JP2020148054A - 集合住宅における玄関錠の解錠システム - Google Patents

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博彦 荒木
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Abstract

【課題】集合住宅への導入が容易で、しかも、使い勝手のよい集合住宅における玄関錠の解錠システムを提供する。【解決手段】訪問者Aの生体認証情報が、予め登録されている生体認証情報と一致したときに共用玄関Eを解錠する共用玄関解錠装置12が共用玄関Eの近傍に設けられている。連絡用端末14において部屋番号が入力されると、当該部屋番号に基づいて、訪問先の住人の解錠用端末20に対してメッセージが送信され、訪問先の住人の解錠用端末20から電子錠装置18に解錠用暗証番号が入力されると、訪問先住戸Hの電子錠装置18に対して暗証番号が設定される。【選択図】図1

Description

本発明は、留守中であっても、訪問者を自宅に招きいれることが可能な集合住宅における玄関錠の解錠システムに関する。
家事代行や訪問介護に代表される、いわゆる「訪問サービス」の利用が増加している。このような訪問サービスは、サービス提供業者が依頼者宅を訪問して家事や介護といった各種業務を行うものである。
そのため、依頼者は、サービス提供業者が来宅する時間帯に在宅している必要があるが、例えば、共働き家庭の場合、仕事で自宅を留守にしている間に家事代行サービスの提供を受けたいと希望する場合がある。
このような場合は、自宅の鍵を家族以外の第三者(例えば、マンション管理人やサービス提供業者)に事前に預ける必要があるため大変煩わしい。また、自宅の鍵を他人に預けることに対して防犯上の不安を覚える人も多く、これが訪問サービス利用の足かせとなっているとの指摘もある。
そこで、このような問題を解消すべく、玄関錠の解錠操作を生体認証で行うようにした解錠システムが提案されている(特許文献1)。
従来の解錠システムによれば、サービス提供業者の生体情報を用いて依頼者宅の玄関錠の解錠操作を行うことができるので、訪問サービスを受けるに際して依頼者が在宅している必要はなく、また、自宅の鍵を他人に預ける必要もないため防犯上の不安も解消できる。
特開2007−122480号公報(図1)
従来の解錠システムでは、生体情報を読み取るための生体認証機器が各住戸に設けられているが、このような生体認証機器は非常に高価であるため、多数の住戸が集まる集合住宅に導入するのは多大なコストがかかるという問題があった。
また、集合住宅の場合、専用部分である自宅玄関とは別に共用玄関が存在する。集合住宅の共用玄関には、第三者が容易に敷地内に入ることができないよう、通常、施錠(オートロック)がされているため、集合住宅の住人である依頼者が留守中に訪問サービスの提供を受けるためには、この共用玄関を解錠するための対応が別途必要であり、使い勝手が悪いという問題もあった。
本願発明は、かかる従来の問題に鑑みてなされたものであり、集合住宅への導入が容易で、しかも、使い勝手のよい集合住宅における玄関錠の解錠システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、訪問者Aが訪問先の住人からの暗証番号の通知を受けて電子錠装置18の開錠を行う場合で、
「集合住宅Mの共用玄関E近傍に設けられ、訪問者Aの生体認証情報を取得するとともに、当該訪問者Aの生体認証情報が、予め登録されている生体認証情報と一致したときに共用玄関Eを解錠する共用玄関解錠装置12、
共用玄関Eを抜けた先の集合住宅Mの共用部に設けられ、訪問者Aによる訪問先の部屋番号の入力を受け付ける連絡用端末14、
集合住宅Mの各住戸Hの玄関扉Dに取り付けられ、通信を介しての訪問先の住人からの暗証番号の設定機能と、訪問先の住人から訪問者Aへの暗証番号の通知による、訪問者Aからの暗証番号入力機能とを有し、暗証番号の入力によって開錠する電子錠装置18、
電子錠装置18の解錠用の暗証番号を出力する訪問先の住戸Hの住人の解錠用端末20、および
連絡用端末14、電子錠装置18および解錠用端末20との間の通信を行う通信用サーバ16を有する玄関錠の解錠システム10であって、
通信用サーバ16は、
連絡用端末14において部屋番号が入力されると、当該部屋番号に基づいて、訪問先の住人の解錠用端末20に対してメッセージを送信し、然る後、
訪問先の住人の解錠用端末20から電子錠装置18に解錠用暗証番号が入力されると、訪問先住戸Hの電子錠装置18に対して暗証番号が設定される」ことを特徴とする玄関錠の解錠システム10である。
請求項2に記載した発明は、訪問先の住人が自宅住戸Hの電子錠装置18を遠隔で解錠できるようにした例で、
「集合住宅Mの共用玄関E近傍に設けられ、訪問者Aの生体認証情報を取得するとともに、当該訪問者Aの生体認証情報が、予め登録されている生体認証情報と一致したときに共用玄関Eを解錠する共用玄関解錠装置12、
共用玄関Eを抜けた先の集合住宅Mの共用部に設けられ、訪問者Aによる訪問先の部屋番号の入力を受け付ける連絡用端末14、
集合住宅Mの各住戸Hの玄関扉Dに取り付けられ、解錠用信号の入力によって開錠する電子錠装置18、
電子錠装置18の解錠信号を出力する、訪問先の住戸Hの住人の解錠用端末20、および
連絡用端末14、電子錠装置18および解錠用端末20との間の通信を行う通信用サーバ16を有する玄関錠の解錠システム10であって、
通信用サーバ16は、
連絡用端末14に部屋番号が入力されると、当該部屋番号に基づいて、訪問先の住人の解錠用端末20にメッセージを送信し、然る後、
訪問先の住人の解錠用端末20からの解錠用信号を訪問先住戸Hの電子錠装置18に送信する」ことを特徴とする玄関錠の解錠システム10である。
請求項3に記載の発明は、「連絡用端末14が宅配ボックスDBである」ことを特徴とする。
これらの発明によれば、不在時であっても訪問サービスの提供を安心して受けることができる。
本発明に係る解錠システムを示す概略図である。 集合住宅における共用玄関付近の見取り図である。 共用玄関と共用玄関解錠装置との関係を示す図である。 連絡用端末を示す図である。 電子錠装置を示す図である。 通信用サーバを示す図である。 暗証番号入力装置を示す図である。 認証工程を示すブロック図である。 連絡工程を示すブロック図である。 解錠工程を示すブロック図である。 共用玄関において生体認証を行っている様子を示す図である。 連絡用端末を用いて依頼者に連絡を取る様子を示す図である。 連絡画面を示す図である。 解錠用端末を用いて暗証番号の設定を行う様子を示す図である。
本発明に係る集合住宅Mにおける玄関錠の解錠システム10は、集合住宅Mの入居者である訪問サービスの依頼人が、自宅を留守にしているときでも各種訪問サービスを受けることができるよう集合住宅Mに適用されるものであり、図1に示すように、共用玄関解錠装置12、連絡用端末14、通信用サーバ16、電子錠装置18、解錠用端末20およびこれらを通信可能に接続するネットワーク22により大略構成されている。
共用玄関解錠装置12は、図2および図11に示すように、集合住宅Mにおける共用玄関Eの近傍に設置され、生体認証情報(例えば、指紋、瞳の中の虹彩或いは顔形といった人間の身体的特徴の情報)を利用して、共用玄関Eを通過しようとする人物(例えば、入居者や訪問者。以下、「入居者等」という。)が共用玄関Eを通過する資格(集合住宅M内に入る資格)を持つ者であるかどうかの認証(本人認証)を行い、認証が取れた場合に共用玄関Eの解錠を行うものである。
ここで、共用玄関解錠装置12は、認証対象となる生体認証情報の種類によって種々の構成が考えられることから、本実施例では、生体認証情報として顔形を利用する場合(共用玄関解錠装置12として、いわゆる「顔認証装置」が用いられる場合)について説明する。
共用玄関解錠装置12としての顔認証装置は、図3に示すように、撮像装置24、暗号化手段26、記憶装置28および判別手段30を有しており、この共用玄関解錠装置12と共用玄関Eとがケーブル32を介して接続されている。本実施例では、撮像装置24、暗号化手段26、記憶装置28および判別手段30が共用玄関Eの近傍にて一箇所にまとめて設けられている態様について説明するが、必ずしもこれらが全て一箇所にまとめて配置されている必要はなく、例えば、撮像装置24だけ共用玄関Eの近傍に設置し、暗号化手段26、記憶装置28および判別手段30を共用玄関Eから離れた場所に設置するようにしてもよい。つまり、「共用玄関Eの近傍に共用玄関解錠装置12が設けられている」とは、少なくとも生体認証情報の取得手段(本実施例では撮像装置24)が共用玄関Eの近くに設けられていることを意味する。
撮像装置24は、入居者等の顔を撮影し、この撮影画像をデジタルデータ(顔画像データ)として出力するものである。
暗号化手段26は、撮像装置24において出力された入居者等の顔画像データを暗号化処理するために必要に応じて設けられるものである。
本実施例では、入居者等の顔画像データを暗号化手段26において暗号化処理したものが「生体認証情報」として使用されるが、本人認証として利用できるものであれば別段これに限定されるものではない。例えば、顔画像データをそのまま生体認証情報として使用してもよいし、顔画像データをQRコード(登録商標)のような二次元コードにデータ変換したものを生体認証情報として使用してもよい。
記憶装置28は、集合住宅Mの入居者や訪問サービス業者など、集合住宅M内への入館が許可されている者(以下、「入館許可者」という。)の生体認証情報を記憶するもので、入館許可者の生体認証情報が予め登録されている。なお、記憶装置28に予め登録されている入館許可者の生体認証情報を「マスター情報」と呼ぶ。
入館許可者の生体認証情報(マスター情報)を記憶装置28に登録する方法として、本実施例では、上述したように、撮像装置24にて撮影・出力された入館許可者の顔画像データを、暗号化手段26において暗号化処理して生体認証情報を生成し、これを記憶装置28に登録しているが、スマートフォンやデジタルカメラといった別途用意した撮影機器34(図3)で撮影・出力された顔画像データを、通信ケーブル35を介した有線接続(或いはWi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)のような無線通信システム)にて暗号化手段26にアップロードし、暗号化手段26にて暗号化処理した生体認証情報を記憶装置28に登録するようにしてもよい。また、例えば、顔画像データ(あるいは、これを暗号化処理・二次元コード変換化したもの等)が既に手元にある場合は、これをそのまま入館許可者の生体認証情報(マスター情報)として記憶装置28に登録するようにしてもよい。
判別手段30は、入居者等が共用玄関Eを通過する際、本人認証を行うために取得される生体認証情報(以下、「本人認証用情報」という。)と、記憶装置28に予め登録されているマスター情報とを比較し、両者が一致するかどうかを判別するものである。
本人認証用情報とマスター情報とが一致するかどうかの識別アルゴリズムとしては周知の技術が利用され、その一例として、暗号化処理された生体認証情報から目・鼻・口・顎などの顔のパーツの相対位置や大きさ、形に関する情報を抽出・データ化し、これらの情報が一致する場合に同一人物であると判断するものが挙げられる。
判別手段30において、本人認証用情報とマスター情報とが一致する(同一人物であると判断される)と、判別手段30から共用玄関Eに対して解錠信号が送信される。
共用玄関Eは、扉が閉まると自動的に施錠する、いわゆるオートロック式のもので、通常は施錠されており、判別手段30から送信された解錠信号を受信すると玄関錠を解錠するようになっている。
連絡用端末14は、共用玄関解錠装置12において訪問者(より具体的には、集合住宅M内への入館を許可されたサービス提供業者)Aが、訪問サービスの依頼人である入居者に対して、入居者の住む集合住宅Mに到着した旨連絡するためのもので、図4に示すように、操作パネル36、処理部38および通信部40を備えている。なお、本実施例では、共用玄関Eを抜けた先の共用部に据え付けられた宅配ボックスDBが連絡用端末14として用いられている(図2)。
操作パネル36は、タッチパネルディスプレイ等であり、訪問者Aであるサービス提供業者からの操作入力の受付(部屋番号の入力の受付など)と、各種情報の表示に用いられる。
処理部38は、操作パネル36の動作を制御するもので、操作パネル36上に各種情報を表示させたり、入力情報を処理するためのプログラムが実装されている。
通信部40は、通信用サーバ16と通信するための通信インターフェースである。
連絡用端末14としての宅配ボックスDBは、集合住宅M内に設置されている主配線盤42と通信配線43aを介して通信可能に接続されている。主配線盤42は、集合住宅Mの各住戸に引き込まれる電話回線や通信回線を集中管理する電話設備で、MDF(Main Distributing Frame)と呼ばれるものである。
主配線盤42からは、複数の通信配線43bが引き出されており、各通信配線43bの終端が各住戸Hに引き込まれている。各住戸Hに引き込まれた通信配線43bの終端には、図5に示すように、通信接続装置66が接続されている。また、主配線盤42は、通信配線43cを介してネットワーク22に接続されている。
通信接続装置66は、後述する解錠用端末20から送信された解錠用暗証番号を電子錠装置18に伝達するための中継装置として機能するもので、本実施例では、HUB66a、ルータ66bおよび中継器66cを有しており、これらがこの順で有線あるいは無線で通信可能に接続されている。ここで、HUB66aは、ネットワーク上の各機器を接続する集線装置であり、主配線盤42から各住戸Hへと引き込まれた通信配線43bの端部がHUB66aに接続されている。ルータ66bは、通信データを中継する通信機器であり、中継器66cは、ルータ66bと、後述する電子錠装置18の暗証番号入力装置52とを通信可能に接続するための通信機器である。これにより、解錠用端末20から送信された解錠用暗証番号が通信接続装置66から電子錠装置18に送信される。
通信用サーバ16は、連絡用端末14と解錠用端末20との間の通信ならびに解錠用端末20と電子錠装置18との間の通信を仲介するもので、図6に示すように、記憶部44、メッセージ作成部46および通信部48を有する。
記憶部44は、入居者の連絡先を記憶するもので、入居者の部屋番号と、入居者のメールアドレスとが紐付けされて記憶されている。
メッセージ作成部46は、訪問者であるサービス提供業者Aが集合住宅Mに到着したことを知らせる旨のメッセージ(電子メール)を作成するものである。
通信部48は、メッセージ作成部46で作成されたメッセージ(電子メール)を解錠用端末20に向けて発信する機能(メッセージ送信機能)と、解錠用端末20から送信された解錠用のワンタイムパスワードを電子錠装置18に送信する機能(解錠機能)とを併有するものであり、依頼者が保有する解錠用端末20と依頼者が入居している住戸Hに設置されている電子錠装置18との間で情報の授受ができるよう、両者が関連付けられている。
なお、本実施例では、通信用サーバ16がメッセージ送信機能と解錠機能とを併有するよう構成されているが、これらの機能を分離してそれぞれ別の装置(例えば、図示しないが、メッセージ送信機能を有する第1の通信用サーバと、解錠機能を有する第2の通信用サーバ)として構成するようにしてもよい。
電子錠装置18は、集合住宅Mの各住戸Hの玄関扉Dを施錠・解錠するために玄関扉Dに取り付けて使用されるもので、図5に示すように、電気錠本体50および暗証番号入力装置52を有する。
電気錠本体50は、箱状の装置で、玄関扉Dの戸先側に埋め込まれている。電気錠本体50には、閂部材54が突出・没入可能に設けられており、閂部材54が突出したときに、その先端が玄関扉Dのドア枠に設けられた錠受55(図5)に嵌まり込むことで玄関扉Dの施錠ができるようになっている。また、電気錠本体50の内部には、この閂部材54の出没動作を電気的に制御する制御装置56が設けられている。
暗証番号入力装置52は、電気錠本体50を解錠するための暗証番号を入力するための機器で、暗証番号入力用のテンキー58、記憶部60および制御部62を有している(図7参照)。
記憶部60は、電気錠本体50を解錠するための暗証番号が記憶される部分である。
記憶部60への暗証番号の登録方法として、本実施例では、後述するように入居者が保有する解錠用端末20を用いて遠隔操作で暗証番号を設定する方法が用いられるが、操作パネル58により入力された暗証番号を登録するようにしてもよい。
制御部62は、操作パネル58において入力された暗証番号が、記憶部60に登録されている暗証番号と一致するかどうかを判別するものである。
制御部62において、登録されている暗証番号と、操作パネル58で入力された暗証番号とが一致すると、電気錠本体50の制御装置56に対して解錠信号が送信される。暗証番号入力装置52と電気錠本体50とは、通信ケーブル64(図5)で接続されており、該通信ケーブル64を介して上記解錠信号の伝送が行われる。
なお、電子錠装置18としては周知のものが使用され、本実施例では、株式会社アッサアブロイジャパン製のデジタルドアロック(製品番号:YDM723)が使用されている。
解錠用端末20は、電気錠本体50に対して解錠操作(本実施例では、解錠用の一時的な暗証番号(ワンタイムパスワード)の設定)を行うため、訪問先の住戸Hの住人(依頼者)によって操作されるものであり、当該住人が保有する携帯端末(例えば、スマートフォン)が用いられる。解錠用端末20には、暗証番号を設定するためのアプリケーションがインストールされている。
次に、図8−図15を参照して、本願発明にかかる解錠システム10の動作について説明する。本発明にかかる解錠システム10は、集合住宅Mへの訪問者であるサービス提供業者Aの本人認証を行う「認証工程」(図8)、サービス提供業者Aが依頼人の住む集合住宅M内に入館したことを依頼人に対して連絡する「連絡工程」(図9)および依頼人がサービス提供業者Aのために自宅の玄関扉Dの解錠を行う「解錠工程」(図10)とで大略構成される。
(認証工程)
まず、認証工程について説明する。この認証工程は、訪問者であるサービス提供業者Aが、集合住宅Mの共用玄関Eを通過する際に、集合住宅Mへの入館が許可されている者(入館許可者)であるかどうかを判断するもので、共用玄関解錠装置12と共用玄関Eとで実行される。なお、集合住宅Mへの入館が許可されているサービス提供業者Aは、認証工程に先立ち、その生体認証情報が「マスター情報」として共用玄関解錠装置12の記憶装置28に予め登録されている必要がある。
入館許可者であるサービス提供業者Aが依頼人の住む集合住宅Mに到着すると、サービス提供業者Aは共用玄関解錠装置12の前に立ち、自分の顔を撮像装置24に向ける(S10)。撮像装置24では、サービス提供業者Aの顔が撮像され、顔画像データが出力される(S11)。撮像装置24において出力されたサービス提供業者Aの顔画像データは、暗号化手段26に送られる。
暗号化手段26がサービス提供業者Aの顔画像データを受け取ると、顔画像データが暗号化処理されて生体認証情報(本人認証用情報)が生成される(S12)。暗号化手段において生成された生体認証情報(本人認証用情報)は、判別手段30へと送られる。
判別手段30が本人認証用情報を受け取ると、記憶装置28にアクセスして予め登録されている生体認証情報(マスター情報)の中から、本人認証用情報と一致するものがあるかどうかを検索する(S13)。
マスター情報の中に、本人認証用情報と一致するものが見つかると(S14)、サービス提供業者Aは集合住宅M内への入館が許可された者(入館許可者)であると判断され(本人認証完了)、共用玄関解錠装置12の判別手段30から共用玄関Eに対して解錠信号が送信され(S15)、共用玄関Eのロックが解錠される(S16)。これにより、サービス提供業者Aは共用玄関Eを抜け、集合住宅Mに入館することができる(図11参照)。
(連絡工程)
次に、「連絡工程」について説明する。連絡工程は、サービス提供業者Aが、依頼者の住む集合住宅Mに到着したことを依頼者に知らせる工程で、連絡用端末14としての宅配ボックスDB、通信用サーバ16および解錠用端末20により実行される。
サービス提供業者Aが、共用玄関Eを通って集合住宅M内に入館すると、連絡用端末14である宅配ボックスDBの前へと移動する(図12参照)。連絡用端末14(宅配ボックスDB)の操作パネル36には、選択画面68が表示されている。選択画面68上で、連絡画面70に遷移する連絡ボタン68aを選択すると(S21)、図13に示すような連絡画面70が表示される(S22)。連絡画面70には、訪問先である依頼者の部屋番号を入力するためのテンキー70a、入力した部屋番号が表示される表示窓70b、連絡ボタン70cなどが表示されている。
連絡画面70が表示されると、サービス提供業者Aは、連絡画面70上のテンキー70aを用いて訪問先の部屋番号を入力する(S23)。例えば、訪問先が201号室の場合、テンキー70aで「2」「0」「1」と入力することになる(このとき、表示窓70bには、入力した部屋番号が表示される)。
部屋番号の入力後、連絡ボタン70cを押すと、部屋番号が部屋番号情報として連絡用端末14の通信部40から通信用サーバ16へと送信される(S24)。
通信用サーバ16の通信部48が部屋番号情報を受信すると、メッセージ作成部46では、記憶部44にアクセスし、部屋番号に対応する連絡先(メールアドレス)が抽出される(S25)。
そして、サービス提供業者Aが依頼者の住む集合住宅Mに到着した旨を通知するメッセージ(以下、「連絡メール」という。)が作成され(S26)、当該連絡メールが通信部48から解錠用端末20に向けて送信される(S27)。
解錠用端末20が連絡メールを受信(S28)すると、連絡メールの内容が解錠用端末20の表示画面上に表示され、依頼者は、サービス提供業者Aが集合住宅Mに到着したことを知ることとなり、以下の解錠工程を実行することになる。
(解錠工程)
最後に解錠工程について説明する。解錠工程は、依頼者がサービス提供業者Aのために自宅の玄関錠を遠隔操作で解錠する工程で、解錠用端末20、通信用サーバ16および電子錠装置18により実行される。
解錠用端末20からの連絡メールにより、サービス提供業者Aが集合住宅Mに到着したことを確認した入居者は、解錠用端末20を操作して、暗証番号設定用アプリケーションを起動させる(S31)
暗証番号設定用のアプリケーションを起動させると、解錠用端末20の表示画面には、図14に示すような暗証番号設定画面72が表示される(S32)。暗証番号設定画面72には、解錠用の一時的な暗証番号(ワンタイムパスワード)を入力するためのテンキー72a、入力された暗証番号(ワンタイムパスワード)が表示される表示欄72bおよび設定ボタン72cが表示されており、任意の暗証番号(例えば、6桁の数字)を設定できるようになっている(S33)。
暗証番号の入力が完了すると、設定ボタン72cを選択する。すると、上述した解錠用の一時的な暗証番号が暗証番号情報として通信用サーバ16に送信される(S34)。
通信用サーバ16において、通信部48が暗証番号情報を受信すると(S35)、依頼者が入居している部屋(ここでは201号室)に設置されている電子錠装置18に対して暗証番号情報が送信される(S36)。
依頼者が入居している住戸Hに設置されている電子錠装置18において、制御部62が暗証番号情報を受信すると、解錠用端末20で設定された一時的な解錠用暗証番号(ワンタイムパスワード)が解錠用の暗証番号として適用される(S37)。つまり、電子錠装置18は、通信を介しての訪問先の住人からの暗証番号の設定機能を有することになる。
電子錠装置18においてワンタイムパスワードの適用が完了すると、依頼者は、訪問者であるサービス提供業者Aに直接連絡をとり、ワンタイムパスワードを伝える。ワンタイムパスワードの伝達手段としては、例えば、電話や電子メールなどが考えられる。
サービス提供業者Aが依頼者からワンタイムパスワードの通知を受けると、玄関扉Dに設置されている暗証番号入力装置52の操作パネル58上で当該ワンタイムパスワードの番号を入力する。つまり、暗証番号入力装置52は、訪問者Aからの暗証番号入力機能を有することになる。
暗証番号が正しく入力されると、暗証番号入力装置52から電気錠本体50に対して解錠信号が送信され、制御装置56が閂部材54を没入方向に移動させる。これにより、玄関扉Dが解錠され、サービス提供業者Aは依頼者が不在時であっても住戸H内に入室することが可能となる。
このように、本実施例の解錠システム10によれば、サービス提供業者Aが集合住宅Mに到着後、電子錠装置18に対して解錠用の暗証番号を遠隔操作で設定できるので、依頼者が不在時であっても当該解錠用の暗証番号をサービス提供業者Aに伝えることによりサービス提供業者Aは依頼者の住戸H内に入室でき、各種訪問サービスを受けることができる。しかも、サービス提供業者Aの認証は、共用玄関Eを通過する際の生体認証により行われるので、意図しない第三者によるなりすましといったセキュリティ上の問題もなく、安心して利用することができる。
しかも、本実施例の解錠システム10では、連絡用端末14として既設の宅配ボックスDBを利用することができるので、新規で導入する場合は勿論、既設の集合住宅への事後的な導入も非常に簡単に行うことができる。
なお、上述の実施例では、訪問先の住人(依頼者)が解錠用端末20を用いて電子錠装置18に解錠用暗証番号を設定することにより自宅住戸Hの玄関扉Dを解錠するようにしているが、解錠用端末20から電子錠装置18に対して解錠信号を送信するようにしてもよい。この場合、解錠用信号の受信と同時に玄関扉Dが解錠されるように設定してもよいし、解錠信号の送信から数分後(例えば3分後)に玄関扉Dが時間差で解錠されるように設定してもよい。
このように解錠信号を送信することで玄関扉Dを即時に(あるいは時間差で)解錠できるように設定しておけば、依頼者がサービス提供業者Aに対して電話やメールといった手段を用いて解錠用暗証番号を伝達するといった煩わしさから解放される。
10:解錠システム、12:共用玄関解錠装置、14:連絡用端末、16:通信用サーバ、18:電子錠装置、20:解錠用端末、22:ネットワーク、24:撮像装置、26:暗号化手段、28:記憶装置、30:判別手段、32:ケーブル、34:撮影機器、35:通信ケーブル、36:操作パネル、38:処理部、40:通信部、42:主配線盤、43a〜43c:通信配線、44:記憶部、46:メッセージ作成部、48:通信部、50:電気錠本体、52:暗証番号入力装置、54:閂部材、55:錠受、56:制御装置、58:テンキー、60:記憶部、62:制御部、64:通信ケーブル、66:通信接続装置、66a:HUB、66b:ルータ、66c:中継器、68:選択画面、68a:連絡ボタン、70:連絡画面、72:解錠用画面、72a:テンキー、72b:表示欄、72c:設定ボタン、A:サービス提供業者、D:玄関扉、E:共用玄関、H:住戸、M:集合住宅、DB:宅配ボックス


Claims (3)

  1. 集合住宅の共用玄関近傍に設けられ、訪問者の生体認証情報を取得するとともに、当該訪問者の生体認証情報が、予め登録されている生体認証情報と一致したときに前記共用玄関を解錠する共用玄関解錠装置、
    前記共用玄関を抜けた先の集合住宅の共用部に設けられ、訪問者による訪問先の部屋番号の入力を受け付ける連絡用端末、
    集合住宅の各住戸の玄関扉に取り付けられ、通信を介しての訪問先の住人からの暗証番号の設定機能と、訪問先の住人から訪問者への暗証番号の通知による、訪問者からの暗証番号入力機能とを有し、前記暗証番号の入力によって開錠する電子錠装置、
    前記電子錠装置の解錠用の暗証番号を出力する訪問先の住戸の住人の解錠用端末、および
    前記連絡用端末、前記電子錠装置および前記解錠用端末との間の通信を行う通信用サーバを有する玄関錠の解錠システムであって、
    前記通信用サーバは、
    前記連絡用端末において部屋番号が入力されると、当該部屋番号に基づいて、前記訪問先の住人の解錠用端末に対してメッセージを送信し、然る後、
    前記訪問先の住人の解錠用端末から前記電子錠装置に解錠用暗証番号が入力されると、前記訪問先住戸の電子錠装置に対して暗証番号が設定されることを特徴とする玄関錠の解錠システム。
  2. 集合住宅の共用玄関近傍に設けられ、訪問者の生体認証情報を取得するとともに、当該訪問者の生体認証情報が、予め登録されている生体認証情報と一致したときに前記共用玄関を解錠する共用玄関解錠装置、
    前記共用玄関を抜けた先の集合住宅の共用部に設けられ、訪問者による訪問先の部屋番号の入力を受け付ける連絡用端末、
    前記集合住宅の各住戸の玄関扉に取り付けられ、解錠用信号の入力によって開錠する電子錠装置、
    前記電子錠装置の解錠信号を出力する、訪問先の住戸の住人の解錠用端末、および
    前記連絡用端末、前記電子錠装置および前記解錠用端末との間の通信を行う通信用サーバを有する玄関錠の解錠システムであって、
    前記通信用サーバは、
    前記連絡用端末に部屋番号が入力されると、当該部屋番号に基づいて、前記訪問先の住人の解錠用端末にメッセージを送信し、然る後、
    前記訪問先の住人の解錠用端末からの解錠用信号を前記訪問先住戸の電子錠装置に送信することを特徴とする玄関錠の解錠システム。
  3. 前記連絡用端末が宅配ボックスであることを特徴とする請求項1または2に記載の玄関錠の解錠システム。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022130463A1 (ja) * 2020-12-14 2022-06-23 日本たばこ産業株式会社 吸引装置、制御方法、及びプログラム

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