JP2020141884A - マルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置およびこれを用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法 - Google Patents

マルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置およびこれを用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチルーメンチューブの加工における位置決めを容易かつ安定的に行うことにより、生産性を向上させることができるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置、およびこのマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置を用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法を提供する。【解決手段】第1ルーメン110と第2ルーメン120とを備えるマルチルーメンチューブ100の加工箇所の位置決め装置1であって、第1ルーメン110内に配置される第1芯材11と、第2ルーメン120内に配置される第2芯材12と、マルチルーメンチューブ100の一方端が接触する突き当て部20と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチルーメンチューブの加工におけるマルチルーメンチューブの位置を決める装置、およびこのマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置を用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法に関するものである。
電極を有するカテーテル等、一部のカテーテルでは複数のルーメンを有するマルチルーメンチューブが使用されている。このマルチルーメンチューブの加工において、接着剤の注入口とすることや滅菌流路の確保のために、マルチルーメンチューブの一部を削ぎ落としてチューブの外表面からルーメンにアクセスできるようにすることがある。
例えば、特許文献1には、材料チューブの外周面に切り込みを入れてルーメンと連通するガイドワイヤポートを形成し、ルーメン内に挿入した芯金をガイドワイヤポートから突出させて材料チューブを加熱して材料チューブを加工する医療用チューブの製造方法が開示されており、特許文献2には、カテーテルチューブの途中位置にワイヤ挿通孔を形成し、ワイヤ挿通孔から芯材を挿入してルーメンに充填物を流し込み、芯材を除去する内視鏡用処置具の製造方法が開示されており、特許文献3には、マルチルーメンシースの外周面からガイドワイヤルーメンの内部まで切り込んで切り込み面を形成する内視鏡用処置具の製造方法であって、ガイドワイヤルーメン内に芯金を挿入してガイドワイヤシースの切り込み量を規制することが開示されている。
特開2018−130313号公報 特開2017−18209号公報 特開2016−202231号公報
しかし、特許文献1〜3のような製造方法では、マルチルーメンチューブの端からの位置と回転方向の位置を常に定めることが困難であり、製造した複数のカテーテルについて、マルチルーメンチューブの穴や切り込み等の加工箇所の位置がそれぞれのカテーテルで異なっているという問題があった。カテーテルの量産において、マルチルーメンチューブの加工の効率化と安定性が必要である。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マルチルーメンチューブの加工における位置決めを容易かつ安定的に行うことにより、生産性を向上させることができるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置、およびこのマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置を用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法を提供することにある。
前記課題を解決することができたマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置は、第1ルーメンと第2ルーメンとを備えるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置であって、第1ルーメン内に配置される第1芯材と、第2ルーメン内に配置される第2芯材と、マルチルーメンチューブの一方端が接触する突き当て部と、を有することを特徴とするものである。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、第1芯材と第2芯材の少なくとも一方を保持する芯材保持部を有していることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、突き当て部と芯材保持部とが一体構造であることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、マルチルーメンチューブに加工を施す加工部をさらに有していることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、マルチルーメンチューブを切断する刃物を含む加工部をさらに有しており、芯材保持部は、第1芯材および第2芯材が挿通される芯材挿通部を有し、マルチルーメンチューブの軸方向に垂直な方向における芯材挿通部の延在方向は、マルチルーメンチューブの軸方向に対して垂直であって、かつ、刃物の進行方向と垂直であることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、マルチルーメンチューブを切断する刃物を含む加工部をさらに有しており、芯材保持部は、第1芯材および第2芯材が挿通される芯材挿通部を有し、マルチルーメンチューブの軸方向に垂直な方向における芯材挿通部の延在方向は、刃物の進行方向と平行であることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、第1芯材と第2芯材の少なくとも一方を保持する芯材保持部を有しており、芯材保持部は、マルチルーメンチューブの軸方向に回転自在であることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、マルチルーメンチューブが載置されるマルチルーメンチューブ載置台を有し、マルチルーメンチューブ載置台は、突き当て部を備える部品を差し込む差込部を複数有していることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの位置決め装置において、複数の差込部の形状は、それぞれ異なっていることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、マルチルーメンチューブ載置台は、マルチルーメンチューブが挿通される穴を有しており、穴と差込部とは、連通していることが好ましい。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置において、マルチルーメンチューブ載置台は、マルチルーメンチューブの軸方向に沿って配置されているレールを有しており、突き当て部を備える部品は、レール上を移動可能であることが好ましい。
前記課題を解決することができた加工マルチルーメンチューブの第1の製造方法は、本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置を用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法であって、第1ルーメンに第1芯材を挿通するステップと、マルチルーメンチューブの軸方向に垂直な断面において、第1ルーメンから最も離れているルーメンに第2芯材を挿通するステップと、マルチルーメンチューブに加工を施すステップと、を有することを特徴とするものである。
前記課題を解決することができた加工マルチルーメンチューブの第2の製造方法は、本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置を用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法であって、マルチルーメンチューブは、第3ルーメンをさらに有しており、第1ルーメンに第1芯材を配置し、第2ルーメンに第2芯材を配置し、第3ルーメンに芯材を配置しないステップと、マルチルーメンチューブに加工を施すステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置によれば、第1ルーメンに第1芯材を配置し、第2ルーメンに第2芯材を配置し、突き当て部にマルチルーメンチューブの一方端を接触させることによって、マルチルーメンチューブの加工する位置が常に同じとなるように迅速に定めることができ、加工マルチルーメンチューブの生産性を高めることが可能となる。また、マルチルーメンチューブに第1芯材および第2芯材を挿入することにより、マルチルーメンチューブの剛性を高めて加工の安定性を高めることができる。さらに、本発明の加工マルチルーメンチューブの第1および第2の製造方法によれば、マルチルーメンチューブの加工する位置を迅速に安定して決定することができ、加工マルチルーメンチューブの生産性を向上させることができる。
本発明の実施の形態におけるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置の正面図を表す。 図1に示したマルチルーメンチューブのII−II断面図を表す。 図1に示したマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置の位置決め部の斜視図を表す。 図1に示したマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置の位置決め部の正面図を表す。 図1に示したマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置のV−V断面図を表す。 本発明の別の実施の形態におけるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置の断面図を表す。
以下、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
本発明の実施の形態におけるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置1は、第1ルーメン110と第2ルーメン120とを備えるマルチルーメンチューブ100の位置決め装置1であって、第1ルーメン110内に配置される第1芯材11と、第2ルーメン120内に配置される第2芯材12と、マルチルーメンチューブ100の一方端が接触する突き当て部20と、を有するものである。なお、以下では「マルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置」を単に「位置決め装置」と称する場合がある。
図1は本発明の実施の形態における位置決め装置1の正面図であり、図2はマルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な断面図である。位置決め装置1は、第1ルーメン110と第2ルーメン120とを備えるマルチルーメンチューブ100の加工時において、マルチルーメンチューブ100の位置を決定するための装置である。
図1および図2に示すように、位置決め装置1は、マルチルーメンチューブ100の第1ルーメン110内に配置される第1芯材11と、第2ルーメン120内に配置される第2芯材12を有している。第1芯材11をマルチルーメンチューブ100の第1ルーメン110に配置し、第2芯材12をマルチルーメンチューブ100の第2ルーメン120に配置し、第1芯材11と第2芯材12の2点を固定することによって、マルチルーメンチューブ100の加工時にマルチルーメンチューブ100が軸方向に対して回転することを防止できる。第1ルーメン110内に配置した第1芯材11および第2ルーメン120内に配置した第2芯材12の位置をそれぞれ制御することにより、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転方向の位置を容易に定めることができる。さらに、マルチルーメンチューブ100の第1ルーメン110および第2ルーメン120内に第1芯材11および第2芯材12をそれぞれ配置することによって、マルチルーメンチューブ100の剛性が高まり、マルチルーメンチューブ100に加工を施しやすくなるという効果も有している。
第1芯材11は、棒状に形成されていることが好ましい。第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状は、例えば、円形、楕円形、半円形、多角形等が挙げられる。中でも、第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状は、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な第1ルーメン110の断面形状と同じであることが好ましい。つまり、第1ルーメン110の断面形状が円形である場合、第1芯材11の断面形状も円形であることが好ましい。第1芯材11がこのように構成されていることにより、マルチルーメンチューブ100の第1ルーメン110と第1芯材11の接触面積を増やし、マルチルーメンチューブ100の変形を防ぐことができる。
第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状は、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な第1ルーメン110の断面形状と同じであることが好ましいが、第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状の長軸方向の長さは、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な第1ルーメン110の断面形状の長軸方向の長さの1倍未満であることが好ましく、0.95倍以下であることがより好ましく、0.9倍以下であることがさらに好ましい。第1芯材11の断面形状の大きさと第1ルーメン110の断面形状の大きさの比率の上限値をこのように設定することにより、第1ルーメン110と第1芯材11との間に若干の隙間があるため、第1ルーメン110に第1芯材11を挿入しやすくなる。また、第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状の長軸方向の長さは、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な第1ルーメン110の断面形状の長軸方向の長さの0.5倍以上であることが好ましく、0.6倍以上であることがより好ましく、0.7倍以上であることがさらに好ましい。第1芯材11の断面形状の大きさと第1ルーメン110の断面形状の大きさの比率の下限値をこのように設定することにより、第1ルーメン110と第1芯材11との間に、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転方向の位置ずれが生じるような過度の隙間が存在しないため、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転方向の位置ずれ防止効果を高めることが可能となる。
第1芯材11を構成する材料は、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti合金等の金属、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、PET等のポリエステル系樹脂、PEEK等の芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、ポリエーテルポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、PTFE、PFA、ETFE等のフッ素系樹脂等の合成樹脂等が挙げられる。中でも、第1芯材11を構成する材料は、金属であることが好ましく、ステンレス鋼であることがより好ましい。第1芯材11がこのように構成されていることにより、耐久性が高く、繰り返しの使用が可能であり、また、第1ルーメン110との摺動性が高い第1芯材11とすることができる。また、第1芯材11にコーティングを行い、所望の表面性を付与することができる。例えば、第1芯材11にフッ素系コーティングをすることにより、第1芯材11の第1ルーメン110内での摺動性をより高めることができる。
第2芯材12の形状としては、第1芯材11の形状として挙げたものとすることができる。また、第2芯材12を構成する材料としては、第1芯材11を構成する材料として挙げたものを用いることができる。第2芯材12は、第1芯材11と異なる形状であってもよいが、第1芯材11と同じ形状であることが好ましい。第2芯材12が第1芯材11と同じ形状であることにより、第1芯材11と第2芯材12を区別する必要がなくなり、位置決め装置1が取り扱いやすいものとなる。
図1に示すように、位置決め装置1は、マルチルーメンチューブ100の加工箇所の位置を決定するための機構である位置決め部2を有している。図3は位置決め部2の斜視図であり、図4は位置決め部2の正面図である。
図1〜図4に示すように、位置決め装置1は、マルチルーメンチューブ100の一方端が接触する突き当て部20を有している。突き当て部20は、マルチルーメンチューブ100の一方端と接触する部分を有している部材である。突き当て部20の形状としては、例えば、マルチルーメンチューブ100の一方端が接触する面を有している板状、マルチルーメンチューブ100の一方端が接触する点を有している突起状等が挙げられる。マルチルーメンチューブ100の加工時において突き当て部20にマルチルーメンチューブ100の一方端を接触させることにより、マルチルーメンチューブ100の軸方向の一方側への移動を制限することができる。
突き当て部20とマルチルーメンチューブ100の一方端とが接触する面積は、マルチルーメンチューブ100の一方端の面積の30%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、70%以上であることがさらに好ましい。突き当て部20とマルチルーメンチューブ100の一方端とが接触する面積の下限値をこのように設定することにより、突き当て部20とマルチルーメンチューブ100との接触面積を十分に確保することができ、マルチルーメンチューブ100に軸方向の一方側へ強い力が加わった場合であっても、マルチルーメンチューブ100の軸方向の一方側への移動を突き当て部20が制限することができる。なお、突き当て部20とマルチルーメンチューブ100の一方端とが接触する面積の上限値としては、マルチルーメンチューブ100の一方端の面積に対して大きい割合であることが好ましく、100%であることがより好ましい。
位置決め装置1は、第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方を保持する芯材保持部30を有していることが好ましい。芯材保持部30が第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方を保持することにより、第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方が回転することを効果的に防ぐことができ、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転方向の位置がより定めやすくなる。なお、芯材保持部30としては、例えば、第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方を挿通する穴状部を有する構成のもの、第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方の端部を覆うキャップ状の構成のもの等が挙げられる。
芯材保持部30は、第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方を保持すればよいが、第1芯材11および第2芯材12を保持することが好ましい。芯材保持部30が第1芯材11と第2芯材12の両方を保持することにより、第1芯材11と第2芯材12との相対的な位置を確実に固定することが可能となり、マルチルーメンチューブ100の加工時におけるマルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転を効果的に防止することができる。
位置決め装置1が突き当て部20および芯材保持部30を有する場合、突き当て部20と芯材保持部30とが一体構造であることが好ましい。突き当て部20と芯材保持部30とが一体構造であることにより、マルチルーメンチューブ100の軸方向の一方側への移動を制限して軸方向の位置を定める機能を有する部分と、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転を制限して回転方向の位置を定める機能を有する部分との位置が近くなり、マルチルーメンチューブ100の位置を定めやすく、また、突き当て部20および芯材保持部30を有する部材を1つ位置決め装置1に設置することによって、突き当て部20および芯材保持部30を位置決め装置1に設置することができるので、突き当て部20と芯材保持部30とをそれぞれ位置決め装置1に設置することよりも、位置決め装置1の準備にかかる時間を短縮することができ、加工マルチルーメンチューブ100の生産効率を高めることができる。
突き当て部20と芯材保持部30とを一体構造にするには、例えば、図3および図4に示すように、マルチルーメンチューブ100の外径よりも小さく、かつ、第1芯材11および第2芯材12の外径よりも大きい大きさの穴を備える部品を有する構成とすればよい。突き当て部20および芯材保持部30が一体構造である部品の穴に第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方を挿通することによって芯材保持部30としての働きをし、また、マルチルーメンチューブ100は突き当て部20および芯材保持部30が一体構造である部品の穴を通ることができないため、突き当て部20および芯材保持部30が一体構造である部品の面にマルチルーメンチューブ100の一方端が当接して突き当て部20としての働きをすることができる。
以下に、マルチルーメンチューブ100に加工を施す加工部40についての説明を行う。加工部40は、マルチルーメンチューブの加工箇所に対して加工を加える、位置決め装置1の一部分である。加工部40は、マルチルーメンチューブ100に穴をあける、マルチルーメンチューブ100に切り込みを入れる、マルチルーメンチューブ100の外表面に文字や記号等を印刷する、マルチルーメンチューブ100の物性を部分的に変えるために加熱する等、マルチルーメンチューブ100に加工を施すものである。マルチルーメンチューブ100に穴をあけることや切り込みを入れることを行う加工部40の具体例としては、パンチおよびダイ、カッターナイフ、はさみ、カミソリ等の刃物41、レーザー加工機等が挙げられる。マルチルーメンチューブ100の外表面に印刷する加工部40の具体例としては、印刷機、印章等が挙げられる。マルチルーメンチューブ100に加熱する加工部40の具体例としては、加熱機、バーナー等が挙げられる。なお、位置決め装置1における加工部40の形態の一例として、加工部(1)、加工部(2−1)、および加工部(2−2)を挙げて具体的に説明する。
加工部(1)
図1に示すように、位置決め装置1は、マルチルーメンチューブ100に加工を施す加工部40をさらに有していることが好ましい。位置決め装置1が加工部40を有していることにより、突き当て部20と加工部40との相対的な位置関係を保持することができ、マルチルーメンチューブ100の量産時の、マルチルーメンチューブ100に加工を施す位置を一定にすることが可能となる。
加工部(2−1)
図5は、図1に示した位置決め装置1のV−V断面図であり、図6は、本発明の別の実施の形態における位置決め装置1の断面図である。図1に示すように、位置決め装置1は、マルチルーメンチューブ100を切断する刃物41を含む加工部40をさらに有しており、図5および図6に示すように、芯材保持部30は、第1芯材11および第2芯材12が挿通される芯材挿通部31を有することが好ましい。なお、図1に示した位置決め装置1は、加工部40の刃物41が位置決め装置1の重力方向である上下方向に進行し、マルチルーメンチューブ100に穴や切り込みを設ける加工を施す装置の一例である。
図5および図6に示すように、芯材挿通部31は、芯材保持部30に設けられた、第1芯材11および第2芯材12が挿通される穴状のものである。芯材挿通部31は、芯材保持部30の外部と連通する穴であってもよい。芯材保持部30の外部と連通する穴である芯材挿通部31の例としては、図6に示すような構成が挙げられる。芯材挿通部31は、中でも、芯材保持部30の外部と連通する穴であることが好ましい。芯材挿通部31が芯材保持部30の外部と連通していることにより、マルチルーメンチューブ100に第1芯材11および第2芯材12を挿通した後に芯材保持部30を位置決め装置1に設置する場合であっても、芯材挿通部31の芯材保持部30の外部と連通している部分から第1芯材11および第2芯材12を芯材挿通部31に挿通することができる。
図1および図5に示すように、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な方向における芯材挿通部31の延在方向は、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対して垂直であって、かつ、刃物41の進行方向と垂直であることが好ましい。芯材挿通部31の延在方向がマルチルーメンチューブ100の軸方向に対して垂直であり、かつ刃物41の進行方向と垂直であることにより、刃物41の進行時に刃物41と第1芯材11および第2芯材12とが接触し、刃物41の進行方向をマルチルーメンチューブ100の径方向の外方側へそらせるため、マルチルーメンチューブ100の表面を浅く削ぎ落とすように切断することが可能となる。
加工部(2−2)
また、図6に示すように、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な方向における芯材挿通部31の延在方向は、刃物41の進行方向と平行であることも好ましい。芯材挿通部31の延在方向が刃物41の進行方向と平行であることにより、刃物41の進行時に刃物41と第1芯材11および第2芯材12とが接触しないため、マルチルーメンチューブ100を深く切断することが可能となる。
図示していないが、芯材挿通部31は、第1芯材11および第2芯材12の出入口である開口部側に拡がるテーパー部を有していてもよい。芯材挿通部31がこのように構成されていることにより、芯材挿通部31へ第1芯材11および第2芯材12を挿通しやすくなり、位置決め装置1を使いやすいものとすることができる。
第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状の長軸方向の長さは、第1芯材11の軸方向にて一定であってもよいが、異なっていることが好ましい。第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状の長軸方向の長さが軸方向において異なっている場合としては、例えば、位置決め装置1の、加工部40に位置する部分の第1芯材11の断面形状の長軸方向の長さが、位置決め部2に位置する部分の第1芯材11の断面形状の長軸方向の長さよりも短くなっている構成等が挙げられる。第1芯材11の軸方向に垂直な断面形状の長軸方向の長さが第1芯材11の軸方向にて異なっていることにより、位置決め部2では、第1芯材11と第1ルーメン110との間に隙間が生じにくいため、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転方向の位置ずれを十分に防ぎ、また、加工部40では、第1芯材11と第1ルーメン110との間に隙間があるために第1芯材11と刃物41とが衝突しにくいことより、マルチルーメンチューブ100の切断等の加工を第1芯材11が妨げにくくすることができる。また、第1芯材11を刃物41より十分柔らかい材料とすることで、マルチルーメンチューブ100を第1芯材11ごと切断することもできる。このような構成とすることで、第1芯材11の断面形状や太さによらない加工が可能となる。
位置決め装置1は、第1芯材11と第2芯材12の少なくとも一方を保持する芯材保持部30を有しており、芯材保持部30は、マルチルーメンチューブ100の軸方向に回転自在であることが好ましい。芯材保持部30がこのように構成されていることにより、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対するマルチルーメンチューブ100の回転方向の位置を自由に配置することができ、マルチルーメンチューブ100の様々な箇所への加工を連続して行うことが可能となり、位置決め装置1を用いたマルチルーメンチューブ100の加工の自動化やスピードアップを図ることができる。
位置決め装置1は、マルチルーメンチューブ100が載置されるマルチルーメンチューブ載置台50を有しており、マルチルーメンチューブ載置台50は、突き当て部20を備える部品を差し込む差込部51を複数有していることが好ましい。なお、以下では「マルチルーメンチューブ載置台」を単に「載置台」と称する場合がある。位置決め装置1が差込部51を複数有している載置台50を有していることにより、載置台50に突き当て部20を備える部品を複数の所定位置に配置することができ、その結果、マルチルーメンチューブ100の複数の所定の位置を正確に定めることが可能となり、複数の箇所へ加工を施したマルチルーメンチューブ100の生産性を高めることができる。
図3に示すように、載置台50は、載置台50を上から見て、マルチルーメンチューブ100の軸方向に差込部51を複数有しており、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な方向には差込部51を1つずつしか有していないことが好ましい。載置台50がマルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な方向に差込部51を1つずつしか有していないことにより、載置台50を上から見て、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な方向に複数の芯材保持部30や加工部40を有している場合に、位置決め装置1に設置した芯材保持部30および加工部40の位置と適合しない、誤った差込部51へ突き当て部20を備える部品を差し込み、マルチルーメンチューブ100の加工箇所の位置決めや加工が正しく行われないことを防止することが可能となる。
複数の差込部51の形状は、それぞれ異なっていることが好ましい。中でも、載置台50の上から見た差込部51の開口形状がそれぞれ異なっていることがより好ましい。載置台50の上から見た差込部51の開口形状がそれぞれ異なっていることにより、突き当て部20を備える部品を誤った差込部51に差し込み、マルチルーメンチューブ100の軸方向において意図していない位置に加工を施してしまうことを防止することができる。
複数の差込部51の形状を異なるものとするには、例えば、載置台50の上から見た差込部51の開口形状の、縦と横の少なくとも一方の長さを変える、差込部51の開口形状を例えば、四角形、五角形等の凸多角形または凹多角形、正方形等の正多角形、円、楕円等から異なる形状を選択する等の方法が挙げられる。中でも、複数の差込部51は、差込部51の開口形状の縦と横の少なくとも一方の長さが異なっていることが好ましい。複数の差込部51の開口形状の縦と横の少なくとも一方の長さが異なっていることにより、全ての差込部51の形状を単純でありながら異なる形状とすることが可能となる。
複数の差込部51の形状がそれぞれ異なっており、突き当て部20を備える部品を複数有しており、各突き当て部20を備える部品の形状が各差込部51の形状に対応していることが好ましい。具体的には、例えば、図3に示すように、載置台50が長方形の一の差込部51と、一の差込部51よりも幅の狭い長方形の他の差込部51とを有しており、一の差込部51に差し込むことが可能である形状の一の突き当て部20を備える部品と、他の差込部51に差し込むことが可能である形状の他の突き当て部20を備える部品とを有している構成等が挙げられる。位置決め装置1が形状の異なる複数の差込部51と、各差込部51に対応している複数の突き当て部20を備える部品を有していることにより、複数の突き当て部20を備える部品をそれぞれ誤った差込部51に差し込むことを防ぐことができる。
載置台50は、載置台50の上面にマルチルーメンチューブ100を載せることによって載置してもよいが、載置台50に第1芯材11および第2芯材12を挿通する芯材挿通空間を設け、この空間にマルチルーメンチューブ100を挿入することによって、マルチルーメンチューブ100を載置することが好ましい。載置台50が芯材挿通空間を有しており、芯材挿通空間に第1芯材11および第2芯材12を挿通することにより、載置台50にマルチルーメンチューブ100を安定して載置することができ、マルチルーメンチューブ100の加工時に載置台50に載置したマルチルーメンチューブ100の位置がずれることや、載置台50からマルチルーメンチューブ100が外れることを防止できる。
芯材挿通空間は、マルチルーメンチューブ100の軸方向に沿って延在する、載置台50に設けられた貫通孔であることが好ましい。つまり、図3に示すように、載置台50は、マルチルーメンチューブ100が挿通される穴52を有していることが好ましい。また、穴52と差込部51とは、連通していることが好ましい。載置台50が、マルチルーメンチューブ100が挿通される穴52を有していることにより、載置台50がマルチルーメンチューブ100を屈曲や蛇行のない状態で載置しやすくなり、マルチルーメンチューブ100に加工を施す位置を正確に決定することが可能となる。
穴52の最大内径は、マルチルーメンチューブ100の最大外径の1.1倍以上であることが好ましく、1.3倍以上であることがより好ましく、1.5倍以上であることがさらに好ましい。穴52の最大内径とマルチルーメンチューブ100の最大外径の比率の下限値をこのように設定することにより、穴52にマルチルーメンチューブ100を挿通しやすくすることができる。また、穴52の最大内径は、マルチルーメンチューブ100の最大外径の3倍以下であることが好ましく、2.5倍以下であることがより好ましく、2倍以下であることがさらに好ましい。穴52の最大内径とマルチルーメンチューブ100の最大外径の比率の上限値をこのように設定することにより、穴52にマルチルーメンチューブ100を挿通した際に、穴52とマルチルーメンチューブ100との間に生じる隙間が大きくなりすぎず、マルチルーメンチューブ100に加工を施す径方向の位置を正確に定めることができる。
穴52の最大内径は、穴52の延在方向において一定であってもよいが、異なっていることが好ましい。穴52の最大内径が、穴52の延在方向において異なっているとは、例えば、穴52の開口部の最大内径を、穴52の延在方向の中央部の最大内径よりも大きくすることが挙げられる。穴52の開口部の最大内径が、穴52の延在方向の中央部の最大内径よりも大きければ、穴52にマルチルーメンチューブ100を挿入しやすく、かつ、穴52の延在方向の中央部ではマルチルーメンチューブ100と穴52との間の隙間が小さいため、マルチルーメンチューブ100の径方向への移動を制限することが可能となる。
図3に示すように、穴52は、開口部に、外方に向かって拡がるテーパー部を有していてもよい。穴52が開口部にテーパー部を有していることにより、穴52へマルチルーメンチューブ100を挿通しやすくなる。
図示していないが、載置台50は、マルチルーメンチューブ100の軸方向に沿って配置されているレールを有しており、突き当て部20を備える部品は、レール上を移動可能であることも好ましい。位置決め装置1が、突き当て部20を備える部品が移動可能なレールを有していることにより、マルチルーメンチューブ100の軸方向の位置を様々な場所へ正確に定めることができ、かつ、突き当て部20を備える部品の位置を素早く変更することが可能となる。
本発明の実施形態にかかる加工マルチルーメンチューブ100の第1の製造方法は、位置決め装置1を用いた加工マルチルーメンチューブ100の製造方法であって、図2に示すように、第1ルーメン110に第1芯材11を挿通するステップと、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な断面において、第1ルーメン110から最も離れているルーメンに第2芯材12を挿通するステップと、マルチルーメンチューブ100に加工を施すステップと、を有することを特徴とするものである。
加工マルチルーメンチューブ100の第1の製造方法では、まず、マルチルーメンチューブ100の第1ルーメン110に第1芯材11を挿通する。
次に、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な断面において、第1ルーメン110から最も離れているルーメンに第2芯材12を挿通する。第1芯材11を第1ルーメン110に挿通し、第2芯材12を第1ルーメン110から最も離れているルーメンに挿通することにより、マルチルーメンチューブ100に挿通された第1芯材11と第2芯材12との距離を離すことができる。第1芯材11と第2芯材12との距離を離すことにより、位置決め装置1に配置したマルチルーメンチューブ100の周方向の可動域を小さく制限し、位置ずれを効果的に防止することができる。
第1ルーメン110から最も離れているルーメンを決定するには、マルチルーメンチューブ100の軸方向に垂直な断面での第1ルーメン110の外縁と、他のルーメンの外縁との距離を測定すればよい。なお、図2に示すマルチルーメンチューブ100では、第1ルーメン110から最も離れているルーメンは第2ルーメン120となる。
そして、マルチルーメンチューブ100に加工を施す。マルチルーメンチューブ100に施す加工としては、例えば前述の、穴をあける、切り込みを入れる、マルチルーメンチューブ100の外表面に印刷を行う、加熱によってマルチルーメンチューブ100の一部の物性を変化させる等が挙げられる。
本発明の実施形態にかかる加工マルチルーメンチューブ100の第2の製造方法は、位置決め装置1を用いた加工マルチルーメンチューブ100の製造方法であって、図2に示すように、マルチルーメンチューブ100は、第3ルーメン130をさらに有しており、第1ルーメン110に第1芯材11を配置し、第2ルーメン120に第2芯材12を配置し、第3ルーメン130に芯材を配置しないステップと、マルチルーメンチューブ100に加工を施すステップと、を有することを特徴とするものである。なお、本発明の加工マルチルーメンチューブ100の第2の製造方法の説明において、上記の本発明の加工マルチルーメンチューブ100の第1の製造方法の説明と重複する部分は、説明を省略する。
図2に示すように、加工マルチルーメンチューブ100の第2の製造方法において、マルチルーメンチューブ100は、第1ルーメン110、第2ルーメン120、および第3ルーメン130を少なくとも有している。なお、マルチルーメンチューブ100は、第1ルーメン110、第2ルーメン120、および第3ルーメン130とは異なるルーメンをさらに有していてもよい。
本発明の加工マルチルーメンチューブ100の第2の製造方法では、第1ルーメン110に第1芯材11を配置し、第2ルーメン120に第2芯材12を配置し、第3ルーメン130に芯材を配置しない。即ち、マルチルーメンチューブ100が有する少なくとも3つのルーメンのうち、2つのルーメンには芯材を配置するが、残りのルーメンには芯材を配置しない。マルチルーメンチューブ100の第1ルーメン110に第1芯材11を配置し、第2ルーメン120に第2芯材12を配置し、第3ルーメン130に芯材を配置しないことにより、マルチルーメンチューブ100の軸方向に対する回転を十分に制限しながら、マルチルーメンチューブ100の第1ルーメン110および第2ルーメン120に配置した第1芯材11および第2芯材12が、マルチルーメンチューブ100に穴をあけることや切り込みを入れること等の加工の妨げとなりにくくなるという効果を発揮する。
以上のように、位置決め装置は、第1ルーメンと第2ルーメンとを備えるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置であって、第1ルーメン内に配置される第1芯材と、第2ルーメン内に配置される第2芯材と、マルチルーメンチューブの一方端が接触する突き当て部と、を有する。位置決め装置が第1ルーメン内に配置される第1芯材、第2ルーメン内に配置される第2芯材、およびマルチルーメンチューブの一方端が接触する突き当て部を有することにより、マルチルーメンチューブの加工する位置が常に同じとなるように迅速に定めることができ、かつ、マルチルーメンチューブの剛性を高めて加工の安定性を高めることができるため、加工マルチルーメンチューブの生産性を高めることが可能となる。
また、加工マルチルーメンチューブの第1の製造方法は、位置決め装置を用いた製造方法であって、第1ルーメンに第1芯材を挿通するステップと、マルチルーメンチューブの軸方向に垂直な断面において、第1ルーメンから最も離れているルーメンに第2芯材を挿通するステップと、マルチルーメンチューブに加工を施すステップと、を有する。加工マルチルーメンチューブの第2の製造方法は、位置決め装置を用いた製造方法であって、マルチルーメンチューブは、第3ルーメンをさらに有しており、第1ルーメンに第1芯材を配置し、第2ルーメンに第2芯材を配置し、第3ルーメンに芯材を配置しないステップと、マルチルーメンチューブに加工を施すステップと、を有する。加工マルチルーメンチューブの製造方法が、第1ルーメンに第1芯材を挿通するステップと第1ルーメンから最も離れているルーメンに第2芯材を挿通するステップとマルチルーメンチューブに加工を施すステップとを有する、または、第1ルーメンに第1芯材を配置して第2ルーメンに第2芯材を配置して第3ルーメンに芯材を配置しないステップとマルチルーメンチューブに加工を施すステップとを有することにより、マルチルーメンチューブの加工する位置を迅速に安定して決定することが可能となるため、加工マルチルーメンチューブの生産性を向上させることができる。
1:位置決め装置
2:位置決め部
11:第1芯材
12:第2芯材
20:突き当て部
30:芯材保持部
31:芯材挿通部
40:加工部
41:刃物
50:マルチルーメンチューブ載置台
51:差込部
52:穴
100:マルチルーメンチューブ
110:第1ルーメン
120:第2ルーメン
130:第3ルーメン

Claims (13)

  1. 第1ルーメンと第2ルーメンとを備えるマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置であって、
    前記第1ルーメン内に配置される第1芯材と、
    前記第2ルーメン内に配置される第2芯材と、
    前記マルチルーメンチューブの一方端が接触する突き当て部と、
    を有することを特徴とするマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  2. 前記第1芯材と前記第2芯材の少なくとも一方を保持する芯材保持部を有している請求項1に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  3. 前記突き当て部と前記芯材保持部とが一体構造である請求項2に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  4. 前記マルチルーメンチューブに加工を施す加工部をさらに有している請求項1〜3のいずれか一項に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  5. 前記マルチルーメンチューブを切断する刃物を含む加工部をさらに有しており、
    前記芯材保持部は、前記第1芯材および前記第2芯材が挿通される芯材挿通部を有し、
    前記マルチルーメンチューブの軸方向に垂直な方向における前記芯材挿通部の延在方向は、前記マルチルーメンチューブの軸方向に対して垂直であって、かつ、前記刃物の進行方向と垂直である請求項2または3に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  6. 前記マルチルーメンチューブを切断する刃物を含む加工部をさらに有しており、
    前記芯材保持部は、前記第1芯材および前記第2芯材が挿通される芯材挿通部を有し、
    前記マルチルーメンチューブの軸方向に垂直な方向における前記芯材挿通部の延在方向は、前記刃物の進行方向と平行である請求項2または3に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  7. 前記第1芯材と前記第2芯材の少なくとも一方を保持する芯材保持部を有しており、
    前記芯材保持部は、前記マルチルーメンチューブの軸方向に回転自在である請求項1〜6のいずれか一項に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  8. 前記マルチルーメンチューブが載置されるマルチルーメンチューブ載置台を有し、
    前記マルチルーメンチューブ載置台は、前記突き当て部を備える部品を差し込む差込部を複数有している請求項1〜7のいずれか一項に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  9. 複数の前記差込部の形状は、それぞれ異なっている請求項8に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  10. 前記マルチルーメンチューブ載置台は、前記マルチルーメンチューブが挿通される穴を有しており、
    前記穴と前記差込部とは、連通している請求項8または9に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  11. 前記マルチルーメンチューブ載置台は、前記マルチルーメンチューブの軸方向に沿って配置されているレールを有しており、
    前記突き当て部を備える部品は、前記レール上を移動可能である請求項8〜10のいずれか一項に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置を用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法であって、
    前記第1ルーメンに前記第1芯材を挿通するステップと、
    前記マルチルーメンチューブの軸方向に垂直な断面において、前記第1ルーメンから最も離れているルーメンに前記第2芯材を挿通するステップと、
    前記マルチルーメンチューブに加工を施すステップと、を有することを特徴とする加工マルチルーメンチューブの製造方法。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のマルチルーメンチューブの加工箇所の位置決め装置を用いた加工マルチルーメンチューブの製造方法であって、
    前記マルチルーメンチューブは、第3ルーメンをさらに有しており、
    前記第1ルーメンに前記第1芯材を配置し、前記第2ルーメンに前記第2芯材を配置し、前記第3ルーメンに芯材を配置しないステップと、
    前記マルチルーメンチューブに加工を施すステップと、を有することを特徴とする加工マルチルーメンチューブの製造方法。
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