JP2020141626A - 緑化抑制方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】収穫後のジャガイモの緑化を抑制する方法を提供する。【解決手段】収穫後のジャガイモに対して、遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを同時に照射する第1過程と、ジャガイモに対して、遠赤色光を単独で照射する時間帯、及び遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする時間帯を含む第2過程とを備える。第2過程では、遠赤色光を照射しない時間帯を設け、ジャガイモに対して遠赤色光を単独で照射する時間帯、及び遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする(暗所とする)時間帯を含める。【選択図】図3

Description

この発明は、ジャガイモの緑化抑制方法、例えば、収穫後のジャガイモの貯蔵等に用いられる緑化抑制方法に関するものである。
収穫後のジャガイモを蛍光灯等による白色光に曝露した場合、品種間で差はあるものの、全ての品種において表皮の緑化とともにジャガイモ中の食中毒成分であるグリコアルカロイドが顕著に増加することが報告されている。この場合、主成分をα−ソラニン及びα−チャコニンとするグリコアルカロイドは、可食限界とされる目安値の200mg/kg新鮮重を超える場合がある。また、表皮の緑化の程度とグリコアルカロイド含有量とには、高い正の相関があること、曝露時間の増加とともに、緑化が進行し、食中毒成分が増加すること、なども報告されている(例えば、非特許文献1〜8参照)。
このため、通常、収穫後のジャガイモは、暗所下の低温貯蔵庫に保管されている。また、出荷作業は、ホークリフト等の重機の灯りを点灯するなどして、極力室内照明を点灯せずに、暗い環境下で行われている。一方、店頭では、萌芽しやすい品種のジャガイモは日持ちの短い野菜等と同様に、低温のショーケースに収納されている場合が多い。また、ショーケースに収納されていないジャガイモも、店内の照明に長時間曝されている。そのため、一部の店舗では中身の見えない遮光袋を用いた販売を行っている。
なお、この出願に係る発明者らによって、収穫後のジャガイモなどの根菜に、青色光、緑色光、黄色光及び赤色光や、これらの光を含むいわゆる白色光を照射した場合には、緑化が誘導されること、特に赤色光を照射した場合に、顕著に緑化が誘導されることが確かめられている(例えば、特許文献1参照)。そして、この特許文献1には、遠赤色光を単独で照射した場合には、緑化が抑制されることが開示されている。
また、この出願に係る発明者らによって、収穫後のジャガイモ等が、遠赤色光以外の光に長時間曝露されている環境下でも、遠赤色光を同時に照射させることで、緑化を抑制できることが確かめられている(例えば、特許文献2参照)。従って、特許文献2に開示された緑化抑制方法によれば、遠赤色光を同時に照射することによって、収穫後のジャガイモの出荷作業を蛍光灯等の照明下で行うことが可能となり、作業性が向上する。また、店頭に陳列されている間の、食中毒成分の増加を抑えることができる。
さらに、この出願に係る発明者らによって、白色光等に曝露されたジャガイモに対し、白色光等を非照射とした時間帯において、遠赤色光を照射することで、緑化の進行を抑制できることが確かめられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2010−187598号公報 特開2013−090626号公報 特開2018−046796号公報
久野加代子、三浦博史、杉井通泰.長崎産バレイショのSolanineに関する研究(第1報)塊茎のSolanine含量と光によるその変動の品種間差異.生薬学雑誌、34、110-116 (1980) 忠田吉弘.貯蔵流通条件によるジャガイモ中のグリコアルカロイドの変化.農業技術、60、213-215 (2005) Salunke,K. and Salunkhe D.K. Chlorophyll and solanine in potato tubers : formation and control. Int. Congress Food Sci. Technol., III, 284-292 (1974) Machado,R.M.D., Toledo,M.C.F., and Garcia,L.C. Effect of light and temperature on the formation of glycoalkaloids in potato tubers. Food Control, 18, 503-508 (2007) Percival, G.C. The influence of light upon glycoalkaloid and chlorophyll accumulation in potato tubers (Solanum tuberosum L.). Plant Sci., 145, 99-107 (1999) Percival,G., Dixon,G.R. and Sword,A. Glycoalkaloid Concentration of Potato Tubers Following Exposure to Daylight. J. Sci. Food Agric., 71, 59-63 (1996) Percival, G. and Dixon, G. Glycoalkaloid Concentration of Potato Tubers Following Continuous Illumination. J. Sci. Food Agric., 66, 139-144 (1994) Morris,S.C. and Lee,T.H. The toxicity and teratogenicity of Solanaceaeglycoalkaloids, particularly those of the potato (Solanum tuberosum): a review. Food Technol. Aust., 36, 118-124 (1984)
既に説明したように、白色光等(すなわち遠赤色光以外の波長域の光)に曝露されることに起因して、ジャガイモの緑化が進行する。そして、発明者らが検討を行ったところ、白色光等に曝露されたジャガイモは、その後、白色光等の非照射の状態に戻しても、緑化が進行することが確認された。
この発明の目的は、収穫後のジャガイモの緑化を抑制する方法であって、特許文献1〜3とは異なる方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明による緑化抑制方法は、収穫後のジャガイモに対して、遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを同時に照射する第1過程と、上述のジャガイモに対して、遠赤色光を単独で照射する時間帯、及び遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする時間帯を含む第2過程とを備える。
この発明による緑化抑制方法では、ジャガイモに対して遠赤色光以外の波長域の光を非照射とする時間帯において、遠赤色光を単独で照射する時間帯及び暗所とする(すなわち遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする)時間帯を設けることによって、緑化の進行を顕著に抑制することができる。
実施例1における照射条件を示す図である。 実施例1における各試験区のクロロフィル含有量を示す図である。 実施例2における照射条件を示す図である。 実施例2における各試験区のクロロフィル含有量を示す図である。 実施例3における照射条件を示す図である。 実施例3における各試験区のクロロフィル含有量を示す図である。 実施例4における照射条件を示す図である。 実施例4における各試験区のクロロフィル含有量を示す図である。 実施例5における照射条件を示す図である。 実施例5における各試験区のクロロフィル含有量を示す図である。
以下、この発明の実施形態について説明するが、数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更を行うことができる。
この発明の実施の形態による緑化抑制方法は、収穫後のジャガイモに対して、遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを同時に照射する第1過程と、上述のジャガイモに対して、遠赤色光を単独で照射する第2過程とを含む。第2過程では、遠赤色光を照射しない時間帯を設ける。すなわち、第2過程は、ジャガイモに対して、遠赤色光を単独で照射する時間帯、及び遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする(暗所とする)時間帯を含む。ここでは、遠赤色光は、ピーク波長が約760nm程度で、約700〜800nm程度の波長域に含まれる光である。一方、遠赤色光以外の波長域の光は、青色光、緑色光、黄色光及び赤色光のそれぞれや、これらの光を含む白色光である。
ジャガイモは、貯蔵時や店頭陳列時に、蛍光灯による白色光等(すなわち遠赤色光以外の波長域の光)に曝露されると、速やかに緑化が起こる。このとき、遠赤色光を同時に照射すると緑化が抑制される。さらに、貯蔵時における白色光等を消灯している時間帯や、店頭陳列時における閉店後など、暗所下で一時的にジャガイモを収容している時間帯等、白色光等に曝露されていない時間帯において、遠赤色光を延長して単独照射することによって、緑化の進行が抑制される。この遠赤色光を単独照射する時間帯において、遠赤色光を照射せずに、暗所とする時間帯を設けた場合であっても、緑化の進行が抑制される。さらに、この暗所とする時間帯の長さや、暗所とする時間位置を適宜設定することによって、暗所とする時間帯を設けない場合よりも、緑化の進行を顕著に抑制することができる。
従って、遠赤色光を照射すれば、収穫後のジャガイモの出荷作業を蛍光灯等の照明下で行うことが可能となり、作業性が向上する。また、緑化に伴う食中毒成分の増加を抑えることができる。また、白色光等の消灯後においても、暗所とする時間帯を設けつつ、遠赤色光を照射することによって、白色光等が非照射の時間帯における緑化の進行を抑制することができる。さらに、上述した第2過程において、暗所とする時間帯を設けることで、遠赤色光の照射時間を短縮することにより、省電力及び光源の延命の点でも有利である。
(実施例1)
実施例1は、遠赤色光以外の波長域の光照射に対する、遠赤色光の同時照射及び延長照射によるジャガイモの緑化抑制効果を調べる試験である。なお、実施例1では、遠赤色光以外の波長域の光として赤色光を使用した。既に説明したように、赤色光は、ジャガイモに対する緑化誘導が顕著な波長帯の光である(特許文献1参照)。
試験区−1〜5を設定し、各試験区には、縦、横、高さが、それぞれ34cm、25cm、21cmのダンボール製容器(以下、単に容器とも称する)を設置した。各容器の上面には、開口が設けられており、各容器の上面上には、開口を塞ぐようにガラス板を乗せ、ガラス板上に光源を設置した。ジャガイモの検体として「ニシユタカ」を5個ずつ試験区−1〜5の各容器内にそれぞれ収容した。ここでは、収穫後約0.5ヶ月間涼しい暗所下で保管された「ニシユタカ」を生産者から入手して試験を行った。試験区−1〜5における照射条件を表1及び図1に示す。
Figure 2020141626
試験区−1は、赤色光の照射を行う試験区である。赤色光の光源としてLEDを用いた。分光分析装置(LI−COR社製のLI−1800)を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において8W/mとした。
試験区−1では、1日の照射時間を12時間連続とし、残りの12時間は暗所とした。
試験区−2〜4は、赤色光及び遠赤色光の照射を行う試験区である。赤色光及び遠赤色光の光源としてそれぞれLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。また、遠赤色光は、約760nmにピークを示した。赤色光及び遠赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において各8W/m(合わせて16W/m)とした。
試験区−2では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、残りの12時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、24時間の連続照射とした。
試験区−3では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、次に暗所とする時間帯を2時間設けた後、残りの10時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した暗所とする時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−4では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、
次に赤色光を単独照射する時間帯を2時間設けた後、残りの10時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、14時間の連続照射と10時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した赤色光を単独照射する時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−5は、照射を行わない試験区であり、暗所とした。
試験区−1〜5とも、試験期間を18日間とした。また、試験期間中の試験区−1〜5では、温度が約17.5〜19℃の範囲で、及び湿度が約55〜65%の範囲で推移しており、各試験区間での差は見られなかった。
そして、試験期間(18日間)満了後の各試験区の検体につき、緑化の指標として、表皮部のクロロフィル含有量を測定した。各試験区の検体5個ずつを用いて、表皮部位を採集し、凍結乾燥後、粉末化した。ここで表皮部位は、光照射域の表層の厚さ1mm前後の表層部を指す。なお、目視による観察で各試験区の5個とも緑化の有無等の状態は均一であり、置いた位置による差は見られなかった。
得られた粉末のメタノール抽出液を用いて吸収スペクトルを測定し、クロロフィル含有量を算出した。ここで、吸収スペクトルの測定は、日立製作所製のU−3000を用いて行い、Holdenの関係式(Holden、M., Chemistry and Biochemistry of Plant Pigments, Goodwin, T.W., pp.1−37(1976)参照)により、測定結果からクロロフィル含有量を算出した。この算出したクロロフィル含有量を図2に示す。
赤色光のみの照射を行った試験区−1では、クロロフィル含有量が約30.3μg/g新鮮重であった。これに対し、赤色光及び遠赤色光の照射を行った試験区−2〜4のクロロフィル含有量は、試験区−2において約6.9μg/g新鮮重、試験区−3において約13.7μg/g新鮮重、及び試験区−4において約15.4μg/g新鮮重と、いずれも試験区−1と比べて減少した。
この結果から、赤色光照射下においても、遠赤色光の同時照射を行った後、赤色光非照射の時間帯にも遠赤色光を照射することによって、ジャガイモの緑化を抑制できることが確認された。
なお、赤色光及び遠赤色光の同時照射直後に、暗所とする時間帯を設け、その後遠赤色光の単独照射を行った試験区−3については、赤色光及び遠赤色光の同時照射後に、暗所とする時間帯を設けない試験区−2よりは、緑化抑制効果が劣化した。しかし、上述したように、試験区−3についても、赤色光のみの照射を行い、遠赤色光の照射を行わなかった試験区−1と比べると、ジャガイモの緑化を抑制できることが確認された。
なお、検体の含水率及びBrix糖度には、各試験区間で差は見られなかった。
(実施例2)
実施例2は、遠赤色光以外の波長域の光照射に対する、遠赤色光の同時照射及び延長照射によるジャガイモの緑化抑制効果を調べる試験である。
試験区−1〜4を設定し、各試験区には、縦、横、高さが、それぞれ34cm、25cm、21cmのダンボール製容器(以下、単に容器とも称する)を設置した。各容器の上面には、開口が設けられており、各容器の上面上には、開口を塞ぐようにガラス板を乗せ、ガラス板上に光源を設置した。ジャガイモの検体として「ニシユタカ」を5個ずつ試験区−1〜4の各容器内にそれぞれ収容した。ここでは、収穫後約1.2ヶ月間涼しい暗所下で保管された「ニシユタカ」を生産者から入手して試験を行った。試験区−1〜4における照射条件を表2及び図3に示す。
Figure 2020141626
試験区−1は、赤色光の照射を行う試験区である。赤色光の光源としてLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において8W/mとした。
試験区−1では、1日の照射時間を12時間連続とし、残りの12時間は暗所とした。
試験区−2〜4は、赤色光及び遠赤色光の照射を行う試験区である。赤色光及び遠赤色光の光源としてそれぞれLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。また、遠赤色光は、約760nmにピークを示した。赤色光及び遠赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において各8W/m(合わせて16W/m)とした。
試験区−2では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、残りの12時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、24時間の連続照射とした。
試験区−3では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を4時間行い、次に暗所とする時間帯を1時間設け、残りの7時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した暗所とする時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−4では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を4時間行い、次に暗所とする時間帯を30分設け、残りの7.5時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した暗所とする時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−1〜4とも、試験期間を18日間とした。また、試験期間中の試験区−1〜4では、温度が約17.5〜19.5℃の範囲で、及び湿度が約55〜65%の範囲で推移しており、各試験区間での差は見られなかった。
そして、試験期間(18日間)満了後の各試験区の検体につき、緑化の指標として、表皮部のクロロフィル含有量を測定した。各試験区の検体5個ずつを用いて、表皮部位を採集し、凍結乾燥後、粉末化した。ここで表皮部位は、光照射域の表層の厚さ1mm前後の表層部を指す。得られた粉末のメタノール抽出液を用いて吸収スペクトルを測定し、クロロフィル含有量を算出した。この算出したクロロフィル含有量を図4に示す。なお、目視による観察で各試験区の5個とも緑化の有無等の状態は均一であり、置いた位置による差は見られなかった。
赤色光のみの照射を行った試験区−1では、クロロフィル含有量が約49.9μg/g新鮮重であった。これに対し、赤色光及び遠赤色光の照射を行った試験区−2〜4のクロロフィル含有量は、試験区−2において約20.7μg/g新鮮重、試験区−3において約10.6μg/g新鮮重、及び試験区−4において約18.5μg/g新鮮重と、いずれも試験区−1と比べて減少した。
この結果から、赤色光照射下においても、遠赤色光の同時照射を行った後、赤色光非照射の時間帯にも遠赤色光を照射することによって、ジャガイモの緑化を抑制できることが確認された。
さらに、遠赤色光を単独照射する時間帯の中途に、暗所とする時間帯を設けた試験区−3及び4では、暗所とする時間帯を設けなかった試験区−2と比べて、緑化抑制効果が向上することが確認された。特に、遠赤色光の単独照射を4時間行った後に、1時間の暗所とする時間帯を設けた試験区−3では、顕著にジャガイモの緑化を抑制できることが確認された。
なお、検体の含水率及びBrix糖度には、各試験区で差は見られなかった。
(実施例3)
実施例3は、遠赤色光以外の波長域の光照射に対する、遠赤色光の同時照射及び延長照射によるジャガイモの緑化抑制効果を調べる試験である。
試験区−1〜4を設定し、各試験区には、縦、横、高さが、それぞれ34cm、25cm、21cmのダンボール製容器(以下、単に容器とも称する)を設置した。各容器の上面には、開口が設けられており、各容器の上面上には、開口を塞ぐようにガラス板を乗せ、ガラス板上に光源を設置した。ジャガイモの検体として「ニシユタカ」を5個ずつ試験区−1〜4の各容器内にそれぞれ収容した。ここでは、収穫後約1.9ヶ月間涼しい暗所下で保管された「ニシユタカ」を生産者から入手して試験を行った。試験区−1〜4における照射条件を表3及び図5に示す。
Figure 2020141626
試験区−1は、赤色光の照射を行う試験区である。赤色光の光源としてLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において8W/mとした。
試験区−1では、1日の照射時間を12時間連続とし、残りの12時間は暗所とした。
試験区−2〜4は、赤色光及び遠赤色光の照射を行う試験区である。赤色光及び遠赤色光の光源としてそれぞれLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。また、遠赤色光は、約760nmにピークを示した。赤色光及び遠赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において各8W/m(合わせて16W/m)とした。
試験区−2では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、残りの12時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、24時間の連続照射とした。
試験区−3では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を2時間行い、次に暗所とする時間帯を1時間設け、残りの9時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した暗所とする時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−4では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を6時間行い、次に暗所とする時間帯を1時間設け、残りの5時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した暗所とする時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−1〜4とも、試験期間を18日間とした。また、試験期間中の試験区−1〜4では、温度が約17.5〜19℃の範囲で、及び湿度が約50〜65%の範囲で推移しており、各試験区間での差は見られなかった。
そして、試験期間(18日間)満了後の各試験区の検体につき、緑化の指標として、表皮部のクロロフィル含有量を測定した。各試験区の検体5個ずつを用いて、表皮部位を採集し、凍結乾燥後、粉末化した。ここで表皮部位は、光照射域の表層の厚さ1mm前後の表層部を指す。得られた粉末のメタノール抽出液を用いて吸収スペクトルを測定し、クロロフィル含有量を算出した。この算出したクロロフィル含有量を図6に示す。なお、目視による観察で各試験区の5個とも緑化の有無等の状態は均一であり、置いた位置による差は見られなかった。
赤色光のみの照射を行った試験区−1では、クロロフィル含有量が約51.0μg/g新鮮重であった。これに対し、赤色光及び遠赤色光の照射を行った試験区−2〜4のクロロフィル含有量は、試験区−2において約18.0μg/g新鮮重、試験区−3において約13.1μg/g新鮮重、及び試験区−4において約14.6μg/g新鮮重と、いずれも試験区−1と比べて減少した。
この結果から、赤色光照射下においても、遠赤色光の同時照射を行った後、赤色光非照射の時間帯にも遠赤色光を照射することによって、ジャガイモの緑化を抑制できることが確認された。
さらに、遠赤色光を単独照射する時間帯の中途に、暗所とする時間帯を設けた試験区−3及び4では、暗所とする時間帯を設けなかった試験区−2と比べて、緑化抑制効果が向上することが確認された。特に、遠赤色光の単独照射を2時間行った後に、1時間の暗所とする時間帯を設けた試験区−3では、顕著にジャガイモの緑化を抑制できることが確認された。
なお、検体の含水率及びBrix糖度には、各試験区で差は見られなかった。
(実施例4)
実施例4は、遠赤色光以外の波長域の光照射に対する、遠赤色光の同時照射及び延長照射によるジャガイモの緑化抑制効果を調べる試験である。
試験区−1〜5を設定し、各試験区には、縦、横、高さが、それぞれ34cm、25cm、21cmのダンボール製容器(以下、単に容器とも称する)を設置した。各容器の上面には、開口が設けられており、各容器の上面上には、開口を塞ぐようにガラス板を乗せ、ガラス板上に光源を設置した。ジャガイモの検体として「男爵」を5個ずつ試験区−1〜5の各容器内にそれぞれ収容した。ここでは、収穫後約1ヶ月間涼しい暗所下で保管された「男爵」を生産者から入手して試験を行った。試験区−1〜5における照射条件を表4及び図7に示す。
Figure 2020141626
試験区−1は、赤色光の照射を行う試験区である。赤色光の光源としてLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において8W/mとした。
試験区−1では、1日の照射時間を12時間連続とし、残りの12時間は暗所とした。
試験区−2〜4は、赤色光及び遠赤色光の照射を行う試験区である。赤色光及び遠赤色光の光源としてそれぞれLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。また、遠赤色光は、約760nmにピークを示した。赤色光及び遠赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において各8W/m(合わせて16W/m)とした。
試験区−2では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、残りの12時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、24時間の連続照射とした。
試験区−3では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を4時間行い、次に暗所とする時間帯を1時間設け、残りの7時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した暗所とする時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−4では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を12時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を4時間行い、次に暗所とする時間帯を2時間設け、残りの6時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、12時間の連続照射と12時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、上述した暗所とする時間帯を除いて、連続照射とした。
試験区−5は、照射を行わない試験区であり、暗所とした。
試験区−1〜5とも、試験期間を25日間とした。また、試験期間中の試験区−1〜5では、温度が約17.5〜19.5℃の範囲で、及び湿度が約50〜65%の範囲で推移しており、各試験区間での差は見られなかった。
そして、試験期間(25日間)満了後の各試験区の検体につき、緑化の指標として、表皮部のクロロフィル含有量を測定した。各試験区の検体5個ずつを用いて、表皮部位を採集し、凍結乾燥後、粉末化した。ここで表皮部位は、光照射域の表層の厚さ1mm前後の表層部を指す。得られた粉末のメタノール抽出液を用いて吸収スペクトルを測定し、クロロフィル含有量を算出した。この算出したクロロフィル含有量を図8に示す。なお、目視による観察で各試験区の5個とも緑化の有無等の状態は均一であり、置いた位置による差は見られなかった。
赤色光のみの照射を行った試験区−1では、クロロフィル含有量が約50.8μg/g新鮮重であった。これに対し、赤色光及び遠赤色光の照射を行った試験区−2〜4のクロロフィル含有量は、試験区−2において約17.4μg/g新鮮重、試験区−3において約11.8μg/g新鮮重、及び試験区−4において約11.5μg/g新鮮重と、いずれも試験区−1と比べて減少した。
この結果から、赤色光照射下においても、遠赤色光の同時照射を行った後、赤色光非照射の時間帯にも遠赤色光を照射することによって、ジャガイモの緑化を抑制できることが確認された。
さらに、遠赤色光を単独照射する時間帯の中途に、暗所とする時間帯を設けた試験区−3及び4では、暗所とする時間帯を設けなかった試験区−2と比べて、緑化抑制効果が向上することが確認された。そして、暗所とする時間帯を1時間に設定した試験区−3と、暗所とする時間帯を2時間に設定した試験区−4とでは、ほぼ同等の緑化抑制効果が得られることが確認された。
なお、検体の含水率及びBrix糖度には、各試験区で差は見られなかった。
(実施例5)
実施例5は、遠赤色光以外の波長域の光照射に対する、遠赤色光の同時照射及び延長照射によるジャガイモの緑化抑制効果を調べる試験である。
試験区−1〜5を設定し、各試験区には、縦、横、高さが、それぞれ34cm、25cm、21cmのダンボール製容器(以下、単に容器とも称する)を設置した。各容器の上面には、開口が設けられており、各容器の上面上には、開口を塞ぐようにガラス板を乗せ、ガラス板上に光源を設置した。ジャガイモの検体として「男爵」を5個ずつ試験区−1〜5の各容器内にそれぞれ収容した。ここでは、収穫後約3ヶ月間涼しい暗所下で保管された「男爵」を生産者から入手して試験を行った。試験区−1〜5における照射条件を表5及び図9に示す。
Figure 2020141626
試験区−1は、赤色光の照射を行う試験区である。赤色光の光源としてLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において8W/mとした。
試験区−1では、1日の照射時間を4時間連続とし、残りの20時間は暗所とした。
試験区−2〜4は、赤色光及び遠赤色光の照射を行う試験区である。赤色光及び遠赤色光の光源としてそれぞれLEDを用いた。分光分析装置を用いて、使用した光源の分光特性を評価したところ、赤色光は、約660nmにピークを示した。また、遠赤色光は、約760nmにピークを示した。赤色光及び遠赤色光の光強度は、光源直下の容器中央付近の底面において各8W/m(合わせて16W/m)とした。
試験区−2では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を4時間連続で行い、残りの20時間を遠赤色光の単独照射とした。すなわち、赤色光については、4時間の連続照射と20時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光については、24時間の連続照射とした。
試験区−3では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を4時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を4時間行い、次に暗所とする時間帯を1時間設け、次に遠赤色光の単独照射を6時間行い、残りの9時間を暗所とした。すなわち、赤色光については、4時間の連続照射と20時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光についても、上述の時間で照射と非照射を繰り返す間欠照射とした。
試験区−4では、1日のうち、赤色光及び遠赤色光の同時照射を4時間連続で行い、次に遠赤色光の単独照射を10時間行い、残りの10時間を暗所とした。すなわち、赤色光については、4時間の連続照射と20時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。また、遠赤色光についても、14時間の連続照射と10時間の非照射とを繰り返す間欠照射とした。
試験区−5は、照射を行わない試験区であり、暗所とした。
試験区−1〜5とも、試験期間を78日間とした。また、試験期間中の試験区−1〜5では、温度が約17〜19℃の範囲で、及び湿度が約40〜55%の範囲で推移しており、各試験区間での差は見られなかった。
そして、試験期間(78日間)満了後の各試験区の検体につき、緑化の指標として、表皮部のクロロフィル含有量を測定した。各試験区の検体5個ずつを用いて、表皮部位を採集し、凍結乾燥後、粉末化した。ここで表皮部位は、光照射域の表層の厚さ1mm前後の表層部を指す。得られた粉末のメタノール抽出液を用いて吸収スペクトルを測定し、クロロフィル含有量を算出した。この算出したクロロフィル含有量を図10に示す。なお、目視による観察で各試験区の5個とも緑化の有無等の状態は均一であり、置いた位置による差は見られなかった。
赤色光のみの照射を行った試験区−1では、クロロフィル含有量が約26.0μg/g新鮮重であった。これに対し、赤色光及び遠赤色光の照射を行った試験区−2〜4のクロロフィル含有量は、試験区−2において約3.1μg/g新鮮重、試験区−3において約2.5μg/g新鮮重、及び試験区−4において約3.6μg/g新鮮重と、いずれも試験区−1と比べて減少した。
この結果から、赤色光及び遠赤色光を同時照射する時間帯を4時間と短く設定した場合においても、赤色光非照射の時間帯にも遠赤色光を照射することによって、ジャガイモの緑化が顕著に抑制できることが確認された。
さらに、遠赤色光を単独照射する時間帯の中途に、暗所とする時間帯を1時間設けた試験区−3では、暗所とする時間帯を設けなかった試験区−2と比べて、緑化抑制効果が向上することが確認された。また、遠赤色光を14時間の連続照射とした試験区−4においても、暗所とする時間帯を設けなかった試験区−2に近い緑化抑制効果が得られることが確認された。
なお、検体の含水率及びBrix糖度には、各試験区で差は見られなかった。
上述した目的を達成するために、この発明による緑化抑制方法は、収穫後のジャガイモに対して、遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを同時に照射する第1過程と、上述のジャガイモに対して、遠赤色光を単独で照射する時間帯、及び遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする時間帯のみを含む第2過程であって、少なくとも、第1過程から連続して遠赤色光を単独で照射する時間帯、遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする時間帯、及び遠赤色光を単独で照射する時間帯この順に含む第2過程とを備え、第1過程及び第2過程を24時間のうちに実施し、第1過程及び第2過程を繰り返し行う場合には、第2過程に連続して第1過程を実施する。

Claims (10)

  1. 収穫後のジャガイモに対して、遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを同時に照射する第1過程と、
    前記ジャガイモに対して、遠赤色光を単独で照射する時間帯、及び遠赤色光と遠赤色光以外の波長域の光とを非照射とする時間帯を含む第2過程と
    を備えることを特徴とする緑化抑制方法。
  2. 前記遠赤色光以外の波長域の光の光強度を、光源直下において8W/mとし、
    前記遠赤色光の光強度を、光源直下において8W/mとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の緑化抑制方法。
  3. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり12時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において12時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず4時間連続で照射し、次に1時間非照射とし、次に7時間連続で照射する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
  4. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり12時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において12時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず4時間連続で照射し、次に0.5時間非照射とし、次に7.5時間連続で照射する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
  5. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり12時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において12時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず2時間連続で照射し、次に1時間非照射とし、次に9時間連続で照射する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
  6. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり12時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において12時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず6時間連続で照射し、次に1時間非照射とし、次に5時間連続で照射する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
  7. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり12時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において12時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず4時間連続で照射し、次に2時間非照射とし、次に6時間連続で照射する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
  8. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり4時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において4時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず4時間連続で照射し、次に1時間非照射とし、次に6時間連続で照射し、次に9時間非照射とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
  9. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり4時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において4時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず10時間連続で照射し、次に10時間非照射とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
  10. 前記遠赤色光以外の波長域の光を、1日当たり12時間連続で照射し、
    前記遠赤色光を、1日当たり、前記第1過程において12時間連続で照射し、及び前記第2過程において、まず2時間非照射とし、次に10時間連続で照射する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化抑制方法。
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