JP2020133166A - 建設機械の堆積物掻き落とし装置 - Google Patents

建設機械の堆積物掻き落とし装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020133166A
JP2020133166A JP2019025580A JP2019025580A JP2020133166A JP 2020133166 A JP2020133166 A JP 2020133166A JP 2019025580 A JP2019025580 A JP 2019025580A JP 2019025580 A JP2019025580 A JP 2019025580A JP 2020133166 A JP2020133166 A JP 2020133166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
bolts
bolt
scraper
scraping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019025580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6995071B2 (ja
Inventor
信宏 若林
Nobuhiro Wakabayashi
信宏 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2019025580A priority Critical patent/JP6995071B2/ja
Publication of JP2020133166A publication Critical patent/JP2020133166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6995071B2 publication Critical patent/JP6995071B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】取付用のボルトが1本を残して脱落した場合でも、旋回装置のシール部材を破損および内輪或いは外輪を損傷することのない堆積物掻き落とし装置を提供する。【解決手段】下部走行体2及び旋回装置3に堆積した堆積物を掻き落とす堆積物掻き落とし部材12と、複数のボルトをそれぞれ貫通させるボルト貫通孔15,16を有し、一方の面14cに堆積物掻き落とし部材を支持し、反対側の他方の面14dで外輪4の下端面4bに複数のボルト貫通孔を介してボルトにより堆積物掻き落とし部材を取り付ける板状の取付部材14と、取付部材の外輪の外周側に対応する端縁14bに他方の面側に延びて設けられ、取付部材がボルトにより外輪の下端面に取り付けられた状態で、外輪の外周面4aに沿って位置し、取付部材及び堆積物掻き落とし部材の内輪5側への移動を規制する規制部材18とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、下部走行体に旋回装置を介して上部旋回体を設置した建設機械の堆積物掻き落とし装置に係り、旋回装置や下部走行体に付着或いは堆積したグリスや土砂による建設機械の汚損を防止する技術に関する。
例えば油圧ショベル等のように下部走行体に旋回装置を介して上部旋回体を設置した建設機械においては、下部走行体の旋回装置周辺部が構造上平坦になっていることから、作業装置にて掘削した土砂や岩石が旋回装置や下部走行体の当該平坦になっている部分に付着したり堆積したりする。このように付着或いは堆積した土砂や岩石を除去しないで放置すると、これらが旋回装置の外輪と内輪との間の隙間から内部に侵入するなどし、建設機械の汚損の原因となる。
また、旋回装置の外輪と内輪との間には潤滑用のグリスを供給しながら作業を行うが、このグリスは、旋回装置の外輪と内輪との間の隙間から外部ににじみ出し、旋回装置の内輪の丸胴部外壁に付着したり下部走行体の上記平坦になっている部分に堆積したりする。このようなグリスの付着は、機能的には問題は無いものの、やはり建設機械の汚損の原因となり、視覚的な嫌悪感を与えることにもなり好ましいことではない。
このような問題に対し、堆積した土砂を掻き落とす構成(特許文献1)、或いは旋回装置からにじみ出たグリスや堆積した粘土を掻き落とす構成(特許文献2)の堆積物掻き落とし装置が種々開発されている。これらの堆積物掻き落とし装置によれば、堆積物掻き落とすためのスクレーパ装置を備え、スクレーパ装置は上部旋回体や下部走行体にボルトにより締結されて構成されている。
実開平3−86153号公報 特開平9−100553号公報
上記特許文献1、2に開示のスクレーパ装置は、上部旋回体や下部走行体に旋回装置の旋回軸方向或いは径方向に向けて複数のボルトにより取り付けられているだけである。スクレーパ装置は上部旋回体が旋回する度にグリスや土砂を押し除けるように稼働することから、グリスや土砂からの反力が少なからずボルトを回転させる方向に作用し、これらボルトには弛みが発生し易いという問題がある。
このようにスクレーパ装置を取り付ける複数のボルトが弛み、例えば1本のボルトを残して他のボルトが脱落すると、当該残りのボルト回りにスクレーパ装置が回動することになる。通常、旋回装置の内輪には、旋回装置内への土砂や金属粉等のゴミの侵入防止及びグリスの流出防止を目的として、周縁が外輪と当接するように延びる環状にしてラバー製のシール部材が設けられており、このようにスクレーパ装置が回動すると、スクレーパ装置の一部がシール部材や旋回装置の内輪或いは外輪に接触し、シール部材を破損させたり旋回装置の内輪或いは外輪を損傷させたりするという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、取り付け用のボルトが1本のボルトを残して脱落した場合であっても、回動して旋回装置のシール部材を破損させたり旋回装置の内輪或いは外輪を損傷させたりすることのない建設機械の堆積物掻き落とし装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の建設機械の堆積物掻き落とし装置は、下部走行体、及び、該下部走行体に設けられた内輪と上部旋回体に設けられた外輪とを含んで前記下部走行体と上部旋回体とを旋回可能に連結する旋回装置に堆積した堆積物を該旋回装置の旋回に連れて掻き落とす建設機械の堆積物掻き落とし装置において、前記下部走行体及び前記旋回装置に堆積した前記堆積物を押し除けて掻き落とす堆積物掻き落とし部材と、複数のボルトをそれぞれ貫通させる複数のボルト貫通孔を有し、一方の面に前記堆積物掻き落とし部材を支持し、前記一方の面とは反対側の他方の面で前記外輪の下端面に前記複数のボルト貫通孔を介して前記複数のボルトにより前記堆積物掻き落とし部材を取り付ける板状の取付部材と、前記取付部材の前記外輪の外周側に対応する端縁に前記他方の面側に延びて設けられ、前記取付部材が前記複数のボルトにより前記外輪の下端面に取り付けられた状態で、前記外輪の外周面に沿って位置し、前記取付部材及び前記堆積物掻き落とし部材の前記内輪側への移動を規制する規制部材とを備えたことを特徴とする。
その他の態様として、前記複数のボルト貫通孔は、前記堆積物掻き落とし部材を挟んで対称に位置する一対のボルト貫通孔からなり、前記複数のボルトは前記一対のボルト貫通孔に対応して一対のボルトからなるのが好ましい。
その他の態様として、前記内輪と前記外輪の下端面との間には全周に亘りシール部材が設けられており、前記取付部材が前記複数のボルトにより前記外輪の下端面に取り付けられた状態で、前記取付部材及び前記堆積物掻き落とし部材は、前記シール部材から離間して位置するよう構成されているのが好ましい。
その他の態様として、前記規制部材は、板状部材または棒状部材からなるのがよい。
本発明の建設機械の堆積物掻き落とし装置によれば、上部旋回体に設けられた外輪の下端面に堆積物掻き落とし装置を取り付ける複数のボルトが1本のボルトを残して脱落し、堆積物掻き落とし装置が残りの1本のボルト回りで回動しようとした場合であっても、取付部材の端縁に設けられた規制部材が外輪の外周面と当接することで堆積物掻き落とし装置の当該回動が規制される。これにより、取付部材や堆積物掻き落とし部材の一部が旋回装置の内輪に不用意に接触することが防止され、堆積物掻き落とし装置による内輪の損傷を回避することができる。
特に、旋回装置の内輪と外輪の下端面との間に取付部材や堆積物掻き落とし部材から離間してシール部材が設けられている場合にあっては、規制部材により堆積物掻き落とし装置の回動が規制され、取付部材や堆積物掻き落とし部材がシール部材から離間した状態に維持される。これにより、取付部材や堆積物掻き落とし部材の一部がシール部材に不用意に接触することが防止され、堆積物掻き落とし装置によるシール部材の破損を回避することができる。
本発明の建設機械の堆積物掻き落とし装置が適用される建設機械の旋回装置を示す側面図である。 第1実施例に係る堆積物掻き落とし装置の拡大図である。 第1実施例に係る堆積物掻き落とし装置を図1の矢視A方向から見た図である。 ラバー部材を取り付けた堆積物掻き落とし装置を示す図である。 一対のボルトのうちの一方が脱落し、他方のボルトだけで第1実施例に係る堆積物掻き落とし装置を外輪に支持している状態を例示する図である。 第2実施例に係る堆積物掻き落とし装置の拡大図である。 第2実施例に係る堆積物掻き落とし装置を図3と同様に図1の矢視A方向から見た図である。
[第1実施例]
図1は、本発明の建設機械の堆積物掻き落とし装置が適用される建設機械の旋回装置周りの構成を示す側面図である。
建設機械は例えば油圧ショベルであって、下部走行体2に旋回装置3を介して上部旋回体1を設置した構造を有している。同図では上部旋回体1及び下部走行体2については、それぞれフレーム部材のみを示しているが、図示しないものの、上部旋回体1にはブーム、アーム及びバケットからなる作業装置、各種駆動装置、運転室等が設けられており、下部走行体2には走行用のクローラが設けられている。
旋回装置3は、上部旋回体1の下面に形成された外輪4と下部走行体2の上面に形成された内輪5とが、外輪4が内輪5を覆うようにしてベアリング(図示せず)を介して嵌合されている。外輪4の内周面と内輪5の外周面との間の隙間やベアリングには潤滑剤としてグリスが給脂されており、これにより上部旋回体1が下部走行体2に対して滑らかに旋回可能である。
なお、内輪5の外周には、全周に亘り環状にしてラバー製のシール部材6がボルト等で締結されて設けられている。シール部材6は、周縁がリップ状に外輪4側に延びて外輪4の下端面と当接しており、これにより、主として外輪4と内輪5の隙間内への土砂や金属粉等のゴミの侵入が防止され、少量であればグリスの流出が防止される。
外輪4には、本発明の堆積物掻き落とし装置としてスクレーパ装置10が取り付けられている。スクレーパ装置10は、旋回装置3の旋回に連れて内輪5回りで旋回し、旋回装置3の外輪4と内輪5の隙間からにじみ出して内輪5の外周面に堆積したグリスや下部走行体2の上面に堆積した土砂等の堆積物を掻き落とすための装置である。図1では、同一のスクレーパ装置10を例えば2つ有している場合を例示しているが、スクレーパ装置10は単数でも3つ以上の複数であってもよい。
図2には、図1のうちの一方のスクレーパ装置10の拡大図が示されており、図3には、スクレーパ装置10を図1の矢視A方向から見た図が示されており、以下、図2、図3を参照してスクレーパ装置10について説明する。
スクレーパ装置10は、堆積物を押し除けるためのスクレーパ本体(堆積物掻き落とし部材)12、一方の面14cにスクレーパ本体12を垂直に支持するとともに一方の面14cの反対側の他方の面14dでスクレーパ本体12ひいてはスクレーパ装置10を外輪4の下端面4bに取り付けるための取付部材14、及び、スクレーパ本体12を挟みスクレーパ本体12と取付部材14とに垂直に設けられてスクレーパ装置10を補強する一対の補強リブ17から構成されている。
これらスクレーパ本体12、取付部材14及び補強リブ17は板状の例えば鋼板部材であり、スクレーパ装置10は、これらを溶接接合して構成されている。
取付部材14には、スクレーパ装置10を外輪4の下端面4bに取り付けるためのボルト30、31を貫通させるための一対のボルト貫通孔15、16がスクレーパ本体12を挟んで対称(例えば、線対称)に位置して穿設されている。これにより、ボルト貫通孔15、16にそれぞれボルト30、31を貫通させて外輪4の下端面4bに設けられたねじ孔4cに螺合させることで、スクレーパ装置10を外輪4の下端面4bに締結可能である。
詳しくは、外輪4に設けられたねじ孔4cは、外輪4の旋回軸から等距離に位置しており、スクレーパ装置10は、ボルト30、31で外輪4に締結された状態で、取付部材14の内輪5側の端縁14aがシール部材6から離間し、図3に示すようにスクレーパ本体12の面12bが内輪5の外周面5aに対して垂直をなすよう構成されている。
また、スクレーパ本体12の内輪5の外周面5a及び下部走行体2の上面2aに対峙する端縁12aは、取付部材14と同様にシール部材6を避けるようにシール部材6から離間して内輪5の外周面5a及び下部走行体2の上面2aに沿う形状に成型されている。これにより、スクレーパ装置10は、外輪4に締結された状態で、図2に示すようにスクレーパ本体12と内輪5の外周面5a及び下部走行体2の上面2aとの間隙がシール部材6を避けた範囲以外で略一定となるよう構成されている。
取付部材14は、スクレーパ装置10がボルト30、31で外輪4に締結された状態において外輪4から外方に僅かにはみ出すように構成されており、取付部材14の外輪4から外方にはみ出す外輪4の外周側に対応する端縁14bには、取付部材14の少なくとも他方の面14d側に延びて規制部材18が設けられている。
規制部材18は、板状部材からなり、取付部材14の端縁14bに取付部材14に対し垂直に、スクレーパ装置10がボルト30、31で外輪4に締結された状態において外輪4の外周面4aに沿うように取り付けられている。取付部材14は、ここではスクレーパ装置10がボルト30、31で外輪4に締結された状態において外輪4から外方に僅かにはみ出すように構成されているため、スクレーパ装置10がボルト30、31で外輪4に締結された状態では、図2に示すように、規制部材18と外輪4の外周面4aとの間には僅かな隙間d1が形成される。この僅かな隙間d1は、少なくとも取付部材14の内輪5側の端縁14aとシール部材6との距離d2より小さい。
なお、規制部材18を取付部材14の端縁14bに外輪4の外周面4aに沿うように取り付けることが可能であれば、取付部材14は必ずしも外輪4から外方にはみ出さなくてもよく、隙間d1はゼロであってもよい。
規制部材18は、取付部材14と同様に例えば鋼板部材であり、取付部材14に溶接接合されている。
このように構成されたスクレーパ装置10は、上部旋回体1が旋回装置3回りで下部走行体2に対して旋回し、外輪4が内輪5に対して旋回すると、外輪4とともに内輪5の外周面5aに沿い旋回する。これより、旋回装置3の外輪4と内輪5の隙間からにじみ出して内輪5の外周面5aに堆積したグリスや下部走行体2の上面2aに堆積した土砂等の堆積物がスクレーパ装置10のスクレーパ本体12によって掻き落とされる。
図4には、スクレーパ本体12にラバー部材20を取り付けたスクレーパ装置110を示している。
スクレーパ装置110では、内輪5の外周面5aに堆積したグリスや下部走行体2の上面2aに堆積した土砂等の堆積物をより一層良好に掻き落とすことが可能なよう、スクレーパ本体12の面12b上に端縁12aを超えて内輪5側に延びるラバー部材20を取り付けている。ラバー部材20を取り付ける以外の構成については、スクレーパ装置110においても上記スクレーパ装置10と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
スクレーパ装置110において、スクレーパ本体12には、一対のボルト24を通してナット25と螺合させるための一対の貫通孔13が穿設されており、ラバー部材20にも対応して一対の貫通孔22が穿設されている。一対の貫通孔13と一対の貫通孔22とは、共に長孔からなり、一対の貫通孔13と一対の貫通孔22とで互いに長軸が直交するよう構成されている。これにより、ラバー部材20は、一対のボルト24を一対の貫通孔13及び一対の貫通孔22に通し、長孔内で位置調整をしながらナット25に螺合させることで、スクレーパ本体12に締結されている。
スクレーパ装置110によれば、ラバー部材20の内輪5側の端縁20aは例えば内輪5の外周面5aと当接しており、ラバー部材20は弾性部材であることから、上部旋回体1が下部走行体2に対して旋回する際、内輪5の外周面5aに傷を付けることなく、特に内輪5の周りに堆積したグリスを良好に掻き落とすことが可能である。
以下、このように構成されたスクレーパ装置10やスクレーパ装置110の本発明に係る作用効果について説明する。
スクレーパ装置10、110は、上部旋回体1が旋回する度にグリスや土砂を押し除けるように稼働することから、グリスや土砂からの反力が少なからずボルト30、31を回転させる方向に作用し、ボルト30、31に弛みが発生し易いという問題がある。部材の位置決めにはボルト30、31のように複数のボルトを使用するのが一般的であるが、複数のボルトに弛みが発生した場合に全て同時に脱落することは極めて稀である。通常は複数のボルトは順次脱落し、最終的に残り1本のボルトで部材を支持することとなる。即ち、ボルト30、31が弛んだ際、ボルト30、31のいずれか一方が脱落すると、残りのいずれか他方の1本でスクレーパ装置10、110を外輪4に支持することとなる。
図5には、例えばスクレーパ装置10において、ボルト30、31のうちボルト30が脱落し、ボルト31だけでスクレーパ装置10を外輪4に支持している状態が例示されている。
この状態では、通常はボルト31も弛んでいると考えられ、スクレーパ装置10、110はボルト31回りに回動する。しかしながら、スクレーパ装置10、110には、取付部材14の端縁14bに外輪4の外周面4aに沿うようにして規制部材18が取り付けられている。従って、例えば、スクレーパ装置10、110が、図5中に矢印で示すようにボルト31回りに回動し、取付部材14のうち脱落したボルト30側の部分が内輪5側に移動しようとしても、規制部材18が外輪4の外周面4aと当接し、スクレーパ装置10、110の内輪5側への移動が規制される。これにより、取付部材14やスクレーパ本体12がシール部材6や内輪5に接触することが防止される。
スクレーパ装置10、110が、図5中に矢印とは逆方向でボルト31回りに回動しようとした場合であっても、やはり規制部材18が外輪4と当接し、スクレーパ装置10、110は大きく動くことはなく、取付部材14やスクレーパ本体12がシール部材6や内輪5に接触することが防止される。
ここでは、ボルト30、31のうち一方のボルト30が脱落し、他方のボルト31だけでスクレーパ装置10、110を外輪4に支持している状態を例に説明したが、逆に他方のボルト31が脱落し、一方のボルト30だけでスクレーパ装置10、110を外輪4に支持している状態であっても作用効果は同じである。
このように、スクレーパ装置10、110には、取付部材14の端縁14bに外輪4の外周面4aに沿うようにして規制部材18を取り付けるようにしたので、ボルト30、31が弛み、いずれか一方のボルトが脱落し、スクレーパ装置10、110がいずれか他方のボルト回りに回動しようとした場合であっても、規制部材18が外輪4の外周面4aと当接し、スクレーパ装置10、110の回動が規制され、特に取付部材14やスクレーパ本体12がシール部材6から離間した状態に維持される。
これにより、板状部材で規制部材18を簡単に構成しつつ、スクレーパ装置10、110の取付部材14やスクレーパ本体12等の一部が不用意にシール部材6や内輪5に接触することが防止され、シール部材6を破損させたり、或いは旋回装置3の内輪5を損傷させたりすることを回避するようにできる。
特に、ここでは、一対のボルト貫通孔15、16をスクレーパ本体12を挟んで対称(例えば、線対称)に位置させているので、一対のボルト30、31だけで部品点数を少なくしつつ安定して確実にスクレーパ装置10、110を外輪4の下端面4bに締結可能である一方、一方のボルトが脱落して1本のボルトだけでスクレーパ装置10、110を支持する状況が生起し易いのであるが、規制部材18によってスクレーパ装置10、110の回動が良好に規制される。
[第2実施例]
第2実施例では、規制部材118を有したスクレーパ装置210を堆積物掻き落とし装置として用いた点が第1実施例と異なっており、以下、第1実施例と共通する点については同一符号を付して説明を省略し、第1実施例と異なる部分について説明する。
図6は、図2と同様、スクレーパ装置210の拡大図であり、図7は、図3と同様、スクレーパ装置210を図1の矢視A方向から見た図である。
取付部材14の外輪4の外周側に対応する端縁14bには、両側縁の近傍に位置し、取付部材14の少なくとも他方の面14d側に延びて規制部材118が設けられている。
規制部材118は、例えば丸棒からなる一対の棒状部材であり、取付部材14の端縁14bに取付部材14に対し垂直に、スクレーパ装置210がボルト30、31で外輪4に締結された状態において外輪4の外周面4aに沿うように取り付けられている。規制部材118と外輪4の外周面4aとの間の僅かな隙間d1は、第1実施例と同様、少なくとも取付部材14の内輪5側の端縁14bとシール部材6との距離d2より小さく、ゼロであってもよい。
規制部材118は、取付部材14と同様に例えば鋼材であり、取付部材14に溶接接合されている。
第2実施例においても、ボルト30、31が弛み、いずれか一方が脱落し、スクレーパ装置210がいずれか他方のボルト回りに回動しようとした場合であっても、規制部材118が外輪4と当接し、スクレーパ装置210の回動が規制される。
これにより、一対の棒状部材で規制部材118を簡単に構成しつつ、スクレーパ装置210の取付部材14やスクレーパ本体12等の一部が不用意にシール部材6や内輪5に接触することが防止され、シール部材6を破損させたり、或いは旋回装置3の内輪5を損傷させたりすることが回避される。
以上で本発明に係る建設機械の堆積物掻き落とし装置の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、スクレーパ本体12が板状である場合を例に説明したが、スクレーパ本体(堆積物掻き落とし部材)12は板状でなくてもよく、堆積物を掻き落とすことができれば如何なる形状であってもよい。
また、上記実施形態では、板状部材からなる規制部材18、棒状部材からなる規制部材118を例に説明したが、堆積物掻き落とし装置の回動を規制できれば規制部材の形状はこれらに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、取付部材14に一対のボルト30、31をそれぞれ貫通させる一対のボルト貫通孔15、16を設けるようにしているが、複数のボルトに対応した複数のボルト貫通孔を有していれば、取付部材14には3つ以上のボルトをそれぞれ貫通させる3つ以上のボルト貫通孔を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、一対のボルト貫通孔15、16をスクレーパ本体12を挟んで対称(例えば、線対称)に位置させているが、堆積物掻き落とし装置を位置決めできれば複数のボルト貫通孔の配置はこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、建設機械が油圧ショベルである場合を例に説明したが、建設機械は油圧ショベルに限られるものではなく、上部旋回体と下部走行体が旋回装置を介して連結されている建設機械であれば、クレーンなどの他の建設機械にも本発明を適用可能である。
1 上部旋回体
2 下部走行体
2a 上面
3 旋回装置
4 外輪
4a 外周面
4b 下端面
5 内輪
5a 外周面
6 シール部材
10、110、210 スクレーパ装置(堆積物掻き落とし装置)
12 スクレーパ本体(堆積物掻き落とし部材)
14 取付部材
15、16 ボルト貫通孔
18、118 規制部材
30、31 ボルト

Claims (4)

  1. 下部走行体、及び、該下部走行体に設けられた内輪と上部旋回体に設けられた外輪とを含んで前記下部走行体と上部旋回体とを旋回可能に連結する旋回装置に堆積した堆積物を該旋回装置の旋回に連れて掻き落とす建設機械の堆積物掻き落とし装置において、
    前記下部走行体及び前記旋回装置に堆積した前記堆積物を押し除けて掻き落とす堆積物掻き落とし部材と、
    複数のボルトをそれぞれ貫通させる複数のボルト貫通孔を有し、一方の面に前記堆積物掻き落とし部材を支持し、前記一方の面とは反対側の他方の面で前記外輪の下端面に前記複数のボルト貫通孔を介して前記複数のボルトにより前記堆積物掻き落とし部材を取り付ける板状の取付部材と、
    前記取付部材の前記外輪の外周側に対応する端縁に前記他方の面側に延びて設けられ、前記取付部材が前記複数のボルトにより前記外輪の下端面に取り付けられた状態で、前記外輪の外周面に沿って位置し、前記取付部材及び前記堆積物掻き落とし部材の前記内輪側への移動を規制する規制部材と、
    を備えたことを特徴とする建設機械の堆積物掻き落とし装置。
  2. 前記複数のボルト貫通孔は、前記堆積物掻き落とし部材を挟んで対称に位置する一対のボルト貫通孔からなり、前記複数のボルトは前記一対のボルト貫通孔に対応して一対のボルトからなることを特徴とする、請求項1に記載の建設機械の堆積物掻き落とし装置。
  3. 前記内輪と前記外輪の下端面との間には全周に亘りシール部材が設けられており、前記取付部材が前記複数のボルトにより前記外輪の下端面に取り付けられた状態で、前記取付部材及び前記堆積物掻き落とし部材は、前記シール部材から離間して位置するよう構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の建設機械の堆積物掻き落とし装置。
  4. 前記規制部材は、板状部材または棒状部材からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械の堆積物掻き落とし装置。
JP2019025580A 2019-02-15 2019-02-15 建設機械の堆積物掻き落とし装置 Active JP6995071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025580A JP6995071B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 建設機械の堆積物掻き落とし装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025580A JP6995071B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 建設機械の堆積物掻き落とし装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020133166A true JP2020133166A (ja) 2020-08-31
JP6995071B2 JP6995071B2 (ja) 2022-01-14

Family

ID=72277948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019025580A Active JP6995071B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 建設機械の堆積物掻き落とし装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6995071B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0386153U (ja) * 1989-12-21 1991-08-30
JPH053360U (ja) * 1991-06-26 1993-01-19 株式会社小松製作所 上部旋回式作業車の旋回部土砂落し構造
JPH1025766A (ja) * 1996-07-10 1998-01-27 Komatsu Ltd 建設機械の下部走行体
JPH11107315A (ja) * 1997-10-02 1999-04-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 旋回式建設機械

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0386153U (ja) * 1989-12-21 1991-08-30
JPH053360U (ja) * 1991-06-26 1993-01-19 株式会社小松製作所 上部旋回式作業車の旋回部土砂落し構造
JPH1025766A (ja) * 1996-07-10 1998-01-27 Komatsu Ltd 建設機械の下部走行体
JPH11107315A (ja) * 1997-10-02 1999-04-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 旋回式建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP6995071B2 (ja) 2022-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101387115B (zh) 具有可调节耐磨板的电采掘铲鞍座组件
US11976716B2 (en) Seal assembly for a grading machine
JP6995071B2 (ja) 建設機械の堆積物掻き落とし装置
US6804903B1 (en) Excavator with trenching attachment
JP5898896B2 (ja) 作業機械の軸部シール構造
US20150275972A1 (en) Rotating assembly for machine
JP2002308160A (ja) 装軌車両の泥落し装置
JP2007009598A (ja) 作業機械の連結ピン構造
JP6657155B2 (ja) 建設機械
EP1550772B1 (en) Rotating apparatus for construction machine
US10370048B2 (en) Suspension system for work vehicle
JP2015161073A (ja) スイベルブーツ
GB2417478A (en) A boom assembly for an excavation vehicle
JP3120853U (ja) 重機用バケット枢支部の土除け機構
RU2608484C2 (ru) Горный экскаватор и его опорное устройство поворота и качения
US10669692B2 (en) Pipeline padding machine elevator self-cleaning system
JP2006193901A (ja) 建設機械の旋回装置
JP2000291064A (ja) 旋回式建設機械
CN215370627U (zh) 一种装载机轮边支承轴保护装置及装载机
JP2001032314A (ja) 土砂掘削装置
KR20070049000A (ko) 중장비 선회체의 선회구동기어용 윤활장치
US20210079619A1 (en) Working machine
KR20230166215A (ko) 오링 이탈방지 구조의 힌지부를 갖는 굴삭기
JP3215453U (ja) 地盤改良装置
JP2004162292A (ja) バケットシリンダ保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6995071

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150