JP2020130325A - 光線治療器 - Google Patents

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智裕 柴田
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【課題】適切な温度下での光線治療をなし得る光線治療器を提供する。【解決手段】人体に光線を照射する光線療法を行う光線治療器1であって、光線を照射する光源27と、光線が照射された人体の所定の領域近傍の温度を検知する温度センサ28と、温度センサ28が検知した検知温度に基づいて、光源27が照射する光線の強度を制御する制御部15と、を備える。制御部15は、検知温度が所定の高温側閾値温度に達した時に、光源27が照射する光線の強度を減少させるための準備モードを発動する。【選択図】図3

Description

本発明は、近赤外線等の光線を照射することにより、各種の光線療法を行う光線治療器に関する。
近赤外線等の光線を照射することにより、疼痛の緩和等の治療を行う光線治療器が知られている。従来の光線治療器には、光線の照射前や途中において可視光の光量を繰り返し変化させて目に対する安全性を向上させたり、複数の光源から複数の異なる波長を有する光を照射して治療効果を高めようとするもの等、種々のものが知られている。
特許第4340250号公報 特表2016−511672号公報
光線を用いた光線療法にあたっては、光線を照射する対象となる人体の領域について、温度検知を行うことが重要である。領域での温度が上昇しすぎると、人体に悪影響を与え得る一方で、温度が低すぎると、症状によっては期待される治療効果を得られない場合もあり得る。
本発明は、適切な温度下での光線治療をなし得る光線治療器を提供する。
本発明の光線治療器は、人体に光線を照射する光線療法を行う光線治療器であって、光線を照射する光源と、光線が照射された人体の所定の領域近傍の温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部が検知した検知温度に基づいて、前記光源が照射する光線の強度を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検知温度が所定の高温側閾値温度に達した時に、前記光源が照射する光線の強度を減少させるための準備モードを発動する。
本発明によれば、光線が照射された人体の領域近傍の温度を検知し、この検知に基づき光線の強度を減少させるための準備モードを発動するため、適切な温度下での治療が可能となる。
本発明に係る実施形態の光線治療器の本体の斜視図。 光線治療器の照射プローブの外観図であり(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図。 光線治療器の構成及び機能ブロック図。 光線治療器による温度制御の第1実施形態を示すグラフ。 光線治療器による温度制御の第2実施形態を示すグラフ。 光線治療器による温度制御の第3実施形態を示すグラフ。
以下、図面を用いて、本発明に係る光線治療器の具体的な実施の形態について詳述する。
図1及び図2は実施形態の光線治療器の外観を示しており、図1は光線治療器1(図3参照)の各種操作を可能とする本体10、図2は操作者や患者が把持可能であって、ケーブル5(図3参照)等によって本体10に電気的に接続される照射プローブ20を示す。光線治療器1は、近赤外線等の光線を人体の所定の領域に照射することにより、炎症性鎮痛等各種の疼痛の緩和やその他の治療を行う、いわゆる光線療法を行う装置である。
本体10は、樹脂等により構成された筐体11と、未使用時に照射プローブ20を収納可能な凹部12と、各種の操作入力が可能な各種のスイッチ、ボタン、つまみ等を含む操作パネル13を備えている。
照射プローブ20は、操作者や患者が把持し患者の患部の如き所定の領域に当てて光線を照射するための装置である。照射プローブ20は、把持部21と、接続部22と、先端部23と、キャップ24と、光線照射孔25と、通風孔26とを備えている。把持部21は照射プローブ20の本体部分をなし、操作者や患者が手を用いて把持する部分である。接続部22は把持部21と一体的に形成され、図示せぬケーブル5(図3参照)が設けられており、本体10に接続される部分である。先端部23は、把持部21の接続部22が設けられた端部と逆の端部に設けられており、種々のデバイスが設けられた回路基板等の部品がその内部空間に収納されている。
キャップ24は、先端部23の内部空間を覆うように、図示せぬ先端部23の開口に取り付けられている。光線照射孔25は、キャップ24の中央においてキャップ24を貫通する様に設けられた穴であり、先端部23の内部空間に設けられた光源27から照射された光線を外部に導く役割を果たす。
さらに照射プローブ20は、光源27、温度検知部である温度センサ28、冷却装置であるファン29を含む。光源27は、上述した通り、先端部23の内部空間に設けられる。光源27は、本体10からの制御信号を受けて、所定の領域に光線を照射する装置であり、可視光線、近赤外線、紫外線等の光線を照射可能な装置である。例えば光源27は、このような各種の光線、すなわち波長λの異なる複数の光源によって構成される。特に近赤外線は光線療法に主たる役割を果たす光線であり、近赤外線を照射する光源はハロゲンランプによって構成することが望ましいが、一般的な白熱電球等でもよい。
温度センサ28は光線照射孔25の近傍に設けられており、光線が照射された所定の領域、特にこの所定の領域近傍の温度を検知する温度検知部として機能する。使用時には、操作者や患者が把持部21を把持した状態で、光線照射孔25を所定の領域に当てる。したがって、温度センサ28はこの所定の領域近傍の温度を検知することができる。温度センサ28は、例えばサーミスタ、サーモスタット、熱電対、測温抵抗体等の各種デバイスによって構成可能であり、その種類は特に限定されない。特に赤外線センサは患部の皮膚温度の測定に向いており、温度センサ28として好適に用いられる。
ファン29は、把持部21の背後に形成された通風孔26の内側に設けられ、光線治療器1、さらには光線が照射された領域を強制的に冷却するための冷却装置である。
図3は、光線治療器1の構成及び機能ブロック図を示す。本体10と照射プローブ20は、ケーブル5によって電気的に接続されている。本体10は、図1に示した操作パネル13と、各種のプロセッサ、演算装置等により構成される制御部15とを備える。制御部15は、温度演算部16と、閾値判定部17と、出力ドライバ18とを含み、温度センサ28が検知した、光線が照射された領域の検知温度に基づいて、光源27が照射する光線の強度を制御する役割を果たす。ただし、制御部15を含む本体10の構成、機能の一部を照射プローブ20の側に設けることもできる。
温度演算部16は、ケーブル5を介して照射プローブ20の温度センサ28からの電気信号に基づき、光線を照射した領域の近傍の温度を演算する。閾値判定部17は、温度演算部16が演算した温度が、所定の閾値に対して大きいか小さいかを判定する。出力ドライバ18は、閾値判定部17の判定信号と、操作パネル13の操作信号に基づき、制御信号を生成し、ケーブル5を介して照射プローブ20の光源27に送信する。光源27は、受信した制御信号に基づき光線の種類、強度等を決定し照射する。
次に、光線治療器1による温度制御を説明する。図4は、光線治療器1による温度制御の第1の実施形態を示すグラフである。光線治療器1は、温度センサ28により検知した検知温度が所定の高温側閾値温度に達した時に、光源27が照射する光線の強度を減少させるための準備モードを発動する、という基本的な考え方に基づき動作する。特に本実施形態の光線治療器1は、光線の強度が所定の範囲に収まるように光源27の出力を制御するという基本的な考え方に基づき動作する。光線治療器1は、図示せぬメモリ等において、予め目標とすべき温度の範囲を決める閾値として、高温側閾値温度Tとこの高温側閾値温度Tより低い低温側閾値温度Tとを予め保持記憶している。制御部15は、温度センサ28による検知温度が、高温側閾値温度Tと低温側閾値温度Tとの間の値になるように、光源27を制御して光線の強度を制御する。ただし、高温側閾値温度T、低温側閾値温度Tは、閾値ぴったりの温度のみならず、許容される程度の誤差分の差を有する温度をも含む。
図4に示す様に、操作パネル13の電源スイッチをオンにすると、光源27による光線の照射が開始し、温度センサ28により検知した検知温度Tは、室温Tから上昇始めて低温側閾値温度Tを超え、さらに高温側閾値温度Tに到達する。この期間(時間0〜時間t)はいわゆる通常動作であり、温度を上昇させる動作である。
通常動作において制御部15の閾値判定部17は、温度演算部16が演算した温度が、高温側閾値温度Tよりも小さいと判定し、光源27の出力を維持する旨の判定信号を出力ドライバ18に送信する。出力ドライバ18は、当該判定信号に基づく制御信号を、ケーブル5を介して光源27に送信し、光源27は光線の強度を維持する。
そして、検知温度Tが高温側閾値温度Tに到達すると、閾値判定部17は、温度演算部16が演算した温度が、高温側閾値温度Tよりも大きいと判定し、閾値判定部17、すなわち制御部15は、光源27が照射する光線の強度を減少させるための準備モードを発動する。本実施形態では閾値判定部17は、この準備モードの発動直後から、光源27の出力を下げる旨の判定信号を出力ドライバ18に送信する。出力ドライバ18は、当該判定信号に基づく制御信号を、ケーブル5を介して光源27に送信し、光源27はその出力を低下させ、光線の強度を下げる。この結果、温度が低温側閾値温度Tまで低下する冷却動作に移行する(時間t〜時間t)。
検知温度Tが低温側閾値温度Tに到達すると、閾値判定部17は、温度演算部16が演算した温度が、低温側閾値温度Tよりも小さいと判定し、光源27の出力を上げる旨の判定信号を出力ドライバ18に送信する。出力ドライバ18は、当該判定信号に基づく制御信号を、ケーブル5を介して光源27に送信し、光源27はその出力を上昇させ、光線の強度を上げる。この結果、温度が高温側閾値温度Tに到達する通常動作に再び移行する(時間t〜時間t)。以下、次の冷却動作(時間t〜時間t)も含め、同様な動作が繰り返される。このような制御により、光線照射の領域の温度が上がりすぎて人体にダメージが生じるのを防止することができる。
図5は、光線治療器1による温度制御の第2の実施形態を示すグラフである。本実施形態でも人体に与えるダメージの許容度を考慮しているが、本実施形態では高温側閾値温度Tの継続が許容される限界の時間である高温側閾値温度継続時間Δtが、図示せぬメモリ等において記憶保持されている。そして、制御部15により、この高温側閾値温度継続時間Δtをも考慮した細やかな制御が行われている。
まず制御部15は検知温度が高温側閾値温度T(ここでは後述する第1の高温側閾値温度TH1)を超えた時点で(時間t)準備モードを発動し、図示せぬタイマによりカウントを開始する。そして、高温側閾値温度T(第1の高温側閾値温度TH1)を超えた状態でカウントした時間が高温側閾値温度継続時間Δt(ここでは後述する第1の高温側閾値温度継続時間ΔtH1)を超えた時点で、閾値判定部17は、光源27の出力を下げる旨の判定信号を出力ドライバ18に送信する。このように、単なる高温側閾値温度Tのみならず、高温側閾値温度Tを超過して経過した時間をも考慮することにより、人体に与えるダメージの許容度を考慮しつつも、過剰に激しい温度変化を招かずに、温度を適切に維持することが可能となる。
上述した様な高温側閾値温度継続時間Δtの設定とは別に、一般的な人体へのダメージの許容度の観点から、高温側閾値温度Tは、40℃〜50℃の間の範囲において設定することが望ましい。
また、高温側閾値温度Tは一つのみならず二つ以上用意しても良い。例えば図5に示すように、第1の高温側閾値温度TH1、この第1の高温側閾値温度TH1より高い第2の高温側閾値温度TH2、及びこの第2の高温側閾値温度TH2より高い第3の高温側閾値温度TH3を少なくとも図示せぬメモリ等の記憶装置において保持記憶する(TH1<TH2<TH3)。
さらにこの記憶装置は、第1の高温側閾値温度TH1に対応した第1の高温側閾値温度継続時間ΔtH1(時間t〜時間t)、第2の高温側閾値温度TH2に対応した第2の高温側閾値温度継続時間ΔtH2(時間t〜時間t)、及び第3の高温側閾値温度TH3(時間t〜時間t)に対応した第3の高温側閾値温度継続時間ΔtH3をも保持記憶する。
また、安全性を考慮し、第2の高温側閾値温度TH2は第1の高温側閾値温度TH1より高いことから、第2の高温側閾値温度継続時間ΔtH2は第1の高温側閾値温度継続時間ΔtH1より短く設定する(ΔtH1>ΔtH2)。第3の高温側閾値温度TH3は第2の高温側閾値温度TH2より高いことから、第3の高温側閾値温度継続時間ΔtH3は第2の高温側閾値温度継続時間ΔtH2より短く設定する(ΔtH2>ΔtH3)。
このような条件下において制御部15は、検知温度が第1の高温側閾値温度TH1を超えた時間が、第1の高温側閾値温度継続時間ΔtH1を超えた場合、光線の強度を下げるように光源27を制御する。さらに制御部15は、検知温度が第2の高温側閾値温度TH2を超えた時間が、第2の高温側閾値温度継続時間ΔtH2を超えた場合も、光線の強度を下げるように光源27を制御する。さらに制御部15は、検知温度が第3の高温側閾値温度TH3を超えた時間が、第3の高温側閾値温度継続時間ΔtH3を超えた場合も、光線の強度を下げるように光源27を制御する。
より具体的な例では、例えば図示せぬメモリ等が、次のような三つの高温側閾値温度Tと高温側閾値温度継続時間Δtの組み合わせを保持記憶している。
1)高温側閾値温度TH1が40℃で高温側閾値温度継続時間ΔtH1が5分
2)高温側閾値温度TH2が45℃で高温側閾値温度継続時間ΔtH2が2分
3)高温側閾値温度TH3が50℃で高温側閾値温度継続時間ΔtH3が30秒
上記1)〜3)の組み合わせのうち、少なくとも二つを記憶装置に保持すればよい。そして、制御部15の閾値判定部17は、高温側閾値温度T及び高温側閾値温度継続時間Δtが、1)〜3)のいずれか一つを満たした場合、光源27の出力を下げる旨の判定信号を出力ドライバ18に送信する。このように、高温側閾値温度T及び高温側閾値温度継続時間Δtの組み合わせを複数用意してこれらに基づき光源27の出力に関する判定を行うことにより、人体に与えるダメージの許容度を考慮しつつも、過剰に激しい温度変化を招かずに、温度を適切に維持することが可能となる。
図6は、温度制御の第3の実施形態を示すグラフである。本実施形態では制御部15は、準備モードの発動後から経過時間を測定し、検知温度を経過時間により積分した値が、所定の閾値を超えた時、制御部15は、光線の強度を下げるように光源27を制御することもできる。すなわち、制御部15の閾値判定部17は、検知温度を時間積分した値により表される指標が、所定の閾値より大きいか否かに基づき、光源27の出力制御の判定を行うこともできる。すなわち、当該指標は許容できる人体の損傷の指標であり、この指標を超えると危険と判定し得る。損傷の指標Ωは、例えば下記式(1)を経過時間t(図6では時間t〜時間t)で積分して得られる式(2)で表現される。
Figure 2020130325
Figure 2020130325
式(1)、(2)における各値は以下を意味する。図6の斜線部分が光線の強度を下げるべき限界のΩに相当する。
Ω:損傷の指標
A:頻度因子
ΔE:活性化エネルギー
R:気体定数
T:温度
例えば損傷の指標Ωは、T>273.15+44(K)の時の積分値として計算する。すなわち、時間積分は検知温度が273.15+44(K)を超えた時から開始する。一般的には、表皮と真皮の境界から深い内部に対してΩ≦0.53であれば、火傷には至らないと評価されている。また、0.53<Ω≦1.0で一度の火傷、Ω>1.0で二度の火傷と評価される。Ω>10で三度の火傷と評価される(参考文献:Ye H, De S. Thermal injury of skin and subcutaneous tissues: A review of experimental approaches and numerical models. Burns. 2016;43(5):909-932.)。
また、温度暴露時間−温度と、やけどの関係のグラフから、上述した高温側閾値温度T、低温側閾値温度T等の閾値の条件を設定してもよい(参考文献:Studies of thermal injury II.The relative importance of time and surface temperature in the causation of cutaneous burns」Am J Pathol 1947;23:695-720. Moritz AR, Henriques FC.)。また、対象患者について、個別に血流、疾患、患者分類等を把握し、やけどのし易さを考慮してこのような閾値を設定してもよい(例えば血流の悪い患者は温度が上がりやすく、やけどをしやすい)。更に患者の皮膚表面を、所定の装置を用いて観察し、やけどのしやすさを演算したうえで、演算結果に基づき光線出力を制御してもよい。
また、照射プローブ20には、光源27の熱を排熱するために送風を行うファン29が設けられている。制御部15は所定のタイミングにおいてこのファン29を作動させ、その出力を制御して、照射プローブ20の温度を下げ、光線を照射した領域の温度を下げてもよい。具体的には閾値判定部17は、光源27の出力を下げる旨の判定信号に加え、ファン29を作動させる旨の作動信号を出力ドライバ18に送信する。出力ドライバ18は、当該作動信号に基づく制御信号を、ケーブル5を介してファン29に送信し、ファン29が冷却装置として動作する。また、既に動作しているファン29の出力を上げて光線を照射した領域の温度を下げてもよい。ファン29の動作に際して、光線の強度を下げる必要は必ずしもなく、ファン29の動作のみにより、光線を照射した領域の温度を下げてもよい。その他、液体を循環させる液体冷却装置を照射プローブ20に設け、その出力を制御して、照射プローブ20の温度を下げ、光線を照射した領域の温度を下げてもよい。液体冷却装置の動作に際しても、光線の強度を下げる必要は必ずしもなく、液体冷却装置の動作のみにより、光線を照射した領域の温度を下げてもよい。
光線の出力を下げるにあたり、閾値判定部17は、温度演算部16が演算した温度が、高温側閾値温度Tよりも大きいと判定し、光源27の出力を下げる旨の判定信号を出力ドライバ18に送信する。
また、上述した様に出力の減少後、検知温度Tが低温側閾値温度Tに到達すると、閾値判定部17は、光源27の出力を上げる旨の判定信号を出力ドライバ18に送信する。ただし、出力の減少後、予め定めた所定の時間が経過したら、閾値判定部17は、光源27の出力を上げる旨の判定信号を出力ドライバ18に送信してもよい。当該所定の時間経過により、適切な温度まで下がっていることが前提条件として必要とされる。
本実施形態の光線治療器1の形態は、種々の操作を行う本体10と、患者の患部の如き人体の所定の領域に光線を照射する照射プローブ20の二体に分かれたものであるが、本発明はこのような形態の光線治療器には限定されず、一体型等のものにも適用可能である。また、光線治療器1は、典型的には炎症性鎮痛等各種の疼痛の緩和に用いられるが、その他の治療にも適用可能であり、いわゆる光線療法に広く使用可能である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 光線治療器
5 ケーブル
10 本体
13 操作パネル
15 制御部
16 温度演算部
17 閾値判定部
18 出力ドライバ
20 照射プローブ
27 光源
28 温度センサ
29 ファン

Claims (7)

  1. 人体に光線を照射する光線療法を行う光線治療器であって、
    光線を照射する光源と、
    光線が照射された人体の所定の領域近傍の温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部が検知した検知温度に基づいて、前記光源が照射する光線の強度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検知温度が所定の高温側閾値温度に達した時に、前記光源が照射する光線の強度を減少させるための準備モードを発動する、
    光線治療器。
  2. 請求項1に記載の光線治療器であって、
    前記制御部は、前記準備モードの発動直後から、前記検知温度が、前記高温側閾値温度と、前記高温側閾値温度より低い低温側閾値温度との間の値になるように、前記光源を制御して前記光線の強度を制御する、
    光線治療器。
  3. 請求項2に記載の光線治療器であって、
    送風を行うファンを更に備え、
    前記制御部は、前記準備モードの発動後、所定のタイミングにおいて前記ファンの出力を上げる、
    光線治療器。
  4. 請求項1に記載の光線治療器であって、
    前記高温側閾値温度の継続が許容される限界の時間である高温側閾値温度継続時間を保持し、
    前記準備モードの発動後、前記検知温度が前記高温側閾値温度を超えた時間が、前記高温側閾値温度継続時間を超えた場合、前記制御部は、前記光線の強度を下げるように前記光源を制御する、
    光線治療器。
  5. 請求項4に記載の光線治療器であって、
    前記高温側閾値温度として第1の高温側閾値温度及び当該第1の高温側閾値温度より高い第2の高温側閾値温度とを少なくとも保持するとともに、前記第1の高温側閾値温度に対応した第1の高温側閾値温度継続時間及び前記第2の高温側閾値温度に対応した第2の高温側閾値温度継続時間を保持し、
    前記第2の高温側閾値温度継続時間は、前記第1の高温側閾値温度継続時間より短く、
    前記検知温度が前記第1の高温側閾値温度を超えた時間が、前記第1の高温側閾値温度継続時間を超えた場合、または前記検知温度が前記第2の高温側閾値温度を超えた時間が、前記第2の高温側閾値温度継続時間を超えた場合、前記制御部は、前記光線の強度を下げるように前記光源を制御する、
    光線治療器。
  6. 請求項1に記載の光線治療器であって、
    前記制御部は、前記準備モードの発動後の経過時間を測定し、前記検知温度を前記経過時間により積分した値が所定の閾値を超えた時、前記制御部は、前記光線の強度を下げるように前記光源を制御する、
    光線治療器。
  7. 請求項3から6のいずれか1項に記載の光線治療器であって、
    前記制御部が前記光線の強度を下げた結果、前記検知温度が前記高温側閾値温度より低い低温側閾値温度になったとき、前記制御部は前記光線の強度を上げる、
    光線治療器。
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