JP2020146745A - 溶接方法及び構造部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンダーカットの発生を抑制する。【解決手段】母材1の表面1aにおける溶接ビードの止端部となる部分に沿って、母材1の表面1aから突出したリップ部2を形成する工程と、リップ部2に隣接する溶接パスを、溶融金属表面Maの縁部Mbのうち少なくともリップ部2の表面と接する部分に溶融金属の表面張力による懸垂効果を作用させつつアーク溶接する工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、アンダーカットの発生を抑制し得る溶接方法及び構造部材に関し、特に下向き以外の姿勢で行う溶接に好適な溶接方法及び構造部材に関する。
特許文献1は、アルミニウム押出形材の突合せ溶接接合方法を開示している。この方法では、アンダーカットが形成され得るビード止端部を、後の除去工程で除去される部分に形成しておき、溶接後、形材の一部とともに除去する。
特開2016−182634号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法は、アンダーカットが形成され得るビード止端部を、アンダーカットの発生の有無に関わらず除去するものであり、母材におけるアンダーカットの発生そのものを抑制することは考慮されていない。
本開示の目的は、アンダーカットの発生を抑制することができる溶接方法及び構造部材を提供することにある。
本開示の一態様にかかる溶接方法では、母材の表面における溶接ビードの止端部となる部分に沿って、母材の表面から突出したリップ部を形成する工程と、アーク溶接する工程と、を備える。アーク溶接する工程では、リップ部に隣接する溶接パスを、溶融金属の表面の縁部のうち少なくともリップ部の表面と接する部分に溶融金属の表面張力による懸垂効果を作用させつつアーク溶接する。
リップ部の材料の融点は、溶融金属となる溶接材料の融点と母材の融点とのうちいずれか低い方の温度以上であり、かつ、溶接材料の融点と母材の融点とのうちいずれか高い方の温度以下であってもよい。
リップ部の横断面における母材の表面からリップ部の突出方向先端までの寸法は、2mm以上としてもよい。また、リップ部の横断面における断面積は、11mm以上としてもよい。
リップ部は、ビードオンプレート溶接により形成してもよい。また、リップ部は、溶融金属と接する下向きの側面を有しており、側面は、リップ部の横断面において、水平に、または、リップ部の突出方向先端側に向かうに従って上方に位置するように傾斜して配置されていてもよい。
本開示の他の一態様にかかる構造部材は、相手材に対して所定姿勢で溶接される構造部材である。該構造部材は、相手材との間に開先を形成するための開先面と、構造部材の表面上に開先に沿うように延在する、表面から突出したリップ部と、を有する。開先面は、リップ部の開先側の側面に隣接する第1領域を含み、リップ部の開先側の側面は、第1領域に隣接する第2領域を含む。所定姿勢は、第1領域の外向き法線ベクトルと鉛直下向きベクトルとのなす内角が0°以上90°以下となり、かつ、第2領域の外向き法線ベクトルと鉛直下向きベクトルとのなす内角が0°以上90°以下となる姿勢である。
上記溶接方法及び構造部材によれば、アンダーカットの発生を抑制することができる。
第1実施形態にかかる溶接方法を示す断面図である。 第1実施形態にかかる溶接方法の要部を示す断面図である。 第1実施形態の比較例にかかる溶接方法を示す断面図である。 第2実施形態にかかる溶接方法を示す断面斜視図である。 第2実施形態の比較例にかかる溶接方法を示す断面斜視図である。 第3実施形態にかかる溶接方法の要部を示す断面図である。 第3実施形態の比較例にかかる溶接方法を示す断面図である。 第4〜第6実施形態にかかる構造部材を示す斜視図である。 第4実施形態にかかる構造部材の要部を示す断面図である。 第5実施形態にかかる構造部材の要部を示す断面図である。 第6実施形態にかかる構造部材の要部を示す断面図である。
まず、いくつかの実施形態にかかる溶接方法について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態では、図1及び図2に示すように、消耗電極式ガスメタルアーク溶接(GMAW)を横向き姿勢にて行う。
使用する被溶接材(以下、母材)1は、例えば液化天然ガス(LNG)タンク用の9%Ni鋼(JIS G3127:低温圧力容器用ニッケル鋼鋼板)である。溶接材料には、例えばNi基合金(AWS A5.14:ERNiMo−8)のソリッドワイヤを使用することができる。Ni基合金の融点は、母材である9%Ni鋼の融点より約100°C程度低い。なお、ソリッドワイヤの代わりに、スラグによる垂れ落ち防止効果を期待してフラックス入りワイヤを使用してもよい。シールドガスは、100%アルゴンとするが、アークの安定性向上を期待して炭酸ガス等を少量混合したガスを使用してもよい。
図1及び図2に示すように、母材1である上下の鉛直板の接合部は、突合せ溶接継手となっており、溶接線が水平方向に延びるようにV形開先が形成されている。開先内の溶接は、例えば自動溶接により多層多パスで行う。具体的には、まず、図1(a)に示すように、第1層のビードBをパスaで形成し、次に、第2層のビードB,Bを、第1層のビードBの表面上にパスb,cの順で下から盛り上げて形成する。続けて、第3層のビードB〜Bを、第2層のビードB,Bの表面上に、パスd,e,fの順で下から盛り上げて形成する。このように下から上方に盛り上げて溶接することで、各層のビード形状を整えて溶接欠陥リスクを低下させることができる。なお、開先の裏側には、不図示の裏当て金を当ててもよい。
次に、図1(b)に示すように、母材1の表面1aにおける溶接ビードの止端部となる部分に沿って、リップ部2をビードオンプレート溶接により形成する。本実施形態では、母材1の表面1aと開先面1bとの交線に沿った領域(以下、開先開口近傍部)1c内の表面1a上に、リップ部2を形成する。リップ部2は、母材1の表面1aから該表面1aと直交する方向(図1の右方;以下、突出方向とも称する)に突出するように形成する。リップ部2は、その垂れ落ちを防止するため、開先内を溶接する際の電流、電圧、ワイヤ供給速度よりも低い電流、電圧、ワイヤ供給速度により溶接するとよい。なお、本明細書において「溶接ビードの止端部となる部分」とは、リップ部2を形成しない場合において、溶接ビードの表面と母材1の表面1aとの境界及びその周辺部分を指す。
形成されたリップ部2は、図1(b)及び図2に示すように、母材1の表面1a側の基端部2aと表面1aから突出方向に最も離れた先端部2bとを有する。リップ部2の横断面、すなわち溶接線に垂直な断面において、リップ部2の形状は、略半楕円状であり、基端部2aから先端部2b先端までの高さhは2mm以上、基端部2aの幅wは7mm以上、断面積は11mm以上である。なお、リップ部2の断面形状は、図示したものに限らず、三角形、台形など多角形状、半円状などであってもよい。
また、リップ部2は、図2に示すように、基端部2aと先端部2bとの間に下向きの(法線ベクトルが鉛直方向上向きの成分を有しない)側面2cを有している。側面2cは、リップ部2の横断面において、基端部2aから先端部2bへ向かうに従って上方に位置するように表面1aに対して傾斜している。
リップ部2を形成した後は、図1(c)及び(d)に示すように、第4層(最終層)のビードB〜B10を、第3層のビードB〜Bの上に、パスg,h,i,jの順で下から盛り上げて形成する。
図1(d)及び図2に示すように、リップ部2に隣接するビードB10をパスjで形成する際は、リップ部2の下向きの側面2cが溶融金属Mに接する。そしてその際、溶融金属表面Maの縁部Mbのうち少なくともリップ部2の側面2cと接する部分には、溶融金属Mの表面張力による懸垂効果が作用する。
以下、本実施形態にかかる溶接方法の作用効果について説明する。
(1)一般に横向き溶接は、図3に示すように、溶融金属Mが重力の影響を受けて垂れやすく、母材1の開先開口近傍部1cが露出しやすい。そのため、開先開口近傍部1cは、溶接トーチ3のアーク4でガウジングされやすく、アンダーカットUが生じやすい。
本実施形態では、リップ部2に隣接する溶接パスであるパスjの溶接を行う際、図2に示すように、溶融金属表面Maの縁部Mbのうちリップ部2の側面2cと接する部分に、溶融金属Mの表面張力による懸垂効果を作用させた状態で溶接を行う。すなわち、溶融金属Mの一部をリップ部2に懸垂した状態で溶接を行う。
この状態では、溶融金属表面Maの表面張力によって、上側の縁部Mb近傍の溶融金属Mが、リップ部2の側面2cに沿って先端部2b側(図2の右側)に引き寄せられる。これは、当該縁部Mbにおける、溶融金属表面Maの接平面と、固体表面(リップ部2の表面)の接平面との間の気体側の角度θが、リップ部2を形成しない場合(図3参照)より小さくなることで、当該縁部Mbが気体側に移動しやすくなるためと考えられる。すなわち、上記懸垂効果とは、溶融金属表面Maの縁部Mbのうちリップ部2の側面2cと接する部分に作用する表面張力によって、当該部分近傍の溶融金属Mの自重の一部を支持することを意味する。言い換えれば、溶融金属表面Maの縁部Mbのうちリップ部2の側面2cと接する部分に生じる表面張力を、当該部分近傍の溶融金属Mに対して上向きに作用させることを意味する。なお、表面張力を上向きに作用させるとは、溶融金属Mに作用する表面張力の鉛直方向成分が上向きであることを意味する。また、気体とは、溶融金属Mの周囲の空気またはシールドガスを指し、溶融金属表面Maとは、溶融金属Mと気体とが接する界面を指す。
縁部Mb近傍の溶融金属Mが先端部2b側に引き寄せられることより、溶融金属表面Maは、図2に示すように、表面1aと基端部2aとの境界よりも先端部2b側に位置する。そして、母材1の開先開口近傍部1cは、溶融金属Mとリップ部2とによって覆われることとなり、その露出が防止される。これにより、母材1にアンダーカットUが生じることが抑制される。
また、開先開口近傍部1cにリップ部2を形成することで、開先開口近傍部1cの熱容量がリップ部2の分だけ増しているため、リップ部2に隣接するパスjの溶接を行う際、アンダーカットUがより生じにくくなっている。
このようにアンダーカットUの発生を抑制することで、アンダーカット発生箇所の研削除去、補修溶接などの工程を省略することができ、作業効率を向上させることができる。
(2)消耗電極式アーク溶接は、電流と電圧とワイヤ供給速度とを各々独立して制御することが難しい。すなわち、アーク長(電圧)を一定に制御すると電流とワイヤ供給速度とが従属関係になるため、溶接条件範囲が比較的狭い。従って、開先内においてアークを安定して維持しつつ十分な溶け込みを確保し、かつアンダーカットUを防止するという、相反する目的を同時に両立させる溶接条件を見出すことが難しい。また、溶接条件の変更だけでアンダーカットUを十分に防止できない場合には、溶接方法を例えばTIG溶接など他の方法に変更することが必要になる場合もある。
本実施形態によれば、上記の通り、アンダーカットUの発生が抑制されるため、溶接条件範囲をより広くとることができ、溶接方法の変更の必要性を最小限に抑えることができる。
(3)また、本実施形態によれば、リップ部2が母材1の表面1aから突出しているため、仮にアンダーカットUが生じた場合でも、その発生箇所はリップ部2の範囲に限定されやすい。このため、仮にアンダーカットUが生じた場合でも、その部分のみをリップ部2ごとグラインダ除去することで容易にアンダーカットUを除去することができる。すなわち、アンダーカットUにより表面1a上に生じた凹部の内面をグラインダで研削除去したり、凹部に追加溶接を施したりする工程を省略することができる。
(4)さらに、母材1の表面1aからリップ部2の先端部2b先端までの寸法は、2mm以上であり、通常の条件で発生し得るアンダーカットUの深さd(図3参照)の最大値より大きい。このため、仮にアンダーカットUが生じた場合でも、アンダーカットUの最深部が母材1まで達することは起きにくいため、リップ部2除去後の追加溶接工程をより確実に省略することができる。さらに、リップ部2の横断面における断面積は、11mm以上であり、通常の条件で発生し得るアンダーカットUの断面積の最大値より大きいため、上記の効果をより一層確実に得ることができる。
(5)また、リップ部2は、ビードオンプレート溶接により形成されている。ビードオンプレート溶接は、先行パスの溶接ビード形状、開先形状などの影響を受けず、従って、溶け込み不足、融合不足などの溶接欠陥の発生リスクがほとんどない。このため、リップ部2を形成するための溶接条件を設定する際は、アンダーカットが発生しない溶接条件に特化して設定することができる。これにより、リップ部2に沿ってアンダーカットが生じることを防止できる。
(6)さらに、リップ部2は、開先内の溶接材料と同じ溶接材料から形成されている。そのため、最終パスの溶融金属Mとリップ部2とがなじみやすく(上記表面張力による効果が発揮されやすく)、溶融金属Mが重力により垂れ落ちるのをより効果的に防止して、アーク4が溶融金属Mに当たるようにすることができる。これにより、アーク4が母材1をガウジングする効果を軽減し、アンダーカットUの発生をより一層抑制することができる。
(7)また、リップ部2の溶融金属Mと接する下向きの側面2cが、リップ部2の横断面において、先端部2b側に向かうに従って上方に位置するように傾斜して(側面2cが鉛直方向と交差するように)配置されている。このため、リップ部2に隣接するパスjの溶融金属表面Maと固体表面との間の気体側の角度θが、側面2cが鉛直方向に平行な場合よりも小さくなり、パスjの溶融金属表面Maがリップ部2の先端部2b側へ移動しやすい。
(8)さらに、側面2cは、リップ部2の先端部2b側に向かうに従って上方に位置するように傾斜して配置されているため、先端部2b側に向かうに従って下方に位置するように傾斜している場合よりも、リップ部2に隣接するパスjの溶接が容易になる。すなわち、リップ部2の基端部2aに下向き凹部が形成されないため、リップ部2に隣接するパスjの溶接において十分な溶け込みを確保しやすい。
<変形例>
第1実施形態では、リップ部2の材料は、開先内の溶接材料と同じであったが、リップ部2の材料は、開先内の溶接材料と異なってもよい。この場合、リップ部2の材料の融点は、溶接材料の融点と母材1の融点とのうちいずれか低い方の温度以上、かつ、溶接材料の融点と母材1の融点とのうちいずれか高い方の温度以下であってもよい。
例えば、第1実施形態のように、溶接材料の融点が母材1の融点より低い場合は、リップ部2の融点は、溶接材料の融点以上であってもよい。リップ部2に隣接するパスjを溶接する際にリップ部2が溶損することを抑制することができ、リップ部2による溶融金属Mの懸垂効果をより確実に維持することができる。また、この場合において、リップ部2の融点は、母材1の融点以下であってもよい。リップ部2を母材1の表面1aに形成する際の母材1の過剰な溶融を防止でき、リップ部2を母材1の表面1aに形成することが容易になる。
一方、溶接材料の融点が母材1の融点より高い場合は、リップ部2の融点は、溶接材料の融点以下であってもよい。リップ部2に隣接するパスjを溶接する際に、リップ部2のパスj側の側面2cの表面が、比較的低い温度で溶融するようになるため、溶融金属Mがリップ部2の側面2cになじみやすくなる。さらに、この場合において、リップ部2の融点は、母材1の融点以上であってもよい。溶融金属Mと母材1との間に母材1より融点が高いリップ部2が介在することで、母材1より融点の低いリップ部2が介在する場合よりも、リップ部2の形状を維持しやすくなる。
なお、上記第1実施形態及びその変形例では、リップ部2の下向きの側面2cが先端部2b側に向かうに従って上方に位置するように傾斜して配置されていたが、当該側面2cは、リップ部2の横断面において水平に配置されてもよい。この場合でも、上記(7)及び(8)と同様の作用効果を得ることができる。
次に、第2及び第3実施形態にかかる溶接方法について、図4〜図7を参照して説明する。なお、第2及び第3実施形態の説明では、先行する実施形態と異なる構成についてのみ説明することとし、既に説明した要素と同じ機能を有する要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
<第2実施形態>
第2実施形態では、図4に示すように、消耗電極式ガスメタルアーク溶接(GMAW)を立向き姿勢にて行う。母材1である左右の鉛直板の接合部には、溶接線が鉛直方向に延びるようにV形開先が形成されている。
開先内の溶接は、例えば自動溶接により多層多パスで行い、図4に示すように、例えば第3層までのビードBを形成後に、母材1の表面1aにおける溶接ビードの止端部となる部分に沿って、リップ部2をビードオンプレート溶接により形成する。リップ部2は、母材1の開先開口近傍部1cの表面1a上に該表面1aと直交する方向(図4の前方;突出方向)に突出するように形成する。
形成されたリップ部2は、母材1の表面1a側の基端部2aと、表面1aから突出方向に最も離れた先端部2bと、基端部2aと先端部2bとの間に鉛直方向に平行な(法線ベクトルが水平方向に向いている)側面2cとを有する。側面2cは、リップ部2の横断面において、基端部2aから先端部2bへ向かうに従って前方かつ開先幅方向外方に位置するように表面1aに対して傾斜している。
リップ部2を形成した後は、図4に示すように、第4層(最終層)のビードBを第3層のビードBの上に、下から上方へ盛り上げて形成する。リップ部2に隣接するビードを形成する際は、リップ部2の側面2cが溶融金属Mに接する。そしてその際、溶融金属表面Maの縁部Mbのうちリップ部2の側面2cと接する部分に、溶融金属Mの表面張力による懸垂効果が作用する。
<作用効果>
一般に立向き溶接も、図5に示すように、溶融金属Mが重力の影響を受けて垂れやすく、母材1の開先開口近傍部1cが露出しやすい。そのため、開先開口近傍部1cは、溶接トーチ3のアーク4でガウジングされやすく、アンダーカットUが生じやすい。
本実施形態では、リップ部2に隣接するパスの溶接を行う際に、図4に示すように、溶融金属表面Maの縁部Mbのうちリップ部2の側面2cと接する部分に、溶融金属Mの表面張力による懸垂効果を作用させた状態で溶接を行う。この状態では、当該縁部Mbにおける溶融金属表面Maの接平面と、固体表面(リップ部2の表面)の接平面との間の気体側の角度が、リップ部2を形成しない場合(図5参照)より角度δだけ小さくなることで、当該縁部Mbが気体側に移動しやすくなっている。このため、溶融金属表面Maの表面張力により、前上側の縁部Mb近傍の溶融金属Mが、リップ部2の側面2cに沿って先端部2b側(図4の前方側)に引き寄せられ、溶融金属表面Maは、表面1aと基端部2aとの境界よりも先端部2b側に位置する。そして、母材1の開先開口近傍部1cは、溶融金属Mとリップ部2とによって覆われることとなり、その露出が防止される。これにより、母材1にアンダーカットUが生じることが抑制される。
<第3実施形態>
第3実施形態では、図6に示すように、消耗電極式ガスメタルアーク溶接(GMAW)を上向き姿勢にて行う。母材1の接合部には、溶接線が水平方向に延びるようにV形開先が形成されている。そして、母材1の表面1aにおける溶接ビードの止端部となる部分に沿って、リップ部2をビードオンプレート溶接により形成する。具体的には、リップ部2は、母材1の開先開口近傍部1cの表面1a上に該表面1aと直交する方向(図6の下方;突出方向)に突出するように形成する。
形成されたリップ部2は、図6に示すように、基端部2aと先端部2bとの間に下向きの(法線ベクトルが鉛直方向上向きの成分を有しない)側面2cを有している。側面2cは、リップ部2の横断面において、基端部2aから先端部2bへ向かうに従って下方かつ開先幅方向外方に位置するように表面1aに対して傾斜している。
リップ部2に隣接するビードを形成する際は、リップ部2の側面2cが溶融金属Mに接する。そしてその際、溶融金属表面Maの縁部Mbのうちリップ部2の側面2cと接する部分に、溶融金属Mの表面張力による懸垂効果が作用する。
<作用効果>
一般に上向き溶接も、図7に示すように、溶融金属Mが重力の影響を受けて母材1の表面1aから離れる方向に垂れて、母材1の開先開口近傍部1cが露出しやすい。そのため、開先開口近傍部1cは、溶接トーチ3のアーク4でガウジングされやすく、アンダーカットUが生じやすい。
本実施形態では、リップ部2に隣接するパスの溶接を行う際に、図6に示すように、溶融金属表面Maの縁部Mbのうちリップ部2の側面2cと接する部分に、溶融金属Mの表面張力による懸垂効果を作用させた状態で溶接を行う。この状態では、当該縁部Mbにおける溶融金属表面Maの接平面と、固体表面(リップ部2の表面)との間の気体側の角度θが、リップ部2を形成しない場合(図7参照)より小さくなることで、当該縁部Mbが気体側に移動しやすくなっている。このため、溶融金属表面Maの表面張力により、開先幅方向外側の縁部Mb近傍の溶融金属Mが、リップ部2の側面2cに沿って先端部2b側(図6の下側)に引き寄せられ、溶融金属表面Maは、表面1aと基端部2aとの境界よりも先端部2b側に位置する。そして、母材1の開先開口近傍部1cは、溶融金属Mとリップ部2とで覆われることとなり、その露出が防止される。これにより、母材1にアンダーカットUが生じることが抑制される。
他、第2及び第3実施形態において、第1実施形態の構成と同様の構成から得られる作用効果については、第1実施形態において既に説明したものと同様であるため、説明を省略する。また、第2及び第3実施形態におけるリップ部2の材料は、第1実施形態の変形例と同様に、開先内の溶接材料と異なってもよい。この場合、リップ部2の材料の融点は、溶接材料の融点と母材1の融点とのうちいずれか低い方の温度以上、かつ、溶接材料の融点と母材1の融点とのうちいずれか高い方の温度以下であってもよい。この変形例の作用効果は、第1実施形態の変形例の作用効果と同様であるため、説明を省略する。
また、上記実施形態及び変形例では、リップ部2を第3層のビード形成後、最終層のビード形成開始前に形成していたが、リップ部2は、これに隣接するパスの溶接を開始する前までに形成しておけばよい。従って、例えば、他の実施形態では、接合部に開先を形成する前、または被溶接材の仮組前に、リップ部2を形成することができる。これにより、リップ部2を開先内の溶接とは異なる溶接姿勢(下向き姿勢など)で溶接することができ、リップ部2の寸法及び形状の精度を高めることができる。
さらに、溶接ではなく、予め接合部となる部分に機械加工、曲げ加工、3次元積層造形などによってリップ部2を形成してもよい。この方法によれば、溶接入熱による変形がなく、リップ部2の寸法及び形状の精度をさらに高めることができる。
次に、第4〜第6実施形態にかかる、上記実施形態及び変形例の溶接方法に適した構造部材10について、図8〜図11を参照して説明する。なお、以下の説明でも、先行する実施形態と異なる構成についてのみ説明することとし、既に説明した要素と同じ機能を有する要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第4〜第6実施形態にかかる構造部材10は、図8に示すように、例えば液化天然ガスタンク用の9%Ni鋼からなる矩形平板状の溶接用構造部材であり、第1〜第3実施形態及びその変形例における母材1に相当する。なお、構造部材10の形状は、図示したものに限らず、外周辺部11は曲線部を含んでもよく、表面10aは円柱面、球面、円錐面などの曲面、それらを複数備えた凹凸面などを含んでもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態にかかる構造部材10は、図9に示すように、外周辺部11の少なくとも一部が相手材Jに対して横向き姿勢で溶接される部材であり、外周辺部11に、相手材Jとの間に開先を形成するための開先面10bと、リップ部12とを有する。リップ部12は、構造部材10の表面10a上に開先に沿うように延在し、かつ、表面10aから突出している。開先面10bは、リップ部12の開先側の側面12cに隣接する第1領域Rを含んでいる。また、リップ部12の側面12cは、第1領域Rに隣接する第2領域Rを含んでいる。リップ部12の形成方法は、特に限定されない。リップ部12は、上記リップ部2及びその変形例と同様に、溶接、機械加工、曲げ加工、積層造形などにより形成することができ、また、鋳造、鍛造、押出、圧延、焼結等の成形加工、切削、研削等の除去加工などにより形成することもできる。また、相手材Jは、構造部材10に溶接により接合される部材である。
横向き姿勢で溶接される際、第1領域Rの外向き法線ベクトルNと鉛直下向きベクトルGとのなす内角αは、0°以上90°以下となる。また、第2領域Rの外向き法線ベクトルNと鉛直下向きベクトルGとのなす内角βは、0°以上90°以下となる。
本実施形態によれば、リップ部12に隣接するパスの溶接を行う際に、溶融金属表面の縁部のうちリップ部12の側面12cと接する部分に、溶融金属の表面張力による懸垂効果を作用させた状態で溶接を行うことができる。すなわち、溶融金属の一部をリップ部12に懸垂した状態で溶接を行うことができる。このため、第1実施形態の(1)及び(2)で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。また、リップ部12は、構造部材10の表面10aから突出している。このため、本実施形態によれば、第1実施形態の(3)で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。さらに、リップ部12の溶融金属と接する下向きの側面12cが、リップ部12の横断面において、先端部側に向かうに従って上方に位置するように傾斜して配置される。このため、本実施形態によれば、第1実施形態の(7)及び(8)で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
<第5実施形態>
第5実施形態にかかる構造部材10は、図10に示すように、外周辺部11の少なくとも一部が相手材に対して立向き姿勢で溶接される部材であり、外周辺部11に、開先面10bと、リップ部12とを有する。立向き姿勢で溶接される際、第1領域Rの外向き法線ベクトルNと鉛直下向きベクトルGとのなす内角αは、0°以上90°以下となる。また、第2領域Rの外向き法線ベクトルNと鉛直下向きベクトルGとのなす内角βは、0°以上90°以下となる。
<第6実施形態>
第6実施形態にかかる構造部材10は、図11に示すように、外周辺部11の少なくとも一部が相手材Jに対して上向き姿勢で溶接される部材であり、外周辺部11に、開先面10bと、リップ部12とを有する。上向き姿勢で溶接される際、第1領域Rの外向き法線ベクトルNと鉛直下向きベクトルGとのなす内角αは、0°以上90°以下となる。また、第2領域Rの外向き法線ベクトルNと鉛直下向きベクトルGとのなす内角βは、0°以上90°以下となる。
第5〜第6実施形態によれば、第2〜第3実施形態と同様に、リップ部12に開先側に隣接するパスの溶接を行う際、溶融金属表面の縁部のうちリップ部12の側面12cと接する部分に、溶融金属の表面張力による懸垂効果を作用させた状態で溶接を行うことができる。これにより、第2〜第3実施形態で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第4〜第6実施形態では、表面10aからリップ部12の先端までの寸法を2mm以上としてもよい。また、リップ部12の横断面における断面積を11mm以上としてもよい。これにより、第1実施形態の(4)で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、第4〜第6実施形態では、リップ部12を、溶接材料と同じ材料から形成してもよい。この場合は、第1実施形態の(6)で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。一方、リップ部12は、溶接材料と異なる材料から形成してもよい。この場合、リップ部12の材料の融点は、溶接材料の融点と母材の融点とのうちいずれか低い方の温度以上、かつ、溶接材料の融点と母材の融点とのうちいずれか高い方の温度以下であってもよい。この変形例によれば、第1実施形態の変形例で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。なお、内角αと内角βとの大きさの関係は、図9〜図11に図示したものに限らない。外向き法線ベクトルNと外向き法線ベクトルNとは、互いに平行であってもよく、非平行であってもよい。
<他の実施形態>
次に、上述の溶接方法の他の実施形態について説明する。以下の説明においても、先行する実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
他の実施形態では、リップ部2は、例えば、被覆アーク溶接、セルフシールドアーク溶接などにより形成することができる。この方法によれば、シールドガスの供給が不要であり、簡易な装置でリップ部2を形成できる。また、屋外での施工も容易である。
また別の実施形態では、リップ部2は、サブマージドアーク溶接により形成してもよい。この方法によれば、高能率・高溶着速度でリップ部2を形成でき、アーク光が外に漏れにくく周囲への負荷が小さい。
さらに別の実施形態では、リップ部2は、レーザ溶接、電子ビーム溶接などにより形成してもよい。この方法によれば、比較的低入熱であるため、リップ部2の溶接時の変形を最小限に抑制することができ、比較的幅の狭いリップ部2を高溶接速度で安定して形成することができる。
さらに別の実施形態では、リップ部2は、非消耗電極式アーク溶接(例えば、TIG溶接、プラズマ溶接など)により形成してもよい。この方法によれば、リップ部2の材料選択の自由度が向上する。
以上、第1〜第6実施形態他いくつかの実施形態について説明したが、本開示にかかる溶接方法及び構造部材は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記実施形態及び変形例(以下、実施形態等)では、突合せ溶接継手を例にとって説明したが、溶接継手の種類はこれに限らず、例えば、すみ肉溶接継手などであってもよい。また、開先形状は、V形開先に限らず、例えば、I形、レ形、X形、U形、K形、J形、両面J形、H形などであってもよい。
また、上記実施形態等では、開先内の溶接を消耗電極式ガスメタルアーク溶接により行っていたが、開先内のアーク溶接の種類はこれに限らない。例えば、被覆アーク溶接、セルフシールドアーク溶接、サブマージドアーク溶接、非消耗電極式アーク溶接(例えば、TIG溶接、プラズマ溶接など)など他のアーク溶接を採用してもよい。さらに、上記実施形態等では、開先内の溶接を多層多パスで行っていたが、開先内の溶接は1層1パスで溶接してもよい。また、第1及び第2実施形態では、各パスのビードを下から上に盛り上げて形成したが、上から下にビードを形成していってもよい。
また、上記実施形態等では、9%Ni鋼を被溶接材としたが、本開示にかかる溶接方法及び構造部材は、炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼など他の鉄系金属にも適用できる。また、ニッケル合金、銅合金、アルミニウム合金、チタン合金、マグネシウム合金などの非鉄系金属の溶接にも適用することができる。溶接材料、リップ部の材料、シールドガスなどは、上記したものに限らず、被溶接材、溶接方法、接合部に要求される仕様などに応じて適宜選択することができる。
さらに、上記実施形態等では、溶接を自動溶接により行っていたが、本開示にかかる溶接方法は、手動溶接にも適用可能である。
1 被溶接材(母材)
1a 表面
1b 開先面
1c 開先開口近傍部
2 リップ部
2a 基端部
2b 先端部
2c 側面
3 溶接トーチ
4 アーク
a〜j パス(溶接パス)
〜B10,B,B ビード
M 溶融金属
Ma 溶融金属表面
Mb 縁部
U アンダーカット
10 構造部材
10a 表面
10b 開先面
11 外周辺部
12 リップ部
12c 側面
第1領域
第2領域
外向き法線ベクトル
外向き法線ベクトル
G 鉛直下向きベクトル

Claims (7)

  1. 母材の表面における溶接ビードの止端部となる部分に沿って、前記母材の表面から突出したリップ部を形成する工程と、
    前記リップ部に隣接する溶接パスを、溶融金属の表面の縁部のうち少なくとも前記リップ部の表面と接する部分に前記溶融金属の表面張力による懸垂効果を作用させつつアーク溶接する工程と、を備える溶接方法。
  2. 前記リップ部の材料の融点が、前記溶融金属となる溶接材料の融点と前記母材の融点とのうちいずれか低い方の温度以上であり、かつ、前記溶接材料の融点と前記母材の融点とのうちいずれか高い方の温度以下である、請求項1に記載の溶接方法。
  3. 前記リップ部の横断面における前記母材の表面から前記リップ部の突出方向先端までの寸法を2mm以上とする、請求項1または2に記載の溶接方法。
  4. 前記リップ部の横断面における断面積を11mm以上とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の溶接方法。
  5. 前記リップ部をビードオンプレート溶接により形成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶接方法。
  6. 前記リップ部は、前記溶融金属と接する下向きの側面を有しており、
    前記側面は、前記リップ部の横断面において、水平に、または、前記リップ部の突出方向先端側に向かうに従って上方に位置するように傾斜して配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の溶接方法。
  7. 相手材に対して所定姿勢で溶接される構造部材であって、
    前記相手材との間に開先を形成するための開先面と、
    前記構造部材の表面上に前記開先に沿うように延在する、前記表面から突出したリップ部と、を有し、
    前記開先面は、前記リップ部の前記開先側の側面に隣接する第1領域を含み、
    前記リップ部の前記開先側の側面は、前記第1領域に隣接する第2領域を含み、
    前記所定姿勢は、前記第1領域の外向き法線ベクトルと鉛直下向きベクトルとのなす内角が0°以上90°以下となり、かつ、前記第2領域の外向き法線ベクトルと鉛直下向きベクトルとのなす内角が0°以上90°以下となる姿勢である、構造部材。
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