JP2020140419A - 団体発行非現金決済手段管理装置、団体発行非現金決済手段管理装置の制御方法及び団体発行非現金決済手段管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このような電子通貨等は、現金と異なり、これらを発行する団体等の事業体の電子通貨等を取り扱う店舗等でのみ使用可能なことから顧客に特定の店舗等での購入等を促すことができ、関連する店舗等の売上向上等を図ることができるシステムとなっている。
また、これらの店舗等では、電子通貨を利用する顧客に、例えば、ポイント等を付与することで、更に購買等を促すシステムとなっている。
さらに、顧客が電子通貨で買い物等をする際に、電子通貨の残高が不足すると、顧客毎の与信の範囲内で掛売りを可能としたり(例えば、特許文献1等)、当該顧客に不足分としてポイントを貸し付けるサービスも提案されている(例えば、特許文献2等)。
また、団体発行非現金決済手段管理装置は、事業主が受領した団体発行非現金決済手段を管理しているため、当該事業主に対し融資した団体発行非現金決済手段の返済を確実に実行することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明にかかる団体発行非現金決済手段である例えば、Z社が発行する「Zペイ」等を融資等する「Zペイ等融資管理システム1」の概略図である。
本システム1には、図1に示すように、融資データ管理装置10、Zペイ等管理装置50、銀行サーバ2、A飲食店管理装置(例えば、POS端末(POINT OF SALE TERMINAL)3、B八百屋店管理装置(例えば、POS端末)4を有し、これらは、インターネット網5を介して、相互に通信可能な構成となっている。
また、A飲食店管理装置3には、カードリーダ読み取り機6が接続されており、図1に示すように、例えば、プリペイドカード7の情報を読み取ることができる構成となっている。
なお、上述の「POS端末」は、販売時点情報管理端末であって、当該店舗等の物品等の売上実績等を単品単位で集計等する管理装置である。
また、図1のA飲食店管理装置3であるPOS端末は、例えば、A飲食店の店舗内に配置され、B八百屋店管理装置4であるPOS装置等は、例えば、B八百屋店の店舗内に配置される。
「Zペイ」は、Z社が発行する「団体発行電子通貨」で、特定の店舗等で、商品の購入及び/又は役務の提供を受ける際に、現金と同様に、その対価の支払い等として使用できる電子通貨である。
「電子通貨(例えば、ペイ)」には、予め現金で決済(チャージ)を行い、その決済額を上限に支払い(使用)可能な「プリペイド型ペイ」、支払いを行う際にリアルタイムに銀行口座等から決済がなされる「リアルタイム型ペイ」、そして、別途決められた上限額の範囲で支払いが行われ、決済は、後日、銀行口座等から実行されるクレジットカード等の「ポストペイ型ペイ」が含まれる。
図1のプリペイドカード7は、この「プリペイド型ペイ」の例となっている。
また、本実施の形態では、Z社が、Zペイを最終的に管理するZペイ等管理装置50を有し、Zペイの融資を管理する融資データ管理装置10は、別会社が管理する例で説明するが、本発明には、Z会社が融資データ管理装置10を直接、管理する場合も含まれる。
「団体発行ポイント(ポイント)」には、ポイントの残高等をカードや携帯端末(スマートフォン等)で管理する「オフライン媒体管理型」と、ポイントの残高等をサーバ等の管理装置等で管理する「オンラインサーバ管理型」がある。
また、本実施の形態では、Zポイントを「オンラインサーバ管理型」で管理する例で説明する。
また、本実施の形態では、Z社が、Zポイントを最終的に管理するZペイ等管理装置50を有し、Zポイントを管理する融資データ管理装置10は、別会社が管理する例で説明するが、本発明には、Z会社が融資データ管理装置10を直接、管理する場合も含まれる。
また、Zポイントを「オフライン媒体管理型」で管理する構成としても構わない。
さらに、本実施の形態では、このようなA飲食店の事業主に、Z社が「Zペイ」の融資を行い、この融資を自動的に且つ確実に自動返済させる例についても説明する。
図2は、図1の「Zペイ等管理装置50」の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、Zペイ等管理装置50は、「Zペイ等管理装置側制御部51」を有し、同制御部51は、図2に示す「Zペイ管理装置側通信装置52」、「Zペイ等管理装置側ディスプレイ53」、「Zペイ等管理装置側入力装置54」及び「Zペイ等管理装置側各種情報記憶部55」等を制御する構成となっている。
図4は、図1の融資データ管理装置10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図4に示すように、融資データ管理装置10は、「融資データ管理側制御部11」を有し、同制御部11は、「融資データ管理側通信装置12」、「融資データ管理側ディスプレイ13」及び「融資データ管理側入力装置14」等を制御する。
また、同制御部11は、図4の「融資データ管理側第1の各種情報記憶部110」、「融資データ管理側第2の各種情報記憶部120」、「融資データ管理側第3の各種情報記憶部130」、「融資データ管理側第4の各種情報記憶部140」、「融資データ管理側第5の各種情報記憶部150」及び「融資データ管理側第6の各種情報記憶部160」も制御する。
(個人X1等がZペイやZポイント等を使用する工程について)
また、図11は、プリペイドカード7を所持する個人X1等がZペイやZポイント等を使用する工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図11のステップ(以下「ST」という。)1で、プリペイドカード7を所持する個人Xは、現金をZ社のZペイに換え、又はZ社からZポイントを付与され、図3の「「Zペイ等口座記憶部56」の個人X1のZペイ等口座に記憶させる。
なお、この際、A飲食店管理装置3の識別情報も送信する。
次いで、ST4で、支払いが可能と判断されると、ST5へ進む。ST5では、支払Zペイ及び/又はポイント数を、図3の個人X1のZペイ等口座から減じて、A飲食店のZペイ等口座に加える。
これにより、個人X1によるZペイ及び/又はZポイントによる支払いが完了する。
図12は、A飲食店の事業主にZ社がZペイ等を融資する工程を示す概略フローチャートである。
本工程は、主に図1の「融資データ管理装置10」が実行する。
先ず、図12のST11で、図5の「項目情報抽出部(プログラム)111」が動作し、A飲食店の事業主の名義等の通帳データ等の金融機関取引情報から入金/出金、摘要等の項目情報を、損益計算表に属する出金項目(例えば、人件費、固定費、変動費、返済等)及び入金項目(例えば、売上等)に区分して、図5の「項目情報記憶部112」に自動的に記憶する。
以上で、A飲食店の与信情報が生成されたので、以下、Zペイでの融資額の情報を生成する。
例えば、3カ月前:100万ペイ、2カ月前:60万ポイント、1カ月前:80万ペイ等である。
以上で、基本的なZペイ融資限度情報を生成するが、本実施の形態では、以下で同情報を修正する。
この業種立替期間情報では、例えば、飲食業:1カ月、一般小売業:3カ月、製造業:6カ月等と定められている。
この期間は、業種により一般的な立替期間であり、本実施の形態では、かかる業種による立替期間の相違も考慮して融資額を修正する構成となっている。
このように、本実施の形態では、A飲食店等の融資先の業種に合致した適切な額のZペイを融資することができる。
ST17では、図8の「報償Zペイ付加情報生成部(プログラム)141」が動作し、図7の「報償記憶部135」を参照する。
「報償記憶部135」には、報償ペイとして、例えば、10パーセントとの情報が記憶されている。
そして、図8の「報償Zペイ付加情報記憶部142」に記憶する。
以上で、A飲食店に融資するZペイの総額が確定する。
そして、このZペイ融資金利情報に基づき、A飲食店向けの返済金利を定め、図9の「返済金利情報記憶部151」に記憶する。
そして、同装置10が、A飲食店のA飲食店管理装置3、例えば、A飲食店のPOS端末に、Zペイ融資の案内である融資条件を表示する。
具体的には、総額70.4万Zペイ、要返済額64万Zペイ、融資利率・・%等が表示される。
以上で、Zペイの自動融資工程が終了し、融資情報は「Zペイ等口座記憶部56」に記録される。
例えば、3カ月間のZペイ及び/又はZポイント数の取得が最低限の月の値に、例えば、0.8を乗じた値をZペイ融資限度情報とする。
次いで、上述の工程で融資されたZペイの自動返済の工程を説明する。
本実施の形態では、個人X1等が、自己の「プリペイドカード」を用いて、A飲食店で支払いをした後、自動返済が実行する例で説明する。
個人X1等が、A飲食店の支払いを「Zペイ」及び/又は「Zポイント」で支払いを行ったとき、その「Zペイ」や「Zポイント」は、上述のように、「Zペイ等管理装置50」の個人X1のZペイ等口座からA飲食店のZペイ等口座へ移転され、A飲食店のZペイ等口座に蓄積される。
また、「Zペイ」や「Zポイント」は、毎月の決済日にZペイ等から現金に換算され、現金でA飲食店の図1の銀行サーバ2の銀行口座に送金される。
本工程では、例えば、毎月の決済日に融資したZペイを自動的に返済する工程となっている。
以下、詳細に説明する。
先ず、図15のST31では、「Zペイ等管理装置50」は、Zペイの融資を受けているA飲食店に対する、毎月の決算日が到来したか否かを判断する。
ST32で、到来したと判断したときは、ST33へ進む。ST33では、「Zペイ等管理装置50」は「融資データ管理装置10」に「自動Zペイ返済」用の「Zペイ額」の算出を依頼する。
すなわち、当該「基本返済Zペイ額」を、そのまま「最終返済Zペイ額」として記憶する。
ST42では、同生成部57が動作し、A飲食店のZペイ等口座の「現在のZポイント数」を参照し、「Zポイント数」を「Zペイ額」に変換し、「最終返済Zペイ額」に充当する。
また、Zペイ額が不足のときは、自動的にZポイントを返済に充当するので、返済が滞る事態の発生を未然に防ぐことができる
また、「返済額データ」に対応する「Zペイ額」を、図3のA飲食店の「Zペイ等口座」の「融資Zペイ残高」から減じると共に、返済に充てた「Zポイント数」があるときは、それを「現在のZポイント数」から減じる処理を行う。
本発明のZペイの自動返済の工程は、上述の本実施の形態の工程に限らず、以下の工程であってもよい。
本変形例の工程の多くは、上述の「自動返済の工程」と同様であるため、以下相違点を中心に説明する。
このとき、具体的には、B八百屋店管理装置4に接続されているカードデータ読み取り機がA飲食店の「プリペイドカード7」の情報を取得し、その情報を「融資データ管理装置10」に送信する。
そして、A飲食店が、B八百屋店への支払いで「Zペイ」を利用すると、そのZペイは、「Zペイ等管理装置50」の図3のZペイ等口座記憶部56のA飲食店のZペイ等口座からB八百屋店のZペイ等口座へ移される。
本発明のZペイの自動返済の工程は、上述の本実施の形態及び第1の変形例の工程に限らず、以下の工程であってもよい。
本変形例の工程の多くは、上述の「自動返済の工程」と同様であるため、以下相違点を中心に説明する。
具体的には、クレジットカードで決済した「金額」に相当する「Zペイ額」を「返済額」と相殺する。
図17は、任意返済の工程を示す概略フローチャートである。
例えば、A飲食店が「融資ペイ」の返済日等に「Zペイ」や「Zポイント」以外の他のペイやポイント、若しくは現金等で返済をすることを希望する場合は以下の工程で処理される。
次いで、ST52へ進む。ST52では、「融資データ管理装置10」は、A飲食店に、「Yポイント」や「現金」等での支払い方法を送信し、受信したA飲食店は、その支払い方法に沿って支払いを実行する。
次いで、ST55へ進む。ST55では、「Zペイ等管理装置50」は、受信した「換算Zペイ額」を図3の「Zペイ等口座記憶部56」のA飲食店の「Zペイ等口座」の「融資Zペイ残高」から減じる。
これにより、A飲食店の「与信情報」が更新される。
このように、本発明のZペイ等融資管理システム1」は、利用者にとって使い易い構成となっている。
次いで、A飲食店のZペイ等口座の凍結工程について説明する。
図18は、Zペイ等口座の凍結工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図18のST1では、「Zペイ等管理装置50」の図3の「返済滞り判断部(プログラム)58」が動作し、図3の「Zペイ等口座記憶部56」のA飲食店のZペイ等口座で、融資返済が所定回数及び/ 又は所定Zペイ額、滞っているか否かを判断する。
次いで、口座凍結を該当ポイント口座の所有者であるA飲食店管理装置3に通知する。
以上で、A飲食店のZペイ等口座の凍結工程が終了する。
また、異なる他のポイント、他のペイ又は現金等を管理可能な「融資データ管理装置10」としても構わない。
さらに、本実施の形態では、融資及び返済を「Zペイ」を主とし、「Zポイント」を従として説明したが、「Zポイント」を主、「Zペイ」を従としても構わない。
そして、融資及び返済で「Zペイ」と「Zポイント」を併せて実行するようにしても構わない。
好ましくは、前記団体発行非現金決済手段管理装置は、前記資金繰り予測情報に基づき、融資の返済に充当する既定の前記団体発行非現金決済手段の値が、妥当か否かを判断する返済妥当性判断部を有し、既定の前記団体発行非現金決済手段の値が前記返済妥当性判断部により妥当でないと判断されたとき、前記既定の団体発行非現金決済手段の値を修正する構成となっていることを特徴とする。
Claims (7)
- 特定の団体によって発行され、その使用先が限定されると共に、その利用履歴が記録される非現金決済手段である団体発行非現金決済手段を管理する団体発行非現金決済手段管理装置であって、
前記団体発行非現金決済手段を顧客が使用可能な商品及び/又は役務を提供する提供場所の事業主に対し、前記団体発行非現金決済手段を融資した融資情報を管理すると共に、前記事業主が受領する前記団体発行非現金決済手段を管理する記憶部を有し、
さらに、前記融資情報に基づく返済に際し、前記事業主が受領した前記団体発行非現金決済手段を返済処理する構成となっていることを特徴とする団体発行非現金決済手段管理装置。 - 融資に際し、前記事業主の金融機関取引情報に基づき資金繰り予測情報を生成し、
前記資金繰り予測情報に基づき前記団体発行非現金決済手段の融資限度情報を生成し、
更に、前記提供場所が属する業種情報に基づき前記融資限度情報を修正した修正融資限度情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の団体発行非現金決済手段管理装置。 - 前記資金繰り予測情報に基づき、融資の返済に充当する既定の前記団体発行非現金決済手段の値が、妥当か否かを判断する返済妥当性判断部を有し、
既定の前記団体発行非現金決済手段の値が前記返済妥当性判断部により妥当でないと判断されたとき、前記既定の団体発行非現金決済手段の値を修正する構成となっていることを特徴とする請求項2に記載の団体発行非現金決済手段管理装置。 - 前記返済妥当性判断部は、既定の団体発行非現金決済手段の値が、提供場所の事業主に資金不足を招来する可能性が高いか否かを判断する構成となっていることを特徴とする請求項3に記載の団体発行非現金決済手段管理装置。
- 前記団体発行非現金決済手段には、団体が発行する電子通貨である団体発行電子通貨と、団体が発行するポイントである団体発行ポイントが含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の団体発行非現金決済手段管理装置。
- 特定の団体によって発行され、その使用先が限定されると共に、その利用履歴が記録される非現金決済手段である団体発行非現金決済手段を管理する団体発行非現金決済手段管理装置の制御方法であって、
前記団体発行非現金決済手段管理装置は、前記団体発行非現金決済手段を顧客が使用可能な商品及び/又は役務を提供する提供場所の事業主に対し、前記団体発行非現金決済手段を融資した融資情報を管理すると共に、前記事業主が受領する前記団体発行非現金決済手段を管理し、
さらに、前記融資情報に基づく返済に際し、前記事業主が受領した前記団体発行非現金決済手段を返済処理する構成となっていることを特徴とする団体発行非現金決済手段管理装置の制御方法。 - 特定の事業体によって発行され、その使用先が限定されると共に、その利用履歴が記録される非現金決済手段である団体発行非現金決済手段を管理する団体発行非現金決済手段管理装置に、
前記団体発行非現金決済手段を顧客が使用可能な商品及び/又は役務を提供する提供場所の事業主に対し、前記団体発行非現金決済手段を融資した融資情報を管理する機能、
前記事業主が受領する前記団体発行非現金決済手段を管理する機能、
さらに、前記融資情報に基づく返済に際し、前記事業主が受領した前記団体発行非現金決済手段を返済処理する機能、を実現させるための団体発行非現金決済手段管理プログラム。
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