JP2020130744A - 肌状態計測装置 - Google Patents

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矢寿彦 福永
Yasuhiko Fukunaga
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Abstract

【課題】肌の弾力性センサを可動式のセンサヘッドに備えた肌状態計測装置において、弾力性センサの接触子の破損を起こりにくくする。【解決手段】軸部31と接触子32を有する肌の弾力性センサ30を備えた肌状態測定装置1は、肌の弾力性センサ30の軸部31を保持する基板33、軸部31の周りに配置されたロックリング34、接触子32の周りに配置されてセンサヘッド21に固定されているプラグ35、ロックリング34とプラグ35を、複数のボール41を用いてロック可能に係合させるボールロック機構を有する。ロックリング34がセンサヘッド21の先端面方向に押し込まれるとボールロック機構はロック解除状態となり肌の弾力性が計測可能となり、ロックリング34の押し込みが解除されると、センサヘッド21内に接触子32が収まった状態でボールロック機構がロック状態となる。【選択図】図4A

Description

本発明は、肌状態計測装置に関する。
肌の弾力性の計測装置として、プローブの先端部のセンサヘッドを肌に押しつけることによりセンサヘッドがプローブ内に押し込まれてセンサヘッドから棒状の接触子が突出し、その接触子の先端部を皮膚に押し込み、プローブ内の歪計を用いて肌の表面弾力を計測すると共に、接触子の共振周波数の変化量に基づいて肌の内部硬さを計測する装置(以下、肌の弾力性センサという)がある(特許文献1)。
この肌の弾力性センサでは接触子が適正な力で肌に押しつけられるようにするため、センサヘッドを基板にバネを用いて可動式に取り付け、センサヘッドで被験者の肌を押圧するときの押圧力が所定値に保持できるようにする。
一方、特許文献1に記載の肌の弾力性センサを、肌面の水分センサ、皮膚温度センサ、皮脂センサ、発汗センサと共に可動式のセンサヘッドに搭載したマルチセンサを有する肌状態計測装置が、化粧品販売店の店頭等で顧客の肌状態を計測するために使用されている(特許文献1、特許文献2)。
特開2011-130805号公報 特開2011-130806号公報 特開2013-121409号公報
可動式のセンサヘッドに肌の弾力性センサが搭載されている肌状態計測装置では、センサヘッドが肌状態計測装置の置き台にぶつかったり、肌状態計測装置が落下したりすることによりセンサヘッドが押し込まれるとセンサヘッドから弾力性センサの接触子が突出し、接触子に不用意に衝撃力がかかり、接触子が損傷する。センサヘッドの表面を拭き取りによりクリーニングするときにもセンサヘッドが押し込まれて接触子が突出し、拭き取り時の力が接触子にかかり、接触子が破損する場合がある。特に、肌の弾力性センサが搭載されているセンサヘッドに皮脂センサも搭載されている場合、センサヘッドには肌の皮脂を付着させるガラス面が設けられており、そのガラス面は接触子が突出する部分の近傍にあることから、ガラス面を拭き取りによりクリーニングするときにセンサヘッドが押し込まれ、接触子の破損が起こりやすくなる。
そこで、接触子の破損が起こりにくい構造を、肌状態計測装置の可動式のセンサヘッドにもたせること、特に、マルチセンサのように、センサヘッドに肌の弾力性センサの他に複数のセンサが搭載される場合でも、複数のセンサの搭載や使用を制限することなく、かつ肌の弾力性センサの接触子の破損を防止できるようにすることを課題とする。
本発明者は、可動式のセンサヘッドに搭載された肌の弾力性センサの接触子の棒状の軸部の周りにボールロック機構をコンパクトに設ける構成を想到し、これにより、肌の弾力性の計測時にはボールロック機構のロックが解除されてセンサヘッドが肌で押し込まれ、また、非計測時にはロックがかかってセンサヘッドが押し込まれず、接触子をセンサヘッド内に保持でき、接触子の損傷を防止できる本発明の肌状態計測装置を完成させた。
即ち、本発明は、棒状の軸部とその一端に形成された接触子を有する肌の弾力性センサの該接触子が、前記軸部の軸方向に移動可能なセンサヘッドの先端面から突出またはセンサヘッド内に収容され、接触子がセンサヘッドから突出した状態で、接触子で肌を押圧することにより肌の弾力性を計測する肌の弾力性センサを備えた肌状態測定装置であって、
弾力性センサの軸部を保持する基板、
弾力性センサの軸部の周りに配置された筒状部材であるロックリング、
接触子の周りに配置された筒状部材であって、センサヘッドに固定されているプラグ、
ロックリングとプラグを、複数のボールを用いてロック可能に係合させるボールロック機構、
ロックリングをセンサヘッドの先端面方向に押し込む押圧力を与えるアクチュエータ、
センサヘッドの先端面方向に押し込まれたロックリングを、押し込みと反対方向に付勢する第1バネ、
接触子がセンサヘッドの先端面から突出している状態でセンサヘッドを接触子方向に付勢する第2バネを有し、
アクチュエータの押圧力がロックリングをセンサヘッドの先端面方向に押し込むとボールロック機構はロック解除状態となり、センサヘッドが基板方向に移動可能となって肌の弾力性が計測可能となり、
ボールロック機構がロック解除状態でアクチュエータの押圧力によるロックリングの押し込みが解除されると、第1バネがロックリングを基板方向に付勢し、第2バネがセンサヘッドを接触子方向に付勢し、センサヘッド内に接触子が収まった状態でボールロック機構がロック状態となる肌状態計測装置を提供する。
本発明の肌状態計測装置によれば、アクチュエータの押圧力によりロックリングが押し下げられているとボールロック機構がロック解除状態となり、センサヘッドが基板方向に移動可能となることで、センサヘッドを肌に押しつけるとセンサヘッドは基板方向に移動し、接触子先端部がセンサヘッドの先端面から突出し、肌の弾力性が計測可能となる。
一方、アクチュエータの押圧力によるロックリングの押し込みを解除すると、第1バネがロックリングを基板方向に付勢し、第2バネがセンサヘッドを接触子先端部方向に付勢するので、センサヘッド内に接触子先端部が収まった状態でボールロック機構がロック状態となり、センサヘッドが基板方向に移動不能となる。
したがって、本発明の肌状態計測装置によれば、肌の弾力性を計測するときは、アクチュエータからロックリングに押圧力を与えることで肌の弾力性が計測可能となり、肌の弾力性の計測終了後にはアクチュエータの押圧力を解除することで接触子先端部をセンサヘッド内に収容し、その状態をロックすることができる。よって、この肌状態計測装置によれば、肌の弾力性の非計測時に無用にセンサヘッドが押し込まれることはなく、接触子の破損を確実に防止することができる。
また、この肌状態計測装置によれば、センサヘッドの基板方向への移動の可能又は不能をボールロック機構で制御するにあたり、複数のボールを用いるので、センサヘッドにかかる歪みを抑制することができる。即ち、肌の弾力性の計測時には、センサヘッドを基板方向に移動させて接触子先端部をセンサヘッドの先端面から突出させ、非計測時には接触子先端部がセンサヘッド内に収容されるようにする手法としては、例えば、センサヘッドに伸縮シリンダーを取り付け、伸縮シリンダーをアクチュエータで直接的に動かすことも考えられるが、この手法に比して、本発明のようにボールロック機構を使用すると、アクチュエータに必要とされる駆動力を低減し、アクチュエータを小型化することができる。また、センサヘッドにかかる力を軸部の周りに分散させることができるので、センサヘッドに歪みが生じることを抑制でき、センサヘッドの耐久性が向上する。
このボールロック機構はコンパクトに構成でき、肌の弾力性センサがマルチセンサに搭載された場合でも、他のセンサの搭載や使用に支障がきたされない。
図1Aは、実施例の肌状態計測装置の斜視図である。 図1Bは、スタンドに置かれた実施例の肌状態計測装置の斜視図である。 図2は、実施例の肌状態計測装置の(a)上面図(ディスプレイ側)及び(b)底面図(撮像部側)である。 図3Aは、マルチセンサの内部構造の斜視図である。 図3Bは、肌の弾力性センサ部分を通るマルチセンサの断面図(AA矢視図)である。 図4Aは、マルチセンサのボールロック機構のロック状態における断面図である。 図4Bは、マルチセンサのボールロック機構のロック解除状態における断面図である。 図5は、ボールロック機構を構成するロックリング、スリーブ及びプラグの部分切り欠き分解図である。 図6Aは、ボールロック機構の作用の説明図である。 図6Bは、ボールロック機構の作用の説明図である。 図6Cは、ボールロック機構の作用の説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図において、同一符号は同一または同等の構成要素を表している。
(全体構成)
図1Aは、本発明の一実施例の肌状態計測装置1をディスプレイ2側から見た斜視図であり、図2は、図1Aの肌状態計測装置1の(a)上面図(ディスプレイ側)及び(b)底面図(撮像部側)である。
肌状態計測装置1は、肌の弾力性センサ30、水分センサ22、発汗センサ24、皮脂センサ25が一つのセンサヘッド21に搭載されたマルチセンサ20を有しており、これらのセンサ部分がセンサヘッドの先端面21aに設けられている。肌状態計測装置1は、さらに皮膚温を計測する温度センサと、皮膚の画像を撮る撮像部を備えている。図2(b)において符号3は温度センサの感熱部であり、符号11は撮像部の開口部である。
マルチセンサ20を構成する各センサ自体は特開2013−121409号公報(特許文献3)及び同公報で引用されている特開2009−153727号公報、特開2011−130805号公報、特開2011―130806号公報に記載されている対応するセンサと同様に構成することができる。なお、本発明の肌状態計測装置には、肌状態を計測するセンサとして弾力性センサ30のみを搭載してもよいが、一つの装置で肌状態を多面的に計測できるようにする点からは、図2に示したように複数種のセンサを搭載することが好ましい。また、マルチセンサ20に搭載するセンサとしては、水分センサ22、発汗センサ24及び皮脂センサ25に限らず、必要に応じて接触式温度計、その他各種センサを搭載することができる。
肌状態計測装置1は、主電源のON・OFFを行うメインスイッチ5、各種操作を行うセンターボタン6を有する。ディスプレイ2はタッチパネルとなっており、肌状態計測装置1で計測する計測メニューの選択画面が表示され、タッチすることで選択できるようになっている。また、ディスプレイ2には計測結果を表示させることもできる。
肌状態計測装置1は、図1Bに示すようにスタンド4に着脱自在に載置される。スタンド4には、電源コネクタ、LANコネクタ、USBコネクタが設けられており、肌状態計測装置1がスタンド4に載置されると肌状態計測装置1の内部バッテリーに充電が行われる。また、肌状態計測装置1はスタンド4に載置された状態で該スタンド4に接続されている外部のコンピュータに接続することが可能となり、肌状態計測装置1で計測された各種のデータを外部のコンピュータ等で解析することが可能となっている。
(弾力性センサ)
図3Aは、肌状態計測装置1のボールロック機構がロック状態のときのマルチセンサ20の内部構造を示す斜視図であり、図3Bは、図3Aのマルチセンサ20の弾力性センサ30部分を通る断面図(AA矢視図)である。このマルチセンサ20が備える弾力性センサ30は、PZT(ピエゾ)センシング素子で構成された棒状の軸部31と軸部31の一端に形成された接触子32を有し、軸部31は基板33に固定的に保持されている。この弾力性センサ30自体の構成は、特許文献1に記載の弾力性センサと同様とすることができる。なお、図3Bにおいて、符号22は水分センサであり、符号24は発汗センサである。
マルチセンサ20のセンサヘッド21は、後述するようにボールロック機構がロック解除状態では軸部31の軸方向に移動可能であり、センサヘッド21が基板方向に移動することにより弾力性センサ30の接触子32はセンサヘッド21の先端面21aから突出し、センサヘッド21が基板33から離れる方向に移動することにより接触子32はセンサヘッド21内に収容される。
(ボールロック機構)
図4A、図4B及び図5に示すように、肌の弾力性センサ30の軸部31の周りには筒状部材であるロックリング34が配置され、接触子32の周りには筒状のプラグ35が配置されている。プラグ35の上部はロックリング34よりも小径であるが、下部は拡径し、センサヘッド21に固定されている。
ロックリング34とプラグ35はボールロック機構40によりロック可能に係合している。即ち、ボールロック機構40は、ロックリング34とプラグ35との間に挟持される筒状のスリーブ42を有する。スリーブ42の外周面には複数の凹み43が形成されており、各凹み43には金属製のボール41が一つずつ保持されている。凹み43の最深部は開口部44となって、筒状のスリーブ42の内面と外面を連通させている。そのため、凹み43の開口部44にボール41が押しつけられた状態では、ボール41が凹み43の開口部44から部分的に突出する。複数の凹み43の開口部44からボール41が部分的に突出したときの複数のボール41の突出端の包絡線により形成される円の径はプラグ35の外径より小さい。そのため、ボールロック機構40のロック状態においてボール41が凹み43の開口部44に押しつけられていると、プラグ35はボール41を超えて基板33側に移動することができなくなる。
ロックリング34は、その下端部に肉厚部34aを有する。スリーブ42に保持されているボール41がこの肉厚部34aでスリーブ42の内側方向に押し付けられると、ボール41はスリーブ42の開口部44から部分的にスリーブ42の内側に突出し、この状態でロックリング34とスリーブ42はそれらの位置がずれないロック状態となる。このとき、上述のようにプラグ35はボール41を超えて基板33側に移動できないため、プラグ35と固定されているセンサヘッド21も基板33側に移動できないロック状態となる。
これに対し、肉厚部34aよりも上方の肉薄部34bとスリーブ42との間にボール41が保持されていると、ボール41が開口部44から突出しておらず、プラグ35は基板33側にずれることができる。したがって、センサヘッド21は基板33側に押し込み可能となり、接触子32がセンサヘッド21aの先端面から突出し、肌の弾力性が計測可能となる。
センサヘッド21の基板33側への移動とその反対方向への移動においてセンサヘッド21が歪まないようにするため、ボール41の数は複数個、特に4個以上とすることが好ましい。これにより、センサヘッド21を軸部31の周りで均等な力で支持することができ、センサヘッド21の耐久性が大きく向上する。即ち、センサヘッド21は、肌の弾力性の計測時に基板33方向に移動する可動部品であるにもかかわらず、10万回以上の計測が可能となる。
なお、ボール41の数を過度に増やすとボールの径を小さくしなくてはならず、ボールロック機構に使用しにくくなるため、ボール41の数は8個以下、特に6個以下が好ましい。
(ボールロック機構の周辺の構成)
肌状態計測装置1は、肌の弾力性の計測時にはボールロック機構40をロック解除状態とし、非計測時には接触子先端部がセンサヘッド内に収容された状態でロック状態とするために、ロックリング34をセンサヘッド21の先端面方向に押し込む押圧力を与えるアクチュエータ50を有している。アクチュエータ50には、肌の弾力性の計測時にその作動をONとし、計測終了時にOFFとするスイッチを設けることが好ましい。
アクチュエータ50としては、ステップモータ、サーボモータ等と直線動作機構とを組み合わせることによりワークの押し引きができるもの等を使用することができる。
また、肌状態計測装置1はロックリング34の上端部に第1シリンダーピン51を有し、第1シリンダーピン51とアクチュエータ50との間にテコ型リンク52を有している。
テコ型リンク52は、中央部が台形型に上方に突出した形状を有しており、その中央部52aを中心として揺動可能となっている。また、テコ型リンク52は、アクチュエータ側端部52bでアクチュエータ50のシリンダー50aの押圧力を受け、端部52bと中央部52aとの間の上方に屈曲した部分52cで第1シリンダーピン51を押し込む。このため、テコ型リンク52の中央部52aは、アクチュエータ50の押圧力をロックリング34に伝えるときの支点となり、アクチュエータ側端部52bが力点となり、屈曲した部分52cが作用点となる。よって、アクチュエータ50のシリンダー50aがテコ型リンク52のアクチュエータ側端部52bを押圧する力に対し、第1シリンダーピン51を大きな力で押し込むことが可能となる。
一方、基板33とシリンダーピンヘッド51aとの間には第1バネ53が設けられている。第1バネ53は、センサヘッド21の先端面21a方向に押し込まれたロックリング34を、押し込みと反対方向に付勢する。
基板33とセンサヘッド21との間には第2バネ54が設けられている。第2バネ54は、接触子32がセンサヘッド21内に収容されている状態で自然長となるものを使用する。これにより、接触子32がセンサヘッド21の先端面21aから突出している状態では、第2バネ54はセンサヘッド21を接触子32の先端部方向へ付勢する。
テコ型リンク52の中央部52aを挟んでアクチュエータ側端部52bと反対側の端部52dの下方には、センサヘッド21から第2シリンダーピン55が起立しており、第2シリンダーピンヘッド55aはテコ型リンク52の端部52dと接続可能となっている。アクチュエータ50のシリンダー50aがテコ型リンク52のアクチュエータ側端部52bを押圧することによりテコ型リンク52のアクチュエータ側端部52bが押し下げられる。その後、押圧が解除されて第1バネ53がテコ型リンク52の屈曲した部分52cを押し上げると、第1バネ53と第1シリンダーピン51を介して繋がったロックリング34が引き上げられると共に、支点52aを挟んで屈曲した部分52cと反対側の端部52dが下がり、それにより第2シリンダーピンのシリンダーピンヘッド55aが押し下げられ、センサヘッド21が押し下げられる。こうしてテコ型リンク52の中央部52aを中心とする揺動により、センサヘッド21の軸方向の移動範囲が規制され、より具体的にはテコ型リンク52に繋がった第2シリンダーピン55によりセンサヘッド21が最も下がった位置が規制される。そこで、第2シリンダーピン55の長さは、センサヘッド21が最も下がったときに接触子32がセンサヘッド21内に収容されるように設定することが好ましい。
本実施例の肌状態計測装置1では、上述のようにテコ型リンク52を使用するため、アクチュエータ50のシリンダー50aの動作距離とセンサヘッド21の移動範囲を調整することが容易となり、また、アクチュエータ側端部52bにおける小さな動きを、第2シリンダーピン55側の端部52dでは大きな動きにすることができる。
(ボールロック機構の作用)
肌の弾力性センサの計測時には、ロック状態が解除され、センサヘッド21の先端面21aが可動となり、接触子32がセンサヘッド21の先端面21aから突出し、また、肌の弾力性センサの非計測時には、接触子32がセンサヘッド21内に収容された状態でロック状態となるように、この肌状態計測装置1では、次のようにボールロック機構40を作用させる。
まず、肌状態計測装置1の使用前は、図6A(a)に示すように、ボールロック機構40が図4Aに示したロック状態にある。このとき、アクチュエータ50はロックリング34に押圧力を与えていない。
肌の弾力性を計測するときには、アクチュエータ50を作動させ、シリンダー50aでテコ型リンク52のアクチュエータ側端部52bを押圧し、それによりテコ型リンク52の屈曲した部分52cでシリンダーピン51を押圧し、シリンダーピン51に接続しているロックリング34を押し下げ、それによりロックリング34とロック状態にあるスリーブ42を押し下げ、スリーブ42の凹み43に保持されているボール41を下げる。本実施例の装置では、図6A(b)に示すように、同図(a)の状態に対してロックリング34が0.5mm下がると、スリーブ42が0.5mm下がり、ボール41が0.5mm下がり、プラグ35とボール41が接触し始める。なお、アクチュエータ50のシリンダー50aの移動量に対するロックリング34の具体的な移動量は、テコ型リンク52で調整することができる。
アクチュエータ50によりさらにロックリング34が押し下げられ、図6A(c)に示すように、同図(a)の状態に対してロックリング34が1mm下がると、スリーブ42はプラグ35の拡径部分に当たるのでさらに下がることはなく、同図(a)に状態に対して0.5mm下がったままとなる。ボール41はスリーブ42の凹み43内に保持されるのでさらに下がることはないが、外側(ロックリング34の肉薄部34b方向)に逃げ始める。ボール41が完全に肉薄部34bに逃げると、図6B(d)に示すようにボールロック機構40はロック解除状態となる。これによりセンサヘッド21は、基板33方向に移動可能となる。したがって、図6B(e)に示すようにセンサヘッド21を肌Sに押し付けるとセンサヘッド21は基板33方向に移動し、接触子32がセンサヘッド21の先端面21aから突出し、肌の弾力性が計測可能となる。
肌の弾力性の計測の終了後には、図6B(f)に示すように、アクチュエータ50による押圧を停止させ、シリンダーピン51の押し込みを解除する。これにより、第1バネ53がシリンダーピンヘッド51aを上方に付勢し、シリンダーピン51に接続しているロックリング34が上方に引き上げられる。第2バネ54はセンサヘッド21を接触子先端部方向に下げようとするが、センサヘッド21に肌Sが接触しているとセンサヘッド21は下がらず、したがってプラグ35も下に移動しない。これにより、アクチュエータ50による押圧の停止前は、図4Bに示すようにロックリングの肉薄部34bがボール41と接触していたのが、停止後には図4Aの拡大図に示すように、肉厚部34aがボール41と接触するようになる。このとき、ボール41はプラグ35と接触している。
計測の終了後にセンサヘッド21を肌Sから離すとプラグ35は下に移動することが可能となる。そのため、図6C(g)に示すように、第2バネ54の付勢とセンサヘッド21の自重によりセンサヘッド21は下がり、センサヘッドの先端面21aは接触子先端部よりも下になり、プラグ35はボール41よりも下になる。また、第1バネ53が引き続きシリンダーピンヘッド51aを上方に付勢していることにより、図4Aに示すようにロックリング34の肉厚部34aがボール41と接し、ボール41がスリーブ42の内側方向に押し込まれる。また、第1バネ53がシリンダーピンヘッド51aを介してテコ型リンク52の屈曲した部分52cを押し上げることによりテコ型リンク52の反対側の端部52dが下がり、シリンダーピン55が押し下げられ、これによってもセンサヘッド21は下げられる。
プラグ35がボール41よりも下に下がった状態でボール41がスリーブ42の内側方向に押し込まれるとボール41はスリーブ42の開口部44から突出し、ボールロック機構40がロック状態となり、プラグ35はボール41より上方に移動することができなくなり、したがってセンサヘッドの先端面21aから接触子32が突出することもない。こうして接触子32がセンサヘッド21内に収容された初期状態となる。この状態は肌の弾力性の計測時にアクチュエータ50の押圧力により再度ロックリング35が押し下げられるまで維持される。
以上、本発明の一実施例の肌状態計測装置1について説明したが、本発明は種々の態様をとることができる。
1 肌状態計測装置
2 ディスプレイ
3 温度センサの感熱部
4 スタンド
5 メインスイッチ
6 センターボタン
11 撮像部の開口部
20 マルチセンサ
21 センサヘッド
21a センサヘッドの先端面(可動面)
22 水分センサ
24 発汗センサ
25 皮脂センサ
30 肌の弾力性センサ
31 軸部
32 接触子
33 基板
34 ロックリング
34a 肉厚部
34b 肉薄部
35 プラグ
40 ボールロック機構
41 ボール
42 スリーブ
43 凹み
44 開口部
50 アクチュエータ
50a アクチュエータのシリンダー
51 第1シリンダーピン
51a シリンダーピンヘッド
52 テコ型リンク
52a テコ型リンクの中央部
52b テコ型リンクのアクチュエータ側端部
52c 屈曲した部分
52d 端部
53 第1バネ
54 第2バネ
55 第2シリンダーピン
55a シリンダーピンヘッド
S 肌

Claims (4)

  1. 棒状の軸部とその一端に形成された接触子を有する肌の弾力性センサの該接触子が、前記軸部の軸方向に移動可能なセンサヘッドの先端面から突出またはセンサヘッド内に収容され、接触子がセンサヘッドから突出した状態で、接触子で肌を押圧することにより肌の弾力性を計測する肌の弾力性センサを備えた肌状態測定装置であって、
    弾力性センサの軸部を保持する基板、
    弾力性センサの軸部の周りに配置された筒状部材であるロックリング、
    接触子の周りに配置された筒状部材であって、センサヘッドに固定されているプラグ、
    ロックリングとプラグを、複数のボールを用いてロック可能に係合させるボールロック機構、
    ロックリングをセンサヘッドの先端面方向に押し込む押圧力を与えるアクチュエータ、
    センサヘッドの先端面方向に押し込まれたロックリングを、押し込みと反対方向に付勢する第1バネ、
    接触子がセンサヘッドの先端面から突出している状態でセンサヘッドを接触子方向に付勢する第2バネを有し、
    アクチュエータの押圧力がロックリングをセンサヘッドの先端面方向に押し込むとボールロック機構はロック解除状態となり、センサヘッドが基板方向に移動可能となって肌の弾力性が計測可能となり、
    ボールロック機構がロック解除状態でアクチュエータの押圧力によるロックリングの押し込みが解除されると、第1バネがロックリングを基板方向に付勢し、第2バネがセンサヘッドを接触子方向に付勢し、センサヘッド内に接触子が収まった状態でボールロック機構がロック状態となる肌状態計測装置。
  2. ボールロック機構が弾力性センサの軸部周りに配置された複数のボールを有する請求項1記載の肌状態計測装置。
  3. ロックリングが第1シリンダーピンを介して、センサヘッドが第2シリンダーピンを介して、それぞれ揺動可能なテコ型リンクと接続し、該テコ型リンクをアクチュエータが押圧すると共に、該テコ型リンクの揺動幅によりセンサヘッドの軸方向の移動範囲が規制される請求項1又は2記載の肌状態計測装置。
  4. センサヘッドが、皮脂センサ、発汗センサ及び水分センサの少なくとも一つを備えたマルチセンサである請求項1〜3のいずれかに記載の肌状態計測装置。
JP2019029920A 2019-02-21 2019-02-21 肌状態計測装置 Active JP6958578B2 (ja)

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