JP2020131877A - 電池監視装置 - Google Patents

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順一 波多野
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隆介 長谷
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Abstract

【課題】車両に搭載される電池が過放電状態になることを精度良く抑制するとともに、ユーザの利便性が損なわれることを低減する。【解決手段】車両Veに搭載される電池Bの電圧Vを検出する電圧検出部4と、車両VeのイグニッションスイッチIGSWの状態を検出する状態検出部2と、イグニッションスイッチIGSWの状態にかかわらず電池Bから供給される電力により駆動する制御部6とを備えて電池監視装置を構成し、制御部6は、電圧検出部4により検出される電圧Vが規定値Vth以下である場合で、かつ、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されてから現在までの時間Tが規定時間Tth以上である場合、自身の全ての機能のうちの一部の機能を駆動し残りの機能を駆動しない。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される電池の状態を監視する電池監視装置に関する。
電池監視装置として、車両のイグニッションスイッチがオフしているときで、かつ、電池から制御部に暗電流が流れているとき、電池の残存容量に対応する電圧が規定値以下になると、制御部の全ての機能のうちの一部の機能を駆動させ残りの機能を駆動させないものがある。これにより、電池から制御部に供給される電力が抑えられるため、電池が過放電状態になることを抑制することができる。例えば、特許文献1参照。
ところで、電池の電圧の検出誤差などを考慮して電池が過放電状態になることを精度良く抑制するためには規定値をより高くすることが考えられる。
特開2007−230398号公報
しかしながら、規定値をより高くしてしまうと、電池の残存容量に対応する電圧が規定値以下になり易くなり、制御部の全ての機能が駆動しないことが頻発するため、電池の監視が十分に行われず電池の充電または放電がユーザの希望通りに行われなくなるなど、ユーザの利便性が損なわれるおそれがある。
本発明の一側面に係る目的は、車両に搭載される電池が過放電状態になることを精度良く抑制するとともに、ユーザの利便性が損なわれることを低減することが可能な電池監視装置を提供することである。
本発明に係る一つの形態である電池監視装置は、車両に搭載される電池の電圧を検出する電圧検出部と、車両のイグニッションスイッチの状態を検出する状態検出部と、イグニッションスイッチの状態にかかわらず電池から供給される電力により駆動する制御部とを備える。
制御部は、電圧検出部により検出される電圧が規定値以下である場合で、かつ、状態検出部によりイグニッションスイッチがオフであると検出されてから現在までの時間が規定時間以上である場合、自身の全ての機能のうちの一部の機能を駆動し残りの機能を駆動しない。
このように、電圧検出部により検出される電圧が規定値以下であるか否かを判断して、制御部の全ての機能のうちの一部の機能を駆動し残りの機能を駆動しない構成であるため、電池から制御部に供給される電力を抑えることができ、電池が過放電状態になることを抑制することができる。
また、電圧検出部により検出される電圧が規定値以下になっても、状態検出部によりイグニッションスイッチがオフであると検出されてから現在までの時間が規定時間以上になるまで、制御部の全ての機能を駆動する状態を維持することができるため、電圧の検出誤差などを考慮して規定値をより高くしても、制御部の全ての機能が駆動しないことが頻発しなくなり、電池が過放電状態になることを精度良く抑制するとともに、ユーザの利便性が損なわれることを低減することができる。
また、制御部は、状態検出部によりイグニッションスイッチがオフであると検出されている時間が長いほど規定値を高くするように構成してもよい。
これにより、イグニッションスイッチがオフである時間が長いほど、電池から制御部に供給される電力をさらに抑えることができるため、電池が過放電状態になることをさらに抑制することができる。
本発明によれば、車両に搭載される電池が過放電状態になることを精度良く抑制するとともに、ユーザの利便性が損なわれることを低減することができる。
実施形態の電池監視装置を含む車両を示す図である。 制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 制御部の動作の他の例を示すフローチャートである。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、実施形態の電池監視装置を含む車両を示す図である。
図1に示す車両Veは、例えば、ハイブリッド車や電動フォークリフトなどの走行用モータを利用して走行する車両であり、負荷Loと、イグニッションスイッチIGSWと、走行制御部1と、状態検出部2と、報知部3と、電池パックBPとを備える。電池パックBPは、電池Bと、スイッチSW1、SW2と、電圧検出部4と、記憶部5と、制御部6とを備える。
なお、電池監視装置は、例えば、状態検出部2と、制御部6とを備えて構成されるものとする。
負荷Loは、走行用モータを駆動するインバータ回路やエアーコンディショナーなどの電装機器とする。
スイッチSW1、SW2は、それぞれ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体スイッチまたは電磁式スイッチとする。
負荷Loの一方の端子は配線L1を介して電池パックBPに設けられるコネクタC1に接続され、負荷Loの他方の端子は配線L2を介して電池パックBPに設けられるコネクタC2に接続される。コネクタC1は電池Bのプラス端子に接続され、コネクタC2はスイッチSW1を介して電池Bのマイナス端子に接続されている。すなわち、負荷Loの一方の端子は電池Bのプラス端子に接続され、負荷Loの他方の端子はスイッチSW1を介して電池Bのマイナス端子に接続される。
車両Veの外部に設けられる充電器Chの一方の端子は、充電ケーブルCa1を介して電池パックBPに設けられるコネクタCd1に接続され、充電器Chの他方の端子は、充電ケーブルCa2を介してコネクタCd2に接続される。コネクタCd1は電池Bのプラス端子に接続され、コネクタCd2はスイッチSW2を介して電池Bのマイナス端子に接続されている。すなわち、充電器Chの一方の端子は電池Bのプラス端子に接続され、充電器Chの他方の端子はスイッチSW2を介して電池Bのマイナス端子に接続される。なお、充電ケーブルCa1、Ca2は、充電器Chと電池Bとをつなぐ電力線以外に充電器Chと制御部6とをつなぐ通信線も含まれているものとする。
配線L1、L2がコネクタC1、C2に接続されているときで、かつ、スイッチSW1がオンし、スイッチSW2がオフしているとき、負荷Loから電池Bに電力が供給されると、電池Bが充電され、電池Bから負荷Loに電力が供給されると、電池Bが放電される。充電ケーブルCa1、Ca2がコネクタCd1、Cd2に接続されているときで、かつ、スイッチSW1がオフし、スイッチSW2がオンしているとき、充電器Chから電池Bに電力が供給されると、電池Bが充電される。
スイッチSW1、SW2がオフしているとき、負荷Loから電池Bへの電力供給、電池Bから負荷Loへの電力供給、及び、充電器Chから電池Bへの電力供給が禁止される。すなわち、スイッチSW1、SW2がオフしているとき、電池Bの充電及び放電が禁止される。
なお、スイッチSW1、SW2は電池Bのマイナス端子側に接続されているが、電池Bのプラス端子側に接続されていてもよい。
走行制御部1は、CPU(Central Processing Unit)またはプログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device))などにより構成され、車両Ve全体の動作を制御する。なお、走行制御部1は、通信線Lsを介して電池パックBPに設けられるコネクタCsに接続され、コネクタCsは、制御部6に接続されている。すなわち、走行制御部1は、通信線Ls及びコネクタCsを介して制御部6と接続される。
状態検出部2は、IC(Integrated Circuit)などにより構成され、イグニッションスイッチIGSWの状態を検出し、その検出結果を走行制御部1を介して制御部6に送る。
報知部3は、例えば、ブザーやランプなどにより構成され、制御部6から走行制御部1を介して送られてくる報知指示に応じてブザーやランプを駆動させる。
電池Bは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの1以上の二次電池により構成される。
電圧検出部4は、ICなどにより構成され、電圧計として電池Bの電圧Vを検出し、その検出した電圧Vを制御部6に送る。
記憶部5は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などにより構成され、後述する規定値Vth、閾値Vth1、及び閾値Vth2などを記憶する。
制御部6は、CPUまたはプログラマブルなデバイスなどにより構成され、通信機能61、充放電制御機能62、及びモード切替機能63などの複数の機能を有している。各機能はソフトウェアにより構成されてもよいし、ハードウェアにより構成されてもよい。なお、制御部6は、イグニッションスイッチIGSWの状態にかかわらず電池Bから供給される電力により駆動する。また、制御部6の全ての機能のうち駆動する機能が多くなるほど、制御部6により消費される電力が大きくなり電池Bの残存容量が低下するものとする。
通信機能61は、CAN(Controller Area Network)通信などにより電圧検出部4、充電器Ch、及び走行制御部1と通信を行うものとする。
充放電制御機能62は、電池Bの充電または放電の制御を行う。また、充放電制御機能62は、スイッチSW1、SW2の動作を制御する。例えば、充放電制御機能62は、ユーザにより充電ケーブルCa1、Ca2がコネクタCd1、Cd2に接続されたことを検出すると、スイッチSW1をオフさせ、スイッチSW2をオンさせる。また、充放電制御機能62は、充電ケーブルCa1、Ca2がコネクタCd1、Cd2に接続されていないことを検出しているとき、ユーザによりイグニッションスイッチIGSWがオンされたことを検出すると、スイッチSW1をオンさせ、スイッチSW2をオフさせる。
モード切替機能63は、配線L1、L2がコネクタC1、C2に接続されているか否か、充電ケーブルCa1、Ca2がコネクタCd1、Cd2に接続されているか否か、及び、通信線LsがコネクタCsに接続されているか否かを検出する。
モード切替機能63は、電圧検出部4により検出される電圧V及び記憶部5に記憶されている規定値Vthなどを用いて、制御部6の状態(モード)をスタンバイモード及びスリープモードのどちらか一方のモードに切り替える。
スタンバイモードは、制御部6の全ての機能が駆動している状態である。例えば、制御部6の状態がスタンバイモードであるとき、通信機能61が電圧検出部4から電圧Vを受信し、充放電制御機能62が電圧Vなどを用いて電流指令値を算出し、通信機能61が電流指令値を充電器Chに送信する。充電器Chは受信した電流指令値に応じた電力を電池Bに供給する。また、制御部6の状態がスタンバイモードであるとき、通信機能61が電圧検出部4から電圧Vを受信し、充放電制御機能62が電圧Vなどを用いて電池Bの残存容量を算出し、通信機能61が残存容量を走行制御部1に送信する。走行制御部1は受信した残存容量を用いて電池Bから負荷Loに電力を供給させる。
スリープモードは、制御部6の全ての機能のうちの一部の機能が駆動し残りの機能が駆動しない状態である。例えば、制御部6の状態がスリープモードであるとき、モード切替機能63が駆動し、通信機能61及び充放電制御機能62が駆動していない状態になり、電池Bの充電及び放電が行われない状態になる。このようにスリープモードは、スタンバイモードに比べて、駆動しない機能がある分、制御部6の消費電力を低減することができる。
図2は、制御部6の動作の一例を示すフローチャートである。なお、イグニッションスイッチIGSWがオンであり、制御部6の状態がスタンバイモードであるものとする。
まず、制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフしたと検出されていないとき(ステップS1:No)、スタンバイモードを維持する。
一方、制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフしたと検出されると(ステップS1:Yes)、ステップS2に進む。
ステップS2において、制御部6は、電圧検出部4により検出される電圧Vが規定値Vthより大きい場合、または、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されてから現在までの時間Tが規定時間Tthより短い場合(ステップS2:No)、スタンバイモードを維持する。これにより、電圧検出部4により検出される電圧Vが規定値Vth以下になっても、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されてから現在までの時間Tが規定時間Tth以上になるまで、制御部6の全ての機能を駆動する状態を維持することができる。
一方、制御部6は、電圧検出部4により検出される電圧Vが規定値Vth以下である場合で、かつ、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されてから現在までの時間Tが規定時間Tth以上である場合(ステップS2:Yes)、報知指示を報知部3に送信することで電池Bが過放電状態になる直前である旨をユーザに報知し(ステップS3)、制御部6の状態をスタンバイモードからスリープモードに切り替える(ステップS4)。これにより、電池Bから制御部6への電力供給により電池Bが過放電状態になりそうなときに、制御部6の全ての機能のうちの一部の機能を駆動し残りの機能を駆動しない状態にすることができる。
次に、制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオンしたと検出されていないときで、かつ、ユーザによるコネクタの抜き差しが行われていないとき(ステップS5:No、ステップS6:No)、スリープモードを維持する。
コネクタの抜き差しとは、配線L1、L2がコネクタC1、C2に接続されなくなった後、すぐに配線L1、L2がコネクタC1、C2に接続されること、または、充電ケーブルCa1、Ca2がコネクタCd1、Cd2に接続されなくなった後、すぐに充電ケーブルCa1、Ca2がコネクタCd1、Cd2に接続されること、または、通信線LsがコネクタCsに接続されなくなった後、すぐに通信線LsがコネクタCsに接続されることとする。
また、制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオンしたと検出されると(ステップS5:Yes)、スリープモードからスタンバイモードに切り替え(ステップS7)、電圧検出部4により検出される電圧Vが閾値Vth1以下であるか否かを判断する(ステップS8)。
次に、制御部6は、電圧検出部4により検出される電圧Vが閾値Vth1以下であると判断すると(ステップS8:Yes)、電池Bの充電及び放電を禁止し(ステップS9)、ステップS5またはステップS6に戻る。例えば、制御部6は、スイッチSW1、SW2をオフさせることにより、電池Bの充電及び放電を禁止する。これにより、電池Bが過放電状態である場合に電池Bの充電または放電が行われることを防止することができる。
一方、制御部6は、電圧検出部4により検出される電圧Vが閾値Vth1より大きいと判断すると(ステップS8:No)、電池Bの充電及び放電を許可し(ステップS10)、ステップS1に戻る。
また、制御部6は、コネクタの抜き差しが行われたとき(ステップS6:Yes)、スリープモードからスタンバイモードに切り替え(ステップS11)、電圧検出部4により検出される電圧Vが閾値Vth2以下であるか否かを判断する(ステップS12)。
次に、制御部6は、電圧検出部4により検出される電圧Vが閾値Vth2以下であると判断すると(ステップS12:Yes)、電池Bの充電または放電を禁止し(ステップS9)、ステップS5またはステップS6に戻る。
一方、制御部6は、電圧検出部4により検出される電圧Vが閾値Vth2より大きいと判断すると(ステップS12:No)、電池Bの充電及び放電を許可し(ステップS10)、ステップS1に戻る。なお、制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオンしたと検出された後(ステップS5:Yes)、コネクタの抜き差しが行われ(ステップS6:Yes)、電圧検出部4により検出される電圧Vが閾値Vth2より大きいと判断したとき(ステップS12:No)、電池Bの充電のみを許可するように構成してもよい。
なお、閾値Vth2は、例えば、放電中の電池Bが過放電状態になる直前において電圧検出部4により検出される電圧Vとする。また、閾値Vth2は、閾値Vth1より小さい値とする。また、閾値Vth1は、規定値Vthより小さい値とする。すなわち、規定値Vth>閾値Vth1>閾値Vth2とする。
このように、閾値Vth1が規定値Vthより小さいため、例えば、電圧Vが規定値Vth以下で、かつ、電圧Vが閾値Vth1より大きい場合、制御部6がスタンバイモードからスリープモードに切り替わった後、イグニッションスイッチIGSWによって電池Bの充電及び放電が許可され易くすることができる。
また、閾値Vth2が閾値Vth1より小さいため、例えば、電圧Vが閾値Vth1以下であり、かつ、電圧Vが閾値Vth2より大きい場合、制御部6がスタンバイモードからスリープモードに切り替わった後、イグニッションスイッチIGSWによって電池Bの充電及び放電が許可されない場合でも、コネクタの抜き差しによって電池Bの充電及び放電が許可され易くすることができる。
また、規定時間Tthは、ユーザの車両Veの普段の使用頻度に基づいて決定され、例えば、規定時間Tthがユーザの車両Veの平均使用間隔よりも長くなるように設定される。
実施形態の電池監視装置は、電圧検出部4により検出される電圧Vが規定値Vth以下であるか否かを判断して、スタンバイモードからスリープモードに切り替える構成であるため、すなわち、制御部6の全ての機能のうちの一部の機能を駆動し残りの機能を駆動しない構成であるため、電池Bから制御部6に供給される電力を抑えることができ、電池Bが過放電状態になることを抑制することができる。
また、実施形態の電池監視装置によれば、電圧検出部4により検出される電圧Vが規定値Vth以下になっても、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されてから現在までの時間Tが規定時間Tth以上になるまで、スタンバイモードを維持することができるため、すなわち、制御部6の全ての機能を駆動する状態を維持することができるため、電圧Vの検出誤差などを考慮して規定値Vthをより高くしても、制御部6の全ての機能が駆動しないことが頻発しなくなり、電池Bが過放電状態になることを精度良く抑制するとともに、ユーザの利便性が損なわれることを低減することができる。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
<変形例1>
図3は、制御部6の動作の他の例を示すフローチャートである。なお、図3に示すステップS2〜ステップS12は、図2に示すステップS2〜ステップS12と同様であるため、その説明を省略する。
制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフしたと検出されると(ステップS1:Yes)、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されている時間Tに応じて規定値Vthを設定し(ステップS1´)、ステップS2に進む。
例えば、制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されている時間Tが長いほど規定値Vthを高くする。言い換えると、制御部6は、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されている時間Tが所定時間Tc以上である場合、規定値Vthを所定値Vcより大きくし、状態検出部2によりイグニッションスイッチIGSWがオフであると検出されている時間Tが所定時間Tcより短い場合、規定値Vthを所定値Vcより小さくする。
これにより、時間Tが長いほど、スタンバイモードからスリープモードに切り替わり易くなるため、電池Bから制御部6に供給される電力をさらに抑えることができるため、電池Bが過放電状態になることをさらに抑制することができる。
また、時間Tが長いほど、電池Bの分極が解消し電池Bの電圧が安定するため、電圧検出部4における電圧Vの検出精度が高くなり、電圧Vと規定値Vthとの比較を精度良く行うことができ、電池Bが過放電状態になることを精度良く抑制することができる。
<変形例2>
上記実施形態では、電池Bが過放電状態になる直前である旨をユーザに報知するか否かの判断に用いられる規定値Vth及び規定時間Tthと、制御部6の状態をスタンバイモードからスリープモードに切り替えるか否かの判断に用いられる規定値Vth及び規定時間Tthとが互いに同じ値であるが、電池Bが過放電状態になる直前である旨をユーザに報知するか否かの判断に用いられる規定値Vth及び規定時間Tthと、制御部6の状態をスタンバイモードからスリープモードに切り替えるか否かの判断に用いられる規定値Vth及び規定時間Tthとを互いに異なる値にしてもよい。
1 走行制御部
2 状態検出部
3 報知部
4 電圧検出部
5 記憶部
6 制御部
61 通信機能
62 充放電制御機能
63 モード切替機能
Ve 車両
Lo 負荷
BP 電池パック
B 電池
Ch 充電器
IGSW イグニッションスイッチ
SW1、SW2 スイッチ
L1、L2 配線
Ca1、Ca2 充電ケーブル
Ls 通信線
C1、C2、Cd1、Cd2、Ca1、Ca2、Cs コネクタ

Claims (2)

  1. 車両に搭載される電池の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記車両のイグニッションスイッチの状態を検出する状態検出部と、
    前記イグニッションスイッチの状態にかかわらず前記電池から供給される電力により駆動する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記電圧検出部により検出される電圧が規定値以下である場合で、かつ、前記状態検出部により前記イグニッションスイッチがオフであると検出されてから現在までの時間が規定時間以上である場合、自身の全ての機能のうちの一部の機能を駆動し残りの機能を駆動しない
    ことを特徴とする電池監視装置。
  2. 請求項1に記載の電池監視装置であって、
    前記制御部は、前記状態検出部により前記イグニッションスイッチがオフであると検出されている時間が長いほど前記規定値を高くする
    ことを特徴とする電池監視装置。
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