以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.情報処理(提供処理)〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。具体的には、図1は、情報処理装置100が行う情報処理のうち、情報の提供に関する提供処理の一例を示す図である。情報処理装置100は、移動体のシェアリングシステムにおける種々の情報処理を行い、シェアリングシステムに関する種々のサービス(シェアリングサービス)を提供する。図1の例では、情報処理装置100は、シェアリングシステムにおいてユーザに利用される移動体を停留するステーションを設置可能な土地(「候補地」ともいう)の登録を、その候補地に関する権利を有する権利者(「土地権利者」ともいう)から受け付ける。そして、情報処理装置100は、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する運営事業者(単に「事業者」ともいう)に候補地に関する情報を提供する。なお、シェアリングシステムは、複数の事業者の各々が設置した複数のステーションに、各事業者が提供する各移動体を相互に停留可能なシステムであるが、この点の詳細については後述する。
以下では、シェアリングシステムに土地(候補地)を提供する土地権利者を「土地参画事業者」や「土地提供元」と記載し、シェアリングシステムにおいてユーザに移動体を提供するサービスを運営する運営事業者を「ネットワーク事業者」や「NW事業者」と記載する場合がある。情報処理装置100は、土地を有効活用したい土地参画事業者と、ステーションを拡大したい運営事業者とをマッチングするプラットフォーム(「ステーションプラスプラットフォーム」ともいう)を実現するための情報処理を行う。
例えば、ここでいう土地参画事業者は、ステーションプラスプラットフォームにおいて、ステーションを設置可能な候補地を登録し、運営事業者を募る主体を意味する。また、例えば、ここでいう運営事業者は、ステーションプラスプラットフォームにおいて、土地参画事業者が登録した候補地に対しエントリー(「入札」、「応札」等ともいう)を行い、情報処理装置100による候補地へのステーション設置に関する契約を許可する事業者(「許可事業者」ともいう)の決定に応じて、その候補地(土地)でシェアサイクル事業を営む主体を意味する。
なお、土地参画事業者や運営事業者は、企業等の法人や、個人事業主等の自然人等、シェアリングシステムに参加可能な主体であれば、どのような主体であってもよい。また、ここでいう候補地(土地)に関する権利は、その土地の所有権に限らず、その候補地(土地)にステーションの設置を許可する正当な権限の権利であればどのような権利であってもよく、その土地の地上権等の物権や賃借権等の債権等のいわゆる他人の不動産を利用する権利(不動産利用権)であってもよい。
以下では、電動アシスト付き自転車(以下「電動自転車」ともいう)や電動アシストがない自転車(以下「電動無し自転車」ともいう)等のいわゆる自転車を移動体の一例として示す。なお、移動体は、自転車に限らず、シェアリングシステムにおいてユーザの移動に利用されるものであれば、どのような対象であってもよい。例えば、移動体は、スクータ等の原動機付自転車や、キックボード(キックスケータ)や、自動車等であってもよい。このように、移動体は、2輪であるものに限らず、3輪や4輪などの2つ以外の車輪を有する形式の移動体や、車輪を有しない移動体等、種々の形式の移動体であってもよい。なお、各移動体を区別せずに説明する場合、単に「移動体」や「移動体MB」を記載する。
〔情報処理システムの構成〕
まず、図1の説明に先立って、図3に示す情報処理システム1について説明する。情報処理システム1は、ユーザに移動体を利用させるサービスや上述したステーションプラスプラットフォーム等の種々のサービスを提供するシェアリングシステムである。例えば、情報処理システム1は、移動体の一例である自転車をユーザに利用させるシェアサイクルサービスを提供するシェアリングシステムであってもよい。
図3に示すように、情報処理システム1は、複数の通信機器10−1、10−2、10−3と、複数の土地提供元端末50−1、50−2と、複数の事業者端末60−1、60−2と、情報処理装置100と、ユーザ端末20とが含まれる。図3の例では、通信機器10−1が移動体MB1に対応し、通信機器10−2が移動体MB2に対応し、通信機器10−3が移動体MB3に対応する場合を示す。この場合、通信機器10−1が移動体MB1に取り付けられ、通信機器10−2が移動体MB2に取り付けられ、通信機器10−3が移動体MB3に取り付けられる。このように、「移動体MB*(*は任意の数値)」と記載した場合、その移動体は移動体ID「MB*」により識別される移動体であることを示す。例えば、「移動体MB1」と記載した場合、その移動体は移動体ID「MB1」により識別される移動体である。
以下では、通信機器10−1〜10−3等を区別しない場合、通信機器10と記載する場合がある。なお、図3では、3台の通信機器10−1、10−2、10−3を図示するが、情報処理システム1には、多数(例えば100万台以上)の通信機器10が含まれてもよい。例えば、情報処理システム1には、情報処理システム1において提供される移動体MBの数に対応する数の通信機器10が含まれてもよい。なお、図3に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。また、ユーザ端末20は、移動体MBを利用するユーザが利用する。ユーザ端末20は、通信機器10や情報処理装置100と通信可能であってもよい。例えば、移動体MBを利用するユーザは、ユーザ端末20を用いて、通信機器10と通信することにより、移動体MBをレンタルするための操作等を行ってもよい。なお、図3の例では、1つのユーザ端末20のみを図示するが、情報処理システム1には、利用するユーザの数に応じた複数のユーザ端末20が含まれる。
また、以下では、土地提供元端末50−1、50−2等を区別しない場合、土地提供元端末50と記載する場合がある。なお、図3では、2台の土地提供元端末50−1、50−2を図示するが、情報処理システム1には、土地登録元の数等に応じて、多数(例えば10万台以上)の土地提供元端末50が含まれてもよい。また、以下では、事業者端末60−1、60−2等を区別しない場合、事業者端末60と記載する場合がある。なお、図3では、2台の事業者端末60−1、60−2を図示するが、情報処理システム1には、事業者の数等に応じて、多数(例えば5万台以上)の事業者端末60が含まれてもよい。
また、図3に示すように、情報処理システム1において、複数台の通信機器10と、複数台の土地提供元端末50と、複数台の事業者端末60と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図3に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
通信機器10は、移動体MBに取り付けられた情報処理装置である。通信機器10は、通信機能を有すれば、どのような装置であってもよい。例えば、通信機器10は、情報処理装置100との間で種々の情報の送受信を行う。通信機器10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の各種センサや、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、または3G、4G、5Gなどの様々な通信手段により、各種情報を検知してもよい。通信機器10は、検知された位置情報等の各種情報を情報処理装置100に送信してもよい。
また、例えば、通信機器10は、移動体MBを利用するユーザへの情報を表示する表示装置(ディスプレイ)と一体であってもよいし、移動体MBの盗難を防ぐために用いられるロック機構と一体であってもよい。例えば、通信機器10は、自転車である移動体MBに取り付けられるスマートロックと一体であってもよい。この場合、通信機器10がユーザのユーザ端末20やユーザが所持するICカード等と通信することにより、ユーザの操作に応じて、スマートロックの施錠や開錠が行われてもよい。また、通信機器10は自動車やスクーターなどの移動体MBに取り付けられたマティクス制御ユニットTCU(Telematics contral Unit)やエンジンスターターと通信することにより行われてもよい。
例えば、ユーザ端末20には、シェアリングシステムをユーザが利用するためのアプリケーション(単に「アプリ」ともいう)がインストールされており、ユーザ端末20にインストールされたそのアプリ(「ユーザ向けアプリ」ともいう)によりユーザの移動体の利用に関する種々の処理が行われる。例えば、ユーザはユーザ端末20を操作し、ユーザ向けアプリにより移動体の利用の予約等の各種サービスの提供を受ける。なお、ユーザが移動体を利用するための処理については、種々の従来技術を適宜用いて実現される。
例えば、通信機器10は、近距離無線通信技術により、ユーザ端末と近接通信を行う。例えば、通信機器10は、NFCに関する種々の従来技術を適宜用いて、ユーザ端末20と近接通信を行う機能を有する。例えば、通信機器10は、BluetoothやWiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の種々の従来の無線通信に関する技術を適宜用いて、ユーザ端末20と近接通信を行ってもよい。なお、以下では、通信機器10を移動体MBと表記する場合がある。すなわち、以下では、移動体MBを通信機器10と読み替えることもできる。例えば、移動体MBが情報処理装置100と通信すると記載した場合、移動体MBに対応する通信機器10が情報処理装置100と通信すると読み替えてもよい。
土地提供元端末50は、シェアリングシステムにおけるステーションを設置可能な土地を登録する主体(土地提供元)によって利用される端末装置等の情報処理装置である。例えば、土地提供元端末50は、土地に関する所定の権利を有する土地提供元によって利用される情報処理装置である。なお、土地提供元は、土地の管理や登録作業等を代理店に依頼する場合もある。この場合、土地提供元端末50は、土地提供元から依頼された代理店(代理店の管理者等)によって利用される。ここで言う「土地提供元」といった表記は、土地提供元だけでなく代理店を含む概念であり、「土地提供元端末」といった表記は、土地提供元端末だけでなく代理店によって利用される代理店端末を含む概念であるものとする。
図1の例では、土地提供元端末50−1は、シェアリングシステムにおいて土地を提供する土地提供元である土地提供元OW1(例えば土地提供元OW1自体やその管理者やその代理人等)によって利用される情報処理装置である。また、土地提供元端末50−2は、シェアリングシステムにおいて土地を提供する事業者である土地提供元である土地提供元OW2(例えば土地提供元OW2自体やその管理者やその代理人等)によって利用される情報処理装置である。このように、「土地提供元OW*(*は任意の数値)」と記載した場合、その土地提供元は土地提供元ID「OW*」により識別される土地提供元であることを示す。例えば、「土地提供元OW1」と記載した場合、その土地提供元は土地提供元ID「OW1」により識別される土地提供元である。
例えば、土地提供元OW1が法人である場合、土地提供元OW1の管理者は、土地提供元端末50−1を用いて、情報処理装置100に対して、候補地の登録を行う。また、例えば、土地提供元OW2が自然人(個人)である場合、土地提供元OW2自体やその代理人は、土地提供元端末50−2を用いて、情報処理装置100に対して、候補地の登録を行う。また、土地提供元端末50は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。図1は、土地提供元端末50がノート型PCである場合を示す。
なお、土地提供元が候補地を登録するための処理については、種々の従来技術を適宜用いて実現される。例えば、土地提供元端末50は、ブラウザアプリ(単に「ブラウザ」ともいう)により、候補地登録等の画面等の種々の画面を表示し、土地提供元による操作に応じて各種の処理が行われてもよい。また、例えば、土地提供元端末50には、シェアリングシステムの土地提供元が候補地の登録等を行うための土地提供元専用のアプリ(「土地提供元向けアプリ」ともいう)等がインストールされ、土地提供元向けアプリにより各種の処理が行われてもよい。
例えば、土地提供元は、土地提供元端末50を操作することにより、土地提供元端末50に土地提供元用のログイン画面を表示させる。そして、土地提供元端末50は、土地提供元用のログイン画面により土地提供元からの土地提供元IDやパスワードの入力を受け付けることにより、土地提供元としてログインした状態において土地提供元に関連する各種処理を行う。
事業者端末60は、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業を運営する事業者(運営事業者、NW事業者)によって利用される端末装置等の情報処理装置である。図1の例では、事業者端末60−1は、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者である事業者E1(例えば事業者E1の管理者等)によって利用される情報処理装置である。また、事業者端末60−2は、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者である事業者E2(例えば事業者E2の管理者等)によって利用される情報処理装置である。このように、「事業者E*(*は任意の数値)」と記載した場合、その事業者は事業者ID「E*」により識別される運営事業者であることを示す。例えば、「事業者E1」と記載した場合、その事業者は事業者ID「E1」により識別される運営事業者である。
例えば、事業者E1の管理者は、事業者端末60−1を用いて、情報処理装置100に対して、候補地に関する情報や候補地への入札(応札)を行う。また、例えば、事業者E2の管理者は、事業者端末60−2を用いて、情報処理装置100に対して、候補地に関する情報や候補地への入札(応札)を行う。また、事業者端末60は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。図1は、事業者端末60がノート型PCである場合を示す。
なお、シェアリングシステムにおける事業者に関する各種処理については、種々の従来技術を適宜用いて実現される。例えば、事業者端末60は、ブラウザにより、情報処理装置100から提供された候補地に関する情報等の種々の情報(画面)を表示し、事業者による操作に応じて各種の処理が行われてもよい。また、例えば、事業者端末60には、シェアリングシステムの事業者が候補地に関する情報の表示や候補地へのエントリー(入札)等を行うための事業者専用のアプリ(「事業者向けアプリ」ともいう)等がインストールされ、事業者向けアプリにより各種の処理が行われてもよい。
例えば、事業者は、事業者端末60を操作することにより、事業者端末60に運営事業者用のログイン画面を表示させる。そして、事業者端末60は、運営事業者用のログイン画面により事業者からの事業者IDやパスワードの入力を受け付けることにより、事業者としてログインした状態において事業者に関連する各種処理を行う。
例えば、事業者端末60は、上記のような情報(画面)の表示や操作の受付け等の処理をブラウザや事業者向けアプリにより実現してもよい。例えば、事業者端末60は、上記のような情報(画面)を表示する表示部や、操作を受け付ける受付部や、外部装置や記憶部から情報を取得する取得部等の機能をブラウザや事業者向けアプリにより実現してもよい。また、事業者端末60は、ブラウザや事業者向けアプリ上で実行されるスクリプトを取得し、取得したスクリプト等の制御情報により、上記のような情報表示や操作受付等の情報処理を実行してもよい。例えば、制御情報は、実施形態に係る事業者端末60による情報表示や操作受付等の情報処理を実現するプログラムに対応するものであり、例えば、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML(Hyper Text Markup Language)、PHP(Hypertext Preprocess)あるいは、上述した事業者端末60による情報表示や操作受付等の情報処理を記述可能な任意の言語によって実現される。土地提供元端末50やユーザ端末20についての表示や操作の受付け等についても同様に、上記のような種々の技術を適宜用いて実現される。
情報処理装置100は、移動体を停留するステーションを設置可能な候補地を示す候補地情報に基づいて、候補地に関する情報を、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者に提供する情報処理装置である。また、情報処理装置100は、請求金額を比率情報が示す配分を用いて案分することにより、請求金額のうち、第1事業者に割り当てられる第1金額と、第2事業者に割り当てられる第2金額とを算出する情報処理装置である。
ここから、図1を用いて、情報処理装置100による提供処理について説明する。まず、情報処理装置100は、土地提供元OW1が利用する土地提供元端末50−1から候補地の追加を受け付ける(ステップS11)。例えば、情報処理装置100は、土地提供元OW1としてログイン状態の土地提供元端末50−1から候補地の追加を受け付ける。土地提供元OW1は、土地提供元端末50−1に表示された候補地の登録画面に、登録する土地に関する各種情報を入力することにより、情報処理装置100に候補地の登録を要求する。例えば、土地提供元OW1は、図1中の候補地情報PINF11に示すような候補地に関する情報(「候補地情報」ともいう)を、登録画面に入力し、「新規追加」等と表示されたボタンを押下することにより、情報処理装置100に候補地の登録を要求する。
図1の例では、土地提供元OW1は、登録名を「設置場所X」と入力し、候補地住所を「東京都港区…」と入力することにより、候補地として登録する土地の名称や位置に関する情報の登録を情報処理装置100に要求する。土地提供元OW1は、画像IM11自体や画像IM11の格納場所を示すファイルパス等を入力することにより、候補地として登録する土地に関連する画像の登録を情報処理装置100に要求する。
また、土地提供元OW1は、募集期間を「2019年2月1−28日」と入力し、契約期間を「2019年4月−2021年3月」と入力することにより、候補地への事業者の入札期間を2019年2月中とし、候補地の契約期間を2019年4月から2年とする期間に関する情報の登録を情報処理装置100に要求する。例えば、募集期間は、登録した土地(候補地)に対して、運営事業者からの応募を受け付ける期間を示し、許可事業者の決定は募集期間終了後に行われる。また、例えば、契約期間は、運営事業者に対して土地を貸し出す契約期間を示す。
また、土地提供元OW1は、候補地面積を「縦4m、横6m」と入力することにより、候補地として登録する土地のサイズに関する情報の登録を情報処理装置100に要求する。なお、設置目安ラック数は、その土地に設置可能なラック数の目安を示す。ここでいうラックは、自転車等の移動体をステーションに停留させるために、土地(地点)に設置される器具(物品)である。設置目安ラック数「○○台」という情報は、土地提供元端末50が候補地面積の情報から算出してもよいし、情報処理装置100が候補地面積の情報から自動的に算出してもよい。設置目安ラック数は、候補地面積の情報と、移動体のサイズを示す情報とから算出される。例えば、情報処理装置100や土地提供元端末50は、候補地面積を移動体のサイズで除した値を、設置目安ラック数として算出する。
また、土地提供元OW1は、営業時間を「0時0分−23時59分」と入力することにより、候補地として登録する土地に設置されるステーションの営業可能な時間(この場合24時間営業可能)に関する情報の登録を情報処理装置100に要求する。また、土地提供元OW1は、電源有無を「有」と入力することにより、候補地として登録する土地から所定の範囲内(例えば半径2m以内)に電源が有ることを示す情報の登録を情報処理装置100に要求する。
また、土地提供元OW1は、希望利用料/ラックを「1000円/月」と入力することにより、土地を運営事業者に貸し出す際にラック1つ当たりの月額の希望利用料が1000円であることを示す情報の登録を情報処理装置100に要求する。これにより、情報処理装置100は、図1中の候補地情報PINF11に示すような候補地情報を土地提供元端末50−1から取得する。
なお、上記は一例であり、情報処理装置100は、上記の情報以外にも登録される土地に関する種々の情報を受付けてもよい。例えば、情報処理装置100は、候補地へのステーションの設置手続実施期間の登録を受け付けてもよい。例えば、設置手続実施期間は、許可事業者の決定後、運営事業者による土地の現地調査や、土地の利用に関する契約の締結、及び物品の設置等を行う期間を示す。また、情報処理装置100は、運営事業者の応募において希望利用料以外の条件等、留意事項等の登録を受け付けてもよい。また、情報処理装置100は、候補地に対する入札数の非公開の要求を受け付けてもよい。例えば、土地提供元から候補地に対する入札数の非公開の要求がある場合、情報処理装置100は、その候補地に対する応募数を「非公開」と表示した応募画面を運営事業者へ提供する。また、情報処理装置100は、候補地の担当者を示す情報や担当者の連絡先を示す情報の登録を受け付けてもよい。
図1の例では、土地提供元OW1は、土地提供元端末50−1を操作し、候補地情報PINF11を情報処理装置100に送信することにより、自身の土地について、ステーションの設置可能な地点(候補地)としての登録を情報処理装置100に要求する。これにより、情報処理装置100は、土地提供元OW1からの候補地の登録要求を受け付ける。また、情報処理装置100は、土地提供元端末50−1から、土地提供元OW1が土地権利者である土地に対応する候補地情報PINF11を取得する。
そして、情報処理装置100は、土地提供元OW1から登録要求を受け付けた候補地に対応する候補地情報を登録する(ステップS12)。情報処理装置100は、図1中の候補地情報PINF11に示すような候補地情報を、所定のデータベース(記憶手段)である候補地情報群DB11に登録する。例えば、情報処理装置100は、新たに地点ID「PT11」を発行し(払い出し)、図1中の候補地情報PINF11に示すような候補地情報を登録情報として、地点ID「PT11」に対応付けて地点情報記憶部123(図7参照)に記憶する。また、情報処理装置100は、土地提供元OW1を識別する土地提供元ID「OW1」に対応付けて地点ID「PT11」を土地提供元情報記憶部121(図5参照)に記憶する。
また、情報処理装置100は、土地提供元OW2が利用する土地提供元端末50−2から候補地の追加を受け付ける(ステップS13)。例えば、情報処理装置100は、土地提供元OW2としてログイン状態の土地提供元端末50−2から候補地の追加を受け付ける。土地提供元OW2は、土地提供元端末50−2に表示された候補地の登録画面に、登録する土地に関する各種情報を入力することにより、情報処理装置100に候補地の登録を世休する。例えば、土地提供元OW2は、図1中の候補地情報PINF12に示すような候補地情報を、登録画面に入力し、「新規追加」等と表示されたボタンを押下することにより、情報処理装置100に候補地の登録を要求する。
図1の例では、土地提供元OW2は、登録名を「設置場所Y」と入力し、候補地住所を「神奈川県横浜市…」と入力することにより、候補地として登録する土地の名称や位置に関する情報の登録を情報処理装置100に要求する。土地提供元OW2は、画像IM12自体や画像IM12の格納場所を示すファイルパス等を入力することにより、候補地として登録する土地に関連する画像の登録を情報処理装置100に要求する。
また、図1では図示を省略するが、土地提供元OW2は、募集期間、契約期間、候補地面積、営業時間、電源有無、希望利用料/ラックといった各種情報の登録を情報処理装置100に要求する。これにより、情報処理装置100は、図1中の候補地情報PINF11と同様に、候補地情報PINF12に示すような候補地情報を土地提供元端末50−2から取得する。
図1の例では、土地提供元OW2は、土地提供元端末50−2を操作し、候補地情報PINF12を情報処理装置100に送信することにより、自身の土地について、ステーションの設置可能な地点(候補地)としての登録を情報処理装置100に要求する。これにより、情報処理装置100は、土地提供元OW2からの候補地の登録要求を受け付ける。また、情報処理装置100は、土地提供元端末50−2から、土地提供元OW2が土地権利者である土地に対応する候補地情報PINF12を取得する。
そして、情報処理装置100は、土地提供元OW2から登録要求を受け付けた候補地に対応する候補地情報を登録する(ステップS14)。情報処理装置100は、図1中の候補地情報PINF12に示すような候補地情報を、候補地情報群DB11に登録する。例えば、情報処理装置100は、新たに地点ID「PT12」を発行し、図1中の候補地情報PINF12に示すような候補地情報を登録情報として、地点ID「PT12」に対応付けて地点情報記憶部123(図7参照)に記憶する。また、情報処理装置100は、土地提供元OW2を識別する土地提供元ID「OW2」に対応付けて地点ID「PT12」を土地提供元情報記憶部121(図5参照)に記憶する。
なお、ステップS11、S13に限らず、各土地提供元による候補地の追加(登録要求)は、複数回行われてもよい。また、図1では、土地提供元OW1、OW2のみを図示するが、情報処理装置100は、土地提供元OW1、OW2に限らず、多数(例えば2万や30万等)の土地提供元からの候補地の追加(登録要求)を受け付ける。情報処理装置100は、登録する候補地情報を事業者E1へ、一部を非開示することや、段階的に開示する事ができる。
また、例えば、情報処理装置100は、土地提供元端末50から複数の候補地の登録要求を一括して受け付けてもよい。情報処理装置100は、各候補地の情報が所定の形式で含まれるファイルを土地提供元端末50から取得することにより、複数の候補地の登録要求を一括して受け付けてもよい。情報処理装置100は、各候補地の情報をCSV(Comma-Separated Values)形式のファイルで受信することにより、複数の候補地の登録要求を一括して受け付けてもよい。
情報処理装置100は、上記のステップS11〜S14等の処理により、登録した候補地に関する情報を運営事業者へ提供する。情報処理装置100は、登録した候補地に関する情報を事業者端末60へ送信する。例えば、情報処理装置100は、事業者からの要求に応じて、候補地に関する情報を運営事業者へ提供する。例えば、情報処理装置100は、事業者から指定された検索条件を受け付け、指定された検索条件を満たす候補地に関する情報を抽出し、抽出した候補地に関する情報を運営事業者へ提供する。例えば、情報処理装置100は、候補地の位置を指定する検索条件を受け付け、指定された位置に該当する候補地に関する情報を運営事業者へ提供する。例えば、情報処理装置100は、エリアを指定する検索条件を受け付け、指定されたエリアに位置する候補地に関する情報を運営事業者へ提供する。なお、検索条件は、候補地の位置に限らず、候補地の登録名や後述するステータス(状況)に対応する条件であってもよい。
また、情報処理装置100は、登録済の全候補地に関する情報を事業者端末60へ送信してもよい。この場合、登録済の全候補地に関する情報を受信した事業者端末60は、事業者の操作に応じて、事業者の操作に対応する候補地に関する情報を表示してもよい。例えば、事業者端末60は、事業者が指定する検索条件に応じて、検索条件を満たす候補地を抽出し、抽出した候補地に関する情報を表示してもよい。以下では、説明を簡単にするために、事業者E1や事業者E2が、エリア「東京都」に位置する候補地に関する情報を情報処理装置100に要求した場合を一例として説明する。
まず、情報処理装置100は、事業者E1が利用する事業者端末60−1に候補地に関する情報を提供する(ステップS15)。例えば、情報処理装置100は、事業者端末60−1からエリア「東京都」を検索条件とする候補地の情報提供の要求を受け付ける。例えば、情報処理装置100は、事業者端末60−1から検索クエリ「東京都」を取得する。情報処理装置100は、候補地情報群DB11に記憶された候補地情報群を検索クエリ「東京都」で検索することにより、エリア「東京都」に位置する候補地に関する情報を抽出し、抽出した候補地に関する情報を事業者端末60−1に送信する。例えば、情報処理装置100は、候補地情報群DB11に記憶された候補地情報群のうち、候補地住所に対応する情報を検索クエリ「東京都」で検索することにより、エリア「東京都」に位置する候補地に関する情報を抽出する。図1の例では、情報処理装置100は、エリア「東京都」に位置する候補地である設置場所Aや設置場所X(以下「候補地X」ともいう)に対応する候補地情報を事業者端末60−1に送信する。
情報処理装置100からエリア「東京都」に対応する候補地情報を受信した事業者端末60−1は、受信した候補地情報を表示する。事業者端末60−1は、受信した設置場所Aや設置場所X(候補地X)に対応する候補地情報を表示する。図1の例では、事業者端末60−1は、設置場所Aや設置場所Xに対応する候補地情報を一覧で示す一覧画面LIM1を表示する。情報処理装置100は、一覧画面LIM1を生成し、事業者端末60−1に送信してもよい。また、事業者端末60−1は、受信した候補地情報を用いて一覧画面LIM1を生成し、表示してもよい。一覧画面LIM1には、設置場所Aや設置場所Xに対応する候補地情報が所定の方向(図1の場合上下方向)に並べて配置される。一覧画面LIM1には、設置場所Aや設置場所Xに対応する候補地情報に加えて、設置場所Aや設置場所Xにエントリー(応札)する際に、応札金額を入力する応札額入力欄(図示省略)が設けられる。
なお、事業者端末60に表示される情報は、一覧画面LIM1のように複数の候補地を所定の方向に並べた一覧情報に限らず、候補地を地図上に示す情報であってもよいが、この点については図14−図17において詳述する。
例えば、事業者端末60−1に表示された一覧画面LIM1のうち、事業者E1が設置場所X(候補地X)を選択した場合、事業者端末60−1は、候補地Xに関する詳細を示す詳細画面(図示省略)を表示する。この場合、事業者端末60−1は、候補地情報PINF11に示すような候補地に関する候補地情報を含む詳細画面を表示する。事業者E1は、このような詳細画面を閲覧することにより、各候補地の詳細を確認した後、実際にエントリーする候補地を決定する。以下では、説明を簡単にするために、情報処理装置100が提供した候補地情報から、事業者によるエントリーを受け付ける場合を説明する。なお、事業者端末60は、事業者によるエントリー候補の追加を受け付けて、エントリー候補の中から事業者が実際にエントリーする候補地の指定を受け付ける等、種々の態様により事業者によるエントリーを受け付けてもよい。
事業者端末60−1は、事業者E1が希望する契約金額を応札額入力欄に入力し、事業者E1による所定のエントリー操作に応じて、そのエントリーに関する情報(エントリー情報)を情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、候補地へのステーションの設置に関するエントリーを、事業者E1から受け付ける。
例えば、事業者E1は、一覧画面LIM1中の候補地Xに対応するチェックボックスにチェックを入れ、所定のエントリーボタンを押下することにより、候補地Xに対するエントリー(応札)を行ってもよい。なお、上記は一例であり、事業者E1は、一覧画面LIM1中の候補地Xに対応する位置に表示された「エントリー」ボタンを押下することにより、候補地Xに対するエントリー(応札)を行ってもよい。
情報処理装置100は、事業者端末60−1から候補地Xへの事業者E1によるエントリーを受け付ける(ステップS16)。図1の例では、事業者E1が候補地Xに対応する応札額入力欄に「1200」円と入力し、候補地Xに対するエントリー操作を行うことにより、事業者端末60−1は、候補地Xに「1200」円で入札(応札)することを示すエントリー情報を情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、事業者E1による応札額「1200」円での候補地Xへのエントリーを受け付ける。なお、情報処理装置100は、エントリーをCSV形式のファイルで受信することにより、複数のエントリーを一括して受け付けてもよい。
そして、情報処理装置100は、事業者E1による応札額「1200」円での候補地Xへのエントリーを、候補地Xを識別する地点ID「PT11」に対応付けて入札情報記憶部124(図8参照)に記憶する。なお、上記のエントリーの受付けは一例であり、情報処理装置100は、事業者が希望する候補地へのエントリーを受け付け可能であれば、どのような態様により、エントリーを受け付けてもよい。
また、情報処理装置100は、事業者E2が利用する事業者端末60−2に候補地に関する情報を提供する(ステップS17)。例えば、情報処理装置100は、事業者端末60−2からエリア「東京都」を検索条件とする候補地の情報提供の要求を受け付ける。例えば、情報処理装置100は、候補地情報群DB11に記憶された候補地情報群のうち、候補地住所に対応する情報を検索クエリ「東京都」で検索することにより、エリア「東京都」に位置する候補地に関する情報を抽出する。図1の例では、情報処理装置100は、エリア「東京都」に位置する候補地である設置場所Aや設置場所X(候補地X)に対応する候補地情報を事業者端末60−2に送信する。
情報処理装置100からエリア「東京都」に対応する候補地情報を受信した事業者端末60−2は、受信した候補地情報を表示する。事業者端末60−2は、受信した設置場所Aや設置場所Xに対応する候補地情報を表示する。例えば、事業者端末60−2は、図1中の一覧画面LIM1と同様の一覧画像を表示する。
情報処理装置100は、事業者端末60−2から候補地Xへの事業者E2によるエントリーを受け付ける(ステップS18)。図1の例では、事業者E2が候補地Xに対応する応札額入力欄に「1000」円と入力し、候補地Xに対するエントリー操作を行うことにより、事業者端末60−2は、候補地Xに「1000」円で入札(応札)することを示すエントリー情報を情報処理装置100に送信する。これにより、情報処理装置100は、事業者E2による応札額「1000」円での候補地Xへのエントリーを受け付ける。
そして、情報処理装置100は、事業者E2による応札額「1000」円での候補地Xへのエントリーを、候補地Xを識別する地点ID「PT11」に対応付けて入札情報記憶部124(図8参照)に記憶する。また、情報処理装置100は、候補地Xの募集期間中において、事業者E1や事業者E2に限らず多数の事業者から、候補地Xに対するエントリーを受け付ける。例えば、ステップS15〜S18に限らず、各事業者への情報提供や事業者による候補地に対するエントリーが行われてもよい。図1では、事業者E1、E2のみを図示するが、情報処理装置100は、事業者E1、E2に限らず、多数(例えば1万や20万等)の事業者への情報提供や事業者からの候補地へのエントリーを受け付ける。
そして、情報処理装置100は、受け付けた候補地Xに対するエントリーに基づいて、候補地Xにステーションの設置を許可する許可事業者を決定する(ステップS19)。情報処理装置100は、候補地Xの募集期間の終了後に、候補地Xの募集期間に受け付けたエントリーから、候補地Xにステーションの設置を許可する許可事業者を決定する。このように、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングシステムに関するサービスを提供する。これにより、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とが同一のシェアリングシステムでの運営を可能とすることができる。
情報処理装置100は、最も良い条件をエントリーした事業者を許可事業者に決定する。例えば、情報処理装置100は、契約期間や運用面での条件などで、応札金額以外の選定基準を用いて、許可事業者を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、契約期間や運用面に関する各種の条件に基づいて、許可事業者を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、契約期間や運用面に関する各種の条件について、最も良い条件をエントリーした事業者を許可事業者に決定する。例えば、情報処理装置100は、契約期間や運用面に関する各種の条件に基づいて算出したスコアが最も高い事業者を許可事業者に決定してもよい。なお、図1の例では、説明を簡単にするために応札金額に基づいて許可事業者に決定する場合を示す。例えば、情報処理装置100は、候補地Xに対するエントリーのうち、応札額が最も高いエントリーを行った事業者を許可事業者に決定する。図1の例では、情報処理装置100は、候補地Xに対するエントリーのうち、応札額が最も高い「1200」円であるエントリーを行った事業者E1を許可事業者に決定する。なお、情報処理装置100は、応札額のみに限らず、種々の情報を適宜用いて、許可事業者を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、各事業者の実績や信用度に基づいて、許可事業者を決定してもよい。
また、情報処理装置100は、事業者E1や候補地Xの権利者である土地提供元OW1に、事業者E1が許可事業者に採択されたことを通知してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者E1の事業者端末60−1や土地提供元OW1の土地提供元端末50−1に、金額「1200」円で事業者E1が許可事業者に決定したことを示す情報を送信してもよい。そして、情報処理装置100から通知を受けた土地提供元OW1や事業者E1は、ステーションの設置等の調整を行う。なお、情報処理装置100は、候補地Xに対してエントリーした事業者のうち、許可事業者以外の事業者に、許可事業者に採択されなかったことを示す情報を通知してもよい。情報処理装置100は、候補地Xに対してエントリーし許可事業者に採択されなかった事業者E2の事業者端末60−2に、許可事業者に採択されなかったことを示す情報を送信してもよい。
〔1−1.提供処理による効果〕
従来においては、な移動体を用いたシェアリングシステムにおいて、そのシェアリングシステムに参画を希望する事業者にとっては、自ら移動体を停留させるステーションを設置する土地(用地)を探す必要があるなど、事業者にとって煩雑な作業があり、シェアリングシステムの規模増大を促進することが難しかった。そのため、従来では、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることが課題となっていた。一方で、情報処理装置100は、土地提供元から受け付けた候補地の情報を、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者に提供することにより、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。上記のように、情報処理システム1が提供するステーションプラスプラットフォームでは、土地参画事業者(土地提供元)が随時土地を更新する。そして、情報処理システム1が提供するステーションプラスプラットフォームでは、運営事業者は、プラットフォーム上で候補地にエントリーをするという簡易な処理により、情報処理装置100が土地参画事業者と運営事業者とのマッチング(例えば許可事業者の決定)を行う。これにより、情報処理装置100は、運営事業者が土地営業に割く時間を削減することを可能にする。このように、情報処理装置100は、シェアリングシステムにおける運営事業者の利便性を向上させることができる。
また、上記のように、情報処理システム1が提供するステーションプラスプラットフォームでは、運営事業者が日々自身のステーションの設置可能な候補地(土地)を探している。そして、情報処理システム1が提供するステーションプラスプラットフォームでは、土地参画事業者(土地提供元)は、プラットフォーム上で候補地を登録するという簡易な処理により、情報処理装置100が土地参画事業者と運営事業者とのマッチング(例えば許可事業者の決定)を行う。これにより、情報処理装置100は、土地提供元が有する遊休地をステーションにすることで収益化を実現し、集客効果を高め得ることもできる。このように、情報処理装置100は、シェアリングシステムにおける土地参画事業者(土地提供元)の利便性を向上させることができる。
〔2.情報処理(算出処理)〕
ここから、図2を用いて、情報処理装置100による算出処理について説明する。図2の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」と記載する)による移動体MBの利用に対する請求金額を対象として、その金額を事業者間で配分する場合を一例として示す。以下では、請求金額の配分対象となる事業者のうち、ユーザに移動体を提供した事業者を「第1事業者」と記載し、移動体を停留させたステーションを設置した事業者を「第2事業者」と記載する。なお、第1事業者及び第2事業者は、金額の配分を明示するための用語であり、情報処理システム1が提供するシェアサイクルシステムにおいて、移動体及びステーションの両方を提供する事業者は、第1事業者及び第2事業者のいずれにも該当する場合がある。また、あるユーザの移動体の利用において、1つの事業者が第1事業者及び第2事業者の両方に該当する場合がある。
ここで、図2に示すマップ情報MP1について、簡単に説明する。図2に示すマップ情報MP1は、ユーザU1の移動体の利用についての各ステーションの位置等を模式的に示す図である。例えば、マップ情報MP1には、事業者E1が設置したステーションST1、ST5や事業者E2が設置したステーションST2や事業者E3が設置したステーションST3や事業者E4が設置したステーションST4が含まれることを示す。このように、「ステーションST*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのステーションはステーションID「ST*」により識別されるステーションであることを示す。例えば、「ステーションST1」と記載した場合、そのステーションはステーションID「ST1」により識別されるステーションである。
図2では、後述するステップS21よりも前の状態において、ステーションST1に設けられた移動体を停留させるためのラックRCに事業者E1が提供する移動体MB1や事業者E5が提供する移動体MB5や事業者E7が提供する移動体MB7が停留されている場合を示す。すなわち、事業者E1が設置したステーションST1には、事業者E1が提供する移動体MB1以外にも、他の事業者である事業者E5が提供する移動体MB5や事業者E7が提供する移動体MB7が停留されている。このように、情報処理装置100が提供する移動体のシェアリングシステムのサービスにおいては、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とが含まれる。すなわち、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングサービスを提供する。情報処理装置100は、シェアリングシステムに関するシェアリングサービスを提供する。また、情報処理システム1が提供するシェアサイクルシステムにおいては、各事業者が設置したステーションに、そのステーションを設置した事業者以外が提供する移動体を停留させることができる。情報処理システム1が提供するシェアサイクルシステムにおいては、複数の事業者の各々が設置した複数のステーションに、各事業者が提供する各移動体を相互に停留可能である。そのため、情報処理システム1が提供するシェアサイクルシステムにおいては、ユーザは自身が利用した移動体をどのステーションに返却してもよい。
なお、図2の例では、説明を簡単にするために、ステーションST1に停留されている移動体のみを図示するが、ステーションST2〜ST5にも移動体が停留されてもよい。例えば、ステーションST2のラックRCには、移動体が停留されてもよい。また、図2の例では、ステーションST2は、店舗SPの土地に設置されている場合を示す。このように、各ステーションは、例えばラックRC等が設置可能なスペースがあれば、どのような土地(地点)に設置されてもよい。例えば、各ステーションは、店舗等の構造物の周囲等の種々の土地(地点)に設置される。
図2では、ユーザU1は、ステーションST1に停留されている移動体MB1の利用を開始する(ステップS21)。ユーザU1は、シェアサイクルシステムにおける移動体の利用開始に関する所定の操作を行うことにより、ステーションST1に停留されている移動体MB1の利用を開始する。例えば、ユーザU1は、移動体MB1のスマートロックに自身のユーザ端末20や所定のカード等をかざすことにより、移動体MB1の利用を開始する。ユーザU1は、移動体MB1のスマートロックに自身のユーザ端末20や所定のカード等をかざすことにより、移動体MB1のロックを解除や、エンジンの主電源をON/OFFにすることで、移動体MB1の利用を開始する。また、ユーザU1は、自身のユーザ端末20を操作することにより、移動体MB1を利用するための予約処理等を事前に行ってもよい。なお、上記は一例であり、ユーザU1が移動体MB1の利用を開始することができれば、どのような態様により、ユーザU1へも移動体MB1の提供を実現してもよい。
移動体MB1の利用を開始したユーザU1は、移動体MB1を利用して移動する(ステップS22)。図2の例では、ユーザU1は、自転車である移動体MB1に乗って、移動体MB1の利用を開始したステーションST1から、ステーションST2へ移動する。
そして、ユーザU1は、移動体MB1をステーションST2に返却する(ステップS23)。ユーザU1は、シェアサイクルシステムにおいて利用した移動体の返却に関する所定の操作を行うことにより、移動体MB1をステーションST2に返却する。例えば、ユーザU1は、ステーションST2に設けられたロックRCの所定の位置に移動体MB1を置き、移動体MB1のスマートロックに自身のユーザ端末20や所定のカード等をかざすことにより、移動体MB1をステーションST2に返却する。ユーザU1は、移動体MB1のスマートロックに自身のユーザ端末20や所定のカード等をかざすことにより、移動体MB1を施錠して、移動体MB1をステーションST2に返却する。このように、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングシステムに関するサービスを提供する。すなわち、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングシステムのサービスを提供する。これにより、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とが同一のシェアリングシステムでの運営を可能とすることができる。
情報処理装置100は、上記のステップS21〜S23に関する各種情報を通信機器10やユーザU1のユーザ端末20等から取得してもよい。例えば、情報処理装置100は、移動体MB1に取り付けられた通信機器10が収集した情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、移動体MB1を利用したユーザがユーザU1であることを示す情報やユーザU1が移動体MB1を利用した時間やユーザU1が移動体MB1の利用を開始したステーションを示す情報や移動体MB1を返却したステーションを示す情報等の情報を取得する。
図2の例では、情報処理装置100は、利用情報UINF1に示すように、ユーザU1が移動体MB1を利用し、その利用時間が「UTM1」であることを示す情報を取得する。なお、利用時間を「UTM1」といった抽象的な符号で示すが、利用時間には、1時間や5時間30分等の移動体MB1を利用していた期間の長さを示す具体的な値が含まれる。また、利用時間には、移動体MB1の利用を開始した日時(開始日時)や、移動体MB1を返却した日時、すなわち移動体MB1利用を終了した日時(終了日時)等が含まれてもよい。
そして、情報処理装置100は、移動体を利用したユーザに請求する金額(以下「請求金額」ともいう)を決定する(ステップS24)。情報処理装置100は、利用情報UINF1に示すように、ユーザU1が利用した移動体が移動体MB1であることや、その利用時間が「UTM1」であることを示す情報に基づいて、ユーザU1に請求する請求金額を決定する。情報処理装置100は、移動体情報記憶部125(図9参照)に記憶された移動体MB1の利用料UF1に基づいて、ユーザU1に請求する請求金額を決定する。
図2の例では、ユーザU1の移動体MB1の利用時間UTM1が「1時間」であり、移動体MB1の利用料UF1が「100円/時間、1000円/日」、すなわち、1時間当り100円、1日利用した場合は1000円であるものとする。この場合、情報処理装置100は、ユーザU1に請求する請求金額を「100(=100*1)」円に決定する。
そして、情報処理装置100は、ユーザU1が利用した移動体が移動体MB1であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を決定する。情報処理装置100は、移動体情報記憶部125(図9参照)に記憶された移動体MB1の提供元を示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を決定する。図2の例では、情報処理装置100は、移動体MB1の提供元が事業者E1であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を事業者E1に決定する。
また、情報処理装置100は、利用情報UINF1に示すように、ユーザU1が移動体MB1の利用を開始した地点がステーションST1であり、ユーザU1が移動体MB1を返却した地点がステーションST2であることを示す情報を取得する。
そして、情報処理装置100は、ユーザU1が利用した移動体MB1を返却したステーションがステーションST2であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第2事業者を決定する。情報処理装置100は、地点情報記憶部123(図7参照)に記憶されたステーションST2を設置した運営事業者を示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第2事業者を決定する。図2の例では、情報処理装置100は、ステーションST2を設置した運営事業者が事業者E2であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第2事業者を事業者E2に決定する。
なお、図2の例では、第2事業者をユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に決定する場合を示すが、情報処理装置100は、ユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に限らず、他の事業者を第2事業者に決定してもよい。例えば、第2事業者をユーザが移動体の利用を開始したステーションを運営する事業者に決定してもよい。情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等により予め設定された情報に基づいて、第1事業者や第2事業者を決定してもよい。
図2の例では、情報処理装置100は、記憶部120(図4参照)に記憶された配分対象を示す情報(配分対象情報)に基づいて、第2事業者をユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に決定する。例えば、情報処理装置100は、第2事業者をユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に指定する配分対象情報に基づいて、第2事業者をユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に決定する。また、情報処理装置100は、第1事業者をユーザが利用した移動体を提供する事業者に指定する配分対象情報に基づいて、第1事業者をユーザが利用した移動体を提供する事業者に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、第1事業者をユーザが利用した移動体を提供する事業者に指定する配分対象情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を事業者E1に決定する。
そして、情報処理装置100は、ユーザU1への請求金額「100円」の各事業者への配分を算出する(ステップS25)。情報処理装置100は、第1事業者と第2事業者との間の金額の配分を示す比率情報を用いて、ユーザU1への請求金額「100円」の各事業者への配分を算出する。すなわち、情報処理装置100は、比率情報を用いて、ユーザU1への請求金額「100円」のうち、第1事業者である事業者E1に割り当てられる金額(以下「第1金額」ともいう)と、第2事業者である事業者E2に割り当てられる金額(以下「第2金額」ともいう)とを算出する。図2の例では、情報処理装置100は、配分情報DINF1を用いて、ユーザU1への請求金額「100円」の各事業者への配分を算出する。例えば、情報処理装置100は、外部の情報処理装置や配分情報記憶部127(図11参照)等から配分情報DINF1を取得する。
図2に示す配分情報DINF1には、「第1事業者(移動体提供)」が「0.7」であり、「第2事業者(ステーション提供)」が「0.3」であることを示し、配分ID「DS1」により識別される配分(配分DS1)が含まれる。すなわち、配分DS1は、ユーザに請求する請求金額(すなわち売上)のうち、第1事業者に割り当てられる金額が0.7(7割)であり、第2事業者に割り当てられる金額が0.3(3割)であることを示す。配分DS1は、移動体が電動自転車である場合に適用される配分に対応する。また、配分情報DINF1には、「第1事業者(移動体提供)」が「0.5」であり、「第2事業者(ステーション提供)」が「0.5」であることを示し、配分ID「DS1」により識別される配分(配分DS1)が含まれる。配分DS2は、移動体が電動無し自転車である場合に適用される配分に対応する。図2の例では、ユーザU1が利用した移動体MB1が電動自転車であるため、情報処理装置100は、配分DS1を用いると決定する。
そのため、情報処理装置100は、配分DS1を用いることにより、ユーザU1への請求金額「100円」と、第1事業者への配分(以下「第1比率」ともいう)を示す「0.7」とに基づいて、第1金額を算出する。図2の例では、情報処理装置100は、算出式FC1に示すように、ユーザU1への請求金額「100円」と第1比率「0.7」とを乗算することにより、第1金額を「70(=100*0.7)」円と算出する。すなわち、情報処理装置100は、第1事業者である事業者E1の売上を示す第1金額を「70円」と算出する。なお、上記は一例であり、情報処理装置100は、事業者E1の第1金額「70円」から、所定の手数料を差し引いた額を事業者E1の売上として算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者E1の第1金額「70円」の数%(例えば5%等)を所定の手数料として差し引いた額を事業者E1の売上として算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者E1の第1金額「70円」のうち、「3円」を所定の手数料とし、残りの「67円」を事業者E1の売上として算出してもよい。
また、情報処理装置100は、配分DS1を用いることにより、ユーザU1への請求金額「100円」と、第2事業者への配分(以下「第2比率」ともいう)を示す「0.3」とに基づいて、第2金額を算出する。図2の例では、情報処理装置100は、算出式FC2に示すように、ユーザU1への請求金額「100円」と第2比率「0.3」とを乗算することにより、第2金額を「30(=100*0.3)」円と算出する。すなわち、情報処理装置100は、第2事業者である事業者E2の売上を示す第2金額を「30円」と算出する。なお、上記は一例であり、情報処理装置100は、事業者E2の第2金額「30円」から、所定の手数料を差し引いた額を事業者E2の売上として算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者E2の第2金額「30円」の数%(例えば5%等)を所定の手数料として差し引いた額を事業者E2の売上として算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者E2の第2金額「30円」のうち、「1円」を所定の手数料とし、残りの「29円」を事業者E2の売上として算出してもよい。このように、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングシステムに関するサービスを提供する。これにより、情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とが同一のシェアリングシステムでの運営を可能とすることができる。
〔2−1.算出処理による効果〕
このように、情報処理装置100は、ユーザへの請求金額を、ユーザの移動体の利用に関係した各事業者で配分する額を算出することにより、シェアサイクルシステムにおける売上を各事業者へ適切に配分することができる。上記のように複数の事業者の各々が設置した複数のステーションに、各事業者が提供する各移動体を相互に停留可能なシェアリングシステムにおいては、シェアリングシステムにおける売上をどの事業者にどのように配分するかが重要になる。すなわち、各事業者の移動体が他の事業体のステーションに停留可能である場合、ユーザの利用料(請求金額)をどの事業者にどのように配分するかが重要になる。そのため、情報処理装置100は、所定の基準に基づいて決定された配分に基づいて、ユーザの移動体の利用に関係した各事業者で配分する額を算出することで、適切に事業者への売上の振り分けを行う。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムにおける事業者間の金額の適切な配分を可能にすることができる。例えば、後述するように、情報処理装置100は、サービスを提供する事業者の提供資産に応じて収益を分配することにより、シェアリングシステムにおける事業者間の金額の適切な配分を可能にすることができる。例えば従来の既存ビジネスモデルでは、収益性の高い土地、移動手段を提供できる事業者にとって新たに加盟するメリットが少ないが、情報処理装置100がサービスを提供する事業者の提供資産に応じて収益を分配することにより、事業者が提供する資産に応じた収益を得ることができる。これにより、情報処理装置100は、シェアリングシステムへの事業者の参加を促進することができる。
〔2−2.配分の決定〕
なお、情報処理装置100は、種々の情報を適宜用いて、第1比率や第2比率等の配分に関する情報を決定してもよい。情報処理装置100は、シェアリングシステムの所定の基準に基づいて、第1事業者と第2事業者との間の配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、シェアリングシステムの所定の基準に基づいて、第1比率や第2比率を決定してもよい。そして、情報処理装置100は、決定した第1比率や第2比率に基づいて、第1金額や第2金額を算出してもよい。
情報処理装置100は、一の移動体の第1価値と、ステーションの第2価値との比較に基づいて、配分を決定する。情報処理装置100は、一の移動体の資産価値に基づいて、配分を決定する。情報処理装置100は、ステーションの資産価値に基づいて、配分を決定する。例えば、ユーザが利用した移動体の資産価値が「5万」円であり、ステーションの資産価値が「500万」円である場合、情報処理装置100は、各資産価値に所定の係数を乗算した値の比率に基づいて、配分を決定する。
なお、移動体の資産価値は、移動体の販売価格であってもよいし、減価償却後の資産価値であってもよい。また、ステーションの資産価値は、ステーションが設置された土地の価格であってもよいし、ステーションに設けられたラックの販売価格であってもよいし、減価償却後の資産価値であってもよい。例えば、情報処理装置100は、記憶部120(図4参照)に記憶された係数情報を用いて、配分を決定する。情報処理装置100は、移動体の提供元(第1事業者)の第1係数を「100」、ステーションの提供元(第2事業者)の第2係数を「1」とする係数情報を用いて、第1金額と第2金額を算出する。
この場合、情報処理装置100は、移動体の提供元(第1事業者)の第1係数「100」に移動体の資産価値「5万」円を乗算した第1値「500万」と、ステーションの提供元(第2事業者)の第2係数「1」にステーションの資産価値が「500万」円を乗算した第2値「500万」とに基づいて、配分を決定する。具体的には、情報処理装置100は、第1値「500万」と第2値「500万」とに基づいて、配分が「1:1(=500万:500万)」であると決定する。すなわち、情報処理装置100は、第1比率が「0.5」、第2比率が「0.5」であると決定する。
そして、情報処理装置100は、一の移動体を利用したユーザへの請求金額が「2000」円である場合、第1事業者へ配分する第1金額を「1000(=2000*0.5)」円と算出し、第2事業者へ配分する第2金額を「1000(=2000*0.5)」円と算出する。なお、第1係数や第2係数は、予め情報処理装置100の管理者等が設定してもよいし、情報処理装置100が種々の情報を適宜用いて、第1比率や第2比率を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、機械学習等の種々の従来技術を適宜用いて、第1係数や第2係数を決定してもよい。
また、情報処理装置100は、図11に示す配分情報記憶部127に記憶された各比率情報に基づいて、第1金額や第2金額を算出してもよい。情報処理装置100は、図11に示す配分情報記憶部127に記憶された各配分の条件情報と、ユーザの移動体の利用における情報とを比較し、ユーザの利用が条件を満たす配分を抽出し、抽出した配分に対応する比率情報に基づいて、第1金額や第2金額を算出してもよい。
例えば、情報処理装置100は、ユーザが利用した移動体が「電動自転車」である場合、配分ID「DS1」により識別される配分(配分DS1)に対応する比率情報に基づいて、第1比率や第2比率を決定する。情報処理装置100は、第1事業者の第1比率が「0.7」であり、第2事業者の第2比率が「0.3」であることを示す配分DS1に基づいて、第1比率や第2比率を決定する。この場合、情報処理装置100は、第1事業者の第1金額にはユーザの請求金額の7割を配分し、第2事業者の第2金額にはユーザの請求金額の3割を配分すると決定する。
なお、情報処理装置100は、ステーションに関するステーション情報に基づいて、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションの位置に基づいて、配分を決定する。
例えば、情報処理装置100は、ステーションの位置が利便性の高いエリアであるほど、第2比率を高くして、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションが駅前の条件を満たす場合、第1比率が「0.4」であり、第2比率が「0.6」である比率情報を用いて、配分を決定する。例えば、情報処理装置100は、ステーションが駅前の条件を満たす場合、ステーションが「駅前」であることを条件とする配分(配分DSX)に対応する比率情報が示す第1比率「0.4」と第2比率「0.6」とを、配分に決定する。
情報処理装置100は、ユーザによる一の移動体の利用時間に基づいて、配分を決定する。情報処理装置100は、利用時間における一の移動体の利用実績を示す移動体履歴情報に基づいて、配分を決定する。情報処理装置100は、利用時間におけるステーションの利用実績を示すステーション履歴情報に基づいて、配分を決定する。
情報処理装置100は、例えば朝7〜9時の一の移動体が良く利用される時間帯(高需要時間帯)にその一の移動体が利用された場合、第1比率を高くして、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、一の移動体の利用が高需要時間帯の条件を満たす場合、第1比率が「0.8」であり、第2比率が「0.2」である比率情報を用いて、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、時間が高需要時間帯の条件を満たす場合、時間が「高需要時間帯」であることを条件とする配分(配分DSY)に対応する比率情報が示す第1比率「0.8」と第2比率「0.2」とを、配分に決定する。
なお、上記は一例であり、情報処理装置100は、高需要時間帯にその一の移動体が利用された場合、第1比率を低くして、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、一の移動体の利用が高需要時間帯の条件を満たす場合、第1比率が「0.2」であり、第2比率が「0.8」である比率情報を用いて、配分を決定してもよい。
情報処理装置100は、例えば夜5〜7時のステーションの停留率が高い時間帯(高停留率時間帯)にステーションに一の移動体が返却された場合、第2比率を高くして、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションへの一の移動体の返却時間が高停留率時間帯の条件を満たす場合、第1比率が「0.25」であり、第2比率が「0.75」である比率情報を用いて、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、時間が高停留率時間帯の条件を満たす場合、時間が「高停留率時間帯」であることを条件とする配分(配分DSZ)に対応する比率情報が示す第1比率「0.25」と第2比率「0.75」とを、配分に決定する。
なお、上記は一例であり、情報処理装置100は、高停留率時間帯にステーションに一の移動体が返却された場合、第2比率を低くして、配分を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションへの一の移動体の返却時間が高停留率時間帯の条件を満たす場合、第1比率が「0.75」であり、第2比率が「0.25」である比率情報を用いて、配分を決定してもよい。
また、情報処理装置100は、ユーザの移動体の利用が複数の条件を満たす場合、条件を満たす複数の配分(条件該当配分)のうち、所定の配分を用いて、第1比率や第2比率を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、複数の条件該当配分の平均を、第1比率や第2比率に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、複数の条件該当配分のうち、最も第1事業者の第1比率が高い配分に基づいて、第1比率や第2比率を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、複数の条件該当配分のうち、最も第2事業者の第2比率が高い配分に基づいて、第1比率や第2比率を決定してもよい。
なお、情報処理装置100は、上記に限らず、種々の情報を適宜用いて、第1比率や第2比率を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、機械学習等の種々の従来技術を適宜用いて、第1比率や第2比率を決定してもよい。なお、第1比率や第2比率は、予め情報処理装置100の管理者等が所定の基準に基づいて、設定してもよい。例えば、シェアリングシステムにおけるステーション数を増大させるという基準が有る場合、情報処理装置100は、第2比率を第1比率よりも高く決定してもよい。シェアリングシステムにおけるステーション数を増大させるという基準が有る場合、情報処理装置100は、第1比率を「0.3」、第2比率を「0.7」に決定してもよい。例えば、シェアリングシステムにおける移動体の台数を増大させるという基準が有る場合、情報処理装置100は、第1比率を第2比率よりも高く決定してもよい。シェアリングシステムにおけるステーション数を増大させるという基準が有る場合、情報処理装置100は、第1比率を「0.7」、第2比率を「0.3」に決定してもよい。
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークN(図3参照)と有線または無線で接続され、通信機器10や、土地提供元端末50や、事業者端末60との間で情報の送受信を行う。また、通信部110は、ユーザが利用するユーザ端末20との間で情報の送受信を行ってもよい。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図4に示すように、土地提供元情報記憶部121と、運営事業者情報記憶部122と、地点情報記憶部123と、入札情報記憶部124と、移動体情報記憶部125と、ユーザ情報記憶部126と、配分情報記憶部127とを有する。なお、図示を省略するが、記憶部120には、事業者やユーザに提供する地図情報や道路情報や各種の(ピン)アイコン画像等、図14−図17に示すような地図画像情報を提供するために用いる各種情報を記憶する。
(土地提供元情報記憶部121)
実施形態に係る土地提供元情報記憶部121は、土地提供元に関する各種情報を記憶する。土地提供元情報記憶部121は、シェアリングシステムに用いられる土地を提供する土地提供元に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係る土地提供元情報記憶部の一例を示す図である。図5に示す土地提供元情報記憶部121には、「土地提供元ID」、「土地提供元情報」、「提供地情報」といった項目が含まれる。また、「提供地情報」には、「地点ID」といった項目が含まれる。
「土地提供元ID」は、土地提供元を識別するための識別情報を示す。「土地提供元ID」は、土地を使用する権利を有する所定の権利者(土地権利者)を識別するための識別情報を示す。例えば、「土地提供元ID」は、土地の所有権を有する土地権利者を識別するための識別情報を示す。また、「土地提供元情報」は、土地提供元IDにより識別される土地提供元に関する情報を示す。なお、図5に示す例では、「土地提供元情報」は、「OINF1」といった抽象的な符号を図示するが、「土地提供元情報」には、土地の提供元に関する各種情報が含まれる。例えば、「土地提供元情報」には、土地権利者の氏名や住所や連絡先等の各種情報が含まれる。
「提供地情報」は、対応する土地権利者が提供する土地に関する各種情報が記憶される。例えば、「提供地情報」は、対応する土地権利者がシェアリングシステムのステーションの設置に提供する土地を示す各種情報が記憶される。「提供地情報」の「地点ID」は、土地権利者がステーションの設置に提供した土地(地点)を識別する情報が記憶される。なお、「提供地情報」には、地点IDにより識別される地点をシェアリングシステムに利用する契約を締結した事業者を識別する情報が地点IDに対応付けて記憶されてもよい。例えば、「提供地情報」には、地点IDにより識別される地点にステーションを設置した事業者を識別する情報が地点IDに対応付けて記憶されてもよい。
図5の例では、土地提供元ID「OW1」により識別される土地提供元(図1に示す「土地提供元OW1」に対応)は、土地提供元情報が「OINF1」であることを示す。また、土地提供元OW1は、地点ID「PT1」により識別される地点(地点PT1)や地点ID「PT101」により識別される地点(地点PT101)の土地権利者であることを示す。
なお、土地提供元情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、土地提供元情報記憶部121には、土地権利者が代理人を介して候補地の登録等の各種手続を行う場合、代理人を識別する情報が土地提供元IDに対応付けて記憶されてもよい。
(運営事業者情報記憶部122)
実施形態に係る運営事業者情報記憶部122は、事業者に関する各種情報を記憶する。運営事業者情報記憶部122は、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業を運営する事業者(運営事業者)に関する各種情報を記憶する。運営事業者情報記憶部122は、シェアリングシステム内で移動体MBを提供する事業者に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係る運営事業者情報記憶部の一例を示す図である。図6に示す運営事業者情報記憶部122には、事業者のステーションに関する第1データテーブル122−1や事業者の移動体に関する第2データテーブル122−2といった複数のテーブルが含まれる。第1データテーブル122−1は、「事業者ID」、「事業者情報」、「運営情報」といった項目が含まれる。「運営情報」には、「ステーションID」、「ステーション情報」といった項目が含まれる。第2データテーブル122−2は、「事業者ID」、「事業者情報」、「所有移動体情報」といった項目が含まれる。「所有移動体情報」には、「移動体ID」といった項目が含まれる。
「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「事業者ID」は、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業を運営する事業者を識別するための識別情報を示す。「事業者情報」は、対応する事業者IDにより識別される事業者に関する情報を示す。なお、図6に示す例では、「事業者情報」は、「EINF1」といった抽象的な符号を図示するが、「事業者情報」には、事業者に関する各種情報が含まれる。例えば、「事業者情報」には、事業者の名称や所在地や連絡先等の各種情報が含まれる。また、「事業者情報」には、対応する事業者がステーションを提供する対象とするエリアを示す情報が含まれてもよい。例えば、エリアを示す情報は、事業者が対象とするエリアであれば、全国や関東や京都府や横浜市といった種々のエリアに対応する情報であってもよい。
また、「事業者情報」には、事業者が行った行動履歴が含まれてもよい。例えば、「事業者情報」には、事業者が行ったエントリー候補の追加に関する履歴が含まれてもよい。例えば、「事業者情報」には、事業者がエントリー候補に追加した候補地を示す情報とその追加を行った日時とが対応付けられた履歴が含まれてもよい。
「運営情報」は、対応する事業者が提供するステーションに関する各種情報が記憶される。例えば、「運営情報」は、対応する事業者がシェアリングシステムにおける移動体が停留可能な地点に設置したステーションを示す各種情報が記憶される。「運営情報」の「ステーションID」は、事業者が設置したステーションを識別する情報が記憶される。
「ステーション情報」は、対応するステーションIDにより識別されるステーションに関する情報を示す。なお、図6に示す例では、「ステーション情報」は、「SINF1」といった抽象的な符号を図示するが、「ステーション情報」には、ステーションに関する各種情報が含まれる。例えば、「ステーション情報」には、ステーションが設置された地点(土地)を示す情報や住所等の各種情報が含まれる。例えば、「ステーション情報」には、ステーションの営業時間に関する情報が含まれる。
「ステーション情報」には、ステーションの資産価値を示す情報が含まれる。「ステーション情報」には、減価償却に関する算出方法に基づいて算出されるステーションの資産価値を示す情報が含まれる。「ステーション情報」には、ステーションが設置された土地の資産価値を示す情報が含まれる。
「ステーション情報」には、対応するステーションの利用履歴に関する情報(ステーション履歴情報)が記憶される。「ステーション情報」には、対応するステーションの利用実績を示すステーション履歴情報が記憶される。ステーション履歴情報には、ステーションのラックの稼働に関する各種情報が含まれる。ステーション履歴情報には、ステーションのラックの稼働率を示す情報が含まれる。ステーション履歴情報には、ステーションの時間帯や曜日ごとにおけるラックの使用率等、そのステーションの利用実績に関する各種情報が含まれる。なお、「ステーション情報」には、上記に限らず、種々の情報が含まれる。
「所有移動体情報」は、対応する事業者が提供する移動体に関する各種情報が記憶される。例えば、「所有移動体情報」は、対応する事業者がシェアリングシステム内で提供する移動体MBを示す各種情報が記憶される。「所有移動体情報」の「移動体ID」は、事業者が提供する移動体を識別する情報が記憶される。なお、「所有移動体情報」には、移動体IDにより識別される移動体に関する各種情報が移動体IDに対応付けて記憶されてもよい。「所有移動体情報」には、移動体の資産価値を示す情報が移動体IDに対応付けて記憶される。「所有移動体情報」には、減価償却に関する算出方法に基づいて算出される移動体の資産価値を示す情報が移動体IDに対応付けて記憶される。
図6の例では、事業者ID「E1」により識別される事業者(図1に示す「事業者E1」に対応)は、事業者情報が「EINF1」であることを示す。また、事業者E1は、ステーションID「ST1」により識別されるステーション(図2に示す「ステーションST1」に対応)やステーションID「ST5」により識別されるステーション(図2に示す「ステーションST5」に対応)等の複数のステーションを提供することを示す。ステーションST1は、ステーション情報が「SINF1」であることを示す。ステーションST5は、ステーション情報が「SINF5」であることを示す。
また、事業者E1は、移動体ID「MB1」により識別される移動体(図2に示す「移動体MB1」に対応)や移動体ID「MB101」により識別される移動体(移動体MB101)等の複数の移動体を提供することを示す。
なお、運営事業者情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(地点情報記憶部123)
実施形態に係る地点情報記憶部123は、地点(土地)に関する情報を記憶する。例えば、地点情報記憶部123は、シェアリングシステムにおいてステーションが設置される地点に関する情報を記憶する。図7は、実施形態に係る地点情報記憶部の一例を示す図である。図7に示す地点情報記憶部123には、「地点ID」、「土地提供元ID」、「ステータス」、「ステーションID」、「運営事業者」、「登録情報」といった項目が含まれる。
「地点ID」は、ステーションが設置可能な地点として登録された土地を識別する情報が記憶される。「土地提供元ID」は、対応する土地を提供する土地提供元を識別するための識別情報を示す。「土地提供元ID」は、土地を使用する権利を有する所定の権利者(土地権利者)を識別するための識別情報を示す。例えば、「土地提供元ID」は、土地の所有権を有する土地権利者を識別するための識別情報を示す。
「ステータス」は、対応する土地におけるステーションに関する状況を示す。図7に示す例では、「ステータス」は、「運用中」、「準備中」、「募集中」の3つの状況に分類される場合を示す。「運用中」は、対応する地点にステーションが設置され運用されていることを示す。「準備中」は、対応する地点にステーションを設置する事業者の決定後であり、運用を開始するための準備中であることを示す。「募集中」は、対応する地点にステーションの設置を希望する事業者を募集する期間中であることを示す。
「ステータス」には、各状況に対応するフラグ(数値)が記憶されてもよい。「ステータス」は、「運用中」に対応するフラグ「1」や、「準備中」に対応するフラグ「2」や、「募集中」に対応するフラグ「3」といった情報が記憶されてもよい。なお、「ステータス」は、「運用中」、「準備中」、「募集中」の3つに限らず、2つや4つ以上等の種々の分類であってもよい。
「ステーションID」は、対応する地点に対応するステーションを識別する情報が記憶される。「ステーションID」は、対応する地点に設置されるステーションを識別する情報が記憶される。「ステーションID」が「−(ハイフン)」である場合、その地点にステーションを設置する事業者が未定であり、ステーションが未設置であることを示す。
「運営事業者」は、対応するステーションを設置する事業者を識別するための識別情報を示す。「運営事業者」は、対応する土地にステーションの設置が許可された事業者を識別するための識別情報を示す。「運営事業者」には、対応する土地にステーションの設置が許可された事業者の事業者IDが記憶される。
「登録情報」は、対応する地点IDについて登録された情報を示す。「登録情報」は、対応する地点IDにより識別される地点へのステーションの設置に関して登録される情報を示す。なお、図7に示す例では、「登録情報」は、「PINF1」といった抽象的な符号を図示するが、「登録情報」には、土地やその土地に設置されるステーションに関する各種情報が含まれる。例えば、「登録情報」には、土地の登録名や住所や募集期間や契約期間や面積や営業時間や電源有無や希望利用料等の各種情報が含まれる。
図7の例では、地点ID「PT1」により識別される地点(地点PT1)の土地権利者は、土地提供元ID「OW1」により識別される土地提供元(図1に示す「土地提供元OW1」に対応)であることを示す。地点PT1のステータスは「運用中」であり、地点PT1に設置されたステーションは、ステーションID「ST1」により識別されるステーション(図2に示す「ステーションST1」に対応)であることを示す。すなわち、地点PT1に設置されたステーションST1は、運用中であることを示す。ステーションST1の運営事業者は、事業者ID「E1」により識別される事業者(図1に示す「事業者E1」に対応)であることを示す。また、地点PT1は、登録情報が「PINF1」であることを示す。
なお、地点情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(入札情報記憶部124)
実施形態に係る入札情報記憶部124は、入札に関する各種情報を記憶する。入札情報記憶部124は、ステーションを設置可能な候補地に対する入札に関する各種情報を記憶する。図8は、実施形態に係る入札情報記憶部の一例を示す図である。図8に示す入札情報記憶部124には、「地点ID」、「期間」、「入札情報」といった項目が含まれる。「入札情報」には、「入札ID」、「日時」、「入札事業者」、「応札額(円/月)」といった項目が含まれる。
「地点ID」は、ステーションが設置可能な候補地として登録された土地を識別する情報が記憶される。「期間」は、対応する候補地に対して事業者が入札可能な期間を示す。例えば、「期間」は、登録された募集期間に対応する。なお、図8の例では、「AP11」等で図示するが、「期間」には、「2019年2月1−28日」等の具体的な期間が記憶される。
「入札情報」は、対応する候補地に対する入札(応札)に関する情報を示す。「入札ID」は、各入札を識別するための識別情報を示す。「日時」は、対応する入札が行われた日時を示す。なお、図8の例では、「DT11−1」等で図示するが、「日時」には、「2019年2月1日21時03分48秒」等の具体的な日時が記憶される。「入札事業者」は、入札を行った事業者を識別するための識別情報を示す。例えば、「入札事業者」には、入札を行った事業者の事業者IDが記憶される。「応札額(円/月)」は、入札を行った事業者が指定した入札額を示す。
図8の例では、地点ID「PT11」により識別される候補地である地点PT11の入札期間が「AP11」であることを示す。候補地である地点PT11に対して、入札ID「BT11−1」により識別される入札(入札BT11−1)や入札ID「BT11−2」により識別される入札(入札BT11−2)があったことを示す。入札BT11−1は、日時「DT11−1」に行われ、入札事業者が事業者ID「E1」により識別される事業者(図1に示す「事業者E1」に対応)であることを示す。また、入札BT11−1の応札額は、設置するラック1台あたり1200(円/月)であることを示す。
なお、入札情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(移動体情報記憶部125)
実施形態に係る移動体情報記憶部125は、移動体に関する各種情報を記憶する。図9は、実施形態に係る移動体情報記憶部の一例を示す図である。例えば、移動体情報記憶部125は、種々の移動体に関する情報を記憶する。図9に示す移動体情報記憶部125には、「移動体ID」、「提供元」、「移動体情報」といった項目が含まれる。「移動体情報」には、「タイプ」、「利用料」、「現在位置」、「現利用者」、「スケジュール情報」、「履歴」といった項目が含まれる。
「移動体ID」は、移動体を識別するための識別情報を示す。「提供元」は、移動体を提供する提供元(事業者)を示す。「提供元」は、対応する移動体を提供する事業者を識別するための識別情報を示す。「提供元」には、対応する移動体を提供する事業者の事業者IDが記憶される。
「移動体情報」は、移動体IDにより識別される移動体に関する各種情報が記憶される。「タイプ」は、対応する移動体のタイプを示す。例えば、「タイプ」には、移動体の分類を特定するための各種情報が記憶される。「タイプ」には、その移動体がどのような移動体であるかを示す情報が記憶される。
なお、「タイプ」は、「第1階層タイプ」、「第2階層タイプ」といったように、階層化されてもよい。この場合、移動体ID「MB1」により識別される移動体(移動体MB1)については、「第1階層タイプ」に「自転車」が記憶され、「第2階層タイプ」に「電動」や「アシスト付」等が記憶される。また、移動体ID「MB2」により識別される移動体(移動体MB2)については、「第1階層タイプ」に「自転車」が記憶され、「第2階層タイプ」に「電動無し」や「通常」等が記憶される。
「利用料」は、対応する移動体を利用する場合の利用料を示す。なお、図9に示す例では、「利用料」は、「UF1」といった抽象的な符号を図示するが、「利用料」には、移動体を利用する場合の利用料に関する各種情報が含まれる。例えば、「利用料」には、対応する移動体を利用した場合の1時間ごとの利用料(時間単位利用料)や、1日利用した場合の利用料(日単位利用料)といった各種情報が含まれる。すなわち、「利用料」には、対応する移動体をユーザが利用した場合に、そのユーザに請求される請求金額を算出するための情報が記憶される。
「現在位置」は、対応する移動体の最新の位置を示す。なお、図9の例では「CLC1」等の抽象的な符号で図示するが、「現在位置」は、具体的な緯度や経度を示す情報(緯度経度情報)や住所等であってもよい。例えば、「現在位置」には、対応する移動体に取り付けられた通信機器10から取得した位置情報が記憶される。
「現利用者」は、対応する移動体を利用中のユーザを示す。「現利用者」は、対応する移動体を利用中のユーザを識別するための識別情報を示す。「現利用者」には、対応する移動体を利用中のユーザのユーザIDが記憶される。「現利用者」が「−(ハイフン)」である場合、その移動体を利用中にユーザがいない、すなわちその時点においてユーザが利用可能な移動体であることを示す。
「スケジュール情報」は、対応する移動体の利用に関する予定を示す。なお、図9の例では、「SC1」等のように抽象的に図示するが、「スケジュール情報」には、対応する移動体の利用の予約に関する情報(予約情報)が記憶される。「スケジュール情報」には、各予約の期間や予約したユーザを示す情報を含む予約情報が記憶される。例えば、各予約に対応する予約情報には、「2019年2月1日10時−2日10時」等の期間を示す情報や「U5」といったユーザを識別する識別情報(ユーザID)等が含まれる。なお、期間は、「2019年2月2日中」や「2019年2月中」等、期間が特定可能であればどのような情報であってもよい。
「履歴」は、対応する移動体の利用履歴を示す。なお、図9の例では、「LG1」等のように抽象的に図示するが、「履歴」には、対応する移動体の利用履歴に関する情報(移動体履歴情報)が記憶される。「履歴」には、各利用の期間や利用したユーザを示す情報を含む移動体履歴情報が記憶される。例えば、各履歴に対応する移動体履歴情報には、「2019年1月28日9時−29日9時」等の期間を示す情報や「U7」といったユーザを識別する識別情報(ユーザID)等が含まれる。なお、「履歴」には、各利用における所定の時間間隔おき(例えば5分ごと)の位置情報が含まれてもよい。このように、「履歴」には、各利用における移動経路を示す経路情報が含まれてもよい。
「移動体情報」には、上記に限らず、種々の情報が含まれてもよい。例えば、「移動体情報」には、移動体の資産価値を示す情報が含まれてもよい。「移動体情報」には、減価償却に関する算出方法に基づいて算出される移動体の資産価値を示す情報が含まれてもよい。
図9の例では、移動体ID「MB1」により識別される移動体(移動体MB1)は、事業者ID「E1」により識別される提供元(事業者E1)が提供する移動体であることを示す。また、移動体MB1は、タイプが「電動自転車」であり、利用料が「UF1」であることを示す。移動体MB1は、現在位置が「CLC1」であり、現利用者がユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)であることを示す。移動体MB1は、スケジュール情報が「SC1」であり、履歴が「LG1」であることを示す。
なお、移動体情報記憶部125は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、移動体情報記憶部125は、移動体に取り付けられた通信機器10を識別する情報が移動体IDに対応付けて記憶されてもよい。
(ユーザ情報記憶部126)
実施形態に係るユーザ情報記憶部126は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部126は、シェアリングシステムにおいて移動体を利用するユーザに関する各種情報を記憶する。図10は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図10に示すユーザ情報記憶部126には、「ユーザID」、「ユーザ情報」、「決済情報」といった項目が含まれる。「ユーザ情報」には、「属性情報」といった項目が含まれる。「決済情報」には、「種別」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、「ユーザ情報」は、ユーザに関する種々の情報を示す。「ユーザ情報」の「属性情報」は、対応するユーザの属性情報を示す。なお、図10に示す例では、「属性情報」は、「ATB1」といった抽象的な符号を図示するが、「属性情報」には、ユーザのデモグラフィック属性を示す情報や、ユーザのサイコグラフィック属性を示す情報等、種々のユーザ属性に関する情報が含まれる。
「決済情報」は、対応するユーザがシェアリングシステムの利用による請求を決済するための各種情報を示す。「決済情報」の「種別」は、対応するユーザが決済に用いる種別を示す。「決済情報」には、「種別」に対応する決済に必要な各種情報が記憶される。例えば、「種別」が「クレジットカード」である場合、「決済情報」には、クレジット番号などの各種情報が記憶される。
例えば、図10の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(図2の例に示す「ユーザU1」に対応)は、属性情報が「ATB1」であることを示す。また、ユーザU1は、シェアリングシステムの利用料を種別「クレジットカード」により決済することを示す。
なお、ユーザ情報記憶部126は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部126は、ユーザ利用情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部126は、ユーザIDに対応付けて各ユーザのユーザ利用情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部126は、ユーザIDに対応付けて各ユーザの移動体の利用履歴等の情報を記憶してもよい。記憶部120には、ユーザ利用情報が記憶されるユーザ利用情報記憶部が含まれてもよい。
(配分情報記憶部127)
実施形態に係る配分情報記憶部127は、金額の配分に関する各種情報を記憶する。図11は、実施形態に係る配分情報記憶部の一例を示す図である。配分情報記憶部127は、金額の配分に関する情報(配分情報)を記憶する。例えば、配分情報記憶部127は、移動体の提供元である第1事業者と、ステーションの提供元である第2事業者との間での金額の配分を示す比率情報と、その配分を適用する場合の条件を示す条件情報とを対応付けて記憶する。図11に示す配分情報記憶部127には、「配分ID」、「条件情報」、「比率情報」といった項目が含まれる。「条件情報」には、「移動体」、「ステーション」、「時間」等といった項目が含まれる。また、「比率情報」には、「第1事業者(移動体提供)」、「第2事業者(ステーション提供)」といった項目が含まれる。
また、「配分ID」は、配分を識別する情報を示す。「条件情報」は、対応する配分を適用する場合の条件を示す条件情報を示す。「条件情報」の「移動体」は、対応する配分を適用する場合の移動体に関する条件を示す。「条件情報」の「ステーション」は、対応する配分を適用する場合のステーションに関する条件を示す。「条件情報」の「時間」は、対応する配分を適用する場合の時間に関する条件を示す。このように、「移動体」、「ステーション」、「時間」は、対応する配分を適用する場合の各対象に関する条件を示す。なお、「移動体」、「ステーション」、「時間」が「−(ハイフン)」である場合、その配分の条件には、対応する対象に関する条件がないことを示す。例えば、「ステーション」が「−(ハイフン)」である場合、その配分の条件には、ステーションに関する条件がないことを示す。なお、「条件情報」には、「移動体」、「ステーション」、「時間」のみに限らず、種々の対象に関する条件が含まれてもよい。例えば、「条件情報」には、天候や気温等に関する「気象」に関する条件や、利用するユーザに関する「利用ユーザ」に関する条件等、種々の対象に関する条件が含まれてもよい。
「比率情報」は、第1事業者と、第2事業者との間での金額の配分を示す比率情報を示す。「第1事業者(移動体提供)」は、ユーザが利用した移動体の提供元である第1事業者に配分される比率を示す。「第2事業者(ステーション提供)」は、ユーザが移動体を停留させたステーションの提供元である第2事業者に配分される比率を示す。図11の例では、「第1事業者(移動体提供)」の値と、「第2事業者(ステーション提供)」の値との合計が「1」となるように、各事業者への配分の比率を記憶する場合を示すが、各事業者への配分が特定可能であればどのような形式の情報が記憶されてもよい。
図11の例では、配分ID「DS1」により識別される配分(配分DS1)は、「移動体」に関する条件が設定されており、その条件が「電動自転車」であることを示す。また、配分DS1は、「ステーション」及び「時間」に関する条件が「−」あり、「ステーション」及び「時間」に関する条件が無いことを示す。すなわち、配分DS1は、ユーザが利用した移動体が「電動自転車」である場合に適用される配分であることを示す。
また、配分DS1は、「第1事業者(移動体提供)」が「0.7」であり、「第2事業者(ステーション提供)」が「0.3」であり、第1事業者と第2事業者との間の配分が7:3であることを示す。言い換えると、配分DS1は、第1事業者に配分される比率が「0.7」であり、第2事業者に配分される比率が「0.3」であることを示す。すなわち、配分DS1は、ユーザに請求する請求金額(すなわち売上)のうち、第1事業者に割り当てられる金額が0.7(7割)であり、第2事業者に割り当てられる金額が0.3(3割)であることを示す。このように、配分DS1は、ユーザが利用した移動体が「電動自転車」である場合、そのユーザに請求する請求金額を7:3の比率で第1事業者と第2事業者との各々に配分することを示す。
なお、配分情報記憶部127は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。図11の例では、移動体に関する条件のみが条件情報に含まれる場合を示したが、条件情報には、ステーションや時間に関する条件が含まれてもよい。
例えば、ある配分について駅前等の利便性の高い地点に関する条件がある場合、「条件情報」の「ステーション」には、「駅前」や「利便性の高い地点」といったステーションに関する条件が記憶される。ユーザが移動体を停留させたステーションが「駅前」や「利便性の高い地点」といったステーションに関する条件を満たす場合、第2事業者への配分が高くした比率情報が記憶されてもよい。「ステーション」が「駅前」や「利便性の高い地点」といったステーションに関する条件を含む条件情報に対応する配分IDには、第1事業者が「0.2」であり、第2事業者が「0.8」である配分を示す比率情報が対応付けて記憶されてもよい。
例えば、ある配分について深夜利用に関する条件がある場合、「条件情報」の「時間」には、「深夜」や「22時−4時」といった時間に関する条件が記憶される。ユーザが移動体を利用した時間(時間帯)が「深夜」や「22時−4時」といった時間に関する条件を満たす場合、第1事業者への配分が高くした比率情報が記憶されてもよい。「時間」が「深夜」や「22時−4時」といった時間に関する条件を含む条件情報に対応する配分IDには、第1事業者が「0.6」であり、第2事業者が「0.4」である配分を示す比率情報が対応付けて記憶されてもよい。
(制御部130)
図4の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムや算出プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、受付部132と、生成部133と、登録部134と、算出部135と、決定部136と、提供部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、通信機器10から各種情報を取得する。取得部131は、土地提供元端末50から各種情報を取得する。取得部131は、事業者端末60から各種情報を取得する。取得部131は、ユーザ端末20から各種情報を取得する。
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、土地提供元情報記憶部121や運営事業者情報記憶部122や地点情報記憶部123や入札情報記憶部124や移動体情報記憶部125やユーザ情報記憶部126や配分情報記憶部127から各種情報を取得する。
取得部131は、受付部132が受け付けた各種情報を取得する。取得部131は、生成部133が生成した各種情報を取得する。取得部131は、登録部134が登録した各種情報を取得する。取得部131は、算出部135が算出した各種情報を取得する。取得部131は、決定部136が決定した各種情報を取得する。
取得部131は、移動体のシェアリングシステムにおいて、一の移動体を利用したユーザに請求する請求金額を示す請求情報を取得する。取得部131は、移動体のシェアリングシステムにおいて、ユーザが利用した一の移動体を提供する第1事業者を示す第1事業者情報を取得する。取得部131は、移動体のシェアリングシステムにおいて、ユーザが利用した一の移動体を停留させた地点であるステーションを提供する第2事業者を示す第2事業者情報を取得する。取得部131は、移動体のシェアリングシステムにおいて、第1事業者と第2事業者との間の金額の配分を示す比率情報を取得する。
取得部131は、ユーザが一の移動体を返却したステーションを提供する第2事業者を示す第2事業者情報を取得する。取得部131は、ユーザが一の移動体の利用を開始したステーションを提供する第2事業者を示す第2事業者情報を取得する。
取得部131は、決定部136により決定された配分を示す比率情報を取得する。取得部131は、一の移動体に関する移動体情報を取得する。取得部131は、一の移動体の性能を示す情報を含む移動体情報を取得する。取得部131は、一の移動体の資産価値を示す情報を含む移動体情報を取得する。
取得部131は、ステーションに関するステーション情報を取得する。取得部131は、ステーションの位置を示す情報を含むステーション情報を取得する。取得部131は、ステーションの資産価値を示す情報を含むステーション情報を取得する。取得部131は、利用時間における一の移動体の利用実績を示す移動体履歴情報を取得する。取得部131は、利用時間におけるステーションの利用実績を示すステーション履歴情報を取得する。
取得部131は、移動体のシェアリングシステムにおける移動体を停留するステーションを設置可能な地点として登録された候補地を示す候補地情報を取得する。取得部131は、複数の事業者の各々が設置した複数のステーションに、各事業者が提供する各移動体を相互に停留可能なシェアリングシステムにおける候補地情報を取得する。
取得部131は、候補地を示す情報が配置された地図情報を取得する。取得部131は、候補地の状況を示す情報を含む候補地情報を取得する。取得部131は、候補地に対する、事業者のステーションの設置に関する状況を示す情報を含む候補地情報を取得する。
取得部131は、事業者がステーションを設置済みの設置済地点を示す情報を取得する。取得部131は、事業者とは異なる他の事業者がステーションを設置済みの他の設置済地点を示す情報を取得する。
取得部131は、図1中の候補地情報PINF11に示すような候補地情報を土地提供元端末50−1から取得する。取得部131は、図1中の候補地情報PINF11と同様に、候補地情報PINF12に示すような候補地情報を土地提供元端末50−2から取得する。
図2の例では、取得部131は、移動体MB1に取り付けられた通信機器10が収集した情報を取得する。取得部131は、移動体MB1を利用したユーザがユーザU1であることを示す情報やユーザU1が移動体MB1を利用した時間やユーザU1が移動体MB1の利用を開始したステーションを示す情報や移動体MB1を返却したステーションを示す情報等の情報を取得する。取得部131は、利用情報UINF1に示すように、ユーザU1が移動体MB1を利用し、その利用時間が「UTM1」であることを示す情報を取得する。
取得部131は、外部の情報処理装置や配分情報記憶部127等から配分情報DINF1を取得する。
(受付部132)
受付部132は、各種情報を受け付ける。受付部132は、土地提供元や事業者やユーザ等から各種要求を受け付ける。受付部132は、通信機器10から各種要求を受け付ける。受付部132は、土地提供元端末50から各種要求を受け付ける。受付部132は、事業者端末60から各種要求を受け付ける。受付部132は、ユーザ端末20から各種要求を受け付ける。
受付部132は、外部の情報処理装置から各種要求に対応する情報を受け付ける。受付部132は、通信機器10から各種要求に対応する情報を受け付ける。受付部132は、土地提供元端末50から各種要求に対応する情報を受け付ける。受付部132は、通信機器10や事業者端末60から各種要求に対応する情報を受け付ける。受付部132は、ユーザ端末20から各種要求に対応する情報を受け付ける。
受付部132は、候補地へのステーションの設置に関するエントリーを、事業者から受け付ける。受付部132は、事業者が希望する契約内容を示す希望契約情報を事業者から受け付ける。受付部132は、所定の地図情報に対する事業者の指定に応じて、事業者がステーションの設置を希望する地点を受け付ける。
図1の例では、受付部132は、土地提供元OW1が利用する土地提供元端末50−1から候補地の追加を受け付ける。受付部132は、土地提供元OW2が利用する土地提供元端末50−2から候補地の追加を受け付ける。受付部132は、事業者端末60−1からエリア「東京都」を検索条件とする候補地の情報提供の要求を受け付ける。受付部132は、事業者端末60−1から候補地Xへの事業者E1によるエントリーを受け付ける。受付部132は、事業者端末60−2から候補地Xへの事業者E2によるエントリーを受け付ける。
(生成部133)
生成部133は、各種情報を生成する。生成部133は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部133は、通信機器10や土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20からの情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部133は、土地提供元情報記憶部121や運営事業者情報記憶部122や地点情報記憶部123や入札情報記憶部124や移動体情報記憶部125やユーザ情報記憶部126や配分情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を生成する。
生成部133は、取得部131により取得された情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部133は、受付部132により受け付けられた情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部133は、登録部134により登録された情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部133は、算出部135により算出された情報に基づいて、各種情報を生成する。生成部133は、決定部136により決定された情報に基づいて、各種情報を生成する。
生成部133は、各種情報を抽出する。生成部133は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を抽出する。生成部133は、記憶部120から、各種情報を抽出する。生成部133は、土地提供元情報記憶部121や運営事業者情報記憶部122や地点情報記憶部123や入札情報記憶部124や移動体情報記憶部125やユーザ情報記憶部126や配分情報記憶部127から、各種情報を抽出する。生成部133は、取得部131により取得された情報に基づいて、各種情報を抽出する。生成部133は、受付部132により受け付けられた情報に基づいて、各種情報を抽出する。生成部133は、登録部134により登録された情報に基づいて、各種情報を抽出する。生成部133は、算出部135により算出された情報に基づいて、各種情報を抽出する。生成部133は、決定部136により決定された情報に基づいて、各種情報を抽出する。
生成部133は、種々の技術を適宜用いて、外部の情報処理装置へ提供する画面(画像情報)等の種々の情報を生成する。生成部133は、土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20へ提供する画面(画像情報)等を生成する。例えば、生成部133は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20へ提供する画面(画像情報)等を生成する。例えば、生成部133は、図1に示す一覧画面LIM1を生成する。また、例えば、生成部133は、図14−図17に示す地図画面MPM1〜4を生成する。
生成部133は、外部の情報処理装置へ提供する画面(画像情報)等が生成可能であれば、どのような処理により画面(画像情報)等を生成してもよい。例えば、生成部133は、画像生成や画像処理等に関する種々の技術を適宜用いて、土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20へ提供する画面(画像情報)を生成する。例えば、生成部133は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20へ提供する画面(画像情報)を生成する。なお、生成部133は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20へ提供する画面(画像情報)を生成してもよい。また、例えば、生成部133は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式で画面(画像情報)を生成してもよい。
図1の例では、生成部133は、候補地情報群DB11に記憶された候補地情報群のうち、候補地住所に対応する情報を検索クエリ「東京都」で検索することにより、エリア「東京都」に位置する候補地に関する情報を抽出する。
(登録部134)
登録部134は、各種情報を登録する。例えば、登録部134は、外部の情報処理装置からの情報を登録する。登録部134は、記憶部120に各種情報を登録する。登録部134は、通信機器10や土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20からの情報に基づいて、各種情報を登録する。登録部134は、土地提供元情報記憶部121や運営事業者情報記憶部122や地点情報記憶部123や入札情報記憶部124や移動体情報記憶部125やユーザ情報記憶部126や配分情報記憶部127に、各種情報を登録する。登録部134は、取得部131により取得された情報を登録する。
登録部134は、取得部131により取得された情報に基づいて、各種情報を登録する。登録部134は、受付部132により受け付けられた情報に基づいて、各種情報を登録する。登録部134は、生成部133により生成された情報に基づいて、各種情報を登録する。登録部134は、算出部135により算出された情報に基づいて、各種情報を登録する。登録部134は、決定部136により決定された情報に基づいて、各種情報を登録する。
登録部134は、地点に関する所定の権利者による地点の登録要求に応じて、地点を候補地として登録する。登録部134は、候補地の契約内容を示す契約情報を候補地に対応付けて登録する。登録部134は、候補地へのステーションの設置に関する対価を示す情報を含む契約情報を登録する。登録部134は、候補地に対応する営業時間を示す情報を含む契約情報を登録する。
図1の例では、登録部134は、土地提供元OW1から登録要求を受け付けた候補地に対応する候補地情報を登録する。登録部134は、地提供元OW2から登録要求を受け付けた候補地に対応する候補地情報を登録する。
(算出部135)
算出部135は、各種情報を算出する。例えば、算出部135は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を算出する。算出部135は、通信機器10や土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20からの情報に基づいて、各種情報を算出する。算出部135は、土地提供元情報記憶部121や運営事業者情報記憶部122や地点情報記憶部123や入札情報記憶部124や移動体情報記憶部125やユーザ情報記憶部126や配分情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を算出する。
算出部135は、取得部131により取得された情報に基づいて、各種情報を算出する。算出部135は、受付部132により受け付けられた情報に基づいて、各種情報を算出する。算出部135は、生成部133により生成された情報に基づいて、各種情報を算出する。算出部135は、登録部134により登録された情報に基づいて、各種情報を算出する。算出部135は、決定部136により決定された情報に基づいて、各種情報を算出する。
算出部135は、請求情報が示す請求金額を比率情報が示す配分を用いて案分することにより、請求金額のうち、第1事業者情報が示す第1事業者に割り当てられる第1金額と、第2事業者情報が示す第2事業者に割り当てられる第2金額とを算出する。算出部135は、一の移動体を提供する第1事業者に割り当てられる第1金額と、ユーザが一の移動体を返却したステーションを提供する第2事業者に割り当てられる第2金額とを算出する。算出部135は、一の移動体を提供する第1事業者に割り当てられる第1金額と、ユーザが一の移動体の利用を開始したステーションを提供する第2事業者に割り当てられる第2金額とを算出する。
図2の例では、算出部135は、ユーザU1への請求金額「100円」の各事業者への配分を算出する。算出部135は、第1事業者と第2事業者との間の金額の配分を示す比率情報を用いて、ユーザU1への請求金額「100円」の各事業者への配分を算出する。算出部135は、比率情報を用いて、ユーザU1への請求金額「100円」のうち、第1事業者である事業者E1に割り当てられる第1金額と、第2事業者である事業者E2に割り当てられる第2金額とを算出する。算出部135は、配分情報DINF1を用いて、ユーザU1への請求金額「100円」の各事業者への配分を算出する。
算出部135は、ユーザU1への請求金額「100円」と、第1事業者への配分(第1比率)を示す「0.7」とに基づいて、第1金額を算出する。算出部135は、ユーザU1への請求金額「100円」と第1比率「0.7」とを乗算することにより、第1金額を「70(=100*0.7)」円と算出する。
算出部135は、ユーザU1への請求金額「100円」と、第2事業者への配分(第2比率)を示す「0.3」とに基づいて、第2金額を算出する。算出部135は、ユーザU1への請求金額「100円」と第2比率「0.3」とを乗算することにより、第2金額を「30(=100*0.3)」円と算出する。
(決定部136)
決定部136は、各種情報を決定する。例えば、決定部136は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部136は、通信機器10や土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20からの情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部136は、土地提供元情報記憶部121や運営事業者情報記憶部122や地点情報記憶部123や入札情報記憶部124や移動体情報記憶部125やユーザ情報記憶部126や配分情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。
決定部136は、取得部131により取得された情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部136は、受付部132により受け付けられた情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部136は、生成部133により生成された情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部136は、登録部134により登録された情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部136は、算出部135により算出された情報に基づいて、各種情報を決定する。
決定部136は、シェアリングシステムの所定の基準に基づいて、配分を決定する。決定部136は、一の移動体の第1価値と、ステーションの第2価値との比較に基づいて、配分を決定する。決定部136は、一の移動体に関する移動体情報に基づいて、配分を決定する。決定部136は、一の移動体の性能に基づいて、配分を決定する。
決定部136は、一の移動体の資産価値に基づいて、配分を決定する。決定部136は、ステーションに関するステーション情報に基づいて、配分を決定する。決定部136は、ステーションの位置に基づいて、配分を決定する。決定部136は、ステーションの資産価値に基づいて、配分を決定する。決定部136は、ユーザによる一の移動体の利用時間に基づいて、配分を決定する。決定部136は、移動体履歴情報に基づいて、配分を決定する。決定部136は、ステーション履歴情報に基づいて、配分を決定する。
決定部136は、受付部132により受け付けられたエントリーに基づいて、候補地にステーションの設置に関する契約を許可する許可事業者を決定する。
図1の例では、決定部136は、受け付けた候補地Xに対するエントリーに基づいて、候補地Xにステーションの設置を許可する許可事業者を決定する。決定部136は、候補地Xの募集期間の終了後に、候補地Xの募集期間に受け付けたエントリーから、候補地Xにステーションの設置を許可する許可事業者を決定する。決定部136は、候補地Xに対するエントリーのうち、応札額が最も高いエントリーを行った事業者を許可事業者に決定する。決定部136は、候補地Xに対するエントリーのうち、応札額が最も高い「1200」円であるエントリーを行った事業者E1を許可事業者に決定する。
図2の例では、決定部136は、移動体情報記憶部125に記憶された移動体MB1の利用料UF1に基づいて、ユーザU1に請求する請求金額を決定する。決定部136は、ユーザU1に請求する請求金額を「100(=100*1)」円に決定する。
決定部136は、ユーザU1が利用した移動体が移動体MB1であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を決定する。決定部136は、移動体情報記憶部125に記憶された移動体MB1の提供元を示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を決定する。決定部136は、移動体MB1の提供元が事業者E1であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を事業者E1に決定する。
決定部136は、ユーザU1が利用した移動体MB1を返却したステーションがステーションST2であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第2事業者を決定する。決定部136は、地点情報記憶部123に記憶されたステーションST2を設置した運営事業者を示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第2事業者を決定する。決定部136は、ステーションST2を設置した運営事業者が事業者E2であることを示す情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第2事業者を事業者E2に決定する。
決定部136は、記憶部120(図4参照)に記憶された配分対象を示す情報(配分対象情報)に基づいて、第2事業者をユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に決定する。例えば、決定部136は、第2事業者をユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に指定する配分対象情報に基づいて、第2事業者をユーザが移動体を返却したステーションを運営する事業者に決定する。また、決定部136は、第1事業者をユーザが利用した移動体を提供する事業者に指定する配分対象情報に基づいて、第1事業者をユーザが利用した移動体を提供する事業者に決定してもよい。例えば、決定部136は、第1事業者をユーザが利用した移動体を提供する事業者に指定する配分対象情報に基づいて、ユーザU1への請求金額を配分する第1事業者を事業者E1に決定する。
(提供部137)
提供部137は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。提供部137は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、提供部137は、通信機器10や土地提供元端末50や事業者端末60へ各種情報を提供する。例えば、提供部137は、ユーザが利用するユーザ端末20へ各種情報を提供する。提供部137は、記憶部120に記憶された情報を提供する。
提供部137は、通信機器10や土地提供元端末50や事業者端末60やユーザ端末20からの情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部137は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部137は、土地提供元情報記憶部121や運営事業者情報記憶部122や地点情報記憶部123や入札情報記憶部124や移動体情報記憶部125やユーザ情報記憶部126や配分情報記憶部127に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。
提供部137は、取得部131により取得された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部137は、受付部132により受け付けられた情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部137は、生成部133により生成された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部137は、登録部134により登録された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部137は、算出部135により算出された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部137は、決定部136により決定された情報に基づいて、各種情報を提供する。
提供部137は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングシステムに関するサービスを提供する。提供部137は、シェアリングシステムのサービスを提供する。提供部137は、シェアリングシステムに関するシェアリングサービスを提供する。提供部137は、取得部131により取得された候補地情報に基づいて、候補地に関する情報を、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者に提供する。提供部137は、事業者が利用する端末装置に候補地に関する情報を送信する。提供部137は、事業者に契約情報を提供する。
提供部137は、所定の地図情報を事業者に提供する。提供部137は、地図情報を提供する。提供部137は、候補地の状況を示す情報を提供する。提供部137は、候補地に対する事業者の状況を示す情報を提供する。提供部137は、候補地とともに設置済地点を示す情報を提供する。提供部137は、候補地とともに他の設置済地点を示す情報を提供する。
図1の例では、提供部137は、業者E1が利用する事業者端末60−1に候補地に関する情報を提供する。提供部137は、エリア「東京都」に位置する候補地である設置場所Aや設置場所X(候補地X)に対応する候補地情報を事業者端末60−1に送信する。提供部137は、事業者E2が利用する事業者端末60−2に候補地に関する情報を提供する。提供部137は、エリア「東京都」に位置する候補地である設置場所Aや設置場所X(候補地X)に対応する候補地情報を事業者端末60−2に送信する。
また、提供部137は、シェアリングシステムにおいて一の移動体を利用したユーザへの利用料の請求に関する処理を行う。例えば、提供部137は、ユーザへの利用料の請求処理を行う。例えば、提供部137は、ユーザの口座情報等を用いて利用料の請求処理(決済処理)を行う。また、ユーザへの利用料の請求処理を外部の情報処理装置(請求サービス提供装置)が行う場合、提供部137は、ユーザへの利用料の請求処理を行う請求サービス提供装置にユーザの利用料に関する情報を送信する。これにより、提供部137は、シェアリングシステムに関する利用料の請求に関するサービスを提供する。すなわち、提供部137は、シェアリングシステムのサービスを提供する。図2の例では、提供部137は、ユーザU1への利用料「100円」の請求処理を行う。また、提供部137は、第1事業者と第2事業者との間の金額の配分する処理(配分処理)を行う。提供部137は、第1事業者へ第1金額を配分し、第2事業者に第2金額を配分する配分処理を行う。提供部137は、第1事業者の口座情報等を用いて、第1事業者への第1金額の配分処理を実行する。例えば、提供部137は、第1事業者の口座情報等を用いて、第1金額または第1金額から所定の手数料を引いた額を、第1事業者の口座へ入金する処理を実行する。提供部137は、第2事業者の口座情報等を用いて、第2事業者への第2金額の配分処理を実行する。例えば、提供部137は、第2事業者の口座情報等を用いて、第2金額または第2金額から所定の手数料を引いた額を、第2事業者の口座へ入金する処理を実行する。また、事業者への配分処理を外部の情報処理装置(配分サービス提供装置)が行う場合、提供部137は、第1事業者及びその第1事業者に対応する第1金額を示す情報や第2事業者及びその第2事業者に対応する第2金額を示す情報を、配分サービス提供装置に送信する。これにより、提供部137は、シェアリングシステムに関する売上の配分に関するサービスを提供する。すなわち、提供部137は、シェアリングシステムのサービスを提供する。図2の例では、提供部137は、第1金額「70円」または「3円」を所定の手数料を差し引いた「67円」を事業者E1に提供する(支払う)。また、提供部137は、第2金額「30円」または「1円」を所定の手数料を差し引いた「29円」を事業者E1に提供する(支払う)。
〔4.情報処理のフロー〕
次に、図12及び図13を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図12及び図13は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
まず、図12を用いて情報処理装置100による情報処理のうち提供処理を説明する。
図12に示すように、情報処理装置100は、ステーションを設置可能な候補地を示す候補地情報を取得する(ステップS101)。そして、情報処理装置100は、候補地情報に基づいて、候補地に関する情報を、移動体を提供する事業者に提供する(ステップS102)。そして、移動体を提供する事業者が応札する。これにより、情報処理装置100は、移動体を提供する事業者による応札を受け付ける(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、候補地にステーションの設置を許可する許可事業者を決定する(ステップS104)。例えば、情報処理装置100は、条件の良い移動体を提供する事業者を決定し、候補地情報提供者とマッチングする。
次に、図13を用いて情報処理装置100による情報処理のうち算出処理を説明する。
図13に示すように、情報処理装置100は、一の移動体を利用したユーザに請求する
請求金額を示す請求情報を取得する(ステップS201)。また、情報処理装置100は、一の移動体を提供する第1事業者を示す第1事業者情報を取得する(ステップS202)。また、情報処理装置100は、一の移動体を停留させたステーションを提供する第2事業者を示す第2事業者情報を取得する(ステップS203)。また、情報処理装置100は、第1事業者と第2事業者との間の金額の配分を示す比率情報を取得する(ステップS204)。
そして、情報処理装置100は、請求金額を配分を用いて案分することにより、第1金額と、第2金額とを算出する(ステップS205)。
〔5.提供画面例〕
ここで、情報処理装置100が提供する情報について、説明する。図1の例では、複数の候補地を所定の方向に並べた一覧画面LIM1を一例として示したが、情報処理装置100が提供する情報は一覧画面LIM1に限らず、候補地を地図上に示す情報であってもよい。このように、情報処理装置100は、地図上に候補地やステーション等の情報を反映した画面を提供してもよい。この点について、図14−図17を用いて説明する。図14−図17は、実施形態に係る提供画面の一例を示す図である。図14−図17の例では、事業者E1が利用する事業者端末60−1に情報処理装置100が情報提供を行う場合を一例として説明する。
〔5−1.ステータスに応じた候補地〕
まず、図14を用いて、情報処理装置100が地図上に候補地を示す地図画面MPM1を提供する場合を説明する。具体的には、図14は、候補地を反映した地図画面の一例を示す図である。
例えば、情報処理装置100は、記憶部120(図4参照)に記憶された地図情報(地図画面MPM1に示す地図)や各種の(ピン)アイコン画像等を用いて、地図画面MPM1を生成する。情報処理装置100は、地点情報記憶部123(図7参照)に記憶された地点のうち、地図画面MPM1に示すエリアに位置する候補地を抽出し、抽出した候補地(「抽出候補地」ともいう)の位置に抽出候補地のステータスに対応するピンアイコンを重畳させることにより、地図画面MPM1を生成する。
なお、ここでいうステータスには、ステーションが運用開始されている「運用中(オープンともいう)」やステーションの運用開始の準備中である「準備中」やステーションの募集期間中である「募集中」といったステータスが含まれる。なお、ステータス「運用中(オープン)」は、既にステータスが運用中の土地であるため、情報処理装置100は、ステータス「運用中(オープン)」を候補地として抽出しない。
例えば、情報処理装置100は、ステータス「準備中」やステータス「募集中」の地点を抽出候補地として抽出する。そして、情報処理装置100は、ステータス「募集中」の抽出候補地のうち、情報提供先の事業者が所定の処理を行った地点のステータスを、その事業者がステーションの設置を検討していることを示す「検討中」に決定する。例えば、情報処理装置100は、情報提供先の事業者がエントリーを行った抽出候補地やエントリー候補へ追加した抽出候補地を、その事業者についてはステータスを「検討中」に決定する。
例えば、情報処理装置100は、入札情報記憶部124(図8参照)に記憶された抽出候補地へ入札を行った事業者の情報や、運営事業者情報記憶部122(図6参照)に記憶された事業者がエントリー候補に追加した候補地の履歴に基づいて、ステータス「検討中」に対応する候補地(検討中候補地)を抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出した検討中候補地に、ステータス「検討中」を対応付ける。例えば、情報処理装置100は、ステータス「検討中」と決定した抽出候補地とステータス「検討中」との組合せを、情報提供先の事業者の事業者IDに対応付けて運営事業者情報記憶部122に記憶してもよい。
そして、情報処理装置100は、抽出候補地の位置に抽出候補地のステータスに対応するピンアイコンを重畳させることにより、地図画面MPM1を生成する。図14の例では、情報処理装置100は、12個の抽出候補地を抽出し、12個の抽出候補地の各々の位置にピンアイコンを重畳させることにより、地図画面MPM1を生成する。例えば、情報処理装置100は、地点情報記憶部123(図7参照)に示すように、地点PT8には事業者E1がステーションST8を準備中であるため、地点PT8のピンアイコンをステータス「準備中」に対応するピンアイコンに決定する。そして、情報処理装置100は、ステータス「準備中」の抽出候補地である地点PT8には、ステータス「準備中」に対応するピンアイコンIC8が重畳された地図画面MPM1を生成する。
また、例えば、情報処理装置100は、入札情報記憶部124(図8参照)に示すように、地点PT11には事業者E1がエントリー(入札)済みであるため、地点PT11のピンアイコンをステータス「検討中」に対応するピンアイコンに決定する。そして、情報処理装置100は、ステータス「検討中」の抽出候補地である地点PT11には、ステータス「検討中」に対応するピンアイコンIC11が重畳された地図画面MPM1を生成する。
また、例えば、情報処理装置100は、地点情報記憶部123(図7参照)に示すように、地点PT12等の残りの10個の地点はステータス「募集中」であり、事業者E1が検討に関する処理を行っていないため、地点情報記憶部123(図7参照)に示すように、地点PT12等の残りの10個の地点のピンアイコンをステータス「募集中」に対応するピンアイコンに決定する。そして、情報処理装置100は、ステータス「募集中」の抽出候補地である地点PT12等の残りの10個の地点には、ステータス「募集中」に対応するピンアイコンIC12等の10個のピンアイコンの各々が重畳された地図画面MPM1を生成する。
そして、情報処理装置100は、生成した地図画面MPM1を事業者E1の事業者端末60−1に提供する。情報処理装置100は、地図画面MPM1を事業者端末60−1に送信する。地図画面MPM1を受信した事業者端末60−1は、地図画面MPM1を表示する。これにより、事業者E1は、自身の候補地の検討を適切に行うことができる。
また、情報処理装置100は、地図画面MPM1に対する事業者E1の指定に応じて、事業者E1がステーションの設置を希望する地点を受け付けてもよい。例えば、情報処理装置100は、地図画面MPM1中の最下部に位置するピンアイコン(ピンアイコンZ)を指定した場合、その指定を、ピンアイコンZに対応する候補地(候補地Z)への事業者E1のエントリーとして受け付けてもよい。例えば、事業者端末60−1は、表示した地図画面MPM中のピンアイコンZを事業者E1が指定した場合、ピンアイコンZに対応する候補地Zへのエントリーを示す情報を情報処理装置100に送信してもよい。事業者端末60−1は、表示した地図画面MPM中のピンアイコンZを事業者E1が指定した場合、ピンアイコンZに対応する候補地Zへのエントリーを行うかを確認する確認情報(ポップアップ等)を表示してもよい。そして、事業者端末60−1は、確認情報により事業者E1が候補地Zへのエントリーを行う操作を行った場合、候補地Zへの事業者E1のエントリーを示す情報を情報処理装置100に送信してもよい。例えば、事業者端末60−1は、確認情報中の応札金額を入力する欄に金額を入力し、確認情報中の「送信」ボタン等を押下する事業者E1の操作があった場合、入力した応札金額での候補地Zへの事業者E1のエントリーを示す情報を、情報処理装置100に送信してもよい。
なお、図14の例では、各ステータスのピンアイコンを異なるハッチングを付して図示するが、例えば、各ステータスのピンアイコンは異なる色で表示される。例えば、ステータス「募集中」に対応するピンアイコンIC12等は緑色で表示し、ステータス「検討中」に対応するピンアイコンIC11は黄色で表示し、ステータス「準備中」に対応するピンアイコンIC8は赤色で表示する。また、ステータスごとの表示態様の変え方は、ピンアイコンの色に限らず、種々の態様であってもよい。例えば、各ピンアイコン付近にステータスを示す文字情報を配置することにより、各ピンアイコンに対応する地点のステータスを識別可能に表示してもよい。例えば、ステータス「準備中」に対応するピンアイコンIC8の上部に文字列「準備中」と表示することにより、ステータス「準備中」に対応するピンアイコンIC8に対応する地点PT8のステータスが「準備中」であることを識別可能に表示してもよい。この場合、情報処理装置100は、ピンアイコンIC8の上部に文字列「準備中」を配置した地図画面を生成する。そして、情報処理装置100は、ピンアイコンIC8の上部に文字列「準備中」を配置した地図画面を、事業者端末60−1に提供する。
〔5−2.詳細情報の提供〕
なお、事業者端末60は、情報処理装置100から提供された地図画面MPM1等の情報に対する事業者の操作に応じて、種々の情報を表示してもよい。この点について、図15を用いて説明する。具体的には、図15は、概要情報が配置された地図画面の一例を示す図である。
例えば、事業者端末60は、地図画面MPM1中のピンアイコンに対する事業者による所定の操作が行われた場合、そのピンアイコンに対応する候補地等の土地の概要を示す概要情報を表示してもよい。例えば、情報処理装置100は、地図画面MPM1中のピンアイコンに対する所定の操作が行われたことを示す情報を事業者端末60から取得した場合、そのピンアイコンに対応する候補地等の土地に関する概要情報を事業者端末60に送信してもよい。また、事業者端末60は、各候補地の概要情報を予めから情報処理装置100を取得し、事業者の所定の操作に応じて、そのピンアイコンに対応する候補地等の土地に関する概要情報を表示してもよい。
なお、ここでいう所定の操作には、マウスカーソルCS1を地図画面MPM1中のピンアイコンの上に重ねる操作、いわゆるマウスオーバーや、地図画面MPM1中のピンアイコンへのクリックやタップなど、種々の操作が含まれる。図15の例では、所定の操作の一例として、マウスカーソルCS1を地図画面MPM1中のピンアイコンの上に重ねるマウスオーバーを一例として説明する。
例えば、事業者端末60−1は、地図画面MPM1中のピンアイコンやピンアイコンが配置された位置を事業者E1が指定した場合、そのピンアイコンに対応する地点(土地)に対応する情報を表示する。図15の例では、事業者端末60−1は、マウスカーソルCS1を地図画面MPM1中のピンアイコンIC11の位置に重ねる事業者E1の操作に応じて、ピンアイコンIC11に対応する候補地である地点PT11に関する概要情報DTL1を表示する。この場合、事業者端末60−1は、地図画面MPM2に示すように、候補地である地点PT11の登録名が「設置場所X」であり、住所が「東京都…」であり、目安ラック数が「○○台」であり、希望利用料/ラックが「1000円/月」等の情報を含む概要情報DTL1を表示する。なお、上記は一例であり、概要情報には、上記に限らず、土地に関連する画像や候補地面積や募集期間や営業時間や電源有無を示す情報が含まれてもよい。事業者E1は、このような概要情報DTL1を確認することにより、候補地である地点PT11の概要を確認し、必要に応じて、地点PT11の詳細な情報を確認する。
例えば、情報処理装置100は、事業者E1によるピンアイコンIC11の指定を示す指定情報を事業者端末60−1から取得した場合、事業者端末60−1に概要情報DTL1を提供する。そして、情報処理装置100から概要情報DTL1を受信した事業者端末60−1は、概要情報DTL1を表示する。このように、情報処理装置100は、事業者E1の操作に対応する地点の概要情報を事業者端末60−1に提供することにより、事業者E1がエントリーする候補地の選定を行いやすくすることができる。
また、例えば、事業者端末60−1は、事業者E1が概要情報DTL1に対して所定の操作を行った場合、概要情報DTL1に対応する候補地である地点PT11に関する詳細を示す詳細画面(図示省略)を表示する。この場合、事業者端末60−1は、図1中の候補地情報PINF11に示すような候補地に関する候補地情報を含む詳細画面を表示する。事業者E1は、このような詳細画面を閲覧することにより、各候補地の詳細を確認した後、実際にエントリーする候補地を決定する。
なお、図15の例では、候補地の概要情報を表示する場合を示したが、事業者端末60は、候補地の概要情報に限らず、既にステーションが設置済みの土地の概要情報を表示してもよい。例えば、事業者端末60−1は、ステーションST1が設置済みの地点PT1に対応するピンアイコンIC1(図16参照)が指定された場合、地点PT1の概要情報を表示する。この場合、事業者端末60−1は、地点PT1に設置されたステーションST1に関する情報を表示してもよい。
例えば、事業者端末60−1は、ステーションST1に停留中の移動体の台数やステーションST1に停留可能な移動体の台数等を示す概要情報を表示してもよい。また、例えば、事業者端末60−1は、ステーションST1に停留中の移動体を示す概要情報を表示してもよい。事業者端末60−1は、ステーションST1に停留中の移動体のタイプや利用料や予約状況等を示す概要情報を表示してもよい。例えば、事業者端末60−1は、ステーションST1には、その時点で電動付き自転車が停留中であることを示す概要情報を表示してもよい。
例えば、情報処理装置100は、事業者E1によるピンアイコンIC1の指定を示す指定情報を事業者端末60−1から取得した場合、事業者端末60−1に地点PT1の概要情報を提供する。そして、情報処理装置100から地点PT1の概要情報を受信した事業者端末60−1は、地点PT1の概要情報を表示する。
〔5−3.候補地以外の地点の表示〕
また、情報処理装置100は、候補地以外の地点を含む情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションが設置済みの地点を示す情報を提供してもよい。この点について、図16を用いて説明する。具体的には、図16は、ステーションが運用中の地点を反映した地図画面の一例を示す図である。
例えば、情報処理装置100は、図14に示す地図画面MPM1に事業者E1がステーションを設置済みの地点の情報を加えた地図画面MPM3を事業者E1に提供する。
例えば、情報処理装置100は、地点情報記憶部123(図7参照)から、運営事業者が事業者E1である地点を抽出し、抽出した地点(抽出地点)のピンアイコンをステータス「運営中」に対応するピンアイコンに決定する。そして、情報処理装置100は、ステータス「運営中」の抽出地点である地点PT1等の地点(図16の例では5個)には、ステータス「運営中」に対応するピンアイコンIC1等の5個のピンアイコンの各々が重畳された地図画面MPM3を生成する。
そして、情報処理装置100は、生成した地図画面MPM3を事業者E1の事業者端末60−1に提供する。情報処理装置100は、地図画面MPM3を事業者端末60−1に送信する。地図画面MPM3を受信した事業者端末60−1は、地図画面MPM3を表示する。これにより、事業者E1は、自身が既にステーションを設置済みの地点を参照しながら、自身の候補地の検討を適切に行うことができる。例えば、ステータス「運営中」に対応するピンアイコンIC1等は青色で表示する。
なお、図16の例では、各ステータスのピンアイコンを表示する場合を示したが、事業者端末60−1は、事業者E1の指定に応じて、指定されたステータスに対応するピンアイコンのみを表示してもよい。例えば、事業者端末60−1は、事業者E1がステータス「準備中」を指定した場合、指定されたステータス「準備中」に対応するピンアイコンIC8のみを表示してもよい。
例えば、情報処理装置100は、事業者E1によるステータス「準備中」の指定を示す指定情報を事業者端末60−1から取得した場合、事業者端末60−1にステータス「準備中」のピンアイコンIC8のみを配置した地図画面を提供する。そして、情報処理装置100からピンアイコンIC8のみを配置した地図画面を受信した事業者端末60−1は、ピンアイコンIC8のみを配置した地図画面を表示する。
〔5−4.他の事業者の地点の表示〕
また、情報処理装置100は、候補地以外の地点を含む情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションが設置済みの地点を示す情報を提供してもよい。この点について、図17を用いて説明する。具体的には、図17は、他の事業者に関連する地点を反映した地図画面の一例を示す図である。
例えば、情報処理装置100は、図16に示す地図画面MPM3に事業者E1以外の事業者がステーションを設置済みの地点やステーションを準備中や検討中であることを示す情報を加えた地図画面MPM4を事業者E1に提供する。
例えば、情報処理装置100は、地点情報記憶部123(図7参照)から、運営事業者が事業者E1以外の事業者である地点を抽出し、抽出した地点(抽出地点)のピンアイコンをステータス「運営中」かつ他の事業者に対応するピンアイコンに決定する。なお、情報処理装置100は、他の事業者への情報提供を許可していない事業者に対応する地点については、事業者E1への情報提供する地点としては抽出しない。この点については後述する。
そして、情報処理装置100は、ステータス「運営中」かつ他の事業者の抽出地点である地点PT3等の地点(図17の例では10個)には、ステータス「運営中」かつ他の事業者に対応するピンアイコンIC3等の10個のピンアイコンの各々が重畳された地図画面MPM4を生成する。
そして、情報処理装置100は、生成した地図画面MPM4を事業者E1の事業者端末60−1に提供する。情報処理装置100は、地図画面MPM4を事業者端末60−1に送信する。地図画面MPM4を受信した事業者端末60−1は、地図画面MPM4を表示する。これにより、事業者E1は、他の事業者の事業状況を参照しながら、自身の候補地の検討を適切に行うことができる。例えば、ステータス「運営中」かつ他の事業者に対応するピンアイコンIC3等は紫色で表示する。なお、事業者端末60−1は、事業者E1の指定に応じて、事業者E1以外の事業者に対応するピンアイコンのみを表示してもよい。
例えば、情報処理装置100は、事業者E1から他の事業者の情報を要求する要求情報を事業者端末60−1から取得した場合、事業者端末60−1に事業者E1以外の事業者であり、かつ他の事業者への情報提供を許可した事業者に対応するピンアイコンのみを配置した地図画面(他事業者地図画像)を提供する。そして、情報処理装置100から他事業者地図画像を受信した事業者端末60−1は、他事業者地図画像を表示する。
〔5−5.情報提供可否及びレベルの指定〕
上述したように、情報処理装置100は、情報提供先に事業者以外の他の事業者の情報を提供するかを、他の事業者の指定に応じて決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者E1に情報提供を行う場合、事業者E2等の情報を提供するかを事業者E2等の指定に応じて決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者E2が他の事業者への情報提供を許可している場合、事業者E1に事業者E2がステーションを設置した地点やステーションを準備中の地点を含む地図情報を事業者E1に提供してもよい。
また、情報処理装置100は、各事業者が他の事業者に提供を許可する情報のレベルの指定を受け付けてもよい。例えば、情報処理装置100は、ステータス「運用中」のみ許可や、ステータス「検討中」以外は許可といった、ステータスに応じた情報提供の許可レベルの指定を受け付けてもよい。例えば、情報処理装置100は、ステータス「検討中」以外は許可という指定を行った事業者については、ステータス「検討中」の地点を示す情報以外のその事業者の情報を他の事業者に提供する。なお、情報処理システム1においては、ステータス「運用中」の地点の情報については、全事業者に提供する情報であり、ステータス「運用中」の情報の提供については、常に許可に設定されてもよい。
例えば、情報処理装置100は、各事業者の情報提供可否やレベルを示す情報(以下「情報提供指定情報」ともいう)を各事業者を識別する情報(事業者ID)に対応付けて、運営事業者情報記憶部122(図6参照)に記憶する。そして、情報処理装置100は、各事業者に情報提供を行う場合、運営事業者情報記憶部122(図6参照)に記憶された他の事業者の情報提供指定情報を参照し、他の事業者の情報提供可否やレベルに応じた、情報提供を行う。
〔5−6.その他〕
なお、上記地図画面は一例であり、情報処理装置100は、種々の情報を適宜用いて、種々の情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションが運用中の地点の分布を示す情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、ステーションが運用中の地点の粗密を示す情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、各エリアのステーションの数に応じた、ステーションの分布を示す情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。
例えば、情報処理装置100は、ステーションの数が第1閾値未満のエリアを、新たなステーションの設置に適したエリア(未開拓エリア)として表示してもよい。情報処理装置100は、ステーションの数が第2閾値以上のエリアを、新たなステーションの設置に適さないエリア(密集エリア)として表示してもよい。例えば、第2閾値は、第1閾値以上の任意の値であってもよい。情報処理装置100は、未開拓エリアと、密集エリアとの両方を、識別可能に示す地図画面を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、各エリアのステーションの密集度に応じてエリアの色を変化させてもよい。例えば、情報処理装置100は、いわゆるヒートマップのように、最も密集度の高い密集エリアを赤で表示し、密集度の低い未開拓エリアを青で表示してもよい。
また、情報処理装置100は、ステーションに限らず、移動体等の種々の分布を示す情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、移動体の粗密を示す情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、各エリアに位置する移動体の数に応じた、移動体の分布を示す情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、各エリアに位置する電動自転車の数に応じた、電動自転車の分布を示す情報を含む地図画面を生成し、提供してもよい。
例えば、情報処理装置100は、エリア内の高低差が所定の閾値以上であり、電動自転車の数が第1閾値未満であるエリアを、新たな電動自転車の提供に適したエリア(需要有エリア)として表示してもよい。情報処理装置100は、エリア内の高低差が所定の閾値未満であり、電動自転車の数が第2閾値以上のエリアを、新たな電動自転車の提供に適さないエリア(需要無エリア)として表示してもよい。例えば、第2閾値は、第1閾値以上の任意の値であってもよい。情報処理装置100は、需要有エリアと、需要無エリアとの両方を、識別可能に示す地図画面を生成してもよい。例えば、情報処理装置100は、いわゆるヒートマップのように、需要有エリアを赤で表示し、需要無エリアを青で表示してもよい。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、提供部137を有する。提供部137は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングシステムに関するサービスを提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、移動体を運営する複数の事業者と移動体を停留させるステーションを運営する複数の事業者とを含む移動体のシェアリングシステムに関するサービスを提供することにより、移動体を運営する複数の事業者とステーションを運営する複数の事業者とが同一のシェアリングシステムでの運営を可能とすることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部137は、シェアリングシステムに関するシェアリングサービスを提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、シェアリングシステムに関するシェアリングサービスを提供することにより、移動体を運営する複数の事業者とステーションを運営する複数の事業者とが同一のシェアリングシステムでの運営を可能とすることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131を有する。取得部131は、移動体のシェアリングシステムにおける移動体を停留するステーションを設置可能な地点として登録された候補地を示す候補地情報を取得する。提供部137は、取得部131により取得された候補地情報に基づいて、候補地に関する情報を、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者に提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、移動体のシェアリングシステムにおける移動体を停留するステーションを設置可能な地点として登録された候補地を示す候補地情報に基づいて、候補地に関する情報を、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者に提供することにより、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、複数の事業者の各々が設置した複数のステーションに、各事業者が提供する各移動体を相互に停留可能なシェアリングシステムにおける候補地情報を取得する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、複数の事業者の各々が設置した複数のステーションに、各事業者が提供する各移動体を相互に停留可能なシェアリングシステムにおける候補地情報に基づいて、候補地に関する情報を、シェアリングシステムにおいて移動体を提供する事業者に提供することにより、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部137は、事業者が利用する端末装置に候補地に関する情報を送信する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、事業者が利用する端末装置に候補地に関する情報を送信することにより、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、登録部134を有する。登録部134は、地点に関する所定の権利者による地点の登録要求に応じて、地点を候補地として登録する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、地点に関する所定の権利者による地点の登録要求に応じて、地点を候補地として登録することにより、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、登録部134は、候補地の契約内容を示す契約情報を候補地に対応付けて登録する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地の契約内容を示す契約情報を候補地に対応付けて登録することにより、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、登録部134は、候補地へのステーションの設置に関する対価を示す情報を含む契約情報を登録する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地へのステーションの設置に関する対価を示す情報を含む契約情報を登録することにより、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、登録部134は、候補地に対応する営業時間を示す情報を含む契約情報を登録する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地に対応する営業時間を示す情報を含む契約情報を登録することにより、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部137は、事業者に契約情報を提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、事業者に契約情報を提供することにより、事業者に候補地の契約内容を確認するための情報を提供することができるため、事業者にシェアリングシステムに参画するための土地に関する情報を適切に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、受付部132を有する。受付部132は、候補地へのステーションの設置に関するエントリーを、事業者から受け付ける。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地へのステーションの設置に関するエントリーを、事業者から受け付けることにより、候補地への入札(エントリー)を可能とすることができ、事業者に候補地を用いたシェアリングシステムへの参画を促進させることができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、決定部136を有する。決定部136は、受付部132により受け付けられたエントリーに基づいて、候補地にステーションの設置に関する契約を許可する許可事業者を決定する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、受け付けた入札(エントリー)に基づいて、候補地にステーションの設置に関する契約を許可する許可事業者を決定することにより、候補地にステーションを設置させる事業者を適切に決定することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、受付部132は、事業者が希望する契約内容を示す希望契約情報を事業者から受け付ける。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、事業者が希望する契約内容を示す希望契約情報を事業者から受け付けることにより、事業者が希望する契約内容での候補地への応札を可能とすることができ、事業者に候補地を用いたシェアリングシステムへの参画を促進させることができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部137は、所定の地図情報を事業者に提供する。受付部132は、所定の地図情報に対する事業者の指定に応じて、事業者がステーションの設置を希望する地点を受け付ける。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の地図情報を事業者に提供し、所定の地図情報に対する事業者の指定に応じて、事業者がステーションの設置を希望する地点を受け付けることにより、事業者が希望する地点への入札(エントリー)を可能とすることができ、事業者に候補地を用いたシェアリングシステムへの参画を促進させることができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、候補地を示す情報が配置された地図情報を取得する。提供部137は、地図情報を提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地を示す情報が配置された地図情報を事業者に提供することにより、事業者に候補地の地理的な情報を直感的に把握可能に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、候補地の状況を示す情報を含む候補地情報を取得する。提供部137は、候補地の状況を示す情報を提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地の状況を示す情報を提供することにより、事業者に候補地の状況(ステータス)を直感的に把握可能に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、候補地に対する、事業者のステーションの設置に関する状況を示す情報を含む候補地情報を取得する。提供部137は、候補地に対する事業者の状況を示す情報を提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地に対する、事業者のステーションの設置に関する状況を示す情報を提供することにより、事業者に自身のステーションの設置に関する状況(ステータス)を直感的に把握可能に提供することができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、事業者がステーションを設置済みの設置済地点を示す情報を取得する。提供部137は、候補地とともに設置済地点を示す情報を提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地に対する、候補地とともに事業者がステーションを設置済みの設置済地点を示す情報を提供することにより、事業者が自身のステーションの設置状況を確認しながら、入札する候補地を選択することを可能にすることができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、事業者とは異なる他の事業者がステーションを設置済みの他の設置済地点を示す情報を取得する。提供部137は、候補地とともに他の設置済地点を示す情報を提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、候補地に対する、事業者とは異なる他の事業者がステーションを設置済みの他の設置済地点を示す情報を、候補地とともに提供することにより、事業者が他の事業者のステーションの設置状況を確認しながら、入札する候補地を選択することを可能にすることができる。したがって、情報処理装置100は、シェアリングシステムに参加を希望する事業者の利便性を向上させることができる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100や事業者端末60や土地登録元端末50は、例えば図18に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図18は、情報処理装置等の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。具体的には、図18は、情報処理装置100や事業者端末60や土地登録元端末50の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100や事業者端末60や土地登録元端末50として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130等の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。