JP2020131943A - 駐車制御システム、車載装置、駐車制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

駐車制御システム、車載装置、駐車制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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隼人 四方
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Abstract

【課題】駐車目標位置を高精度に検出する。【解決手段】駐車制御システムは、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、車両に搭載される画像センサと、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカと、前記車両に搭載される車載装置と、を備え、前記車載装置は、前記画像センサが前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した画像を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられた前記画像における前記マーカの像に基づいて、車両の目標駐車位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部と、前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、駐車制御システム、車載装置、駐車制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
特許文献1及び2には、車両に設けられた受電コイルと給電装置に設けられた送電コイルとの間で、非接触で電力を供給するシステムが開示されている。特許文献1及び2には、カメラによって得られた画像を解析することで、送電コイルと受電コイルとの相対的な位置を検出することが開示されている。
特許第5979309号 特開2018−126004号公報
しかしながら、可視光線を検出するカメラは、例えば日の出又は日の入りのように強い太陽光が照射される状況では明瞭な画像を得ることが困難である。不明瞭な画像では正確な画像解析が困難なため、目標駐車位置である送電コイルの位置の検出に誤差が生じるという問題がある。
本開示は、以下の発明を含む。但し、本発明は、特許請求の範囲によって定められるものである。
本発明の一態様に係る駐車制御システムは、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、車両に搭載される画像センサと、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカと、前記車両に搭載される車載装置と、を備え、前記車載装置は、前記画像センサが前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した画像を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられた前記画像における前記マーカの像に基づいて、車両の目標駐車位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部と、前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部と、を有する。
本発明の一態様に係る車載装置は、車両に搭載される車載装置であって、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、前記車両に搭載される画像センサによって生成される画像を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられた前記画像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部と、前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部と、を備え、前記入力部は、前記画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した前記画像を受け付け、前記検出部は、前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置を検出する。
本発明の一態様に係る駐車制御方法は、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光する、車両に搭載される画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより画像を生成するステップと、生成される前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出するステップと、検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成するステップと、生成される前記指令を出力するステップと、を有する。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、車両に搭載されるコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、前記車両に搭載される画像センサによって生成される画像を受け付ける入力部、前記入力部によって受け付けられた前記画像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出する検出部、前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部、及び前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部、として機能させ、前記入力部は、前記画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した前記画像を受け付け、前記検出部は、前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置を検出する。
本発明は、上記のような特徴的な処理部を備える車載装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする駐車制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、車載装置の一部又は全部を半導体集積回路として実現したり、車載装置を含む駐車制御システムとして実現したりすることができる。
本発明によれば、目標駐車位置を高精度に検出することができる。
実施形態に係る駐車制御システムの構成の一例を示す模式図である。 実施形態に係るマーカの構成の一例を示す平面図である。 実施形態に係る車載システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る自動運転車載装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る自動運転車載装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。 実施形態に係る自動運転車載装置による駐車制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第1変形例に係る自動運転車載装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。 第1変形例に係る自動運転車載装置による駐車制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2変形例に係るマーカの構成の一例を示す平面図である。 第2変形例に係るマーカの構成の他の例を示す平面図である。 第3変形例に係るマーカの構成の一例を示す斜視図である。 第3変形例に係るマーカの構成の他の例を示す平面図である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態に係る駐車制御システムは、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、車両に搭載される画像センサと、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカと、前記車両に搭載される車載装置と、を備え、前記車載装置は、前記画像センサが前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した画像を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられた前記画像における前記マーカの像に基づいて、車両の目標駐車位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部と、前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部と、を有する。これにより、強い太陽光が照射される状況においても、明瞭な画像を得ることができ、目標駐車位置を高精度に検出することができる。
(2) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記反射部は、特定の形状を有し、前記検出部は、前記画像における前記特定の形状の明部を、前記マーカの像として検出してもよい。これにより、容易にマーカの像を検出することができる。
(3) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記特定の形状は、角度情報を有する形状であり、前記検出部は、前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置に対する前記車両の角度である車体角を検出してもよい。検出される車体角を用いて、車両の適切な角度制御を行うことができる。
(4) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記マーカは、前記反射部よりも放射率が高い放射部を有してもよい。これにより、反射部の像と放射部の像とのコントラストが高い画像が得られる。したがって、画像によるマーカの検出精度を向上させることができ、これにより目標駐車位置の検出精度を向上させることができる。
(5) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記反射部は、再帰性反射材により構成され、前記放射部は、高放射率材により構成されてもよい。これにより、画像における反射部の像と放射部の像とのコントラストをさらに高くすることができ、マーカの検出精度をより一層向上させることができる。
(6) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記マーカは、地面に対して交差する平面に設けられてもよい。これにより、画像センサの光軸に対してマーカの傾斜が大きくなりすぎない。したがって、マーカにおける強い反射光が画像センサによって受光され、明瞭なマーカの像を含む撮像画像を得ることができる。
(7) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記入力部は、前記画像センサが前記画像を生成した画像生成時刻に関する時刻情報をさらに受け付け、前記車載装置は、前記入力部によって受け付けられた前記時刻情報と前記目標駐車位置とに基づいて、前記画像生成時刻より後の前記車両と前記目標駐車位置との相対位置を推定する推定部をさらに備え、前記生成部は、前記推定部によって推定される前記相対位置に基づいて前記指令を生成してもよい。マーカが撮像されてから、目標駐車位置が検出されるまでには時間を要する。時刻情報を用いることにより、上記の時間を考慮して車両と目標駐車位置との相対位置を推定することができ、車両と目標駐車位置との位置合わせの精度をさらに向上させることができる。
(8) 本実施形態に係る車載装置は、車両に搭載される車載装置であって、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、前記車両に搭載される画像センサによって生成される画像を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられた前記画像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部と、前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部と、を備え、前記入力部は、前記画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した前記画像を受け付け、前記検出部は、前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置を検出する。これにより、強い太陽光が照射される状況においても、明瞭な画像を得ることができ、目標駐車位置を高精度に検出することができる。
(9) 本実施形態に係る駐車制御方法は、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光する、車両に搭載される画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより画像を生成するステップと、生成される前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出するステップと、検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成するステップと、生成される前記指令を出力するステップと、を有する。これにより、強い太陽光が照射される状況においても、明瞭な画像を得ることができ、目標駐車位置を高精度に検出することができる。
(10) 本実施形態に係るコンピュータプログラムは、車両に搭載されるコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、前記車両に搭載される画像センサによって生成される画像を受け付ける入力部、前記入力部によって受け付けられた前記画像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出する検出部、前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部、及び前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部、として機能させ、前記入力部は、前記画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した前記画像を受け付け、前記検出部は、前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置を検出する。これにより、強い太陽光が照射される状況においても、明瞭な画像を得ることができ、目標駐車位置を高精度に検出することができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[1.駐車制御システムの構成]
図1は、本実施形態に係る駐車制御システムの構成の一例を示す模式図である。図1に示す駐車制御システム1は、駐車スペースに車両を自動駐車させるシステムである。図1中、駐車スペースSは、1台の車両10を駐車させるために白線Hで区画された矩形状の領域である。なお、図1では、車両10が駐車スペースSに進入又は退出する方向に沿った駐車スペースSの長手方向をY方向、長手方向に直交する幅方向をX方向とする。また、Y方向のうち、車両10が駐車スペースSへ進入する方向をY1方向、駐車スペースSから退出する方向(Y1方向の逆方向)をY2方向とする。
本実施形態に係る駐車制御システム1は、エンジン車、電動車等の動力源を有する車両10を駐車スペースSに自動駐車させる。なお、「エンジン車」は、エンジンの動力によって推進する車両をいう。「電動車」は、モータの動力によって推進する車両をいい、EV(Electric Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)、HV(Hybrid Vehicle)を含む。以下では、電動車を自動駐車させる駐車制御システムについて説明する。
本実施形態に係る駐車制御システム1は、車両10を後方に進行させて駐車スペースSに駐車させる。なお、この構成は一例であり、車両10を前方に進行させて駐車させる構成であってもよい。
駐車スペースSの路面には、駐車スペースSに駐車される車両10に対して給電を行うための給電ユニット600が設置される。給電ユニット600は、対向配置される受電ユニットに対して無線給電を行うことが可能であり、Y方向に延び且つ駐車スペースSの幅方向中央を通過する中心線C上に設けられる。給電ユニット600の特定の部位(例えば、中心)は、車両10の目標駐車位置Pである。
路側には、給電ユニット600を含む給電システム110が設けられる。給電システム110は、給電ユニット600と、インバータを含む電源装置601と、制御装置602とを備える。なお、ここでいう「路側」とは、道路の側部という意味に限定されず、車両が走行する対象である道路、駐車場等の基盤設備を指す。
給電ユニット600は、電源装置601に接続される。制御装置602は、電源装置601に接続され、電源装置601を制御する。電源装置601は、制御装置602からの制御により、給電ユニット600へ電流を供給する。給電ユニット600は、電源装置601から供給される電流によって無線給電を行う。
制御装置602は、図示しない無線通信部を備え、車両10との無線通信を行うことができる。
給電ユニット600には、マーカ500が設けられる。マーカ500は、画像処理により目標駐車位置Pを検出するために用いられる。図2は、本実施形態に係るマーカ500の構成の一例を示す平面図である。給電ユニット600は、例えば直方体の筐体610を有する。筐体610の上面には、マーカ500が設けられている。マーカ500は、例えば円などの図形によって構成される。図2に示す例では、2つの同心円によってマーカ500が構成される。
マーカ500は、反射部501と、放射部502とを有し得る。反射部501は、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光(赤外線、遠赤外線、紫外線等)を含む光の高い反射率を有する。放射部502は、特定の波長の光(赤外線、遠赤外線、紫外線等)の高い放射率(高い吸収率)を有する。一例では、反射部501は再帰性反射材により構成され、放射部502は高放射率材(黒体等)によって構成される。
マーカ500において特定の部位に目標駐車位置Pが位置づけられる。図2の例では、マーカ500の2つの同心円の中心が、目標駐車位置Pである。これにより、マーカ500を画像処理により検出すれば、目標駐車位置Pを検出することができる。
再び図1を参照する。車両10は、給電ユニット600から受電するための受電ユニット11を備える。受電ユニット11は、受電のために、路面に設置される給電ユニット600に対向させる必要があるため、車両10の下面に搭載される。また、受電ユニット11は車両10の幅方向中心線上に搭載される。
受電ユニット11の特定の部位(例えば、中心)は、基準位置Pである。駐車制御システム1では、車両10の基準位置Pを目標駐車位置Pに位置合わせする駐車制御が行われる。
車両10には、自動運転車載装置400、画像センサ200、及び光照射装置250が搭載される。画像センサ200は、例えば赤外線、紫外線のような、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像(以下、「撮像画像」という)を生成する。即ち、画像センサ200は、例えば赤外線カメラ、遠赤外線カメラ、紫外線カメラである。
画像センサ200は、自動運転車載装置400に接続され、自動運転車載装置400に撮像画像を送信することができる。画像センサ200は、車両10の進行方向下流側に向けて配置される。なお、画像センサ200は車体の任意の場所に取り付けることができる。例えば、車両10が後進して駐車を行う場合には、車両10の後部に画像センサ200を取り付け、車両10の後方の撮像画像を生成してもよい。また、車両10の上部、例えばルーフに画像センサ200を取り付け、進行方向下流側の撮像画像を生成してもよい。
光照射装置250は、自動運転車載装置400に接続される。光照射装置250は、自動運転車載装置400の制御により、上記の特定の波長を含む波長の光を照射することができる。光照射装置250は、車両10の進行方向下流側に向けて配置される。つまり、光照射装置250は、画像センサ200と同じ方向に向けて配置される。例えば、車両10が後進して駐車を行う場合、画像センサ200及び光照射装置250のそれぞれは後方に向けて車両10に取り付けられ、光照射装置250は車両10の後方へ向けて光を照射する。
例えば、車両10の後部が給電ユニット600に向けられた状態から、車両10の駐車制御が開始される。駐車制御において、光照射装置250はマーカ500へ向けて光を照射し、画像センサ200は、マーカ500を含む範囲を撮像する。これにより、光照射装置250によって照射された光のマーカ500における反射光が画像センサ200によって受光され、マーカ500の像を含む撮像画像が生成される。自動運転車載装置400は、撮像画像に対して画像処理を実行し、目標駐車位置Pを検出する。自動運転車載装置400は、検出された目標駐車位置Pに基づいて、車両10を制御するための指令を出力する。これによって車両10が走行し、受電ユニット11が給電ユニット600に対向する位置で車両10が停止する自動駐車動作が実行される。
[2.車載システムの構成]
図3は、本実施形態に係る車載システムの構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る車載システム100は、車両10に搭載される。
車載システム100は、例えば、画像センサ200と、光照射装置250と、車両制御装置301と、モータ302と、バッテリ303と、インバータ304と、ステアリング制御装置305と、舵角センサ306と、モータ307と、制動装置308と、表示装置309と、中継装置310と、車外通信機311と、給電制御装置312と、AC/DCコンバータ313と、受電ユニット11と、自動運転車載装置400とを備える。
モータ302は車軸に接続され、車両10の駆動トルクを発生する。モータ302及びバッテリ303にはインバータ304が接続される。インバータ304は、バッテリ303から受電し、モータ302を回転駆動する。また、制動時におけるモータ302による回生電力は、インバータ304を通じてバッテリ303に回収される。
ステアリング制御装置305は、舵角センサ306とモータ307とに接続される。ステアリング制御装置305は、舵角センサ306から舵角の検出値を受信し、図示しないパワーステアリング装置を駆動するモータ307を制御する。ステアリング制御装置305は、モータ307を制御することにより、車両の進行方向を変更するために、操舵輪の舵角、即ちタイヤ角を変更することができる。制動装置308は、車両の図示しない車軸に設けられた制動機構を駆動し、進行している車両10に制動力を発生させることができる。
車両制御装置301は、自動運転車載装置400からの指令を受信し、目標タイヤ角及び目標速度にしたがってモータ302を制御し、ステアリング制御装置305に制御指示を与えて車両を走行させたり、制動が必要な場合には制動装置308を制御して車両に制動力を生じさせたりする。具体的には、自動運転車載装置400から、目標タイヤ角の指令が与えられると、この指令にしたがってステアリング制御装置305に制御指示を与え、ステアリング制御装置305が制御指示と舵角センサの検出値とに基づいてモータ307を制御して、車両のタイヤ角を目標タイヤ角に設定する。自動運転車載装置400から目標走行速度の指令が与えられると、車両制御装置301は、この指令にしたがってモータ302を制御して、車両を目標走行速度で走行させる。また、自動運転車載装置400から制動指令が与えられると、車両制御装置301は、この指令にしたがってモータ302及び制動装置308を制御して、制動力を発生させる。
表示装置309は、車両制御装置301、自動運転車載装置400、及びその他の装置からの表示指示に応じて文字情報又は画像等を表示する。
給電制御装置312はAC/DCコンバータ313に接続され、AC/DCコンバータ313は受電ユニット11に接続される。給電制御装置312は、AC/DCコンバータ313を制御する。受電ユニット11が給電ユニット600に対向する場合、受電ユニット11は給電ユニット600から無線給電を受け、交流電流をAC/DCコンバータ313へ出力する。AC/DCコンバータ313は、給電制御装置312の制御によって受電ユニット11から与えられた交流電流を直流電流に変換し、車載の図示しないバッテリに直流電流を出力する。
車両制御装置301と、インバータ304と、ステアリング制御装置305と、制動装置308と、表示装置309とは、CANバス等のバス350に接続され、バス350には中継装置310が接続される。また、自動運転車載装置400及び給電制御装置312は、CANバス等のバス351に接続され、バス351には中継装置310が接続される。
中継装置310は、バス350,351等による車載ネットワークを通じて車載装置間の通信を中継する。即ち、車両制御装置301、インバータ304、ステアリング制御装置305、制動装置308、表示装置309、及び自動運転車載装置400のそれぞれは、中継装置310を介して相互に通信が可能である。中継装置310は、通信線352を介して車外通信機311に接続される。
車外通信機311は、無線通信を行うことが可能である。車外通信機311は、無線によって車外の装置、例えば路側機、端末、基地局、サーバ等と通信を行う。車外通信機311は、制御装置602と無線通信を行うことができる。
[3.自動運転車載装置の構成]
図3に示すように、自動運転車載装置400は、画像センサ200及び光照射装置250のそれぞれに接続される。自動運転車載装置400は、光照射装置250及び画像センサ200のそれぞれを制御し、光照射装置250に光を照射させ、画像センサ200に撮像画像を生成させる。自動運転車載装置400は、画像センサ200からの撮像画像を受信する。
自動運転車載装置400は、バス351、中継装置310、及び通信線352を介して車外通信機311に接続される。
自動運転車載装置400は、バス351、中継装置310、及びバス350を介して車両制御装置301に接続される。自動運転車載装置400は、目標タイヤ角及び目標走行速度を決定し、決定された目標タイヤ角及び目標走行距離を含む指令を出力したり、走行中の車両10の制動を決定し、車両10を減速させるための制動指令を出力したりする。
図4は、本実施形態に係る自動運転車載装置400の構成の一例を示すブロック図である。自動運転車載装置400は、CPU401と、メモリ402と、通信インタフェース(入力部、出力部)405とを備える。メモリ402には、SRAM、DRAM等の一過性メモリ及びフラッシュメモリ等の非一過性メモリが含まれ、コンピュータプログラムである駐車制御プログラム403及び駐車制御プログラム403の実行に使用されるデータが格納される。自動運転車載装置400は、コンピュータを備えて構成され、自動運転車載装置400の各機能は、前記コンピュータの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムである駐車制御プログラム403がCPU401によって実行されることで発揮される。駐車制御プログラム403は、CD−ROMなどの記録媒体に記憶させることができる。CPU401は、駐車制御プログラム403を実行し、後述するような駐車制御処理を行う。
通信インタフェース405はバス351に接続されており、車載システム100に含まれる各装置に対して通信を行うことが可能である。例えば、通信インタフェース405は、制御装置602が送信した情報を車外通信機311を介して受け付けたり、制御装置602へ送信するための情報を車外通信機311へ出力したり、走行指令、制動指令等の指令を車両制御装置301へ出力したりすることができる。また、通信インタフェース405は、画像センサ200に接続され、画像センサ200から撮像画像を受信する。
CPU401は、光照射装置250への制御信号を出力し、光照射装置250を駆動することができる。また、CPU401は、画像センサ200への制御信号を出力し、画像センサ200を駆動することができる。CPU401は、画像センサ200からの画像データ(撮像画像)を受け付けることができる。
CPU401は、受け付けられた撮像画像に対する画像処理を実行し、x−y空間における目標駐車位置Pを検出する。CPU401は、x−y空間における基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置を決定する。CPU401は、基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置に基づいて、車両制御装置301への走行指令、制動指令等の指令を生成する。
通信インタフェース405はバス351に接続されており、車載システム100に含まれる各装置に対して通信を行うことが可能である。例えば、通信インタフェース405は、CPU401によって生成された指令を車両制御装置301へ出力することができる。
図5は、自動運転車載装置400の機能ブロック図である。自動運転車載装置400は、CPU401が駐車制御プログラム403を実行することにより、入力部410と、検出部420と、生成部430と、出力部440として機能する。
入力部410は、画像センサ200から出力される画像データ(撮像画像)を受信する。
検出部420は、画像センサ200から受信された撮像画像におけるマーカ500の像に基づいて、車両10の目標駐車位置Pを検出する。具体的な一例では、検出部420は撮像画像に対して画像処理を実行し、撮像画像におけるマーカ500の像を検出する。また、検出部420は、例えば撮像画像に対して鳥瞰変換を実行し、マーカ500に正対した位置、即ち、マーカ500の直上から撮像された画像に相当する画像に変換し、変換後の撮像画像におけるマーカ500の像を検出してもよい。例えば、検出部420は、マーカ500の像の位置から目標駐車位置Pの画素位置を特定し、当該画素位置をx−y空間における座標位置に変換して、目標駐車位置Pを検出する。
例えば、マーカ500には、反射部501と、放射部502とが含まれる。反射部501は、特定の形状を有する。図2に示す例では、反射部501は2つの同心円によって構成され、その中心が目標駐車位置Pである。検出部420は、撮像画像における特定の形状の明部を、マーカ500の像として検出することができる。これにより、容易にマーカ500の像を検出することができる。
検出部420は、検出された目標駐車位置Pと基準位置Pとの相対位置を決定することができる。x−y空間において基準位置Pは変化しない。このため、例えば、メモリ402には、x−y空間における基準位置Pの座標位置が記憶される。これにより、検出部420は、目標駐車位置Pと基準位置Pとの相対位置を決定することができる。
生成部430は、検出部420によって検出された目標駐車位置Pに基づいて、車両10を目標駐車位置Pに位置合わせするための車両10の走行制御に用いられる指令を生成する。具体的な一例では、生成部430は、検出部420により決定された、基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置に基づいて、車両10の走行計画を決定する。例えば、生成部430は、基準位置Pと目標駐車位置Pとの離隔距離Dx,Dyに基づいて、受電ユニット11と給電ユニット600との位置を合わせるための車両10の走行方向及び走行距離を決定する。生成部430は、走行方向及び走行距離から、例えば、目標タイヤ角、目標走行速度、目標走行距離等を含む走行計画を決定する。生成部430は、走行計画にしたがって車両10を走行制御するための指令を生成する。例えば、走行指令には、目標タイヤ角、目標走行距離、目標車速等の情報が含まれる。
出力部440は、生成部430によって生成された指令を出力する。出力された指令は、車両制御装置301に与えられる。車両制御装置301は、出力部440から与えられる指令にしたがって、インバータ304、ステアリング制御装置305、及び制動装置308を制御する。これにより、車両10が走行計画に従って走行し、自動駐車が実行される。
入力部410及び出力部440は、図4の通信インタフェース405により実現される。検出部420及び生成部430は、CPU401により実現される。
[4.自動運転車載装置の動作]
以下、本実施形態に係る自動運転車載装置400の動作について説明する。自動運転車載装置400のCPU401は、駐車制御プログラム403を実行することにより、駐車制御処理を実行する。
図6は、本実施形態に係る自動運転車載装置400による駐車制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
自動運転車載装置400のCPU401は、光照射装置250に制御信号を送信し、光を照射させる(ステップS101)。光照射装置250から照射される光には、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光が含まれる。
車両10の進行方向下流側(例えば、後方)に照射された光は、マーカ500の反射部501によって反射される。反射光には、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光が含まれる。反射光における特定の波長の光は、画像センサ200によって受光される。
CPU401は、画像センサ200に制御信号を送信し、撮像を実行させる(ステップS102)。画像センサ200は、特定の波長の光を受光することにより撮像画像を生成する。このため、強い太陽光が照射される状況においても、明瞭な撮像画像を得ることができる。撮像画像には、マーカ500の像が含まれる。マーカ500は、反射部501と放射部502とを含むため、反射部501の像と放射部502の像との間でコントラストが高い撮像画像が得られる。
自動運転車載装置400は、画像センサ200から撮像画像を受信する(ステップS103)。
CPU401は、撮像画像中のマーカ500の像を検出する(ステップS104)。撮像画像において、反射部501の像は明部である。したがって、CPU401は撮像画像における明部を、マーカ500の像として検出することができる。上記のように、反射部501の像と放射部502の像との間でコントラストが高いため、マーカ500の検出精度を高くすることができる。
CPU401は、撮像画像から検出されたマーカ500の像に基づいて、目標駐車位置Pを検出する(ステップS105)。つまり、CPU401は、目標駐車位置Pのx−y空間における座標値を検出する。
CPU401は、車両10の基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置を決定する(ステップS106)。つまり、CPU401は、例えばメモリ402に記憶された基準位置Pのx−y空間における座標値と、検出された目標駐車位置Pのx−y空間における座標値とを用いて、基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置を決定する。
CPU401は、基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置に基づいて、走行計画を決定する(ステップS107)。つまり、CPU401は、受電ユニット11と給電ユニット600との位置を合わせるための車両10の走行計画(目標タイヤ角、目標走行速度、及び目標走行距離等)を決定する。
CPU401は、決定された走行計画にしたがって車両10を走行させるための指令を生成し(ステップS108)、生成された指令を出力する(ステップS109)。これにより、通信インタフェース405から車両制御装置301へ指令が出力される。車両制御装置301は、受信された指令から、インバータ304、ステアリング制御装置305、及び制動装置308へ制御信号を出力する。これにより、車両10が走行計画にしたがって走行する。以上で、駐車制御処理が終了する。駐車制御処理が終了すると、給電ユニット600による非接触給電が実行される。
なお、駐車制御処理が複数回実行されてもよい。例えば、車両10が給電ユニット600へ向かって走行中に自動運転車載装置400が駐車制御処理を実行し、走行計画を更新して新たな指令を出力してもよい。
[5.変形例]
[5−1.第1変形例]
本変形例では、車両10の走行中に、自動運転車載装置400が駐車制御処理を実行する。画像センサ200は、画像生成時刻(撮像時刻)に関する時刻情報(タイムスタンプ)を出力する。自動運転車載装置400は、時刻情報に基づいて、現在時刻における基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置を推定する。
図7は、本変形例に係る自動運転車載装置400の機能の一例を示す機能ブロック図である。自動運転車載装置400は、CPU401が駐車制御プログラム403を実行することにより、入力部410、検出部420、生成部430、出力部440に加え、推定部450として機能する。
入力部410は、画像センサ200からの撮像画像に加え、時刻情報を受け付ける。
推定部450は、入力部410によって受け付けられた時刻情報と、検出部420によって検出された目標駐車位置Pとに基づいて、画像生成時刻より後の現在時刻における基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置を推定する。具体的な一例では、推定部450は、車両10の走行速度と画像生成時刻とに基づいて、画像生成時刻から現在時刻までの経過時間における車両10の走行距離を推定する。推定部450は、基準位置Pから、車両10の走行方向に推定された走行距離進んだ位置を、現在時刻における基準位置Pとして推定することができる。推定部450は、現在時刻における基準位置Pと、検出された目標駐車位置Pとの相対位置を求め、現在時刻における基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置の推定値とすることができる。
また、別の一例では、推定部450は、検出された目標駐車位置Pから、車両10の走行方向と逆方向に推定された走行距離移動した位置を、現在時刻における目標駐車位置Pとして推定することができる。推定部450は、基準位置Pと、現在時刻における目標駐車位置Pとの相対位置を求め、現在時刻における基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置の推定値とすることができる。
なお、時刻情報は、画像センサ200が撮像画像を生成した画像生成時刻に関していれば、画像生成時刻でなくてもよい。例えば、時刻情報は、画像センサ200が撮像画像を送信する送信時刻を示す情報であってもよい。撮像画像が生成されてから撮像画像が送信されるまでの時間を推定することが可能である場合、推定部450は、時刻情報によって示される送信時刻から画像生成時刻を推定してもよい。また、画像生成時刻から送信時刻までの時間が極めて短い場合、推定部450は、送信時刻を画像生成時刻として扱ってもよい。
生成部430は、推定部450によって推定された車両10の位置(基準位置P)と目標駐車位置Pとの相対位置に基づいて、受電ユニット11を給電ユニット600に位置合わせするための指令を生成する。
図8は、本変形例に係る自動運転車載装置400による駐車制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
自動運転車載装置400のCPU401は、光照射装置250に制御信号を送信し、光を照射させる(ステップS101)。光照射装置250から照射される光には、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光が含まれる。
車両10の進行方向下流側(例えば、後方)に照射された光は、マーカ500の反射部501によって反射される。反射光には、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光が含まれる。反射光における特定の波長の光は、画像センサ200によって受光される。
CPU401は、画像センサ200に制御信号を送信し、撮像を実行させる(ステップS102)。画像センサ200は、特定の波長の光を受光することにより撮像画像を生成する。また、画像センサ200は、撮像画像を生成した画像生成時刻を示す時刻情報を出力する。
自動運転車載装置400は、画像センサ200から撮像画像及び時刻情報を受信する(ステップS203)。
CPU401は、撮像画像中のマーカ500の像を検出する(ステップS104)。撮像画像において、反射部501の像は明部である。したがって、CPU401は撮像画像における明部を、マーカ500の像として検出することができる。反射部501の像と放射部502の像との間でコントラストが高いため、マーカ500の検出精度を高くすることができる。
CPU401は、撮像画像から検出されたマーカ500の像に基づいて、目標駐車位置Pを検出する(ステップS105)。つまり、CPU401は、目標駐車位置Pのx−y空間における座標値を検出する。
CPU401は、受け付けられた時刻情報と決定された目標駐車位置Pとに基づいて、画像生成時刻より後の現在時刻における基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置を推定する(ステップS206)。
CPU401は、推定された基準位置Pと目標駐車位置Pとの相対位置に基づいて、走行計画を決定する(ステップS107)。つまり、CPU401は、受電ユニット11と給電ユニット600との位置を合わせるための車両10の走行計画(目標タイヤ角、目標走行速度、及び目標走行距離等)を決定する。
CPU401は、決定された走行計画にしたがって車両10を走行させるための指令を生成し(ステップS108)、生成された指令を出力する(ステップS109)。これにより、通信インタフェース405から車両制御装置301へ指令が出力される。車両制御装置301は、受信された指令から、インバータ304、ステアリング制御装置305、及び制動装置308へ制御信号を出力する。これにより、車両10が走行計画にしたがって走行する。以上で、駐車制御処理が終了する。駐車制御処理が終了すると、給電ユニット600による非接触給電が実行される。
[5−2.第2変形例]
マーカ500を車体角の検出が可能な形状とすることができる。図9A及び図9Bは、本変形例に係るマーカ500の構成の例を示す平面図である。
図9Aに示すマーカ500は、2つの同心円によって構成される第1マーカ500Aと、2つの同心円によって構成される第2マーカ500Bとを含む。第1マーカ500Aは反射部501と放射部502とを有し、第2マーカ500Bも反射部501と放射部502とを有する。第1マーカ500A及び第2マーカ500Bは、特定の方向に並べて配置される。
円(同心円を含む)はn回回転対称(n=∞)の2次元図形である。円は、その中心周りに回転させても形状が変わらない。換言すると、円は角度情報を有しない図形である。その一方で、第1マーカ500A及び第2マーカ500Bを含むマーカ500全体は、1回回転対称の2次元図形、即ち回転対称性のない2次元図形である。円(同心円を含む)以外の2次元図形は、特定の角度回転させると形状が変化する。換言すると、円以外の2次元図形は、角度情報を有する図形である。したがって、マーカ500は角度情報を有する図形である。
マーカ500を上記のような角度情報を有する図形とすることで、マーカ500に対する(つまり、給電ユニット600に対する)車両10の相対的な角度、即ち車体角を特定することが可能となる。具体的な一例では、自動運転車載装置400のCPU401が、撮像画像において第1マーカ500Aの像の中心と第2マーカ500Bの像の中心とを結ぶ直線が、撮像画像の特定方向(例えば、横方向)に対する角度を検出する。画像センサ200は車両10に固定されるため、撮像画像における角度は、現実の車両10の角度に対応する。したがって、自動運転車載装置400は、撮像画像を処理することにより、車体角を検出することができる。
自動運転車載装置400のCPU401は、検出された車体角に応じて、X−Y座標における特定の方向に車両10を進行させ、給電ユニット600に接近させることができる。例えば、車両10をY1方向に進行させて給電ユニット600に接近させるよう、車両10のタイヤ角を制御することができる。
マーカ500を多角形の図形とすることもできる。図9Bに示すマーカ500は、2つの三角形を入れ子状に配置した図形である。三角形のような多角形は、直線部分を含む。正三角形は3回回転対称の図形であり、正三角形以外の三角形は1回回転対称の図形である。四角形であれば、正方形は4回回転対称の図形であり、正方形を除く長方形は2回回転対称の図形である。正方形を除く菱形及び平行四辺形は2回回転対称の図形である。これら以外の四角形は1回回転対称の図形である。これらの多角形は、角度情報を有する図形である。したがって、マーカ500を多角形の図形とすることでも、マーカ500に対する(つまり、給電ユニット600に対する)車両10の相対的な角度、即ち車体角を特定することができる。
また、マーカ500を、多角形以外の角度情報を有する図形にすることもできる。マーカ500が角度情報を有する図形であれば、車両10の車体角を特定することが可能である。
[5−3.第3変形例]
地面に交差する平面にマーカ500を設けることができる。図10A及び図10Bは、本変形例に係るマーカ500の構成の例を示す斜視図である。
図10Aに示す例では、車止め700の正面にマーカ500が設けられる。車止め700の正面は、駐車対象の車両10に向いた面である。このため、画像センサ200の光軸に対してマーカ500の傾斜が大きくなりすぎない。したがって、マーカ500における強い反射光が画像センサ200によって受光され、明瞭なマーカ500の像を含む撮像画像を得ることができる。
図10Bに示す例では、給電ユニット600の筐体610の正面にマーカ500が設けられる。筐体610の正面は、駐車対象の車両10に向いた面である。このため、この例においても明瞭なマーカ500の像を含む撮像画像を得ることができる。
また、図10A及び図10Bに示す例では、光照射装置250の光軸に対してマーカ500の傾斜が大きくなりすぎない。したがって、光照射装置250からの光がマーカ500において効率的に反射し、画像センサ200によってより一層強い反射光が受光される。
[5−4.その他の変形例]
なお、光照射装置250を車両10に設けなくてもよい。この場合、マーカ500によって太陽光が反射され、反射光に含まれる、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光が画像センサ200によって受光される。
[6.効果]
以上のように、駐車制御システム1は、画像センサ200と、マーカ500と、自動運転車載装置400とを備える。画像センサ200は、車両10に搭載され、可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する。マーカ500は、路側に設置され、光を反射する反射部501を有する。自動運転車載装置400は、車両10に搭載される。自動運転車載装置400は、入力部410と、検出部420と、生成部430と、出力部440とを有する。入力部410は、画像センサ200が反射部501による反射光に含まれる特定の波長の光を受光することにより生成した撮像画像を受け付ける。検出部420は、入力部410によって受け付けられた撮像画像におけるマーカ500の像に基づいて、車両10の目標駐車位置Pを検出する。生成部430は、検出部420によって検出される目標駐車位置Pに基づいて、車両10を目標駐車位置Pに位置合わせするための車両10の走行制御に用いられる指令を生成する。出力部440は、生成部430によって生成される指令を出力する。これにより、強い太陽光が照射される状況においても、明瞭な画像を得ることができ、目標駐車位置Pを高精度に検出することができる。
反射部501は、特定の形状を有してもよい。検出部420は、撮像画像における特定の形状の明部を、マーカ500の像として検出してもよい。これにより、容易にマーカの像を検出することができる。
特定の形状は、角度情報を有する形状であってもよい。検出部420は、マーカ500の像に基づいて、目標駐車位置Pに対する車両10の角度である車体角を検出してもよい。検出される車体角を用いて、車両10の適切な角度制御を行うことができる。
マーカ500は、反射部501よりも放射率が高い放射部502を有してもよい。これにより、反射部501の像と放射部502の像とのコントラストが高い撮像画像が得られる。したがって、撮像画像によるマーカ500の検出精度を向上させることができ、これにより目標駐車位置Pの検出精度を向上させることができる。
反射部501は、再帰性反射材により構成されてもよい。放射部502は、高放射率材により構成されてもよい。これにより、撮像画像における反射部501の像と放射部502の像とのコントラストをさらに高くすることができ、マーカ500の検出精度をより一層向上させることができる。
マーカ500は、地面に対して交差する平面に設けられてもよい。これにより、画像センサ200の光軸に対してマーカ500の傾斜が大きくなりすぎない。したがって、マーカ500における強い反射光が画像センサ200によって受光され、明瞭なマーカの像を含む撮像画像を得ることができる。
入力部410は、画像センサ200が撮像画像を生成した画像生成時刻に関する時刻情報をさらに受け付けてもよい。自動運転車載装置は、入力部410によって受け付けられた時刻情報と目標駐車位置Pとに基づいて、画像生成時刻より後の車両10と目標駐車位置Pとの相対位置を推定する推定部450をさらに備えてもよい。生成部430は、推定部450によって推定される相対位置に基づいて指令を生成してもよい。マーカ500が撮像されてから、目標駐車位置Pが検出されるまでには時間を要する。時刻情報を用いることにより、上記の時間を考慮して車両10と目標駐車位置Pとの相対位置を推定することができ、車両10と目標駐車位置Pとの位置合わせの精度をさらに向上させることができる。
[7.補記]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的ではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 駐車制御システム
10 車両
11 受電ユニット
100 車載システム
110 給電システム
200 画像センサ
250 光照射装置
301 車両制御装置
302 モータ
303 バッテリ
304 インバータ
305 ステアリング制御装置
306 舵角センサ
307 モータ
308 制動装置
309 表示装置
310 中継装置
311 車外通信機
312 給電制御装置
313 コンバータ
350,351 バス
352 通信線
400 自動運転車載装置
401 CPU
402 メモリ
403 駐車制御プログラム
405 通信インタフェース(入力部,出力部)
410 入力部
420 検出部
430 生成部
440 出力部
450 推定部
500 マーカ
500A 第1マーカ
500B 第2マーカ
501 反射部
502 放射部
600 給電ユニット
601 電源装置
602 制御装置
610 筐体
700 車止め
受電基準位置
目標駐車位置

Claims (10)

  1. 可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、車両に搭載される画像センサと、
    光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカと、
    前記車両に搭載される車載装置と、
    を備え、
    前記車載装置は、
    前記画像センサが前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した画像を受け付ける入力部と、
    前記入力部によって受け付けられた前記画像における前記マーカの像に基づいて、車両の目標駐車位置を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部と、
    を有する、
    駐車制御システム。
  2. 前記反射部は、特定の形状を有し、
    前記検出部は、前記画像における前記特定の形状の明部を、前記マーカの像として検出する、
    請求項1に記載の駐車制御システム。
  3. 前記特定の形状は、角度情報を有する形状であり、
    前記検出部は、前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置に対する前記車両の角度である車体角を検出する、
    請求項2に記載の駐車制御システム。
  4. 前記マーカは、前記反射部よりも放射率が高い放射部を有する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の駐車制御システム。
  5. 前記反射部は、再帰性反射材により構成され、
    前記放射部は、高放射率材により構成される、
    請求項4に記載の駐車制御システム。
  6. 前記マーカは、地面に対して交差する平面に設けられる、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の駐車制御システム。
  7. 前記入力部は、前記画像センサが前記画像を生成した画像生成時刻に関する時刻情報をさらに受け付け、
    前記車載装置は、前記入力部によって受け付けられた前記時刻情報と前記目標駐車位置とに基づいて、前記画像生成時刻より後の前記車両と前記目標駐車位置との相対位置を推定する推定部をさらに備え、
    前記生成部は、前記推定部によって推定される前記相対位置に基づいて前記指令を生成する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の駐車制御システム。
  8. 車両に搭載される車載装置であって、
    可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、前記車両に搭載される画像センサによって生成される画像を受け付ける入力部と、
    前記入力部によって受け付けられた前記画像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部と、
    を備え、
    前記入力部は、前記画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した前記画像を受け付け、
    前記検出部は、前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置を検出する、
    車載装置。
  9. 可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光する、車両に搭載される画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより画像を生成するステップと、
    生成される前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出するステップと、
    検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成するステップと、
    生成される前記指令を出力するステップと、
    を有する、
    駐車制御方法。
  10. 車両に搭載されるコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    可視光線の波長とは異なる特定の波長の光を受光することにより画像を生成する、前記車両に搭載される画像センサによって生成される画像を受け付ける入力部、
    前記入力部によって受け付けられた前記画像に基づいて、前記車両の目標駐車位置を検出する検出部、
    前記検出部によって検出される前記目標駐車位置に基づいて、前記車両を前記目標駐車位置に位置合わせするための前記車両の走行制御に用いられる指令を生成する生成部、及び
    前記生成部によって生成される前記指令を出力する出力部、
    として機能させ、
    前記入力部は、前記画像センサが、光を反射する反射部を有する、路側に設置されるマーカの前記反射部による反射光に含まれる前記特定の波長の光を受光することにより生成した前記画像を受け付け、
    前記検出部は、前記画像における前記マーカの像に基づいて、前記目標駐車位置を検出する、
    コンピュータプログラム。
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