JP2020145874A - 電動車両の回生ブレーキ装置 - Google Patents

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晃弘 津田
Akihiro Tsuda
晃弘 津田
将大 村▲瀬▼
Masahiro Murase
将大 村▲瀬▼
真由子 諏訪
Mayuko Suwa
真由子 諏訪
祐 山口
Yu Yamaguchi
祐 山口
翔也 田野
Shoya Tano
翔也 田野
裕史 宮川
Yasushi Miyagawa
裕史 宮川
雄三 海老原
Yuzo Ebihara
雄三 海老原
迪彦 田村
Michihiko Tamura
迪彦 田村
山本 剛司
Tsuyoshi Yamamoto
剛司 山本
峻征 川口
Takayuki Kawaguchi
峻征 川口
智 加藤
Satoshi Kato
智 加藤
規芳 相羽
Noriyoshi Aiba
規芳 相羽
淳 星川
Atsushi Hoshikawa
淳 星川
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Masahiko Kubo
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Abstract

【課題】本発明の少なくとも一つの実施形態は、現在位置が交通事故発生リスクの高い場所であり且つ外部環境が交通事故発生リスクの高い環境の場合に、通常運転時に設定される回生ブレーキ力より強めた回生ブレーキ力を設定して事故回避の可能性を高めることができる電動車両の回生ブレーキ装置を提供することを目的とする。【解決手段】電動車両の駆動モータ5と、駆動モータを回生ブレーキ状態に制御する回生ブレーキ制御手段17と、現在位置が交通事故発生リスクの高い場所かを判定する走行場所判定手段13と、外部環境が交通事故発生リスクの高い環境かを判定する走行環境判定手段15と、を備え、回生ブレーキ制御手段は、走行場所判定手段及び走行環境判定手段が共に、交通事故発生リスクが高いと判定したとき、通常運転状態において設定される回生ブレーキ力より強い回生ブレーキ力に設定する予防安全回生ブレーキ制御部27を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、電動車両の回生ブレーキ装置に関する。
交通事故発生リスクが高い場所(住宅地や通学路など)での交通事故の発生を回避するための技術が求められている。
例えば、特許文献1には、交通事故が起こりやすい状況を判断して、状況に応じて反力を調整できるアクセルペダル装置について開示されている。具体的には、運転者のアクセル操作に対して操作反力を付与する反力装置を有するアクセルペダル装置を備えて、走行中の運転環境に関する運転環境情報を、オーディオ装置やカーナビゲーション装置や車載時計等によって取得する運転環境情報取得手段と、運転環境情報取得手段から得た運転環境情報に基づいて運転環境が事故誘発環境であるか否かを判断する運転環境判断手段とを有し、反力装置は、運転環境判断手段が運転環境を事故誘発環境であると判断した場合に、操作反力を増加させることが示されている。
特開2008−221908号公報
特許文献1は、前述のように交通事故が起こりやすい状況を判断して、状況に応じてアクセルペダルの操作反力を大きくして運転者に交通事故誘発環境であることを報知するとともに、反力を大きくして運転者のアクセルペダル踏み込み量を緩和させて車速を低減させることができるものである。
しかし、住宅地や通学路などの交通事故リスクの高まる場所を走行する際、運転者が危険予知(脇道からの飛び出し等)をし、自らの判断でアクセルOFF操作を行うことがあるが、ブレーキ操作まではしないことも多い。そのような状況で、万一、人や車の飛び出しがあった場合、減速が不十分なために接触事故となる可能性も高い。
また、一方で、EV(電気自動車)や、HV(ハイブリッド車両)や、PHEV(プラグインハイブリッド車両)等の電動車両においては、駆動モータの回生モードの設定によってアクセルをOFFにした時の減速具合を調整できる。
そこで、このような状況に鑑み、本発明の少なくとも一つの実施形態は、現在位置が交通事故発生リスクの高い場所であり且つ外部環境が交通事故発生リスクの高い環境の場合に、通常運転時に設定される回生ブレーキ力より強めた回生ブレーキ力を設定して事故回避の可能性を高めることができる電動車両の回生ブレーキ装置を提供することを目的とする。
(1)前述した目的を達成するために発明されたものであり、本発明の少なくとも一つの実施形態は、電動車両の駆動源としての駆動モータと、走行中のアクセルペダルのOFF操作時に、前記駆動モータを回生ブレーキ状態に制御する回生ブレーキ制御手段と、前記電動車両の現在位置が交通事故の発生リスクの高い場所かを判定する走行場所判定手段と、前記電動車両の現在の外部環境が交通事故の発生リスクの高い環境かを判定する走行環境判定手段と、を備え、前記回生ブレーキ制御手段は、前記走行場所判定手段及び前記走行環境判定手段が共に、交通事故の発生リスクが高いと判定したとき、通常運転状態において設定される回生ブレーキ力より強い回生ブレーキ力に設定する予防安全回生ブレーキ制御部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、走行場所判定手段及び走行環境判定手段が共に、交通事故の発生リスクが高いと判定したとき、予防安全回生ブレーキ制御部によって、通常運転状態において設定される回生ブレーキ力より強い回生ブレーキ力に設定するので、アクセルペダルのOFF操作のみでブレーキペダルの操作を行わない場合であったとしても、車速が減速されるため、急な飛び出しがあった場合でも、事故回避の可能性を高めることができる。
(2)幾つかの実施形態では、前記電動車両の後方車両の存在を検出するとともに、該後方車両との距離情報を取得する後方車両情報取得手段と、前記電動車両の走行速度を検出する速度検出手段と、をさらに備え、前記回生ブレーキ制御手段は、前記後方車両情報取得手段によって取得した後方車両との車間距離が一定値以上、且つ前記速度検出手段よって取得した走行速度が一定値以上の場合に、前記予防安全回生ブレーキ制御部の制御を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、後方車両との車間距離が一定値以上、且つ前記速度検出手段によって取得した走行速度が一定値以上の場合には、予防安全回生ブレーキによる車速の減速によって事故回避の効果が期待できる。
(3)幾つかの実施形態では、前記電動車両の後方車両の存在を検出するとともに、該後方車両との距離情報を取得する後方車両情報取得手段と、前記電動車両の走行速度を検出する速度検出手段と、をさらに備え、前記回生ブレーキ制御手段は、前記後方車両情報取得手段によって取得した後方車両との車間距離が前記一定値未満、又は前記速度検出手段によって取得した走行速度が前記一定値未満の場合には、前記予防安全回生ブレーキ制御部の制御を不実行にすることを特徴とする。
このような構成によれば、後方車両との車間距離が一定値未満であるときには、後方車両と接触事故の危険があるので、予防安全回生ブレーキ制御部による制御を無効にできる。また、車速が一定値未満であるときには、既に十分に減速されており、予防安全回生ブレーキ制御部による効果が期待できないので予防安全回生ブレーキ制御部の制御を無効にできる。
(4)幾つかの実施形態では、前記予防安全回生ブレーキ制御部の制御を、運転者の操作によって無効にできる無効スイッチを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、無効スイッチを運転者が操作することで、予防安全回生ブレーキ制御部の制御を無効にできるので、予防安全回生ブレーキ制御の実施がすべて車両側で自動的に決定されることによる不具合を解消して運転者の意思を反映した予防安全回生ブレーキの制御が可能になる。
(5)幾つかの実施形態では、前記予防安全回生ブレーキ制御部は、路面状態に基づいて予防安全回生ブレーキ力の強さを制御することを特徴とする。
このような構成によれば、予防安全回生ブレーキ制御部は、路面状態(路面の勾配や路面の濡れ等)に基づいて予防安全回生ブレーキ力の強さを制御するので、路面状態に応じた適切な予防安全回生ブレーキ力を発揮できる。
(6)幾つかの実施形態では、路面勾配検出手段からの信号を基に、路面勾配が下り坂の場合には、平地又は上り坂に比べて前記予防安全回生ブレーキ力を強めることを特徴とする。
このような構成によれば、路面勾配に応じた適切な予防安全回生ブレーキ力を発揮できる。
(7)幾つかの実施形態では、路面の摩擦状態を検出する路面摩擦検出手段からの信号を基に、路面がウェットの低摩擦状態の場合には、路面がドライの高摩擦状態の場合に比べて前記予防安全回生ブレーキ力を強めることを特徴とする。
このような構成によれば、路面の摩擦状態に応じた適切な予防安全回生ブレーキ力を発揮できる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、現在位置が住宅地や通学路などの交通事故リスクの高い場所であり、且つ、現在の外部環境が事故の発生しやすい環境の場合に、通常運転時に設定される回生ブレーキ力より強めた回生ブレーキ力を設定して事故回避の可能性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る電動車両の回生ブレーキ装置の全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る電動車両の回生ブレーキ装置の全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る電動車両の回生ブレーキ装置の全体構成図である。 図1の実施形態における総合ECUの制御を示す制御フローチャートである。 図2の実施形態における総合ECUの制御を示す制御フローチャートである。 図3の実施形態における総合ECUの制御を示す制御フローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、実施形態として記載されている、または図面に示されている構成部品の相対的配置等は、本発明の範囲をこれらに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1、4に本発明の一実施形態を示す。図1は、一実施形態に係る電動車両1の回生ブレーキ装置3の全体構成図である。図4は、図1おける総合ECU11の制御を示す制御フローチャートである。
電動車両1は、EV(電気自動車)や、HV(ハイブリッド車両)や、PHEV(プラグインハイブリッド車両)等であり、回生ブレーキが発生されればよく、特定の電動車両に限るものではない。
図1に示すように、電動車両1には、電動車両の駆動源としての駆動モータ5と、この駆動モータ5に駆動電力を供給可能であるとともに、充電可能な二次電池7とが搭載され、二次電池7は、三相出力のインバータ9を介して駆動モータ5に接続されることによって、駆動モータ5を駆動する主電源を構成している。また、駆動モータ5を回生ブレーキとして作動させる場合には、インバータ9を制御することで、駆動モータ5を発電機として作動させて発電された電力を二次電池7に充電するようになっている。
また、電動車両1には電動車両1の走行状態などを制御するための総合ECU(Electronic Control Unit)11を備えている。総合ECU11には、電動車両1の現在位置が交通事故の発生リスクの高い場所かを判定する走行場所判定手段13と、電動車両1の現在の外部環境が交通事故の発生リスクの高い環境かを判定する走行環境判定手段15と、駆動モータ5の駆動状態を、インバータ9を介して制御して回生ブレーキ状態に制御する回生ブレーキ制御手段17とを含んでいる。
この回生ブレーキ制御手段17は、走行中にアクセルペダル19からのOFF操作信号が入力されたときに、インバータ9を制御して駆動モータ5を回生ブレーキ状態に制御するとともに、回生ブレーキ力の強さも制御する。
走行場所判定手段13は、電動車両1に搭載されたナビゲーションシステム21によって取得した現在位置情報と予め設定された事故発生危険区域(住宅地、通学路、その他事故多発区域)のマップとの比較や、電動車両1の前方領域を撮像する前方カメラ23によって取得した道路標識の情報を基に、現在の走行位置が事故発生危険区域に該当するかを判定する。
走行環境判定手段15は、現在の外部環境(天候、時間帯等)の状況を取得し、交通事故の発生リスクの高い外部環境かを判定する。これら情報は、例えば、ナビゲーションシステム21によって、現在位置とともに現在位置における天候情報(晴天、雨天、雪天等)、さらに気温情報を取得する。また、車載の日時タイマー25又は車載のナビゲーションシステム21から日時情報を取得する。
そして、天候情報から雨天又は雪天の場合や、日時情報から現在の時間帯が通勤通学者の多い朝夕、前方視界が悪化する夜等の場合には、交通事故が発生やすい外部環境と判定する。
図1に示すように、回生ブレーキ制御手段17は、予防安全回生ブレーキ制御部27と運転者設定回生ブレーキ制御部29とを含んでいる。
予防安全回生ブレーキ制御部27は、走行場所判定手段13及び走行環境判定手段15が共に、交通事故の発生リスクが高いと判定したとき、通常運転状態において設定される回生ブレーキ力より強い回生ブレーキ力を設定する。これによって、交通事故の発生を未然に防ぐ、いわゆる予防安全のための回生ブレーキ力を発生させることができる。
運転者設定回生ブレーキ制御部29は、通常運転状態において運転者によって任意の回生ブレーキ力の強さに設定できる制御部である。例えば、回生ブレーキ力を切替えるスイッチ操作(一段操作、多段操作の両方含む)に応じて車両側で予め設定された回生ブレーキ力が作用するようになっている。従って、運転者の好みに応じでスイッチ操作によって回生ブレーキ力を切替えることができる。
従って、予防安全回生ブレーキ制御部27による強い回生ブレーキ力とは、上述のように運転者設定回生ブレーキ制御部29によって運転者の好みに応じて設定される回生ブレーキ力よりも強い回生ブレーキ力をいい、この強い回生ブレーキ力は、インバータ9の制御によって運転者設定回生ブレーキ制御部29による回生ブレーキ力よりも強くなるように制御される。
また、この強い回生ブレーキ力は、走行速度に応じて決まる衝突回避可能な所定時間内に、走行状態からいわゆるクリープ走行状態の車速程度まで車速を減速させることができる回生ブレーキ力である。
回生ブレーキモードとしては、予防安全回生ブレーキ制御部27による制御が行われる予防安全回生ブレーキモードと、運転者設定回生ブレーキ制御部29による制御が行われる運転者設定回生ブレーキモードとを有しており、交通事故の発生リスクが高いと判定されない通常運転状態においては、運転者設定回生ブレーキモードであり、交通事故の発生リスクが高いと判定された場合には、予防安全回生ブレーキモードに切替えられるようになっている。
以上の構成を有する総合ECU11における制御を図4の制御フローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1では、ナビゲーションシステム21によって現在位置情報や現在位置における天候情報を取得し、また、前方カメラ23によって道路標識の情報を取得し、さらに、日時タイマー25やナビゲーションシステム21から日時情報を取得する。次に、ステップS2では、ステップS1で取得した現在位置情報や道路標識情報を基に、現在の走行場所が交通事故リスクの高い場所かを判定する。このステップS2の判定結果がYesの場合には、ステップS3に進み、ステップS2の判定結果がNoの場合には、ステップS9に進む。
ステップS3では、現在位置における天候情報から雨天又は雪天かを判定する。このステップS3の判定結果がYesの場合には、ステップS5に進み、ステップS3の判定結果がNoの場合には、ステップS4に進む。ステップS4では、日時情報から時間帯が朝か、夕か、夜かを判定する。このステップS4の判定結果がYesの場合には、ステップS5に進み、ステップS4の判定結果がNoの場合には、ステップS9に進む。
上記のステップS1とS2によって、現在の走行場所が交通事故の発生リスクの高い場所かを判定し、ステップS3とステップS4によって、現在の外部環境が交通事故の発生リスクの高い外部環境かを判定している。そして、このステップS1からS4を総合して交通事故の発生リスクが高いかを判定している。
ステップS5では、予防安全回生ブレーキモードが設定されて、続いてのステップS6では、予防安全回生ブレーキ量(ブレーキ強さ)が決定される。一方、ステップS1からS4で交通事故の発生リスクが高くないと判定された場合には、ステップS9に進んで、運転者設定回生ブレーキモードがそのまま維持されて、続いてのステップS10で、運転者設定回生ブレーキ量(ブレーキ強さ)が既定量に設定される。
ステップS6及びステップS10の次に、ステップS7では、アクセルペダル19がOFF操作されたかを判定する。ステップS7の判定結果がYesの場合には、ステップS8に進んで回生ブレーキが作動され、ステップS7がNoの場合には、ステップS1にリターンしてステップS1から繰り返される。
以上の図1、4に示す一実施形態によれば、走行場所判定手段13及び走行環境判定手段15によって交通事故の発生リスクが高いと判定されたとき、予防安全回生ブレーキ制御部27は、回生ブレーキモードを予防安全回生ブレーキモードに設定して、運転者設定回生ブレーキモードによって設定される回生ブレーキ力より強い回生ブレーキ力に設定する。
従って、アクセルペダル19のOFF操作のみでブレーキペダルの操作を行わない場合であったとしても、車速の減速が通常運転状態における回生ブレーキよりも大きく得られるため、急な飛び出しがあった場合でも、事故回避の可能性を高めることができる。
次に、図2、5に本発明の一実施形態を示す。図2は、一実施形態に係る電動車両1の回生ブレーキ装置3の全体構成図である。図5は、図2における総合ECU11の制御を示す制御フローチャートである。
本実施形態は、図2に示すように、図1の実施形態の全体構成に加えて、電動車両1の後方車両の存在を検出するとともに、該後方車両との距離情報を取得する後方カメラ(後方車両情報取得手段)31と、電動車両1の走行速度検出する車速センサ(速度検出手段)33と、路面勾配検出手段35と、路面摩擦検出手段37と、をさらに備えている。
本実施形態の回生ブレーキ制御手段39は、後方カメラ31によって取得した後方車両との車間距離が一定値以上、且つ車速センサ33によって取得した走行速度が一定値以上の場合に、予防安全回生ブレーキ制御部41の制御を実行する。
このように、後方車両との車間距離が一定値以上、且つ車速が一定値以上の場合には、予防安全回生ブレーキによる車速の減速によって交通事故回避の効果が期待できる。
また、回生ブレーキ制御手段39は、後方カメラ31によって取得した後方車両との車間距離が一定値未満、又は車速センサ33によって取得した走行速度が一定値未満の場合には、予防安全回生ブレーキ制御部41の制御を不実行にする。すなわち、予防安全回生ブレーキ制御部41の制御は行わずに、運転者設定回生ブレーキ制御部29による制御を実行する。
このように、後方車両との車間距離が一定値未満の場合には、予防安全回生ブレーキ力は運転者設定回生ブレーキ力より大きいので、作動時に後方車両との接触事故の危険があるため、予防安全回生ブレーキ制御部41による制御を無効にすることで、このような危険性を回避できる。また、車速が一定値未満の場合には、既に十分に減速されており、予防安全回生ブレーキ制御部41による効果が期待できないので予防安全回生ブレーキ制御部41による制御は行わないようにしている。
さらに、本実施形態では、予防安全回生ブレーキ制御部41は、路面状態(路面勾配、路面摩擦状態)に基づいて予防安全回生ブレーキの強さを制御している。
予防安全回生ブレーキ制御部41は、路面勾配検出手段35からの信号を基に、路面勾配が下り坂の場合には、平地又は上り坂に比べて予防安全回生ブレーキ力の強さを強める制御を行っている。路面勾配が変化しても予防安全回生ブレーキ力が効果的に得られるように制御される。
路面勾配検出手段35は、例えば、車体に設置された車体の傾斜センサによって検出された車体の傾斜状態から路面の傾斜状態を算出して求める。又は、アクセルペダル19の踏み込み量と電動車両1の加減速度から推定することで求めることができる。
さらに、予防安全回生ブレーキ制御部41は、路面摩擦検出手段37からの信号を基に、路面の摩擦係数が小さいウェット路面や雪路面か、摩擦係数が大きいドライ路面か等の判定を行い、ウェット路面や雪路面の場合には、ドライ路面の場合に比べて予防安全回生ブレーキ力の強さを強める制御を行っている。路面の摩擦状態が変化しても予防安全回生ブレーキ力が効果的に得られるように制御される。
路面摩擦検出手段37は、例えば、前方カメラ23による走行路面の撮像画像を用いて、撮像画像中の輝度状態、すなわち路面からの反射光による輝度を基に判定できる。
以上の構成を有する総合ECU11における制御を図5の制御フローチャートを参照して説明する。
図5の制御フローチャートは、ステップS16からS19が図4の実施形態の制御フローチャートと異なるのみである。その他のステップS11からS15は、図4のステップS1からS5と同様であり、ステップS19からS24は、図4のステップS6からS10と同様である。従って、ステップS16からS19について説明する。
ステップS16では、後方車両との車間距離情報を取得する。次のステップS17では、後方車両との車間距離が一定以上あるかを判定する。後方車両との車間距離が一定以上ある場合には、YesとなってステップS18に進んで、ステップS18では、車速が一定以上かを判定する。
車速が一定以上の場合には、YesとなってステップS19に進む。ステップS19では、路面勾配及び路面摩擦状態の情報を取得する。そして、ステップS20では、これら路面情報を基に、予防安全回生ブレーキ量(ブレーキ強さ)を決定する。
ステップS17の後方車両との車間距離が一定以上あるかの判定でNoの場合、また、ステップS18の車速が一定以上であるかの判定でNoの場合には、ステップS23に進んで、ステップS23では、ステップS15で設定された予防安全回生ブレーキモードから運転者設定回生ブレーキモードに戻る。続いてのステップS24で、運転者設定回生ブレーキ量(ブレーキ強さ)が既定量に設定される。以後は、図4のステップS7、S8と同様である。
以上の図2、5に示す一実施形態によれば、後方車両との車間距離が一定値以上、且つ車速が一定値以上の場合には、予防安全回生ブレーキ制御部41によって予防安全回生ブレーキを作動させるので、予防安全回生ブレーキによる車速の減速によって交通事故回避の効果が期待できる。
また、後方車両との車間距離が一定値未満、且つ車速が一定値未満の場合には、予防安全回生ブレーキ力は、運転者設定回生ブレーキ力より大きいので、作動時に後方車両との接触事故の危険が生じるため予防安全回生ブレーキ制御部41による制御を無効にすることでこのような不具合を解消できる。
また、路面の勾配や摩擦状態に応じて予防安全回生ブレーキ力の強さを制御するので、路面状況が変化しても予防安全回生ブレーキ力を効果的に発揮できる。
次に、図3、6に本発明の一実施形態を示す。図3は、一実施形態に係る電動車両1の回生ブレーキ装置3の全体構成図である。図6は、図3における総合ECU11の制御を示す制御フローチャートである。
本実施形態は、図3に示すように、図2の実施形態に示す実施形態の全体構成に加えて、予防安全回生ブレーキ制御部43の制御を、運転者の操作によって無効にできる無効スイッチ45をさらに備えている。回生ブレーキ制御手段42は、無効スイッチ45がONされたときに、予防安全回生ブレーキ制御部43の制御を無効化して、運転者設定回生ブレーキモードに戻す。
以上の構成を有する総合ECU11における制御を図6の制御フローチャートを参照して説明する。
図6の制御フローチャートは、ステップS45が図5の実施形態の制御フローチャートと異なるのみであり、その他のステップS31からS44は、図5のステップS11からS24と同様である。従って、ステップS45の部分について説明する。
ステップS45では、ステップS45の前のステップS35で設定された予防安全回生ブレーキモードについて、無効にするかを判定する。すなわち、予防安全回生ブレーキモードを無効にする無効スイッチ45がONされたかを判定する。無効スイッチ45がONにされていれば、ステップS45はYesとなって、ステップS43に進んで、運転者設定回生ブレーキモードに戻る設定がなされる。
ステップS45で、無効スイッチ45がONにされていなければ、ステップS45はNoとなって、次のステップS36に進んで、後続車両との距離を取得する。
以上の図3、6に示す一実施形態によれば、無効スイッチ45を運転者が操作することで、予防安全回生ブレーキ制御部43の制御を無効にできるので、予防安全回生ブレーキ制御の実施がすべて車両側で自動的に決定されることによる不具合を解消して運転者の意思を反映した予防安全回生ブレーキの制御が可能になる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、現在位置が住宅地や通学路などの交通事故リスクの高い場所であり、且つ、現在の外部環境が事故の発生しやすい環境の場合に、通常運転時に設定される回生ブレーキ力より強めた回生ブレーキ力を設定して事故回避の可能性を高めることができるので、電動車両の回生ブレーキ装置への利用に適する。
1 電動車両
5 駆動モータ
7 二次電池
9 インバータ
11 総合ECU
13 走行場所判定手段
15 走行環境判定手段
17、39、42 回生ブレーキ制御手段、
19 アクセルペダル
21 ナビゲーションシステム
23 前方カメラ
25 日時タイマー
27、41、43 予防安全回生ブレーキ制御部
29 運転者設定回生ブレーキ制御部
31 後方カメラ(後方車両情報取得手段)
33 車速センサ(速度検出手段)
35 路面勾配検出手段
37 路面摩擦検出手段
45 無効スイッチ

Claims (7)

  1. 電動車両の駆動源としての駆動モータと、
    走行中のアクセルペダルのOFF操作時に、前記駆動モータを回生ブレーキ状態に制御する回生ブレーキ制御手段と、
    前記電動車両の現在位置が交通事故の発生リスクの高い場所かを判定する走行場所判定手段と、
    前記電動車両の現在の外部環境が交通事故の発生リスクの高い環境かを判定する走行環境判定手段と、を備え、
    前記回生ブレーキ制御手段は、前記走行場所判定手段及び前記走行環境判定手段が共に、交通事故の発生リスクが高いと判定したとき、通常運転状態において設定される回生ブレーキ力より強い回生ブレーキ力に設定する予防安全回生ブレーキ制御部を有することを特徴とする電動車両の回生ブレーキ装置。
  2. 前記電動車両の後方車両の存在を検出するとともに、該後方車両との距離情報を取得する後方車両情報取得手段と、
    前記電動車両の走行速度を検出する速度検出手段と、をさらに備え、
    前記回生ブレーキ制御手段は、前記後方車両情報取得手段によって取得した後方車両との車間距離が一定値以上、且つ前記速度検出手段よって取得した走行速度が一定値以上の場合に、前記予防安全回生ブレーキ制御部の制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の電動車両の回生ブレーキ装置。
  3. 前記電動車両の後方車両の存在を検出するとともに、該後方車両との距離情報を取得する後方車両情報取得手段と、
    前記電動車両の走行速度を検出する速度検出手段と、をさらに備え、
    前記回生ブレーキ制御手段は、前記後方車両情報取得手段によって取得した後方車両との車間距離が前記一定値未満、又は前記速度検出手段によって取得した走行速度が前記一定値未満の場合には、前記予防安全回生ブレーキ制御部の制御を不実行にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動車両の回生ブレーキ装置。
  4. 前記予防安全回生ブレーキ制御部の制御を、運転者の操作によって無効にできる無効スイッチを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動車両の回生ブレーキ装置。
  5. 前記予防安全回生ブレーキ制御部は、路面状態に基づいて予防安全回生ブレーキ力の強さを制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動車両の回生ブレーキ装置。
  6. 路面勾配検出手段からの信号を基に、路面勾配が下り坂の場合には、平地又は上り坂に比べて前記予防安全回生ブレーキ力を強めることを特徴とする請求項5に記載の電動車両の回生ブレーキ装置。
  7. 路面の摩擦状態を検出する路面摩擦検出手段からの信号を基に、路面がウェットの低摩擦状態の場合には、路面がドライの高摩擦状態の場合に比べて前記予防安全回生ブレーキ力を強めることを特徴とする請求項5又は6に記載の電動車両の回生ブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024095761A1 (ja) * 2022-10-31 2024-05-10 ソフトバンクグループ株式会社 効率ブレーキシステム

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