JP2020136712A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ素子の送信、または、受信における指向性の方向(例えば、角度)を調整できるアンテナ装置の提供に資すること。【解決手段】アンテナ装置は、半導体チップと半導体チップを封止する樹脂とを有する基板の第1の面に設けられたアンテナ素子と、基板の第1の面と反対の第2の面に設けられ、基板の側面を開放した金属体と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、アンテナ装置に関する。
アンテナ装置の実装方法の一例として、半導体チップとアンテナ素子とを別々に製造し、フリップチップおよび/またはワイヤボンディングにより接続して実装する方法が知られている。この実装方法を用いてミリ波帯等の超高周波帯におけるアンテナ装置を実装した場合、例えば、半導体チップの接合部での損失および/または線路損失が大きくなる。
そこで、ファンアウト型ウェハレベルパッケージ(Fan-Out Wafer Level Packaging:FOWLP)技術と称されるパッケージ技術が検討されている(例えば、非特許文献1)。
FOWLP技術では、樹脂により封止した半導体チップに再配線技術によって配線層(再配線層)を積層し、配線層にアンテナ素子を形成する。FOWLP技術では、半導体チップとアンテナとを短距離で低損失に接続できる。
特許第4337876号公報
M. Wojnowski,"A 77-GHz SiGe Single-Chip Four-Channel Transceiver Module with Integrated Antennas in Embedded Wafer-Level BGA Package," Electronic Components and Technology Conference, May. 2012, pp.1027-1032
アンテナ素子を内蔵した基板では、アンテナ素子の送信、または、受信における指向性が、基板の面に沿った方向に向けられる場合に、その方向(例えば、角度)を調整することについての検討が不十分であった。
本開示の非限定的な実施例は、アンテナ素子の送信、または、受信における指向性の方向(例えば、角度)を調整できるアンテナ装置の提供に資する。
本開示の一実施例に係るアンテナ装置は、半導体チップと前記半導体チップを封止する樹脂とを有する基板の第1の面に設けられたアンテナ素子と、前記基板の前記第1の面と反対の第2の面に設けられ、前記基板の側面を開放した金属体と、を備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一実施例によれば、アンテナ素子の送信、または、受信における指向性の方向(例えば、角度)を調整できるアンテナ装置を提供できる。
本開示の一実施例における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
本開示の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図 本開示の実施の形態1に係るアンテナ装置を含む反射鏡アンテナの構成を示す斜視図 反射鏡アンテナのX−Z平面の断面を示す断面図 パッケージ基板の一例を示すX−Z平面の断面図 Z軸の正の方向から見たパッケージ基板のX−Y平面図 Z軸の正の方向から見た第1層再配線のパターンの一例を示す図 Z軸の正の方向から見た第2層再配線のパターンの一例を示す図 本開示の実施の形態1に係るアンテナ装置のアンテナエレメントの周辺を示す図 図8における間隔Dxと主放射角度θとの関係を示す図 比較例に係るアンテナ装置を含む反射鏡アンテナのX−Z平面の断面を示す断面図 本開示の実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図 本開示の実施の形態2に係るアンテナ装置を含む反射鏡アンテナの構成を示す斜視図 反射鏡アンテナのX−Z平面の断面を示す断面図 パッケージ基板の一例を示すX−Z平面の断面図 Z軸の正の方向から見たパッケージ基板のX−Y平面図 Z軸の正の方向から見た第1層再配線のパターンの一例を示す図 Z軸の正の方向から見た第2層再配線のパターンの一例を示す図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は一例であり、本開示はこれらの実施の形態により限定されるものではない。
ミリ波帯またはテラヘルツ帯といった超高周波数帯では、信号の高い送信出力を実現することが困難であり、また、伝搬損失が大きくなるため、高利得のアンテナが望まれる。
高利得のアンテナの一例には、1次放射器から放射した放射波を反射鏡で反射させて、ビームを形成することによって、利得を向上させる反射鏡アンテナ(例えば、パラボラアンテナ等)が知られている。
反射鏡アンテナでは、反射鏡と1次放射器との配置によって、1次放射器からの放射波の放射方向を所定の方向(ビーム送信方向)へ変えることができる。例えば、特許文献1には、ビーム送信方向に対して、1次放射器の放射方向が垂直または垂直に近い角度で配置されたアンテナ装置が記載されている。
特許文献1に記載のアンテナ装置は、1次放射器と、ビーム送信方向が互いに異なる第1反射鏡および第2反射鏡と、1次放射器を機械的に回転させるモータとを有する。モータが1次放射器を回転させることによって、1次放射器は、第1反射鏡の方向または第2反射鏡の方向に移動する。1次放射器が第1反射鏡の方向に配置された場合には、1次放射器からの放射波は、第1反射鏡で反射され、アンテナ装置の正面方向に指向性を有するビームを形成して放射される。1次放射器が第2反射鏡の方向に配置された場合には、1次放射器からの放射波は、第2反射鏡で反射され、正面方向と異なる方向にビームを形成して放射される。
反射鏡と1次放射器とを有する反射鏡アンテナの1次放射器に、上述したパッケージ技術を用いて、半導体チップとアンテナ素子とを内蔵したパッケージ基板を用いることが検討される。この構成では、半導体チップからアンテナ素子までの損失を小さくできるため、反射鏡アンテナの性能の向上を図ることができる。しかしながら、アンテナ素子を内蔵したパッケージ基板を1次放射器に用いた場合、反射鏡は、パッケージ基板に対して水平方向に1次放射器から放射された放射波を反射させるために、面積の拡大が求められる可能性がある。そのため、反射鏡が大きくなる可能性がある。
本開示の非限定的な実施例は、アンテナ素子の送信、または、受信における指向性が、基板の面に沿った方向(水平方向)に向けられる場合に、その方向(例えば、角度)を調整できるアンテナ装置の提供に資する。そして、角度を調整できることによって、反射鏡アンテナの反射鏡の大型化を抑制して、アンテナ利得を向上できるアンテナ装置の提供に資する。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係るアンテナ装置100の構成を示す斜視図である。アンテナ装置100は、パッケージ基板2と、金属体3とを有する。
なお、図1には、3次元空間の直交座標系を示すX軸、Y軸およびZ軸が示される。図1では、X軸およびY軸は、パッケージ基板2の基板の面がX−Y平面に沿うように定められる。また、X軸の正の方向は、パッケージ基板2においてアンテナエレメント8(例えば、図3参照)が設けられる側に向けられる。以下に示す図においても、適宜、図1と同様に、3次元空間の直交座標系を示すX軸、Y軸およびZ軸が示される。
パッケージ基板2は、アンテナエレメント8(例えば、図3参照)を含む。金属体3は、パッケージ基板2のアンテナエレメント8の位置に応じて、パッケージ基板2の一方の面に設けられる。パッケージ基板2の構成例、および、パッケージ基板2に対する金属体3の位置については後述する。
本実施の形態1では、一例として、アンテナ装置100を反射鏡アンテナの1次放射器に用いる構成を説明する。
図2は、本開示の実施の形態1に係るアンテナ装置100を含む反射鏡アンテナ600の構成を示す斜視図である。図3は、反射鏡アンテナ600のX−Z平面の断面を示す断面図である。
図2、図3に示すように、反射鏡アンテナ600は、アンテナ装置100に反射鏡1が追加されたアンテナ装置の一例である。
後述するように、パッケージ基板2の再配線層には、アンテナエレメント8が形成されている。例えば、金属体3は、パッケージ基板2の上部の面(Z軸の正方向の面)に設けられる。金属体3が設けられる位置において、パッケージ基板2の側面(X軸の正方向の側面)は、開放されている。金属体3は、図3に示すように、パッケージ基板2の上部の面(Z軸の正方向の面)において、Z軸の正方向から見て、パッケージ基板2の全体を覆う範囲に設けられる。なお、金属体3は、パッケージ基板2の全体を覆う範囲に設けられなくてもよい。例えば、金属体3は、少なくとも、パッケージ基板2の側面の開放端において、アンテナエレメント8と重なる範囲に設けられてもよい。なお、金属体3の厚みは、特に限定されない。
パッケージ基板2に金属体3を設ける方法については限定されない。例えば、金属体3は、パッケージ基板2の再配線層と反対側の面に金属パターンを蒸着することによって形成されてよい。あるいは、金属体3は、金属からなる板状の部材がパッケージ基板2の再配線層と反対側の面に貼付けられることによって、設けられてもよい。あるいは、金属体3は、誘電体基板の表面に金属パターンを蒸着することによって形成された部材が、パッケージ基板2の再配線層と反対側の面に貼付けられることによって、設けられてもよい。
基板4は、例えば、電源部(図示せず)を有する。パッケージ基板2は、半田ボール5により基板4に実装される。
基板4および反射鏡1は、例えば、固定部材14に固定されることによって、所定の位置に固定される。
反射鏡1は金属で構成され、Z軸の正方向の表面が鏡面形状となっている。反射鏡1の表面は、例えば、放物曲面である。
アンテナエレメント8は、例えば、反射鏡1の焦点位置に配置される。反射鏡1の焦点位置は、放物曲面の形状によって定められてよい。なお、アンテナエレメント8の配置において、反射鏡1の焦点位置からのズレが許容されてもよい。
アンテナエレメント8からの放射波は、反射鏡1において反射されて、Z軸の正の方向に指向性を有するビームを形成して放射される。
なお、図3の点線矢印は、アンテナエレメント8からの放射波、および、反射鏡1においてZ軸の正の方向へ反射される送信波を示している。
なお、反射鏡1は、全体が金属で構成されていなくてもよい。例えば、反射鏡1は、表面が金属で構成されていてよい。例えば、反射鏡1は、ABS樹脂、ポリカーボネートなどの樹脂を成型し、成型した樹脂の表面に金属メッキを施した構成としてもよい。
また、固定部材14は、樹脂または金属で構成されていてよい。アンテナエレメント8と反射鏡1とが所定の位置関係となるように、反射鏡1とアンテナ装置100とを固定できれば、固定部材14は、設けられなくてもよい。例えば、固定部材14を用いた固定方法と異なる固定方法であってもよい。固定部材14は、反射鏡1と一体で構成されていてもよい。
次に、パッケージ基板2の構成例について説明する。
図4は、パッケージ基板2の一例を示すX−Z平面の断面図である。図5は、Z軸の正の方向から見たパッケージ基板2のX−Y平面図である。
パッケージ基板2は、例えば、FOWLP技術を用いてパッケージ化される。パッケージ基板2は、半導体チップ7と、モールド樹脂6と、再配線層9とを含む。
半導体チップ7は、信号の送信処理および/または受信処理を行う送受信回路を含む。半導体チップ7は、モールド樹脂6によって封止される。半導体チップ7よりも外側のモールド樹脂6で拡張(封止)された領域は、ファンアウトエリアと称されることがある。
なお、アンテナエレメント8が信号の送信を行う場合、半導体チップ7には、少なくとも、信号の送信処理を行う送信回路が含まれていればよい。また、アンテナエレメント8が信号の受信を行う場合、半導体チップ7には、少なくとも、信号の受信処理を行う受信回路が含まれていればよい。また、アンテナエレメント8が信号の送信と受信とを行う場合、半導体チップ7には、信号の送信処理および/または受信処理を行う送受信回路が含まれていればよい。
再配線層9は、半導体チップ7およびファンアウトエリアを含む領域の面(Z軸の負の方向の面)に、再配線技術により形成される。
再配線層9は、第1層再配線10aと、第2層再配線10bと、接続ビア12と、半田ボール5と、絶縁材料11とを有する。
なお、図4に示す再配線層9は2層を有する例を示すが、本開示はこれに限定されない。半導体チップ7およびファンアウトエリアを含む領域の面には、3層以上の再配線層が積層されてもよいし、1層の再配線層が積層されてもよい。
第1層再配線10aは、半導体チップ7に近い層(Z軸の正の方向の層)に形成される。第2層再配線10bは、半導体チップ7から遠い層(Z軸の負の方向の層)に形成される。なお、第1層再配線10aと第2層再配線10bとを併せて、再配線10と記載することがある。
接続ビア12は、第1層再配線10aと第2層再配線10bとを電気的に接続する。また、接続ビア12は、半導体チップ7と第1層再配線10aとを電気的に接続する。
第1層再配線10aと、第2層再配線10bとは、絶縁材料11によって絶縁される。
第1層再配線10aと、第2層再配線10bとには、アンテナエレメント8が設けられる。
アンテナエレメント8は、パッケージ基板2の一方の面(Z軸の負の方向の面)に形成される再配線層9に設けられる。アンテナエレメント8は、図5のZ軸の正方向から見た上面視において、例えば、半導体チップ7の外側のファンアウトエリアに設けられる。
アンテナエレメント8の構成の一例について説明する。なお、本実施の形態1では、アンテナエレメント8が再配線層9に設けられる例を説明するが、本開示はこれに限定されない。パッケージ基板2の一方の面(Z軸の負の方向の面)に設けられる構成であれば、アンテナエレメント8は、再配線層9に設けられなくてもよい。
図6は、Z軸の正の方向から見た第1層再配線10aのパターンの一例を示す図である。図7は、Z軸の正の方向から見た第2層再配線10bのパターンの一例を示す図である。なお、図6および図7には、半導体チップ7が破線によって示される。
図6に示す第1層再配線10aは、グランドパターン13と、放射素子8aと、反射器8cとを含む。
図7に示す第2層再配線10bは、グランドパターン13と、グランド素子8bと、反射器8cとを含む。
アンテナエレメント8は、第1層再配線10aの放射素子8aと反射器8c、および、第2層再配線10bのグランド素子8bと反射器8cを含む。
放射素子8aは、一端が接続ビア12を介して半導体チップ7に接続する。放射素子8aは、L字の形状を有する。例えば、放射素子8aは、半導体チップ7に接続する一端からX軸の正の方向に伸びる第1の配線パターンと、第1の配線パターンの他端からY軸の正の方向に伸びる第2の配線パターンとを有する。
グランド素子8bは、放射素子8aと同様に、L字の形状を有する。ただし、グランド素子8bは、Y軸方向において放射素子8aと対称な構造を有する。
例えば、グランド素子8bは、Z軸の正の方向から見た上面視において放射素子8aの第1の配線パターンと重なる第3の配線パターンを含む。第3の配線パターンの一端は、第2層配線10bの反射器8cに接する。また、グランド素子8bは、Z軸の正の方向から見た上面視において、放射素子8aの第2の配線パターンとX軸対称に形成される第4の配線パターンを含む(図5参照)。別言すれば、第4の配線パターンは、Y軸の負の方向に伸びる。
Z軸の正の方向から見た上面視(図5参照)において、放射素子8aの開放端(接続ビア12と接続していない端)から、グランド素子8bの開放端(反射器8cに接していない端)までの長さは、例えば、0.5λeに設定される。ここで、λeは、絶縁材料11の誘電率による波長短縮効果に応じた、アンテナエレメント8からの放射波(または受信波)の実効波長である。
反射器8cは、例えば、グランドパターン13の一部のパターンを凸形状にすることによって設けられる。反射器8cは、放射素子8aとグランド素子8bに対して、X軸の負の方向に0.25λeの間隔を隔てて設けられる。
反射器8cを配置することによって、アンテナエレメント8は、X軸の正の方向の利得が向上する。このような、反射器8cを設けるアンテナは、指向性アンテナ、または、八木アンテナと称されることがある。
なお、上述したアンテナエレメント8の構成は、一例であり、本開示はこれに限定されない。例えば、アンテナエレメントは、上述した構成に導波器を付加した八木アレーアンテナとしてもよい。
上述したように、本実施の形態1に係るアンテナ装置100は、半導体チップ7と半導体チップ7を封止するモールド樹脂6とを有するパッケージ基板2の一方の面に設けられたアンテナエレメント8と、パッケージ基板2の一方の面と反対の面に設けられた金属体3とを備える。この構成によって、アンテナエレメント8の指向性(放射角)が、パッケージ基板2に沿った方向(水平方向)に向けられる場合の、放射角を調整できる。以下では、放射角の調整について説明する。
図8は、本開示の実施の形態1に係るアンテナ装置100のアンテナエレメント8の周辺を示す図である。図8には、パッケージ基板2と金属体3との位置関係の例が示される。
パッケージ基板2の端部であって、アンテナエレメント8が設けられた側面と、金属体3の端部との間隔は、Dxと定義する。間隔Dxは、例えば、パッケージ基板2の端部から突出している長さ(とび出し量と称されることがある)を示す。間隔Dxは、X軸の正の方向を正の値とする。また、図8において、Y軸の負の方向から見たX−Z面の指向性の主放射角度は、Z軸の正の方向を0度とし、時計回りの方向を正の角度と定義する。
図9は、図8における間隔Dxと主放射角度θとの関係を示す図である。図9は、図8の間隔Dxを変化させた場合の主放射角度θの値を電磁界シミュレーションにより解析した結果を示している。解析したパッケージ基板2のモデルでは、再配線層9のZ軸方向の厚さを50μm、モールド樹脂6のZ軸方向の厚さを200μmに設定される。また、解析に用いた周波数は、300GHzである。なお、図9には、比較例として、金属体3がない構成の主放射角度が示されている。
パッケージ基板2において、再配線層9のアンテナエレメント8に対してZ軸の正の方向にはモールド樹脂6、Z軸の負の方向には空気が存在する。別言すれば、アンテナエレメント8に対してZ軸の正の方向とZ軸の負の方向とに互いに異なる構成(異なる媒質)が存在しているため、アンテナエレメント8に対して非対称な構造となっている。
電磁界は、比誘電率の高い方へ引き寄せられる特性があるため、金属体3なしのパッケージ基板2の構成においては比誘電率の高いモールド樹脂6の方へ引き寄せられる。そのため、X−Z面の指向性は、モールド樹脂6の側(Z軸の正の方向)へ傾いた指向性となる。例えば、図9では、金属体3無しの構成において、主放射角度θは約60度であるため、金属体3無しのパッケージ基板のアンテナエレメント8からの放射波は、水平方向(X軸方向)から約30度上方に傾いて放射される。
一方で、金属体3を設けたパッケージ基板2の構成においては、金属体3の位置により、主放射角度θを水平方向に対して適切な角度に調整される。
例えば、間隔Dx=0mmの場合、主放射角度θは108度を示す。別言すれば、パッケージ基板2の端と金属体3の端とが揃っている場合、主放射角度θを水平方向より下方に傾けることができる。間隔Dxを大きくするほど、主放射角度θは、水平方向よりもより下方に傾けることができる。間隔Dx=0.5mmの場合、主放射角度θは136度を示す。図9では、間隔Dxが0.5mmよりも大きくなっても、主放射角度θの変化は少ない。
このように、パッケージ基板2に対する金属体3の位置を調整することによって、アンテナエレメント8の放射波の指向性(主放射角度)が調整される。例えば、図8に示した間隔Dxは、0mmからパッケージ基板2の厚みの2倍程度までの範囲で調整されてよい。これにより、アンテナ装置100からの放射方向を水平方向よりも下方(Z軸の負の方向)へ傾けることができる。
例えば、アンテナ装置100のアンテナエレメント8からの放射波の放射方向を水平方向よりも下方に傾けることによって、アンテナ装置100を含む反射鏡アンテナの反射鏡1のサイズの増加を抑えることができる。また、アンテナエレメント8からの放射波を反射鏡1で反射してZ軸の正の方向に指向性を有するビームを形成して放射し、アンテナ利得を向上できる。また、金属体3の間隔Dxを調整することにより、アンテナエレメント8からのZX面主放射角度を変えることができるので、反射鏡1の焦点距離、直径の設計自由度が増すという利点も得られる。
ここで、アンテナ装置100のアンテナエレメント8からの放射波の放射方向を水平方向よりも下方に傾けることによって、アンテナ装置100を含む反射鏡アンテナの反射鏡1のサイズの増加を抑えることができるという点について比較例を挙げる。
図10は、比較例に係るアンテナ装置を含む反射鏡アンテナ700のX−Z平面の断面を示す断面図である。なお、図10において、図2、図3と同様の構成については、同一の符番を付し、説明を省略する。
図10は、パッケージ基板2に金属体3を配置しない点、および、反射鏡1が反射鏡41に置き換わっている点を除いて、図2および図3と同様である。なお、反射鏡41の高さ(Z軸方向の長さ)は、反射鏡1よりも高い。また、図8の点線矢印は、アンテナエレメント8からの放射波および反射鏡でZ軸の正の方向へ反射される送信波を示している。
図9に示したように、金属体3が存在しない場合、アンテナエレメント8からの放射波の放射方向は、水平方向よりも上方(Z軸の正の方向)に傾いた方向を示す。
そのため、図10の構成例では、パッケージ基板2のモールド樹脂6(図3参照)の影響によって、アンテナエレメント8からの放射波が、水平方向より上方(Z軸の正の方向)へ傾いて放射されるため、反射鏡41は、放射波を反射するために、Z軸の正の方向へ高くすることが望まれる。そのため、反射鏡41は、図2、図3に示した反射鏡1よりも面積を広げる結果となる。
また、アンテナエレメント8からの放射波のうち、反射鏡41よりもZ軸の正の方向に放射されて送信ビーム方向に反射されない割合が増えるため、反射鏡41が有効に機能せず、アンテナ利得が減少する可能性がある。
本実施の形態に係るアンテナ装置100は、パッケージ基板2に金属体3を配置することによって、X−Z面の主放射角度を、パッケージ基板2の面に沿った方向(水平方向)、または、パッケージ基板2の面に沿った方向から下方(Z軸の負の方向)へ傾けることができる。そのため、アンテナエレメント8からの放射波を反射させるための反射鏡1の面積を縮小することができ、反射鏡1の高さを低くして小型化することが可能となる。
なお、本実施の形態に係るアンテナ装置100では、アンテナエレメント8が信号を送信する例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、アンテナ装置100において、アンテナエレメント8が信号を受信してもよい。この場合であっても、アンテナ装置100は、パッケージ基板2に金属体3を配置することによって、主な受信角度を、パッケージ基板2に対して水平方向、または、水平方向から下方(Z軸の負の方向)へ傾けることができる。そのため、反射鏡1の高さを低くして小型化することが可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係るアンテナ装置は、複数のアンテナエレメントを備える点が実施の形態1に係るアンテナ装置100とは異なる。
図11は、本開示の実施の形態2に係るアンテナ装置200の構成を示す斜視図である。アンテナ装置200は、パッケージ基板22と、金属体3とを有する。
パッケージ基板22は、少なくとも、2つのアンテナエレメント(アンテナエレメント23およびアンテナエレメント24(図13等参照))を含む。金属体3は、パッケージ基板22の2つのアンテナエレメントの位置に基づいて、パッケージ基板22の一方の面に設けられる。パッケージ基板22の構成例、および、パッケージ基板22に対する金属体3の位置については後述する。
本実施の形態2では、実施の形態1と同様、アンテナ装置200を反射鏡アンテナの1次放射器に用いる構成を説明する。
図12は、本開示の実施の形態2に係るアンテナ装置200を含む反射鏡アンテナ800の構成を示す斜視図である。図13は、反射鏡アンテナ800のX−Z平面の断面を示す断面図である。なお、図12および図13において、図2および図3と同様の構成については、同一の符番を付し、説明を省略する。
図12および図13に示すように、反射鏡アンテナ800は、アンテナ装置200と第1反射鏡21aと第2反射鏡21bとを具備する。
後述するように、パッケージ基板22の再配線層には、アンテナエレメント23およびアンテナエレメント24が形成されている。金属体3は、図13に示すように、パッケージ基板22の上部の面(Z軸の正方向の面)において、Z軸の正方向から見て、アンテナエレメント23およびアンテナエレメント24と重なる範囲に配置される。
第1反射鏡21a、第2反射鏡21bおよび基板4は、例えば、固定部材14に固定される。
第1反射鏡21aおよび第2反射鏡21bは金属で構成され、Z軸の正方向の表面が鏡面形状となっている。第1反射鏡21aおよび第2反射鏡21bの表面は、それぞれ、例えば、放物曲面である。なお、第1反射鏡21aと第2反射鏡21bは、同一の形状でなくてもよい。
アンテナエレメント23は、例えば、第1反射鏡21aの焦点位置に配置される。第1反射鏡21aの焦点位置は、第1反射鏡21aの放物曲面の形状によって定められてよい。なお、アンテナエレメント23の配置において、第1反射鏡21aの焦点位置からのズレが許容されてもよい。アンテナエレメント24は、例えば、第2反射鏡21bの焦点位置に配置される。第2反射鏡21bの焦点位置は、第1反射鏡21bの放物曲面の形状によって定められてよい。なお、アンテナエレメント24の配置において、第2反射鏡21bの焦点位置からのズレが許容されてもよい。
アンテナエレメント23は、例えば、信号を送信する送信アンテナエレメントである。アンテナエレメント23からの放射波は、第1反射鏡21aにおいて反射されて、Z軸の正の方向に指向性を有するビームを形成して放射される。
アンテナエレメント24は、例えば、信号を受信する受信アンテナエレメントである。反射鏡アンテナ800では、Z軸の正の方向に指向性を有するビームを形成することによって、Z軸の正の方向から到来する受信波が第2反射鏡21bにおいて反射されて、アンテナエレメント24によって受信される。
なお、図13において、アンテナエレメント23に始点を有する点線矢印は、図3においてアンテナエレメント8に始点を有する点線矢印と同様である。また、図13において、アンテナエレメント24に終点を有する点線矢印は、Z軸の正の方向より到来する受信波および第2反射鏡21bでアンテナエレメント24の方向へ反射される反射波を示している。
なお、上述の例では、アンテナエレメント23が信号の送信に用いられ、アンテナエレメント24が信号の受信に用いられる例を示したが、アンテナエレメント23が信号の受信に用いられ、アンテナエレメント24が信号の送信に用いられてもよい。あるいは、アンテナエレメント23とアンテナエレメント24の両方が、信号の送信に用いられてもよいし、両方が、信号の受信に用いられてもよい。
また、第1反射鏡21aおよび第2反射鏡21bは、全体が金属で構成されていなくてもよい。例えば、第1反射鏡21aおよび第2反射鏡21bは、表面が金属で構成されていてよい。例えば、第1反射鏡21aおよび第2反射鏡21bは、は、ABS樹脂、ポリカーボネートなどの樹脂を成型し、成型した樹脂の表面に金属メッキを施した構成としてもよい。また、第1反射鏡21aの構成と第2反射鏡21bの構成とは、互いに異なっていてもよい。
次に、パッケージ基板22の構成例について説明する。
図14は、パッケージ基板22の一例を示すX−Z平面の断面図である。図15は、Z軸の正の方向から見たパッケージ基板22のX−Y平面図である。なお、図14、図15において、図4および図5と同様の構成については、同一の符番を付し、説明を省略する。
パッケージ基板22は、例えば、FOWLP技術を用いてパッケージ化される。パッケージ基板22は、半導体チップ7と、モールド樹脂6と、再配線層9とを含む。
実施の形態1において示したパッケージ基板2の再配線層9には、アンテナエレメント8が設けられるのに対し、パッケージ基板22の再配線層9には、アンテナエレメント23とアンテナエレメント24とが設けられる。
アンテナエレメント23は、図15のZ軸の正方向から見た上面視において、例えば、半導体チップ7の外側のファンアウトエリアのX軸の正の方向に設けられる。アンテナエレメント24は、図15のZ軸の正方向から見た上面視において、例えば、半導体チップ7の外側のファンアウトエリアのX軸の負の方向に設けられる。
アンテナエレメント23およびアンテナエレメント24の構成の一例について説明する。
図16は、Z軸の正の方向から見た第1層再配線10aのパターンの一例を示す図である。図17は、Z軸の正の方向から見た第2層再配線10bのパターンの一例を示す図である。なお、図16および図17には、半導体チップ7が破線によって示される。
アンテナエレメント23は、第1層再配線10aに設けられる放射素子23aと、第2層再配線10bに設けられるグランド素子23bと、第1層再配線10aおよび第2層再配線10bに設けられる反射器23cとを有する。放射素子23a、グランド素子23b、および、反射器23cは、それぞれ、実施の形態1において示した放射素子8a、グランド素子8b、および、反射器8cと同様であるので、説明は省略する。
アンテナエレメント24は、第1層再配線10aに設けられる放射素子24aと、第2層再配線10bに設けられるグランド素子24bと、第1層再配線10aおよび第2層再配線10bに設けられる反射器24cとを有する。放射素子24a、グランド素子24b、および、反射器24cは、それぞれ、実施の形態1において示した放射素子8a、グランド素子8b、および、反射器8cと同様であるので、説明は省略する。ただし、放射素子24aとグランド素子24bは、それぞれ、放射素子8aとグランド素子8bの形状を、Y軸に沿って線対称とした形状を有する。
別言すれば、パッケージ基板22の再配線層9に含まれるアンテナエレメント23とアンテナエレメント24とは、実施の形態1に示したアンテナエレメント8と同様の構成を有する。そして、アンテナエレメント23は、X軸の正の方向に設けられ、アンテナエレメント24は、X軸の負の方向に設けられる。
アンテナエレメント23およびアンテナエレメント24は、アンテナエレメント8と同様に、例えば、八木アンテナと称されることがある。
なお、本実施の形態2では、アンテナエレメント23とアンテナエレメント24とが、同様の構成を有する例を示したが、本開示はこれに限定されない。アンテナエレメント23とアンテナエレメント24とが、互いに異なる構成を有してもよい。
また、本実施の形態2では、一例として、2つのアンテナエレメントを有する構成を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、アンテナ装置が、3つ以上のアンテナエレメントを有してもよい。例えば、図15〜図17において、Y軸の正の方向の範囲および/またはY軸の負の方向の範囲に更にアンテナエレメントが追加されてもよい。その場合、反射鏡の焦点位置が、追加されたアンテナエレメントの位置に対応するように、反射鏡の構成が変更されてよい。
実施の形態1と同様に、本実施の形態2においても、パッケージ基板22に設けられた金属体3の位置により、アンテナエレメント23およびアンテナエレメント24それぞれの主放射角度を適切な角度に調整される。
例えば、パッケージ基板22におけるアンテナエレメント23が設けられた側(X軸の正の方向)の端部と、金属体3の端部との間隔(図13の間隔Dx1)を調整することによって、アンテナエレメント23からの放射波の主放射角度を調整できる。また、パッケージ基板22におけるアンテナエレメント24が設けられた側(X軸の負の方向)の端部と、金属体3の端部との間隔(図13の間隔Dx2)を調整することによって、アンテナエレメント24における受信の指向性の主角度を調整できる。
なお、間隔Dx1は、実施の形態1における間隔Dxと同様に、X軸の正の方向を正の値とする。間隔Dx2は、X軸の負の方向を正の値とする。また、間隔Dx1とアンテナエレメント23側からの主放射角度との関係および間隔Dx2とアンテナエレメント24側からの主放射角度との関係は、図9と同様である。ただし、アンテナエレメント24側からの主放射角度では、Z軸の正の方向を0度とし、反時計回りの方向を正の角度と定義されてよい。
このように、パッケージ基板22に対する金属体3の位置を調整することによって、アンテナエレメント23および/またはアンテナエレメント24の放射波の指向性(主放射角度)が調整される。例えば、間隔Dx1は、ゼロからパッケージ基板22の厚みの2倍程度までの範囲で調整されてよい。これにより、アンテナ装置200からの放射方向を水平方向よりも下方(Z軸の負の方向)へ傾けることができる。
例えば、アンテナ装置200のアンテナエレメント23からの放射波の放射方向を水平方向よりも下方に傾けることによって、アンテナ装置200を含む反射鏡アンテナの第1反射鏡21aのサイズの増大を抑え、アンテナエレメント23からの放射波を第1反射鏡21aで反射してZ軸の正の方向に指向性を有するビームを形成して放射し、アンテナ利得を向上できる。
また、信号を受信するアンテナエレメント24の場合も同様に、主に信号を受信する方向を、水平方向よりも下方に傾けることによって、アンテナ装置200を含む反射鏡アンテナの第2反射鏡21bのサイズの増大を抑え、第2反射鏡21bによって、Z軸の正の方向に指向性を有するビームを形成して、Z軸の正の方向から到来する受信波の受信においてアンテナ利得を向上できる。
また、アンテナ装置200の構成によれば、パッケージ基板22の同一平面に構成された送信アンテナエレメント(例えば、アンテナエレメント23)および受信アンテナエレメント(例えば、アンテナエレメント24)、および、それぞれに対応する反射鏡を用いて、例えば、同一のZ軸の正の方向に指向性を有する高利得な送信アンテナおよび受信アンテナを得ることができる。
なお、送信アンテナエレメント(例えば、アンテナエレメント23)と受信アンテナエレメント(例えば、アンテナエレメント24)とは、同一の形状を有していなくてもよい。また、第1反射鏡21aと第2反射鏡21bとは、異なる形状であってもよい。また、金属体3の送信アンテナエレメント側のパッケージ基板22と金属体3との端部の間隔(例えば、図13の間隔Dx1)と、受信アンテナエレメント側のパッケージ基板22と金属体3との端部の間隔(例えば、図13の間隔Dx2)とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
本開示によるアンテナ装置は、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、システム(通信装置と総称)において実施可能である。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されず、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、システム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター又は計測機器、コントロール・パネル等)、自動販売機、その他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(Things)」をも含む。
通信には、セルラーシステム、無線LANシステム、通信衛星システム等によるデータ通信に加え、これらの組み合わせによるデータ通信も含まれる。
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサー等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサーが含まれる。
また、通信装置には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、その他あらゆる装置、デバイス、システムが含まれる。
本開示のアンテナ装置は、半導体チップと前記半導体チップを封止する樹脂とを有する基板の第1の面に設けられたアンテナ素子と、前記基板の前記第1の面と反対の第2の面に設けられ、前記基板の側面を開放した金属体と、を備える。
本開示のアンテナ装置において、前記アンテナ素子は、前記第1の面に沿った方向に指向性を有する。
本開示のアンテナ装置において、放物曲面の表面を有する反射鏡を備え、前記アンテナ素子は、前記放物曲面の焦点に設けられる。
本開示のアンテナ装置において、前記金属体は、前記第1の面と垂直な方向からの平面視において、少なくとも、前記アンテナ素子に重なる位置に設けられる。
本開示のアンテナ装置において、前記金属体は、前記第1の面と垂直な方向からの平面視において、前記基板の前記アンテナ素子に近い端まで延在する。
本開示のアンテナ装置において、前記金属体は、前記第1の面と垂直な方向からの平面視において、前記基板の前記アンテナ素子に近い端よりも外側に所定距離離れた位置まで延在する。
本開示のアンテナ装置において、前記所定距離は、前記基板の厚みの2倍以下である。
本開示のアンテナ装置において、前記第1の面に、複数の前記アンテナ素子が設けられた。
本開示のアンテナ装置において、放物曲面の表面を有する複数の反射鏡を備え、前記複数の反射鏡は、前記複数のアンテナ素子それぞれに対応し、前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、対応する前記反射鏡の焦点に設けられる。
本開示は、ミリ波帯やテラヘルツ帯でのアンテナ装置に有用である。
1、41 反射鏡
2、22 パッケージ基板
3 金属体
4 基板
5 半田ボール
6 モールド樹脂
7 半導体チップ
8、23、24 アンテナエレメント
8a、23a、24a 放射素子
8b、23b、24b グランド素子
8c、23c、24c 反射器
9 再配線層
10 再配線
10a 第1層再配線
10b 第2層再配線
11 絶縁材料
12 接続ビア
13 グランドパターン
14 固定部材
21a 第1反射鏡
21b 第2反射鏡
100、200 アンテナ装置
600、700、800 反射鏡アンテナ

Claims (9)

  1. 半導体チップと前記半導体チップを封止する樹脂とを有する基板の第1の面に設けられたアンテナ素子と、
    前記基板の前記第1の面と反対の第2の面に設けられ、前記基板の側面を開放した金属体と、
    を備えるアンテナ装置。
  2. 前記アンテナ素子は、前記第1の面に沿った方向に指向性を有する、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 放物曲面の表面を有する反射鏡を備え、
    前記アンテナ素子は、前記放物曲面の焦点に設けられる、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記金属体は、前記第1の面と垂直な方向からの平面視において、少なくとも、前記アンテナ素子に重なる位置に設けられる、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記金属体は、前記第1の面と垂直な方向からの平面視において、前記基板の前記アンテナ素子に近い端まで延在する、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 前記金属体は、前記第1の面と垂直な方向からの平面視において、前記基板の前記アンテナ素子に近い端よりも外側に所定距離離れた位置まで延在する、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  7. 前記所定距離は、前記基板の厚みの2倍以下である、
    請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1の面に、複数の前記アンテナ素子が設けられた、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  9. 放物曲面の表面を有する複数の反射鏡を備え、
    前記複数の反射鏡は、前記複数のアンテナ素子それぞれに対応し、
    前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、対応する前記反射鏡の焦点に設けられる、
    請求項8に記載のアンテナ装置。
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