JP2020144821A - 画像表示システム、画像表示方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】広告等に用いられる画像の表示の効果をより向上させることが可能な画像表示システムを提供すること。【解決手段】画像を配信する画像配信装置10から端末装置30が画像を受信する画像表示システムであって、前記画像配信装置は、透明な領域を有する第1の画像データと、前記第1の画像データと対応付けられた第2の画像データの登録を受け付ける配信画像受付部15と、前記配信画像受付部が受け付けた前記第1の画像データと前記第2の画像データを前記端末装置に送信する配信部12と、を有し、前記端末装置は、前記画像配信装置から前記第1の画像データと前記第2の画像データを取得する取得部39と、前記取得部が取得した前記第1の画像データと前記第2の画像データを重ねて画面に表示する表示部40と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、画像表示システム、画像表示方法、及びプログラムに関する。
Webページに設けられた広告枠に広告主が広告を表示させる配信型のディスプレイ広告が知られている。広告主は様々なWebサイトが提供する広告枠に製品やサービスの広告を表示させることができる。広告枠に表示された製品やサービスに興味を持った閲覧者は広告枠をクリック(又はタップ)するので、広告主は閲覧者を自社のWebサイトに呼び込むことができる。
広告主としては閲覧者が広告をクリックする頻度を向上させたいが、1つのWebページに掲載される広告の数は増大傾向にあり、広告主は閲覧者の注意を引きつける表示方法を工夫している(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、動画広告を配信することで広告の効果(クリック率)を高める技術について開示されている。人は動く物に視線を奪われやすいという傾向があるため、広告の注目度を高め広告の効果を向上させることができる。
しかしながら、動画では時系列に映像が移り変わるだけであり、閲覧者が興味を持つことが期待される態様で動画を表示することができない。したがって、必ずしもクリック率を向上させることができるとは限らなかった。
本発明は、上記課題に鑑み、広告等に用いられる画像の表示の効果をより向上させることが可能な画像表示システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、画像を配信する画像配信装置から端末装置が画像を受信する画像表示システムであって、前記画像配信装置は、透明な領域を有する第1の画像データと、前記第1の画像データと対応付けられた第2の画像データの登録を受け付ける配信画像受付部と、前記配信画像受付部が受け付けた前記第1の画像データと前記第2の画像データを前記端末装置に送信する配信部と、を有し、
前記端末装置は、前記画像配信装置から前記第1の画像データと前記第2の画像データを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第1の画像データと前記第2の画像データを重ねて画面に表示する表示部と、を有することを特徴とする。
広告等に用いられる画像の表示の効果をより向上させることが可能な画像表示システムを提供することができる。
広角画像の一例として全天球画像について説明する図の一例である。 画像表示システムの概略を説明する図である。 背景画像に重ねて表示される全天球画像を説明する図の一例である。 画像表示システムの一例の構成図である。 コンピュータシステムの一例のハードウェア構成図である。 端末装置の一例のハードウェア構成図である。 全天球カメラの一例の使用イメージ図である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 閲覧者の視線を説明する図の一例である。 所定領域情報と所定領域画像の関係の一例を示した図である。 Webページが使用する情報を模式的に説明する図の一例である。 端末装置、広告主Webサーバ、パートナーサイトWebサーバ、画像配信装置、SSP及びDSPの機能をブロック状に示す一例の機能ブロック図である。 配信画像受付部と画像登録端末の機能をブロック状に示す一例の機能ブロック図である。 画像登録端末のディスプレイに表示された一例の配信画像登録画面を示す図である。 画像表示システムが広告として表示される全天球画像を配信する手順を説明する一例のシーケンス図である。 端末装置が配信画像を表示する手順を示す一例のフローチャート図である。 背景画像と全天球画像を重ね合わせた場合に広告枠に表示される一例の画像を示す図である。 端末装置に表示された広告枠における背景画像と全天球画像の表示例を示す図である。 広告データが配信されるいくつかの形態を示す図である。 ターンテーブル型の広告について説明する図の一例である。 仮想的なカメラにオブジェクトを透視投影変換する様子を模式的に示す図である。 ある角度で広告枠に表示された一例のターンテーブル型広告を示す図である。 角度変更画像及び全天球画像の一例を示す図である。 画像登録端末のディスプレイに表示された一例の配信画像登録画面を示す図である。 端末装置が全天球画像に角度変更画像を重ねる処理を説明する図である。 端末装置が全天球画像に角度変更画像を重ねて表示する手順を示す一例のフローチャート図である。 端末装置に表示された広告枠における角度変更画像と全天球画像の表示例を示す図である。
以下、本発明を実施するための方法の一例として画像表示システムと画像表示システムが行う画像表示方法について説明する。
<本実施形態の画像表示システムの概略>
図1は、広角画像の一例として全天球画像6について説明する図の一例である。図1(a)は、3次元の立体球CSで表された全天球画像6を示し、図1(b)は正距円筒射影図法で表された画像(以下、「正距円筒射影画像」という)である全天球画像6を示す。全天球カメラで生成された全天球画像6は図1(b)のような正距円筒射影画像が立体球CSに張り合わされた三次元の構造を有している。仮想カメラICは閲覧者の視点に対応し、図1(a)では全天球画像6の中心に視点がある。閲覧者は仮想カメラICを通るX軸、Y軸、Z軸を中心とする3軸の回転を行わせて、全天球画像6の任意の領域を所定領域画像Qとして端末装置のディスプレイ上に表示させることができる。
図2は、本実施形態の画像表示システム100の概略を説明する図である。本実施形態では第三者配信により配信される広告に全天球画像6を用いる画像表示システム100について説明する。第三者配信とは、媒体社が保有しているサーバでなく広告代理店などが保有するサーバから媒体に広告を配信する仕組みである。第三者配信サーバは広告の配信頻度などのコントロールや広告の効果の計測等を行う。図2では画像配信装置10が第三者配信サーバに相当する。
(S1)端末装置30は広告枠7(広告を表示する表示枠)を有するWebページをブラウザ8等で開くと、この端末装置30に広告を表示したいと考えるDSP20(Demand−Side Platform)に通知される。端末装置30はこのDSP20に広告を要求する。
(S2)DSP20は画像配信装置10に広告を要求する。
(S3)画像配信装置10は広告要求を記憶しておき、自機に端末装置30がアクセスするためのアクセス情報2を生成してDSP20に送信する。
(S4)DSP20は受信したアクセス情報2を端末装置30に送信する。
(S5)端末装置30はアクセス情報2に基づいて画像配信装置10に対し広告データを要求する。
(S6)画像配信装置10はアクセス情報2で要求された広告データ(全天球画像6、背景画像B等)を端末装置30に送信する。
(S7)端末装置30は広告データを受信して、端末装置30で動作するブラウザ8が背景画像Bに全天球画像6を重ねて広告枠7に表示する。
図3を用いて、背景画像Bに重ねて表示される全天球画像6について説明する。図3は、背景画像Bに重ねて表示される全天球画像6の概略を説明する図である。図3(a)は全天球画像6(第1の画像データの一例)の一例であり、図3(b)は背景画像B(第2の画像データの一例)の一例である。実施例1において、全天球画像6は2つのタイプに分けられる。1つ目のタイプは、全天球画像は360度(4πラジアン)画像の透明レイヤに不透明領域6aが形成された画像である。2つ目のタイプは360度画像の一部に透明領域が設けられた画像である。この2つ目のタイプは、例えば、後述する全天球カメラ9で撮像された、周囲360度(4πラジアン)が撮像されている画像の一部に透明領域が形成された画像である。このいずれのタイプの画像でも、図のように矩形で表す場合には正距円筒射影図法など球を平面で表す図法で表示される。したがって、図3(a)は水平方向に360度の幅があり、垂直方向に180度の高さがある。なお、点線は説明のためのものであり、背景画像Bと同じ大きさを示す。全天球画像6は広告枠7のサイズよりも大きい。
図3(b)に示す背景画像Bは、広告枠7と同程度の大きさであり、そのサイズは正距円筒射影画像よりも小さい。つまり、背景画像Bは常に全体が広告枠7に表示された状態であり、背景画像Bに重なった全天球画像6の一部(図1の所定領域画像)が広告枠7に表示される。
そして、全天球画像6は透明レイヤに不透明領域6aが合成された構造を有している。換言すると全天球画像6は全体的に透明だが一部が不透明になっている。図3(a)の不透明領域6aはただの円形だが、不透明領域6aには任意のコンテンツ(画像や文字など)が配置される。このような全天球画像6と背景画像Bがそれぞれ端末装置30に配信される。
図3(c)(d)は端末装置30が広告枠7に表示する画像を示している。図3(c)に示すように、端末装置30は背景画像Bに全天球画像6を重ねて表示する。全天球画像6が全体的に透明なので、背景画像Bに不透明領域6aのみが重なって表示される。全天球画像6は広告枠7及び背景画像Bよりも大きいので、図3(c)では右端の1つの不透明領域6aが表示範囲外である。
閲覧者は全天球画像6を上下左右に回転させて、広告枠7に表示されていない範囲を表示させることができる。図3(d)は閲覧者から見て右から左方向に全天球画像6が回転(移動)された状態を示す。背景画像Bに変更はないが、広告枠7に表示される(所定領域Tとして画角に入る)不透明領域6aが右から左方向に移動している。そのため、図3(d)では左端の1つの不透明領域6aが表示範囲外である。これにより、例えば、コンテンツがゲームなどのキャラクターである場合、背景画像Bの中を移動している(歩いている)ように見える。
このように、本実施例の画像表示システム100は、上下左右に回転させることができる全天球画像6の一部を不透明にして、背景画像Bと重ねることで、単に全天球画像6が回転するだけでなく、背景に対し動きがある画像閲覧体験を提供できる。
従来、全天球画像6を用いて例えばゲームなどのキャラクターに動きを与えようとする場合、デザイナーが背景画像Bを正距円射影筒図法で作成してキャラクターを配置するという作業が必要であったが、背景画像Bを正距円筒射影図法で作成するには時間と労力が必要となるという不都合があった。これに対し、本実施例では背景画像Bを平面画像で用意し、キャラクターを配置した全天球画像6を重ねることで、キャラクターに動きをもたらすことができる。閲覧者から見ると自分の操作でキャラクターが動くのでインタラクティブ性が向上し、広告としての画像の表示の効果を高めることができる。
例えば、キャラクターの初期位置では背景画像Bに描画されている仲間の近くにキャラクターがいるように見せ、全天球画像6が回転(移動)するとキャラクターが背景画像Bに対し動いて、キャラクターが背景画像Bに描画されている敵の近くにいるように見せることなども可能であり、これまでにない画像の表現が可能になる。
なお、全天球画像6は、360度(4πラジアン)の透明レイヤに不透明領域6aが形成された画像の一例であり、その他に、後述するように図18(a)のように全天球カメラで撮像されることで得られた撮像画像の一例であってもよい。広告枠7に収まらない広角な画像であれば、全天球画像6ではなく通常の平面画像であってもよい。また、広告の効果とは、少なくとも注目させることであるが、更に閲覧者がクリック(又はタップ)することを効果と称してもよい。
<用語について>
第1の画像データと第2の画像データが対応付けられるとは、両者が同じ端末装置30に配信されることをいう。1つの第1の画像データに複数の第2の画像データが対応付けられてもよいし、1つの第2の画像データに複数の第1の画像データが対応付けられてもよい。
また、透明とは、完全に透明な場合だけでなく、半透明の場合を含んでよい。
第1の画像データと第2の画像データが重ねられる場合は、透明な領域を有する第1の画像データが閲覧者から見て手前で、第2の画像データが後ろになる。その他、重ねる際の相対位置、切り取りの有無、などは任意でよい。
また、画像は表示枠に限らず画面(ディスプレイ)の全体に画像が表示されてもよい。
<システム構成例>
図4は、画像表示システム100の概略的な構成図の一例である。画像表示システム100は、ネットワークNを介して通信可能な端末装置30、画像配信装置10、DSP20、SSP(Supply Side Platform)50、パートナーサイトWebサーバ60、及び、広告主Webサーバ70を有している。
ネットワークNは、端末装置30が設置されている施設などに構築されているLAN、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。ネットワークNが複数のLANを有する場合、ネットワークNはWANやインターネットと呼ばれる。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、端末装置30が直接、公衆回線網に接続する場合は、LANを介さずにプロバイダネットワークに接続することができる。
端末装置30は、本実施形態においてクライアント端末として動作する情報処理装置である。端末装置30ではブラウザソフト又はこれと同等の機能を有するアプリケーションソフトウェアが動作しており、端末装置30が要求したWebページをパートナーサイトWebサーバ60から受信してディスプレイに表示させる。
端末装置30は、例えばPC(Personal Computer)、タブレット装置、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機、ナビゲーション端末、ウェアラブルPCなどであるが、Webページを表示させることができればよい。例えば、プリンターがWebページを表示させる機能やディスプレイを有する場合、プリンターが端末装置30として使用されてもよい。また、デジタルサイネージがWebページを表示させてもよい。デジタルサイネージとは、屋外、店頭、公共空間及び交通機関など、人が通過又は存在しうる場所でディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステム、表示機器又は表示される情報をいう。なお、本実施形態ではWebページにWebアプリが含まれるものとする。Webアプリとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語(たとえばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作し、Webブラウザ上で使用されるソフトウェア又はその仕組みを言う。なお、本実施形態ではWebアプリ以外にも、ネイティブアプリと呼ばれるOSに依存するアプリであっても同様に動作させることができる。
端末装置30は、有線LANや無線LANのアクセスポイントを介してネットワークNと接続してもよいし、3G、4GやLTE(Long Term Evolution)といった交換回線型の通信により、ネットワークNに接続してもよい。
パートナーサイトWebサーバ60は閲覧者が使用するクライアントコンピュータ(本実施形態の端末装置30)に対しネットワークを通じて情報や機能を提供するサーバ(一般的な情報処理装置)である。パートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページには広告枠7が設けられている。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7への広告の表示を依頼している。これにより、広告枠7にはSSP50が発行した広告タグを対応付けることができる。
広告主Webサーバ70も閲覧者が使用するクライアントコンピュータ(本実施形態の端末装置30)に対しネットワークを通じて情報や機能を提供するサーバ(一般的な情報処理装置)である。広告主は広告枠7の購入をDSP20に依頼している。また、広告データを保持する画像配信装置10をDSP20に登録している。また、広告主は広告データを画像配信装置10に入稿しておく。広告データには、背景画像Bと全天球画像6の他、広告主Webサーバ70など閲覧者に閲覧させたいWebサイト(ランディングページ)のURLが登録されている(URLがリンクされている)。
広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60と端末装置30は例えばHTTP又はHTTPsの通信プロトコルを使って通信する。端末装置30からの要求に対し広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60が画面情報を端末装置30に送信する。画面情報は、HTML、スクリプト言語、及びCSS(cascading style sheet)で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。本実施形態で、閲覧者のWebページに対する操作を全天球画像6に反映させるのはスクリプト言語である。スクリプト言語として、具体的には、JavaScript(登録商標)又はECMAScriptというプログラム言語が知られている。
広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60はいずれもクッキー(Cookie)を端末装置30のブラウザソフトに記録する。広告主Webサーバ70は自社のクッキーとDSP20のクッキーの両方を記録し、パートナーサイトWebサーバ60は自社のクッキーとSSP50のクッキーの両方を記録する。
SSP50は、広告枠7を掲載するパートナーサイトWebサーバ60が広告枠7を販売することで収益を最大化するための仕組みである。図では1つの装置のように記載されているが、1台以上の情報処理装置のネットワークである。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7の販売を依頼している。具体的には広告枠7にSSP50が発行する広告タグが記載されており、端末装置30がパートナーサイトWebサーバ60のWebページを表示すると広告タグがSSP50に広告の配信を要求する(広告リクエスト)。SSP50はDSP20から広告枠7の入札を受け付け、落札したDSP20にアクセスするためのアクセス情報1を端末装置30に送信する。
DSP20は広告枠7の買い付け、広告配信等、広告主のために効率的・効果的な広告配信を行う仕組みである。図では1つの装置のように記載されているが、1台以上の情報処理装置のネットワークである。すなわち、DSP20はSSP50からクッキー(区別するためSSPクッキーという)等を取得して、自分が管理するDSPクッキーとSSPクッキーの対応付情報に基づき閲覧者の属性等を判断する。そして、閲覧者の属性や予算等に基づいて依頼している広告主からの広告の配信設定に基づいて決定した価格でSSP50に入札する。
落札したDSP20はアクセス情報1により端末装置30から広告を要求される。DSP20は画像配信装置10に広告リクエストを通知して、画像配信装置10に端末装置30が広告データを要求するためのアクセス情報2を画像配信装置10から取得する。なお、広告データは、全天球画像6を表示させる表示プログラムと操作履歴を取得する操作履歴プログラムを含む。
DSP20はアクセス情報2を端末装置30に送信する。DSP20は契約にしたがって広告主に課金する。画像配信装置10と広告主との間では契約に従った課金が行われる。ただし、広告が表示されただけで課金されるかどうかなどは契約によって異なる。
画像配信装置10は、DSP20が買い取った広告枠7に対し閲覧者の属性に最適な広告の素材(全天球画像6)を含む広告データを提供する1台以上の情報処理装置である。画像配信装置10はバナーやテキストなどの入稿素材や広告画像を保持している。広告データは単なるバナー(文字や写真や絵でつくられた画像)の場合もあるし、画像に加えスクリプト言語が含まれる場合がある。本実施形態では、全天球画像6を表示順に回転させたり、閲覧者の全天球画像6に対する操作を全天球画像6の外観に反映させたりする表示プログラム、及び、全天球画像6に対する操作履歴を記録したりするための操作履歴プログラムが含まれる。いずれもスクリプト言語で記述される。
端末装置30がアクセス情報2に基づいて画像配信装置10に広告データを要求すると、画像配信装置10は広告データを端末装置30に送信する。広告データには全天球画像6が含まれており、表示プログラムは全天球画像6の注目点を辿るように自動的に全天球画像6を回転させ、また、拡大したり縮小したりする。また、操作履歴プログラムは画像配信装置10のクッキー(区別するため画像クッキーという)及び画像IDと共に全天球画像6に対する操作履歴を画像配信装置10に送信する。画像クッキーは画像配信装置10からブラウザソフトに書き込まれる。操作履歴は例えば、どの閲覧画角が表示されたかという情報である。なお、この操作履歴は注目点の決定に使用されるため、操作履歴が注目点の決定に使用されない場合、操作履歴は送信されなくてもよい。
また、操作履歴プログラムは、後述する表示パターンのパターンIDと共にクリックされた旨を画像配信装置10に送信する。画像配信装置10は1つの全天球画像6に対し複数の表示パターンを定めており、各表示パターンのクリック率を監視することで、クリック率が高い表示パターンのみを配信できるようになる。
<ハードウェア構成例>
続いて、本実施形態の画像表示システムにおける広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、画像配信装置10、SSP50及びDSP20のハードウェア構成について説明する。
広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、画像配信装置10、SSP50及びDSP20は、例えば図5に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。図5は本実施形態に係るコンピュータシステム200の一例のハードウェア構成図である。
図5に示したコンピュータシステム200は、入力装置201、表示装置202、外部I/F203、RAM(Random Access Memory)204、ROM(Read Only Memory)205、CPU(Central Processing Unit)206、通信I/F207、及びHDD(Hard Disk Drive)208などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
入力装置201はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、オペレータが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置202はディスプレイなどを含み、コンピュータシステム200による処理結果を表示する。
通信I/F207はコンピュータシステム200を社内ネットワーク及びインターネット等に接続させるインタフェースである。これにより、コンピュータシステム200は通信I/F207を介してデータ通信を行うことができる。
HDD208はプログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えばコンピュータシステム200全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトなどがある。HDD208は格納しているプログラム208pやデータを所定のファイルシステム及び/又はDB(データベース)により管理している。
外部I/F203は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203aなどがある。これにより、コンピュータシステム200は外部I/F203を介して記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aにはフレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)などがある。
ROM205は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM205には、コンピュータシステム200の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM204は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
CPU206は、ROM205やHDD208などの記憶装置からプログラムやデータをRAM204上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータシステム200全体の制御や機能を実現する演算装置である。
なお、各サーバはクラウドコンピューティングに対応していてよいが、いわゆる単体の情報処理装置でもよい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。
<<端末装置>>
図6は端末装置30の一例のハードウェア構成図である。なお、図6の端末装置30はタブレット装置又はスマートフォン等が想定されている。端末装置30は、CPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、CMOSセンサ605、加速度・方位センサ606、メディアドライブ608を備えている。
CPU601は端末装置30の全体の動作を制御する。ROM602は基本入出力プログラムを記憶している。RAM603はCPU601のワークエリアとして使用される。EEPROM604はCPU601の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う。CMOSセンサ605は、CPU601の制御にしたがって被写体を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ606は地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等である。
メディアドライブ608は、フラッシュメモリ等のメディア607に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。メディアドライブ608は、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶するメディア607を着脱自在な構成となっている。
なお、EEPROM604には、CPU601が実行するプログラム604pが記憶されている。プログラム604pは実施形態における各種処理を実行するためのアプリケーションソフトウェアやOS等である。プログラム604pはメディア607などに記憶された状態で配布されてもよいし、プログラム配信用のサーバから配信されてもよい。
また、CMOSセンサ605は光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子である。CMOSセンサ605は被写体を撮像することができるのであれば、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。CMOSセンサ605はバーコードや二次元バーコードを読み取ることができる。
更に、端末装置30は、RFタグリーダ/ライタ622、アンテナI/F623、及び、振動アクチュエータ624を備える。RFタグリーダ/ライタ622は例えばNFC(Near Field Communication)などの規格にしたがって通信する。
振動アクチュエータ624は、端末装置30を振動させるモータである。例えば、着信やメールを受信すると振動することで閲覧者にその旨を知らせることができる。
更に、端末装置30は音声入力部609、音声出力部610、アンテナ611、通信部612、無線LAN通信部613、近距離無線通信用アンテナ614、近距離無線通信部615、ディスプレイ616、タッチパネル617及びバスライン619を備える。
音声入力部609は音声を音声信号に変換する。音声出力部610は音声信号を音声に変換する。通信部612はアンテナ611を利用して無線通信信号により最寄りの基地局装置と通信を行う。無線LAN通信部613はIEEE802.11規格に準拠する無線LAN通信を行う。
近距離無線通信部615は近距離無線通信用アンテナ614を利用して例えばBluetooth(登録商標)、又は、Bluetooth Low Energy(登録商標)の通信規格にしたがった通信装置である。
ディスプレイ616は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等である。タッチパネル617は、ディスプレイ616上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ616上におけるタッチ位置を検出する。バスライン619は上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、端末装置30は専用の電池618を備え、電池618又は商用電源のいずれによっても駆動され得る。なお、音声入力部609は音声を入力するマイクが含まれる。音声出力部610は音声を出力するスピーカが含まれている。
<全天球画像について>
先に示したように、本実施例1においては、全天球画像6に2つのタイプがある。そのうち、図7〜図10を用いて全天球カメラ9で撮像された全天球画像6について説明する。図7は、全天球カメラ9の使用イメージ図である。全天球カメラ9は、図7に示されているように、ユーザが手に持ってユーザの周りの被写体を撮像する撮像装置である。全天球カメラ9は、2つの撮像素子の背面同士が対向させられた構造を有しており、それぞれユーザの周りの被写体を撮像することで、2つの半球画像を得る。
次に、図8及び図9を用いて、全天球カメラ9で撮像された画像から全天球画像6が作成されるまでの処理の概略を説明する。なお、図8(a)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(前側)、図8(b)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(後側)、図8(c)は正距円筒射影図法により表された画像(正距円筒射影画像)を示した図である。図9(a)は正距円筒射影画像で球を被う状態を示した概念図、図9(b)は全天球画像6を示した図である。
図8(a)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(前側)となる。また、図8(b)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(後側)となる。そして、半球画像(前側)と、180度反転された半球画像(後側)とは、全天球カメラ9によって合成され、図8(c)に示されているように、正距円筒射影画像が作成される。これが全天球画像である。
そして、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)が利用されることで、図9(a)に示されているように、正距円筒射影画像が球面を覆うように貼り付けられ、図9(b)に示されているような全天球画像6が表示される。このように、全天球画像6は、正距円筒射影画像が球の中心を向いた画像として表される。なお、OpenGL ESは、2D(2−Dimensions)及び3D(3−Dimensions)のデータを視覚化するために使用するグラフィックスライブラリである。全天球画像6は、静止画であっても動画であってもよい。
画像配信装置10が配信する広告データにはこの全天球画像6が含まれている。全天球画像6は、球面を覆うように貼り付けられて表示される画像であるため湾曲しており、人間が見ると違和感を持ってしまう。そこで、端末装置30は、全天球画像6の一部の所定領域Tを湾曲の少ない平面画像として表示することで、人間に違和感を与えないように表示する。所定領域Tは、三次元の仮想空間における座標(X,Y,Z)によって示される。一方、ディスプレイ616は二次元平面なので所定領域Tのままでは端末装置30が表示できない。そこで、3Dコンピュータグラフィックの技法を用いて三次元の物体を二次元平面に投影する透視投影変換により端末装置30は所定領域Tを得る。
図10は、閲覧者の視線を説明する図の一例である。全天球画像6は三次元の座標を有しているので、視線方向は三次元の座標又は緯度・経度などの球体の座標を特定する情報で特定される。本実施形態では、所定領域Tの中心点CPを視線方向とする。所定領域Tの中心点CPは球面座標系の(θ、φ)により特定される。θは経度、φは緯度を表す。
閲覧者は操作により視線方向を変えることができるが、仮想カメラICが平行移動しないと仮定すると、仮想カメラICは剛体としてロール(Z軸を中心とする回転)、ヨー(Y軸を中心とする回転)、及びピッチ(X軸を中心とする回転)の3つの回転が可能である。この3つの回転のいずれが生じても視線方向が変化する。例えば、閲覧者が全天球画像6を水平方向に回転させるとヨー角が変化し、上下方向に回転させるとピッチ角が変化し、ディスプレイ616の中心を軸に全天球画像6を回転させるとロール角が変化する。本実施形態では、閲覧者のWebページに対する操作が、視線方向(ロール角、ヨー角、ピッチ角)等に反映される。どのように反映されるかは表示プログラムに予め記述されているものとする。所定領域Tは拡大又は縮小も可能である。
閲覧者は広告枠7に対し上下左右にフリックすることで視線方向を変更する(画像データを回転させる)ことができる。
図11を用いて、所定領域情報と所定領域Tの画像の関係について説明する。なお、図11は、所定領域情報と所定領域Tの画像の関係の一例を示した図である。図11に示されているように、rHはHorizontal Radian(経度θ)、rVはVertical Radian(緯度φ)、αは画角(Angle)を示す。すなわち、撮像方向(θ,φ)で示される仮想カメラICの注視点が、仮想カメラICの撮像領域である所定領域Tの中心点CPとなるように、仮想カメラICの姿勢を変更することになる。所定領域画像Qは、全天球画像6における所定領域Tの画像である。fは仮想カメラICから中心点CPまでの距離である。Lは所定領域Tの任意の頂点と中心点CPとの距離である(2Lは対角線)。そして、図11では、一般的に以下の式(A)で示される三角関数が成り立つ。
Lf=tan(α/2) ・・・(A)
<Webページが使用する情報>
図12は、Webページが使用する情報を模式的に説明する図の一例である。図12(a)はパートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページである。パートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページは1つ以上の広告枠7を有している。また、端末装置30のブラウザは予めSSPクッキーとDSPクッキーを保持している。広告枠7にはSSP50のURL及び広告枠ID等が対応付けられている。端末装置30のブラウザ(後述の広告枠検出部36)はSSPクッキー、及びリクエスト内容をSSP50に送信する。また、広告枠7を落札したDSP20のURLを含むアクセス情報1と落札IDがSSP50から端末装置30に送信される。
図12(b)はアクセス情報1に基づく動作を説明する図である。端末装置30はDSP20のURLに基づいてDSP20に落札IDとDSPクッキーを送信する。DSP20は落札IDで広告リクエストを特定し、画像配信装置10から画像配信装置10のURLと広告機会IDを含むアクセス情報2を取得する。端末装置30はアクセス情報2と広告機会IDをDSP20から取得する。
図12(c)はアクセス情報2に基づく動作を説明する図である。端末装置30は画像配信装置10のURLに基づいて画像配信装置10に広告機会IDを送信する。画像配信装置10は広告機会IDで特定される広告リクエスト等に基づいて広告データを生成し、画像クッキー、広告枠ID及び表示パターンと共に端末装置30に送信する。このようにして、Webページの広告枠7に全天球画像6が表示される。
<機能について>
図13は端末装置30、広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、画像配信装置10、SSP50及びDSP20の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<広告主Webサーバ、パートナーサイトWebサーバ>>
広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60は、Webページ提供部71を有している。広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
Webページ提供部71は、例えば一般的なHTTP通信を行い、端末装置30からのWebページの要求に対しWebページを構築して端末装置30に送信する。処理に必要であればアプリケーションサーバに処理を依頼し、処理結果をWebページに配置して送信する。
広告主Webサーバ70のWebページには広告主のクッキーとDSPクッキーが含まれている。広告主Webサーバ70はDSP20に広告の配信を依頼しているためである。これによりリターゲッティング広告等が可能になる。パートナーサイトWebサーバ60のWebページにはパートナーサイトのクッキーとSSPクッキーが含まれている。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7の販売を依頼しているためである。
<<SSP>>
SSP50は、広告リクエスト部51、広告要求取得部52、アクセス情報送信部53、及び、落札部54を有している。SSP50が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
広告要求取得部52は、端末装置30が広告枠7に対応づけられた広告タグを実行することでSSPクッキーと共に要求する広告リクエストを取得する。広告要求取得部52はSSPクッキーが含まれる広告リクエストを広告リクエスト部51に送出する。
広告リクエスト部51は、DSP20に対し広告リクエストを送信する。広告リクエストには、SSPクッキー、パートナーサイトWebサーバ60のドメイン、広告枠ID、広告枠7サイズ、広告フォーマット、ブラウザ種類、OS種類等が含まれる。
落札部54はDSP20から入札を受け付け、基本的に最も高い入札金額のDSP20に広告枠7を販売するオークションを行う(広告主の製品やサービスによっては入札を受け付けない)。落札部54は落札IDを生成してDSP20に通知する。
アクセス情報送信部53は落札したDSP20に対し広告を要求するためのアクセス情報1を生成し落札IDと共に端末装置30に送信する。アクセス情報1にはDSP20のURL(IPアドレス)が含まれる。
<<DSP>>
DSP20は、リクエスト受付部21、入札判断部22、入札部23、広告要求受付部24、及び、画像依頼部25を有している。DSP20が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、記憶部29には、クッキー情報DB291と配信設定DB292が構築されている。記憶部29は、図5に示したHDD208又はRAM204により実現される。
表1はクッキー情報DB291に記憶される情報を模式的に示す。クッキー情報DB291はDSPクッキーとSSPクッキーを対応付けると共に、閲覧者が訪問した訪問ドメインが登録されている。DSPクッキーとSSPクッキーの対応付けはクッキーシンクと呼ばれる技術により可能である。また、訪問ドメインはDSP20がタグ(行動監視タグ)を貼り付けたWebサイトを閲覧者が訪問することで得られる。したがって、DSP20は、SSPクッキーからDSPクッキーを特定でき、更に、この閲覧者がどのようなWebサイトに興味を持っているかを判断できる。
表2は配信設定DB292に記憶される情報を模式的に示す。配信設定DB292には、広告主ID、広告対象属性(好ましい対象者の属性)、及び、非広告対象属性(好ましくない対象者の属性)が登録されている。広告主IDは広角画像を提供する提供元になる広告主を特定又は識別するための識別情報である。したがって、DSP20又は画像配信装置10は、広角画像の提供元に対し設定されている好ましい対象者の属性又は好ましくない対象者の属性を参照して、広角画像を送信するか否かを決定することができる。
なお、IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。以下のIDについても同様である。広告対象属性は広告主が広告を配信したい閲覧者の属性であり、非広告対象属性は広告主が広告を配信したくない閲覧者の属性である。DSP20はクッキー情報DB291等から判断される閲覧者の属性と配信設定DB292の情報を比較して閲覧者の属性を数値化し、入札金額を決定する。なお、入札金額の決定には時間帯、曜日、閲覧者の地域等、各種の情報が考慮されてよい。
(DSPの機能)
リクエスト受付部21はSSP50から広告リクエストを受けつける。リクエスト情報により端末装置30の広告枠ID等の基本的な情報が得られる。
入札判断部22はリクエスト受付部21が受けつけた広告リクエストをクッキー情報DB291と配信設定DB292を参照して評価することで入札金額を決定する(入札しない場合もある)。上記のように、SSPクッキーからDSPクッキーを特定し、DSPクッキーに対応付けて蓄積されている属性情報が、配信設定DB292に記憶された広告主の依頼とどの程度一致するかにより入札金額を決定する。
入札部23は、決定された入札金額でSSP50に入札する。落札できた場合は落札IDを取得し、広告リクエストと対応付けておく。
広告要求受付部24は、アクセス情報1に基づく端末装置30からの広告要求(落札ID、DSPクッキー)を取得する。広告要求受付部24は落札IDにより広告リクエストを特定する。DSPクッキーはなくてもよく、SSPクッキーとDSPクッキーが対応付けられていない場合に使用される。
画像依頼部25はDSPクッキー、広告主ID、及びリクエスト内容と共にアクセス情報2を画像配信装置10に対し要求する。広告主IDにより広告主が特定される。リクエスト内容の広告枠IDにより広告枠7が特定される。更に、閲覧者の属性を画像配信装置10に送信してもよい。これにより、画像配信装置10は閲覧者に適した全天球画像6を配信できる。
<<端末装置>>
端末装置30は、Webページ取得部31、Webページ解析部32、Webページ表示部33、操作受付部34、及びスクリプト実行部35を有している。端末装置30が有するこれらの各機能は、EEPROM604からRAM603に展開されたプログラム604pをCPU601が実行することにより実現される機能又は手段である。
操作受付部34は、端末装置30に対する各種の操作を受け付ける。具体的には、端末装置30が実行するブラウザに対する操作を受け付ける。操作受付部34はWebページに対する操作を受け付ける。スクリプトに基づく画像データへの操作は画像操作受付部43が受け付ける。
Webページ取得部31は、閲覧者の操作により又はスクリプトの動作により広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60と通信して、広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60からWebページを取得する。
Webページ解析部32は、画面情報に含まれるHTMLを先頭から順番に読み取りHTMLに含まれる文章や画像データの構造を解析する。また、CSSに記述されたHTMLの文章や画像データとの紐付けを検出して、HTMLに含まれる文章や画像データのスタイルを対応付ける。また、Webページ解析部32は、HTMLからscriptタグを検出してスクリプト言語で記述されているスクリプトを抽出する。Webページ解析部32はHTMLとCSSをWebページ表示部33に送出し、スクリプトをスクリプト実行部35に送出する。
Webページ表示部33はHTMLの先頭から解析が終わった順にWebページをディスプレイ616に表示していく。また、Webページに対する操作に応じてWebページを更新する。
スクリプト実行部35は、Webページ解析部32が抽出したスクリプトを実行する。スクリプトの具体的な内容はWebページによって様々である。本実施形態ではスクリプトとして、広告枠7に対応付けられた広告タグ、SSP50から取得するアクセス情報1、DSP20から取得するアクセス情報2、画像配信装置10から配信される広告データが検出される。スクリプト実行部35は、図6に示したCPU601がプログラム604pを実行すること等により実現される。また、スクリプト実行部35が有する各機能又は手段は、CPU601がスクリプトを実行することで実現される。
広告枠検出部36は、Webページ取得部31が取得した画面情報に含まれる広告枠7に対応付けられた広告タグを端末装置30が実行して実現される機能である。広告枠検出部36は広告枠7に対応づけられたURLに基づいてSSPクッキーと共に広告リクエストをSSP50に送信する。
アクセス情報取得部37は、SSP50からアクセス情報1を取得する。アクセス情報1はスクリプトで記述されている。広告要求部38は、アクセス情報1に含まれるURLに基づいてDSP20にアクセスし落札IDとDSPクッキーと共に広告を要求する。広告要求部38はこの要求に対しアクセス情報2と広告機会IDを取得する。アクセス情報2もスクリプトで記述されている。
広告取得部39はアクセス情報2に含まれる画像配信装置10のURLに基づき、広告機会IDを指定して、画像配信装置10に対し広告データを要求する。画像配信装置10は広告データを生成するので、広告取得部39は広告データを取得する。本実施形態の広告データは、全天球画像6(又は/及び3DCG(Three−dimensional computer graphics)画像)、表示パターン、表示プログラム及び操作履歴プログラムを含む。操作履歴プログラムは操作履歴を画像配信装置10に送信させる。表示プログラムは表示パターンで全天球画像6や3DCG画像を回転させ、全天球画像6又は3DCG画像への操作を全天球画像6又は3DCG画像の外観に反映させる。操作履歴プログラムと表示プログラムもスクリプト言語で記述されており、スクリプト実行部35により実行される。
広告表示部40は、画像配信装置10から取得した広告データを表示する。広告表示部40は主に表示プログラムで実現され、広告枠7に全天球画像6又は3DCG画像(すなわち広告)を表示し更に自動的に回転させたりする。また、全天球画像6に対する操作に応じて全天球画像6の外観を変化させる。
画像操作受付部43はポインティングデバイス(ディスプレイ616がタッチパネルの場合は指、棒状部材又は専用ペンとタッチパネル、マウスが使用される場合はマウスポインタ、トラックボールが使用される場合はマウスポインタ)の座標が広告枠7に含まれる場合、Webページへの操作よりも優先して画像データへの操作を受け付ける。これにより、閲覧者が広告枠7の上でフリックしたりスワイプしたりした場合や、拡大縮小のためにピンチイン、ピンチアウトしたりした場合、Webページでなく画像データを変化させることができる。
画像配信装置10から広告データを取得することで端末装置30は画像配信装置10の画像クッキーを取得し記憶部49に記憶できる。広告取得部39が画像クッキーを画像配信装置10に送信することで、画像配信装置10ではDSPクッキーと画像クッキーを対応付けることができる。
操作履歴記録部41は、主に操作履歴プログラムにより実現され、全天球画像6又は3DCGに対する操作情報を操作履歴として記録する。操作履歴の詳細は画像配信装置10において説明する。操作履歴送信部42は、主に操作履歴プログラムにより実現され、広告枠7に表示された全天球画像6又は3DCGに対する操作履歴を画像クッキー及び画像ID(全天球画像6を識別する)と共に画像配信装置10に送信する。また、クリックされた場合は更に表示パターンと共にその旨を画像配信装置10に送信する。
<<画像配信装置>>
画像配信装置10は、画像情報応答部11、広告配信部12、注目点決定部13、操作履歴取得部14、及び、配信画像受付部15を有している。画像配信装置10が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、画像配信装置10は、図5に示したHDD208又はRAM204により実現される記憶部19を有している。記憶部19には、配信履歴DB191、操作履歴DB192、クッキー対応DB193、広告画像DB194、パターンDB195及び表示プログラム196が構築されている。
表3は、操作履歴DB192に記憶される情報を模式的に示す。操作履歴DB192には各閲覧者が全天球画像6に対しどのような操作を行ったのかという履歴が記録されている。操作履歴DB192には画像ID、閲覧時刻、画像クッキー、閲覧画角1〜3の各項目が記録されている。画像IDは全天球画像6を特定するための情報である。画像クッキーは端末装置30を操作する閲覧者又は端末装置30の同一性を判別する情報になる(装置識別情報の一例)。閲覧画角1〜3は閲覧者が全天球画像6を閲覧した際の画角である。各閲覧画角1〜3には閲覧時間、拡大の有無、拡大した場合は拡大後の画角、及び、縮小の有無、が格納されている。このように、各画像ごとに閲覧者が興味を持ったと考えられる画角が記録される。閲覧画角1〜3は、閲覧者が全天球画像6を回転させずに静止した時間が所定時間(例えば1秒)以上の画角である。端末装置30の操作履歴記録部41は静止した時間が上位3つの画角を記録する。1つだけでもよいし4つ以上でもよい。同様に、操作履歴記録部41はそれぞれの閲覧画角1〜3で閲覧者が拡大又は縮小したか否かを記録する。画像配信装置10はこのような操作履歴を注目点Pとする場合がある。更に、画像IDに画像クッキーが対応付けられていればリターゲッティング広告が可能になる。操作履歴としてクリック時画角を記録してもよい。
表4は、広告画像DB194に記憶されている情報を模式的に示す。広告画像DB194には、広告の対象となる全天球画像6又は3DCGに関する情報が登録されている。広告画像DB194には、広告主ID、画像ID、初期位置、優先度、及び、対象属性が対応付けて登録されている。DSP20により広告主が決定されるので、この広告主が配信したい画像のうち、閲覧者の属性と表4の対象属性の一致度又は優先度の少なくとも一方に基づいて配信する画像が決定される。配信時には全天球画像6の初期位置が指定される。画像IDには重ねて表示される背景画像Bと全天球画像6が対応付けられている。なお、リターゲッティング広告の場合は、操作履歴DB192で画像クッキーに対応付けられた画像が配信される。
表5は、クッキー対応DB193に記憶されている情報を模式的に示す。クッキー対応DB193には、DSPクッキーと画像クッキーが対応付けられている。DSPクッキーはDSP20から通知され、画像クッキーは端末装置30から通知される。両者が対応付けられることでDSPクッキーだけで画像配信装置10が閲覧者を判別できるようになる。
表6は、パターンDB195に登録されている情報を模式的に示す。パターンDB195には全天球画像6又は3DCG画像の注目点Pを表示させる順番及び画角の組み合わせが登録されている。順番及び画角の組み合わせを表示パターンという。表6では4つの座標1〜4が注目点Pである。注目点Pの数は1つの全天球画像6又は3DCG画像に4つとは限らず3つ以下又は5つ以上でもよい。また、全天球画像6又は3DCG画像によって様々でよい。表示パターンは座標1〜4の表示順を有している。したがって、注目点Pが4つの場合、表示順は4の階乗個(=24)ある。また、各注目点Pの画角が例えば3段階に変更される場合、3の4乗の画角の組み合わせがある。したがって、画角に関して1つの表示順について81通りの組み合わせがある。最終的に1つの全天球画像6又は3DCG画像について24×81の表示パターンがある。クリック回数はこの表示パターンごとに閲覧者がクリックした回数である。クリックは「所定の操作」の一例である。つまり、画像配信装置10は同じ全天球画像6又は3DCG画像を同じ表示パターンで全天球画像6又は3DCG画像を複数の端末装置30に表示させ、端末装置30がクリックした旨を記録する。こうすることで、クリック率の低い表示パターンによる配信を徐々に回避できる。なお、クリック回数は閲覧者の属性(性別、年代、家族構成等)ごとに記録することが好適である。これにより、閲覧者の属性に対しクリック回数が多い表示パターンで表示できる。
表7は、配信履歴DB191に登録されている情報を模式的に示す。配信履歴DB191には画像クッキーに対応付けて配信された全天球画像6又は3DCG画像の画像IDと表示パターンが登録されている。画像配信装置10が広告データを送信する際に端末装置30に画像クッキーが登録されている場合、画像配信装置10はこの画像クッキーを端末装置30から取得できる。画像配信装置10は同一の閲覧者に同じ全天球画像6又は3DCG画像の配信を避けたり、同じ全天球画像6又は3DCG画像を同じ表示パターンで配信することを避けたりすることができる。逆に、リターゲッティング配信することもできる。
(画像配信装置の機能について)
画像情報応答部11はDSP20から取得したDSPクッキー、広告主ID、リクエスト内容(主に広告枠ID)に対し広告機会IDを付与し、アクセス情報2と共にDSP20に返送する。広告機会IDにより端末装置30の広告枠7ごとに広告の配信機会を特定できる。
広告配信部12は、端末装置30から広告機会IDと共に広告データを要求されると配信する全天球画像6と表示パターンを決定する。まず、DSP20から取得した広告主IDに対応付けられた全天球画像6又は3DCG画像を広告画像DB194から決定する。好ましくは閲覧者の属性を考慮する。閲覧者の属性はDSP20から通知されてもよいし、画像配信装置10が画像クッキーに対応付けて蓄積したものでもよい。次に、広告配信部12はパターンDB195を参照して全天球画像6の表示パターンを決定する。例えば、最もクリック回数の多いパターンを決定する、又は、クリック回数が閾値以上のパターンから任意に決定する。パターン決定時も閲覧者の属性が考慮されることが好ましい。
操作履歴取得部14は、端末装置30から画像クッキー及び画像IDと共に操作履歴を取得し、操作履歴DB192に設定する。なお、注目点を決定するための操作履歴とクリック回数を更新するための操作履歴(クリックしたこと)の2種類の操作履歴がある。
端末装置30の操作履歴記録部41を画像配信装置10が有していてもよい。操作履歴記録部41は時系列的な操作内容を必要とするので、通信帯域などによっては画像配信装置10が取得することが困難になるおそれがある。これに対し、端末装置30の操作履歴記録部41は最終的な操作履歴のみを画像配信装置10に送信すればよいので通信負荷を低減できる。
注目点決定部13は、全天球画像6の注目点Pを決定する。画像処理などで注目点を推定するなど各種の注目点Pの決定方法が考えられるが、詳細は省略する。注目点決定部13は決定した注目点Pを使った表示パターンをパターンDB195に登録する。
配信画像受付部15は、画像配信装置10が配信するための画像を受け付ける(すなわち広告の入稿を受け付ける)。配信画像受付部15による画像の受け付け方法については図14を参照して説明する。なお、全天球画像6と背景画像Bをまとめて配信画像という場合がある。
<配信画像の受け付け>
図14は、配信画像受付部15と画像登録端末90の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。配信画像受付部15は通信部151、画面情報作成部152、及び、画像記憶部153を有している。
通信部151は、画像登録端末90と例えばHTTP又はHTTPsの通信プロトコルを使って通信する。本実施例では、画像登録端末90からの要求に対し配信画像を登録するための配信画像登録画面の画面情報を画像登録端末90に送信する。また、画像登録端末90から配信画像を受信する。
画面情報作成部152は、図15に示す配信画像登録画面の画面情報を作成する。画像記憶部153は通信部151が受信した配信画像を広告画像DB194に記憶させる。
画像登録端末90は、例えば広告主や代理店の担当者(以下、単に担当者という)が操作する端末であり、図3に示した全天球画像6と背景画像Bを配信画像として画像配信装置10に登録するために使用される。画像登録端末90は通信部91、表示制御部92、及び操作受付部93を有している。なお、画像登録端末90のハードウェア構成は図5と同様でよい。
通信部91は、配信画像登録画面の画面情報を配信画像受付部15から受信し、担当者が入力した配信画像を配信画像受付部15に送信する。
表示制御部92は、通信部91が受信した配信画像登録画面の画面情報を画像登録端末90のディスプレイに表示する。操作受付部93は配信画像登録画面に対する担当者の操作(全天球画像6と背景画像B)を受け付ける。
図15は、画像登録端末90のディスプレイに表示された配信画像登録画面220の一例を示す。図15に示すように、配信画像登録画面220はプレビュー画面領域221、全天球画像ファイル選択欄222、背景画像ファイル選択欄223、重畳解除ボタン224、キャンセルボタン225、及び、新規作成ボタン226を有している。
全天球画像ファイル選択欄222は、担当者が全天球画像6のファイルを選択して設定するための欄である。背景画像ファイル選択欄223は担当者が背景画像Bのファイルを選択して設定するための欄である。全天球画像ファイル選択欄222で選択された全天球画像6はプレビュー画面領域221に表示され、背景画像ファイル選択欄223で選択された背景画像Bはプレビュー画面領域221に表示される。
重畳解除ボタン224は全天球画像6と背景画像Bの一方を非表示にするためのボタンである。担当者が重畳解除ボタン224を押下するたびに、全天球画像6のみ、背景画像Bのみ、又は、全天球画像6と背景画像Bの両方、が表示される。
なお、この全天球画像6が、先述した図3(a)に示した不透明領域6aが合成された全天球画像(1つ目のタイプ)であれば、担当者が、予め、全天球画像の透明レイヤ上に、不透明領域6aを配置して合成して、全天球画像6を生成しておく。また、この全天球画像6が、例えば、後述する図18(a)に示した一部に透明領域310を設けた全天球画像であれば(2つ目のタイプ)、担当者が所定の領域を透明領域310とするため透明レイヤと合成しておき、全天球画像6を生成しておく。
プレビュー画面領域221の全天球画像6は所定領域画像なので一部のみしか表示されない。担当者は全天球画像6を回転させて不透明領域6a(コンテンツ)の初期位置を合わせることができる。初期位置とは、端末装置30が画像配信装置10から広告データを受信した直後に配信画像を広告枠7に表示した場合の、背景画像Bに対する全天球画像6の相対位置である。担当者は広告効果が高まるように初期位置を決定できる。端末装置30は全天球画像6の初期位置の登録を受け付ける。
<動作手順>
図16は、画像表示システム100が広告として表示される全天球画像6を配信する手順を説明するシーケンス図の一例である。
S1:まず、閲覧者はパートナーサイトWebサーバ60と接続するように端末装置30を操作する。端末装置30の操作受付部34は操作を受け付け、Webページ取得部31がWebページを取得する。
S2:端末装置30のWebページ解析部32はWebページを解析しHTML、CSS,スクリプトを抽出し、Webページ表示部33がHTMLとCSSに基づいてWebページを表示する。
S3:端末装置30の広告枠検出部36は広告枠7に対応付けられた広告タグ(スクリプト)を実行することで広告リクエストをSSP50に送信する。広告リクエストには、例えばSSPクッキー、パートナーサイトWebサーバ60のドメイン、広告枠ID、広告枠7サイズ、広告フォーマット、ブラウザ種類、OS種類等が含まれる。
S4:SSP50の広告要求取得部52は広告リクエストを取得し、広告リクエスト部51が広告リクエストを受け付ける。広告リクエスト部51はSSPクッキーを検出してDSP20に対し広告リクエストを通知して広告枠7を販売する。
S5:DSP20のリクエスト受付部21は広告リクエストを入札判断部22に送出する。DSP20の入札判断部22はクッキー情報DB291を参照してSSPクッキーからDSPクッキーを特定する。
S6:入札判断部22はDSPクッキーから属性を判断する。クッキー情報DB291の訪問ドメインを参照してもよいし、適宜、DSPクッキーで特定される閲覧者の属性情報を参照してもよい。
S7:入札判断部22は配信設定DB292を参照して広角画像又は3DCG画像の提供元に対し設定されている好ましい対象者の属性又は好ましくない対象者の属性に基づいて、この閲覧者に広角画像を送信するか否かを決定する。ここでは少なくとも1つの広告主について配信すると決定したものとする。
S8:入札判断部22は広告主の予算や属性の一致度等に応じて入札金額を決定する。
S9:DSP20の入札部23はSSP50に入札する。SSP50の落札部54は複数のDSP20からの入札に対し原則的に最も高い入札金額を申し入れたDSP20を落札者に決定する。
S10:ここでは図示するDSP20が落札したものとする。SSP50は落札IDをDSP20に通知する。
S11:SSP50のアクセス情報送信部53は落札IDと共にアクセス情報1を端末装置30に送信する。
S12:端末装置30の広告要求部38はアクセス情報1を実行することで落札IDと共に広告要求をDSP20に送信する。
S13:DSP20の広告要求受付部24は落札IDにより広告リクエストを特定する。画像依頼部25は広告主ID、DSPクッキー、及び、広告リクエストと共に画像配信装置10に画像を要求する。
S14:画像配信装置10の画像情報応答部11は画像要求を受信すると広告リクエストを特定するための広告機会IDを生成する。
S15:画像情報応答部11は広告機会IDと対応付けられたアクセス情報2をDSP20に送信する。
S16:DSP20の画像依頼部25はアクセス情報2を受信して、広告要求受付部24が端末装置30に送信する。
S17:端末装置30の広告取得部39はアクセス情報2に含まれる画像配信装置10のURLに基づいて広告要求(広告機会ID)を送信する。端末装置30が画像クッキーを保持している場合は画像クッキーを送信することができる。
S18:画像配信装置10の広告配信部12は広告機会IDにより画像要求を特定する。
S19:広告配信部12はDSPクッキーから属性を判断したり、画像クッキーから属性を判断したりする。
S20:広告配信部12は広告主IDと属性に基づき全天球画像6と背景画像を特定する。すなわち、広告画像DB194を参照し全天球画像6と背景画像に対し設定されている配信の対象者の属性又は優先度に基づいて送信する全天球画像6と背景画像を決定する。表示パターンはクリック回数が閾値より高いものであるが、全天球画像6と背景画像の配信数が少ない間は不作為に選択する。
S21:広告配信部12は全天球画像6、背景画像、初期位置、表示パターン、画像ID、画像クッキー、及び、広告枠IDを含む広告データを端末装置30に送信する。全天球画像6又は背景画像には広告主Webサーバ70のURLが対応付けられている。
S22:端末装置30の広告取得部39は広告データを取得し、広告表示部40が広告枠7に全天球画像6と背景画像を表示する。閲覧者が広告枠7を押下(クリック又はタップ)すると操作受付部34が受け付け、広告主Webサーバ70のURLに基づいてWebページ取得部31が広告主Webサーバ70と通信を開始する。
<広告データを受信した端末装置の処理>
次に、図17を用いて広告データを受信した端末装置の処理について説明する。図17は端末装置30が配信画像を表示する手順を示すフローチャート図の一例である。
広告表示部40はまず、背景画像Bを広告枠IDで特定される広告枠7に表示する(S101)。
次に、広告表示部40は初期位置に基づいて全天球画像から広告枠7のサイズに適した所定領域画像を生成する(S102)。
広告表示部40は背景画像Bに重ねて所定領域画像を表示する(S103)。所定領域画像は不透明領域6aを除いて透明なので、不透明領域6aが背景画像Bに重なって表示される。なお、ステップS101〜S103は順番に実行されているが、背景画像Bに所定領域画像を重ねた後に広告枠7に表示してもよい。
画像操作受付部43は全天球画像6の回転を受け付けた否かを判断する(S104)。閲覧者が全天球画像6を操作しない場合は(S104のNo)、広告表示部40は表示パターンにしたがって注目点を順番に表示する(S105)。
閲覧者が全天球画像6を操作した場合(S104のYes)、閲覧者の操作が優先され、広告表示部40は中心点CPに基づいて全天球画像6から広告枠7のサイズに適した所定領域画像を生成する(S106)。
広告表示部40は背景画像Bに重ねて所定領域画像を表示する(S107)。背景画像Bに対し不透明領域6aの相対位置が変化したので、閲覧者には背景画像Bの上を不透明領域6aのコンテンツ(ゲームのキャラクターなど)が動いているように見える。
画像操作受付部43は広告枠7(全天球画像6又は背景画像B)のクリックを受け付けた否かを判断する(S108)。
クリックを受け付けた場合(S108のYes)、Webページ取得部31が広告主Webサーバ70と通信して、Webページ表示部33がWebページ(これをランディングページという)を表示する(S109)。
<背景画像と全天球画像の重ね合わせの一例>
背景画像Bと全天球画像6の重ね合わせの例については図3に示した。図3では、全天球画像6の一部が不透明領域6a(多くの領域が透明領域)であったが、全天球画像6の一部が透明領域でもよい。図18は、背景画像Bと全天球画像6を重ね合わせた場合に広告枠7に表示される画像の一例である。図18(a)は例えば、物件の室内を全天球カメラ9で撮像した全天球画像6を示し、図18(b)は背景画像Bを示す。全天球画像6には窓310,ソファ311及びハンガーラック312のコンテンツがあるが、窓310のみが透明で、ソファ311、ハンガーラック312、壁及び床を含む他の部分は不透明である。また、背景画像Bは一様な晴天の画像である。
図18(c)は広告枠7の背景画像Bに全天球画像6の一部が重ねられた状態を示す。透明部は窓310だけなので、窓310が広告枠7に入るように閲覧者が全天球画像6を回転させた場合にだけ、窓越しに背景画像B(晴天)が見える。実空間でも窓から空が見ることはあり得るので、全天球画像6の閲覧時のリアリティを向上でき、広告効果を高める画像の表現ができる。全天球画像6は、これ以外にも例えば、ホテルの室内や、車の室内の画像を全天球カメラ9で撮像して全天球画像6として利用し、天候がよい時間帯や、夕焼けなどの時間帯の背景画像を組み込むことで、画像の表示の効果を高めることも可能である。
図19は端末装置30に表示された広告枠7における背景画像Bと全天球画像6の表示例を示す図である。図19ではWebページに1つの広告枠7があり、背景画像Bに重ねて全天球画像6の所定領域画像が表示されている。全天球画像6は透明なレイヤに不透明領域6aが配置される構造となっている。すなわち、全天球画像6はあくまで正距円筒射影図法で作成されている。全天球画像6は緯度が高い又は低い領域が歪んでいることで端末装置30が表示する際は歪みが少なくなるが、緯度が高い又は低い領域に不透明領域6aが配置されると、端末装置30が表示した際には不透明領域6aが歪んでしまう。したがって、不透明領域6aは赤道付近(緯度が90度)に配置することが好ましい。
図19(a)の広告枠7で閲覧者が左右に全天球画像6を回転させると図19(b)のように背景画像Bは止まったまま所定領域画像の不透明領域6aが移動する。図19(b)の広告枠7で閲覧者が左右に全天球画像6を回転させると図19(a)のように背景画像Bは止まったまま所定領域画像の不透明領域6aが移動する。したがって、閲覧者には背景画像Bを不透明領域6aが移動しているように見える。
なお、不透明領域6aの位置、数、又は、面積等はあくまで一例に過ぎない。不透明領域6aのコンテンツはゲームのキャラクターに限られないのはもちろんであり、乗り物など画像で表現できるものはほぼ全てコンテンツにできる。また、コンテンツは文字、数字、アルファベット、記号などでもよい。
背景画像Bは不透明領域6aのコンテンツに応じて何らかの関連性があるようにデザインされるとよい。逆に、背景画像Bに何らかの関連性がある不透明領域6aのコンテンツがデザインされてもよい。例えば、ゲームの一場面を背景画像Bとしてコンテンツをゲームに登場するキャラクターにするような場合がある。しかし、必ずしも不透明領域6aのコンテンツと関連がなくてもよい。
なお、図18(a)に示した全天球画像6は、全天球カメラ9で撮像された画像であるが、それ以外にも3DCGで作成した360度(4πラジアン)の画像であってもよい。この場合も、同様に、例えば、窓310のガラスに対応する領域を透明にすることで、同様のことが実施できる。
<広告データの配信形態の補足>
本実施形態では第三者配信という仕組みで広告が配信されたが、広告は最終的に端末装置30が表示するWebページに表示されればよい。図20は広告データが配信されるいくつかの形態を示す。
図20(a)ではパートナーサイトWebサーバ60が配信するWebページに広告データが含まれる状態でWebページが送信されている。この場合、広告主はパートナーサイトWebサーバ60に予め画像データを入稿している。
図20(b)では広告配信サーバ80が広告データを配信している。パートナーサイトWebサーバ60が広告を載せたいWebページを広告配信サーバ80に登録する。これにより、広告配信サーバ80はアドタグを出力するので、パートナーサイトWebサーバ60は広告を載せたいWebページにアドタグを貼り付ける。また、広告主は広告データを広告配信サーバ80に入稿しておく。
閲覧者がパートナーサイトWebサーバ60にアクセスをすると、アドタグにより広告配信サーバ80を呼び出す。広告配信サーバ80は各広告主から入稿されたどの広告を配信するか判断し、広告データを端末装置30に送信する。
図20(c)は本実施形態で説明した態様における広告データの配信例である。本実施形態で説明したように、画像配信装置10が広告データを配信してもよいし、DSP20が配信してもよい。広告主は広告データをDSP20に入稿しておけばよい。また、図20(c)の構成では、DSP20又は画像配信装置10が広告配信サーバ80となる。
また、画像データの好適例として広告枠7に表示される画像データを説明したが、 また、画像データの好適例として広告枠7に表示される画像データを説明したが、端末装置30に配信され閲覧者の操作で変化する(インタラクティブ性がある)画像データであれば広告に限られず本実施形態を好適に適用できる。
<まとめ>
以上説明したように本実施例の画像表示システムは、上下左右に回転させることができる全天球画像6の一部を不透明又は透明にして、背景画像Bと重ねることで、単に全天球画像6が回転するだけでなく、閲覧者の操作により背景に対し動きがあるインタラクティブ性の高い画像閲覧体験を低コストに提供できる。したがって、広告の効果を高める画像の表示の表現を実現することができる。
なお、背景画像Bが広告枠7に対し固定であるかのように説明したが、背景画像Bは広告枠7に対し動いてもよい。背景画像Bも広告枠7よりも大きなサイズであれば、閲覧者の操作によって動かすことができる。また、複数の背景画像Bが端末装置30に送信されてもよい。この場合、閲覧者の所定の操作で背景画像Bが切り替わる。背景画像Bと全天球画像6の組み合わせが変わるのでより動きのある新しい画像閲覧の体験を提供できる。
本実施例ではターンテーブル型の広告を全天球画像6と重ねて配信画像とする画像表示システム100について説明する。
まず、図21を用いてターンテーブル型の広告について説明する。ターンテーブル型の広告は、実物又は3DCGをターンテーブル331で回転させて一定又は任意の角度ごとに撮像した画像を用いた広告である。例えば、中古車市場では車を種々の角度から見て判断したいという閲覧者が多く、従来からターンテーブル型の広告が採用されている。図21ではターンテーブル331上に実物の車332が載っており、車に光軸を向けたカメラ330が配置されている。車332を撮像対象という。撮像対象は広告の対象となる物やサービスである。
カメラ330はターンテーブル331の回転に連動して車332を自動的に撮像するので、カメラ330から見て角度が少しずつ異なる車332の画像が撮像される。なお、自動で撮像する必要はなく、人間がターンテーブル331を少しずつ回転させてカメラ330で撮像してもよい。このようにして撮像された各画像を角度変更画像という。
ターンテーブル型広告では角度変更画像が端末装置30に配信され、閲覧者は広告枠7に表示された1つの角度変更画像を水平方向に回転させるように操作できる。端末装置30は、回転量に応じて角度変更画像を抽出してディスプレイ616に表示する。したがって、閲覧者は車を任意の角度に回転させて自由な角度から閲覧することができるように感じる。
なお、図21では実物の車を例にして説明したが、3DCGでも同様に角度変更画像を作成できる。3DCGとはコンピュータの演算によって三次元空間内の仮想的な立体物を2次元である平面上の情報に変換することで奥行き感(立体感)のある画像を作る手法である。3DCGは、モデリング、ワールド変換、ビュー変換、透視投影変換(射影変換)、ライティングなどのプロセスで作成される。なお、モデリングとワールド変換までは専用のソフトウェア上で作業され、ビュー変換、透視投影変換、ライティングは表示プログラムで実行される。
モデリングはローカル座標系で作成者がオブジェクトの形状を定義すること、例えばポリゴンで形状を作成することをいう。ワールド変換は描画対象の三次元空間を表すワールド座標系にオブジェクトの座標を変換する(平行移動と回転)ことをいう(ワールド座標系にオブジェクトを配置すること)。ビュー変換はワールド座標系で閲覧者の視点を定めることに相当し、カメラの座標、カメラの注視点及びカメラの上方向を設定し、オブジェクトを特定の方向から見るための設定を行う処理である。視点は閲覧者の操作により決定されてもよいし、自動的に変更することもできる。透視投影変換は三次元空間のオブジェクトを2次元の平面に投影することをいう。ライティングは光源の位置に応じて明暗を与える処理をいう。
図22は、仮想的なカメラ301にオブジェクト302を透視投影変換する様子を模式的に示している。ポリゴンで作成された車のオブジェクト302が平面に投影されている。仮想的なカメラ301の位置を変えると(ビュー変換)カメラの位置に応じて車を投影できる。カメラ301の位置は車の周囲の360度の任意の位置に変更できるので、ターンテーブル型広告に適した角度変更画像を生成できる。
<ターンテーブル型広告の不都合について>
図23はある角度で広告枠7に表示されたターンテーブル型広告の一例を示す。図23では飲料340のターンテーブル型広告を示す。ターンテーブル型広告はインタラクティブ性が高く広告効果が高いため利用したいというニーズが多いが、角度変更画像の背景は広告用に選定又は撮像された背景ではなく、駐車場などの実際の風景であったり、単一色の壁などが背景となっていたりする場合が多い。このため、図23(a)に示すように背景がない(均一色の背景)状態でターンテーブル型広告が配信される場合がある。
しかしながら、実際に広告として配信する場合、広告としてデザインされた背景がある方が広告効果も高いことが知られている。図23(b)ではいくつかの山の頂上の背景が付加されているが、閲覧者が飲料340を回転させると背景も回転して変化するため、インタラクティブ性が向上する。
しかし、中古車などの実物が撮像されている角度変更画像に背景を付けることは容易でなかった。また、3DCGで作成された角度変更画像に背景を付ける場合は、背景の3Dモデルを作って撮像対象と共に透視投影変換する方法がある。しかし、3Dモデルを作成することは時間と労力がかかるという不都合があった。
本実施例では、角度変更画像に背景をより低コストに付加できる画像表示システム100について説明する。
<機能について>
本実施例においては、上記の実施例にて説明した図5,図6のハードウェア構成図、及び、図13,図14に示した機能ブロック図を援用できるものとして、主に相違点を説明する。
表8は、本実施例における広告画像DB194の一例を示す。表4と比較すると表8の広告画像DB194は配置位置、及び角度変更画像番号の項目を有している。配置位置は、端末装置30が画像配信装置10から受信した直後に配信画像を表示する時、全天球画像6におけるどの位置に角度変更画像を配置するかを指定する。初期位置と配置位置が異なると、端末装置30が配信画像を表示した時に閲覧者が撮像対象を目視できないので、初期位置と配置位置は同じか近い値であることが多い。角度変更画像番号は複数の角度変更画像のうち何番目を最初に(端末装置30が画像配信装置10から配信画像を受信した直後)表示するかを示す。配置位置と角度変更画像番号は担当者が決定する。
画像配信装置10から端末装置30に配信される広告データには、配置位置と角度変更画像番号も含まれる。
<角度変更画像と全天球画像の広告画像DBへの登録>
図24を用いて広告画像DB194に登録される角度変更画像と全天球画像6について説明する。図24(a)は角度変更画像390(第1の画像データの一例)の一例を示し、図24(b)は全天球画像6(第2の画像データの一例)の一例を示す。実施例1と同様に重ね合わせは端末装置30で行われるが、配置位置と角度変更画像番号は担当者が設定し、広告画像DB194に登録しておく。
図24(a)の角度変更画像390は36枚あるが、角度変更画像390は行方向に撮像された角度が少しずつ異なっている。1〜36の番号は角度変更画像番号であり、角度変更画像の識別情報である。任意の番号から昇順又は降順に辿って端末装置30が表示しても撮像対象(車)の向きが連続的に変化する。36個は一例であり、もっと少なくても多くてもよい。
また、角度変更画像390の1つ1つは矩形であり、車の像はその一部に過ぎない。角度変更画像390の背景部分(車以外の部分)は、全天球画像6と重ねた場合に違和感を生じさせるので、予め透明になっている。これにより、閲覧者は全天球画像6に重ねられた車の像のみを視認できる。背景部分を透明にする方法としては、ターンテーブル上の車をカメラ330が撮像する際に予め均一色のスクリーンを用意しておく方法がある。担当者は画像処理によりこの均一色のみを透明にすればよい。3DCGで作成された角度変更画像390の場合は、そもそも背景がないので例えば白い部分を透明にすればよい。
図24(b)の全天球画像6は作図の都合上、平面画像で示すが、実際には全天球カメラ9で撮像された正距円筒射影画像である。担当者は任意の場所に角度変更画像390の配置位置を決定できる。ただし、全天球画像6は緯度が高い又は低い領域が歪んでいることで端末装置30が表示した際の歪みを少なくするが、緯度が高い又は低い領域に角度変更画像390を配置すると、端末装置30が表示した際には角度変更画像390が歪んでしまう。したがって、角度変更画像390は赤道付近(緯度が90度)に配置することが好ましい。
図25は、本実施例において、画像登録端末90のディスプレイに表示された配信画像登録画面260の一例を示す。なお、図25の説明では主に図15との相違を説明する。図25の配信画像登録画面260はプレビュー画面領域261、角度変更画像ファイル選択欄262、全天球画像ファイル選択欄263、重畳解除ボタン264、キャンセルボタン265、及び、新規作成ボタン266を有している。
角度変更画像ファイル選択欄262は、担当者が角度変更画像のファイルを選択して設定するための欄である。角度変更画像のファイルは36枚の各角度変更画像ごとに用意してもよいが、別々のファイルになると画像配信装置10から端末装置30への送信に要する時間が長くなる。このため、角度変更画像のファイルは36枚の各角度変更画像で1つのファイルとすることが好ましい。端末装置30は36枚の角度変更画像を1つずつ切り取って全天球画像6と重ね合わせる。
プレビュー画面領域261、全天球画像ファイル選択欄263、重畳解除ボタン264、キャンセルボタン265、及び、新規作成ボタン266については図15と同様でよい。
プレビュー画面領域261に示すように、全天球画像6の一部が所定領域画像として表示されており、所定領域画像に1つの角度変更画像390が重ねて表示されている。このような表示は、担当者がプレビュー画面領域に表示された36枚の角度変更画像390から1つを選び、重畳解除ボタン264を押し全天球画像6に切り替えて、配置位置をクリックすることなどにより可能である。ただし、操作方法は適宜考えられる。
担当者が角度変更画像390を全天球画像6に配置した際の角度変更画像390の中心又は左上コーナーなどが配置位置である。また、担当者が全天球画像6に配置した角度変更画像により角度変更画像番号が決まる。
<端末装置における全天球画像に対する角度変更画像の重ね合わせ>
続いて、図26を用いて端末装置30における全天球画像6に対する角度変更画像390の重ね合わせについて説明する。図26は端末装置30が全天球画像6に角度変更画像390を重ねる処理を説明する図である。図26(a)は角度変更画像390を示し、図26(b)は全天球画像6を示す。
なお、角度変更画像390は水平方向に360度を変化させて撮像されているので、全天球画像6も水平方向のみの回転が許可される。つまり、上下方向に回転させても全天球画像6が回転しない。また、角度変更画像の高さは一定でよい(広告画像DB194の配置位置のφのままでよい)。
閲覧者による全天球画像6の回転に同期させて向きが異なる角度変更画像390を端末装置30が表示するには、中心点CPの水平方向の角度(経度)θに応じて、角度変更画像390を切り取って、所定領域画像の決まった高さに重ねればよい。例えば、広告画像データにおいて全天球画像6の水平方向の初期位置をθ、配置位置をθ、角度変更画像番号を15とする。
角度変更画像は36枚なので360度を36で割ると、1枚当たり10度に相当する。閲覧者が回転させた後の中心点CPの水平方向の角度をθとすると、「(θ−θ0)/10度」により、全天球画像6の水平方向の角度の変化が角度変更画像390の何枚分に相当するか分かる。したがって、式(B)により角度変更画像番号を決定できる。
「(θ−θ)/10度」+15 …(B)
この角度変更画像番号の角度変更画像を所定領域画像の水平方向の中心かつ決まった高さ(配置位置のφ)に端末装置30が重ねればよい。
図26(b)では3つの所定領域画像Qを点線で示す。各所定領域画像には向きが異なる角度変更画像390が配置されている。このように、閲覧者が全天球画像6を回転させて広告枠7に表示される各所定領域画像を変更すると、撮像された角度が異なる角度変更画像390が表示される。閲覧者が全天球画像6を回転させることで背景が変わるが、背景の変化と同期して向きが変更された撮像対象(車)が表示されるので、背景と共に車の向きが変わるように見える。
<広告データを受信した端末装置の処理>
次に、図27を用いて広告データを受信した端末装置30の処理について説明する。図27は端末装置30が全天球画像6に角度変更画像390を重ねて表示する手順を示すフローチャート図の一例である。
広告表示部40は、初期位置に基づいて全天球画像6から広告枠7のサイズに適した所定領域画像を生成する(S201)。
次に、広告表示部40は角度変更画像番号に基づいて1つの角度変更画像を取り出す(S202)。角度変更画像のファイルの行数と列数は決まっているので、角度変更画像番号が分かれば、角度変更画像の1つのファイルからどの角度変更画像を取り出せばよいか(切り出せばよいか)特定できる。予め、角度変更画像のファイル内の座標と角度変更画像番号が対応付けられたテーブルなどが用意されてもよい。
次に、広告表示部40は広告データとして送信された配置位置に基づいて所定領域画像に角度変更画像を重ねて表示する(S203)。所定領域画像の水平方向の中心に角度変更画像が配置される場合、所定領域画像の水平方向の中心は初期位置と同じなので、所定領域画像の水平方向の中心に角度変更画像を配置する。
画像操作受付部43は全天球画像6の回転を受け付けた否かを判断する(S204)。閲覧者が全天球画像6を操作しない場合は(S204のNo)、広告表示部40は表示パターンにしたがって注目点を順番に表示する(S205)。
閲覧者が全天球画像6を操作した場合(S204のYes)、閲覧者の操作が優先され、広告表示部40は変更後の中心点CPに基づいて全天球画像6から広告枠7のサイズに適した所定領域画像を生成する(S206)。
広告表示部40は回転後の中心点CPの水平方向の角度(経度)θに基づいて式(B)から角度変更画像番号を決定する(S207)。広告表示部40は決定した角度変更画像番号の角度変更画像を角度変更画像のファイルから切り取る。
広告表示部40は所定領域画像の水平方向の中心かつ決まった高さ(配置位置のφ)に角度変更画像を重ねて表示する(S208)。
画像操作受付部43は広告枠7のクリックを受け付けた否かを判断する(S209)。
クリックを受け付けた場合(S209のYes)、Webページ取得部31が広告主Webサーバ70と通信して、Webページ表示部33がWebページを表示する(S210)。
<角度変更画像と全天球画像の重ね合わせの一例>
図28は端末装置30に表示された広告枠7における角度変更画像390と全天球画像6の表示例を示す図である。図28ではWebページに1つの広告枠7があり、全天球画像6の所定領域画像Qに重ねて角度変更画像390が表示されている。図28(a)の広告枠7で閲覧者が左右に全天球画像6を回転させると図28(b)のように所定領域画像Qが変化し(回転し)、全天球画像6の回転に同期して角度変更画像390が切り替わる。図28(b)についても同様である。したがって、閲覧者には背景(全天球画像6)が変わると角度変更画像に写っている撮像対象の向きが変わるように見え、インタラクティブ性が向上し、広告効果を高める画像の表示の表現を実現することができる。
なお、角度変更画像390の配置位置は所定領域画像(広告枠7)の中央でなくてもよく、適宜設定されうる。また、角度変更画像の撮像対象は角度を変えて撮像されるものであればよい。また、全天球画像6の回転方向は左右方向に限られず、上下方向に回転してもよい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施例の画像表示システム100は、全天球画像6を回転させながら所定領域画像Qを生成し、回転に同期して決定された角度変更画像390を重ねて表示するので、角度変更画像に背景をより低コストに付加できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では、広告枠7に全天球画像6が表示される例を説明したが、全天球画像6は広角な画像であればよい。すなわち、広告枠7には入りきらない画角を有し、閲覧者の操作で見られる範囲が変わる画像データであればよい。また、Webページに表示される画像は広告用の画像である必要はなく、画像データであればよい。
また、全天球画像6を表示する端末装置30のアプリケーションはブラウザソフトに限られず、任意のアプリケーションソフトウェアが画面に全天球画像6や3DCG画像を表示する際にも本実施形態を適用できる。
本実施形態では端末装置30がDSP20にアクセスし、次に、画像配信装置10にアクセスして広告データを取得している。しかし、DSP20が画像配信装置10から直接、広告データを取得して端末装置30に送信してもよい。端末装置30はDSP20にアクセスするだけで広告データを取得できるため、広告が表示されるまでの時間を短縮できる。また、DSP20と画像配信装置10が一体に構成されており、DSP20が広告データ(全天球画像)を端末装置30に配信してもよい。
また、本実施形態で説明されたSSP50,DSP20及び画像配信装置10が連携する広告の配信方法は一例に過ぎず、端末装置30が広告を表示するまでのプロセスを制限する意図はない。例えば、単純なプロセスとして、パートナーサイトWebサーバ60が広告主からの広告データを預かっておき、端末装置30に配信してもよい。この場合、SSP50、DSP20及び画像配信装置10はなくてよい。
また、全天球画像6は2つの画像が張り合わされる方法で作成される場合に限られず、例えば、撮像方向を少しずつ移動しながら撮像した画像データの重複部分を重ね合わせて作成してもよい。すなわち、全天球画像6の作成方法は制限されない。
また、以上の実施例で示した図13、図14などの構成例は、画像表示システム100の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。しかし、各処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。画像表示システム100は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
7 広告枠
10 画像配信装置
20 DSP
30 端末装置
40 広告表示部
50 SSP
60 パートナーサイトWebサーバ
70 広告主Webサーバ
100 画像表示システム
特開2008−192115号公報

Claims (14)

  1. 画像を配信する画像配信装置から端末装置が画像を受信する画像表示システムであって、
    前記画像配信装置は、
    透明な領域を有する第1の画像データと、前記第1の画像データと対応付けられた第2の画像データの登録を受け付ける配信画像受付部と、
    前記配信画像受付部が受け付けた前記第1の画像データと前記第2の画像データを前記端末装置に送信する配信部と、を有し、
    前記端末装置は、
    前記画像配信装置から前記第1の画像データと前記第2の画像データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記第1の画像データと前記第2の画像データを重ねて画面に表示する表示部と、
    を有することを特徴とする画像表示システム。
  2. 前記第1の画像データは前記画面が有する表示枠のサイズよりも大きく、前記第1の画像データに対する表示変更の要求に応じて前記第1の画像データの一部の所定領域画像が前記表示枠に表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記配信画像受付部は、前記端末装置が前記第1の画像データを受信した直後に前記表示枠に表示する初期位置の登録を受け付け、
    前記配信部は前記第1の画像データと前記第2の画像データ及び前記初期位置を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
  4. 前記表示部は、前記第2の画像データを背景画像として、前記第1の画像データを前記第2の画像データに重ねて表示することで、前記第1の画像データの不透明領域のみを前記第2の画像データに重ねて表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像表示システム。
  5. 前記第2の画像データに重ねて表示された前記第1の画像データに対する表示変更の要求により前記表示枠に表示される所定領域画像が変更された場合、
    前記第2の画像データに対する前記不透明領域の相対位置が変わることを特徴とする請求項4に記載の画像表示システム。
  6. 前記第2の画像データは前記画面が有する表示枠のサイズよりも大きく、前記第2の画像データに対する表示変更の要求により前記第2の画像データの一部の所定領域画像が前記表示枠に表示され、
    前記第1の画像データは前記表示枠のサイズよりも小さく、予め定められた配置位置に表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  7. 前記配信画像受付部は、前記端末装置が前記第2の画像データを受信した直後に前記表示枠に表示する初期位置、及び、前記配置位置の登録を受け付け、
    前記配信部は前記第1の画像データ、前記第2の画像データ、前記初期位置及び前記配置位置を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の画像表示システム。
  8. 前記第1の画像データは同じ撮像対象を水平方向の異なる角度から撮像した複数の角度変更画像を有し、
    前記配信画像受付部は、前記端末装置が前記第2の画像データを受信した直後に前記表示枠に表示する前記角度変更画像の識別情報の登録を受け付け、
    前記配信部は前記第1の画像データ、前記第2の画像データ、前記初期位置、前記配置位置及び前記角度変更画像の識別情報を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の画像表示システム。
  9. 前記表示部は、前記第2の画像データを背景として、前記角度変更画像の識別情報で特定される1つの前記角度変更画像を前記第2の画像データに重ねて表示することで、前記角度変更画像の不透明領域を前記第2の画像データに重ねて表示することを特徴とする請求項8に記載の画像表示システム。
  10. 前記第2の画像データに対する表示変更の要求により前記表示枠に表示される所定領域画像が変更された場合、
    前記表示部は、前記第2の画像データに対する表示変更の要求に応じた前記角度変更画像を決定し、変更後の所定領域画像に前記角度変更画像を重ねて表示することを特徴とする請求項9に記載の画像表示システム。
  11. 前記表示部は、前記第2の画像データの水平方向の回転に同期して前記撮像対象の向きが異なる前記角度変更画像を前記第2の画像データに重ねて表示することを特徴とする請求項10に記載の画像表示システム。
  12. 前記第1の画像データはターンテーブル上にある実物の前記撮像対象が異なる角度から撮像された複数の前記角度変更画像を有するか、又は、
    3DCGで作成された3Dモデルの前記撮像対象が異なる角度から撮像された複数の前記角度変更画像を有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  13. 画像を配信する画像配信装置から端末装置が画像を受信する画像表示システムが行う画像表示方法であって、
    前記画像配信装置は、
    配信画像受付部が、透明な領域を有する第1の画像データと、前記第1の画像データと対応付けられた第2の画像データの登録を受け付けるステップと、
    配信部が、前記配信画像受付部が受け付けた前記第1の画像データと前記第2の画像データを前記端末装置に送信するステップと、を有し、
    前記端末装置は、
    取得部が、前記画像配信装置から前記第1の画像データと前記第2の画像データを取得するステップと、
    表示部が、前記取得部が取得した前記第1の画像データと前記第2の画像データを重ねて画面に表示するステップと、
    を有することを特徴とする画像表示方法。
  14. 画像を配信する画像配信装置から画像を表示する端末装置を、
    前記画像配信装置が登録を受け付けた透明な領域を有する第1の画像データと、前記第1の画像データと対応付けられた第2の画像データとを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記第1の画像データと前記第2の画像データを重ねて画面に表示する表示部、
    として機能させるためのプログラム。
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