JP2020141764A - 眼科用レーザ治療装置 - Google Patents

眼科用レーザ治療装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020141764A
JP2020141764A JP2019039038A JP2019039038A JP2020141764A JP 2020141764 A JP2020141764 A JP 2020141764A JP 2019039038 A JP2019039038 A JP 2019039038A JP 2019039038 A JP2019039038 A JP 2019039038A JP 2020141764 A JP2020141764 A JP 2020141764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
aiming
image
laser treatment
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019039038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020141764A5 (ja
Inventor
雅裕 北川
Masahiro Kitagawa
雅裕 北川
譲治 佐々木
Joji Sasaki
譲治 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidek Co Ltd filed Critical Nidek Co Ltd
Priority to JP2019039038A priority Critical patent/JP2020141764A/ja
Publication of JP2020141764A publication Critical patent/JP2020141764A/ja
Publication of JP2020141764A5 publication Critical patent/JP2020141764A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Laser Surgery Devices (AREA)

Abstract

【課題】治療部位にフォーカスを容易に合わせることができる眼科用レーザ治療装置を提供する。【解決手段】患者眼を治療するための眼科用レーザ治療装置であって、前記患者眼に治療用のレーザ光を照射する治療光照射手段と、前記レーザ光が照射される位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、前記患者眼からの前記照準光の戻り光を検出する照準検出手段と、を備えることを特徴とする。これによって、治療部位にフォーカスを容易に合わせることができる。【選択図】図3

Description

本開示は、レーザ光を照射することによって患者眼を治療する眼科用レーザ治療装置に関する。
患者眼にレーザ光を照射し、患者眼の治療を行うための眼科用レーザ治療装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2015−006402号公報
しかしながら、従来のレーザ治療装置では、スリットランプまたは観察画像などで治療部位および照準光を目視することでレーザのフォーカス具合を判断しており、治療部位にフォーカスを合わせるには習熟が必要であった。フォーカスが合っていない状態で照射すると、光が拡がるため、治療の必要な領域だけを適度に凝固することができず、期待した治療効果が得られなくなる。
本開示は、従来技術の問題点に鑑み、治療部位にフォーカスを容易に合わせることができる眼科用レーザ治療装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
患者眼を治療するための眼科用レーザ治療装置であって、前記患者眼に治療用のレーザ光を照射する治療光照射手段と、前記レーザ光が照射される位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、前記患者眼からの前記照準光の戻り光を検出する照準検出手段と、を備えることを特徴とする。
本開示によれば、治療部位にフォーカスを容易に合わせることができる。
眼科用レーザ治療装置の概略構成図である。 観察画像に写る照準光を示す図である。 受光素子によって検出した照準光を示す図である。 変容例を示す図である。 眼底上での照準光の状態を示す図である。 受光素子によって検出した照準光を示す図である。 変容例を示す図である。 波面センサの検出状態を示す図である。
<実施形態>
以下、図面に基づいて、本開示の実施形態を説明する。本実施形態の眼科用レーザ治療装置(例えば、眼科用レーザ治療装置1)は、患者眼を治療する。眼科用レーザ治療装置は、例えば、治療光照射部(例えば、照射光学系10)と、照準光照射部(例えば、照射光学系10)と、照準検出部(例えば、検出光学系30)を主に備える。治療光照射部は、患者眼に治療用のレーザ光を照射する。照準光照射部は、レーザ光が照射される位置を示す照準光を照射する。照準検出部は、患者眼からの照準光の戻り光を検出する。本実施形態の眼科用レーザ治療装置は、上記のような構成を備えることによって、治療部位に照準光(すなわちレーザ光)のフォーカスが合うか否かを容易に判断できる。また、フォーカスを容易に合わせられることで安定したレーザ光の照射を行える。また、術者は、機械的・客観的な指標でフォーカスの良否を判断できるため、術中の負担が軽減される。
なお、照準検出部は、結像光学系(例えば、結像レンズ31)と、受光素子(例えば、受光素子32)を備えてもよい。結像光学系は、照準光の戻り光を結像させる。受光素子は、結像光学系によって結像された戻り光の像を受光する。
なお、照準検出部は、受光素子によって像の輝度分布を検出してもよい。例えば、照準検出は、像の輝度または像の広がりを検出してもよい。
なお、照準検出部は、受光素子によって像の変位を検出してもよい。例えば、照準光を瞳中心に対して偏心させて入射させた場合、フォーカス状態によって戻り光の像の位置が変位する。したがって、照準検出部は、適正なフォーカス状態における像の基準位置からの変位量または変位方向などを検出してもよい。
照準検出部は、波面センサ(例えば、波面センサ33)を備えてもよい。この場合、照準検出部は、波面センサによって照準光の戻り光の波面収差を検出してもよい。波面センサは、例えば、シャックハルトマンセンサなどであってもよい。
なお、照準検出部は、リングレンズと、リングレンズによって投影されたリング像を受光する受光素子と、を備えてもよい。この場合、照準検出部は、リング像の大きさまたは細さなどを検出してもよい。
なお、本装置は、制御部(例えば、制御部60)を備えてもよい。例えば、制御部は、照準検出部によって取得された戻り光の検出結果に基づいて、照準光のフォーカス状態を判定する。
なお、本装置は、報知部(例えば、表示部63)を備えてもよい。報知部は、治療光照射の適否を術者に報知する。この場合、制御部は、フォーカス状態の判定結果に基づいて報知部を制御してもよい。報知部は、例えば、表示部、スピーカー、またはランプなどであってもよい。
治療光のフォーカス状態を調整するフォーカス調整部(例えば、フォーカス調整部20)をさらに備えてもよい。この場合、制御部は、フォーカス状態の判定結果に基づいて、治療光照射に適した状態となるようにフォーカス調整部を制御してもよい。フォーカス調整部は、例えば、治療光照射部または照準光照射部の一部または全部を光軸方向に移動させることによって、治療光または照準光のフォーカス状態を調整する。
なお、本装置は、観察光学系(例えば、観察光学系40)を備えてもよい。観察光学系は、例えば、患者眼を観察する。観察光学系は、例えば、撮影光源(例えば、撮影光源41)と、撮像素子(例えば、撮像素子47)を備えてもよい。撮影光源は、例えば、治療光および照準光とは異なる波長の撮影光を出射する。撮像素子は、患者眼の観察画像を撮影する。撮像素子は、例えば、治療光および照準光とは異なる波長の光を受光する。
なお、照準検出部は、例えば、治療光照射部または照準光照射部の光学系から分岐された光路に設けられてもよい。例えば、照準検出部は、観察光学系とは別の光路に設けられてもよい。例えば、照準検出部は、撮影光と治療光(または照準光)を波長に基づいて分離する波長分離部(例えば、ダイクロイックミラー51)よりも上流側(光源側)に設けられてもよい。また、照準検出部は、治療光または照準光を偏向する偏向部(例えば、偏向部17)よりも上流側に設けられてもよい。また、照準検出部は、治療光照射部または照準光照射部の一部の光学系とともにフォーカス調整部によって光軸方向に移動される位置に設けられてもよい。また、照準検出部は、例えば、観察光学系の撮像素子とは別の受光素子を備えてもよい。
<実施例>
以下、本開示に係る眼科用レーザ治療装置1を図面に基づいて説明する。眼科用レーザ治療装置1は、例えば、照射光学系10と、検出光学系30と、観察光学系40と、制御部60を主に備える(図1参照)。照射光学系10は、治療用レーザ光および照準光(エイミング光)を患者眼Eに照射する。検出光学系30は、患者眼Eの眼底Erで反射した照準光の戻り光を検出する。観察光学系40は、患者眼の眼底を観察する。制御部60は、眼科用レーザ治療装置1を制御する。
<照射光学系>
照射光学系10は、例えば、治療用レーザ光を発振し、レーザ光を患者眼Eに照射する。照射光学系10は、例えば、レーザ光源11、レンズ12、レンズ15、レンズ16、偏向部17、対物レンズ18、フォーカス調整部20などを備える。
レーザ光源11は、治療用レーザ光を出射する。また、本実施例のレーザ光源11は、照準光源を兼ねる。例えば、レーザ光源11は、可視の照準光を出射する。照準光は、眼底に照射される治療用レーザ光の照射状態(例えば、治療用レーザ光のスポットの大きさ、およびフォーカス等)を示す(図2参照)。もちろん、レーザ光源と照準光源は別々に設けられてもよい。レンズ12は、レーザ光源11からのレーザ光または照準光を平行光束とする。レンズ15は、レーザ光または照準光を一旦結像させる。レンズ16は、レンズ15によって結像されたレーザ光または照準光を平行光束として偏向部17に導光する。偏向部17は、患者眼の眼底上でレーザ光または照準光を走査させる。偏向部17は、例えば、ガルバノミラーなどである。偏向部17は、例えば、X軸走査用のガルバノミラーと、Y軸走査用のガルバノミラーを備え、レーザ光または照準光を眼底上で2次元的に走査させる。対物レンズ18は、偏向部17によって偏向されたレーザ光または照射光を患者眼に照射する。
レーザ光源11からのレーザ光または照準光は、レンズ12およびビームスプリッタ50を透過し、レンズ15およびレンズ16を介して、偏向部17およびダイクロイックミラー51で反射され、対物レンズ18を介して眼底Erに集光される。このとき、偏向部17によって眼底上におけるレーザ光または照準光の照射位置が変更される。
フォーカス調整部20は、患者眼の組織(本実施例では眼底)における治療用レーザ光および照準光のフォーカスを調整する。フォーカス調整部20は、例えば、駆動部21を備える。駆動部21は、例えば、照射光学系10の一部または全部を光軸方向に移動させる。例えば、フォーカス調整部20は、レーザ光源11からレンズ15までの光学系(図1の点線枠内)を駆動部21によって光軸方向に一体的に移動させることで、レーザ光および照準光のフォーカスを調整する。なお、レーザ光源と照準光源が別々に設けられる場合、レーザ光のフォーカス位置とエイミング光のフォーカス位置は、Z方向に関して異なっていてもよい。
<検出光学系>
検出光学系30は、結像レンズ31と、受光素子32を備える。結像レンズ31は、照準光が眼底Erで反射されたときの戻り光を結像させる。受光素子32は、結像レンズ31によって結像された戻り光の像を受光する。受光素子32は、照準光の受光信号を制御部60へ出力する。検出光学系30は、照射光学系10の光路から分岐される。例えば、レンズ12とレンズ15との間に配置されたビームスプリッタ50の反射方向に検出光学系30が設けられる。したがって、眼底Erに照射された照準光の戻り光は、対物レンズ18を介して、ダイクロイックミラー51および偏向部17で反射され、レンズ16およびレンズ15を通過してビームスプリッタ50で反射される。そして、ビームスプリッタ50で反射された戻り光は、結像レンズ31によって結像され、受光素子32によって受光される。
<観察光学系>
観察光学系40は、例えば、被検眼の観察画像を撮影する。観察光学系40は、例えば、撮影光源41と、コンデンサーレンズ41aと、スリット板42と、レンズ43と、走査部44と、対物レンズ18と、光路分岐部45と、レンズ46と、撮像素子47を備える。撮影光源41は、組織の画像を撮影するための光(以下、「撮影光」という)を出射する。撮影光源41には、例えば、レーザ光源、SLD(スーパー・ルミネッセント・ダイオード)光源、LED等の少なくともいずれかを用いることができる。撮影光源41には、点状の光源が用いられてもよい。コンデンサーレンズ41aは、撮影光源41から出射された撮影光をスリット板42上へ集める。本実施例の撮影光源41は、患者眼Eの組織(本実施例では瞳孔)と共役な位置に配置される。撮影光源41は、赤外光または可視光の少なくともいずれかを出射する光源であってもよい。赤外光を出射する光源を用いる場合、無散瞳状態での撮影が容易に行われる。白色光を出射する光源を用いる場合、カラー撮影が容易に行われる。
スリット板42は、撮影光源41から出射された撮影光の一部を遮蔽することで、撮影光をスリット状光束に変換する。つまり、スリット板42は、撮影光をスリット状光束に変換する光束変換素子として機能する。スリット板42は、例えば、眼底共役位置上に配置される。本実施例のスリット板42は、走査部44によるスリット状光束の走査方向に交差(本実施例では直交)する方向に延びるスリットを有し、走査方向にはスリット幅を有する。スリット板42からの光は、レンズ43および光路分岐部45を通過して、走査部44へ入射される。
なお、スリット板42以外の光学素子を光束変換素子として採用することも可能である。例えば、光束変換素子として、撮影光源41と眼底共役位置との間に配置されたシリンドリカルレンズを採用し、眼底共役位置において撮影光をライン状に集光させてもよい。その結果、眼底Er上において撮影光がライン状に成形される。
レンズ43は、撮影光源41から出射された撮影光を、対物レンズ18の前側焦点位置にて一旦結像させる。レンズ43は、1つのレンズによって構成されていてもよいし、一群のレンズによって構成されていてもよい。
対物レンズ18は、走査部44から入射する撮影光を患者眼Eの眼底Erに導光する。また、対物レンズ18は、患者眼Eの眼底Erによって反射された撮影光の戻り光を、走査部44に戻す。対物レンズ18は、1つのレンズによって構成されていてもよいし、一群のレンズによって構成されていてもよい。本実施例では、対物レンズ18によって、走査部44は患者眼Eの瞳孔と共役な位置に配置されている。対物レンズ18は、撮影光の光路のうち、走査部44よりも下流側(詳細には、ダイクロイックミラー51よりも下流側)、且つ患者眼Eよりも上流側に配置されている。なお、対物レンズ18は照射光学系10と兼用される。
走査部44は、患者眼に投光される撮影光を眼底上で走査させる。本実施例の走査部44は、撮影光のスリット状光束を、スリット方向に交差(本実施例では直交)する方向に走査させる。走査方向は、例えば、鉛直方向であってもよいし、水平方向であってもよい。走査部44を構成する素子には、反射ミラー(例えば、ガルバノミラー、ポリゴンミラー、またはレゾナントスキャナ)、または、光の進行方向を変化させる音響光学素子等の少なくともいずれかを用いることができる。また、走査部44は、複数の素子(例えば、撮影光をX方向に走査する素子と、撮影光をY方向に走査する素子)を備えていてもよい。
レンズ43と対物レンズ18との間の光路上には、光路分岐部45が設けられている。光路分岐部45は、撮影光源41から出射されて眼底に投光される撮影光(本実施例ではスリット状光束)を通過(または透過)させる。また、光路分岐部45は、眼底Erによって反射された撮影光の戻り光を反射させて、レンズ46に導光する。光路分岐部45は、穴あきミラー、ハーフミラー等の種々のビームスプリッタのうち、いずれかであってもよい。
レンズ46は、患者眼Eの眼底によって反射された撮影光の戻り光を、撮像素子47上で結像させる。撮像素子47は、眼底によって反射された撮影光の戻り光を受光し、撮像信号を出力する。撮像素子47は、患者眼Eの眼底と共役な位置に配置されている。本実施例の撮像素子47には、スリット状の反射光を受光する二次元撮像素子が用いられている。
撮影光源41から出射された撮影光は、スリット板42、レンズ43、光路分岐部45を通過し、走査部44によって偏向された後、対物レンズ18を介して患者眼Eへ照射される。対物レンズ18は、前眼部に形成される射出瞳を介して、撮影光を眼底Erへ導く。走査部44の駆動に応じて、撮影光は射出瞳の位置で旋回される。撮影光は、眼底Erで反射又は散乱される。その結果として、眼底Erからの戻り光(散乱・反射光)が、瞳孔から平行光として出射される。眼底Erからの戻り光は、対物レンズ18、走査部44、光路分岐部45、レンズ46を介して撮像素子47に受光される。
<制御部>
制御部60は、眼科用レーザ治療装置1における各種制御処理を行う。制御部60は、制御を司るコントローラであるCPU61と、プログラムおよびデータ等を記憶することが可能な記憶部62を備える。記憶部62には、患者眼Eへのレーザ光照射を実行するためのレーザ治療プログラム等が記憶されている。なお、制御部60およびコントローラの数は1つに限定されない。制御部60には、表示部63と、操作部64が接続される。表示部63は、観察光学系40によって撮影された観察画像100などが表示される。操作部64は、術者の操作を受け付け、制御部60へ操作信号を出力する。
<フォーカス検出>
続いて、フォーカス検出時の動作について説明する。制御部60は、眼底Erで反射された照準光の戻り光の検出結果を検出光学系30から取得し、その検出結果に基づいて照準光のフォーカス状態を判定する。なお、本実施例の場合、照準光とレーザ光は共通光路で被検眼に照射されるため、照準光のフォーカス状態を判定することは、治療用レーザ光のフォーカス状態を判定することと同じである。
例えば、制御部60は、受光素子32によって取得された戻り光の像Qの輝度分布などによって照準光のフォーカス状態を判定する。例えば、受光素子32がCCDなどの2次元センサである場合、制御部60は、画像200における戻り光の像Qのボケ具合(輝度の大きさ、または像の広がり)で照準光のフォーカス状態を判定する。例えば、図3(a)のように適正なフォーカス状態における像Qに比べ、図3(b)のようにフォーカスのずれた状態における像Qは輝度が低下し、像Qが広がる。したがって、制御部60は、例えば、記憶部62等に記憶された適正なフォーカス状態における像Qの輝度または広がりに対して、検出された像Qの輝度が低い、または広がりが大きい場合、フォーカス状態が適正でないと判定する。例えば、制御部60は、フォーカス状態が適正であるか否かの判定結果を表示部63に表示させてもよい。
<レーザ治療時の動作>
以上のような眼科用レーザ治療装置1を用いてレーザ治療を行うときの動作を説明する。まず、制御部60は、図示無き駆動部によって患者眼Eに対する照射光学系10の位置関係を調整(アライメント)する。次いで、制御部60は、照射光学系10によって患者眼Eに照準光を照射する。制御部60は、観察光学系40によって撮影された観察画像100を表示部63に表示させる。術者は、表示部63に表示された観察画像100の照準光G(図2参照)を確認しながら操作部64を操作する。制御部60は、術者の操作に応じて偏向部17を制御し、照準光Gの位置(照射位置)を移動させる。術者によって観察画像100に基づいて照射位置が決定されると、制御部60はフォーカス調整を行う。例えば、制御部60は、検出光学系30によって検出されたフォーカス状態が適正となるまで、フォーカス調整部20を駆動させる。例えば、制御部60は、フォーカス調整部20を前後に移動させ、受光素子32によって検出された戻り光の像Qの輝度が高く、または像Qの広がりが小さくなる方向に移動させる。フォーカス調整が完了すると、術者は、操作部64を操作し、治療光の照射を開始させる。制御部60は、設定された眼底上の照射位置に対して治療光を照射する。なお、眼底上の照射位置によってレーザ光のフォーカス状態が異なる可能性があるため、制御部60は照射位置ごとにフォーカスを調整してもよい。
以上のように、本実施例の眼科用レーザ治療装置1は、検出光学系30によって眼底Erに投影された照準光のフォーカス状態を取得することで、治療部位にレーザ光のフォーカスが合っているかを判定することができる。これによって、術者は、客観的な指標でレーザ光のフォーカス状態を判断できるため、容易にフォーカスを合わすことができ、安定した治療を行うことができる。また、術中における術者の負担が軽減される。
また、本実施例の検出光学系30は、観察光学系40ではなく、照射光学系10の光路から分岐される。これによって、観察光学系40のフォーカス状態に影響されずに、照準光のフォーカス状態を検出することができる。また、照射光学系10は、照準光(レーザ光)の波長に合わせて設計された光学系であるため、検出光学系30が観察光学系40に設けられる場合よりも収差などの影響を受けにくく、精度よく照準光のフォーカス状態を検出できる。また、観察画像を撮影する撮像素子47とは異なる受光素子32を設けることによって、照準光の波長だけを取り出して受光させることができるため、観察画像と照準光の像が重なって照準光を検出しづらくなることが抑制される。また、検出光学系30(照準光の像)の倍率と、観察光学系40(観察画像)の倍率を、互いに異なる倍率にすることができるため、観察画像の倍率に制限されることなく、照準光の像が検出し易い倍率にすることができる。
<第2実施例>
続いて、第2実施例を図4〜6に基づいて説明する。第2実施例の眼科用レーザ治療装置2は、照準光または戻り光の光路が、第1実施例と異なる。その他の構成は、第1実施例と同様のため、同一番号を付して説明は省略する。眼科用レーザ治療装置2は、照準光または戻り光の光路の片方または両方の光路を患者眼Eの瞳中心からオフセット(偏心)させる。例えば、図4に示すように、照準光の光路Kは瞳中心からオフセットされ、患者眼Eに対して斜め方向から光束が入射されるように設定されている。
この場合、フォーカスが変化すると検出光学系30で撮影される像Qが平行移動する。例えば、図5(a)に示すように、照準光束K1の集光位置に眼底Erが位置し、フォーカス状態が適正な場合、図6(a)に示すように、像Qはボケのない状態となる。図5(b)に示すように、適正なフォーカス状態に対して眼底Erが近くにある場合、像Qは図6(b)に示すようにボケた状態となり、さらに受光素子32上での位置が変化する。また、図5(c)に示すように、適正なフォーカス状態に対して眼底Erが遠くにある場合、像Qは図6(c)に示すようにボケた状態となり、さらに受光素子32上での位置が変化する。したがって、予めフォーカスが合った状態での像Qの位置を求めておけば、制御部60は、像Qの変位からフォーカスずれを検出できる。
また、例えば、フォーカスが前方にずれているとき(図5(b))と、後方にずれているとき(図5(c))とで、像Qの変位方向は予め決まっており、互いに反対方向に変位する。例えば、図6の例では、フォーカスが前方にずれているときは像Qが上方向にずれ、フォーカスが後方にずれているときは像Qが下方向にずれる。このように、制御部60は、像Qの変位方向からフォーカスずれの方向を検出することができる。したがって、制御部60は、フォーカス調整すべき方向を術者に提示することができる。また、制御部60は、フォーカス調整すべき方向に基づいてフォーカス調整部20を制御し、自動的にフォーカスを調整してもよい。なお、第2実施例の場合、像の一次元的な変位のみを検出すればよいため、受光素子32としてPSDなどの簡素なものを使用できる。
<第3実施例>
次に、第3実施例を図7〜8に基づいて説明する。第3実施例の眼科用レーザ治療装置3は、検出光学系30の構成が、第1実施例と異なる。その他の構成は、第1実施例と同様のため、同一番号を付して説明は省略する。第3実施例の検出光学系30は、図7に示すように、波面センサ33を備える。波面センサ33は、例えば、マイクロレンズアレイ33aと、受光素子33bによって構成される。眼科用レーザ治療装置3は、波面センサ33を用いて瞳共役面で戻り光の波面を測定することによってフォーカスずれの量と方向を調べる。例えば、フォーカスが適正な場合、図8(a)に示すように、波面センサ33によって受光される点像301の位置は、基準の位置となる。フォーカスが離れている場合、図8(b)に示すように、点像301の位置は、基準の位置よりも外側に偏心する。フォーカスが近い場合、図8(c)に示すように、点像301の位置は、基準の位置よりも内側に偏心する。このように、制御部60は、波面センサ33によって取得された点像301の位置によって照準光のフォーカス状態を判定する。これによって、眼科用レーザ治療装置3は、第1実施例のような単純な結像光学系を用いる場合に比べてフォーカスずれをより精度良く検出できる。
なお、波面センサ33は、マイクロレンズアレイ33aの代わりにリングレンズを用いてもよい。リングレンズは、照準光の戻り光をリング状にして受光素子33bに投影させる。この場合、制御部60は、受光素子33bによって検出されたリング像の大きさまたは細さなどでフォーカス状態を判定してもよい。
なお、以上の実施例において、制御部60が自動でフォーカスを調整するものとして説明したが、これに限らない。例えば、制御部60によってフォーカス状態の適否が表示部63等に表示されており、術者が、フォーカス状態の適否を確認しながら操作部64を操作することによってフォーカスを手動で調整してもよい。
1 眼科用レーザ治療装置
2 眼科用レーザ治療装置
3 眼科用レーザ治療装置
10 照射光学系
11 レーザ光源
17 偏向部
18 対物レンズ
20 フォーカス調整部
30 検出光学系
40 観察光学系
60 制御部

Claims (9)

  1. 患者眼を治療するための眼科用レーザ治療装置であって、
    前記患者眼に治療用のレーザ光を照射する治療光照射手段と、
    前記レーザ光が照射される位置を示す照準光を照射する照準光照射手段と、
    前記患者眼からの前記照準光の戻り光を検出する照準検出手段と、
    を備えることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  2. 前記照準検出手段は、前記照準光の戻り光を結像させる結像光学系と、前記結像光学系によって結像された前記戻り光の像を受光する受光素子と、を備えることを特徴とする請求項1の眼科用レーザ治療装置。
  3. 前記照準検出手段は、前記受光素子によって前記像の輝度分布を検出することを特徴とする請求項2の眼科用レーザ治療装置。
  4. 前記制御手段は、前記受光素子によって前記像の変位を検出することを特徴とする請求項2または3の眼科用レーザ治療装置。
  5. 前記照準検出手段は、波面センサを備え、前記波面センサによって前記戻り光の波面収差を検出することを特徴とする請求項1の眼科用レーザ治療装置。
  6. 前記照準検出手段は、リングレンズと、前記リングレンズによって投影されたリング像を受光する受光素子と、を備えることを特徴とする請求項1の眼科用レーザ治療装置。
  7. 前記照準検出手段によって取得された前記戻り光の検出結果に基づいて、前記照準光のフォーカス状態を判定する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの眼科用レーザ治療装置。
  8. 治療光照射の適否を術者に報知する報知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記フォーカス状態の判定結果に基づいて、前記報知手段を制御することを特徴とする請求項7の眼科用レーザ治療装置。
  9. 前記治療光のフォーカス状態を調整するフォーカス調整手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記フォーカス状態の判定結果に基づいて、治療光照射に適した状態となるように前記フォーカス調整手段を制御することを特徴とする請求項7または8の眼科用レーザ治療装置。
JP2019039038A 2019-03-04 2019-03-04 眼科用レーザ治療装置 Pending JP2020141764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019039038A JP2020141764A (ja) 2019-03-04 2019-03-04 眼科用レーザ治療装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019039038A JP2020141764A (ja) 2019-03-04 2019-03-04 眼科用レーザ治療装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020141764A true JP2020141764A (ja) 2020-09-10
JP2020141764A5 JP2020141764A5 (ja) 2022-02-08

Family

ID=72354942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019039038A Pending JP2020141764A (ja) 2019-03-04 2019-03-04 眼科用レーザ治療装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020141764A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0351A (ja) * 1989-05-29 1991-01-07 Topcon Corp レーザ治療装置
US5688262A (en) * 1994-01-14 1997-11-18 Laser Industries Ltd. Laser microscope adaptor apparatus with auto-focus
JP2001070337A (ja) * 1999-09-01 2001-03-21 Nidek Co Ltd レーザ手術装置
JP2001095816A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Nidek Co Ltd レーザ治療装置
JP2012152469A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Nidek Co Ltd 眼科用手術顕微鏡
JP2019010132A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 株式会社トプコン レーザ治療装置、及びその制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0351A (ja) * 1989-05-29 1991-01-07 Topcon Corp レーザ治療装置
US5688262A (en) * 1994-01-14 1997-11-18 Laser Industries Ltd. Laser microscope adaptor apparatus with auto-focus
JP2001070337A (ja) * 1999-09-01 2001-03-21 Nidek Co Ltd レーザ手術装置
JP2001095816A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Nidek Co Ltd レーザ治療装置
JP2012152469A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Nidek Co Ltd 眼科用手術顕微鏡
JP2019010132A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 株式会社トプコン レーザ治療装置、及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5956884B2 (ja) レーザ治療装置
JP5038703B2 (ja) 眼科装置
JP6978165B2 (ja) 眼球画像撮影装置
JP2008000342A (ja) 眼科装置
JP5517571B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP6442960B2 (ja) 波面補償付眼底撮影装置
US9386920B2 (en) Ophthalmologic image processing apparatus
JP5654271B2 (ja) 眼科装置
JP2020006172A (ja) 眼底撮影装置
JP2019118720A (ja) 眼底撮影装置
JP2008154726A (ja) 眼科装置
JP4822332B2 (ja) 眼科装置
JP2017012580A (ja) 眼底撮影装置
JP2020141764A (ja) 眼科用レーザ治療装置
JP2023015417A (ja) 走査型眼底撮影装置
JP2012223428A (ja) 眼科装置
JP2017143919A (ja) 眼科装置
JP2017143918A (ja) 眼科装置
CN113939220A (zh) 眼科装置及断层图像生成装置
WO2020179522A1 (ja) 走査型眼科撮影装置、および眼科撮影プログラム
JP2008154725A (ja) 眼科装置
JP2020185025A (ja) 眼科用レーザ治療装置
JP2024049898A (ja) 眼科用レーザ治療装置、および眼科用レーザ治療プログラム
JP7435961B2 (ja) 眼底撮影装置
JP6958367B2 (ja) 眼底撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230530