JP2020139736A - 校正機能付pH検出器、pH測定装置及びpH測定装置の校正方法 - Google Patents
校正機能付pH検出器、pH測定装置及びpH測定装置の校正方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020139736A JP2020139736A JP2019032938A JP2019032938A JP2020139736A JP 2020139736 A JP2020139736 A JP 2020139736A JP 2019032938 A JP2019032938 A JP 2019032938A JP 2019032938 A JP2019032938 A JP 2019032938A JP 2020139736 A JP2020139736 A JP 2020139736A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode body
- end surface
- glass
- comparison
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
例えば、特許文献1では、試料液から引き上げて空気中に保持した電極に向けて標準液を噴射して、電極を校正する方法が提案されている。
特許文献1の方法は、電極を試料液から引き上げるだけで標準液校正が可能であり、装置構造やシーケンス動作を非常に簡易なものとすることができる。
一方、消耗品であるガラス電極と比較電極とをチップ化して交換可能としたpH複合電極も知られている(特許文献2)。
しかし、特許文献2のようなチップ化したpH複合電極の場合、電極本体の直径が25〜35mm程度と大きくならざるを得ない。そのため、特許文献1のように電極本体の側面に向けて標準液を噴射しても、ガラス膜と液絡部の間の電気的導通を確保できるように標準液を流下させることはできず、校正を行うことができなかった。
[1]pH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で空気中に保持された前記pH複合電極に向けて標準液を噴射する噴射装置とを備える校正機能付pH検出器であって、
前記pH複合電極は、電極本体と、前記電極本体の下端面から少なくとも一部が突出するように設けられたガラス電極ボディと比較電極ボディと、前記ガラス電極ボディの下端面から突出して設けられたガラス膜と、前記比較電極ボディの下端面から露出するように設けられた液絡部を有し、
前記ガラス電極ボディと前記比較電極ボディとは、これらの下端面の間隙に標準液の液滴を保持可能な程度に近接して配置されており、かつ、前記比較電極ボディの下端面が、前記ガラス電極ボディの下端面と同じ高さか、同じ高さよりやや上となるように配置されており、
前記噴射装置は、前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面の双方と交差する鉛直面に沿って、前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて前記ガラス電極ボディと反対側の斜め下方から標準液を噴射することを特徴とする校正機能付pH検出器。
[2]前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面との最も近接した部分の間隙が3mm以下である、[1]に記載の校正機能付pH検出器。
[3]前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面との高低差が8mm以下である、[1]又は[2]に記載の校正機能付pH検出器。
[4]前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて標準液を噴射する角度が水平面に対して60°以下である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器。
[5]前記pH複合電極は、前記ガラス電極ボディと前記比較電極ボディの双方の中心軸を鉛直方向として使用されるものであり、
前記噴射装置は、前記ガラス電極ボディの前記電極本体の下端面から突出する部分における中心軸と、前記比較電極ボディの前記電極本体の下端面から突出する部分における中心軸の双方を含む面に沿って、前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて前記ガラス電極ボディと反対側の斜め下方から標準液を噴射する、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器。
[6]前記ガラス電極ボディは前記ガラス膜と共に前記電極本体に着脱自在とされており、前記比較電極ボディは前記液絡部と共に前記電極本体に着脱自在とされている、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器。
[7][1]〜[6]のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器と、前記校正機能付pH検出器における前記pH複合電極で得られる電位差が入力される指示変換装置とを備えることを特徴とするpH測定装置。
[8]pH複合電極と、前記pH複合電極で得られる電位差が入力される指示変換装置を備えるpH測定装置の校正方法であって、
前記pH複合電極は、電極本体と、前記電極本体の下端面から少なくとも一部が突出するように設けられたガラス電極ボディと比較電極ボディと、前記ガラス電極ボディの下端面から突出して設けられたガラス膜と、前記比較電極ボディの下端面から露出するように設けられた液絡部を有し、
前記ガラス電極ボディと前記比較電極ボディとは、これらの下端面の間隙に標準液の液滴を保持可能な程度に近接して配置されており、かつ、前記比較電極ボディの下端面が、前記ガラス電極ボディの下端面と同じ高さか、同じ高さよりやや上となるように配置されており、
前記pH複合電極を空気中に保持した状態で、前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面の双方と交差する鉛直面に沿って、前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて斜め下方から標準液を噴射しているときに、前記pH複合電極で得られる電位差を前記指示変換装置が検量線情報として取得することを特徴とするpH測定装置の校正方法。
図1に示すように、本実施形態の校正機能付pH検出器1は、pH複合電極30とpH複合電極30を昇降させる昇降装置45(要部のみ図示)と噴射装置70とで概略構成されている。校正機能付pH検出器1は、試料液Wの中に、そのまま浸漬させて使用されるものである。
なお、本明細書において、下端面とは、使用時において、周面の最も低い部分で囲まれた面を意味する。
また、電極ホルダ41の下端側には、pH複合電極30を保護する保護板42が固定されている。また、昇降装置45による上昇時のpH複合電極30を包囲する位置に、円筒状の洗浄校正槽50が配置されている。噴射装置70は洗浄校正槽50に取り付けられている。
昇降装置45としては、例えば、エアシリンダーを用いることができる。図1では、昇降装置45による下降時の状態を実線で、昇降装置45による上昇時の状態を破線で、各々示している。
図1に実線で示すように、下降時には、pH複合電極30が試料液Wの中に浸漬され、試料液WのpHに応じた電位差を発生するようになっている。
一方、上昇時には、pH複合電極30が洗浄校正槽50で囲まれた空気中に保持された状態となり、校正又は洗浄を行えるようになっている。
保護板42には、試料液の流通を妨げないよう、流通穴42aが形成されている。
電極本体31の直径は20〜40mmであることが好ましく、25〜35mmであることがより好ましい。電極本体31の直径が好ましい範囲の下限値以上であることにより、ガラス電極チップ10、比較電極チップ20、温度センサ38を電極本体31の下端面31aに無理なく配置できる。また、電極本体31の直径が好ましい範囲の上限値以下であることにより、校正機能付pH検出器1全体が過大とならない。
また、電極本体31の下端側から突出する比較電極ボディ取付部33が設けられている。比較電極ボディ取付部33は、外側に雄ねじ35が設けられた筒状体である。また、電極本体31には、比較電極ボディ取付部33の内部と連通する内部液収容部34が設けられている。
なお、ガラス膜18はガラス管19の下端に設けられている。ガラス管19は、ガラス電極ボディ11にほぼ全体が収納され、下端付近のわずかな部分のみが、ガラス電極ボディ11の下端面11aから突出している。
つまみ部12の底部には、開口部12aが形成されており、下端にガラス膜18が設けられたガラス管19が、この開口部12aを液密に貫通している。
すなわち、本実施形態では、ガラス電極チップ10の一部であるガラス電極ボディ11の内、つまみ部12の部分が電極本体31の下端面31aから突出しており、つまみ部12の下端面がガラス電極ボディ11の下端面11aとなっている。
つまみ部12の直径が好ましい範囲の下限値以上であることにより、ガラス膜18を有するガラス電極チップ10を無理なく製造できる。また、電極本体31に対して着脱する際の取り扱いが容易である。
また、つまみ部12の直径が好ましい範囲の上限値以下であることにより、pH複合電極30全体が過大とならない。また、電極本体31に対して着脱する際の取り扱いが容易である。
液絡部28の下端は、下端面21aと同一平面上にあっても、下端面21aの下方に多少突出していてもよい。
すなわち、本実施形態では、比較電極チップ20の一部である比較電極ボディ21の全体が電極本体31の下端面31aから突出している。
比較電極ボディ21の直径が好ましい範囲の下限値以上であることにより、比較電極ボディ21を有する比較電極チップ20を無理なく製造できる。また、電極本体31に対して着脱する際の取り扱いが容易である。
また、比較電極ボディ21の直径が好ましい範囲の上限値以下であることにより、pH複合電極30全体が過大とならない。また、電極本体31に対して着脱する際の取り扱いが容易である。
図4に示すように、噴射装置70は、一体に形成された噴出部73及び取付部74と、取付部74に接続された第1標準液入口管71a、第2標準液入口管71b、洗浄水入口管72a及び洗浄薬液入口管72bとで概略構成されている。
噴出部73及び取付部74は、噴出部73が洗浄校正槽50に形成された開口50aに噴出部73の図示手前側の表面(以下「内側表面」という場合がある。)が洗浄校正槽50の内面とほぼ連続する曲面となるようにはめ込まれ、取付部74が洗浄校正槽50の外周側に配置されるようにして洗浄校正槽50に取り付けられている。
洗浄水入口管72aは、取付部74の、図4において右側背面となる位置に接続されている。洗浄水入口管72aには、洗浄水の送液管が接続されるようになっている。
洗浄薬液入口管72bは、取付部74の、図4において左側背面となる位置に接続されている。洗浄薬液入口管72bには、洗浄薬液の送液管が接続されるようになっている。
取付部74の内部には、図5、図6に示すように、標準液流路74aと洗浄水流路74bと図示を省略する洗浄薬液流路が形成されている。
図6は、校正時(上昇時)における標準液噴出孔73aとpH複合電極30の水平方向の位置関係を説明する図であり、標準液流路74aを通る水平断面から上方を見た図として示している。
標準液噴出孔73aは、始端が標準液流路74aの途中に接続され、終端が噴出部73の内側表面に開口するように、取付部74の内部から噴出部73の内側表面にかけて形成されている。
すなわち、標準液は、第1標準液入口管71a又は第2標準液入口管71bから導入され、標準液流路74aを経由して、標準液噴出孔73aから噴出し、比較電極ボディ21の下端面21aに至るようになっている。
洗浄水噴出孔73bは、始端が洗浄水流路74bの終端に接続され、終端が噴出部73の内側表面に開口するように、取付部74の内部から噴出部73の内側表面にかけて形成されている。
すなわち、洗浄水は、洗浄水入口管72aから導入され、洗浄水流路74bを経由して、洗浄水噴出孔73bから噴出し、pH複合電極30の下端のほぼ中央に至るようになっている。
洗浄薬液噴出孔73dは、始端が洗浄薬液流路の終端に接続され、終端が噴出部73の内側表面に開口するように、取付部74の内部から噴出部73の内側表面にかけて形成されている。
すなわち、洗浄薬液は、洗浄薬液入口管72bから導入され、図示を省略した洗浄薬液流路を経由して、洗浄薬液噴出孔73dから噴出し、pH複合電極30の下端のほぼ中央に至るようになっている。
また、斜め上方からではなく、比較電極ボディ21のガラス電極ボディ11と反対側に向けて斜め下方から標準液を噴射することにより、比較電極ボディ21に達した標準液が、そのまま比較電極ボディ21から落下してしまうことなく、ガラス電極ボディ11側に移れるようになっている。
標準液噴出孔73aから、比較電極ボディ21の下端面21aの周縁近傍に向けて噴射する角度θは、水平面に対して60°以下が好ましく、15〜45°がより好ましい。例えば30°とすることができる。
比較電極ボディ21の下端面21aが、ガラス電極ボディ11の下端面11aと同じ高さか、同じ高さよりやや上となることにより、比較電極ボディ21に達した標準液が、ガラス電極ボディ11側に移り、その後ガラス膜18に達することが可能となっている。
比較電極ボディ21に斜め下方向から達した標準液は、落下する際にも真下ではなく斜め下方向に落下するため、比較電極ボディ21からガラス電極ボディ11側に移れるようになっている。
これにより、標準液が液絡部28とガラス膜18の双方を濡らしながら通過しやすくなる。
なお、この場合、ガラス電極ボディ11と比較電極ボディ21の双方の中心軸を含む面は鉛直面である。
具体的にどの程度近ければ液滴を保持できるか否かは、ガラス電極ボディ11と比較電極ボディ21の各々の直径、側面の凹凸形状、側面の疎水性、親水性の程度にもよるが、下端面11aと下端面21aとが最も近接した部分の間隙dは3mm以下であることが好ましく、1〜2mmであることがより好ましい。
校正機能付pH検出器2の洗浄校正槽50は、円筒状の槽本体51と槽本体51の下端側に取り付けられた槽側フランジ52とで構成されている。
流通セル60は流入口61aと流出口61bとを有するセル本体61と、セル本体61上端側に設けられたセル側フランジ62とで構成されている。
洗浄校正槽50は槽側フランジ52をセル側フランジ62に固定することにより、流通セル60と液密に接合されている。
一方、校正時(上昇時)には、pH複合電極30が洗浄校正槽50で囲まれた空気中に保持された状態となり、校正又は洗浄を行えるようになっている。
このような問題に対処する方法としては、セル本体61内への試料液の流入流出を止める方法、洗浄校正槽50と流通セル60内とを遮断する遮蔽物を用いる方法、これらの方法の併用が挙げられる。
遮蔽物を用いる方法としては、例えば、特開平9−21777号に記載の方法、特開2007−101419号に記載の方法が挙げられる。
その他は、pH複合電極30の構成、校正時(上昇時)における標準液噴出孔73aとpH複合電極30との位置関係を含めて、校正機能付pH検出器1と同様である。
また、各実施形態では、標準液を噴射するために、噴出部73において開口する標準液噴出孔73aを用いたが、噴出孔ではなく、噴出ノズルを使用してもよい。
なお、薬液を噴出するための洗浄薬液噴出孔73d、洗浄薬液入口管72b、及び洗浄薬液流路は省略してもよい。
本実施形態のpH測定装置は、本発明の校正機能付pH検出器と図示を省略する指示変換装置を備えている。校正機能付pH検出器としては、例えば、上記校正機能付pH検出器1又は校正機能付pH検出器2を使用できる。
指示変換装置は、pH複合電極30から入力される電位差をpHに変換するようになっている。また、校正時に、pH複合電極30から入力される電位差を取得して、電位差をpHに変換するために必要な検量線情報を得るようになっている。
指示変換装置は、本発明の校正機能付pH検出器における昇降装置45や噴射装置70等を制御する制御部を備えていることが好ましい。
なお、電位差をpHに変換するにあたっては、通常温度センサ38で取得した温度情報に基づく温度補償が行われる。
なお、洗浄モードではpH複合電極30の洗浄を行うが、標準液校正は行わない。
洗浄は、まず、洗浄水噴出孔73bから洗浄水を噴出させて洗浄水による洗浄を行う。その後、洗浄薬液噴出孔73dから薬液を噴出させて薬液による洗浄を行い、次いで洗浄水噴出孔73bから洗浄水を噴出させて洗浄水による洗浄を行う。なお、薬液による洗浄は省略して、洗浄水のみで洗浄してもよい。
また、校正モードでは、必要に応じて、標準液校正を行った後に、pH複合電極30を空気中に保持したまま、再度pH複合電極30の洗浄を行ってもよい。なお、標準液校正を行った後の洗浄においては、薬液による洗浄は行わず、洗浄水のみによる洗浄を行うことが好ましい。
通常、第1標準液入口管71aから導入される第1標準液(例えばpH7標準液)をpH複合電極30に噴射して検量線情報を取得した後、第2標準液入口管71bから導入される第2標準液(例えばpH4標準液)をpH複合電極30に噴射して検量線情報を取得する2点校正が行われる。しかし、本発明の校正方法は2点校正に限定されず、1種類の標準液のみを用いた1点校正であってもよい。
そのため、ガラス膜18と液絡部28とが、標準液を介して電気的な導通状態となるため、標準液によってpH複合電極30から得られる電位差を検量線情報として指示変換装置が取得することにより、標準液校正を行うことができる。
噴射流S1の線速度が好ましい上限値以下であれば、標準液の使用量を抑制することができる。
噴射流S1の流量が好ましい上限値以下であれば、標準液の使用量を抑制することができる。
10…ガラス電極チップ、11…ガラス電極ボディ、11a…下端面、12…つまみ部、13…内挿部、14…電極端子、18…ガラス膜、
20…比較電極チップ、21…比較電極ボディ、21a…下端面、28…液絡部、
30…pH複合電極、31…電極本体、38…温度センサ、45…昇降装置、
50…洗浄校正槽、60…流通セル、70…噴射装置、73…噴出部、
73a…標準液噴出孔、73b…洗浄水噴出孔、73d…洗浄薬液噴出孔
Claims (8)
- pH複合電極と、前記pH複合電極を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置で空気中に保持された前記pH複合電極に向けて標準液を噴射する噴射装置とを備える校正機能付pH検出器であって、
前記pH複合電極は、電極本体と、前記電極本体の下端面から少なくとも一部が突出するように設けられたガラス電極ボディと比較電極ボディと、前記ガラス電極ボディの下端面から突出して設けられたガラス膜と、前記比較電極ボディの下端面から露出するように設けられた液絡部を有し、
前記ガラス電極ボディと前記比較電極ボディとは、これらの下端面の間隙に標準液の液滴を保持可能な程度に近接して配置されており、かつ、前記比較電極ボディの下端面が、前記ガラス電極ボディの下端面と同じ高さか、同じ高さよりやや上となるように配置されており、
前記噴射装置は、前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面の双方と交差する鉛直面に沿って、前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて前記ガラス電極ボディと反対側の斜め下方から標準液を噴射することを特徴とする校正機能付pH検出器。 - 前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面との最も近接した部分の間隙が3mm以下である、請求項1に記載の校正機能付pH検出器。
- 前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面との高低差が8mm以下である、請求項1又は2に記載の校正機能付pH検出器。
- 前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて標準液を噴射する角度が水平面に対して60°以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器。
- 前記pH複合電極は、前記ガラス電極ボディと前記比較電極ボディの双方の中心軸を鉛直方向として使用されるものであり、
前記噴射装置は、前記ガラス電極ボディの前記電極本体の下端面から突出する部分における中心軸と、前記比較電極ボディの前記電極本体の下端面から突出する部分における中心軸の双方を含む面に沿って、前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて前記ガラス電極ボディと反対側の斜め下方から標準液を噴射する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器。 - 前記ガラス電極ボディは前記ガラス膜と共に前記電極本体に着脱自在とされており、前記比較電極ボディは前記液絡部と共に前記電極本体に着脱自在とされている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の校正機能付pH検出器と、前記校正機能付pH検出器における前記pH複合電極で得られる電位差が入力される指示変換装置とを備えることを特徴とするpH測定装置。
- pH複合電極と、前記pH複合電極で得られる電位差が入力される指示変換装置を備えるpH測定装置の校正方法であって、
前記pH複合電極は、電極本体と、前記電極本体の下端面から少なくとも一部が突出するように設けられたガラス電極ボディと比較電極ボディと、前記ガラス電極ボディの下端面から突出して設けられたガラス膜と、前記比較電極ボディの下端面から露出するように設けられた液絡部を有し、
前記ガラス電極ボディと前記比較電極ボディとは、これらの下端面の間隙に標準液の液滴を保持可能な程度に近接して配置されており、かつ、前記比較電極ボディの下端面が、前記ガラス電極ボディの下端面と同じ高さか、同じ高さよりやや上となるように配置されており、
前記pH複合電極を空気中に保持した状態で、前記ガラス電極ボディの下端面と前記比較電極ボディの下端面の双方と交差する鉛直面に沿って、前記比較電極ボディの下端面の周縁近傍に向けて斜め下方から標準液を噴射しているときに、前記pH複合電極で得られる電位差を前記指示変換装置が検量線情報として取得することを特徴とするpH測定装置の校正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019032938A JP7197787B2 (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | 校正機能付pH検出器、pH測定装置及びpH測定装置の校正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019032938A JP7197787B2 (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | 校正機能付pH検出器、pH測定装置及びpH測定装置の校正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020139736A true JP2020139736A (ja) | 2020-09-03 |
JP7197787B2 JP7197787B2 (ja) | 2022-12-28 |
Family
ID=72280206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019032938A Active JP7197787B2 (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | 校正機能付pH検出器、pH測定装置及びpH測定装置の校正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7197787B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH034155A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-10 | Horiba Ltd | イオン濃度計の校正用標準液 |
JPH03180752A (ja) * | 1989-12-09 | 1991-08-06 | Horiba Ltd | イオン濃度測定センサ |
JPH0682562U (ja) * | 1993-05-06 | 1994-11-25 | 横河電機株式会社 | チップ交換形複合電極 |
JPH07260736A (ja) * | 1994-03-25 | 1995-10-13 | Dkk Corp | チップ交換式電極体、電極ボディ及び交換チップ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3180752B2 (ja) | 1998-02-02 | 2001-06-25 | 日本電気株式会社 | 磁気ヘッド装置のヘッド位置決め機構およびヘッド位置決め方法 |
-
2019
- 2019-02-26 JP JP2019032938A patent/JP7197787B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH034155A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-10 | Horiba Ltd | イオン濃度計の校正用標準液 |
JPH03180752A (ja) * | 1989-12-09 | 1991-08-06 | Horiba Ltd | イオン濃度測定センサ |
JPH0682562U (ja) * | 1993-05-06 | 1994-11-25 | 横河電機株式会社 | チップ交換形複合電極 |
JPH07260736A (ja) * | 1994-03-25 | 1995-10-13 | Dkk Corp | チップ交換式電極体、電極ボディ及び交換チップ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7197787B2 (ja) | 2022-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN201120772Y (zh) | 吸墨管、含有该吸墨管的墨水瓶及集中供墨装置 | |
JP7407993B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
CN107824564B (zh) | 一种洗针池 | |
CN211576967U (zh) | 一种清洗效果好的清洗针吸液针结构 | |
CN209832977U (zh) | 储集器,喷墨打印机的供给回路以及喷墨打印机 | |
US11819890B2 (en) | Nozzle cleaner and automatic analyzer using the same | |
JP2020139736A (ja) | 校正機能付pH検出器、pH測定装置及びpH測定装置の校正方法 | |
JP2020139737A (ja) | 校正機能付pH検出器、pH測定装置及びpH測定装置の校正方法 | |
CN109070148B (zh) | 用于分析仪器的探针清洗站 | |
CN217112402U (zh) | 凝血分析仪 | |
EP3936044A1 (en) | Sample collector for receiving a breath gas sample and gas sample testing device | |
CN216654617U (zh) | 一种液体滴样器 | |
KR20100009706A (ko) | 청소기의 노즐 | |
CN107102130A (zh) | 清洗槽机构和全自动免疫分析系统 | |
CN113156052A (zh) | 一种提高化学分析滴定精度的装置 | |
CN209832976U (zh) | 储集器盖、储集器和喷墨打印机 | |
CN218142442U (zh) | 防溅液灌装头 | |
CN115356422B (zh) | 一种用于转移绝缘油色谱试验样气的双头针及方法 | |
CN211528267U (zh) | 水质检测探头及温度检测装置 | |
CN220479597U (zh) | 注液嘴超声波清洗装置 | |
CN109720099B (zh) | 墨袋 | |
CN212644841U (zh) | 一种空气加湿装置 | |
CN213255174U (zh) | 全氟耐腐蚀喷枪 | |
TWI700253B (zh) | 減少及控制去離子水的電阻率之裝置及方法 | |
CN211086005U (zh) | 一种用于液体密度测量的辅助仪器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7197787 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |