JP2020147130A - 車両制御装置 - Google Patents

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直樹 河田
啓介 佐々木
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Abstract

【課題】エンジン停止時に三元触媒内の酸素量が過大になることを抑制する。【解決手段】ハイブリッド車両10は、パワーマネジメントECU70を有する。パワーマネジメントECUは、機関20の運転中に運転停止が要求されたとき、機関への燃料供給を停止し、第1発電電動機の出力トルクによって内燃機関の機関回転速度を低下させるモータリング制御を実行する。パワーマネジメントECUは、酸素吸蔵量が所定閾値以上であるとき、第1発電電動機の出力トルクを調整することにより、停止必要時間を比較的に短くし、酸素吸蔵量が所定閾値より小さいとき、第1発電電動機の出力トルクを調整することにより、停止必要時間を比較的に長くする。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関及び電動機を備えたハイブリッド車両に適用される車両制御装置に関する。
特許文献1は、ハイブリット車両に適用される制御装置(以下、「従来技術」と称呼される。)を開示する。従来技術は、内燃機関の運転停止が要求されたときに、内燃機関への燃料供給の停止後、モータジェネレータの動力を利用して、内燃機関の回転を徐々に低下させて停止させるモータリング制御を実行する。
モータリング制御が実行される場合、非燃焼状態の内燃機関のクランクシャフトが回転すると、内燃機関の停止後に気筒内に残存する排気ガスが外部に排出される。加えて、吸気通路内の空気が、内燃機関の気筒内及び排気通路を順に通り、触媒装置(三元触媒)に流入する。そして、三元触媒は、流入した空気が含む酸素を蓄える。
従って、モータリング制御が実行される場合、三元触媒が蓄える酸素量(酸素吸蔵量OSA)が増大し、その結果、三元触媒は酸素を多量に蓄えた状態になる場合がある。この場合、三元触媒のNOxを還元する浄化能力が低下し、内燃機関の始動時に排気ガス中のNOxの量が増大してしまう可能性がある。
そこで、従来技術は、モータリング制御が実行される場合、三元触媒の酸素吸蔵量OSAが閾値以上のときには、スロットル弁を閉弁側に絞り、空気の三元触媒への流入量(「流入空気量」と称呼される。)を低減させる(換言すると、三元触媒への酸素供給量を低減させる。)ことを行っている。
特開2014−213715号公報
しかしながら、従来技術において、モータリング制御が実行される場合の流入空気量は、スロットル弁を全閉にしたときが最小であり、これ以上流入空気量を減らすことができない。このため、従来技術において、三元触媒への酸素供給量の低減量は、スロットル弁を全閉にしたときの量より増やすことができずに限界がある。従って、従来技術では、三元触媒への酸素供給量の低減量が不十分になってしまう可能性がある。この場合、上述のように排気ガス中のNOxの量が増大する可能性があるので好ましくない。
本発明は上述した課題に対処するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、三元触媒が蓄える酸素量をより最適にすることができる車両制御装置(以下、「本発明制御装置」とも称呼される。)を提供することにある。
本発明制御装置は、内燃機関(20)及び電動機(MG1、MG2)と前記内燃機関から排出される排気ガスを浄化する触媒装置(29)とを備えたハイブリッド車両(10)に適用される車両制御装置である。
本発明制御装置は、前記触媒装置が蓄える酸素量を示す酸素吸蔵量(OSA)を取得する酸素吸蔵量取得部(PM)と、前記内燃機関の運転中に運転停止が要求されたとき、前記内燃機関への燃料供給を停止し、前記電動機(MG1)の出力トルクによって前記内燃機関の機関回転速度を低下させるモータリング制御を実行する制御部(PM)と、を備える。
本発明制御装置の前記制御部は、前記モータリング制御を実行する場合において、前記酸素吸蔵量が所定閾値以上であるとき(ステップ420での「Yes」との判定)、前記出力トルクを調整することにより、前記燃料供給の停止から前記内燃機関の回転停止までの間の停止必要時間を比較的に短くなるようにし(ステップ520)、前記酸素吸蔵量が所定閾値より小さいとき(ステップ420での「No」との判定)、前記出力トルクを調整することにより、前記停止必要時間を比較的に長くするよう(ステップ620)に構成される。
本発明制御装置によれば、三元触媒が蓄える酸素量をより最適にすることができる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図である。 図2は内燃機関の特定気筒の部分断面図である。 図3は機関停止制御が実行されるときの、MG1トルクと時間tとの関係、機関回転速度NEと時間tとの関係を示したグラフである。 図4はパワーマネジメントECUのCPUが実行するルーチンを表すフローチャートである。 図5はパワーマネジメントECUのCPUが実行するルーチンを表すフローチャートである。 図6はパワーマネジメントECUのCPUが実行するルーチンを表すフローチャートである。 図7はパワーマネジメントECUのCPUが実行するルーチンの一部の処理を表す図である。
以下、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両について図面を参照しながら説明する。
<構成>
図1に示したように、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両10は、第1発電電動機MG1、第2発電電動機MG2、機関20、動力分配機構30、駆動力伝達機構50、第1インバータ61、第2インバータ62、バッテリ63、パワーマネジメントECU70、バッテリECU71、モータECU72及びエンジンECU73を備えている。なお、ECUは、エレクトリックコントロールユニットの略称であり、CPU、ROM、RAM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。
第1発電電動機(モータジェネレータ)MG1は、発電機及び電動機の何れとしても機能することができる同期発電電動機である。第1発電電動機MG1は、便宜上、「MG1」とも称呼される。MG1は本例において主として発電機としての機能を発揮する。MG1は、出力軸(以下、「第1シャフト」とも称呼する。)41を備えている。
第2発電電動機(モータジェネレータ)MG2は、MG1と同様、発電機及び電動機の何れとしても機能することができる同期発電電動機である。第2発電電動機MG2は、便宜上、MG2とも称呼される。MG2は本例において主として電動機としての機能を発揮する。MG2は、出力軸(以下、「第2シャフト」とも称呼する。)42を備えている。
機関20は、4サイクル・筒内噴射(直噴)・火花点火式・多気筒内燃機関である。機関20は、吸気管及びインテークマニホールドを含む吸気通路部21、スロットル弁22、スロットル弁アクチュエータ22a、複数の燃料噴射弁23、点火プラグを含む複数の点火装置25、機関20の出力軸であるクランクシャフト26、エキゾーストマニホールド27、排気管28及び三元触媒29を含んでいる。
スロットル弁22は吸気通路部21に回転可能に支持されている。
スロットル弁アクチュエータ22aはエンジンECU73からの指示信号に応答してスロットル弁22を回転し、吸気通路部21の通路断面積を変更できるようになっている。
複数の燃料噴射弁23(図1及び図2においては1つの燃料噴射弁23のみが示されている。)のそれぞれは、図2に拡大して示したように、その噴射孔が燃焼室CC内に露呈するように配置されている。各燃料噴射弁23は、筒内燃料噴射指示信号に応じ、その筒内燃料噴射指示信号に含まれる燃料噴射量の燃料を各気筒の燃焼室CC内に直接噴射するようになっている。なお、燃料噴射弁23は「筒内燃料噴射弁」とも称呼される。
エンジンECU73は、エアフローメータ91により計測される吸入空気量Ga及び機関回転速度Neに基づいて、一つの気筒に吸入される筒内吸入空気量Mcを算出し、その筒内吸入空気量Mcに応じて機関20に供給すべき燃料の量(以下、「要求燃料量Ft」と称呼する。)を決定するようになっている。
点火プラグを含む点火装置25のそれぞれは、エンジンECU73からの指示信号に応答して点火用火花を各気筒の燃焼室内において所定のタイミングにて発生するようになっている。
三元触媒29は、排気浄化用触媒であり、エキゾーストマニホールド27の排気集合部に配設されている。即ち、三元触媒29は機関20の排気通路に設けられている。三元触媒29は、機関20から排出される未燃物(HC,CO等)及びNOxを浄化するようになっている。
三元触媒29は、空燃比がほぼ理論空燃比のときに未燃物(HC,CO等)を酸化し、同時にNOxを還元する機能を有する。更に、三元触媒29は、酸素吸蔵能力(酸素を蓄える機能)を有する。三元触媒29は、この酸素吸蔵能力により、空燃比が理論空燃比からある程度までずれても、未燃物及びNOxを浄化できる。
機関20の空燃比がリーンになり三元触媒29に流入する排気ガス中のNOx量が多くなると、三元触媒29は、NOxを還元して(NOxから酸素を奪い)、酸素を吸蔵することにより、NOxを浄化する。機関20の空燃比がリッチになり三元触媒29に流入する排気ガス中の未燃物(HC、CO)量が多くなると、三元触媒29は、HC、COを酸化する(吸蔵している酸素を与える)ことにより、HC、COを浄化する。従って、連続的に流入する多量のNOxを効率的に浄化するためには、三元触媒29は、酸素を十分に吸蔵できる状態にあることが必要であり、三元触媒29が連続的に流入する多量のHC、COを効率よく浄化するためには、三元触媒29は、酸素を多量に蓄えている必要がある。
三元触媒29に吸蔵されている酸素の量は、酸素吸蔵量OSAと称呼される。三元触媒29の酸素吸蔵量OSAは、空燃比センサ95の出力を用いて、周知の手法で算出(取得)することができる。
機関20は、スロットル弁アクチュエータ22aによりスロットル弁22の開度を変更することによって吸入空気量を変更するとともに要求燃料量Ftを変更すること等により、機関20の「機関出力トルクTe及び機関回転速度Ne(即ち、機関出力)」を変更することができる。
動力分配機構30は周知の遊星歯車装置31を備えている。遊星歯車装置31はサンギア32と、複数のプラネタリギア33と、リングギア34と、を含んでいる。
サンギア32はMG1の第1シャフト41に接続されている。従って、MG1はサンギア32にトルクを出力することができる。更に、MG1は、サンギア32からMG1(第1シャフト41)に入力されるトルクによって回転駆動され得る。MG1は、サンギア32からMG1に入力されるトルクによって回転駆動されることにより発電することができる。
複数のプラネタリギア33のそれぞれは、サンギア32と噛合するとともにリングギア34と噛合している。プラネタリギア33の回転軸(自転軸)はプラネタリキャリア35に設けられている。プラネタリキャリア35はサンギア32と同軸に回転可能となるように保持されている。従って、プラネタリギア33は、サンギア32の外周を自転しながら公転することができる。プラネタリキャリア35は機関20のクランクシャフト26に接続されている。よって、プラネタリギア33は、クランクシャフト26からプラネタリキャリア35に入力されるトルクによって回転駆動され得る。
リングギア34は、サンギア32と同軸に回転可能となるように保持されている。
上述したように、プラネタリギア33はサンギア32及びリングギア34と噛合している。従って、プラネタリギア33からサンギア32にトルクが入力されたときには、そのトルクによってサンギア32が回転駆動される。プラネタリギア33からリングギア34にトルクが入力されたときには、そのトルクによってリングギア34が回転駆動される。逆に、サンギア32からプラネタリギア33にトルクが入力されたときには、そのトルクによってプラネタリギア33が回転駆動される。リングギア34からプラネタリギア33にトルクが入力されたときには、そのトルクによってプラネタリギア33が回転駆動される。
リングギア34はリングギアキャリア36を介してMG2の第2シャフト42に接続されている。従って、MG2はリングギア34にトルクを出力することができる。更に、MG2は、リングギア34からMG2(第2シャフト42)に入力されるトルクによって回転駆動され得る。MG2は、リングギア34からMG2に入力されるトルクによって回転駆動されることにより、発電することができる。
更に、リングギア34はリングギアキャリア36を介して出力ギア37に接続されている。従って、出力ギア37は、リングギア34から出力ギア37に入力されるトルクによって回転駆動され得る。リングギア34は、出力ギア37からリングギア34に入力されるトルクによって回転駆動され得る。
駆動力伝達機構50は、ギア列51、ディファレンシャルギア52及び駆動軸(ドライブシャフト)53を含んでいる。
ギア列51は、出力ギア37とディファレンシャルギア52とを動力伝達可能に歯車機構により接続している。ディファレンシャルギア52は駆動軸53に取り付けられている。駆動軸53の両端には駆動輪54が取り付けられている。従って、出力ギア37からのトルクはギア列51、ディファレンシャルギア52、及び、駆動軸53を介して駆動輪54に伝達される。この駆動輪54に伝達されたトルクによりハイブリッド車両10は走行することができる。
第1インバータ61は、MG1及びバッテリ63に電気的に接続されている。従って、MG1が発電しているとき、MG1が発生した電力は第1インバータ61を介してバッテリ63に供給される。逆に、MG1は第1インバータ61を介してバッテリ63から供給される電力によって回転駆動させられる。
第2インバータ62は、MG2及びバッテリ63に電気的に接続されている。従って、MG2は第2インバータ62を介してバッテリ63から供給される電力によって回転駆動させられる。逆に、MG2が発電しているとき、MG2が発生した電力は第2インバータ62を介してバッテリ63に供給される。
なお、MG1の発生する電力はMG2に直接供給可能であり、且つ、MG2の発生する電力はMG1に直接供給可能である。
バッテリ63は、本例においてリチウムイオン電池である。但し、バッテリ63は放電及び充電が可能な蓄電装置であればよく、ニッケル水素電池及び他の二次電池であってもよい。
パワーマネジメントECU70(以下、「PMECU70」と表記する。)は、バッテリECU71、モータECU72及びエンジンECU73と通信により情報交換可能に接続されている。
PMECU70は、パワースイッチ81、シフトポジションセンサ82、アクセル操作量センサ83、ブレーキスイッチ84及び車速センサ85等と接続され、これらのセンサ類が発生する出力信号を入力するようになっている。
パワースイッチ81はハイブリッド車両10のシステム起動用スイッチである。PMECU70は、何れも図示しない車両キーがキースロットに挿入され且つブレーキペダルが踏み込まれているときにパワースイッチ81が操作されると、システムを起動する(Ready−On状態となる)ように構成されている。
シフトポジションセンサ82は、ハイブリッド車両10の運転席近傍に運転者により操作可能に設けられた図示しないシフトレバーによって選択されているシフトポジションを表す信号を発生するようになっている。シフトポジションは、P(パーキングポジション)、R(後進ポジション)、N(ニュートラルポジション)及びD(走行ポジション)を含む。
アクセル操作量センサ83は、運転者により操作可能に設けられた図示しないアクセルペダルの操作量(アクセル操作量AP)を表す出力信号を発生するようになっている。アクセル操作量APは加速操作量と表現することもできる。
ブレーキスイッチ84は、運転者により操作可能に設けられた図示しないブレーキペダルが操作されたときに、ブレーキペダルが操作された状態にあることを示す出力信号を発生するようになっている。
車速センサ85は、ハイブリッド車両10の車速SPDを表す出力信号を発生するようになっている。
PMECU70は、バッテリECU71により算出されるバッテリ63の残容量SOC(State Of Charge)を入力するようになっている。残容量SOCは、バッテリ63に流出入する電流の積算値等に基づいて周知の手法により算出される。
PMECU70は、モータECU72を介して、MG1の回転速度(以下、「MG1回転速度Nm1」と称呼する。)を表す信号及びMG2の回転速度(以下、「MG2回転速度Nm2」と称呼する。)を表す信号を入力するようになっている。
なお、MG1回転速度Nm1は、モータECU72によって「MG1に設けられ且つMG1のロータの回転角度に対応する出力値を出力するレゾルバ96の出力値」に基づいて算出されている。同様に、MG2回転速度Nm2は、モータECU72によって「MG2に設けられ且つMG2のロータの回転角度に対応する出力値を出力するレゾルバ97の出力値」に基づいて算出されている。
PMECU70は、エンジンECU73を介して、エンジン状態を表す種々の出力信号を入力するようになっている。このエンジン状態を表す出力信号には、機関回転速度Ne、スロットル弁開度TA及び機関20の冷却水温THW等が含まれている。
モータECU72は、第1インバータ61及び第2インバータ62に接続されている。モータECU72は、PMECU70からの指令に基づいて、第1インバータ61及び第2インバータ62に指示信号を送出するようになっている。これにより、モータECU72は、第1インバータ61を用いてMG1を制御し、且つ、第2インバータ62を用いてMG2を制御するようになっている。
エンジンECU73は、エンジンアクチュエータである「スロットル弁アクチュエータ22a、燃料噴射弁23及び点火装置25等」と接続されていて、これらに指示信号を送出するようになっている。更に、エンジンECU73は、エアフローメータ91、スロットル弁開度センサ92、冷却水温センサ93、機関回転速度センサ94及び空燃比センサ95等と接続されていて、これらの発生する出力信号を取得するようになっている。
エアフローメータ91は、機関20に吸入される単位時間あたりの空気量を計測し、その空気量(吸入空気流量)Gaを表す信号を出力するようになっている。
スロットル弁開度センサ92は、スロットル弁22の開度(スロットル弁開度)を検出し、その検出したスロットル弁開度TAを表す信号を出力するようになっている。
冷却水温センサ93は、機関20の冷却水の温度を検出し、その検出した冷却水温THWを表す信号を出力するようになっている。
機関回転速度センサ94は、機関20のクランクシャフト26が所定角度だけ回転する毎にパルス信号を発生するようになっている。エンジンECU73は、このパルス信号に基づいて機関回転速度Neを取得するようになっている。
空燃比センサ95は、エキゾーストマニホールド27の排気集合部であって、三元触媒29よりも上流位置に配設されている。空燃比センサ95は、所謂「限界電流式広域空燃比センサ」である。空燃比センサ95は排ガスの空燃比を検出し、その検出した排ガスの空燃比(検出空燃比)Abyfsに応じた出力値を出力するようになっている。エンジンECU73はこの出力値をルックアップテーブルに適用することにより検出空燃比Abyfsを取得するようになっている。
エンジンECU73は、これらのセンサ等から取得される信号及びPMECU70からの指令に基づいて「スロットル弁アクチュエータ22a、燃料噴射弁23及び点火装置25」に指示信号を送出することにより、機関20を制御するようになっている。なお、機関20には図示しないカムポジションセンサが設けられている。エンジンECU73は、機関回転速度センサ94及びカムポジションセンサからの信号に基づいて、特定の気筒の吸気上死点を基準とした機関20のクランク角度(絶対クランク角)を取得するようになっている。
(作動)
次に、ハイブリッド車両10の作動について説明する。なお、以下に述べる処理は「PMECU70のCPU及びエンジンECU73のCPU」により実行される。但し、以下においては、記載を簡素化するため、PMECU70のCPUを「PM」と表記し、且つ、エンジンECU73のCPUを「EG」と表記する。
(駆動力制御の概要)
ハイブリッド車両10は、「ユーザのアクセル操作量に応じて定まるトルクであって車両の駆動軸53に要求されるトルク(即ち、ユーザ要求トルク)」に等しいトルクを、「機関20の効率が最良となるようにしながら、機関20の出力トルク(機関出力トルク)とMG2の出力トルクとを制御すること」により駆動軸53に作用させる。
このとき、ハイブリッド車両10において、機関20の出力が機関要求出力Pe*を満たし、且つ、機関20の効率が最高となる機関動作点であって、「機関出力トルクTeと機関回転速度Neとにより決まる最適機関動作点Pbt」にて機関20が運転される。なお、機関要求出力Pe*は、例えば、ユーザ要求トルクに車速SPDを乗じて得られるユーザ要求出力Pv*及びバッテリ残容量SOCに基づいて得られるバッテリ充電要求出力Pb*に基づいて取得される。
PMは、最適機関動作点Pbtに対する機関出力トルクを目標機関出力トルクTe*として決定し、最適機関動作点Pbtに対する機関回転速度Neを目標機関回転速度Ne*として決定する。PMは、機関20が最適機関動作点Pbtにて運転されるように(換言すると、機関出力トルクTe及び機関回転速度Neが目標機関出力トルクTe*及び目標機関回転速度Ne*となるように)、EGに指令信号を送出する。
これにより、EGは、スロットル弁アクチュエータ22aによりスロットル弁22の開度を変更するとともに、燃料量を設定(要求燃料量Ftを設定し)、目標機関出力トルクTe*及び目標機関回転速度Ne*となるように、機関20を制御する。
(ハイブリッド車両の走行モード)
ハイブリッド車両10において、機関20、MG1及びMG2は、互いに関連されながら制御される。ハイブリッド車両10は、例えば、EVモード及びHVモードの何れかのモードにて走行することができる。
EVモードは、残容量SOCがモード切替閾値よりも大きい場合等において実行される。EVモードは、電動走行を、ハイブリッド走行よりも優先させて車両10を走行させるモードである。
電動走行では、機関20を運転することなくMG2を駆動することにより車両10の駆動力の全部がMG2から発生される(なお、この状態を「第1運転状態」ともいう。)。ハイブリッド走行では、機関20を運転するとともにMG2を駆動することにより、車両10の駆動力が機関20及びMG2の両方から発生される(なお、この状態を「第2運転状態」ともいう。)。
HVモードは、EVモード走行中に残容量SOCがモード切替閾値よりも小さくなった場合等において実行されるモードである。HVモードは、EVモードと比較して、前記第2運転状態を前記第1運転状態よりも優先させて車両10を走行させるモードである。これらのモードは周知であり、例えば、特開2011−57115号公報及び特開2011−57116号公報に記載されている。
(間欠運転)
ハイブリッド車両10は、機関20の運転を間欠的に停止する間欠運転を行う。例えば、ハイブリッド車両10は、機関要求出力Pe*が機関停止閾値よりも小さく、機関20を効率良く運転できない場合、機関20の運転を停止する。更に、ハイブリッド車両10は、機関20の運転停止中に機関要求出力Pe*が機関始動閾値よりも大きくなり、機関20を効率良く運転できる場合、機関20の運転を開始する。
間欠運転等において、MG1は、機関20の始動時には機関20のクランキングを行う。MG1は、機関20を停止させるときには、機関20の回転を早期に停止させるために、「機関20の回転方向とは逆方向のトルクであるトルク(以下、「制止トルク」と称呼される。)を発生させる。クランキング及び制止トルク発生のように、MG1が「機関20」に対して作用するトルクを発生させることは「モータリング」とも称呼される。
<本実施装置の作動の概要>
PMは、機関停止条件が成立した(例えば、機関要求出力Pe*が機関停止閾値よりも小さい)ときに、機関20の回転を停止する機関停止制御を実行する。機関停止制御は、自立運転制御及びモータリング制御(以下、「回転引き下げ制御」とも称呼される。)の順に実行されるこれらの制御を含む。
PMは、機関停止要求が発生すると、EGに指令を出力することにより、自立運転制御を実行する。図3に示すように、自立運転制御は、機関20を所定の機関回転速度Ne0にて自立運転(無負荷運転)させる制御である。所定の機関回転速度は、機関20を自立運転する際の回転数として定められた所定の機関回転速度(例えば、Ne0=1000rpm等)である。自立運転制御は、機関停止要求があった時点から所定時間経過した時点(時刻t1)までの期間(自立運転時間T0)、実行される。
時刻t1にて、PMは、EGに指令を出力することにより、自立運転制御を終了し、機関20への燃料供給を停止させ、モータECU72に指令を出力することにより、モータリングを実行することによって機関20の回転を下げるモータリング制御(以下、「回転引き下げ制御」と称呼される。)を行う。PMは、モータECU72に指令を出力することにより、機関20の機関回転速度Neの変化が、徐々に(直線的に)低下するように(線a1又は線b1を参照。)、MG1に出力させる制止トルク(「MG1トルク」と呼ぶ。)を制御する。
機関停止制御が実行される場合、機関20への燃料供給(燃料噴射)を停止した時点から機関20の回転が停止するまでに要する時間(以下、「停止必要時間T1」と称呼される。)が長くなるほど、三元触媒29に流入する空気の流入量(流入空気量)が多くなる。
従って、停止必要時間T1が長くなるほど、三元触媒29に対する酸素供給量が増大するので、三元触媒29が蓄える酸素量が多くなりすぎてしまう(酸素吸蔵量OSAが最大酸素吸蔵量に到達してしまう)場合がある。この場合、三元触媒29のNOxの浄化能力が低下してしまうので、好ましくない。
一方、停止必要時間T1が短くなるほど、流入空気量が少なくなる。従って、停止必要時間T1が短くなるほど、三元触媒29に対する酸素供給量が減少するので、三元触媒29が蓄える酸素量が少なくなりすぎてしまう(酸素吸蔵量OSAがゼロに近くなってしまう)場合がある。この場合、三元触媒29のHC、CO等の浄化能力が低下してしまうので好ましくない。
従って、機関停止制御が実行される場合において、酸素吸蔵量OSAが比較的大きい場合には、酸素吸蔵量OSAが多くなりすぎないように、流入空気量(三元触媒29に対する酸素供給量)を低減させることが好ましい。従って、この場合には、停止必要時間T1は、比較的短い方が好ましい。
一方、機関停止制御が実行される場合において、酸素吸蔵量OSAが比較的小さい場合には、酸素吸蔵量OSAが少なくなりすぎないように、流入空気量(三元触媒29に対する酸素供給量)を増大させることが好ましい。従って、この場合には、停止必要時間T1は、比較的長い方が好ましい。
そこで、本実施装置のPMは、機関停止制御を実行する場合、酸素吸蔵量OSAが所定の閾値OSAth以上であるとき(比較的大きいとき)、線a2に示すように、回転引き下げ制御における(回転引き下げ制御の間の)MG1トルクの絶対値の最大値及びトルクレート(即ち、単位時間当たりのMG1トルクの変化量)の少なくとも一つ(本例においては、両方)が比較的に大きくなるように、MG1トルクを制御(調整)する。なお、この回転引き下げ制御は、「第1回転引き下げ制御」とも称呼される。
これにより、停止必要時間T1は比較的短くなり、その結果、流入空気量が減るので、三元触媒29の酸素吸蔵量OSAは、多くなりすぎずに最適になるように制御される。
一方、PMは、機関停止制御を実行する場合、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより少ないときであるとき(比較的小さいとき)、線b2に示されるように、回転引き下げ制御におけるMG1トルク絶対値の最大値及びトルクレートの少なくとも一つ(本例においては、両方)が比較的に小さくなるように、MG1トルクを制御(調整)する。なお、この回転引き下げ制御は、「第2回転引き下げ制御」とも称呼される。
これにより、停止必要時間T1は比較的長くなり、その結果、流入空気量が増えるので、三元触媒29の酸素吸蔵量OSAは、少なくなりすぎずに最適になるように制御される。
<具体的作動>
PMは、所定時間が経過する毎に図4にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、PMは、図4のステップ400から処理を開始してステップ405に進み、機関20(内燃機関)が運転中であるか否かを判定する。機関20が運転中である場合、PMはステップ405にて「No」と判定してステップ495に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、機関20が運転中ではない場合、PMはステップ405にて「Yes」と判定してステップ410に進み、機関停止要求があるか否かを判定する。
機関停止要求がない場合、PMはステップ410にて「No」と判定してステップ495に進み、本ルーチンを一旦終了する。これに対して、機関停止要求がある場合、PMはステップ410にて「Yes」と判定してステップ415に進み、判定フラグXbig及び判定フラグXsmallの値が何れも「0」であるか否かを判定する。なお、
ここで、判定フラグXbigは、その値が「1」である場合、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより多いと判定されたことを表し、その値が「0」である場合、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより多いと判定されていないことを表す。判定フラグXsmallは、その値が「1」である場合、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより少ないと判定されたことを表し、その値が「0」である場合、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより少ないと判定されたことを表す。なお、閾値OSAthは、この制御に適当な任意の値が設定される。
判定フラグXbig及び判定フラグXsmallの値が何れも「0」ではない場合、PMはステップ415にて「No」と判定してステップ495に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、判定フラグXbig及び判定フラグXsmallの値が何れも「0」である場合、PMはステップ415にて「Yes」と判定してステップ420に進み、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAth以上であるか否かを判定する。
酸素吸蔵量OSAが閾値OSAth以上である場合、PMはステップ420にて「Yes」と判定してステップ425に進み、判定フラグXbigの値を「1」に設定した後、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAth以上ではない場合(即ち、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより少ない場合)、PMはステップ420にて「No」と判定してステップ430に進み、判定フラグXsmallの値を「1」に設定した後、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
PMは、所定時間が経過する毎に図5にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、PMは、図5のステップ500から処理を開始してステップ505に進み、判定フラグXbigの値が「1」であるか否かを判定する。
判定フラグXbigの値が「1」ではない場合、PMはステップ505にて「No」と判定してステップ595に進み、本ルーチンを一旦終了する。これに対して、判定フラグXbigの値が「1」である場合、PMはステップ505にて「Yes」と判定してステップ510に進み、上述した自立回転制御を実行する。その後、PMは、ステップ515に進み、自立回転制御の終了条件が成立したか否かを判定する。
自立回転制御の終了条件が成立していない場合、PMはステップ515にて「No」と判定してステップ595に進み、本ルーチンを一旦終了する。これに対して、自立回転制御の終了条件が成立した場合、PMはステップ515にて「Yes」と判定してステップ520に進み、自立回転制御を終了し、自立回転制御に代えて上述した第1回転引き下げ制御を実行する。
その後、PMはステップ525に進み、機関20の回転が停止したか否かを判定する。機関の回転が停止していない場合、PMはステップ525にて「No」と判定してステップ595に進み、本ルーチンを一旦終了する。これに対して、機関20の回転が停止している場合、PMはステップ525にて「Yes」と判定してステップ530に進み、判定フラグXbigの値を「0」に設定した後、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
図5に示すルーチンが実行されることにより、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAth以上である場合、第1回転引き下げ制御が実行される。その結果、停止必要時間T1が短くなる。従って、第1回転引き下げ制御が実行されることにより、流入空気量を減少することができる。よって、三元触媒29の酸素吸蔵量OSAをより最適にすることができる。
PMは、所定時間が経過する毎に図6にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。図6に示すルーチンは、ステップ505、ステップ520及びステップ530が、ステップ605、ステップ620及びステップ630にそれぞれ置換されている点のみにおいて、図5に示すルーチンと相違している。
従って、以下、この相違点を中心に説明する。
所定のタイミングになると、PMは、図6のステップ600から処理を開始してステップ605に進み、判定フラグXsmallの値が「1」であるか否かを判定する。
判定フラグXsmallの値が「1」ではない場合、PMはステップ605にて「No」と判定してステップ695に進み、本ルーチンを一旦終了する。これに対して、判定フラグXsmallの値が「1」である場合、PMはステップ605にて「Yes」と判定してステップ510に進み、上述した自立回転制御を実行する。
その後、PMは、既に述べたステップ515を実行し、自立回転終了条件が成立した場合、ステップ620に進み、上述した第2回転引き下げ制御を実行する。その後、PMは、既に述べたステップ525を実行し、機関20の回転が停止していると判定すると、ステップ630に進み、判定フラグXsmallの値を「0」に設定した後、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
図6に示すルーチンが実行されることにより、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより小さい場合、第2回転引き下げ制御が実行される。その結果、停止必要時間T1が長くなる。従って、第2回転引き下げ制御が実行されることにより、流入空気量を増大することができる。よって、三元触媒29の酸素吸蔵量OSAをより最適にすることができる。
以上説明したように、本実施装置によれば、機関停止制御が実行される場合に、三元触媒29が蓄える酸素量をより最適にすることができる。
(変形例1)
本実施装置は、第1回転引き上げ制御のMG1トルクの変化量を、酸素吸蔵量OSAに応じて変えるようにしてもよい。この場合、PMは、図5に示したルーチンにおいて、ステップ520に代えて、図7に示した以下に述べるステップ720を実行するようにしてもよい。
ステップ720:PMは第1回転引き上げ制御を実行する。このときPMは、酸素吸蔵量OSAとMG1トルクとの関係、及び、酸素吸蔵量OSAとトルクレートとの関係を予め規定したマップMap1に、酸素吸蔵量OSAを適用することによって、MG1トルクの大きさ(MG1トルクの絶対値の最大値)及びトルクレートを取得する。Map1において、MG1トルクの大きさは、酸素吸蔵量OSAが大きくなるほどその絶対値が大きくなるように規定されている。トルクレートは、酸素吸蔵量OSAが大きくなるほどその絶対値が大きくなるように規定されている。
この変形例1によれば、酸素吸蔵量OSAに応じて、より適切に停止必要時間T1を変えることができる。その結果、三元触媒29が蓄える酸素量をより最適にすることができる。
(変形例2)
本実施装置は、第1回転引き下げ制御を実行しているときに、スロットル弁22を通常より閉弁側に設定するように制御することによって、第1回転引き下げ制御を実行している間の流入空気量をより減らすようにしてもよい。
この変形例2によれば、酸素吸蔵量OSAが閾値OSAthより大きい場合に、第1回転引き下げ制御を実行している間の流入空気量をより減らすことができるので、三元触媒29への酸素供給量をより減らすことができる。
(変形例3)
本実施装置は、酸素吸蔵量OSAの大小に関わらず、所定の回転引き下げ制御を実行し、停止必要時間T1が大きいほど、機関始動時に機関20へ供給する燃料量(燃料噴射量)を大きくするように調整してもよい。即ち、停止必要時間T1が長くなるほど、流入空気量が増大するので、機関20の回転が停止後の三元触媒29の酸素吸蔵量OSAが大きくなっている可能性が高い。
この場合、機関始動時の燃料噴射量を大きくするように調整すれば、混合気がリッチになり、排気ガス中のHC、CO量が増大するので、その分、三元触媒29が蓄える酸素量をより多く減少させることができる。その結果、三元触媒29が蓄える酸素量を最適に制御することができる。
(変形例4)
本実施装置は、酸素吸蔵量OSAの大小に関わらず、所定の回転引き下げ制御を実行し、回転引き下げ制御の停止必要時間T1を推定し、推定した停止必要時間T1が長くなるほど、自立運転時間T0(図3を参照。)が短くなるように調整してもよい。
停止必要時間T1が長くなるほど、流入空気量が多くなるので、回転引き下げ制御により三元触媒29に蓄えられる酸素吸蔵量OSAが多くなる。一方、停止要求後の機関20の自立運転は、混合気がリーンとなる(酸素過多、排気のHC、COが小)ので、自立運転時間T0が長いほど、三元触媒29が蓄える酸素量は増大する傾向にある。
そこで、変形例4は、酸素吸蔵量OSAの大小に関わらず、所定の回転引き下げ制御を実行し、回転引き下げ制御の停止必要時間T1を推定し、推定した停止必要時間T1が長くなるほど、自立運転時間T0を短くなるように調整する。その結果、三元触媒29が蓄える酸素量を最適に制御することができる。
<変形例5>
本実施装置は、次のような制御を実行してもよい。即ち、本実施装置は、酸素吸蔵量OSAの大小に関わらず、所定の回転引き下げ制御を実行し、停止必要時間T1が大きいほど、機関始動時の燃料噴射量を大きくするように調整する。以下、この調整を「第1調整」と呼ぶ。加えて、本実施装置は、回転引き下げ制御の停止必要時間T1を推定し、推定した停止必要時間T1が長くなるほど、自立運転時間T0を短くなるように調整する。以下、この調整を「第2調整」と呼ぶ。そして、第1調整及び第2調整の調整の程度を変えることにより、三元触媒29が蓄える酸素量を最適に制御する。
<その他の変形例>
以上、本発明の実施形態及び変形例について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態及び変形例に限定されず、本発明の技術的思想に基づく各種の変形例を採用し得る。例えば、上述の実施形態において、第1閾値OSAth1及び第1閾値OSAth1より小さい第2閾値OSAth2の2つの閾値を用いて、酸素吸蔵量OSAの大中小が判定されるようにしてもよい。この場合において、酸素吸蔵量OSAの大中小の判定結果に応じて、停止必要時間T1の長さが変わる(判定結果が大、中、小の順に停止必要時間T1が短くなる)ように、回転引き下げ制御のMG1の出力トルクが調整されるようにしてもよい。
10…ハイブリッド車両、20…機関、22…スロットル弁、22a…スロットル弁アクチュエータ、23…燃料噴射弁、26…クランクシャフト、30…動力分配機構、31…遊星歯車装置、50…駆動力伝達機構、53…駆動軸、70…パワーマネジメントECU、73…エンジンECU

Claims (1)

  1. 内燃機関及び電動機と前記内燃機関から排出される排気ガスを浄化する触媒装置とを備えたハイブリッド車両に適用される車両制御装置であって、
    前記車両制御装置は、
    前記触媒装置が蓄える酸素量を示す酸素吸蔵量を取得する酸素吸蔵量取得部と、
    前記内燃機関の運転中に運転停止が要求されたとき、前記内燃機関への燃料供給を停止し、前記電動機の出力トルクによって前記内燃機関の機関回転速度を低下させるモータリング制御を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記モータリング制御を実行する場合において、
    前記酸素吸蔵量が所定閾値以上であるとき、前記出力トルクを調整することにより、前記燃料供給の停止から前記内燃機関の回転停止までの間の停止必要時間を比較的に短くし、
    前記酸素吸蔵量が所定閾値より小さいとき、前記出力トルクを調整することにより、前記停止必要時間を比較的に長くするように構成された、
    車両制御装置。

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