JP2020133740A - クラッチ装置の潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレート部材に潤滑油を効果的に供給する。【解決手段】ドラム部21を有するドラム部材20と、ドラム部21よりも径方向内側に配されるハブ部31、ハブ部31の端部から径方向内側に延びる側壁部32及び、側壁部32から軸方向に延びるボス部35を有するハブ部材30と、ドラム部21の内周に設けられる第1プレート部材51と、ハブ部31の外周に設けられる第2プレート部材52と、を含むクラッチ装置10の潤滑構造であって、ハブ部31を径方向に貫通して第1プレート部材51及び第2プレート部材52に潤滑油を供給する油孔36と、ボス部35の軸方向端を径方向に切り欠いた溝で形成されており、径方向内側から供給される潤滑油を流通させて径方向外側端から油孔36に向けて吐出する油流通路37とを備えた。【選択図】図3

Description

本開示は、クラッチ装置の潤滑構造に関し、特に、湿式多板クラッチ装置の潤滑構造に関する。
車両の動力伝達装置においては、駆動力源から変速機への動力の伝達を断接する湿式多板クラッチ装置が用いられる場合がある。この種の湿式多板クラッチ装置の潤滑構造として、例えば、特許文献1,2には、シャフト側の油路からクラッチハブのスプライン溝部に穿設された複数の油孔に潤滑油を導入すると共に、該油孔からフリクションプレートやセパレートプレート(以下、これらを単にプレート部材ともいう)に対して潤滑油を供給するようにした構造が開示されている。
特開2015−175456号公報 WO2015/146465号公報
ところで、上記特許文献1,2記載の構造では、シャフト側からスラストベアリング等の軸受部を通過させた潤滑油を各油孔に導入するように構成されている。このため、各プレート部材に対する潤滑油量が不足したり、或は、各プレート部材に対する潤滑油の供給量に偏りが生じたりすることで、プレート部材の局所的な温度上昇や摩擦材の偏摩耗等を引き起こす可能性がある。
本開示の技術は、クラッチ装置のプレート部材に対して潤滑油を効果的に供給することができる潤滑構造を提供することを目的とする。
本開示の技術は、円筒状のドラム部を有するドラム部材と、前記ドラム部よりも径方向内側に配される円筒状のハブ部、該ハブ部の端部から径方向内側に延びる円環状の側壁部及び、該側壁部から軸方向に延びて前記ハブ部の内周と対向する円筒状のボス部を有するハブ部材と、前記ドラム部の内周に設けられるス第1プレート部材と、前記ハブ部の外周に設けられると共に、前記第1プレート部材と摩擦係合可能な第2プレート部材と、を含むクラッチ装置の潤滑構造であって、前記ハブ部を径方向に貫通して前記第1プレート部材及び前記第2プレート部材に潤滑油を供給する油孔と、前記ボス部の軸方向端を径方向に切り欠いた溝又は、前記ボス部を径方向に貫通する貫通孔で形成されており、径方向内側から供給される潤滑油を流通させて径方向外側端から前記油孔に向けて吐出する油流通路と、を備えることを特徴とする。
また、前記ハブ部が、径方向内側に窪む凹部を有すると共に、前記油孔が前記凹部の底部に形成されており、前記油流通路の径方向外側端が前記底部の内周に臨んで開口することが好ましい。
また、前記ハブ部材の軸方向視において、前記油流通路の流路幅が前記凹部の周方向幅よりも幅狭に形成されていることが好ましい。
また、前記油流通路が、前記底部に対して周方向に一つ置きに対応するように設けられていることが好ましい。
また、前記ハブ部が、径方向外側に突出する凸部を有すると共に、前記油孔が、前記凸部の先端部に形成されており、前記油流通路の径方向外側端が前記先端部の内周に臨んで開口することが好ましい。
また、前記ハブ部材の軸方向視において、前記油流通路の流路幅が前記凸部の周方向幅よりも幅狭に形成されていることが好ましい。
また、前記油流通路の流路軸心が、前記ハブ部材の径方向に対して所定の角度で傾斜して設けられていることが好ましい。
本開示の技術によれば、クラッチ装置のプレート部材に対して潤滑油を効果的に供給することができる。
本実施形態に係るクラッチ装置を示す模式的な断面図である。 第一実施形態に係るクラッチハブを示す模式図であり、(A)は径方向から視た図、(B)は軸方向から視た図である。 第一実施形態に係るクラッチハブの要部を示す模式的な径方向断面図である 第二実施形態に係るクラッチハブの要部を示す模式的な径方向断面図である。 第三実施形態に係るクラッチハブの要部を示す模式的な径方向断面図である。 他の実施形態に係るクラッチハブの要部を示す模式的な径方向断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係るクラッチ装置の潤滑構造について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るクラッチ装置10を示す模式的な断面図である。クラッチ装置10は、例えば、エンジン等の駆動力源の出力軸1と、変速機等の入力軸2との間に設けられており、出力軸1から入力軸2への動力伝達を断接する。なお、以下の説明において、これら出力軸1及び、入力軸2の軸方向を単に「軸方向」といい、径方向を単に「径方向」という。
図1に示すように、クラッチ装置10は、クラッチドラム(ドラム部材)20と、クラッチドラム20の径方向内側に配されるクラッチハブ(ハブ部材)30と、クラッチドラム20に嵌合される複数枚のセパレートプレート51(第1プレート部材)及び、エンドプレート53と、クラッチハブ30に嵌合される複数枚のフリクションプレート52(第2プレート部材)と、油圧室40に供給される油圧により移動して各プレート51,52を押圧して摩擦係合させるピストン41と、キャンセル油室42を画成するキャンセルプレート45と、ピストン41を各プレート51,52から離反する方向に付勢するリターンスプリング44とを備える。
クラッチドラム20は、円筒状のドラム筒部21(ドラム部)と、ドラム筒部21の一端(図中の左端)から径方向内側に延びる円環状のドラム側壁部22とを有する。ドラム筒部21の内周部には、複数の凹凸を有するスプライン溝部24が形成されている。なお、スプライン溝部24の凹凸は複数に限定されず、少なくとも一対の凹凸を備えていればよい。ドラム側壁部22の内周部は、出力軸1の外周にスプライン嵌合等により一体回転可能に固定されている。
クラッチハブ30は、円筒状のハブ筒部31(ハブ部)と、ハブ筒部31のクラッチドラム20とは反対側の一端(図中の右端)から径方向内側に延びる円環状のハブ側壁部32(側壁部)と、ハブ側壁部32のクラッチドラム20側の側面から軸方向に突出して、ハブ筒部31の内周面と部分的に対向する円筒状のボス部35とを有する。ハブ筒部31の外周部には、複数の凹凸を有すスプライン溝部34が形成されている。なお、スプライン溝部44の凹凸は複数に限定されず、少なくとも一対の凹凸を備えていればよい。ハブ筒部31には、各プレート51,52に潤滑油を供給する複数の油孔36が径方向に貫通形成されている。ハブ側壁部32の内周部は、入力軸2の外周にスプライン嵌合等により一体回転可能に固定されている。ボス部35とキャンセルプレート45と間には、スラストベアリング48(軸受の一例)が設けられている。
セパレートプレート51及び、フリクションプレート52は、互いに交互に配置されている。セパレートプレート51は、両面が平坦に形成された円環状のプレート部材であり、ドラム筒部21のスプライン溝部24に軸方向に移動可能且つ、周方向に一体回転可能にスプライン嵌合する。エンドプレート53は、スプライン溝部24の端部(図中の右端)に不図示のスナップリング等により移動不能に保持されている。フリクションプレート52は、両面に不図示の摩擦材が貼り付けられた円環状のプレート部材であり、ハブ筒部31のスプライン溝部34に軸方向に移動可能且つ、周方向に一体回転可能にスプライン嵌合する。
なお、セパレートプレート51及び、フリクションプレート52の配置は、クラッチドラム20側にフリクションプレート52を、クラッチハブ30側にセパレートプレート51を入れ替えて配置してもよい。
キャンセルプレート45は、ハブ筒部31よりも小径の円環状に形成されており、ドラム側壁部22とハブ側壁部32との間の出力軸1に支持されている。ピストン41は、キャンセルプレート45よりもドラム側壁部22側(図中の左側)の出力軸1に軸方向に移動自在に支持される。ドラム側壁部22とピストン41との間には、油圧室40が区画形成され、ピストン41とキャンセルプレート45との間には、キャンセル油室42が区画形成されている。キャンセル油室42内には、ピストン41とキャンセルプレート45との間に圧縮状態で介装されたリターンスプリング44が設けられている。なお、リターンスプリング44は、図示例のコイルスプリングに限定されず、板バネ等であってもよい。
油圧室40には、出力軸1に形成された第1油供給路61を介して油供給回路70が接続されている。キャンセル油室42には、出力軸1に形成された第2油供給路62を介して油供給回路70が接続されている。キャンセルプレート45とクラッチハブ30のハブ側壁部32との間の空間46には、出力軸1に形成された第3油供給路63を介して油供給回路70が接続されている。
油供給回路70は、潤滑油を貯留するオイルパン71と、オイルパン71内の潤滑油に浸漬されたオイルストレーナ72と、オイルストレーナ72に接続された油供給ライン73と、油供給ライン73に設けられたオイルポンプOPと、潤滑油の供給/停止を切り替えるバルブ74とを備えている。
バルブ74のONにより、油供給ライン73から第1油供給路61を介して油圧室40に潤滑油が供給されると、油圧室40内の油圧は上昇する。油圧室40の油圧が上昇すると、これに伴いピストン41が各プレート51,52側に向けて軸方向にストローク移動し、各プレート51,52を押圧して互いに摩擦係合させることにより、クラッチ装置10は出力軸1から入力軸2に動力を伝達する接状態とされる。
一方、バルブ74のOFFにより、第1油供給路61を介した油圧室40への潤滑油の供給が停止されると、油圧室40内の油圧は降下する。油圧室40内の油圧が降下すると、これに伴いピストン41がリターンスプリング44の付勢力によって各プレート51,52から離反する方向に移動し、各プレート51,52の摩擦係合を解放することにより、クラッチ装置10は出力軸1から入力軸2への動力伝達を遮断する断状態とされる。
本実施形態において、第3油供給路63から空間46に供給される潤滑油は、ボス部35の軸方向端を径方向に切り欠いて形成した油溝37(油流通路)に導入され、さらに油溝37に導入された潤滑油は、油孔36を介して各プレート51,52間に供給されるように構成されている。以下、本実施形態に係る潤滑構造の詳細について説明する。
[第一実施形態]
図2は、第一実施形態に係るクラッチハブ30を示す模式図であり、(A)は径方向から視た図、(B)は軸方向から視た図である。図3は、第一実施形態に係るクラッチハブ30の要部を示す模式的な径方向断面図である。
図2(A)に示すように、クラッチハブ30のハブ筒部31には、各プレート51,52(図1参照)に潤滑油を導入する複数の油孔36が貫通形成されている。具体的には、各油孔36は、スプライン溝部34の径方向内側に窪む凹部34Aの底部34Bに貫通形成されている。図示例において、各油孔36は各凹部34Aに対してそれぞれ3個設けられているが、これには限定されず、油孔36の個数や位置は各プレート51,52(図1参照)の枚数等に応じて適宜に設定すればよい。
図2(B)に示すように、クラッチハブ30のハブ筒部31は、軸方向視において、スプライン溝部34の径方向内側に窪む凹部34Aと、径方向外側に突出する凸部34Cとが周方向に交互に配された略波形のセレーション状に形成されている。すなわち、ハブ筒部31の内周面及び外周面は、何れも周方向に凹凸が交互に繰り返された波形状をなしている。
クラッチハブ30のハブ側壁部32から突出するボス部35には、ボス部35の軸方向端部(図1に示すスラストベアリング48と接触する部位)を径方向に切り欠くことにより形成された複数の油溝37が設けられている。油溝37は、ボス部35を径方向に貫通する貫通孔として形成してもよいが、ボス部35の端部を切り欠く溝形状とすれば、加工を容易に行うことができる。
各油溝37は、クラッチハブ30の回転バランスを維持できるように、好ましくは、ボス部35の周方向に等ピッチで設けられている。各油溝37は、その径方向外側端が、凹部34Aの底部34Bの内周面に臨んで開口するように設けられている。
より詳しくは、図3に示すように、クラッチハブ30の軸方向視において、油溝37は、その流路軸心が油孔36の孔軸心と略一致するように設けられている。油溝37の溝幅W1(流路幅)は、凹部34A(又は、底部34B)の周方向幅W2よりも幅狭に形成されている。また、油溝37は、好ましくは、凹部34Aの底部34Bに対して、周方向に一つ置きに対応するように設けられている。
すなわち、油溝37から凹部34Aの底部34Bの内周面に向けて吐出される潤滑油X1のうち、一部の潤滑油X2は対応する油孔36−1を通過して各プレート51,52(図1参照)に直接的に供給されると共に、他の潤滑油X3,X4は、底部34Bの内周面に当たって周方向に分散されることにより、周方向に隣接する他の油孔36−2に効果的に振り分けられるようになっている。
これにより、各油孔36に対する潤滑油量を効果的に確保しつつ、各油孔36に対して潤滑油が略均等に供給されるようになり、各プレート51,52間の潤滑油量不足や潤滑油量の偏りにより生じる局所的な温度上昇、さらには、フリクションプレート52の摩擦材の偏摩耗を効果的に抑制することが可能になる。また、油溝37を凹部34Aの底部34Bに対して周方向に一つ置きに設けることで、油溝37を全ての凹部34Aに対応して設ける場合に比べ、加工工数を効果的に削減することができる。
[第二実施形態]
図4は、第二実施形態に係るクラッチハブ30の要部を示す模式的な径方向断面図である。
図4に示すように、第二実施形態の潤滑構造は、複数の油溝37を全てのスプライン溝部34の凹部34Aに対応して設けたものである。具体的には、各油溝37は、その径方向外側端が、全ての凹部34Aの底部34B内周にそれぞれ臨んで開口するように設けられている。
クラッチハブ30の軸方向視において、各油溝37は、その流路軸心が各油孔36の孔軸心とそれぞれ一致するように設けられている。また、各油溝37の溝幅W1は、好ましくは、各油孔36の孔径Dと略同等の溝幅で形成されている。
すなわち、各油溝37から各凹部34Aの底部34Bの内周面に向けて吐出される潤滑油X1が、対応する各油孔36をそれぞれ通過して各プレート51,52(図1参照)に直接的に供給されるように構成されている。
これにより、各油孔36に対する潤滑油量が確実に増加され、さらには各油孔36から各プレート51,52(図1参照)に潤滑油が略均等に供給されるようになり、第一実施形態と同様、各プレート51,52の局所的な温度上昇やフリクションプレート52の摩擦材の偏摩耗を効果的に抑制することが可能になる。
[第三実施形態]
図5は、第三実施形態に係るクラッチハブ30の要部を示す模式的な径方向断面図である。
図5に示すように、第三実施形態の潤滑構造は、各油孔36を各スプライン溝部34の径方向外側に突出する凸部34Cの先端部34Dに貫通形成すると共に、各油溝37を全ての凸部34Cに対応して設けたものである。具体的には、各油溝37は、その径方向外側端が、全ての凸部34Cの先端部34Dの内周面にそれぞれ臨んで開口するように設けられている。
クラッチハブ30の軸方向視において、各油溝37は、その流路軸心が各油孔36の孔軸心とそれぞれ一致するように設けられている。また、油溝37の溝幅W1は、好ましくは、凸部34C(又は、先端部34D)の周方向幅W2よりも幅狭に形成されている。
すなわち、各油溝37から各凸部34Cの先端部34Dの内周面に向けて吐出される潤滑油X1が、凸部34Cの円弧状に湾曲する内周面によって周方向に拡散することなく確実に受け止められると共に、当該受け止められた潤滑油X1が対応する各油孔36をそれぞれ通過して各プレート51,52(図1参照)に直接的に供給されるように構成されている。
これにより、各油孔36に対する潤滑油量が確実に増加され、さらには各油孔36から各プレート51,52(図1参照)に潤滑油が略均等に供給されるようになり、第一及び第二実施形態と同様、各プレート51,52の局所的な温度上昇やフリクションプレート52の摩擦材の偏摩耗を効果的に抑制することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図6に示すように、上記第一実施形態において、油溝37の流路軸心をクラッチハブ30の径方向に対して、クラッチハブ30の回転方向Rとは逆向きに所定の角度で傾斜するように設けてもよい。同様に、図示は省略するが、上記第二及び第三実施形態においても、油溝37の流路軸心をクラッチハブ30の径方向に対して所定の角度で傾斜するように設けてもよい。このように、油溝37の流路軸心を傾斜させれば、クラッチハブ30の回転に伴う遠心力によって油溝37から油孔36に向けて潤滑油をより効果的に吐出することが可能になる。
また、クラッチ装置10は、図示例のシングルクラッチ装置に限定されず、デュアルクラッチ装置であってもよい。
また、クラッチ装置10は、湿式多板クラッチ装置に限定されず、湿式単板クラッチ装置であってもよい。
10 クラッチ装置
20 クラッチドラム(ドラム部材)
21 ドラム筒部(ドラム部)
22 ドラム側壁部
24 スプライン溝部
30 クラッチハブ(ハブ部材)
31 ハブ筒部(ハブ部)
32 ハブ側壁部(側壁部)
34 スプライン溝部
34A 凹部
34B 底部
34C 凸部
34D 先端部
35 ボス部
36 油孔
37 油溝(油流通路)
40 油圧室
41 ピストン
42 キャンセル油室
44 リターンスプリング
45 キャンセルプレート
46 空間
48 スラストベアリング
51 セパレートプレート(第1プレート部材)
52 フリクションプレート(第2プレート部材)

Claims (7)

  1. 円筒状のドラム部を有するドラム部材と、
    前記ドラム部よりも径方向内側に配される円筒状のハブ部、該ハブ部の端部から径方向内側に延びる円環状の側壁部及び、該側壁部から軸方向に延びて前記ハブ部の内周と対向する円筒状のボス部を有するハブ部材と、
    前記ドラム部の内周に設けられるス第1プレート部材と、
    前記ハブ部の外周に設けられると共に、前記第1プレート部材と摩擦係合可能な第2プレート部材と、を含むクラッチ装置の潤滑構造であって、
    前記ハブ部を径方向に貫通して前記第1プレート部材及び前記第2プレート部材に潤滑油を供給する油孔と、
    前記ボス部の軸方向端を径方向に切り欠いた溝又は、前記ボス部を径方向に貫通する貫通孔で形成されており、径方向内側から供給される潤滑油を流通させて径方向外側端から前記油孔に向けて吐出する油流通路と、を備える
    ことを特徴とするクラッチ装置の潤滑構造。
  2. 前記ハブ部が、径方向内側に窪む凹部を有すると共に、前記油孔が前記凹部の底部に形成されており、前記油流通路の径方向外側端が前記底部の内周に臨んで開口する
    請求項1に記載のクラッチ装置の潤滑構造。
  3. 前記ハブ部材の軸方向視において、前記油流通路の流路幅が前記凹部の周方向幅よりも幅狭に形成されている
    請求項2に記載のクラッチ装置の潤滑構造。
  4. 前記油流通路が、前記底部に対して周方向に一つ置きに対応するように設けられている
    請求項2又は3に記載のクラッチ装置の潤滑構造。
  5. 前記ハブ部が、径方向外側に突出する凸部を有すると共に、前記油孔が、前記凸部の先端部に形成されており、前記油流通路の径方向外側端が前記先端部の内周に臨んで開口する
    請求項1に記載のクラッチ装置の潤滑構造。
  6. 前記ハブ部材の軸方向視において、前記油流通路の流路幅が前記凸部の周方向幅よりも幅狭に形成されている
    請求項5に記載のクラッチ装置の潤滑構造。
  7. 前記油流通路の流路軸心が、前記ハブ部材の径方向に対して所定の角度で傾斜して設けられている
    請求項1から6の何れか一項に記載のクラッチ装置の潤滑構造。
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