以下、本発明の服薬指導支援装置について、図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、各図面は模式図であり、必ずしも実際の構造、外観等を厳密に反映したものではない。
[実施形態1]
実施形態1の服薬指導支援システム1は、患者に対して医師が診察を行う病院等において、医師、看護師、薬剤師等により服薬指導が行われる場合に有用なシステムである。
(服薬指導支援システム1の構成)
本発明の服薬指導支援装置10を含む服薬指導支援システム1について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態1で服薬指導支援システム1を説明するブロック図である。
服薬指導支援システム1は、服薬指導支援装置10と、医療情報記憶部20と、パーソナルコンピュータ30(以下、「PC30」とも称する)と、出力装置50と、インターネット60と、ルータ70と、を備える。
服薬指導支援装置10は、制御部11と、ROM13と、RAM14と、添付資料記憶部15と、ネットワークインターフェース16(以下、「ネットワークI/F16」とも称する)と、を備える。これらの構成要素は、バス18を介して互いに通信可能に構成されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)であり、ROM13に記憶された各種プログラムに従って処理を実行する。ROM13は、本発明の服薬指導支援プログラム130を含む、服薬指導支援装置10の動作を制御するための各種プログラムを記憶する記憶装置である。RAM14は、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。制御部11は、服薬指導支援プログラム130に従い、後述の服薬指導支援処理(図7参照)を実行する。
添付資料記憶部15は、製薬会社が製造する薬の添付情報として当該製薬会社により発行される複数の添付資料を、当該薬の薬名と関連付けて記憶する記憶装置である。添付資料とは、製薬会社が製造する薬の添付情報として当該製薬会社により発行される文書、画像、動画等から構成される資料であり、指導箋ともいう(図6参照)。添付資料記憶部15には、複数の薬名それぞれに対し、複数の添付資料が記憶されていることが好ましい。また、添付資料記憶部15には、複数の薬それぞれに対し、例えば、医薬品指導箋、疾病指導箋、生活指導指導箋、運動療法指導箋等、複数種類の添付資料が記憶されていることが好ましい。医薬品指導箋とは、薬の服用方法や副作用等の詳細な情報を記載した添付資料である。疾病指導箋とは、当該薬の服用により予防又は治癒を促す病気に関する詳細な情報を記載した添付資料である。生活指導指導箋とは、当該病気の予防又は治癒に関する食事療法や生活習慣等の生活指導について記載した添付資料である。運動療法指導箋とは、当該病気の予防又は治癒に関する運動療法について記載した添付資料である。また、添付資料記憶部15において、薬名に関連付けて記憶されている添付資料は、当該薬を初めて服用する初回服用患者用の添付資料と、当該薬を過去に服用したことがある継続服用患者用の添付資料と、を含むことが好ましい。なお、添付資料記憶部15に記憶される添付資料は、例えば、製薬会社により添付資料が更新された際等、所定のタイミングで適宜更新されても良い。
ネットワークI/F16は、インターネット60を介して、医療情報記憶部20およびルータ70等の外部装置との通信を行うインターフェースである。医療情報記憶部20は、患者を特定する患者情報22と、医療情報として当該患者の診療情報24と、を関連付けて記憶する記憶装置である。医療情報記憶部20は、インターネット60を介して、服薬指導支援装置1を含む外部装置と通信可能に構成されている。服薬指導支援装置10の制御部11は、インターネット60を介して、医療情報記憶部20に記憶されている各種情報を取得したり、医療情報記憶部20に各種情報を格納することができる。患者情報22とは、例えば、氏名、保険証番号、生年月日等の患者を特定可能な情報である。
診療情報24とは、患者の既往歴、治療、投薬、および服薬指導等の内容を記録した情報のことであり、電子カルテともいう。すなわち、医療情報記憶部20には、医師が患者を診察した際に電子カルテに記入された診察内容が、診療情報24として記憶されている。一般に、電子カルテは、問題指向型診療記録(POMR;Problem Oriented Medical Record)に係るSOAP方式に従って、「S(Subjective:患者の訴え等の主観的情報)」、「O(Objective:検査結果、検査画像等の客観的情報)」、「A(Assessment:医師や薬剤師の診断・評価)」、「P(Plan:治療方針・計画)」の4つに分類された項目ごとに必要な情報が記録されるものが多い。診療情報24は、好ましくは、SOAP方式に従って記録されているものである。また、診療情報24には、服薬指導の内容として、過去に服薬指導として出力装置50により出力された添付資料を特定する指導履歴情報が含まれていることが好ましい。なお、診療情報24は、PC30が後述の医療情報画面6に表示された保存ボタン55(図3参照)による保存指示の入力を受け付けた場合のみならず、後述のカルテ入力領域63(図3参照)に入力された内容を所定時間おきに自動的に保存するように構成されていても良い。
PC30は、制御部32と、記憶部34と、表示装置36と、入力装置38と、ネットワークI/F40と、を備える。これらの構成要素は、バス42を介して互いに通信可能に構成されている。
制御部32は、CPUであり、記憶部34に記憶された各種プログラムに従って処理を実行する。制御部32は、記憶部34に記憶されたプログラムに従い、後述の服薬指導支援処理(図8参照)を実行する。記憶部34は、各種プログラムおよび当該プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する記憶装置である。なお、記憶部34は、好ましくは、ROM、RAM、フラッシュメモリー、HDD等が組み合わされて構成される。表示装置36は、服薬指導支援装置1からインターネット60を介して受信した添付資料を表示する液晶ディスプレイ(LCD)である。入力装置38は、例えば、キーボードやマウス等の、PC30に指示や情報を入力するための装置である。ネットワークI/F40は、ルータ70を介して、出力装置50およびインターネット60に接続されている。
出力装置50は、表示装置36に表示された表示内容に基づく情報を印刷するプリンタである。ルータ70は、インターネット60を介して、服薬指導支援装置1および医療情報記憶部20に接続されている。これにより、服薬指導支援装置1と、医療情報記憶部20と、PC30と、出力装置50との間で、情報の送受信が行われる。
(服薬指導支援システム1の動作)
次に、服薬指導支援システム1の動作の一例について説明する。服薬指導支援システム1の動作とは、服薬指導支援装置10、PC30、および出力装置50が図7〜9に示す処理を実行することにより、服薬指導支援システム1の各構成要素間でやり取りされる動作である。以下では、PC30を操作する医師や看護師等の服薬指導の指導者が、表示装置36に一覧表示された複数の添付資料から選択した1の添付資料を出力装置50に出力させ、当該添付資料を服薬指導内容として記録させる場合の流れを例に挙げて説明する。なお、以下の服薬指導支援システム1の動作においては、服薬指導支援装置10、医療情報記憶部20、PC30、および出力装置50の間では、インターネット60およびルータ70を介して通信が実行される。ただし、以下では、特に言及しない限り、「インターネット60を介して」および「ルータ70を介して」という説明を省略する。また、以下の説明においては、「服薬指導支援装置10の制御部11」のことを、単に「服薬指導支援装置10」とも称する。また、「PC30の制御部32」のことを、単に「PC30」とも称する。
図2は、服薬指導支援システム1の動作の一例を示したシーケンス図である。図3は、実施形態1でPC30の表示装置36に表示される医療情報画面6を示す図である。図4は、PC30の表示装置36に表示される添付資料画面8を示す図である。図5は、PC30の表示装置36に表示される添付資料画面8を示す図である。図6は、出力装置50に出力される出力結果を示す図である。なお、実施形態1において、指導者がPC30の入力装置38から医療情報画面6(図3参照)の表示指示の入力を行い、服薬指導支援装置10がPC30から当該表示指示を受信することにより、図2に示すシーケンス図が開始されるものとする。医療情報画面6の表示指示は、例えば、表示装置36に表示されるアイコンのクリック操作等により入力される。
まず、服薬指導支援装置10は、PC30の表示装置36に医療情報画面6を表示させる(D002)。より具体的には、服薬指導支援装置10は、医療情報画面6を表示させるための表示データを取得し、PC30に送信する。PC30は、服薬指導支援装置10から受信した当該表示データに基づき、表示装置36に医療情報画面6を表示させる(D004)。なお、医療情報画面6を表示させるための表示データは、患者の患者情報22と、当該患者情報22に関連付けて記憶されている診療情報24と、医療情報画面6のテンプレートと、に基づき作成されるデータであることが好ましい。この場合、医療情報画面6のテンプレートは、医療情報記憶部20に記憶されていても良いし、ROM13又はRAM14、若しくは、添付資料記憶部15に記憶されていても良い。また、医療情報画面6テンプレートは、PC30の記憶部34に記憶されていても良い。この場合、PC30は、D002において、服薬指導支援装置10から受信した患者情報22および診療情報24と医療情報画面6のテンプレートとから表示データを作成し、表示装置36に医療情報画面6を表示させれば良い(D004)。
図3に示すように、医療情報画面6は、患者情報表示領域61と、過去カルテ表示領域62と、カルテ入力領域63と、病名表示領域66と、資料表示ボタン52を含む各種ボタンと、を有する。患者情報表示領域61は、例えば、氏名、生年月日、年齢、性別等、医療情報記憶部20に記憶されている患者情報22の少なくとも一部が表示される領域である。過去カルテ表示領域62は、当該患者に対して過去に診察した診療情報24が表示される領域である。カルテ入力領域63は、今回の診察において医師等により入力される領域であり、診療記録を入力する診療記録領域64と、処置内容や処方内容を入力する処置処方記録領域65と、から構成される。病名表示領域66は、患者が現在患っている病名を表示する領域である。医療情報画面6は、資料表示ボタン52、栄養指導ボタン54、保存ボタン55、会計ボタン56、閉ボタン57、処方箋印刷ボタン58等の各種ボタンを備える。
資料表示ボタン52は、添付資料の表示指示、すなわち、後述の添付資料画面8(図4参照)を表示させる指示入力を受け付けるボタンである。なお、添付資料の表示指示は、本発明の「服薬指導の指示」の一例である。医療情報画面6は、好ましくは、処置処方記録領域65に表示される薬名に関連付けられた添付資料が添付資料記憶部15に記憶されている場合に、当該薬名に対応付けて処置処方記録領域65に資料表示ボタン52を表示する。一方、医療情報画面6は、好ましくは、例えば、処置処方記録領域65に表示される薬名が示す薬に関する添付資料が製薬会社により発行されていない場合等、当該薬名に関連付けられた添付資料が添付資料記憶部15に記憶されていない場合には、当該薬名に対応付けた資料表示ボタン52を表示しない。図3に示す医療情報画面6では、処置処方記録領域65に表示されている薬名「AA錠」および「BB」のうち、「AA錠」にのみ資料表示ボタン52が対応付けて表示されている。これは、添付資料記憶部15に、「AA錠」に関連付けられた添付資料が記憶されており、「BB」に関連付けられた添付資料が記憶されていないことを示す。よって、指導者は、医療情報画面6に資料表示ボタン52が表示されているか否かを確認するだけで、処方された薬の添付資料があるか否かを容易に判断することができ、より効率的に服薬指導を行うことができる。なお、添付資料記憶部15に記憶されている薬名と添付資料との関連付け方法は、特に制約されず、例えば、「AA錠」に関連付けて添付資料が記憶されていても良いし、「AA錠1mg」に関連付けて添付資料が記憶されていても良い。
栄養指導ボタン54は、栄養指導の指示、例えば、栄養指導を行うための画面(図示を省略)を表示させる等の指示入力を受け付けるボタンである。保存ボタン55は、カルテ入力領域63に入力された内容を保存させる保存指示の入力を受け付けるボタンである。会計ボタン56は、カルテ入力領域63に入力された内容に従って請求金額を算出する指示入力を受け付けるボタンである。閉ボタン57は、医療情報画面6の表示を終了する終了指示の入力を受け付けるボタンである。処方箋印刷ボタン58は、カルテ入力領域63に入力された内容に従って処方箋を印刷する指示入力を受け付けるボタンである。なお、医療情報画面6における各構成要素の配置および構成は、図3に示す態様に限定されない。
指導者が入力装置38を介して資料表示ボタン52の入力操作を行うと(D006)、PC30は、服薬指導支援装置10へ添付資料の表示指示を送信する(D008)。より具体的には、PC30は、当該表示指示とともに、資料表示ボタン52に対応付けて表示されている薬名を服薬指導支援装置10へ送信する。
服薬指導支援装置10は、PC30から資料表示指示を受信すると、受信した薬名に関連付けて記憶されている添付資料を添付資料記憶部15から取得する(D014)。そして、服薬指導支援装置10は、取得した添付資料をPC30へ送信する(D016)。より具体的には、服薬指導支援装置10は、取得した添付資料を一覧表示させるための表示データを、PC30へ送信する。PC30は、当該表示データを服薬指導支援装置10から受信すると、当該表示データに基づき添付資料画面8(図4参照)を表示し、服薬指導支援装置10から受信した添付資料を後述の一覧表示領域81に表示する(D018)。なお、添付資料を一覧表示させるための表示データは、取得した添付資料、表示順序、添付資料画面8のテンプレート等に基づき作成されるデータであることが好ましい。この場合、添付資料画面8のテンプレートは、医療情報記憶部20に記憶されていても良いし、ROM13又はRAM14、若しくは、添付資料記憶部15に記憶されていても良い。また、添付資料画面8のテンプレートは、PC30の記憶部34に記憶されていても良い。この場合、PC30は、D016において、服薬指導支援装置10から添付資料画面8のテンプレートを除く表示データを受信し、記憶部34に記憶されている添付資料画面8のテンプレートと当該表示データとに基づき、添付資料を一覧表示した添付資料画面8を表示すれば良い(D018)。
図4および図5に示すように、添付資料画面8は、一覧表示領域81と、詳細表示領域82と、キーワード入力欄83と、初回おすすめ表示ボタン84と、表示順変更ボタン85と、拡縮ボタン86と、指導記録ボタン87と、項目ボタン88と、印刷ボタン89と、終了ボタン90と、を有する。一覧表示領域81は、添付資料を一覧表示する領域である。一覧表示領域81には、薬名を表示する表示バー97に対応付けて、当該薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている複数の添付資料の少なくとも一部が表示される。一覧表示領域81には、例えば、添付資料のタイトル等、添付資料の内容の要点を示す情報が一覧表示されていることが好ましい。本実施形態では、例えば、図4に示す「AA錠」の表示バー97を、指導者がマウス等でクリック操作することにより、AA錠に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている5つの添付資料がプルダウン形式で一覧表示され、指導者が当該表示バー97を再度クリック操作することにより、当該5つの添付資料が非表示状態となる。なお、本明細書においては、「添付資料の要点を示す情報(添付資料のタイトル)を一覧表示させる」ことを、単に、「添付資料を一覧表示させる」とも称する。また、一覧表示領域81は、薬名に対応付けて、当該薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている添付資料が一覧表示されるよう構成されていれば、プルダウン形式の表示形態に限定されず、種々の形態を採用できる。
詳細表示領域82は、添付資料の詳細情報を表示する領域である(図5参照)。詳細表示領域82は、添付資料の詳細情報が複数ページある場合に、次のページに表示を切り替える指示入力を受け付ける次ページボタン98が表示される。キーワード入力欄83は、添付資料を検索するために薬名等を示す文字列の入力を受け付ける欄である。
初回おすすめ表示ボタン84は、初回服用患者用の添付資料の表示指示設定の入力を受け付けるチェックボックス形式のボタンである。初回おすすめ表示ボタン84は、指導者がマウス等でチェックボックスにチェックを入れることにより、初回服用患者用の添付資料のみを表示する設定となり、指導者がマウス等でチェックボックスにチェックを外すことにより、初回服用患者用の添付資料と継続服用患者用の添付資料とを一緒に表示する設定となる。本実施形態において、初回おすすめ表示ボタン84は、初期設定として、チェックボックスのチェックが外れた状態とする。図4および図5に示す添付資料画面8では、初回おすすめ表示ボタン84にチェックが入っているため、AA錠に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている医薬品指導箋のうち、初回服用患者用の指導箋のみが一覧表示領域81に表示されている。表示順変更ボタン85は、一覧表示領域81に表示される添付資料の表示順序の変更指示を受け付けるプルダウン形式のボタンである。表示順変更ボタン85で変更可能な表示順序の種類としては、例えば、印刷頻度順、新着順等が挙げられる。
拡縮ボタン86は、詳細表示領域82に表示される詳細情報の表示を拡大又は縮小する指示入力を受け付けるボタンである。拡縮ボタン86は、拡縮率の選択を受け付けるプルダウン形式のボタンと、マウス等のクリックにより所定の割合の拡大又は縮小の指示入力を受け付ける+−ボタンと、から構成される。指導記録ボタン87は、服薬指導内容を診療情報24に追加して記憶させる指導記録指示の入力指示を受け付けるボタンである。項目ボタン88は、診療情報24のうち服薬指導内容を追加する項目の指定を受け付けるプルダウン形式のボタンであり、SOAP方式の分類である「S」、「O」、「A」、「P」の4つの項目のうちの1つを指定可能に構成されている。印刷ボタン89は、詳細表示領域82に表示されている表示内容の印刷指示の入力を受け付けるボタンである。終了ボタン90は、添付資料画面8の表示を終了させる終了指示の入力を受け付けるボタンである。
添付資料画面8は、医薬品タブ91と、生活指導タブ92と、運動療法タブ93と、疾病タブ94と、その他タブ95と、印刷履歴タブ95と、を有する。医薬品タブ91は、表示バー97に表示される薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている複数の添付資料のうち、医薬品指導箋を表示するタブである。生活指導タブ92は、表示バー97に表示される薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている複数の添付資料のうち、生活指導指導箋を表示するタブである。運動療法タブ93は、表示バー97に表示される薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている複数の添付資料のうち、運動療法指導箋を表示するタブである。疾病タブ94は、表示バー97に表示される薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている複数の添付資料のうち、疾病指導箋を表示するタブである。その他タブ95は、表示バー97に表示される薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている複数の添付資料のうち、医薬品指導箋、生活指導指導箋、運動療法指導箋、および疾病指導箋以外の添付資料を表示するタブである。印刷履歴タブ96は、出力装置50により出力された添付資料の履歴を表示するタブである。なお、これらのタブ91〜96により切り替えられる各表示画面は、何れも図4に示す添付資料画面8と同様の構成であることが好ましい。
本発明では、D018において、PC30が添付資料画面8を表示する際に、図4および図5に示すように、医薬品タブ91がアクティブに表示されることが好ましい。この場合、服薬指導支援装置10は、D014において、D008で受信した薬名に関連付けて記憶されている添付資料のうち医薬品指導箋のみを添付資料記憶部15から取得し、D016において、取得した医薬品指導箋をPC30へ送信することが好ましい。なお、服薬指導支援装置10は、D014において、D008で受信した薬名に関連付けて記憶されている全ての添付資料を取得しても良い。また、この場合、服薬指導支援装置10は、D016において、D014で取得した添付資料のうち医薬品指導箋のみをPC30へ送信しても良いし、D014で取得した全ての添付資料をPC30へ送信しても良い。また、添付資料画面8における各構成要素の配置および構成は、図4および図5に示す態様に限定されない。また、D018において、PC30が添付資料画面8を表示する際に、医薬品タブ91以外のタブ92〜96がアクティブに表示されていても良い。
指導者が入力装置38を介して、一覧表示領域81に表示されている添付資料のうち1の添付資料の選択操作を行うと(D020)、PC30は、選択された添付資料を特定する情報を含む選択指示を服薬指導支援装置10へ送信する(D022)。服薬指導支援装置10は、PC30から選択指示を受信すると、添付資料記憶部15に記憶されている当該選択された添付資料の詳細情報を取得し(D024)、当該詳細情報をPC30へ送信する(D026)。PC30は、受信した詳細情報を、添付資料画面8の詳細表示領域82に表示する(D028)。例えば、図5に示すように、指導者が一覧表示領域81に表示されている「AA錠を服用される方へ」を選択操作した場合(D020)、PC30は、「AA錠を服用される方へ」の添付資料を特定する情報を含む選択指示を服薬指導支援装置10へ送信する(D022)。PC30は、服薬指導支援装置10から「AA錠を服用される方へ」の添付資料の詳細情報を受信し(D026)、詳細表示領域82に表示する(D028)。
指導者が入力装置38を介して印刷ボタン89を選択操作すると(D030)、PC30は、印刷指示を服薬指導支援装置10へ送信する(D032)。そして、服薬指導支援装置10は、詳細表示領域82に表示されている表示内容を出力装置50で印刷するために必要なデータおよび印刷指示を出力装置50に送信する(D034)。出力装置50は、服薬指導支援装置10から印刷指示を受信すると、印刷を実行し、図6に示す印刷結果9を出力する(D036)。なお、本発明においては、詳細表示領域82に表示されている表示内容に基づく印刷結果であれば、図6に示す印刷結果9に限定されない。
指導者が入力装置38を介して指導記録ボタン87を選択操作すると(D038)、PC30は、指導記録指示を服薬指導支援装置10へ送信する(D040)。服薬指導支援装置10は、出力装置50に印刷させた添付資料を特定する指導履歴情報を、服薬指導内容として、診療情報24に追加して医療情報記憶部20に記憶させる(D042)。より具体的には、服薬指導支援装置10は、診療情報24のうち、項目ボタン88により指定された項目の領域に、指導履歴情報を追加して記憶させる。図5に示す添付資料画面8では、項目ボタン88によりPの項目が指定されているため、服薬指導支援装置10は、D042において、診療情報24のうちPの項目の領域に、指導履歴情報を追加して記憶させる。このように診療情報24に追加して記憶された指導履歴情報は、次回の診察時に当該診療情報24が医療情報画面6に表示される際に、過去カルテ表示領域62のPの項目の領域に[服薬指導]として表示される(図3参照)。なお、過去カルテ表示領域62における指導履歴情報の表示方法は、図3に示す形態に限定されず、服薬指導内容が認識可能な形態で表示されていれば良い。
指導者が入力装置38を介して終了ボタン90を選択操作すると(D044)、PC30は、終了指示を服薬指導支援装置10へ送信し(D046)、本処理を終了する。これにより、服薬指導支援装置10は、患者が処方された1の薬名に関連付けられた複数の添付資料を表示装置36に一覧表示し、さらに、一覧表示された添付資料のうち少なくとも1の添付資料を出力装置50に出力することができるため、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことができる。
(服薬指導支援装置10の服薬指導支援処理)
次に、服薬指導支援装置10が実行する服薬指導支援処理について詳細に説明する。
図7は、服薬指導支援装置10の服薬指導支援処理を示すフローチャートを示す図である。実施形態1において、服薬指導支援装置10の制御部11は、PC30から医療情報画面6の表示指示を受信すると、ROM13に記憶された服薬指導支援プログラム130に従って図7に示す服薬指導支援処理を開始する。
まず、ステップS100(以下、ステップを省略)において、制御部11は、医療情報画面6を表示装置36に表示させる。なお、S100の処理は、図2のD002の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。そして、制御部11は、添付資料の表示指示を受信したか否かを判断する(S102)。なお、制御部11は、PC30から添付資料の表示指示を受信する際に、当該表示指示とともに薬名を受信する。表示指示を受信していない場合(S102:NO)、制御部11は、その他の指示を受信したか否かを判断する(S104)。その他の指示を受信した場合(S104:YES)、制御部11は、受信した指示に応じた処理を実行し(S106)、服薬指導支援処理を終了する。一方、その他の指示を受信していない場合(S104:NO)、制御部11は、S100へ移行する。なお、その他の指示とは、例えば、医療情報画面6の保存ボタン55の入力操作に基づく保存指示や、閉ボタン57の入力操作に基づく終了指示等の各種指示である(図3参照)。また、受信した指示に応じた処理とは、例えば、保存指示に基づきカルテ入力領域に入力された内容を保存する処理や、終了指示に基づき医療情報画面6の表示を終了する処理等の処理である。
添付資料の表示指示を受信した場合(S102:YES)、PC30から当該表示指示とともに受信した薬名に関連付けて記憶されている添付資料を、添付資料記憶部15から取得する(S112)。なお、制御部11は、受信した薬名をRAM14に記憶することが好ましい。そして、制御部11は、取得した添付資料を添付資料画面8の一覧表示領域81に表示させる(S114)。本発明では、制御部11が、S102において添付資料の表示指示を受信してから初めて添付資料画面8を表示させる際には、図4に示すように、医薬品タブ91がアクティブに表示されることが好ましい。よって、制御部11は、PC30から受信した薬名に関連付けて記憶されている添付資料のうち、医薬品指導箋のみを添付資料記憶部15から取得し(S112)、取得した医薬品指導箋をPC30へ送信することが好ましい(S114)。S114の処理は、図2のD016の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。図4の添付資料画面8により示される例では、制御部11は、AA錠を特定する情報を薬名として受信し、AA錠に関連付けられた添付資料を取得する。なお、制御部11は、PC30から受信した薬名に関連付けて添付資料記憶部15に記憶されている全ての添付資料を取得し(S112)、取得した添付資料のうち医薬品指導箋のみをPC30へ送信して一覧表示領域81に表示させても良い(S114)。この場合、制御部11は、S112において添付資料記憶部15から取得した当該全ての添付資料を、RAM14に格納しても良い。
制御部11は、添付資料画面8に一覧表示されている添付資料のうち何れかの添付資料が選択されたか否かを判断する(S116)。より具体的には、制御部11は、指導者により選択された添付資料を特定する情報を含む選択指示を、PC30から受信したか否かを判断する。添付資料が選択されていない場合(S116:NO)、制御部11は、初回服用患者用の添付資料のみを表示させる指示である初回服用患者用表示指示を、PC30から受信したか否かを判断する(S118)。初回服用患者用表示指示は、指導者により添付資料画面8の初回おすすめ表示ボタン84のチェックボックスにチェックが入れられた場合に、PC30から服薬指導支援装置10へ送信される指示である。初回服用患者用表示指示を受信した場合(S118:YES)、制御部11は、添付資料画面8の一覧表示領域81に一覧表示している複数の添付資料のうち、初回服用患者用の添付資料のみを取得し(S120)、S114へ移行する。
初回服用患者用表示指示を受信していない場合(S118:NO)、制御部11は、タブ選択指示をPC30から受信したか否かを判断する(S122)。タブ選択指示は、指導者により、添付資料画面8の医薬品タブ91、生活指導タブ92、運動療法タブ93、疾病タブ94、その他タブ95、および印刷履歴タブ96のうち、何れかのタブが選択された場合に、PC30から服薬指導支援装置10へ送信される指示であり、本発明の「他の種類の添付資料への表示変更指示」に相当する。タブ選択指示は、選択されたタブを特定する情報が含まれていることが好ましい。タブ選択指示を受信した場合(S122:YES)、制御部11は、添付資料画面8に表示されている添付資料に関連付けられた薬名に関連付けられて添付資料記憶部15に記憶されている添付資料のうち、選択されたタブに分類される添付資料のみを取得し(S124)、S114へ移行する。なお、添付資料画面8に表示されている添付資料に関連付けられた薬名とは、添付資料の表示指示とともにPC30から受信した薬名、或いは、後述のS126によりPC30から受信したキーワードに含まれる薬名である。例えば、図4の添付資料画面8において、指導者により生活指導タブ92が選択された場合、制御部11は、生活指導タブ92を特定する情報を含むタブ選択指示をPC30から受信し(S122:YES)、「AA錠」に関連付けられた添付資料のうち、生活指導指導箋のみを取得し(S124)、取得した生活指導指導箋を一覧表示領域81に一覧表示させる(S114)。なお、制御部11が薬名に関連付けられた全ての添付資料を添付資料記憶部15から取得してRAM14に格納した場合(S112)、制御部11は、S124において、RAM14に記憶されている添付資料のうち、選択されたタブに分類される添付資料のみを取得しても良い。
タブ選択指示を受信していない場合(S122:NO)、制御部11は、キーワード入力欄83にキーワードが入力されたか否かを判断する(S126)。より具体的には、制御部11は、指導者により入力装置38を介して入力されたキーワードを、PC30から受信したか否かを判断する。キーワードが入力された場合(S126:YES)、制御部11は、添付資料記憶部15に記憶されている全ての添付資料のうち、入力されたキーワードを含む添付資料を取得し(S128)、S114へ移行する。例えば、1の患者に対してAA錠およびCC錠の2種類の薬が処方されている場合、指導者は、図5に示す添付資料画面8を介してAA錠に関する添付資料を出力装置50に出力させた後、キーワード入力欄83に「CC錠」の少なくとも一部の文字列を入力することにより、CC錠に関する添付資料を添付資料画面8に表示させ、所望のCC錠に関する添付資料を出力装置50に出力させることができる。すなわち、この場合、指導者は、添付資料画面8(図5参照)を介してAA錠に関する添付資料を出力装置50に出力させた後に、医療情報画面6(図3参照)に戻って、改めてCC錠に対応付けて表示されている資料表示ボタン52を入力指示する操作を行う必要がなく、添付資料画面8を介した入力操作のみで、AA錠及びCC錠に関する添付資料の表示および出力を行うことができる。よって、1の患者に対して複数種類の薬が処方された場合であっても、指導者は、キーワード入力欄83を利用することにより、添付資料画面8を介した入力操作のみで複数種類の薬に関する添付資料を表示および出力させることができる。なお、制御部11は、S126においてPC30から受信したキーワードに薬名が含まれる場合、当該薬名をRAM14に記憶しておくことが好ましい。
キーワードが入力されていない場合(S126:NO)、制御部11は、表示順変更指示を受信したか否かを判断する(S130)。表示順変更指示は、指導者により表示順変更ボタン85を介して表示順序の変更指示を受け付けた場合に、PC30から服薬指導支援装置10へ送信される指示である。表示順変更指示には、指導者により指定された表示順序を特定する情報が含まれていることが好ましい。表示順変更指示を受信した場合(S130:YES)、制御部11は、一覧表示領域81に一覧表示させている添付資料の表示順序を、表示順変更指示に基づき特定される表示順序に従って変更し(S132)、S114へ移行する。一方、表示順変更指示を受信していない場合(S130:NO)、制御部11は、S114へ移行する。
添付資料が選択された場合(S116:YES)、制御部11は、選択された添付資料の詳細情報を添付資料記憶部15から取得し(S134)、当該詳細情報を詳細表示領域82に表示させる(S136)。図4および図5の添付資料画面8に示される例では、一覧表示領域81に表示されている「AA錠を服用される方へ」の添付資料が選択され(S116:YES)、「AA錠を服用される方へ」の添付資料の詳細情報が詳細表示領域82に表示されている(S134)。
詳細情報が詳細表示領域82に表示された状態(図5参照)において、制御部11は、PC30から印刷指示を受信したか否かを判断する(S138)。印刷指示を受信していない場合(S138:NO)、制御部11は、S142に移行する。一方、印刷指示を受信した場合(S138:YES)、制御部11は、詳細表示領域82に表示されている表示内容を出力装置50で印刷するために必要なデータおよび印刷指示を、出力装置50に送信する(S140)。詳細表示領域82に表示されている表示内容を出力装置50で印刷するために必要なデータとは、例えば、詳細表示領域82に表示されている詳細情報および印刷設定等のデータである。
そして、制御部11は、PC30から指導記録指示を受信したか否かを判断する(S142)。指導記録指示を受信していない場合(S142:NO)、制御部11は、S146に移行する。一方、指導記録指示を受信した場合(S142:YES)、制御部11は、指導履歴情報を保健指導内容として、診療情報24に追加して記憶させる(S144)。なお、S144の処理は、図2のD042の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。例えば、図5の添付資料画面8において、指導者は、出力装置50において図6に示す印刷結果9を出力し(S140)、指導記録ボタン87の入力操作を行った場合(S142:YES)、「AA錠を服用される方へ」の添付資料を特定する指導履歴情報が、診療情報24のうちPの項目に追加して記憶される。
そして、制御部11は、PC30から終了指示を受信したか否か判断する(S146)。終了指示を受信した場合(S146:YES)、制御部11は、服薬指導支援処理を終了する。一方、終了指示を受信していない場合(S146:NO)、制御部11は、S116へ移行する。
(PC30の服薬指導支援処理)
次に、PC30が実行する服薬指導支援処理について詳細に説明する。
図8は、PC30の服薬指導支援処理を示すフローチャートを示す図である。なお、PC30の制御部32は、入力装置38から医療情報画面6(図3参照)の表示指示の入力を受け付けることにより、図8に示す服薬指導支援処理を開始する。
まず、制御部32は、服薬指導支援装置10から受信した医療情報画面6を表示させるための表示データに基づき、表示装置36に医療情報画面6を表示させる(S300)。なお、S300の処理は、図2のD004の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。そして、制御部32は、指導者による資料表示ボタン52の入力を受け付けたか否かを判断する(S302)。資料表示ボタン52の入力を受け付けていない場合(S302:NO)、制御部32は、その他の入力を受け付けたか否かを判断する(S304)。その他の入力を受け付けた場合(S304:YES)、制御部32は、入力に応じた処理を実行し(S306)、服薬指導支援処理を終了する。一方、その他の入力を受け付けていない場合(S304:NO)、制御部32は、S300へ移行する。なお、その他の入力とは、例えば、医療情報画面6の保存ボタン55の入力や閉ボタン57の入力等の各種入力である(図3参照)。また、入力に応じた処理とは、例えば、保存ボタン55の入力に応じて保存指示を服薬指導支援装置10へ送信する処理や、閉ボタン57の入力に応じて終了指示を服薬指導支援装置10へ送信する処理等の処理である。
資料表示ボタン52の入力を受け付けた場合(S302:YES)、制御部32は、添付資料の表示指示を服薬指導支援装置10へ送信する(S308)。そして、制御部32は、服薬指導支援装置10から添付資料を受信し(S310)、当該添付資料を添付資料画面8の一覧表示領域81(図4参照)に表示する(S312)。より具体的には、制御部32は、添付資料を一覧表示領域81に一覧表示させるための表示データを、服薬指導支援装置10から受信し(S310)、当該表示データに基づき添付資料を一覧表示領域81に配置した添付資料画面8を表示装置36に表示する(S312)。なお、当該表示データは、取得された添付資料、表示順序、添付資料画面8のテンプレート等に基づき作成されるデータであることが好ましい。また、添付資料画面8のテンプレートは、記憶部34に記憶されていても良い。この場合、S312において、制御部32は、添付資料画面8のテンプレートを除く表示データを受信し、記憶部34に記憶されている添付資料画面8のテンプレートと当該表示データとに基づき、添付資料を一覧表示領域81に配置した添付資料画面8を表示すれば良い。
そして、制御部32は、一覧表示領域81に表示されている添付資料のうち何れかの添付資料が入力装置38を介して選択されたか否かを判断する(S314)。添付資料が選択されていない場合(S314:NO)、制御部32は、指導者による初回おすすめ表示ボタン84の入力を受け付けたか否かを判断する(S316)。初回おすすめ表示ボタン84の入力を受け付けた場合(S316:YES)、制御部32は、初回服用患者用表示指示を服薬指導支援装置10へ送信し(S318)、S310へ移行する。一方、初回おすすめ表示ボタン84の入力を受け付けていない場合(S316:NO)、制御部32は、指導者により、添付資料画面8の医薬品タブ91、生活指導タブ92、運動療法タブ93、疾病タブ94、その他タブ95、および印刷履歴タブ96のうち、何れかのタブが選択されたか否かを判断する(S320)。タブ91〜96が選択された場合(S320:YES)、制御部32は、選択されたタブを特定する情報を含むタブ選択指示をPC30へ送信し(S322)、S310へ移行する。
タブ91〜96が選択されていない場合(S320:NO)、制御部32は、入力装置38を介して、キーワード入力欄83にキーワードが入力されたか否かを判断する(S324)。キーワードが入力された場合(S324:YES)、制御部32は、入力されたキーワードを服薬指導支援装置10へ送信し(S326)、S310へ移行する。一方、キーワードが入力されていない場合(S324:NO)、制御部32は、指導者により表示順変更ボタン85を介して表示順序の変更指示を受け付けたか否かを判断する(S328)。表示順序の変更指示を受け付けた場合(S328:YES)、制御部32は、表示順変更指示を服薬指導支援装置10へ送信し(S330)、S310へ移行する。一方、表示順序の変更指示を受け付けていない場合(S328:NO)、制御部32は、S310へ移行する。
添付資料が選択された場合(S314:YES)、制御部32は、選択された添付資料を特定する情報を含む選択指示を服薬指導支援装置10へ送信する(S332)。そして、制御部32は、添付資料の詳細情報を服薬指導支援装置10から受信し(S334)、当該詳細情報を添付資料画面8の詳細表示領域82(図5参照)に表示する(S336)。そして、制御部32は、入力装置38を介して印刷ボタン89の入力を受け付けたか否かを判断する(S338)。印刷ボタン89の入力を受け付けていない場合(S338:NO)、制御部32は、S342へ移行する。一方、印刷ボタン89の入力を受け付けた場合(S338:YES)、制御部32は、詳細表示領域82に表示されている添付資料の印刷指示を、服薬指導支援装置10へ送信する(S340)。
そして、制御部32は、入力装置38を介して指導記録ボタン87の入力を受け付けたか否かを判断する(S342)。指導記録ボタン87の入力を受け付けていない場合(S342:NO)、制御部32は、S346へ移行する。一方、指導記録ボタン87の入力を受け付けた場合(S342:YES)、制御部32は、指導記録指示を服薬指導支援装置10へ送信する(S344)。そして、制御部32は、入力装置38を介して終了ボタン90の入力を受け付けたか否かを判断する(S346)。終了ボタン90の入力を受け付けた場合(S346:YES)、制御部32は、服薬指導支援処理を終了する。一方、終了ボタン90の入力を受け付けていない場合(S346:NO)、制御部32は、S314へ移行する。
(出力装置50の動作)
次に、出力装置50の動作について詳細に説明する。
図9は、出力装置50の処理を示すフローチャートを示す図である。なお、出力装置50は、服薬指導支援装置10やPC30等の外部装置から指示を受信することにより、図9に示す処理を開始する。
まず、出力装置50は、印刷指示を受信したか否かを判断する(S500)。印刷指示を受信した場合(S500:YES)、出力装置50は、印刷指示に基づき印刷を行い(S502)、本処理を終了する。一方、印刷指示を受信しない場合(S500:NO)、出力装置50は、本処理を終了する。
本発明の服薬指導支援装置10によれば、患者が処方された1の薬名に関連付けられた複数の添付資料を表示装置36に一覧表示させ(S114)、一覧表示された添付資料のうち少なくとも1の添付資料を出力装置50に出力させるため(S140)、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、医療情報画面6の資料表示ボタン52を介して添付資料の表示指示を受け付けた場合に(S102:YES)、添付資料を一覧表示させる(S114)。このため、指導者は、患者に対して、診察や服薬指導を行うために医療情報画面6を表示した状態で、資料表示ボタン52による簡易な操作により服薬指導のために必要な添付資料を表示することができる。よって、指導者の負荷を軽減し、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、医療情報画面6に表示される薬名に関連付けられた添付資料が記憶されている場合には、当該薬名に資料表示ボタン52が対応付けて表示される(S100)。一方、医療情報画面6に表示される薬名に関連付けられた添付資料が記憶されていない場合には、当該薬名に対応付けられた資料表示ボタン52が表示されない(S100)。よって、指導者は、医療情報画面6から処方された薬の添付資料があるか否かを容易に判断することができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、指導記録ボタン87を介して指導記録指示を受け付けた場合に(S142:YES)、出力装置50に出力させた添付資料を示す情報(指導履歴情報)を服薬指導内容として診療情報24に追加して記憶させる(S144)。このため、指導者は、指導記録ボタン87による簡易な操作を行うだけで、指導履歴情報を服薬指導内容として、診療情報24に追加して記憶させることができる。よって、指導者が患者に対して服薬指導を行った後に別途行っていた服薬指導内容の入力作業を省略することができ、指導者の負荷を軽減し、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、指導履歴情報を服薬指導内容として、診療情報24のうち、添付資料画面8の項目ボタン88を介して指定された項目に追加して記憶させるため(S144)、指導者の負荷を軽減し、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、初回服用患者用表示指示を受信した場合に(S118:YES)、患者が処方された1の薬名に関連付けられた添付資料のうち、初回服用患者用の添付資料のみを表示装置36に表示させる(S120,S114)。このため、指導者は、処方された薬を初めて服用する患者に対して服薬指導を行う場合に、当該患者に適した添付資料を容易に抽出することができ、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、患者が処方された1の薬名に関連付けられた添付資料のうち、1の種類に分類された添付資料を表示装置36に一覧表示させ、タブ選択指示を受信した場合に(S122:YES)、選択されたタブにより特定される種類に分類された添付資料を一覧表示させる(S124,S114)。このため、指導者は、患者に対して服薬指導を行う際に、種類ごとに添付資料の表示を切り替えることができる。よって、指導者は、必要な添付資料を容易に抽出することができ、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、キーワードが入力された場合(S126:YES)、添付資料記憶部15に記憶されている全ての添付資料のうち、入力されたキーワードを含む添付資料を一覧表示させる(S128,S114)。このため、1の患者に対して複数種類の薬が処方された場合であっても、指導者は、異なる種類の薬に関する添付資料を表示させるために、その都度、医療情報画面6(図3参照)に戻って当該薬名に対応付けて表示されている資料表示ボタン52の入力操作を行う必要がなく、例えば、キーワード入力欄83に異なる種類の薬名の少なくとも一部を入力することにより、添付資料画面8を介した入力操作のみで複数種類の薬に関する添付資料を表示および出力させることができる。
[実施形態2]
実施形態2の服薬指導支援システム1aは、患者に対して薬を調剤する薬局等において、薬剤師等により服薬指導が行われる場合に有用なシステムである。
実施形態2に係る服薬指導支援装置10を有する服薬指導支援システム1a(図10を用いて後述する)は、基本的には図1に示す実施形態1に係る服薬指導支援装置10を有する服薬指導支援システム1と同様であるが、実施形態2の服薬指導支援システム1aの医療情報記憶部20aに、診療情報24に代えて調剤情報26が記憶されている点で、実施形態1の服薬指導支援システム1と異なる。なお、実施形態2の服薬指導支援システム1aは、図1〜図9に示す実施形態1の服薬指導支援システム1と同じ符号は同じ意味を有する。実施形態1に係る服薬指導支援装置10が有する効果のうち、実施形態2に係る栄養指導支援装置10に該当する効果については同様の効果を有する。
図10は、実施形態2で服薬指導支援システム1aを説明するブロック図である。図11は、実施形態2でPC30の表示装置36に表示される医療情報画面6aを示す図である。
(服薬指導支援システム1aの構成)
服薬指導支援システム1aは、図10に示すように、服薬指導支援装置10と、医療情報記憶部20aと、PC30と、出力装置50と、インターネット60と、ルータ70と、を備える。医療情報記憶部20a以外の構成は、実施形態1の服薬指導支援システム1と同様の構成のため、詳細な説明を省略する。
医療情報記憶部20aは、患者を特定する患者情報22と、医療情報として当該患者の調剤情報26と、を関連付けて記憶する記憶装置である。調剤情報26とは、薬剤師が行う調剤および服薬指導の内容を記録した情報のことであり、薬歴ともいう。すなわち、医療情報記憶部20aには、薬剤師が調剤した際に薬歴に記入された調剤内容が、調剤情報26として記憶されている。一般に、薬歴は、電子カルテと同様に、問題指向型診療記録に係るSOAP方式に従って、「S」、「O」、「A」、「P」の4つに分類された項目ごとに必要な情報が記録されるものが多い。調剤情報26は、好ましくは、SOAP方式に従って記録されているものである。また、調剤情報26には、服薬指導の内容として、過去に服薬指導として出力装置50により出力された添付資料を特定する指導履歴情報が含まれていることが好ましい。なお、調剤情報26は、PC30が後述の医療情報画面6aに表示された保存ボタン55(図11参照)による保存指示の入力を受け付けた場合のみならず、後述の薬歴入力領域73(図11参照)に入力された内容を所定時間おきに自動的に保存するように構成されていても良い。また、調剤情報26以外の構成は、実施形態1の医療情報記憶部20と同様の構成のため、詳細な説明を省略する。
(服薬指導支援システム1aの動作)
次に、服薬指導支援システム1aの動作の一例について説明する。実施形態2の服薬指導支援システム1aの動作は、実施形態1の服薬指導支援システム1の動作とほぼ同様であるため、図2を参照して説明する。以下では、実施形態1と同様に、PC30を操作する薬剤師等の服薬指導の指導者が、表示装置36に一覧表示された複数の添付資料から選択した1の添付資料を出力装置50に出力させ、当該添付資料を服薬指導内容として記録させる場合の流れを例に挙げて説明する。なお、実施形態2において、指導者がPC30の入力装置38から医療情報画面6a(図11参照)の表示指示の入力を行い、服薬指導支援装置10がPC30から当該表示指示を受信することにより、図2に示すシーケンス図が開始されるものとする。医療情報画面6aの表示指示は、例えば、表示装置36に表示されるアイコンのクリック操作等により入力される。
まず、服薬指導支援装置10は、PC30の表示装置36に医療情報画面6a(図11参照)を表示させる(D002)。より具体的には、服薬指導支援装置10は、医療情報画面6aを表示させるための表示データを取得し、PC30に送信する。なお、医療情報画面6aを表示させるための表示データは、実施形態1の医療情報画面6を表示させるための表示データと同様の構成のため、詳細な説明を省略する。そして、PC30は、服薬指導支援装置10から受信した当該表示データに基づき、医療情報画面6aを表示装置36に表示する(D004)。なお、D004の処理は、実施形態1に係るD004の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図11に示すように、医療情報画面6aは、患者情報表示領域71と、過去薬歴表示領域72と、薬歴入力領域73と、資料表示ボタン52を含む各種ボタンと、を有する。患者情報表示領域71は、医療情報記憶部20aに記憶されている患者情報22の少なくとも一部が表示される領域である。過去薬歴表示領域72は、当該患者に対して過去に調剤された調剤内容が表示される調剤表示領域74と、その調剤の際に患者に指導した指導内容が表示される指導内容表示領域75と、から構成される。薬歴入力領域73は、今回の調剤において薬剤師により入力される領域であり、調剤記録を記入する調剤記録領域76と、患者に指導した指導内容を入力する指導内容記録領域77と、から構成される。指導内容記録領域77は、好ましくは、SOAP方式に従って入力される。医療情報画面6aは、実施形態1と同様に、資料表示ボタン52、栄養指導ボタン54、保存ボタン55、会計ボタン56、閉ボタン57、処方箋印刷ボタン58等の各種ボタンを備える。なお、各種ボタンは、実施形態1の医療情報画面6の各種ボタンと同様の構成のため、詳細な説明を省略する。
医療情報画面6aは、好ましくは、調剤記録領域76に表示される薬名に関連付けられた添付資料が添付資料記憶部15に記憶されている場合に、当該薬名に対応付けて調剤記録領域76に資料表示ボタン52を表示する。一方、医療情報画面6aは、好ましくは、例えば、調剤記録領域76に表示される薬名が示す薬に関する添付資料が製薬会社により発行されていない場合等、当該薬名に関連付けられた添付資料が添付資料記憶部15に記憶されていない場合には、当該薬名に対応付けた資料表示ボタン52を表示しない。図11に示す医療情報画面6aでは、調剤記録領域76に表示されている薬名「AA錠」および「BB」のうち、「AA錠」にのみ資料表示ボタン52が対応付けて表示されている。これは、添付資料記憶部15に、「AA錠」に関連付けられた添付資料が記憶されており、「BB」に関連付けられた添付資料が記憶されていないことを示す。よって、指導者は、医療情報画面6aに資料表示ボタン52が表示されているか否かを確認するだけで、処方された薬の添付資料があるか否かを容易に判断することができ、より効率的に服薬指導を行うことができる。なお、医療情報画面6aにおける各構成要素の配置および構成は、図11に示す態様に限定されない。
D006〜D036の処理を実行し、指導者が入力装置38を介して指導記録ボタン87を選択操作すると(D038)、PC30は、指導記録指示を服薬指導支援装置10へ送信する(D040)。服薬指導支援装置10は、出力装置50に印刷させた添付資料を特定する指導履歴情報を、服薬指導内容として、調剤情報26に追加して医療情報記憶部20aに記憶させる(D042)。より具体的には、服薬指導支援装置10は、調剤情報26のうち、項目ボタン88により指定された項目の領域に、指導履歴情報を追加して記憶させる。このように調剤情報26に追加して記憶された指導履歴情報は、次回の診察時に当該調剤情報26が医療情報画面6に表示される際に、過去薬歴表示領域72のPの項目の領域に[服薬指導]として表示される(図11参照)。なお、過去薬歴表示領域72における指導履歴情報の表示方法は、図11に示す形態に限定されず、服薬指導内容が認識可能な形態で表示されていれば良い。そして、指導者が入力装置38を介して終了ボタン90を選択操作すると(D044)、PC30は、終了指示を服薬指導支援装置10へ送信し(D046)、本処理を終了する。なお、D006〜D040およびD044〜D046の処理は、実施形態1に係るD006〜D040およびD044〜D046の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(服薬指導支援装置10の服薬指導支援処理)
次に、実施形態2に係る服薬指導支援装置10の服薬指導支援処理について説明する。実施形態2に係る服薬指導支援装置10の服薬指導支援処理は、実施形態1に係る服薬指導支援装置10の服薬指導支援処理とほぼ同様であるため、図7を参照して説明する。実施形態2において、服薬指導支援装置10の制御部11は、PC30から医療情報画面6aの表示指示を受信すると、ROM13に記憶された服薬指導支援プログラム130に従って図7に示す服薬指導支援処理を開始する。
制御部11は、S100において、医療情報画面6aを表示装置36に表示させる。なお、このS100の処理は、上述の実施形態2に係るD002の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。そして、制御部11は、S102〜S140の処理を実行し、指導記録指示をPC30から受信したか否かを判断する(S142)。指導記録指示を受信していない場合(S142:NO)、制御部11は、S146の処理を実行し、服薬指導支援処理を終了する。一方、指導記録指示を受信した場合(S142:YES)、制御部11は、指導履歴情報を保健指導内容として、調剤情報26に追加して記憶させ(S144)、S146の処理を実行して、服薬指導支援処理を終了する。なお、このS144の処理は、上述の実施形態2に係るD042の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、S102〜S140、およびS146の処理は、実施形態1に係るS102〜S140、およびS146の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、PC30および出力装置50の処理は、実施形態1に係るPC30の服薬指導支援処理(図8参照)および出力装置50の処理(図9参照)と同様であるため、詳細な説明を省略する。
制御部11は、S144において、S100で医療情報画面6(図3参照)を表示させている場合(実施形態1)は、指導履歴情報を診療情報24に追加して記憶させ、S100で医療情報画面6a(図11参照)を表示させている場合(実施形態2)は、指導履歴情報を調剤情報26に追加して記憶させるよう制御することが好ましい。このように制御することにより、服薬指導支援装置10は、実施形態1の服薬指導支援システム1(病院用システム)および実施形態2の服薬指導支援システム1a(薬局用システム)のいずれのシステムにも導入可能となる。このため、病院用および薬局用に服薬指導支援装置10をそれぞれ構築する必要がなく、服薬指導支援装置10を導入する際の利便性が向上する。
本発明の服薬指導支援装置10によれば、医療情報画面6aの資料表示ボタン52を介して添付資料の表示指示を受け付けた場合に(S102:YES)、添付資料を一覧表示させる(S114)。このため、指導者は、患者に対して、診察や服薬指導を行うために医療情報画面6aを表示した状態で、資料表示ボタン52による簡易な操作により服薬指導のために必要な添付資料を表示することができる。よって、指導者の負荷を軽減し、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、医療情報画面6aに表示される薬名に関連付けられた添付資料が記憶されている場合には、当該薬名に資料表示ボタン52が対応付けて表示される(S100)。一方、医療情報画面6aに表示される薬名に関連付けられた添付資料が記憶されていない場合には、当該薬名に対応付けられた資料表示ボタン52が表示されない(S100)。よって、指導者は、医療情報画面6aから処方された薬の添付資料があるか否かを容易に判断することができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、指導記録ボタン87を介して指導記録指示を受け付けた場合に(S142:YES)、出力装置50に出力させた添付資料を示す情報(指導履歴情報)を服薬指導内容として調剤情報26に追加して記憶させる(S144)。このため、指導者は、指導記録ボタン87による簡易な操作を行うだけで、指導履歴情報を服薬指導内容として、調剤情報26に追加して記憶させることができる。よって、指導者が患者に対して服薬指導を行った後に別途行っていた服薬指導内容の入力作業を省略することができ、指導者の負荷を軽減し、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、指導履歴情報を服薬指導内容として、調剤情報26のうち、添付資料画面8の項目ボタン88を介して指定された項目に追加して記憶させるため(S144)、指導者の負荷を軽減し、より効率的に服薬指導を行うことができる。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、医療情報記憶部20,20a(図1、図10参照)は、インターネット60を介して服薬指導支援装置10と接続されているため、例えば、従来から導入されている電子カルテシステムや薬歴管理システム等が備える診療情報24(図1参照)又は調剤情報26(図10参照)を含む医療情報を記憶した既存のデータベースを、本発明の医療情報記憶部20,20aとして用いることができる。すなわち、膨大なデータ量の患者情報22および医療情報24,26を新たに服薬指導支援装置10内に格納する必要がなく、既存のデータベースを用いることができるため、服薬指導支援装置10を導入する際の利便性が向上する。
また、本発明の服薬指導支援装置10によれば、S100において、PC30から医療情報画面6の表示指示を受信した場合に、医療情報画面6を表示装置36に表示させ(実施形態1)、PC30から医療情報画面6aの表示指示を受信した場合に、医療情報画面6aを表示装置36に表示させる(実施形態2)。このようにすると、実施形態1の服薬指導支援システム1(病院用システム)および実施形態2の服薬指導支援システム1a(薬局用システム)として、服薬指導支援装置10をそれぞれ構築する必要がなく、服薬指導支援装置10を導入する際の利便性が向上する。
上記実施形態において、S100を実行する制御部11は、医療情報表示制御手段の一例である。S114を実行する制御部11は、一覧表示制御手段、一覧表示制御工程、および一覧表示制御機能の一例である。S140を実行する制御部11は、出力制御手段、出力制御工程、および出力制御機能の一例である。S144を実行する制御部11は、記憶制御手段の一例である。制御部11は、コンピュータの一例である。
なお、本発明の「一覧表示制御手段」とは、服薬指導の指示を受け付けた場合に、ROM13に格納された服薬指導支援プログラム130を読み込み、一覧表示制御機能を実行するCPU(制御部11)をいう。本発明の「出力制御手段」とは、ROM13に格納された服薬指導支援プログラム130に従い、出力制御機能を実行するCPU(制御部11)をいう。本発明の「医療情報表示制御手段」とは、ROM13に格納された服薬指導支援プログラム130に従い、医療情報画面6,6aを表示装置36に表示させる機能を実行するCPU(制御部11)をいう。本発明の「記憶制御手段」とは、ROM13に格納された服薬指導支援プログラム130に従い、医療情報記憶部20,20aに服薬指導内容を医療情報に追加して記憶させる機能を実行するCPU(制御部11)をいう。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能である。例えば、下記に示すような変形実施も可能である。
(1)上記の実施形態において、出力装置50はプリンタとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。出力装置50は、表示装置36に表示された表示内容に基づく情報を表示する携帯端末やPCであっても良い。このようにすると、例えば、患者自身が所有する携帯端末やPCに、指導者により選択された添付資料を表示させることができ、利便性が高くなる。近年では、製薬会社は、薬の添付資料として、当該薬の飲み方を説明するための動画を提供する場合がある。このような場合においては、例えば、患者自身が所有する携帯端末やPCを出力装置50とすることにより、薬の飲み方を説明する動画を携帯端末やPCで再生することができる。よって、指導者は、添付資料が動画等で構成されている場合であっても、患者に対して適切な服薬指導を行うことができる。
(2)上述の実施形態において、医療情報記憶部20,20aは、インターネット60を介して服薬指導支援装置10と接続されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、服薬指導支援装置10が医療情報記憶部20,20aを備えていても良い。すなわち、服薬指導支援装置10の制御部11は、バス18を介して、医療情報記憶部20,20aに記憶されている各種情報を取得したり、医療情報記憶部20,20aに各種情報を格納することができる。
(3)上述の実施形態において、添付資料記憶部15は、服薬指導支援装置10に備えられ、バス18を介して制御部11と接続されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。添付資料記憶部15は、インターネット60を介して服薬指導支援装置10と接続されていても良い。すなわち、服薬指導支援装置10の制御部11は、インターネット60を介して、添付資料記憶部15に記憶されている各種情報を取得することができる。
(4)上述の実施形態において、医療情報画面6,6aは、表示されている薬名に関連付けられた添付資料が添付資料記憶部15に記憶されていない場合に、当該薬名に対応付けた資料表示ボタン52を表示しない構成を採っていたが、本発明はこれに限定されるものではない。医療情報画面6,6aは、表示されている薬名に関連付けられた添付資料が添付資料記憶部15に記憶されていない場合にも、当該薬名に対応付けた資料表示ボタン52を表示しても良い。この場合、添付資料が記憶されていない薬名に対応付けた資料表示ボタン52が指導者により操作された際には、例えば、エラー表示を行う等、添付資料がない旨を示す表示を行うことが好ましい。このようにすると、指導者は、添付資料がない旨を示す表示を確認することにより、処方された薬の添付資料がない旨を容易に判断することができる。また、医療情報画面6,6aは、例えば、資料表示ボタン52の表示色を異ならせる等、添付資料が記憶されていない薬名に対応付けた資料表示ボタン52と、添付資料が記憶されている薬名に対応付けた資料表示ボタン52と、が異なる態様で表示されていても良い。このようにすると、指導者は、医療情報画面6,6aに表示されている資料表示ボタン52の態様を確認するだけで、処方された薬の添付資料があるか否かを容易に判断することができる。
(5)上述の実施形態において、服薬指導支援装置10の制御部11は、PC30からキーワードを受信すると(S126:YES)、添付資料記憶部15に記憶されている全ての添付資料のうち、入力されたキーワードを含む添付資料を取得して(S128)、添付資料画面8に一覧表示させていたが(S114)、本発明はこれに限定されるものではない。服薬指導支援装置10の制御部11は、PC30からキーワードを受信すると(S126:YES)、添付資料画面8の一覧表示領域81に表示されている添付資料のうち、入力されたキーワードを含む添付資料を取得して(S128)、添付資料画面8に一覧表示させても良い。このようにすると、服薬指導支援装置10は、添付資料画面8の一覧表示領域81に表示されている複数の添付資料から、キーワードを含む添付資料のみを抽出して表示させることができる。よって、指導者は、キーワードを入力することにより、一覧表示されている複数の添付資料から所望の添付資料を容易に抽出することができる。
(6)上述の実施形態において、服薬指導支援装置10は、初回おすすめ表示ボタン84の入力に応じて、添付資料画面8に、初回服用患者用の添付資料のみを表示させるか、或いは、初回服用患者用の添付資料および継続服用患者用の添付資料を表示させるかを切り替えていたが(S118,S120)、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、添付資料画面8は、初回おすすめ表示ボタン84を備えなくても良い。この場合、服薬指導支援装置10の制御部11は、図7のS118〜S120を省略して、服薬指導支援処理(図7)を実行すれば良い。また、服薬指導支援装置10の制御部11は、図7のS112を実行した後に、診療情報24又は調剤情報26に基づき、PC30から添付資料の表示指示とともに受信した薬名が示す薬が初回服用か否かを判断しても良い。この判断により初回服用であると判断された場合、制御部11は、図7のS114において、S112で取得した添付資料のうち、初回服用患者用の添付資料のみを一覧表示させても良い。また、初回服用でないと判断された場合、制御部11は、S114において、S112で取得した添付資料のうち、初回服用患者用の添付資料以外の添付資料を一覧表示させても良い。このようにすると、服薬指導対象の患者が当該薬を服用したことがあるか否かに応じて、初回服用患者用の添付資料又は継続服用患者用の添付資料のいずれか一方を表示させることができる。よって、指導者は、患者に対して効率的かつ容易に、適切な服薬指導を行うことができる。
(7)上述の実施形態において、添付資料画面8は、医薬品タブ91と、生活指導タブ92と、運動療法タブ93と、疾病タブ94と、その他タブ95と、印刷履歴タブ96と、を有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのタブ91〜96を有さなくても良い。この場合、添付資料画面8には、添付資料の種類(医薬品指導箋、生活指導指導箋、運動療法指導箋、疾病指導箋等)に関わらず、患者が処方された薬名に関連付けた全ての添付資料のうち少なくとも一部が一覧表示される。すなわち、服薬指導支援装置10の制御部11は、図7のS122〜S124を省略して、服薬指導支援処理(図7)を実行すれば良い。
(8)上述の実施形態において、添付資料画面8は、表示順変更ボタン85を備えていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示順変更ボタン85を備えていなくても良い。この場合、服薬指導支援装置10の制御部11は、図7のS130〜S132を省略して、服薬指導支援処理(図7)を実行すればよい。
(9)上述の実施形態において、服薬指導支援装置10の制御部11は、PC30から添付資料の表示指示とともに薬名を受信していたが(図7のS102)、本発明はこれに限定されるものではない。制御部11は、指導者が入力装置38を介して入力した薬名をPC30から受信しても良い。
(10)上述の実施形態において、添付資料画面8は、指導記録ボタン87を備えていたが(図4、図5参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、指導記録ボタン87を備えなくても良い。この場合、服薬指導支援装置10の制御部11は、図7のS142〜S144を省略して、服薬指導支援処理(図7参照)を実行すれば良い。また、添付資料画面8は、項目ボタン88を備えていたが(図4、図5参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、項目ボタン88を備えなくても良い。
(11)上述の実施形態において、添付資料記憶部15は、薬名に関連付けて添付資料を記憶していたが、本発明はこれに限定されるものではない。添付資料記憶部15は、病名に関連付けて添付資料を記憶していても良い。