JP2020149307A - 植物病名診断システム、サーバ装置及び植物の病気治療方法の決定方法 - Google Patents

植物病名診断システム、サーバ装置及び植物の病気治療方法の決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】植物の病気の診断に関し、短時間でより正確に、かつ適切な対応が可能な診断を行うこと、病気の判断の情報を適切に蓄積し汎用的なものとして利用できるようにすること、を課題とする。【解決手段】サーバ装置は診断対象の植物の栽培過程での履歴を表す栽培履歴情報を取得する栽培履歴取得手段と、栽培履歴取得手段にて取得された栽培履歴情報と農場管理者端末からの画像情報とを診断者端末装置に送信する情報送信手段とを備えている。診断者端末装置は、サーバ装置からの栽培履歴情報と画像情報とに基づいた診断の結果得られる診断対象の植物の病名を表す病名情報を取得する病名情報取得手段と、診断の結果得られる診断対象の植物の病名の確からしさを表す確度情報を取得する確度情報取得手段と、病名情報と確度情報とを診断情報としてサーバ装置に送信する診断情報送信手段を備えている。【選択図】 図21

Description

本発明は、圃場における植物の病名診断システム、サーバ装置及び植物の病気治療方法の決定方法に関する。
植物の病害を遠隔診断する技術に関し、専門家に病害の画像を送り、専門家が病名を診断する、というサービスがある(非特許文献1)。しかし、この技術では、病名と、該当する画像データをもとに、病気の候補を絞り込んでいた。また画像データから病気の候補を絞り込めない場合には、別途、問診等により栽培環境の情報等を得て病名を得ていた。このような方法では時間がかかり問題であった。
ヒトに対する医療では、ある程度診断候補が絞られた段階で、可能性の高い病気に適応する薬の処方を行い、効果が見込めない場合は、薬を変更する、という対応により、患者は回復することが可能である。しかし、このような対応は、農作物の病害虫への対応においては、次の二つの理由により適さない。第一に、植物の病害虫対策の選択肢を制限する要素として、農薬の使用回数の制限がある。農作物は最終的には食用とされるものであるので、安全性を考慮する必要があり、農薬の使用回数については、栽培時期中の総使用回数に加えて、農薬に含まれる成分や農薬の分類によってより使用回数の制限が細かく規制されている。よって、病気の治療のために農薬を施した後で誤診に気付き農薬の変更の必要が生じた場合、使用回数の制限のために手を打つことができなくなる場合がある。第二に、植物の寿命が短いため、対策を打っているうちに老化したり、あるいは収穫時期を過ぎてしまう場合がある。このため、植物の病気の診断については、短時間で正確な診断をする必要がある。また、農薬の使用回数の制限のリスクを逃れる対策が必要である。
また、従来の方法では、栽培環境等、病気の判断のため情報を系統立てて得ていないため、病気の判断のための情報を汎用的なものとして蓄積することは困難であった。
PlantVillageのホームページ[2019年2月7日検索]、インターネット[https://plantvillage.psu.edu/topics/cotton]
株式会社バイオームのホームページ[2019年2月7日検索]、インターネット[https://biome.co.jp/app-biome/]
植物の病気の診断に関し、短時間でより正確に診断するための手段を提供することを課題とする。
植物の病気の診断と治療のための対応に関し、植物の寿命や収穫時期が短い特徴、及び、農薬の使用回数の制限のリスクを避ける必要があるという特徴に鑑み、適切な対応が可能な診断を行うことを課題とする。
植物の病気の判断に関し、病気の判断のための情報を系統立てて得ることにより、情報を適切に蓄積し、汎用的なものとして利用できるようにすることを課題とする。
(1)農場管理者端末装置と、診断者端末装置と、前記農場管理者端末装置及び前記診断者端末装置のそれぞれとの情報通信が可能なサーバ装置とを有し、前記農場管理者端末装置は、診断対象の植物の画像情報を前記サーバ装置に送信する画像送信手段を備え、前記サーバ装置は、前記診断対象の植物の栽培過程での履歴を表す栽培履歴情報を取得する栽培履歴取得手段と、前記栽培履歴取得手段にて取得された前記栽培履歴情報と前記農場管理者端末からの前記画像情報とを前記診断者端末装置に送信する情報送信手段とを備え、前記診断者端末装置は、前記サーバ装置からの前記栽培履歴情報と前記画像情報とに基づいた診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名を表す病名情報を取得する病名情報取得手段と、前記診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名の確からしさを表す確度情報を取得する確度情報取得手段と、前記病名情報と前記確度情報とを診断情報として前記サーバ装置に送信する診断情報送信手段と、を備えた、植物病名診断システムによって課題を解決する。
(2)前記栽培履歴取得手段は、前記サーバにおいて前記栽培履歴情報を作成する栽培履歴情報作成手段を含むことを特徴とする(1)に記載の植物病名診断システムによって課題を解決する。
(3)前記サーバ装置は、前記診断者端末装置に送信した前記栽培履歴情報及び前記画像情報と、前記診断者端末装置から前記診断結果情報として受信した前記病名情報及び前記確度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の植物病名診断システムによって課題を解決する。
(4)前記栽培履歴情報は、気象履歴情報、病気履歴情報、農薬投与の履歴情報、肥料投与の履歴情報、及び施した作業の履歴情報のうちの一または複数を含む(1)から(3)のいずれかに記載の植物病名診断システムによって課題を解決する。
(5)前記農場管理者端末装置及び前記サーバ装置と情報通信可能であり、植物を栽培する圃場に割り当てられた携帯端末を有し、前記農場管理者端末装置は、前記圃場での植物の育成に際して行うべき作業を表す作業情報とその作業を行うべき日程を表す日程情報とを含む作業計画情報を、操作部での操作に従って、生成する作業計画作成手段と、前記作業計画作成手段にて生成された前記作業計画情報を前記サーバ装置に送信する作業計画送信手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記農場管理者端末装置からの前記作業計画情報から、前記圃場において各日に行うべき作業を示すタスク情報を生成するタスク情報作成手段と、前記タスク情報生成手段にて生成される前記タスク情報を前記携帯端末に提供するタスク情報提供手段と、を備え、前記携帯端末は、前記サーバ装置から提供されるタスク情報を、各日に行うべき作業を指示する作業指示情報として、表示する表示手段と、前記表示手段により表示された前記作業指示情報により指示される作業が、当該作業の行われるべき日に行われたか否かを表す日報情報を、操作部での操作に従って、前記サーバ装置に送信する日報送信手段を有し、前記サーバ装置は、前記携帯端末からの前記日報情報に基づいて生成される、前記圃場で実際に行われた作業の履歴を表す情報を、前記管理者端末装置により読み出し可能に蓄積した作業履歴データベースを有し、前記サーバ装置における前記栽培履歴取得手段は、前記作業履歴データベースに蓄積される作業の履歴を表す情報を前記栽培履歴情報として取得することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の植物病名診断システムによって課題を解決する。
(6)(1)から(5)のいずれかに記載の植物病名診断システムにて得られる前記診断対象の植物についての診断情報に基づいて前記植物に施すべき治療対応法を決定する方法であって、前記サーバ装置において一の植物に対して複数組の診断情報を取得する第1ステップと、前記複数組の診断情報に含まれる複数の病名情報と該複数の病名情報のそれぞれに対応した確度情報とに基づいて前記一の植物に施すべき治療対応法を決定する第2ステップと、を有する植物の治療対応法の決定方法によって課題を解決する。
(7)前記第2ステップは、前記複数の病名情報にて特定される複数の病気のそれぞれに適した治療対応法を決めるステップと、決められた複数の治療対応法のうち、複数の病気に共通して適したものとして決められた治療対応法を優先して前記一の植物に施すべき治療対応法として決めるステップと、を有する(7)記載の植物の治療対応法の決定方法によって課題を解決する。
(8)前記第2ステップは、前記複数の病名情報にて特定される複数の病気のそれぞれに適した治療対応法を決めるステップと、一の病気に適した治療対応法であっても、他の病気に適していない治療対応法については、当該一の植物に施すべき治療法から除くステップを有する(6)記載の植物の治療法の決定方法によって課題を解決する。
(9)圃場で栽培される植物の病名診断に用いられるサーバ装置であって、第1の端末装置から送信される前記圃場における診断対象の植物の画像情報を受信する画像受信手段と、前記診断対象の植物の栽培過程での履歴を表す栽培履歴情報を取得する栽培履歴取得手段と、画像取得手段にて取得された前記画像情報と前記栽培履歴取得手段にて取得された前記栽培履歴情報とを第2の端末装置に送信する情報送信手段と、前記情報送信手段が前記画像情報と前記栽培履歴情報とを前記第2の端末装置に送信した後に、前記画像情報及び前記栽培履歴情報に基づいた診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名を表す病名情報と、前記診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名の確からしさを表す確度情報とを診断結果情報として受信する診断情報受信手段とを有するサーバ装置によって課題を解決する。
(10)前記第2の端末装置に送信した前記栽培履歴情報及び前記画像情報と、前記第2の端末装置から前記診断結果情報として受信した前記病名情報及び前記確度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備えることを特徴とする(9)に記載のサーバ装置によって課題を解決する。
(11)(9)または(10)記載のサーバ装置にて得られる前記診断対象の植物についての診断情報に基づいて前記植物に施すべき治療対応法を決定する方法であって、前記サーバ装置において一の植物に対して複数組の診断情報を取得する第1ステップと、前記複数組の診断情報に含まれる複数の病名情報と該複数の病名情報のそれぞれに対応した確度情報とに基づいて前記一の植物に施すべき治療対応法を決定する第2ステップと、を有する植物の治療方法の決定方法によって課題を解決する。
本発明に係る植物病名診断システムでは、病名の診断が、画像情報に加えて栽培履歴情報を用いて行われるため、正しい病名の診断が可能となる。
本発明に係る植物病名診断システムでは、診断結果として、病名に加えて、病名毎に診断確度が示される。よって診断確度を考慮して治療法を決定することができる。
本発明に係る植物病名診断システムでは、サーバ装置が、病名診断用の栽培履歴情報と、画像情報と、診断された病名情報と確度情報と、を記憶する記憶手段を備えることにより、これらの情報を大量に蓄積して利用できる。過去のデータを利用して行う病名の診断と確度の診断が可能となる。
出願時明細書[0010]の(5)に記載の植物病名診断システムは、診断対象の栽培履歴情報を、特願2018−84601に記載の農作業支援システムを利用して得た場合を含んでいる。診断対象の栽培履歴情報を、特願2018−84601に記載の農作業支援システムを利用して得た場合、栽培履歴情報を、用語や基準が統一された情報として得ることができる。その結果、これらの情報を大量に蓄積して利用することが容易となる。
図1は、本発明の実施の一形態に係る植物病名診断システムを示す図である。 図2は、図1に示す植物病名診断システムにおける管理サーバが備えるデータベースを示す図である。 図3Aは、図1に示す植物病名診断システムの利用者に係る登録情報(その1:契約者)を示す図である。 図3Bは、図1に示す植物病名診断システムの利用者に係る登録情報(その2:圃場、担当作業者)を示す図である。 図3Cは、図1に示す植物病名診断システムの利用者に係る登録情報(その3:農場管理者)を示す図である。 図3Dは、図1に示す植物病名診断システムの利用者に係る登録情報(その3:診断者)を示す図である。 図4は、図1に示す植物病名診断システムの動作を示すシーケンス図である。 図5は、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その1)を示す図である。 図6は、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その2)を示す図である。 図7は、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その3)を示す図である。 図8Aは、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その4)を示す図である。 図8Bは、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その5)を示す図である。 図9Aは、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その6)を示す図である。 図9Bは、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その7)を示す図である。 図10は、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その8)を示す図である。 図11は、管理者端末装置における作業計画の入力画面(その9)を示す図である。 図12は、管理者端末における作業計画の入力画面(その10)を示す図である。 図13は、管理サーバで生成されるタスク情報の一例を示す図である。 図14は、携帯端末での表示例(その1)を示す図である。 図15は、携帯端末での表示例(その2)を示す図である。 図16は、携帯端末での表示例(その3)を示す図である。 図17は、携帯端末での表示例(その4)を示す図である。 図18は、携帯端末での表示例(その5)を示す図である。 図19は、管理者端末における作業計画変更の入力画面を示す図である。 図20は、管理者端末におけるナビ画面の一例を示す図である。 図21は、図1に示す植物病名診断システムの動作を示すシーケンス図である。
1.実施形態の概要
本発明に係る植物病名診断システムでは、農場管理者端末装置と、診断者端末装置と、サーバ装置が情報通信可能とされている。農場管理者端末装置は、診断対象の植物の画像情報を前記サーバ装置に送信する画像送信手段を備えている。サーバ装置は、診断対象の植物の栽培過程での履歴を表す栽培履歴情報を取得する栽培履歴取得手段を備えている。また、サーバ装置は、栽培履歴取得手段にて取得された栽培履歴情報と農場管理者端末からの画像情報とを診断者端末装置に送信する情報送信手段とを備えている。診断者端末装置は、サーバ装置からの栽培履歴情報と画像情報とに基づいた診断の結果得られる診断対象の植物の病名を表す病名情報を取得する病名情報取得手段を備えている。また、診断者端末装置は、診断の結果得られる診断対象の植物の病名の確からしさを表す確度情報を取得する確度情報取得手段を備えている。また、診断者端末装置は、病名情報と確度情報とを診断情報としてサーバ装置に送信する診断情報送信手段を備えている。
2.実施形態の詳細
実施形態の概要で説明した植物病名診断システムにおいて、サーバ装置が備える「診断対象の植物の栽培過程での履歴を表す栽培履歴情報を取得する栽培履歴取得手段」に関し、例えば、特願2018−84601に記載の農作業支援システムを利用して得ることができる。以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本発明の実施の一形態に係る植物病名診断システムは、図1に示すように構成される。
図1において、この植物病名診断システムは、農場管理者が使用する農場管理者端末装置10(農場管理者PC)、複数(例えば、3つ)の圃場A、B、Cのそれぞれに割り当てられた携帯端末20a、20b、20c(例えば、スマートフォン)、診断者端末装置40及び管理サーバ30(サーバ装置)を有している。農場管理者端末装置10は、公衆ネットワーク100(例えば、インターネット)を介して管理サーバ30と情報通信が可能である。また、携帯端末20(携帯端末を総称する場合には参照番号20を用いる)は、所定の移動体通信網及び公衆ネットワーク100を介して管理サーバ30と情報通信が可能である。
管理サーバ30は、種々のデータベースを備えている。これらのデータベースには、主なデータベースとして、図2に示す、利用者DB31、作業予定DB32a、作業履歴DB32b、変更履歴DB32c、収穫履歴DB33、病気発見DB34、ナビDB35、診断者DB36及び診断情報DB37が含まれている。
利用者DB31は、この植物病名診断システムの利用者に関する情報(契約者、圃場、作業者、農場管理者等)を格納している。具体的には、利用者DB31は、契約者・作業者・圃場・農場管理者に関する識別番号・名称・氏名・所在地・所属するグループ等に関する情報を格納している。利用者DB31は、圃場に関しては図5に示す基本情報入力画面で入力される情報、すなわち、作付け年度、圃場名称、農作物の品目、定植日、土壌、元肥、等に関する各情報も格納している。
作業予定DB32aは、作業を表す作業情報とその作業を行うべき日程を表す日程情報とを含む作業計画情報、及び作業日程情報から生成される日々に行うべき情報を示すタスク情報を格納している。
作業履歴DB32bは、各圃場において実際に行われた作業の履歴を表す情報を格納している。具体的には、作業履歴DB32bは、圃場に施した農薬や圃場で行った作業を、実行日時の情報とともに格納している。変更履歴DB32cは、変更された作業の履歴を表す情報を格納している。
収穫履歴DB33は、各圃場における農作物の収穫量の履歴を表す情報を日付情報に対応付けて格納している。
病気発見DB34は、各圃場において発生した病気に関する情報を日付情報に対応付けて格納している。
ナビDB35は、病名DB、対策名DB、農薬DB、肥料DBを含み、各病気に対する対策、有効な農薬、有効な肥料についての情報を格納している。
診断者DB36は、診断者に関する情報を格納している。具体的には、診断者DB36は、診断者の識別番号、氏名、専門とする植物名、等の情報を格納している。
診断情報DB37は、診断者が診断の際に用いた情報と、診断した結果の情報を格納している。
病名情報DB38は、診断対象の画像情報、診断者端末が取得した病名情報、及び診断者が取得した確度情報を格納している。
農場管理者端末装置10は、管理サーバ30にアクセスすることにより、前述した各データベース(DB)の情報を読み出して取得することが可能である。
利用者は、自身のコンピュータ(ウェアラブルコンピュータを含む)、あるいは農場管理者端末装置10から各種情報を管理サーバ30に登録する。具体的には、図3Aに示すような契約者に関する情報、図3Bに示すような、管理単位となるグループに属する圃場と、各圃場の作業者(ユーザ)及び作業者の識別番号に関する情報、及び図3Cに示すような、農場管理者、農場管理者が担当する管理グループ及び農場管理者の識別番号に関する情報、が管理サーバ30に登録される。
この植物病名診断システムは、大きく二つの段階を備えている。一つ目の段階は植物の栽培履歴情報を取得しデータベースに格納する段階であり、農場管理者端末装置(農場管理者PC)10、管理サーバ30及び携帯端末20が、図4に示すような手順に従って処理を行う。二つ目の段階は、診断対象の画像情報と当該診断対象の栽培履歴情報を用いて、病名と当該病名の確度を取得する段階であり、農場管理者端末10、管理サーバ30及び診断者端末40が、図21に示すような手順に従って処理を行う。一つ目の段階で得た栽培履歴情報が、二つ目の段階の処理に用いられる。
まず、一つ目の段階の処理を説明する。
次のようにして作業計画が作成される。農場管理者端末装置10が、農場管理者による操作部での操作に従って、管理サーバ30にアクセスして農場管理者の識別番号を送ると、管理サーバ30は、送られた識別番号と利用者DB31に登録された農場管理者の識別番号(図3C参照)とを比較して認証処理を行う。認証がとれると、管理サーバ30は、作業計画入力画面を農場管理者端末装置10に提供する。これにより、農場管理者端末装置10では、圃場での農作物の育成に際して行うべき作業を表す作業情報とその作業を行うべき日程を表す日程情報とを含む作業計画情報を生成可能な状態になる。そして、農場管理者は、農場管理者端末装置10を操作して、管理サーバ30の各種データベース(図2参照)を参照しつつ、作業計画を作成する(作業計画作成手段)。
具体的には、図5に示す基本情報入力画面では、作付け年度、圃場、農作物の品目、定植日等の基本的な情報を入力することができる。図6に示す作付け計画入力画面では、は種から収穫までの主な作業スケジュールに関する情報をタイムライン上に設定することができる。例えば、図7に示すように、タイムライン上のある位置を指定(タップ操作)することにより、ポップアップウィンドウが現れ、そのポップアップウィンドウにおいて作業名及び日程に係る情報を入力することができる。作付け計画入力画面(図6参照)には、は種から収穫までの作業ケジュールのほか、栽培条件(培地、かん水、品種)についての情報を入力することができる。
図8Aに示す土づくり入力画面(図6に示す作付け計画入力画面における土づくりボタンの操作で読み出すこともできる)では、土づくりの各項目(土壌改良、元肥、春肥、秋肥)に対して、使用する肥料、その量、及び日程を入力することができる。日程設定のボタンを操作すると、図8Bに示す設定ウィンドウが表示される。この設定ウィンドウにおいて、土づくりの項目(元肥等)と、その日程を設定することができる。
図9Aに示す農薬入力画面では、圃場毎に、繰り返し散布すべき農薬についての情報を入力することができる。例えば、圃場Bにおいて開始日9月20日から3週に1度(水曜日)の頻度で散布する農薬(GGG水和剤、KKK水和剤)が、ローテーションAのグループの農薬として入力されている。また、圃場Bにおいて開始日9月20日から3週に1度(金曜日)の頻度で散布する農薬(DDD-1000、KKK水和剤)が、ローテーションBのグループの農薬として入力されている。また、図9Bに示す農薬入力画面では、圃場毎に、農薬とその散布日のついての情報を入力することができる。例えば、圃場Bにおいて散布すべき農薬(BBB、DDD)が設定され、その散布の開始日及び終了日(任意)が入力される。
図10に示す灌水追肥レシピの入力画面では、灌水追肥のレシピを入力することができる。この入力画面では、前述した作付け計画のタイムラインが表示されており、追加ボタン(プラスマーク)をクリックすることにより、図11に示すような設定ウィンドウが表示される。この設定ウィンドウによって、灌水追肥の期間、頻度、資材名、使用量、希釈率に係る情報の入力が可能である。設定ウィンドウでの入力が終了すると、図10に示す灌水追肥レシピの入力画面において、作付け計画のタイムラインに沿って、実行すべき灌水追肥レシピの期間を表す太矢印が表示される。
また、任意の作業についての情報は、図12に示す作業情報入力画面によって入力することができる。この作業情報入力画面において、作業名、作業予定日、作業日数、繰り返し周期、適用圃場の各情報を入力することができる。
図4に戻って、上述したように、作業計画作成に係る種々の入力画面に対しての情報(作業に関する作業情報、日程に関する日程情報)の入力が終了した後、農場管理者端末装置10において送信に係る操作が行われると、農場管理者端末装置10は、前述したようにして入力された作業計画情報を管理サーバ30に送信する(作業計画送信手段)。管理サーバ30は、前記作業計画情報(作業情報、日程情報)を取得すると、その作業計画情報を作業予定DB32aに格納する。その後、管理サーバ30は、前記作業計画情報から、各日に行うべき作業を示すタスク情報を生成する(タスク情報生成手段)。このタスク情報は、例えば、図13に示すように、その作業を行うべき日付(〇〇月〇日)についての情報、及びその日に行うべき作業(作業名:農薬(ローテーションA)、その種類・量・希釈率、散布方式等)についての情報を含む。生成されたタスク情報は、作業予定DB32aに格納される。
次に、農作業を行う際についての動作について説明する。
圃場で農作業を行う作業者によって所持される携帯端末20が、その作業者による操作に従って、管理サーバ30にアクセスしてその作業者の識別番号を送ると、管理サーバ30は、送られた識別番号と利用者DB31に登録された利用者の識別番号(図3B参照)とを比較して認証処理を行う。認証がとれると、管理サーバ30は、本日のタスク情報(図13参照)を携帯端末20に送る(タスク情報提供手段)。なお、本日以外の日(例えば、前日及び翌日の少なくとも一方)のタスク情報を送るようにしてもよい。
管理サーバ30からのタスク情報を取得した携帯端末20は、そのタスク情報を、各日(本日等)に行うべき情報を指示する作業指示情報として、例えば、図14に示すように、表示する(作業指示画面:表示手段)。この作業指示画面に表示される情報(作業指示情報)は、タスク情報に基づいており、作業の日付(〇月〇日)、及び行うべき作業の作業項目(農薬散布(ローテーションA)、葉かき作業等)を表している。なお、作業項目に対するタップ操作が行われると、その作業項目の詳細な内容(例えば、農薬散布の場合、図9Aや図9Bで入力した情報)が表示される。
作業者は、携帯端末20に表示された作業指示情報(タスク情報)に従って本日の農作業を行うことができる。そして、その農作業が終了後、作業者が、図14に示す作業指示の画面において、終了した作業に対応した日報ボタンのタップ操作を行うと、携帯端末20には、図15に示す日報の入力画面が表示される。この入力画面において、作業者が「完了」の項目をタップ操作すると、携帯端末20は、前記日報ボタンに対応した作業(例えば、農薬散布(ローテーションA))が完了した旨の日報情報を生成する。そして、この日報の入力画面(図15参照)において、送信ボタンが操作されると、携帯端末20は、前記日報情報(作業完了)を管理サーバ30に送る(日報送信手段)。そして、管理サーバ30は、その受信した日報情報に基づいて、指定された作業が指定された日に行われたことを表す情報を作業履歴DB32b(図2参照)に格納する。
一方、本日に行うべき作業を行うことなく、図14に示す作業指示の画面において、作業者が、行わなかった作業に対応する日報ボタンを操作した場合にも、携帯端末20には、図15に示す日報の入力画面が表示される。この場合、作業者は、その入力画面において、「延期」の項目及び「中止」の項目のいずれかをタップ操作することができる。例えば、「延期」の項目のタップ操作がなされると、携帯端末20は、図16に示すような、理由の入力画面を表示する。この理由の入力画面では、「天候不良」、「時間がなかった」、「資材不足」、「忘れ」の各項目の入力がタップ操作によって可能であるとともに、コメント欄に他の理由を文字入力することも可能である。理由の入力操作が終了した後に、送信ボタンが操作されると、携帯端末20は、指定された日に指定された作業が行われずに延期されたこと、及びその理由を表す日報情報を管理サーバ30に送る(日報送信手段)。
なお、図14に示す作業指示の画面において、「中止」の項目のタップ操作された場合も、「延期」の項目が操作された場合と同様に、図16に示す理由の入力画面での入力操作が可能である。そして、送信ボタンが操作されると、携帯端末20は、指定された日に指定された作業が行われずに中止されたこと、及びその理由を表す日報情報を管理サーバ30に送る(日報送信手段)。
そして、管理サーバ30は、その受信した日報情報に基づいて、指定された作業が指定された日に行われずに、延期されたこと、または中止されたこと、及びその理由を表す情報を変更履歴DB32c(図2参照)に格納する(DB更新)。
なお、圃場の農作物に病気が発生した場合、作業者は、携帯端末20を操作することにより、図17に示すような病気発見の入力画面を携帯端末20に表示させることができる。この入力画面では、その病気の発生の程度(一部、散見、全体蔓延)を選択入力することができる。また、前記入力画面のコメント欄に更に詳しい病気の状況を文字入力することができる。病気発生についての情報の入力が終了した後、送信ボタンの操作がなされると、携帯端末20は、入力された病気発生についての情報(程度、他コメント)をその日付とともに管理サーバ30に送る。そして、管理サーバ30は、受信した病気発生についての情報を日付に対応付けて病気発見DB34に格納する。
また、農産物の収穫作業を終えた場合、作業者は、携帯端末20を操作することにより、図18に示すような収穫量の入力画面を携帯端末20に表示させることができる。この入力画面では、収穫量(kg(重さ)、ケース(個数))を入力することができるとともに、コメント欄に、例えば、出来栄え等の情報を入力することができる。このような収穫に関する情報が入力された後、送信ボタンが操作されると、携帯端末20は、入力された収穫に関する情報をその日付とともに管理サーバ30に送る。そして、管理サーバ30は、受信した収穫に関する情報を日付に対応付けて収穫履歴DBに格納する。
農場管理者は、農場管理者端末装置10から管理サーバ30にアクセスすることで、作業履歴DB32b、変更履歴DB32c、収穫履歴DB33、病気発見DB34の内容を閲覧することができる。その閲覧の結果、作業計画を変更する必要があるときには、農場管理者端末装置10において、その作業計画を変更することができる。作業計画の変更は次のようにして行われる。
図4において、前述した作業計画の作成の場合と同様に、農場管理者端末装置10が、農場管理者による操作部での操作に従って、管理サーバ30にアクセスして農場管理者の識別番号を送ると、管理サーバ30は、送られた識別番号と利用者DB31に登録された農場管理者の識別番号(図3C参照)とを比較して認証処理を行う。認証がとれると、管理サーバ30は、作業計画変更画面を農場管理者端末装置10に提供する。例えば、農薬の散布レシピを変更する場合、農場管理者端末装置10からの要求に応じて、図19に示すような作業計画変更画面が農場管理者端末装置10に提供される。
農場管理者端末装置10は、作業計画変更画面(図19参照)を表示した状態で、管理サーバ30のナビDB35にアクセスして、農薬に関するナビ情報を取得することができる。取得された農薬に関するナビ情報は、農場管理者端末装置30において、前記作業計画変更画面とは別のウィンドウに、例えば、図20に示すような農薬・活性剤の特性や適用対策等を表す支援画面として表示させることができる。農場管理者は、その農薬・活性剤の支援画面に表示された情報を見ながら、圃場の農産物の状況に適した農薬等を選択して、作業計画変更画面(図19参照)に入力することができる(変更情報生成手段)。農場管理者端末装置10の作業計画変更画面において、農薬に関する情報及びその農薬散布の日程情報(開始日、終了日、頻度、1回のみ等)の入力が終了した後、送信ボタンの操作が行われると、農場管理者端末装置10は、その作業計画変更画面に入力された情報を、変更作業情報として管理サーバ30に送る(変更情報送信手段)。
前記変更作業情報を受信した管理サーバ30は、その変更作業情報を変更履歴DBに格納する。そして、管理サーバ30は、その変更作業情報に基づいて提供すべきタスク情報を変更する(タスク情報変更手段)。このタスク情報は、作業予定DB32aに格納される。その後、前述したように携帯端末20から、変更されたタスク情報で示される日付において、アクセスがあると、管理サーバ30は、その変更後の新たタスク情報を携帯端末20に送信する(タスク情報提供手段)。この新たなタスク情報を受信した携帯端末20は、その新たなタスク情報を、各日(本日)に行うべき情報を指示する作業指示情報として作業表示画面(例えば、図14参照)に表示する。これにより、作業者は、携帯端末20の作業指示画面に表示された作業指示情報に従って、農作業を行うことできる。そして、前述したのと同様に、携帯端末20の操作によって、日報情報を管理サーバ30に送信することができる。その日報情報を受信した管理サーバ30では、前述したのと同様に、作業履歴DB32b、変更履歴DB32cの更新がなされる。
前述したような植物病名診断システムによれば、農場管理者端末装置10において、例えば、経験の豊富な様々な知見のある農場管理者が操作部を操作して、作業計画情報を生成すれば、その作業計画情報に基づいて生成される、圃場において各日に行うべき作業を表すタスク情報が、管理サーバ30を介して前記圃場に割り当てられた携帯端末10に提供され、その携帯端末10において、前記タスク情報が、各日に行うべき作業を指示する作業指示情報として表示される。従って、経験の少ない農従事者であっても、携帯端末10に表示される作業指示情報(タスク情報)に従って作業を行えば、経験の豊富な様々な知見のある管理者が作成した適切な作業計画に従って日々の農作業を容易に行うことができることになる。
携帯端末10から管理サーバ30に送信される日報情報が、作業が行われるべき日に行われたか否か(作業完了、作業不実施)の単純な情報であっても、作業計画情報を格納した作業予定DB32aを備えた管理サーバ30では、その日報情報に基づいて、前記作業計画情報の内容による農作業が行われているか否かを表す情報を作業履歴DB32b、変更履歴DB32cに反映させることができる。
次に、二つ目の段階の処理を説明する。
農場管理者端末10が、農場管理者による操作部での操作に従って、管理サーバ30に、(a)農場管理者の識別番号の情報、(b)診断を受ける対象の植物名称の情報、(c)診断を受ける対象の植物の圃場の情報、(d)診断を受ける対象の植物について作業履歴を記録し始めた時期に関する情報及び(e)診断を受ける対象の画像情報を送る。(a)農場管理者の識別番号の情報、管理サーバ30が農場管理者を認証する際に用いる。(b)診断を受ける対象の植物名称の情報は、管理サーバ30が診断者を決定する際に用いる。(b)診断を受ける対象の植物名称の情報、(c)診断を受ける対象の植物の圃場の情報及び(d)診断を受ける対象の植物について作業履歴を記録し始めた時期に関する情報によって、診断を受ける対象植物の診断用栽培情報を得ることができる。
管理サーバ30は、受け取った識別番号と利用者DB31に登録された農場管理者の識別番号とを比較して、認証処分を行う。認証がとれると管理サーバ30は、受け取った診断対象情報を、病名情報DB38に格納する(DB更新)。
その後、管理サーバ30は、診断に必要な情報である診断用栽培情報を作成する。診断用栽培情報とは、作業履歴DBの情報から、病名診断に必要なものを選んで作成される情報であり、例えば気象情報、病気履歴情報、投与した農薬情報、投与した肥料情報、施した作業情報、等である。農場管理者端末10から送られた診断対象情報のうち、診断を受ける対象の植物名称の情報と、診断を受ける対象の植物の圃場の情報と、診断を受ける対象の植物について作業履歴を記録し始めた時期に関する情報により、作業履歴DBから選ぶ対象が判断される(栽培履歴情報作成手段)。
その後、管理サーバ30は、農場管理者端末10から送られた対象の植物名称の情報を診断者DB36の情報と照合し、診断に適した診断者を決定する。すなわち、例えば診断対象の植物名称がトマトの場合、診断者として登録されている者の中から、専門とする植物がトマトである診断者を選び、当該診断対象画像の病名を取得する診断者として決定する。次に管理サーバ30は決定した診断者端末40に、診断対象の画像情報と診断用栽培情報を送信する。
診断者端末40は、病名と確度を取得する。診断者端末40は、例えば診断者による操作部での操作に従って取得する病名と確度を取得する。診断者は自己の経験と知識に基づき病名と確度を判断し、診断者端末での操作を行う。診断者は、診断対象の画像と診断用栽培情報から、考えられる病名と、その病名が正確な度合い(確度)を、例えば「〇〇病、50%」「〇〇病、30%」「〇〇病、20%」、といったように、何通りか判断する。診断者が、判断した病名を、確度を伴わせて複数回答とすることができるため、より正しい診断結果とすることができる。
また、診断者端末40は、例えば後述の病名情報DB38の過去のデータにおける、診断対象と同様の画像、同様の診断用栽培情報を検索し、同様の画像でありかつ同様の診断用栽培情報のものと同じ病名、その診断対象の病名と確度として取得する(病名情報取得手段、確度情報取得手段)。
診断者端末40は、例えば診断者による操作部での操作に従って、送信手段を介して、病名情報と確度情報を管理サーバ30に送信する(診断情報送信手段)。管理サーバ30は、受け取った病名情報と確度情報を、病名情報DB38に格納する(DB更新)。次に管理サーバ30は、送信手段を介して、病名情報と確度情報を農場管理者端末10に送信する。
農場管理者は、管理サーバ30から受け取った病名情報と確度情報を次のように用いる。例えば2つの病気に共通して適応できる農薬を選択する。または、農薬以外の方法でそれぞれの病気に対応できる対策をとる。栽培情報を用いることにより、診断の精度を高めることができる。園芸植物は、品質や収穫量をなるべく均一にするため品種が統一されているため、ヒトほど体質にばらつきがなく、純粋な外部要因、つまり栽培環境によって病害を特定することができることから、上記のような方法が可能となる。
なお、本発明は、前述した実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、これらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明に係る植物病名診断システムによれば、経験の少ない農従事者は、農場管理者を介して、植物の病名とその病名と診断したことの確度とを知ることができる。診断は専門の診断者が、診断対象の画像データと、診断対象の植物の栽培履歴に基づいて行う。病名の診断結果のみならず、その病名の確度を得ることにより、農従事者は、病気への治療法を決定する際に、診断された病名と、その病名の確度を用いる。
10 農場管理者端末装置
20、20a、20b、20c 携帯端末(スマートフォン)
30 管理サーバ(サーバ装置)
40 診断者端末装置

Claims (11)

  1. 農場管理者端末装置と、診断者端末装置と、前記農場管理者端末装置及び前記診断者端末装置のそれぞれとの情報通信が可能なサーバ装置とを有し、
    前記農場管理者端末装置は、
    診断対象の植物の画像情報を前記サーバ装置に送信する画像送信手段を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記診断対象の植物の栽培過程での履歴を表す栽培履歴情報を取得する栽培履歴取得手段と、
    前記栽培履歴取得手段にて取得された前記栽培履歴情報と前記農場管理者端末からの前記画像情報とを前記診断者端末装置に送信する情報送信手段とを備え、
    前記診断者端末装置は、
    前記サーバ装置からの前記栽培履歴情報と前記画像情報とに基づいた診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名を表す病名情報を取得する病名情報取得手段と、
    前記診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名の確からしさを表す確度情報を取得する確度情報取得手段と、
    前記病名情報と前記確度情報とを診断情報として前記サーバ装置に送信する診断情報送信手段と、を備えた、
    植物病名診断システム。
  2. 前記栽培履歴取得手段は、前記サーバにおいて前記栽培履歴情報を作成する栽培履歴情報作成手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の植物病名診断システム。
  3. 前記サーバ装置は、
    前記診断者端末装置に送信した前記栽培履歴情報及び前記画像情報と、前記診断者端末装置から前記診断結果情報として受信した前記病名情報及び前記確度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植物病名診断システム。
  4. 前記栽培履歴情報は、気象履歴情報、病気履歴情報、農薬投与の履歴情報、肥料投与の履歴情報、及び施した作業の履歴情報のうちの一または複数を含む請求項1から請求項3のいずれかに記載の植物病名診断システム。
  5. 前記農場管理者端末装置及び前記サーバ装置と情報通信可能であり、植物を栽培する圃場に割り当てられた携帯端末を有し、
    前記農場管理者端末装置は、
    前記圃場での植物の育成に際して行うべき作業を表す作業情報とその作業を行うべき日程を表す日程情報とを含む作業計画情報を、操作部での操作に従って、生成する作業計画作成手段と、
    前記作業計画作成手段にて生成された前記作業計画情報を前記サーバ装置に送信する作業計画送信手段と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記農場管理者端末装置からの前記作業計画情報から、前記圃場において各日に行うべき作業を示すタスク情報を生成するタスク情報作成手段と、
    前記タスク情報生成手段にて生成される前記タスク情報を前記携帯端末に提供するタスク情報提供手段と、を備え、
    前記携帯端末は、
    前記サーバ装置から提供されるタスク情報を、各日に行うべき作業を指示する作業指示情報として、表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示された前記作業指示情報により指示される作業が、当該作業の行われるべき日に行われたか否かを表す日報情報を、操作部での操作に従って、前記サーバ装置に送信する日報送信手段を有し、
    前記サーバ装置は、前記携帯端末からの前記日報情報に基づいて生成される、前記圃場で実際に行われた作業の履歴を表す情報を、前記管理者端末装置により読み出し可能に蓄積した作業履歴データベースを有し、
    前記サーバ装置における前記栽培履歴取得手段は、前記作業履歴データベースに蓄積される作業の履歴を表す情報を前記栽培履歴情報として取得することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の植物病名診断システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の植物病名診断システムにて得られる前記診断対象の植物についての診断情報に基づいて前記植物に施すべき治療対応法を決定する方法であって、
    前記サーバ装置において一の植物に対して複数組の診断情報を取得する第1ステップと、
    前記複数組の診断情報に含まれる複数の病名情報と該複数の病名情報のそれぞれに対応した確度情報とに基づいて前記一の植物に施すべき治療対応法を決定する第2ステップと、を有する植物の治療対応法の決定方法。
  7. 前記第2ステップは、
    前記複数の病名情報にて特定される複数の病気のそれぞれに適した治療対応法を決めるステップと、
    決められた複数の治療対応法のうち、複数の病気に共通して適したものとして決められた治療対応法を優先して前記一の植物に施すべき治療対応法として決めるステップと、を有する請求項6記載の植物の治療対応法の決定方法。
  8. 前記第2ステップは、
    前記複数の病名情報にて特定される複数の病気のそれぞれに適した治療対応法を決めるステップと、
    一の病気に適した治療対応法であっても、他の病気に適していない治療対応法については、当該一の植物に施すべき治療法から除くステップを有する請求項6に記載の植物の治療法の決定方法。
  9. 圃場で栽培される植物の病名診断に用いられるサーバ装置であって、
    第1の端末装置から送信される前記圃場における診断対象の植物の画像情報を受信する画像受信手段と、
    前記診断対象の植物の栽培過程での履歴を表す栽培履歴情報を取得する栽培履歴取得手段と、
    画像取得手段にて取得された前記画像情報と前記栽培履歴取得手段にて取得された前記栽培履歴情報とを第2の端末装置に送信する情報送信手段と、
    前記情報送信手段が前記画像情報と前記栽培履歴情報とを前記第2の端末装置に送信した後に、前記画像情報及び前記栽培履歴情報に基づいた診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名を表す病名情報と、前記診断の結果得られる前記診断対象の植物の病名の確からしさを表す確度情報とを診断結果情報として受信する診断情報受信手段とを有するサーバ装置。
  10. 前記第2の端末装置に送信した前記栽培履歴情報及び前記画像情報と、前記第2の端末装置から前記診断結果情報として受信した前記病名情報及び前記確度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載のサーバ装置にて得られる前記診断対象の植物についての診断情報に基づいて前記植物に施すべき治療対応法を決定する方法であって、
    前記サーバ装置において一の植物に対して複数組の診断情報を取得する第1ステップと、
    前記複数組の診断情報に含まれる複数の病名情報と該複数の病名情報のそれぞれに対応した確度情報とに基づいて前記一の植物に施すべき治療対応法を決定する第2ステップと、を有する植物の治療方法の決定方法。
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