JP2020139812A - 内燃機関における気体の漏洩検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】気体の漏洩を早期に検出できる内燃機関における気体の漏洩検出システムを提供する。【解決手段】エンジンEにおける気体の漏洩検出システム10は、ECU11から入力されたエンジンEの回転数及びインジェクタの燃料噴射量からエンジンEの運転モードを認識するとともに、サーモグラフィ13から入力されたエンジンEの温度分布からエンジンEの温度を運転モードと対応させて取得する検出装置14とを備える。検出装置14は、第1〜第3運転モードM1〜M3それぞれについて、エンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1,Ta2〜Te2,Ta3〜Te3を設定する。検出装置14は、例えば、第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度が、第1運転モードM1の第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1よりも高い場合に、吸排気系部品から気体が漏洩していると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関における気体の漏洩検出システムに関する。
従来から、燃焼室に導入される気体又は燃焼室から排出された気体が流れる吸排気系部品と、燃焼室に燃料を噴射するインジェクタとを備える内燃機関が知られている。このような内燃機関の耐久試験では、吸排気系部品自体に生じた亀裂やシール不良によって、吸排気系部品の内部を流れる気体が吸排気系部品の外部に漏洩することがある。よって、吸排気系部品からの気体の漏洩の検出が求められている。
例えば、特許文献1には、ガスタービンにおける流体の漏洩を検出するためのシステムが開示されている。このシステムは、ガスタービンにおける吸排気系部品としての流体通路のサーモグラフィックイメージを利用して、ガスタービンにおいて流体の漏洩を発生させる流体通路の劣化を検出する。このシステムは、流体通路のサーモグラフィックイメージを取得するカメラと、カメラに接続された制御装置とを備える。カメラは、流体通路のサーモグラフィックイメージを示す信号を制御装置に出力する。制御装置は、カメラから出力された流体通路のサーモグラフィックイメージと、予め制御装置に記憶されている劣化した流体通路を示すイメージパターンとを比較する。流体通路が劣化している場合、カメラから出力された流体通路のサーモグラフィックイメージを構成する温度は、劣化した流体通路を示すイメージパターンを構成する温度以上になる。よって、流体通路の劣化を検出できる。
特開2014−146314号公報
ところで、内燃機関の耐久試験では、一般に、複数の運転モードを順に変化させることを1運転周期として、複数運転周期に亘って内燃機関を運転する。内燃機関の温度は、運転モードの変化に伴って変化する。このとき、内燃機関の吸排気系部品からの気体の漏洩を検出するためのイメージパターンとして、特許文献1のように1つのイメージパターンのみを設定する場合、イメージパターンは、複数の運転モードのうち、内燃機関の温度が最も高くなる運転モードでの内燃機関のサーモグラフィックイメージを構成する温度に基づいて設定される。このため、例えば、複数の運転モードのうち、内燃機関の温度が最も低くなる運転モードの時点で吸排気系部品から気体が漏洩し、内燃機関の温度が上昇したとしても、上昇した際のサーモグラフィックイメージを構成する温度がイメージパターンを構成する温度より低温である場合には、気体の漏洩は検出されない。つまり、内燃機関のサーモグラフィックイメージを構成する温度がイメージパターンを構成する温度に到達するまでは、吸排気系部品から気体が漏洩していても検出されず、検出の遅れが生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、気体の漏洩を早期に検出できる内燃機関における気体の漏洩検出システムを提供することにある。
上記問題点を解決するための内燃機関における気体の漏洩検出システムは、燃焼室と連通し、前記燃焼室に導入される気体又は前記燃焼室から排出された気体が流れる吸排気系部品と、前記燃焼室に燃料を噴射するインジェクタとを備えた内燃機関について、複数の運転モードを順に変化させることを1運転周期として、前記内燃機関を複数運転周期に亘って運転する前記内燃機関の耐久試験に用いられ、前記吸排気系部品からの前記気体の漏洩を検出する内燃機関における気体の漏洩検出システムであって、前記運転モードを決定する内燃機関の制御値は、少なくとも前記内燃機関の回転数及び前記インジェクタの燃料噴射量を含み、前記内燃機関の回転数情報、及び前記インジェクタの燃料噴射量情報を有するECUと、前記内燃機関が含まれる検出領域を撮影して前記内燃機関の温度分布を取得するサーモグラフィと、前記ECU及び前記サーモグラフィに接続され、前記内燃機関の制御値から前記運転モードを認識するとともに、前記サーモグラフィから入力された前記内燃機関の温度分布から前記内燃機関の温度を前記運転モードと対応させて取得する検出装置と、を備え、前記検出装置は、前記運転モード毎に前記内燃機関の漏洩検出温度を設定し、特定の運転モードにおける前記内燃機関の温度が、前記特定の運転モードと同じ運転モードの前記漏洩検出温度よりも高い場合に、前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していると判定することを要旨とする。
これによれば、検出装置が運転モード毎に漏洩検出温度を設定することにより、各運転モードについて気体の漏洩を検出可能である。よって、内燃機関における気体の漏洩を早期に検出できる。
また、上記内燃機関における気体の漏洩検出システムについて、前記検出装置は、前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していない初期の運転周期における前記内燃機関の温度分布から各運転モードの前記内燃機関の初期温度を取得し、取得した前記初期温度に基づいて前記漏洩検出温度を設定し、前記初期の運転周期よりも後の運転周期の特定の運転モードにおける前記内燃機関の温度が、前記特定の運転モードと同じ運転モードの前記漏洩検出温度よりも高い場合に、前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していると判定するのが好ましい。
これによれば、検出装置は、初期温度に基づいて漏洩検出温度を設定するため、耐久試験毎に漏洩検出温度を設定できる。
また、上記内燃機関における気体の漏洩検出システムについて、前記検出装置は、前記内燃機関の各構成部品について前記漏洩検出温度を設定し、前記内燃機関の構成部品の少なくとも1つについて、特定の運転モードにおける温度が、前記特定の運転モードと同じ運転モードの前記漏洩検出温度よりも高い場合に前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していると判定するのが好ましい。
これによれば、内燃機関の温度分布から内燃機関の各構成部品の温度を取得するため、各構成部品に対して温度検出部を設ける必要が無い。よって、内燃機関における気体の漏洩検出システムの構成を簡素化できる。また、内燃機関の各構成部品について運転モード毎の漏洩検出温度を設定することにより、気体の漏洩が検出された場合には、漏洩検出温度よりも温度が高くなった構成部品から漏洩元を推定することができる。
また、上記内燃機関における気体の漏洩検出システムについて、前記燃焼室に導入される気体としての吸気の温度を検出するとともに、検出した前記吸気の温度を前記検出装置に出力する吸気温度検出部を備え、前記内燃機関の制御値は、さらに前記吸気の温度を含むのが好ましい。
これによれば、運転モードを決定する内燃機関の制御値のパラメータが増えることにより、初期の運転周期よりも後の運転周期において特定の運転モードで内燃機関を運転する際に、初期の運転周期の特定の運転モードに対してより高い再現性で内燃機関を運転できる。このため、初期の運転周期の特定の運転モードにおける内燃機関の温度と、初期の運転周期よりも後の運転周期の同じ運転モードにおいて吸排気系部品から気体が漏洩していない場合の内燃機関の温度との差が小さくなる。よって、各運転モードについて、漏洩検出温度を初期温度に近づけた値に設定可能になる。その結果、内燃機関における気体の漏洩検出精度を向上できる。
また、上記内燃機関における気体の漏洩検出システムについて、前記燃焼室に導入される気体の量である吸気量、又は前記燃焼室に導入される気体の圧力である吸気圧を検出するとともに、検出した前記吸気量又は前記吸気圧を前記検出装置に出力する吸気検出部を備え、前記内燃機関の制御値は、さらに前記吸気量又は前記吸気圧を含むのが好ましい。
これによれば、運転モードを決定する内燃機関の制御値のパラメータが増えることにより、初期の運転周期よりも後の運転周期において特定の運転モードで内燃機関を運転する際に、初期の運転周期の特定の運転モードに対してより高い再現性で内燃機関を運転できる。このため、初期の運転周期の特定の運転モードにおける内燃機関の温度と、初期の運転周期よりも後の運転周期の同じ運転モードにおいて吸排気系部品から気体が漏洩していない場合の内燃機関の温度との差が小さくなる。よって、各運転モードについて、漏洩検出温度を初期温度に近づけた値に設定可能になる。その結果、内燃機関における気体の漏洩検出精度を向上できる。
また、上記内燃機関における気体の漏洩検出システムについて、前記耐久試験が行われる環境の温度を検出するとともに、検出した前記環境の温度を前記検出装置に出力する環境温度検出部を備え、前記内燃機関の制御値は、さらに前記環境の温度を含むのが好ましい。
これによれば、運転モードを決定する内燃機関の制御値のパラメータが増えることにより、初期の運転周期よりも後の運転周期において特定の運転モードで内燃機関を運転する際に、初期の運転周期の特定の運転モードに対してより高い再現性で内燃機関を運転できる。このため、初期の運転周期の特定の運転モードにおける内燃機関の温度と、初期の運転周期よりも後の運転周期の同じ運転モードにおいて吸排気系部品から気体が漏洩していない場合の内燃機関の温度との差が小さくなる。よって、各運転モードについて、漏洩検出温度を初期温度に近づけた値に設定可能になる。その結果、内燃機関における気体の漏洩検出精度を向上できる。
また、上記内燃機関における気体の漏洩検出システムについて、前記検出装置に接続され、前記内燃機関の運転停止を制御可能な運転停止システムを備え、前記運転停止システムは、前記検出装置が前記内燃機関における前記気体の漏洩を検出すると前記内燃機関の運転を停止させるのが好ましい。
これによれば、運転停止システムによって、内燃機関における気体の漏洩が検出された際に内燃機関の運転を停止させることができる。よって、内燃機関において気体の漏洩が生じた状態で内燃機関の運転が継続されることを回避できる。
本発明によれば、気体の漏洩を早期に検出できる。
内燃機関の漏洩検出システムの構成図。 エンジンの耐久試験における運転周期を説明するグラフ。 第1運転周期の第1運転モードにおけるエンジンの温度分布図。 第1運転周期の第2運転モードにおけるエンジンの温度分布図。 第1運転周期の第3運転モードにおけるエンジンの温度分布図。 第2運転周期の第1運転モードにおけるエンジンの温度分布図。 第7運転周期の第1運転モードにおけるエンジンの温度分布図。
以下、内燃機関における気体の漏洩検出システムを、エンジンにおける気体の漏洩検出システムに具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。エンジンにおける気体の漏洩検出システムは、エンジンの耐久試験に用いられる。
まず、内燃機関としてのエンジンEについて説明する。本実施形態のエンジンEは、ディーゼルエンジンである。
図1に示すように、エンジンEは、シリンダブロック21と、シリンダブロック21の上部に連結されたシリンダヘッド22と、シリンダヘッド22の上端に連結されたヘッドカバー23とを備える。シリンダブロック21の内部には、図示しない4つの気筒が直列配置され、各気筒内には往復動可能なピストンが配置されている。気筒の内壁面と、シリンダヘッド22の底面と、ピストンにおけるシリンダヘッド22の底面と対向する上面とによって燃焼室が形成されている。ピストンには、図示しないコンロッドを介して図示しないクランクシャフトが連結されている。
図示しないが、シリンダヘッド22の内部には、燃焼室に燃料を噴射するためのインジェクタが設けられている。また、シリンダヘッド22の内部には、燃焼室と連通し、燃焼室に気体としての吸気を導入する吸気ポートと、燃焼室と連通し、燃焼室から気体としての排気を排出する排気ポートとが形成されている。吸気ポートの燃焼室に通じる開口端には図示しない吸気バルブが設けられ、排気ポートの燃焼室に通じる開口端には図示しない排気バルブが設けられている。吸気バルブ及び排気バルブはそれぞれ、クランクシャフトの動力によって回転する図示しないカムシャフトによって開閉される。クランクシャフトの動力は、図示しないタイミングチェーンを介してカムシャフトに伝達される。吸入ポートの一端部には、図示しないインタークーラを介してインテークマニホールドが接続され、インテークマニホールドにおける吸入ポートとは反対側の他端部は、ターボチャージャ24に接続されている。排気ポートの一端部には、エキゾーストマニホールド25が接続され、エキゾーストマニホールド25における排気ポートとは反対側の他端部は、ターボチャージャ24に接続されている。なお、図1では、エキゾーストマニホールド25を「エキマニ」と表記している。
図示しないが、ターボチャージャ24は、インペラシャフトと、インペラシャフトの一端に連結されたタービンインペラと、インペラシャフトの他端に連結されたコンプレッサインペラとを有している。タービンインペラは、タービンハウジングに収容され、コンプレッサインペラは、コンプレッサハウジングに収容されている。燃焼室から排気ポート及びエキゾーストマニホールド25を介して排出された排気はタービンハウジング内に流入し、タービンハウジング内に流入した排気によってタービンインペラが回転する。コンプレッサインペラは、インペラシャフトを介してタービンインペラと一体的に回転する。コンプレッサハウジング内の気体は、コンプレッサインペラの回転により圧縮される。コンプレッサインペラの回転により圧縮された吸気は、インテークマニホールドを通過し、インタークーラによって所望の温度まで冷却された後、吸入ポートを介して燃焼室に導入される。ターボチャージャ24の排気の流れ方向の下流には、排気を浄化する触媒と、触媒の浄化効率を向上させるマニバータ26とが設けられている。
エンジンEは、シリンダブロック21の下部に形成されたオイルパン27を備える。オイルパン27には、エンジンEの各部位を潤滑するための潤滑油が貯留される。オイルパン27における潤滑油が貯留される部分の上方には、クランクシャフトが収容されている。つまり、オイルパン27は、クランクシャフトを収容するクランクケースを兼ねている。また、エンジンEは、タイミングチェーンを収容するチェーンケース28を備える。チェーンケース28は、シリンダブロック21、シリンダヘッド22、ヘッドカバー23、及びオイルパン27が並ぶ方向に延在している。
インテークマニホールド、ターボチャージャ24、エキゾーストマニホールド25、及びマニバータ26は、エンジンEにおける吸排気系部品である。インテークマニホールド及びターボチャージャ24のコンプレッサ側の部位は吸気系部品であり、ターボチャージャ24のタービン側の部位、エキゾーストマニホールド25、及びマニバータ26は排気系部品である。このような吸排気系部品では、部品自体に生じた亀裂やシール不良により、吸排気系部品の内部を流れる気体が吸排気系部品の外部に漏洩することがある。吸排気系部品から気体が漏洩すると、漏洩元の部品や漏洩元の周辺の温度は、漏洩した気体の熱により、漏洩していない場合と比較して高くなる。エンジンEにおける気体の漏洩検出システム10は、このような吸気排気系部品からの気体の漏洩を検出する。
エンジンにおける漏洩検出システム10は、エンジンEを制御するECU(Engine Control Unit)11と、燃焼室から排出された排気の温度Toutを検出する排気温度検出部12とを備える。ECU11及び排気温度検出部12はそれぞれ、エンジンEに接続されている。ECU11は、図示しない回転センサからエンジンEの回転数Neを取得する。ECU11は、取得したエンジンEの回転数Neに基づいてインジェクタが燃焼室に噴射する燃料噴射量Qを算出するとともに、算出した燃料噴射量Qでインジェクタが燃焼室に燃料を噴射するようにインジェクタを制御する。つまり、ECU11は、エンジンEの回転数Ne情報、及び燃料噴射量Q情報を有している。エンジンEの回転数Ne及びインジェクタの燃料噴射量Qはそれぞれ、エンジンEの温度に影響を及ぼし得る。
エンジンEにおける気体の漏洩検出システム10は、エンジンEの温度分布を取得するためのサーモグラフィ13を備える。サーモグラフィ13は、検出領域Aを撮影する赤外線カメラ13aと、赤外線カメラ13aに接続され、赤外線カメラ13aから出力される撮影データから、検出領域Aの温度分布を取得する取得部13bとを有する。赤外線カメラ13aは、吸排気系部品を含むエンジンEの複数の構成部品が検出領域A内に含まれるように配置されている。本実施形態では、エンジンEの構成部品としてのシリンダブロック21、シリンダヘッド22、ヘッドカバー23、ターボチャージャ24、エキゾーストマニホールド25、マニバータ26、オイルパン27、及びチェーンケース28が検出領域A内に含まれている。
エンジンの漏洩検出システム10は、エンジンEにおける気体の漏洩を検出する検出装置14を備える。ECU11、排気温度検出部12、及びサーモグラフィ13の取得部13bはそれぞれ、検出装置14に接続されている。ECU11は、エンジンEの回転数Ne、及びインジェクタの燃料噴射量Qを検出装置14に出力する。排気温度検出部12は、検出した排気の温度Toutを検出装置14に出力する。サーモグラフィ13の取得部13bは、赤外線カメラ13aから取得した検出領域Aの温度分布を検出装置14に入力する。
ここで、上述したように検出領域A内にはエンジンEの複数の構成部品が含まれていることから、検出領域Aの温度分布にはエンジンEの温度分布が含まれている。また、エンジンEの温度分布における座標はエンジンEの構成部品の位置に対応する。検出装置14は、取得部13bから入力されたエンジンEの温度分布から、エンジンEの構成部品の温度を取得する。なお、本実施形態では、シリンダヘッド22とヘッドカバー23との温度差が小さいことから、シリンダヘッド22及びヘッドカバー23をまとめてエンジンEの第1構成部品Eaとする。シリンダブロック21とオイルパン27との温度差が小さいことから、シリンダブロック21及びオイルパン27をまとめてエンジンEの第2構成部品Ebとする。エキゾーストマニホールド25をエンジンEの第3構成部品Ecとする。ターボチャージャ24とマニバータ26との温度差が小さいことから、ターボチャージャ24及びマニバータ26をまとめてエンジンEの第4構成部品Edとする。チェーンケース28をエンジンEの第5構成部品Eeとする。検出装置14は、取得した第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を用いて、エンジンEにおける気体の漏洩を検出する。
本実施形態のエンジンの漏洩検出システム10は、エンジンEに接続され、エンジンEの運転停止を制御可能な運転停止システム15を備える。運転停止システム15には検出装置14が信号接続されている。運転停止システム15は、検出装置14から信号を受信すると、エンジンEの運転を停止させる。
次に、エンジンEにおける気体の漏洩検出方法について説明する。
図2に示すように、エンジンEの耐久試験では、複数の運転モードでエンジンEを運転する。本実施形態のエンジンEの運転モード数は「3」である。エンジンEは、第1運転モードM1でt1秒間運転され、第2運転モードM2でt2秒間運転され、第3運転モードM3でt3秒間運転される。エンジンEが第1運転モードM1でt1秒間運転され、次に、第2運転モードM2でt2秒間運転され、その後、第3運転モードM3でt3秒間運転されることを1運転周期とする。エンジンEの耐久試験では、エンジンEをこの運転周期で繰り返し運転する。言い換えると、エンジンEの耐久試験では、複数運転周期に亘ってエンジンEを運転する。
本実施形態の第1〜第3運転モードM1〜M3は、エンジンの制御値によって決定される。本実施形態のエンジンの制御値は、エンジンEの回転数Ne、及びインジェクタの燃料噴射量Qである。エンジンEの回転数NeがNe1であり、インジェクタの燃料噴射量QがQ1であるときのエンジンEの運転モードを第1運転モードM1としている。エンジンEの回転数NeがNe2であり、インジェクタの燃料噴射量QがQ2であるときのエンジンEの運転モードを第2運転モードM2としている。エンジンEの回転数NeがNe3であり、インジェクタの燃料噴射量QがQ3であるときのエンジンEの運転モードを第3運転モードM3としている。なお、第1〜第3運転モードM1〜M3におけるエンジンEの回転数Neの大小関係は、Ne1<Ne2<Ne3を満たす。
エンジンEの耐久試験中、ECU11は、エンジンEの回転数Ne及びインジェクタの燃料噴射量Qを検出装置14に常時出力する。検出装置14は、ECU11から入力されたエンジンEの回転数Ne及びインジェクタの燃料噴射量QからエンジンEの運転モードを認識する。具体的には、検出装置14は、入力された回転数NeがNe1であり、かつ燃料噴射量QがQ1である場合、エンジンEの運転モードが第1運転モードM1であると認識する。検出装置14は、入力された回転数NeがNe2であり、かつ燃料噴射量QがQ2である場合、エンジンEの運転モードが第2運転モードM2であると認識する。検出装置14は、入力された回転数NeがNe3であり、かつ燃料噴射量QがQ3である場合、エンジンEの運転モードが第3運転モードM3であると認識する。
エンジンEの耐久試験中、排気温度検出部12は、検出した排気の温度Toutを検出装置14に常時出力する。また、サーモグラフィ13の赤外線カメラ13aは検出領域Aを常時撮影するとともに、取得部13bはエンジンEの温度分布を含む検出領域Aの温度分布を検出装置14に常時出力する。検出装置14は、サーモグラフィ13の取得部13bから入力されたエンジンEの温度分布からエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を運転モードと対応させて取得する。
具体的には、検出装置14は、ECU11から入力された回転数NeがNe1であり、かつ燃料噴射量QがQ1であるときにサーモグラフィ13の取得部13bから入力されたエンジンEの温度分布を第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布として認識する。検出装置14は、第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布から、第1運転モードM1におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を取得する。検出装置14は、ECU11から入力された回転数NeがNe2であり、かつ燃料噴射量QがQ2であるときにサーモグラフィ13の取得部13bから入力されたエンジンEの温度分布を第2運転モードM2におけるエンジンEの温度分布として認識する。検出装置14は、第2運転モードM2におけるエンジンEの温度分布から、第2運転モードM2におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を取得する。検出装置14は、ECU11から入力された回転数NeがNe3であり、かつ燃料噴射量QがQ3であるときにサーモグラフィ13の取得部13bから入力されたエンジンEの温度分布を第3運転モードM3におけるエンジンEの温度分布として認識する。検出装置14は、第3運転モードM3におけるエンジンEの温度分布から、第3運転モードM3におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を取得する。
検出装置14は、図3に示す、初期の運転周期としての第1運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布から、第1運転モードM1におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta11〜Te11を取得する。なお、第1運転周期の第1運転モードM1では、排気系部品からの気体の漏洩が生じていないものとする。第1運転周期の第1運転モードM1では、第1構成部品Eaの第1初期温度Ta11は100[℃]であり、第2構成部品Ebの第2初期温度Tb11は200[℃]であり、第3構成部品Ecの第3初期温度Tc11は400[℃]であり、第4構成部品Edの第4初期温度Td11は300[℃]であり、第5構成部品Eeの第5初期温度Te11は150[℃]である。検出装置14は、第1運転モードM1における第1〜第5初期温度Ta11〜Te11に基づいて、第1運転モードM1において排気系部品から気体が漏洩している場合に想定されるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を、第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1として設定する。
本実施形態では、第1運転モードM1における第1構成部品Eaの第1漏洩検出温度Ta1は、第1初期温度Ta11:100[℃]に加算温度A1:5[℃]を加算したTa11+A1:105[℃]に設定される。第1運転モードM1における第2構成部品Ebの第2漏洩検出温度Tb1は、第2初期温度Tb11:200[℃]に加算温度B1:10[℃]を加算したTb11+B1:210[℃]に設定される。第1運転モードM1における第3構成部品Ecの第3漏洩検出温度Tc1は、第3初期温度Tc11:400[℃]に加算温度C1:20[℃]を加算したTc11+C1:420[℃]に設定される。第1運転モードM1における第4構成部品Edの第4漏洩検出温度Td1は、第4初期温度Td11:300[℃]に加算温度D1:15[℃]を加算したTd11+D1:315[℃]に設定される。第1運転モードM1における第5構成部品Eeの第5漏洩検出温度Te1は、第5初期温度Te11:150[℃]に加算温度E1:10[℃]を加算したTe11+E1:160[℃]に設定される。検出装置14は、排気温度検出部12から出力される排気の温度Toutに基づいて加算温度A1〜E1を決定する。
検出装置14は、図4に示す、初期の運転周期としての第1運転周期の第2運転モードM2におけるエンジンEの温度分布から、第2運転モードM2におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta12〜Te12を取得する。本実施形態では、第2運転モードM2における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta12〜Te12はそれぞれ、第1運転モードM1における第1〜第5初期温度Ta11〜Te11よりも高い。
検出装置14は、第2運転モードM2における第1〜第5初期温度Ta12〜Te12に基づいて、排気系部品から気体が漏洩している場合に想定されるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2として設定する。本実施形態では、第2運転モードM2における第1構成部品Eaの第1漏洩検出温度Ta2は、第1初期温度Ta12に加算温度A2を加算したTa12+A2に設定される。第2運転モードM2における第2構成部品Ebの第2漏洩検出温度Tb2は、第2初期温度Tb12に加算温度B2を加算したTb12+B2に設定される。第2運転モードM2における第3構成部品Ecの第3漏洩検出温度Tc2は、第3初期温度Tc12に加算温度C2を加算したTc12+C2に設定される。第2運転モードM2における第4構成部品Edの第4漏洩検出温度Td2は、第4初期温度Td12に加算温度D2を加算したTd12+D2に設定される。第2運転モードM2における第5構成部品Eeの第5漏洩検出温度Te2は、第5初期温度Te12に加算温度E2を加算したTe12+E2に設定される。検出装置14は、排気温度検出部12から出力される排気の温度Toutに基づいて加算温度A2〜E2を決定する。本実施形態では、第2運転モードM2における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2はそれぞれ、第1運転モードM1における第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1よりも高い。
検出装置14は、図5に示す、初期の運転周期としての第1運転周期の第3運転モードM3におけるエンジンEの温度分布から、第3運転モードM3におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta13〜Te13を取得する。本実施形態では、第3運転モードM3における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta13〜Te13はそれぞれ、第2運転モードM2における第1〜第5初期温度Ta12〜Te12よりも高い。
検出装置14は、第3運転モードM3における第1〜第5初期温度Ta13〜Te13に基づいて、排気系部品から気体が漏洩している場合に想定されるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を第1〜第5漏洩検出温度Ta3〜Te3として設定する。本実施形態では、第3運転モードM3における第1構成部品Eaの第1漏洩検出温度Ta3は、第1初期温度Ta13に加算温度A3を加算したTa13+A3に設定される。第3運転モードM3における第2構成部品Ebの第2漏洩検出温度Tb3は、第2初期温度Tb13に加算温度B3を加算したTb13+B3に設定される。第3運転モードM3における第3構成部品Ecの第3漏洩検出温度Tc3は、第3初期温度Tc13に加算温度C3を加算したTc13+C3に設定される。第3運転モードM3における第4構成部品Edの第4漏洩検出温度Td3は、第4初期温度Td13に加算温度D3を加算したTd13+D3に設定される。第3運転モードM3における第5構成部品Eeの第5漏洩検出温度Te3は、第5初期温度Te13に加算温度E3を加算したTe13+E3に設定される。検出装置14は、排気温度検出部12から出力される排気の温度Toutに基づいて、加算温度A3〜E3を決定する。本実施形態では、第3運転モードM3における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta3〜Te3はそれぞれ、第2運転モードM2における第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2よりも高い。
検出装置14は、図6に示す第2運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布から、第2運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Ta21〜Te21を取得する。第2運転周期の第1運転モードM1では、第1構成部品Eaの第1温度Ta21は100[℃]であり、第2構成部品Ebの第2温度Tb21は200[℃]であり、第3構成部品Ecの第3温度Tc21は400[℃]であり、第4構成部品Edの第4温度Td21は300[℃]であり、第5構成部品Eeの第5温度Te21は150[℃]である。
検出装置14は、第2運転周期の第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Ta21〜Te21と、第1運転モードM1における第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1とを比較することによって、第2運転周期の第1運転モードM1の時点で吸排気系部品から気体が漏洩しているか否かを判定する。
具体的には、検出装置14は、第1温度Ta21が第1漏洩検出温度Ta1よりも低く、第2温度Tb21が第2漏洩検出温度Tb1よりも低く、第3温度Tc21が第3漏洩検出温度Tc1よりも低く、第4温度Td21が第4漏洩検出温度Td1よりも低く、第5温度Te21が第5漏洩検出温度Te1よりも低い場合、排気系部品から気体が漏洩していないと判定する。つまり、検出装置14は、第1〜第5温度Ta21〜Te21が第1運転モードM1における第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1よりも低い場合、排気系部品から排気が漏洩していないと判定する。一方、検出装置14は、第1温度Ta21が第1漏洩検出温度Ta1以上である場合、第2温度Tb21が第2漏洩検出温度Tb1以上である場合、第3温度Tc21が第3漏洩検出温度Tc1以上である場合、第4温度Td21が第4漏洩検出温度Td1以上である場合、第5温度Te21が第5漏洩検出温度Te1以上である場合のうち、少なくとも1つが当てはまる場合に、排気系部品から排気が漏洩していると判定する。つまり、検出装置14は、第1〜第5温度Ta21〜Te21の少なくとも1つが、第1運転モードM1における第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1以上である場合、排気系部品から排気が漏洩していると判定する。
なお、本実施形態の第2運転周期の第1運転モードM1では、第1〜第5温度Ta21〜Te21は第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1よりも低い。よって、検出装置14は、第2運転周期の第1運転モードM1において排気系部品から気体が漏洩していないと判定する。
検出装置14は、第2運転周期の第2運転モードM2におけるエンジンEの温度分布から、第2運転周期の第2運転モードM2におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Ta22〜Te22を取得する。そして、検出装置14は、第2運転周期の第2運転モードM2における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Ta22〜Te22と、第2運転モードM2における第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2とを比較することによって、第2運転周期の第2運転モードM2の時点で吸排気系部品から気体が漏洩しているか否かを判定する。
具体的には、検出装置14は、第1温度Ta22が第1漏洩検出温度Ta2よりも低く、第2温度Tb22が第2漏洩検出温度Tb2よりも低く、第3温度Tc22が第3漏洩検出温度Tc2よりも低く、第4温度Td22が第4漏洩検出温度Td2よりも低く、第5温度Te22が第5漏洩検出温度Te2よりも低い場合、排気系部品から気体が漏洩していないと判定する。つまり、検出装置14は、第1〜第5温度Ta22〜Te22が第2運転モードM2における第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2よりも低い場合、排気系部品から排気が漏洩していないと判定する。一方、検出装置14は、第1温度Ta22が第1漏洩検出温度Ta2以上である場合、第2温度Tb22が第2漏洩検出温度Tb2以上である場合、第3温度Tc22が第3漏洩検出温度Tc2以上である場合、第4温度Td22が第4漏洩検出温度Td2以上である場合、第5温度Te22が第5漏洩検出温度Te2以上である場合のうち、少なくとも1つが当てはまる場合に、排気系部品から排気が漏洩していると判定する。つまり、検出装置14は、第1〜第5温度Ta22〜Te22の少なくとも1つが、第2運転モードM2における第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2以上である場合、排気系部品から排気が漏洩していると判定する。
検出装置14は、第2運転周期の第3運転モードM3におけるエンジンEの温度分布から、第2運転周期の第3運転モードM3におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Ta23〜Te23を取得する。そして、検出装置14は、第2運転周期の第3運転モードM3における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Ta23〜Te23と、第3運転モードM3における第1〜第5漏洩検出温度Ta3〜Te3とを比較することによって、第2運転周期の第3運転モードM3の時点で吸排気系部品から気体が漏洩しているか否かを判定する。
具体的には、検出装置14は、第1温度Ta23が第1漏洩検出温度Ta3よりも低く、第2温度Tb23が第2漏洩検出温度Tb3よりも低く、第3温度Tc23が第3漏洩検出温度Tc3よりも低く、第4温度Td23が第4漏洩検出温度Td3よりも低く、第5温度Te23が第5漏洩検出温度Te3よりも低い場合、排気系部品から気体が漏洩していないと判定する。つまり、検出装置14は、第1〜第5温度Ta23〜Te23が第3運転モードM3における第1〜第5漏洩検出温度Ta3〜Te3よりも低い場合、排気系部品から排気が漏洩していないと判定する。一方、検出装置14は、第1温度Ta23が第1漏洩検出温度Ta3以上である場合、第2温度Tb23が第2漏洩検出温度Tb3以上である場合、第3温度Tc23が第3漏洩検出温度Tc3以上である場合、第4温度Td23が第4漏洩検出温度Td3以上である場合、第5温度Te23が第5漏洩検出温度Te3以上である場合のうち、少なくとも1つが当てはまる場合に、排気系部品から排気が漏洩していると判定する。つまり、検出装置14は、第1〜第5温度Ta23〜Te23の少なくとも1つが、第3運転モードM3における第1〜第5漏洩検出温度Ta3〜Te3以上である場合、排気系部品から排気が漏洩していると判定する。
このように検出装置14は、第n運転周期の第x運転モードMxにおけるエンジンEの温度分布から、第n運転周期の第x運転モードMxにおける第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Tanx〜Tenxを取得する。なお、「n」は2以上の整数である。また、「x」は運転モード数であり、本実施形態ではx=1,2,3である。そして、検出装置14は、第n運転周期の第x運転モードMxにおける第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Tanx〜Tenxと、同じ運転モードである第x運転モードMxにおける第1〜第5漏洩検出温度Tax〜Texとを比較することによって、第n運転周期の第x運転モードMxの時点で吸排気系部品から気体が漏洩しているか否かを判定する。
例えば、第7運転周期の第1運転モードM1の時点でエキゾーストマニホールド25に亀裂が生じ、気体が漏洩したとする。検出装置14は、図7に示す第7運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布から、第7運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5温度Ta71〜Te71を取得する。第7運転周期の第1運転モードM1では、第1構成部品Eaの第1温度Ta71は100[℃]であり、第2構成部品Ebの第2温度Tb71は200[℃]であり、第3構成部品Ecの第3温度Tc71は420[℃]であり、第4構成部品Edの第4温度Td71は300[℃]であり、第5構成部品Eeの第5温度Te71は150[℃]である。検出装置14は、第7運転周期の第1運転モードM1における第3温度Tc71:420[℃]が第1運転モードM1における第3漏洩検出温度Tc1:420[℃]以上であることから、エンジンEにおいて気体の漏洩が生じていると判定する。本実施形態の検出装置14は、気体の漏洩を検出すると運転停止システム15に信号を送信する。運転停止システム15は、検出装置14からの信号を受信するとエンジンEを停止させる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)検出装置14は、ECU11から入力されたエンジンEの回転数Ne及びインジェクタの燃料噴射量QからエンジンEの運転モードを認識する。検出装置14は、第1運転モードM1について、エンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1を設定する。また、検出装置14は、第2運転モードM2について、エンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2を設定する。また、検出装置14は、第3運転モードM3について、エンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta3〜Te3を設定する。このため、第1〜第3運転モードM1〜M3それぞれについて、エンジンEにおいて気体が漏洩しているか否かを判定できる。よって、エンジンEにおける気体の漏洩を早期に検出できる。
(2)検出装置14は、第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta11〜Te11に基づいて、第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1を設定する。また、検出装置14は、第2運転モードM2における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta12〜Te12に基づいて、第2運転モードM2における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2を設定し、第3運転モードM3における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta13〜Te13に基づいて、第3運転モードM3における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta3〜Te3を設定する。このため、耐久試験毎に第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1,Ta2〜Te2,Ta3〜Te3を設定できる。
(3)検出装置14は、エンジンEの温度分布からエンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeの温度を取得するため、第1〜第5構成部品Ea〜Eeのそれぞれに対して温度検出部を設ける必要が無い。よって、エンジンEにおける気体の漏洩検出システム10の構成を簡素化できる。また、検出装置14は、エンジンEの第1〜第5構成部品Ea〜Eeそれぞれについて、第n運転周期の第x運転モードMxにおける温度と、同じ運転モードである第x運転モードMxにおける第1〜第5漏洩検出温度Tax〜Texとを比較している。このため、気体の漏洩が検出された場合には、漏洩検出温度よりも温度が高くなった構成部品から漏洩元を推定することができる。
(4)エンジンの漏洩検出システム10は、検出装置14に接続され、エンジンEの運転停止を制御可能な運転停止システム15を備える。運転停止システム15は、検出装置14がエンジンEにおける気体の漏洩を検出した際に送信する信号を受信すると、エンジンEの運転を停止させる。よって、エンジンEにおける気体の漏洩が生じた状態でエンジンEの運転が継続されることを回避できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ エンジンEは、ディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジンでもよい。
○ 運転モードの数は、3に限定されず、2以上の整数であれば適宜変更してよい。
○ 第1〜第3運転モードM1〜M3の回転数Ne1〜Ne3の大小関係は、Ne1<Ne2<Ne3に限定されない。
○ 吸排気系部品は、ターボチャージャ24、インテークマニホールド、エキゾーストマニホールド25、マニバータ26に限定されない。なお、1以上の吸排気系部品が検出領域A内に含まれるのが好ましいが、エンジンEの吸排気系部品以外の構成部品の温度変化によって気体の漏洩を検出できるのであれば、吸排気系部品は検出領域A内に含まれていなくてもよい。
○ 検出領域A内に含まれるエンジンEの構成部品は、シリンダブロック21、シリンダヘッド22、ヘッドカバー23、ターボチャージャ24、エキゾーストマニホールド25、マニバータ26、オイルパン27、及びチェーンケース28に限定されない。例えば、検出領域A内には、エキゾーストマニホールド25の代わりにインテークマニホールドが含まれていてもよい。
○ エンジンの漏洩検出システム10は、吸気検出部を備えていてもよい。吸気検出部は、エンジンEに接続され、ターボチャージャ24から燃焼室に導入される吸気量X又は吸気圧Pを検出する。吸気検出部は、検出した吸気量X又は吸気圧Pを検出装置14に出力する。吸気量X又は吸気圧Pは、エンジンEの温度に影響を及ぼし得る。エンジンEの運転モードは、エンジンEの回転数Neと、インジェクタの燃料噴射量Qと、吸気量X又は吸気圧Pとから決定されてもよい。つまり、エンジンEの運転モードを決定するエンジンEの制御値は、エンジンEの回転数Ne及びインジェクタの燃料噴射量Qに加えて、吸気量X又は吸気圧Pを含んでいてもよい。
この場合、エンジンEの制御値のパラメータが「3」に増えることにより、第2運転周期以降に第1運転モードM1でエンジンEを運転する際に、第1運転周期の第1運転モードM1に対してより高い再現性でエンジンEを運転できる。このため、第1運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度と、第2運転周期以降において吸排気系部品から気体が漏洩していない場合の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度との差が小さくなる。よって、第1運転モードM1について第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1を、第1〜第5初期温度Ta11〜Te11に近付けた値に設定可能になる。また、第2運転モードM2及び第3運転モードM3についても同様に、第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2,Ta3〜Te3を、第1〜第5初期温度Ta11〜Te11,Ta13〜Te13に近付けた値に設定可能になる。その結果、エンジンEにおける気体の漏洩検出精度を向上できる。
○ エンジンの漏洩検出システム10は、吸気温度検出部を備えていてもよい。吸気温度検出部は、エンジンEに接続され、ターボチャージャ24によって圧縮された後、インタークーラによって冷却された吸気の温度Tinを検出する。吸気温度検出部は、検出した吸気の温度Tinを検出装置14に出力する。吸気の温度Tinは、エンジンEの温度に影響を及ぼし得る。エンジンEの運転モードは、エンジンEの回転数Neと、インジェクタの燃料噴射量Qと、吸気の温度Tinとから決定されてもよい。つまり、エンジンEの運転モードを決定するエンジンEの制御値は、エンジンEの回転数Ne及びインジェクタの燃料噴射量Qに加えて、吸気の温度Tinを含んでいてもよい。
この場合、エンジンEの制御値のパラメータが「3」に増えることにより、第2運転周期以降に第1運転モードM1でエンジンEを運転する際に、第1運転周期の第1運転モードM1に対してより高い再現性でエンジンEを運転できる。このため、第1運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度と、第2運転周期以降において吸排気系部品から気体が漏洩していない場合の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度との差が小さくなる。よって、第1運転モードM1について第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1を、第1〜第5初期温度Ta11〜Te11に近付けた値に設定可能になる。また、第2運転モードM2及び第3運転モードM3についても同様に、第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2,Ta3〜Te3を、第1〜第5初期温度Ta11〜Te11,Ta13〜Te13に近付けた値に設定可能になる。その結果、エンジンEにおける気体の漏洩検出精度を向上できる。
○ エンジンの漏洩検出システム10は、環境温度検出部を備えていてもよい。環境温度検出部は、エンジンEの耐久試験が行われる環境の温度Tenvを検出する。環境温度検出部は、検出した環境の温度Tenvを検出装置14に出力する。環境の温度Tenvは、エンジンEの温度に影響を及ぼし得る。エンジンEの運転モードは、エンジンEの回転数Neと、インジェクタの燃料噴射量Qと、環境の温度Tenvとから決定されてもよい。つまり、エンジンEの運転モードを決定するエンジンEの制御値は、エンジンEの回転数Ne及びインジェクタの燃料噴射量Qに加えて、環境の温度Tenvを含んでいてもよい。
この場合、エンジンEの制御値のパラメータが「3」に増えることにより、第2運転周期以降に第1運転モードM1でエンジンEを運転する際に、第1運転周期の第1運転モードM1に対してより高い再現性でエンジンEを運転できる。このため、第1運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度と、第2運転周期以降において吸排気系部品から気体が漏洩していない場合の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度との差が小さくなる。よって、第1運転モードM1について第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1を、第1〜第5初期温度Ta11〜Te11に近付けた値に設定可能になる。また、第2運転モードM2及び第3運転モードM3についても同様に、第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2,Ta3〜Te3を、第1〜第5初期温度Ta11〜Te11,Ta13〜Te13に近付けた値に設定可能になる。その結果、エンジンEにおける気体の漏洩検出精度を向上できる。
○ 検出装置14は、第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度Ta11〜Te11に基づいて、第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1を設定していたが、例えば、検出装置14に予め記憶されている計算式によって第1運転モードM1における第1〜第5漏洩検出温度Ta1〜Te1を設定してもよい。第2運転モードM2及び第3運転モードM3についても同様に、検出装置14に予め記憶されている計算式によって第2及び第3運転モードM2,M3における第1〜第5漏洩検出温度Ta2〜Te2,Ta3〜Te3を設定してもよい。
○ 検出装置14は、排気の温度Toutに基づいて加算温度A1〜E1,A2〜E2,A3〜E3を決定していたが、他の要素に基づいて加算温度A1〜E1,A2〜E2,A3〜E3を決定してもよい。
○ 第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度は、気体の漏洩が生じていない初期の運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布から取得されるのであれば、第1運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布から取得されなくてもよい。第1運転モードM1における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度は、例えば、気体の漏洩が生じていない第2運転周期の第1運転モードM1におけるエンジンEの温度分布から取得されてもよい。
同様に、第2運転モードM2における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度は、気体の漏洩が生じていない初期の運転周期の第2運転モードM2におけるエンジンEの温度分布から取得されるのであれば、第1運転周期の第2運転モードM2におけるエンジンEの温度分布から取得されなくてもよい。第2運転モードM2における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度は、例えば、気体の漏洩が生じていない第2運転周期の第2運転モードM2におけるエンジンEの温度分布から取得されてもよい。
同様に、第3運転モードM3における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度は、気体の漏洩が生じていない初期の運転周期の第3運転モードM3におけるエンジンEの温度分布から取得されるのであれば、第1運転周期の第3運転モードM3におけるエンジンEの温度分布から取得されなくてもよい。第3運転モードM3における第1〜第5構成部品Ea〜Eeの第1〜第5初期温度は、例えば、気体の漏洩が生じていない第2運転周期の第3運転モードM3におけるエンジンEの温度分布から取得されてもよい。
○ シリンダヘッド22及びヘッドカバー23をまとめてエンジンEの第1構成部品Eaとしていたが、シリンダヘッド22及びヘッドカバー23それぞれを1つの構成部品としてもよい。シリンダブロック21及びオイルパン27をまとめてエンジンEの第2構成部品Ebとしていたが、シリンダブロック21及びオイルパン27それぞれを1つの構成部品としてもよい。ターボチャージャ24及びマニバータ26をまとめてエンジンEの第4構成部品Edとしていたが、ターボチャージャ24及びマニバータ26それぞれを1つの構成部品としてもよい。また、エキゾーストマニホールド25単体でエンジンEの第3構成部品Ecとしていたが、温度の近い他の部材とまとめて第3構成部品Ecとしてもよい。チェーンケース28単体でエンジンEの第5構成部品Eeとしていたが、温度の近い他の部材とまとめて第5構成部品Eeとしてもよい。また、エンジンEを構成する構成部品のうち、検出領域Aに含まれる構成部品の数は、「5」に限定されず適宜変更してよい。さらに、エンジンEの構成部品を構成する部材の数は、「1」又は「2」に限定されず、「3以上」でもよい。
10…内燃機関における気体の漏洩検出システムとしてのエンジンにおける気体の漏洩検出システム、11…ECU、13…サーモグラフィ、14…検出装置、15…運転停止システム、A…検出領域、E…内燃機関としてのエンジン、Ea…構成部品としての第1構成部品、Eb…構成部品としての第2構成部品、Ec…構成部品としての第3構成部品、Ed…構成部品としての第4構成部品、Ee…構成部品としての第5構成部品。

Claims (7)

  1. 燃焼室と連通し、前記燃焼室に導入される気体又は前記燃焼室から排出された気体が流れる吸排気系部品と、前記燃焼室に燃料を噴射するインジェクタとを備えた内燃機関について、複数の運転モードを順に変化させることを1運転周期として、前記内燃機関を複数運転周期に亘って運転する前記内燃機関の耐久試験に用いられ、前記吸排気系部品からの前記気体の漏洩を検出する内燃機関における気体の漏洩検出システムであって、
    前記運転モードを決定する内燃機関の制御値は、少なくとも前記内燃機関の回転数及び前記インジェクタの燃料噴射量を含み、
    前記内燃機関の回転数情報、及び前記インジェクタの燃料噴射量情報を有するECUと、
    前記内燃機関が含まれる検出領域を撮影して前記内燃機関の温度分布を取得するサーモグラフィと、
    前記ECU及び前記サーモグラフィに接続され、前記内燃機関の制御値から前記運転モードを認識するとともに、前記サーモグラフィから入力された前記内燃機関の温度分布から前記内燃機関の温度を前記運転モードと対応させて取得する検出装置と、
    を備え、
    前記検出装置は、
    前記運転モード毎に前記内燃機関の漏洩検出温度を設定し、
    特定の運転モードにおける前記内燃機関の温度が、前記特定の運転モードと同じ運転モードの前記漏洩検出温度よりも高い場合に、前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していると判定することを特徴とする内燃機関における気体の漏洩検出システム。
  2. 前記検出装置は、
    前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していない初期の運転周期における前記内燃機関の温度分布から各運転モードの前記内燃機関の初期温度を取得し、取得した前記初期温度に基づいて前記漏洩検出温度を設定し、
    前記初期の運転周期よりも後の運転周期の特定の運転モードにおける前記内燃機関の温度が、前記特定の運転モードと同じ運転モードの前記漏洩検出温度よりも高い場合に、前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していると判定する請求項1に記載の内燃機関における気体の漏洩検出システム。
  3. 前記検出装置は、
    前記内燃機関の各構成部品について前記漏洩検出温度を設定し、
    前記内燃機関の構成部品の少なくとも1つについて、特定の運転モードにおける温度が、前記特定の運転モードと同じ運転モードの前記漏洩検出温度よりも高い場合に前記吸排気系部品から前記気体が漏洩していると判定する請求項1又は請求項2に記載の内燃機関における気体の漏洩検出システム。
  4. 前記燃焼室に導入される気体としての吸気の温度を検出するとともに、検出した前記吸気の温度を前記検出装置に出力する吸気温度検出部を備え、
    前記内燃機関の制御値は、さらに前記吸気の温度を含む請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の内燃機関における気体の漏洩検出システム。
  5. 前記燃焼室に導入される気体の量である吸気量、又は前記燃焼室に導入される気体の圧力である吸気圧を検出するとともに、検出した前記吸気量又は前記吸気圧を前記検出装置に出力する吸気検出部を備え、
    前記内燃機関の制御値は、さらに前記吸気量又は前記吸気圧を含む請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の内燃機関における気体の漏洩検出システム。
  6. 前記耐久試験が行われる環境の温度を検出するとともに、検出した前記環境の温度を前記検出装置に出力する環境温度検出部を備え、
    前記内燃機関の制御値は、さらに前記環境の温度を含む請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の内燃機関における気体の漏洩検出システム。
  7. 前記検出装置に接続され、前記内燃機関の運転停止を制御可能な運転停止システムを備え、
    前記運転停止システムは、前記検出装置が前記内燃機関における前記気体の漏洩を検出すると前記内燃機関の運転を停止させる請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の内燃機関における気体の漏洩検出システム。
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