JP2020141499A - モータ制御ユニットおよびモータ - Google Patents

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砥川 真一
Shinichi Togawa
真一 砥川
武史 安田
Takeshi Yasuda
武史 安田
真充 ▲浜崎▼
真充 ▲浜崎▼
Masamitsu Hamasaki
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Abstract

【課題】電動パワーステアリング装置において大型化することなく冗長化したモータ制御ユニットを提供する。
【解決手段】2系統の巻線を有するモータを収容するモータハウジングHSに取り付けられるモータ制御ユニット100であって、そのモータ制御ユニットは、回転軸SHの軸線方向でモータハウジングに取り付けられるベース10と、第1径方向RD1で第1面21とその反対側に第2面22が形成されるヒートシンク20と、第1面/第2面の外側に配置される第1系統用駆動基板30/第2系統用駆動基板30Bと、第1系統用駆動基板/第2系統用駆動基板の外側に配置される第1系統用制御基板40A/第2系統用制御基板40Bと、第1径方向とは異なる第2径方向RD2に形成されたヒートシンクの第1側面/第2側面に取りつけられる第1端子アッシー/第2端子アッシーと、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、モータ制御ユニットおよびモータ制御ユニットと一体化したモータに関する。
従来から、車両に搭載される電動パワーステアリングに使用されるためのモータとそのモータを制御するための回路とを一体にして提供されるモータ制御ユニットに関する技術が知られている。例えば、特許文献1は、冗長系を備える電子制御手段と一体化された電動モータ部よりなる電動駆動装置が半径方向に大型化するのを抑制すると共に、できるだけ部品点数を少なくして構成が簡単な放熱構造を備える電動パワーステアリング装置を開示する。この装置は、電動モータが収納されたモータハウジングと、電動モータの回転軸の出力部とは反対側のモータハウジングの端面に、出力部とは反対側の回転軸方向に延びる互いに向き合って配置された一対の支持軸と、支持軸の間に配置され支持軸と同じ方向に延びる放熱基体と、支持軸から径方向内側にねじ込まれ、支持軸と放熱基体を結合する固定ボルトと、放熱基体が延びる方向に沿って配置され、放熱基体に熱伝導可能に固定された基板を備える冗長系の一方の電子制御手段と、放熱基体が延びる方向に沿って配置され、放熱基体に熱伝導可能に固定された基板を備える冗長系の他方の電子制御手段を備える。
特開2017−159772号公報
電動パワーステアリング装置はもし運転中に壊れると危機的状況になる可能性があるため非常に重要な装置であり、高い故障耐性が求められる。そのため、昨今では主要な構成要素において完全冗長化が必要になってきている。しかし、すべての構成要素を二重化するとその分大型になるが、電動パワーステアリング装置に使用されるモータ制御ユニットが占めるスペースは限られている。
本発明は、かかる事情を鑑みて考案されたものであり、電動パワーステアリング装置において大型化することなく冗長化したモータ制御ユニットおよびそのモータ制御ユニットと一体化したモータを提供するものである。
上記課題を解決するために、第1系統巻線、第1系統巻線と電気的に接続する第1モータ端子、第2系統巻線、第2系統巻線と電気的に接続する第2モータ端子、および回転軸を有する電動モータを収容するモータハウジングに取り付けられるモータ制御ユニットであって、回転軸の軸線方向でモータハウジングに取り付けられるベースと、ベースに固定され、回転軸の軸線に対する第1径方向に第1面が形成され、回転軸の軸線を挟んで第1面の反対側に第2面が形成されるヒートシンクと、第1径方向であって第1面の外側に配置され、第1系統巻線に電流を供給する第1駆動部を有する第1系統用駆動基板と、第1径方向であって第2面の外側に配置され、第2系統巻線に電流を供給する第2駆動部を有する第2系統用駆動基板と、第1径方向であって第1系統用駆動基板の外側に配置され、第1駆動部を制御する第1制御部を有する第1系統用制御基板と、第1径方向であって第2系統用駆動基板の外側に配置され、第2駆動部を制御する第2制御部を有する第2系統用制御基板と、回転軸の軸線方向であってベースとは反対側でヒートシンクに固定され、外部からのケーブルと接続するための複数のコネクタが形成されたコネクタアッシーと、第1径方向とは異なる回転軸の軸線に対する第2径方向に形成された前記ヒートシンクの第1側面に取りつけられる第1モータ端子と接続する第1端子が形成された第1端子アッシーと、第2径方向であって回転軸の軸線を挟んで第1側面の反対側に形成されたヒートシンクの第2側面に取り付けられる第2モータ端子と接続する第2端子が形成された第2端子アッシーと、を備えるモータ制御ユニットが提供される。
これによれば、中心に配置されたヒートシンクから径方向に効率よく主要な構成要素を配置することで、大型化することなく冗長化したモータ制御ユニットを提供することができる。
さらに、第1径方向であって第1系統用駆動基板の外側に配置され、第1系統用駆動基板および第1系統用制御基板に電力を供給する第1電源部を有する第1系統用電源基板と、第1径方向であって第2系統用駆動基板の外側に配置され、第2系統用駆動基板および第2系統用制御基板に電力を供給する第2電源部を有する第2系統用電源基板と、をさらに備えることを特徴としてもよい。
これによれば、中心に配置されたヒートシンクから径方向に、駆動基板、電源基板、制御基板を配置することで、大型化することなく冗長化したモータ制御ユニットを提供することができる。
さらに、回転軸の軸線を含む位置であって、ヒートシンクとベースの間に配置されるセンサ基板をさらに備え、センサ基板は、回転軸の回転位置を検出する磁気センサを搭載することを特徴としてもよい。
これによれば、回転軸の軸線を含む位置にあるセンサ基板上に回転軸の回転位置を検出する磁気センサを配置することで、回転軸の回転位置を検出することができる。
さらに、センサ基板は、第1系統用制御基板と第2系統用制御基板とを接続する配線を有しており、第1制御部と第2制御部は、配線を介して通信することを特徴としてもよい。
これによれば、第1系統用制御基板と第2系統用制御基板とを接続する配線を有し、第1制御部と第2制御部がその配線を介して通信することで、冗長化された系の間で情報をやり取りすることができる。
上記課題を解決するために、上記のモータ制御ユニットのベースがモータハウジングに装着されることによってモータ制御ユニットと一体化したモータが提供される。
これによれば、中心に配置されたヒートシンクから径方向に効率よく主要な構成要素を配置したことで、大型化することなく冗長化したモータ制御ユニットと一体化したモータを提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、電動パワーステアリング装置において大型化することなく冗長化したモータ制御ユニットおよびそのモータ制御ユニットと一体化したモータを提供することができる。
本発明に係る第一実施例のモータの外観を示す斜視図。 本発明に係る第一実施例のモータの上面図。 本発明に係る第一実施例の、(A)モータ制御ユニットの斜視図、(B)モータ部の斜視図。 本発明に係る第一実施例の、(A)制御ユニットカバーを外したモータ制御ユニットの斜視図、(B)モータ制御ユニットとモータ部の結合を示す斜視図。 本発明に係る第一実施例のモータ制御ユニットのA−A断面における断面図。 本発明に係る第一実施例のモータ制御ユニットの、(A)B−B断面における断面図、(B)C部分の拡大断面図。 本発明に係る第一実施例の制御基板とセンサ基板を示す斜視図。 本発明に係る第一実施例のモータの展開斜視図。 本発明に係る第一実施例のモータ制御ユニットとモータのブロック構成図。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る実施例について説明する。
<第一実施例>
図1乃至図9を参照し、本実施例におけるモータ制御ユニット100およびモータ制御ユニット100と一体化したモータ1を説明する。モータ1は、車両に設けられる電動パワーステアリング制御装置に使用され、運転者がステアリングを回動操作する際のトルクを支援するため、操舵装置に対して支援操舵トルクを発生させる。モータ1は、モータ制御ユニット100とモータ部MTから構成される。モータ制御ユニット100とモータ部MTは、図9に示すように、第1モータ端子TMAと第2モータ端子TMBにより電気的に結合される。
モータ制御ユニット100は、支援操舵トルクを発生させる3相のモータ部MTを制御するための制御装置である。モータ部MTは、1個のロータに第1系統巻線WDAと第2系統巻線WDBの2巻線を備え、2系統に冗長化された電動モータである。モータ部MTは、ロータの回転軸SHに設けられたマグネットMGを有する。モータ制御ユニット100と一体化したモータ1は、2系統に冗長化された電動モータに対応して、異常が生じても制御を継続できるように全体が冗長化されており、第1系統回路K1と第2系統回路K2から構成されている。
モータ制御ユニット100は、制御装置として完成しており、モータ部MTに回転軸方向に装着することにより、簡単にモータと一体化することができる。また、モータ制御ユニット100が制御装置として完成していることから、制御装置としての検査を行うことが容易である。さらに、モータ制御ユニット100が制御装置として完成していることから、制御装置とモータを生産する会社が異なっていても、いずれか一方の会社は相手方の製品を購入することによって、容易に制御装置一体化モータを生産することができる。
モータ制御ユニット100は、2系統に冗長化されたモータ部MTに対応するように冗長系を有する。モータ制御ユニット100は、第1系統回路K1に含まれ、モータ部MTの第1系統巻線WDAに対応する第1制御装置100Aと、第2系統回路K2に含まれ、モータ部MTの第2系統巻線WDBに対応する第2制御装置100Bを備える。第1制御装置100Aは、バッテリBATからバッテリコネクタ61Aを介して電力を供給され、第2制御装置100Bは、共通のバッテリBATからバッテリコネクタ61Bを介して電力を供給される。
また、第1制御装置100Aは、CAN(Car Area Network、図示せず)と接続される車両信号コネクタ62Aを介して車速信号を取得し、第2制御装置100Bは、CANに接続される車両信号コネクタ62Bを介して車速信号を取得する。また、第1制御装置100Aは、ステアリングのトルクや回転角を検出するトルク/アングルセンサ(図示せず)に接続されるトルク/アングルコネクタ63を介してトルク信号と操舵角信号を取得し、第2制御装置100Bは、同じトルク/アングルコネクタ63を介してトルク信号と操舵角信号を取得する。
モータ制御ユニット100は、モータ部MTの回転軸SHに設けられたマグネットMGから得られるロータの回転位置を取得する磁気センサユニット72を有する。磁気センサユニット72は、冗長化されており、第1制御装置100Aに検出信号を提供する第1磁気センサ72Aと第2制御装置100Bに検出信号を提供する第2磁気センサ72Bを有する。第1磁気センサ72A/第2磁気センサ72Bは、磁気抵抗(Magnetic Resistance)センサであることが好ましい。
第1制御装置100Aは、第1磁気センサ72Aからの検出信号、トルク/アングルコネクタ63からのステアリングのトルク信号と操舵角信号、車両信号コネクタ62Aからの車両の車速信号を取得し、モータ部MTの第1系統巻線WDAの回転を制御する第1制御部41Aと、第1制御部41Aの制御信号から三相のモータ部MTの第1系統巻線WDAを駆動する第1駆動部31Aと、バッテリコネクタ61Aを介してこれらの構成要素に電力を供給する第1電源部51Aと、を備える。第1駆動部31Aは、第1制御部41Aの制御信号からPWM信号を生成するプリドライバと、PWM信号により三相のモータ部MTの第1系統巻線WDAを駆動するブリッジ回路と、ブリッジ回路の各相の電流を検出するシャント抵抗とを有する。同様に、第2制御装置100Bは、第1制御装置100Aと対称的に同じ構成要素を有する。
ブリッジ回路は、一方において第1電源部51A/第2電源部51Bに接続され、他方において接地される。ブリッジ回路の各相回路Cu/Cv/Cwは、第1電源部51A/第2電源部51B側に設けられる高電位側スイッチング素子と、グランド側に設けられる低電位側スイッチング素子と、を直列に有する。本実施例では、これらのスイッチング素子は、MOSFETすなわち金属酸化膜半導体電界効果トランジスタが用いられる。高電位側スイッチング素子は、ドレインが第1電源部51A/第2電源部51Bに接続されている。また、高電位側スイッチング素子のソースは、低電位側スイッチング素子のドレインに接続されている。低電位側スイッチング素子のソースは、グランドに接続されている。高電位側スイッチング素子および低電位側スイッチング素子は、プリドライバで生成されたPWM信号がゲートに入力され、ソース−ドレイン間がオン/オフされる。高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の接続点は、それぞれ、第1モータ端子TMAを介してモータ部MTの第1系統巻線WDAのU相/V相/W相の各コイルに、第2モータ端子TMBを介して第2系統巻線WDBのU相/V相/W相の各コイルに接続されている。
第1制御部41A/第2制御部41Bは、第1磁気センサ72A/第2磁気センサ72Bが出力した回転軸SHの回転位置(回転角)を示す信号、トルク/アングルコネクタ63を介したトルク信号と操舵角信号、車両信号コネクタ62A/62Bを介した車速信号を入力として受け取る。第1制御部41A/第2制御部41Bは、その車速の時の運転者がステアリングに与える操舵トルク値や操舵角、第1磁気センサ72A/第2磁気センサ72Bにより検出されたモータ部MTの回転位置(回転角)などに基づき、モータ部MTがステアリングに付与すべき補助力に対応した相毎の指令電圧を制御信号として算出し、第1駆動部31A/第2駆動部31Bに出力する。なお、第1制御部41A/第2制御部41Bは、CPUとメモリを備えるマイクロコンピュータにより構成される。
第1駆動部31A/第2駆動部31Bのプリドライバは、第1制御部41A/第2制御部41Bが出力した各相の指令電圧に基づいてデューティ値を生成する。そして、プリドライバは、このデューティ値に基づいて、モータ部MTの第1系統巻線WDA/第2系統巻線WDBを回転駆動させるPWM信号を生成し、高電位側スイッチング素子および低電位側スイッチング素子に出力する。このPWM信号は、それぞれ、高電位側スイッチング素子および低電位側スイッチング素子のゲートに入力されて、ブリッジ回路は、直流電源としてのバッテリBATの電力をPWM制御によって変換し、モータ部MTの第1系統巻線WDA、第2系統巻線WDBへ供給する。
モータ1は、図1に示すように、モータ制御ユニット100とモータ部MTが一体となって構成される。モータ1の上面には、図2に示すように、コネクタアッシー60に形成された、バッテリコネクタ61A/61B、車両信号コネクタ62A/62B、トルク/アングルコネクタ63などの複数のコネクタが突出する。これらのコネクタには、外部からのケーブルが接続される。モータ1の下面には、モータ部MTの出力軸である回転軸SHが突出し(図示せず)、突出した回転軸SHは、ステアリングの回転軸(図示せず)とギアにより接続されて回転駆動を支援する。
モータ1は、モータ制御ユニット100が有するベース10が、回転軸SHの軸線方向でモータ部MTの筒状のモータハウジングHSに装着されることで一体化されている。図3は、分離したモータ制御ユニット100とモータ部MTを示す。モータ制御ユニット100は、上部にコネクタアッシー60に形成された複数のコネクタを有し、下部に電動モータを収容するモータハウジングHSに取り付けられるベース10を有し、側面に筒状のモータ制御ユニットカバー80を有して、後述する複数の基板等を内部に収容する。
モータ部MTは、上部に回転軸SHとその先端に取り付けられたマグネットMG、第1系統巻線WDAと電気的に接続された第1モータ端子TMA、第2系統巻線WDBと電気的に接続された第2モータ端子TMBなどが下方から突出している。マグネットMGは、モータ制御ユニット100内部のベース10の近傍に設けられる磁気センサユニット72の近傍に配置される。第1モータ端子TMAと第2モータ端子TMBは、後述するモータ制御ユニット100内部の第1端子231と第2端子241に接触するように形成されている。第1モータ端子TMAと第2モータ端子TMBは、第1系統巻線WDA/第2系統巻線WDBは3相モータなので、それぞれ3つの端子から構成される。
図4に示すように、第1モータ端子TMAは、モータ制御ユニット100とモータ部MTがベース10を介して結合されると、第1端子アッシー232に形成された第1端子231と接触し、第1系統回路K1における第1制御装置100Aと第1系統巻線WDAが電気的に結合される。また、同様に、第2モータ端子TMBは、モータ制御ユニット100とモータ部MTがベース10を介して結合されると、第2端子アッシー242に形成された第2端子241と接触し、第2系統回路K2における第2制御装置100Bと第2系統巻線WDBが電気的に結合される。なお、第1端子アッシー232と第1モータ端子TMAは、第1端子アッシーカバー233により覆われている。同様に、第2端子アッシー242と第2モータ端子TMBは、第2端子アッシーカバー243により覆われている。
モータ制御ユニット100は、当該ユニットの底部をなし、回転軸SHの軸線方向でモータハウジングHSに取り付けられるベース10と、ベース10に固定されるヒートシンク20と、回転軸SHの軸線方向であってベース10とは反対側でヒートシンク20に固定されるコネクタアッシー60と、下面にベース10と上面にコネクタアッシー60と結合されるモータ制御ユニットカバー80と、を備える。ヒートシンク20は、図5、図6、図8に示すように、略直方体をなす本体部分の上下にベース10とコネクタアッシー60に取り付けるための取付部が形成されており、本体部分は、モータ制御ユニットカバー80のほぼ中央に配置される。
ヒートシンク20の本体部分は、外側に位置するモータ制御ユニットカバー80に向けるように第1面21と第2面22が形成されている。すなわち、その本体部分は、回転軸SHの軸線に対する第1径方向RD1に第1面21が形成され、回転軸SHの軸線を挟んで第1面21の反対側に第2面22が形成される。第1面21と第2面22は、ヒートシンク20の直方体の本体部分の中で最も面積が大きい。ヒートシンク20の本体部分の側面には、第1側面23と第2側面24が形成されている。第1側面23および第2側面24は、第1径方向RD1とはほぼ直交する回転軸SHの軸線に対する第2径方向RD2に形成される。第2側面24は、第2径方向RD2であって回転軸SHの軸線を挟んで第1側面23の反対側に形成される。なお、第1側面23および第2側面24は、第1径方向RD1と直交する第2径方向RD2に形成される必要はなく、第2径方向RD2は、第1径方向RD1と異なった方向であればよい。なお、ヒートシンク20は、アルミ合金等の熱伝導性のよい材質から作製される。
モータ制御ユニット100は、さらに、ヒートシンク20を中央にして、第1径方向RD1の一方側の外側へ順に、第1系統用駆動基板30Aと、第1系統用電源基板50Aと、第1系統用制御基板40Aとを備え、第1径方向RD1の他方側の外側へ順に、第2系統用駆動基板30Bと、第2系統用電源基板50Bと、第2系統用制御基板40Bとを備える。第1系統用駆動基板30Aは、第1径方向RD1であって第1面21の外側に配置され、第1系統巻線WDAに電流を供給する第1駆動部31Aを有する。第2系統用駆動基板30Bは、第1径方向RD1であって第2面22の外側に配置され、第2系統巻線WDBに電流を供給する第2駆動部31Bを有する。第1系統用駆動基板30Aは第1面21に、第2系統用駆動基板30Bは第2面22に密着して取り付けられることが好ましい。第1駆動部31Aおよび第2駆動部31Bは、最も発熱量の大きい部分であり、これを搭載した第1系統用駆動基板30Aと第2系統用駆動基板30Bをヒートシンク20の最も面積の大きい第1面21と第2面22に密着して取り付けられることで熱をモータ制御ユニット100の外部へ排出することができる。
第1系統用電源基板50Aは、第1系統用駆動基板30Aおよび第1系統用制御基板40Aに電力を供給する第1電源部51Aを有し、第1径方向RD1であって第1系統用駆動基板30Aの外側に配置される。第2系統用電源基板50Bは、第2系統用駆動基板30Bおよび第2系統用制御基板40Bに電力を供給する第2電源部51Bを有し、第1径方向RD1であって第2系統用駆動基板30Bの外側に配置される。なお、第1電源部51Aと第2電源部51Bは、それぞれ第1系統用駆動基板30A/第2系統用駆動基板30Bに搭載してもよく、その場合には第1系統用電源基板50Aおよび第2系統用電源基板50Bはなくともよい。
第1系統用制御基板40Aは、第1駆動部31Aを制御する第1制御部41Aを有し、第1径方向RD1であって第1系統用駆動基板30Aの外側であってさらに第1系統用電源基板50Aの外側に配置される。第2系統用制御基板40Bは、第2駆動部31Bを制御する第2制御部41Bを有し、第1径方向RD1であって第2系統用駆動基板30Bの外側であってさらに第2系統用電源基板50Bの外側に配置される。
ヒートシンク20の第1側面23および第2側面24には、第1モータ端子TMAと接続する第1端子231が形成された第1端子アッシー232および第2モータ端子TMBと接続する第2端子241が形成された第2端子アッシー242が取り付けられている。図6(B)が示すように、第1端子アッシー232に設けられた第1端子231は、一端がU字形状に折り曲げられており、このU字の部分にベース10から突出する薄板状の第1モータ端子TMAが挿入されて接触し、確実に電気的に結合される。このように、中心に配置されたヒートシンク20から第1径方向RD1に順に効率よく主要な構成要素(第1系統用駆動基板30A/第2系統用駆動基板30B、第1系統用電源基板50A/第2系統用電源基板50B、第1系統用制御基板40A/第2系統用制御基板40B)を配置し、また、ヒートシンク20の側面方向(第2径方向RD2)にはモータ端子と接続する端子アッシーを配置することで、大型化することなく冗長化したモータ制御ユニット100およびこれと一体化したモータ1を提供することができる。
モータ制御ユニット100は、さらに、回転軸SHの軸線を含む位置であって、ヒートシンク20とベース10の間に配置され、第1系統用制御基板40Aの下部と第2系統用制御基板40Bの下部とを接続するセンサ基板70を備える。センサ基板70は、回転軸SHのマグネットMGの回転位置(回転角)を検出する磁気センサユニット72を搭載する。磁気センサユニット72は、第1制御装置100Aに検出信号を提供する第1磁気センサ72Aと第2制御装置100Bに検出信号を提供する第2磁気センサ72Bを有する。
第1磁気センサ72Aは、センサ基板70のヒートシンク20側であって回転軸SHの軸線上に、第2磁気センサ72Bは、センサ基板70のベース10側であって回転軸SHの軸線上に配置されることが好ましい。これによれば、回転軸SHの先端に取り付けられたマグネットMGの近傍に、回転軸SHの軸線を含む位置にあるセンサ基板上に回転軸SHの回転位置を検出する磁気センサユニット72を配置することで、回転軸SHの回転位置を検出することができる。また、第1磁気センサ72Aと第2磁気センサ72Bは、センサ基板70の同じ側の面に搭載されてもよい。
センサ基板70は、図7に示すように、第1系統用制御基板40Aと複数の端子からなる第1端子群73Aを介して電気的に接続し、さらに第2系統用制御基板40Bと複数の端子からなる第2端子群73Bを介して電気的に接続している。そして、センサ基板70には、第1端子群73Aの所定の端子と第2端子群73Bの所定の端子を接続する配線71となる導体パターンが形成されている。なお、配線71はバスバーのようなものでも良い。配線71は、図9に示すように、第1系統用制御基板40Aに搭載された第1制御部41Aと第2系統用制御基板40Bに搭載された第2制御部41Bが、配線71を介して通信することを可能にする。このように、モータ制御ユニット100は、第1系統用制御基板40Aと第2系統用制御基板40Bとを接続する配線71を有し、第1制御部41Aと第2制御部41Bが配線71を介して通信することで、冗長化された系の間で情報をやり取りすることができる。たとえば、第1磁気センサ72Aに異常が生じた場合、第1制御装置100Aは、配線71を介して得た第2磁気センサ72Bが検出した回転軸SHの回転角の情報に基づき、第1系統巻線WDAの回転駆動を制御することができる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
1 モータ
MT モータ部
WDA、WDB 第1系統巻線、第2系統巻線
TMA,TMB 第1モータ端子、第2モータ端子
SH 回転軸
MG マグネット
HS モータハウジング
K1、K2 第1系統回路、第2系統回路
100 モータ制御ユニット
100A、100B 第1制御装置、第2制御装置
10 ベース
20 ヒートシンク
21 第1面
22 第2面
23 第1側面
231 第1端子
232 第1端子アッシー
233 第1端子アッシーカバー
24 第2側面
241 第2端子
242 第2端子アッシー
243 第2端子アッシーカバー
30A、30B 第1系統用駆動基板、第2系統用駆動基板
31A、31B 第1駆動部、第2駆動部
40A、40B 第1系統用制御基板、第2系統用制御基板
41A、41B 第1制御部、第2制御部
50A、50B 第1系統用電源基板、第2系統用電源基板
51A、51B 第1電源部、第2電源部
60 コネクタアッシー
61A、61B バッテリコネクタ
62A、62B 車両信号コネクタ
63 トルク/アングルコネクタ
70 センサ基板
71 配線
72 磁気センサユニット
72A、72B 第1磁気センサ、第2磁気センサ
73A、73B 第1端子群、第2端子群
80 モータ制御ユニットカバー
RD1 第1径方向
RD2 第2径方向

Claims (5)

  1. 第1系統巻線、前記第1系統巻線と電気的に接続する第1モータ端子、第2系統巻線、前記第2系統巻線と電気的に接続する第2モータ端子、および回転軸を有する電動モータを収容するモータハウジングに取り付けられるモータ制御ユニットであって、
    前記回転軸の軸線方向で前記モータハウジングに取り付けられるベースと、
    前記ベースに固定され、前記回転軸の軸線に対する第1径方向に第1面が形成され、前記回転軸の軸線を挟んで前記第1面の反対側に第2面が形成されるヒートシンクと、
    前記第1径方向であって前記第1面の外側に配置され、前記第1系統巻線に電流を供給する第1駆動部を有する第1系統用駆動基板と、
    前記第1径方向であって前記第2面の外側に配置され、前記第2系統巻線に電流を供給する第2駆動部を有する第2系統用駆動基板と、
    前記第1径方向であって前記第1系統用駆動基板の外側に配置され、前記第1駆動部を制御する第1制御部を有する第1系統用制御基板と、
    前記第1径方向であって前記第2系統用駆動基板の外側に配置され、前記第2駆動部を制御する第2制御部を有する第2系統用制御基板と、
    前記回転軸の軸線方向であって前記ベースとは反対側で前記ヒートシンクに固定され、外部からのケーブルと接続するための複数のコネクタが形成されたコネクタアッシーと、
    前記第1径方向とは異なる前記回転軸の軸線に対する第2径方向に形成された前記ヒートシンクの第1側面に取りつけられる前記第1モータ端子と接続する第1端子が形成された第1端子アッシーと、
    前記第2径方向であって前記回転軸の軸線を挟んで前記第1側面の反対側に形成された前記ヒートシンクの第2側面に取り付けられる前記第2モータ端子と接続する第2端子が形成された第2端子アッシーと、
    を備えるモータ制御ユニット。
  2. 前記第1径方向であって前記第1系統用駆動基板の外側に配置され、前記第1系統用駆動基板および前記第1系統用制御基板に電力を供給する第1電源部を有する第1系統用電源基板と、
    前記第1径方向であって前記第2系統用駆動基板の外側に配置され、前記第2系統用駆動基板および前記第2系統用制御基板に電力を供給する第2電源部を有する第2系統用電源基板と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
  3. 前記回転軸の軸線を含む位置であって、前記ヒートシンクと前記ベースの間に配置されるセンサ基板をさらに備え、
    前記センサ基板は、前記回転軸の回転位置を検出する磁気センサを搭載することを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御ユニット。
  4. 前記センサ基板は、前記第1系統用制御基板と前記第2系統用制御基板とを接続する配線を有しており、
    前記第1制御部と前記第2制御部は、前記配線を介して通信することを特徴とする請求項3に記載のモータ制御ユニット。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の前記モータ制御ユニットの前記ベースが前記モータハウジングに装着されることによって前記モータ制御ユニットと一体化したモータ。
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