JP2020133498A - ターボファン - Google Patents

ターボファン Download PDF

Info

Publication number
JP2020133498A
JP2020133498A JP2019028151A JP2019028151A JP2020133498A JP 2020133498 A JP2020133498 A JP 2020133498A JP 2019028151 A JP2019028151 A JP 2019028151A JP 2019028151 A JP2019028151 A JP 2019028151A JP 2020133498 A JP2020133498 A JP 2020133498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade member
blade
pressure side
turbofan
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019028151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7122706B2 (ja
Inventor
土井 康之
Yasuyuki Doi
康之 土井
清志 岡部
Kiyoshi Okabe
清志 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019028151A priority Critical patent/JP7122706B2/ja
Publication of JP2020133498A publication Critical patent/JP2020133498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7122706B2 publication Critical patent/JP7122706B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Abstract

【課題】羽根を構成する羽根部材同士の相対回転を伴うねじれを抑制可能なターボファンを提供すること。【解決手段】羽根27の一方の面を形成する第1の羽根部材として機能する負圧側羽根部材41には、他方の面を形成する第2の羽根部材として機能する正圧側羽根部材51に向けて突出すると共に非円形断面の突出部46が設けられる。また、正圧側羽根部材51には、突出部46が挿入されて前記非円形断面の箇所が相対回転不能に嵌まる挿入部56が設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、ターボファンのねじれを抑制する技術に関するものである。
ターボファンには、主板と、シュラウドと、主板とシュラウドとの間に設けられる複数の羽根とを備え、羽根は、当該羽根の正圧側の面を形成する正圧側羽根部材と、負圧側の面を形成する負圧側羽根部材とを有する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、正圧側羽根部材の内面に形成された係合ピンを、負圧側羽根部材の内面に形成された係合凹部に係合させることが記載されている。
特開2017−122394号公報
しかし、従来の係合ピン、及び係合凹部の孔は、単純な真円断面に形成されるので、正圧側羽根部材、及び負圧側羽根部材からなる2枚の羽根部材が、係合ピンを基準にして相対回転する動きを規制できない。このため、ターボファンの回転上昇時等に、上記相対回転を伴う羽根のねじれが発生し、きしみ音が発生するおそれがあった。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、羽根を構成する羽根部材同士の相対回転を伴うねじれを抑制可能なターボファンを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明は、主板と、シュラウドと、前記主板と前記シュラウドとの間に設けられる複数の羽根とを備え、前記羽根は、当該羽根の一方の面を形成する第1の羽根部材と、他方の面を形成する第2の羽根部材とを有するターボファンにおいて、前記第1の羽根部材には、前記第2の羽根部材に向けて突出すると共に非円形断面を有する突出部が設けられ、前記第2の羽根部材には、前記突出部が挿入されて前記非円形断面の箇所が相対回転不能に嵌まる挿入部が設けられていることを特徴とする。
本発明のターボファンは、羽根を構成する羽根部材同士の相対回転を伴うねじれを抑制可能である。
本発明の実施形態に係るターボファンを適用した天井埋込型空気調和機の縦断面図 天井埋込型空気調和機の斜視図 ターボファンの斜視図 羽根を示す図 正圧側羽根部材の斜視図 爪部と爪係止部とが係合した状態の側断面図 正圧側羽根部材の各挿入部を拡大した示す図 フックとフック係止部とが係合した状態の側断面図
第1の発明は、主板と、シュラウドと、前記主板と前記シュラウドとの間に設けられる複数の羽根とを備え、前記羽根は、当該羽根の一方の面を形成する第1の羽根部材と、他方の面を形成する第2の羽根部材とを有するターボファンにおいて、前記第1の羽根部材には、前記第2の羽根部材に向けて突出すると共に非円形断面を有する突出部が設けられ、前記第2の羽根部材には、前記突出部が挿入されて前記非円形断面の箇所が相対回転不能に嵌まる挿入部が設けられている。
この構成によれば、羽根部材同士の相対回転を伴うねじれを抑制でき、ねじれに起因するきしみ音の発生を抑制できる。
第2の発明は、前記突出部及び前記挿入部を、前記主板及び前記シュラウドの接合箇所から相対的に離れた箇所に設けるので、羽根のねじれを効率良く抑制できる。
第3の発明は、前記突出部及び前記挿入部を、前記羽根が有する複数の角部のうち、前記接合箇所から最も離れた角部に対応する領域に少なくとも設けるので、相対的にねじれ易い角部のねじれを抑制できる。
第4の発明は、前記突出部及び前記挿入部を、前記第1及び第2の羽根部材の外縁に沿ってそれぞれ間隔を空けて複数設けるので、羽根全体のねじれを抑制し易くなる。
第5の発明は、前記第2の羽根部材の内面に、この羽根部材を補強すると共に互いに交差する複数のリブを設け、前記複数のリブで区画された領域に、前記挿入部を設けるので、リブによって挿入部を含む領域の変形を効果的に抑制できる。
第6の発明は、前記第1及び第2の羽根部材の一方には、他方の羽根部材に向けて延びるフックを設け、他方の羽根部材には、前記フックが係止して前記フックの抜けを規制するフック係止部を設けるので、第1及び第2の羽根部材の一方から他方が外れる事態を抑制できる。
第7の発明は、前記挿入部がD断面形状の孔を有し、前記突出部が前記挿入部に嵌まるD断面形状を有するので、簡易な形状で、羽根部材同士の相対回転を伴うねじれを抑制できる。
第8の発明は、第1及び第2の羽根部材における互いに接触する箇所の少なくともいずれか一方が、自己潤滑性を有する素材で形成されるので、ねじれが発生してもきしみ音の発生を抑制でき、きしみ音を更に低減できる。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るターボファンを適用した天井埋込型空気調和機の縦断面図である。図2は、天井埋込型空気調和機の斜視図である。
図1に示すように、天井埋込型空気調和機1は、被調和室の天井12裏の空間13に設置される室内ユニット10を備えている。この室内ユニット10は、図1及び図2に示すように、下面が開放された箱型に形成された空気調和機本体14を備えており、空気調和機本体14の外側角部には、吊り用金具18が取り付けられている。
空気調和機本体14は、吊り用金具18に連結された吊りボルト15によって天井梁11から吊り下げられた状態で設置される。この空気調和機本体14には、発泡スチロール製の断熱部材16が、空気調和機本体14の側板17の内面に接した状態で配置され、側板17における結露を防止している。
空気調和機本体14は、ファンモータ21、ターボファン23、オリフィス28、熱交換器30、及びドレンパン31等を収容する。また、空気調和機本体14の下方開口は、吸込口34と吹出口37とを有する化粧パネル33によって覆われる。
ファンモータ21は、空気調和機本体14の上板の下面に取り付けられ、このファンモータ21の回転シャフト22にターボファン23が連結される。
ターボファン23は、ファンモータ21の下方に位置し、ファンモータ21によって回転駆動される。このファンモータ21とターボファン23とによって、空調室内の空気を吸込口34から空気調和機本体14内に吸い込み、熱交換器30に向けて送風する送風装置20が構成される。
オリフィス28は、ターボファン23と化粧パネル33との間に配置され、周面が弧状に形成された環状に形成される。このオリフィス28によって、吸込口34から空気調和機本体14内への空気の流れが円滑化される。
熱交換器30は、平面視で多角形形状に屈曲形成され、ターボファン23の周囲を取り囲むように配置される。これにより、ターボファン23の遠心方向に送風される空気が熱交換器30に向けて送風される。熱交換器30は、ターボファン23が送風する空気と冷媒とを熱交換させる熱交換器であり、冷媒の流れを切り替えることによって、冷媒の蒸発器、又は凝縮器として機能する。
熱交換器30を通過した空気は、化粧パネル33に設けられた吹出口37から空調室内に供給される。これによって、被調和室の冷房、又は暖房が可能になる。
ドレンパン31は、熱交換器30の下方に延在し、熱交換器30で発生するドレン水を受ける。ドレンパン31に貯留されたドレン水は、排水経路を通って外部に排出される。上記した室内ユニット10を含む天井埋込型空気調和機1の各構成は、ターボファン23の構成を除き、公知の構成を広く適用可能である。
図3は、ターボファン23の斜視図である。
ターボファン23は、回転シャフト22に直結される主板24と、主板24に対向配置されるシュラウド26と、主板24とシュラウド26との間に設けられる複数の羽根27とを備えている。なお、図3は、シュラウド26側から見たターボファン23の斜視図である。
本構成では、主板24と、シュラウド26と、複数の羽根27とが別々に製作された後、各羽根27が主板24及びシュラウド26にそれぞれ接合されることによって、ターボファン23が組み立てられる。
本構成の主板24、シュラウド26及び羽根27は、樹脂成形によって形成されている。また、羽根27を主板24及びシュラウド26に接合する方法には、熱溶着が適用されている。
なお、要求される仕様等が異なる場合、樹脂成形に限定されず、主板24、シュラウド26及び羽根27のいずれかを他の材料で形成してもよい。また、羽根27を主板24及びシュラウド26に接合する方法には、超音波溶着等の公知の様々な熱溶着方法、又は、ボルト等の締結部材を用いた他の接合方法を適用してもよい。
主板24は、ファンモータ21の回転シャフト22に連結されるボス部24Aと、環状かつ平板状の板部24Bとを一体に備えた樹脂成形部品である。環状の板部24Bに囲まれる領域は、ファンモータ21を収容するモータ収容部25(図1参照)として利用される。
シュラウド26は、環状の板部26Aと、板部26Aの内周縁から主板24の反対側に向けて突出する筒状の筒部26Bとを一体に有した樹脂成形部品である。これら主板24及びシュラウド26は、シンプルな形状であるため、比較的容易に成形することが可能である。
なお、主板24及びシュラウド26の形状は適宜に変更してもよいし、また、各部材24、26のいずれかを複数の部品を組み合わせて形成してもよい。
図4は、羽根27を示す図である。
図4に示すように、羽根27は、負圧側の面を形成する負圧側羽根部材41と、この負圧側羽根部材41と別体に形成され、正圧側の面を形成する正圧側羽根部材51とを備えている。なお、正圧側は、ターボファン23の外周側に相当し、負圧側は、ターボファン23の内周側に相当している。
負圧側羽根部材41は、負圧側の設計曲面に沿う負圧側板状部材42と、この負圧側板状部材42の内面に設けられる爪係止部45、突出部46、及びフック47とを一体に備えている。
この負圧側羽根部材41に関し、ターボファン23の遠心方向上流側の縁部を「上流縁部41A」と表記し、遠心方向下流側の縁部を「下流縁部41B」と表記し、主板24側の縁部を「基端縁部41C」と表記し、シュラウド26側の縁部を「先端縁部41D」と表記する。
正圧側羽根部材51は、正極側の設計曲面に沿う正圧側板状部材52と、この正圧側板状部材52の主板24側の縁部(以下に述べる基端縁部51Cに相当)に設けられるフランジ部53と、正圧側板状部材52を補強するリブ54と、正圧側板状部材52の内面に設けられる爪部55、挿入部56、及びフック係止部57とを一体に備えている。
この正圧側羽根部材51に関し、ターボファン23の遠心方向上流側の縁部を「上流縁部51A」と表記し、遠心方向下流側の縁部を「下流縁部51B」と表記し、主板24側の縁部を「基端縁部51C」と表記し、シュラウド26側の縁部を「先端縁部51D」と表記する。
図5は、正圧側羽根部材51の斜視図である。
図5に示すように、リブ54は、正圧側板状部材52の上下方向に渡って延在する複数の縦リブ54Aと、正圧側板状部材52の前後方向に渡って延在し、各縦リブ54Aに交差する複数の横リブ54Bとを有している。これらリブ54A、54Bによって正圧側板状部材52全体の強度が向上し、その結果、羽根27のねじれ等が抑制される。
本構成では、同図5に示すように、正圧側板状部材52が外側(正圧側に相当)に向かって湾曲した形状に形成され、縦リブ54Aが上流縁部51A及び下流縁部51Bから離れた位置に形成されるので、縦リブ54Aの高さを効率良く稼ぐことができ、羽根27のねじれ抑制により有利となっている。
また、互いに交差するリブ54A、54Bによって、正圧側羽根部材51の領域が複数の領域に区画され、各領域に、爪部55、挿入部56、及びフック係止部57が割り振られて配置されている。
より具体的には、爪部55は、正圧側羽根部材51の上流縁部51A近傍にて、上記リブ54A、54Bによって区画される異なる領域にそれぞれ配置され、負圧側羽根部材41に設けられた爪係止部45(図4参照)のそれぞれに係止する。なお、リブ54A、54Bの向き、数、位置及び形状等は適宜に変更してもよい。
図6は、爪部55と爪係止部45とが係合した状態の側断面図を示している。爪部55と爪係止部45とが係合することによって、正圧側及び負圧側板状部材52、42の上流縁部51A、41A間の結合力を高めることができる。なお、正圧側板状部材52の上流縁部51Aは、上面視でU字状に屈曲し、その屈曲端が負圧側板状部材42の上流縁部41Aに当接する構成となっている。これらにより、ターボファン23回転時に上流縁部51A、41A間から空気が流入する事態が抑制される。
図7は、正圧側羽根部材51の各挿入部56を拡大した示す図である。
図7に示すように、挿入部56は、正圧側板状部材52の外縁に沿って間隔を空けて複数(本実施形態では4個)設けられている。より具体的には、各挿入部56は、上記リブ54A、54Bによって区画される複数の領域のうち、羽根27が有する全ての角部(本実施形態では4つの角部)K1〜K4に対応する領域にそれぞれ配置されている。なお、角部K1〜K4は、羽根27を略矩形形状とみなした場合の角部に相当する。
図6に示すように、挿入部56は、非円形断面の一種であるD断面形状の孔を有しており、かつ、各挿入部56のD形状の孔の向きが互いに異なる向きとされている。
一方、負圧側羽根部材41には、負圧側羽根部材41の内面から正圧側板状部材52に向けて突出する突出部46が、負圧側羽根部材41の外縁に沿って間隔を空けて形成されている、各突出部46は、羽根27となるように負圧側羽根部材41と正圧側板状部材52とを重ねた場合に、各挿入部56にそれぞれ挿入されて嵌まるD断面形状の柱形状となっている。
これによって、各突出部46が各挿入部56に相対回転不能に嵌まり、2枚の羽根部材41、51が相対回転する事態を抑制できる。したがって、ターボファン23回転時に、2枚の羽根部材41、51同士の相対回転を伴うねじれを抑制でき、ねじれに起因するきしみ音の発生を抑制できる。
本構成では、全ての挿入部56に、全ての突出部46が相対回転自在に嵌まるので、1つの挿入部56に1つの突出部46が相対回転自在に嵌まる場合と比べ、羽根部材41、51の相対回転を伴うねじれを効果的に抑制できる。しかも、羽根27が有する全ての角部に対応する位置に、挿入部56及び突出部46が設けられるので、羽根部材41、51の相対回転を伴うねじれを効率良く抑制できる。
ここで、図7には、圧側羽根部材51に接合される主板24、及びシュラウド26の接合箇所を二点鎖線で示している。これら接合箇所から相対的に離れた角部K1が、羽根27のうち相対的に強度が低い箇所となり易い。本構成では、この角部K1に挿入部56が設けられるので、羽根27のねじれを効率良く抑制できる。
なお、羽根27のねじれを十分に抑制できる範囲で、角部K1以外の箇所に設けられる挿入部56の孔、及びこの挿入部56に挿入される突出部46に、従来の構成、つまり、単純な真円断面の構成を採用してもよい。また、角部K1以外の箇所でねじれを抑制することが、きしみ音の発生低減等に有効であった場合、角部K1の箇所の挿入部56及び突出部46を、従来の構成にしてもよい。
また、各挿入部56のD形状の孔の向きが互いに異なる向きの場合を例示したが、これに限定されず、二つ以上の挿入部56の孔の向きを同方向に揃えてもよい。また、挿入部56及び突出部46を設ける位置、及び、挿入部56及び突出部46の数は適宜に変更してもよい。
また、本構成では、リブ54で補強された正圧側羽根部材51に挿入部56を設けるので、リブ54によって挿入部56を含む領域の変形を効果的に抑制することができる。
図8は、フック47とフック係止部57とが係合した状態の側断面図を示している。フック47は、正圧側羽根部材51に向けて延びる形状に形成され、フック係止部57は、フック47が係止してフック47の抜けを規制する形状に形成されている。本構成のフック47は、このフック47の弾性を利用してフック係止部57に形成するスナップフィットに形成されている。このフック47とフック係止部57とからなるスナップフィット構造により、羽根部材41、51同士の抜けを容易に抑制することができる。
図7に示したように、フック係止部57は、正圧側羽根部材51の中央領域に設けられるので、このフック係止部57によって、バランス良く他方の羽根部材41の抜けを防止できる。また、フック係止部57は、リブ54で補強された領域に配置されるので、リブ54によってフック係止部57を含む領域の変形を効果的に抑え、フック47との係止力を高め易くなる。
なお、羽根部材41、51同士の抜けを十分に防止できる範囲で、フック係止部57及びフック47の形状、位置、及び数は適宜に変更してもよい。
以上説明したように、羽根27の一方の面を形成する第1の羽根部材として機能する負圧側羽根部材41には、他方の面を形成する第2の羽根部材として機能する正圧側羽根部材51に向けて突出すると共に非円形断面の一種であるD断面形状の突出部46が設けられる。また、正圧側羽根部材51には、突出部46が挿入されて前記非円形断面の箇所が相対回転不能に嵌まる挿入部56が設けられる。この構成によれば、羽根部材41、51同士の相対回転を伴うねじれを抑制でき、ねじれに起因するきしみ音の発生を抑制できる。
なお、非円形断面は、D断面形状に限定されず、三角形状、又は星形形状等でもよく、突出部46を基準とした相対回転を規制可能な範囲で、任意の形状を適用可能である。少なくとも、突出部46の外周の位置によって、外周から突出部46の重心(または中心)までの距離が異なる部分が存在する形状であればよい。
突出部46及び挿入部56は、主板24及びシュラウド26の接合箇所から相対的に離れた箇所に設けられるので、羽根27のねじれを効率良く抑制できる。
しかも、突出部46及び挿入部56は、羽根27が有する複数の角部K1〜K4のうち、前記接合箇所から最も離れた角部K1に対応する領域に少なくとも設けられるので、相対的にねじれ易い角部K1のねじれを抑制できる。
また、突出部46及び挿入部56は、羽根部材41、51の外縁に沿ってそれぞれ間隔を空けて複数設けられるので、羽根27全体のねじれを抑制し易くなる。
また、正圧側羽根部材51の内面に、この羽根部材51を補強すると共に互いに交差する複数のリブ54が設けられ、これらリブ54で区画された領域に挿入部56が設けられるので、リブ54によって挿入部56を含む領域の変形を効果的に抑制できる。
また、負圧側羽根部材41には、正圧側羽根部材51に向けて延びるフック47が設けられ、正圧側羽根部材51には、フック47が係止してフック47の抜けを規制するフック係止部57が設けられるので、羽根部材41、51の一方から他方が外れる事態を抑制できる。また、フック係止部57は、リブ54で区画された領域に設けられるので、リブ54によってフック係止部57を含む領域の変形を効果的に抑制できる。
なお、十分な効果が得られる範囲で、フック47を正圧側羽根部材51に設け、フック係止部57を負圧側羽根部材41に設けるようにしてもよい。つまり、羽根部材41、51の一方にフック47を設け、他方にフック係止部57を設けるようにすればよい。
また、挿入部56は、D断面形状の孔を有し、突出部46は、挿入部56に嵌まるD断面形状を有するので、簡易な形状で、羽根部材41、51同士の相対回転を伴うねじれを抑制できる。
上記実施形態では、羽根部材41、51同士の相対回転を伴うねじれを抑制することによって、きしみ音の発生を抑制する場合を説明したが、さらにきしみ音への対策を施すようにしてもよい。
例えば、羽根部材41、51の少なくともいずれかを、自己潤滑性を有する素材で形成する対策を挙げることができる。自己潤滑性を有する素材は、摩擦係数が低いため、ねじれが発生してもきしみ音の発生を抑制できる。この素材は、例えば、POM(ポリアセタール)樹脂、又はMCナイロン等の自己潤滑性を有する樹脂、或いは、樹脂以外の公知の材料を適用すればよい。また、潤滑剤を加えて滑り特性を向上させた材料でもよい。
また、羽根部材41、51の少なくともいずれかを、自己潤滑性を有する素材にする場合に限定されず、羽根部材41、51における互いに接触する箇所の少なくともいずれか一方の部分が、自己潤滑性を有する素材で形成されていてもよい。
また、天井埋込型空気調和機1に使用されるターボファン23に本発明を適用する場合を説明したが、これに限定されず、公知の様々な空気調和機に使用されるターボファンに適用してもよい。また、空気調和機以外の電子機器に使用されるターボファンに本発明を適用してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。
以上のように、本発明に係るターボファンは、羽根を構成する羽根部材同士の相対回転を伴うねじれを抑制できるので、空気調和装置のターボファンに限らず、様々な装置に使用されるファンの用途に利用することができる。
1 天井埋込型空気調和機
10 室内ユニット
14 空気調和機本体
21 ファンモータ
23 ターボファン
24 主板
26 シュラウド
27 羽根
30 熱交換器
41 負圧側羽根部材(第1の羽根部材)
42 負圧側板状部材
45 爪係止部
46 突出部
47 フック
51 正圧側羽根部材(第2の羽根部材)
52 正圧側板状部材
53 フランジ部
54 リブ
55 爪部
56 挿入部
57 フック係止部
K1〜K4 角部

Claims (8)

  1. 主板と、シュラウドと、前記主板と前記シュラウドとの間に設けられる複数の羽根とを備え、前記羽根は、当該羽根の一方の面を形成する第1の羽根部材と、他方の面を形成する第2の羽根部材とを有するターボファンにおいて、
    前記第1の羽根部材には、前記第2の羽根部材に向けて突出すると共に非円形断面を有する突出部が設けられ、
    前記第2の羽根部材には、前記突出部が挿入されて前記非円形断面の箇所が相対回転不能に嵌まる挿入部が設けられていることを特徴とするターボファン。
  2. 前記突出部及び前記挿入部は、前記主板及び前記シュラウドの接合箇所から相対的に離れた箇所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のターボファン。
  3. 前記突出部及び前記挿入部は、前記羽根が有する複数の角部のうち、前記接合箇所から最も離れた角部に対応する領域に少なくとも設けられていることを特徴とする請求項2に記載のターボファン。
  4. 前記突出部及び前記挿入部は、前記第1及び第2の羽根部材の外縁に沿ってそれぞれ間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のターボファン。
  5. 前記第2の羽根部材の内面に、この羽根部材を補強すると共に互いに交差する複数のリブが設けられ、
    前記複数のリブで区画された領域に、前記挿入部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のターボファン。
  6. 前記第1及び第2の羽根部材の一方には、他方の羽根部材に向けて延びるフックが設けられ、
    他方の羽根部材には、前記フックが係止して前記フックの抜けを規制するフック係止部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のターボファン。
  7. 前記挿入部は、D断面形状の孔を有し、
    前記突出部は、前記挿入部に嵌まるD断面形状を有していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のターボファン。
  8. 前記第1及び第2の羽根部材における互いに接触する箇所の少なくともいずれか一方が、自己潤滑性を有する素材で形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のターボファン。
JP2019028151A 2019-02-20 2019-02-20 ターボファン、及び空気調和装置 Active JP7122706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028151A JP7122706B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 ターボファン、及び空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028151A JP7122706B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 ターボファン、及び空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020133498A true JP2020133498A (ja) 2020-08-31
JP7122706B2 JP7122706B2 (ja) 2022-08-22

Family

ID=72262695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019028151A Active JP7122706B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 ターボファン、及び空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7122706B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50128207A (ja) * 1974-03-27 1975-10-09
JP2005155510A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Daikin Ind Ltd 遠心送風機の羽根車及びそれを備えた遠心送風機
JP2008044580A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Denso Corp ドア開度固定構造
JP2008144667A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Daikin Ind Ltd 送風機の羽根車
JP2014206084A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 日清紡メカトロニクス株式会社 ターボファン及びターボファンの製造方法
JP2017122394A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 ターボファン

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50128207A (ja) * 1974-03-27 1975-10-09
JP2005155510A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Daikin Ind Ltd 遠心送風機の羽根車及びそれを備えた遠心送風機
JP2008044580A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Denso Corp ドア開度固定構造
JP2008144667A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Daikin Ind Ltd 送風機の羽根車
JP2014206084A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 日清紡メカトロニクス株式会社 ターボファン及びターボファンの製造方法
JP2017122394A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 ターボファン

Also Published As

Publication number Publication date
JP7122706B2 (ja) 2022-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10203124B2 (en) Indoor device for air conditioner having wind visors
KR102458329B1 (ko) 공기조화기의 실내기 및 이에 적용되는 블레이드 유닛
EP2623876A2 (en) Air conditioner
KR20190139054A (ko) 공기 조화기의 실외기
WO2016063397A1 (ja) 空気調和機
JP7122706B2 (ja) ターボファン、及び空気調和装置
JP3750298B2 (ja) 天井埋込形空気調和機
JP5999238B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP2013096684A (ja) 空気調和機の偏向板取付構造
US6041853A (en) Ceiling built-in type air conditioner
JP6678339B2 (ja) 室内ユニットおよび化粧パネル
US20180038379A1 (en) Turbofan and air-conditioning apparatus
JP2021014795A (ja) ターボファン
JP7394282B2 (ja) ターボファン
KR200467802Y1 (ko) 공조기기
JPWO2016157471A1 (ja) 送風機および空気調和機
KR102133254B1 (ko) 공기조화기의 실내기
JPH0972300A (ja) 送風機
JP6477783B2 (ja) 空気調和機の室内機
KR100366509B1 (ko) 공기조화기의 베이스팬 구조
JP6409907B1 (ja) 空気調和機の室内機
JP2018091231A (ja) 排水ポンプ及び空気調和機
KR101016304B1 (ko) 공기조화기 실외기의 서비스밸브 설치구조
JP6626429B2 (ja) 排水ポンプ及び空気調和機
JP2005069544A (ja) 空気調和装置の室内機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220728

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7122706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151