JP2020134505A - 汎用型ロータリーエンコーダ - Google Patents

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Junichi Tada
純一 多田
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Abstract

【課題】汎用センサを使用して、高精度センサに匹敵する高精度で、耐環境性に優れかつ安価な、ロータリーエンコーダを提供する。【解決手段】汎用センサと、前記センサからの出力信号に基づいてブラシレスDCモータの回転軸の回転角度の情報を出力する回転角度検出部と、制御ユニットを備えたロータリーエンコーダであって、制御ユニットは、初期設定用のブラシレスDCモータを駆動する機能と、前記センサ固有の初期設定データを取得する機能と、前記ロータリーエンコーダが装着された制御対象のブラシレスDCモータが、通常運転される際に使用される通常運転用のデータを取得・生成する機能と、前記センサ固有の初期設定データを校正するための校正データを保持しており、前記校正データは、前記センサに対して絶対精度が2桁若しくは3桁高い高精度が保証されたセンサを前記センサと同時に前記初期設定用のブラシレスDCモータに連結して得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、汎用型のセンサを採用した汎用型ロータリーエンコーダ及びそれを用いたサーボモータに関する。
ロータリーエンコーダは、電気機器用のエンコーダとして、モータで駆動される回転軸の絶対角度位置を測定するために使用される。例えば、ブラシレスDCモータの制御方法として、Z相、U相、V相、及びW相の位相を検知するロータリーエンコーダと、ロータの磁極位置とを同期させて、モータを完全閉ループのサーボモータとして制御することが行われている。
特許文献1には、モータの回転軸の回転位相を検知する1組のMRセンサユニットを備え、A相、B相、Z相信号、U相、V相、W相の駆動信号及び絶対原点位置の情報にEEPROMのアドレスを付与し、多回転・アブソリュート信号のデータとしてEEPROMに記録するように構成されたモータ制御装置が開示されている。MRセンサユニットは、軸ずれ補正処理部も備
えている。
特許文献2には、パターンを介した光のうち所定の受光素子に対して第1方向にずれた位置に配置される受光素子に入射する迷光となる光が、絞りから射出されるのを抑制する抑制部を備える、光学式のロータリーエンコーダが開示されている。
特許文献3には、磁気スケールの磁場を検出する磁気センサと、位置検出用スケールからの反射光を検出するフォトセンサと、磁気センサの検出結果に基づいて磁気スケーに対する磁気センサの相対位置と、フォトセンサの検出結果に基づいて位置検出対象の絶対位置とを求めるデータ制御部とを備えたアブソリュートエンコーダであって、フォトセンサと磁気センサとの検出結果に基づいて、データ制御部内の位置検出対象と絶対位置との関係を表すデータを自動的に校正する発明が開示されている。
特許第6339307号公報 特開2015―225007号公報 特開2005−172696号公報
各被駆動部材を駆動するモータを、ロータリーエンコーダとして閉ループで制御するためには、モータの回転速度、回転数、回転方向等の正確な情報が必要である。そのため、ロータリーエンコーダを用いた回転角度の検出においては、その検出精度をより向上させるために、様々な技術が提案されている。
特許文献1に記載の発明では、回転軸に対するMRセンサのマグネット原点位置の情報を取得し、絶対原点位置を基にZ相信号を設定し、EEPROMのアドレスを付与し、多回転・アブソリュート信号のデータを生成し、ロータリーエンコーダとしての機能を持たせている。この発明では、MRセンサを採用しているため、安価で比較的高精度のロータリーエンコーダを提供できる。一例として、量産される汎用的なGMRを用いたエンコーダは、1台当たりの価格が数千円以内と安価である。
本発明では、この種の、安価でかつ所定の精度を有する汎用的なセンサを、汎用センサと定義する。
しかし、この種の汎用センサは、本来、自動車用の部品等として、大量かつ安価に供給することを前提として製造されている。そのため、個々の汎用センサの出力特性にはばらつきやひずみがある。すなわち、磁石自体の着磁ずれ、磁気抵抗素子センサの感度のばらつき、磁気抵抗素子センサのモータへの固定時の誤差に起因する位相角のズレ等により、個々の汎用センサは、その出力特性にセンサ固有のばらつきやひずみがあるという課題がある。そのため、汎用型のセンサをロータリーエンコーダのセンサとして用いる場合、このセンサ固有のばらつきやひずみを補正し所定の精度を確保するために、軸ずれ補正処理等の機能が設けられている。しかし、回転軸の絶対原点位置以外の中間の角度におけるばらつきやひずみを高精度に補正するのは困難である。そのため、回転角(機械角)で±1度〜数度の目盛精度しか得られない。このようなロータリーエンコーダを、μmオーダーの精度が必要な機器、例えば、チップマウンタ等に採用することはできない。
また、ロータリーエンコーダのセンサとして用いられているレゾルバに関しても、比較的安価ではあるが、個々のセンサは、固有のばらつきやひずみがあるため、出力特性のばらつきが大きく、±10度程度の目盛精度しか得られていない。
このように、汎用センサを用いて、回転速度や回転方向の判別を高精度に行うのに充分な絶対精度を有する、安価でばらつきのない高精度のロータリーエンコーダを実現するのは難しい。
一方、特許文献2に記載されたような、光学式のロータリーエンコーダは、高精度を確保するために、ガラス製の基板を採用しているものが多い。そのため、例えば、分解能が1万パルスを超える高分解能の機種では、目盛精度として、±2秒が保証されているものもある。また、分解能(信号周期/回転)が4096の高分解能の機種でも、目盛精度は、±10秒が保証されている。しかし、このような高精度の光学式のロータリーエンコーダは、その価格が数十万円あるいは百万円オーダーとかなり高価格であり、装着しうる機器の対象が、高額な機器に限定されている。
本発明では、この種の、汎用センサと比較して、絶対精度が2桁乃至3桁高精度であり、耐環境性では劣りかつ高価格のセンサを、高精度センサと定義する。
特許文献3に記載のアブソリュートエンコーダは、起動時にフォトセンサからの出力を校正するか否かを判断し(図6のS101)、校正を行う場合は、磁気センサ(本発明における汎用センサに相当)からの出力を利用して、校正用のテーブルを作成し、フォトセンサからの出力を校正している(図6のS102−109)。しかしながら、汎用センサからの出力には上記のような問題がある。そのため、磁気センサの出力でフォトセンサからの出力を高精度に補正できる、アブソリュートエンコーダを実現するのは困難である。
本発明の1つの目的は、汎用センサを使用して、高精度センサを具備したのに匹敵する高精度で、耐環境性に優れかつ安価な、ロータリーエンコーダを提供することにある。
本発明の他の目的は、高精度センサを具備したのに匹敵する高精度で、耐環境性に優れ、かつ安価なサーボモータを提供することにある。
本発明の1つの態様によれば、汎用型ロータリーエンコーダは、
モータに装着され前記モータの回転軸の回転角度を検出する汎用センサと、
前記汎用センサからの出力信号に基づいて前記モータの回転軸の回転角度の情報を出力する回転角度検出部と、
前記回転角度の情報に基づき、前記モータの駆動のための多回転アブソリュート信号を生成して出力するエンコーダ制御ユニットを備えた汎用型ロータリーエンコーダであって、
前記エンコーダ制御ユニットは、初期設定用のモータを駆動する機能と、
前記汎用センサ固有の初期設定データを取得する初期設定データ取得部と、
前記汎用型ロータリーエンコーダが装着された制御対象のモータが、通常運転される際に使用される通常運転用のデータを取得・生成する通常運転データ取得部と、
前記汎用センサ固有の初期設定データを校正するための校正データを保持したEEPROMを備えており、
前記校正データは、前記汎用センサに対して絶対精度が2桁若しくは3桁高い高精度が保証されたセンサを標準センサとし、前記汎用センサと前記標準センサを前記初期設定用のモータに同時に連結して少なくとも正逆1回転だけ駆動することにより得られた、前記回転軸の回転角度に関する校正データであることを特徴とする。
これにより、汎用センサを使用して、高精度センサを具備したのに匹敵する高精度で、耐環境性に優れかつ安価な、ロータリーエンコーダを提供することができる。
本発明の他の態様によれば、前記汎用型ロータリーエンコーダにおいて、
前記エンコーダ制御ユニットは、前記汎用センサから得られた前記回転軸の少なくとも正逆1回転の、A相、B相のデジタル信号の各位置のデータを、前記回転軸の回転数を表す情報Z0,Znを基準としたインクリメンタル値を基に前記校正データにより校正して、前記制御対象のモータを制御するための多回転アブソリュートデータとして、前記EEPROMに保持するように構成されていることを特徴とする。
これにより、汎用センサを使用して、制御対象のモータを制御するのに適した、高精度で、耐環境性に優れかつ安価な、ロータリーエンコーダを提供することができる。
本発明の他の態様によれば、前記汎用型ロータリーエンコーダにおいて、
前記汎用センサは、
前記回転軸の一端に連結した状態で回転可能に保持され、N極領域とS極領域とを有する平板状のマグネットと、前記マグネットに対向する位置で前記モータのハウジング側に固定可能な1対のMRセンサとで構成され、前記マグネットを保持するマグネットホルダーは、前記初期設定用のモータの回転軸を挿入可能な中空部を有することを特徴とする。
これにより、汎用型ロータリーエンコーダを、初期設定装置及びその後の装着対象のモータに容易、かつ精度良く装着できる。
本発明の他の態様によれば、前記汎用型ロータリーエンコーダにおいて、
前記マグネットホルダーは、軸受けを介して、円筒状の函体内に回転可能に保持されており、前記函体を前記初期設定用のモータのハウジングに固定するための保持部と、前記回転角度検出部及び前記エンコーダ制御ユニットを搭載したエンコーダ基板とを有することを特徴とする。
これにより、汎用型ロータリーエンコーダを、初期設定装置及びその後の装着対象のモータに容易、かつ精度良く装着できる。
本発明の他の態様によれば、前記汎用型ロータリーエンコーダにおいて、
前記エンコーダ制御ユニットは、SSC−BUS変換器とSPI−BUS変換器とを備え、シリアルバス型のEEPROM及びパラレルEEPROMに対応しうるように構成されていることを特徴とする。
これにより、汎用型ロータリーエンコーダを、シリアルバス型のEEPROM及びパラレルEEPROMのいずれのタイプにも対応して使用することができる。
本発明の他の態様によれば、汎用型ロータリーエンコーダとコントローラとを備えたサーボモータであって、前記汎用型ロータリーエンコーダは、本発明の前記各態様を具備している。
これにより、汎用センサを使用して、制御対象のモータを制御するのに適した、高精度で、耐環境性に優れかつ安価な、サーボモータを提供することができる。
本発明の第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダのための初期設定装置のシステム構成例を示す図である。 第1の実施例に基づく、汎用型ロータリーエンコーダの構成例を示す機能ブロック図である。 第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダの実施形態を示す、縦断面図である。 第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダの他の実施形態を示す、縦断面図である。 初期設定装置用のブラシレスDCモータの主要部の構成例を示す、図1のA−A断面図である。 第1の実施例における、ブラシレスDCモータの駆動回路の例を示すブロック図である。 第1の実施例における、初期設定の処理の概要を示すタイムチャートである。 第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダの特性の一例を示す図である。 第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダの特性の校正方法の一例を示す図である。 第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダのテーブル、光学式ロータリーエンコーダのテーブル、及び、校正用テーブルの関係の一例を示す図である。 第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダのテーブル、光学式ロータリーエンコーダのテーブル、及び、校正用テーブルの関係の他の例を示す図である。 第1の実施例における、校正処理済の汎用型ロータリーエンコーダを用いたブラシレスDCモータの通常運転時の処理を示すフローチャートである。 第1の実施例における、多回転時の、Z相と、A相、B相信号、及び、U相、V相、W相の信号の関係を説明する図である。 第1の実施例における、多回転時の、汎用型ロータリーエンコーダの校正済の特性の一例を示す図である。 第1の実施例に基づく、汎用型ロータリーエンコーダを用いた通常運転モード時の校正処理の効果を示す図である。 本発明の第3の実施例に基づく、汎用型ロータリーエンコーダの初期設定の処理を示すフローチャートである。 図11の初期設定の処理における、ブラシレスDCモータの各相の逆起電力の積分値ピークと位置決め情報(Sn)の関係を示す図である。 本発明の第4の実施例に係る、汎用型ロータリーエンコーダを装着したロボットの斜視図である。 本発明の第5の実施例に係る、汎用型ロータリーエンコーダを装着用した自動車の電動パワーステアリングの概要を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例における、汎用型ロータリーエンコーダのための初期設定装置のシステム構成例を示す図である。
この初期設定装置は、初期設定専用のブラシレスDCモータ200と、その回転軸の一端に固定された絶対精度の高い、初期設定専用の光学式ロータリーエンコーダ300と、初期設定コントローラ800により、システムが構成される。この初期設定装置には、初期設定の対象となる汎用型ロータリーエンコーダ100が設置される。図1の例では、ブラシレスDCモータ200の回転軸203の他端とハウジングカバー250に固定された基板118との間に、汎用型ロータリーエンコーダが設置され、そのメモリに、初期設定に伴う校正用のデータが記録・保持される。この初期設定装置を用いて、順次、多数の汎用型ロータリーエンコーダ100に対する、初期設定の処理がなされる。
汎用型ロータリーエンコーダ100の初期設定に必要な各種の情報は、初期設定コントローラ800から取得される。ブラシレスDCモータ200の回転の状態が、汎用型ロータリーエンコーダ100と光学式ロータリーエンコーダ300とにより同時に取得され、換言すると、同じ回転軸203の回転に関する2組のデータが同期して取得され、それらのデータは、汎用型ロータリーエンコーダ100に記録されるとともに、初期設定コントローラ800にも保持される。
汎用型ロータリーエンコーダ100は、所定の絶対精度を有するものの厳格に高い精度は有しないが耐環境性に優れ、価格も安い汎用センサ、例えば、磁気式センサを備えている。磁気抵抗素子センサとしては、例えば、GMR、TMR、AMR等のMRセンサを用いることができる。汎用センサとして、容量式センサや光学式センサを使用しても良い。いずれのタイプであっても、所定の絶対精度を満たさない、例えば、1回転360度における絶対精度が、±3度以上のものは、対象外である。また、耐環境性に劣るものや、高価格なものは対象外である。
一方、初期設定装置の光学式ロータリーエンコーダ300は、初期設定専用の標準センサとして、汎用センサと比較して絶対精度が2桁乃至3桁高精度であるが、耐環境性では劣りかつ高価格のセンサ、例えば光学式センサを備えている。本発明における、高精度の光学式センサは、高い絶対精度、例えば±10秒以下の絶対精度を有する。このような条件を満たす、レーザー式センサも、本発明における、高精度の光学式センサに含まれるものとする。
以下では、初期設定専用のモータ200として、ブラシレスDCモータを例に挙げて説明する。ブラシレスDCモータ200は、モータハウジング210の内部に固定されたステータとして、界磁鉄心212とこれに絶縁部材213を介して巻かれた界磁コイル211とを備えている。回転軸と一体に形成されマグネットは、ロータヨーク221と、その外周部に固定された8個の永久磁石222を有する、8極のロータである。回転軸203は、モータハウジング210及びエンドカバー214に設けられた軸受け218により保持されている。基板118には、モータのコントローラ240やモータドライバー242等も装着され、これらに信号ライン228や電源ライン(図示略)が接続されている。
なお、初期設定専用のモータは、指令値に応答して一定速度で安定して回転する機能があればよく、ブラシレスDCモータに限定されない。他方、本発明の汎用型ロータリーエンコーダの制御対象も、ブラシレスDCモータに限定されない。すなわち、初期設定専用のモータは、汎用型ロータリーエンコーダ100の制御対象とは異なるタイプのモータ、例えば、ブラシ付直流電動機、あるいは交流の同期電動機であってもよい。
本実施例では、初期設定を終了した汎用型ロータリーエンコーダ100の装着対象、すなわち制御対象のモータが、ブラシレスDCモータである場合を想定して、汎用型ロータリーエンコーダがブラシレスDCモータ制御用の多回転アブソリュートデータ(Z、U、V、W)を生成する機能も備えている例について、以下、説明する。
初期設定装置の一部を構成する光学式ロータリーエンコーダ300は、同じく初期設定装置の一部を構成するブラシレスDCモータ200の回転軸203に直結されている。すなわち、光学式ロータリーエンコーダ300の回転軸はモータの回転軸203と一体であり、軸受305を介してケーシング304に保持され、回転軸の一端に回転基板306が固定されている。なお、高精度が確保される条件を満たせるのであれば、光学式ロータリーエンコーダ300の回転軸を、ブラシレスDCモータ200の回転軸203にクラッチを介して接続するようにしても良い。
回転基板306は、例えば、ガラスや金属、セラミックスなど、回転や衝撃、振動等によって容易に変形しない剛性材料で作られている。回転基板306を挟んで対向する位置で、ケーシング内に、発光素子311、絞り308の開口310、レンズ309、受光素子314、及びコントローラ316等が配置されている。回転基板306には、円周方向に、第1のスリットパターン312、第2のスリットパターン315等の複数種類のパターンが形成されている。回転基板306が回転し、各スリットパターン312、315が発光素子311と受光素子314の間を通過することで、発光素子からの光が透過する状態と遮光された状態を交互に繰り返し、受光素子314の出力がコントローラ316でカウントされる。絞り308は、入射光の領域を規制して受光素子314に余計な光が入射しないように設けられている。この光学式ロータリーエンコーダの構成・作用の詳細は、特許文献2の記載の引用を以て代える。なお、初期設定装置の一部を構成する光学式ロータリーエンコーダは、高精度の光学式センサとして機能するものであれば良く、特許文献2の例に限定されないことは言うまでもない。
次に、図2Aは、第1の実施例に基づく、汎用型ロータリーエンコーダの構成例を示す機能ブロック図である。
汎用型ロータリーエンコーダ100は、マグネットユニット110、センサ出力処理ユニット120、エンコーダ制御ユニット130、エンコーダメモリ160、及び通信インタフェース170を含んでいる。本発明の汎用型ロータリーエンコーダは、初期設定処理装置を用いた初期設定処理時に、ブラシレスDCモータ200のロータリーエンコーダとして機能するとともに、初期設定後は、制御対象となる各種機器のモータや回転体に装着可能な、ロータリーエンコーダとなる。汎用型ロータリーエンコーダ100のマグネットユニット110はモータの回転軸に保持され、マグネットユニット110を除く他の構成要素は、モータの固定側、例えばモータハウジングに固定される。
汎用センサの一部を構成するマグネットユニット110は、非磁性材料、例えば樹脂製の円筒状のマグネットホルダー111と、このホルダーにモータの回転軸等の回転体を挿入するための中空部112と、マグネットホルダーの端面に固定された平板状のマグネット113と、マグネットホルダーを回転体に固定するための固定手段114とを有している。マグネット113のN極とSN極の境界の1つ、図1の例ではマグネットの上端が回転軸の原点位置Z0となる。
センサ出力処理ユニット120は、汎用センサの残りの部分を構成する。このセンサ出力処理ユニットは、マグネット113に対向する位置で離間してモータの固定側、例えばモータハウジングに固定される、1対のMRセンサ(磁気抵抗素子センサ)121,122、温度センサ123、及びセンサ出力処理回路部を備えている。マグネット113が角度θ(機械角)だけ回転して各MRセンサに作用する磁界の向きが回転すると、それに対応してMRセンサの電気抵抗値、換言すると汎用センサの出力信号の電圧が変動し、回転軸13の1回転毎に、SIN波、COS波の各々で360度(機械角)、各々1周期分のパルス信号が出力される。
マグネット113は、Siもしくはガラス基板と、その上に形成されたNi,Fe等の強磁性金属を主成分とする合金の薄膜で構成されている。
センサ出力処理ユニット120のセンサ出力処理回路部は、AD変換器124、パルスカウンタ125、逆正接演算処理部126、軸ずれ補正処理部127、A相・B相信号生成部128、RAMなどのセンサメモリ129の各機能を有している。このセンサ出力処理回路部は、例えば、メモリ付きのマイクロコンピュータ上でプログラムを実行することにより実現される。
センサ出力処理回路部では、1対のMRセンサのアナログ信号が、量子化され、電気角の内挿処理により多分割され、回転軸の1回転あたり、例えば、各々、30000パルスの、A相、B相のデジタル信号に変換される。1対のMRセンサ121、122から得られるA相、B相信号は、各センサ等の制作誤差、設置誤差、温度の影響等により、誤差(主に軸ずれ誤差)を含んでいる可能性があるので、軸ずれ補正処理部127等において、補正処理がなされる。
このA相、B相のデジタル信号は、パルスカウンタ125で累積加算され、その値が逆正接演算処理部126で逆正接演算される。この逆正接演算の値は、回転軸13の1回転毎の角度0の位置に同期して、累積加算値が直線状に増減を繰り返す直角三角形状となる。
A相・B相信号生成部128では、この累積加算値を基に、インクリメンタルなA相信号及びB相信号(以下、A相・B相信号)のパルスのデータが生成され、センサメモリ129に保持される。また、A相・B相信号生成部128では、回転軸13の1回転毎に現われる角度0の位置に同期して、原点位置Z0及び多回転位置(S)の信号を生成し、出力する。この、多回転位置(S)の信号は、回転軸13の回転数を表す情報Zn(Z1,Z2,―,Zn)の生成に利用される。
エンコーダ制御ユニット130は、汎用型ロータリーエンコーダ100の初期設定のために、初期設定用のブラシレスDCモータを駆動して必要な情報を取得し、エンコーダメモリ160に記録することで、汎用型ロータリーエンコーダ100に、光学式ロータリーエンコーダに匹敵する高精度のロータリーエンコーダとしての機能を付与する。
エンコーダ制御ユニット130は、初期設定用駆動信号生成部131、汎用センサ固有の初期設定時データ取得部132、標準センサの初期設定時データ取得部133、Z相の幅設定部134、校正用データ生成・記録部135、汎用センサの通常運転データ取得部136、マグネットの原点位置設定部137、及び、多回転・アブソリュートデータ生成・記録部138の各機能を有している。
初期設定用駆動信号生成部131は、初期設定専用のブラシレスDCモータを正回転及び逆回転方向に駆動するための駆動信号(iu, iv, iw)を生成し、出力する。汎用センサ固有の初期設定時データ取得部132は、ブラシレスDCモータを駆動信号(iu, iv, iw)により所定の低速度、例えば5〜20rpmの範囲、望ましくは10rpm程度の、一定速度で駆動することにより得られる、汎用センサ固有の初期設定時のA相・B相信号のデータを取得する。
標準センサの初期設定時データ取得部133は、汎用型ロータリーエンコーダ100が装着された状態で、ブラシレスDCモータが前記駆動信号により、例えば10rpmの一定速度で駆動される際の、標準センサの初期設定時のA相・B相信号のデータを取得する。Z相の幅設定部134は、A相・B相信号を基に、Z相の幅の信号を生成する。校正用データ生成・記録部135は、汎用センサ固有の初期設定時のデータを、同じ条件で取得された、標準センサの初期設定時のデータで校正するための校正用データを生成する機能を有する。校正用データの生成については、後で説明する。
汎用センサの通常運転データ取得部136は、汎用センサが装着された、制御対象のブラシレスDCモータが、ブラシレスDCモータのコントローラにより制御され通常運転される際に使用される、通常運転データ、すなわち、A相・B相信号、原点位置Z0及び多回転位置(S)のデータを取得・生成する。
マグネットの原点位置設定部137は、汎用センサを制御対象のブラシレスDCモータに装着する際に、回転軸の原点位置が不明の場合、原点位置Z0を抽出して、マグネットの固定位置を決める機能を有する。なお、回転軸の原点位置Z0が予めわかっている場合には、使用されない。
多回転・アブソリュートデータ生成・記録部138は、汎用センサにより取得されたA相・B相信号及び多回転位置(S)のデータを、校正用データで校正し、原点位置Z0のデータを含む多回転・アブソリュートデータを生成し、これをエンコーダメモリ160のEEPROMに記録する。この多回転・アブソリュートデータが、汎用型ロータリーエンコーダ100の出力として、制御対象のブラシレスDCモータの制御に使用される。
エンコーダメモリ160には、ROM161、RAM162、EPROM163及びEEPROM164が含まれており、バスやメモリコントローラを介してエンコーダ制御ユニットと接続されている。EPROMやEEPROMには、ブラシレスDCモータの運転に関係する、校正用データで校正済の多回転・アブソリュート信号が、逐次、保持される。
図2Bに、第1の実施例の汎用型ロータリーエンコーダ100の、具体的な実施形態の一例を示す。マグネットユニット110を保持するマグネットホルダー111は、軸受け116を介して、円筒状の函体115に回転可能に保持されている。マグネットホルダー111には、平板状のマグネット113が固定されている。函体115内の空間117に固定された基板118には、1対のMRセンサ121,122、温度センサ123、センサ出力処理ユニット120、エンコーダ制御ユニット130、エンコーダメモリ160、及び通信インタフェース170が実装されている。エンコーダメモリ160には、校正用データで校正済の多回転・アブソリュート信号が保持されている。1対のMRセンサ121,122が所定の磁気感度を確保できるようにするために、マグネット113の表面と1対のMRセンサ121,122との間は、所定の微小間隔、例えば20mm〜30mmの間隙に設定されている。
函体115は、その外周端にばね状の保持部119を有し、中空部112に、モータ200の回転軸203等の回転体が挿入された状態で、ブラシレスDCモータ200のモータハウジング等に固定されるように構成されている。
この構成例によれば、マグネット113と1対のMRセンサ121,122の位置関係はあらかじめ適切な値に設定されている。そのため、函体115をモータハウジング等に固定するのみで、初期設定装置のモータや制御対象のモータに、汎用型ロータリーエンコーダを簡単、かつ精度良く装着することができる。
図2Cに、第1の実施例の汎用型ロータリーエンコーダ100の、具体的な構成の他の実施形態を示す。この例では、図2Bの例とは異なり、函体が省略されている。マグネットユニット110を保持するマグネットホルダー111は、モータ200の回転軸203に固定される。1対のMRセンサ121,122、温度センサ123、センサ出力処理ユニット120、エンコーダ制御ユニット130、エンコーダメモリ160、及び通信インタフェース170が搭載された基板118は、例えば、図1に示したようなハウジングカバー250に固定される。これにより、DCサーボモータが完成する。
この例は、図2Bの例に比べて、マグネット113に対するMRセンサ121,122の位置決めの作業が必要になる。他方、基板118上に、モータのコントローラ240やモータドライバー242も纏めて設置するなど、ブラシレスDCモータ200全体の設計の自由度は高くなる。
次に、図3Aは、第1の実施例における初期設定装置用のブラシレスDCモータの主要部の構成例を示す、図1のA−A断面図である。また、図3Bは、初期設定装置用ブラシレスDCモータの駆動回路を示す図である。なお、図3A、図3Bは、初期設定済の汎用型ロータリーエンコーダが、ブラシレスDCモータに搭載される場合には、そのブラシレスDCモータの構成例を示す図でもある。
ブラシレスDCモータ200は、回転軸203に固定されたロータヨーク221と、その外周に周方向に等間隔に配置された8個の永久磁石222を含むロータと、界磁鉄心212と各界磁鉄心周りのスロット内に絶縁部材を介して巻かれた界磁コイル211を含むステータとで構成されている。界磁コイルは、モータのドライバー242から印加される電圧の位相によって、U相の界磁コイル(211U1〜211U3)、V相の界磁コイル(211V1〜211V3)、及び、W相の界磁コイル(211W1〜211W3)に分類される。
ブラシレスDCモータ200は、ECU810及び汎用型ロータリーエンコーダ100の出力に基づいて、完全閉ループで、制御される。DCモータ200の回転情報は、エンコーダ制御ユニット130において校正され、シリアルバス信号としてSSC−BUS変換器172に入力され、さらに、SPI−BUS変換器174を経て、シリアル信号(デジタル)とパラレル信号(デジタル)となり、モータのコントローラ240へ送られる。EEPROMの164チップの外部インタフェースにはシリアルバス型とパラレルバス型がある。EEPROMの操作方法はこのインタフェースによって大きく異なる。シリアルバス型のEEPROMで採用しているバス規格の信号線は1本〜4本である。一方、パラレルEEPROMチップは、一般に8個(8ビット)のデータ端子と記憶容量に対応した分のアドレス端子を持つ。本実施例のロータリーエンコーダ100は、シリアルバス型とパラレルバス型のいずれにも対応しうるように構成されている。
コントローラ240では、駆動信号を生成し、インバータ等のモータドライバー242へ送信する。このようにして、ブラシレスDCモータ200は、上位のコントローラECU810からの指令に基づいて制御される。
モータのコントローラ240は、例えば、CPU、メモリ、発振回路、タイマー、I/Oインタフェース、シリアルI/F等を1つのLSIに集積したシングルチップマイコンで実現される。メモリに保持されたプログラムをCPU上で実行することで、ブラシレスDCモータのBLCDコントローラ240の各機能が実現される。ROMやRAM等のメモリはバスを介してCPUと接続されている。ROMには、電源投入時やリセット時に実行するプログラムやプログラム実行中に変化しない定数が保存されている。ROMとしてフラッシュメモリを採用しても良い。RAMにはプログラムの変数や、外部からの指令値や、多回転・アブソリュート信号のデータ等が保持されている。また、RAMには、ブラシレスDCモータの目標速度(インバータ正弦波駆動信号、PWM制御のduty比)も格納されている。
次に、第1の実施例における、初期設定処理の概要を、関係する機器の相互の位置関係を示す図1、及び図4のタイムチャートを参照しながら、説明する。
初期設定は、初期設定コントローラ800から、汎用型ロータリーエンコーダ100、初期設定専用のブラシレスDCモータ200、及び光学式ロータリーエンコーダ300の初期設定に関係したプログラムを起動し、必要なパラメータを設定することにより、開始される。なお、初期設定時、汎用型ロータリーエンコーダ100、ブラシレスDCモータ200、及び、光学式ロータリーエンコーダ300の環境温度は、常に常温(例えば20℃)に維持される。必要に応じて、ブラシレスDCモータ200、及び、光学式ロータリーエンコーダ300の環境温度を変えた校正データを生成してもよい。
なお、この例では、初期設定装置を構成するブラシレスDCモータ200のマグネット原点位置Z0は、明確になっており、光学式ロータリーエンコーダ300は初期設定専用のブラシレスDCモータ200の出力軸に直結されているものとする(S400)。
次に、汎用型ロータリーエンコーダ100をブラシレスDCモータ200に設置し、双方の回路の電気的な接続を行う(S401)。そして、マグネット113をブラシレスDCモータ200の回転軸203に固定する(S402)。次に、エンコーダ制御ユニット130で生成された初期設定専用の所定の3相駆動信号で、ブラシレスDCモータ200を定速駆動する(S403)。すなわち、ブラシレスDCモータ200の3相のステータコイルに駆動電力を供給し、初期設定のためのデータを取得する間、ブラシレスDCモータ200は、一定の低い回転速度、例えば10rpmで、正回転及び逆回転を維持するように制御される。これに伴いブラシレスDCモータ200ロータ及びMRセンサのマグネット113が回転し、MRセンサにより、汎用型ロータリーエンコーダ固有の少なくとも正逆1回転分(機械角)の出力信号が生成される(S404)。通常は、正逆1回転分で十分であるが、用途によって特に必要な場合、に応じて、正逆方向の回転数を多回転、例えば2−3回転としてもよい。
また、ブラシレスDCモータ200に直結された光学式ロータリーエンコーダ300からも、同じ運転条件に基づく、少なくとも正逆1回転分の出力信号が生成される(S405)。次に、汎用型ロータリーエンコーダ及び光学式ロータリーエンコーダにおいて、夫々、少なくとも正逆1回転分の、絶対原点位置Z0基準のA,Bの出力信号のインクリメンタルな累積加算値を基に、EEPROMのアドレスを付与して、1回転分のA相・B相信号のインクリメンタルなデータが生成される(S406、S407)。なお、測定の精度を高めるために、少なくとも正逆1回転分の出力信号を複数回取得し、それらの平均値を求めるようにしてもよい。
汎用型ロータリーエンコーダのエンコーダ制御ユニット130では、光学式ロータリーエンコーダのA,Bの出力信号のデータを取得する(S408)。そして、汎用型ロータリーエンコーダ及び光学式ロータリーエンコーダの双方のA,B相信号のデータに基づき、汎用型ロータリーエンコーダの絶対原点位置Z0基準のA,B相信号のデータを、光学式ロータリーエンコーダのA,B相信号の出力信号のデータで校正するテーブルを作成し、メモリに記録する(S410)。なお、汎用型ロータリーエンコーダ及び光学式ロータリーエンコーダの双方で、正逆1回転分のデータを複数回取得し、各々の回転位置における平均値を算出して、校正テーブルの精度を高めるようにしても良
い。
図5Aは、汎用型ロータリーエンコーダで得られた特性の一例を示す図である。汎用センサの出力特性のばらつきやひずみの要因は種々ある。ここでは、MRセンサのマグネット113がモータの回転軸203に対して偏って固定されている場合を想定している。この例では、マグネットのS極とN極の境界が、本来の位置P1Aから角度Δθだけずれ、位置P1Sとなっている。この設置誤差に起因して、図5A中の右側のグラフに示すように、実線で示したMRセンサの出力角θSと破線で示した実際の軸の回転角θAの間に位相角のズレが生ずる。
図5Bは、汎用型ロータリーエンコーダの特性を、光学式ロータリーエンコーダのデータで校正する一例を示す図である。本発明における光学式ロータリーエンコーダは、汎用センサと比較して、精度が2桁又は3桁高精であることが保証されたものを採用している。汎用型ロータリーエンコーダの、回転軸の正逆1回転の、A相、B相のデジタル信号の各位置のデータを、光学式ロータリーエンコーダの出力データに基づいて、校正する。校正の方法として、絶対原点位置Z0基準の1回転分の全パルスについて、校正量を決定し、その校正データをテーブル化する。
例えば、光学式ロータリーエンコーダの分解能がRE1、汎用型ロータリーエンコーダの分解能がRE2であって、同じモータの回転軸のある時点の回転角のデータが、光学式ロータリーエンコーダでは、回転角45.00度に対応するパルス数QR1であり、一方、汎用型ロータリーエンコーダではパルス数がQG1(46.56度相当)であったとする。この場合、汎用型ロータリーエンコーダのQG1パルスの位置の出力角を、光学式ロータリーエンコーダが示す45.00度に校正する。
発明者らの実験によれば、MRセンサの出力の位相角のズレは、機械角360度ごとに同じパターンで繰り返されることが多い。そのため、多回転の機器を対象とする場合でも、1回転(機械角360度)分の精度の高い角度データが得られれば、実用上、かなり信頼度の高い制御が可能になる。
また、MRセンサの出力特性は、環境温度に応じて変化する。しかし、発明者らの実験によれば、常温において得られた、例えば図5Bに破線と実線で示した磁気抵抗素子センサと光学式ロータリーエンコーダの出力特性の関係は、環境温度が変化しても同様な関係が維持される。従って、汎用型ロータリーエンコーダ100の温度センサ123の出力と校正データとに基づいて、MRセンサの出力特性を補正することで、環境温度が変化しても、汎用型ロータリーエンコーダから校正済の精度の高い角度データが得られる。
次に、エンコーダ制御ユニット130において、メモリから駆動信号に対応するU相、V相、W相のパルス数を取得し、さらに、Z相の幅の信号や多回転位置(S)のデータを取得し、EEPROMのアドレスを付与して、汎用型ロータリーエンコーダが装着される制御対象のモータの多回転アブソリュートデータ(Z、U、V、W)を生成する(S412)。
次に、汎用型ロータリーエンコーダ基準の多回転アブソリュートデータ(Z、U、V、W)を、光学式ロータリーエンコーダの基準の多回転アブソリュートデータ(Z、U、V、W)に変換する(S416)。
図6Aは、汎用型ロータリーエンコーダ(以下、単に、磁気エンコーダ)のテーブル140、光学式ロータリーエンコーダのテーブル142、及び、校正用テーブル144の関係の一例を示す図である。光学式ロータリーエンコーダのデータに一致するように、磁気エンコーダのデータを校正するための校正用テーブル144が作成される。この例では、校正用テーブル144が、磁気エンコーダの各検知角度の値を、光学式ロータリーエンコーダのデータに置き換えた検知角度値のテーブルとなっている。
図6Bの例では、校正用テーブル144が、磁気エンコーダの各検知角度の値に対して、光学式ロータリーエンコーダのデータに基づく校正/補正置を与えるテーブルとなっている。
なお、図6A、図6Bの校正用テーブル144において、検知角度の代わりに、回転数を表す情報Z0,Znを基準としたインクリメンタル値を、光学式ロータリーエンコーダの角度データに置き換えてもよい。すなわち、角度値の代わりに、Z0,Z1,Z2,―,Zn単位で繰り返される汎用型ロータリーエンコーダの累積加算値と光学式ロータリーエンコーダの累積加算値との関係を利用して、磁気エンコーダの各検知角度の値を校正・補間するようにしてもよい。
以上のようにして得られた、A、B、Z、U、V、Wの各層のアブソリュートデータを、エンコーダメモリ160に記録する(S418)。
以上の処理を経て、1個の磁気エンコーダの初期設定が終了する(S420)。
その後、この磁気エンコーダ100は、初期設定専用のブラシレスDCモータから、分離される(S422)。
その後、初期設定専用のブラシレスDCモータには、次の、新たな磁気エンコーダが装着され、上記したのと同様に、この新たな磁気エンコーダの初期設定の処理がなされる。
初期設定装置を構成する光学式ロータリーエンコーダやブラシレスDCモータは、1個の磁気エンコーダの初期設定の処理のために、低速回転でかつ短時間だけ使用される。そのため、初期設定装置を構成するブラシレスDCモータや光学式ロータリーエンコーダを、繰り返し、例えば、1万回〜10万回、使用することは可能である。すなわち、本発明における初期設定装置は、高精度、高価格の光学式ロータリーエンコーダを使用するが、この装置を用いて多数の磁気エンコーダの校正を行うことが可能なので、磁気エンコーダの1個当たりの製造コストを安価なものにできる。
次に、図7〜図10を参照しながら、第1の実施例に基づいて初期設定がなされた汎用型ロータリーエンコーダによる、制御対象のブラシレスDCモータに対する、通常運転時の処理を説明する。図2Bや図2Cに示したような構成の汎用型ロータリーエンコーダが、制御対象のモータに固定される。なお、ここでは、制御対象のモータはブラシレスDCモータであり、その駆動回路は、図3Bに示した初期設定装置用のブラシレスDCモータの駆動回路と同等のものとする。他のタイプのモータを対象とする場合には、そのタイプのモータに必要な駆動回路で同様な処理がなされることは言うまでもない。
制御対象のブラシレスDCモータのBLCDコントローラ240は、初期設定データを取得する初期設定データ取得部と、通常運転モードDCサーボ制御部、通常運転モードモータ制御信号(iu, iv, iw)生成部、及びインバータ駆動信号生成部等の機能を備えている。インバータ駆動信号生成部は、通常運転モードモータ制御信号生成部及びDCサーボ制御部の出力を受けて、ブラシレスDCモータの回転を制御するためのインバータ駆動信号を生成し、モータドライバーのインバータを駆動・制御する。
BLCDコントローラ240は、正規の運転処理モードにおいては、ECU等からの外部指令や磁気エンコーダ100の校正処理済のメモリ160の情報に基づき、ブラシレスDCモータを、サーボモータとして機能させる。
すなわち、BLCDコントローラ240は、U相、V相、W相の駆動信号を生成し(S801)、ブラシレスDCモータを駆動する。磁気エンコーダの初期設定で校正処理済のメモリ160から、駆動信号に対応するU相、V相、W相のパルス数/回転を取得し(S802)、さらに、Z相の幅の信号を取得し(S803)、これにより、図8に示したZ相信号(Z1,Z2,―,―,Zn)のデータ、すなわち、多回転のデータを取得する(S804)。また、図8に示したように、U相の立ち上がりを絶対原点位置(Z0)に同期させる(S805)。そして、磁気エンコーダからの校正処理済のA相・B相信号を、RAMを経由して取得し(S806)、そのインクリメンタルな累積加算値を基に、EEPROMのアドレスを付与して、RAMに記録する。
BLCDコントローラ240は、校正用テーブル144を用いて、磁気エンコーダのインクリメンタルなデータの校正を行う(S807)。
この校正済みのデータを用いて、1回転毎のA相・B相信号、Z相信号、U、V、W相信号のアブソリュート化を行い、RAMに記録する(S808)。
さらに、Z相信号とA相・B相信号とから、ブラシレスDCモータの回転速度と回転角の情報を含む多回転のアブソリュート信号を生成し(S809)、RAMを介してEEPROMに、多回転・アブソリュートとして記録する(S810)。
すなわち、図9に示したように、汎用型ロータリーエンコーダの磁気エンコーダから得られた出力が、校正用テーブル144を用いて、高精度の多回転・アブソリュートデータに変換される。この多回転・アブソリュートデータは、正逆方向に、Z0,Z1,Z2,―,Zn単位で繰り返されるデータである。
本実施例によれば、ブラシレスDCモータの回転軸の正回転、逆回転に応じて、モータの回転軸の回転角度の情報を逐次校正用テーブル144に基づき校正し、校正済の角度データに基づき、A、B、Z、U、V、Wの各信号がインクリメント、デクリメントされ、ブラシレスDCモータの回転軸の現在位置を高精度に表す情報として、逐次、RAMを経由してEEPROMに記録・更新される。これらの更新情報に基づき、ブラシレスDCモータは、連続的にサーボ制御される(S806)〜(S810)。
この処理を繰り返して、運転を終了する(S811)。
このように、本実施例の磁気エンコーダを採用したブラシレスDCモータは、通常運転時、高精度のロータリーエンコーダの機能を備えたサーボモータとして動作する。
図10は、汎用型ロータリーエンコーダを用いた通常運転モード時の校正処理の効果を示す図である。
通常運転時、ブラシレスDCモータは、指令値応じて、回転の方向や速度が変化する。校正処理を行っていない、換言すると、絶対精度を厳格に有しない汎用型ロータリーエンコーダの場合、軸の絶対原点位置(Z0)及びZ相信号(Z1,Z2,―,―,Zn)に相当する位置以外の位置(以下、原点以外の位置)の絶対精度は高くない。そのため、原点以外の第1の位置から原点以外の第2の位置へ移動の絶対精度は高くない。例えば、図10において、磁気エンコーダが第1の位置(本来の回転角はθA1、絶対精度を厳格に有しない汎用型ロータリーエンコーダでは軸回転角がθS1)にあると仮定する。この状態から第2の位置(本来の回転角はθA2)へ回転するように指令が出されると、絶対精度を厳格に有しない汎用型ロータリーエンコーダを用いた場合、軸が回転角θS1からθS2へ回転する。本実施例の磁気エンコーダを採用したブラシレスDCモータによれば、このような誤差が累積されることなく、θA1からθA2へ、絶対精度の高い位置決めがなされる。
このように、本実施例の汎用型ロータリーエンコーダ100は、初期設定処理を経た後、製品として、各種機器のモータや回転体に適用される際には、汎用センサが、標準センサに匹敵する高精度センサとして使用される。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例において、汎用型ロータリーエンコーダ100の汎用センサの通常運転データ取得部136により生成され、メモリ(EEPROM)に保持される多回転アブソリュートデータは、汎用型ロータリーエンコーダ100の制御対象となるモータの駆動信号に関するデータである。
本発明の第2の実施例として、汎用センサの通常運転データ取得部を、汎用型ロータリーエンコーダ100から除外し、校正済のデータがメモリ(EEPROM)に保持されたA相、B相、Z0信号を基に、汎用型ロータリーエンコーダが、制御対象のモータの初期設定時に、必要なデータを取得し、そのモータの制御信号を生成するようにしてもよい。この場合、汎用型ロータリーエンコーダ100は、少なくとも、装着されたモータにおいて、汎用センサで検知された回転軸の角度を検知し、高精度に校正して、多回転アブソリュートデータとして出力し得るための、校正用テーブルのメモリ(EEPROM)を備えていればよい。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
第1の実施例では、軸の絶対原点位置(Z0)が予めわかっている場合について説明したが、初期設定専用のブラシレスDCモータの回転軸の絶対原点位置(Z0)が不明な場合もある。あるいは、汎用型ロータリーエンコーダが装着されるブラシレスDCモータの軸の絶対原点位置(Z0)が不明な場合もある。第3の実施例は、第1の実施例に、ブラシレスDCモータの軸の絶対原点位置(Z0)を求める工程を追加した例である。なお、以下の説明において、絶対原点位置(Z0)の求め方の詳細については、特許文献1の記載の引用により、詳細な説明に代える。
図11は、本発明の第3の実施例に基づく、ブラシレスDCモータの汎用型ロータリーエンコーダの初期設定の処理を示す、フローチャートである。
初期設定処理では、まず、MRセンサのマグネット113を、初期設定専用のブラシレスDCモータ200の回転軸203に対し暫定位置(T0)で仮固定し(S1002)、光学エンコーダも回転軸203に直結する(S1004)。次に、EEPROMデータの初期化を行い(S1006)、初期設定のための初期設定駆動信号、例えば、ブラシレスDCモータを、零回転を挟んで正、逆方向に各々1〜数回転だけ駆動する信号を、BLCDコントローラ240へ出力し(S1008)、ロータリーエンコーダ100からMRセンサのA、B信号を取得し(S1010)、さらに、光学エンコーダからもインクリメンタルなA、B信号を取得する(S1012)。次に、ブラシレスDCモータやMRセンサの応答状態が正常であるのか、否かが判定される(S1014)。異常有りと判定された場合には、別途、出力補正の処理が行われる(S1016)。
次に、MRセンサのA相、B相信号と光学エンコーダのA、B信号とを基に、MRセンサのA、B信号のデータを校正する校正用テーブルを作成し(S1020)、校正用テーブルをEEPROMに記録する(S1022)。そして、校正用テーブルを利用してMRセンサから取得したA相、B相信号を校正し(S1024)、その後、EEPROMへの記録のために、アブソリュート化を行う(S1026)。このようにして、暫定的なアブソリュート信号のデータを、RAMを経由してEEPROMに記録する。
次に、BLCDコントローラ240で、ステータコイルへの駆動電力の供給に伴う各相の逆起電力の検出を行い、逆起電力の積分値ピークPzを検出し(S1028)、ステータの各界磁コイル11U,11V,11Wへ供給されるU,V,W相信号を生成し(S1030)、位置決め情報(Sn)を求める。
図11は、各界磁コイル11U〜11Wの逆起電力Vbu、Vbv、Vbw、その積分値ピーク、及び、位置決め情報(Sn)の関係を示す図である。積分値ピークは、各積分値のピークが所定の閾値を超えた時点に対応するもので、これを位置決め情報(Sn)として抽出する(S1032)。次に、各相コイルの信号の幅を設定する(S1034)。
Z相信号が得られた、次に、駆動信号に対する回転軸の絶対原点位置(Z0)を特定し(S1036)、マグネットを回転軸203上の絶対原点位置(Z0)に固定する(S1038)。次に、各相信号の立ち上がり位置(Sn)を、絶対原点位置(Z0)で補正する(S1040)。
次に、A相、B相信号、及び、U相、V相、W相の各信号の位相情報のデータに、EEPROMのアドレスが付与され、多回転・アブソリュート信号に変換される(S1042)。このZ0基準の多回転のアブソリュートデータを、EEPROM333に記録する(S1044)。そして、汎用型ロータリーエンコーを、ブラシレスDCモータから分離する(S1046)。
このようにして、ブラシレスDCモータの回転軸の絶対原点位置(Z0)が不明な場合における、汎用型ロータリーエンコーダの初期設定が終了する。
本実施例の汎用型ロータリーエンコーダ100は、初期設定処理を経た後、製品として、各種機器のモータや回転体に適用される際には、汎用センサが、標準センサに匹敵する高精度センサとして使用される。
次に、本発明の汎用型ロータリーエンコーダを6軸の多関節型ロボットに適用した第4の実施例について、図13を参照しながら説明する。
多関節型ロボット600は、ベース部610及びリンクを構成する複数のアーム部(613、618等)を備えている。ベース部610内には、多関節型ロボット600の全体を制御する制御部が設けられている。各関節部はリンクを互いに回動可能に連結されている。ベース部とアーム部は、6つの軸、すなわち回転軸611、612、616、620、622、626を中心にして各々回転させるアクチュエータによって駆動される。これらのアクチュエータは、本発明の汎用型ロータリーエンコーダ100(100A〜100F)を備えたブラシレスDCモータ200(200A〜200F)と、各モータの出力軸に接続された減速機構とで構成されている。アーム部の先端には、操作ユニット624が設けられている。操作ユニット624としては、工具、カメラ、その他を設置することができる。制御部は、図3Bに示したブラシレスDCモータの駆動回路に相当する機能を含んでおり、指令値と各ロータリーエンコーダの出力に基づいて、各アーム部を駆動する。
本実施例のロータリーエンコーダを採用したブラシレスDCモータを6つの軸の駆動源とすることで、誤差が累積されることなく、6軸の多関節型ロボット、例えば半導体製造装置に使用されるチップマウンタにおいて、絶対精度の高い位置決めを行うことができる。
次に、本発明のロータリーエンコーダを自動車の電動パワーステアリング装置に適用した第5の実施例について、図14を参照しながら説明する。
電動パワーステアリング装置700は、運転者によるステアリングホイール710の操作に基づき車輪3を転舵させる操舵機構720と、運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構702と、ステアリングホイール710の回転軸となるステアリング軸706と、このシャフトの下端部に操舵機構720を介して連結されたラックシャフト721を備えている。運転者によるステアリングホイール710の操作に伴いステアリング軸706が回転すると、その回転運動がラックシャフト721の軸方向の往復直線運動に変換され、この往復直線運動がその両端に連結されたタイロッド722を介して車輪730伝達され、これにより車輪730の転舵角が変化し、車両の進行方向が変更される。
アシスト機構702は、ステアリング軸706にアシストトルクを付与するブラシレスDCモータ200を備えており、このモータ200の回転力が減速ギヤ260,270を介してステアリング軸706に伝達されることで、ステアリング操作が補助される。
ステアリング軸706には、運転者のステアリング操作に際して付与されるトルク(操舵トルク)Thを検出するトルクセンサ704が設けられており、車両には、車速センサ280、及びヨーレートγを検出するヨーレートセンサ290が設けられている。モータ200には、その回転軸の回転角を検出するロータリーエンコーダ100が設けられている。これらのセンサの出力はコントローラ240に入力される。コントローラ240は、各センサの出力に基づいてモータ200の駆動信号を生成し、モータドライバー242へ送信し、ブラシレスDCモータ200を制御することで、モータ200により運転者のステアリング操作を補助するアシスト力を発生させる。
本実施例のロータリーエンコーダを採用したブラシレスDCモータを電動パワーステアリング装置の駆動源とすることで、絶対精度の高い操舵機構を実現することができる。
100 汎用型ロータリーエンコーダ
110 マグネットユニット
111 マグネットホルダー
112 中空部
113 マグネット
114 固定手段
115 函体
116 軸受け
118 エンコーダ基板
119 保持部
120 センサ出力処理ユニット
121,122 1対のMRセンサ(磁気抵抗素子センサ)
123 温度センサ
130 エンコーダ制御ユニット
160 エンコーダメモリ
170 通信インタフェース
200 初期設定専用のブラシレスDCモータ
203 回転軸
210 モータハウジング
211 界磁コイル
212 界磁鉄心
213 絶縁部材
214 エンドカバー
221 ロータヨーク
222 永久磁石
228 信号ライン
240 モータのコントローラ
242 モータドライバー
250 ハウジングカバー
300 初期設定専用の光学式ロータリーエンコーダ
304 ケーシング
305 軸受
306 回転基板
311 発光素子
308 絞り
309 レンズ
314 受光素子
312 第1のスリットパターン
315 第2のスリットパターン
316 コントローラ
800 初期設定コントローラ

Claims (4)

  1. ブラシレスDCモータに装着され前記ブラシレスDCモータの回転軸の回転角度を検出する汎用センサと、
    前記汎用センサからの出力信号に基づいて前記ブラシレスDCモータの回転軸の回転角度の情報を出力する回転角度検出部と、
    前記回転角度の情報に基づき、前記ブラシレスDCモータの駆動のための信号を生成して出力するエンコーダ制御ユニットを備えた汎用型ロータリーエンコーダであって、
    前記エンコーダ制御ユニットは、初期設定用のブラシレスDCモータを駆動する機能と、
    前記汎用センサ固有の初期設定データを取得する初期設定データ取得部と、
    前記汎用型ロータリーエンコーダが装着された制御対象のブラシレスDCモータが、通常運転される際に使用される通常運転用のデータを取得・生成する通常運転データ取得部と、
    前記汎用センサ固有の初期設定データを校正するための校正データを保持したエンコーダメモリを備えており、
    前記校正データは、前記汎用センサに対して絶対精度が2桁若しくは3桁高い高精度が保証されたセンサを標準センサとし、前記汎用センサと前記標準センサを前記初期設定用のブラシレスDCモータに同時に連結して少なくとも正逆1回転だけ駆動することにより得られた、前記回転軸の回転角度に関する校正データであることを特徴とする汎用型ロータリーエンコーダ。
  2. 請求項1に記載の汎用型ロータリーエンコーダにおいて、
    前記エンコーダ制御ユニットは、前記汎用センサから得られた前記回転軸の少なくとも正逆1回転の、A相、B相のデジタル信号の各位置のデータを、前記回転軸の回転数を表す情報Z0,Znを基準としたインクリメンタル値を基に前記校正データにより校正して、前記制御対象のブラシレスDCモータを制御するためのデータとして、前記エンコーダメモリに保持するように構成されていることを特徴とする汎用型ロータリーエンコーダ。
  3. 請求項1に記載の汎用型ロータリーエンコーダにおいて、
    前記汎用センサは、
    前記回転軸の一端に連結した状態で回転可能に保持され、N極領域とS極領域とを有する平板状のマグネットと、
    前記マグネットに対向する位置で前記ブラシレスDCモータのハウジング側に固定可能な1対の磁気式センサとで構成され、
    前記マグネットを保持するマグネットホルダーは、前記初期設定用のブラシレスDCモータの回転軸を挿入可能な中空部を有することを特徴とする汎用型ロータリーエンコーダ。
  4. 請求項3に記載の汎用型ロータリーエンコーダにおいて、
    前記マグネットホルダーは、軸受けを介して、円筒状の函体内に回転可能に保持されており、前記函体を前記初期設定用のブラシレスDCモータのハウジングに固定するための保持部と、前記回転角度検出部及び前記エンコーダ制御ユニットを搭載したエンコーダ基板とを有する、ことを特徴とする汎用型ロータリーエンコーダ。
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