JP2020148242A - 転がり案内装置のセンサ取付け構造及びそれに使用するセンサユニット - Google Patents

転がり案内装置のセンサ取付け構造及びそれに使用するセンサユニット Download PDF

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Abstract

【課題】軌道レールに対する移動部材のストローク範囲を制限することがなく、各種液体、油、粉塵等が転がり案内装置に降りかかる環境下であっても、軌道レールに装着したセンサを当該環境から保護することが可能な転がり案内装置のセンサ取付け構造を提供することにある。【解決手段】転がり案内装置の軌道レールに設けられた固定ボルトの取付け孔を利用して当該軌道レールに各種センサを固定するセンサ取付け構造であって、前記取付け孔は、前記固定ボルトの頭部を収容する大径部と、前記大径部の底部に開口すると共に前記固定ボルトの軸部が挿通される小径孔と、を備えている。そして、前記取付け孔の大径部には前記センサのケースを収容して当該ケースを前記大径部の底部に当接させる一方、前記センサのケースが収容された前記大径部に前記取付け孔の閉塞キャップを嵌合させ、前記取付け孔を密閉している。【選択図】 図3

Description

本発明は、多数の転動体を介して移動部材が軌道レールに組み付けられた転がり案内装置に適用され、前記軌道レールに装着されて振動や音等の各種物理量を計測するためのセンサ取付け構造及びこれに使用するセンサユニットに関する。
従来、この種の転がり案内装置は、長手方向に沿って転動体の転走面が形成された軌道レールと、前記転走面を転走する多数の転動体を介して前記軌道レールに組み付けられると共に当該軌道レールに沿って往復動自在な移動部材とを備えている。前記移動部材は転動体が荷重を負荷しながら転走する負荷転走面を有しており、当該負荷転走面は前記軌道レールの転走面と対向することにより前記転動体の負荷通路を構成している。また、前記移動部材は前記負荷通路の一端から他端へ転動体を循環させる無負荷通路を有しており、前記負荷通路及び前記無負荷通路が連続することによって前記転動体の無限循環路が構成されている。これにより、前記移動部材は前記軌道レールに沿ってストロークを制限されることなく移動することが可能となっている。
転がり案内装置の製品寿命は主に前記軌道レールの転走面や前記移動部材の負荷転走面の疲労に左右される。しかし、当該転走面や負荷転走面、更にはそこを転動するボールやローラといった転動体が潤滑剤によって適切に潤滑されていない場合や過大な荷重を受けた場合には、前記転走面や負荷転走面のフレーキングが早期に発生してしまい、転がり案内装置の製品寿命が短命化してしまう可能性がある。また、転がり案内装置の用途は様々であり、特殊な異物が軌道レールに降りかかる環境や、極めて高温又は低温の環境下での使用等、当該用途における使用環境や負荷荷重等(以下、「使用条件」という)によって転走面等の疲労の進行は影響を受けざるを得ない。
従って、転がり案内装置にその本来の性能を発揮させると共にその製品寿命を全うさせるためには、当該転がり案内装置の動作状況を各種センサによって逐次検出し、検出した内容に基づいて時々刻々と変化する転がり案内装置の状態を把握できることが望ましい。
例えば特許文献1には、前記軌道レール又は移動部材に加速度センサを取り付け、当該加速度センサの検出信号を分析した後、その分析結果を所定の基準データと比較して前記回転軸受の異常の有無を判定する診断システムが提案されている。
また、特許文献2には、前記軌道レールに固定したセンサの検出信号を無線電波として外部の診断装置に出力する診断システムが開示されている。
特開2009−210301 特開2017−96836
加速度センサ等の各種センサを前記軌道レールに固定する場合、当該センサを前記軌道レールの側面や上面に固定すると、前記センサと前記移動部材が干渉するので、前記軌道レールに対する前記移動部材のストローク範囲が制限されてしまうといった不都合がある。また、前述の診断システムの導入を目的として、既に使用されている転がり案内装置の軌道レールに対して後付けで各種センサを取り付けようとしても、前記移動部材との干渉を考慮すると、当該センサを軌道レールの側面又は上面に取付けるのが困難な場合もある。更に、前記軌道レールの側面又は上面に各種センサを固定すると、前記移動部材のメンテナンスのために当該移動部材を前記軌道レールから抜き取ることが必要になった場合に、前記センサをわざわざ前記軌道レールから取り外すことが必要となってしまう。
また、転がり案内装置の使用用途によっては、前記軌道レールに対して各種液体、油、粉塵等が降りかかる場合もあり、そのような過酷環境から前記センサを保護する必要もあった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、軌道レールに対する移動部材のストローク範囲を制限することがなく、しかも各種センサを前記軌道レールに装着したままの状態で、前記移動部材のメンテナンスを容易に行うことが可能な転がり案内装置のセンサ取付け構造及びそれに使用するセンサユニットを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、各種液体、油、粉塵等が転がり案内装置に降りかかる環境下であっても、軌道レールに装着したセンサを当該環境から保護することが可能な転がり案内装置のセンサ取付け構造及びそれに使用するセンサユニットを提供することにある。
すなわち、本発明は、転がり案内装置の軌道レールに設けられた固定ボルトの取付け孔を利用して当該軌道レールに各種センサを固定するセンサ取付け構造であって、前記取付け孔は、前記固定ボルトの頭部を収容する大径部と、前記大径部の底部に開口すると共に前記固定ボルトの軸部が挿通される小径孔と、を備えている。そして、前記取付け孔の大径部には前記センサのケースを収容して当該ケースを前記大径部の底部に当接させる一方、前記センサのケースが収容された前記大径部に前記取付け孔の閉塞キャップを嵌合させ、前記取付け孔を密閉している。
また、本発明は、転がり案内装置の軌道レールに設けられた固定ボルトの取付け孔に装着され、当該転がり案内装置の動作状況を計測するセンサユニットであって、前記取付け孔は、前記固定ボルトの頭部を収容する大径部と、前記大径部の底部に開口すると共に前記固定ボルトの軸部が挿通される小径孔と、を備えている。そして、前記センサユニットは、前記取付け孔の大径部に収容されて前記大径部の底部に当接するセンサケースと、前記センサケースと一体に設けられると共に前記大径部に嵌合して前記取付け孔を密閉する閉塞キャップとを備えている。
本発明によれば、各種センサのケースは前記軌道レールに設けられた固定ボルトの取付け孔内に収容されるので、当該センサの装着によって軌道レールに対する移動部材のストローク範囲が制限されることはなく、しかも当該センサを前記軌道レールに装着したままの状態で、前記移動部材のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。また、前記センサが収容されたボルト取付け孔は閉塞キャップによって密閉されるので、前記軌道レールに対して各種液体、油、粉塵などが降りかかる環境下であっても、軌道レールに装着したセンサを当該環境から確実に保護することが可能となる。
更に、本発明によれば、前記センサのケースを前記取付け孔の大径部の底部に対して当接させているので、前記センサが前記軌道レールに生じる物理量の変化、例えば当該センサが振動センサの場合には、前記軌道レールに生じた振動を確実に前記センサに伝達することが可能となる。
本発明のセンサ取付け構造を適用可能な転がり案内装置の一例を示す斜視図である。 本発明のセンサ取付け構造の概略を示す断面図である。 本発明のセンサ取付け構造の第一実施形態を示す断面図である。 本発明のセンサ取付け構造に使用可能なセンサユニットの第二実施形態を示す斜視図である。 本発明のセンサ取付け構造に使用可能なセンサユニットの第三実施形態を示す斜視図である。 第三実施形態に係るセンサユニットを軌道レールに装着した状態を示す断面図である。 第三実施形態に係るセンサユニットの閉塞キャップの取り外し方法を示す概略図である。
以下、添付図面を用いながら本発明の転がり案内装置のセンサ取付け構造及びそれに使用するセンサユニットを詳細に説明する。
図1は本発明のセンサ取付け構造の対象となる転がり案内装置の一例を示す斜視図である。この転がり案内装置は、直線状に延びる軌道レール1と、転動体としての多数のボールを介して前記軌道レール1に組付けられた移動部材2とから構成されており、各種機械装置の固定部に前記軌道レール1を敷設し、前記移動部材2に対して各種の可動体を搭載することで、かかる可動体を軌道レール1に沿って往復移動自在に案内することができるようになっている。
前記軌道レール1は略断面四角形状の長尺体に形成されている。前記軌道レール1には前記ボールの転走面11が長手方向に沿って複数形成されている。また、前記軌道レール1には長手方向に所定の間隔をおいて上面から底面に貫通する取付け孔12が複数形成されており、これら取付け孔12に挿入した固定ボルトを用いて、当該軌道レール1を固定部に対して強固に固定することができるようになっている。
一方、前記移動部材2は、大きく分けて、金属製の本体部材21と、この本体部材21の移動方向の両端に装着される一対の合成樹脂製の蓋体22とから構成されている。この移動部材2は前記軌道レール1の各転走面11に対応してボールの無限循環路を複数備えている。前記移動部材2を構成する本体部材21には、前記軌道レール1の転走面11と対向する負荷転走面が形成されており、ボールは軌道レール1の転走面11と本体部材21の負荷転走面との間で荷重を負荷しながら転がる。また、前記本体部材21には前記負荷転走面と平行にボールの戻し通路が形成されており、前記ボールは荷重を負荷することなく前記戻し通路内を転動する。
一方、前記一対の蓋体22には、前記負荷転走面と前記戻し通路とを接続する方向転換路が設けられると共に、前記軌道レールの転走面11を転走するボールを前記方向転換路に誘導する掬い上げ部が設けられている。このため、前記蓋体22を前記本体部材21の端面に固定すると、荷重を負荷しながら前記軌道レール1の転走面11上を転動していたボールが、前記掬い上げ部によって前記転走面11から離れて前記方向転換路内に導かれ、当該方向転換路によって前記戻し通路に送り込まれる。また、前記戻し通路内を転動していたボールは、前記方向転換路を経て前記軌道レール1の転走面11上に戻される。すなわち、前記本体部材21に対して一対の蓋体22を固定すると、前記ボールの無限循環路が完成する。
また、各蓋体22の外側には前記移動部材2と前記軌道レール1との隙間を密閉するシール部材23が装着されている。前記シール部材23は前記移動部材2の往復移動に伴って前記軌道レール1と摺接し、当該軌道レール1の表面に付着した塵芥や油を排除する。
尚、図を用いて説明した実施形態の転がり案内装置はあくまでも本発明のセンサ取付け構造を適用可能な一例であり、前記軌道レール1の形状はこれに限られるものではない。また、図を用いて説明した転がり案内装置では転動体としてボールを使用するものを示したが、ローラを使用した転がり案内装置に本発明を適用することもできる。
図2は前記軌道レール1を長手方向に沿って切断した断面図であり、前記固定ボルト13を用いて当該軌道レール1をベース部3に固定した状態を示している。同図に示すように、前記軌道レール1の取付け孔12は大径部12a及び小径部12bの2段に形成されている。前記大径部12aは前記固定ボルト13の頭部の直径よりも僅かに大きな内径に設定される一方、前記小径部12bは前記固定ボルト13の頭部の直径よりも小さな内径で前記大径部12aの底部に開口している。従って、前記固定ボルト13を前記取付け孔12に挿入した状態では、かかる固定ボルト13の頭部が前記大径部12aに収容され、前記固定ボルト13の軸部が前記小径部12bを通じて前記ベース部3のタップ穴30に螺合するようになっている。前記頭部を前記大径部12aに収容した状態で前記固定ボルト13の締結を可能とするため、当該固定ボルト13としては六角孔付きボルトが用いられている。
前記取付け孔12に異物が入り込むのを防止するため、前記固定ボルト13によって前記軌道レール1をベース部3に固定した後には、前記取付け孔12の大径部12aに対して円盤状の閉塞キャップ4が装着される。前記閉塞キャップ4の最大外径は前記取付け孔12の大径部12aの内径よりも僅かに大きく設定されており、当該閉塞キャップ4を前記取付け孔12に圧入すると閉塞キャップ4の天板面と軌道レール1の上面とが連続した平面を形成する。これにより、前記シール部材23の前記軌道レール1に対する密着性が向上する。
図2に示すように、本発明のセンサ取付け構造では前記取付け孔12を用いて各種センサを内蔵したセンサユニット5を前記軌道レール1に固定している。このセンサユニット5は前記移動部材2と前記軌道レール1とが相対的に移動する際に生じる物理量の変化を検出するものであり、当該センサユニットから出力される検出信号を分析することにより、前記転がり案内装置の経時的な使用に伴う状態の変化を診断することができる。
前記センサユニット5の検出対象となる物理量として、前記軌道レール1に発生する振動を選択するのであれば、前記センサユニット5に内蔵されるセンサとして例えば加速度センサを用いることができる。また、前記移動部材2が前記軌道レール1に沿って移動する際に発生する音の変化を前記センサユニット5の検出対象とするのであれば、前記センサユニット5の内蔵センサとしてマイクロフォンを用いることができる。
前記センサユニット5は前記軌道レール1に設けられた複数の取付け孔12のいずれか一つを利用して当該軌道レール1に固定される。前記センサユニット5を装着する取付け孔12は任意に選択することが可能であるが、前記ベース部3に対する前記軌道レール1の確実な固定を考慮すると、当該軌道レール1の長手方向の端部近傍に位置する取付け孔12を選択することが好ましい。
図3は前記センサユニット5の第一実施形態を示すものであり、前記軌道レール1の取付け孔12に対して前記センサユニット5を固定した状態を示す断面図である。前記センサユニット5は、円柱状に形成されたセンサケース50と、このセンサケース50の底部に設けられたマグネット51とから構成されている。前記センサケース50の内部には加速度センサ、温度センサ等の各種センサを実装した電子基板としてのセンサモジュールが内蔵されている。また、前記センサケース50の外径は前記取付け孔12の大径部12aの内径よりも小さく設定される一方、前記取付け孔12の小径部12bの内径よりも大きく設定されている。
前記センサユニット5を前記軌道レールの取付け孔に挿入した状態では、当該センサユニット5のセンサケース50が前記大径部12aの底面に当接している。この際、前記センサケース50の底部にはマグネット51が設けられていることから、当該センサケース50は前記マグネット51の磁力によって前記大径部12aの底面に吸着する。これにより、前記軌道レール1に生じた振動が前記センサ5のセンサケース50に確実に伝達される。
また、前記センサケース50からは当該センサケース50内に収容されたセンサモジュールに給電すると共に当該センサモジュールに実装されたセンサの検出信号を図示外の制御部に送出する配線52が引き出されている。この配線2は前記取付け孔の小径部を通して前記軌道レールから引き出され、転がり案内装置の状態診断を行う制御部、例えば診断プログラムがインストールされたコンピュータへ入力される。
前記センサユニット5が装着された前記取付け孔12は前記固定ボルト13が挿入された他の取付け孔12と同様に、前記閉塞キャップ4によって密閉され、当該センサユニット5に対する塵芥や油等の付着が防止される。
そして、このような本発明のセンサ取付け構造によれば、前記センサユニット5は前記軌道レール1の取付け孔12の内部に固定されるので、前記軌道レール1に沿って前記移動部材2が移動しても、当該移動部材2と前記センサユニット5が干渉することはなく、前記軌道レール1の長さを有効に活用して前記移動部材2のストローク範囲を設定することが可能となる。また、前記センサユニット5を前記軌道レール1に装着したままの状態で、前記移動部材2を前記軌道レール1から抜き取ることもでき、当該移動部材2のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。
更に、前記センサユニット5が収容された取付け孔12は前記閉塞キャップ4によって密閉されるので、前記軌道レール1に対して塵芥や油等が降りかかる環境下であっても、前記センサユニット5を当該環境から確実に保護することが可能となる。
図4は前記軌道レール1の取付け孔12に装着可能なセンサユニットの第二実施形態を示すものである。
同図に示すセンサユニット6は、センサケース60が前記取付け孔12の大径部12aと略同じ大きさの円柱状に形成されており、当該センサケース60が前記取付け孔12の閉塞キャップとしても機能している。すなわち、前記センサケース60の外径は前記大径部の内径よりも僅かに小さく設定されると共に、前記センサケース60の高さは前記大径部12aの深さに略合致している。
前記センサケース60の底部には、前述の第一実施形態と同様に、マグネット61が設けられており、当該センサケースは前記マグネット61の磁力によって前記大径部12aの底面に吸着する。また、前記センサケース60の周囲にはOリング62が設けられている。このため、当該センサケース60を前記取付け孔に嵌合すると、前記Oリング62が前記大径部12aの内周壁と前記センサケース60の外周壁との間で圧縮され、前記センサケース60が前記取付け孔12に固定される。
前記取付け孔12にセンサケース60を嵌合させると、当該センサケース60の天板面60aと前記軌道レール1の上面とが連続した平面を形成する。すなわち、この第二実施形態のセンサユニット6では第一実施形態のセンサケースと閉塞キャップが一体化したものとなっており、センサユニットの装着と閉塞キャップの圧入を一回の動作で行えるようになっている。また、センサユニット6の交換を容易なものとするため、前記センサケース60の周縁の一部には切り欠き部63が設けられており、当該切り欠き部63に工具を引っ掛けることで、前記センサケース60を前記取付け孔12から抜き出すことが可能となっている。
前記センサケース60には、前述の第一実施形態と同様に加速度センサ、温度センサ等の各種センサを実装したセンサモジュールが内蔵されている他、前記センサの検出信号を無線電波として外部に送信する無線モジュールも内蔵されている。この無線モジュールの通信規格としては、例えばBluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)等の既存の通信規格を用いることができる。この無線モジュールから発信された無線電波は図示外の制御部に備えられた受信装置によって受信され、前記制御部は前記センサの検出信号に基づいて転がり案内装置の状態診断を行う。
また、前記センサユニット6は前記センサモジュール及び前記無線モジュールに給電するための電池64を含んでいる。電池の容量を最大化するため、この第二実施形態のセンサユニット6では、前記取付け孔12の小径部12bを電池64の収容空間として利用している。すなわち、前記電池64は前記小径部12bの内径よりも小さな直径の筒状に形成されて、前記センサケース60の底部から下方へ突出している。これにより、前記取付け孔12の大径部12aに前記センサケース60を収容すると、前記電池64が前記小径部12bに収容され、当該電池の容量を十分に確保しつつ、前記センサユニット6を前記取付け孔12の内部に装着することが可能となる。
この第二実施形態のセンサユニット6では給電用及び信号用の配線を前記軌道レール1の取付け孔12から引き出す必要がなく、前述の第一実施形態のセンサユニット5と比較して軌道レール1に対する装着が極めて容易である。従って、既に設備として使用されている既存の転がり案内装置の軌道レールに対しても容易に適用することができ、既存設備の保守点検の作業効率を高めることが可能となる。
尚、前記Oリングの働きによって前記センサケース60が前記取付け孔12の大径部12aに対して確実に固定され、且つ、当該センサケース60の底部を前記大径部12aの底面に対して確実に当接させることができるのであれば、当該センサケース60の底部に設けられた前記マグネット61は省略することが可能である。
図5及び図6は前記軌道レール1の取付け孔12に装着可能なセンサユニットの第三実施形態を示すものである。
図5は第三実施形態に係るセンサユニット7を示す斜視図、図6は当該センサユニット7を前記軌道レール1の取付け孔に装着した状態を示す断面図である。前記センサユニット7は、前記取付け孔12の大径部12aに収容されるセンサケース70と、前記取付け孔12に圧入される閉塞キャップ71と、から構成されている。前記センサケース70は前記大径部12aの内径よりも僅かに小さな直径を有する円柱状に形成されており、前述の第二実施形態と同様に、内部にはセンサモジュールと無線モジュールが内蔵されている。また、前記センサケース70の底部には前述の第一実施形態及び第二実施形態と同様にマグネット72が設けられている。
前記閉塞キャップ71は合成樹脂製であり、キャップ本体71aと、前記センサケース70に嵌合する連結脚部71bと、前記キャップ本体71aと連結脚部71bを結合する弾性押圧部71cと、から構成されている。前記キャップ本体71aは前記取付け孔12の大径部12aの内径よりも僅かに大きな外径を有する円柱状に形成されており、前記大径部12aに圧入されて前記取付け孔を塞ぎ、当該キャップ本体71aの天板面73が前記軌道レール1の上面と連続した平面を形成する。
前記連結脚部71bは円錐台の形状をなしており、前記センサケース70に形成された凹部70aに嵌合している。従って、前記連結脚部71bが前記凹部70aに嵌合している状態では、前記閉塞キャップ71と前記センサケース70が一体化しているが、前記閉塞キャップ71を前記センサケース70に対して強く引っ張ると、前記連結脚部71bがセンサケース70の凹部70aから抜け出し、当該閉塞キャップ71とセンサケース70を分離することができる。すなわち、前記センサケース70に対して前記閉塞キャップ71を交換することが可能となっている。尚、図5は前記閉塞キャップ71の連結脚部71bが前記センサケース70の凹部70aから僅かに浮き上がった状態を示している。
前記キャップ本体71aと前記連結脚部71bの間に設けられた弾性押圧部71cは自在に弾性変形し、前記連結脚部71bと前記キャップ本体71aとの距離変化を吸収する機能を発揮する。また、前記弾性押圧部71cは前記キャップ本体71aを前記取付け孔12に圧入した際に弾性変形し、当該弾性変形によって生じた弾発力によって前記センサケース70を前記取付け孔12の大径部12aの底面に押圧する。
従って、図6に示すように、前記閉塞キャップ71のキャップ本体71aを前記取付け孔12に圧入すると、前記閉塞キャップ71の弾性押圧部71cの働きによって、前記センサケース70が前記大径部12aの底面に押し付けられ、前記軌道レール1の振動を前記センサケース70に確実に伝達することが可能となる。尚、前記弾性押圧部71cの弾発力によって前記キャップ本体71aが前記軌道レール1の取付け孔12から浮き上がってしまうことのないよう、当該弾性押圧部71cの剛性は、前記キャップ本体71aを前記軌道レール1の取付け孔12に圧入する際の荷重の大きさに応じて適宜選定するのが好ましい。
一方、図7に示すように、前記キャップ本体71aの中央には中空部74が設けられており、当該中空部74に対応して前記キャップ本体71aの肉厚は薄くなっている。このため、前記軌道レール1の取付け孔12に圧入された前記閉塞キャップ71を取り外す際には、先端に鉤が設けられた工具75を前記キャップ本体71aの中央に突き刺して前記中空部74に貫通させることで、当該工具75の先端に引っ掛けてキャップ本体71aを持ち上げることができる。
従って、前記閉塞キャップ71が前記軌道レール1の取付け孔12に対して強固に圧入されている場合であっても、当該閉塞キャップ71を容易に取付け孔12から取り外すことができ、前記センサユニット7の点検や交換を簡便に実施することが可能である。また、前記工具75の使用によって前記閉塞キャップ71が破損しても、当該閉塞キャップ71は前記センサケース70に対して着脱自在であることから、閉塞キャップ71のみの交換で前記センサユニット7を再生し、当該センサユニット7を前記軌道レール1の取付け孔12に対して再度装着することが可能である。
尚、前記閉塞キャップ71の弾性押圧部71cの働きによって前記センサケース70の底部を前記大径部12aの底面に対して確実に当接させることができるのであれば、当該センサケース70の底部に設けられた前記マグネット72は省略することが可能である。
1…軌道レール、2…移動部材、3…ベース部、4,71…閉塞キャップ、5,6,7…センサユニット、12…取付け孔、12a…大径部、50,60,70…センサケース

Claims (10)

  1. 転がり案内装置の軌道レールに設けられた固定ボルトの取付け孔を利用して当該軌道レールに各種センサを固定するセンサ取付け構造であって、
    前記取付け孔は、前記固定ボルトの頭部を収容する大径部と、前記大径部の底部に開口すると共に前記固定ボルトの軸部が挿通される小径部と、を備え、
    前記取付け孔の大径部に前記センサのケースを収容して当該ケースを前記大径部の底部に当接させる一方、
    前記センサのケースが収容された前記大径部に前記取付け孔の閉塞キャップを嵌合させ、前記取付け孔を密閉することを特徴とする転がり案内装置のセンサ取付け構造。
  2. 前記センサは、当該センサのケースの底部に設けられたマグネットによって、前記取付け孔の大径部の底面に吸着することを特徴とする請求項1記載の転がり案内装置のセンサ取付け構造。
  3. 前記センサのケースと前記閉塞キャップとの間には弾性押圧部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の転がり案内装置のセンサ取付け構造。
  4. 前記取付け孔の小径部は前記センサに給電する電池の収容空間として利用されることを特徴とする請求項1記載の転がり案内装置のセンサ取付け構造。
  5. 前記取付け孔の小径部は前記センサの信号配線の収容空間として利用されることを特徴とする請求項1記載の転がり案内装置のセンサ取付け構造。
  6. 転がり案内装置の軌道レールに設けられた固定ボルトの取付け孔に装着され、当該転がり案内装置の動作状況を計測するセンサユニットであって、
    前記取付け孔は、前記固定ボルトの頭部を収容する大径部と、前記大径部の底部に開口すると共に前記固定ボルトの軸部が挿通される小径部と、を備え、
    前記センサユニットは、前記取付け孔の大径部に収容されて前記大径部の底部に当接するセンサケースと、前記センサケースと一体に設けられると共に前記大径部に嵌合して前記取付け孔を密閉する閉塞キャップとを備えたことを特徴とする軌道レール装着用センサユニット。
  7. 前記センサケースの底部には前記取付け孔の大径部の底面に吸着するマグネットが設けられていることを特徴とする請求項6記載の軌道レール装着用センサユニット。
  8. 前記センサケースと前記閉塞キャップとの間には弾性押圧部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の軌道レール装着用センサユニット。
  9. 前記閉塞キャップは前記センサケースに対して着脱自在であり、前記センサケースを前記取付け孔の大径部に収容した状態で前記閉塞キャップのみを交換可能であることを特徴とする請求項6記載の軌道レール装着用センサユニット。
  10. 前記センサケースの周囲には前記取付け孔の内周面に密着するシールリングが設けられていることを特徴とする請求項6記載の軌道レール装着用センサユニット。
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