JP2020131071A - 濾板集合体保持具およびこれを備える濾過器 - Google Patents

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Abstract

【課題】締め付け工程を行う範囲を狭めつつ、締め付けの緩みを抑制し、かつ一定の締め付け圧力を繰り返し再現可能な濾板集合体保持具の提供を目的とする。【解決手段】濾過器内に配され、複数の濾板を厚み方向に向かって重ねた濾板集合体を厚み方向で保持する濾板集合体保持具20であって、濾板集合体における厚み方向の一方側の端に留められる保持具側係合部(係合部)22と、係合部から厚み方向の他方側に延びる軸部21と、軸部21に対し、軸部21の軸線方向にスライド可能であり、かつ軸部21の軸周方向に回転可能に取り付けられる摺動部23と、摺動部23の軸部21の軸周方向に対する回転を、摺動部23の軸部21の軸線方向へのスライドに変換するカム機構と、カム機構において、摺動部23を厚み方向の他方側から厚み方向の一方側へ一定距離スライドさせた状態に停留させる停留部とを有する濾板集合体保持具20である。【選択図】図6

Description

本発明は、濾板集合体保持具およびこれを備える濾過器に関する。
従来から、加圧しつつ、液体の濾過を行うものとして、水平濾板式濾過器の技術が存在する。例えば特許文献1では、(メタ)アクリレートの製造過程における濾過において図16に示すような水平濾板式濾過器100を用いている。この水平濾板式濾過器100は、内部を加圧可能なタンク110と、複数の濾板121が厚み方向に重ねられて形成される濾板集合体120から構成される。タンク110は、蓋体111と、有底円筒状のタンク本体112を有する。蓋体111には、空気導入管114が接続されている。タンク本体112の側周壁には導入管113が接続されており、タンク本体112の底部には濾液排出管115が接続されている。なお、一般的に各濾板121の間には、濾過用の濾紙122が挟持されて固定されている。すなわち、導入管113から導入された被濾過液は濾板集合体120を構成する各濾板121上の濾紙122で濾過される。濾過された後の濾液は、濾板121を介して濾液排出管115から排出される。
ここで、図16に示すように濾板集合体120を構成する複数の濾板121は、その周端部に配される濾板集合体保持具130によって保持されている。濾板集合体保持具130は、軸部131と、ナット133から形成されている。軸部131の長手方向の一端部には係合可能な係合部132が、軸部の長手方向の他端部にはネジ山(図示しない)が形成されている。このネジ山にはナット133が螺合可能になっている。ナット133が軸部のネジ山に螺合され、ナット133が濾板集合体を係合部132の側(図示下方側)に向かって押圧することで、濾板集合体120の上端部を押止し、濾板集合体120は締め付けられて保持される。
特開2007−15957号公報
ここで、図16に示す水平濾板式濾過器100内において、まず濾紙122は乾燥した状態で濾板121の間に挟み込まれる。さらに、ナット133が十分に押圧し、締め付けることで濾板121の間に濾紙122が固定される。しかし、濾過の際には被濾過液が濾紙122に含浸する。このとき、濾紙122は厚み方向に向かって収縮する。このため、濾板121同士の間に濾紙122が収縮した厚み分だけの隙間が生じてしまう。この隙間の一つ一つは小さいものの、複数の濾板121を重ねた濾板集合体120では、厚み方向の長さに大きな変化が生じる結果となる。このため、ナット133による締め付けが十分でも、濾板集合体の厚み方向への締め付けが緩んでしまうことがある。かかる緩みにより濾板121と濾紙122との間に隙間が生じると、かかる隙間から被濾過液の一部が濾紙122を通過せず、濾過されないまま濾液排出管115から排出されてしまう、いわゆる濾過漏れが生ずるおそれがあった。
また、ナット133を濾板集合体120の締め付けに利用する場合、締め付けトルクを同一にしたとしても、複数の濾板集合体保持具130のナット133の締め付け圧力を毎回均等にするのは困難である。
また、ナット133を締めるには、繰り返しナット133を回転させる必要があり、締め付け工程を行う範囲が広くなり、作業が煩雑化するという問題もあった。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、締め付け工程を行う作業範囲を狭めつつ、濾板集合体に対する締め付けの緩みを抑制し、かつ濾板と濾紙の間に隙間が生じないような所定の締め付け圧力を繰り返し再現可能な濾板集合体保持具の提供を目的とする。
本開示の1つの特徴によると、濾過器内に配され、複数の濾板を厚み方向に向かって重ねた濾板集合体を厚み方向で保持する濾板集合体保持具であって、濾板集合体における厚み方向の一方側の端に留められる係合部と、係合部から厚み方向の他方側に延びる軸部と、軸部に対し、軸部の軸線方向にスライド可能であり、かつ軸部の軸周方向に回転可能に取り付けられる摺動部と、摺動部の軸部の軸周方向に対する回転を、摺動部の軸部の軸線方向へのスライドに変換するカム機構と、カム機構において、摺動部を厚み方向の他方側から厚み方向の一方側へ一定距離スライドさせた状態に停留させる停留部と、摺動部に設けられ、濾板集合体を厚み方向の他方側から留めることが可能な弾性部材とを有する濾板集合体保持具である。
これによれば、カム機構により、摺動部を厚み方向の他方側から厚み方向の一方側へ一定距離スライドさせるため、弾性部材に対する一定の締め付け圧力を繰り返し再現可能である。また、停留部により、摺動部を厚み方向の他方側から厚み方向の一方側へ一定距離スライドさせた状態に停留させるため、摺動部による弾性部材に対する一定の締め付け状態を保つことができる。そして、弾性部材により、濾紙の収縮により、濾板同士の間に少々の隙間が生じたとしても、弾性部材の厚み方向の他方側からの付勢力により、かかる隙間は圧縮される。このため濾板集合体に対する締め付けの緩みを抑制することができる。すなわち、摺動部と弾性部材が相まって、濾板と濾紙の間に隙間が生じないような所定の締め付け圧力を繰り返し再現できる。
さらに、軸周方向に摺動部を一度回転させるだけで、摺動部がスライドし、弾性部材が濾板を押圧することで、所定の締め付け圧力を生み出す。このため、締め付けには多数の回転が必要なナットなどを用いた場合と比べ、締め付け工程を行う作業範囲を狭めることができる。
本開示の他の1つの特徴によると、停留部に、摺動部の回転を抑止可能なストッパー部を有する。これによれば、停留部によって厚み方向の他方側から厚み方向の一方側へ一定距離スライドさせた状態に停留させた摺動部の回転がストッパー部に抑制され、濾板集合体に対する締め付けの緩みをさらに抑制することができる。
本開示のもう一つの特徴によると、上述の濾板集合体保持具を有する濾過器である。これによれば、濾板集合体に対する締め付けの緩みを抑制可能な濾板集合体保持具を有しているため、濾過漏れが生じにくい濾過器とすることができる。
本開示の他の1つの特徴によると、濾板集合体が有する各濾板が円板状に形成されており、上記濾板集合体保持具が前記濾板の周端に沿って等間隔に配される、濾過器である。これによれば、濾板集合体保持具が濾板の周端に沿って等間隔に配されたとしても、濾板集合体保持具からかかる締め付け圧力が極端に異なる場合、濾板集合体にひずみが生じる、いわゆる片締めが生じる可能性もある。かかる片締めが起こると、一部の箇所で濾板同士の間隔が開いてしまい、濾板と濾紙との間に隙間が生じることで、かえって濾過漏れが生じてしまうことがある。そこで、本開示の濾板集合体保持具を用いれば、各濾板集合の周端には各濾板集合体保持具から、均等に締め付け圧力を受けるため、濾板集合体に片締めが生じることが少なくなる。
本開示の濾板集合体保持具によれば、締め付け工程を行う範囲を狭めつつ、濾板集合体に対する締め付けの緩みを抑制し、かつ濾板と濾紙の間に隙間が生じないような所定の締め付け圧力を繰り返し再現可能である。
濾過装置の平面図である。 図1のII−II断面における断面図である。 濾板集合体の側面図である。 濾板集合体の平面図である。 図4のV−V断面における断面図である。 濾板集合体保持具の正面図である。 濾板集合体保持具の側面図である。 濾板集合体保持具の平面図である。 図6の二点鎖線部分IXの拡大図である。 図7二点鎖線部分Xの拡大図である。 図9から図12へ移行する途中の状態を示す拡大図である。 図9の動作後の状態を示す拡大図である。 図10の動作後の状態を示す拡大図である。 濾板集合体保持具が濾板集合体を保持する前の側面図である。 濾板集合体保持具が濾板集合体を保持した状態の側面図である。 従来の水平濾板式濾過器の断面図である。
(実施形態)
以下に図1〜15を用いて、実施形態にかかる濾過器および濾板集合体保持具について説明する。図1,2に示すように濾過器1は、タンク10と、濾板集合体保持具20と、濾板集合体保持具20によって保持される濾板集合体30を有する。以下、まずタンク10の構造について説明する。タンク10は、内部を加圧し、濾板集合体30による濾過能力を向上させる役割を果たす。タンク10は、蓋体11と、タンク本体12を有する。蓋体11は、有天円筒状に形成されている。蓋体11の天井部分には、加圧用の空気を導入可能な空気導入管11aと、内部の圧力を測定可能な圧力測定器11bが設けられている。蓋体11の側周部には、タンク本体12との接続に用いられる複数の接続端11cが設けられている。接続端11cは同一形状の二枚の板状部材を平行に並べた形状となっている。
図2に示すようにタンク本体12は、有底円筒状に形成されたタンク部12aと、タンク部12aの底部に接続される濾液排出管12cと、スカベンジャー配管12dを有する。濾液排出管12cは、濾過後の濾液をタンク部12aの内部から外部へ向かう方向へと排出する配管である。スカベンジャー配管12dは、タンク部12aの内部から濾液を吸引する機能を備え、さらに吸引した濾液を濾液排出管12cに合流させる。
図2に示すようにさらにタンク本体12は、タンク部12aの側周壁上端部に設けられる固定端12eと、固定軸12fを有する。固定端12eは、固定軸12fの一方の端部を回動可能に固定する。固定軸12fはその他方の端部にナット13を螺合可能なネジ山(図示しない)が設けられている。
図2に示すように、蓋体11は、タンク本体12の開口部を塞ぐように重ねられる。固定軸12fが平行な二枚の板状部材から形成される接続端11c(図1も参照)の間に滑り込み、ナット13が螺合される。これにより、ナット13が接続端11cを上方側から押止し、蓋体11を、タンク本体12に固定する。
続いて、濾板集合体30について説明する。図2に示すように濾板集合体30は、濾板31と、多孔板32と、濾紙33を備える。濾板31は、円筒状の側周壁31aと、側周壁31aの一端を閉塞する受皿31bを備える。側周壁31aには、周方向に沿って開孔31dが設けられている。開孔31dは、濾板31内部に被濾過液を誘引する。受皿31bには、凹部31cが設けられている。凹部31cにより、濾過後の濾液が受けやすく形成されている。
図2に示すように多孔板32は受皿31bと同様の大きさの円板上であり、濾板31の受皿31bの上に重ねられて配置される。多孔板32は多孔質な材質で形成されており、濾過液を浸透する。濾紙33は、多孔板32の上に重ねられて配置される。濾紙33は受皿31bおよび多孔板32同様、平面視で円板上に形成されている。なお、濾紙33の材質としては通常の濾紙として用いられるものであれば特に制限はない。
図2に示すように多孔板32は、濾板31上に配置される。また濾紙33は、濾板31の周端部によって挟み込まれることによって固定される。これにより、濾板31が十分な強さ濾紙33を挟み込んでいれば、濾紙33と濾板31の間に隙間が生じることはない。
また、図2に示すように濾板集合体30は、最下層濾板34と、押止板35を備える。最下層濾板34は円板状であり、その側周壁に濾板側係合部34aが設けられている。濾板側係合部34aは、後述の濾板集合体保持具20の保持具側係合部22(図3,5参照)と係合可能な形状に形成されている。具体的には側面視で逆T字状の溝部34b(図5参照)が形成されている。
図2に示すように押止板35はリング状の部材である。押止板35には、径方向に向かって突出する掛止部35aが設けられている。掛止部35aには後述の濾板集合体保持具20の軸部21が挿通可能な貫通孔35bが設けられている。
続いて、本実施形態の濾板集合体保持具20について説明する。図3,4に示すように6つの濾板集合体保持具20は、濾板集合体30における平面視で円形の濾板31の周端に沿って等間隔に配されている。図6〜8に示すように濾板集合体保持具20は、軸部21と、保持具側係合部22と、摺動部23と、弾性部材24を備える。なお、保持具側係合部22は、本開示における「係合部」に相当する。
図8〜10に示すように軸部21は、軸本体21aと、後述の保持具側係合部22を備える長手方向の一方側の端部に対する長手方向の他方側の端部近辺に設けられる突出部21bと、軸本体21aの他端部に設けられるキャップ部21cを備える。軸本体21aは長尺な円柱状に形成される。突出部21bは軸本体21aの径方向に突出するように形成された円柱状である。キャップ部21cは、軸本体21aよりも径が大きい円板状に形成されている。
図6,7に示すように保持具側係合部22は、上述の濾板側係合部34aと係合可能な形状に形成されている。具体的には、保持具側係合部22は円柱状の軸本体21a(図9,10参照)の一方側の端部(図示下端部)が断面逆T字状になるように突出した形状となっている。
図9,10に示すように摺動部23は、円筒状の本体部23aから構成される。本体部23aの上部には、本体部23aの側周に沿って、ガイド部23bが設けられている。ガイド部23bは、起点部23cと、起点部23cから上方に向かって傾斜する傾斜部23dと、停留部23eを備える。停留部23eは、上述の突出部21bと協働して、摺動部23を濾板31の厚み方向の他方側(図示上方側)から厚み方向の一方側(図示下方側)に一定距離スライドさせた状態に停留させる部位である。具体的には停留部23eは水平方向に延びた平面状に形成される。
図10に示すように停留部23eの終端部には、軸部21の突出部21bが作る弧の形状に対応した凹み状のストッパー部23fが形成されている。また、摺動部23の一方側の端部(図示下端部)には両端が平取りされて形成される、把持面23gが形成されている。
図6,7に示すように弾性部材24は、コイルばね状の弾性力を有する部材である。弾性部材24は摺動部23の軸部21の長手方向の一方側(図示下方側)に設けられる。
次に図9〜15を用いて、濾板集合体保持具20の動作および機能について説明する。図9で示す摺動部23は、その2つの把持面23gをスパナなどの器具を用いて把持することで、軸部21の軸周方向、具体的には平面視(図8参照)で時計回りに回転可能である。この際、図11に示すように突出部21bは、ガイド部23bの起点部23cから傾斜部23dに移動する。移動した突出部21bは、傾斜部23dに当接することで、摺動部23を軸部の長手方向の一方側(図示下方側)に向かって押圧する。これにより摺動部23は下方へと移動する。すなわち、摺動部23の傾斜部23dが原節として働き、軸部21の突出部21bが従節として働く。これにより、突出部21bと傾斜部23dはカム機構として成立し、摺動部23の軸部21の軸周方向に対する回転を、摺動部23の軸部21の軸線方向へのスライドに変換する。
図12,13に示すように、摺動部23が図11に示す状態からさらに平面視(図8参照)で時計回りに回転させられると、突出部21bは停留部23eへと乗り上げる。これにより、摺動部23は軸部の長手方向一端側(図示下方側)へ一定距離移動した状態で停留される。停留部23eの終端部にはストッパー部23fが設けられているため、突出部21bはこれに掛止される。これにより、弾性部材24の付勢力で、摺動部23が反時計回り回転しながら長手方向の他端側(図示上方側)に移動しようとしても、回転を抑止可能である。
以上のような構成を有することで、図14,15に示すように濾板集合体保持具20は、軸部21が掛止部35aの貫通孔35bに挿通され、保持具側係合部22が、濾板側係合部34aに係合される。具体的には軸部21がまず貫通孔35bに挿通され、その後濾板側係合部34aの溝部34bに対し、保持具側係合部22が挿入されて係合されることで、濾板集合体保持具20は濾板集合体30(図2参照)を保持する位置に固定される。
続いて、図14,15に示すように摺動部23が濾板集合体30(図2参照)の厚み方向の他方側(図示上方側)から厚み方向の一方側(図示下方側)へスライドすると、摺動部23が弾性部材24を濾板集合体30(図2参照)の厚み方向の他方側(図示上方側)から厚み方向の一方側(図示下方側)へと押圧し、弾性部材24の付勢力により、濾板集合体30(図2参照)には濾板側係合部34aと、掛止部35aを通じて締め付け圧力が働く。
以上から、図14,15に示すように本実施形態の濾板集合体保持具20は、軸部21の突出部21b(図9,10参照)と、摺動部23のガイド部23b(図9,10参照)によって成立するカム機構により、摺動部23を厚み方向の他方側(図示上方側)から厚み方向の一方側(図示下方側)へ一定距離スライドさせるため、弾性部材24に対する一定の締め付け圧力を繰り返し再現可能である。
また、図10,12に示すように、停留部23eにより、摺動部23を厚み方向の他方側(図示上方側)から厚み方向の一方側(図示下方側)へ一定距離スライドさせた状態に停留させるため、摺動部23による弾性部材24に対する一定の締め付け状態を保つことができる。
さらに、図14,15に示すように、弾性部材24により、濾紙33(図2参照)の収縮により、濾板31(図2も参照)同士の間に少々の隙間が生じたとしても、弾性部材24の厚み方向の他方側からの付勢力により、かかる隙間は圧縮される。このため濾板集合体30に対する締め付けの緩みを抑制することができる。すなわち、摺動部23と弾性部材24が相まって、濾板31(図2も参照)と濾紙33(図2参照)の間に隙間が生じないような所定の締め付け圧力を繰り返し再現できる。
さらに、図9〜13に示すように、スパナなどを用いて把持面23gを把持し、摺動部23を90°程度回転させるだけで、濾板集合体保持具20から濾板集合体30への締め付け圧力を実現するため、締め付けには多数の回転が必要なナットなどを用いた場合と比べ、作業工程を行う作業範囲を狭めることができる。
また、図4に示すように濾板集合体保持具20は、濾板集合体30における平面視で円形の濾板31の周端に沿って等間隔に6つ配されている。このため、濾過器1(図1,2参照)では濾過漏れが起きにくい。また、各濾板集合体保持具20からは一定の締め付け圧力が生じやすく、結果濾板集合体30の周端部は、周回りに均等な締め付け圧力を受ける。このため、濾板集合体30に片締めが生じることが少なくなる。
(その他の実施形態)
本発明は、図1〜15を用いて上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば図9,10に示すようなカム機構を成立させるガイド部23bは、単なる端部であるが、突出部21bを誘導することができれば特に形状は問わず、例えば摺動部23の周壁に沿って形成される溝状に形成することもできる。
なお、カム機構は、摺動部を軸周方向に回転することで軸部の軸線方向にスライド可能な原節とすればよく、突出部21bとガイド部23bの関係に限定されるものではない。
また、図10に示す停留部23eは水平方向に延びているが、カム機構を介して摺動部を厚み方向の他方側(図示上方側)から厚み方向の一方側(図示下方側)に一定距離スライドさせた状態に停留させる構成であれば如何なる構成であっても構わない。例えば、本実施形態における傾斜部23dとの接続端から下方に向かって傾斜する構成とすることもできる。この構成により、停留部は摺動部の回動を抑制して、停留後の摺動部のスライドを抑制することができる。
さらに、図10に示すように本実施形態の濾板集合体保持具20の摺動部23には停留部23eの終端部にストッパー部23fが設けられているが、停留部が摺動部の回動を十分に抑制できるのであれば、ストッパー部23fを設けなくても構わない。
さらに、図4で示したように本実施形態において濾板集合体保持具20は、6本で濾板集合体30を保持しているが、濾板集合体30に片締めが起こらないようにすることができれば特に本数は問わない。例えば奇数本、あるいは偶数本を用いることができる。
さらに、図4の本実施形態にかかる濾過器1の濾板集合体30では、濾板集合体保持具20は周端に沿ってのみ設けられているが、濾板集合体30を保持できるのであれば特に場所は問わない。例えば、濾板集合体の径方向の中心付近を厚み方向に貫通するように設けても構わない。
1 濾過器
20 濾板集合体保持具
21 軸部
22 保持具側係合部(係合部)
23 摺動部
23e 停留部
23f ストッパー部
24 弾性部材
30 濾板集合体
31 濾板

Claims (4)

  1. 濾過器内に配され、複数の濾板を厚み方向に向かって重ねた濾板集合体を前記厚み方向で保持する濾板集合体保持具であって、
    前記濾板集合体における前記厚み方向の一方側の端に留められる係合部と、
    前記係合部から前記厚み方向の他方側に延びる軸部と、
    前記軸部に対し、前記軸部の軸線方向にスライド可能であり、かつ前記軸部の軸周方向に回転可能に取り付けられる摺動部と、
    前記摺動部の前記軸部の軸周方向に対する回転を、前記摺動部の前記軸部の軸線方向へのスライドに変換するカム機構と、
    前記摺動部を前記厚み方向の他方側から前記厚み方向の一方側に一定距離スライドさせた状態に停留させる停留部と、
    前記摺動部に設けられ、前記濾板集合体を前記厚み方向の他方側から留めることが可能な弾性部材とを有する濾板集合体保持具。
  2. 請求項1に記載の濾板集合体保持具であって、
    前記停留部に、前記摺動部の回転を抑止可能なストッパー部を有する濾板集合体保持具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の濾板集合体保持具を有する濾過器。
  4. 請求項3に記載の濾過器であって、
    前記濾板集合体が有する各前記濾板が円板状に形成され、複数の前記濾板集合体保持具が前記濾板の周端に沿って等間隔に配される濾過器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114672368A (zh) * 2022-03-28 2022-06-28 河南爱伊辣食品科技有限公司 一种料渣过滤结构及鲜椒酱用料油生产设备

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