JP2020138848A - シート給送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサが検知できないようなサイズのシートの給送完了を検知する。【解決手段】シートが載置される載置部(4)と、載置部に載置されているシートを給送する給送手段(5,6,8,47)と、給送手段によるシートの給送方向に直交する幅方向において、給送手段から間隔をあけて設けられた検知位置においてシートを検知した場合に、第1検知結果を出力し、検知位置においてシートを検知しなかった場合に、第2検知結果を出力する検知手段(40)と、検知位置で検知されない形状のシートを給送手段によって給送するモード中に検知位置で検知されない形状のシートおよび検知位置で検知される形状のシートが重ねられて載置部に載置されているとき、検知手段が出力する検知結果が第1検知結果から第2検知結果に切り替わった場合には、検知位置で検知される形状のシートが給送手段によって給送されたと判定する制御手段(90)と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、シートを給送するシート給送装置、シートの画像情報を読み取る画像読取装置およびシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置として、シートトレイに載置されたシートを1枚ずつ分離してスキャナなどの画像読取部に向かって給送する自動原稿給送装置(以下、ADF:Auto Document Feederという)を含むものが用いられている。
このようなADFにおいては、センサによって、シートトレイにシートが載置されたことを検知して、シートの分離給送が開始される。しかしながら、シートの大きさは、必ずしもセンサが検知可能なサイズであるとは限らない。
これに対して、特許文献1には、シートが検知されていない場合であっても、シートトレイに載置されたシートを給送する動作モード(手差しモード)が実装された画像形成装置が開示されている。特許文献1に開示された手差しモードでは、シートトレイ上に載置されたシートがあるか否かを検知することなくローラの回転が開始されるため、センサが検知できないようなサイズのシートであっても給送することができる。
特許文献1では、手差しモードのときに一度ローラが回転し始めると、搬送経路に配置されているセンサが無効化される。したがって、センサの無効化が解除されない限りは、給送対象のシートが全て給送されたか否かを装置が検知することができなかった。そのため、例えば、給送対象のシートが全て給送された後のように、シートトレイにシートが載置されていない場合にもローラが回転し続けることとなり、ローラの寿命に影響を及ぼすという不都合が生じ得る。
本発明は、上記課題を解決するために、センサが検知できないようなサイズのシートの給送完了を検知することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シートが載置される載置部と、前記載置部に載置されているシートを給送する給送手段と、前記給送手段によるシートの給送方向に直交する幅方向において、前記給送手段から間隔をあけて設けられた検知位置においてシートを検知した場合に、第1検知結果を出力し、前記検知位置においてシートを検知しなかった場合に、第2検知結果を出力する検知手段と、前記検知位置で検知されない形状のシートを前記給送手段によって給送する第1モードを実行可能な制御手段であって、前記第1モードが設定され、前記検知位置で検知されない形状のシートおよび前記検知位置で検知される形状のシートが重ねられた状態で前記載置部に載置されているとき、前記検知手段が前記第1検知結果を出力した場合には、前記給送手段によるシートの給送動作を実行させ、前記検知手段が出力する検知結果が前記第1検知結果から前記第2検知結果に切り替わった場合には、前記検知位置で検知される形状のシートが前記給送手段によって給送されたと判定する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、シートの画像情報を読み取る画像読取手段と、シートが載置される載置部と、前記載置部に載置されているシートを給送する給送手段と、前記給送手段によるシートの給送方向に直交する幅方向において、前記給送手段から間隔をあけて設けられた検知位置においてシートを検知した場合に第1検知結果を出力し、前記検知位置において前記シートを検知しなかった場合に第2検知結果を出力する検知手段と、を備え、前記検知位置で検知されない形状のシートおよび前記検知位置で検知される形状のシートが重ねられた状態で前記載置部にシートが載置されている状態で、前記検知手段が前記第1検知結果を出力した場合には、前記給送手段にシートを1枚ずつ繰り返し給送させて前記画像読取手段による当該シートへの画像読取処理を実行させ、前記給送手段によるシートの給送中に、前記検知結果が出力する検知結果が前記第1検知結果から前記第2検知結果に切り替わった場合に、前記画像読取手段による当該シートへの画像読取処理を実行させないことを特徴とする。
本発明によれば、センサが検知できないようなサイズのシートの給送完了を検知することができる。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態に係る画像読取装置2を含むプリンタ1について説明する。プリンタ1は、画像形成装置の一例であり、電子写真方式のレーザビームプリンタである。図1(a)に示すように、プリンタ1のプリンタ本体170の上部には、画像読取装置2が装着されている。
はじめに、第1実施形態に係る画像読取装置2を含むプリンタ1について説明する。プリンタ1は、画像形成装置の一例であり、電子写真方式のレーザビームプリンタである。図1(a)に示すように、プリンタ1のプリンタ本体170の上部には、画像読取装置2が装着されている。
プリンタ本体170は、筐体170Aの内部に制御部180および画像形成エンジン160を備える。制御部180は、プリンタ1の動作を統括的に制御する中央演算装置(CPU)およびCPUが実行するプログラムや画像情報および設定情報を記憶するメモリを含む。制御部180は、画像形成手段としての画像形成エンジン160を制御して、記録媒体であるシートに画像を形成させる画像形成動作を実行させる。
なお、以下の説明において、シートとは、普通紙の他、コート紙等の特殊紙、封筒やインデックス紙等の特殊形状からなる記録材、およびオーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチックフィルムや布などを含むものである。
画像形成エンジン160は、図1(b)に示すように、電子写真方式の画像形成ユニットPUおよび定着装置107を備えて構成される。画像形成ユニットPUは、感光体ドラム101、帯電装置102、露光装置103、現像装置104、転写ローラ105、クリーニング装置106を有する。
制御部180によって画像形成動作の開始が指令されると、感光体ドラム101が回転して、その表面が帯電装置102によって一様に帯電される。次に、露光装置103は、画像読取装置2または外部のコンピュータから送信された画像データに基づいてレーザ光を出力し、感光体ドラム101の表面に静電潜像を形成する。感光体ドラム101に形成された静電潜像は、現像装置104に供給されるトナーによって現像され、感光体ドラム101上にトナーの可視像が形成される。
このような画像形成動作に並行して、不図示のカセットまたは手差しトレイに積載されたシートを画像形成エンジン160にむけて給送する給送動作が実行される。給送されたシートは、画像形成ユニットPUによる画像形成動作の進行に合わせて転写ローラ105に向かって搬送される。
そして、感光体ドラム101に担持されているトナー像は、転写ローラ105によってシートに転写される。トナー像転写後に感光体ドラム101に残ったトナーは、クリーニング装置106によって回収される。
転写ローラ105によりトナー像が転写されたシートは、定着装置107へと搬送されて、ローラ対に挟持されて加熱および加圧される。トナーは、ローラ対による加熱および加圧により、溶融してシートに固着する。定着装置107では、このようにして、トナー画像がシートに定着される。
画像が定着されたシートは、シートの搬送方向の最下流に設けられている排出ローラ対によって筐体170Aの外部に排出される。なお、シートの両面に対して印刷を行う場合には、反転搬送路108によってシートが反転した状態で搬送され、画像形成エンジン160によって裏面への画像形成が行われた後に筐体170Aの外部に排出される。
なお、画像形成エンジン160は、記録媒体としてのシートに画像を形成可能な画像形成手段の一例であり、上述の直接転写方式以外にも、中間転写体を含む中間転写方式の構成を用いてもよく、インクジェット方式等、他の画像形成機構を用いてもよい。
図1(a)に戻り、第1実施形態に係る画像読取装置2の構成について説明する。なお、第1実施形態においては、画像読取装置2に対する各種入力および設定を行うための操作部190(図4参照)に対して、ユーザが臨む位置を画像読取装置2の「手前側」とし、背面側を「奥側」として説明を行う。図1(a)は、手前側から見た画像読取装置2の内部構成を示した断面図である。
第1実施形態に係る画像読取装置2は、シート給送装置として機能するADF200によって給送される原稿シートDの画像を読み取るように構成される。画像読取装置2は、図1(a)に示すように、リーダ部150およびADF200(原稿自動搬送装置:Auto Document Feeder)を備えている。
ADF200は、リーダ部150による画像の読取が行われる読取位置に原稿シートDを搬送し、リーダ部150は、搬送されてきた原稿シートDの画像を読み取る。リーダ部150およびADF200の動作は、制御部90(図4参照)によって制御される。
また、ADF200は、奥側に配設されたヒンジにより回動可能に支持されている。このような構造により、ADF200は、後述する原稿台ガラス3に対して手前側から開閉することができる。なお、ADF200は、画像が形成されている原稿シートD以外にも、白紙のシートを給送してもよく、シート状のものであれば、どのようなものを給送してもよい。
リーダ部150は、光学箱159、プラテンガラス161および原稿台ガラス3を備えている。プラテンガラス161および原稿台ガラス3は、リーダ部150の上面に配置され、光学箱159は、プラテンガラス161や原稿台ガラス3を介して原稿シートDの画像を読み取ることができる。
光学箱159は、不図示のワイヤに接続されており、光学箱移動モータ163の駆動により、プラテンガラス161の下方の位置(以下、「読取位置」という)と、原稿台ガラス3の下方の位置(以下、「走査位置」という)との間を移動可能に構成されている。制御部90は、光学箱159の位置を、光学箱位置センサ155および光学箱移動モータ163の回転パルス数によって把握することができる(図4参照)。
なお、光学箱159を読取位置に停止させた状態のまま、プラテンガラス161上を搬送される原稿シートDを読み取る形態を「流し読み」という。一方で、原稿台ガラス3に原稿シートDを載置した状態のまま、光学箱159を副走査方向に移動させながら原稿シートDを読み取る形態を「固定読み」という。
本実施形態に係る画像読取部である光学箱159は、ランプ152、ミラー153、レンズ157および光学素子158を備えている。なお、光学素子158として、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)やCIS(Contact Image Sensor)を用いることができる。
ランプ152からは、原稿シートDに向かって光が照射され、原稿シートDからの反射光は、ミラー153によってレンズ157に誘導される。そして、レンズ157は、ミラー153によって誘導された反射光を光学素子158に集光し、光学素子158は、集光された反射光を光電変換し、画像情報として制御部90に出力する。
次に、画像読取装置2が原稿シートDの画像を読み取る際の動作および原稿シートDの搬送経路について、図1(a)および図2を参照して説明する。ADF200は、原稿トレイ4、幅方向規制板19、シート載置センサレバー9、ピックアップローラ5、給送カバー11、シャッタ13、分離給送ローラ8、分離ローラ6、シート載置センサ40を有する。
また、ADF200は、引抜きローラ対47、レジストレーションローラ対46、第1リードローラ対32、第2リードローラ対33、裏面プラテンガラス171、裏面光学箱172、排出ローラ対18および排出トレイ10を有する。
ADF200の構成に含まれるローラのうち、ピックアップローラ5は、ピックアップローラ回転モータ164(図4参照)から伝達された動力によって回転する。また、分離給送ローラ8は、分離給送ローラ回転モータ165(図4参照)から伝達された動力によって回転する。さらに、引抜きローラ対47は、搬送ローラ回転モータ166(図4参照)から伝達された動力によって回転する。
また、図2は、ADF200において、原稿シートDを分離給送する構成を示す斜視図である。図2に示すように、幅方向の中心から外側に向かって、ピックアップローラ5、シャッタ13、シート載置センサレバー9に設けられた2つの当接部(第1当接部9b、第2当接部9c)の順に、それぞれが当接しないような間隔をあけて配置されている。
ADF200における「幅方向」とは、原稿シートDの搬送方向に直交する方向、または、主走査方向である。また、ADF200における「幅方向の中心」とは、ピックアップローラ5および分離給送ローラ8が原稿シートDに当接する幅方向の領域の中央位置を通り、原稿シートDの給送方向に沿って延びる仮想線である。
シャッタ13は、例えば、分離ローラ6と分離給送ローラ8との間のニップ位置よりも搬送方向上流側の位置(以後、「適正位置」という)に、シートの給送方向下流の先端が配置されるようにシート位置を規制する。
したがって、シート載置センサレバー9に設けられている2つの当接部の間隔よりも、幅方向の長さが長い形状のシートが原稿トレイ4に載置されたときには、そのシートの給送方向の先端部分がシャッタ13に当接し、適正位置に規制されることとなる。
原稿トレイ4は、幅方向規制板19を支持し、その上面に原稿シートDが載置される載置部である。また、原稿トレイ4に、図2に示すように、オプショントレイ130を設置することができる。
オプショントレイ130には、後述する第1当接部9bおよび第2当接部9cとの間の間隔よりも幅方向の長さが短いシートを規制可能な一対の第2規制板139が形成されている。また、オプショントレイ130は、原稿トレイ4を第1載置部としたときに、第1載置部に設置可能な第2載置部である。また、原稿トレイ4には、オプショントレイ130が設置されたことを検知するオプショントレイ設置センサ131(図4参照)が設けられている。
オプショントレイ設置センサ131は、原稿トレイ4にオプショントレイ130が設置されたことを検知する信号を制御部90に入力する。制御部90は、オプショントレイ設置センサ131から信号を受信すると、原稿トレイ4にオプショントレイ130が設置されたと判断する。
なお、原稿トレイ4に設けられた一対の第1規制板である幅方向規制板19は、原稿トレイ4に載置された原稿シートDの幅方向の両端部の位置を規制する。幅方向規制板19は、後述する第1当接部9bおよび第2当接部9cとの間の間隔よりも幅方向の規制幅の長さが短くなるように移動することができる。
換言すると、第1当接部9bまたは第2当接部9cの少なくとも一方を検知位置としたときに、幅方向規制板19は、幅方向の中心線までの距離が、幅方向の中心線から検知位置までの距離よりも短くなるように移動可能である。
原稿トレイ4には、幅方向規制板19の移動量を検知する規制板位置センサ191が設けられている。規制板位置センサ191による幅方向規制板19の移動量の検知結果は制御部90に入力される。なお、規制板位置センサ191として、ラックアンドピニオン機構の回転数に基づいて移動量を検知するものや、光学式センサなどを用いて構成してもよい。
シート載置センサレバー9は、手前側から奥側に向かって配置されている軸部9aを中心に回動可能に設けられている回動部材である。シート載置センサレバー9は、軸部9aと、回動して原稿トレイ4に当接する第1当接部9bおよび第2当接部9cとを有している。
第1当接部9bおよび第2当接部9cは、ピックアップローラ5にまたがるような状態で、軸部9aを介してピックアップローラ5の両側に設けられている。また、第1当接部9bおよび第2当接部9cは、それぞれが所定の間隔、すなわち、幅方向においてピックアップローラ5と当接しない程度に、ピックアップローラ5から間隔をあけて設けられている。また、第2当接部9cの先端には、遮光性を有する材質からなるフラグ部9dが設けられている。フラグ部9dは、シート載置センサレバー9の回動に伴って、シート載置センサ40に向かって移動する。
シート載置センサ40は、シート載置センサレバー9の動きを検知するフォトインタラプタなどの光学センサ、または、照射された光の反射光によってシートの有無を検知するセンサなどによって構成される。
ここでは、シート載置センサ40としてフォトインタラプタを用い、シート載置センサ40によって検知される形状のシート、例えば、A4サイズのシートである原稿シートDを用いる構成を例に、シート載置センサ40の検知態様を説明する。
シート載置センサ40は、原稿トレイ4に原稿シートDが載置されていないときには、図3に示すように、発光素子を有する発光部40aから受光素子を有する受光部40bへの光がフラグ部9dによって遮光された状態である。一方で、原稿トレイ4に原稿シートDが載置されると、原稿シートDによって第1当接部9bや第2当接部9cが押圧されて、シート載置センサレバー9は、軸部9aを中心として回動し、フラグ部9dがX方向に移動する。
したがって、原稿トレイ4に原稿シートDが載置されてフラグ部9dが移動することにより、シート載置センサ40は、発光部40aから照射された光が受光部40bによって受光される状態、すなわち、透光状態になる。発光部40aから受光部40bへの光が透光状態になると、シート載置センサ40は第1の信号を出力する。
制御部90は、シート載置センサ40から第1の信号を受信すると、原稿トレイ4に原稿シートDが載置されたことを認識する。したがって、シート載置センサ40が出力する第1の信号が、第1当接部9bまたは第2当接部9cの少なくとも一方と原稿シートDとが当接している状態を示す信号である。換言すると、シート載置センサ40が出力する第1の信号は、検知位置において原稿シートDを検知したことを示す第1検知結果である。
一方で、原稿トレイ4に載置されていた原稿シートDが全て搬送されると、フラグ部9dは、図3中のX方向とは逆の方向に移動する。シート載置センサ40は、発光部40aから受光部40bへの光がフラグ部9dによって遮断された状態、すなわち、遮光状態に変化すると、第2の信号を出力する。
制御部90は、シート載置センサ40から第2の信号を受信すると、原稿トレイ4に原稿シートDが載置されていないことを認識する。したがって、シート載置センサ40が出力する第2の信号が、第1当接部9bまたは第2当接部9cのいずれも原稿シートDに当接していない状態を示す信号である。換言すると、シート載置センサ40が出力する第2の信号は、検知位置において原稿シートDを検知しなかったことを示す第2検知結果である。
ここで、複数枚の原稿シートDを原稿トレイ4に載置した状態で、ADF200による原稿シートDの給送動作を開始したとする。原稿シートDが、第1当接部9bまたは第2当接部9cの少なくとも一方と当接するような形状であれば、原稿シートDの給送が開始されると、シート載置センサ40は第1の信号を出力する。
そして、ADF200による給送動作が進行すると、原稿トレイ4に載置されたシートのうち、最後の原稿シートDが給送されることによって、最後の原稿シートDの給送方向後端部分が第1当接部9bや第2当接部9cを通過する。これにより、原稿シートDの給送中に、第1当接部9bまたは第2当接部9cの少なくとも一方と原稿シートDとが当接した状態から、第1当接部9bおよび第2当接部9cのいずれも原稿シートDと当接していない状態へと変化する。
このように、最後の原稿シートDの給送方向後端部分が第1当接部9bや第2当接部9cを通過することにより、第1当接部9bおよび第2当接部9cのいずれも原稿シートDに当接していない状態へと切り替わることとなる。そして、シート載置センサ40が出力する信号も、最後の原稿シートDの搬送中に、第1の信号から第2の信号へと切り替わることとなる。
ゆえに、制御部90は、シート載置センサ40から受信した検知結果が、第1検知結果から第2検知結果に切り替わった場合に、原稿トレイ4に載置された全ての原稿シートDが給送されたと認識することができる。
図1(a)に戻って説明を続ける。給送カバー11は、ピックアップローラ5の上部空間に開閉可能に配置されている。シャッタ13は、回動軸を中心に回動可能に支持されている。ピックアップローラ5は、原稿シートDの給送ジョブの実行中ではない場合、給送カバー11に当接し、かつ、原稿トレイ4とは当接しない位置(以下、「待機位置」という)に配置されている。ゆえに、給送ジョブの実行中ではない場合、ユーザが原稿トレイ4に原稿シートDを載置するときには、ピックアップローラ5に原稿シートDが衝突しにくくなる。
そして、原稿トレイ4に載置された原稿シートDの先端部は、ピックアップローラ5の下方位置を通過し、シート載置センサレバー9を上方に押し退ける位置に到達し、シャッタ13に突き当てられる位置に保持される。
ピックアップローラ5が待機位置に位置している場合、ピックアップローラ5に揺動自在なように支持されている不図示のストッパによって、シャッタ13の位置が固定されている。したがって、シャッタ13によって、適正位置よりも搬送方向の下流に向かって原稿シートDが移動しないように原稿シートDの先端位置が規制される。
制御部90は、流し読みの画像読取信号を受信すると、原稿トレイ4に載置されている原稿シートDの給送ジョブを開始する。制御部90によって原稿シートDの給送ジョブが開始されると、ピックアップローラ5は、原稿シートDの上面に当接する位置(図1(a)中の5´の位置、以下、「当接位置」という)まで下降する。
このとき、シャッタ13は、原稿シートDの堰き止めを解放する位置(以下、「解除位置」という)に倒伏する。したがって、ピックアップローラ5が原稿シートDに当接しているときには、シャッタ13が原稿シートDに衝突しないので、原稿シートDを効率よく搬送することができる。
そして、原稿シートDの先端部は、ピックアップローラ5の回転によって、シャッタ13に突き当てられた位置から、分離給送ローラ8と分離ローラ6との間のニップ位置まで搬送される。分離ローラ6は、分離給送ローラ8と対向する位置に配置され、分離給送ローラ8と圧接されている。そして、分離ローラ6と分離給送ローラ8とが給送手段として協働して動作することにより、原稿シートDは1枚ずつ分離した状態で引抜きローラ対47のニップ位置まで給送される。
なお、引抜きローラ対47によって原稿シートDを搬送しているとき、原稿トレイ4に載置されている原稿シートDは、シート給送方向の先端側が分離給送ローラ8と分離ローラ6とのニップ部よりも給送方向上流に配置されるようにして給送まで待機する。
原稿シートDが引抜きローラ対47のニップ位置まで給送されると、制御部90は、ピックアップローラ回転モータ164、分離給送ローラ回転モータ165を制御して、分離給送ローラ8およびピックアップローラ5の駆動を遮断する。引抜きローラ対47は、ニップ位置まで搬送されてきた原稿シートDを引き抜いて、レジストレーションローラ対46に向かって搬送する。原稿シートDは、レジストレーションローラ対46によって斜行が補正され、第1リードローラ対32によってプラテンガラス161に向けて搬送される。
この際、光学箱159は、図1(a)に示すようにプラテンガラス161の下方に位置している。光学箱159は、プラテンガラス161上を搬送される原稿シートDに向けてランプ152によって光を照射する。
原稿シートDからの反射光は、ミラー153によってレンズ157に誘導され、レンズ157によって光学素子158に集光される。光学素子158は、集光された反射光を光電変換し、画像情報として制御部90に出力する。以上説明したような動作の流れに従って、画像読取装置2における原稿シートDの流し読みが行われる。
なお、流し読みを原稿シートDの両面に対して行う場合、まずは、上述した動作に従って原稿シートDの表面の読み取りが行われる。次に、表面の画像が読み取られた原稿シートDは、第2リードローラ対33によって裏面プラテンガラス171に向けて搬送される。
そして、裏面プラテンガラス171上を搬送される原稿シートDに対して、表面と同様に、裏面光学箱172によって裏面の画像が読み取られる。表面および裏面の画像が読み取られた原稿シートDは、排出ローラ対18によって、排出トレイ10に排出される。
一方、原稿シートDの画像を固定読みによって読み取る場合、ユーザは、まず、ADF200を開いて、原稿台ガラス3上に原稿シートDを載置する。次に、ユーザは、ADF200を閉じることで原稿台ガラス3上の原稿シートDの位置を固定する。
この状態のまま、制御部90が固定読みの画像読取信号を受信すると、光学箱159が読取位置から走査開始位置に移動した後、副走査方向に移動しながら、原稿シートDの画像を読み取る。画像が読み取られた原稿シートDは、ユーザによって原稿台ガラス3上から取り除かれる。
次に、第1実施形態に係る画像読取装置2の動作を制御する機能構成について図4を参照して説明する。図4は、第1実施形態に係る画像読取装置2の制御ブロック図である。制御部90は、CPUおよびメモリを有して構成され、画像読取装置2全体の動作を制御する制御手段である。
制御部90には、画像読取装置2に設けられている各種のセンサや操作部190から信号が入力される。また、制御部90は、画像読取装置2に搭載されている記憶媒体であるメモリ部193に対し情報の書き込みや読込を行う。上述したように、画像読取装置2は、規制板位置センサ191、光学箱位置センサ155、シート載置センサ40、光学素子158およびオプショントレイ設置センサ131などのセンサを備え、これらのセンサ信号が制御部90に入力される。
操作部190は、画像読取装置2のユーザが、ADF200による原稿シートDの給送開始や読取実行開始、さらには、後述する「幅狭原稿給送モード」を設定するために操作するものである。操作部190に対するユーザの操作信号は、制御部90に入力される。制御部90は、「幅狭原稿給送モード」と「通常原稿給送モード」とを切り替えて画像読取装置2の動作制御を実行可能な制御手段である。
制御部90は、入力された信号に基づいて画像読取装置2全体の動作を制御する構成として、回転制御部91、モード設定部92、画像読取制御部93を備える。回転制御部91は、画像読取装置2に設けられているモータ、例えば、光学箱移動モータ163、ピックアップローラ回転モータ164、分離給送ローラ回転モータ165、搬送ローラ回転モータ166の回転動作を制御する。
モード設定部92は、制御部90に入力された信号に基づいて、画像読取装置2の動作モードとして、本実施形態の第1モードである「幅狭原稿給送モード」、および、本実施形態の第2モードである「通常原稿給送モード」の設定を行う。なお、「幅狭原稿給送モード」および「通常原稿給送モード」の詳細については後述する。
モード設定部92は、操作部190から「幅狭原稿給送モード」を設定する信号が制御部90に入力されたときに、「幅狭原稿給送モード」を設定する。また、モード設定部92は、原稿トレイ4にオプショントレイ130が設置されて、オプショントレイ設置センサ131からオプショントレイ130が原稿トレイ4に設置されたことを示す信号が入力されたときに、「幅狭原稿給送モード」を設定する。
さらに、モード設定部92は、規制板位置センサ191からの信号に基づいて、幅方向規制板19による規制幅の長さが第1当接部9bおよび第2当接部9cとの間の間隔よりも幅方向の長さが短くなったときに、「幅狭原稿給送モード」を設定する。
なお、制御部90は、操作部190から「幅狭原稿給送モード」を設定する信号を受信した場合に、原稿トレイ4にオプショントレイ130の設置や幅方向規制板19の移動を促す画面を操作部190のディスプレイに表示させる構成としてもよい。
画像読取制御部93は、光学箱159による画像読取処理の実行を制御する。具体的に、画像読取制御部93は、以下説明する2種類の画像読取処理のうち、いずれかの処理を実行して、光学箱159による画像読取処理を制御する。
第1の画像読取処理として、画像読取制御部93は、光学素子158によって制御部90に入力された画像情報をメモリ部193に格納するか否かまたは破棄するかを判定する。第2の処理として、画像読取制御部93は、光学箱159によるシートの画像情報の読み取りを実行させるか否かを判定する。
第2の画像読取処理においては、画像読取制御部93によって、光学箱159によるシートの画像情報の読み取りを実行しないと判定されると、光学素子158は集光された反射光を光電変換しない。すなわち、第2の処理においては、光学素子158による画像情報の生成は行われない。本実施形態の画像読取制御部93は、第1の処理または第2の処理のうち、いずれかを実行するように実装される。
以上説明したような構成により、本実施形態に係る画像読取装置2においては原稿シートDの給送および原稿シートDの画像情報の読み取りが実行される。
ここで、図5に示すように、幅方向の長さが短い形状のシート、例えば、名刺や封筒など、幅狭のシートDsの給送を行いたい場合がある。このとき、幅狭のシートDsの給送方向に直交する幅方向の長さが第1当接部9bと第2当接部9cとの間隔よりも短い場合がある。このような場合には、幅狭のシートDsを原稿トレイ4に載置した上で、シャッタ13によって幅狭のシートDsが適正位置に配置されるように規制しても、シート載置センサ40は幅狭のシートDsを検知することができないことがある。
そこで、本実施形態においては、図6に示すように、少なくとも第1当接部9bまたは第2当接部9cに当接するような形状を有するオプションシート132を原稿トレイ4に載置する。その上で、シャッタ13によってオプションシート132を規制して、オプションシート132の上に幅狭のシートDsを載置するようにする。
オプションシート132は、図6に示すように、シートの給送方向(図6中、Cの方向)下流側に、少なくとも第1当接部9bまたは第2当接部9cに当接するような形状(以後、「第1形状」という)が設けられているシートである。また、オプションシート132のシート給送方向上流側において、例えば、第2規制板139によって規制されるような幅方向の長さからなる形状(以後、「第2形状」という)を設けてもよい。
したがって、オプションシート132をオプショントレイ130に載置すると、図6に示すように、オプションシート132が第2当接部9cに当接することとなる。これにより、シート載置センサ40が第1の信号を出力し、オプションシート132の上に載置されている幅狭のシートDsが給送可能となる。
また、オプションシート132が給送されるときには、オプションシート132と第2当接部9cとが当接した状態であるため、シート載置センサ40は、第1の信号を出力する。そして、オプションシート132の第1形状の部分が、第2当接部9bまたは第2当接部9cを通過すると、シート載置センサ40が出力する信号は、第1の信号から第2の信号へと切り替わる。
これにより、オプションシート132が給送されたときに、制御部90がオプショントレイ130に載置されたシートが全て給送されたと判断可能となる。なお、図6においては、オプショントレイ130にオプションシート132を載置した例を示しているが、原稿トレイ4にオプションシート132を載置したときにも同様の効果を得ることができる。
さらに、図6では、オプショントレイ130に設けられている第2規制板139によって、第2形状の幅方向を規制する構成としているが、幅方向規制板19によって第2形状の幅方向を規制する構成としても同様の効果を得ることができる。
ここで、原稿載置検知センサなどのシートの搬送経路に設けられているセンサを無効化して、ピックアップローラ、分離給送ローラおよび引抜きローラ対を回転させて幅狭のシートの給送を行うと仮定した場合について考える。
このとき、複数枚の幅狭のシートを1枚ずつ繰り返して給送しようとした場合、原稿載置検知センサが無効化されているため、原稿トレイ上のシートが全て給送されたことを検知することができない。また、原稿トレイ上に給送可能なシートがあるか否かについても検知することができないため、給送経路に設けられているローラが過回転してしまい、ローラの製品寿命に対して影響を及ぼしてしまう。
これに対して、本実施形態では、シートの給送経路に設けられているセンサを無効化することなく、複数枚の幅狭のシートDsを繰り返し給送することができる。さらに、オプションシート132が給送されることにより、給送対象のシートが全て給送されたと判断することができるため、ローラの不要な回転を低減することが可能となる。
次に、図7および図8を参照して、第1実施形態に係る画像読取装置2による原稿シートDの搬送動作の流れについて説明する。図7は、第1実施形態に係る画像読取装置2において、幅狭原稿給紙モード下での画像読取開始までの処理の流れを示すフローチャートである。図8は、第1実施形態に係る画像読取装置において、幅狭原稿給紙モード下での画像読取動作の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、モード設定部92によって「幅狭原稿給送モード」が設定されたことをトリガーとして、本処理が進行する。すなわち、制御部90に以下の3つの条件のうち、いずれかが成立したとき、モード設定部92は、「幅狭原稿給送モード」を設定する(S701/YES)。
一つ目は、ユーザが操作部190を操作して、操作部190から「幅狭原稿給送モード」を設定する信号が制御部90に入力されたときである。二つ目は、ユーザが原稿トレイ4にオプショントレイ130を設置して、オプショントレイ設置センサ131からオプショントレイ130が原稿トレイ4に設置されたことを示す信号が制御部90に入力されたたときである。
三つ目は、幅方向規制板19の移動量を検知する信号に基づいて、幅方向規制板19による規制幅の長さが、第1当接部9bおよび第2当接部9cとの間の間隔よりも幅方向の長さが短くなったと制御部90が判断したときである。
なお、モード設定部92は、上述した3つの条件全てに対応可能なように実装する必要はなく、上述した3つの条件のうち、1つ以上の条件を任意の組み合わせが成立した場合に、「幅狭原稿給送モード」を設定する構成としてもよい。
また、操作部190から「幅狭原稿給送モード」が設定する信号が入力された場合に、原稿トレイ4にオプショントレイ130の設置や幅方向規制板19の移動をユーザに対して促す画面を操作部190のディスプレイに表示させる構成としてもよい。
このような構成において、操作部190のディスプレイ表示に従って、ユーザによる原稿トレイ4にオプショントレイ130の設置または幅方向規制板19の移動が行われた場合に、モード設定部92は、「幅狭原稿給送モード」を設定する。
なお、操作部190へのユーザの入力により、幅狭原稿給送モードが設定された場合に、制御部90は、幅方向規制板19を移動させるようにユーザに対して促す画面を、操作部190のディスプレイに表示する処理を行ってもよい。また、オプショントレイ130を原稿トレイ4に設置するようにユーザに対して促す画面を、操作部190のディスプレイに表示する処理を行ってもよい。
このとき、モード設定部92は、幅方向規制板19によって規制される幅方向の長さが、所定の長さよりも短くなった場合や、オプショントレイ130の設置を検知した場合に、幅狭原稿給送モードを設定する構成であってもよい。
モード設定部92により幅狭原稿給送モードが設定されると、制御部90は、オプションシート132を原稿トレイ4に載置するようにユーザに促す画面を操作部190のディスプレイに表示させる(S702)。
なお、S701において、原稿トレイ4にオプショントレイ130が設置された場合、制御部90は、オプションシート132をオプショントレイ130に載置するようにユーザに促す画面を操作部190のディスプレイに表示させる。
オプションシート132が原稿トレイ4またはオプショントレイ130に載置されると、第1当接部9bもしくは第2当接部9cの少なくとも一方と、オプションシート132とが当接した状態となる。このとき、シート載置センサ40は、第1検知結果を出力する(S703/YES)。第1検知結果を受信するまで、制御部90は、オプションシート132をオプショントレイ130に載置するようにユーザに促す画面を操作部190のディスプレイに表示させたままにする(S703/NO)。
シート載置センサ40から第1検知結果を受信すると、制御部90は、操作部190の画面を、原稿シートDの載置をユーザに対して促す画面に切り替える(S704)。このとき、制御部90は、幅狭のシートDsが給送できることを操作部190の画面に表示する構成であってもよい。
ユーザは、ADF200によって読み取りを行いたい幅狭のシートDsをオプションシート132の上に重ねるような状態で載置する。次に、ユーザは、操作部190から幅狭のシートDsの給送を開始する操作、例えば、読み取り開始ボタンやスタートキーを押下する操作を行う。
操作部190が幅狭のシートDsの給送を開始する操作を受け付けると(S705)、制御部90は、幅狭のシートDsの給送を開始する。回転制御部91は、ピックアップローラ回転モータ164、分離給送ローラ回転モータ165、搬送ローラ回転モータ166の駆動を制御する。これにより、オプショントレイ130に載置されたシートが1枚ずつ光学箱159に向かって給送される(S801)。
給送動作中に、制御部90がシート載置センサ40から第1の信号を受信している場合(S802/YES)、画像読取制御部93は、そのシートの画像情報を光学箱159によって読み取らせる(S803)。画像情報が読み取られたシートは、排出ローラ対18によって画像読取装置2の筐体外部へと排出される(S804)。
給送動作中に、シート載置センサ40から受信した検知結果が第1の信号から第2の信号へ切り替わった場合(S802/NO)、制御部90は、検知位置で検知される形状のシートが給送されたと判定する。検知位置で検知される形状のシートとは、すなわち、オプションシート132である。
制御部90は、第1モード設定状態のときに、検知位置で検知される形状のシートが給送されたと判定した場合、光学箱159によって読み取らせることなく、そのシートを排出ローラ対18によって画像読取装置2の外部へと排出させる(S805)。したがって、オプションシート132は、画像読取されることなく、画像読取装置2の外部へと排出される。
このとき、制御部90は、原稿トレイ4またはオプショントレイ130に載置されているシートがあったとしても、前回の給送動作時に検知位置で検知される形状のシートが給送されたと判定した場合には、次回のシート給送は行わず、本処理を終了する。
なお、モード設定部92によって「幅狭原稿給紙モード」が設定されなかった場合(S701/NO)、制御部90は、「通常原稿給送モード」によって画像読取装置2の動作を制御し、給送されるすべてのシートに対して画像読取を実行させる。
すなわち、「通常原稿給送モード」は、給送されたシート全てに対して画像読取を行うモードであるから、オプションシート132を給送した場合には、オプションシート132に対する画像読取が実行される。
一方、「幅狭原稿給紙モード」は、シートの搬送中にシート載置センサ40が出力する検知結果が第1の信号から第2の信号に切り替わった場合、そのシートに対しては、画像読取処理を行うことなく、画像読取装置2の外部に排出されるモードである。
このように本実施形態においては、オプションシート132の給送に伴ってシート載置センサ40が出力する検知結果の変化に応じて、給送されるシートに対して施す処理を変更する。したがって、不要な画像、すなわち、オプションシート132の読取画像がメモリ部193に記憶されることもない。
さらに、オプションシート132が給送されたと判定した場合には、次回の給送動作は行わないため、ピックアップローラ5や分離給送ローラ8などの給送手段を構成するローラの不要な回転を低減することができる。これによって、給送手段を構成するローラのローラ寿命に対する影響も低減することができる。
<第2実施形態>
本実施形態に係る画像読取装置2の構成は、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる箇所についてのみ説明を行い、重複する説明を省略する。図9は、本実施形態に係るオプションシート133の形状を示す図である。図9では、オプショントレイ130に載置され、第2規制板139によって幅方向の移動が規制されたオプションシート133を、上面から見た図を示している。
本実施形態に係る画像読取装置2の構成は、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる箇所についてのみ説明を行い、重複する説明を省略する。図9は、本実施形態に係るオプションシート133の形状を示す図である。図9では、オプショントレイ130に載置され、第2規制板139によって幅方向の移動が規制されたオプションシート133を、上面から見た図を示している。
図9に示すように、オプションシート133は、シートの給送方向下流(図9中、Cの方向)に、第1当接部9bと第2当接部9cとに当接するような形状を有している。このように、オプションシート133は、ピックアップローラ5を介して左右対称であって、第1当接部9bと第2当接部9cとに当接するような形状を有するため、左右のバランスを保ったまま給送することが可能となる。
また、オプションシート133は、シートの給送方向上流側が第2規制板139もしくは幅方向規制板19によって規制可能であって、ピックアップローラ5に当接可能な幅であればよい。また、オプションシート133のシート給送方向上流の長さが、例えば、幅狭のシートDsより短く、もしくは、長くなるようにしてもよい。
第2実施形態においても、オプションシート133と幅狭のシートDsを載置して給送を行うことにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<その他の実施形態>
第1実施形態および第2実施形態においては、画像読取装置2に設けられた原稿トレイ4またはオプショントレイ130にオプションシート132もしくはオプションシート133を載置する構成について説明を行った。
第1実施形態および第2実施形態においては、画像読取装置2に設けられた原稿トレイ4またはオプショントレイ130にオプションシート132もしくはオプションシート133を載置する構成について説明を行った。
その他にも、例えば、シートなどの記録媒体を給送するシート給送装置においても、第1実施形態および第2実施形態を適用することができる。すなわち、シート給送装置において、給送対象の幅狭のシートDsをオプションシート132またはオプションシート133の上に載置してシート給送を実行すると、第1実施形態および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
4 原稿トレイ(載置部)/ 5 ピックアップローラ/ 6 分離ローラ/ 8 分離給送ローラ/ 9 シート載置センサレバー/ 9a 軸部/ 9b 第1当接部/ 9c 第2当接部/ 9d フラグ部/ 40 シート載置センサ(検知手段)/ 90 制御部(制御手段)
Claims (13)
- シートが載置される載置部と、
前記載置部に載置されているシートを給送する給送手段と、
前記給送手段によるシートの給送方向に直交する幅方向において、前記給送手段から間隔をあけて設けられた検知位置においてシートを検知した場合に、第1検知結果を出力し、前記検知位置においてシートを検知しなかった場合に、第2検知結果を出力する検知手段と、
前記検知位置で検知されない形状のシートを前記給送手段によって給送する第1モードを実行可能な制御手段であって、前記第1モードが設定され、前記検知位置で検知されない形状のシートおよび前記検知位置で検知される形状のシートが重ねられた状態で前記載置部に載置されているとき、前記検知手段が前記第1検知結果を出力した場合には、前記給送手段によるシートの給送動作を実行させ、前記検知手段が出力する検知結果が前記第1検知結果から前記第2検知結果に切り替わった場合には、前記検知位置で検知される形状のシートが前記給送手段によって給送されたと判定する制御手段と、
を備えることを特徴とするシート給送装置。 - 前記制御手段は、
前記給送手段によるシートの給送動作を1枚ずつ繰り返し実行させ、前回の給送動作中に、前記検知位置で検知される形状のシートが前記給送手段によって給送されたと判定した場合に、前記給送手段による次回の給送動作を実行させないことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。 - 前記検知手段は、
前記検知位置においてシートに当接することにより回動する回動部材と、
前記回動部材がシートと当接している場合に、前記第1検知結果を出力し、前記回動部材がシートと当接していない場合に、前記第2検知結果を出力するセンサとを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート給送装置。 - 前記回動部材は、
前記幅方向において、前記給送手段の両側に所定の間隔をあけて設けられた第1当接部および第2当接部と、前記第1当接部または前記第2当接部のうち、少なくともいずれか一方の先端に設けられ、前記第1当接部および前記第2当接部の回動に伴って移動するフラグ部と、を有し、
前記センサは、
発光部および受光部を有し、前記発光部からの光を前記受光部が受光した場合に、前記第1検知結果を出力し、前記発光部からの光が前記フラグ部によって遮光された場合に、前記第2検知結果を出力することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。 - 前記載置部に載置されたシートの前記幅方向におけるシート位置を規制する一対の第1規制板であって、前記幅方向における前記給送方向の中心線までの距離が、前記幅方向における前記給送手段の中心線から前記検知位置までの距離よりも短くなる位置まで移動可能な一対の第1規制板を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記制御手段は、
一対の前記第1規制板が、前記幅方向における前記給送手段の中心線から前記検知位置までの距離よりも短くなる位置まで移動したときに、前記検知位置で検知される形状のシートを前記給送手段によって給送する第2モードである場合には、前記第1モードに切り替わることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。 - 前記載置部を第1載置部としたとき、前記第1載置部に設置可能な第2載置部を備え、
前記第2載置部は、前記幅方向の端部から前記幅方向の中心線までの長さが、前記幅方向における前記給送手段の中心線から前記検知位置までの距離よりも短いシートを規制可能な一対の第2規制板を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記制御手段は、
前記第1載置部に前記第2載置部を設置したときに、前記検知位置で検知される形状のシートを前記給送手段によって給送する第2モードである場合には、前記第1モードに切り替わることを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置により給送されたシートの画像情報を読み取る画像読取手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記制御手段は、
前記検知位置で検知される形状のシートが前記給送手段によって給送されたと判定した場合に、前記画像読取手段による当該シートへの画像読取処理を実行させないことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。 - 前記検知位置で検知されない形状のシートを前記給送手段によって給送する前記第1モードと、前記検知位置で検知される形状のシートを前記給送手段によって給送する第2モードとを設定するモード設定手段を備え、
前記モード設定手段によって前記第1モードが設定されている状態で前記給送手段にシートの給送動作を実行させた場合において、前記検知手段が出力する検知結果が前記第1検知結果から前記第2検知結果に切り替わったときに、前記画像読取手段による当該シートへの画像読取処理を実行させ、
前記モード設定手段によって前記第2モードが設定されている状態で前記給送手段にシートの給送動作を実行させた場合において、前記検知手段が出力する検知結果が前記第1検知結果から前記第2検知結果に切り替わったときに、前記画像読取手段による当該シートへの画像読取処理を実行させないことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像読取装置。 - シートの画像情報を読み取る画像読取手段と、
シートが載置される載置部と、
前記載置部に載置されているシートを給送する給送手段と、
前記給送手段によるシートの給送方向に直交する幅方向において、前記給送手段から間隔をあけて設けられた検知位置においてシートを検知した場合に第1検知結果を出力し、前記検知位置において前記シートを検知しなかった場合に第2検知結果を出力する検知手段と、
を備え、
前記検知位置で検知されない形状のシートおよび前記検知位置で検知される形状のシートが重ねられた状態で前記載置部にシートが載置されている状態で、前記検知手段が前記第1検知結果を出力した場合には、前記給送手段にシートを1枚ずつ繰り返し給送させて前記画像読取手段による当該シートへの画像読取処理を実行させ、前記給送手段によるシートの給送中に、前記検知結果が出力する検知結果が前記第1検知結果から前記第2検知結果に切り替わった場合に、前記画像読取手段による当該シートへの画像読取処理を実行させないことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のシート給送装置、または、
請求項9から請求項12のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
シートに画像を形成する画像形成手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2019036270A JP2020138848A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | シート給送装置、画像読取装置および画像形成装置 |
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