JP2020132170A - 横型製袋充填包装機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、センターシール装置85の下流側にはエンドシール装置86が配設されており、このエンドシール装置86により、筒状フィルムFtの製品Pを挟む前後に、当該筒状フィルムFtに対して進行方向を横切る方向にエンドシール・切断が施こされ、これにより、ピロー包装体Poが製造されるようになっている。
そして、その状態で、各エンドシーラ86a,86b同士が筒状フィルムFtを所定圧力で挟み込むことで、先端シーラ面と接触した筒状フィルムFtのフィルム部位が、加熱されるとともに加圧されることにより熱融着される。
後者の非回転式のタイプでは、筒状フィルムFtの移動に同期して前後進移動するいわゆるボックスモーションタイプのもの(図13参照)や、単純に互いに上下移動するタイプ(筒状フィルムFtが間欠移動し、一時停止中にシール処理をする)のもの等がある。
ボックスモーションタイプのものには、エンドシーラの動作を水平方向、即ち筒状包装材の搬送方向の動作とエンドシーラの開閉動作とをそれぞれ別々のモータで行うことにより、エンドシーラの移動の軌跡をボックスモーションにするものもある(特許文献1)。
図14には、外形高さの異なる2つの製品PA,PBにそれぞれ対応しているエンドシーラの噛み合い高さ位置hA,hBの例が示されている。
さらに、各製品に合わせてエンドシーラの噛み合い高さ位置を調整するために、エンドシール装置86には、噛み合い高さ調整機構が備えられている。噛み合い高さ調整機構には、手動で行うものと、モータ等の駆動機器を用いて行うものがある(特許文献2)。
各シーラ面にこのようなカスや異物が付着すると、包装用フィルムにエンドシールが綺麗に施されないばかりか、密封不足等のシール不良が発生する場合があり、その結果、得られた包装品が不良品となってしまうという問題が生じる。
エンドシール装置を清掃する際は、前記中間コンベア88と前記搬出コンベア89を開くとともに上下一対のエンドシーラ86a,86bを開き、上述したように、これらのエンドシーラ86a,86bの各シーラ面を、ワイヤブラシ87等を用いて清掃していた。
そのうえ、両コンベア88,89は、いわゆるシャトル方式の搬出コンベアであり、両コンベア88,89の開閉と、上下のエンドシーラ86a,86bの開閉とが連動しているため、各エンドシーラ86a,86bの開きが制限され、これにより、例えば、図15に示すような位置で下側のエンドシーラ86bの上面を清掃せざるを得ない状態であった。
この点、特許文献3に開示されたエンドシール装置は、シャトル方式の搬出コンベアとエンドシーラとの係合を解除し開放することができるようになっており、清掃時にこの係合を解除して前記搬出コンベアを清掃の邪魔とならない位置に移動させることで清掃を容易に行えるように工夫されている。しかしながら、清掃の度に、係合を解除してコンベアを開放し、清掃が終わったらコンベアを元の位置に戻して再係合するという手間がかかる。
本発明は上記各問題点を改善するために提案されたものであり、その目的は、包装材にエンドシールを施す上側および下側のエンドシーラのうち、特に下側のエンドシーラのシール面の清掃が容易にできるようになる横型製袋充填包装機を提供することにある。
前記制御部は、前記エンドシーラ開閉機構を清掃時の開き具合にした場合の前記下側のエンドシーラのシール面の高さ位置が前記製品搬送面の高さ位置よりも低いか否かの判定を行う高さ位置判定処理機能と、前記高さ位置判定処理機能による判定に基づいて前記下側のエンドシーラのシール面の高さ位置が前記製品搬送面の高さ位置よりも低い場合に、前記エンドシーラ噛み合い高さ位置調整装置に、少なくとも前記下側エンドシーラのシール面の高さと前記製品搬送面の高さの差に相当する距離だけ前記エンドシール装置を上昇させる移動指令を出力する上昇移動指令機能と、を備えていることを特徴とする。
さらに、シール面の位置が製品搬送面の位置よりも低いと判定されると、エンドシーラ噛み合い高さ修正制御機能により、エンドシーラ噛み合い高さが少なくとも距離だけ高くなり、したがって、下側のエンドシーラのシール面も少なくとも距離だけ高い位置へ移動し、前記シール面の位置が製品搬送面の高さと等しいかそれよりも高い位置になる。
その結果、上側および下側のエンドシーラのシーラ面の清掃を行う際に、下側のエンドシーラ上面の清掃を製品搬送面の高さ位置より高い位置で行うことができるので、下側のエンドシーラの清掃が容易となる。
図1には、横型製袋充填包装機(以下、単に包装機という)1の一部を構成するエンドシール装置20等の概略構成が示されている。
図1に示すように、包装機1は、筒状のフィルムFtにセンターシールを施すセンターシール装置85と、この筒状のフィルムFtを製品搬送面CSに沿って搬送する搬送コンベア(具体的には、中間コンベア88および搬出コンベア89)を備えた搬送装置90と、筒状のフィルムFtにエンドシールを施すエンドシール装置20と、を備えている。
ここで、前記エンドシール装置20には、エンドシール用の上側および下側のエンドシーラ21a,21bと、これらのエンドシーラ21a,21bが閉じたときの噛み合い高さ位置を中心としてエンドシーラ21a,21bを上下方向に開閉させるエンドシーラ開閉駆動機構36(図3参照)とが備えられている。
前記搬送装置90は、中間コンベア88と搬出コンベア89とを備えて構成されている。
これらの中間コンベア88および搬出コンベア89のそれぞれは、少なくとも2つのローラと、これらのローラの周囲に周回可能に掛け回されたベルトと、前記ローラの1つを駆動するコンベア駆動用サーボモータ(これをコントロールするコントローラ(図示せず)を含む)とを備えて構成されている。
さらに、中間コンベア88と搬出コンベア89とは、各エンドシーラ21a,21bと連動機構(図示せず)を介して連結されており、各エンドシーラ21a,21bが上下に開くとこれに連動して中間コンベア88と搬出コンベア89の間の間隔が小さくなり、一方、各エンドシーラ21a,21bが閉じるとこれに連動して中間コンベア88と搬出コンベア89の間の間隔が大きくなるように水平方向に移動可能なシャトル方式で構成されている。
前記エンドシール装置20は、前記筒状のフィルムFtを上下から挟み込み可能な位置でこの筒状のフィルムFtの幅方向に架設されているエンドシール用の上側および下側のエンドシーラ21a,21bと、これらの各エンドシーラ21a,21bをエンドシーラ噛み合い高さ位置を中心として上下方向に開閉させるエンドシーラ開閉機構36と、このエンドシーラ開閉機構36を水平方向に前後移動させるエンドシーラ前後移動機構45と(図2参照)、を備えて構成されている。
カッタ用駆動装置は、上下一対のエンドシーラ21a,21bが噛み合わせ位置にあるときに、カッタ刃を下側のエンドシーラ21bに向けて突き出させ、筒状フィルムFtを切断するようになっている。
上側エンドシーラ保持手段22aは、上側のエンドシーラ21aを取付ける上側エンドブロック23と、上下方向(垂直方向)に別々に延びるとともにその上端部において前記上側エンドブロック23の各端部に連結されているスライド軸25a,25bと、各スライド軸25a,25bの下端部に連結されているとともに後述するトグル機構34の下側ブラケット33に連結されている下側エンドブロック27とを備えて構成されている。
また、前記スライド軸25a,25bは、前記エンドシーラ上下開閉用サーボモータ28を保持する保持ブロック26の左右方向両端部に設けられたガイド穴を貫通している。
また、前記トグル機構34は、エンドシーラ上下開閉用サーボモータ28の出力軸28aに取付けられたレバー29と、レバー29の一方側端部に設けられた上側リンク30と、この上側リンク30に回動可能に連結された上側ブラケット31と、レバー29の他方側端部に設けられた下側リンク32と、この下側リンク32に回動可能に連結された下側ブラケット33とを備えている。
さらに、図2および図4に示すように、この保持ブロック26は、包装材搬送方向に沿ったブロック両側面に水平方向に延びるプレート部26aを備える。これによって、保持ブロック26は、このプレート部26aを介して後述する可動支持フレーム54の両側の枠部54a,54bに設けられているリニアガイド42にスライド可能に装着されるようになっている。
前記エンドシーラ前後移動機構45は、前記保持ブロック26に連結された連結手段44と、この連結手段44を駆動するエンドシーラ前後駆動用サーボモータ35とを備えている。
したがって、包装材Ftが一定速度で送られている状態で、エンドシーラント21a,21bが、このボックスモーション運動により、包装材Ftを挟み込んでいるときに、包装材Ftの搬送速度に等しい移動速度でエンドシーラント21a,21を水平方向に移動させることができるので、エンドシールを確実に行うことができる。
次に、再び図2〜図4を参照して、前記エンドシール装置20を昇降させるフレーム昇降機構60を備えた高さ位置調整装置50について説明する。
この内、上記昇降用サーボモータ61は、例示に過ぎず、これに限定されない。昇降用サーボモータ61に代えて、何れのタイプの昇降用のモータを用いてもよく、例えば、リバーシブルモータなどの正逆転を切換え可能なモータを用いてもよい。ただし、サーボモータ以外のモータを用いる場合には、このモータの出力軸の回転の変位量、モータの直線的な変位量などのモータ変位に対応する情報(これは、例えば、エンドシーラ装置20や可動支持フレーム74などの構成要素の高さ位置、モータの出力軸61aや高さ調整用ねじ部材59などの構成要素の回転の変位量などの情報に対応する)を測定するセンサ(例えば、ロータリエンコーダ、位置検出センサなど)が、当該モータの出力軸またはこれに接続されている各構成要素に直接または間接的に取り付けられている構成となる。
また、前記可動支持フレーム54は、前記ガイド部材53を貫通させる貫通穴を有するとともに、前記高さ調整用ねじ部材59の上方に位置するフレーム底面に前記高さ調整用ねじ部材59の先端に当接する当接部分(図示せず)とを備えている。
上記昇降駆動力伝達機構64は、例えば、各前記高さ調整用ねじ部材59の下端にねじと一体に回転可能に装着された第1〜第4のスプロケット63と、前記昇降用サーボモータ61から基台51の裏面凹部51bへ延びる出力軸の先端にこれと一体に回転可能に装着された第5のスプロケット63と、これらの第1〜第5のスプロケット63に掛け回されているチェーン62とを備えている。
続いて、図5を参照して、本実施形態による前記制御部65を含む制御系を説明する。
図5の制御部65は、マイクロコンピュータ等の制御手段で構成されている。また、この制御部65には、プログラムおよび各種情報を記憶保持する記憶部67と、ユーザ(または、オペレータともいう)に各種情報を表示すると共にユーザによる外部指令の入力を受け付けるタッチパネルディスプレイ69と、各サーボモータ(例えば、エンドシーラ上下開閉用サーボモータ28、エンドシーラ前後駆動用サーボモータ35、エンドシール装置昇降用サーボモータ61、およびコンベア駆動用サーボモータ)とが接続されている。
また、本実施形態の例示では、上記最大開き間隔、上記清掃時の開き間隔x,x、噛み合い高さ位置、および搬送高さ位置は、予め記憶部67に記憶されていているが、これに限定されない。これらの全部または一部について、オペレータ(ユーザ)は、制御部65の制御の下でタッチパネルディスプレイ69を操作してそれらの値を変更することもできる。
制御部65は、以下に説明するように、従来から知られている横型製袋充填包装機の基本運転機能に関連した各種制御機能に加えて、本実施形態の主要な特徴である清掃モードに関連した各機能を備えている。
まず、制御部65は、包装機1の停止時に、オペレータ(ユーザ)が外部入力部66を操作することで清掃開始指令が入力されると、清掃モードに入ることになる。
ここで、予め設定されている清掃準備位置は、制御部65によって制御されているエンドシーラ開閉機構36を介して、エンドシーラ21a,21bが、記憶部67に記憶されている清掃時のエンドシーラ21a,21bの開き量x,xだけ開いた位置である(図7参照)。
この清掃時の開き量xの2倍は、エンドシーラ21a,21b間の間隔(すなわち、相互間距離)に等しく、また好ましくは、清掃時の開き量xの2倍の値(=2x)は、少なくとも、エンドシーラ21a,21b間にワイヤブラシ87のブラシヘッドを差し込める程度の間隔値である。
この機能に関しては、図7を参照して、まず判定処理の原理を先に説明する。
より詳細には、下側エンドシーラ21bがコンベア間またはそれより高い位置にあるとき、コンベア88,89は、下側エンドシーラ21bの高さ位置に機械的に連動してそれらの間を下側エンドシーラ21bが通過できるこの間隔となるように自動的に開き、下側エンドシーラ21bがコンベア88,89よりも低いときはそれらが閉じる構成となっている。
なお、各コンベア88,89の上面の高さ位置は、製品搬送面高さ位置のh2である。
Δh=h2−h3=h2−(h1−x)=x−(h1−h2)
の関係が成立する。ただし、(h1−h2)は、製品搬送面高さ位置h2とエンドシーラの噛み合い高さ位置h1の間の距離である。
したがって、この清掃準備位置が、清掃時の高さ位置、すなわち清掃位置となる。この条件の場合の動作については、図8(A)〜図8(C)に示されており、上側および下側のエンドシーラ21a,21bの開閉移動だけで清掃が可能な場合の例として後ほど説明する。
この条件の場合の動作については、図9(A)、図9(B)、図10(A)、および図10(B)に示されており、上下のエンドシーラ21a,21bの開閉移動だけでは清掃が困難なため、エンドシーラ噛み合い高さ位置調整装置50を利用する場合の例として後ほど説明する。
例えば、制御部65は、下側エンドシーラ高さ判定処理機能として、例えば、記憶部67にそれぞれ予め記憶されているエンドシーラの噛み合い高さ位置h1、製品搬送面高さ位置h2、および清掃時の下側のエンドシーラ21bの開き量(開き距離)xを前記記憶部67から読み出し、これに基づいて、例えば、Δh=x−(h1−h2)の演算処理を行い、この演算の結果に基づいて(すなわち、Δh≦0であるのか、Δh>0であるのかの判定処理に基づいて)上側エンドシーラの上面は搬送高さ位置より上か否かの判定結果を出力するように構成されている。
なお、この場合、一例として、前述の下側のエンドシーラのシール面の高さ位置に関する情報は、予め記憶されている(予め設定された)清掃時の下側のエンドシーラ21bの開き量(開き距離)xであり、製品搬送面の高さ位置に関する情報は、予め記憶されている(予め設定された)エンドシーラの噛み合い高さ位置h1と予め記憶されている(予め設定された)製品搬送面高さ位置h2の差(すなわち、これらの間の相互間距離)である。
そして、この位置を清掃位置として包装機1はオペレータ(ユーザ)による上下のエンドシーラ21a,21bのシール面の清掃を受けることになる。
次に、図8〜図10を参照して、搬送装置90、エンドシール装置20、および高さ位置調整装置50等を備えた包装機1の通常運転時、停止時、および清掃モード時の各動作を説明する。
このとき、外部入力部66を介してユーザからの運転停止指令が入力された制御部65は、エンドシーラ上下開閉用サーボモータ28およびエンドシーラ前後駆動用サーボモータ35に停止位置移動指令信号を送信する。この停止位置移動指令が入力されるとサーボモータ28,35は、この指令に基づいて駆動動作を行い、図8(B)および図9(B)に示すように、各エンドシーラ21a,21bを予め設定されている停止時の位置(最大開き量を維持した状態)へ移動させる。
ここからの手順は、図6にフローチャートとして示されている。
このとき、図8(C)に示すように、清掃時の開き量xが噛み合い高さ位置h1と製品搬送面の高さ位置h2の間の距離よりも大きい場合には、下側のエンドシーラ21bは、製品搬送面の高さ位置h2より上方に位置することになる。
一方、図10(A)に示すように、清掃時の開き量xが噛み合い高さ位置h1と製品搬送面の高さ位置h2の間の距離よりも小さい場合には、下側のエンドシーラ21bは、製品搬送面の高さ位置h2より下方に位置することになる。
これについては、ステップS2において、例えば、制御部65は、記憶部67から清掃時のエンドシーラ21a,21bの開き量x、噛み合い高さ位置h1、搬送面高さ位置h2の値を読み出す。続いて、制御部65は、噛み合い高さ位置h1から搬送面高さ位置h2を減算した値を噛み合い高さ位置h1と搬送面高さ位置h2の間の相互間距離として算出する。
その後、包装機1は、停止状態となり、制御部65の制御下でユーザから運転開始指令が入力されるのを待機する。
前述のような構成の本実施形態によれば、例えば、次のような効果を得ることができる。
さらに、前記シール面の位置h3が製品搬送面CSの位置h2よりも低いと判定されると、前記エンドシーラ噛み合い高さ修正制御機能により、エンドシーラ噛み合い高さh1が少なくとも距離Δhだけ高くなり、したがって、下側のエンドシーラ21bのシール面も少なくとも距離Δhだけ高い位置へ移動し、前記シール面の位置h3が製品搬送面CSの高さh2と等しいかそれよりも高い位置になる。
その結果、上側および下側のエンドシーラ21a,21bのシーラ面の清掃を行う際に、下側のエンドシーラ21b上面の清掃を製品搬送面の高さ位置h2より高い位置で行うことができるので、下側のエンドシーラ21bの清掃が容易となる。
また、例えば、肉体的に力の弱いユーザ(高齢者、身障者)が使用する場合でも、噛み合わせ位置の変更、または前記シール面の高さ位置の変更をサーボモータ61の動力により行うので、これらの者も包装機1の清掃にかかる負担を軽減したり、作業自体が可能になったりすることになる。
さらに、噛み合わせ位置の変更後に元の位置に復帰させる場合に、制御部65の制御下でサーボモータ61を駆動させるので、元の位置へ復帰再現性が高く、清掃による停止時間を短縮させることができる。
本発明は、前述の実施形態は例示に過ぎす、これに限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、制御部65は、清掃準備時のエンドシーラ21a,21bの噛み合い高さ位置h1を、当該昇降用サーボモータ61からのモータ変位に対応する情報の一例である昇降用サーボモータ61(より詳細には、昇降用サーボモータ61のコントローラ)から出力されるフィードバックパルス信号に基づいて判定処理時点における実測値として算出する機能を備え、この実測値と予め定められた製品搬送面CSの高さ位置h2との差(すなわち、これらの間の相互間距離)を製品搬送面の高さ位置に関する情報として上記判定処理に用いてもよい。
また、例えば、制御部65は、前記開き量(開き距離)xを、上下開閉用サーボモータ28からのモータ変位に対応する情報の一例である上下開閉用サーボモータ28(より詳細には、上下開閉用サーボモータ28のコントローラ)からのフィードバックパルス信号に基づいて判定処理時点における実測値として算出する機能を備え、この実測値をシール面の高さ位置に関する情報として判定処理に用いてもよい。
さらに、制御部65は、清掃準備時の下側エンドシーラ21bの上面の高さ位置h3を、上下開閉用サーボモータ28および昇降用サーボモータ61の各フィードバックパルスに基づいて判定処理時点における実測値として算出する機能を備え、この実測値を下側エンドシーラ21bのシール面の高さ位置に関する情報として判定処理に用いてもよい。
また、制御部65は、清掃準備時の下側エンドシーラ21bの上面の高さ位置h3を、上下開閉用サーボモータ28からのフィードバックパルスと予め設定された噛み合い高さ位置の情報とに基づいて判定処理時点における実測値として算出する機能を備え、この実測値を下側エンドシーラ21bのシール面の高さ位置に関する情報として判定処理に用いてもよい。
以上のように、判定処理に必要な情報を予め設定された情報に代えて実測値を用いることによって、比較対象の実際の高さ位置が何らかの事情で予め設置された位置からずれている場合でも、正確な高さに関する値を用いてより正確な処理を行うことができる。
なお、上記フィードバックパルスは、各サーボモータの出力軸の角度変位に比例するパルス数として各サーボモータ28,35および61のそれぞれのコントローラから制御部64へ出力される信号として構成してもよい。
さらに、各サーボモータ28,61のフィードバックパルスを利用するのではなく、別途位置検出センサを設ける構成としてもよい。
例えば、前記制御部65は、上記判定を清掃モードが始まる以前に(例えば、搬送機1の起動時、停止時などに)予め行っておくと共に、必要に応じて計算した下側のエンドシーラ埋没距離Δhの値を記憶部65に記憶させる記憶制御を行い、ユーザから清掃開始指令が入力されたら、上記制御部65は、下側のエンドシーラ埋没距離Δhの値を記憶部65から読み出してこれに基づき各サーボモータ28,61を停止時の位置から清掃位置へ直接移動するように各サーボモータ28,61に駆動指令する機能を有した構成としてもよい。このようにすれば、清掃準備位置で一旦停止する必要がなく、より迅速に清掃時の位置へ各エンドシーラ21a,21bを移動させることができ、清掃による停止時間をさらに減少させて生産効率の向上を達成することができる。
また、この場合、サーボモータ28,61の駆動制御は、同時に並行して行うこともできる。これにより、各エンドシーラ21a,21bの移動をさらに迅速にすることができ、清掃による停止時間をよりさらに減少させてよりいっそうの生産効率の向上をはかることができる。
20 エンドシール装置
21a 上側のエンドシーラ
21b 下側のエンドシーラ
22a 上側エンドシーラ保持手段
22b 下側エンドシーラ保持手段
25a スライド軸
26b スライド軸
26 保持ブロック
28 エンドシーラ上下開閉用サーボモータ
34 トグル機構
35 エンドシーラ前後移動用サーボモータ
36 エンドシーラ開閉機構
44 連結手段
45 エンドシーラ前後移動機構
50 エンドシーラ噛み合い高さ位置調整装置
54 可動支持フレーム
59 高さ調整用ねじ部材
60 フレーム昇降装置
61 エンドシール装置昇降用サーボモータ
65 制御部
66 外部入力部
67 記憶部
68 表示部
69 タッチパネルディスプレイ
70 昇降駆動力伝達機構
88 中間コンベア
89 搬出コンベア
90 搬送装置
Ft 筒状フィルム(包装材)
CS 製品搬送面
Claims (9)
- 製品搬送面に沿って包装材を搬送する搬送装置と、前記包装材にエンドシールを施す上側および下側のエンドシーラとこれらのエンドシーラを予め設定されている噛み合い高さ位置を中心として上下方向に開閉させるエンドシーラ開閉機構とを備えたエンドシール装置と、前記エンドシール装置を昇降可能に支持し前記噛み合い高さ位置を調整するエンドシーラ噛み合い高さ位置調整装置と、これらの構成要素の各動作を制御する制御部と、を備えている横型製袋充填包装機において、
前記制御部は、
清掃時の開き量になっているときの前記下側のエンドシーラのシール面の高さ位置に関する情報と前記製品搬送面の高さ位置に関する情報との比較に基づいて前記シール面が前記製品搬送面よりも低いか否かの判定を行う判定処理機能と、
前記下側のエンドシーラの前記シール面の位置が前記製品搬送面の位置よりも低い場合に、前記エンドシーラ噛み合い高さ位置調整装置に、前記下側のエンドシーラの前記シール面の高さと前記製品搬送面の高さの差に少なくとも相当する距離だけ前記エンドシーラ噛み合い高さを上昇させるエンドシーラ噛み合い高さ修正制御機能と、を備えていることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1に記載の横型製袋充填包装機において、
前記エンドシーラ開閉機構には、エンドシーラ上下開閉用サーボモータが装備されており、
前記制御部は、ユーザからの清掃開始指令に応じて、前記清掃時の開き量に対応する量だけ前記エンドシーラ上下開閉用サーボモータを駆動制御する清掃時開き量移動制御機能を備えていることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1または2に記載の横型製袋充填包装機において、
前記下側のエンドシーラの前記シール面の高さ位置に関する前記情報を、予め設定された清掃時の前記下側のエンドシーラの開き量としたことを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項2に記載の横型製袋充填包装機において、
前記制御部は、前記エンドシーラ上下開閉用サーボモータからのモータ変位に対応する情報に基づいて前記下側のエンドシーラの開き量の実測値を算出する機能を備え、
前記下側のエンドシーラの前記シール面の高さ位置に関する前記情報を、前記下側のエンドシーラの開き量の前記実測値としたことを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の横型製袋充填包装機において、
前記製品搬送面の高さ位置に関する情報は、予め設定された前記噛み合い高さ位置と予め定められた前記製品搬送面の高さ位置との間の相互間距離であることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載の横型製袋充填包装機において、
前記エンドシーラ噛み合い高さ位置調整装置に、エンドシール装置昇降用のモータを装備したことを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項6に記載の横型製袋充填包装機において、
前記制御部は、前記昇降用のモータ変位に対応する情報に基づいて前記噛み合い高さ位置の実測値を算出し、
前記製品搬送面の高さ位置に関する情報を、前記噛み合い高さ位置の前記実測値と予め定められた前記製品搬送面の高さ位置との間の相互間距離としたことを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項2に記載の横型製袋充填包装機において、
前記制御部は、前記エンドシーラ上下開閉用サーボモータからのモータ変位に対応する情報と予め設定された噛み合い高さ位置の情報とに基づいて前記下側のエンドシーラの高さ位置の実測値を算出する機能を備え、
前記下側のエンドシーラの前記シール面の高さ位置に関する前記情報を、前記下側のエンドシーラの高さ位置の実測値とすると共に、
前記製品搬送面の高さ位置に関する情報を、予め定められた前記製品搬送面の高さ位置としたことを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1乃至8の何れか一項に記載の型製袋充填包装機において、
前記搬送装置は、前記包装材を搬送する搬送方向に沿って前記下側のエンドシーラの前後に配置された2台のコンベアで構成され、
清掃時に、前記2台のコンベアの間に前記下側のエンドシーラを挿通可能に配置したことを特徴とする横型製袋充填包装機。
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