JP2020141496A - 非接触式給電装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この点に関連して、特許文献1には、距離センサを用いてキャパシタ容量を調整するシステムが記載されている。このシステムでは、複数のキャパシタが並列接続されており、各キャパシタに対応するスイッチを切り替えてキャパシタ容量が調整される。本システムは、距離センサ及び多数のキャパシタ及び多数のスイッチの追加を要し、制御精度が距離センサの精度に依存するという点が問題として挙げられる。更に、キャパシタ容量の可変はキャパシタの並列接続の切り替えで行われるため、キャパシタ容量を連続的に変化させることができず、補償の制御精度が低下する傾向があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、スイッチ素子の増加を抑制した上でキャパシタ容量を可変する仕組みを具備した非接触式給電装置を提供することを目的とする。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る非接触式給電装置10は、直流電源部15の正側に接続されたスイッチ11(第1のスイッチ)、スイッチ13(第3のスイッチ)及び直流電源部15の負側に接続されたスイッチ12(第2のスイッチ)、スイッチ14(第4のスイッチ)を具備するブリッジ回路16と、ブリッジ回路16の出力側に設けられた共振キャパシタ17及び一次コイル18とを有して、二次コイル19を備える受電装置20に非接触で電力供給する装置である。以下、詳細に説明する。
なお、図1は等価回路であり、非接触式給電装置10及び受電装置20が有線接続されたように記載されているが、実際には非接触式給電装置10及び受電装置20は有線接続されていない。
直流電源部15は、図1に記載されているように、直流電源のみで構成することもできるが、これに限定されない。例えば、交流電源と交流電源から出力される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータとを具備する直流電源部を採用してもよい。本実施の形態では、直流電源部15にキャパシタ21を並列接続して、ブリッジ回路16に印加される交流電圧値の安定化を図っている。
二次コイル19と磁気結合する一次コイル18は共振キャパシタ17の他側に接続されている。
本実勢の形態では、スイッチ11、12、13、14及びスイッチA、B、Cはそれぞれ、主としてIGBTからなるバルブデバイスとダイオードが並列に接続されたパワー半導体素子である。
従って、接続状態α、βでは、スイッチA、BのOFF状態が維持され、スイッチCのON状態が維持される。
そして、接続状態αから接続状態βに切り替えると、その切り替え直後、一次コイル18に蓄積されていたエネルギーにより、印加されている電圧とは逆向きの電流が生じる(このとき、共振キャパシタ17は通電され、補助キャパシタ24は通電されない)。
従って、接続状態α、βの切り替えによる共振では、共振キャパシタ17は通電され、補助キャパシタ24は通電されない。よって、共振キャパシタ17及び補助キャパシタ24の静電容量(キャパシタ容量)をそれぞれC1及びCaとして(以下同様とする)、一次コイル18及び共振キャパシタ17は静電容量がC1で共振する。
接続状態γから接続状態δに切り替えると、切り替え直後、印加されている電圧とは逆向きの電流が生じる。このとき、共振キャパシタ17及び補助キャパシタ24は通電される。
接続状態δから接続状態γに切り替えた直後で印加電圧とは逆向きの電流が生じている際も、共振キャパシタ17及び補助キャパシタ24は通電される。
従って、接続状態γ、δの切り替えによる共振では、共振キャパシタ17及び補助キャパシタ24が共に通電され、一次コイル18、共振キャパシタ17及び補助キャパシタ24は、容量がCa×C1/(Ca+C1)、即ち、共振キャパシタ17及び補助キャパシタ24を直列接続した合成容量で共振する。
低キャパシタモードは高キャパシタモードに比べて静電容量が小さいことから、Q値が大きくなる。一次コイル18及び二次コイル19の間の距離が固定されている状態では、Q値が大きくなるにつれて、受電装置20において二次コイル19の出力電圧(受電装置20の負荷に対する出力電圧)は大きくなる。
そして、制御回路25は、高キャパシタモード及び低キャパシタモードの割合を変えて、非接触式給電装置10側の共振に寄与する静電容量(キャパシタ容量)と共にQ値を連続的に変え、二次コイル19の出力電圧の大きさを調整する。
一方、受電装置20側には、原則、電子部品等の追加は不要である。
なお、受電装置20には、二次コイル19と共振回路を構成する共振キャパシタ28が設けられている。
第1の実験では、高キャパシタモード及び低キャパシタモードの割合と二次コイルの出力電圧との関係をシミュレーションした。シミュレーション結果を図7にグラフとして示す。
なお、シミュレーションでは、非接触式給電装置の共振キャパシタ及び補助キャパシタの各静電容量を68nFとした。
実験結果より、高キャパシタモード及び低キャパシタモードの割合を変えることで、二次コイルの出力電圧を調整できることが確認できた。
例えば、非接触式給電装置側の共振キャパシタは複数であってもよい。
また、第1、第2、第3、第4のスイッチ及びスイッチA、B、Cはそれぞれ、IGBT及びダイオードが並列に接続されたパワー半導体素子に限定されず、例えば、第1、第2、第3、第4のスイッチ及びスイッチA、B、CそれぞれにMOSFETを採用することができる。
そして、制御手段は力率が予め定めた1以外の数値となるような制御を行ってもよいし、力率以外の値を基にした制御を行ってもよい。
Claims (2)
- 直流電源部の正側に接続された第1、第3のスイッチ及び前記直流電源部の負側に接続された第2、第4のスイッチを具備するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の出力側に設けられた共振キャパシタ及び一次コイルとを有して、二次コイルを備える受電装置に非接触で電力供給する非接触式給電装置において、
前記直流電源部の正側及び負側にそれぞれ接続されたスイッチA及びスイッチBと、
前記スイッチA及び前記スイッチBに一側が接続され、他側が前記共振キャパシタに前記ブリッジ回路を介して接続された補助キャパシタと、
前記第1、第2のスイッチの間で、前記補助キャパシタ及び前記ブリッジ回路の接点を基準として前記第1のスイッチ側に設けられたスイッチCと、
前記第1、第4のスイッチ及び前記スイッチCをON状態にし、前記第2、第3のスイッチ、前記スイッチA、BをOFF状態にして、前記直流電源部の正側からの電流が、前記第1のスイッチ、前記スイッチC及び前記共振キャパシタ経由で前記一次コイルに与えられる高キャパシタモードと、前記第4のスイッチ及び前記スイッチAをON状態にし、前記第1、第2、第3のスイッチ、前記スイッチB、CをOFF状態にして、前記直流電源部の正側からの電流が、前記スイッチA、前記補助キャパシタ及び前記共振キャパシタ経由で前記一次コイルに与えられる低キャパシタモードとを切り替える制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記高キャパシタモード及び前記低キャパシタモードの割合を変えて、キャパシタ容量を調整することを特徴とする非接触式給電装置。 - 請求項1記載の非接触式給電装置において、前記第1、第2、第3、第4のスイッチ及び前記スイッチA、B、Cはそれぞれ、バルブデバイス及びダイオードが並列接続されたパワー半導体素子であることを特徴とする非接触式給電装置。
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JP2017216814A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 非接触給電装置、プログラム、非接触給電装置の制御方法、及び非接触電力伝送システム |
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