JP2020135195A - 車両制御装置、車両および車両制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性を確保することができる車両制御装置を提供する。【解決手段】車両制御装置12は、自車両10の周辺状況を取得する周辺状況取得部18と、周辺状況に基づき自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車線変更制御部20と、自車両内の音響機器70、90を介して電話相手と通話可能な通話機能を用いて、ユーザが通話中であることを判定する通話判定部15と、自車両の自動運転状態を判定する自動運転状態判定部14と、ユーザが通話中でないときには車線変更制御を実施させ、ユーザが通話中であるときには車線変更制御の実施を抑制させる車線変更制御抑制部17と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車両制御装置、その車両制御装置を有する車両、および、自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車両制御方法に関する。
特許文献1には、ドライバが車線変更時における安全確認動作をした場合には、自車の車線変更を行う運転支援装置が開示されている。
しかしながら、上記の特許文献1に記載された技術では、安全確認動作は、ドライバの顔の向きや視線方向から判断しているため、必ずしも安全性を確保できないおそれがあった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、安全性を向上させることができる車両制御装置、車両および車両制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、車両制御装置であって、自車両の周辺状況を取得する周辺状況取得部と、前記周辺状況に基づき前記自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車線変更制御部と、前記自車両内の音響機器を介して電話相手と通話可能な通話機能を用いて、ユーザが通話中であることを判定する通話判定部と、前記自車両の自動運転状態を判定する自動運転状態判定部と、前記ユーザが通話中でないときには前記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには前記車線変更制御の実施を抑制させる車線変更制御抑制部と、を有する。
本発明の第2の態様は、車両であって、第1の態様の車両制御装置を有する。
本発明の第3の態様は、車両制御方法であって、自車両内の音響機器を介して電話相手と通話可能な通話機能を用いて、ユーザが通話中であることを判定する通話判定ステップと、前記自車両の自動運転状態を判定する自動運転状態判定ステップと、前記ユーザが通話中でないときには後記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには後記車線変更制御の実施を抑制させる車線変更制御抑制ステップと、前記自車両の周辺状況を取得する周辺状況取得ステップと、前記周辺状況に基づき前記自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車線変更制御ステップと、を有する。
本発明の車両制御装置、車両および車両制御方法により、車両の安全性を向上させることができる。
〔第1の実施の形態〕
[車両の構成]
図1は、本実施の形態の車両10の構成を示すブロック図である。本実施の形態の車両10は、車両制御装置12を有している。車両制御装置12は、自動運転状態判定部14、通話判定部15、把持判定部16、車線変更制御抑制部17、周辺状況取得部18および車線変更制御部20を有している。
[車両の構成]
図1は、本実施の形態の車両10の構成を示すブロック図である。本実施の形態の車両10は、車両制御装置12を有している。車両制御装置12は、自動運転状態判定部14、通話判定部15、把持判定部16、車線変更制御抑制部17、周辺状況取得部18および車線変更制御部20を有している。
自動運転状態判定部14は、現在の自動運転状態を判定する。自動運転状態とは、SAEインターナショナルが示した自動運転レベルのことを示す。自動運転レベルは、レベル0からレベル5の6段階のレベルが設定されている。そのうち、レベル2(部分運転自動化)およびレベル3(条件付き運転自動化)の口語的定義は、以下のようになされている。
レベル2:運転自動化システムが動的運転タスクの縦方向および横方向両方の車両運動制御のサブタスクを特定の限定領域において持続的に実行。この際、運転者は動的運転タスクのサブタスクである対象物・事象の検知および応答を完了し、システムを監督する事が期待される。
レベル3:運転自動化システムが全ての動的運転タスクを限定領域において持続的に実行。この際、作動継続が困難な場合への応答準備ができている利用者は、他の車両のシステムにおける動的運転タスク実行システムに関連するシステム故障だけでなく、自動運転システムが出した介入の要求を受け容れ、適切に応答することが期待される。
レベル2では、持続的な横・縦の車両運動制御はシステムで行うが、対象物・事象の検知および応答は運転者(ユーザ)が行うとされている。つまり、レベル2では、ユーザに周囲監視義務がある。また、レベル3では、持続的な横・縦の車両運動制御と、対象物・事象の検知および応答の両方をシステムが行うとされている。
通話判定部15は、後述するハンズフリー電話装置35に着信があるか否かを判定する。通話判定部15は、ハンズフリー電話装置35に着信あったのちに、後述する内部カメラ62が撮影した画像から、ユーザが後述するハンズフリー電話装置35を用いて通話中であるか否かを判定する。
把持判定部16は、後述する接触センサ63により取得されたユーザによるステアリングの接触情報に基づいて、ユーザがステアリングを把持しているか否かの判定を行う。把持判定部16は、ユーザがステアリングに接触している時間が所定時間以上継続している場合に、ユーザがステアリングを把持していると判定する。
車線変更制御抑制部17は、ユーザが後述するハンズフリー電話装置35により通話中であるときには、車線変更制御部20による車線変更制御の実施を抑制させる。
周辺状況取得部18は、後述する周辺状況監視装置26から車両10の周辺状況を取得する。
車線変更制御部20は、取得された周辺状況に基づき、車両10(以下、自車両10とも記載される。)を車線変更させる車線変更制御を実施する。本実施の形態の車線変更制御部20において行われる車線変更制御は、国際連合のかじ取装置に係る協定規則第79号(以下、UN−R79と記載する)で定義された自動命令型操舵機能(以下、ACSFと記載する)のカテゴリCのACSFに相当する。
UN−R79では、ACSFについて、カテゴリA、カテゴリB1、カテゴリB2、カテゴリC、カテゴリDおよびカテゴリEの6つのカテゴリが設定されている。そのうち、カテゴリCのACSFについて、UN−R79には次のように定義されている。
カテゴリCのACSFとは、運転者によって開始/作動され指示されたときに1回の側方操作(例えば、車線変更)を実行するこができ機能を指す。つまり、カテゴリCのACSFには、後述する自動運転スイッチ64がオンであるときに、ユーザが後述する方向指示スイッチ66を操作したことを起点として実施される車線変更制御が含まれる。
自動運転状態判定部14、通話判定部15、把持判定部16、周辺状況取得部18、車線変更制御抑制部17および車線変更制御部20は、図示しない記憶媒体に記憶されているプログラムがコンピュータにより実行されることで実現される。
車両10は、車両制御装置12に各種情報を入力する入力装置として、車体挙動取得装置22、操作量取得装置24、周辺状況監視装置26、測位装置28、ナビゲーション装置30、ユーザ監視装置31、通信装置32、入力系のヒューマンマシンインタフェース(以下、HMI)34、および、ハンズフリー電話装置35を有している。
車体挙動取得装置22は、車両10の車体挙動情報を取得する。車両10は、車体挙動取得装置22として、車体速を取得する車体速センサ36、車輪速を取得する車輪速センサ38、車両10の前後加速度、横加速度および上下加速度を取得する加速度センサ40、および、車両10のヨーレイトを取得するヨーレイトセンサ42を有している。
操作量取得装置24は、ユーザによる運転操作の操作量情報を取得する。車両10は、操作量取得装置24として、アクセルペダルの操作量を取得するアクセルペダルセンサ44、ブレーキペダルの操作量を取得するブレーキペダルセンサ46、ステアリングの操舵角を取得する操舵角センサ48、および、ステアリングに付与される操舵トルクを取得する操舵トルクセンサ50を有している。
周辺状況監視装置26は、自車両10の周辺状況を監視する。周辺状況とは、自車両10周辺の他車両、建造物、標識、車線等の状況を示す。車両10は、周辺状況監視装置26として、車両10の外部を撮影する複数の外部カメラ52、ミリ波を用いて被検出物と車両10との距離等を取得する複数のミリ波レーダ54、および、レーザ光(赤外線)を用いて被検出物と車両10との距離等を取得する複数のレーザレーダ(LiDAR)56を有している。
測位装置28は、自車両10の位置情報を取得する。車両10は、測位装置28として、人工衛星から発射される信号を用いて車両10の位置を測定する全球測位衛星システム(GNSS)58、および、3軸のジャイロと3方向の加速度センサを用いて車両10の三次元の挙動を取得する慣性計測装置(IMU)60を有している。
ナビゲーション装置30は、地図データベース61に基づき作成した地図を後述するディスプレイ92に表示させ、また、その地図上に測位装置28において取得された車両10の位置情報を表示させる。さらに、ナビゲーション装置30は、後述するタッチパネル68がユーザにより操作されることにより車両10の目的地が設定され、現在位置から目的地までの目標経路を設定する。設定された目標経路に基づいて、ディスプレイ92に経路案内が表示され、また、後述するスピーカ90から経路案内が発声される。地図データベース61の情報、および、ナビゲーション装置30において設定された目標経路の情報は、車両制御装置12に入力される。
ユーザ監視装置31は、ユーザの状態を監視する。ユーザ監視装置31は、内部カメラ62および接触センサ63を有している。
内部カメラ62は、車両10の車室内を撮影するカメラである。
接触センサ63は、運転者によるステアリングの接触情報を取得する。
内部カメラ62は、車両10の車室内を撮影するカメラである。
接触センサ63は、運転者によるステアリングの接触情報を取得する。
通信装置32は、図示しない外部機器との間で無線通信を行う。外部機器は、たとえば、外部サーバ等である。通信装置32は、テレマティクスコントロールユニット(TCU)等のように車両10に専用に設けられるものであってもよいし、携帯電話やスマートフォン等が用いられてもよい。
入力系のHMI34は、ユーザに操作されることにより、所定の信号を車両制御装置12に送信する。本実施の形態の車両10は、入力系のHMI34として、自動運転スイッチ64、方向指示スイッチ66、タッチパネル68およびマイク70を有している。
自動運転スイッチ64は、ユーザにより操作され、自動運転制御の開始(オン)または停止(オフ)を切り替えるためのスイッチである。
方向指示スイッチ66は、ユーザにより操作され、後述する方向指示器80のうち、左の方向指示器80を点滅させる状態、右の方向指示器80を点滅させる状態、および、方向指示器80の点滅を停止させる状態を切り替えるためのスイッチである。なお、自動運転制御がオンである場合には、方向指示スイッチ66は、ユーザにより操作されることにより、車線変更制御の実施の確認、および、車線変更を行う方向の選択を切り替えるためのスイッチとしても用いられる。
タッチパネル68は、後述するディスプレイ92の画面上に貼着された透明なフィルム状の部材であって、ユーザの指やスタイラス等が触れた操作位置情報を取得する。車両制御装置12には、タッチパネル68により取得された操作位置情報と、ディスプレイ92に表示されたアイコン等の表示位置との関係に基づき、ユーザからの指示が入力される。
マイク70は、車内に設置され、ユーザが発声する声を取得する。
マイク70は、車内に設置され、ユーザが発声する声を取得する。
ハンズフリー電話装置35は、ユーザにハンズフリー通話機能を提供する。すなわち、ユーザは、ハンズフリー電話装置35を用いることにおり、車両10のマイク70と後述するスピーカ90を介して、携帯電話またはスマートフォン(以下、電話と記載する)を手に保持しない状態で電話相手と通話することができる。また、ハンズフリー電話装置35は、電話相手をディスプレイ92に表示させた状態で通話が可能なテレビ電話であってもよい。なお、マイク70、スピーカ90およびディスプレイ92は、本発明の音響機器に相当する。
車両10は、車両制御装置12からの指令信号が出力される出力装置として、駆動制御装置72、制動制御装置74、操舵制御装置76、方向指示器80および出力系のHMI82を有している。
駆動制御装置72は、駆動源84から出力される駆動トルクを制御する。駆動源84は、エンジンおよび駆動モータの一方または両方である。駆動制御装置72は、自動運転制御がオフである場合には、ユーザのアクセルペダルの操作量に応じて駆動源84の駆動トルクを制御する。駆動制御装置72は、自動運転制御がオンである場合には、車両制御装置12からの指令に基づいて駆動源84の駆動トルクを制御する。
制動制御装置74は、制動機構86の制動トルクを制御する。制動機構86は、摩擦ブレーキ、または、摩擦ブレーキと回生ブレーキの両方である。制動制御装置74は、自動運転制御がオフである場合には、ユーザのブレーキペダルの操作量に応じて制動トルクを制御する。制動制御装置74は、自動運転制御がオンである場合には、車両制御装置12からの指令に基づいて制動トルクを制御する。
操舵制御装置76は、電動パワーステアリング(以下、EPSと記載する)88を制御して、ステアリングホイール98の操舵角、操舵反力および転舵輪の転舵角度を制御する。操舵制御装置76は、自動運転制御がオフである場合には、ユーザのステアリングの操舵角に応じてステアリングの操舵反力および転舵輪の転舵角度を制御する。操舵制御装置76は、自動運転制御がオンである場合には、車両制御装置12からの指令に基づいてステアリングの操舵角、操舵反力および転舵輪の転舵角度を制御する。なお、EPS88に代えて、油圧パワーステアリングを用いるようにしてもよい。
方向指示器80は、車両10の左右に設けられており、ユーザによる方向指示スイッチ66の操作に基づいて、左右一方の方向指示器80が点滅する。
出力系のHMI82は、画像や音声によりユーザに情報の提供や報知を行う。本実施の形態の車両10は、HMI82として、スピーカ90およびディスプレイ92を有している。スピーカ90は、音声によりユーザに情報の提供や報知を行う。ディスプレイ92は、画像によりユーザに情報の提供や報知を行う。スピーカ90およびディスプレイ92は、本発明の報知部に相当する。
[車線変更制御抑制処理]
図2は、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御抑制処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
図2は、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御抑制処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
ステップS1において、自動運転状態判定部14は、自動運転レベルはレベル2であるか否かを判定する。レベル2である場合にはステップS2に移行し、レベル2でない場合にはステップS4に移行する。なお、車線変更制御は、自動運転レベルがレベル2以上で行われる制御であり、ステップS1でレベル2でないと判断された場合には、レベル3〜5であることを示す。
ステップS2において、通話判定部15は、ユーザがハンズフリー電話装置35を用いて通話中であるか否かを判定する。ユーザが通話中である場合にはステップS3に移行し、ユーザが通話中でない場合にはステップS4に移行する。
ステップS3において、車線変更制御抑制部17は、車線変更制御部20による車線変更制御の実施を抑制させる。車線変更制御の実施を抑制させるとは、車線変更制御部20に車線変更制御を実施させないことを示す。
ステップS4において、車線変更制御抑制部17は、車線変更制御部20による車線変更制御の実施を許可する。
[車線変更制御処理]
図3は、車両制御装置12において行われる車線変更制御処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
図3は、車両制御装置12において行われる車線変更制御処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
ステップS11において、車線変更制御部20は、自動運転スイッチ64がオンであるか否かを判定する。自動運転スイッチ64がオンである場合にはステップS12に移行し、自動運転スイッチ64がオフである場合には車線変更制御処理を終了する。
ステップS12において、車線変更制御部20は、ユーザにより方向指示スイッチ66が操作されたか否かを判定する。方向指示スイッチ66が操作された場合にはステップSS13に移行し、方向指示スイッチ66が操作されていない場合には車線変更制御処理を終了する。
ステップS13において、車線変更制御部20は、車線変更制御抑制部17により車線変更制御の実施が許可されているか否かを判定する。車線変更制御の実施が許可されている場合にはステップS14に移行し、車線変更制御の実施が許可されていない場合にはステップS15に移行する。
ステップS14において、車線変更制御部20は、周辺状況取得部18により取得された自車両10の周辺状況に基づいて、方向指示スイッチ66が操作された方向に車線変更制御を実施して、車線変更制御処理を終了する。
ステップS15において、車線変更制御部20は、車線変更制御を実施せずに、車線変更制御処理を終了する。
[作用効果]
自動運転のレベル2では「運転者は動的運転タスクのサブタスクである対象物・事象の検知および応答を完了し、システムを監督する事が期待される」と定義されている。しかし、ユーザがハンズフリー電話装置35により通話中であるときには、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがあり、車線変更制御が実施されているときの安全性を十分に確保できない。
自動運転のレベル2では「運転者は動的運転タスクのサブタスクである対象物・事象の検知および応答を完了し、システムを監督する事が期待される」と定義されている。しかし、ユーザがハンズフリー電話装置35により通話中であるときには、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがあり、車線変更制御が実施されているときの安全性を十分に確保できない。
そこで、本実施の形態の車両制御装置12では、自動運転状態判定部14が自動運転レベルはレベル2であると判定し、さらに、通話判定部15がユーザはハンズフリー電話装置35を用いて通話中であると判定した場合には、車線変更制御部20は車線変更制御を実施しないようにする。これにより、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがある状態では車線変更制御が実施されないため、車両10の安全性を向上させることができる。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、カテゴリCのACSFに相当する車線変更制御が行われていたが、本実施の形態の車両制御装置12では、カテゴリEのACSFに相当する車線変更制御が行われる。カテゴリEのACSFについて、UN−R79には次のように定義されている。
第1の実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、カテゴリCのACSFに相当する車線変更制御が行われていたが、本実施の形態の車両制御装置12では、カテゴリEのACSFに相当する車線変更制御が行われる。カテゴリEのACSFについて、UN−R79には次のように定義されている。
カテゴリEのACSFとは、運転者によって開始/作動され、ある操作(例えば、車線変更)の可能性を継続的に判断し、長時間、さらなる運転者の指示/確認なしに当該操作を実施することができる機能を指す。つまり、カテゴリEのACSFには、自動運転スイッチ64がオンであるときに、ユーザの指示および確認なしに車線変更制御部20が実施する車線変更制御が含まれる。
本実施の形態の車線変更制御部20は、自車両10と先行車両との車間距離等に応じて自動で車線変更の必要性を判断し、ユーザの指示および確認なしに車線変更制御を実施する。また、本実施の形態の車線変更制御部20は、ナビゲーション装置30においてユーザにより設定された車両10の目的地に応じて、自動で車線変更の必要性を判断し、ユーザの指示および確認なしに車線変更制御を実施する。
本実施の形態では、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理および車線変更制御処理の一部が、第1の実施の形態と一部異なる。以下、本実施の形態の車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理および車線変更制御処理について説明する。本実施の形態のその他構成等については、第1の実施の形態と同じである。
[車線変更制御抑制処理]
図4は、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御抑制処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
図4は、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御抑制処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
ステップS21において、自動運転状態判定部14は、自動運転レベルはレベル2であるか否かを判定する。レベル2である場合にはステップS22に移行し、レベル2でない場合にはステップS25に移行する。なお、車線変更制御は、自動運転レベルがレベル2以上で行われる制御であり、ステップS21でレベル2でないと判断された場合には、レベル3〜5であることを示す。
ステップS22において、通話判定部15は、ユーザがハンズフリー電話装置35を用いて通話中であるか否かを判定する。ユーザが通話中である場合にはステップS23に移行し、ユーザが通話中でない場合にはステップS25に移行する。
ステップS23において、車線変更制御抑制部17は、行われようとしている車線変更が、自車両10が目的地に到達するために行われる車線変更であるか否かを判定する。また、ステップS23において、車線変更制御抑制部17は、行われようとしている車線変更が、自車両10が走行中の車線が車線減少により自車両10の前方でなくなるために行われる車線変更であるか否かを判定する。目的地に到達するために必要な車線変更である場合、または、自車両10が走行中の車線がなくなる場合にはステップS25に移行し、目的地に到達するために必要な車線変更でない場合、および、自車両10が走行中の車線がなくならない場合にはステップS24に移行する。
ステップS24において、車線変更制御抑制部17は、車線変更制御部20による車線変更制御の実施を抑制させる。車線変更制御の実施を抑制させるとは、車線変更制御部20に車線変更制御を実施させないことを示す。
ステップS25において、車線変更制御抑制部17は、車線変更制御部20による車線変更制御の実施を許可する。
[車線変更制御処理]
図5は、車両制御装置12において行われる車線変更制御処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
図5は、車両制御装置12において行われる車線変更制御処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
ステップS31において、車線変更制御部20は、自動運転スイッチ64がオンであるか否かを判定する。自動運転スイッチ64がオンである場合にはステップS32に移行し、自動運転スイッチ64がオフである場合には車線変更制御処理を終了する。
ステップS32において、車線変更制御部20は、自車両10と先行車両との車間距離等、または、設定された目的地等に応じて、車線変更制御が必要であるか否かを判定する。車線変更制御が必要である場合にはステップS33に移行し、車線変更制御が必要でない場合には車線変更制御処理を終了する。
ステップS33において、車線変更制御部20は、車線変更制御抑制部17により車線変更制御の実施が許可されているか否かを判定する。車線変更制御の実施が許可されている場合にはステップS34に移行し、車線変更制御の実施が許可されていない場合にはステップS35に移行する。
ステップS34において、車線変更制御部20は、周辺状況取得部18により取得された自車両10の周辺状況に基づいて、車線変更制御を実施して、車線変更制御処理を終了する。
ステップS35において、車線変更制御部20は、車線変更制御を実施せずに、車線変更制御処理を終了する。
[作用効果]
本実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、自車両10と先行車両との車間距離等、または、設定された目的地等に応じて、自車両10が行おうとしている車線変更が必須であるか否かを判定する。
本実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、自車両10と先行車両との車間距離等、または、設定された目的地等に応じて、自車両10が行おうとしている車線変更が必須であるか否かを判定する。
先行車両を追い越すために実施される車線変更は、必須の車線変更ではない。一方、自車両10が目的地に到達するために行われる車線変更は、必須の車線変更である。また、自車両10が走行する車線が車線減少によりなくなるために行われる車線変更は、必須の車線変更である。
そこで、本実施の形態の車両制御装置12では、自動運転状態判定部14が自動運転レベルはレベル2であると判定し、さらに、通話判定部15がユーザはハンズフリー電話装置35を用いて通話中であると判定した場合には、必須でない車線変更に対しては、車線変更制御部20は車線変更制御を実施しないようにする。これにより、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがある状態では、車線変更制御が実施されないため、車両10の安全性を向上させることができる。
また、本実施の形態の車両制御装置12では、自動運転状態判定部14が自動運転レベルはレベル2であると判定し、さらに、通話判定部15がユーザはハンズフリー電話装置35を用いて通話中であると判定した場合であっても、自車両10が目的地に到達するために必要な車線変更に対しては、車線変更制御部20は車線変更制御を実施する。これにより、自車両10を目的地に到達させることができる。
さらに、本実施の形態の車両制御装置12では、自動運転状態判定部14が自動運転レベルはレベル2であると判定し、さらに、通話判定部15がユーザはハンズフリー電話装置35を用いて通話中であると判定した場合であっても、車線減少のために必要な車線変更に対しては、車線変更制御部20は車線変更制御を実施する。これにより、自車両10の走行を継続させることができる。
〔第3の実施の形態〕
第1の実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、カテゴリCのACSFに相当する車線変更制御が行われ、第2の実施の形態の車両制御装置12では、カテゴリEのACSFに相当する車線変更制御が行われていた。本実施の形態の車両制御装置12では、カテゴリDのACSFに相当する車線変更制御が行われる。カテゴリDのACSFについて、UN−R79には次のように定義されている。
第1の実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、カテゴリCのACSFに相当する車線変更制御が行われ、第2の実施の形態の車両制御装置12では、カテゴリEのACSFに相当する車線変更制御が行われていた。本実施の形態の車両制御装置12では、カテゴリDのACSFに相当する車線変更制御が行われる。カテゴリDのACSFについて、UN−R79には次のように定義されている。
カテゴリDのACSFとは、運転者によって開始/作動され1回の側方操作(例えば、車線変更)の可能性を指示することができ、運転者による確認後にのみ、その操作を実施する機能を指す。つまり、カテゴリDのACSFには、自動運転スイッチ64がオンであるときに、車線変更制御部20が車線変更を行うことを提案して、ユーザがその提案を確認することを起点として実施される車線変更制御が含まれる。
本実施の形態の車線変更制御部20は、自車両10と先行車両との車間距離等に応じて自動で車線変更の必要性を判断する。また、本実施の形態の車両制御装置12はナビゲーション装置30において、ユーザにより設定された車両10の目的地に応じて自動で車線変更の必要性を判断する。そして、車線変更制御部20は、車線変更が必要である場合にはその旨をユーザに提案して、ユーザの確認後に車線変更制御を実施する。
本実施の形態では、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理および車線変更制御処理の一部が、第1の実施の形態と一部異なる。以下、本実施の形態の車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理および車線変更制御処理について説明する。本実施の形態のその他構成等については、第1の実施の形態と同じである。
[車線変更制御抑制処理]
図6は、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御抑制処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
図6は、車両制御装置12において行われる車線変更制御抑制処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御抑制処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
ステップS41において、自動運転状態判定部14は、自動運転レベルはレベル2であるか否かを判定する。レベル2である場合にはステップS42に移行し、レベル2でない場合にはステップS48に移行する。なお、車線変更制御は、自動運転レベルがレベル2以上で行われる制御であり、ステップS41でレベル2でないと判断された場合には、レベル3〜5であることを示す。
ステップS42において、通話判定部15は、ハンズフリー電話装置35に着信があるか否かを判定する。ハンズフリー電話装置35に着信がある場合にはステップS43に移行し、ハンズフリー電話装置35に着信がない場合にはステップS45に移行する。なお、通話判定部15は、ハンズフリー電話装置35に着信がありユーザが応答するまでの間を、ハンズフリー電話装置35に着信があると判定する。通話判定部15は、ハンズフリー電話装置35の着信に対してユーザが応答し、通話を開始したのちには、ハンズフリー電話装置35に着信がないと判定する。
ステップS43において、把持判定部16は、ユーザがステアリングを把持しているか否かを判定する。ユーザがステアリングを把持していない場合にはステップS44に移行し、ユーザがステアリングを把持している場合には車線変更制御抑制処理を終了する。
ステップS44において、車線変更制御抑制部17は、ユーザにステアリングの把持を促す報知を行うメッセージを発声するようにスピーカ90を制御する。または、車線変更制御抑制部17は、ユーザにステアリングの把持を促す報知を行うメッセージを表示するようにディスプレイ92を制御する。ユーザにステアリングの把持を促す報知は、スピーカ90による発声、および、ディスプレイ92による表示の一方のみで行われるようにしてもよいし、両方で行われるようにしてもよい。
前述のステップS42において、ハンズフリー電話装置35に着信がないと判定された場合にはステップS45に移行する。ステップS45において、通話判定部15は、ユーザがハンズフリー電話装置35を用いて通話中であるか否かを判定する。ユーザが通話中である場合にはステップS46に移行し、ユーザが通話中でない場合にはステップS48に移行する。
ステップS46において、把持判定部16は、ユーザがステアリングを把持しているか否かを判定する。ユーザがステアリングを把持していない場合にはステップS47に移行し、ユーザがステアリングを把持している場合にはステップS48に移行する。
ステップS47において、車線変更制御抑制部17は、車線変更制御部20による車線変更制御の実施を抑制させる。車線変更制御の実施を抑制させるとは、車線変更制御部20に車線変更制御を実施させないことを示す。
ステップS48において、車線変更制御抑制部17は、車線変更制御部20による車線変更制御の実施を許可する。
[車線変更制御処理]
図7は、車両制御装置12において行われる車線変更制御処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
図7は、車両制御装置12において行われる車線変更制御処理の流れを示すフローチャートである。車線変更制御処理は、車両10が起動している状態において所定周期で実行される。
ステップS51において、車線変更制御部20は、自動運転スイッチ64がオンであるか否かを判定する。自動運転スイッチ64がオンである場合にはステップS52に移行し、自動運転スイッチ64がオフである場合には車線変更制御処理を終了する。
ステップS52において、車線変更制御部20は、所定時間内に車線変更を提案済みであるか否かを判定する。所定時間内に車線変更を提案済みである場合にはステップS57に移行し、所定時間内に車線変更を提案済みでない場合にはステップS53に移行する。
ステップS53において、車線変更制御部20は、自車両10と先行車両との車間距離等、または、設定された目的地等に応じて、車線変更制御が必要であるか否かを判定する。車線変更制御が必要である場合にはステップS54に移行し、車線変更制御が必要でない場合には車線変更制御処理を終了する。
ステップS54において、車線変更制御部20は、車線変更制御抑制部17により車線変更制御の実施が許可されているか否かを判定する。車線変更制御の実施が許可されている場合にはステップS55に移行し、車線変更制御の実施が許可されていない場合にはステップS56に移行する。
ステップS55において、車線変更制御部20は、ユーザに車線変更の提案を行うメッセージを発声するようにスピーカ90を制御する。または、車線変更制御部20は、ユーザに車線変更の提案を行うメッセージを表示するようにディスプレイ92を制御する。車線変更の提案は、スピーカ90による発声、および、ディスプレイ92による表示の一方のみで行われるようにしてもよいし、両方で行われるようにしてもよい。車線変更の提案は、車線変更を行う目的(例えば、先行車両を追越するため、または、目的地へ向かうため)、および、車線変更の方向が明示される。
ステップS56において、車線変更制御部20は、ユーザに対する車線変更の提案を行わずに、車線変更制御処理を終了する。
前述のステップS52において、所定時間内に車線変更を提案済みである場合にはステップS57に移行する。ステップS57において、車線変更制御部20は、ステップS55において車線変更の提案が実施されてから、所定時間以内に車線変更の提案で示された車線変更の方向と同じ方向に方向指示スイッチ66が操作されたか否かを判定する。車線変更の提案で示された車線変更の方向と同じ方向に方向指示スイッチ66が操作された場合にはステップS58へ移行し、車線変更の提案で示された車線変更の方向と同じ方向に方向指示スイッチ66が操作されなかった場合にはステップS60に移行する。
ステップS58において、車線変更制御部20は、車線変更制御抑制部17により車線変更制御の実施が許可されているか否かを判定する。車線変更制御の実施が許可されている場合にはステップS59に移行し、車線変更制御の実施が許可されていない場合にはステップS60に移行する。
ステップS59において、車線変更制御部20は、周辺状況取得部18により取得された自車両10の周辺状況に基づいて、車線変更制御を実施して、車線変更制御処理を終了する。
ステップS60において、車線変更制御部20は、車線変更制御を実施せずに、車線変更制御処理を終了する。
[作用効果]
本実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、自車両10と先行車両との車間距離等、または、設定された目的地等に応じて、車線変更制御が必要であるか否かを判定する。車線変更制御部20は、車線変更制御が必要である場合には、ユーザに対して車線変更の提案を行う。しかし、車線変更制御抑制部17において車線変更制御の実施が抑制されている場合には、車線変更制御部20は車線変更制御を実施しない。そのため、ユーザに対して車線変更の提案が行われても、車線変更制御を実施できないことがあり、ユーザに違和感を与えるおそれがある。
本実施の形態の車両制御装置12では、車線変更制御部20において、自車両10と先行車両との車間距離等、または、設定された目的地等に応じて、車線変更制御が必要であるか否かを判定する。車線変更制御部20は、車線変更制御が必要である場合には、ユーザに対して車線変更の提案を行う。しかし、車線変更制御抑制部17において車線変更制御の実施が抑制されている場合には、車線変更制御部20は車線変更制御を実施しない。そのため、ユーザに対して車線変更の提案が行われても、車線変更制御を実施できないことがあり、ユーザに違和感を与えるおそれがある。
そこで、本実施の形態の車両制御装置12では、自動運転状態判定部14が自動運転レベルはレベル2であると判定し、さらに、通話判定部15がユーザはハンズフリー電話装置35を用いて通話中であると判定した場合には、車線変更制御部20はユーザに対して車線変更の提案を行わない。これにより、車線変更制御を実施できないときに、ユーザに対して車線変更の提案が行われることがなく、ユーザに与える違和感を軽減することができる。
また、本実施の形態の車両制御装置12では、把持判定部16がユーザはステアリングを把持していると判定した場合には、通話判定部15がユーザはハンズフリー電話装置35を用いて通話中であると判定したときであっても、車線変更制御部20は車線変更制御を実施する。これにより、ユーザがステアリングを把持し、ユーザによるステアリング操作がすぐに行える状態においては、ユーザが通話中であっても車線変更制御を実施することで、車両10の安全性を確保しつつ、車線変更制御による利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態の車両制御装置12では、通話判定部15が電話に着信があったと判定した場合には、車線変更制御抑制部17は、ユーザにステアリングの把持を促す報知を行うようにスピーカ90およびディスプレイ92を制御する。これにより、電話に着信があった場合には、ユーザにステアリングの把持を促すことで、ユーザが通話中であっても、車線変更制御を実施することができ、車両10の安全性を確保しつつ、車線変更制御による利便性を向上させることができる。
〔実施の形態から得られる技術的思想〕
上記実施の形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
上記実施の形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
車両制御装置(12)は、自車両(10)の周辺状況を取得する周辺状況取得部(18)と、前記周辺状況に基づき前記自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車線変更制御部(20)と、前記自車両内の音響機器(70、90)を介して電話相手と通話可能な通話機能を用いて、ユーザが通話中であることを判定する通話判定部(15)と、前記自車両の自動運転状態を判定する自動運転状態判定部(14)と、前記ユーザが通話中でないときには前記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには前記車線変更制御の実施を抑制させる車線変更制御抑制部(17)と、を有する。これにより、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがある状態では車線変更制御が実施されないため、車両の安全性を向上させることができる。
上記の車両制御装置であって、前記車線変更制御抑制部は、前記自動運転状態が前記ユーザに周囲監視義務がある状態である場合に、前記ユーザが通話中でないときには前記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには前記車線変更制御の実施を抑制させてもよい。これにより、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがある状態では車線変更制御が実施されないため、車両の安全性を向上させることができる。
上記の車両制御装置であって、前記車線変更制御は、前記ユーザの操作に基づかないで前記自車両を車線変更させる制御であってもよい。これにより、ユーザの操作に基づかないで自車両を車線変更させる場合であっても、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがある状態では車線変更制御が実施されないため、車両の安全性を向上させることができる。
上記の車両制御装置であって、前記車線変更制御抑制部は、前記自車両の目的地が設定されている場合には、前記ユーザが前記通話中であっても、前記自車両が前記目的地に到達するために必要な前記車線変更制御を実施させてもよい。これにより、自車両を目的地に到達させることができる。
上記の車両制御装置であって、前記車線変更制御抑制部は、前記自車両が走行中の走行車線が車線減少により前記自車両の前方でなくなる場合には、前記ユーザが前記通話中であっても、前記自車両が前記目的地に到達するために必要な前記車線変更制御を実施させてもよい。これにより、自車両を継続して走行させることができる。
上記の車両制御装置であって、前記車線変更制御部は、前記ユーザに車線変更の提案を行うように報知部(90、92)を制御し、提案後の前記ユーザの操作に基づき前記自車両を車線変更させ、前記車線変更制御抑制部は、前記ユーザが前記通話中であるときには、前記ユーザに対して行われる車線変更の提案を抑制させてもよい。これにより、車線変更制御を実施できないときに、ユーザに対して車線変更の提案が行われることがなく、ユーザに与える違和感を軽減することができる。
上記の車両制御装置であって、前記車線変更制御抑制部は、前記ユーザがステアリングを把持していることを判定する把持判定部(16)を有し、前記ユーザが前記ステアリングを把持している場合には、前記ユーザが通話中であっても、前記車線変更制御を実施させてもよい。これにより、ユーザがステアリングを把持し、ユーザによるステアリング操作がすぐに行える状態においては、ユーザが通話中であっても車線変更制御を実施することで、車両の安全性を確保しつつ、車線変更制御による利便性を向上させることができる。
上記の車両制御装置であって、前記ユーザがステアリングを把持していることを判定する把持判定部(16)を有し、前記車線変更制御抑制部は、前記ユーザが前記ステアリングを把持していない場合に、電話に着信があったときには、前記ユーザに前記ステアリングの把持を促す報知を行うように報知部(90、92)を制御してもよい。これにより、電話に着信があった場合には、ユーザにステアリングの把持を促すことで、ユーザが通話中であって、車線変更制御を実施することができ、車両の安全性を確保しつつ、車線変更制御による利便性を向上させることができる。
車両(10)は、上記の車両制御装置(12)を有する。これにより、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがある状態では車線変更制御が実施されないため、車両の安全性を向上させることができる。
車両制御方法は、自車両(10)内の音響機器(70、90)を介して電話相手と通話可能な通話機能を用いて、ユーザが通話中であることを判定する通話判定ステップと、前記自車両の自動運転状態を判定する自動運転状態判定ステップと、前記ユーザが通話中でないときには後記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには後記車線変更制御の実施を抑制させる車線変更制御抑制ステップと、前記自車両の周辺状況を取得する周辺状況取得ステップと、前記周辺状況に基づき前記自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車線変更制御ステップと、を有する。これにより、ユーザによる周辺状況の確認が不十分であるおそれがある状態では車線変更制御が実施されないため、車両の安全性を向上させることができる。
10…車両(自車両) 12…車両制御装置
14…自動運転状態判定部 15…通話判定部
16…把持判定部 17…車線変更制御抑制部
18…周辺状況取得部 20…車線変更制御部
70…マイク(音響機器) 90…スピーカ(音響機器、報知部)
92…ディスプレイ(報知部)
14…自動運転状態判定部 15…通話判定部
16…把持判定部 17…車線変更制御抑制部
18…周辺状況取得部 20…車線変更制御部
70…マイク(音響機器) 90…スピーカ(音響機器、報知部)
92…ディスプレイ(報知部)
Claims (10)
- 自車両の周辺状況を取得する周辺状況取得部と、
前記周辺状況に基づき前記自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車線変更制御部と、
前記自車両内の音響機器を介して電話相手と通話可能な通話機能を用いて、ユーザが通話中であることを判定する通話判定部と、
前記自車両の自動運転状態を判定する自動運転状態判定部と、
前記ユーザが通話中でないときには前記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには前記車線変更制御の実施を抑制させる車線変更制御抑制部と、
を有する、車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置であって、
前記車線変更制御抑制部は、前記自動運転状態が前記ユーザに周囲監視義務がある状態である場合に、前記ユーザが通話中でないときには前記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには前記車線変更制御の実施を抑制させる、車両制御装置。 - 請求項1または2に記載の車両制御装置であって、
前記車線変更制御は、前記ユーザの操作に基づかないで前記自車両を車線変更させる制御である、車両制御装置。 - 請求項3に記載の車両制御装置であって、
前記車線変更制御抑制部は、前記自車両の目的地が設定されている場合には、前記ユーザが前記通話中であっても、前記自車両が前記目的地に到達するために必要な前記車線変更制御を実施させる、車両制御装置。 - 請求項3または4に記載の車両制御装置であって、
前記車線変更制御抑制部は、前記自車両が走行中の走行車線が車線減少により前記自車両の前方でなくなる場合には、前記ユーザが前記通話中であっても、前記自車両が前記目的地に到達するために必要な前記車線変更制御を実施させる、車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置であって、
前記車線変更制御部は、前記ユーザに車線変更の提案を行うように報知部を制御し、提案後の前記ユーザの操作に基づき前記自車両を車線変更させ、
前記車線変更制御抑制部は、前記ユーザが前記通話中であるときには、前記ユーザに対して行われる車線変更の提案を抑制させる、車両制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
前記ユーザがステアリングを把持していることを判定する把持判定部を有し、
前記車線変更制御抑制部は、前記ユーザが前記ステアリングを把持している場合には、前記ユーザが通話中であっても、前記車線変更制御を実施させる、車両制御装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
前記ユーザがステアリングを把持していることを判定する把持判定部を有し、
前記車線変更制御抑制部は、前記ユーザが前記ステアリングを把持していない場合に、電話に着信があったときには、前記ユーザに前記ステアリングの把持を促す報知を行うように報知部を制御する、車両制御装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両制御装置を有する、車両。
- 自車両内の音響機器を介して電話相手と通話可能な通話機能を用いて、ユーザが通話中であることを判定する通話判定ステップと、
前記自車両の自動運転状態を判定する自動運転状態判定ステップと、
前記ユーザが通話中でないときには後記車線変更制御を実施させ、前記ユーザが通話中であるときには後記車線変更制御の実施を抑制させる車線変更制御抑制ステップと、
前記自車両の周辺状況を取得する周辺状況取得ステップと、
前記周辺状況に基づき前記自車両を車線変更させる車線変更制御を実施する車線変更制御ステップと、
を有する、車両制御方法。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11702095B2 (en) | 2021-03-18 | 2023-07-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Travel controller and method for travel control |
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-
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- 2019-02-15 JP JP2019025499A patent/JP2020135195A/ja active Pending
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