JP2020142899A - 成形システムおよび樹脂シート連続供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形ラインを停止させることなく樹脂シートの連結を行うことができ、生産性の向上、無駄になる樹脂材料の量の低減化および作業負担の軽減を図ることのできる成形システムおよび樹脂シート連続供給方法を提供すること。【解決手段】本発明の成形システムにおいては、第1の原反ロール112から繰り出され搬送路において設定された量のたるみが形成された状態で間欠的に搬送される先行樹脂シートW1の終端部Eの巻き癖を矯正する樹脂シート矯正装置160が、樹脂シートの搬送方向に対し第1の原反ロール112を保持する第1保持部111の外方位置に後続樹脂シートW2が巻回された第2の原反ロール116を保持する第2保持部115を介して配置された構成とされ、先行樹脂シートW1の終端部Eの巻き癖を矯正した後、先行樹脂シートW1の終端部Eと後続樹脂シートW2の始端部Bとを継ぎ合わせる連結処理を行うことにより、樹脂シートを成形処理部140に連続的に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、原反ロールから繰り出される樹脂シートから成形品を連続成形する成形システムおよび樹脂シートを成形装置に連続的に供給する樹脂シート連続供給方法に関する。
現在、例えば食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器およびこれら容器の蓋等の樹脂製の成形品を成形するための成形ラインにおいては、樹脂材料の供給手段として、樹脂シートがロール状に巻回されてなる原反ロールが用いられており、樹脂成形品が連続成形されている。
原反ロールにおける樹脂シートの長さは、当然に有限であるので、成形ラインを停止させることなく長時間の間にわたって成形を行なうために、動作中の原反ロールにおける樹脂シートの残量がなくなったときに、該樹脂シートの終端部と新たな原反ロールにおける樹脂シートの始端部とを継ぎ合わせることが行われている。
樹脂シートの連結作業は、例えば、作業者が動作中の原反ロールにおける樹脂シートの終端部と新たな原反ロールにおける樹脂シートの始端部とを連結用テープにより継ぎ合わせることにより、行われている。
このような樹脂シートの連結作業は、樹脂シートの搬送を停止させることなく行なわなければならないため、作業者は素早く作業を行うことが要求される。また、樹脂シートの連結作業において、継ぎ合わせ部の長さが長くなると、継ぎ合わせ部からは品質の高い成形品が得られず製品にはできないため、無駄となる樹脂シートの量が多くなる。
このように、樹脂シートの連結作業は、継ぎ合わせ部の長さを確実な連結状態を確保しつつ可及的に小さくする必要があり、しかも、素早く作業を行なわなければならないため、作業者の負担が大きいという問題があった。
このような問題に対して、樹脂シートの連結作業を自動的に行うシート継ぎ装置が提案されている(例えば特許文献1等参照。)。しかしながら、従来のシート継ぎ装置は、比較的大がかりで機構的に複雑なものであるのが実情である。
特開2000−191191号公報
而して、樹脂シートの巻芯側の終端部に巻き癖が生じている場合には、連結作業自体が困難となる。このような場合には、搬送中の樹脂シートの終端が成形装置(金型)に送り込まれるのを確認した後、成形ラインを一旦停止させ、新たな原反ロールにおける樹脂シートの始端部を成形装置に作業者の手によって送り込むことを余儀なくされており、生産性を低下させるという問題があった。
そして、このような問題は、樹脂シートの厚さが例えば1.2mm以上の厚手のものにおいて顕著に生ずるようになる。
本発明は、上述の問題点を解決するものであり、厚さの大きい樹脂シートであっても、成形ラインを停止させることなく樹脂シートの連結を行うことができ、高い生産性を得ることができるとともに無駄になる樹脂シートの量を低減することができ、しかも作業負担を軽減することのできる成形システムおよび樹脂シート連続供給方法を提供することを目的とする。
本発明の成形システムは、第1の原反ロールを備えた樹脂シート供給部と、前記第1の原反ロールから繰り出される樹脂シートを前記樹脂シートの搬送路において設定された量のたるみが形成された状態で間欠的に搬送する樹脂シート搬送部と、前記樹脂シートから所定の成形体を成形する成形処理部とを備え、前記樹脂シートの搬送方向に対し前記第1の原反ロールが配置される第1保持部の外方位置に、第2の原反ロールが配置される第2保持部が設けられ、前記樹脂シートの搬送方向に対し前記第2保持部の外方位置に、前記第1の原反ロールにおける樹脂シートの巻芯側の終端部の巻き癖を矯正する樹脂シート矯正装置が配置された構成とされることにより、上記課題を解決するものである。
本発明の樹脂シート連続供給方法は、樹脂シートを成形処理部に連続的に供給する方法であって、第1の原反ロールから繰り出され搬送路においてたるみが形成された状態で間欠的に搬送される先行樹脂シートと、前記先行樹脂シートの搬送方向に対し前記第1の原反ロールより外方位置に配置される第2の原反ロールに巻回された後続樹脂シートとを連結する樹脂シート連結工程を有し、前記樹脂シート連結工程においては、前記先行樹脂シートに形成された前記搬送路上のたるみ量の範囲内で前記先行樹脂シートを引き戻して前記終端部を樹脂シート矯正装置にセットし、前記先行樹脂シートの巻芯側の終端部の巻き癖を矯正する巻き癖矯正処理と、前記巻き癖矯正処理後の前記先行樹脂シートの巻芯側の終端部と前記後続樹脂シートの始端部とを連結用テープにより継ぎ合わせる継ぎ合わせ処理とが、前記先行樹脂シートの間欠搬送を継続しながら行われることにより、上記課題を解決するものである。
本発明の成形システムおよび当該成形システムにおいて実施される本発明の樹脂シート連続供給方法によれば、搬送路において意図的に形成された樹脂シートのたるみがいわばバッファとして機能するとともに巻き癖矯正装置が原反ロールに対して特定の位置に設置されることで、樹脂シートの連結作業中に間欠搬送される分の樹脂シート量が補償される。このため、成形ラインを停止させることなく、樹脂シートの巻き癖を矯正して新たな原反ロールにおける樹脂シートとの連結作業を確実に行うことができる。従って、高い生産性を得ることができ、しかも、厚さの大きい樹脂シートを用いる場合であっても、無駄になる樹脂シートの量が多くなることを回避することができるとともに作業者の作業負担が大きくなることを回避することができる。
本請求項2に記載の成形システムおよび本請求項6に記載の樹脂シート連続供給方法によれば、樹脂シート矯正装置に対して樹脂シートの巻芯側の終端部が鉛直方向上方から挿入されることにより、樹脂シートの巻芯側の終端部を一対の加熱加圧部材間に容易にかつ確実にセットすることができ、樹脂シートの連結作業を一層確実に行うことができる。
本請求項3に記載の成形システムおよび本請求項7に記載の樹脂シート連続供給方法によれば、樹脂シート矯正装置の配置位置が定位置に固定されないので、樹脂シートの間欠搬送を継続して行いながら巻き癖矯正処理を行う上で、高い自由度を得ることができるとともに樹脂シートの連結作業を一層確実に行うことができる。
本請求項4に記載の成形システムおよび本請求項8に記載の樹脂シート連続供給方法によれば、樹脂シートの連結作業において予期せぬ事故が生ずることを回避することができて使用上の高い安全性を得ることができる。
本発明の成形システムの一例における構成を概略的に示す図である。 本発明の樹脂シート矯正装置の一例における構成を示す斜視図である。 図2に示す樹脂シート矯正装置の構成を概略的に示す平面図である。 図2に示す樹脂シート矯正装置の構成を概略的に示す正面図である。 図2に示す樹脂シート矯正装置の構成を概略的に示す右側面図である。 第1原反ロールの樹脂シートの残量がなくなった状態を概略的に示す観念図である。 樹脂シート連結工程において、先行樹脂シートの巻き芯側の終端部が巻き癖矯正装置にセットされた状態を概略的に示す観念図である。 樹脂シート連結工程において、先行樹脂シートの巻き芯側の終端部の巻き癖矯正処理が行われている状態を概略的に示す観念図である。 樹脂シート連結工程において、先行樹脂シートの巻き芯側の終端部と後続樹脂シートの始端部とが継ぎ合わされた状態を概略的に示す観念図である。 先行樹脂シートと後続樹脂シートとの継ぎ合わせ方法の一例を概略的に示す観念図である。 樹脂シート連結工程において、第2原反ロールが第1保持部に移載された状態を概略的に示す観念図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を基に説明する。
図1は、本発明の成形システムの一例における構成を概略的に示す図である。
この実施形態の成形システム100は、樹脂製のカップ形状の容器Mを連続成形するものであって、樹脂シート供給部110と、樹脂シート搬送部120と、樹脂シート加熱処理部130と、成形処理部140と、トリミング処理部150とを備える。
樹脂シート供給部110は、樹脂シートがロール状に巻回されてなる原反ロールを保持する第1保持部111および第2保持部115を有し、第1保持部111に保持された第1の原反ロール112の樹脂シートを成形処理部140に向かって供給する。
第2保持部115は、第1の原反ロール112から繰り出される樹脂シート(以下、「先行樹脂シート」という。)W1に連結される新たな樹脂シート(以下、「後続樹脂シート」という。)W2を供給する第2の原反ロール116を保持するためのものであって、先行樹脂シートW1の搬送方向に対し第1保持部111より外方位置に配置されている。以下、第1の原反ロール112の先行樹脂シートW1および第2の原反ロール116の後続樹脂シートW2については、特に区別する場合を除いて、単に樹脂シートと記載する。
樹脂シートを構成する樹脂材料としては種々の材料が適用可能であり、単層でも積層構造を有するシートでもよい。特に内容物が酸素に敏感な場合には、ガスバリア性を有する中間層を挟んで熱可塑性樹脂から成る内層,外層を積層した積層構造のシートが好適である。
本発明においては、熱可塑性樹脂材料であれば任意のものを使用することができ、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等を単独又は2種以上の組み合わせで用いることができる。これらの中でも、オレフィン系樹脂が本発明の成形法に有利であり、オレフィン系樹脂としては、主たる構成単量体がオレフィンからなりしかも結晶性のものであり、低−、中−、及び高−密度ポリエチレン、エチレン−α・オレフィン共重合体、アイソタクティックポリプロピン、プロピレン−エチレンブロック或いはランダム共重合体、を使用することができる。
オレフィン系樹脂は単独で使用することができるが、内容物保存性の点で酸素バリア性樹脂と組み合わせで用いることが好ましい。バリア性樹脂としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂等が使用される。
また、上記中間層に加えて、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のように炭素−炭素二重結合を有する樹脂や還元性鉄粉のような酸素吸収剤を含有する樹脂層からなる第二の中間層を設けてもよい。
樹脂シート搬送部120は、複数の搬送ローラ121を備え、樹脂シートを搬送路において所定量のたるみ125が形成された状態で間欠的に搬送するように構成されている。図1においては、便宜上、2つの搬送ローラ121のみが示されているが、搬送ローラ121の数および配置位置は特に限定されるものではない。
樹脂シートのたるみ量は、樹脂シートを継続して搬送しながら樹脂シートの連結処理を実施するのに十分な長さとされていれば特に限定されるものではなく、例えば樹脂シートの搬送速度に応じて設定することができる。
樹脂シート加熱処理部130は、樹脂シートを加熱して軟化させる加熱手段を備えている。この実施形態における加熱手段は、例えば、水平に延びる姿勢で搬送される樹脂シートを挟んで鉛直方向に互いに離間した位置に互いに対向して配置され樹脂シートを上面側および下面側から加熱する一対の面状ヒータ131を備えている。
成形処理部140は、例えば所定の長さの樹脂シートから多数の容器を一度に成形する、いわゆる多数個取りの製造を行うものとして構成されており、カップ形状の容器Mを成形するための複数のキャビティ142を備えた下金型(雌型)141と、加熱して軟化させた樹脂シートを下金型141の対応するキャビティ142内に押し込んで絞り込む複数のプラグ146を有する上金型(雄型)145とを備えている。
下金型141には、各々のキャビティ142内に微圧空気を供給、排出する微圧空気供給路(不図示)が設けられている。
各々のプラグ146は、延伸・ヒートセット(熱固定)した樹脂シートを収縮賦形するため、最終成形体の外形を有している。
トリミング処理部150は、樹脂シートを打ち抜き加工してカップ形状の容器Mを得る打ち抜き装置151を備える。
而して、上記の成形システム100においては、樹脂シートの搬送方向に対し第2保持部115の外方位置に、第1の原反ロール112の先行樹脂シートW1の巻芯側の終端部Eの巻き癖を矯正する樹脂シート矯正装置160が配置されている。樹脂シート矯正装置160の一構成例を図2乃至図5に示す。
この樹脂シート矯正装置160は、全体が略直方体形状をなす基台161を備えている。
基台161は、一方向(以下、当該一方向を「X方向」と定義する。)に所定の間隔をあけて並んだ位置において開口部が互いに対向するように立設された一対の矩形枠状の側部フレーム162と、両側部フレーム162を連結する上部連結フレーム163および下部連結フレーム164とにより構成されている。
上部連結フレーム163は、各々の側部フレーム162における上部フレーム部分の長さ方向(水平面内においてX方向に直交する方向、以下「Y方向」と定義する。)の両端部の各々にX方向に水平に延びる姿勢で固定されている。下部連結フレーム164は、各々の側部フレーム162における下部フレーム部分の長さ方向両端部の各々にX方向に水平に延びる姿勢で固定されている。
上部連結フレーム163には、前記一方向に互いに離間した位置において互いに平行に延びる2つの補強フレーム165が固定されている。
補強フレーム165には、熱プレス手段170を支持する支持フレーム166が固定されている。支持フレーム166は、全体がコの字型形状であって、補強フレーム165の上面に鉛直方向に延びるように立設された支柱部167と、各々の支柱部167の上端部に連続して前記一方向に水平に延びる横桿部168とを有する。
熱プレス手段170は、支持フレーム166における横桿部168の正面側において支持固定されている。熱プレス手段170は、平坦な圧接面172を有する一対の加熱加圧部材171a,171bと、各々の加熱加圧部材171a,171bをそれぞれ保持固定する一対の保持部材173と、一対の保持部材173を互いに連結するガイドシャフト175と、一対の加熱加圧部材171a,171bを互いに離接する方向に駆動する駆動機構178とを備える。
加熱加圧部材171a,171bは、例えば電熱ヒータ(図示せず)を内装した加熱板により構成されている。一対の加熱加圧部材171a,171bは、圧接面172が互いに対向してXY平面に平行に延びる姿勢で、保持部材173に固定されており、従って、先行樹脂シートW1における巻き芯側の終端部がZ方向上方から一対の加熱加圧部材171a,171b間に挿入配置されるように構成されている。
圧接面172の寸法は、樹脂シートにおいて巻き癖が生じている終端部Eの長さ領域に応じた大きさとされていればよい。
各々の保持部材173は、加熱加圧部材171a,171bより大きいX方向の寸法を有し、X方向における略中央部において加熱加圧部材171a,171bを保持する。
各々の保持部材173には、加熱加圧部材保持面174におけるY方向両端部にガイドシャフト175の取り付け板176が保持部材173に対してZ方向上方およびZ方向下方に突出するように固定されている。ガイドシャフト175は、保持部材173の上方位置および下方位置において互いに平行に水平に延びる姿勢で取り付け板176に対して前後動自在に設けられている。
駆動機構178は、例えばエアシリンダーによって構成されている。この例では、駆動機構178は、背面側に位置された保持部材173の背面(後面)側におけるX方向両端位置において、ピストンロッド179が一方の取り付け板176に設けられた切り欠き部を挿通してY方向に水平に延びる姿勢で設けられている。ピストンロッド179の先端部には正面側に位置された保持部材173が固定されている。
この樹脂シート矯正装置160においては、基台161における下面の4隅の位置に、設置面上を走行移動可能とするキャスター180が取り付けられている。すなわち、この樹脂シート矯正装置160は、成形システムにおける当該樹脂シート矯正装置160の配置位置が定位置に固定されないものであって、樹脂シート連結工程時に樹脂シート矯正装置160の配置位置を適宜調整すること、例えば第2保持部115に接近する方向に移動させることが可能となる。
また、基台161の上面における正面側位置には、操作板185が設けられており、操作板185には、同時に作動されることにより駆動機構178を動作可能とする2つの作動スイッチ186が設けられている。作動スイッチ186は、X方向に離間した位置に設けられており、従って、作業者は作動スイッチ186を両手で作動させることが要求されるように構成されている。
上記の成形システム100においては、第1の原反ロール112から繰り出される先行樹脂シートW1が搬送路において所定量のたるみ125が形成された状態で間欠的に搬送され、樹脂シート加熱処理部130において、先行樹脂シートW1を面状ヒータ131によって加熱して軟化させる。
次いで、成形処理部140において、軟化した先行樹脂シートW1をプラグ146によって下金型141のキャビティ142内に押し込んで絞り込む。このとき、下金型141に設けられた微圧空気供給路からキャビティ142内に微圧空気を供給し先行樹脂シートW1とキャビティ142内周との間の空間に微小な正圧を発生させ、先行樹脂シートW1を膨らませてプラグ146の周囲に抱きつかせる。その後、微圧空気供給路から真空引きし、絞られた先行樹脂シートW1を下金型141のキャビティ142の内周面に密着させてカップ形状に成形する。
その後、トリミング処理部150において、先行樹脂シートW1を打ち抜き加工することによりカップ形状の容器Mを得ることができる。その後、先行樹脂シートW1は、廃棄部155にて回収される。
而して、上記の成形システム100においては、図6に示すように、第1の原反ロール112の先行樹脂シートW1の残量がなくなったときに、第1の原反ロール112の先行樹脂シートW1における巻芯側の終端部と第2の原反ロール116の後続樹脂シートW2の始端部Bとを連結する樹脂シート連結処理工程が行われる。これにより、樹脂シートを連続的に供給することができて長時間の間にわたって連続成形が可能となる。以下、樹脂シートの連続供給方法について説明する。
先行樹脂シートW1における巻き芯側の終端部Eと後続樹脂シートW2の始端部Bとを連結させる樹脂シート連結処理工程においては、先行樹脂シートW1における巻芯側の終端部の巻き癖を矯正する巻き癖矯正処理と、巻き癖矯正処理後の先行樹脂シートW1における巻芯側の終端部と後続樹脂シートW2の始端部Bとを継ぎ合わせる継ぎ合せ処理とが、先行樹脂シートW1の間欠搬送が継続されながら行われる。
巻き癖矯正処理にあっては、先ず、図7に示すように、先行樹脂シートW1を搬送路上に形成されたたるみ125の長さ範囲内で引き戻して先行樹脂シートW1における巻き芯側の終端部EをZ方向(鉛直方向)上方から一対の加熱加圧部材171a,171b間に挿入して樹脂シート矯正装置160にセットする。
次いで、2つの作動スイッチ186を同時に作動させることにより、図8に示すように、一方の加熱加圧部材171aを他方の加熱加圧部材171bに接近する方向に駆動させ、先行樹脂シートW1における巻き芯側の終端部Eを加熱しながら加圧する熱プレス処理を所定時間の間行う。熱プレス処理の処理条件は、樹脂シートの材質、厚み等に応じて設定することができる。例えば、樹脂シートがポリプロピレンよりなる厚み1.2mmであるものである場合には、温度が130〜150℃、圧力が30〜50N/cm2 、処理時間が20〜40秒間である。
巻き癖矯正処理は、樹脂シート矯正装置160をキャスター180により移動させることにより配置位置を適宜調整しながら行ってもよい。このような場合には、樹脂シート矯正装置160を例えば第2保持部115側に移動させることにより先行樹脂シートW1に作用する応力を緩和することができ、先行樹脂シートW1の間欠搬送を阻害することなく巻き癖矯正処理を確実に行うことができる。
先行樹脂シートW1における巻き芯側の終端部Eに対する巻き癖矯正処理した後、巻き癖矯正処理に連続して継ぎ合わせ処理を行い、図9に示すように、先行樹脂シートW1における巻き芯側の終端部Eと後続樹脂シートW2の始端部Bとを連結する。
継ぎ合わせ処理は、巻き癖矯正処理後の先行樹脂シートW1における巻芯側の終端部Eと後続樹脂シートW2の始端部Bとを連結用テープにより継ぎ合わせることにより行う。
先行樹脂シートW1と後続樹脂シートW2とを継ぎ合わせる方法としては、例えば、図10(a)に示すように、後続樹脂シートW2の始端部Bの表面における所定領域に連結用テープ190をその先端が後続樹脂シートW2の始端縁より突出するように貼付しておき、図10(b)に示すように、後続樹脂シートW2の始端部Bに貼付された連結用テープ190を先行樹脂シートW1に押し付ける方法を挙げることができる。図10(b)においては、先行樹脂シートW1の巻芯側の終端部Eと後続樹脂シートW2の始端部Bとが間隔を空けて継ぎ合わせられた状態が示されているが、先行樹脂シートW1の巻芯側の終端部Eと後続樹脂シートW2の始端部Bとが突き合わされた状態で継ぎ合わされてもよい。
以上のような樹脂シート連結処理工程を行った後、図12に示すように、第2保持部115に配置された第2の原反ロール116を第1保持部111に移載し、以って、樹脂シートを成形処理部連140に続的に供給することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明は、カップ形状の容器を連続成形する成形システムに限定されず、樹脂シートから樹脂成形体を成形する成形システムのいずれにも適用することができる。
また、樹脂シート矯正装置は、先行樹脂シートにおける巻き芯側の終端部の巻き癖を矯正するだけでなく、先行樹脂シートにおける巻き芯側の終端部と後続樹脂シートの始端部とを溶着させて連結させる処理条件で動作されるように構成されていてもよい。
加熱加圧部材は、加熱板により構成される必要はなく、例えばヒートロールにより構成されていてもよい。
先行樹脂シートと後続樹脂シートとの継ぎ合わせ処理は、巻き癖矯正処理後の先行樹脂シートにおける巻芯側の終端部と後続樹脂シートW2の始端部Bとを一部が重なる状態で連結用テープにより継ぎ合わせることにより行ってもよい。
100 ・・・ 成形システム
110 ・・・ 樹脂シート供給部
111 ・・・ 第1保持部
112 ・・・ 第1の原反ロール
115 ・・・ 第2保持部
116 ・・・ 第2の原反ロール
120 ・・・ 樹脂シート搬送部
121 ・・・ 搬送ローラ
125 ・・・ たるみ
130 ・・・ 樹脂シート加熱処理部
131 ・・・ 面状ヒータ
140 ・・・ 成形処理部
141 ・・・ 下金型(雌型)
142 ・・・ キャビティ
145 ・・・ 上金型(雄型)
146 ・・・ プラグ
150 ・・・ トリミング処理部
151 ・・・ 打ち抜き装置
155 ・・・ 廃棄部
160 ・・・ 樹脂シート矯正装置
161 ・・・ 基台
162 ・・・ 側部フレーム
163 ・・・ 上部連結フレーム
164 ・・・ 下部連結フレーム
165 ・・・ 補強フレーム
166 ・・・ 支持フレーム
167 ・・・ 支柱部
168 ・・・ 横桿部
170 ・・・ 熱プレス手段
171a,171b ・・・ 加熱加圧部材
172 ・・・ 圧接面
173 ・・・ 保持部材
174 ・・・ 加熱加圧部材保持面
175 ・・・ ガイドシャフト
176 ・・・ 取り付け板
178 ・・・ 駆動機構
179 ・・・ ピストンロッド
180 ・・・ キャスター
185 ・・・ 操作板
186 ・・・ 作動スイッチ
190 ・・・ 連結用テープ
B ・・・ 始端部
E ・・・ 終端部
M ・・・ 容器
R ・・・ 継ぎ合わせ部
W1 ・・・ 先行樹脂シート
W2 ・・・ 後続樹脂シート

Claims (8)

  1. 第1の原反ロールを備えた樹脂シート供給部と、前記第1の原反ロールから繰り出される樹脂シートを前記樹脂シートの搬送路において設定された量のたるみが形成された状態で間欠的に搬送する樹脂シート搬送部と、前記樹脂シートから所定の成形体を成形する成形処理部とを備え、
    前記樹脂シートの搬送方向に対し前記第1の原反ロールが配置される第1保持部の外方位置に、第2の原反ロールが配置される第2保持部が設けられ、
    前記樹脂シートの搬送方向に対し前記第2保持部の外方位置に、前記第1の原反ロールにおける樹脂シートの巻芯側の終端部の巻き癖を矯正する樹脂シート矯正装置が配置されていることを特徴とする成形システム。
  2. 前記樹脂シート矯正装置は、各々鉛直方向に延びる平坦な圧接面を有し、前記圧接面が互いに対向して配置された一対の加熱加圧部材と、少なくとも一方または両方の加熱加圧部材を互いに離接させる方向に駆動する駆動機構とを備え、前記第1の原反ロールにおける樹脂シートの巻芯側の終端部が前記一対の加熱加圧部材間に鉛直方向上方から挿入されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の成形システム。
  3. 前記樹脂シート矯正装置は、設置面上を走行移動可能とするキャスターを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形システム。
  4. 前記樹脂シート矯正装置は、2つの作動スイッチを備えており、
    前記駆動機構は、前記2つの作動スイッチを同時に作動させることにより動作するように構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の成形システム。
  5. 樹脂シートを成形処理部に連続的に供給する方法であって、
    第1の原反ロールから繰り出され搬送路においてたるみが形成された状態で間欠的に搬送される先行樹脂シートと、前記先行樹脂シートの搬送方向に対し前記第1の原反ロールより外方位置に配置される第2の原反ロールに巻回された後続樹脂シートとを連結する樹脂シート連結工程を有し、
    前記樹脂シート連結工程においては、
    前記先行樹脂シートに形成された前記搬送路上のたるみ量の範囲内で前記先行樹脂シートを引き戻して前記終端部を樹脂シート矯正装置にセットし、前記先行樹脂シートの巻芯側の終端部の巻き癖を矯正する巻き癖矯正処理と、
    前記巻き癖矯正処理後の前記先行樹脂シートの巻芯側の終端部と前記後続樹脂シートの始端部と連結用テープにより継ぎ合わせる継ぎ合わせ処理と
    が、前記先行樹脂シートの間欠搬送を継続しながら行われることを特徴とする樹脂シート連続供給方法。
  6. 前記巻き癖矯正処理は、鉛直方向に延びる平坦な圧接面が互いに対向して配置された一対の加熱加圧部材間に、前記先行樹脂シートの巻芯側の終端部を鉛直方向上方から挿入し、前記先行樹脂シートの巻芯側の終端部を前記一対の加熱加圧部材によって熱プレスすることにより行われることを特徴とする請求項5に記載の樹脂シート連続供給方法。
  7. 前記巻き癖矯正処理を行うに際して、前記樹脂シート矯正装置に設けられたキャスターにより前記樹脂シート矯正装置を移動させて前記樹脂シート矯正装置の配置位置を調整することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の樹脂シート連続供給方法。
  8. 前記樹脂シート矯正装置として、2つの作動スイッチを備え、前記2つの作動スイッチを同時に作動させることにより前記一対の加熱加圧部材の少なくとも一方または両方が互いに離接する方向に駆動するように動作するものが用いられることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の樹脂シート連続供給方法。
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