn型半導体層)、発光層(活
性層)および第2導電型半導体層(例えばp型半導体層)の3つの半導体層を含むことが
できる。紫外光や、青色光から緑色光の可視光を発光可能な半導体層としては、例えば、
III−V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体等の半導体材料から形成すること
ができる。具体的には、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)
等の窒化物系の半導体材料を用いることができる。
発光素子10が有する透光性基板10aには、例えば、上記の窒化物系半導体材料の場
合、サファイア(Al)、スピネル(MgAl)のような透光性の絶縁性材
料や、半導体積層体からの発光を透過する半導体材料(例えば、窒化物系半導体材料)を
用いることができる。ここでの透光性とは、発光素子から出射される光の少なくとも60
%以上、好ましくは80%程度以上を透過し得る性質を指す。
発光素子10が有する一対の電極10cは、半導体積層体10bの同一面側(つまり透
光性基板10aと反対側の面)に配置されている。発光素子10は、一対の電極10cが
形成された面を下面として、下面と対向する上面(つまり透光性基板10aの表面)を主
な光取り出し面としている。
一対の電極10cは、上述した第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層と、それぞ
れ、電流−電圧特性が直線又は略直線となるようなオーミック接続されるものであれば、
単層構造でもよいし、積層構造でもよい。このような電極は、当該分野で公知の材料及び
構成で、任意の厚みで形成することができる。また、電極としては、例えばCu、Au、
Ag、AuSn等の金属が好適である。
(第1透光性部材20)
第1透光性部材20は、発光素子10の上面に接し、発光素子10から出射される光を
透過させ、外部に放出することが可能な部材である。第1透光性部材20は第1蛍光体2
1を含有する。
第1透光性部材20は、上面と、上面と対向する下面と、上面と下面との間に位置する
側面とを有する。上面は、発光装置100の発光面として、発光素子10からの光を外部
に出射する面であり、下面は、発光素子10の光取り出し面を被覆する面である。
第1透光性部材20の上面と下面とは、それぞれ略平坦面であり、互いに略平行である
ことが好ましい。本明細書において略平行とは、いずれか一方の面が他方の面に対して±
5°程度の傾斜が許容されることを意味する。このような形状により、発光面となる第1
透光性部材20の上面において、正面輝度が均一な発光色むらの少ない発光装置100と
することができる。第1透光性部材20の厚み(つまり下面から上面までの高さ)は、例
えば、50〜300μm程度とすることができる。
第1透光性部材20は、平面視で発光素子10よりも小さい面積を有する。発光装置1
00の平面視において、第1透光性部材20の外縁は、発光素子10の外縁より内側に位
置することが好ましい。これにより、第1透光性部材20の上面を発光装置100の発光
面とした際に、発光面を絞った正面輝度の高い発光装置100とすることができる。
第1透光性部材20の側面は、略平坦面であり、第1透光性部材20の上面に対して略
垂直な面であることが好ましい。これにより、第1透光性部材20の上面を発光装置10
0の発光面とした際に、発光装置100の発光部となる第1透光性部材の上面と、第1透
光性部材20の上面を取り囲む後述する光反射性部材60との境界が明確となり、発光部
と非発光部との差が明確な発光装置100とすることができる。本明細書において略垂直
とは、いずれか一方の面が他方の面に対して90°±5°程度の角度を成すことを意味す
る。
本実施形態では、第1透光性部材20は、発光素子10から入射される光の少なくとも
一部を波長変換可能な第1蛍光体21を含有する。
第1透光性部材20が第1蛍光体21を含有することにより、第1透光性部材20の上
面から外部に出射される光は、発光素子10からの出射光と、第1蛍光体21により波長
変換された光との混色光となる。そのため、例えば、発光素子10から出射された青色光
と、その青色光の一部が第1蛍光体21により波長変換された黄色光とを混色させること
により、白色系の光を発する発光装置100を得ることができる。
第1蛍光体21を含有する第1透光性部材20は、例えば、蛍光体の焼結体や、樹脂、
ガラス、他の無機物等に蛍光体粉末を含有させたものが挙げられる。
第1透光性部材20に含有させる第1蛍光体21には、発光素子10からの発光で励起
可能なものが使用される。例えば、以下に示す具体例のうちの1種を単独で、又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。青色発光素子又は紫外線発光素子で励起可能な蛍
光体の具体例としては、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット
系蛍光体(例えばY(Al,Ga)12:Ce)、セリウムで賦活されたルテチウ
ム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばLu(Al,Ga)12:Ce)
、ユウロピウムおよび/又はクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム系蛍光
体(例えばCaO−Al−SiO:Eu)、ユウロピウムで賦活されたシリケー
ト系蛍光体(例えば(Sr,Ba)SiO:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例えば
Si6−zAl8−z:Eu(0<Z<4.2))、CASN系蛍光体(例えば
CaAlSiN:Eu)、SCASN系蛍光体(例えば(Sr,Ca)AlSiN
Eu)等の窒化物系蛍光体、マンガンで賦活されたフッ化珪酸カリウム系蛍光体(例えば
SiF:Mn)、硫化物系蛍光体、量子ドット蛍光体などが挙げられる。これらの
蛍光体と、青色発光素子又は紫外線発光素子と組み合わせることにより、所望の発光色の
発光装置(例えば白色系の発光装置)を得ることができる。白色に発光可能な発光装置と
する場合、第1透光性部材に含有される蛍光体の種類、濃度によって白色となるよう調整
される。このような蛍光体を第1透光性部材20に含有される場合、蛍光体の濃度を、例
えば5〜50質量%程度とすることが好ましい。
第1透光性部材20は、蛍光体の他に光拡散材を含有することができる。
第1透光性部材20に含有させることができる光拡散材としては、例えば、酸化チタン
、チタン酸バリウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等を用いることができる。
(第1透光性部材と発光素子との接合)
発光素子10と第1透光性部材20とは接着材等の接合部材を用いずに、直接接して接
合されていることが好ましい。ここで、直接接するとは、接合したい界面(つまり発光素
子10の上面と第1透光性部材20の下面)間を、接着材等の接合部材を用いることなく
原子の結び付きで接合させる接合を意味する。この直接接合は、一般的に常温接合と分類
される直接接合方式を用いることが好ましい。
第1透光性部材20と発光素子10とを直接接合させることにより、第1透光性部材2
0の放熱性を高めることができ、発光装置100の信頼性を高めることができる。特に、
第1透光性部材20は蛍光体を含有するため、蛍光体の発熱を、発光素子10を介して効
果的に放熱することができる。
本実施形態に適した直接接合方式としては、表面活性化接合、原子拡散接合、水酸基接
合等が挙げられる。
表面活性化接合は、超高真空中で不活性イオンを接合界面に照射することにより、表面
を清浄、活性化し接合する(国際公開2011/126000号参照)。
原子拡散接合は、同じく超高真空中で金属をスパッタリングし、その金属の拡散により
接合する。スパッタ膜を非常に薄くすることで、光取り出しに影響なく接合できることも
確認できている(特開2015−29079号公報参照)。なお、原子拡散接合の場合、
発光素子10と第1透光性部材20とは光取り出しに影響がないほどの薄膜の金属層を介
して接合されることになるが、本明細書においては原子拡散接合による接合も発光素子1
0と第1透光性部材20とは直接接しているものとする。
水酸基接合は接合界面に水酸基を形成し、水酸基の水素結合で発光素子10と第1透光
性部材20を接合する(特開2014−232866号公報参照)。
上記した3つの常温接合であるが、必要に応じて加熱処理を行うことで結合力が増す場
合がある。その場合、加熱は、400℃以下、好ましくは300℃以下、より好ましくは
200℃以下まで、加熱してもよい。
(第2透光性部材30)
第2透光性部材30は、第1透光性部材20の上面を露出し、第1透光性部材20の側
面と、第1透光性部材20から露出する発光素子10の上面とを被覆する。第2透光性部
材30は第2蛍光体31を含有する。
第2透光性部材30は、発光素子10の上面(つまり第1透光性部材20との接合面)
のうち、第1透光性部材20から露出する全てを被覆することが好ましい。これにより、
第1透光性部材20から露出する発光素子10の上面から出射された光は、第2蛍光体3
1を含有する第2透光性部材30へ入射され、第2蛍光体31により波長変換される。
第2透光性部材30は、第1透光性部材20の側面の少なくとも一部を被覆する。例え
ば、第1透光性部材20の側面は、全てが第2透光性部材30で被覆されていてもよいし
、上面側の一部領域は第2透光性部材30から露出していてもよい。この場合、第1透光
性部材20の側面が第2透光性部材30から露出する領域の最大長さが、第1透光性部材
20の高さ(つまり第1透光性部材20の上面から下面までの距離)の1/5程度以下で
あることが好ましい。第2透光性部材30が第1透光性部材20の側面の上端縁まで被覆
する場合は、断面視における上述の一部領域を被覆する第2透光性部材30の幅を薄くす
ることが好ましい。具体的には、断面視における上述の一部領域を被覆する第2透光性部
材30の幅は、10μm以下とすることが好ましい。これにより、第2透光性部材30か
ら外部に直接出射される光を最小限に抑えることができるため、発光装置100の発光部
となる第1透光性部材の上面と、発光部周縁の非発光部(つまり第1透光性部材20を取
り囲む光反射性部材60の上面)との輝度差が明確で、発光色むらが少ない発光装置10
0を得ることができる。
第2透光性部材30の断面形状は、第1透光性部材20から露出する発光素子10の上
面と、第1透光性部材20の側面とを含む三角形又はその変形形状とすることができる。
第1透光性部材20の側面を被覆する第2透光性部材30の幅は、第1透光性部材20の側
面の高さ方向の位置によって異なるものとすることが好ましく、具体的には、断面視にお
ける第2透光性部材の幅は、上方にいくほど先細りとなっていることが好ましい。なかで
も、第2透光性部材30は、後述する光反射性部材60側に位置する外面が、湾曲面であ
ることが好ましい。この湾曲面は、第1透光性部材20の側面と発光素子10の上面の双
方に接することが好ましい。また、この湾曲面は、光反射性部材60側に凹の湾曲面であ
ることが好ましい。このような形状によって、発光素子10から出射される光が、第2透
光性部材30の外面で、後述する光反射性部材60と相まって、適度な反射面を形成する
ことができ、反射光を発光装置の発光面側に進行させることができる。その結果、発光装
置100の光取り出し効率が向上し、より一層の高輝度、かつ高光束化を実現することが
できる。
第2透光性部材30は、第1透光性部材20の外周側面を連続して覆うことが好ましい
。つまり、第2透光性部材30は、第1透光性部材20の側面と、発光素子10の第1透
光性部材20から露出する上面とを、第1透光性部材20の外周に沿って、連続して覆う
ことが好ましい。これによって、発光素子10の第1透光性部材20から露出する上面か
ら出射される光が第2透光性部材30を介して第1透光性部材20に入射されやすくなり
、より高輝度で高光束な発光装置100とすることができる。
第2透光性部材30は、取り扱い及び加工が容易であることから、樹脂部材を用いるこ
とが好ましい。第2透光性部材30は、第2蛍光体31を含有する樹脂部材によって形成
されていることが好ましい。樹脂部材としては、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、
エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂の1種以上を含む樹脂又は
ハイブリッド樹脂等からなる樹脂部材を用いることができる。
第2透光性部材30は、第1透光性部材20と発光素子10とが接合された状態で、そ
の外周、つまり、第1透光性部材20の側面と発光素子10の上面とに、印刷、噴射、モ
ールド法、ポッティング等の公知の方法によって形成することができる。なかでも、ポッ
ティングによる形成が好ましい。ポッティングで形成することで、後述する光反射性部材
60側に凹の湾曲面を有する第2透光性部材30を容易に形成することができる。
第2透光性部材30中に含有される第2蛍光体31は第2透光性部材30の下方に配置
されていることが好ましい。つまり、第2透光性部材30に含有される第2蛍光体31の
濃度は、発光素子10に近いほど高いことが好ましい。発光素子10からの光は第2透光
性部材30の下面から入射されるため、第2透光性部材30の下方に、より高濃度に第2
蛍光体31を配置することで、第2透光性部材30中での多重散乱を抑制し、効率的な波
長変換を行うことができる。また、上述した構成により、蛍光体の発熱を、発光素子10
を介して効果的に放熱することができる。
第2蛍光体31が下方に偏って配置される第2透光性部材30は、第2透光性部材30
を、第2蛍光体31を含有する樹脂部材によって形成する際に、第2蛍光体31を樹脂部
材中で沈降させることによって容易に形成することができる。
第2透光性部材30に含有させる第2蛍光体には、発光素子10からの発光で励起可能
なものが使用される。例えば、上述した第1蛍光体の具体例の中から選択した蛍光体を用
いることができる。
第1蛍光体21と第2蛍光体31は、別の種類の蛍光体を用いてもよいが、同じ種類の
蛍光体を含むことが好ましい。第1蛍光体と第2蛍光体とが同じ種類の蛍光体を含むこと
により、発光装置100の発光面における色ばらつきの低減、及び、温度変化による色度
変化のばらつきが低減される。
(光反射性部材60)
発光装置100は、発光素子10、第1透光性部材20、第2透光性部材30を包囲す
る光反射性部材60を備える。具体的には、光反射性部材60は、第2透光性部材30を
介して、第1透光性部材20の側面及び発光素子10の上面を覆うように配置される。第
1透光性部材20の側面の一部が第2透光性部材30から露出している場合は、光反射性
部材60は、第2透光性部材30から露出する第1透光性部材21の側面を直接覆うよう
に配置される。第2透光性部材で覆われていない発光素子10の側面も光反射性部材60
で被覆される。第1透光性部材20の上面は、光反射性部材60から露出して発光装置1
00の発光面として機能する。
発光素子10が、実装基板等の基板40上に配置される際には、光反射性部材60は、
発光素子10と基板40との間にも配置されていることが好ましい。さらに、図2B及び
図2Cに示すように、発光素子10が複数の半導体積層体を有する場合は、光反射性部材
60は、複数の半導体積層体間にも配置されていることが好ましい。ある一つの半導体積
層体から出た光が、隣の半導体積層体まで伝播して減衰すること防ぎ、光取り出し効率を
上げるためである。
光反射性部材60は、発光素子10から出射される光を反射することができる材料から
形成される。具体的には、上述した第2透光性部材30と同様の樹脂部材に、光反射性物
質を含有させることにより形成することができる。光反射性物質としては、酸化チタン、
酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化
ホウ素、ムライトなどが挙げられる。光反射性部材60における光反射性物質等の含有量
は、例えば、母材となる樹脂部材100重量部に対し、光反射性物質は30〜60重量部
含有されていることが好ましく、特に45〜60重量部含有されていることが好ましい。
これにより、発光装置外部への光漏れをより抑制することが可能となり好ましい。
光反射性部材60は、例えば、射出成形、ポッティング成形、印刷法、トランスファー
モールド法、圧縮成形などで成形することができる。
発光装置100には、ツェナーダイオード等の保護素子を搭載してもよい。保護素子を
光反射性部材60に埋設することにより、発光素子10からの光が保護素子に吸収された
り、保護素子に遮光されたりすることによる光取り出しの低下を防止することができる。
このように、光反射性部材60が、平面視で発光素子より小さい面積の第1透光性部材
20の上面を露出し、上面と連なる側面を被覆することにより、第1透光性部材20の上
面が発光装置100の発光面として確定される。これにより、発光面を絞った正面輝度の
高い発光装置100とすることができる。正面輝度の高い発光装置は、特にヘッドライト
等の車載照明に適している。なお、車載照明においては、その灯火類の色についての様々
な規定が有り、例えば前照灯(ヘッドライト)の灯光の色は白色または淡黄色であり、そ
のすべてが同一であることが定められている。
ここで、第1透光性部材20の側方の領域と、第1透光性部材20から露出する発光素
子10の上面の上方の領域とは、第1透光性部材20の側面から出射される光と発光素子
10の上面から出射される光とが集中するため、より高密度の光が照射される。このよう
に、複数方向からの光が集中する領域では光反射性部材60にクラックや剥離が生じやす
いと考えられる。このため、光反射性部材60と発光素子10の上面との間に第1透光性
部材20や第2透光性部材30が介在していない場合には、光反射性部材60にクラック
や剥離等が生じた際に、発光素子10の上面から出射された光がクラックや剥離箇所を通
過して発光装置100の発光面側から漏れ出てしまう虞がある。例えば、発光素子10か
ら出射された青色光と、その青色光の一部が波長変換された黄色光とを混色させることに
より白色光を発する発光装置100を車両照明として用いた際に、発光面から出射される
白色光の他に、発光素子10から出射された青色光が漏れると、上述した車載照明として
の規定が満たされず、車両の安全性が損なわれる虞がある。
しかしながら、本実施形態では第2蛍光体を有する第2透光性部材30が、第1透光性
部材20から露出する発光素子10の上面を被覆しているため、仮に光反射性部材60に
クラックが生じても、そこから漏れる光は、発光素子10から出射された光と、第2蛍光
体により波長変換された光との混色光となるため、発光装置100の発光面側から混色光
以外の光が漏れることが抑制できる。
また、本実施形態では、最も光が集中しやすい、第1透光性部材の側面と発光素子10
の上面とが接する角部近傍を第2透光性部材で覆われているため、角部での光の集中が緩
和され、上述したクラックの発生そのものを抑制することが可能となる。
(基板40)
発光装置100では、図1A及び図1Bに示すように、発光素子10は、基板40に載
置されている。
基板40の材料としては、ガラスエポキシ、樹脂、セラミックスなどの絶縁性部材、絶
縁部材を形成した金属部材等が挙げられる。なかでも、基板の材料は、耐熱性及び耐候性
の高いセラミックスを利用したものが好ましい。セラミックス材料としては、アルミナ、
窒化アルミニウム、ムライトなどが挙げられる。これらのセラミックス材料に、例えば、
BTレジン、ガラスエポキシ、エポキシ系樹脂等の絶縁性材料を組み合わせてもよい。
基板40は、その表面に発光素子10と接続される配線50を有するものが用いられる
。配線50の材料は、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、プラチナ、チタン、タングス
テン、パラジウム、鉄、ニッケル等の金属またはこれらを含む合金等によって形成するこ
とができる。また、基板の上面に形成される配線は、発光素子10からの光を効率よく取
り出すために、その最表面が銀又は金などの反射率の高い材料で覆われていることが好ま
しい。配線50は、電解めっき、無電解めっき、蒸着、スパッタ等によって形成できる。
例えば、発光素子の基板への実装にAuバンプを用いる場合、配線の最表面にAuを用い
ることで、発光素子と基板との接合性が向上できる。
このような基板は、当該分野で公知であり、発光素子等の電子部品が実装されるために
使用される基板のいずれをも用いることができる。
<実施形態2>
次に、本発明に係る実施形態2の発光装置200について説明する。実施形態2の発光
装置は、図2A乃至図2Cに示すように、発光素子10が単一の透光性基板10a上に複
数の半導体積層体10bを備える点で、実施形態1の発光装置100とは異なっている。
実施形態2の発光装置においても、第1透光性部材20の上面を発光装置200の発光
面とした際に、発光面を絞った正面輝度の高い発光装置200とすることができる。
また、複数の半導体積層体が同一の透光性基板に形成されていることにより、輝度むら
や色むらの少ない発光装置200とすることができる。なお、図2Cでは、透光性基板1
0aの下方に半導体積層体10bが配置されている。
なお、複数の半導体積層体の間の領域は、複数方向からの光が集中する領域であるため
、上述したように、半導体積層体間に配置される光反射性部材60には、比較的クラック
や剥離が生じやすいと考えられる。しかしながら、本実施形態では一つの透光性基板10
a上に複数の半導体積層体10bを備えるため、仮に半導体積層体間の光反射性部材にク
ラックや剥離が生じても、発光素子10の上面(つまり透光性基板の表面)が第2透光性
部材で覆われていることにより、発光装置200の発光色以外の光が漏れることが抑制で
きる。
本発明の発光装置は、車載用光源のほか、照明用光源、各種インジケーター用光源、デ
ィスプレイ用光源、液晶のバックライト用光源、信号機、車載部品、看板用チャンネルレ
ターなど、種々の光源に使用することができる。
10 発光素子
10a 透光性基板
10b 半導体積層体
10c 電極
20 第1透光性部材
21 第1蛍光体
30 第2透光性部材
31 第2蛍光体
40 基板
50 配線
60 光反射性部材
100、200 発光装置

Claims (10)

  1. 発光素子と、
    平面視で前記発光素子の上面に内包され、接着材を用いず、下面が前記発光素子の上面に直接接合された、第1蛍光体を含有する第1透光性部材と、
    前記第1透光性部材の上面と前記上面に連なる側面の一部を露出し、前記第1透光性部材の側面の他の一部と、前記発光素子の前記第1透光性部材から露出する上面とを被覆し、第2蛍光体を含有する第2透光性部材と、
    前記第1透光性部材の側面の一部、前記第2透光性部材の側面及び前記発光素子の側面を被覆する光反射性部材と、を備える発光装置。
  2. 前記発光素子は、透光性基板と、前記透光性基板上に形成された半導体積層体と、前記半導体積層体上の正負の電極と、を備え、
    前記第1透光性部材は、前記透光性基板の表面に直接接合されている請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第2蛍光体は、前記第2透光性部材において、下方に偏って配置されている請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記第1蛍光体と前記第2蛍光体とは、同じ種類の蛍光体を含む請求項1又は2に記載の発光装置。
  5. 前記第2透光性部材は、前記光反射性部材側に湾曲面を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の発光装置。
  6. 前記湾曲面は、前記光反射性部材側に凹の湾曲面である請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記第2透光性部材は、前記第1透光性部材の外周側面を連続して覆う請求項1〜6のいずれか1つに記載の発光装置。
  8. 前記第2透光性部材は、樹脂部材によって形成されている請求項1〜7のいずれか1つに記載の発光装置。
  9. 前記第1透光性部材の側面の、前記第2透光性部材から露出する一部は、前記側面の上面側の1/5以下の領域である請求項1〜8のいずれか1つに記載の発光装置。
  10. 前記第1透光性部材の側面は、前記上面に対して略垂直な面である請求項1〜9のいずれか1つに記載の発光装置。
JP2020106231A 2016-08-01 2020-06-19 発光装置 Active JP6947997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020106231A JP6947997B2 (ja) 2016-08-01 2020-06-19 発光装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151344A JP6724639B2 (ja) 2016-08-01 2016-08-01 発光装置
JP2020106231A JP6947997B2 (ja) 2016-08-01 2020-06-19 発光装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016151344A Division JP6724639B2 (ja) 2016-08-01 2016-08-01 発光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020150286A true JP2020150286A (ja) 2020-09-17
JP6947997B2 JP6947997B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=72430817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020106231A Active JP6947997B2 (ja) 2016-08-01 2020-06-19 発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6947997B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192629A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Nichia Corp 発光装置の製造方法
JP2010219324A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Nichia Corp 発光装置
JP2013153094A (ja) * 2012-01-26 2013-08-08 Stanley Electric Co Ltd 発光装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192629A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Nichia Corp 発光装置の製造方法
JP2010219324A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Nichia Corp 発光装置
JP2013153094A (ja) * 2012-01-26 2013-08-08 Stanley Electric Co Ltd 発光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6947997B2 (ja) 2021-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109860381B (zh) 发光装置及其制造方法
JP6519311B2 (ja) 発光装置
JP6399017B2 (ja) 発光装置
JP5482378B2 (ja) 発光装置
TWI545808B (zh) 發光元件轉印片材之製造方法、發光裝置之製造方法、發光元件轉印片材及發光裝置
US10276767B2 (en) Light emitting device
CN110323213B (zh) 发光装置的制造方法
JP6777127B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP6481559B2 (ja) 発光装置
JP6520996B2 (ja) 発光装置及びその製造方法
CN112838156A (zh) 发光装置
JP2010272847A5 (ja)
US10873008B2 (en) Light emitting device and method of manufacturing same
JP2018206819A (ja) 発光装置及びその製造方法
US10991859B2 (en) Light-emitting device and method of manufacturing the same
JP6579159B2 (ja) 発光装置
JP6724639B2 (ja) 発光装置
KR102571070B1 (ko) 발광장치
JP6326830B2 (ja) 発光装置及びそれを備える照明装置
US10330852B2 (en) Light-emitting device
JP6947997B2 (ja) 発光装置
US10193032B2 (en) Method for manufacturing light emitting device
JP2015128143A (ja) 発光装置の製造方法
JP7054005B2 (ja) 発光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6947997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150