JP2020148270A - 渦電流式ダンパの異常判定装置 - Google Patents

渦電流式ダンパの異常判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】渦電流式ダンパにおける永久磁石の磁束密度の異常を精度良く判定することができる渦電流式ダンパの異常判定装置を提供する。【解決手段】本発明は、構造物Bの振動に伴って永久磁石14の磁界内を相対的に回転する外筒13(導電部材)に渦電流を発生させ、渦電流によるローレンツ力を制動力として作用させることにより、振動エネルギを減衰する渦電流式ダンパ1の異常を判定する異常判定装置である。本発明によれば、外筒13が通過する磁界の磁束密度DMを検出する磁気センサ31と、検出された磁束密度DMに基づき、磁界の磁束密度の異常を判定するECU30(第1判定手段)を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、構造物などの振動に伴って永久磁石の磁界内を回転する導電部材に、渦電流によるローレンツ力を制動力として作用させることによって、構造物などの振動を抑制する渦電流式ダンパの異常を判定する異常判定装置に関する。
従来の渦電流式ダンパとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このダンパは、ボールねじ式のものであり、構造物の支持体及び被支持体にそれぞれ連結された外筒及び内筒と、外筒に回転自在に支持されたねじ軸と、内筒に固定されるとともに、ねじ軸に螺合するボールナットを備える。さらに、ねじ軸の外周面に固定された導電部材と、外筒の内周面に固定され、導電部材に対向する永久磁石を備える。
このダンパでは、地震時などに構造物の支持体と被支持体が相対変位すると、その相対変位がねじ軸の回転運動に変換され、ねじ軸と一体の導電部材が、対向する永久磁石の磁界内を回転する。これに伴い、導電部材に渦電流が発生し、この渦電流と永久磁石の磁界の相互作用によるローレンツ力が、導電部材に制動力として作用することによって、振動エネルギが減衰され、構造物の振動が抑制される。
特公平5−86496号公報
以上のような渦電流式ダンパでは、その構成上、導電部材が通過する磁界の磁束密度が設計どおりに維持されていないと、所要の減衰性能を確保できず、構造物の振動抑制効果を十分に得ることができない。一方、磁束密度が低下する現象は、一般的に認められ、「減磁」と呼ばれており、その要因に応じて、外部から印加される磁界の影響による外部減磁や、磁石の表面から内部に発生する磁界の影響による内部減磁、温度変化による温度減磁などに分類される。
これらの減磁のうち、減衰性能への影響が最も大きいものは、温度減磁である。例えば永久磁石の温度が120℃まで上昇すると、ダンパの減衰性能が低下し始めるという特性が認められる。このため、構造物が長周期地震動などにより繰り返し変形すると、エネルギの吸収により永久磁石の温度が上記の温度まで上昇することによって、減衰性能に悪影響を及ぼすおそれがある。また、温度減磁が一旦、発生すると、その後に永久磁石の温度が低下しても、磁束密度は回復せず、永久磁石の温度が上記温度まで上昇するごとに、段階的に磁束密度が減少し、減衰性能が低下する。このように、永久磁石の温度は、渦電流式ダンパの磁束密度と減衰性能に非常に大きな影響を及ぼす。しかし、上述した従来の渦電流式ダンパでは、このような温度減磁などによる磁束密度の低下を想定しておらず、渦電流式ダンパの異常を判定することができない。
また、磁束密度が正常であったとしても、例えば永久磁石の粉の付着などによる、他の部材との摩擦や接触、引っかかりなどの機械的要因によって、永久磁石と導電部材との相対的な回転が阻害され、回転の不足や不能に至ることがある。その場合にも、所要の減衰性能を確保できず、振動抑制効果を維持できない。従来の渦電流式ダンパでは、このような動作状態の異常も想定しておらず、その判定を行うことができない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、渦電流式ダンパにおける永久磁石の磁束密度の異常を精度良く判定することができる渦電流式ダンパの異常判定装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、構造物の振動に伴って永久磁石の磁界内を相対的に回転する導電部材に渦電流を発生させ、渦電流によるローレンツ力を制動力として作用させることにより、振動エネルギを減衰する渦電流式ダンパの異常を判定する異常判定装置であって、導電部材が通過する磁界の磁束密度を検出する磁束密度検出手段と、検出された磁束密度に基づき、磁界の磁束密度の異常を判定する第1判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の渦電流式ダンパでは、構造物の振動に伴って永久磁石の磁界内を相対的に回転する導電部材に渦電流を発生させ、この渦電流によるローレンツ力を制動力として作用させることにより、振動エネルギが減衰される。本発明の異常判定装置によれば、導電部材が通過する磁界の実際の磁束密度を検出し、検出された磁束密度に基づき、永久磁石の磁束密度の異常を判定する。したがって、磁束密度の低下(減磁)の要因にかかわらず、地震時に限定されない常時において、渦電流式ダンパにおける永久磁石の磁束密度の異常を精度良く判定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の渦電流式ダンパの異常判定装置において、永久磁石の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、第1判定手段は、検出された永久磁石の温度に基づき、磁界の磁束密度の異常が発生するおそれがあるか否かを判定することを特徴とする。
この構成によれば、検出された永久磁石の温度に基づき、磁界の磁束密度の異常が発生するおそれがあるか否かを判定する。前述したように、永久磁石の温度が磁束密度の低下に及ぼす影響は非常に大きく(温度減磁)、この温度減磁が一旦、発生すると、その後に永久磁石の温度が低下しても、磁束密度は回復しない。このような観点から、本構成によれば、検出された永久磁石の実際の温度に基づき、磁界の磁束密度の異常が発生するおそれがあるか否かを、予測的に適切に判定することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の渦電流式ダンパの異常判定装置において、地震が発生したか否かを判定する地震発生判定手段と、導電部材に設けられたコイルに発生した誘導電流を検出する電流センサと、永久磁石と導電部材との相対的な回転速度を検出する回転速度検出手段と、地震が発生したと判定されたときに、検出された誘導電流及び回転速度に基づき、渦電流式ダンパの動作状態の異常を判定する第2判定手段と、をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、地震が発生したか否かを判定するとともに、導電部材に設けられたコイルに発生した誘導電流を検出し、永久磁石と導電部材との相対的な回転速度を検出する。そして、地震が発生したと判定されたときに、検出された渦電流及び回転速度に基づき、渦電流式ダンパの動作状態の異常を判定する。前述したように、永久磁石の磁束密度が正常な場合でも、他の部材との摩擦や接触、引っかかりなどの機械的要因によって、永久磁石と導電部材との相対的な回転が阻害され、回転の不足や不能に至り、渦電流式ダンパの動作状態の異常が発生することがある。
一方、渦電流式ダンパの動作状態が正常であれば、永久磁石と導電部材との相対的な回転速度と、導電部材に設けられたコイルに発生した誘導電流の大きさ(電流値)とローレンツ力の間に、所定の関係が成立する。このような観点から、本構成によれば、検出された実際の誘導電流及び回転速度に基づき、渦電流式ダンパの動作状態の異常を判定するので、この異常判定を精度良く行うことができる。また、動作状態の異常判定を、地震が発生したと判定された場合に限り、実行するので、渦電流式ダンパが作動していない状況における誤判定を確実に回避することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載の渦電流式ダンパの異常判定装置において、渦電流式ダンパの異常の判定結果を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1判定手段及び/又は第2判定手段による異常判定の結果が表示手段に表示される。この表示から、渦電流式ダンパの異常の発生の有無及び可能性や、磁束密度及び/又は動作状態のいずれの異常が発生したかを容易に把握でき、その異常に適切に対処することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれかに記載の渦電流式ダンパの異常判定装置において、渦電流式ダンパは、ねじ溝が形成されたねじ軸と、ねじ溝に多数のボールを介して回転自在に螺合するナット部材を有し、構造物の振動に伴うねじ軸とナット部材との相対変位を、導電部材及び永久磁石の相対的な回転運動に変換するボールねじ式のダンパであることを特徴とする。
この構成によれば、渦電流式ダンパは、構造物の振動に伴うねじ軸とナット部材との相対変位を、導電部材及び永久磁石の相対的な回転運動に変換するボールねじ式のダンパである。本発明の異常判定装置は、このようなボールねじ式の渦電流式ダンパに適用することで、前述した効果を有効に得ることができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から4のいずれかに記載の渦電流式ダンパの異常判定装置において、渦電流式ダンパは、作動流体を充填したシリンダ内に摺動自在に設けられたピストンと、シリンダに連通する連通路に設けられた歯車モータを有し、構造物の振動に伴うピストンの摺動によって発生した連通路内の作動流体の流動を、歯車モータによって導電部材及び永久磁石の相対的な回転運動に変換する歯車モータ式のダンパであることを特徴とする。
この構成によれば、渦電流式ダンパは、構造物の振動に伴うピストンの摺動によって発生した連通路内の作動流体の流動を、歯車モータによって導電部材及び永久磁石の相対的な回転運動に変換する歯車モータ式のダンパである。本発明の異常判定装置は、このような歯車モータ式の渦電流式ダンパに適用することで、前述した効果を有効に得ることができる。
本発明の第1実施形態による渦電流式ダンパ(ボールねじ式)の縦断面図である。 図1のダンパにおける複数の永久磁石及び磁気センサの配置や磁力線の発生状態などを示す部分拡大断面図である。 ダンパを構造物に適用した例を概略的に示す図である。 ダンパの異常判定装置を示すブロック図である。 ダンパの電気回路を示す図である。 永久磁石の磁束密度の異常判定処理を示すフローチャートである。 ダンパの動作状態の異常判定処理を示すフローチャートである。 図7の異常判定処理において用いられるマップである。 本発明の第2実施形態による渦電流式ダンパ(歯車モータ式)の一部を切り欠いた縦断面図である。 図9のダンパにおける複数の永久磁石及び磁気センサの配置や磁力線の発生状態などを示す部分拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。図1〜図2は、本発明の第1実施形態による渦電流式ダンパとその異常判定装置を示す。この渦電流式ダンパ(以下「ダンパ」という)1は、ボールねじ式のものであり、ボールねじ11、内筒12、外筒13及び複数の永久磁石14などで構成されている。
ボールねじ11は、ねじ軸11aと、ねじ軸11aのねじ溝に収容された多数のボール11bを有し、これらのボール11bを介して、内筒12のナット部12aに螺合している。ねじ軸11aは、外端部において、自在継手17aを介して、第1フランジ17に移動不能に連結されている。
内筒12は、強磁性体(例えば鋼材)で構成され、一端側の内周面にねじ軸11aが螺合するナット部12aが形成されている。内筒12は、両端部において軸受19、19を介して、外筒13に回転自在に支持されている。
外筒13は、導電材料(例えば鋼材)で構成されており(導電部材)、内筒12の外周側を覆うように配置されている。また、内筒12及び外筒13の互いに面一の両端面を覆うように、端板20及び第2フランジ21が設けられており、外筒13は、端板20及び第2フランジ21にねじ22で固定されている。
複数の永久磁石14は、内筒12の外周面に取り付けられ、ダンパ1の軸線方向の3つの位置に3列で配置されるとともに、各列において、複数個(本例では8個)、周方向に等間隔に配置されており、外筒13の内周面に所定の間隔を隔てて対向している。また、図2に示すように、永久磁石14の磁極は内筒12の径方向に配置され、磁極の向きは、隣り合う各2つの永久磁石14、14の間で異なるように設定されている。
以上の構成のダンパ1は、例えば図3に示すように、構造物Bの上下の梁BU、BL及び左右の柱PL、PRで構成される門型フレーム内に配置され、上梁BUに連結されたV型ブレースBRと下梁BL及び左柱PLの角部との間に、第1及び第2フランジ17、21を介して水平に設置される。
その状態から、地震時などに構造物Bが振動するのに伴い、上下の梁BU、BLの間に水平方向の相対変位が発生すると、それらに連結されたねじ軸11aとナット部12aを有する内筒12との相対的な直線運動が、内筒12の回転運動に変換され、内筒12及び複数の永久磁石14が外筒13に対して回転する。
これに伴い、図2に示すように、永久磁石14の磁界内を相対的に回転する外筒13(導電部材)の内表面に、渦電流が発生する。そして、この渦電流と永久磁石14の磁界との相互作用によってローレンツ力が発生し、このローレンツ力が内筒12に、その回転方向と反対方向の制動力として作用することにより、減衰効果が発揮され、構造物Bの振動が抑制される。
次に、ダンパ1の異常判定装置について説明する。図4に示すように、本実施形態の異常判定装置は、磁気センサ31、磁石温度センサ32、電流センサ33、第1及び第2加速度センサ34、35と、これらのセンサ31〜35の検出結果などに応じて異常判定処理を実行するECU(電子制御ユニット)30と、異常判定の結果を表示するディスプレイ41などで構成されている。
図2に示すように、磁気センサ31は、外筒13の内周面に、永久磁石14と同数、設けられ、周方向に等間隔に配置されている。磁気センサ31は、磁気抵抗効果素子を用いたMRセンサやAMRセンサ、又はホール素子を用いたホールセンサなどで構成されており、外筒13を通過する磁束密度DMを検出し、その検出信号をECU30に出力する。また、ECU30は、入力された検出信号に基づき、磁束密度DMが変化する周期などから、内筒12の回転速度VMを算出する。
なお、磁気センサ31として、用途ごとに異なるタイプのものを使い分けてもよい。例えば、磁束密度DMの検出用に、磁気抵抗効果素子型のMRセンサなどを用いる一方、回転速度の算出用にホールセンサを用いてもよい。また、磁気センサ31の数は、永久磁石14と必ずしも同じではなく、適宜、増減してもよい。さらに、磁気センサ31を、図1に示した3列すべての永久磁石14に対して設けることも、1列又は2列のみの永久磁石14に対して設けることも可能である。磁気センサ31は、永久磁石14と対向するように配置してもよいし、ボールねじ11の軸線方向に若干ずれた所定の位置に配置することも可能である。また、磁気センサ31は、永久磁石14の温度上昇に耐えうる材質であることが望ましい。
磁石温度センサ32は、例えばサーミスタで構成されている。図1に示すように、磁石温度センサ32は、3列の永久磁石14から軸線方向に若干ずれた所定の位置にそれぞれ配置され、外筒13の内周面に設けられている。各磁石温度センサ32は、永久磁石14の周辺の温度を磁石温度TMとして検出し、その検出信号をECU30に出力する。
また、外筒13には複数のコイル36が設けられている。これらのコイル36は、電気エネルギの回生用のものであり、永久磁石14と同数、設けられるとともに、変動磁場により発生した誘導電流が流れるように構成されている。電流センサ33は、この誘導電流の大きさを電流値ISとして検出し、ECU30に出力する。
また、これらのコイル36は、互いに直列に接続されるとともに、図5に示すように、コンデンサ38、バッテリ39、スイッチ40及び磁気センサ31が、順に直列に接続されている。この構成により、ダンパ1の作動時にコイル36に流れる誘導電流による電気エネルギが、コンデンサ38に回生され、電力として蓄えられる。また、例えばバッテリ39の充電率SOCが所定のしきい値以下になったときに、スイッチ40をONすることによって、コンデンサ38に蓄えた電力をバッテリ39に充電することができる。
また、図3に示すように、構造物Bの上梁BU及び下梁BLにはそれぞれ、第1及び第2加速度センサ34、35が設けられている。第1及び第2加速度センサ34、35は、上梁BUの振動による水平方向の加速度(以下「上梁加速度」という)ABU、及び下梁BLの振動による水平方向の加速度(以下「下梁加速度」という)ABLをそれぞれ検出し、それらの検出信号をECU30に出力する。
ECU30は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェースなどを有するマイクロコンピュータで構成されている。ECU30は、上記のセンサ31〜35の検出信号などに応じ、ROMに記憶されたプログラムに従って、ダンパ1の異常判定として、永久磁石14の磁束密度の異常判定処理と、ダンパ1の動作状態の異常判定処理を実行する。
このうち、図6は、磁束密度の異常判定処理を示す。本処理は、地震の発生の有無などにかかわらず常時、所定時間ごとに繰り返し実行される。本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、それぞれの磁気センサ31で検出された複数の磁束密度DM1〜DMnを算術平均することによって、平均磁束密度DMAVEを算出する。
次に、算出した平均磁束密度DMAVEが所定のしきい値DLMT以上であるか否かを判別する(ステップ2)。この答えがNOで、DMAVE<DLMTのときには、複数の永久磁石14の磁束密度が全体的に減少しており、異常が発生していると判定する。そして、そのことを表すために磁束密度異常フラグF_DMNGを「1」にセットし(ステップ3)、本処理を終了する。
上記ステップ2の答えがYESのときには、複数の磁束密度DM1〜DMnがいずれも、前記しきい値DLMT以上であるか否かを判別する(ステップ4)。この答えがNOで、磁束密度DM1〜DMnの少なくとも1つがしきい値DLMTを下回っているときには、一部の永久磁石14の磁束密度が減少しており、異常が発生していると判定し、前記ステップ3に進み、磁束密度異常フラグF_DMNGを「1」にセットする。
上記ステップ4の答えがYESのときには、それぞれの磁石温度センサ32で検出された複数の磁石温度TM1〜TMmがいずれも、所定温度TLMT(例えば90℃)以下であるか否かを判別する(ステップ5)。この答えがNOで、磁石温度TM1〜TMmの少なくとも1つが所定温度TLMTを上回っているときには、その永久磁石14に温度による磁束密度の減少(温度減磁)が発生しているおそれがあると判定し、前記ステップ3に進み、磁束密度異常フラグF_DMNGを「1」にセットする。
一方、前記ステップ5の答えがYESのとき、すなわちステップ2、4及び5の条件がすべて成立しているときには、永久磁石14の磁束密度が正常であると判定し、磁束密度異常フラグF_DMNGを「0」にセットし(ステップ6)、本処理を終了する。以上の処理によって得られた異常判定の結果は、例えば「異常あり」又は「異常なし」を意味する文言などによって、ディスプレイ41に適宜、表示される。
次に、図7を参照しながら、ダンパ1の動作状態の異常判定処理について説明する。本処理は、所定時間ごとに繰り返し実行される。本処理では、まずステップ11において、第1及び第2加速度センサ34、35で検出された上梁及び下梁加速度の絶対値|ABU|又は|ABL|が、値0に近い所定値AREFよりも大きいか否かを判別する。この答えがNOで、上梁及び下梁加速度ABU、ABLがいずれもほぼ0のときには、地震などによる振動が構造物Bに発生していないと判定し、そのまま本処理を終了する。
上記ステップ11の答えがYESのときには、地震などによる振動が構造物Bに発生していると判定し、次のステップ12以降において、ダンパ1の動作状態の実質的な異常判定を実行する。まずステップ12では、磁気センサ31の検出信号に基づき、内筒12の回転速度VMを算出する。
次に、算出した内筒12の回転速度VMに応じ、図8に示すマップを検索することによって、基準電流量IREFを算出する(ステップ13)。この基準電流量IREFは、内筒12の回転速度VMに対し、外筒13に設けられたコイル36において発生すると想定された誘導電流の大きさに相当する。
次に、基準電流量IREFを所定の比率α(例えば10%)で割増した値(=IREF・(1+(α/100))及び割引した値(=IREF・(1−(α/100))を、それぞれ上限電流量ILMTH及び下限電流量ILMTLとして算出する(ステップ14)。以上の算出方法から、これらの基準電流量IREFと上限/下限電流量ILMTH、ILMTLとの関係は、図8のように示される。
次に、電流センサ33で検出された電流値ISが、下限電流量ILMTL以上で、かつ上限電流量ILMTH以下であるか否か、すなわち基準電流量IREFを中心とする所定範囲内にあるか否かを判別する(ステップ15)。
この答えがYESで、ILMTL≦IS≦ILMTHが成立し、外筒13に設けられたコイル36において発生している誘導電流による実際の電流値ISが所定範囲内にあるときには、ダンパ1が正常に動作していると判定する。そして、そのことを表すために、動作状態異常フラグF_DPNGを「0」にセットし(ステップ16)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ15の答えがNOで、IS<ILMTL又はIS>ILMTHが成立し、外筒13のコイル36における実際の電流値ISが所定範囲から外れたときには、ダンパ1の動作状態が異常であると判定する。そして、動作状態異常フラグF_DPNGを「1」にセットし(ステップ17)、本処理を終了する。以上の処理によって得られた異常判定の結果は、ディスプレイ41に適宜、表示される。
以上のように、本実施形態の磁束密度の異常判定処理(図6)によれば、導電部材である外筒13が通過する永久磁石14の実際の磁束密度DMを検出し、検出された磁束密度DMに基づき、永久磁石14の磁束密度の異常を判定する。したがって、磁束密度の低下(減磁)の要因にかかわらず、地震時に限定されない常時において、ダンパ1における永久磁石14の磁束密度の異常を精度良く判定することができる。
また、検出された永久磁石14の実際の温度(磁石温度TM)に基づき、磁束密度の異常が発生するおそれがあるか否かを判定するので、永久磁石14の温度の上昇に起因する磁束密度の異常(温度減磁)を予測的に適切に判定することができる。
さらに、動作状態の異常判定処理(図7)によれば、地震が発生したと判定されたときに、検出された誘導電流の電流値IS及び内筒12の回転速度VMに基づき、ダンパ1の動作状態の異常判定を精度良く行うことができる。また、動作状態の異常判定を、地震が発生したと判定された場合に限り、実行するので、ダンパ1が作動していない状況における誤判定を確実に回避することができる。
また、上述した磁束密度及び動作状態の異常判定の結果がディスプレイ41に表示されるので、この表示から、異常の発生の有無及び可能性と、磁束密度又は動作状態のいずれの異常が発生したかを容易に把握でき、その異常に適切に対処することができる。
次に、図9〜図10を参照しながら、本発明の第2実施形態による渦電流式ダンパとその異常判定装置について説明する。
この渦電流式ダンパ(以下「ダンパ」という)51は、歯車モータ式のものであり、シリンダ52と、シリンダ52内に摺動自在に設けられたピストン53と、ピストン53をバイパスし、シリンダ52内に連通する連通路54と、連通路54に配置された歯車モータ55と、歯車モータ55の回転軸56に一体に連結されたフライホイール62と、フライホイール62に設けられた複数の永久磁石64と、フライホイール62及び複数の永久磁石64を収容するケーシング63などを備えている。
シリンダ52は、円筒状の周壁52aと、その左右の端部に設けられた第1及び第2端壁52b、52cを一体に有する。また、第1端壁52bには、外方に突出する中空状のロッド収容部52fが同心状に一体に設けられ、その端部には、自在継手を介して、第1取付具FL1が設けられている。
ピストン53は、シリンダ52内に軸線方向に摺動自在に設けられており、シリンダ52内を、図9の左側の第1流体室52dと右側の第2流体室52eに区画している。これらの第1及び第2流体室52d、52eと連通路54には、作動流体HFが充填されている。作動流体HFは、適度な粘性を有する通常の作動油などで構成されている。
ピストン53には、ピストンロッド60が一体に設けられている。ピストンロッド60は、ピストン53の両側に延び、第1及び第2端壁52b、52cの孔をシールを介して液密に貫通した状態で、外方に延びている。ピストンロッド60の一端部は、シリンダ52のロッド収容部52fに収容され、他端部には、自在継手を介して、第2取付具FL2が設けられている。
また、ピストン53には、軸線方向に貫通する2つの連通孔53a、53aが形成されており、各連通孔53aにリリーフ弁61が設けられている。リリーフ弁61、61は、互いに同じ構成を有し、常閉弁として構成されており、弁体と、弁体を閉弁方向に付勢するばねを有する。
一方のリリーフ弁61は、第1流体室52d内の作動流体HFの圧力が第1所定圧に達するまで、一方の連通孔53aを閉鎖し、第1所定圧に達したときに、その連通孔53aを開放する。これにより、第1流体室52d内の圧力が第2流体室52e側に逃がされ、第1所定圧以下に制限される。同様に、他方のリリーフ弁61は、第2流体室52e内の圧力が第1所定圧に達するまで、他方の連通孔53aを閉鎖し、第1所定圧に達したときに、その連通孔53aを開放する。これにより、第2流体室52e内の圧力が第1流体室52d側に逃がされ、第1所定圧以下に制限される。
連通路54は、シリンダ52の周壁52aの両端部に形成された連通口52h、52hを介して、第1及び第2流体室52d、52eに連通している。
歯車モータ55は、連通路54に配置されており、連通路54内の作動流体HFの流動を回転運動に変換し、回転軸56から出力する。歯車モータ55は、内接式のものであり、ハウジング74と、ハウジング74に収容された回転自在のギヤ75と、前記回転軸56を有する。なお、歯車モータ55として外接式のものを用いてもよい。
ハウジング74は、連通路54に連通するように設けられており、その上面にケーシング63が一体に取り付けられている。ギヤ75は、ハウジング74に流入する作動流体HFの圧力によって駆動され、鉛直軸線回りに回転する。回転軸56は、ギヤ75と同軸状に一体に設けられ、上方に延びており、ハウジング74及びケーシング63などの孔を密閉した状態で貫通し、これらに回転自在に支持されている。
フライホイール62は、強磁性体(例えば鋼材)で構成され、円板状に形成されており、回転軸56に同軸状に一体に設けられている。
図9及び図10に示すように、永久磁石64は、フライホイール62の上面及び下面の外周部の同じ位置に、それぞれ複数個(本例では8個)、背中合わせに設けられており、周方向に等間隔に配置されている。また、永久磁石64の磁極は、フライホイール62の主面と直交する方向(上下方向)に配置され、磁極の向きは、上面内又は下面内の隣り合う各2つの永久磁石64、64の間で交互に異なるように、また、上面及び下面の互いに背中合わせの2つの永久磁石64、64の間では、互いに同じに設定されている。
ケーシング63は、導電材料(例えば鋼材)で構成されており(導電部材)、上壁63a、下壁63b及び周壁63cを一体に有し、歯車モータ55のハウジング74に回転不能に固定されている。ケーシング63は、フライホイール62及び永久磁石64を収容しており、上壁63a及び下壁63bが上下の永久磁石64にそれぞれ対向し、周壁63cがフライホイール62の周縁部に対向している。また、ケーシング63は、回転軸56との間を密閉していることで、永久磁石64による磁気が外部に漏れ出るのを防止するシールドの機能を果たす。
図示しないが、以上の構成のダンパ51は、図3に示した第1実施形態のダンパ1の場合と同様、構造物Bの上下の梁BU、BL及び左右の柱PL、PRで構成される門型フレーム内に配置され、V型ブレースBRと下梁BL及び左柱PLの角部との間に、第1及び第2取付具FL1、FL2を介して水平に設置される。
その状態から、地震時などに構造物Bが振動するのに伴い、上下の梁BU、BLの間に水平方向の相対変位が発生すると、ピストン53は、図9に示す中立位置から、相対変位に応じた方向及びストロークで、シリンダ52内を摺動する。このピストン53の摺動に伴い、第1又は第2流体室52d、52e内の作動流体HFがピストン53で押し出され、連通路54に流入する。
この連通路54内の作動流体HFの流動が、歯車モータ55によりギヤ75の回転運動に変換されることによって、回転軸56と一体のフライホイール62が回転駆動され、回転慣性質量効果(慣性力)が発揮される。また、作動流HFが連通路54を流動する際の粘性抵抗によって粘性減衰効果(粘性力)が発揮される。
さらに、フライホイール62と一体に複数の永久磁石64が回転することにより、図10に示すように、導電部材であるケーシング63が、永久磁石64の磁界内を相対的に回転する。これにより、ケーシング63の上壁63a及び下壁63bのそれぞれの内表面に渦電流が発生すると同時に、この渦電流と永久磁石64の磁界との相互作用によって、フライホイール62の回転と反対方向にローレンツ力が発生する。そして、このローレンツ力がフライホイール62に抵抗力(制動力)として作用することで、減衰効果が発揮され、構造物Bの振動が抑制される。
ダンパ51の異常判定装置は、図4に示した第1実施形態の異常判定装置と基本的に同じ構成を有し、第1実施形態と同様の5つのセンサ31〜35、ECU30及びディスプレイ41などで構成されている。
図10に示すように、本実施形態では、磁気センサ31は、ケーシング63の上壁63a及び下壁63bの内表面にそれぞれ、永久磁石64と同数、設けられ、周方向に等間隔に配置されている。この構成により、磁気センサ31は、ケーシング63の上壁63a及び下壁63bを通過する磁束密度DMを検出し、その検出信号をECU30に出力する。
本実施形態の異常判定装置の他の構成及びECU30で実行される異常判定の内容は、第1実施形態と同じである。したがって、この異常判定装置においても、前述した第1実施形態と同様の動作及び効果を得ることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態の異常判定処理(図7)では、地震の発生の有無を判定するためのパラメータとして、構造物Bに発生した加速度を用いているが、これに限らず、例えば構造物の速度や変位を用いてもよい。
また、第2実施形態では、渦電流式ダンパとして、構造物の振動に伴う作動流体の流動を、歯車モータによって導電部材と永久磁石との相対的な回転運動に変換する歯車モータ式のダンパを用いているが、歯車モータに代えて、他の形式の圧力モータ、例えばピストンモータやベーンモータ、ねじモータなどを用いてもよいことは、もちろんである。また、両実施形態では、導電部材(外筒13、ケーシング63)に発生した誘導電流を検出するために、導電部材にコイル36を設けているが、図7に示した誘導電流値ISを用いた動作状態の異常判定処理を実行しない場合には、コイル36を省略することが可能である。
さらに、実施形態では、ディスプレイ41への異常判定結果の表示方法について、「異常あり」や「異常なし」を意味する文言などを適宜、表示すると説明したが、これに限らず、例えば図示してもよい。例えば図7の動作状態の異常判定の場合には、図8に示したような基準電流量IREF及び上限/下限電流量ILMTH、ILMTLのラインをディスプレイ41に図示するとともに、同図の点A及び点Bのように、異常判定の際に取得された回転速度及び電流値の動作点(VM,IS)をプロットしてもよい。
これにより、点Aのように、動作点が上限/下限電流量ILMTH、ILMTLで規定される領域内に位置する場合には、動作状態が正常であり、また、点Bのように、動作点が領域外に位置する場合には、動作状態が異常であることを、視覚的に容易に理解させることができる。
また、実施形態に示した磁気センサ31や磁石温度センサ32などの構成、数及び配置などは、あくまでも例示であり、適宜、変更することができる。その他、細部の構成を、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することが可能である。
1 第1実施形態の渦電流式ダンパ(ボールねじ式のダンパ)
11a ねじ軸
11b ボール
12 内筒(ナット部材)
12a ナット部(ナット部材)
13 外筒(導電部材)
14 永久磁石
30 ECU(第1判定手段、地震発生判定手段、第2判定手段)
31 磁気センサ(磁束密度検出手段、回転速度検出手段)
32 磁石温度センサ(温度検出手段)
33 電流センサ
34 第1加速度センサ(地震発生判定手段)
35 第2加速度センサ(地震発生判定手段)
36 コイル
41 ディスプレイ(表示手段)
51 第2実施形態の渦電流式ダンパ(歯車モータ式のダンパ)
52 シリンダ
53 ピストン
54 連通路
55 歯車モータ
63 ケーシング(導電部材)
64 永久磁石
B 構造物
DM 磁束密度
TM 磁石温度(永久磁石の温度)
IS 電流値(コイルに発生した誘導電流)
VM 内筒の回転速度(永久磁石と導電部材との相対的な回転速度)
HF 作動流体

Claims (6)

  1. 構造物の振動に伴って永久磁石の磁界内を相対的に回転する導電部材に渦電流を発生させ、当該渦電流によるローレンツ力を制動力として作用させることにより、振動エネルギを減衰する渦電流式ダンパの異常を判定する異常判定装置であって、
    前記導電部材が通過する前記磁界の磁束密度を検出する磁束密度検出手段と、
    当該検出された磁束密度に基づき、前記磁界の磁束密度の異常を判定する第1判定手段と、
    を備えることを特徴とする渦電流式ダンパの異常判定装置。
  2. 前記永久磁石の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記第1判定手段は、前記検出された永久磁石の温度に基づき、前記磁界の磁束密度の異常が発生するおそれがあるか否かを判定することを特徴とする、請求項1に記載の渦電流式ダンパの異常判定装置。
  3. 地震が発生したか否かを判定する地震発生判定手段と、
    前記導電部材に設けられたコイルに発生した誘導電流を検出する電流センサと、
    前記永久磁石と前記導電部材との相対的な回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    地震が発生したと判定されたときに、前記検出された誘導電流及び回転速度に基づき、当該渦電流式ダンパの動作状態の異常を判定する第2判定手段と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の渦電流式ダンパの異常判定装置。
  4. 当該渦電流式ダンパの異常の判定結果を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の渦電流式ダンパの異常判定装置。
  5. 前記渦電流式ダンパは、ねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ溝に多数のボールを介して回転自在に螺合するナット部材を有し、
    前記構造物の振動に伴う前記ねじ軸と前記ナット部材との相対変位を、前記導電部材及び前記永久磁石の相対的な回転運動に変換するボールねじ式のダンパであることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の渦電流式ダンパの異常判定装置。
  6. 前記渦電流式ダンパは、作動流体を充填したシリンダ内に摺動自在に設けられたピストンと、前記シリンダに連通する連通路に設けられた歯車モータを有し、
    前記構造物の振動に伴う前記ピストンの摺動によって発生した前記連通路内の作動流体の流動を、前記歯車モータによって前記導電部材及び前記永久磁石の相対的な回転運動に変換する歯車モータ式のダンパであることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の渦電流式ダンパの異常判定装置。
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