JP2020135660A - 情報管理装置及び情報管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】確認対象の撮影画像を用いた確認を行う場合に、簡便且つ適正な照合処理を実行可能にする。【解決手段】端末装置30は、撮影画像取得部311において撮影装置35より確認対象の物品である金型55の撮影画像を取得し、マスタ画像取得部312において撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得し、制御部31において撮影画像とマスタ画像との一致判定によって照合処理を実行する。制御部31は、撮影画像に対して、複数のマスタ画像の枚数分の照合処理を行い、照合失敗と判定した場合、撮影画像を新たなマスタ画像として追加するため、又は、撮影画像によりマスタ画像を更新するために、撮影画像を記憶部32に記憶する。【選択図】図1

Description

本開示は、撮影画像を用いた対象物の確認処理を行う情報管理装置及び情報管理方法に関する。
撮影装置にて撮影した撮影画像を利用して、画像認識処理によって各種の検査、確認、判定等を行うシステムが広く用いられている。例えば、工場等の生産設備において、作業者が目視で確認、検査を行うとともに、撮影装置にて撮影した撮影画像を用いた確認、検査等が実施されている。撮影画像を用いた確認、検査としては、生産工程上の製品の良否判断などの検査の他、生産工程に用いる金型、治具等の確認などが考えられる。
撮影画像を用いた確認処理を行う従来技術として、例えば、特許文献1に開示された物品確認装置及び物品確認方法がある。この従来例では、物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を示す画像情報を取得し、この画像情報を特徴情報として記憶しておき、物品が真正であるか否かを判定する際に、当該物品表面の所定領域における画像情報を確認用情報として取得し、取得した確認用情報と記憶されている特徴情報とのパターンマッチングにより特徴画像が同一か否かを判定し、同一であると判定した場合に記憶されている特徴情報を確認用情報に更新する。これにより、物品表面が劣化しても容易且つ高精度に真正を確認できるようにしている。
特開2007−041643号公報
撮影画像を用いた確認処理において、確認対象を撮影する際の撮影アングルの違い、被写体の明るさ、照明の光量及び光の照射角度の違いなどによって、照合の基準に用いるサンプル画像と確認対象の撮影画像との一致判定が適正に行えない場合が生じ得る。
ここで、撮影画像を用いた確認処理の一例として、生産工程において作業対象の金型が適正なものであるかどうかの照合を行う場合を想定する。この場合、例えば適正な金型の撮影画像をサンプル画像として記憶しておき、使用しようとしている確認対象の金型を作業者が撮影し、撮影画像とサンプル画像とを比較して一致判定を行う方法などが用いられる。特に、確認対象が金型又は湾曲面等を含む金属板などの表面での光の反射が多い物体の場合、反射光の影響も大きく、確認対象の撮影条件によっては撮影画像の照合が安定して実行できないことが生じ得る。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、確認対象の撮影画像を用いた確認を行う場合に、簡便且つ適正な照合処理を実行することが可能な情報管理装置及び情報管理方法を提供することを目的とする。
本開示は、撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得する撮影画像取得部と、前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得するマスタ画像取得部と、前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行する制御部と、情報を記憶する記憶部と、を有し、前記制御部は、前記撮影画像に対して、前記複数のマスタ画像の枚数分の照合処理を行い、照合失敗と判定した場合、前記撮影画像を新たな前記マスタ画像として追加するため、又は、前記撮影画像により前記マスタ画像を更新するために、前記撮影画像を前記記憶部に記憶する、情報管理装置を提供する。
また、本開示は、撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得する撮影画像取得部と、前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得するマスタ画像取得部と、前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行する制御部と、を有し、前記制御部は、前記撮影画像に対する照合処理を行った後、前記撮影画像と比較対象のマスタ画像との比較を行い、前記比較結果から画像変化があると判定した場合、前記撮影画像によって前記比較対象のマスタ画像を更新し、他のマスタ画像に対して前記撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する、情報管理装置を提供する。
また、本開示は、撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得し、前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得し、前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行し、前記照合処理において、前記撮影画像に対して、前記複数のマスタ画像の枚数分の照合処理を行い、照合失敗と判定した場合、前記撮影画像を新たな前記マスタ画像として追加するため、又は、前記撮影画像により前記マスタ画像を更新するために、前記撮影画像を記憶する、情報管理方法を提供する。
また、本開示は、撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得し、前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得し、前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行し、前記照合処理を行った後、前記撮影画像と比較対象のマスタ画像との比較を行い、前記比較結果から画像変化があると判定した場合、前記撮影画像によって前記比較対象のマスタ画像を更新し、他のマスタ画像に対して前記撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する、情報管理方法を提供する。
本開示によれば、確認対象の撮影画像を用いた確認を行う場合に、簡便且つ適正な照合処理を実行することができる。
実施の形態に係る情報管理装置を含む情報管理システムの構成例を示すブロック図 実施の形態における設備情報の一例を示す図 金型を撮影した場合の異なる複数の態様の撮影画像の例を示す図 実施の形態1に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャート 実施の形態2に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャート 実施の形態3に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャート 情報管理装置による表示画面の第1例として、撮影画像選択画面の一例を示す図 実施の形態4に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャート 実施の形態5に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャート 情報管理装置による表示画面の第2例として、マスタ画像確認画面の一例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る構成を具体的に開示した各実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
本実施の形態では、撮影画像を用いた確認処理を行うシステムとして、工場等の生産設備における情報管理システムを例示し、生産設備に用いる金型を確認対象の物品とする情報管理装置の構成例を示す。以下に、生産工程において作業対象の金型が適正なものであるかどうかの照合を行う情報管理装置の構成及び動作の一例について説明する。
図1は、実施の形態に係る情報管理装置を含む情報管理システムの構成例を示すブロック図である。情報管理システム10は、管理装置20と端末装置30とを含む構成である。管理装置20は、システムを運用する組織の中央管理拠点等に配置された管理用コンピュータ、或いはネットワーク上のサーバ装置等によって構成され、各機能が実現される。管理装置20は、生産設備に関する各種の管理を行うサーバ装置として機能する。
管理装置20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を有する。制御部21は、プロセッサを有し、例えば、プロセッサが記憶部22に保持された所定のプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。プロセッサは、MPU(Micro processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)等を含んでよい。
記憶部22は、制御部21のプロセッサが実行するプログラム及び各種情報を格納するメモリデバイスを有し、また制御部21のワーキングメモリとして使用される。記憶部22は、メモリデバイスとしての一次記憶装置(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory))を含む。記憶部22は、ストレージデバイスとしての二次記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive))又は三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。記憶部22は、生産設備に関する管理情報として、設備情報25を記憶する。
通信部23は、他の装置、例えば端末装置30の通信部33との間で、通信可能である。通信部23による通信方式は、システム構成に応じて、各ノード間において無線通信、有線通信のいずれを用いてもよく、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)通信)、モバイル通信(例えばLTE(登録商標))等の各種通信方式を含んでよい。
端末装置30は、生産設備の生産ライン等に配置された作業者用コンピュータ、作業用端末等によって構成され、各機能が実現される。端末装置30は、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、携帯通信端末等を含んでよい。
端末装置30は、有線又は無線のネットワーク40を介して、管理装置20と接続される。端末装置30は、制御部31、記憶部32、通信部33、及び表示部34を有する。制御部31は、プロセッサを有し、例えば、プロセッサが記憶部32に保持された所定のプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。プロセッサは、MPU、CPU、DSP、GPU等を含んでよい。
記憶部32は、制御部31のプロセッサが実行するプログラム及び各種情報を格納するメモリデバイスを有し、また制御部31のワーキングメモリとして使用される。記憶部32は、メモリデバイスとしての一次記憶装置(例えばRAM、ROM)を含む。記憶部32は、ストレージデバイスとしての二次記憶装置(例えばHDD、SSD)又は三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)を含んでよい。
通信部33は、他の装置、例えば管理装置20の通信部23、撮影装置35、及び生産設備50との間で、通信可能である。通信部33による通信方式は、システム構成に応じて、各ノード間において無線通信、有線通信のいずれを用いてもよく、例えば、WAN、LAN、USB接続、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)通信)、モバイル通信(例えばLTE(登録商標))等の各種通信方式を含んでよい。
表示部34は、情報管理システム10に関する各種情報の表示画面、及び各種操作画面を表示する。表示部34は、液晶表示デバイス、有機ELデバイス、又はその他の表示デバイスを含んでよい。また、表示部34は、撮影装置35にて撮影した撮影画像、撮影画像を用いた確認処理の照合結果等の表示画面を表示する。表示部34は、表示画面に対する操作を行うためのタッチパネルを有してよい。
また、端末装置30は、撮影装置35と接続される。撮影装置35は、撮影対象を照明する発光(照明)部、及び、撮像デバイスを有するカメラ、スキャナ等により構成される。撮像デバイスは、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等による固体撮像素子を含んで構成される。なお、撮影装置35には、カメラと発光部とを覆うフード部を備えてもよい。撮影時に当該フード部を被写体部分に密着させることで、撮影対象を確実に捉えることができる他、外光の影響を低減することもできる。
また、端末装置30は、生産設備50と接続される。生産設備50は、生産に関する各種の設備を含む。生産設備50は、例えば、生産物の成形を行う成形機を有し、成形機を動作させるための制御部、シーケンサ(PLC(Programmable Logic Controller))等を含んでよい。生産設備50の成形機には、所定の生産工程に対応する金型55を装着し、金型55による成形を実行する。また、端末装置30は音声入力部を備えてもよく、タッチパネルに代えて、音声で操作を受け付けてもよい。
図2は、実施の形態における設備情報の一例を示す図である。設備情報25は、生産設備に関する各種の管理情報であり、例えば、製品情報、生産条件情報、金型管理情報などを含む。製品情報は、製品種別、製品名称、製品番号、製品サイズなど、生産対象の製品に関する情報である。生産条件情報は、製品情報に対応する生産工程(プロセス)に関する情報であり、プロセス毎の条件を規定するパラメータを含む。生産条件情報のパラメータは、例えば20個程度の要素を含んでよい。金型管理情報は、製品情報、生産条件情報に対応する使用対象の金型に関する情報である。金型管理情報は、管理番号、金型種別など、所定の金型を識別可能な文字、数字、記号等の識別情報を含む。
次に、本実施形態の情報管理システム10の機能について説明する。ここでは、生産設備の生産ライン等の現場において、生産工程の点検作業として、作業者又は監督者、或いは作業管理者が、所定の生産工程において使用する金型の正誤を照合する際の確認処理の機能について説明する。なお、以下の説明では、作業者が端末装置30のユーザとなり、作業者が装着しようとする金型を自身で確認する場合を例示する。
管理装置20は、制御部21の制御に基づき、記憶部22から設備情報25を読み出し、通信部23より端末装置30に対して設備情報25を送信する。端末装置30は、通信部33により管理装置20からの設備情報25を受信する。所定の生産工程において金型を使用する際に、作業者は、撮影装置35によって確認すべき作業対象の金型55を撮影する。撮影装置35は、金型55の撮影画像を端末装置30に送信する。
端末装置30は、通信部33により撮影装置35からの金型55の撮影画像を受信する。端末装置30の制御部31は、撮影装置35から取得した金型55の撮影画像に対して画像認識処理を施し、確認対象の金型55の金型管理情報を識別する。撮影画像の画像認識処理としては、例えばテンプレート画像とのパターンマッチングによる一致判定を行うテンプレートマッチング処理を用いて、基準となるマスタ画像との一致度(マッチング)を判定する照合処理を実行する。端末装置30の制御部31は、管理装置20から取得した設備情報25に含まれる金型管理情報と、撮影画像の画像認識により得られた金型管理情報とを比較し、両者の一致を確認する。制御部31は、設備情報25の金型管理情報と撮影画像の金型管理情報とが一致する場合、適正な金型であると判定し、照合成功(照合OK)の判定結果を出力する。制御部31は、撮影画像の画像認識が正常にできなかった場合、或いは画像認識した金型管理情報が不一致である場合、照合失敗(照合NG)の判定結果を出力する。
ここで、制御部31は、撮影画像を取得する撮影画像取得部311と、マスタ画像を取得するマスタ画像取得部312とを含む。なお、通信部33等の他の構成要素が、撮影画像取得部、マスタ画像取得部の機能を有してもよい。
金型55の撮影画像の画像認識においてテンプレートとして用いるマスタ画像は、管理装置20から取得してもよいし、端末装置30の装置内で記憶部32等に予め保持しておいてもよい。管理装置20から取得する場合、マスタ画像は、管理装置20の記憶部22に予め記憶されており、記憶部22から読み出される。端末装置30では、管理装置20から送られてきたマスタ画像を、通信部33で受信して制御部31にて取得すればよい。端末装置30にマスタ画像を予め保持しておく場合、記憶部32に記憶したマスタ画像を読み出して制御部31にて取得すればよい。
端末装置30の制御部31は、撮影画像について照合OKの判定結果となった場合、点検作業の確認処理の完了を示す点検完了情報を出力し、通信部33より生産設備50に対して送信する。なお、生産工程の点検作業としては、金型の撮影画像の確認処理以外の他の点検作業に関する処理を含んでもよい。生産設備50において、成形機のPLCは、点検完了情報を受信すると、成形機に対するシーケンス制御を起動し、成形工程を開始可能な状態とする。成形機は、PLCによる所定のシーケンス制御に従って動作可能であり、生産物の成形を行う。
ここで、金型の撮影画像の確認処理を行う際の課題について説明する。生産工程において、作業対象の金型の装着ミス、選択ミスを防止するため、設備情報を参照し、規定された作業対象の金型管理情報と、実際に手元にある金型の金型管理情報とが一致していることを確認する必要がある。金型管理情報の確認方法としては、一般には、作業者が手元にある金型の金型管理情報を目視し、値を音声又は手入力で確認し、端末装置において金型管理情報の一致を判断するようなことが行われる。しかし、このような方法では、作業者の手間がかかり、値の入力ミス等の作業ミスが発生するおそれがある。このため、作業対象の金型の金型管理情報を撮影し、撮影画像の画像認識による確認処理を用いることにより、金型の点検を含む確認作業を簡便かつ確実にすることが望ましい。
撮影画像を用いた確認処理において、正しい金型を準備していたとしても、金型を撮影する際の撮影アングルの違い、被写体の明るさ、照明の光量及び光の照射角度の違いなどによって、テンプレートとして用いるマスタ画像と確認対象の撮影画像との一致判定が適正に行えない場合が生じ得る。特に、金属製の材質の金型の場合、照明光によって撮影画像中の識別情報が判別可能となり、金属部材の表面に照明光を照射して撮影するため、光の反射が多くなり、反射光が撮影画像に写り込む状態となる。金型の表面は曲面形状で形成されることが多いため、光の反射状態が安定せず、照明光の反射の影響によって撮影画像の照合結果が変化する。この場合、撮影する度に被写体の光の状態が変化し、撮影画像における光の態様が異なるものとなり、マスタ画像との一致判定において正しい判定結果が得られない場合がある。また、金型の経年変化によって、傷の付加、変色、腐食(錆)などが生じ、撮影画像とマスタ画像との一致判定において誤認識が発生するおそれがある。
図3は、金型を撮影した場合の異なる複数の態様の撮影画像の例を示す図である。図3の撮影画像は、金型の表面の金型管理情報が刻印されている同一部分を複数回撮影した画像の一例である。撮影画像Aは、金型に向かって左寄りの方向から撮影した撮影方向:左寄りの画像である。撮影画像Bは、金型に向かって右寄りの方向から撮影した撮影方向:右寄りの画像である。撮影画像Cは、金型に向かって正面方向から撮影した撮影方向:正面の画像である。これらの撮影画像A〜Cのように、撮影方向によって光の態様が異なるものとなり、反射光の状態によっては撮影画像において金型管理情報が適切に読み取れない場合が生じ得る。また、撮影画像Dは、経年変化によって金型の表面に傷が付加された状態を撮影した画像である。この撮影画像Dのように、傷がある場合、金型管理情報を誤検出してしまう場合があり得る。
本実施の形態では、上記事情に鑑み、簡便且つ適正な照合処理を実行可能とする情報管理装置の構成例を示す。複数のマスタ画像を用いて画像認識を行うことにより、確認対象の撮影画像を照合する際の認識率を向上させ、正しい金型の撮影画像を用いてマスタ画像を追加・更新することにより、経年変化等に対応して安定した照合を可能にする。複数のマスタ画像は、例えば照明光の反射パターンの違いによるものを用いるようにすればよい。なお、より認識率を向上させるために、複数回撮影して取得した複数の撮影画像を用いて画像認識を行うことにより、マスタ画像と照合する際の認識率を向上させてもよい。
なお、本開示は、金型や金属製のものを確認対象の物品とするものに限らず、撮影時に照明光等の光の反射の状況が安定しない材質又は形状の物品に対しても適用可能である。
以下、本実施の形態に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の具体例についていくつか例示する。各実施の形態の動作例は、端末装置30の制御部31が主体的に処理を実行する場合を示している。
端末装置30の制御部31は、テンプレートマッチング処理によって画像のパターンマッチングを行い、確認対象の金型55を撮影した撮影画像と、テンプレートとなるマスタ画像とを照合する。このとき、制御部31は、複数(例えば10枚)のマスタ画像を用いて金型の撮影画像の照合を行う。
(実施の形態1)
図4は、実施の形態1に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャートである。実施の形態1は、撮影画像の照合処理に関する基本形態の第1例を示すものである。撮影画像は、撮影装置35において撮像され、端末装置30の通信部33を介して、制御部31の撮影画像取得部311により取得される。マスタ画像は、例えば管理装置20から送信されて端末装置30の通信部33にて受信され、制御部31のマスタ画像取得部312により取得される。
端末装置30の制御部31は、まず認識条件の初期化を行う(S11)。初期化の具体例として、複数のマスタ画像を順番に照合するためのカウンタをN=1に初期化する。そして、制御部31は、N番目(初期状態では1番目)のマスタ画像と撮影画像とを照合する(S12)。マスタ画像と撮影画像との照合において、制御部31は、画像認識結果から2つの画像の一致度合いを示すマッチングスコアを算出し、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上であるかどうか、すなわち撮影画像とマスタ画像とが一致していると見なすことができるかを判定する(S13)。マッチングスコアは、照合対象の撮影画像とマスタ画像との誤差を示すものであり、例えば完全一致の場合の最大値を100とし、第1の閾値を80とする。この撮影画像の照合により、撮影画像における金型管理情報がマスタ画像と一致しているかどうかを判定することになる。なお、撮影画像の照合処理において、パターンマッチングとOCR(Optical Character Recognition)とを連携させてもよい。
ステップS13において、画像照合のマッチングスコアが所定の第1の閾値以上である場合、制御部31は、金型の撮影画像の照合結果として、照合OKを返し(S14)、表示部34に照合OKの照合結果表示を出力して表示させる。そして、制御部31は、照合OKの照合結果に基づき、N番目のマスタ画像の更新処理を行う(S15)。このとき、制御部31は、照合OKとなった撮影画像をN番目のマスタ画像として置き換えることができるよう、マスタ画像を更新候補とする。なお、制御部31は、実際にマスタ画像の更新処理を自動的に行ってもよいし、更新処理を行うか行わないかについて、表示部34等に判断画面を表示し、ユーザに選択させてもよい。そして、制御部31は本確認処理を終了する。
一方、ステップS13において、画像照合のマッチングスコアが所定の第1の閾値未満の場合、制御部31は、現在のマスタ画像のカウンタのカウント値Nがマスタ画像の数以上となったかを判定する(S16)。すなわち、マスタ画像が10枚である場合、N=10となって10枚全てのマスタ画像の照合が終了したかを判定する。マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数未満(ここではN<10)である場合、制御部31は、マスタ画像のカウント値Nを1増分し(N=N+1)(S17)、ステップS12に戻ってN番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行う。以下、画像照合のマッチングスコアが所定の第1の閾値未満の場合、ステップS12〜S17の処理を繰り返す。マスタ画像の数が10枚である場合、撮影画像とマスタ画像とのパターンマッチングを照合OKとなるまで最大10回行うことになる。
ステップS16において、マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数以上となった場合、すなわち全てのマスタ画像の照合においてマッチングスコアが所定の第1の閾値未満となった場合、制御部31は、金型の撮影画像の照合結果として、照合NGを返し(S18)、表示部34に照合NGの照合結果表示を出力して表示させる。この場合、金型管理番号が異なる誤った金型を確認対象として撮影したか、適正な金型であっても金型管理番号を正常に撮影できなかったことが考えられる。
ステップS18において、実際には照合NGと判定された場合でも、作業者は作業を進める。例えば、作業者は目視で金型の再確認を行う等の作業を実施する。ステップS18において、適正な金型であった場合には、撮影画像を新たなマスタ画像として追加するため、又は、撮影画像をいずれかのマスタ画像と代える(すなわち、マスタ画像を更新する)ために、撮影画像を記憶する処理を行ってもよい。なお、ここでは、照合OKの場合にマスタ画像更新、照合NGの場合にマスタ画像追加と例示しているが、光の反射状況により、様々な撮影画像が考えられる。したがって、制御部31は、新たな撮影画像についてユーザに更新・追加を選択させてもよい。そして、制御部31は本確認処理を終了する。
ここで、制御部31による撮影画像の照合の具体例を説明する。例えば、金型を撮影した撮影画像と、テンプレートとして予め準備した10枚のマスタ画像とをパターンマッチングにより比較し、撮影画像がマスタ画像と一致するか照合する。撮影画像中の金型の金型管理情報が正しいものであると判断する条件として、完全一致の場合の最大値を100としたマッチングスコアを用い、マッチングスコアが第1の閾値である80以上の場合に照合OKとする。例えば、1番目のマスタ画像(マスタ01)とのマッチングスコアが70、2番目のマスタ画像(マスタ02)とのマッチングスコアが85である場合、2番目のマスタ画像において照合OKと判定する。この場合、2番目のマスタ画像を今回撮影した撮影画像に差し替え可能としてもよい。
確認対象の金型55の確認処理が完了し、撮影画像の照合OKの照合結果が得られた場合、端末装置30は、生産設備50に金型55の点検完了情報を送信する。作業者は、確認完了した適正な金型55を生産設備50の成型機に装着する。そして、生産設備50の制御部により、次の工程を実行可能な状態となり、適正な金型55を装着した成型機によって成形工程が実行される。
実施の形態1によれば、確認対象の撮影画像を用いた確認を行う際に、複数のマスタ画像を用いて照合処理を行うことによって、撮影条件が異なる場合であっても適正な照合処理が可能となる。例えば、金型等を撮影して画像確認を行う際に、照明光の光量や照射角度、反射光の状態、撮影角度などが異なる場合であっても、適正に一致判定を行うことができ、簡便且つ適正な照合処理を実行可能となる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャートである。実施の形態2は、撮影画像の照合に関する基本形態の第2例を示すものである。
情報管理装置の実施の形態2において、ステップS21〜S27の処理は、図4に示した実施の形態1のステップS11〜S17と同様である。すなわち、端末装置30の制御部31は、認識条件の初期化(N=1)を行い(S21)、N番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行って(S22)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上である場合(S23:Yes)、金型の撮影画像の照合結果として照合OKを返し(S24)、照合OKの撮影画像によってN番目のマスタ画像の更新処理を行う(S25)。また、制御部31は、マッチングスコアが所定の第1の閾値未満である場合(S23:No)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上となるまで、順にN番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行い、マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数以上となるまで撮影画像の照合処理を繰り返す(S26、S27、S22、S23)。
ステップS26において、マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数以上となった場合、すなわち全てのマスタ画像の照合においてマッチングスコアが所定の第1の閾値未満となった場合、制御部31は、撮影装置35による再撮影処理を実行する。ここで、制御部31は、再撮影回数が所定回数(例えば3回)以下であるか判定し(S28)、再撮影回数が所定回数以下である場合、再撮影の指示を撮影装置35に送信し、金型の撮影画像の再撮影を促す(S29)。そして、制御部31は、マッチングスコアが所定の第1の閾値未満の場合、ステップS21〜S29の処理を繰り返し、所定回数まで金型の撮影画像の再撮影を実行して照合を行う。マスタ画像の数が10枚、再撮影の所定回数が3回である場合、撮影画像とマスタ画像とのパターンマッチングを照合OKとなるまで最大10×3の30回行うことになる。
ステップS28において、再撮影回数が所定回数を超えた場合、すなわち所定回数の再撮影を行っても全てのマスタ画像の照合においてマッチングスコアが所定の第1の閾値未満となった場合、制御部31は、金型の撮影画像の照合結果として、照合NGを返し(S30)、表示部34に照合NGの照合結果表示を出力して表示させる。この場合、金型管理番号が異なる誤った金型を確認対象として撮影したか、適正な金型であっても所定回数の再撮影によって金型管理番号を正常に撮影できなかったことが考えられる。そして、制御部31は本確認処理を終了する。
実施の形態2では、複数のマスタ画像を用いて確認対象の撮影画像の照合を行う際に、照合失敗となった場合、所定回数再撮影を行い、再撮影した撮影画像によって照合を行う。これにより、金型等を撮影して画像確認を行う際に、撮影条件の違いにより一致判定が正しくできない場合であっても、再撮影によって適正な照合処理が可能となる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャートである。実施の形態3は、マスタ画像の追加に関する処理の一例を示すものである。
情報管理装置の実施の形態3において、ステップS31〜S39の処理は、図5に示した実施の形態2のステップS21〜S29と同様である。すなわち、端末装置30の制御部31は、認識条件の初期化(N=1)を行い(S31)、N番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行って(S32)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上である場合(S33:Yes)、金型の撮影画像の照合結果として照合OKを返し(S34)、照合OKの撮影画像によってN番目のマスタ画像の更新処理を行う(S35)。また、制御部31は、マッチングスコアが所定の第1の閾値未満である場合(S33:No)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上となるまで、順にN番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行い、マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数以上となるまで撮影画像の照合処理を繰り返す(S36、S37、S32、S33)。また、制御部31は、再撮影回数が所定回数を超えるまで、金型の撮影画像の再撮影を実行し、撮影画像とマスタ画像との照合処理を繰り返し行う(S38、S39、S31〜S37)。なお、実施の形態1と同様に、撮影画像の照合結果が照合NGの場合に再撮影を行わなくてもよい。
ステップS38において、再撮影回数が所定回数を超えた場合、すなわち所定回数の再撮影を行っても全てのマスタ画像の照合においてマッチングスコアが所定の第1の閾値未満となった場合、制御部31は、マスタ画像の追加処理を実行する。この場合、金型管理番号が異なる誤った金型を確認対象として撮影したか、適正な金型であっても所定回数の再撮影によってマスタ画像とマッチングする撮影画像が得られなかったことが考えられる。ここで、制御部31は、複数回撮影を行った金型の撮影画像を表示部34に表示し、作業者等のユーザに提示し、ユーザによって撮影画像を新たなマスタ画像として選択可能とする(S40)。そして、制御部31は、撮影画像の選択情報を受付可能な状態となる。
図7は、情報管理装置による表示画面の第1例として、撮影画像選択画面の一例を示す図である。撮影画像選択画面は、マスタ画像を追加するためのユーザに提示する追加候補の撮影画像を表示した画面例である。
撮影画像選択画面210には、確認対象の金型55を撮影した撮影1回目の撮影画像(画像1)211、撮影2回目の撮影画像(画像2)212、撮影3回目の撮影画像(画像3)213が並べて配置された形で一覧表示される。撮影画像211〜213の下部には、追加ボタン214、キャンセルボタン215が配置される。ユーザが所望の撮影画像をタップ、クリック等の指示により選択し、追加ボタン214を操作することにより、マスタ画像として追加する撮影画像の選択情報が制御部31に入力される。マスタ画像として追加する撮影画像は複数の画像を選択可能である。ユーザがキャンセルボタン215を操作すると、撮影画像の選択処理がキャンセルされる。
ユーザに提示するマスタ画像への追加候補の撮影画像は、再撮影を行った全ての撮影画像を撮影画像選択画面210に表示して提示してよいし、マッチングスコアがある程度高い所定の第2の閾値以上の撮影画像を抽出して表示し、ユーザに提示してもよい。第2の閾値は、第1の閾値よりも小さい値であればよい(第1の閾値>第2の閾値)。より具体的には、第2の閾値は、例えば第1の閾値よりも少し小さい程度の値(70等)でもよい。一方、適正な金型であるにも関わらず、撮影環境によっては照明の当たり具合で全く異なる画像をマスタ画像とすべき場合も想定される。この場合、第2の閾値は、全く異なる画像であることを示す0でもよく、0付近の小さい値でもよい。
撮影画像選択画面210によってユーザに撮影画像を提示した状態で、1枚以上の撮影画像が選択され、選択情報を受け付けた場合(S41:Yes)、制御部31は、マスタ候補として選択された撮影画像をマスタ画像に追加し、金型の撮影画像の照合結果として、照合OKを返す(S42)。この際、制御部31は、表示部34にマスタ画像追加完了表示を出力して表示させる。マスタ画像追加完了表示には、追加したマスタ画像による照合OKの結果表示を含んでよい。そして、制御部31は本確認処理を終了する。
一方、撮影画像選択画面210においてキャンセルボタン215が操作され、撮影画像が選択されなかった場合(S41:No)、制御部31は、金型の撮影画像の照合結果として、照合NGを返し(S43)、表示部34に照合NGの照合結果表示を出力して表示させる。そして、制御部31は本確認処理を終了する。
なお、マスタ画像の追加に関する処理は、作業者又は生産工程の管理者が操作し、端末装置30の制御部31において実行する他に、情報管理システム10の管理者が操作し、管理装置20の制御部21において実行する構成としてもよい。また、ネットワーク40を介して接続される他の管理用端末において実行する構成としてもよい。
実施の形態3では、複数のマスタ画像を用いて確認対象の撮影画像の照合を行う際に、照合失敗となった場合、撮影画像をマスタ画像の追加候補としてユーザに提示し、ユーザ判断で正しい撮影画像を新たなマスタ画像として追加可能とする。これにより、金型等を撮影して画像確認を行う際に、撮影条件の違いにより一致判定が正しくできない場合であっても、追加したマスタ画像によって適正な照合処理が可能となる。
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャートである。実施の形態4は、マスタ画像の更新に関する処理の第1例を示すものである。マスタ画像更新の第1例では、照合OKとなった場合の更新処理の一例を示す。
情報管理装置の実施の形態4において、ステップS51〜S59の処理は、図5に示した実施の形態2のステップS21〜S29と同様である。すなわち、端末装置30の制御部31は、認識条件の初期化(N=1)を行い(S51)、N番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行って(S52)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上である場合(S53:Yes)、金型の撮影画像の照合結果として照合OKを返し(S54)、照合OKの撮影画像によってN番目のマスタ画像の更新処理を行う(S55)。また、制御部31は、マッチングスコアが所定の第1の閾値未満である場合(S53:No)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上となるまで、順にN番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行い、マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数以上となるまで撮影画像の照合処理を繰り返す(S56、S57、S52、S53)。また、制御部31は、再撮影回数が所定回数を超えるまで、金型の撮影画像の再撮影を実行し、撮影画像とマスタ画像との照合処理を繰り返し行う(S58、S59、S51〜S57)。制御部31は、再撮影回数が所定回数を超えた場合、すなわち所定回数の再撮影を行っても全てのマスタ画像の照合においてマッチングスコアが所定の第1の閾値未満となった場合(S58:No)、金型の撮影画像の照合結果として照合NGを返す(S60)。なお、実施の形態1と同様に、撮影画像の照合結果が照合NGの場合に再撮影を行わなくてもよい。
制御部31は、ステップS55においてN番目のマスタ画像の更新処理を行う際には、照合成功したN番目のマスタ画像を比較対象とし、更新前のN番目のマスタ画像と更新後のマスタ画像となる撮影画像との比較処理を行う(S61)。比較処理において、2つの画像のブロック毎、画素毎などの所定単位での差分を算出し、撮影画像の変化量を求める。そして、制御部31は、比較結果から照合成功した撮影画像に変化が生じているか否かを判定する(S62)。ここで、制御部31は、撮影画像の変化量が所定量以上であり、画像中に光の反射による影響とは異なる傷、変色、腐食などの発生を認識し、画像に変化が生じていると判定した場合、N番目以外の他のマスタ画像について、マスタ画像の更新処理を行う(S63)。他のマスタ画像の更新を行う際には、撮影画像の変化量に基づき、更新後のN番目のマスタ画像と同様に、他のマスタ画像に対して撮影画像と同様の傷、変色等の画像変化を画像処理によって付加する。なお、傷、変色等を付加した画像処理後の1つ又は複数の画像を更新候補としてユーザ(作業者又は管理者)に提示し、ユーザの選択指示によってマスタ画像を更新するようにしてもよい。そして、制御部31は本確認処理を終了する。
実施の形態4では、複数のマスタ画像を用いて確認対象の撮影画像の照合を行う際に、照合成功であっても経年変化等による傷等の画像変化が判別された場合、他のマスタ画像にも画像処理によって同様の画像変化を付加する。これにより、金型等を撮影して画像確認を行う際に、経年変化等による画像変化が生じても適正な照合処理が可能となる。
(実施の形態5)
図9は、実施の形態5に係る情報管理装置による撮影画像を用いた確認処理の動作例を示すフローチャートである。実施の形態5は、マスタ画像の更新に関する処理の第2例を示すものである。マスタ画像更新の第2例では、照合NGとなった場合の更新処理の一例を示す。
情報管理装置の実施の形態5において、ステップS71〜S79の処理は、図5に示した実施の形態2のステップS21〜S29と同様である。すなわち、端末装置30の制御部31は、認識条件の初期化(N=1)を行い(S71)、N番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行って(S72)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上である場合(S73:Yes)、金型の撮影画像の照合結果として照合OKを返し(S74)、N番目のマスタ画像の更新処理を行う(S75)。また、制御部31は、マッチングスコアが所定の第1の閾値未満である場合(S73:No)、マッチングスコアが所定の第1の閾値以上となるまで、順にN番目のマスタ画像と撮影画像との照合を行い、マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数以上となるまで撮影画像の照合処理を繰り返す(S76、S77、S72、S73)。また、制御部31は、マスタ画像のカウント値Nがマスタ画像の数以上となった場合(S76:Yes)、所定回数(例えば3回)となるまで金型の撮影画像の再撮影を実行して照合を行う(S78、S79、S71〜S73、S76、S77)。なお、実施の形態1と同様に、撮影画像の照合結果が照合NGの場合に再撮影を行わなくてもよい。
制御部31は、ステップS78において再撮影回数が所定回数を超え、所定回数の再撮影を行っても全てのマスタ画像の照合において照合OKとならなかった場合、撮影画像と所定の比較対象のマスタ画像との比較処理を行う。例えば、照合NGであってもマッチングスコアが所定値より高かったマスタ画像との比較処理を行う(S80)。比較対象のマスタ画像は、例えばマッチングスコアがある程度高い所定の第2の閾値以上のマスタ画像を抽出して用いる。なお、複数のマスタ画像をユーザ(作業者又は管理者)に提示し、ユーザの選択指示によって比較対象のマスタ画像を抽出してもよい。比較処理において、2つの画像のブロック毎、画素毎などの所定単位での差分を算出し、マスタ画像に対する撮影画像の変化量を求める。そして、制御部31は、比較結果から撮影画像に変化が生じているか否かを判定する(S81)。
ここで、制御部31は、撮影画像の変化量が所定量以上であり、画像中に光の反射による影響とは異なる傷、変色、腐食などの発生を認識し、画像に変化が生じていると判定した場合、全てのマスタ画像について、マスタ画像の更新処理を行う(S82)。マスタ画像の更新を行う際には、比較対象のマスタ画像を撮影画像によって更新し、この撮影画像の変化量に基づき、比較対象のマスタ画像と同様に、他のマスタ画像に対して撮影画像と同様の傷、変色等の画像変化を画像処理によって付加する。なお、制御部31は、傷、変色等を付加した画像処理後の1つ又は複数の画像を更新候補としてユーザに提示し、ユーザの選択指示によってマスタ画像を更新するようにしてもよい。また、現在の撮影画像を新たなマスタ画像として追加してもよい。制御部31は、ステップS82において全てのマスタ画像の更新処理を行った後、金型の撮影画像の照合結果として照合OKを返し(S83)、本確認処理を終了する。
一方、制御部31は、ステップS81において画像に変化が生じていないと判定した場合、(S81:No)、金型の撮影画像の照合結果として照合NGを返し(S84)、本処理を終了する。
図10は、情報管理装置による表示画面の第2例として、マスタ画像確認画面の一例を示す図である。マスタ画像確認画面は、マスタ画像を更新するためのユーザに提示する画像処理後のマスタ画像を表示した画面例である。
マスタ画像確認画面220には、画像変化を付加した画像処理後のマスタ画像が更新候補として表示される。ここでは、確認対象の金型55のマスタ画像について、基準として用いる(マッチングスコアが高い)比較対象のマスタ画像において検出された画像変化に対応して、同様の傷、変色等を付加する画像処理を施した画像処理後のマスタ画像が表示される。図示例では、画像処理後の1番目のマスタ画像1(マスタ1)221、画像処理後の2番目のマスタ画像2(マスタ2)222、・・・、画像処理後のN番目のマスタ画像N(マスタN)22Nが並べて配置された形で一覧表示される。画像処理後のマスタ画像221〜22Nの下部には、承認ボタン224、破棄ボタン225が配置される。ユーザが更新を承認するマスタ画像をタップ、クリック等の指示により指定し、承認ボタン224を操作することにより、更新を許可する画像処理後のマスタ画像の承認情報が制御部31に入力される。制御部31は、マスタ画像の承認情報を受け付け、承認された画像処理後のマスタ画像に更新する。更新する画像処理後のマスタ画像は複数の画像を指定可能である。ユーザが破棄ボタン225を操作すると、指定したマスタ画像の更新処理がキャンセルされる。
ユーザに提示する更新候補の画像処理後のマスタ画像は、複数回撮影した撮影画像のそれぞれの画像変化に対応する画像処理を行った複数のマスタ画像を、マスタ画像確認画面220に表示し、ユーザに提示して選択可能としてよい。また、比較対象のマスタ画像の画像変化に対応して、異なる態様の画像処理を行った複数のマスタ画像をマスタ画像確認画面220に表示し、ユーザに提示して選択可能としてよい。
実施の形態5では、複数のマスタ画像を用いて確認対象の撮影画像の照合を行う際に、照合失敗となり、経年変化等による傷等の画像変化が判別された場合、全てのマスタ画像に画像処理によって同様の画像変化を付加する。これにより、金型等を撮影して画像確認を行う際に、経年変化等による画像変化が生じても適正な照合処理が可能となる。
以上のように、本実施の形態では、情報管理システム10における端末装置30、或いは管理装置20において、本実施の形態に係る情報管理装置及び情報管理方法を実現する。端末装置30は、撮影画像取得部311によって、撮影装置35により撮影した確認対象の金型55の撮影画像を取得する。また、マスタ画像取得部312によって、撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得する。例えば、管理装置20等に予め記憶され読み出されたマスタ画像を、通信部33にて受信し、マスタ画像取得部312にて取得する。或いは、記憶部32にて予め記憶して保持しておいたマスタ画像を、記憶部32から読み出し、マスタ画像取得部312にて取得する。端末装置30の制御部31は、撮影画像とマスタ画像との一致判定を、撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、確認対象の撮影画像の照合処理を実行する。このとき、制御部31は、確認対象の撮影画像に対して、複数のマスタ画像の枚数分の照合処理を行い、照合失敗と判定した場合、撮影画像を新たなマスタ画像として追加するため、又は、撮影画像によりマスタ画像を更新するために、撮影画像を記憶部32に記憶する。これにより、金型等を撮影して画像確認を行う際に、撮影条件の違いにより一致判定が正しくできない場合であっても、マスタ画像の追加・更新によって適正な照合処理が可能となる。
また、本実施の形態では、制御部31は、照合処理において照合失敗と判定した場合、所定回数まで撮影装置35による再撮影を実行して撮影画像を取得し、再度照合処理を実行する。これにより、金型等を撮影して画像確認を行う際に、撮影条件の違いにより一致判定が正しくできない場合であっても、再撮影によって適正な照合処理が可能となる。
また、本実施の形態では、制御部31は、照合処理において照合失敗と判定した場合、取得した撮影画像をユーザに提示し、撮影画像を新たなマスタ画像として選択可能とし、撮影画像の選択情報を受け付け、選択された撮影画像をマスタ画像に追加し、照合成功の判定結果を出力する。ここで、撮影画像とマスタ画像との一致度合を示すマッチングスコアが所定値以上である場合、該当する撮影画像を新たなマスタ画像候補としてユーザに提示してよい。これにより、追加したマスタ画像によってより精度の高い照合処理が可能となる。また、マッチングスコアがある程度高い撮影画像を抽出し、撮影画像においてより確からしい画像をマスタ画像候補として自動的に提示できる。したがって、簡便且つ適正な照合処理を実行することが可能になる。
また、本実施の形態では、複数のマスタ画像は、撮影装置35による照明光の反射状況の違いによるものを含む。確認対象の物品は、照明光の照射によって撮影画像中の識別情報が判別可能となり、かつ表面における照明光の反射の影響によって撮影画像の照合結果が変化する材質又は形状である。例えば、金属製の金型などを確認対象とし、照明光を照射して撮影を行い、撮影画像の画像認識を実施し、金型管理情報等の識別情報を判別する。金型等は、表面の光沢等によって照明光の反射の影響が大きい材質である。また、表面は曲面などで形成され、撮影方向によって撮影画像中の光の状態、すなわち照明光の反射状況が変化する形状である。このような物品の撮影画像は、撮影条件のばらつきが大きくなり、撮影画像の照合結果が変化する。このような確認対象の物品であっても、複数のマスタ画像を用いて高精度の照合処理を実行することが可能になる。
また、本実施の形態では、制御部31は、確認対象の撮影画像に対する照合処理を行った後、撮影画像と比較対象のマスタ画像との比較を行い、比較結果から画像変化があると判定した場合、撮影画像によって比較対象のマスタ画像を更新し、他のマスタ画像に対して撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する。これにより、金型等を撮影して画像確認を行う際に、経年変化等による画像変化が生じても精度の高い照合処理が可能となる。
また、本実施の形態では、制御部31は、照合処理において照合成功と判定した場合、照合成功したマスタ画像を撮影画像と置き換えてマスタ画像を更新するとともに、照合成功したマスタ画像を比較対象のマスタ画像とし、撮影画像と照合成功したマスタ画像との比較を行い、比較結果から画像変化があると判定した場合、他のマスタ画像に対して撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する。これにより、照合成功であっても経年変化等による傷等の画像変化が判別された場合、他のマスタ画像にも画像処理によって同様の画像変化を付加し、マスタ画像を更新できる。したがって、簡便且つ適正な照合処理を実行することが可能になる。
また、本実施の形態では、制御部31は、照合処理において照合失敗と判定した場合、撮影画像と比較対象となる所定のマスタ画像との比較を行い、比較結果から画像変化があると判定した場合、全てのマスタ画像に対して撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する。これにより、照合失敗となり、経年変化等による傷等の画像変化が判別された場合、全てのマスタ画像に画像処理によって同様の画像変化を付加し、マスタ画像を更新できる。したがって、簡便且つ適正な照合処理を実行することが可能になる。
また、本実施の形態では、制御部31は、撮影画像とマスタ画像との一致度合を示すマッチングスコアが所定値より高かったマスタ画像を比較対象のマスタ画像とする。これにより、マッチングスコアがある程度高いマスタ画像を抽出して比較対象とし、画像変化を判定でき、確度の高い画像変化をマスタ画像に付加してマスタ画像を更新できる。
また、本実施の形態では、制御部31は、画像変化を付加した画像処理後のマスタ画像を更新候補としてユーザに提示し、マスタ画像の承認情報を受け付け、承認された画像処理後のマスタ画像に更新する。これにより、画像処理後のマスタ画像をユーザに提示し、ユーザの承認指示に基づいてマスタ画像を更新できる。
また、本実施の形態では、画像変化は、確認対象の物品における傷、変色、腐食のうちの少なくとも一つによるものを含む。これにより、確認対象の物品において、経年変化等によって傷、変色、腐食等が発生した場合、これらの傷等による画像変化をマスタ画像に反映して更新できる。したがって、確認対象の物品の変化に応じて、より精度の高い照合処理を実行できる。
なお、以上の説明では、説明を容易にするため、照合OKの場合と照合NGの場合とで、フローチャートを分けて説明した。一方、現場での端末操作上は、単に照合結果のOK又はNGのみを返す処理をしておき、後ほど管理者が一括して新たに撮影した撮影画像を用いたマスタ画像の更新・追加処理、もしくは、新たに撮影した撮影画像に基づく他のマスタ画像の更新処理をできるようにしてもよい。
また、逆に、作業者が都度、新たに撮影した撮影画像を用いたマスタ画像の更新・追加処理、もしくは、新たに撮影した撮影画像に基づく他のマスタ画像の更新処理をできるようにしてもよい。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、確認対象の撮影画像を用いた確認を行う場合に、簡便且つ適正な照合処理を実行することが可能となる効果を有し、例えば生産設備に用いる金型等の撮影画像を用いた確認処理を行う情報管理システムにおける情報管理装置及び情報管理方法等として有用である。
10 情報管理システム
20 管理装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
25 設備情報
30 端末装置
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 表示部
35 撮影装置
40 ネットワーク
50 生産設備
55 金型

Claims (13)

  1. 撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
    前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得するマスタ画像取得部と、
    前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行する制御部と、
    情報を記憶する記憶部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記撮影画像に対して、前記複数のマスタ画像の枚数分の照合処理を行い、照合失敗と判定した場合、前記撮影画像を新たな前記マスタ画像として追加するため、又は、前記撮影画像により前記マスタ画像を更新するために、前記撮影画像を前記記憶部に記憶する、
    情報管理装置。
  2. 請求項1に記載の情報管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記照合処理において照合失敗と判定した場合、所定回数まで前記撮影装置による再撮影を実行して撮影画像を取得し、再度前記照合処理を実行する、
    情報管理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の情報管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記照合処理において照合失敗と判定した場合、前記取得した撮影画像をユーザに提示し、前記撮影画像を新たなマスタ画像として選択可能とし、
    前記撮影画像の選択情報を受け付け、前記選択された撮影画像をマスタ画像に追加し、照合成功の判定結果を出力する、
    情報管理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の情報管理装置であって、
    前記複数のマスタ画像は、前記撮影装置による照明光の反射状況の違いによるものを含む、
    情報管理装置。
  5. 撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
    前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得するマスタ画像取得部と、
    前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記撮影画像に対する照合処理を行った後、前記撮影画像と比較対象のマスタ画像との比較を行い、前記比較結果から画像変化があると判定した場合、前記撮影画像によって前記比較対象のマスタ画像を更新し、他のマスタ画像に対して前記撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する、
    情報管理装置。
  6. 請求項5に記載の情報管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記照合処理において照合成功と判定した場合、前記照合成功したマスタ画像を前記撮影画像と置き換えてマスタ画像を更新するとともに、前記照合成功したマスタ画像を前記比較対象のマスタ画像とし、前記撮影画像と前記照合成功したマスタ画像との比較を行い、前記比較結果から画像変化があると判定した場合、他のマスタ画像に対して前記撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する、
    情報管理装置。
  7. 請求項5に記載の情報管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記照合処理において照合失敗と判定した場合、前記撮影画像と前記比較対象となる所定のマスタ画像との比較を行い、前記比較結果から画像変化があると判定した場合、全てのマスタ画像に対して前記撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する、
    情報管理装置。
  8. 請求項7に記載の情報管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記撮影画像と前記マスタ画像との一致度合を示すマッチングスコアが所定値より高かったマスタ画像を前記比較対象のマスタ画像とする、
    情報管理装置。
  9. 請求項5から8のいずれか一項に記載の情報管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記画像変化を付加した画像処理後のマスタ画像を更新候補としてユーザに提示し、
    前記マスタ画像の承認情報を受け付け、前記承認された画像処理後のマスタ画像に更新する、
    情報管理装置。
  10. 請求項5から9のいずれか一項に記載の情報管理装置であって、
    前記画像変化は、前記確認対象の物品における傷、変色、腐食のうちの少なくとも一つによるものを含む、
    情報管理装置。
  11. 請求項5から10のいずれか一項に記載の情報管理装置であって、
    前記複数のマスタ画像は、前記撮影装置による照明光の反射状況の違いによるものを含む、
    情報管理装置。
  12. 撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得し、
    前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得し、
    前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行し、
    前記照合処理において、
    前記撮影画像に対して、前記複数のマスタ画像の枚数分の照合処理を行い、照合失敗と判定した場合、前記撮影画像を新たな前記マスタ画像として追加するため、又は、前記撮影画像により前記マスタ画像を更新するために、前記撮影画像を記憶する、
    情報管理方法。
  13. 撮影装置より確認対象の物品の撮影画像を取得し、
    前記撮影画像との照合を行うためのテンプレートとなるマスタ画像を取得し、
    前記撮影画像と前記マスタ画像との一致判定を、前記撮影画像に対して複数のマスタ画像を用いて行うことにより、前記撮影画像の照合処理を実行し、
    前記照合処理を行った後、前記撮影画像と比較対象のマスタ画像との比較を行い、前記比較結果から画像変化があると判定した場合、前記撮影画像によって前記比較対象のマスタ画像を更新し、他のマスタ画像に対して前記撮影画像と同様の画像変化を画像処理によって付加して更新する、
    情報管理方法。
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