JP2020149188A - フルゲノム情報利用システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遺伝子検査に基づくより適正な行為又は情報を利用者に提供すること。【解決手段】実施形態に係るフルゲノム情報利用システムは、フルゲノム情報運用装置と、フルゲノム情報管理装置とを含む。前記フルゲノム情報運用装置は、利用者の体液を用いたフルゲノム検査によって得られたコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報を含むフルゲノム情報を取得して前記フルゲノム情報管理装置に送信する。前記フルゲノム情報管理装置は、前記フルゲノム情報運用装置から受信したフルゲノム情報を初期フルゲノム情報として記憶部に格納し、前記利用者の体液を用いたノンコーディング領域の遺伝子検査が行われるごとに、当該遺伝子検査によって得られたノンコーディング領域の遺伝子情報を取得して前記記憶部にさらに格納することで、前記利用者に関する経時的なフルゲノム情報を前記記憶部に蓄積する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、フルゲノム情報利用システム及び方法に関する。
近年、医療やヘルスケア等の分野では、遺伝子検査に基づく各種の診断や治療、情報提供等が行われている。例えば、遺伝子検査キットを使用することによって、個人で遺伝子検査を受けることができるようになっている。また、例えば、病院では、クリニカルシーケンスによって、疾病関連遺伝子の精査を行うことが行われている。
特表2015−502588号公報 米国特許出願公開第2014/0379379号明細書 特表2016−517595号公報
本発明が解決しようとする課題は、遺伝子検査に基づくより適正な行為又は情報を利用者に提供することである。
実施形態に係るフルゲノム情報利用システムは、フルゲノム情報運用装置と、フルゲノム情報管理装置とを含む。前記フルゲノム情報運用装置は、利用者がフルゲノム検査を申し込んだことを示す申込情報を受信する受信部と、前記申込情報が受信された後に、前記利用者の体液を用いたフルゲノム検査によって得られたコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報を含むフルゲノム情報を取得する取得部と、前記利用者を識別する利用者識別情報とともに前記フルゲノム情報を前記フルゲノム情報管理装置に送信する送信部とを備える。前記フルゲノム情報管理装置は、前記フルゲノム情報運用装置から受信したフルゲノム情報を初期フルゲノム情報として前記利用者識別情報に関連付けて記憶部に格納する格納部と、前記利用者の体液を用いたノンコーディング領域の遺伝子検査が行われるごとに、当該遺伝子検査によって得られたノンコーディング領域の遺伝子情報を取得し、前記利用者識別情報に関連付けて前記記憶部にさらに格納することで、前記利用者に関する経時的なフルゲノム情報を前記記憶部に蓄積する取得部とを備える。
図1は、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システムの構成例及びフルゲノム情報利用システムによって提供される遺伝子検査サービスの流れを示す図である。 図2は、本実施形態に係るクライアント装置の構成例を示す図である。 図3は、本実施形態に係るフルゲノム情報運用装置の構成例を示す図である。 図4は、本実施形態に係るフルゲノム情報管理装置の構成例を示す図である。 図5は、本実施形態に係るフルゲノム情報解析装置の構成例を示す図である。 図6は、本実施形態に係るクラウドサーバ装置の構成例を示す図である。 図7は、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システムに含まれる各装置によって行われる処理の流れを示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら、フルゲノム情報利用システム及び方法の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システムの構成例及びフルゲノム情報利用システムによって提供される遺伝子検査サービスの流れを示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100は、クライアント装置110と、フルゲノム情報運用装置120と、フルゲノム情報管理装置130と、フルゲノム情報解析装置140と、クラウドサーバ装置150とを含んで構成されている。そして、フルゲノム情報利用システム100に含まれる各装置は、インターネット等のネットワーク200を介して、相互に通信可能に接続されている。
ここで、クライアント装置110は、遺伝子検査サービスの利用者によって用いられる。また、フルゲノム情報運用装置120は、遺伝子検査サービスを運用するサービス運用者によって用いられる。また、フルゲノム情報管理装置130は、遺伝子検査を行う病院に設置される。また、フルゲノム情報解析装置140は、フルゲノム情報を用いたデータ解析を行うゲノム医療研究機関に設置される。また、クラウドサーバ装置150は、ネットワーク200を介したクラウドサービスを提供する。
このような構成により、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100は、フルゲノム情報を利用した遺伝子検査サービスを提供する。
ここで、フルゲノム情報は、コーディング領域の遺伝子情報と、ノンコーディング領域の遺伝子情報とを含む。コーディング領域の遺伝子は、主に構造タンパク質をコーディングしている遺伝子である。また、ノンコーディング領域の遺伝子は、コーディング領域の遺伝子によって発現されるタンパク質の生成を制御する遺伝子である。より具体的には、ノンコーディング領域の遺伝子は、DNAをメチル化するためのタンパク質をコーディングしている遺伝子、ヒストンを修飾するためのタンパク質をコーディングしている遺伝子、メッセンジャーRNAを修飾するためのタンパク質をコーディングしている遺伝子、及び、ノンコーディングRNAを発現する遺伝子である。なお、ここでいう「フルゲノム」とは、必ずしも100%のゲノムを意味するものではない。
近年、医療やヘルスケア等の分野では、遺伝子検査に基づく各種の診断や治療、情報提供等が行われているが、一般的に行われている遺伝子検査では、疾病に関わる構造遺伝子であるコーディング領域の遺伝子が検査の対象となっており、ノンコーディング領域の遺伝子は検査の対象となっていない。しかしながら、近年では、ノンコーディング領域の遺伝子が、後天的に決定される遺伝的な仕組みであるエピジェネティクスを支配していることが明らかになってきており、より適正な診断や治療、情報提供等を行うために、ノンコーディング領域の遺伝子を対象とした遺伝子検査を用いることが望まれている。
このようなことから、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100では、以下で説明するように、コーディング領域及びノンコーディング領域の両方の遺伝子情報を含むフルゲノム情報を利用することによって、遺伝子検査に基づくより適正な診断や治療を利用者に提供することができるようにしている。
本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100によって提供される遺伝子検査サービスでは、まず、利用者が、フルゲノム検査の検査クーポン付株式を購入する。
具体的には、利用者は、クライアント装置110を用いて、フルゲノム検査の検査クーポン付株式を購入する処理を行う。このとき、クライアント装置110は、サービス運用者にフルゲノム検査の申込情報を送信する。そして、利用者は、サービス運用者に対して株式の購入費用を支払う。サービス運用者側では、フルゲノム情報運用装置120が、フルゲノム検査の申込情報を受信した後に、利用者によって株式の購入費用が支払われると、ノンコーディング領域の遺伝子検査を受けるための検査クーポン付株式を利用者に送信する。
次に、利用者は、自身の初期フルゲノム情報を遺伝子検査サービスに登録するために、サービス運用者に自身の血液を提供する。
具体的には、利用者は、サービス運用者によって提供された遺伝子検査キット等を用いて、自身の血液をサービス運用者に提供する。サービス運用者は、フルゲノム検査装置160を用いてフルゲノム検査を行うことで、利用者の血液からコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報を含むフルゲノム情報を取得する。そして、フルゲノム情報運用装置120が、フルゲノム検査装置160によって取得されたフルゲノム情報を病院に送信する。病院では、フルゲノム情報管理装置130が、フルゲノム情報運用装置120から送信されたフルゲノム情報を受信し、受信したフルゲノム情報を利用者の初期フルゲノム情報として記憶部に保存する。
そして、利用者は、病院において、定期的に又は任意のタイミングで血液検査を受ける際に、株式に付いていた検査クーポンを利用して、ノンコーディング領域の遺伝子検査を受ける。
具体的には、利用者は、血液検査を受ける際に、検査クーポンを利用しつつ、病院に対して追加費用を支払うことで、ノンコーディング領域の遺伝子検査を受ける。病院では、検査担当者が、遺伝子検査装置170を用いてノンコーディング領域の遺伝子検査を行うことで、利用者の血液からノンコーディング領域の遺伝子情報を取得する。そして、フルゲノム情報管理装置130が、遺伝子検査装置170によって取得されたノンコーディング領域の遺伝子情報を記憶部に保存する。こうして、病院では、フルゲノム情報管理装置130が、利用者が検査クーポンを利用してノンコーディング領域の遺伝子検査を受けるごとに、遺伝子検査によって取得されたノンコーディング領域の遺伝子情報を記憶部に保存することで、利用者に関する経時的なフルゲノム情報を記憶部に蓄積する。
この一方で、フルゲノム情報管理装置130は、利用者に関する経時的なフルゲノム情報を匿名化してクラウドサーバ装置150に送信する。また、サービス運用者のフルゲノム情報運用装置120は、利用者が自身のフルゲノム情報の使用をゲノム医療研究機関に許諾したことを示すデータ使用許諾を利用者のクライアント装置110から受信する。そして、フルゲノム情報運用装置120は、データ使用許諾を受信すると、クラウドサーバ装置150から利用者のフルゲノム情報を取得することを可能にするための取得用情報をゲノム医療研究機関に送信する。
そして、ゲノム医療研究機関は、ゲノム医療研究のために、フルゲノム情報を用いたデータ解析を行う。このとき、ゲノム医療研究機関では、フルゲノム情報解析装置140が、フルゲノム情報運用装置120から送信された取得用情報を用いて、クラウドサーバ装置150から利用者のフルゲノム情報を取得する。その後、フルゲノム情報解析装置140は、クラウドサーバ装置150から取得したフルゲノム情報を用いてビッグデータ分析等のデータ解析を行うことで、フルゲノム情報の精密層別化を行う。また、フルゲノム情報解析装置140は、フルゲノム情報の精密層別化を行った結果を精密層別化情報として病院に送信する。ゲノム医療研究機関は、このように利用者のフルゲノム情報を利用するために、自身のフルゲノム情報を使用することを許諾した利用者に対してデータ使用料を支払う。
その後、利用者は、病院において、遺伝子検査に基づく診断や治療を受ける。このとき、病院では、医師等が、フルゲノム情報管理装置130に蓄積されたフルゲノム情報、及び、ゲノム医療研究機関から送信された精密層別化情報に基づいて、利用者に対する診断や治療を行う。
このように、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100によって提供される遺伝子検査サービスでは、利用者に関する経時的なフルゲノム情報や、データ解析によって得られたフルゲノム情報の精密層別化情報を利用することで、遺伝子検査に基づくより適正な診断や治療を利用者に提供することができる。
また、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100によって提供される遺伝子検査サービスでは、検査クーポン付株式の購買や、フルゲノム情報のデータ使用許諾に対するデータ使用料の支払い等のように、経済の仕組みに類似した内容を導入することで、利用者にサービスの利用を促すことができ、利用者参加型のゲノムデータ利用を実現することができる。
以下、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100に含まれる各装置の構成について、詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係るクライアント装置110の構成例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係るクライアント装置110は、NW(network)インタフェース111と、記憶回路112と、入力インタフェース113と、ディスプレイ114と、処理回路115とを有する。
NWインタフェース111は、処理回路115に接続されており、ネットワーク200を介して他の装置との間で行われるデータ通信を制御する。具体的には、NWインタフェース111は、処理回路115による制御のもと、他の装置との間で行われる各種データの送受信を制御する。例えば、NWインタフェース111は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(network interface controller)等によって実現される。
記憶回路112は、処理回路115に接続されており、各種データを記憶する。具体的には、記憶回路112は、処理回路115による制御のもと、各種データを記憶し、また、記憶されたデータの読み出し及び更新を行う。例えば、記憶回路112は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。ここで、記憶回路112は、記憶部の一例である。
入力インタフェース113は、処理回路115に接続されており、操作者から各種指示及び各種情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インタフェース113は、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換して処理回路115に出力する。例えば、入力インタフェース113は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、本明細書において、入力インタフェース113は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース113の例に含まれる。
ディスプレイ114は、処理回路115に接続されており、各種情報及び各種データを表示する。具体的には、ディスプレイ114は、処理回路115による制御のもと、各種情報及び各種データを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ114は、液晶モニタやCRT(cathode ray tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。
処理回路115は、入力インタフェース113を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、クライアント装置110の動作を制御する。具体的には、処理回路115は、受信機能115aと、送信機能115bと、申込機能115cとを有する。なお、受信機能115a、送信機能115b、及び申込機能115cによって行われる処理については、後に詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係るフルゲノム情報運用装置120の構成例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係るフルゲノム情報運用装置120は、NWインタフェース121と、記憶回路122と、入力インタフェース123と、ディスプレイ124と、処理回路125とを有する。
ここで、NWインタフェース121、記憶回路122、入力インタフェース123、及びディスプレイ124については、クライアント装置110のNWインタフェース111、記憶回路112、入力インタフェース113、及びディスプレイ114と同様の構成を有するので、説明を省略する。
処理回路125は、入力インタフェース123を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、フルゲノム情報運用装置120の動作を制御する。具体的には、処理回路125は、受信機能125aと、送信機能125bと、取得機能125cと、管理機能125dとを有する。ここで、受信機能125aは、受信部の一例である。また、送信機能125bは、送信部の一例である。また、取得機能125cは、取得部の一例である。なお、管理機能125dは、管理部の一例である。受信機能125a、送信機能125b、取得機能125c、及び管理機能125dによって行われる処理については、後に詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係るフルゲノム情報管理装置130の構成例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係るフルゲノム情報管理装置130は、NWインタフェース131と、記憶回路132と、入力インタフェース133と、ディスプレイ134と、処理回路135とを有する。
ここで、NWインタフェース131、記憶回路132、入力インタフェース133、及びディスプレイ134については、クライアント装置110のNWインタフェース111、記憶回路112、入力インタフェース113、及びディスプレイ114と同様の構成を有するので、説明を省略する。
処理回路135は、入力インタフェース133を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、フルゲノム情報管理装置130の動作を制御する。具体的には、処理回路135は、受信機能135aと、送信機能135bと、格納機能135cと、取得機能135dと、決定機能135eとを有する。ここで、送信機能135bは、送信部の一例である。また、格納機能135cは、格納部の一例である。また、取得機能135dは、取得部の一例である。また、決定機能135eは、決定部の一例である。なお、受信機能135a、送信機能135b、格納機能135c、取得機能135d、及び決定機能135eによって行われる処理については、後に詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係るフルゲノム情報解析装置140の構成例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係るフルゲノム情報解析装置140は、NWインタフェース141と、記憶回路142と、入力インタフェース143と、ディスプレイ144と、処理回路145とを有する。
ここで、NWインタフェース141、記憶回路142、入力インタフェース143、及びディスプレイ144については、クライアント装置110のNWインタフェース111、記憶回路112、入力インタフェース113、及びディスプレイ114と同様の構成を有するので、説明を省略する。
処理回路145は、入力インタフェース143を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、フルゲノム情報解析装置140の動作を制御する。具体的には、処理回路145は、受信機能145aと、送信機能145bと、取得機能145cと、解析機能145dとを有する。なお、受信機能145a、送信機能145b、取得機能145c、及び解析機能145dによって行われる処理については、後に詳細に説明する。
図6は、本実施形態に係るクラウドサーバ装置150の構成例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態に係るクラウドサーバ装置150は、NWインタフェース151と、記憶回路152と、入力インタフェース153と、ディスプレイ154と、処理回路155とを有する。
ここで、NWインタフェース151、記憶回路152、入力インタフェース153、及びディスプレイ154については、クライアント装置110のNWインタフェース111、記憶回路112、入力インタフェース113、及びディスプレイ114と同様の構成を有するので、説明を省略する。
処理回路155は、入力インタフェース153を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、クラウドサーバ装置150の動作を制御する。具体的には、処理回路155は、受信機能155aと、送信機能155bとを有する。なお、受信機能155a及び送信機能155bによって行われる処理については、後に詳細に説明する。
以上、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100に含まれる各装置の構成について説明したが、上述した各装置が有する処理回路は、例えば、プロセッサによって実現される。その場合に、処理回路が有する各処理機能は、それぞれ、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で各装置の記憶回路に記憶される。そして、処理回路は、記憶回路から各プログラムを読み出して実行することで、各プログラムに対応する処理機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路は、図2〜6に示した各処理機能を有することとなる。なお、図2〜6では、単一のプロセッサによって各処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。また、図2〜6に示した例では、単一の記憶回路が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、処理回路が個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
以下、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100に含まれる各装置によって行われる処理について、詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100に含まれる各装置によって行われる処理の流れを示すシーケンス図である。
図7に示すように、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100では、利用者によってクライアント装置110が操作されることで、クライアント装置110の申込機能115cが、フルゲノム検査の検査クーポン付株式を購入する処理を行う。
例えば、申込機能115cは、サービス運用者のフルゲノム情報運用装置120によって提供される株式購入用のWebページをディスプレイ114に表示し、入力インタフェース113を介して、利用者から各種情報の入力を受け付けることで、検査クーポン付株式を購入する処理を行う。
続いて、クライアント装置110の送信機能115bが、利用者がフルゲノム検査を申し込んだことを示す申込情報をサービス運用者に送信する。
例えば、送信機能115bは、利用者によって入力された、利用者の年齢や性別、家族又は親族に関する情報等の属性情報、電子メールのアドレス、株式の購入費用の支払いに用いるクレジットカード等の情報、フルゲノム情報のデータ使用許諾に対するデータ使用料の支払いを受け取るための振込先となる金融機関の情報等を含む申込情報を、サービス運用者に送信する。
サービス運用者側では、フルゲノム情報運用装置120の受信機能125aが、クライアント装置110から送信されたフルゲノム検査の申込情報を受信する。
また、フルゲノム情報運用装置120の送信機能125bが、受信機能125aによって申込情報が受信された後に、利用者によって株式の購入費用が支払われると、ノンコーディング領域の遺伝子検査を受けるための検査クーポン付株式を利用者に送信する。
例えば、送信機能125bは、株式購入用のWebページ上で検査クーポン付株式の内容を示す情報を閲覧可能にしたり、検査クーポン付株式の内容を示す情報を電子メールで利用者に送信したりする。
そして、利用者側では、クライアント装置110の受信機能115aが、サービス運用者から送信された検査クーポン付株式を受信する。
その後、サービス運用者側では、遺伝子検査キット等を用いて利用者から血液が提供された際に、フルゲノム検査装置160を用いてフルゲノム検査が行われる。そして、フルゲノム情報運用装置120の取得機能125cが、フルゲノム検査装置160から、利用者の血液を用いたフルゲノム検査によって得られたコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報を含むフルゲノム情報を取得する。また、フルゲノム情報運用装置120の送信機能125bが、利用者を識別する利用者識別情報とともに、フルゲノム検査装置160から取得したフルゲノム情報を病院に送信する。
病院では、フルゲノム情報管理装置130の受信機能135aが、フルゲノム情報運用装置120から送信されたフルゲノム情報を受信する。そして、フルゲノム情報管理装置130の格納機能135cが、フルゲノム情報運用装置120から受信したフルゲノム情報を初期フルゲノム情報として利用者識別情報に関連付けて記憶回路132に格納する。
ここで、フルゲノム情報管理装置130の記憶回路132に格納される初期フルゲノム情報には、サービス運用者によって利用者の血液を用いたフルゲノム検査が行われた時点でのコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報が含まれる。
その後、病院では、定期的に又は任意のタイミングで利用者が検査クーポンを利用した際に、遺伝子検査装置170を用いてノンコーディング領域の遺伝子検査が行われる。なお、ここで行われるノンコーディング領域の遺伝子検査は、DNAに含まれる複数のノンコーディング領域の全ての遺伝子を対象として行われてもよいし、診断や治療の対象となる疾病の原因になり得る一部のノンコーディング領域の遺伝子のみを対象として行われてもよい。
そして、フルゲノム情報管理装置130の取得機能135dが、利用者の血液を用いたノンコーディング領域の遺伝子検査が行われるごとに、遺伝子検査装置170から、当該遺伝子検査によって得られたノンコーディング領域の遺伝子情報を取得する。そして、取得機能135dは、取得したノンコーディング領域の遺伝子情報を利用者識別情報に関連付けて記憶回路132にさらに格納することで、利用者に関する経時的なフルゲノム情報を記憶回路132に蓄積する。
ここで、フルゲノム情報管理装置130の記憶回路132に蓄積される経時的なフルゲノム情報には、初期フルゲノム情報に含まれていたコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報に加えて、利用者の血液を用いたノンコーディング領域の遺伝子検査が行われた各時点でのノンコーディング領域の遺伝子情報が含まれる。
このように、病院では、利用者に関する経時的なフルゲノム情報を蓄積する一方で、フルゲノム情報管理装置130の送信機能135bが、利用者に関するフルゲノム情報を匿名化してクラウドサーバ装置150に送信する。そして、クラウドサーバ装置150では、受信機能155aが、フルゲノム情報管理装置130から送信されたフルゲノム情報を受信し、記憶回路152に格納する。
また、サービス運用者側では、フルゲノム情報運用装置120の受信機能125aが、利用者が自身のフルゲノム情報の使用をゲノム医療研究機関に許諾したことを示す使用許諾情報を受信する。
なお、ここで、受信機能125aによって受信される使用許諾情報は、利用者が検査クーポン付株式を購入する際に、クライアント装置110の申込機能115cによって受け付けられて、前述した申込情報に含まれて送信される。または、使用許諾情報は、検査クーポン付株式の購入とは別の任意のタイミングで、申込機能115cによって受け付けられて送信されてもよい。
そして、フルゲノム情報運用装置120の送信機能125bが、受信機能125aによって使用許諾情報が受信された場合に、クラウドサーバ装置150から利用者のフルゲノム情報を取得することを可能にするための取得用情報をゲノム医療研究機関に送信する。
例えば、送信機能125bは、取得用情報として、クラウドサーバ装置150のアドレス情報や、フルゲノム情報を取得するためのURL(Uniform Resource Locator)やID、パスワード等をゲノム医療研究機関に送信する。
そして、ゲノム医療研究機関では、フルゲノム情報解析装置140の受信機能145aが、フルゲノム情報運用装置120から送信された取得用情報を受信する。そして、フルゲノム情報解析装置140の取得機能145cが、受信機能145aによって受信された取得用情報を用いて、クラウドサーバ装置150から利用者のフルゲノム情報を取得する。このとき、クラウドサーバ装置150では、送信機能155bが、記憶回路152に格納された利用者のフルゲノム情報を読み出して、ゲノム医療研究機関に送信する。
その後、フルゲノム情報解析装置140の解析機能145dが、取得機能145cによって取得されたフルゲノム情報を用いてビッグデータ分析等のデータ解析を行うことで、フルゲノム情報の精密層別化を行う。そして、フルゲノム情報解析装置140の送信機能145bが、解析機能145dによって行われたフルゲノム情報の精密層別化の結果を精密層別化情報として病院に送信する。
ゲノム医療研究機関は、このように利用者のフルゲノム情報を利用するために、自身のフルゲノム情報を使用することを許諾した利用者に対してデータ使用料を支払う。これについて、サービス運用者側では、フルゲノム情報運用装置120の管理機能125dが、フルゲノム情報の使用が許諾されたゲノム医療研究機関から利用者に継続的に支払われる使用料の支払いを管理する。
例えば、管理機能125dは、利用者からの申込情報に含まれていたデータ使用料の振込先となる金融機関の情報や、データ使用料の振り込み期限等をゲノム医療研究機関に送信する。または、例えば、管理機能125dは、ゲノム医療研究機関の代理で利用者にデータ使用料を振り込む処理を行い、その後、ゲノム医療研究機関からデータ使用料を徴収する処理を行うようにしてもよい。
そして、病院では、フルゲノム情報管理装置130の決定機能135eが、記憶回路132に蓄積されたフルゲノム情報に基づいて、利用者に提供される診断や治療の内容を決定する。このとき、フルゲノム情報管理装置130の決定機能135eは、フルゲノム情報を用いたデータ解析を行うゲノム医療研究機関からデータ解析によって得られた精密層別化情報を取得し、当該精密層別化情報にさらに基づいて、利用者に提供される診断や治療の内容を決定する。
このとき、例えば、決定機能135eは、記憶回路132に蓄積されたフルゲノム情報に基づいて、利用者の利用状況を評価し、当該評価の結果に応じて、当該利用者に提供される診断や治療の内容の詳細度を決定する。例えば、決定機能135eは、記憶回路132に蓄積されているフルゲノム情報の多さ、利用者の家族又は親族のフルゲノム情報が蓄積されているか否か等に応じて、利用者に提供される診断や治療の内容の詳細度を決定する。このとき、例えば、決定機能135eは、蓄積されているフルゲノム情報が多い利用者には、より精密な診断や治療を提供することができるように、診断や治療に関するより詳細な情報を医師等に提示する。また、例えば、決定機能135eは、家族又は親族のフルゲノム情報が蓄積されている利用者については、利用者自身に関するフルゲノム情報だけでなく、家族又は親族のフルゲノム情報も用いて、診断や治療に関するより詳細な情報を医師等に提示する。
そして、病院では、医師等が、フルゲノム情報管理装置130の決定機能135eによって決定された内容に基づいて、利用者に対する診断や治療を行う。
以上、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100に含まれる各装置によって行われる処理について説明したが、上述した各処理のうち、クライアント装置110の各処理機能が行う処理は、例えば、クライアント装置110の処理回路115が、各処理機能に対応する所定のプログラムを記憶回路112から読み出して実行することにより実現される。また、フルゲノム情報運用装置120の各処理機能が行う処理は、例えば、フルゲノム情報運用装置120の処理回路125が、各処理機能に対応する所定のプログラムを記憶回路122から読み出して実行することにより実現される。また、フルゲノム情報管理装置130の各処理機能が行う処理は、例えば、フルゲノム情報管理装置130の処理回路135が、各処理機能に対応する所定のプログラムを記憶回路132から読み出して実行することにより実現される。また、フルゲノム情報解析装置140の各処理機能が行う処理は、例えば、フルゲノム情報解析装置140の処理回路145が、各処理機能に対応する所定のプログラムを記憶回路142から読み出して実行することにより実現される。また、クラウドサーバ装置150の各処理機能が行う処理は、例えば、クラウドサーバ装置150の処理回路155が、各処理機能に対応する所定のプログラムを記憶回路152から読み出して実行することにより実現される。
上述したように、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100によって提供される遺伝子検査サービスでは、利用者に関する経時的なフルゲノム情報や、データ解析によって得られたフルゲノム情報の精密層別化情報を利用することで、遺伝子検査に基づくより適正な診断や治療を利用者に提供することができる。
また、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100によって提供される遺伝子検査サービスでは、検査クーポン付株式の購買や、フルゲノム情報のデータ使用許諾に対するデータ使用料の支払い等のように、経済の仕組みに類似した内容を導入することで、利用者にサービスの利用を促すことができ、利用者参加型のゲノムデータ利用を実現することができる。
すなわち、本実施形態に係るフルゲノム情報利用システム100によれば、患者がゲノム医療の発展のために貢献するインセンティブを持ち、より高度な医療を享受することが可能になる。また、ゲノム医療研究機関に利用者のフルゲノム情報を提供することで、精密医療の根幹である層別化の精緻化を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、血液を用いた検査が行われる場合の例を説明したが、検査に用いられる体液は血液に限られず、例えば、唾液等の粘液や尿等であってもよい。
また、上述した実施形態では、利用者が遺伝子検査キット等を用いてサービス運用者に血液を提供する場合の例を説明したが、利用者が血液を提供する方法はこれに限られない。例えば、利用者が直接サービス運用者の施設に出向き、血液の採取を受けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、病院においてノンコーディング領域の遺伝子検査が行われる場合の例を説明したが、ノンコーディング領域の遺伝子検査の替わりに、フルゲノム検査が行われてもよい。その場合、フルゲノム情報管理装置130の記憶回路132に蓄積される経時的なフルゲノム情報には、初期フルゲノム情報に含まれていたコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報に加えて、病院でフルゲノム検査が行われた各時点でのコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報が含まれることになる。基本的には、コーディング領域の遺伝子情報は先天的なものであり、生活習慣や環境に応じて変化しないと考えられるが、例えば、X線等の放射線によって被ばくした場合には突然変異を起こすこともあり得る。そのため、このように、経時的なノンコーディング領域の遺伝子情報に加えて経時的なコーディング領域の遺伝子情報も蓄積しておくことによって、より精度が高い診断や治療を利用者に提供できるようになる。
また、上述した実施形態では、フルゲノム情報利用システム100によって提供される遺伝子検査サービスを病院に適用した場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、上述した遺伝子検査サービスは、病院等の医療関連の機関だけでなく、健康管理センター等のヘルスケア関連の機関や、遺伝子検査の結果を個人等からの依頼に応じて提供する機関等にも同様に適用することが可能である。その場合には、利用者には、例えば、生活指導に関する情報や、将来的な発病の予測結果に関する情報等が提供される。
また、上述した実施形態では、本明細書における各処理部を、それぞれ処理回路の各処理機能によって実現する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、本明細書における各処理部は、実施形態で述べた各処理機能によって実現する他にも、ハードウェアのみ、又は、ハードウェアとソフトウェアとの混合によって同機能を実現するものであっても構わない。
また、上述した説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することで、機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合は、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。また、本実施形態のプロセッサは、単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)−ROM、FD(Flexible Disk)、CD−R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各機能部を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、遺伝子検査に基づくより適正な行為又は情報を利用者に提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 フルゲノム情報利用システム
120 フルゲノム情報運用装置
125 処理回路
125a 受信機能
125b 送信機能
125c 取得機能
125d 管理機能
130 フルゲノム情報管理装置
132 記憶回路
135 処理回路
135b 送信機能
135c 格納機能
135d 取得機能
135e 決定機能
150 クラウドサーバ装置

Claims (8)

  1. フルゲノム情報運用装置と、フルゲノム情報管理装置とを含むフルゲノム情報利用システムであって、
    前記フルゲノム情報運用装置が、
    利用者がフルゲノム検査を申し込んだことを示す申込情報を受信する受信部と、
    前記申込情報が受信された後に、前記利用者の体液を用いたフルゲノム検査によって得られたコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報を含むフルゲノム情報を取得する取得部と、
    前記利用者を識別する利用者識別情報とともに前記フルゲノム情報を前記フルゲノム情報管理装置に送信する送信部とを備え、
    前記フルゲノム情報管理装置が、
    前記フルゲノム情報運用装置から受信したフルゲノム情報を初期フルゲノム情報として前記利用者識別情報に関連付けて記憶部に格納する格納部と、
    前記利用者の体液を用いたノンコーディング領域の遺伝子検査が行われるごとに、当該遺伝子検査によって得られたノンコーディング領域の遺伝子情報を取得し、前記利用者識別情報に関連付けて前記記憶部にさらに格納することで、前記利用者に関する経時的なフルゲノム情報を前記記憶部に蓄積する取得部とを備える、
    フルゲノム情報利用システム。
  2. 前記フルゲノム情報管理装置は、前記記憶部に蓄積されたフルゲノム情報に基づいて、前記利用者に提供される行為又は情報の内容を決定する決定部をさらに備える、
    請求項1に記載のフルゲノム情報利用システム。
  3. 前記フルゲノム情報管理装置の前記決定部は、前記フルゲノム情報を用いたデータ解析を行う研究機関から前記データ解析によって得られた精密層別化情報を取得し、当該精密層別化情報にさらに基づいて、前記利用者に提供される行為又は情報の内容を決定する、
    請求項2に記載のフルゲノム情報利用システム。
  4. 前記フルゲノム情報管理装置の前記決定部は、前記記憶部に蓄積されたフルゲノム情報に基づいて、前記利用者の利用状況を評価し、当該評価の結果に応じて、当該利用者に提供される行為又は情報の内容の詳細度を決定する、
    請求項2又は3に記載のフルゲノム情報利用システム。
  5. 前記フルゲノム情報運用装置の前記受信部は、検査クーポン付株式を購入する処理を前記利用者に行わせることによって前記申込情報を受信し、
    前記フルゲノム情報運用装置の前記送信部は、前記申込情報が受信された後に、前記ノンコーディング領域の遺伝子検査を受けるための検査クーポンが付けられた検査クーポン付株式を前記利用者に送信し、
    前記フルゲノム情報管理装置の前記取得部は、前記利用者が前記検査クーポンを利用して前記ノンコーディング領域の遺伝子検査を受けるごとに、当該遺伝子検査によって得られたノンコーディング領域の遺伝子情報を取得する、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載のフルゲノム情報利用システム。
  6. 前記フルゲノム情報管理装置は、前記利用者に関するフルゲノム情報を匿名化してクラウドサーバ装置に送信する送信部をさらに備え、
    前記フルゲノム情報運用装置の前記受信部は、前記利用者が自身のフルゲノム情報の使用を研究機関に許諾したことを示す使用許諾情報を受信し、
    前記フルゲノム情報運用装置の前記送信部は、前記使用許諾情報が受信された場合に、前記クラウドサーバ装置から前記利用者のフルゲノム情報を取得することを可能にするための取得用情報を前記研究機関に送信する、
    請求項3に記載のフルゲノム情報利用システム。
  7. 前記フルゲノム情報運用装置は、前記フルゲノム情報の使用が許諾された研究機関から前記利用者に継続的に支払われる使用料の支払いを管理する管理部をさらに備える、
    請求項6に記載のフルゲノム情報利用システム。
  8. フルゲノム情報運用装置と、フルゲノム情報管理装置とを含むシステムによって実現されるフルゲノム情報利用方法であって、
    前記フルゲノム情報運用装置が、
    利用者がフルゲノム検査を申し込んだことを示す申込情報を受信し、
    前記申込情報が受信された後に、前記利用者の体液を用いたフルゲノム検査によって得られたコーディング領域の遺伝子情報及びノンコーディング領域の遺伝子情報を含むフルゲノム情報を取得し、
    前記利用者を識別する利用者識別情報とともに前記フルゲノム情報を前記フルゲノム情報管理装置に送信し、
    前記フルゲノム情報管理装置が、
    前記フルゲノム情報運用装置から受信したフルゲノム情報を初期フルゲノム情報として前記利用者識別情報に関連付けて記憶部に格納し、
    前記利用者の体液を用いたノンコーディング領域の遺伝子検査が行われるごとに、当該遺伝子検査によって得られたノンコーディング領域の遺伝子情報を取得し、前記利用者識別情報に関連付けて前記記憶部にさらに格納することで、前記利用者に関する経時的なフルゲノム情報を前記記憶部に蓄積する、
    ことを含む、フルゲノム情報利用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022145135A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 情報処理方法、情報処理装置、及び情報処理プログラム

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