JP2020148342A - 発電機能付軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受内部に発電機能が組み込まれた発電機能付軸受装置を提供する。【解決手段】発電機能付軸受装置は、第1対向面を有する静止輪と、第1対向面に対向する第2対向面を有し、静止輪に対して回転する回転輪と、第1対向面と第2対向面との間に配置された転動体と、転動体を保持する保持器とを有する転がり軸受と、静止輪に対する位置が固定されているとともに、転がり軸受の内部に配置されている第1電極及び第2電極と、回転輪に対する位置が固定されているとともに、転がり軸受の内部に配置されている第3電極と、第1電極及び第2電極の表面に形成された絶縁膜とを備えている。第3電極は、第1電極との間の距離である第1距離及び第2電極との間の距離である第2距離が回転輪の静止輪に対する回転に伴って変化するように配置されている。第1距離の時間変化の位相は、第2距離の時間変化の位相とずれている。【選択図】図1

Description

本発明は、発電機能付軸受装置に関する。
特許文献1(特開2003−262646号公報)には、クローポール型発電機が記載されている。特許文献1に記載のクローポール型発電機は、回転軸と、永久磁石と、ステータとを有している。永久磁石は、N極及びS極が周方向に沿って交互配置されるように回転軸に取り付けられている。ステータは、コイルとヨークとを有している。ヨークは、爪部を有する磁性材料(爪状部材)からなり、コイルを内包している。回転軸の回転に伴い爪状部材に対向する永久磁石の磁極が交互に入れ替わることによりヨーク内の磁束が反転することで、コイルに起電力が発生する。
特開2003−262646号公報
しかしながら、特許文献1に記載のクローポール型発電機は、コイル、永久磁石及びヨーク等を配置するためのスペースが必要になるため、軸受内部に収納することが困難である。すなわち、特許文献1に記載のクローポール型発電機は、既存の設備に導入しようとした場合には、当該設備の軸受周りの設計を見直す必要がある。また、特許文献1に記載のクローポール型発電機を新規設備に導入しようとする場合には、当該設備のサイズが大きくなる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本発明は、軸受内部に発電機能が組み込まれた発電機能付軸受装置を提供するものである。
本発明の第1態様に係る発電機能付軸受装置は、第1対向面を有する静止輪と、第1対向面に対向する第2対向面を有し、静止輪に対して回転する回転輪と、第1対向面と第2対向面との間に配置された転動体と、転動体を保持する保持器とを有する転がり軸受と、静止輪に対する位置が固定されているとともに、転がり軸受の内部に配置されている第1電極及び第2電極と、回転輪に対する位置が固定されているとともに、転がり軸受の内部に配置されている第3電極と、第1電極及び第2電極の表面に形成された絶縁膜とを備えている。第3電極は、第1電極との間の距離である第1距離及び第2電極との間の距離である第2距離が回転輪の静止輪に対する回転に伴って変化するように配置されている。第1距離の時間変化の位相は、第2距離の時間変化の位相とずれている。
上記の発電機能付軸受装置において、絶縁膜の厚さは100μm以下であってもよい。
上記の発電機能付軸受装置は、導電性材料で形成されているとともに、第2対向面に取り付けられた第1環状部材をさらに備えていてもよい。第1環状部材は、第1対向面に対向する第1面と、第2対向面に対向する第2面とを有していてもよい。第1面には、第2面とは反対方向に向かって突出する凸部が形成されていてもよい。凸部は、第3電極を構成していてもよい。
上記の発電機能付軸受装置は、第2対向面に取り付けられた第2環状部材をさらに備えていてもよい。第2環状部材は、第1対向面に対向する第1面と、第2対向面に対向する第2面とを有していてもよい。第1面には、第2面に向かって窪むとともに、第3電極が配置される凹部が形成されていてもよい。
上記の発電機能付軸受装置は、第1対向面に取り付けられた環状形状の基材をさらに備えていてもよい。基材は、第2対向面に対向する第3面と、第1対向面に対向する第4面とを有していてもよい。第3面には、第1電極及び第2電極が形成されていてもよい。
上記の発電機能付軸受装置は、静止輪と回転輪との間にある軸受空間を少なくとも部分的に閉塞するシール部材をさらに備えていてもよい。第1電極及び第2電極は、シール部材の軸受空間側の面上に配置されていてもよい。
上記の発電機能付軸受装置において、第3電極は回転輪に形成されていてもよい。上記の発電機能付軸受装置において、第1電極及び第2電極は、静止輪に形成されていてもよい。
上記の発電機能付軸受装置において、第1電極及び第2電極は、周方向に沿って等間隔で交互に配置されていてもよい。第3電極は、周方向に沿って等間隔で配置されていてもよい。第3電極の数は、第1電極の数及び第2電極の数に等しくてもよい。
上記の発電機能付軸受装置において、第3電極の周方向における幅は、第1電極の周方向における幅及び第2電極の周方向における幅と等しくてもよい。
上記の発電機能付軸受装置は、絶縁膜上及び第3電極上の少なくとも一方に形成されたコーティング膜をさらに備えていてもよい。上記の発電機能付軸受装置において、コーティング膜は、DLCにより形成されていてもよい。上記の発電機能付軸受装置において、コーティング膜は、ニッケルを含む合金により形成されていてもよい。上記の発電機能付軸受装置において、絶縁膜は、DLCにより形成されていてもよい。
本発明の第2態様に係る発電機能付軸受装置は、第1対向面を有する静止輪と、第1対向面に対向する第2対向面を有し、静止輪に対して回転する回転輪と、第1対向面と第2対向面との間に配置された転動体と、転動体を保持する保持器とを有する転がり軸受と、静止輪に対する位置が固定されているとともに、転がり軸受の内部に配置されている第1電極及び第2電極と、第3電極と、第1電極及び第2電極の表面に形成された絶縁膜とを備える。第3電極は、第1電極との間の距離である第1距離及び第2電極との間の距離である第2距離が回転輪の静止輪に対する回転に伴って変化するように配置されている。第1距離の時間変化の位相は、第2距離の時間変化の位相とずれている。転動体は、玉である。保持器は、転動体を保持している部分において中心軸方向に沿って突出しており、第3電極を構成している凸部を有している。凸部の先端は、第1電極の表面及び第2電極の表面に平行な面を含む。
本発明の第1態様及び第2態様に係る発電機能付軸受装置によると、軸受内部に発電機能を組み込むことが可能となる。
発電機能付軸受装置10の上面図である。 図1のII−IIにおける断面図である。 発電機能付軸受装置10における基材51の斜視図である。 発電機能付軸受装置10における基材51の断面図である。 発電機能付軸受装置10における環状部材9aの斜視図である。 発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第1説明図である。 発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第2説明図である。 発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第3説明図である。 発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第4説明図である。 発電機能付軸受装置10の第1変形例における基材51の拡大断面図である。 発電機能付軸受装置10の第2変形例における環状部材9bの斜視図である。 発電機能付軸受装置10の第3変型例の断面図である。 発電機能付軸受装置20の上面図である。 図10のXI−XIにおける断面図である。 図11の領域XIIにおける拡大図である。 発電機能付軸受装置20における基材51の斜視図である。 発電機能付軸受装置20における環状部材9aの斜視図である。 発電機能付軸受装置20の変形例における環状部材9bの斜視図である。 発電機能付軸受装置30の上面図である。 図16のXVII−XVIIにおける断面図である。 図16のXVIII−XVIIIにおける断面図である。 発電機能付軸受装置30の第1変形例の上面図である。 発電機能付軸受装置30の第2変形例の上面図である。 図20のXXI−XXIにおける断面図である。 図20のXXII−XXIIにおける断面図である。 発電機能付軸受装置30の第3変形例の模式的な断面図である。 発電機能付軸受装置30の第4変形例の模式的な断面図である。 発電機能付軸受装置40の上面図である。 図24のXXV−XXVにおける断面図である。 図24のXXVI−XXVIにおける断面図である。
実施形態の詳細を、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
(第1実施形態)
以下に、第1実施形態に係る発電機能付軸受装置(以下、「発電機能付軸受装置10」とする)の構成を説明する。
図1は、発電機能付軸受装置10の上面図である。図2は、図1のII−IIにおける断面図である。図1及び図2に示されるように、発電機能付軸受装置10は、転がり軸受を有している。この転がり軸受は、深溝玉軸受である。但し、発電機能付軸受装置10に含まれる転がり軸受は、これに限られるものではない。
上記の転がり軸受は、外輪1(静止輪)と、内輪2(回転輪)と、転動体3と、保持器4とを有している。発電機能付軸受装置10は、さらに、第1電極5及び第2電極6と、絶縁膜7と、第3電極8とを有している。
外輪1は、内周面11(第1対向面)と、外周面12とを有している。内周面11は、外輪1の軌道面を有している。外輪1は、ハウジング(図示せず)に取り付けられる。内輪2は、内周面21と、外周面22(第2対向面)とを有している。外周面22は、内輪2の軌道面を有している。内輪2は、外周面22が内周面11と対向するように、外輪1の内側に配置されている。
転動体3は、玉である。転動体3の数は、複数である。転動体3は、内周面11と外周面22との間に配置されている。転動体3の表面は、内周面11及び外周面22に接している。保持器4は、転動体3を保持している。保持器4により、周方向において隣り合う2つの転動体の間隔が一定範囲に保たれている。周方向とは、中心軸方向から見て、転がり軸受の回転輪の回転の軸を中心とする円周に沿う方向である。保持器4は、内周面11と外周面22との間に配置されている。
図3は、発電機能付軸受装置10における基材51の斜視図である。図3中において、絶縁膜7の図示は省略されている。図4は、発電機能付軸受装置10における基材51の断面図である。図3及び図4に示されるように、第1電極5の数及び第2電極6の数は、複数である。第1電極5及び第2電極6は、周方向に沿って交互に等間隔で配置されている。複数の第1電極5は、互いに電気的に接続されていてもよく、複数の第2電極6は、互いに電気的に接続されていてもよい。但し、第1電極5及び第2電極6は、互いに電気的に分離されている。
第1電極5及び第2電極6は、基材51に形成されている。基材51は、環状の形状を有している。基材51は、内周面51a(第3面)と、外周面51b(第4面)とを有している。第1電極5及び第2電極6は、内周面51a上に形成されている。より具体的には、内周面51a上には、基板52が形成されており、基板52上には、第1電極5及び第2電極6が形成されている。基板52は、例えばポリイミド等の樹脂材料により形成されており、第1電極5及び第2電極6は、銅(Cu)箔等により形成されている。第1電極5及び第2電極6は、基板52上に銅箔を貼り付けるとともに、当該銅箔をパターンニングすることにより形成される。すなわち、第1電極5及び第2電極6は、フレキシブル回路基板と同様の手法により形成することができる。第1電極5及び第2電極6は、基板52を介さずに、めっき等により直接内周面51a上に形成してもよい。なお、基板52を介さずに第1電極5及び第2電極6を形成する場合、基材51は、絶縁材料により形成される。
基材51は、外周面51bにおいて、内周面11に取り付けられている。これにより、第1電極5及び第2電極6は、転がり軸受の内部において外輪1に取り付けられ、外輪1に対する位置が固定されている。
第1電極5及び第2電極6には、それぞれ、引き出し線53及び引き出し線54が電気的に接続されている。引き出し線53及び引き出し線54は、電気二重層キャパシタ、二次電池等の蓄電部に接続されている。
図4に示されるように、絶縁膜7は、第1電極5及び第2電極6の表面に形成されている。絶縁膜7は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)膜である。絶縁膜7は、DLC(Diamond Like Carbon)膜であってもよい。絶縁膜7は、厚さTを有している。厚さTは、好ましくは、100μm以下である。絶縁膜7は、液状材料に浸漬する又は液状材料を塗布するとともに、当該液状材料を硬化させることにより形成される。絶縁膜7は、シート状の絶縁膜7を第1電極5及び第2電極6上に貼付してもよい。
発電機能付軸受装置10は、環状部材9a(第1環状部材)を有している。環状部材9aは、環状形状を有している。環状部材9aは、導電性材料により形成されている。図5は、発電機能付軸受装置10における環状部材9aの斜視図である。図5に示されるように、環状部材9aは、内周面9aa(第1面)と、外周面9ab(第2面)とを有している。環状部材9aは、内周面9aaが第1電極5及び第2電極6と絶縁膜7を介して対向するように、外周面22に取り付けられている。
外周面9abには、凸部9acが形成されている。凸部9acは、内周面9aaとは反対側に向かって突出している。凸部9acは、第3電極8を構成している。凸部9acの数は、複数である。凸部9acの数は、第1電極5の数及び第2電極6の数に等しいことが好ましい。凸部9acは、周方向に沿って等間隔で配置されている。上記のとおり、凸部9ac(第3電極8)を有する環状部材9aは内輪2に取り付けられているため、凸部9ac(第3電極8)の内輪2に対する位置は固定されており、第3電極8は転がり軸受の内部に配置されている。
第3電極8と第1電極5との間の距離を、第1距離とする。第3電極8と第2電極6との間の距離を、第2距離とする。内輪2の回転に伴って、第1電極5(第2電極6)は、凸部9ac(第3電極8)に対向している状態と凸部9acに対向していない状態と繰り返す。そのため、第1距離及び第2距離は、内輪2の回転に伴って時間変化する。第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相とは、互いにずれている。より具体的には、発電機能付軸受装置10においては、第1電極5の数及び第2電極6の数が第3電極8(凸部9ac)の数に等しく、第1電極5及び第2電極6が周方向に沿って交互に等間隔で配置されており、かつ、第3電極8(凸部9ac)が周方向に沿って等間隔で配置されているため、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相は、反対位相になっている。
以下に、発電機能付軸受装置10の動作を説明する。
図6Aは、発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第1説明図である。図6Bは、発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第2説明図である。図6Cは、発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第3説明図である。図6Dは、発電機能付軸受装置10の動作を説明するための第4説明図である。
発電機能付軸受装置10の動作時には、発電機能付軸受装置10の内部に潤滑油、グリース等の潤滑剤Lが供給されている。そのため、図6Aに示されるように、内輪2の回転に伴って、第1電極5上にある絶縁膜7と第3電極8(凸部9ac)とが潤滑剤Lを介して互いに摺動する。その結果、第1電極5に正の電荷が誘導されるとともに、第2電極6に負の電荷が誘導される。
図6Aに示される状態から内輪2の相対的な回転が進むと、図6Bに示されるように、各電極に誘導された電荷に起因した起電力に基づいて、第1電極5から第2電極6へと電流が流れる。
図6Bに示される状態から内輪2の回転が進むと、図6Cに示されるように、第2電極6上にある絶縁膜7と第3電極8(凸部9ac)とが潤滑剤Lを介して互いに摺動する。その結果、第1電極5に負の電荷が誘導されるとともに、第2電極6に正の電荷が誘導される。なお、潤滑剤Lは、誘電率が高い材料(例えば、グリセリン)であることが好ましい。
図6Cに示される状態から内輪2の回転が進むと、図6Dに示されるように、各電極に誘導された電荷に起因した起電力に基づいて、第2電極6から第1電極5へと電流が流れる。図6Dに示される状態から内輪2の回転が進むと、図6Aに示される状態に戻る。このように、発電機能付軸受装置10においては、内輪2の回転に伴って、第1電極5及び第2電極6からパルス状の電流(電圧)が出力される。第1電極5及び第2電極6において発生した電力は、電気二重層キャパシタ、二次電池等に蓄電される。
以下に、発電機能付軸受装置10の効果を説明する。
上記のとおり、発電機能付軸受装置10においては、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って時間変化するとともに、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相がずれているため、第1電極5及び第2電極6において、電力が発生する。この電力を発生させるための構成である第1電極5、第2電極6、絶縁膜7及び第3電極8は、全て軸受内部に配置されているため、発電機能付軸受装置10は、軸受内部に発電機能が組み込まれていることになる。
<第1変形例>
以下に、発電機能付軸受装置10の第1変形例を説明する。
図7は、発電機能付軸受装置10の第1変形例における基材51の拡大断面図である。図7に示されるように、絶縁膜7上にコーティング膜71が形成されている。コーティング膜71は、例えば、ニッケル合金膜により形成されている。ニッケル合金膜は、ニッケルを含む合金により形成された膜である。コーティング膜71は、DLCにより形成されていてもよい。なお、コーティング膜71が絶縁膜7上に形成される場合を例として説明したが、コーティング膜71は、第3電極8(凸部9ac)上に形成されてもよく、絶縁膜7上及び第3電極8上の双方に形成されてもよい。第1変形例によると、耐摩耗性を向上させることができる。
<第2変形例>
以下に、発電機能付軸受装置10の第2変形例を説明する。
第2変形例においては、環状部材9aに代えて、環状部材9b(第2環状部材)が用いられている。環状部材9bは、環状形状を有している。環状部材9bは、絶縁材料により形成されている。図8は、発電機能付軸受装置10の第2変形例における環状部材9bの斜視図である。図8に示されるように、環状部材9bは、内周面9ba(第1面)と、外周面9bb(第2面)とを有している。環状部材9bは、内周面9baが第1電極5及び第2電極6と絶縁膜7を介して対向するように、外周面22に取り付けられている。
外周面9bbには、凹部9bcが形成されている。凹部9bcは、内周面9baに向かって窪んでいる。凹部9bcの数は、複数である。凹部9bcの数は、第1電極5の数及び第2電極6の数に等しいことが好ましい。凹部9bcは、周方向に沿って等間隔で配置されている。凹部9bc内には、第3電極8として、導電性材料が形成されている。上記のとおり、環状部材9bは内輪2に取り付けられているため、凹部9bc(第3電極8)の内輪2に対する位置が固定されているとともに、第3電極8は転がり軸受の内部に配置されている。
<第3変型例>
以下に、発電機能付軸受装置10の第3変形例を説明する。
図9は、発電機能付軸受装置10の第3変型例の断面図である。第3変形例では、図9に示されるように、基材51に代えて、第1電極5及び第2電極6が外輪1(より具体的には、内周面11)に形成されている。また、第3変形例では、環状部材9aに代えて、第3電極8が内輪2(より具体的には、外周面22)に形成されている。なお、第1電極5及び第2電極6は絶縁膜55により外輪1から電気的に分離されており、第3電極8は絶縁膜55により内輪2から電気的に分離されている。第3変形例においても、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って時間変化するとともに、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相が互いにずれているため、第3変形例は、発電機能付軸受装置10と同様に動作する。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態に係る発電機能付軸受装置(以下、「発電機能付軸受装置20」とする)の構成を説明する。ここでは、発電機能付軸受装置10の構成と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
図10は、発電機能付軸受装置20の上面図である。図11は、図10のXI−XIにおける断面図である。図12は、図11の領域XIIにおける拡大図である。図10〜図12に示されるように、発電機能付軸受装置20は、転がり軸受を有している。この転がり軸受は、深溝玉軸受であり、外輪1と、内輪2と、転動体3と、保持器4とを有している。発電機能付軸受装置20は、さらに、第1電極5と、第2電極6と、絶縁膜7と、第3電極8と、基材51と、引き出し線53と、引き出し線54と、環状部材9aとを有している。
発電機能付軸受装置20は、シール部材13をさらに有している点に関して、発電機能付軸受装置10と異なっている。シール部材13は、外輪1と内輪2との間にある軸受空間の少なくとも一部を閉塞している。シール部材13は、外輪1に取り付けられている。シール部材13は、第1面13aと、第2面13bとを有している。第1面13aは、軸受空間側を向いている面である。第2面13bは、第1面13aの反対面である。
発電機能付軸受装置20においては、第1電極5、第2電極6及び基材51の詳細構成が、発電機能付軸受装置10と異なっている。図13は、発電機能付軸受装置20における基材51の斜視図である。図13に示されるように、基材51は、第3面51cと、第4面51dとを有している。第4面51dは第3面51cの反対面である。基材51は、第4面51dが第1面13aに対向するように、シール部材13上に配置されている。
第1電極5及び第2電極6は、第3面51c上に配置されている。なお、第1電極5及び第2電極6が周方向に沿って交互に等間隔で配置されている点に関しては、発電機能付軸受装置20と発電機能付軸受装置10とで共通している。
発電機能付軸受装置20においては、第3電極8及び環状部材9aの詳細構成が、発電機能付軸受装置10と異なっている。図14は、発電機能付軸受装置20における環状部材9aの斜視図である。図14に示されるように、環状部材9aは、第1面9adと、第2面9aeを有している。第2面9aeは、第1面9adの反対面である。
第1面9adには、凸部9afが形成されている。凸部9afは、第2面9aeとは反対側に向かって(第1面9adと同じ方向に向かって)突出している。凸部9afは、第3電極8を構成している。環状部材9aは、第1面9adが絶縁膜7を介して第1電極5及び第2電極6と対向するように、内輪2に取り付けられている。
なお、凸部9afが周方向に沿って等間隔で配置されている点、凸部9afの数が第1電極5の数及び第2電極6の数に等しい点、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って変化する点並びに第1距離の時間変化の位相と第2距離の時間変化の位相とがずれている点に関しては、発電機能付軸受装置20と発電機能付軸受装置10とで共通している。
以下に、発電機能付軸受装置20の効果を説明する。ここでは、発電機能付軸受装置10の効果と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さないものとする。
発電機能付軸受装置20においても、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って時間変化するとともに、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相がずれているため、第1電極5及び第2電極6において、電力が発生する。発電機能付軸受装置20においても、この電力を発生させるための構成である第1電極5、第2電極6、絶縁膜7及び第3電極8は、全て軸受内部に配置されているため、軸受内部に発電機能が組み込まれていることになる。
<変形例>
以下に、発電機能付軸受装置20の変形例を説明する。
変形例においては、環状部材9aに代えて、環状部材9bが用いられている。環状部材9bは、環状形状を有している。環状部材9bは、絶縁材料により形成されている。図15は、発電機能付軸受装置20の変形例における環状部材9bの斜視図である。図15に示されるように、環状部材9bは、第1面9bdと、第2面9beとを有している。環状部材9bは、第1面9bdが第1電極5及び第2電極6と絶縁膜7を介して対向するように、内輪2に取り付けられている。第3電極8は、第1面9bd上に形成されている。第3電極8は、周方向に沿って等間隔で配置されている。そのため、変形例においても、発電機能付軸受装置20と同様に動作する。
(第3実施形態)
以下に、第3実施形態に係る発電機能付軸受装置(以下、「発電機能付軸受装置30」とする)の構成を説明する。ここでは、発電機能付軸受装置10の構成と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
図16は、発電機能付軸受装置30の上面図である。図17は、図16のXVII−XVIIにおける断面図である。また、図18は、図16のXVIII−XVIIIにおける断面図である。図16〜図18に示されるように、発電機能付軸受装置30は、転がり軸受を有している。この転がり軸受は、円筒ころ軸受である。
この転がり軸受は、外輪1と、内輪2と、転動体3と、保持器4とを有している。発電機能付軸受装置は、第1電極5と、第2電極6と、絶縁膜7と、第3電極8と、基材51と、引き出し線53(図示せず)と、引き出し線54(図示せず)とを有している。
発電機能付軸受装置30は、環状部材9aを有していない点に関して、発電機能付軸受装置10と異なっている。
保持器4は、もみ抜き保持器である。保持器4は、導電性材料により形成されている。保持器4は、内周面41と、外周面42とを有している。内周面41は、外周面22と対向している。外周面42は、内周面11と対向している。外周面42には、凸部43が形成されている。凸部43は、内周面41とは反対側に向かって突出している。
凸部43は、第3電極8を構成している。凸部43は、周方向に沿って等間隔で配置されている。凸部43の数は、第1電極5の数及び第2電極6の数に等しい。保持器4は内輪2の回転に伴って公転し(保持器4は内輪2の回転に伴って保持器4の中心軸周りに回転し)、この公転に伴って第1電極5(第2電極6)は凸部43に対向している状態と凸部43に対向していない状態とを繰り返す。そのため、発電機能付軸受装置30においても、内輪2の回転に伴って第1距離及び第2距離が時間変化するとともに、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相が互いにずれている。
凸部43の周方向における幅(図中における幅W1)は、第1電極5の周方向における幅(図中における幅W2)及び第2電極6の周方向における幅(図中における幅W3)に等しいことが好ましい。凸部43(第1電極5、第2電極6)の周方向における幅は、凸部43(第1電極5、第2電極6)の周方向における一方端と内輪2の中心軸とを結んだ直線が凸部43(第1電極5、第2電極6)の周方向における他方端と内輪2の中心軸とを結んだ直線となしている角度である。これにより、第1電極5(第2電極6)と第3電極8(凸部43)とが対向する面積を大きくすることができるため、発電量を増加させることが可能になる。なお、設計上の制約がある場合又は第1電極5の周方向における幅が第2電極6の周方向における幅と等しくない場合は、第1電極5(第2電極6)と対向する面積が可能な限り大きくなるように、凸部43の周方向における幅が設定される。
以下に、発電機能付軸受装置30の効果を説明する。ここでは、発電機能付軸受装置10の効果と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
発電機能付軸受装置30においても、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って時間変化するとともに、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相がずれているため、第1電極5及び第2電極6において、電力が発生する。発電機能付軸受装置30においても、この電力を発生させるための構成である第1電極5、第2電極6、絶縁膜7及び第3電極8は、全て軸受内部に配置されているため、軸受内部に発電機能が組み込まれていることになる。
<第1変形例>
以下に、発電機能付軸受装置30の第1変形例を説明する。
図19は、発電機能付軸受装置30の第1変形例の上面図である。図19に示されるように、第1変形例においては、保持器4が絶縁材料(例えば、樹脂材料)により形成されている。また、第1変形例においては、凸部43に代えて、第3電極8が外周面42上に形成されている。そのため、第1変形例においても、発電機能付軸受装置30と同様に動作する。
<第2変形例>
以下に、発電機能付軸受装置30の第2変形例を説明する。
図20は、発電機能付軸受装置30の第2変形例の上面図である。図20中において、シール部材13の図示は省略されている。図21は、図20のXXI−XXIにおける断面図である。図22は、図20のXXII−XXIIにおける断面図である。図20〜図22に示されるように、第2変形例においては、転動体3が玉であり、保持器4が鋼板を打ち抜くことにより転動体3を保持する部分を形成した打ち抜き保持器である。保持器4は、保持部44と、連結部45とを有している。保持器4は、保持部44において転動体3を保持している。そのため、保持部44の数は、転動体3の数に等しい。保持部44の数(転動体3の数)は、第1電極5の数及び第2電極6の数に等しい。
保持器4は、転動体3を保持している部分において、中心軸方向に沿って突出している凸部44aを有している。なお、中心軸方向とは、転がり軸受の回転輪の回転の軸に沿う方向である。図20〜図22の例においては、保持部44は、転動体3の表面に沿う曲面になっており、当該曲面部分自体が凸部44aになっている。転動体3を保持している曲面部分の頂点付近に、さらに中心軸方向に沿って突出する部分をプレス加工等により形成し、当該突出する部分を凸部44aとしてもよい。なお、上記のプレス加工は、保持部44を形成するための打ち抜き加工と同時に行われてもよい。すなわち、「保持器4が転動体3を保持している部分において中心軸方向に沿って突出する凸部44aを有している」には、保持部44自体が凸部44aになっている場合及び保持部44に凸部44aが形成されている場合の双方が含まれている。
保持部44は、周方向に沿って等間隔に配置されている。連結部45は、隣り合う2つの保持部44を有している。すなわち、保持部44及び連結部45は、周方向に沿って交互に配置されている。
外輪1は、シール部材13を有している。第1電極5及び第2電極6が形成された基材51は、シール部材13の第1面13a上に配置されている。第1電極5の表面及び第2電極6の表面には、絶縁膜7が形成されている。内輪2の回転に伴って(すなわち、保持器4の公転に伴って)、保持部44と第1電極5との間の距離及び保持部44と第2電極6との間の距離が変化する。すなわち、第2変形例においては、保持部44が第3電極8になっている。
第2変形例においては、内輪2の回転に伴って第1電極5(第2電極6)が保持部44に対向している状態と第1電極5(第2電極6)が保持部44に対向していない状態とが繰り返される。保持部44は、連結部45よりもシール部材13に近い位置にある。そのため、第2変形例においても、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って時間変化するとともに、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相が互いにずれているため、第2変形例は、発電機能付軸受装置30と同様に動作する。
<第3変形例及び第4変形例>
以下に、発電機能付軸受装置30の第3変形例及び第4変形例を説明する。第3変形例及び第4変形例においては、転動体3が玉であり、保持器4が保持部44と連結部45とを有している。図23Aは、発電機能付軸受装置30の第3変形例の模式的な断面図である。図23A中において、保持器4は、第1電極5及び第2電極6側の半分のみが示されている。図23Aに示されるように、保持部44(凸部44a)は、その先端(第1電極5及び第2電極6側の端)において、端面44bを有している。端面44bは、第1電極5の表面及び第2電極6の表面に平行になっている。
端面44bの周方向における幅は、第1電極5の周方向における幅及び第2電極6の周方向における幅に等しいことが好ましい。端面44bの径方向における幅は、第1電極5の径方向における幅及び第2電極6の径方向における幅に等しいことが好ましい。
発電機能付軸受装置30の第3変形例においては、第1電極5(第2電極6)と第3電極8とが対向する面積が増加するため、発電量を増加させることができる。また、発電機能付軸受装置30の第3変形例においては、第1電極5(第2電極6)と第3電極8とが対向する面積が増加する結果、第1電極5(第2電極6)と第3電極8との間の単位面積あたりの接触力が低下するため、各電極及び絶縁膜7の摩耗を抑制することができる。
保持器4は、第1部材46と第2部材47とにより構成されている。第1部材46は、第2部材47よりも転動体3の近くに配置されている。第1部材46は、第2部材47と一体化されている。保持部44に位置している第1部材46の転動体3側の面は、転動体3を保持可能なように転動体3に沿った形状(円弧形状)を有している。端面44bは、保持部44に位置している第2部材47の部分に形成されている。このように、発電機能付軸受装置30の第3変形例においては、保持部44に位置している第1部材46の転動体3側の面が転動体3に沿った形状を有しているため、保持部44(凸部44a)が第1電極5及び第2電極6に平行な端面44bを有していても、転動体3を保持することができる。
図23Bは、発電機能付軸受装置30の第4変形例の模式的な断面図である。図23Bに示されるように、発電機能付軸受装置30の第4変形例において、保持器4は、第1部材46を有しておらず、第2部材47のみによって構成されている。その他の点に関し、発電機能付軸受装置30の第4変形例の構成は、発電機能付軸受装置30の第3変形例の構成と同様である。
(第4実施形態)
以下に、第4実施形態に係る発電機能付軸受装置(以下、「発電機能付軸受装置40」とする)の構成を説明する。ここでは、発電機能付軸受装置10の構成と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
図24は、発電機能付軸受装置40の上面図である。図25は、図24のXXV−XXVにおける断面図である。また、図26は、図24のXXVI−XXVIにおける断面図である。図24〜図26に示されるように、発電機能付軸受装置40は、転がり軸受を有している。この転がり軸受は、円筒ころ軸受である。
この転がり軸受は、外輪1と、内輪2と、転動体3と、保持器4とを有している。発電機能付軸受装置は、第1電極5と、第2電極6と、絶縁膜7と、第3電極8と、引き出し線53(図示せず)と、引き出し線54(図示せず)とを有している。
発電機能付軸受装置30は、環状部材9aを有していない。発電機能付軸受装置30において、第1電極5及び第2電極6は、外輪1(より具体的には、内周面11)に形成されている。第1電極5及び第2電極6は周方向に沿って等間隔で交互に配置されており、第1電極5の数及び第2電極6の数は転動体3の数に等しい。第1電極5の数及び第2電極6の数は、転動体3の数より多くてもよい。具体的には、第1電極5の数及び第2電極6の数は、転動体3の数の整数倍であってもよい。
転動体3は内輪2の回転に伴って公転するため、内輪2の回転に伴って第1電極5(第2電極6)が転動体3に対向している状態と第1電極5(第2電極6)が転動体3に対向していない状態とが繰り返される。すなわち、発電機能付軸受装置30においては、転動体3が第3電極8を構成しており、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って時間変化し、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相が互いにずれている。
以下に、発電機能付軸受装置40の効果を説明する。ここでは、発電機能付軸受装置10の効果と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さない。
発電機能付軸受装置40においても、第1距離及び第2距離が内輪2の回転に伴って時間変化するとともに、第1距離の時間変化の位相及び第2距離の時間変化の位相がずれているため、第1電極5及び第2電極6において、電力が発生する。発電機能付軸受装置40においても、この電力を発生させるための構成である第1電極5、第2電極6、絶縁膜7及び第3電極8は、全て軸受内部に配置されているため、軸受内部に発電機能が組み込まれていることになる。
以上のように本発明の実施形態について説明を行ったが、上述の実施形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
上記の実施形態は、発電機能を有する転がり軸受に特に有利に適用される。
1 外輪、10 発電機能付軸受装置、11 内周面、12 外周面、13 シール部材、13a 第1面、13b 第2面、2 内輪、20 発電機能付軸受装置、21 内周面、22 外周面、3 転動体、30 発電機能付軸受装置、4 保持器、40 発電機能付軸受装置、41 内周面、42 外周面、43 凸部、44 保持部、44a 凸部、44b 端面、45 連結部、46 第1部材、47 第2部材、5 第1電極、51 基材、51a 内周面、51b 外周面、51c 第3面、51d 第4面、52 基板、53,54 引き出し線、55 絶縁膜、6 第2電極、7 絶縁膜、71 コーティング膜、8 第3電極、9a 環状部材、9aa 内周面、9ab 外周面、9ad 第1面、9ae 第2面、9af 凸部、9b 環状部材、9ba 内周面、9bb 外周面、9bc 凹部、9bd 第1面、9be 第2面、L 潤滑剤、T 厚さ。

Claims (15)

  1. 第1対向面を有する静止輪と、前記第1対向面に対向する第2対向面を有し、前記静止輪に対して回転する回転輪と、前記第1対向面と前記第2対向面との間に配置された転動体と、前記転動体を保持する保持器とを有する転がり軸受と、
    前記静止輪に対する位置が固定されているとともに、前記転がり軸受の内部に配置されている第1電極及び第2電極と、
    前記回転輪に対する位置が固定されているとともに、前記転がり軸受の内部に配置されている第3電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極の表面に形成された絶縁膜とを備え、
    前記第3電極は、前記第1電極との間の距離である第1距離及び前記第2電極との間の距離である第2距離が前記回転輪の前記静止輪に対する回転に伴って変化するように配置されており、
    前記第1距離の時間変化の位相は、前記第2距離の時間変化の位相とずれている、発電機能付軸受装置。
  2. 前記絶縁膜の厚さは100μm以下である、請求項1に記載の発電機能付軸受装置。
  3. 導電性材料で形成されているとともに、前記第2対向面に取り付けられた第1環状部材をさらに備え、
    前記第1環状部材は、前記第1対向面に対向する第1面と、前記第2対向面に対向する第2面とを有し、
    前記第1面には、前記第2面とは反対方向に向かって突出する凸部が形成されており、
    前記凸部は、前記第3電極を構成している、請求項1又は請求項2に記載の発電機能付軸受装置。
  4. 前記第2対向面に取り付けられた第2環状部材をさらに備え、
    前記第2環状部材は、前記第1対向面に対向する第1面と、前記第2対向面に対向する第2面とを有し、
    前記第1面には、前記第2面に向かって窪むとともに、前記第3電極が配置される凹部が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の発電機能付軸受装置。
  5. 前記第1対向面に取り付けられた環状形状の基材をさらに備え、
    前記基材は、前記第2対向面に対向する第3面と、前記第1対向面に対向する第4面とを有し、
    前記第3面には、前記第1電極及び前記第2電極が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の発電機能付軸受装置。
  6. 前記静止輪と前記回転輪との間にある軸受空間を少なくとも部分的に閉塞するシール部材をさらに備え、
    前記第1電極及び前記第2電極は、前記シール部材の前記軸受空間側の面上に配置されている、請求項1又は請求項2に記載の発電機能付軸受装置。
  7. 前記第1電極及び前記第2電極は、前記静止輪に形成されている、請求項1又は請求項2に記載の発電機能付軸受装置。
  8. 前記第3電極は、前記回転輪に形成されている、請求項1又は請求項2に記載の発電機能付軸受装置。
  9. 前記第1電極及び前記第2電極は、周方向に沿って等間隔で交互に配置されており、
    前記第3電極は、周方向に沿って等間隔で配置されており、
    前記第3電極の数は、前記第1電極の数及び前記第2電極の数に等しい、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の発電機能付軸受装置。
  10. 前記第3電極の周方向における幅は、前記第1電極の周方向における幅及び前記第2電極の周方向における幅と等しい、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の発電機能付軸受装置。
  11. 前記絶縁膜上及び前記第3電極上の少なくとも一方に形成されたコーティング膜をさらに備える、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の発電機能付軸受装置。
  12. 前記コーティング膜は、DLCにより形成されている、請求項11に記載の発電機能付軸受装置。
  13. 前記コーティング膜は、ニッケルを含む合金により形成されている、請求項11に記載の発電機能付軸受装置。
  14. 前記絶縁膜は、DLCにより形成されている、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の発電機能付軸受装置。
  15. 第1対向面を有する静止輪と、前記第1対向面に対向する第2対向面を有し、前記静止輪に対して回転する回転輪と、前記第1対向面と前記第2対向面との間に配置された転動体と、前記転動体を保持する保持器とを有する転がり軸受と、
    前記静止輪に対する位置が固定されているとともに、前記転がり軸受の内部に配置されている第1電極及び第2電極と、
    第3電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極の表面に形成された絶縁膜とを備え、
    前記第3電極は、前記第1電極との間の距離である第1距離及び前記第2電極との間の距離である第2距離が前記回転輪の前記静止輪に対する回転に伴って変化するように配置されており、
    前記第1距離の時間変化の位相は、前記第2距離の時間変化の位相とずれており、
    前記転動体は、玉であり、
    前記保持器は、前記転動体を保持している部分において中心軸方向に沿って突出しており、前記第3電極を構成している凸部を有しており、
    前記凸部の先端は、前記第1電極の表面及び前記第2電極の表面に平行な面を含む、発電機能付軸受装置。
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