JP2020137035A - アンテナユニットの取付構造、及び、アンテナユニットの取付器具 - Google Patents

アンテナユニットの取付構造、及び、アンテナユニットの取付器具 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナユニットの設置作業の簡易化を実現する。【解決手段】アンテナユニットの取付構造は、信号を伝送するための内部導波管を内蔵する複数のアンテナユニット11と、少なくとも2つのアンテナユニットを横並びに隣接して取り付けることが可能な取付部22と、を備えている。取付部は、信号を伝送するための外部導波管23を有している。外部導波管は、横並びに隣接して取付部に取り付けられた2つのアンテナユニットに跨って配置されており、かつ、両側の端部が2つのアンテナユニットに内蔵された2つの内部導波管の隣接する側の端部に接続されている。【選択図】図4

Description

本発明は、アンテナユニットの取付構造、及び、アンテナユニットの取付器具に関する。
例えば、有料道路におけるマルチレーンフリーフロー型のETCシステム(電子料金徴収システム:Electronic Toll Collection System)では、複数のアレイアンテナを基地局アンテナに用いた構成のものがある。
ここで、「マルチレーンフリーフロー型のETCシステム」とは、有料道路の複数車線を減速せずに走行する車両に対して料金を徴収するシステムである。ただし、ETCシステムは、有料道路での料金徴収だけでなく、駐車場の支払い管理、車両の走行管理、自動車税の納付管理等にも適用することが検討されている。
また、「アレイアンテナ」とは、複数のアンテナ素子(放射素子)を規則的に配列し、一定の励振条件で給電するアンテナのことである。アレイアンテナは、サブアレイアンテナと呼ばれることもある。アレイアンテナは、各アンテナ素子(放射素子)の給電振幅及び位相を電気的に制御することで、アンテナ指向性の制御を容易に行うことができる。アレイアンテナは、複数のアンテナ素子(放射素子)を並べてアンテナの面積を拡張し、各アンテナ素子に対して適切な給電振幅および位相で励振を加えることで、所望のアンテナ指向性を実現することができる。また、アレイアンテナは、配列に用いるアンテナ素子の数を増減させることで、通信エリアの拡大又は縮小を行うことができる。
ETCシステムは、このようなアレイアンテナを基地局アンテナに用いることで、所望のアンテナ指向性を実現したり、通信エリアの拡大又は縮小を行ったりすることができる。特に、ETCシステムは、アレイアンテナをユニット化したアンテナユニット(つまり、複数個のアンテナ素子を並べてユニット化したアンテナユニット)を基地局アンテナに用いることで、基地局アンテナの製造や組立の簡素化、並びに、アンテナ素子の数の増減による所望の広さの通信エリアの確保等を容易に実現することができる。
従来、このような基地局アンテナに関連する技術として、例えば、特許文献1や特許文献2に開示された技術がある。なお、特許文献1には、導波管を用いたアンテナ装置が開示されている。また、特許文献2には、複数のアンテナが横方向に配置されたアレイアンテナが開示されている。
特開平10−294612号公報 特開2017−175596号公報
しかしながら、従来のアンテナユニットは、以下に説明するように、設置作業の簡易化が望まれている、という課題があった。
例えば、マルチレーンフリーフロー型のETCシステムの基地局アンテナは、有料道路の車幅方向の上部を横断するように設置された場合に、その外形サイズが、10メートル以上の長尺なサイズとなる。そして、基地局アンテナに用いるアンテナユニットは、製造や運搬等を考慮すると、横幅が1メートル程度となり、比較的大きく重たいものであった。
このようなアンテナユニットの現地での設置作業の手順は、以下のようなものである。
(1)アンテナユニットを支柱に固定して、アンテナユニットの俯角を調整する。
(2)各アンテナユニットと無線装置とを同軸ケーブルで接続する配線作業を行う。
(3)各アンテナユニットの給電振幅及び位相を調整する。
しかしながら、これらのアンテナユニットの設置作業は、前記した手順(1)から手順(3)のそれぞれが煩雑なものであるとともに、各手順をアンテナユニットの設置数分行う必要がある。また、アンテナユニットが比較的大きく重たいものである。したがって、従来のアンテナユニットは、設置作業時に多大な負担を作業者に強いていた。そのため、従来のアンテナユニットは、設置作業の簡易化が望まれていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、設置作業の簡易化を実現するアンテナユニットの取付構造、及び、アンテナユニットの取付器具を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、第1発明は、アンテナユニットの取付構造であって、信号を伝送するための内部導波管を内蔵する複数のアンテナユニットと、少なくとも2つの前記アンテナユニットを横並びに隣接して取り付けることが可能な取付部と、を備え、前記取付部は、信号を伝送するための外部導波管を有し、前記外部導波管は、横並びに隣接して前記取付部に取り付けられた2つの前記アンテナユニットに跨って配置されており、かつ、両側の端部が2つの前記アンテナユニットに内蔵された2つの前記内部導波管の隣接する側の端部に接続されている構成とする。
また、第2発明は、信号を伝送するための内部導波管を内蔵し、かつ、当該内部導波管の両側の端部が外部に露出している複数のアンテナユニットを所望の場所に取り付けるためのアンテナユニットの取付器具であって、少なくとも2つの前記アンテナユニットを横並びに隣接して取り付けることが可能な取付部と、前記アンテナユニットを前記取付部に固定する固定部と、信号を伝送するための外部導波管と、を有し、前記外部導波管は、横並びに隣接して前記取付部に取り付けられた2つの前記アンテナユニットに跨って配置されており、かつ、両側の端部が2つの前記アンテナユニットに内蔵された2つの前記内部導波管の隣接する側の端部に接続されている構成とする。
本発明によれば、アンテナユニットの設置作業の簡易化を実現することができる。
実施形態1に係るアンテナユニットの取付構造を適用したETCシステムの模式的な構成を示す概略斜視図である。 実施形態1に係るアンテナユニットの取付構造を適用したETCシステムの模式的な構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るアンテナユニットの取付構造を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。 実施形態1に係るアンテナユニットの取付構造を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。 実施形態1に係るアンテナユニットを前側から見た構成を示す概略図である。 実施形態1に係るアンテナユニットを後側から見た構成を示す概略図である。 実施形態1に係るアンテナユニットを左斜め下側から見た構成を示す概略図である。 実施形態1に係る取付器具を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。 実施形態1に係る取付器具を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。 実施形態1に係るアンテナユニットに内蔵された内部導波管と取付器具に設けられた外部導波管との接続構造を示す概略図である。 実施形態2に係るアンテナユニットの取付構造を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。 実施形態2に係るアンテナユニットの取付構造を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。 実施形態2に係る取付器具の連結部を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。 実施形態2に係る取付器具の連結部を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<ETCシステムの構成>
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造を適用したETCシステム100の構成について説明する。図1は、本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造を適用したETCシステム100の模式的な構成を示す概略斜視図である。図2は、ETCシステム100の模式的な構成を示すブロック図である。
ここでは、図3及び図4に示すアンテナユニット11と取付部22とを含む構造を「アンテナユニット11の取付構造」と呼ぶ。ただし、アンテナユニット11と取付部22とに加え、さらに図3及び図4に示す支持部21を含む構造を、「アンテナユニット11の取付構造」と呼ぶようにしてもよい。
ここでは、本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造を、有料道路におけるマルチレーンフリーフロー型のETCシステム100の基地局アンテナ104に適用した場合を想定して説明する。
図1に示すように、有料道路には、車幅方向の上部を横断するように、門型の構造物であるガントリ101が設置されている。ETCシステム100の基地局アンテナ104は、そのガントリ101の周囲に設置されている。
図1及び図2に示す例では、ETCシステム100は、無線装置102と、分配器103と、複数の基地局アンテナ104と、を備えている。
無線装置102は、外部の機器と無線で通信を行う装置である。
分配器103は、アンテナユニット11で受信された高周波信号をインピーダンス整合が乱れないようにしながら複数に分配する装置である。
基地局アンテナ104は、車両に搭載された端末装置と通信を行うための電波の送受信部である。図1に示す例では、基地局アンテナ104は、4つの車線に対応して4つ設けられている。
図1に示す例では、無線装置102と分配器103は、ガントリ101の上に配置されている。無線装置102と分配器103との間は、図示せぬ通信ケーブル(例えば同軸ケーブル)で電気的に接続されている。それぞれの基地局アンテナ104は、取付器具106を介して支柱101Pに取り付けられている。支柱101Pは、ガントリ101に設置された棒状の部材であり、水平方向に配置されている。
各取付器具106は、基地局アンテナ104を構成する少なくとも2つのアンテナユニット11を支柱101Pに取り付けている。各アンテナユニット11は、分配器103を介して通信ケーブルとしての同軸ケーブル107で無線装置102と電気的に接続されている。
図2に示す例では、各基地局アンテナ104は、最小ユニットを構成する2つのアンテナユニット11を有している。2つのアンテナユニット11は、取付器具106の取付部22を介して連結されている。
<アンテナユニットの取付構造>
以下、図3乃至図10を参照して、本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造について説明する。図3は、アンテナユニット11の取付構造を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。図4は、アンテナユニット11の取付構造を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。図5は、アンテナユニット11を前側から見た構成を示す概略図である。図6は、アンテナユニット11を後側から見た構成を示す概略図である。図7は、アンテナユニット11を左斜め下側から見た構成を示す概略図である。図8は、取付器具106を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。図9は、取付器具106を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。図10は、アンテナユニット11に内蔵された内部導波管と取付器具に設けられた外部導波管との接続構造を示す概略図である。
なお、ETCシステム100は、有料道路上に通信エリアを構築する際に、対向車線や有料道路の周囲の一般道路に電波が漏れ出ないようにすることが望まれている。本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造は、その要望を満たすために、以下の点を考慮した構成になっている。
(1)本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造は、できるだけ狭ビームのアンテナユニット11を複数並べた構成になっている。
(2)本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造は、各アンテナユニット11の給電振幅及び位相を好適に調整された構成になっている。
このような本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造は、対向車線や有料道路の周囲の一般道路に電波が漏れ出ないようにすることができる。
なお、本実施形態において、2つのアンテナユニット11を区別する場合に、左側に配置されたアンテナユニット11を「アンテナユニット11A」と称し、右側に配置されたアンテナユニット11を「アンテナユニット11B」と称する。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、ETCシステム100は、取付器具106で2個のアンテナユニット11を支柱101Pに取り付けた構成になっている。
取付器具106は、支持部21と、取付部22と、を備えている。
支持部21は、支柱101Pに取付部22を固定支持する部材である。支持部21は、板材や棒材等で支柱101Pの周囲を囲むように構成されている。
取付部22は、少なくとも2個のアンテナユニット11が取り付けられる部材である。取付部22は、支持部21に連結されている。
図4に示すように、取付部22は、中央部22Mと、上部22Uと、下部22Lとを有している。
中央部22Mは、上端部と下端部とが本体部分から前側に突出するように、側面視で平板を「コ」字状に折り曲げた形状を呈している。中央部22Mの本体部分は、支持部21に連結された部分である。中央部22Mの本体部分は、支持部21を軸支しており、支持部21に対して回動可能な構成になっている。
上部22Uは、平板形状を呈している。上部22Uは、中央部22Mの上端部の周囲に延在するように、中央部22Mの上端部と一体に構成されている。
下部22Lは、平板形状を呈している。下部22Lは、中央部22Mの下端部の周囲に延在するように、中央部22Mの下端部と一体に構成されている。
上部22Uと下部22Lは、中央部22Mの本体部分よりも前方に位置している。上部22Uと下部22Lとの間は、外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)を配置するための隙間が設けられている。
下部22Lの下端部には、フック状(L字状)に形成された設置位置ガイド22aが設けられている。設置位置ガイド22aは、フックの内側部分にアンテナユニット11を載置して、アンテナユニット11を固定する固定部として機能する。なお、アンテナユニット11を取付部22に固定する固定部としては、設置位置ガイド22aに加え(又は設置位置ガイド22aの代わりに)、ネジや接着剤等を用いるようにしてもよい。
下部22Lは、1つの設置位置ガイド22aで2つのアンテナユニット11を支持している。また、下部22Lは、固定部としてのネジ28で2つのアンテナユニット11を固定している。同様に、上部22Uも、固定部としてのネジ28で2つのアンテナユニット11を固定している。
2つのアンテナユニット11は、横並びに隣接して取付部22に取り付けられている。取付部22は、支持部21によって支柱101Pに支持固定されている。
取付部22は、「コ」字状に形成された中央部22Mの内側部分に、外部導波管23と、同軸導波管変換部24と、を有している。
外部導波管23は、信号を伝送するための部材である。外部導波管23の両側の端部は、2つのアンテナユニット11に内蔵された後記する内部導波管18(図7参照)に接続されている。なお、外部導波管23が接続された状態において後記する内部導波管18(図7参照)の終端部分には、終端器105が取り付けられている。
同軸導波管変換部24は、同軸ケーブル107と外部導波管23とを電気的に接続し、外部導波管23から外部に信号を変換して伝送するための部材である。同軸ケーブル107の一方の端部は、同軸導波管変換部24に接続され、同軸ケーブル107の他方の端部は、分配器103(図1参照)に接続されている。
図5に示すように、アンテナユニット11は、台座12と、レドーム16と、を有している。
台座12は、後記するアンテナ基板17(図7参照)と内部導波管18(図7参照)とを固定する部材である。台座12は、取付器具106の取付部22に当接配置される。
レドーム16は、後記するアンテナ基板17(図7参照)と内部導波管18(図7参照)とを保護するカバー部材である。レドーム16は、後記するアンテナ基板17(図7参照)と内部導波管18(図7参照)とを覆うように台座12に取り付けられる。
図6に示すように、台座12は、矩形の平板状を呈している。台座12には、2つの導波管接続部12aと、複数の導波管用ネジ穴12bと、複数のユニット用ネジ穴12cと、が形成されている。
導波管接続部12aは、アンテナユニット11に内蔵された後記する内部導波管18(図7参照)と取付部22に設けられた外部導波管23(図4及び図8参照)とを接続するための部位である。
導波管用ネジ穴12bは、外部導波管23(図4及び図8参照)を台座12に固定するためのネジが通される穴部である。
ユニット用ネジ穴12cは、台座12を取付部22に固定するためのネジ28が通される穴部である。
図7に示すように、アンテナユニット11は、内部に、アンテナ基板17と、内部導波管18と、アンテナ給電部19と、を有している。
アンテナ基板17は、基板上の導体パターンが形成された部材である。
内部導波管18は、アンテナユニット11の内部で信号を伝送する部材である。内部導波管18は、高周波信号の伝送や分配を可能とする。内部導波管18は、中央部が水平方向に延在する四角柱管の形状を呈しており、その両端部が後側(つまり、台座12の方向)に向けて彎曲した形状を呈している。
アンテナ給電部19は、内部導波管18側からアンテナ基板17側に電力を供給する部材である。アンテナ給電部19は、内部導波管18の途中部分(略中央部分)に接続されている。
台座12は、取付部22の後記する上側取付面22Usu(図8参照)と下側取付面22Lsu(図8参照)に当接配置される被取付面12suを有している。その被取付面12suは、平坦面状に形成されている。
また、台座12は、導波管接続部12aを有している。その導波管接続部12aには、内部導波管18(図7参照)の端部が挿入可能な開口部が形成されている。内部導波管18の両側の端部は、導波管接続部12aの開口部を介して台座12の被取付面12suから外部に露出している。
取付部22に設けられた外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)は、導波管接続部12aに対向配置される。その際に、内部導波管18の端部が外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)の内部に挿入される。これにより、内部導波管18と外部導波管23とが電気的に接続される。つまり、基地局アンテナ104では、取付部22の外部導波管23の導波管接続部23aと台座12の導波管接続部12aとを重ね合わせることで、取付部22の外部導波管23とアンテナユニット11の内部導波管18とが電気的に接続される。
図8に示すように、取付部22は、アンテナユニット11の台座12の被取付面12su(図7参照)に当接配置される上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuを有している。以下、上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuとを総称する場合に単に「取付面」と称する場合がある。
上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuは、それぞれ、平坦面状に形成されている。上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuは、好ましくは、同一平面を構成しているとよい。これにより、取付部22は、上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuをアンテナユニット11の台座12の被取付面12suに安定して密着させることができる。
上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuには、ユニット用取付穴22cが形成されている。ユニット用取付穴22cは、取付部22を台座12に固定するためのネジが通される穴部である。
図8及び図9に示すように、取付部22は、中央部22Mの内側部分に、前記した外部導波管23と、前記した同軸導波管変換部24と、を有している。外部導波管23は、中央部が水平方向に延在する四角柱管の形状を呈しており、その両端部が前側(つまり、アンテナユニット11の方向)に向けて彎曲している。同軸導波管変換部24は、垂直方向に延在する四角柱管の形状を呈しており、外部導波管23の途中部分(略中央部分)に接続されている。
外部導波管23の両端部には、アンテナユニット11の台座12の導波管接続部12aに接続される導波管接続部23aが設けられている。導波管接続部23aは、平坦面状に形成されている。導波管接続部23aは、好ましくは、上側取付面22Usu及び下側取付面22Lsuと同一平面を構成しているとよい。これにより、取付部22は、導波管接続部23aをアンテナユニット11の台座12の導波管接続部12aに安定して密着させることができる。
導波管接続部23aには、導波管用取付穴23bが形成されている。導波管用取付穴23bは、外部導波管23を台座12に固定するためのネジが通される穴部である。
外部導波管23は、横並びに隣接して取付部22に取り付けられたアンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bとに跨って配置される(図4参照)。その際に、外部導波管23は、アンテナユニット11Aの台座12の導波管接続部12aとアンテナユニット11Bの台座12の導波管接続部12aとに接続される。これにより、外部導波管23の両側の端部は、それぞれ、2つのアンテナユニット11A,11Bに内蔵された2つの内部導波管18の隣接する側の端部に接続される。つまり、外部導波管23は、横並びに隣接して取付部22に取り付けられた2つのアンテナユニット11A,11Bに内蔵された2つの内部導波管18の隣接する側の端部に接続される。
取付部22に取り付けられた2つのアンテナユニット11A,11Bに内蔵された2つの内部導波管18は、外部導波管23とともに水平方向に延在するように配置され、かつ、外部導波管23を介して電気的に接続されている。
外部導波管23と内部導波管18の長さは、アンテナ給電部19における給電振幅の周波数長さλに基づいて設定されている。その長さは、例えば、給電振幅の周波数長さλの整数倍(つまり、λ×n)に設定されているとよい。
例えば、図10に示すように、外部導波管23は、2つアンテナユニット11A,11Bに内蔵された2つの内部導波管18に接続される。図10には、内部導波管18の長さを「L1」とし、外部導波管23の長さを「L2」とし、2つの内部導波管18におけるアンテナ給電部19とアンテナ給電部19との間の距離を「L」とする構成が示されている。
係る構成において、アンテナ給電部19とアンテナ給電部19との間の距離Lは、以下の式(1)を満たすとよい。
L=L1+L2=λ×n …(1)
ここで、「λ」は給電振幅の周波数長さを表し、「n」は整数を表している。
<アンテナユニットの設置作業>
以下、図4を参照して、本実施形態に係るアンテナユニット11の設置作業について説明する。ここでは、2つのアンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bとのうち、アンテナユニット11Aを先に取付部22に取り付け、アンテナユニット11Bを後に取付部22に取り付けるものとして説明する。なお、アンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bは、並列給電の最小ユニットを構成している。つまり、アンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bは、同軸導波管変換部24を介して外部から取付部22に供給された電力を取付部22の外部導波管23で分配して供給する構成になっている。
まず、設置作業の作業者は、支持部21を支柱101Pに装着する。そして、作業者は、アンテナユニット11のビーム方向が所望の方向になるように、取付部22を回動させて、支持部21に対する取付部22の俯角(取付角度)を調整をする。その後に、作業者は、支持部21を支柱101Pに強固に固定する。
次に、作業者は、アンテナユニット11Aの片側の略半分が取付部22の設置位置ガイド22aから外側に突出させた状態で、アンテナユニット11Aを取付部22の設置位置ガイド22aに載置する。
次に、作業者は、取付部22の外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)とアンテナユニット11Aの台座12の導波管接続部12a(図6参照)とを重ね合わせる。このとき、アンテナユニット11Aの内部導波管18の端部が外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)の内部に挿入される。
次に、作業者は、取付部22の導波管用取付穴23b(図8参照)とアンテナユニット11Aの台座12の導波管用ネジ穴12b(図6参照)とにネジ28(図4参照)を通して締結(ネジ止め)する。また、作業者は、取付部22のユニット用取付穴22c(図8参照)とアンテナユニット11Aの台座12のユニット用ネジ穴12c(図6参照)とにネジを通して締結(ネジ止め)する。これにより、アンテナユニット11Aが取付部22に取り付けられる。
この後、作業者は、アンテナユニット11Aの取付と同様にして、アンテナユニット11Bを取付部22に取り付ける。すなわち、作業者は、アンテナユニット11Bの片側の略半分が取付部22の設置位置ガイド22aから外側に突出させた状態で、アンテナユニット11Bを取付部22の設置位置ガイド22aに載置する。
次に、作業者は、取付部22の外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)とアンテナユニット11Bの台座12の導波管接続部12a(図6参照)とを重ね合わせる。このとき、アンテナユニット11Bの内部導波管18の端部が外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)の内部に挿入される。
次に、作業者は、取付部22の導波管用取付穴23b(図8参照)とアンテナユニット11Bの台座12の導波管用ネジ穴12b(図6参照)とにネジ28(図4参照)を通して締結(ネジ止め)する。また、作業者は、取付部22のユニット用取付穴22c(図8参照)とアンテナユニット11Bの台座12のユニット用ネジ穴12c(図6参照)とにネジを通して締結(ネジ止め)する。これにより、アンテナユニット11Bが取付部22に取り付けられる。
次に、作業者は、同軸ケーブル107の一方の端部を取付部22の同軸導波管変換部24に接続し、同軸ケーブル107の他方の端部を分配器103に接続する。これにより、基地局アンテナ104の配線作業が終了する。
次に、作業者は、分配器103の入出力端と無線装置102とを別途用意する図示せぬ通信ケーブル(例えば同軸ケーブル)で接続する。これにより、アンテナユニット11の設置作業が終了する。
なお、図4に示す構成において、基地局アンテナ104は、アンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bが並列給電構造になっている。このような基地局アンテナ104は、アンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bとで並列給電の最小ユニットを構成している。
なお、各アンテナユニット11の内部導波管18は、好ましくは、設計時や工場出荷時に、全てのアンテナ基板17に対して所望の給電振幅及び位相で調整されているとよい。
また、各基地局アンテナ104は、内部導波管18の終端部分に終端器105が接続されているとよい。つまり、各基地局アンテナ104は、外部導波管23に接続されていない側の導波管接続部12aに終端器105が接続されているとよい。
また、各基地局アンテナ104は、内部導波管18の終端部分をアンテナユニット11の内部に隠した構成にしてもよい。
<アンテナユニットの取付構造の主な特徴>
本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、例えば以下のような特徴を有している。
(1)図4に示すように、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、内部導波管18を内蔵する複数のアンテナユニット11と、少なくとも2つのアンテナユニット11を横並びに隣接して取り付けることが可能な取付部22と、を備えている。取付部22は、外部導波管23を有している。外部導波管23は、横並びに隣接して取付部22に取り付けられた2つのアンテナユニット11に跨って配置されており、かつ、両側の端部が2つのアンテナユニット11に内蔵された2つの内部導波管18の隣接する側の端部に接続されている。
本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、少なくとも2つのアンテナユニット11を取付部22で横並びに隣接して取り付けるとともに、隣接する(隣り合う)アンテナユニット11の内部導波管18を取付部22の外部導波管23で接続する。このような本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、アンテナユニット11を支柱101Pに固定して、アンテナユニット11の俯角を調整する作業を簡易化することができる。また、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、設計時や工場出荷時に外部導波管23と内部導波管18の長さを所望の長さに設定することで、各アンテナユニットの給電振幅及び位相を調整する作業を簡易化することができる。その結果、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、アンテナユニット11の設置作業の簡易化を実現することができる。
(2)図7に示すように、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造では、各アンテナユニット11は、被取付面12suが平坦面状に形成された台座12を有している。図8に示すように、取付部22は、台座12の被取付面12suに当接配置される平坦面状に形成された上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuと、台座12を下から保持するフック状の設置位置ガイド22aと、を有している。
本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、取付部22の上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuをアンテナユニット11の台座12の被取付面12suに安定して密着させることができる。このような本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、アンテナユニット11の台座12を設置位置ガイド22aに載置させることで、アンテナユニット11を取付部22に強固に固定することができる。
(3)図8及び図9に示すように、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造では、取付部22の取付面は、上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuとに分断された形状になっている。外部導波管23の両側の端部は、それぞれ、上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuとの間に配置されている。
本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、上側取付面22Usuと下側取付面22Lsuとでアンテナユニット11を支持させながら、外部導波管23を内部導波管18に接続することができる。そのため、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、外部導波管23を内部導波管18に効率よく確実に接続することができる。また、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、外部導波管23を内部導波管18に接続するだけで、水平方向に延在する所望の長さの導波管を得ることができる。そして、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、設計時や工場出荷時に外部導波管23と内部導波管18の長さを所望の長さに設定することで、各アンテナユニットの給電振幅及び位相を調整する作業を簡易化することができる。
(4)図4に示すように、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、外部導波管23から外部に信号を変換して伝送する同軸導波管変換部24(変換部)を備えている。その同軸導波管変換部24には、同軸ケーブル107が接続されている。
本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、同軸ケーブル107を同軸導波管変換部24に接続するだけで、配線作業を行うことができる。このような本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、配線作業を簡易化することができる。その結果、本実施形態に係るアンテナユニット11の取付構造は、さらに、アンテナユニット11の設置作業の簡易化を実現することができる。
以上の通り、本実施形態1に係るアンテナユニット11の取付構造によれば、アンテナユニット11の設置作業の簡易化を実現することができる。
[実施形態2]
実施形態1の取付構造は、2つのアンテナユニット11を取付器具106に取り付ける構成になっている(図3及び図4参照)。これに対し、本実施形態2では、3つ以上のアンテナユニット11を取付器具106Aに取り付ける構成の取付構造(図11及び図12参照)を提供する。
以下、図11乃至図14を参照して、本実施形態2に係るアンテナユニット11の取付構造の構成について説明する。図11は、アンテナユニット11の取付構造を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。図12は、アンテナユニット11の取付構造を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。図13は、取付器具106Aの連結部122を左斜め前側から見た構成を示す概略図である。図14は、取付器具106Aの連結部122を左斜め後側から見た構成を示す概略図である。
図11及び図12に示すように、本実施形態2の取付構造は、実施形態1の取付構造(図3及び図4参照)と比較すると、取付器具106の代わりに、取付器具106Aを用いる点で相違している。取付器具106Aは、取付器具106(図3及び図4参照)と比較すると、取付部22に加え、連結部122を有する構成になっている。
図11及び図12に示す例では、ETCシステム100Aは、取付器具106Aで3つのアンテナユニット11A,11B,11Cを支柱101Pに取り付けた構成になっている。
取付器具106Aは、支持部21と、取付部22と、連結部122と、を備えている。
連結部122は、2つのアンテナユニット11が取り付けられる部材である。連結部122は、2つのアンテナユニット11の内部導波管18を電気的に直列接続する直列接続用取付部として機能する。
取付部22には、実施形態1と同様に、アンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bとが取り付けられる。一方、連結部122には、アンテナユニット11Bとアンテナユニット11Cとが取り付けられる。なお、3つよりも多い数のアンテナユニット11を支柱101Pに取り付ける場合は、連結部122の数を増やすことによって実現することができる。
図12に示すように、連結部122は、中央部122Mと、上部122Uと、下部122Lとを有している。
中央部122Mは、上端部と下端部とが本体部分から前側に突出するように、側面視で平板を「コ」字状に折り曲げた形状を呈している。
上部122Uは、平板形状を呈している。上部122Uは、中央部122Mの上端部の周囲に延在するように、中央部122Mの上端部と一体に構成されている。
下部122Lは、平板形状を呈している。下部122Lは、中央部122Mの下端部の周囲に延在するように、中央部122Mの下端部と一体に構成されている。
上部122Uと下部122Lは、中央部122Mの本体部分よりも前方に位置している。上部122Uと下部122Lとの間は、外部導波管23の導波管接続部23a(図8参照)を配置するための隙間が設けられている。
下部122Lの下端部には、フック状(L字状)に形成された設置位置ガイド122aが設けられている。設置位置ガイド122aは、フックの内側部分にアンテナユニット11を載置して、アンテナユニット11を固定する固定部として機能する。
下部122Lは、1つの設置位置ガイド122aで2つのアンテナユニット11を支持している。また、下部122Lは、固定部としてのネジ28で2つのアンテナユニット11を固定している。同様に、上部122Uも、固定部としてのネジ28で2つのアンテナユニット11を固定している。
2つのアンテナユニット11は、横並びに隣接して連結部122に取り付けられている。
連結部122は、「コ」字状に形成された中央部122Mの内側部分に、外部導波管123を有している。
外部導波管123は、信号を伝送するための部材である。外部導波管123の両側の端部は、2つのアンテナユニット11に内蔵された内部導波管18(図7参照)に接続されている。なお、外部導波管123が接続された状態において内部導波管18(図7参照)の終端部分には、終端器105が取り付けられている。
図13に示すように、連結部122は、アンテナユニット11の台座12の被取付面12su(図7参照)に当接配置される上側取付面122Usuと下側取付面122Lsuを有している。以下、上側取付面122Usuと下側取付面122Lsuとを総称する場合に単に「取付面」と称する場合がある。
上側取付面122Usuと下側取付面122Lsuは、それぞれ、平坦面状に形成されている。上側取付面122Usuと下側取付面122Lsuは、好ましくは、同一平面を構成しているとよい。これにより、連結部122は、上側取付面122Usuと下側取付面122Lsuをアンテナユニット11の台座12の被取付面12suに安定して密着させることができる。
上側取付面122Usuと下側取付面122Lsuには、ユニット用取付穴122cが形成されている。ユニット用取付穴122cは、連結部122を台座12に固定するためのネジが通される穴部である。
図13及び図14に示すように、連結部122は、中央部122Mの内側部分に、前記した外部導波管123を有している。外部導波管123は、中央部が水平方向に延在する四角柱管の形状を呈しており、その両端部が前側(つまり、アンテナユニット11の方向)に向けて彎曲している。
外部導波管123の両端部には、アンテナユニット11の台座12の導波管接続部12aに接続される導波管接続部123aが設けられている。導波管接続部123aは、平坦面状に形成されている。導波管接続部123aは、好ましくは、上側取付面122Usu及び下側取付面122Lsuと同一平面を構成しているとよい。これにより、連結部122は、導波管接続部123aをアンテナユニット11の台座12の導波管接続部12aに安定して密着させることができる。
導波管接続部123aには、導波管用取付穴123bが形成されている。導波管用取付穴123bは、外部導波管123を台座12に固定するためのネジが通される穴部である。
外部導波管123は、横並びに隣接して連結部122に連結されたアンテナユニット11Bとアンテナユニット11Cとに跨って配置される(図12参照)。その際に、外部導波管123は、アンテナユニット11Bの台座12の導波管接続部12aとアンテナユニット11Cの台座12の導波管接続部12aとに接続される。これにより、外部導波管123の両端部は、それぞれ、2つのアンテナユニット11B,11Cに内蔵された2つの内部導波管18の隣接する側の端部に接続される。
<アンテナユニットの設置作業>
以下、図12を参照して、本実施形態に係るアンテナユニット11の設置作業について説明する。ここでは、2つのアンテナユニット11Aとアンテナユニット11Bとが既に取付部22に取り付けられており、連結部122を介してアンテナユニット11Cをアンテナユニット11Bに取り付けるものとして説明する。なお、アンテナユニット11Bとアンテナユニット11Cは、直列給電を行う構成になっている。つまり、アンテナユニット11Bとアンテナユニット11Cは、アンテナユニット11Bに供給された電力を連結部122の外部導波管123を介してアンテナユニット11Cに供給する構成になっている。
まず、設置作業の作業者は、取付部22の設置位置ガイド22aから外側に突出しているアンテナユニット11Bの片側の略半分に対して、連結部122を取り付ける。その際に、作業者は、アンテナユニット11Bを連結部122の設置位置ガイド122aに載置する。
次に、作業者は、連結部122の外部導波管123の導波管接続部123a(図13参照)とアンテナユニット11Bの台座12の導波管接続部12a(図6参照)とを重ね合わせる。このとき、アンテナユニット11Bの内部導波管18の端部が外部導波管123の導波管接続部123a(図13参照)の内部に挿入される。
次に、作業者は、連結部122の導波管用取付穴123b(図13参照)とアンテナユニット11Bの台座12の導波管用ネジ穴12b(図6参照)とにネジ28(図12参照)を通して締結(ネジ止め)する。また、作業者は、連結部122のユニット用取付穴122c(図13参照)とアンテナユニット11Bの台座12のユニット用ネジ穴12c(図6参照)とにネジを通して締結(ネジ止め)する。これにより、連結部122がアンテナユニット11Bに取り付けられる。
この後、作業者は、アンテナユニット11Cを連結部122に取り付ける。すなわち、作業者は、アンテナユニット11Cの片側の略半分が連結部122の設置位置ガイド122aから外側に突出させた状態で、アンテナユニット11Cを連結部122の設置位置ガイド122aに載置する。
次に、作業者は、連結部122の外部導波管123の導波管接続部123a(図13参照)とアンテナユニット11Cの台座12の導波管接続部12a(図6参照)とを重ね合わせる。このとき、アンテナユニット11Cの内部導波管18の端部が外部導波管123の導波管接続部123a(図13参照)の内部に挿入される。
次に、作業者は、連結部122の導波管用取付穴123b(図13参照)とアンテナユニット11Cの台座12の導波管用ネジ穴12b(図6参照)とにネジ28(図12参照)を通して締結(ネジ止め)する。また、作業者は、連結部122のユニット用取付穴122c(図13参照)とアンテナユニット11Cの台座12のユニット用ネジ穴12c(図6参照)とにネジを通して締結(ネジ止め)する。これにより、アンテナユニット11Cが連結部122に取り付けられる。
次に、作業者は、同軸ケーブル107の一方の端部を取付部22の同軸導波管変換部24に接続し、同軸ケーブル107の他方の端部を分配器103に接続する。これにより、基地局アンテナ104の配線作業が終了する。
次に、作業者は、分配器103の入出力端と無線装置102とを別途用意する図示せぬ通信ケーブル(例えば同軸ケーブル)で接続する。これにより、アンテナユニット11の設置作業が終了する。
なお、連結部122は、好ましくは、安定性等を考慮して、取付部22と同様に、支柱101Pに固定するための支持部21を有する構成にしてもよい。
また、追加して設置するアンテナユニット11の内部導波管18は、好ましくは、設計時や工場出荷時に、全てのアンテナ基板17に対して所望の給電振幅及び位相で調整されているとよい。
また、各基地局アンテナ104は、内部導波管18の終端部分に終端器105が接続されているとよい。つまり、各基地局アンテナ104は、外部導波管23に接続されていない側の導波管接続部12aに終端器105が接続されているとよい。
また、各基地局アンテナ104は、内部導波管18の終端部分をアンテナユニット11の内部に隠した構成にしてもよい。
以上の通り、本実施形態2に係るアンテナユニット11の取付構造によれば、実施形態1と同様に、アンテナユニット11の設置作業の簡易化を実現することができる。
しかも、本実施形態2に係るアンテナユニット11の取付構造によれば、連結部122を用いることで、実施形態1よりも多くのアンテナユニット11を簡単に追加して設置することができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
11(11A,11B,11C) アンテナユニット
12 台座
12a 導波管接続部
12b 導波管用ネジ穴
12c ユニット用ネジ穴
12su 被取付面
16 レドーム
17 アンテナ基板
18 内部導波管
19 アンテナ給電部
21 支持部
22 取付部
22a,122a 設置位置ガイド(固定部)
22c,122c ユニット用取付穴
22U,122U 上部
22M,122M 中央部
22L,122L 下部
22Usu,122Usu 上側取付面
22Lsu,122Lsu 下側取付面
23,123 外部導波管
23a,123a 導波管接続部
23b,123b 導波管用取付穴
24 同軸導波管変換部(変換部)
28 ネジ(固定部)
100,100A ETCシステム
101 ガントリ
101P 支柱
102 無線装置
103 分配器
104 基地局アンテナ
105 終端器
106,106A 取付器具
107 同軸ケーブル(通信ケーブル)
122 連結部(直列接続用取付部)

Claims (9)

  1. 信号を伝送するための内部導波管を内蔵する複数のアンテナユニットと、
    少なくとも2つの前記アンテナユニットを横並びに隣接して取り付けることが可能な取付部と、を備え、
    前記取付部は、信号を伝送するための外部導波管を有し、
    前記外部導波管は、横並びに隣接して前記取付部に取り付けられた2つの前記アンテナユニットに跨って配置されており、かつ、両側の端部が2つの前記アンテナユニットに内蔵された2つの前記内部導波管の隣接する側の端部に接続されている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付構造。
  2. 請求項1に記載のアンテナユニットの取付構造において、
    それぞれの前記アンテナユニットは、被取付面が平坦面状に形成された台座を有しており、
    前記取付部は、
    前記台座の前記被取付面に当接配置される平坦面状に形成された取付面と、
    前記台座を下から保持するフック状の設置位置ガイドと、を有する
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付構造。
  3. 請求項2に記載のアンテナユニットの取付構造において、
    前記取付面は、上側取付面と下側取付面とに分断された形状になっており、
    前記外部導波管の両側の端部は、それぞれ、前記上側取付面と前記下側取付面との間に配置されている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のアンテナユニットの取付構造において、
    さらに、前記外部導波管から外部に信号を変換して伝送する変換部を備えており、
    外部に信号を伝送するための通信ケーブルが前記変換部に接続されている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のアンテナユニットの取付構造において、
    さらに、前記取付部を支柱に支持させる支持部を備えている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付構造。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のアンテナユニットの取付構造において、
    さらに、前記取付部に取り付けられた前記アンテナユニットに対して別のアンテナユニットを横並びに隣接して連結することが可能な連結部を備え、
    前記連結部は、信号を伝送するための別の外部導波管を有し、
    前記別の外部導波管は、横並びに隣接して前記連結部に連結された2つの前記アンテナユニットに跨って配置されており、かつ、両側の端部が前記連結部に連結された2つの前記アンテナユニットに内蔵された2つの前記内部導波管の隣接する側の端部に接続されている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付構造。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のアンテナユニットの取付構造において、
    前記取付部は複数設けられており、かつ、それぞれの前記取付部には基地局アンテナを構成する複数のアンテナユニットが取り付けられており、
    それぞれの前記基地局アンテナは、分配器を介して通信ケーブルで無線装置に接続されている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付構造。
  8. 信号を伝送するための内部導波管を内蔵し、かつ、当該内部導波管の両側の端部が外部に露出している複数のアンテナユニットを所望の場所に取り付けるためのアンテナユニットの取付器具であって、
    少なくとも2つの前記アンテナユニットを横並びに隣接して取り付けることが可能な取付部と、
    前記アンテナユニットを前記取付部に固定する固定部と、
    信号を伝送するための外部導波管と、を有し、
    前記外部導波管は、横並びに隣接して前記取付部に取り付けられた2つの前記アンテナユニットに跨って配置されており、かつ、両側の端部が2つの前記アンテナユニットに内蔵された2つの前記内部導波管の隣接する側の端部に接続されている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付器具。
  9. 請求項8に記載のアンテナユニットの取付器具において、
    さらに、前記取付部に取り付けられた前記アンテナユニットに対して別のアンテナユニットを横並びに隣接して連結することが可能な連結部を備え、
    前記連結部は、信号を伝送するための別の外部導波管を有し、
    前記別の外部導波管は、横並びに隣接して前記連結部に連結された2つの前記アンテナユニットに跨って配置されており、かつ、両側の端部が前記連結部に連結された2つの前記アンテナユニットに内蔵された2つの前記内部導波管の隣接する側の端部に接続されている
    ことを特徴とするアンテナユニットの取付器具。
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