JP2020133435A - エアクリーナ及びその製造方法 - Google Patents

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浩司 夏目
Koji Natsume
浩司 夏目
文雄 小倉
Fumio Ogura
文雄 小倉
崇彰 稲森
Takaaki Inamori
崇彰 稲森
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Abstract

【課題】空気の流れに関して下流側に配置された流量センサの検出値のばらつきを低減して、流量の検出精度を向上させることができるエアクリーナ及びその製造方法を提供する。【解決手段】エアクリーナ1は、筐体2と、この筐体2の内部に設置された筒状の濾紙3と、この濾紙3の筒径方向内側又は外側に設置されてこの濾紙3を支持する筒状の支持材4と、を備えて、支持材4が、濾紙3を通過した空気Aが筒径方向に通過する多数の空気穴5が形成されてなると共に、筒周方向に複数の通気部6と複数の阻害部7とが互い違いに配置されてなり、その阻害部7が、同一筒面積で比較したときに通気部6に対して空気Aの通過量が少なくなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、エアクリーナ及びその製造方法に関し、より詳細には、流量の検出精度を向上させるエアクリーナ及びその製造方法に関する。
エンジンのエアクリーナとして、筐体の内部に設置された筒状の濾紙と、この濾紙の筒径方向内側又は外側に設置されてこの濾紙を支持する筒状の支持材とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−132562号公報
ところで、特許文献1に記載のエアクリーナの支持材は、濾紙を支持すると共に濾紙を通過後の空気が通過するように、パンチングメタルやエキスパンドメタルから構成されている。具体的に、支持材は、それらの板材を丸めて筒周方向の両端部を積層して接合することで筒状を成している。
しかし、積層して接合した部位がそれ以外の部位に対して空気の流れを阻害しており、支持材には、筒周方向の一部に、空気の流れを阻害する部位が形成されることになる。この空気の流れを阻害する部位が筒周方向の一部に形成されることにより、空気の流れに関してエアクリーナの下流側に配置された流量センサの検出値がばらつき、流量の検出精度が低下していた。特に、流量センサは吸気管の中で流路がストレートで内径の寸法ばらつきが少ない場所に設置することが精度向上に好ましいが、車両のレイアウトの制約のためエアクリーナの直後がその条件に適している場合がある。しかし、エアクリーナと流量センサとを近接させると、前述の検出値のばらつきは大きくなる。
本発明の目的は、空気の流れに関して下流側に配置された流量センサの検出値のばらつきを低減して、流量の検出精度を向上させることができるエアクリーナ及びその製造方法を提供することである。
上記の目的を達成する本発明のエアクリーナは、筐体と、この筐体の内部に設置された筒状の濾紙と、この濾紙の筒径方向内側又は外側に設置されてこの濾紙を支持する筒状の支持材と、を備えて、その支持材が、前記濾紙を通過した空気が筒径方向に通過する多数の空気穴が形成されてなるエアクリーナにおいて、前記支持材は、筒周方向に複数の通気部と複数の阻害部とが互い違いに配置されてなり、前記阻害部は、同一筒面積で比較したときに前記通気部に対して空気の通過量が少なくなることを特徴とする。
また、上記の目的を達成する本発明のエアクリーナの製造方法は、筐体の内部に筒状に形成されてなる支持材を設置し、その支持材の筒径方向内側又は外側に筒状に形成されてなる濾紙を設置したエアクリーナの製造方法において、板材に前記濾紙を通過した空気が通過可能な空気穴を多数穿って、同一面積で比較したときに空気の通過量が多い通気部と空気の通過量が少ない阻害部とを形成し、前記板材を丸めて筒状に形成すると共に、前記通気部と前記阻害部とを筒周方向に互い違いに配置して、前記支持材を作成することを特徴とする。
また、上記の目的を達成する本発明のエアクリーナの製造方法は、筐体の内部に筒状に形成されてなる支持材を設置し、その支持材の筒径方向内側又は外側に筒状に形成されてなる濾紙を設置したエアクリーナの製造方法において、板材に前記濾紙を通過した空気が通過可能な多数の空気穴を空けると共に、空けられたその空気穴の一部を塞いで、同一面積で比較したときに空気の通過量が多い通気部と空気の通過量が少ない阻害部とを形成し、前記板材を丸めて筒状に形成すると共に、前記通気部と前記阻害部とを筒周方向に互い違いに配置して、前記支持材を作成することを特徴とする。
本発明によれば、支持材に、同一面積で比較したときに空気の通過量が多い通気部と少ない阻害部とを筒周方向に互い違いに配置して、筒周方向に周期的に空気の流れを阻害する部位を設けることで、支持材を通過した後の空気の流れを整流することができる。これにより、空気の流れに関してエアクリーナの下流側に配置された流量センサの検出値のばらつきを低減するには有利になり、流量センサによる流量の検出精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態のエアクリーナの構成を例示する図である。 支持材を構成するパンチングメタルを例示する図である。 パンチングメタルを筒状に形成する際の状態を例示する図である。 本発明の第2実施形態の支持材を構成するエキスパンドメタルを例示する図である。 図4のエキスパンドメタルを筒状にした構成を例示する図である。
以下、本発明のエアクリーナ及びその製造方法について図に示した実施形態に基づいて説明する。なお、本実施形態では、Z方向を筒状に形成された支持材4の筒軸方向、α方向を筒周方向とすると共に、Z方向を筒状に形成する前の板状の支持材4における短手方向、α方向を長手方向とする。また、本実施形態では、後述する濾紙3、支持材4、9を円筒形状としているが、例えばこれらの部材を角筒形状等の他の形状としても支持材4または支持材9に接合部があれば本発明を適用することができる。
図1に示すように、本発明の第1実施形態のエアクリーナ1は、車両用のエンジンに吸入される空気Aの不純物を取り除くものである。エアクリーナ1は、筐体2と、濾紙3と、支持材4、9とを備えている。
筐体2は、その内部に濾紙3及び支持材4、9を収納して、濾紙3及び支持材4、9を筐体2の外部から作用する衝撃力等から保護するケースである。筐体2は、上端が閉口し、下端が開口して吸気通路13に連通した筒状を成している。筐体2には、側面(筒面)に大気から筐体2内部に空気(吸気)を流入させる空気流入口11と、下端に筐体2内部に流入された空気を中心部(空洞)12を介してエンジン側の吸気通路13に流出させる空気流出口が設けられる。
吸気通路13にはエアクリーナ1から吸気通路13に流出する空気Aの量を検出するMAFセンサ(流量センサ)14が設けられる。MAFセンサ14は、吸気管(吸気通路)13の中で流路がストレートで内径の寸法ばらつきが少ない場所に設置することが精度向上に好ましいが、車両のレイアウトの制約のためエアクリーナ1の直後がその条件に適している場合がある。しかし、エアクリーナ1とMAFセンサ14を近接させると、前述の検出値のばらつきは大きくなる。
濾紙3は、筐体2の内部に設置されて、空気流入口11から流入される空気Aに含まれる塵等を除去する筒状の濾過装置で、Z方向から見てプリーツ加工により筒径方向外側に突出した部分と筒径方向内側に窪んだ部分とが交互に配置されたひだが形成されている。支持材(インナーライナー)4は、濾紙3の筒径方向内側に設置される筒状の装置である。支持材(アウターライナー)9は、濾紙3の筒径方向外側に設置される筒状の装置である。支持材4、9により濾紙3は支持される。濾紙3と支持材4、9を発泡ウレタン等で一体化したものはエレメント10と称される。支持材4、9には、濾紙3を通過した空気Aが筒径方向に通過する多数の空気穴5が形成されている。
本発明のエアクリーナ1では、支持材4はα方向に複数の通気部6(図1では3個)と複数の阻害部7(図1では3個)とが互い違いに配置される構成である。通気部6は、支持材4を構成する板材に形成されていた多数の空気穴5を塞ぐことなく形成される部位である。阻害部7は、支持材4を構成する板材における空気穴5が形成されていない部位か、あるいは、支持材4を構成する板材に既に形成されていた多数の空気穴5の一部または全部がホットメルト等の接着部材で塞がれた部位である。阻害部7における空気Aの通過量は、同一筒面積で比較したときに通気部6に対して少なくなる。
本実施形態では、阻害部7の各々はα方向に等間隔に配置されている。支持材4に対して、阻害部7を2つ以上設けることが好ましく、阻害部7を3つ以上設けると中心部12内での空気Aの整流効果が飛躍的に向上するのでより好ましい。ただし、阻害部7により支持材4の吸気抵抗が高くなるので、通気部6の合計面積は阻害部7の合計面積よりも大きいことが好ましく、阻害部7の合計面積の倍以上大きいことがより好ましい。また、阻害部7のうちの一つは、支持材4を構成する板材のα方向の両端部(この両端部には空気穴5が形成されない)が積層した状態で接合されてなる構成である。すなわち、阻害部7のうちの一つは、支持材4を構成する板材の接合部8である。
図2に例示するように、支持材4はパンチングメタルを丸めて筒状に形成して構成される。パンチングメタルは、長手方向がα方向に、短手方向がZ方向に向いてなる金属板材に空気穴5として多数の穿孔が形成されたものである。具体的に、パンチングメタルは、α方向の両端部に接合部8が配置され、α方向の中央部に通気部6と阻害部7とが交互に配置されている。
通気部6は、多数の空気穴5がZ方向に等間隔に配置された多数の穴列がα方向に等間隔に配置されて構成された部位である。通気部6において、α方向に隣り合う穴列で空気穴5がZ方向にずれていてもよい。阻害部7は、空気穴5が形成されていない部位である。接合部8は、阻害部7と同様に空気穴5が形成されていない部位であり、パンチングメタルを丸めて筒状を成すときに、互いに積層してスポット溶接等により接合する部位である。
各通気部6のα方向の長さは等しく、各通気部6のα方向の長さの合計値は、各阻害部7及び接合部8のα方向の長さの合計値よりも長い。また、各阻害部7のα方向の長さと、接合部8のα方向の長さは等しい。
パンチングメタルを丸めて筒状を成すときに、阻害部7は接合部8を基点に筒周方向に、例えば、60°、90°、120°毎に周期的に支持材4に形成されるが、この周期は阻害部7の設置数増加に伴う流体抵抗増加と空気Aの整流効果増加の関係に基づいて設定される。
パンチングメタルの両端部には空気穴5が形成されていないので、この両端部の接合部8は空気穴5が形成されていない阻害部となる。各阻害部7のα方向の幅は接合部8の幅とほぼ等しく形成される。
エアクリーナ1の製造方法について説明する。この製造方法は、濾紙3の作成方法、支持材4の作成方法、エアクリーナ1の組み付け方法の3つの方法に大別される。
濾紙3の作成方法は、以下の第1〜3工程を順に行う方法である。第1工程では、濾紙3を予熱(プレヒート)し、その濾紙3をプリーツ加工してひだを形成する。第2工程では、第1工程でプリーツ加工した濾紙3をひだに直交する方向に切断して複数枚の濾紙3を形成する。第3工程では、第2工程で切断して形成された濾紙3を丸めてその両端部を接着して、筒状に形成する。
次に、支持材4の作成方法について説明する。まず、打ち抜き加工機の搬送レール上に上述した金属板材を置き、打ち抜き加工用のパンチを搬送レールの上部に設置した加工部まで金属板材を搬送する。次いで、加工部に到達した金属板材にパンチで多数の穿孔を穿つ(打ち抜く)ことで、空気穴5を形成してパンチングメタルは作成される。なお、金属板材に多数の穿孔を穿つときに、打ち抜き加工機の穴ピッチを調整して、穿孔を穿つ領域と、穿たない領域とを形成することで、α方向の両端部の接合部8と中央部に交互に配置される通気部6と阻害部7とを形成する。このパンチングメタルを丸めてα方向の両端部の接合部8を互いに積層して、スポット溶接等により接合して筒状に形成することで、通気部6と阻害部7とが筒周方向に互い違いに配置された支持材4の作成が完了する。
なお、支持材9については支持材4と同様の方法で作成してもよいが、阻害部7を設ける必要性がないため阻害部7は形成しなくてもよい。また、支持材9自体を作成しなくてもよい。
次に、筒状の濾紙3、支持材4、9を作成後、エアクリーナ1の組み付けを行う。この組み付け方法は以下の第1〜6工程を順に行う方法である。第1工程では、支持材9の筒径方向内側に筒状の濾紙3を取り付ける。第2工程では、第1工程で取り付けた筒状の濾紙3の筒径方向内側に支持材4を取り付ける。第3工程では、筒状の濾紙3、支持材4、9が一体化するよう出口側を通路を設けた形状で発泡ウレタン等で固定する。第4工程では、濾紙3、支持材4、9が一体化するように図1Z方向を発泡ウレタン等で固定しエレメント10は完成する。この第3、4工程の発泡ウレタン等は濾紙3の両端部のエア漏れを防止し、エレメント10と筐体2間のエア漏れを防止し、エレメント10が筐体2内で固定される形状に形成される。第5工程では、濾紙3と支持材4、9の間の隙間にシリコンやホットメルトを塗布して、濾紙3が支持材4、9により確実に固定されるようにしても良い。第6工程でエレメント10が筐体2内に設置される。以上で、エアクリーナ1の組み付けが完了して、エアクリーナ1は完成する。
なお、濾紙3を作成する際のプリーツ加工は実施してもしなくてもよいが、実施する場合は支持材4の通気部6に対向する領域の濾紙3が密に、阻害部7に対向する領域の濾紙3が疎になるようにプリーツ加工を行うと、比較的通気量の多い通気部6の前段で空気Aに含まれる塵の大部分が除去されるので好ましい。
また、エアクリーナ1を組み付ける際のホットメルト等の塗布は実施してもしなくてもよいが、実施する場合は濾紙3と支持材4の間で支持材4に形成した阻害部7に対向する位置にホットメルトを塗布することが望ましい。ホットメルトなどの接着部材は、空気穴5を塞ぐおそれがある。そこで、ホットメルトなどの接着部材を阻害部7や接合部8に対向する位置に塗布することで、通気部6における通気抵抗の増加を抑制することができる。
エアクリーナ1の空気流入口11より空気Aが流入し、この流入した空気Aは支持材9の空気穴、濾紙3、支持材4の空気穴5を経由して、支持材4より筒径方向内側の中心部12に流出する。本発明では複数の通気部6と阻害部7とが互い違いに配置される構成であるので、中心部12内の接合部8付近でのみ空気Aが乱流化することなく、エアクリーナ1を吸気通路13側からみたときの中心部12内の空気Aは整流される。この整流された空気Aは空気流出口より吸気通路13側へ流出する。
以上より、本発明のエアクリーナ1によれば、支持材4に、同一面積で比較したときに空気Aの通過量が多い通気部6と少ない阻害部7とを筒周方向に互い違いに配置して、筒周方向に周期的に空気Aの流れを阻害する部位を設けることで、支持材4を通過した後の空気Aの流れを整流することができる。これにより、空気Aの流れに関してエアクリーナ1の下流側に配置された流量センサ14の検出値のばらつきを低減するには有利になり、流量センサ14による流量の検出精度を向上させることができる。
また、阻害部7が筒周方向に等間隔に配置されることで、エアクリーナ1を吸気通路13側からみたときの中心部12内での空気Aの流れ方が支持材4の筒周方向で同じ流れ方となるので、空気Aの整流効果をより増大させることができる。
また、阻害部7のうちの一つは、支持材4を構成する板材の筒周方向の両端部が積層した状態で接合される接合部8である。つまり、エアクリーナ1は、支持材4を作成する上で必然的に形成されて、空気Aの通過量が他の部位よりも小さくなる接合部8を利用すると共に、その接合部8と同等の空気Aの通過量となる阻害部7を形成している。それ故、接合部8と阻害部7とが整流翼のように機能することで、接合部8に起因する空気Aの乱流化を抑制して、エアクリーナ1内部での空気Aの流れを整流化することができる。
また、支持材4をパンチングメタルで構成する場合は、空気穴5を穿つ領域と穿たない領域を交互に形成することで比較的簡単に形成することができる。
図3に例示するように、支持材4を構成するパンチングメタルは、隣り合う空気穴5間が等ピッチdで、かつ、空気穴5の直径Dがこのピッチdよりも小さくなるものが好ましく、空気穴5の直径Dがこのピッチdの半分以下となるものがより好ましい。例えば、このパンチングメタルは、互いに隣り合う三つの空気穴5が辺の長さが等ピッチdの正三角形状に配置されている。なお、隣り合う空気穴5どうしの間が等ピッチdであればよく、空気穴5の配置は特に限定されない。例えば、隣り合う四つの空気穴5が辺の長さが等ピッチdの正方形状に配置されてもよい。
空気穴5の直径Dがピッチdよりも小さいパンチングメタルは、筒周方向の両端部を積層して筒状にする際に、両端部が積層されて形成された接合部8において、一端部に形成された空気穴5Aと他端部に形成された空気穴5Bとが積層方向に重なっていない状態である。つまり、一端部に形成された空気穴5Aどうしの間に他端部に形成された空気穴5Bが配置される。換言すると、一端部の隣り合う四つの空気穴5Aにより形成される菱形の領域の内部に、他端部の空気穴5Bが一つ配置される。
つまり、空気穴5の直径Dがピッチdよりも小さいパンチングメタルにおいては、接合部8で一端部の空気穴5Aと他端部の空気穴5Bとをずらして配置するだけで、容易に阻害部7のうちの一つを形成することができる。
図4に例示するように、第2実施形態のエアクリーナ1は、第1実施形態のエアクリーナ1の支持材4をパンチングメタルではなくエキスパンドメタルで構成する点で異なり、その他の点では同じ構成である。
エキスパンドメタルは、長手方向がα方向に、短手方向がZ方向に向いてなる金属板材に空気穴5として千鳥状の切れ込みを押し広げて構成された菱形や亀甲形を成す多数の孔が形成されたメッシュ状のものである。
この実施形態の支持材4の作成方法について説明する。まず、メッシュ製造機を用いて金属板材の幅方向上側と下側に千鳥配列で切り込みを入れる。そして、この切り込みを入れた板材を幅方向に引き延ばすことで多数の菱形や亀甲形を成す孔を有するメッシュ状のエキスパンドメタルを作成する。
図5に例示するように、次いで、作成したエキスパンドメタルを丸めてα方向の両端部を積層してスポット溶接などにより接合して筒状に形成する。図5の符号16はスポット溶接箇所を示している。なお、図5では、簡略化のため、メッシュ状の孔の図示を省略している。
次いで、濾紙3と支持材4、9の間の隙間にシリコンやホットメルトなどの接着部材15を塗布して、濾紙3を支持材4、9に固定するときに、接着部材15によりエキスパンドメタルの孔を埋めることで、阻害部7を形成する。具体的に、スポット溶接により両端部を積層して接合した接合部8と、その接合部8を基点にα方向に間隔を空けて、接着部材15をエキスパンドメタルのZ方向全体に塗布してメッシュ状の孔を塞ぐことで、孔が塞がれていない領域の通気部6と、孔が塞がれている領域の阻害部7及び接合部8を交互に形成する。
以上のように、支持材4をエキスパンドメタルで構成する場合は、空けられた空気穴5をホットメルトなどの接着部材15を用いて塞いだ領域として阻害部7及び接合部8と塞がない領域として通気部6を交互に形成することで比較的簡単に形成することができる。
また、濾紙3を支持材4に固定するときに、阻害部7及び接合部8と通気部6とを形成することで、部材の固定と部位の形成とを一度に行うことができるので、製造を簡略化することができる。
なお、濾紙3を支持材4に固定する前に、エキスパンドメタルのメッシュ状の孔を接着部材15で埋めてエキスパンドメタルに通気部6、阻害部7、接合部8を形成してもよい。
第1実施形態では、支持材4として通気部6、阻害部7、接合部8が形成されたパンチングメタルを用いたが、第2実施形態と同様に金属板材の全域に多数の穿孔を有するパンチングメタルを筒状に形成した後に、濾紙3を固定するときに接着部材15で阻害部7及び接合部8に存在する穿孔を埋めてもよい。
また、第2実施形態では、支持材4としてメッシュ状の孔が接着部材15で塞がれたエキスパンドメタルを用いたが、第1実施形態と同様に製造時に千鳥配列の切り込みの量を調整して切り込みが形成されていない領域と切り込みが形成されている領域を交互に形成するようにしてもよい。
加えて、第2実施形態では、エキスパンドメタルのメッシュ状の孔を接着部材15により塞ぐことで阻害部7及び接合部8を形成したが、これらは通気部6よりも同一面積で空気Aの通過量が少なくなればよく、阻害部7及び接合部8の部位の全領域のメッシュ状の孔を塞がなくてもよい。例えば、接合部8の積層による通気抵抗の増加や、スポット溶接による通過面積の減少などを考慮して、それと同等になるように阻害部7に存在するメッシュ状の孔を接着部材15で塞げばよい。
このように、支持材4としてパンチングメタルやエキスパンドメタルを用いる場合は、製造上の過程で形成される接合部8の空気Aの通過量を基準として阻害部7を形成するとよい。これにより、阻害部7や接合部8の全領域を塞ぐ構成に比して通気抵抗を減少することが可能になる。
既述した実施形態では、濾紙3の内側に配置される支持材4について説明したが、濾紙3の外側に配置される支持材9に通気部6や阻害部7を形成してもよい。また、支持材4、9の両方に形成してもよい。
また、支持材4としては、上記のように金属板材から構成されるパンチングメタルやエキスパンドメタルを用いる代わりに樹脂部材から構成されるものを用いてもよい。
1 エアクリーナ
2 筐体
3 濾紙
4 支持材(インナーライナー)
5 空気穴
6 通気部
7 阻害部
8 接合部
9 支持材(アウターライナー)
10 エレメント

Claims (5)

  1. 筐体と、この筐体の内部に設置された筒状の濾紙と、この濾紙の筒径方向内側又は外側に設置されてこの濾紙を支持する筒状の支持材と、を備えて、その支持材が、前記濾紙を通過した空気が筒径方向に通過する多数の空気穴が形成されてなるエアクリーナにおいて、
    前記支持材は、筒周方向に複数の通気部と複数の阻害部とが互い違いに配置されてなり、前記阻害部は、同一筒面積で比較したときに前記通気部に対して空気の通過量が少なくなることを特徴とするエアクリーナ。
  2. 前記阻害部が、筒周方向に等間隔に配置されてなる請求項1に記載のエアクリーナ。
  3. 前記阻害部のうちの一つは、前記支持材を構成する板材の筒周方向の両端部が積層した状態で接合されてなる請求項1又は2に記載のエアクリーナ。
  4. 筐体の内部に筒状に形成されてなる支持材を設置し、その支持材の筒径方向内側又は外側に筒状に形成されてなる濾紙を設置したエアクリーナの製造方法において、
    板材に前記濾紙を通過した空気が通過可能な空気穴を多数穿って、同一面積で比較したときに空気の通過量が多い通気部と空気の通過量が少ない阻害部とを形成し、
    前記板材を丸めて筒状に形成すると共に、前記通気部と前記阻害部とを筒周方向に互い違いに配置して、前記支持材を作成することを特徴とするエアクリーナの製造方法。
  5. 筐体の内部に筒状に形成されてなる支持材を設置し、その支持材の筒径方向内側又は外側に筒状に形成されてなる濾紙を設置したエアクリーナの製造方法において、
    板材に前記濾紙を通過した空気が通過可能な多数の空気穴を空けると共に、空けられたその空気穴の一部を塞いで、同一面積で比較したときに空気の通過量が多い通気部と空気の通過量が少ない阻害部とを形成し、
    前記板材を丸めて筒状に形成すると共に、前記通気部と前記阻害部とを筒周方向に互い違いに配置して、前記支持材を作成することを特徴とするエアクリーナの製造方法。
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